コウキ｢んー…暇だなあ｣

1年前シンオウリーグ チャンピオンのシロナとの激戦に勝利し新チャンピオンとなったコウキは日々挑戦者を待ち続けていた｡

コウキ｢挑戦者が来ても前の4人に負けて終わってるし…｣

｢ここいてもつまんないなぁ…｣

コウキは既に冒険していた時のような楽しさはなく毎日待っても来ない挑戦者を待ち続けていた。

そんな時……

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

コウキ｢ん？電話？…ﾋﾟｯ もしもし｣

ナナカマド『お、コウキ君かね？』

コウキ｢あっナナカマド博士！お久しぶりです！｣

ナナカマド『本当に久しぶりだな｡君の声を聞けて嬉しい』

コウキ｢そう言っていただけるとありがたいです。……ところで何かありましたか？｣

ナナカマド『おっとそうだった、君に頼みたいことがある』

コウキ｢頼みたいこと？ポケモン図鑑なら完成させましたけど…｣

ナナカマド『それはそれで嬉しいのだが、それではない』

コウキ｢じゃあなぜ？｣

ナナカマド『君はカントー地方というところを知っているか？』

コウキ｢カントー…地方？｣

ナナカマド『うむ、ここから南にある所でな、ここらよりは比較的暖かい。そんな所のポケモンを見つけてきてほしい』

コウキ｢そこにもポケモンはいるんですか!?｣

ナナカマド『当然だ、世界中にポケモンはいる。その中には珍しいポケモンなどもいるはず、別に捕まえてこいとは言わん。見てくれるだけでもいい』

コウキ｢えっ、どういうことですか？｣

ナナカマド『最近暇だろう？』

コウキ｢あっ…｣

ナナカマド『だから暇を持て余している君に再び冒険していた時の楽しさを思い出してほしい。』

コウキ｢…は、はい！それならこちらこそ喜んで！｣

ナナカマド『ははは、ならば私の研究所に来てくれないか』

コウキ｢了解です。飛ばします！｣

ナナカマド『ふっ無理しなくてもよい。ではまた後でな』ﾌﾟﾂｯ

コウキ｢よし、行くぞ！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ

リョウ｢あれ、コウキ君どこか行くの？｣

コウキ｢はい、ナナカマド博士の研究所に｣

リョウ｢そうか、わかった。ほかのみんなには僕から伝えておくよ｣

コウキ｢ありがとうございます！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ

コウキ｢ムクホーク！出て来い！｣ﾎﾟﾝｯ

ムクホーク｢ﾌｨｨｨｨｨﾝ｣

コウキ｢行こう！｣ﾊﾞｻｻｯ

ーーーーーーーー

ナナカマド｢早かったな｣

コウキ｢急いできましたので｣

ナナカマド｢よし、ならこれを受け取ってくれ｣

コウキ｢これは、カントー地方のタウンマップですか｣

ナナカマド｢うむ、ここのマサラタウンという所にオーキド博士という方がいる。まずはその方に事情を説明してくれ。それからは君の自由な冒険だ｣

コウキ｢オーキド博士ですね、わかりました！｣

ﾌﾟｼｭﾝ

ヒカリ｢あ、コウキ君久しぶり｣

コウキ｢ヒカリか！久しぶりだな！｣

ヒカリ｢どこか行くの？｣

コウキ｢ああ、カントー地方に冒険だ！｣

ヒカリ｢へえ！カントー地方！私は博士の手伝いで忙しいからいけないけど、コウキ君頑張ってね！…それで…必ず、戻ってきてね？｣

コウキ｢ああ、絶対戻ってくる！そしてヒカリにも誇れるようなもっとすごいポケモントレーナーになるよう頑張るよ！それでは博士、行ってきます！｣

ヒカリ｢もう十分誇れるのに…また行っちゃうのね…｣

ナナカマド｢お、おい、コウキ君のお母さんにも話をするんだぞ！｣

コウキ｢はい！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ

…

ママ｢そう、カントー地方！｣

コウキ｢えっ知ってるの？｣

ママ｢ええ、なんせ私は昔カントー地方に住んでたから｣

コウキ｢へーそうなんだ、どんな所なの？｣

ママ｢それは行ってから確かめなさい。あ、連絡はちょうだいね？｣

コウキ｢えー教えてくれてもー…連絡ね、わかったよ｣

コウキ｢ｰｰｰそれじゃあ行ってきまーす！｣

ママ｢行ってらっしゃーい！気をつけるのよー！｣

コウキ｢わかってるよー！｣ﾀｯﾀｯ

コウキ｢といってもひとりはなんか寂しいな、前は1人だったけども｣

｢あ、ジュンならいつものとこにいるかな｣

…

コウキ｢ありゃ、いない。うーん…人がいそうなところ…トバリシティかな、うん｣ﾊﾞｻｻｯ

[トバリシティ]

