絵里「μ'sでリレー小説を書くわよ!」
μ'sメンバー「今回のあらすじ!」
突然の雨で練習ができなくなり暇を持て余した私達9人は、希の提案でリレー小説を書いてみることにした。
しかし小説に関してはまったくの素人である私達は、予想外の展開によって一人の人生を狂わせてしまうことになる。
渦巻く狂気とμ'sメンバーに潜む闇。そして墜ちていくたかしの運命。お祖母さま、私は一体どうしたらいいの…!?驚天動地の第二弾!
※たかしはリレー小説内に登場する架空の人物であり、実際の人物などには一切関係ありません
にっこにっこにー!あなたのハートにラブにこ!今回の前書き係を任されたスーパーアイドル、矢澤にこよ。なに、任されたんじゃなくて押し付けられたんだろうって?
なーに言ってんのよ!そんなわけないでしょ!
まあいいわ。話が進まないから今回の注意点を説明するからよーく聞きなさい!いい?
今回のSSは前回と同じく全編通してギャグ展開よ。途中、読みづらいところやキャラ崩壊が起きてるところもあるだろうけど、そこは勘弁してよねっ!
説明は以上よ。ご意見ご要望はどしどし募集しているわ!
あと、3月とはいえまだまだ寒い日が続くから、風邪引かないように気をつけなさいよね!
ある日の放課後、部室にて
穂乃果「なんで雨なの!これじゃ練習できないじゃん!今度のライブのために考えた新しい振り付け、試そうと思ってたのにさー!」ブーブー
絵里「そんなこと言っても仕方ないでしょう?途中で上がってくれればいいけど……この調子だと、今日のところは練習は無理そうね」
凛「えー!?身体動かさないと鈍っちゃうよー!練習したいにゃー!」
真姫「私はどっちでもいいわ」カミノケクルクル
ことり「最近はずっと練習続きだったから、身体をやすめるのもいいと思うなぁ」
にこ「ま、私は平気よ?スーパーアイドルたるもの練習ごときでへばってられないわ」
凛「凛知ってるよー?昨日の晩、にこちゃんが筋肉痛で悶絶してたこと」
にこ「はあっ!?このにこ様が筋肉痛になんかなるわけないでしょっ!」
凛「カマかけただけなのに…メンドウな人!っていうかその反応は本当に筋肉痛だったんじゃないかにゃー?」
真姫「ちょっと凛!私の真似するのやめなさいよー!」
ことり「喧嘩はよくないよっ!みんな、おちつこ?」
海未「安心しなさい、ことり。じゃれているだけですよ」
にこ・真姫・凛「じゃれてない(わよ)(にゃー)!」
希「ふふ、やっぱり仲良しやね。3人とも」
絵里「さて……練習はお休みにするなら今日はどうする?とくに決めておくこともないし、話すことはないけれど」
真姫「なにもないなら解散でいいんじゃない?」
穂乃果「えーだめだよー!せっかく9人集まってるんだよ?なにかしよー!」
にこ「なにかじゃなくて練習よ!ライブも近いんだから雨でもなんでも強行突破よ!」
花陽「そうだ、みんなでごはん食べに行くのはどうかなぁ?新米の季節だしっ!」
穂乃果「それいいね花陽ちゃん!賛成っ!」
にこ「人の話を聞けぇぇーい!」
海未「い・け・ま・せ・ん。とくに穂乃果!油断しているとまた前のようになってしまいますよ。今日もお昼にパンを食べていたでしょう!」
穂乃果「だって美味しいんだもーん!ことりちゃんはどう思う!?ご飯食べたいよねっ!ねっ!」
ことり「うーん…ごはんはいいんじゃないかな〜?運動してない日に食べるのは良くないと思うんだっ」
海未「さすがはことり。そうですよ、穂乃果?運動もせずにご飯ばかり食べては太るだけなのです」
穂乃果「うう…海未ちゃんもことりちゃんもひどいよ…渡る世間は鬼ばかりだよ…」
