うちの鎮守府日報 二冊目
とある鎮守府の日常を淡々と書き綴るだけのss
前回ss↓
まだまだ至らぬ点が多々あるかと思いますのでご注意ください
また、オリキャラ提督、独自設定、キャラ崩壊等がありますのでそれらが苦手な方は読まないことを推奨いたします
不定期更新なのでいつまでも上がらなかったりいつの間にか上がったりします、ご了承ください
シリアスとかR18系は全く書けず。ギャグも・・・まあ、笑ってくれる人がいればいいかな・・・?
提督 本名:箕志上 晶(みしがみ あきら)
SSの主人公。名前があるのに基本的に役職名で呼ばれるせいで本人も若干忘れつつある人。
欲しいと思ったら大体二週間くらいでいつの間にか所有してるくらいの武器蒐集家。
イロモノだったり使いどころが分からない武器をよく扱う。
叢雲
SSのサブ主人公。デレを通り越して夫婦っぽくなっている方のウサミミユニット。
槍のようなマストでの近接戦をしていたが、老朽化や新しい高角砲の出現により、改二になると同時に
射撃主体の戦闘法に乗り換えた。
改二でなんであんな制服になったのかいまだに疑問に思っている。
吹雪
SSのサブ主人公。真面目で堅実、良い艦娘のお手本のような子。見せパンではない。
戦い方も教本をそのまま体現したかのようなものだが、駆逐艦にしては妙に一撃が正確で、しかも重い。
バランスボールの上で逆立ちしても倒れないくらいバランス感覚がいい。
電
SSのサブ主人公。気弱そうに見えてしっかり者の暁型の末っ子。が、最近擦れ気味。
錨での近接戦が慣れ過ぎて砲撃・雷撃が最早おまけとなりつつある。たまに司令官の武器を使う。
歯ごたえのいい緑黄色野菜が大好き。
漣
SSのサブ主人公。テレビとゲームとネットとセクハラが大好きな現代っ子。
手を抜けるときはとことん抜くが、やるときはやり、〆るところはしっかりと〆る。
エリクサーを最後まで取っておいて結局使わないで終わるタイプ。
五月雨
SSのサブ主人公。天性のドジっ子だがドジっ子なりに頑張ってる健気な性格。
戦闘中でもそのドジが発揮されるが、そのおかげで危険を回避したり強敵を倒したりしている。
イメチェンでばっさり髪を切ろうとしたら周りに全力で止められた。
~大本営正面~
提督「やっと着いたな・・・」グッタリ
叢雲「車での長時間移動は体にクるわね・・・」グッタリ
龍驤「酒飲まんで正解やったな、確実にリバースしとるわ・・・」グッタリ
夕立「ぽい゙ぃ・・・」グッタリ
提督「取敢えず元帥んとこ行って挨拶して部屋に行こう、もうなんか飯食う気力もないわこれ」
叢雲「・・・晩御飯持ってくることってできるのかしら」
夕立「やることあって食堂に来られない人もいるから、言えばちゃんとそれ用の作ってくれるよ?」
叢雲「あら、そうなの・・・まあでも、親睦も深めたいし今日は食堂で食べましょ」
龍驤「いつまでも駄弁っとらんと、さっさと行くで。ウチははよ休みたいんや」テクテク
提督「おう、そうだな」テクテク
~大本営廊下~
叢雲「・・・そういえばアンタ、場所分かってるの?」テクテク
提督「まあ壁に穴ぶち明けられて、結果デカい改装とかしてなけりゃ大丈夫だろ」テクテク
龍驤「大本営でんなこと起こってたらそれはそれで大事件やろけどな・・・お、ここか?」テクテク
提督「ああ、ここだ・・・元帥、いらっしゃるでしょうか?」コンコンコンコン
ハイ、ドウゾオハイリクダサイ
提督「では、失礼いたします」ガチャ
提督「第四鎮守府、指揮官の箕志上晶。只今到着いたしました」ビシッ
叢雲「第四鎮守府所属、吹雪型五番艦、駆逐艦叢雲。到着いたしました」ビシッ
龍驤「第四鎮守府所属、龍驤型一番艦、軽空母龍驤。到着いたしました」ビシッ
夕立「海軍総司令部所属、白露型四番艦、駆逐艦夕立、只今帰還しました!」ビシッ
元帥「お久しぶりです、箕志上提督。別にそこまで改まらなくてもいいんですよ?」
提督「いや、上官なうえに最高指揮官の前ですし、一応やっておかないとと思いまして」
元帥「そんなものでしょうか?」
提督「そんなものです」
元帥「なら仕方がないですね・・・夕立さん、監査と長旅、お疲れ様でした。結果はどうでしたか?」
夕立「特に異常なし、改善点もなしでパーフェクトっぽい!」
元帥「まあ、そうでしょうね。彼が変なことするとも思えませんし」
元帥「さて、呼び出した理由ですが。貴方とその護衛艦には、一定期間の間、新人達の教官として働いてもらいます」
元帥「ここには多くの艦娘が所属していますが、その殆どが制海権の維持と奪還に追われています」
元帥「その為に、後期の艦娘へ必要なことを教えられる人たちが少ないのが現状です」
元帥「そこで、前線で活躍し、かつ豊富な戦闘経験があるあなた方に、教育をお願いしたいのです」
元帥「引き受けてくれますか?」
提督「・・・了解しました、引き受けます。と言うかその為に来たわけですし」
元帥「・・・それもそうでしたね。では、不知火」
不知火「はい、なんでしょうか、司令」
元帥「彼らを部屋へ案内してあげてください。それと、ある程度のここでの生活の規則をお願いします」
不知火「承りました。それではみなさん、こちらへどうぞ」テクテク ガチャ
提督「・・・では元帥、失礼いたします」ビシッ テクテク
叢雲龍驤「・・・・・・」ビシッ テクテク
元帥「はい、これからお勤め頑張ってくださいね」
夕立「提督さん、またあとでっぽい!」ブンブン
提督「おう、また後でな」
バタンッ
~大本営、叢雲たちの部屋~
不知火「・・・ここが、叢雲さんと龍驤さんが使う部屋になります」
龍驤「うっわ、広っ・・・これ二人で使っていい部屋ちゃうやろ、五倍は軽く入るで」