コウキ｢んー誰かいるかな…｣

｢ああそう言えばここギンガ団と戦ったなぁ…いなくなってよかったよ。…ん？ギンガ団のアジト跡に誰かが……あ、あいつは！｣

???｢よし、これで最後ね…もう来ないようにしなくちゃ…えっと、景気付けに何かパッと面白いことないか…しら…｣

コウキ｢なんでここにいるんだ！またギンガ団でも結成する気か！｣

｢マーズ！｣

マーズ｢えっあ、あんたぁ!!なんでここに！ってかその名前で呼ばないでよ！それにもうギンガ団なんて作る気ないわよ！｣

コウキ｢えっ、そうなのか？｣

マーズ｢そうよ！本当よ｣

コウキ｢そ、そうか。それならいいんだけど。って、その名前でってあれ名前じゃないの？｣

マーズ｢マーズってのはまあ…いわゆるコードネーム的なものよ。まあアカギ様は本名だけど。私の本名はレイナよ｣

コウキ｢レイナ…案外可愛い名前してんだな｣

レイナ(マーズ)｢う、うるさいわね！褒めても何も出ないわよ。それにマーズなんて名前でうろついてたら元の仲間とかにバレちゃうじゃない｣

コウキ｢はぁ…性格の方は相変わらずだな…｣

レイナ(マーズ)｢なんですって!?｣

コウキ｢あはは…ところでギンガ団の方はどうなったんだ？｣

レイナ(マーズ)｢ああ、あんたが…えーと｣

コウキ｢コウキ｣

レイナ｢ん、コウキがギンガ団をぶっ壊してから私たちは散り散りになってね。私はアカギ様を探してたんだけどジュピターとサターンから死んだって聞いて絶望していたわ。

兄さんにも1日中怒られて…話に聞くとジュンサーとかが私たちの仲間とかを探し回ってたんだけど結局誰も見つからないまま捜査解除されたのよ。

まあそれはいいんだけど分散して私1人だけになったからどうしようもなくてね。それでせめてギンガ団の時のことは忘れようとして髪型だけは変えたのよ｣

コウキ｢そう言えば確かに肩より下くらいまで髪伸びてるもんね、上のぴょこんってのはまだあるけど｣

レイナ｢今気づいたの、ぴょこんってなによ…あ、これ…まあいいわ。それで最後にこのトバリシティで見収めておこうと思ったらあんたがいたわけ｣

コウキ｢そう…だったんだ…なんかゴメン｣

レイナ｢やめてよ。あんたが悪いみたいじゃない。そうしたのは私たち自身だからコウキが謝る必要は無いわ｣

コウキ｢そうか…ん？兄さん？マー…レイナは兄がいたのか？｣

レイナ｢ああ、うん。とても強いポケモントレーナーでね、確かホウエン地方のチャンピオンになったとかなんとか｣

コウキ｢へー！そうなんだ！｣

レイナ｢この前あった時はそのホウエン地方のトクサネシティってとこなんだけど、はがねタイプのポケモンをよく使ってるせいかとても厳しくて…こっぴどく叱られたわ…｣

コウキ｢へぇ…そんなお兄さん俺も欲しかったよ。俺はひとりだから｣

レイナ｢何言ってんのよ、あたしだって同じようなものじゃない｣

コウキ｢ってことはマー…レイナは今も1人のままなの？｣

レイナ｢ええそうよ、なに、悪い？｣

コウキ｢おおっ、なら丁度いい！｣

レイナ｢きゅ、急にどうしたのよ叫んだりして｣

レイナ｢ビックリするじゃない｣

コウキ｢あ、ごめんごめん｡えーっとね、レイナさえよければ、俺の冒険に付き合ってくれよ｣

レイナ｢は、はぁ!?｣

コウキ｢俺今からカントー地方に行くんだよ。で、1人だとあれだから誰かと一緒にって｣

レイナ｢で、私ってわけ？｣

コウキ｢まあそういうこと｣

レイナ｢なんで私がそんなこと…むぅ〜…まあいいか｡この私を選ぶとは、あんたわかってるじゃない｣

コウキ｢どうも｣

レイナ｢いいわ、いっしょに行ってあげる｣

コウキ｢えっいいのか？｣

レイナ｢自分から誘っておいてなにそれ、ﾌﾌｯこのまま1人ってのもいいけど楽しいことがありそうならそれでいいわ｣

コウキ｢そうか、ありがとう!!｣

レイナ｢っ!?べ、別にあんたに感謝される気は無いわよ//｣ﾌﾟｲｯ

コウキ｢それでもありがとう｣

レイナ｢う、うん…｣

コウキ｢それじゃ、今すぐってのはレイナ無理でしょ。だからそこのトバリデパートで準備して来てからにしよう。じゃあまた明日ここに｣ｸﾙﾘ ｽﾀｽﾀ

レイナ｢待ちなさいよ｣

コウキ｢え｣

レイナ｢準備するけど、あんたも来なさい…｣

コウキ｢えっなんで？自分自身のことなのに｣