絵里「ご飯はまた今度として、今日はなにをするか他に意見がある人はいる?」
凛「うーん…運動系はむりだよねー。あっμ'sのみんなでマイクラをするとか?でっかいお城を作るにゃ!」
にこ「無理よ。9人分のVitaとソフトがないわ。というかね、そうよ、よく考えたら9人よ!9人もいてまだ室内で練習できないってどういうことよ!5人以上で部屋の使用申請ができるはずよね!絵里、そこんとこどうなってるのよ!」
絵里「講堂も体育館も他の部が使用しているから難しいのよ。使われていないときなら事前に申請すればいけるけど……今日みたいに急に雨が降ったりしたときは無理ね」
にこ「じゃあ空き教室はどうなのよ!そこなら使えるはずよね!」
海未「スペース的に無理があります。なにより、騒音が発生して他生徒に迷惑をかけてしまう恐れが…」
にこ「うぐぐ…ライブが近いというのに練習ができないなんて…」
希「にこっち。負荷のかけすぎは逆によくないんよ?休むことも重要や」
海未「希の言うとおりです。骨や筋肉は休むことによっても強くなっていくんですよ」
にこ「で、でも…」
希「にこっちは不安なんやね。いっぱい練習して頑張らんとライブで失敗するかも、って思ってるんやろ?」
にこ「べ、べつにそんなこと…思ってないわよ」
希「恥ずかしがらんでも大丈夫。にこっちは頑張り屋さんやから。ライブは絶対成功するんよ?」
にこ「あ、あったりまえでしょ!成功しないと許さないんだから!」
絵里「(希はにこの扱いがうまいわね…)」
穂乃果「(お姉さんって感じだよね)」
真姫「(むしろお母さんって感じじゃない?)」
ことり「(あれが母性っていうやつなのかなぁ)」
絵里「まあ、たしかににこの言うこともわかるわ。これから梅雨のシーズンだし、室内で練習できないのは困るわね。毎回都合よく体育館や講堂が使えるとはかぎらないんだし」
花陽「そうだよね…なにかいい方法があればいいんだけど…」
穂乃果「そうだ!いいこと思いついた!」
海未「嫌な予感がします」
にこ「また無茶なことを言い出しそうね…」
穂乃果「校内にスクールアイドル専用の体育館を作ろう!他校のスクールアイドルも使えるくらいおっきいの!」
にこ「アホね…」
真姫「そんなの作ってどうするのよ…イミワカンナイ」
穂乃果「二人ともひどいよ!ちゃんと考えてあるんだよ?他校のスクールアイドルの練習を見て参考に出来るでしょ?意見交換とか、仲良くなって共同ライブとか!夢が広がりまくりだよねっ!」
希「それはええと思うけど、建設費とか維持費とかどうするん?」
絵里「そうね。一般的な大きさの体育館だと、建設費だけで8000万円〜一億円はするそうよ。それに怪我が起きないよう床のメンテナンスは重要で、毎年けっこうな維持費がかかるらしいわ」
穂乃果「そ、そんなにするんだ…そうだよね…無理だよね…」ガックリ
真姫「まあ建設云々は抜きにして、他校のスクールアイドルと交流っていうのは悪くないんじゃない?よそがどんなふうに曲を作ってるのか興味があるわ」
海未「そうですね。作詞に関して意見交換できたりすると、新たな曲作りに繋がるかもしれません」
絵里「専用体育館というのは現実的ではないけど、アイデア自体は悪くないわ。他校との交流、面白い企画になりそうだし前向きに検討していきたいわね」
穂乃果「そうだよね!他のスクールアイドルとの交流…考えただけでわくわくするよね!」
絵里「話を戻すけど、今日は雨だし他になにをするか考えましょう?」
凛「ゲーム!みんなでゲームをするにゃ!この前福引で当たったテレビがあったよねー」
にこ「ゲームって言ってもソフトはどうするのよ。wiiはあるけど9人でできるゲームなんてないわ」