叢雲「そうね、広すぎて逆に落ち着かないわ・・・あれ、私たちだけ?司令官は?」
不知火「元帥の要望により、別の場所に部屋を取ってあります。その他にもおかしな要望を言っていましたが・・・」
提督「命令じゃなくて要望なのか・・・で、そのおかしな要望ってのは?」
不知火「それが、物はごみ箱と折り畳みの机だけ置けばいいとか、寝具は寝袋と抱き枕だけでいいとか・・・」
提督「ああ、いや、それでいいんだよ。前ここにいた時はそもそも部屋使わないで、仕事場の椅子か床で寝てたし」
不知火「・・・あの、これどうなんですか・・・?」
叢雲「これが平常運転よ、慣れなさい」
龍驤「仮眠室でも敷かれた布団の隙間で寝る奴やからなぁ」
不知火「は、はぁ・・・」
提督「まあそれはいいや、部屋どこだ?」
不知火「あ、はい。今案内します」
~大本営、箕志上の部屋~
不知火「こちらですが、本当にこれでいいんですか・・・?」
ガラーン・・・(小さいごみ箱、折り畳み机、寝袋、抱き枕だけが置いてあるフローリングの部屋)
提督「ああ、これでいい。欲を言えばもうちょっと狭い部屋のがよかったかな、これ多分二人部屋だろうし」
不知火「は、はぁ、まあ確かにそうですが・・・そういえば、呼び方はどうすれば?」
提督「ん?あー、提督とかって呼ばすわけにもいかんか・・・んーむ」
提督「ま、そん時に考えるか。あと規則聞かなきゃならないんだっけか、叢雲んとこに戻るぞ」
不知火「あ、はい。了解です」
~大本営、叢雲たちの部屋~
不知火「・・・えー、では。ここでの規則を教えますので、どうか厳守をお願いします」
不知火「と言っても、あまり厳しいものでもないのですけれど」
不知火「えー、まず『消灯後に不必要に騒ぐことを禁止』。睡眠妨害になるので」
叢雲「騒ぐことを、禁止、っと。消灯の時間は何時かしら?」メモメモ
不知火「後で、食堂・演習場等の施設の開放時間と合わせてお伝えしますので、先に規則の方を話させていただきます」
叢雲「ん、分かったわ」
龍驤「そんな規則出来てるってことはそんな騒ぐやつおったんか?」
不知火「はい。正確には現在進行形で在籍しております」
提督「・・・あぁ、アイツな。よーく知ってるわ。後で挨拶行こう」
不知火「それでは二つ目、『何時如何なる理由であれ、無断または不純な動機での出撃禁止』。昔はよくあったらしいです」
提督「あー・・・悪い、それやったの八割俺だわ。そんな規則出来たんだな」
龍驤「何やっとんキミぃ・・・」
叢雲「大方、皆の負担減らしたいからとかなんとかいう理由でしょ?」
提督「その通りでございます・・・」
不知火「・・・次、いいでしょうか?」
叢雲「あ、どうぞ」
不知火「三つ目、『特定の場所以外での飲酒禁止』・・・まあ分かりますよね?」
提督「何回かやらかしてるやつ居るからな」
龍驤「・・・ごめん、司令官」
提督「アレはまだ軽い方だったけどな」
不知火「・・・これは、追求しない方が?」
叢雲「その方がいいわよ、変に傷抉ることになるから」
不知火「そうします・・・では四つ目、最後ですね。『喧嘩をせず、他人を思いやること』です」
提督「・・・あぁ、ちゃんと守ってくれてるんだな」
不知火「?・・・どうしました?」
提督「いやなんでも。それで、諸々の施設の開放時間は?」
不知火「あ、はい、食堂は自主的な使用ならいつでも使ってくれて構いません。任務で遅くなる人もいるのでそれの対応です」
不知火「演習場、弓道場は共に0500開放、2300以降は使用禁止となります」
不知火「明石さんのお店、まあ殆どコンビニのようなものですが、これは0800開店の2100閉店です」
不知火「起床時間は0600、消灯時間は2200となります・・・以上で、何か質問は?」
叢雲「んー・・・お酒飲める場所って言うのは?」
不知火「2100以降に食堂の一角で、早霜という駆逐艦がいる場合のみ飲酒可能になります」
龍驤「駆逐艦・・・?なんや、バーのマスターでもやっとるんかいな?」
不知火「ご名答です」
龍驤「うっそ、マジか・・・」
提督「しかし、1時間じゃそんなに・・・あ、騒がなきゃいいのか」
不知火「そういうことです。さて、そろそろ晩御飯の時間ですね。食堂まで案内します」
提督「まあ場所は分かってるんだけどな、案内されようか」
叢雲「後でお風呂とトイレの場所も聞いておかないとね・・・」メモメモ
龍驤「トイレは腹ごなしに歩きゃ見つかるんとちゃう?」
叢雲「正直晩御飯も食べないで寝たい状態なのにそれできるの・・・?」
龍驤「あぁ、せやったな・・・」
~大本営、食堂~
ワイワイ ガヤガヤ
不知火「まあ案の定ですね」
提督「おー、ごった返してんな。しかし本当に人増えたもんだ」
叢雲「なんかすごい疲れそうな予感が・・・」
龍驤「せやかてこの中に飛び込まんと何も食えへんのも事実や、腹決めなアカンで」
提督「なんでお前ら飯食うだけでラスボスに挑むような会話してんの?」
不知火「取敢えず座る場所を確保しましょう。えーと席は・・・」キョロキョロ
陽炎「あ!おーい、しらぬいー!」ブンブン
不知火「・・・陽炎、確か本日は遠征任務では?」
陽炎「やー思いの外スムーズに行ってさ、ご覧のとおりってわけ。で、多分座るとこ探してたでしょ」
不知火「ええ、まあ・・・ただ、座れるのが一人分だけだった場合は他を当たりますけど」
陽炎「ん・・・ああ、後ろの人たちか。まあこの辺は今日は空いてるから大丈夫よ」
不知火「ありがとうございます・・・では、失礼して」スッ
提督「ふー、いやぁありがとな」
陽炎「どういたしまして。それで、そっちの新人さん二人は分かるけど、貴方はどういう了見でここに?」
叢雲「・・・ん?さらっと新兵扱いされた?」