レイナ｢そんな気遣いはいらないわ！早く来なさい！しなきゃいけないことがあるの！買い物とか！｣ｶﾞｼｯ ｽﾞﾙｽﾞﾙ

コウキ｢ちょ、マー…レイナ！それなら1人でも、っておい！｣

2時間後

コウキ｢はあ、やっと終わった…｣

レイナ｢ふふ、ありがと｣

コウキ｢レイナってトバリシティに住んでるの？｣

レイナ｢いや？私はキッサキシティよ｣

コウキ｢え、キッサキシティなの？かなり離れたね。もしかして分散した時にたまたまたどり着いたとかそんな感じ？｣

レイナ｢ええ、その通りよ。あの寒くて凍え死にそうな時、一人だった私をあの人が助けてくれたわ｣

コウキ｢ギンガ団の服って寒さに弱そうだよね｣

レイナ｢そう見えるでしょ？実はあれ中に通気性皆無で擦れば発熱すんのよ｣

コウキ｢なかなか、ハイスペック…それでも寒いキッサキってどういう…｣

レイナ｢あんたは冬季服装(ダイヤモンドは夏季服装だけど)だしわかんないでしょうねw｣

コウキ｢そうだなw…あ、あの人って？｣

レイナ｢スズナって言ってた｡知らない？｣

コウキ｢スズナってキッサキシティジムリーダーの？｣

レイナ｢そうそう｡あの時は助かったわ本当に。今日改めてお礼言わなきゃ｣

ーーーーーーーー

1年前ギンガ団壊滅後 217番どうろ(キッサキの下)

マーズ｢うう…雪が…｣ｻﾞｯｻﾞｯ

｢あ…光が見える…街なのかな…｣ｻﾞｯｻﾞｯ

｢なんかもう体の感覚が…｣ｻﾞｯｻﾞｯ

｢もうすぐなのに…私、死んじゃうのかな………｣

｢あ…もうだめ…アカギ様……｣ﾊﾞﾀｯ

スズナ｢ﾌﾝﾌﾝﾌﾝﾌﾝﾌﾝﾌｰﾝ、そうだ帰ってコンポタ買おう｣ｻﾞｯｻﾞｯ

｢ん？何かあるのかな？｣ｻﾞｯｻﾞｯ

｢赤い…？…髪っ!?まさか！｣ｻﾞﾊﾞｯ

マーズ｢｣

スズナ｢やっぱり人だった！とりあえず私の家に連れてかなきゃ！｣

………

スズナ｢これで、いいかな…なんとか暖は取れてるから後はゆっくり寝ててね…でも、どこかで見た気が…｣

しばらくして

マーズ｢んん…ん？どこここ…｣ﾁﾗｯ

｢…暖かい？…そうか死んだのか…｣

スズナ｢あ、起きた？よかった目が覚めて！｣

マーズ｢え？あ、あなたは…｣

スズナ｢私はスズナ、このキッサキシティのジムリーダーをしてるよ｣

マーズ｢キッサキシティ…(シンオウ最北の街…さっき光ってたところ…)｣

スズナ｢うん！｣

マーズ｢よ、よかった…助かりました…｣

スズナ｢そんなのいいって！まあでもびっくりしたよ人が倒れてるんだもん｣

マーズ｢すみません…｣

スズナ｢あ、ああもう謝らないで！私から話しちゃったけど…｣

｢そう言えばあなたどこかで見たことある気がするんだけど｣

マーズ｢え…もしかしたらありますね｣

スズナ｢え、ほんと!?｣

マーズ｢私はマーズ、っていうコードネームでギンガ団にいました｡本名はレイナでｰｰｰ｣

ーーーーーーーー

レイナ｢みたいな感じだったからスズナも私のこと知ってるのよ｣

コウキ｢大丈夫なの？｣

レイナ｢スズナは『いくら悪人だったとしてもしたことの悪さが分かって反省したならそれでいいの！』とか言ってたわ｣

コウキ｢スズナさんらしいや…ていうかそれスズナさんの真似？あんまり似てないね｣

レイナ｢し、仕方ないでしょ！｣

コウキ｢ははははっ｣

トレーナーA｢おい、あれってチャンピオンのコウキってやつじゃ…｣

トレーナーB｢そうだな、ってことはシロナさんに勝ったんだろ｣

トレーナーC｢すげぇ！今度会ったらバトルしてみようかな｣

トレーナーB｢お前じゃすぐ負けるぞ｣

ﾊﾊﾊ

レイナ｢あんた、チャンピオンだったの｣

コウキ｢ま、まあ一応…今はシロナさんに席渡してる形になるけど｣

レイナ｢まあそんな素質あるとは思ってたわ｣

コウキ｢お、おう…｣

レイナ｢あ、なんかごめん｣

コウキ｢……｣

｢よ、よし！これでいいな？｣

レイナ｢う、うん｣

コウキ｢じゃあまた明日！このトバリシティd｣

レイナ｢そこは変えて！｣

コウキ｢えっ｣

レイナ｢さっきも言ったでしょ？見収めておこうって。もうここにはきたくないわ｣

コウキ｢ああ、そうか…(まあ無理もないか)なら、コトブキシティにしよう。｣

レイナ｢うん、そこでいいわ。……ありがと、じゃね｣

コウキ｢ん〜〜!!とりあえず俺も戻るか、あ、そうだシロナさん呼んどかなきゃ｣

[ポケモンリーグ 2F(バトルステージの上の階、大広間)]