穂乃果「うーん…交代交代でスマブラとか?」
凛「みんなでモンハンとか?」
にこ「モンハンだと2班に分けても一人余るわ」
ことり「あっ私はひとりでアオキノコでも採取してるから、みんな狩ってていいよ?」
花陽「わ、わたしも…あんまりゲームは得意じゃないから、その…」
絵里「だめよ。そういう不公平はよくないわ。みんなで遊べることを考えましょう?」
凛「あっ9人いるなら野球ができるにゃ!」
にこ「だから雨降ってるでしょうが!屋外は使えないのよ」
穂乃果「任天堂さんに9人で遊べるゲームを作ってもらうとか?」
にこ「そんな無理難題聞いてもらえるわけないでしょ。それにテレビ1台で9人遊ぶってかなりキツいわ」
凛「それならソニーさんに頼めばいいんじゃないかなー。PSVRなら一人一台使えるから9人で遊ぶのも平気なはずにゃ!」
にこ「PS4本体だけで三万円台、VRもいれると10万円近くよ?9人分買おうと思ったら90万円もするわよ」
凛「にこちゃんが働いてるメイド喫茶でみんなでバイトするにゃ!」
にこ「アニメベースなのに漫画版の設定を持ってくるんじゃないわよ!あとあそこは辞めたわ!」
ことり「普通にゲームセンターで遊ぶとかじゃだめなのかなぁ」
にこ「だめよ。雨降ってるのに外に出たくないわ。あとタイトル通りの展開に持っていけないから無理よ」
穂乃果「にこちゃんが変なこと言ってる…」
絵里「話が脱線しすぎよ。とりあえず、ゲームでもなんでもいいけれど、みんなでできることじゃないとだめね」
希「それならワシワシゲームってのがあるでー?目隠し状態で後ろからモミモミして誰の胸か当てるんや」
にこ「それ希が揉みたいだけでしょうが!」
海未「そもそもそんな破廉恥な行為は許しません!」
穂乃果「えー?でも胸の大きさって言っても、にこちゃんと凛ちゃんと海未ちゃんならすぐに分かっちゃうんじゃ「天誅!」痛ダダダ!」ジタバタジタバタ
穂乃果「いったーい!ほっぺたいたいよー!」
にこ「ふん。美乳を敵に回した罰よ」
花陽「微乳の変換ミスかなあ…?」
にこ「…なにか言った!?」ギロリ
花陽「な、なにも言ってないですぅ!」ガタガタ
絵里「希の提案は却下ね。他になにか面白い遊びはないかしら?」
海未「そうですね…遊ぶと言っても今は部活動ですから、ただ楽しいだけではなく、今後の活動の糧になるような遊びがいいのではないでしょうか」
真姫「そんな都合のいい遊びなんてある?身体を動かすならまだしも、雨だし室内系に限られるでしょ」
希「ほなリレー小説なんてええんやない?」
穂乃果「リレー小説?」
絵里「小説を順番に書いていく、ということかしら」
希「そうよ?いくつかルール決めといて、みんなで順番に回していくんや。椅子に座りながらできるし、みんなで物語を作り上げていくから作詞とか作曲にインスピレーションを与えるきっかけになるかもしれんし」
真姫「なるほどね。いいんじゃない?」
穂乃果「うっ…作文はちょっと…」
幼少期穂乃果『おまんじゅう うぐいすだんご もうあきた!』
ことり「穂乃果ちゃん、昔から作文苦手だったもんね」
海未「これを期に苦手を克服するのもいいかもしれませんね」
穂乃果「克服できる気がしないよ…」
花陽「あの、お題はどうするの?」
絵里「それなら、みんなが思いついた単語を紙に書いて箱に入れてくじ引きみたいにするのはどうかしら?」
真姫「ランダムで出てきたワードで書いていくってことね」
希「うちはそれでいいんよ?あとルールをいくつか決めとこか」
・一人ずつ順番に書いていく
・三行以上書くこと