龍驤「まー大本営にわざわざ出戻ってくる輩はそうおらんやろな・・・うちらは新兵ちゃうし、こいつも新人やないよ」
陽炎「あら、じゃあどういう人たちなのかしら」
提督「あー、俺らはなんか、教官として・・・」
北上「お、新しい人じゃん。艦娘でもない人は新鮮だねー、どったの?」
陽炎「あ、北上さん」
北上「ここ二つ席空いてるかな、もう他がぎゅうぎゅう詰めでさ」
陽炎「どうぞー、二人ってことは大井さんも?」
提督「大井・・・?」
北上「そ、大井っちも一緒だよー」
大井「あ、北上さん!空いてるところ見つけたん。です・・・か・・・」ピタッ
北上「・・・ん、あれ?どしたの大井っち?」
叢雲「司令官見るなり硬直したわね」
陽炎「司令官?ってことはこの人どこかの鎮守府の司令なの?」
龍驤「ま、そーゆーことや。しかし固まったままやな、男に耐性無いんか?」
不知火「いえ、そんなはずは・・・嫌悪は多少なりともしてるようですが」
龍驤「嫌悪て」
提督「・・・・・・」
大井「・・・・・・あの、その」
提督「・・・その反応は、久しぶり、であってるよな?」
大井「ふぇっ!?え、えぇ、はい・・・」ビクッ
提督「んー・・・まあ、あんまり変わりはなさそうで、安心した」
大井「は、はい、どうも・・・」
叢雲「・・・何この反応、昔の女か何か?」
提督「いや、こういう遊び」
大井「『昔別れたカップルが道端とかお店で偶然会った場合どういう風になるのかごっこ』です」
叢雲「どんだけこじれた遊びしてんのよ」
提督「久しぶりなのは本当だぞ。なんか生気に満ちてるな大井、いい人でも見つかったか?」
大井「ええ、まあ・・・うん、そんなところですね。そちらもなんだか活気が出てますよ?」
提督「楽しいことに事欠かないからな」
北上「・・・えーと、取敢えず、二人は知り合いってことでいいのかな?」
大井「知り合いじゃないですよ北上さん、互いに互いの背中を守り合った仲です」
提督「戦友ってやつだなー」
陽炎「・・・なんか、口ぶりがまるで大井さんと同じ戦場に立ったことがあるような感じなんだけど」
叢雲「多分そのとおりね、何も間違っちゃいないと思うわ」
龍驤「しかもその言い方そのままやな、比喩でもなんでもなく」
不知火「・・・色々と、どうなっているんでしょうか」
~食事終了後、箕志上の部屋~
提督「やー、質問攻めにあってまいったわ本当・・・」
大井「艦娘と同じ場所で戦ったことがあるってだけでもかなり珍しいですし、仕方ないですよ」
提督「そんなもんか・・・で、何ナチュラルに部屋にいるんだお前」
大井「いいじゃないですか、前いた時はそもそも部屋に送ることすらできなかったんですから」
提督「あー・・・そういやさ大井、今何時だ?」
大井「時計を見れば・・・ってこの部屋にはありませんでしたね。えっと・・・2000です」
提督「じゃあそろそろかね、騒がしくなるの」
大井「・・・あぁ、ええそうですね。どうします?」
提督「寄ってって挨拶してくかなー。お前はどうする?」
大井「じゃあついて行きます、念のため」
提督「念のためって、なんか危険なことあったっけか・・・?」
大井「説明役として、です。今なら姉妹艦の人たちと一緒に自室にいると思いますし」
提督「成程、そんじゃ行こうか」
~川内型の部屋~
川内「・・・・・・ねえ神通」ウズウズ
神通「夜戦は禁止です」カリカリ
川内「ちょっと、まだ何も言ってないんだけど!?」ガタッ
神通「大体分かります。この前注意されたばっかりじゃないですか」カリカリ
川内「ぅー・・・那ー珂ぁー、じんつーがいじめるぅー」
那珂「いや、那珂ちゃんそろそろ寝たいんだけど・・・今日は広報の撮影で遠くまで出てたから疲れてて」
川内「何言ってんの、夜はこれからでしょ?」
那珂「そっちこそ何言ってんの、夜なんだから大人しく寝かせてよ・・・」
川内「妹二人が最近つれない気がする」ムー
那珂「考えようによっては戦闘よりハードな仕事した後だから疲れが溜まってあんまり動きたくないんだよね・・・」
神通「生徒たちの宿題のチェックがあるので手が離せません・・・この子は補習ですね」カリカリ
那珂「・・・あんまり厳しくし過ぎないようにね?」
神通「大丈夫です、運動じゃないのでまだ気が楽でしょう。どちらにしろ後で全員走ることになりますしね」カリカリ
那珂「うえぇ、スパルタだぁ・・・」
川内「・・・あーもう、わかった、だったら外行って暇人連れて夜戦してくる!」
神通「だからそれで以前こっぴどく怒られたと」
コンコン スミマセーン
那珂「あー、人来ちゃったよ」チラ
神通「姉さん・・・」チラ
川内「え、私のせい?」
神通「取敢えず出てください、そして早く寝てください」
那珂「ごめん神通ちゃん、もうちょっと明かり落とせる?」
川内「妹が冷たい・・・はいはい、どなたどなたーっと」ガチャ
提督「よう、せんd」バタンッ
川内「・・・・・・」
神通「・・・姉さん?どうしたんですか?」
那珂「すごい勢いで扉閉めたけど、何かあったの?昔の男でも居た?」
川内「・・・ある意味那珂が当たってる」
神通那珂「「え?」」
川内「・・・・・・」ガチャ
提督「おいおい、流石に今のはひd」バタンッ
川内「・・・・・・」ガチャ
提督「お前完っ全に遊んでんだろ」
川内「あはは、いやーつい・・・」
提督「全く・・・よかったわ、知り合いがほとんど変わって無くて」
川内「ほとんどってことは変わった人いるの?」
提督「夕立とかすごいだろアレ、サイコフレームでも積んだの?」
川内「さいこ・・・?」
大井「川内さんその系統のネタ分からないんですよ、ブレストファイヤーとかならまだついて行けるんですが」ヒョコ
川内「あ、大井。何だ先に会ってたんだ」