コウキ｢出来ました。｣

オーバ｢おお！美味そうだな！｣

リョウ｢うん、ボクの虫ポケモンたちも喜んでるよ｣

キクノ｢そうだね…これが食べられなくなると思うと悲しいわ｣

ゴヨウ｢あ、そう言えばコウキ君は料理得意なほうなんですか？｣

コウキ｢あ、いえ、それほど得意ってわけじゃ｡俺は一人旅のこと多かったですから野宿も多くて、だから料理の技術さえあればなんとかなる、と思って母親にある程度聞いてたんですよ。そしたらビックリするほどうまく出来たもので。ここにきて初めて作った時は皆さんすごくいい笑顔でしたよね？シロナさんの影響とかですか？｣

オーバ｢そうだ…練習中だったんだろうけどたまたまシロナさんのメシ食ってみたらこれがまあ驚きの不味さ！｣

オーバ｢あんなにまずいの初めて食ったぜ！｣

シロナ｢…っ｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

コウキ｢あ…｣

オーバ｢そのくせ出来るから手出しするなとかさ。バトルだけ出来ても家事する立場としては最悪だな｣

ｶﾞﾂﾝ!!

オーバ｢いってえ！なにしやがる！｣ｸﾙﾘ

オーバ｢はっ!?｣

シロナ｢悪かったわね、バトルだけで｣ﾜﾅﾜﾅ

コウキ｢はははは…｣

ーーーーーーーー

シロナ｢ってことは…カントー地方に行く代わりに私にチャンピオンを？｣

コウキ｢はい、やっぱり俺がチャンピオンとして任せられるのはシロナさんだけですから｣

シロナ｢そう…わかったわ！私はあなたが楽しんでくれればいいんだから！｣

リョウ｢そうだね、コウキ君カントー地方にも虫ポケモンがいたら教えてね！｣

コウキ｢はい！｣

キクノ｢私はカントーに行ったことあるわ。あそこはいいところだから楽しんで来たら？｣ﾌﾌｯ

オーバ｢カントーはなんか珍しい炎タイプの鳥がいるって聞いたことある！にらみつk…ん？わかんねえけど、見つけたら連絡くれ！｣

ゴヨウ｢私もカントー地方のエスパーポケモンには興味ありますね。なにやら伝説のポケモンがいるとか。見つけたら連絡をくださいませんか？｣

コウキ｢わかりました｣

シロナ｢そうそう、これを持って行ってくれる？｣

コウキ｢これは？｣

シロナ｢船のチケットよ。カントー地方のクチバシティにサントアンヌ号って船があるんだけどそれに使えるものよ｣

コウキ｢わかりました、ありがとうございます。機会があれば乗りたいと思います。｣

シロナ｢ふふっ｣

シロナ｢こっちに戻ってきたらもう1度あなたとバトルしてもいいかしら｣

コウキ｢はい、構いません｡もう1度勝ちますよ｣

シロナ｢私だって特訓するんだから｣

コウキ｢はははっ｣

ーーーーーーーー

[コトブキシティ]

