ほむら「月下の下で誓った約束」
ほむほむの為にクリスマス頑張って計画を立てたまどかその行く末は…?
初投稿です。よろしくお願いします。
今日はクリスマスだ。ほむらちゃんと私の特別な…
「ねぇ、ほむらちゃん今日はクリスマスだね♪」
「ええ、そうねまどか」
一言だけだったけど私には分かるこの一言にはほむらちゃんの想いが詰まってるってほむらちゃんは不器用だからそれを分かってくれる人がいないとね♪
まど「うん♪じゃあ行こっかほむらちゃん♪」
さりげなく私はほむらちゃんの手を取った。
「え…行くって何処に?私何も聞いて…」
ほむらちゃんは戸惑い私の手を離し止まった。
まど「大丈夫!この日の為にいっぱい計画立てたんだから!私がエスコートするから着いてきてねほむらちゃん♪」
一瞬呆気に取られたほむらちゃんだけど直ぐに立ち直って、
ほむ「ふふ、まどかが今日張り切っていた理由はそういうことだったのね。じゃあまどかエスコートお願いね?」
その時のほむらちゃんの笑顔はとても輝いていて、まともに顔を見る事が出来ませんでした。
その気恥ずかしさから私はほむらちゃんの手をもう一度取りスタスタと歩き始めました。
「えっと、最初はお洋服屋さんだよ!ほむらちゃんをお人形さんにしてやるぞ〜」
さっきの恥ずかしさを忘れる為、冗談交じりに言いました。
するとほむらちゃんは
「わ、私こういうのは初めてだからよろしくね…」
私の冗談を間に受けてしまったのです。
顔は耳まで真っ赤に染まっていました。
ほむらちゃん、こっちまで恥ずかしくなっちゃうよ…
思わず後ろを向いてしまいました。
でも言い出しっぺは私だから何とかしなきゃ!ほむらちゃんをエスコートするんだ!心の中でそう唱えほむらちゃんに向き直り
「じゃあ、ほむらちゃんこの服なんてどうかな?」
本当は気恥ずかしくくてそこらへんにある服を適当に取ったのは秘密です…
ほむらちゃんはその服を取り行って来るわと言い試着室に入って行きました。
「はぁー…ほむらちゃんをエスコートするつもりがエスコートされてる気がするよぉ…しかもさっきからドキドキしっぱなしだし…」
そう項垂れているとほむらちゃんが試着室から顔だけ出して
「ねぇ、まどかこの服少し小さめみたいなのだから一回り大きいサイズ持ってきてもらってもいいかしら?」
間髪入れずに私は
「うん!いいよ!持ってきてあげる。じゃあ今着てる服を返してくるからかして」
と試着室を覗いた時ほむらちゃんは小さいワンピースを着ていたけどそれも凄く小さくて隠れてるのはおへその部分まででそこから上は丸見えでほむらちゃんの白くて綺麗な裸が露わになっていたのです。
ほむらちゃんはそれに気づいたのか顔を真っ赤にして
「み、見ないで!」と言い試着室のカーテンを閉めてしまいました。
私はやってしまったなぁと思いました。
そこからまださっきのことを後悔していると試着室のカーテンからさっきの小さいワンピースを持っているほむらちゃんの手が出ていました。
「まどか、これからは私が言うまで開けないでちょうだい…」
「うん、分かった…じゃあこのワンピースは返してくるね。」
「ええ、返したらもう一回り大きいのも持ってくるのよ。」
私は驚いた。
ほむらちゃんは怒っていると思っていたのにさっき私の言った言葉を実行しようとしているんだ。
私は恐る恐る聞いてみた。
「ほむらちゃん、怒ってないの?」
一瞬の沈黙が流れたがそれはすぐに壊れ
「ええ、怒ってるわ。でもね私が怒ってるのはまどかが私のえっと…その…肌を見たのを怒ってるんじゃなくて何も言わずに開けた事に怒ってるのよ」
指でもじもじしながら思ってることを口にしてくれてるほむらちゃん。
恥ずかしがってるほむらちゃんも可愛いなぁ〜。
でも良かった肌を見られて怒ってるものだとばかり思っていたから。
「でもまどか」
ほむらちゃんが再び口を開ける
「私は貴女との約束を果たさなきゃね。」
「約束…?」
何の事か私には分かりませんでした。
「だってまどかこの服を着てって言ったじゃない生憎さっきのは小さ過ぎて入らなかったけど…だからさっきより一回り大きいサイズのワンピースを着た私を見て欲しいの…」
俯きながらに話し終えたほむらちゃんは何だかとても恥ずかしそうでした。
「うん、分かったよ絶対私ほむらちゃんのワンピース見るから!」
「いや、でもジロジロとは見ないで…恥ずかしいから」 いつものほむらちゃんからは想像も出来ない可愛いさでした。