・一回にキーワードは1つ以上使うこと
・キーワードは重複可
・キーワードを使い切ったら終了
希「こんなところやね」
真姫「書く順番はどうするのよ。それもランダム?」
絵里「そうね…μ'sへの加入順でいいんじゃないかしら。そのほうがわかりやすいし」
穂乃果「それなら穂乃果→海未ちゃん→ことりちゃん→アルパカ→花陽ちゃん→凛ちゃん→真姫ちゃん→にこちゃん→絵里ちゃん→希ちゃんの順番だね」
にこ「ぬぁんでμ'sにアルパカが入ってるのよ!アルパカが入る要素ないでしょうが!」
ことり「穂乃果ちゃんが、私達三人だけのときにとりあえず部員数を稼ぐためにアルパカもいれちゃえって…」
絵里「ああ…だから部員名簿のところに蹄の跡がついてたのね…」
穂乃果「えへへ…あのときは早く部活として認めて欲しかったんだもん!」
絵里「まあ、今となってはその気持ちもわかるけどね。……とりあえずこの蹄の跡は修正液で消しておきましょう」ヌリヌリ
穂乃果「ああ…μ'sの幻の10人目が消えていく…」
海未「それを言うなら1匹目でしょう。人間ですらないですし」
ことり「さよなら…アルパカさん…」
にこ「というかそのネタいつまで引っ張るのよ。早く始めなさい」
希「せやね。それじゃ、紙を配るからみんなそれぞれ思いついたんた単語を書いていってなー」
穂乃果「思いついた単語…うーんむずかしいよー」カキ…カキ…
ことり「これかなぁ。あっこれも書いちゃえ!」カキカキ
海未「そうですね…うん、これでよいでしょう」サッサッ
にこ「そうね…まっこんなもんでいいでしょ」ガリガリ
真姫「……」サラサラ
希「みんなこれをどう捌くか楽しみやね」カキカキー
絵里「言い出しっぺだけど、何を書いたらいいかわからないわ……とりあえず、適当に書いておきましょうか」スッサラサラ
希「もうええかな?回収してかき混ぜて…これでええかな。じゃあくじ引き引いて…出てきたのをお披露目やっ!」
『たかし』『ユキサワ』『おつかい』『こしあん』『果物屋さん』『クレープ』『ボタニカル』『王国』『冬夏青青』『泰然自若』『コシヒカリ』『ゆめぴりか』『ササニシキ』『おにぎり』『はんぺん』『ペルデンドーズィ』『フェローチェ』『ピエストーゾ』『セリオーソ』『バット』『野球』『フルスイング』『ゲームセット』『アイドル』『かわいい』『認められないわ』『却下よ』『ラブライブ』『絞首台』『タロット』『死刑』『100万円』
にこ「ぬぁによこれは!?」
海未「見事な雑然さですね…」
穂乃果「ボタニカルってなにー?」
ことり「うーん、よくわかんないんだっ。爽健美茶のボトルに書いてあって、響きがよかったから…」
花陽「ペルデなんとか、っていうのは…?」
真姫「ペルデンドーズィね。だんだん弱く、消えるようにって言う意味よ。フェローチェは荒々しく野性的に、ピエストーゾは哀れみを持ってという意味ね。セリオーソはベートーヴェンの曲で、厳粛にという意味があるわ」
凛「このお米関係はかよちんだねー」
絵里「この四文字熟語は海未よね?どういう意味なの?」
海未「ざっくり説明すると冬夏青青はとても固い意思、泰然自若はどんなことにも動じないという意味です。絵里は自分の発言を書いたのですね…」
絵里「あまりにも思いつかなかったから…」
にこ「というかこの最後のはなによ!希よねこれ!平穏じゃない単語が並んでるんだけど!?」
希「普通のキーワードだけだと面白くないやろ?だから入れたんやけど…入れんでも十分面白いことになっとるね」
穂乃果「これもうどうやって捌けばいいのかわかんないよー!」
ことり「穂乃果ちゃん…ファイトだよ!」
絵里「そうね…穂乃果は一番手だもの。大変だけれど、頑張って!」
凛「リーダーとしてのすごさを見せるにゃ!」
穂乃果「うっ…みんなの期待が重いよ…でも、くよくよしてても始まらないよね…、よし、書き出そう!」
ここは、とある王国。ちなみに名物はコシヒカリ、ササニシキ、ゆめぴりかだよ。
小学生であるたかしはお母さんにお使いを頼まれて、行き先はクレープ屋さんの向かいにある果物屋さんに向かったんだ。
果物屋さんについたたかしは、早速店員のおばあちゃんに買い物を伝えた。
たかし「ボタニカルください」↓次の人へ
にこ「どんな世界観よ!?」
ことり「この引きからどう繋げればいいのっ!?」
穂乃果「ことりちゃん、ファイトだよ!」
ことり「ええっ?…うーんと、」
おばあちゃん「100万円だよ。うちも経営難でね。これ以上安くは売らないよ」
たかしは提示された金額に納得いきませんでした。一般的なボタニカルの相場からはかけ離れていたからです。しかし、ボタニカルはこの果物屋さんにしか売っていないため、粘り強く交渉することにしました。
たかし「ふざけんなよクソババア。ぶち殺すぞ」↓次の人へ
穂乃果「ことりちゃんっ!?」
ことり「ち、違うの穂乃果ちゃん!これは予測変換が!」
穂乃果「えっ…ことりちゃんって、いつもお母さんにそんな口調なんだ…びっくりだよ…」
ことり「違うの穂乃果ちゃん!信じて!」
海未「次は私の番ですが、これもうどうやって展開させれば…まったく…これは完全にはっちゃけるしかないようですね…」
たかしはバットを構え、言う。しかし老人は変わらず冬夏青青たる態度である。たかしは激怒した。必ず、かの泰然自若なるおばあちゃんを打ち倒さねばならぬと決意した。
たかしには経営難である果物屋の気持ちはわからぬ。たかしは、お使いに来た野球好きの小学生である。しかし、財布に千円しかないことと、ボタニカルの相場に関しては人一倍敏感であった。↓次の人へ
花陽「打ち倒さねばならないんですかっ?このご老人を!?」
穂乃果「仕方ないよ、相場から高すぎるんだもん」
花陽「そもそもボタニカルって何なのっ!?」
海未「ほら、早く書きましょう?次が押していますよ」
花陽「ええっ…」
たかしは財布から千円を取り出して、お店のおばあちゃんに言いました。
たかし「おばあちゃん、今五千円しかないんだ。これでどうにかボタニカルを買えないかな?」
おばあちゃん「五千円じゃ はんぺんしか買えないよ 出直してきな」↓次の人へ
穂乃果「はんぺん高くない!?いっても200円くらいだよね!?」
にこ「物価が異様に高い国ね…」
凛「次は凛の番だねー」
たかしは激昂した。バットをフルスイング。おばあちゃんは死んだ。
穂乃果「おばあちゃん殺しちゃったあああああ!!」
花陽「ひどいよ凛ちゃん!」
凛「えー。でもこれ以外に話を展開させられないよー?まあ書き直してみるにゃ。」
たかしの中に激情が迸る。頭の中の指揮者がタクトを振るった。フェローチェだ。フェローチェを奏でるのだ。たかしよ、迸れ。まるで一匹が獣のように。たかしはその指示のままに頭の中の獣を解き放った。たかしはおばあちゃんを滅多打ちにした。
こしあんだ。このおばあちゃんを、ただのこしあんに変えてやるのだ。フルスイングしたバットの先端がこめかみにクリーンヒットした。おばあちゃんが力なく崩れ落ちる。おばあちゃんの脈拍がペルデンドーズィ(音楽用語でだんだん弱く)なっていき、やがて消えた。すべてが終わったとき、そこに横たわっていたのは頭をこしあんにされたおばあちゃんの骸のみであった。
にこ「描写が細かくなっただけじゃないの!」
真姫「というか何気に音楽用語挟んでるんじゃないわよっ!」
凛「たっのしー!小説って以外と書くの楽しいにゃ!」
絵里「は、ハラショー…無自覚的サイコパスね…」
希「μ'sメンバーの闇を見たんよ…」
真姫「この続きを書かなきゃならないなんて…」
たかしは涙した。なんてことをしてしまったんだろう。
ごめんね。そうつぶやくものの、遺体はなにも答えてはくれない。
パトカーのサイレンが聴こえる。MP5で武装した強面のダンディが降りてくる。
「手を上げろ」
たかしは抵抗し、左手を撃ち抜かれた。血だらけのたかしの手に冷たい手錠がかけられた↓次の人へ
穂乃果「逮捕されちゃった!」
ことり「ごめんで許してくれるのかなぁ…」
絵里「許してくれるといいわね…。」
にこ「次はにこの番ね。」
たかしはおばあちゃん殺害容疑で逮捕されました。
拘置所で出されたおにぎりはたくあん付きでとてもおいしかったけど、
ちょっと血の味がしたので星4つです。
海未「ただの感想ではないですか!」
花陽「撃ち抜いた左手を治療してあげてよぉ!」
穂乃果「なんでAmazonのレビューになってるの!?」
にこ「う、うるさいっ!実際に書いてみると結構むずかしいのよ!」
絵里「次は私の番ね…これもうどうすればいいのかしら」
たかしは国王ユキサワの前に引き出された。ユキサワはピエストーゾな目でたかしを見ている。
ユキサワ「主文。被告を死刑に処する。果物屋店主殺害事件は、バットで武装した被告が力のない老人の頭部をこしあんになるまで滅多打ちにするという前代未聞の残虐さである。よって死刑ってタロットが言うてるんよ」
たかし「でも、ボタニカルの値段が高すぎたんです!」
ユキサワ「セリオーソ(厳粛に)!異論は却下よ、認められないわぁ!」
たかしは崩れ落ちた。崩れ落ちたときに撃ち抜かれた左手が地面に当たって悶絶した。もう死刑を免れることはできない。完全にゲームセットであった。↓次の人へ
にこ「読んでて痛々しいわ!威嚇射撃にしなさいよ!」
真姫「いや普通血だらけのバット持ってる危険人物がいたらとりあえず一発は撃つでしょ?」
ことり「そういう状況に遭遇したことがないからわからないよっ!」
希「次はうちやね」
絞首台の上でたかしは思うた。なんでこんな人生になってしまったんやろ?
普通にお使いに行って、ボタニカルを買って帰ったら良かっただけやのに、気がついたら死刑台に立たされとったんや。
なんやようわからんけど、ただならぬ巨大な陰謀によって人生を捻じ曲げられたとたかしは思った。
もしわいが生まれ変わったら、絶対かわいいアイドルになってラブライブに出場するんや。こんな人生はもう嫌や。来世に期待するねん。ロープが首にかかる。薄れゆく意識の中で、たかしは固く決意するのであった…。
希「完結や」
穂乃果「ひどいよ…こんな物語…」
ことり「まさかこんなことになるなんて…」
海未「みんなひどすぎます!たかしが可哀想です!」
真姫「し、仕方ないじゃない…出てきたワードが悪いのよ」
凛「そうだよ!普通のワードだったらもっとまともな話になってたはずにゃ!」
花陽「創作とはいえ、ひとりの人生を狂わせてしまいました…」グスッ
にこ「みんな!泣いてたらなにも始まらないわ!たかしの意思を引き継いで、ラブライブで優勝するのよ!」
絵里「そうね…そうしないと、たかしが報われないもの」
希「せやね。うちらが導くんや。たかしの意思を、ラブライブのステージへ!!」
少女たちは駆けていく。まだ見ぬ明日へと。その向こうになにがあるのかまだわからない。ただその姿は、たかしの魂を照らすように強く光り輝いていた。
完
このSSへのコメント