コウキ｢さてと、マーズはどこかな…｣

レイナ｢あ、こっちこっち！｣

コウキ｢お、おう｡おはようマーズ｣

レイナ｢おはよ｡それと、マーズ言うな！(服のことに関しては何も無いのね…まあコウキらしいか…)｣

コウキ｢あ、そうだったな｣

レイナ｢ｰｰｰ飛行機なのね｣

コウキ｢ああ、ここからこの○○まで行ってそこから船｣

レイナ｢そう｣

コウキ｢それじゃ行こっか｣

レイナ｢ええ、そうね｣

機内

レイナ｢私始めてかも。こういう飛行機｣

コウキ｢えっ…ギンガ団なのにかよ｣ﾎﾞｿｯ

レイナ｢う、うるさいわね。仕方ないでしょ乗る機会なかったんだし。乗るって言ってもギンガ団同士よ｣ﾎﾞｿｯ

コウキ｢そうか、ならこれが初体験だな｣

レイナ｢ええ、この旅は私にとって初めてすることが多いかも｣

コウキ｢だといいな(初めてとはつまり初めてということですね)｣

数時間後

コウキ｢〜〜〜!!カントーに着いたぁぁぁぁー！ここがマサラタウンか！｣ﾉﾋﾞｰｯ

レイナ｢うるさいわね、叫ばないでよ全くもう｡…ここ、なんかすごく田舎ね｣

コウキ｢そんなこと言うなよ、いいじゃんこういうのも｣

レイナ｢そう？｣

コウキ｢さて、オーキド博士の研究所へっと…｣

｢しつれーしまーす！｣

オーキド｢ん？おおっお客さんかな？｣

コウキ｢はい、俺シンオウ地方のフタバタウンから来たコウキです｣

レイナ｢えと、同じくシンオウ地方のキッサキシティから来たレイナです｣

オーキド｢おお、君たちがナナカマド君の！｣

コウキ｢はい！｣

オーキド｢わかった。ではこちらに来てくれ｣ｽﾀｽﾀ

コウキ｢…これは？｣

オーキド｢これは君達と形は違うが同じもの。ポケモン図鑑じゃ｣

コウキ｢これがカントーのポケモン図鑑｣

オーキド｢うむ、今は全国システムがなくての｡しかしポケモン図鑑は君達の物と機能は一緒だ。頑張って完成させてくれ、代わりにシンオウ図鑑を預かろう｡どんなポケモンがいるか興味あるんじゃ｣

コウキ｢はい、全然大丈夫です(そう言えばレイナってブニャットとゴルバットを持ってたよね。1匹くらい上げていいかな？)｣

｢あの、オーキド博士｣

オーキド｢ん？なんじゃ？｣

コウキ｢こっちのレイナなんですけど、トレーナーになったばかりで｣

オーキド｢おお、そうか！それなら…これじゃ！｣

レイナ｢ちょ、ちょっと私ポケモンあるわよ！｣

コウキ｢いいじゃん。カントー初めてのポケモンだぞ｣

レイナ｢ううう……わかった｣

オーキド｢よし、この3体から選ぶんじゃ。ほのおタイプのヒトカゲ、みずタイプのゼニガメ、くさタイプのフシギダネ｣

レイナ｢わぁ!!可愛い!!｣

｢んー…どうしようかな…じゃあ｣

｢フシギダネで！｣

フシギダネ｢ﾀﾞﾈﾀﾞｰﾈ｣

オーキド｢そうか！こいつは元気なポケモンじゃぞ！｣

レイナは フシギダネ(♂)を もらった！

レイナ｢よろしくねフシギダネ｣

フシギダネ｢ﾀﾞﾈﾌｯｼ!!｣Lv.5

コウキ｢あの、ここからどうすれば？｣

オーキド｢そうじゃのう、ここから北にトキワシティがあるからまずはそこに行ってみればいい｣

コウキ｢トキワシティね。レイナ行こう！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ

レイナ｢あ、ちょっと待ちなさいよ！｣ﾀｯﾀｯﾀｯ

オーキド｢サトシやレッドのようじゃのー、あの少年は｣

ーーーーーーーー

[トキワシティ]

コウキ｢おおいい感じだな｣

レイナ｢なかなか人がいるのね｣

コウキ｢ん？ジムがあるな｣

レイナ｢そうね｣

コウキ｢カントーのバッジ集めてみようかな｣

レイナ｢いいんじゃない？｣

ーーー

コウキ｢ええっ!?そうなの!?｣

グリーン｢ああ、ここはカントーバッジ7個あれば来れるんだ、所謂最強のジムって訳だな｣

コウキ｢なら仕方ない｣

レイナ｢ほかにジムはどこにあるのよ｣

グリーン｢華麗にスルーしたな…えーと、ここから近いのはニビシティだ｣

コウキ｢そっか、グリーンさんありがとう！｣

レイナ｢ありがとう｣

グリーン｢へっいいって｣

ﾌﾟｼｭｰﾝ

グリーン｢雰囲気がレッドみたいなやつだったな。でもあれ彼女か？だとしたら許さん。レッドでさえ彼女とかいねえからな(無駄に寄り添うやつはいるけど)俺もあんなやついねえかな｣

リーフ｢私がいますよ…(物陰)｣ｼﾞｰｰｰｯ

グリーン｢!?何か、視線が…｣ｷｮﾛｷｮﾛ

ーーー

レイナ｢落ち込まず次行くわよ｣

[トキワのもり]

コウキ｢やっぱり暗いなぁ｣

レイナ｢ひっ…｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

コウキ｢レイナ怖いの？｣

レイナ｢そ、そんなわけないでしょ!?｣

コウキ｢ほう、ギンガ団幹部のマーズ様が暗いところが怖いなんて…あはははは!!｣

レイナ｢や、やめてよもう！｣ｱｾｱｾ

コウキ｢ははは、冗談だよ｣

レイナ｢むう〜///｣

むしとりしょうねん｢おっそこの兄ちゃん！｣

コウキ｢ん？バトルか？いいぞ！｣

むしとりしょうねん｢よし…いけ！ビードル!!｣

コウキ｢ビードル…｣ｺﾞｿｺﾞｿ ﾋﾟｯ

コウキ｢ｰｰｰなるほど｣

｢行け！ムクホーク！｣

ムクホーク｢ﾌｨｨｨｨｨﾝ｣

むしとり｢どくばり！｣

コウキ｢躱してつばさでうつ！｣

ﾋｭﾝ ﾍﾞｼｨｯ!!