大井「えぇ、夕食の時にばったりと。それで、暇なら集まってお話でもどうですか?」
川内「おぉ、行く行く!んじゃ神通、那珂、ちょっと行ってくる!」
神通「ちょっ、ちょっと待ってください!なんかついて行けないんですけど!?」
那珂「眠気全部吹っ飛んじゃったよ、えー何この展開・・・?」
川内「何さ、質問あるなら早急にお願い、時間が惜しい」
神通「え、あ、じゃあ、あの・・・その男の人は?」
川内「あぁ、コイツ?昔の夜戦仲間だけど?」
神通「や、やせんなかま!?」カーッ
川内「あ、いや、そういうのじゃなくて。んー・・・まあ戦友ってこと」
神通「へ、あ、そうですか、そうですよね!!ええそうですね、それしかないですよねはい!!」コクコク
那珂「神通ちゃん落ち着いて、誰も責めないから・・・んーと、じゃあ那珂ちゃんからも。その人何しに来たのさ?」
提督「あー、なんか元帥に教官役頼まれた。この部屋に来た理由っつーなら昔馴染みの顔見に来た」
那珂「教官役かー・・・神通ちゃんの負担減るのとスパルタで血反吐吐く子がいなくなるならそれでいいかなぁ」
提督「どんな訓練したらそうなんだよ・・・」
神通「いえ、戦艦の人たちの集中砲火や空母総動員での対空演習を単艦でやるとか、後は筋トレや走り込みですが・・・」
提督「・・・どうせ後者も量がヤバいんだろうな、そら血反吐吐くわ」
川内「ま、とにかく私は行くからさー。で、誰誘う?」
提督「つってももう寝に入ってるやつも多い気がするんだがな、まあ寄るだけ寄るか」
大井「せめてあと2人は欲しいところですね」
川内「そうだねー、ついでに飲むものとかも買ってこっか」バタンッ
神通「・・・行っちゃいましたね」
那珂「静かになったしいいんじゃないかな?」
神通「はぁ・・・しかし、教官ですか。あの人に勤まるんでしょうか?」
那珂「夜戦仲間とか言ってたし大方傭兵か何かじゃないのかな?」
神通「・・・取敢えず、今はこれ終わらせないといけませんし、聞くのは明日にしましょう」カリカリ
那珂「ん・・・おやすみー神通ちゃん」
神通「はい、おやすみなさい、那珂」
~箕志上の部屋、時刻2130~
提督「うーん・・・残ってるのこんだけか」
若葉「仕方ない、ほとんどが各所に引き抜かれてしまったからな」
足柄「これだけいれば十分じゃないの?でもこれ全員じゃないでしょ、他の子はどうしたのよ」
大井「夕立ちゃんは夜間任務、村雨ちゃんは早々に就寝してましたね」
川内「こっちも当ってみたけど、昨日から遠征で出てってまだ帰ってないってさ」
提督「ま、五人いりゃなんとかなんだろ。んじゃあ再会を祝して乾杯と行くか?」
足柄「といってもスポーツドリンクだけどね・・・恰好つかないわよ、これじゃ」
川内「別にいいじゃん、おつまみも一緒に調達できたしさ。いやーコンビニって便利だねー」
大井「こういうのが一番手っ取り早かったんですよ、そこは我慢してください」
若葉「アルコールを摂って騒ぐわけにもいかないからな・・・それに、こういうのも悪くない」ゴクゴク
足柄「あ、もう飲んでる。私たちの分も残しておいてよね?」
若葉「大丈夫だ、2Lが2箱ある」
大井「これどこに保管すんのよ・・・」
提督「ここに置いておくでいいだろ、どうにかするわ」
川内「よっし、そんじゃ改めていくよ?せーの」
四人「「「「お帰りなさい、我らの戦友」」」」
提督「おう、ただいま」
足柄「で?どうなのよ、向こうでいい人できたの?」
提督「早速かよ、もうちょい乗ってきたところでぶっこまないか普通」
足柄「スポドリで乗ってくるも何もないわよ」
大井「気になることでもありますしね、ここにいた頃も誰にも興味示しませんでしたし」
提督「自制してたんだよ、そうホイホイと釣られてたまるか」ゴク
若葉「その言い方だと向こうでは気になる人ができたように聞こえるが」
提督「まぁ、な。ハーレムも視野に入れ始めてる自分見つけて思考クズいなぁとも」
川内「それで全員が納得してるならいいんじゃないの?部外者がどうこう言えることじゃないし」
提督「なのかねえ・・・あ、一応聞きたいことあったんだが、お前ら最近で変わったこととかないか?個人でもいいし全体でもいいし」
大井「全体だと、そうですね・・・訓練生が入ったんですが、昨年に比べて練度が少し下回っていますね」
足柄「あー・・・砲雷撃戦はともかく、対空と索敵と対潜がおろそかね。まあその辺はどうしようもない項目な気もするけど」
提督「ふむ・・・成程」
川内「個人だと私含めて結構な人数が改二になったことかなー、大井と足柄も入ってるよ」
提督「あー、どうりで。イメチェンしたのかと思ったわ」
大井「かなり強くなりましたよ?開幕に戦艦落とすとか普通にできますし」
足柄「私は全力で主砲持ってきたらバランスのいい装備に換装されて他の子たちに装備渡す羽目になったわ。なんでかしら」
川内「なんではこっちのセリフだよ」
大井「何をどう考えたら火力バカじみた思考回路になるんですか」
若葉「主砲ガン積みは正直どうかと思う」
足柄「何よ!川内も夜戦装備ガン積みだったじゃない!夜偵と探照灯と照明弾だったじゃない!砲雷撃戦しなさいよ!」
川内「別にいいじゃんか!夜偵には助かってるでしょ!?」
大井「はいはい落ち着いて、声が大きいですよ二人とも」
提督「いろいろあったんだな・・・若葉、お前はどうなんだ?」
若葉「最近痛いのも悪くなくなってきた」
提督「お前が一番重症じゃねえか」
若葉「これが私だ。ところで偶然ここに鉄扇があるのだが」スッ
提督「ハリセンですらないのかよ、叩かんぞ」
若葉「残念だ」スッ
足柄「・・・それで、そっちで変わったことは?」
提督「うん?あーそうだな・・・こんな感じかね」スッ ドサガシャ
