体が縮んじゃった・・・・・・
ショタになった提督のお話(笑)
今、私には悩みがある。
それは着任して数ヶ月と言うのに部下である艦娘と打ち解けていないことである。
顔が怖く、言動も厳しいのが原因だと思われる。
提督「さて・・・・・・如何したものか」
妖精「私が何とかしてやろうか?」
提督「・・・・・・」
妖精は唯一、私を怖がらずに話掛けてくれる。
しかし、昔からやり過ぎる傾向がある。
故にこいつを頼りにしていいものか・・・・・・
提督「いい(断りの意味)」
妖精「いいんだな(了承の意味)」
翌日
提督「・・・・・・何言えこうなった?」
朝起きると体が縮んでいたのであった。
提督「見た目は小学生・・・・・・と言ったところか」
何故そうなったかなど解り切った事だ。
妖精「お前さんもそんな姿になれば可愛いな」
やはり此奴の仕業か。
提督「今すぐ元に戻せ」
妖精「まあ、待て。戻すのは簡単だが、その姿で艦娘たちがどのように接するかを見てからでもよいだろう?」
提督「確かに・・・・・・しかし、その間の職務に影響が出ると思うが・・・・・・」
妖精「問題ない。既に大本営には通達済みで許可も取ってある」
根回しがいいのは相変わらずか。
妖精「艦娘たちにも伝えてあるから、もうそろそろ誰か来るんじゃないか?」
トントン
ジャストタイミングでドアを叩く音が聞こえた。
提督「どうぞ」
加賀「失礼するわよ」
ドアを開けて入って来たのは加賀であった。
加賀「本当に小さくなったのね」
提督「中身は変わっていないがな・・・・・・で、何の用だ? わざわざ見に来たわけではないだろ?」
加賀「提督に秘書艦をつけるように進言するわ」
秘書艦
書いて字の如く、提督の仕事を手伝ってもらう者の事だ。
提督「別に付けずとも問題ない気がするが・・・・・・」
加賀「その姿で良く言えるわね」
確かに色々と不便はあると思うが、今更秘書艦を付けるのもな・・・・・・そもそも、誰に頼めばいいか・・・・・・
提督「・・・・・・解った。なら、言い出しっぺの加賀に秘書艦を命ずる」
加賀「解ったわ(やりました)」
なんだか、表情には出ないがキラキラしている気がするのは気のせいか?
「ちょっと待った!!」
いきなり提督室に声が響いた。
瑞鶴「何抜けがけしてるのよ!」
突如として瑞鶴が入って来た。
加賀「あら、五航戦のかしましい方」
瑞鶴「五月蠅いわよ、一航戦の無愛想な方」
犬猿の仲・・・・・・私からしてみれば、喧嘩する相手がいて羨ましい限りだがな。
提督「・・・・・・で、何がそんなに気に喰わないんだ?」
瑞鶴「この人が秘書艦にするより、私の方がいいと思います!」
如何やら加賀に秘書艦を任せるのが気に入らないみたいだ。
加賀「優秀な者がやるのは当たり前だと思うけど?」
瑞鶴「何よ! 着任もほぼ同時だし、練度だって同じでしょ!」
自然鎮火は難しそうだな。
提督「・・・・・・なら、秘書艦は交代制でどうだ? 今日は加賀にやってもらい、明日は瑞鶴やるんだ」
加賀「提督がそう言うのであれば・・・・・・」
瑞鶴「まあ、そう言う事なら・・・・・・」
私の提案でこの場は収まった。
しかしこの後、秘書艦に関して全艦娘が知る事になったのは言うまでもない
提督「さて、早速仕事に取り掛かろう・・・・・・」
と、本来なら山のようにある書類があるはずだったが、いつもより少ない。
提督「これで全部か?」
加賀「えぇ」
一体どうしたんだ?
加賀「そう言えば、大本営から文書が届いてるわよ」
加賀からその文書を受け取り、そして見る。
提督「『妖精から話は聞いたよ~。体が慣れないと思って、仕事量を最低限にしたからね~。よろぴく~』」
・・・・・・知ってる? これ書いたの老害と書いてじいちゃんなんだぜ?
提督「ありがたいような、腹立つような・・・・・・やっぱり腹が立つ」
くしゃりと文書を丸めてゴミ箱に入れた。
ってか、後で覚えてろクソ爺め!!
一日に一回。
少しずつの投稿です。
10/14 UK5Lrednさん ご指摘ありがとうございました。
沈下→鎮火(ニュアンスは正しいですが…)
投降→投稿
続きに期待!