そして私は小さめのワンピースを返し、一回り大きいワンピースを試着室の前に持ってきてほむらちゃんに渡した。
私は試着室の手間で待ちさっきみたいな間違いはしないようにした。
しばらくするとほむらちゃんの声が聞こえて
「まどか、着終わったから開けるわね…」
ほむらちゃんの声は少し震えていた。
だから私は
「大丈夫だよほむらちゃん、どんな姿のほむらちゃんでも私は好きになれるから」
そう言ってあげた。
本当はこの言葉クリスマスツリーの前で言うつもりだったんだけどね…
「ええ、そうねまどかありがとう。
そう言ってくれて嬉しいわ…」
試着室の奥からは涙声のほむらちゃんの声が聞こえていた。
私はゆっくりと試着室のカーテンの隙間からほむらちゃんを見た。
口に声を抑えて泣いている。
何とか励ましの言葉を言わなきゃと思ったけど何も思い浮かばなかった
こんな時私は自分が嫌になった。
私達はそこでしばらく立ち尽くしていた。
「まどか、ごめんなさい…嬉しくて嬉しくて胸が張り裂けそうだったの」
タイミング的にも、もっと後だと思っていたから尚更ね…
まどかの返答を待っていたけれどいつまでたっても返ってこないので私は
「まどか?どうしたの?」と問いかけてもカーテン越しではわからないので私はカーテンを開けた。
そこにはまどかが涙を流していた。
「まどか……」
私はゆっくりとまどかを抱きしめた。
「まどか、ごめんなさい貴女の涙に気づけなくてごめんなさい。」
「ほむらちゃんが謝ることじゃないよ!ただ私が悪いだけだよ…」
まどかはこうだと思ったら突き通す癖があるのよね…
私はさっきよりまどかを強く抱きしめ
「まどか自分が悪いだなんてお願いだから言わないで…まどかはね自分では思っていないかもしれないけどこうだと思ったらずっと突き通す癖があるんだよ…それも含めてまどかだから私はそれも全部含めてのまどかが大好き…大好きなんだよ」
「ほむらちゃん…」
まどかは目に涙を貯めていた。
「まどかこれからは二人でこれからも二人で支え合って生きましょう。
まどかが道を間違えても私が正しい道に導いてあげる。」
「うん、うん…ありがとう…ありがとう…ほむらちゃん…私もほむらちゃんが間違えてたら私が正しい道に導いてあげるから!だから…」
まどかはとうとう泣き崩れてしまった。
それからしばらくわんわんと泣きっぱなしだった。
私は小さい子をあやすようにまどかの頭に手を乗せて泣き止むまでそうしていた。
私は気が付いたらほむらちゃんに頭を乗せられて撫で撫でされていた。
まるで小さい子をあやすように…
「ほむらちゃん…ありがとう私が泣き止むまで待っててくれたんだね。」
腫れた目をこすりながら聞いた。
「だって支え合うって言ったでしょ?」
みたびニッコリと笑ったほむらちゃんの顔は大袈裟だけど天使のような笑顔でした。
「うん!そうだね、これからは支え合って生きていこうね!」
私とほむらちゃんが立ち上がり周りを一瞥した時に気が付いた。
「私達お洋服屋さんでわんわん泣いていたんだね…」
恥ずかしくて穴があったら入りたかった。
「大丈夫よまどか、私達の恋路を邪魔する者は排除するから!それに沢山の人に私達の恋を見てもらえたと思えたならそれは素晴らしいことじゃない?」
駄目だ。こっちも恥ずかしいよぉ…
右見ても恥ずかしい左見ても恥ずかしい…
そんなこと平気で言えるほむらちゃんはある意味凄いよ…
それに目が輝いてるし…
私はため息をつき
「取り敢えず恥ずかしいからクリスマスツリーの前まで行こっか」
「あら、計画はいいの?」
と怪訝な眼差しをほむらちゃんは向けてきた。
「うん、あんなことあったしねそれにもう夕方だし今から計画したことをしても日が暮れちゃうよ」
「それもそうね、じゃあクリスマスツリーに行きましょうか」
私は頷きほむらちゃんとクリスマスツリーに向かった。
クリスマスツリーの周りには大半がカップルだった。
「これじゃあ私達浮くよね…」と弱気になっていたら
「何言ってるのよまどか私達もカップルじゃない」
堂々と言わないでよほむらちゃん恥ずかしいよ…
「そうだけど…恥ずかしいよぉ」
「ふふ、まどかは恥ずかしがり屋さんなのね」
私はほっぺを膨らませ
「ぶー、ほむらちゃんの意地悪〜!」ぽかぽかとほむらちゃんの胸の辺りを弱めに叩いてじゃれあった。
それから私達は他愛ない会話をしていった。
楽しかった。
とても楽しかった。
そして嬉しかった。
こんな楽しくて嬉しい時間が過ぎ去ってしまうと思うとさみしかった。
