2016-09-17 16:49:55 更新

概要

成人済みとお考え下さい
話し方、諸々間違ってると思いますが、御容赦下さい


前書き

絵里「無意味に京都に来たわ!」

絵里「連休だし、一度でいいから来てみたかったのよね。」

絵里「金髪のお陰で外国人観光客に間違われてるのは置いといて。」

絵里「それで色んなお茶屋さんにおまけして貰ったりしてるしね。」

絵里「さて、五重塔も行ったし、金閣寺も行ったし。」

絵里「後は・・・」

絵里「舞妓さん探しに行くわよ!」


絵里「やっぱり・・・とても良い雰囲気だわ。」


絵里「一見さんお断りは伊達じゃないわ。知らなくても良い意味で入りにくいもの。」


絵里「因みに京都に来る前に舞妓Haaaaanを観たのは内緒よ。」


絵里「てかもう、ほんと良い雰囲気。祇園最高。Cool Japan!」


絵里「何外国人観光客みたいな事言ってるの私は。いや間違って無いけど。」


絵里「あっ」


カランコロン


絵里「舞妓Haaaaaaaaaaaaaan!」


舞妓「あら、随分と騒がしい方ですわ。」


絵里「ああ、いや御免なさい。初めてお目にかかった物で。」


舞妓「分かりますわ。外国人の皆さんいつもそんな反応どすから。」


絵里「外国っ・・・。まあいいか。写真撮ってもいいですか?」


舞妓「ええどすよ。」


絵里「じゃあ一枚。」パシャッ


絵里「ありがとうございます。」


舞妓「こちらこそおおきに。・・・あっ、もしよろしかったらこの辺案内しましょか?」


舞妓「といっても、私の御座敷までどすけど。」


絵里「本当ですか?是非ともお願いします!」


舞妓「ほな、行きましょ。」





舞妓「この橋は有名どすな。祇園にいらっしゃった人は皆ここを通ります。」


絵里「あっ、知ってます。舞妓Haaaanで観ました。」


舞妓「やっぱり観てはりましたか。そんな気がしてましたわ。」





絵里「こんな所がまだ残っているって言うのは素晴らしい事よね。」


舞妓「日本は良い国やろ?外国人はん。」


絵里「ええとても。といっても日本に住んでいるんだけどね。」


舞妓「あら、そうなんどすか。」






舞妓「それじゃあここまでどすな。観光、楽しんでな。」


絵里「もちろん。ありがとう。」


??「あら、帰ってきてたんか。」


舞妓「姉さん。今帰りました。」


絵里「!?」サッ


舞妓「こちらは観光の方どす。あら、何でますくなんか・・・。」


絵里「ど、どうも。」


??「あら、観光の方やったんか。ようこそ祇園へ。外国の方なん?」


絵里「え、えぇ、そんな所です。」


??「そうなんか。観光楽しんで行ってな。あ、うちの名前は・・・。」





ホテル


絵里「ふう。」


絵里「京都半端ないくらい楽しいわね。ちょっとヤバい位だわ。」


絵里「舞妓さんも美人で羨ましいわ。にこが来たら嫉妬しそう。」


絵里「・・・えりどす。」


絵里「・・・私には似合わないわね・・・。」


絵里「・・・。」


絵里「あの時の・・・舞妓さんのお姉さん・・・。」


絵里「希、よね。」


絵里「この前花陽が言ってたわね。希が行方不明なんて。」


絵里「まさか祇園に・・・。しかも舞妓さんからお姉さんなんて言われるなんて、結構上の人?なんじゃないのかしら。」


絵里「見間違えの可能性は・・・ある訳ないわ。親友だもの。」


絵里「どうして・・・。皆に何も言わず祇園に・・・。」


絵里「ああああ!分からん!ちょっと外に出て散歩してこよう。」






絵里「昼の時の橋に来たわ。」


絵里「深夜だもんね。人が全くいないわ。」


絵里「・・・。煙草吸おうかしら。」


??「待った!」


絵里「!?」ビックゥ


??「ここで煙草吸ったらあかん!こっちや!」


絵里「え、ちょ、あああああああ・・・」






絵里「びっくりした・・・。」


??「いきなりごめんな。でも京都は路上喫煙禁止やで?罰金取られてまうよ?」


絵里「御免なさい・・・。人が一人もいなかったから・・・。言い訳ね。本当に御免なさい。」


??「そんな謝らんで・・・あっ、あんさん。」


絵里「え?」


??「お昼時に観光しにきた人やん!」


絵里「!!」サッ


絵里「(マスクしてて良かったあああ!)」


希「奇遇やなぁ!」


絵里「そ、そうですね。」


希「暗くて良く見えへんけど、ウチ人覚えるの得意やから。」


絵里「良いことだと思いますよ。」


希「やろ?・・・そういや、煙草吸おうとしてたやろ?ここでならええで。」