川内「・・・え、なにこの武器の数々」
提督「倉庫持ってるからな、趣味を心置きなくできるようになった」
大井「武器蒐集ですか・・・意味あるんですか?」
提督「今出した、というか落としたヤツ含めて全部に対深海棲艦処理してるからな、普通に致命傷与えられる」
提督「拳銃一丁、ナイフ一本ですら駆逐艦の主砲程度の効果はあるぞ?無論、元が強けりゃその分だけ補正もかかる」
足柄「ほー、凄いわね・・・ちなみにどんな感じになるの?」
提督「処理前の素の状態を人に使った場合とほぼ同じような外傷を与えられるぞ」
足柄「・・・えげつなぁ」
提督「・・・あーそうだ、ついでに頼んどくか。えーと・・・」ピッピッ prrrrrrrrrrr
~鎮守府~
prrrrrrrrrr prrrrrrrrrrr ピッ
伊58「はいもしもし」
提督『おうゴーヤ、俺よ俺』
伊58「運が無いでちね、詐欺るなら他を当たれでち」
提督『お前の個人回線知ってる異性は誰だっけか?』
伊58「・・・はぁ。で、何の用でちか提督」
提督『あいつ多分あと数分で帰ってくるだろうからさ、テキトーに武器見繕って持たせてこっち送ってくんねえか?』
伊58「・・・必要最低限の武装はどこ行ったんでちか?」
提督『念のためだ、念のため。後でなんかで埋め合わせすっからさ』
伊58「・・・しょーがないでち。そういや金剛が混浴の約束つけたってデレデレしながら言ってたでちけど」
提督『あ?あー、それ本当だ。なんかそうなった』
伊58「人数は指定してないならそれに乗っかるでち、それが埋め合わせで」
提督『ああ・・・ん?悪いちょい待ち、何て?』
伊58「待ったはなし、それじゃ楽しみにしてるでち」ピッ
~大本営~
提督「・・・・・・」ツーッ ツーッ
川内「何、どうしたの?」
提督「・・・なんか、帰ったらひと悶着ありそうな感じになったわ」ピッ
大井「ま、頑張ってくださいな。骨は拾いに行きますから」
提督「あぁ、うん・・・」
~次の日、食堂 時刻0700~
提督「寝すぎた気がする」(卵かけごはんと漬物)
川内「・・・一番最後に帰ったの私だけどさ、それでさえまだ日付変わってなかったよね?」(焼き鮭定食)
提督「いつも真夜中回って就寝の早朝開始で大体五時間寝たかどうかってレベルだからなぁ、醤油取ってくれ」
若葉「わかる、24時間寝なくても大丈夫だからな。これ、醤油だ」(サンドイッチ)
提督「おめーは寝ろよ、なんでこんな謎の方向に向かったんだコイツは」
川内「さぁ?まあ実害はないからまだマシじゃないの?」モグモグ
提督「周りの反応見る限りお前は実害ありすぎなんだよな、駆逐の子らがめっちゃ驚いてたぞ」モグモグ
川内「あー・・・まあ、うん、夜毎騒ぎ倒して鎮圧されて昼時に意識戻るってのが今までだったからねえ」
提督「お前マジで何やってんの?」
友人提督(以下友督)「お、何やってんだお前」(回鍋肉)
提督「ん、見てわからんのか。朝飯中だ」
友督「どんだけ質素だよお前、肉を食え肉を・・・ここ座らせてもらうぞ」スッ
提督「うっせ、お前は朝から重いんだよ」
川内「ん、何、友達?」
提督「あぁ、小学校からの腐れ縁に近い何かだ」
友督「ちなみに提督になったのはコイツより先だったりするぞ」
川内「ふーん・・・なんかやらかしてここに来たの?」
友督「ちっげーよそこの武器オタと同じ理由だよ」
提督「残念だな、その悪口は褒め言葉だ」
友督「あーそーかい・・・」
??「・・・あの、もしかしてあなたが司令官が話していた友人ですか?」(焼き鮭定食)
提督「ん・・・え、誰?」
??「あぁ、失礼しました!挨拶を忘れるとは・・・!」
朝潮「初めまして、朝潮と申します!今回は司令官の護衛兼補佐として招集に応じました!」ビシッ
提督「・・・なんか、こう、中学校に上がってないか、お前の秘書艦」
友督「あぁ、ついこの前改二報告が来たからな。ココ着いたときにやってもらった」
川内「ほー、朝潮ちゃんって改二でこうなるんだ・・・あれ、若葉どうしたの?」
若葉「あ、いや、人が多くなってきてな・・・騒がしいのが少し」
川内「ん、じゃあそろそろ抜けよっか。それじゃ、また後でね」ガタッ
提督「おーぅ、んじゃなー」
友督「・・・で、何よ。アレがお前が引き抜こうとしてるヤツか?」
提督「ノーコメントでお願いしたいな・・・あぁ、あと武蔵連れてきてるっつってなかったかお前」
友督「言ったっつーかお前が武蔵がいいっつったんだろ・・・まあいるぜ、多分そろそろ・・・」
??「ふむ・・・どこに座れば・・・ん?」(カツ丼大盛)
朝潮「あ、武蔵さん、こちらですよ!」ブンブン
武蔵「おぉ、朝潮、そこにいたか」テクテク
友督「噂をすれば、って感じか」
提督「ほー、アレが武蔵・・・いや、何つーか」ジー
武蔵「ふぅ・・・さて、貴様が提督の話していた友人とやらだな?」ドタプーン
提督「・・・でけえな、飯も体も。何食ったらこうなんだコレ」
友督「はっは、早速セクハラとはやるなお前」
提督「ぶち転がすぞ・・・で、まあ初対面だよな。えーと、俺は」
武蔵「あぁ、知っている。箕志上 晶だな?」
提督「え、ああ、そうだ・・・あれ、なんで知っt」
武蔵「好きなものは雨とハンドガン、嫌いなものは特になし、趣味は読書と釣り。中学時代に左目の視力が落ち始めて現在0,01以下・・・だよな?」
提督「」
友督「うっわ、マジか・・・」
朝潮「・・・え、全部当たってるんですか?これ」
提督「ものの見事にな・・・あれー、誰かに話したっけかなあ」
武蔵「ふむ・・・なら、これはどうだ?高校時代にそこの提督から渡されたアダルト雑誌の隠し場所は机の一番下の引き出しの底だった」
提督「・・・おい、身内でも知らんような情報だぞ、それは」