ビードル｢ーー｣

むしとり｢やられちゃった…兄ちゃん強いね！｣

コウキ｢そうか？はは、じゃあな！｣

レイナ｢またね(子供相手に一時的元チャンピオンが全力かよ…)｣ﾆｺｯ

むしとり｢うん(彼女？だとしたら羨ましい)｣

ーーー

コウキ｢うん、これで抜けられるかな｣

レイナ｢はぁ…やっとか…｣

コウキ｢やっぱり怖いんじゃないすか？元幹部さん｣

レイナ｢やめなさいよ！次言ったら怒るわよ！｣

コウキ｢もう怒ってんじゃん…｣

レイナ｢うう〜…｣ﾌﾟｸｰｯ

コウキ｢ｰｰｰビードルにキャタピー、ピカチュウなんてのも登録だ｣

レイナ｢ニビシティ、さっきより広いわね｣

コウキ｢うん、ジム行こうとしてももう夜だな。ポケモンセンターで休んでいこう｣

ジョーイ｢では、ポケモンをお預かりします。お部屋は突き当たりを右です｣

コウキ｢ありがとうございます｣

｢行こう｣

レイナ｢うん｣

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ…

レイナ｢えっ一部屋なの!?｣

コウキ｢仕方ないだろ｣

レイナ｢う…｣

コウキ｢何もしねえから気にするなよ｣

レイナ｢気にするわよ！あんたがいくら14歳の子供でもあたしが辛いわ！｣

コウキ｢(よく知ってんなおい、あーそう言えば…

マーズ『あなた強いわね、わかったわ｡私たちが出ていく』

コウキ『ああ………ん？』

マーズ『ん～～』ｼﾞｰｰｯ

コウキ『なんです？』

マーズ『子供みたいだけどあんたいくつ？』

コウキ『え、13歳ですけど』

マーズ『あらそうなの？へーもう少し若いと思ってたわ』

『まあいいわ、あなたとは長い付き合いになりそうね』

コウキ『は、はぁ…』

コウキ｢(とかで聞かれたっけ｡あっ)レイナは何歳なんだ？｣

レイナ｢えっ…私？…19だけど…｣

コウキ｢19歳、俺より５つも上なのか!?｣

レイナ｢何よ、悪い｣

コウキ｢悪かないけど…まあいいや(あの時は18ってわけか｡もう少し早く産んで欲しかったな母さん、なんてな)｣ﾊﾟﾁｯ

レイナ｢ん…(兄さんとはまた違った感じね…)｣

コウキ｢…｣ｽｰｽｰ

レイナ｢だからこそ寝れない…無駄に意識しちゃうわ…｣ﾊｧ

ーーーーーーーー

コウキ｢ううううん！よく寝た！｣

レイナ｢え、ええそうね…｣ﾌﾗﾌﾗ

コウキ｢どした？フラフラだぞ｣

レイナ｢なんでもないわ…｣ﾌﾗﾌﾗ

コウキ｢そうか？よし!!｣

…

コウキ｢ジム戦早くしたいなー｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

レイナ｢…｣ﾊﾟｸ ﾓｸﾞ

コウキ｢美味しい！｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

レイナ｢……｣ ｺﾞｸﾝ

｢ｽｰｽｰ｣ﾄﾃｯ

コウキ｢うん？肩に…あ、レイナが…(眠れなかったのかな？このまま置いとくわけにも…仕方ないこのまま待つか)｣

コウキ｢…｣

レイナ｢ｽｰｽｰ｣

コウキ｢……｣

レイナ｢ｽｰｽ｣

コウキ｢…(寝顔可愛い…レイナがなんでギンガ団なんかに)｣

レイナ｢…｣ｽｰｽｰ

………

…

[ホウエン地方 ミナモシティ]