絵里「あ、じゃあお言葉に甘えまして・・・。」


希「キセル?!あんさん良い趣味してるなぁ。」


絵里「折角京都に来たので、気分を出そうかと。」


希「キセルなら・・・、ほら、ウチも。」


絵里「あっ、色違い・・・。」


希「趣味あうんやなー。初めて会ったのにな。」


絵里「そう、ですね。」ズキッ


希「やっぱり、こいきか。」


絵里「ええ、手巻き用の葉を入れる人もいるらしいですが、それは邪道な気がします。こいきは専用ですから。」


希「ウチも吸ってええか?」


絵里「ええ、どうぞ」


絵里「(あっ、マスク取らないと。)」


絵里「(でもバレない?!暗いから行けるか?!ええい、野となれ山となれ!)」サッ


絵里&希「プカー」


絵里「様になりますね。」


希「おおきに。よく言われるんよ。」


絵里「・・・初めて会った気がしませんね。」


希「やっぱり?ウチも思っとったとこ。」


絵里「失礼ですが、生まれは?」


希「うーん。親が転勤族でなぁ。生まれた所を聞こうと思ったこともないんよ。」


希「ただ、故郷だなって思った所はあるよ。」


絵里「どこですか?」


希「東京、アキバ。」


絵里「・・・!!」


希「うち、昔アイドルみたいなのやっててな、仲の良い皆ととても楽しくやってたんよ。」


希「卒業も間近の時に、皆と外国行ってライブやったり、全国の、スクールアイドルって言うんやけどな?を集めて皆でライブしたりな。」


絵里「・・・うん。」


希「生まれに興味はあまり無かったけど、ここがきっと自分のふるさとだって、思った事はあるなぁ。」


希「・・・特に、親友もいたし。」


絵里「・・・そうなんですか?」


希「うん、ちょうどあんさんみたいに、金髪の娘。凄く真面目なのにどこか抜けてる娘。」


希「今はちょっと理由があってな。ここにいるんやけど。」


希「またいつか、会いたいわ。絵里ち。」


絵里「・・・どうして、会えないんですか?友達なんでしょう。」


希「・・・あんさん似てるからな・・・。話してもいいけど引くかもよ?」


絵里「似てる私に話してみたら、スッキリするかもしれませんよ。」


希「せやな・・・。実はな、うち、その娘のことが好きなん。」


絵里「・・・!!!」


希「でもなぁ、高校生の時だけかと思ったら、卒業してもずっと忘れられなくてな。」


希「女の子同士なんて、世間からなんて言われるか分からんやろ?その娘は真面目な分、心が壊れやすいしな。」


希「そんな事もあって、高校卒業してから、吹っ切れようと思って京都に観光に行ってな。」


希「そこで、興味半分で舞妓はんの修行に行って、姉さんなんて言われるまでの所まで来てしまった、て訳や。」


希「もう簡単に会える立場や無くなってしまったんや。それに、私なんかもう忘れてるやろうし。」


絵里「それは違うわ。」


希「えっ。」


絵里「そんなに思ってくれる娘をもって、その娘は幸せ者よ。きっと片時も忘れた事なんて無いはずだわ。」


絵里「一度でいいからもう一度会うべきだわ。その娘も突然いなくなって悲しがってる筈よ。」


希「そう、かな。」


絵里「ええ。勇気を出して。どんなときもずっと思い続ける貴方は素晴らしい人だわ。」


希「どんなときも、ずっと・・・。懐かしいな・・・。」


希「ごめんな・・・泣いてもた・・・。」


絵里「良いのよ、沢山泣いて沢山笑いなさい。貴方の笑顔に惹かれたんだから・・・。」


希「うん・・・。うん?」


絵里「あっ」ビューン


希「惹かれたって・・・。行ってもた。」


希「やっぱり似てるなぁ・・・?あの人・・・。」


希「どんなときもずっと・・・か。」







ホテル


絵里「あっぶねえええ!!!もうちょっとでバレる所だったわ!」


絵里「ていうか、やっぱり希じゃない!予想大当たりありがとうございまーす!!」


絵里「ていうかていうか、す、好きなんて・・・あばばばば!!」


絵里「明日からどうすれば良いのよー!」


絵里「うわああんエリチカ(東京の)おうち帰る!」


絵里「考えるのは、その後よ!」


絵里「よし、寝よう。」スヤァ


後書き

続きます


このSSへの評価

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2016-09-18 20:58:45

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください