モバP「ダブルドライバーか」美波「懐かしいですね」
勢いに任せて続きを書きました。
ねむみに負けながら書いたので急展開謎オチは許してください!みくにゃんがなんでもしますから!
前回の続きです。
前回 モバP「ダブルドライバーか」莉嘉「それってホンモノ!?」→
新田美波「おはようございます」ガチャ
モバP(以下P表記)「おう。おはよう、美波」
美波「…あら?晶葉ちゃん、いたのね」
池袋晶葉「ああ。この前助手と城ヶ崎莉嘉がこのベルトで遊んでいただろう?あのサイズでは装着できるアイドルに制限がかかってしまうからな。ベルトの長さを調節できるようにしておいた」カチャカチャ
美波「やっぱり作ったのは晶葉ちゃんだったのね……」
晶葉「アイドルと心の距離を近づけるためと言ったら千川ちひろも資金援助に回ってくれた」
P「心の距離が近づくどころか一時的にゼロ距離になってたけどな」
晶葉「──よし、できた!これがアイドル用のベルトだ。アジャスターをつけて大きさを自由に変えられるようにしたぞ」
P「そうか。悪いな、晶葉」
晶葉「なに、いつも実験に付き合ってくれている例のようなものだ。気にしないでくれて構わないさ」
P「感謝するよ」
P「そうだ。美波、この前やりたいって言ってたよな?収録に行く時間までまだ大分あるし、やってみないか?」
美波「い、いいんでしょうか……何か体調に影響とかは…?」
P「少なくとも、莉嘉と俺が使った時にはなんの後遺症もなかったな」
晶葉「システムの組み替えは一部を除いて行っていない。少なくともアイドル側は安全に合体できると言って差し支えないだろう」
P「というわけだ。やろうぜ、美波!」カチャッ
美波「は、はい…!」カチャッ
美波「(Pさんってこんなにグイグイ行く人だったっけ……)」
晶葉「(助手が倒れてもいいように布団くらいは敷いておこうか)」バサッ
\プロデューサー!!/
ㅤ \ミナミ!!/
P&美波「「変身!」」サクッサクッガシャンッ
\プロデューサー!!ミナミ!!/
P「」ポスッ(布団に倒れ込む音)
P in美波(以下美波P表記)「(……自分が気を失って倒れるのを見るってのはなんとも奇妙なもんだ)」
美波P「とにかく、倒れても怪我しないようにしてくれてありがとうな、晶葉」
晶葉「言っただろう?礼には及ばないと」
美波「あっ、今回のはPさんの言った言葉も聞こえるようになったんですね」
晶葉「それ以外は特に変化していないがな。アイドル側のベルトだけの変化というのも味がない…という訳で考えついたのがその機能だ。少しばかり派手なマイナーチェンジになってしまったよ」
晶葉「ただ助手が喋っているのが聞こえても口が動いていないから、顔を見て話していると少しばかり奇妙だがな」
美波P「じゃあこの姿で営業に行ってもいいんだな?」
晶葉「…感覚で薄々気づいているとは思うが、この鏡を見ろ」
美波P「……なるほど、また女になったと」
晶葉「そうだ。アイドルの身体を素体として使用しているからな、合体すると女になるのは必然だろう」
美波「それにしても、私はあんまり年齢の変化はないですね。少なくとも見た目は」
晶葉「だいたい助手と使用したアイドルの平均の年齢になるようになっているからな。あまり成長していないのはそのせいだろう」
美波P「えーっと、そうだとすると……今の状態だとだいたい22歳くらいか」
晶葉「前回より助手の妹とか従姉妹とかだという嘘が通じやすくなったな」ニヤリ
美波P「やかましい。そう茶々を入れられるくらいならこの前の報告はしないほうが良かったかもな…」
晶葉「まあそう言うな、ただちょっとからかっただけだ」
美波「……じゃあ今回も、それでいきますか?」
美波P「いや、やめとこう。莉嘉ならばれても冗談で済むが、美波がそれをやったら責任を取れだとか言われそうでな。大人のついていい嘘じゃない」
美波「そうですか…」シュン
美波P「美波くらい良い女を俺なんかが貰うだなんてもったいないしな」
美波「も、もうっ!Pさんったら!///」カアア
晶葉「(助手とも新田美波とも取れる人物が独り言を呟いて躁鬱を繰り返しているように見える…)」
晶葉「(正直、見た目は非常にシュールだな…)」
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※晶葉は事務所で留守番することになりました
美波「で、どうするか特に思いつかず、こうして事務所の周りをうろうろしていると」テクテク