レイナ｢あぁこのまま私ひとりかな、お父さんは、カナズミシティだし、兄さんはどっかいっちゃって帰ってこないし｣

｢とりあえずそのへん歩いてみるかな｣ｶﾞﾁ

｢ｰｰｰやっぱり海は綺麗ね……もうこのままなんて嫌よ…｣

アカギ｢そこの君｣

レイナ｢は、はい？｣

アカギ｢とても辛そうだな｣

レイナ｢そ、そんなこと｣

アカギ｢ひとりで寂しいのかな？｣

レイナ｢うっ…｣

アカギ｢……では、私達が家族の代わりになってやろう｣

レイナ｢家族の代わり？｣

アカギ｢ああ、私は君のような人を何度も見てきている｡だからそんな子をこちらで引き取っている団体がある、それをギンガ団、皆はそう呼ぶ｣

レイナ｢ギンガ…団?｣

アカギ｢そうだ、私だけではない、様々な人間がいる｡今のような寂しい思いはせず、いろんなこと遊べるぞ｡どうだ？来る気はないか？｣

レイナ｢え、えっと……それなら…お、お願いします…｣

ーー

レイナ｢うん？…寝ちゃってたのか(夢？今の…ミナモシティでアカギ様に初めて会った時の……)これは…コウキのコート？掛けてくれたのね…｣

コウキ｢おっやっと起きたのか｣

レイナ｢ええ、ごめんね。急に｣

コウキ｢いいよ、ねれなかったんだろ？｣

レイナ｢う、うん｣

コウキ｢よし、それじゃ早速ジム戦だ！｣

タケシ｢俺はニビジムのジムリーダー タケシだ｣

コウキ｢シンオウ地方から来たコウキです、早速ジム戦お願いします！｣

タケシ｢ああ！｣

審判｢ではこれより、ジムリーダータケシとチャレンジャーコウキのジム戦を行います。使用ポケモンは1体。すべてのポケモンが戦闘不能になった場合バトル終了となります｣

レイナ｢…(頑張れ)｣ｷﾞｭｯ

審判｢では、試合開始!!｣

♪戦闘! ジムリーダー(カントー)

タケシ｢行け！イワーク！｣

イワーク｢ｸﾞｵｵｵｵｯ!!｣L50

コウキ｢イワークか…なら、フローゼル！｣ﾎﾟﾝｯ

イワークL50 L62フローゼル

タケシ｢イワーク！しめつける攻撃！｣

コウキ｢躱せ！｣

ﾋｭﾝ

タケシ｢速いな！｣

コウキ｢フローゼル、アクアジェット！｣

ｻﾞﾊﾞｧｧｧﾝ!! ﾊﾞｼｨｨｯ!!

イワーク｢ｵｵｵｵｵｵｯ!｣

タケシ｢大丈夫か！イワーク！｣

｢よし！いわなだれ！｣

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

フローゼル｢ｸﾞｱｯ!!｣

コウキ｢フローゼル！｣

｢立て直した！もう1度アクアジェットだ！｣

ｻﾞﾊﾞｧｧｧﾝ！

コウキ｢よけられた!?｣

タケシ｢隙ができた！イワークしめけろ！｣

ｶﾞｼｯ ｷﾞｭｳｳｳｳｳ

コウキ｢フローゼル!!｣

レイナ｢っ!!｣

ｷﾞｭｳｳｳｳｳ

コウキ｢どうする…身動きできないんじゃ、アクアジェットすらも出せない……そうか！｣

コウキ｢フローゼル、うずしお だ！｣

フローゼル｢ｵﾘｬｱｱｱｱｱ!!｣

ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞ!!

タケシ｢なに!?しめつけていたイワークがうずしおにのまれて逆にうずしおに拘束されている!?｣

レイナ｢(とんでもない説明口調ね…)｣

コウキ｢よし！拘束が溶けた！｣

タケシ｢イワーク、大丈夫か！｣

ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞ

タケシ｢ダメか…イヤ諦めるな！全身を使って吹き飛ばせ！｣

ﾊﾞｼｭｩｩﾝ!!

コウキ｢うずしおを消した!?｣

タケシ｢よし、いいぞ！イワーク！はかいこうせん!!｣

レイナ｢はかいこうせん!?｣

コウキ｢なに!?｣

ﾊﾞｧｧｧｧﾝ

フローゼル｢ｶﾞｧｯ!!｣

コウキ｢立ち上がれ！フローゼル！｣

フローゼル｢ｸﾞｸﾞｯ…｣

コウキ｢まだだ！お前ならまだ行ける！｣

フローゼル｢ﾊｧｯ｣

コウキ｢そうだ、その調子！｣

タケシ｢これで決めろ！もう1度はかいこうせん!!｣

コウキ｢このままやられるか！フローゼル!!ハイドロポンプで迎え撃て！!!｣

イワーク｢ｳｫｫｫｫｫ!!｣ｼｭｲｲﾝ

フローゼル｢ｶﾞｧｧｧｧ!!｣ﾋｭｲｲﾝ

ﾊﾞﾊﾞｼｭｩｩﾝ ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!!

フローゼル｢ｸﾞｯ…｣

イワーク｢ｸﾞｵｯ…｣ﾊﾞﾀｯ

タケシ｢イワーク!!｣

審判｢イワーク戦闘不能！フローゼルの勝ち！よって勝者、チャレンジャーコウキ!!｣

コウキ｢よっしゃぁ!!ありがとう！フローゼル｣

フローゼル｢ﾌﾛｰｾﾞ｣

レイナ｢す、すごい…(これが本気のバトル…私はあまりしたことないな…)｣

タケシ｢これがグレーバッジだ。こんな勝負久しぶりだ。またしてくれよ｣

コウキ｢もちろん!!｣

ーーーーーーーー

コウキ｢あああ、ジム戦勝利の嬉しさは懐かしい！｣ｸﾞｯ

レイナ｢まずは1つ目ね｣

コウキ｢おう、そうだな！あっそうだ。リョウさんに虫ポケモンのこと伝えなきゃ｣ﾋﾟﾋﾟｯ

レイナ｢ﾌﾌｯ、私も頑張ろうかな｣

コウキ｢ん？なに？｣

レイナ｢ううん、なにも(…私も1人のポケモントレーナーとしてただ真剣に、ひたすら真っ直ぐにやってみようかな)｣

一方その頃

ヒカリ｢あああ、私もカントーに行きたぁぁい！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ナナカマド｢はぁ…ヒカリ｣