武蔵「何を言う、身内だから知っているんだ」
武蔵「久しぶりだな、『兄さん』。あまり変わっていなくて何よりだ」
提督「」
友督「・・・は?」
朝潮「・・・え?」
武蔵「まぁ、詳しいことは朝食の後で話そう。冷めてしまう」
提督「」
友督「フリーズしてるな・・・」
朝潮「あの、どうしましょう、これ・・・」
友督「・・・まあ、うん。食うか、取り敢えず・・・」
朝潮「は、はぁ・・・」
~朝食後、箕志上の部屋~
提督「えー・・・で、だ。お前マジで俺の妹ってことでいいんだよな?」
武蔵「ああ。先ほどからそう言っているが」
友督「はぁ~、しばらく会わないうちにだいぶ変わったもんだなあオイ」
提督「変わったってレベルじゃねえよ、別人として生まれたレベルだよこれ」
朝潮「あの、そんなに違うんですか?」
提督「俺の記憶が間違ってなければバストサイズとメガネ以外真反対になってるな」
友督「妹さん背もそんな高くなかった方だったよな、確か・・・なあ、何がどうしてそうなったんだ?」
武蔵「殆どは艦娘となるための投薬と調整の結果だ。髪は邪魔だから自分で切ってまとめたのだが・・・おかしいか?」
提督「よし、それ担当した奴の名前言ってくれ。今からブチ転がしてくる」ガタッ
友督「やめろ、それにンな事やった奴はもう昔に干されてるだろ」
提督「・・・チッ」スッ
武蔵「相変わらず喧嘩っ早いな、もう少し落ち着いたらどうだ?」
提督「身内絡みじゃなけりゃここまでキレねえよ・・・」
朝潮「・・・あ、あの、武蔵さん」
武蔵「ん?なんだ、朝潮」
朝潮「いえ、その・・・司令官の昔話って、何か覚えていますか・・・?」
武蔵「ふむ・・・司令官、というのは・・・」チラッ
提督「コイツな、朝潮はコイツの艦娘だから」
友督「えー・・・んな面白い話あったっけかなあオレ」
武蔵「・・・じゃあ、ガードレールに突っ込んでおよそ50m下の深めの池にホールインワンした話でもするか?」
朝潮「それ何がどうしてそうなったんですか!?」
友督「おいバカその話すんじゃねーよ!!マジで黒歴史なんだよ!!」
提督「ちょっと待て、なんかいい酒ないか聞いてくる」ガタッ
友督「肴に飲もうとすんなてめーコラ!!」
武蔵「そうだな、まずはどうしてそうなったかの経緯から話すか・・・」
友督「おいやめろ!やめろー!!」
~数十分後~
友督「」(五体投地)
武蔵「それでな、当時から年下で黒髪で長髪の子が好きと言っていてな・・・」
朝潮「成程、えーと、年下で黒髪で・・・」メモメモ
提督「よくよく考えると昔のお前ってそういう容姿だったよなあ。ただ一つ胸が薄いっていうのだけは外れてたが」
武蔵「当時はあまり快くは思っていなかったがな、周りの好奇と嫉妬の目線が恥ずかしかった時期でもあったからな・・・」
朝潮「ふむふむ、胸が・・・えっと、薄いというのは?」
提督「そのまま書いて戻った時に他の奴に聞いてみりゃいい・・・まあ要はお前が好みってことだ、よかったな」
朝潮「あ、え、その・・・はい、ありがとうございます」テレテレ
友督「」(五体投地)
武蔵「しかし、その気があるとは思ってはいなかったが・・・そうか、こうなったか」
提督「まさかこじらせてロリコンに進むとはなあ」
友督「てめーらそんなにオレいじめて楽しいかぁ!!?」ガバッ
武蔵「どちらかというと懐かしさがあるな」
提督「すっげー楽しい」
友督「晶このクソ野郎てめーコラァ!!」ガシッ
提督「やめろ掴むな、襟元が伸びる」
友督「てめぇホントマジ・・・!!朝潮、なんか言ってやってくんねーか!?」
朝潮「ふぇっ!?あ、あの・・・不束者ですが!これからも末永くよろしくお願いします司令官!!」
友督「なんでこのタイミングで言った!?できればもうちょっとムードあるところで言ってほしかったわ!!」
提督「よかったじゃんか、あとで元帥のとこで指輪貰って来たらどうよ」
友督「てめーは頼むからマジで一旦黙ってくれ!!」
ギャーギャーワーワー
武蔵「・・・ふっ、くく、ふふふふ・・・!」プルプル
提督「・・・お?」
友督「・・・あ?」
朝潮「・・・え?」
武蔵「ふ、あはははは!!はっはっはっはっはっは!!」バンバン
武蔵「いや、っく、久々にやると面白・・・っははははは!!駄目だ腹が、腹が痛いあははははははははは!!」
提督「・・・笑いの沸点こんな低かったっけかなーコイツ」
友督「耐性無くなったんじゃねーの?」
朝潮「・・・目の前でお箸を転がしてみたら笑うでしょうか」
二人「「それはねーよ」」
~大本営、正面 時刻1000~
提督「あー楽しかった、アイツ弄り倒すのホント面白いわ」
武蔵「それは兎も角としてだ、兄さん。なぜ外に出たんだ?」
提督「いや、もうちょいで到着するみたいなメール来てたから出迎えにと」
武蔵「誰か来るのか?」
提督「まあなー・・・お、あれかな」
武蔵「うん・・・?あのバイクか?」
提督「ああ、あんなん乗ってくるのうちじゃアイツくらいだわ」
brrrrrrrrrrrrr・・・ キーッ
??「んしょ、っと・・・」ガシャン
武蔵「・・・んん?」
提督「おっす、久しぶりだな」
まるゆ「はい!お久しぶりです、隊長!」ビシッ
武蔵「・・・子供、か?」
まるゆ「むっ、違います!ちゃんとした艦娘ですよ!証明書も持ってます!」
提督「艦種は潜水艦、正確に言うと『三式潜航輸送艇』だ。要は潜れる輸送船だな」
まるゆ「まるゆと言います、よろしくお願いします!」
武蔵「ああ・・・大和型戦艦二番艦、武蔵だ。よろしく頼む」
まるゆ「あ、隊長、まるゆが選んだもので申し訳ないですけど、ちゃんと持ってきましたよ!」っ運貨筒
提督「おー、んじゃ早速部屋で確認するか。行くぞー」
