駆逐艦清霜は戦艦になりたい!
自分もSSを書いてみようと思ったのがことの始まりで、それまで脳内妄想が形に出来なかったから、いざ形にしてみるとちょっと恥ずかしいですね…。
読みにくいですけど、どうかよろしくお願いします。
あと前のアカウントのパス忘れてしまったので新規作成しました。
※提督は人外、というかジムカスタム、キャラ崩壊あり、脳内妄想垂れ流しが含まれます、苦手な方はご閲覧をお控え下さい。
キャラ紹介
提督:RGM-79N ジムカスタムの容姿をした提督、身長180cm、誰も見てないときのみアーマーを外せる。(今回の出番なし)
霞:頼れるお姉さんな駆逐艦、引き運はそこそこ悪い
清霜:戦艦目指して一直線な女の子、逆行に当ってこそ燃えるタイプ
武蔵:最近多忙であったが、限定海域が終了し長期休暇中
「はぁ〜、どうやったら戦艦になれるんだろう?」
お気に入りの岬で大きなため息を付いているのは夕雲型駆逐艦の19番艦、清霜。
彼女は駆逐艦でありながら、戦艦になると言う難儀な夢を持っている。
「またそれ?いつも戦艦、戦艦って飽きないわね。」
それに構う私も私だけど、清霜は目を離せばどっか行ってしまうような、そんなもどかしさがある。
「あ、おてんば人魚。」
「誰がハナダシティのジムリーダーよ、ど突かれたいの?」
前言撤回、やっぱりこの娘にはふらっと行った先の荒波に揉まれる必要がある。
「誰かさんがお昼時になっても戻らないからオニギリを持ってきたけど、杞憂だったようね。」
「あッ!?待って!!お腹すいた!今すいたから!」
オニギリを食べるフリをすると素早くこちらに振り向き、ウルウルとした瞳で私を見ながら手を伸ばしてくる。
これで渡してしまう私は、やっぱり甘いのだろう。
「ありがとう、霞!」
「全く、いくら非番だからって羽を伸ばしすぎ。せめてお昼ご飯までには一旦帰ってきなさい。」
「うん!」
やれやれ…話を聞いているのか、聞いていないのか、元気な返事をする。
多分、聞いてないんだろうな。
「それで霞はどう思う?」
「やっぱり。」
清霜はいつもそうだ。
頭の中がお花畑ならぬ戦艦畑、暇が出来てはこの岬に来てよく悩んでいる。
「絶対に無理…とまでは言わないけど、軽く那珂さんの訓練をこなせるくらいでないと無理ね。」
「はぁ〜、そうだよね。戦艦になるには先ずは軽巡からだよね。」
「違う、そうじゃない。」
誰が進化順路の話をしろって言った。
そもそも役割が戦艦と軽巡では違うから進化順路もへったくれもない。
「それぐらいの訓練をしてもばてない体力と精神力を付けろって言ってるの。」
「訓練の他にも筋トレとかしてるんだけどね、戦艦までの道は長いな〜。」
確かに清霜の努力は並の駆逐艦を圧倒するほどしている。
それが評価され今では有事の際に出撃する偵察隊の駆逐艦としての立場も得た。
しかし、当の本人はそれでは満足せず、少しずつ訓練内容をハードなものにしている。
「毎回言ってるけど、いずれ身体壊すわよ?」
「それは大丈夫、適度に休憩はしてるから!」
どう見ても身体に負担をかけ過ぎているけど、翌日には元気いっぱいだし本当にどうなってるのよ。
「ふぅん…まぁ非常時に出れるなら何でもいいわ。」
そう言えば何か忘れてる気がする。
確か清霜に渡すオニギリを食堂の台所で作ってて…
「あ、そうだった。」
「どうしたの?」
「武蔵さんから伝言を預かってるんだった。」
そうそう、オニギリを作ってる最中、武蔵さんがやってきて清霜を探していたんだった。
「武蔵さんから?」
「『後で私の部屋に来なさい』だそうよ。」
そのことを聞いた途端、清霜の目はキラキラと輝いた気がする。
何とも言えない私に清霜は満面の笑みで説明をした。
「えへへ〜実はね、武蔵さんに特訓をお願いしたんだけど忙しいから今は難しいって言われてたの。
でも落ち着いたら、その時は特訓に付き合ってくれるって!」
つまり、この伝言は武蔵さんが教導艦になって訓練をしてくれるという事だろう。
「そう、良かったじゃない。
じゃ、確かに伝えたわよ。」
そう言ってこの場から離れようとした。
私の経験上、このままだと確実に面倒ごとに巻き込まれる。
戦艦との訓練?冗談じゃない。
軽巡の訓練も決して楽なものではないけど、戦艦の訓練も相応か、それ以上にキツイと聞いた。
嫌と言うわけではないが、せめて翌日が非番の時にしてほしい。
そそくさと帰ろうとする私に清霜が抱きつく。
「えぇ!?霞も一緒にやろうよ〜!」
「嫌よ!絶対にイヤぁ〜!」
「私もイヤぁ〜!」
「こんなところで何をしているんだ?」
そうこうしている内に噂の戦艦が私達の前に現れた。
大和型戦艦2番艦、武蔵。
この基地で最大級の火力と装甲を持ち、清霜の目標としている人物だ。
「遅いから様子を見に来てみれば…何をしているんだ?」
呆れる様子を見せる武蔵さん。
私達は即座にに敬礼をした。
「いや、非番の時ぐらい楽にしてくれて良い。」
敬礼を解き、今の出来事を説明した。
「申し訳ありません、清霜の戯言に付き合ってました。
しかし、伝言は伝えました。」
兎に角、必要事項を伝え早く離脱しなければならない。
このままでは非番なのに武蔵さんによる戦艦特訓コースまっしぐらだ。
明日には遠征もある。
「あぁ、ありがとう。
そう言えば霞は、この前改二になったんだったか?」
「あっ、はい、周りの人に支えられ、遂に改二になることが出来ました。
これまでよりも出来る事が増えました!」
何故、今になって改二のことを持ち出したのだろう?
と言うか、武蔵さんには当日にも祝ってもらったような…。
「そうかそうか!なら私の訓練も無駄にはならないな!」
「えっ」
「一緒に頑張って戦艦になろうね!」
「はあァッ!?」
しまった、誘導された!?
いや、まだ走れば逃げ切れ…。
ガシッ
凄く嫌な音がした。
そう思った途端、身体は宙を舞って武蔵さんに米俵だっこされる形になってしまった。
「それでは行こうか。」
「…………マジですか。」
こうなったら脱出は不可能に近い。
もう、次の事を考えて体力を温存させておくのが最善策だらう。
「ねぇねぇ、霞!」
「……何よ?」
武蔵さんの後ろをトコトコ付いて来る清霜が私に一言。
「ファイトだよ!」
「ファイトじゃないわよ!!」
道中、逃げられる隙を探したけど、
結構、身体が反抗するくらい訓練する事になった。
読んでいただき、ありがとうございました。
1度は書いてみたい内容だったので書けて良かったと思います。
これからこのSSを書ければなと思います。
では、ご縁があればまた。
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