「まどか…?どうしたの?」
私の表情で察したのかほむらちゃんが聞いてきた。
「ううん、対したことじゃないのただこんな楽しい嬉しい時間が終わっちゃうのがさみしいなぁって」
ほむらちゃんは驚いた顔をして
「あら、奇遇ね私もよ。」
「わあ、ってことはほむらちゃんと同んなじことを考えてたってことになるよね。それって何だかとっても嬉しいなって」
思わず口元がニヤリとなってしまったと思う。
「そうね、とっても嬉しいわねそして素敵よね。」
クリスマスツリーを見ながら話してるほむらちゃんを横目に見ていると本当に素敵です。
そして私の憧れの人。
私の…最愛の人。
無くしたくない無くさせない。
「ねぇ、ほむらちゃん私ね今とっても幸せなの」
突然話を変えられて驚いたのか、突然の告白に面食らったのかは私には分からない。
けどこれだけは言えるほむらちゃんは真剣に私の話を聞いてくれるって。
「少し前まで私は何にも出来ない自分が嫌いだった。このまま何にも出来ずに死んじゃう人生なんだなってでも私の隣にはほむらちゃんがいる。それだけで凄く力が湧いて前の自分には無いような力が湧いて出てきたんだ。ほむらちゃんが私の隣にいるから私は頑張れる。だからこれからもずっと私の隣にいてくれますか?ほむらちゃん?」
ほむらちゃんはしばらく呆然としていたけどすぐに元に戻って
「ええ、これからもずっとずっと一緒にいるわまどか。」
また涙が出そうだった。
「駄目よその涙はまだ取っておきなさい。まだ流しては駄目よ。今日はクリスマスなんだから笑ってないとね」
ほむらちゃんのその優しさがまた涙を誘ったでもグッと堪えた。
するとほむらちゃんが突然私の方に向いて
「ねぇ、まどか聞いてくれるかしら?」
「うん、どんな話でも聞くよ」
全力で受け答えした。
「そう言ってくれて嬉しいわ。じゃあ話すわね」
そう言ってほむらちゃんは瞑目した。
「本当は話す予定じゃなかったんだけどまどかが言って私が言わないのはフェアじゃないかなと思ってね」
「そ、そんなフェアじゃないとか考えなくていいんだよ。ほむらちゃんが話したい時に話して話したくない時は話さなくていいんだよ。」
まどかはやっぱり優しい。
この優しさに何度救われたことか。
「ありがとう、そうねまたまどかに教えてもらったわ。」
「そんな…私はただ…っとほむらちゃん話があるんでしょ?話してごらんよ」
上手くお茶を濁したわねまどか。
さすが私の嫁よ!
っとまあそれは置いといて
「私はね幸せが怖かったの。まどかを助ける為にループしてた時も自分が幸せになったら駄目よと言い聞かせていたわ。今思えば私は幸せが怖いんじゃない幸せが無くなったときの絶望が怖い…だから幸せなんていらない。ジメジメとした場所こそ私に似合いの場所とばかり思っていたわ。このままずっとループばかりを繰り返す人生。まどかを救うことも出来ずにただ中途半端に生きていく人生だとばかり思っていたわあの時は。ワルプルギスの夜を倒した後は私はこの町を去るつもりだったでも出来なかった。まどかが心配だったから。それから私は色々な所をふらついたわ。私の生きる目標はまどかを救いワルプルギスの夜を倒すことそれが出来た今私の価値って何だろうって毎日考えてばかりだった。
その時私を救ってくれたのは私の憧れであり私の最愛の人まどかだった。まどかが私の全てを変えてくれた。生きる意味を、私の価値を見出してくれた。本当に嬉しかった。
本当に、本当にありがとうまどか。
感謝してもしきれないわ。」
長かった…ここまでくるのに。
吐き出す物を吐き出したせいか私は自然と目から涙が出てきた。
目の前のまどかも同様涙が出ていた。
ホント私『達』って泣き虫だなぁ…
「ほむらちゃん今日はクリスマスなんだから泣かないんじゃなかったの?」強がって言って見せてるが声は涙声だ。
「今は思っ切り泣きましょう。泣きたい時になく。笑いたい時に笑うそんな人生を二人で作って行きましょう」
まどかはもう声が出せないのかうんとだけいい泣いていた。
私はまどかを引き寄せ抱き合い二人でわんわんと泣いた。
大声で泣いた。
私達はこの月下のクリスマスツリーの下で誓ったいつまでも変わらないものを。
そして二人こ人生を。
ここまでくるのに至極疲れました。
「月下の下」って「馬から落馬」みたいな表現ですね
あっぱるさんコメントありがとうございます。
あ、重複表現ですね。
何と無くで書いたのであまりそういうつもりではなかったのですが笑