武蔵「なあ、にい・・・いや、提督よ。何を頼んだんだ?」
提督「あぁ、そうさな・・・向こうで話そう。あ、ちゃんとバイクはどっかにしまっておかんと」
まるゆ「あ、はい・・・それで、駐輪場ってどこでしょうか?」
提督「・・・案内するわ、こっちだ」テクテク
~バイク置いてきた後、叢雲・龍驤の部屋~
叢雲「嘘、ジャベリンにフランベルジュに・・・ハルバードまであるじゃない!」キラキラ
龍驤「まさかUZI持てるとは思わんかったなあ・・・」
提督「流石、口に入るサイズならほぼ何でも、いくらでも収納できる工廠魔改造運貨筒・・・いつもすまんな」ナデナデ
まるゆ「えへへ・・・いえ、隊長や皆さんのお役に立てるなら・・・」
武蔵「・・・いや、『武蔵』になってから驚くことはそうないだろうと思っていたが・・・まさかこう来るとは」
叢雲「そりゃぁ予想はできないわよ、まず頭に浮かばないんだし」っパルチザン
提督「まず艦娘がこういう類の武器使うって時点で異常だからな」っドラグノフ狙撃銃
龍驤「・・・てか誰やキミ?ごく自然に居てるけど」っトンプソン
提督「ん、俺の妹」
三人「「「・・・え?」」」
武蔵「その言い方はおそらく誤解を生むぞ・・・大和型戦艦、二番艦、武蔵だ。本日付で箕志上提督の指揮下に入る」
叢雲「・・・前言ってた妹さんってこの人なの?」
提督「俺も知ったときにフリーズしたわ、昔とあまりに違いすぎて。真反対なんだもの」
龍驤「ほー、こんなデカいのも昔は違ったんか?」
提督「胸は流石にこのサイズじゃなかったが昔からデカかったぞ」
龍驤「マジか、ええなー。後で風呂入る時でええから揉ませてくれんか?」
武蔵「ああ、別に構わないが・・・そんな楽しいものじゃないぞ?」
龍驤「や、楽しいとかじゃないねん。感触と重みが知りたいだけや」
まるゆ「それはそれでどうなんでしょう・・・」
叢雲「・・・あー、まあ取り敢えず自己紹介されたし言わなきゃね。吹雪型駆逐艦の五番艦、叢雲よ。よろしく」
龍驤「龍驤型軽空母、一番艦の龍驤や。ま、同型おらんから強制的に龍驤型一番艦なんやけどな。よろしく頼むで」
武蔵「ああ、よろしく頼む・・・で、この武器は結局どうすればいいのか聞きたいのだが」
提督「・・・そういやどうしような、射撃訓練は主砲訓練用の使えばいいだろうけど」
まるゆ「射撃武器は大丈夫ですけど、近接武器の訓練はどうしましょう・・・?」
叢雲「取り敢えず元帥さんに報告が先じゃない?無断で居られるほど緩くはないでしょうし」
龍驤「こっから大変やなぁ・・・」
提督「・・・まさか二つ返事でオッケー貰えると思ってなかった」
叢雲「えーと・・・じゃあ、取り敢えず今から下見かしら?」
提督「そうなるなー、演習場はっと・・・」
村雨「・・・あら?何だ、もう来てたんなら連絡くれてもいいじゃない」
提督「呼びに行って寝てたお前が悪いわ。で、演習場って場所変わってたっけか?」
村雨「ううん、変わってないわよ。訓練するなら今日の監視担当に許可貰ってね」
叢雲「こっちは監視官なんてついてるのねー、プールの高い椅子に座ってるアレ思い出すわ」
村雨「あ、概ねそんな感じよ。例え戦艦同士の戦いでも割り込んでストップかけられるような実力持ってる人じゃないと危ないけどね」
提督「まあ使えるんならいいか。問題は近接の方なんだよなあ、やる意味あんのかねコレ」
叢雲「元帥に許可貰いに行った手前それを言うのはどうなの・・・?」
村雨「あー、うーん・・・いかに敵の懐に飛び込むか、みたいなものならちょっと欲しいかもね。躊躇する子が結構いるのよ」
提督「成程、その名目なら大丈夫か・・・んじゃ今から演習場行ってくるわ」クルッ
村雨「はい、ちょーっと待ってね、何か一つ忘れてなぁい?」ガシ
提督「あー?忘れてることなんて別に・・・あ」
叢雲「ん、どうかしたの?」
提督「・・・まだ一人会ってないやついたわ、やっべえなどうにかしねぇと」
村雨「あら、今から会いに行けばいいんじゃないの?ちょうど講義中だからすれ違うこともないわよ?」
提督「いや講義やってる中に飛び込むのはマズくねぇか?重要な事だったらどうすんだよ?」
村雨「あとであなたが教えればいいんじゃない?さ、行くわよ」グイッ
提督「おわ、ちょっ、待てって!」
叢雲「・・・あー、先に行って下見してるわよー?」
オウ、タノンダー!
叢雲「・・・さて、龍驤さんとまるゆとー・・・武蔵さんも呼んだ方がいいかしら。人数は多い方がいいし」テクテク
~大本営、教室棟~
??「・・・はい。これで『陣形の特徴と有利・不利について』は終了よ。何か質問は?」
シーン・・・
??「・・・質問がないなら全員が理解したと受け取るわよ。さて・・・」チラッ
??「時間ちょっと余ったわね、何か雑談でもする?」
響(大本営)「じゃあ、先生と昔の友人の馴れ初めはどうだい?」ノ
オオー キキターイ、ソノハナシキキターイ
??「・・・先生って言うのはやめなさい、同じ駆逐艦なんだし。で、何度も言ってるでしょ?なるべくその話はしたくないの」
??「話題も何もないなら終わるわよ、それじゃ・・・」
村雨「はーい、皆ちゅうもーく!」ガラッ
シーン・・・
村雨「・・・あれ?」
??「・・・盛大にスベってるわよ。どうしたのよいきなり」
村雨「いや、曙ちゃんへのちょっとしたサプライズと短期間だけ先生になってくれる人の紹介を、と思って」
??→曙「サプライズ・・・?何、負担減るの?だったらいいんだけど」
村雨「んふふ、そういうことじゃないのよねー・・・さ、入っていいわよ」
曙「んん・・・?」
提督「あー、その・・・ども」
曙「」ピタッ
オー、オトコノヒトダ アノヒトガアタラシイセンセイ?
ボノセンセイカタマッタンダケド ナニナニ、シュラバ?