美波P「名案が浮かばなくてな…こうして歩いていればそのうち考えられるんじゃないか?俺には特に影響ないけど」
美波「そうですね……できれば騙された側も笑ってしまう程度のものが一番ですけど…」
美波P「そのうえクオリティの低くないドッキリだろ?ちょっと考えつかないな……」
美波「すみません、私のワガママでそんな注文までして。たかが遊びなのに…」
美波P「気にするな。俺だって暇だから付き合ってるんだし、それにちょっと頑固なくらいがかっこいいさ」
美波「ふふっ、かっこいいだなんて女の子に言っても褒めたことにはなりませんよ」
美波P「わ、悪い……」
美波「でも、そういうところも嫌いじゃないです。むしろ、なんというか────」
不良A「よーうカノジョ!ちょっとだけあっちでオレらに付き合ってくんないかなー?」
不良B「まずうちさぁ…屋上あるんだけど、焼いてかない?」
美波「え、ええっ?困ります。私、もうすぐ戻らなくちゃ……」
美波P「(マズいな…美波は強引直しには弱いから、こういうのは苦手なんだが……)」
美波の携帯\オーネガイーシーンデレラー/
美波「(メール……?)」チラッ
晶葉(メール)『ピンチの時はベルトの横についているボタンを押せ。きっと助けになるだろう』
美波「(うーん…今ちょっとピンチだけど、まだ大丈夫だよね?勝手に使って怒られるかもだし……)」
不良A「どうしたんだよ、今の?いいから行こうぜ?」
不良B「いいよ!アイスティー奢るから来いよ!あくしろよ!」
美波「あっ、あの、今急いでるので──」
不良A「は?行かせねえよ」サッ
美波「(行き先を塞がれた…)」
美波P「やっぱり使うべきなんじゃないのか?」ボソッ
美波「でも知らない人に使って、何かあったら大変だし…」ボソボソ
不良B「なんならこ↑こ↓から抱えて連れて行ってあげようか?ホラホラホラホラ」サワッ
美波「ひっ!?」ビクッ
美波「(こ、この人……身体の触り方がちょっといやらしい…)」
美波P「緊急事態だ、仕方ない!ボタンを押せ!」
美波「うぅ…はい……!」ポチッ
ピピッ
美波P「(…ん?)」
美波「身体の感覚が、無くなりました…」
美波P「こっちは逆に身体を動かせるようになったぞ」
美波「ということは…入れ替わったんでしょうか」
美波P「マジか!じゃあ俺がどうにかしろってことかよ!?」
不良A「さっきからなにゴチャゴチャひとりごと言ってんだよ!黙ってついてこい!」ガシッ
美波P「うるせぇ!」ゲシッ
不良A「ぐほぁ!ありがとうございますッ!」ガシャーン
美波「20メートルくらい先の看板まで吹っ飛んじゃいましたよ!?」
美波P「大丈夫だよ、多分。……少なくとも、死にはしない。────ただ」\プロデューサー!!/
不良B「やべえよ…やべえよ……!」ガタガタ
美波P「半分俺が混ざってるとはいえ、美波に触れたお前は……地獄行きだ」\マキシマムドライブ!!!/
美波P「エクス…カリバーッ!!!!!」ズバーッ
不良B「もうやだあああああああ!」ドカーン
美波「それ違う作品のやつですよね!?怒られますよ!?その手の剣はどこから出したんですか!?」
美波P「気にするな。バレなきゃ犯罪じゃないんですよ…」
美波「大抵そういう人はバレますからね?」
美波「はぁ…もういいです。とりあえず戻りましょう」
美波P「いや…もう少し、できれば女の子の身体を堪能してから」
美波「Pさん!」
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P「っていうのが今日のあらすじだよ」
晶葉「助手よ…どうしてそれほど強烈な蹴りが出せたんだ?あの状態では多くとも通常の3倍のパワーが限度のはずなのだが」
P「営業で鍛えまくってるしな!もともと空手で3段だったし」
美波「なるほど……道理で正確にあの人の急所を蹴り抜いていたんですね」
P「まあな。プロデューサー、鍛えてますから」ドヤァ
晶葉「助手はたまに想像以上の不可解なポテンシャルを発揮するな……とにかく、このベルトはデータを抽出したらどこかへ保管しておこうか」
P「そうしといてくれると助かる」
晶葉「了解だ」
美波「Pさん、私はレッスンがあるので失礼しますね」ガチャッ
P「おう、いってらっしゃい」
晶葉「……ところで助手よ」
P「なんだ?」
晶葉「他のライダーの変身グッズに、興味はないか?」
P「────勿論」ニヤリ
おわり
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