提督「えっと・・・久しぶり、だよな?」
曙「」
提督「・・・おーい、ぼのー?どうしたー?」ポフ(曙の頭の上に手を置いただけ)
曙「・・・ぁ」ポロ
全員『『『!!?』』』
曙「あ、ぅ・・・はは、ついに幻覚まで見始めたと思ったら、まさか向こうから触ってくると思わなかったわ・・・」ポロポロ
提督「・・・村雨、この反応予想外すぎてどうすりゃいいのかわかんねーんだけど」
村雨「ごめん、私も泣かれると思ってなかった」
提督「あー・・・曙?取り敢えず一旦落ち着こうか、な?周り俺らの事ガン見してるから」
曙「っ、ひ、ぐっ・・・うぅぅ・・・」ギュゥゥゥ
提督「おいどうすりゃいいんだコレ、ガチ泣きで聞いてねぇよこの子、頭に置いた手ぇ握りしめて離す気ないよこの子」
ヒソヒソ・・・ ボノセンセイスゴイナイテルンダケド・・・
ナンカヒドイコトデモサレタノカナ・・・ ヒソヒソ・・・
村雨「あらぬ噂まで立ち始めたわね。その様子だと曙ちゃんが満足するまでそのままじゃない?」
提督「マジかよ・・・」
~30分後~
提督「・・・で、気分はどうだね曙さんよ」
曙「なんかもう色々吹っ切れたわ、爽快ね」キラキラ
村雨(頭ちょっとポンポンしてもらっただけでキラ付けまで完了してる・・・)
提督「それで、この空気どうやって解除するんですかね曙さん」チラッ
曙「え?・・・あ」
ジー・・・(教室内の生徒全員の視線)
提督「視線で穴が開くなら蜂の巣になってるな」
曙「あー・・・えーと、取り敢えずコイツは悪い奴じゃないわ。むしろ、今に繋がる諸々に貢献してくれた凄い人よ」
村雨「艦娘の今の地位の基礎作った人たちのうちの一人もこの人よ?」
生徒全員『『『・・・え?』』』
提督「後になって勝手にテキトー言うやつが増えただけだろ、俺は当時は傭兵業と艦娘の軽いメンタルケアしかしてねぇぞ」
曙「ついでに言うと話するの渋ってた昔の友人ってのがコイツよ」
生徒全員『『『ええぇ!?』』』
提督「反応すげえな」
曙「溜めてた分もあるからね・・・そういやアンタは何担当で教えるのよ?」
提督「近接戦闘」
曙「・・・は?」
村雨「正確に言うと『近接戦闘を応用しての接敵、及び相手から肉弾戦を仕掛けられた時の対処法』って感じね」
提督「あと対潜と対空教えられるやつも連れてきてるからその辺の基礎強化もするぞ、あとで会わせるわ」
曙(・・・色々大丈夫なのかしらコレ)
~休み時間終了後~
曙「・・・それじゃ、改めて。この人が今日から少しの間アンタ達の先生をやってくれるわよ」
提督「箕志上 晶だ、よろしくな。さっき言った通り、接敵と近接戦闘を担当する」
村雨「はい、自己紹介も済んだところで・・・誰か質問ある人はいる?」
暁(大本営)「はい!」
提督「お、一番に来たな・・・そういや村雨、お前の姉って今どの辺にいんの?」
村雨「確か舞鶴で頑張ってるはずよ」
提督「ほー・・・で、暁。質問はなんだ?」
暁「あ、えっと・・・その服着てるってことは、提督なんですよね?そっちの鎮守府に暁型っているかしら?」
提督「ん、ああいるぞ。遠征に行ってもらったり前線に出て引っ張ってもらったり色々助かってる」
暁「あ、あの・・・その、どういう人たちなのかしら?立派にレディとして振舞えてる?」
提督「・・・あー・・・」
__________
暁(第四鎮守府)「沈みたい奴から前に出ろ、順に風穴を開けてやろう」E:M16+M203グレネードランチャー
ヴェールヌイ(第四鎮守府)「あんまり動かないで欲しいな、一発で仕留めづらくなるから」E:ドラグノフ狙撃銃
雷(第四鎮守府)「大丈夫よ、大丈夫。全部、私に任せていいから、ね?」E:FN P90
電(第四鎮守府)「慈悲です。せめて一撃で終わらせてあげます・・・」E:モスバーグM500+バヨネット
__________
提督「・・・うん、まあ、頼れる奴らなのはそうなんだが・・・あれは何て言ってらいいのやら。まあレディはしてるんじゃねえかな」
暁「ホント!?」
曙「またすっごいテキトーに終わらせたわね・・・」
村雨「本人が満足すればいいんじゃない?じゃあ次の質問ある人ー!」
浜風「・・・じゃあ、はい」
提督「ん、そんじゃ浜風」
浜風「近接戦闘を教えると言いましたが、どうやって教えるつもりなのですか?」
提督「どうやってって、そりゃ実演に決まってんだろ」
浜風「・・・陸上演習ですか?体力作りとかならともかく、私達にはあまり意味がないような・・・」
提督「え、普通に水上に出てやるんだけど」
浜風「えっ」
提督「えっ」
浜風「・・・その、船に乗って来るとかでしょうか?」
提督「いや、足に艤装つける」
浜風「えっ」
提督「えっ」
浜風「あの、なぜ艤装を持っているんですか・・・?」
提督「置いてあった古い艤装からリサイクルした。傭兵やってた頃から常々思ってたんだけど、一々小型船舶に乗る必要ないし便利かなーって」
浜風「・・・曙さん、村雨さん、この人大丈夫なんですか」
村雨「これが平常運転なのよねー・・・まあ腕は確かだし、こっちの技量に合わせてくれるから。安心していいわよ」
曙「言っとくけど、当時でも戦艦くらいなら倒せる程度の実力持ってたから、コイツ」
提督「当たり所良かったんだよアレは・・・外してたら間違いなく片腕吹っ飛んでた状況だったし」
浜風(もう三人が何を話しているのか分からない・・・)
提督「あー・・・じゃあ、次の人」
秋雲「はーい、二ついい?」
提督「おー、いいぞ秋雲。時間短縮になる」
村雨「堂々と言うわね・・・」
秋雲「じゃあ一つ目。なんで私たちの名前知ってんの?」
提督「事務処理担当だったからな、顔変わってなけりゃ普通に分かる。海外艦とやらは流石に分からんが」
秋雲「・・・傭兵で事務処理担当だったの?」
提督「事務処理になったのはここに雇われた後だ。それでも何度か出撃した事はあったけどな。二つ目は?」
秋雲「ん、二つ目はね・・・ぶっちゃけ、そこの二人とどういう関係なのさ?」
提督「どういうも何も、同じ戦場で戦った仲だが。これ以上のことは何もないぞ」
秋雲「まぁたまたー、実はやる事やっちゃったりしてるんじゃないの?というかネタ頂戴、楽に原稿終わらせたいし」
村雨「それが本当に何もないのよね、夜這い仕掛けても回避されるし・・・」
曙「むしろそういうことあったんならこっちが知りたいくらいね」
秋雲「村雨先生ちょっと夜這いのとこ詳しく」スッ
提督「メモ帳出すんじゃねえよお前」
村雨「言っておいてなんだけど、私も話題出したくないわね。アレちょっとした黒歴史・・・」
このSSが面白くなくっても!ゲームの事を嫌いにならないでください!(カーンカーンカーン
割と結構な数の艦娘書くことになるから飽和とか出番の偏り出ないようにしないとなあ・・・
各章の長さに関しては気にしないでください、手ぇ加えると増減が激しいんです
見返して気になった部分とかは書き換えたりしてます、ご了承ください
批判やらなんやらがあれば遠慮なくどうぞ
待ってた
早く続きが見たい
>>1
ありがとうございます!
>>2
お待たせしました!
とんでもねぇ待ってた!
>>4
ありがとうございます!
更新来ました、待ってた!
また村雨と三日月の活躍を期待してます
メインじゃないにしても出てくれることが嬉しいです
>>6
ありがとうございます!
村雨と三日月、了解しました!
まだー?
続きが気になります!!
>>8
>>9
長らくお待たせいたしました!
待ってたー
村雨が若干自爆しかけてるのが話の流れとして好き
続き読みたい!
更新を待ってます!
更新待ってますからねー!
更新まだ?
まだかえ?
はよ更新せぇや。
ファンたちをまた砂やボケ