ヒカリ｢は、はいっ!!(やば、聞かれてたかな)｣

ナナカマド｢これをやる｣

ヒカリ｢これは…｣

ナナカマド｢カントー行きの航空券だ。コウキ君を追うのならこれを使え｣

ヒカリ｢えっ///べ、別に追ってないデス…｣

ナナカマド｢そうか、ならいらないな｣

ヒカリ｢あ、博士ぇ！｣

ナナカマド｢はっはっはっ!!｣

一つ目のジム ニビジムのタケシに勝ちグレーバッジを手に入れたコウキは順調にバッジを集めタマムシシティに到着した。

コウキ｢ここがタマムシシティか！｣

レイナ｢大きな街ね｣

エリカ｢そこのお2人はもしかしてこの街は初めて？｣

コウキ｢え、あ、はい｣

レイナ｢あんたは？｣

エリカ｢私はエリカと申します｣

コウキ｢俺はコウキ、こっちがレイナ｣

レイナ｢よろしく…｣

エリカ｢コウキ様にレイナ様ですね。それではこの街を案内させてもよろしいですか？｣

コウキ｢いいですよ。な？｣

レイナ｢う、うん…｣

エリカ｢ではこちらです｣

｢…こちらがこの街のポケモンセンターです

ｰｰｰここはタマムシマンション、様々な人がいますよ

ｰｰｰここはカントー最大のデパート。タマムシデパートでございます

ｰｰｰここはゲームセンターですね。私はあまりここに入ったことはないのでよくわかりませんが地下に何かあったそうなのですが誰か(レッド様)が潰してくれたみたいです

ｰｰｰここが……タマムシジムです。おそらくコウキ様はジム戦ですよね？｣

コウキ｢はい！これで4つ目です！｣

エリカ｢でしたら、ここに行けばできますよ。これくらいでしょうか｣

コウキ｢ありがとう、エリカさん。助かったよ｣

エリカ｢いえ、私はこの街は広いために、迷うことがあるので初めて来る方への道案内が好きなだけなのです。それに、ジム戦を要求する方がどんな人なのかが見えますから｡それではタマムシジムのジムリーダーとしてあなたをお待ちします｣

コウキ｢えっ、ジムリーダー!?エリカさんが？｣

エリカ｢ええ、今日は出来ませんが明日予約しておきましょうか？｣

コウキ｢はい！お願いします！｣

エリカ｢ふふ、ではお待ちしてます｣ｳｨｰﾝ

コウキ｢へえ、あんな美人がジムリーダーか…｣ｽﾀｽﾀ

レイナ｢……｣

コウキ｢可愛くてキレイでそれでいて強い、いいなぁ｣

レイナ｢ちょっとここにも美人はいるんですけど｣ｽﾞｲｯ

コウキ｢え？｣

レイナ｢え？じゃないわよ。あんた私に初めてあった時『うわぁ綺麗な人』って言ったでしょうが！｣

コウキ｢そうだっけ？｣

レイナ｢そうよ！それに私のブニャットに苦戦してたじゃない｣

コウキ｢いやーほんとにあの時のブニャットおかしかったから(Lv.16って…チートでも使ったか？)｣

レイナ｢でしょ？｣

コウキ｢でも今はわかんないけどね｣

レイナ｢なによ、わたしが弱いって言うの？いいわ、やってあげるわ！｣

コウキ｢冗談だっての。今はいいだろ？｣

レイナ｢あんたが言うならいいけど｣

｢ところでここにはカントー最大のデパートあるんでしょ？なら行きましょう！｣

コウキ｢えっちょ、おいレイナぁ！｣

[タマムシデパート]

レイナ｢ほんとに大きいわね…｣

コウキ｢トバリにもこんなのあったじゃん｣

レイナ｢違う感じだからいいんでしょ｣

……

レイナ｢おお、食材だらけね｣

｢あんた、料理とか出来んの？｣

コウキ｢まあ人並みには｣

レイナ｢意外ね｣

コウキ｢一人旅だったからこれくらいは必要かと思って｣

レイナ｢私はスズナと一緒に暮らしてたからなー｣

コウキ｢そう言えばスズナさん元気？｣

レイナ｢ああ、うん。あんたのこと話したら『次はジム戦関係無しに真剣にバトルしよう！』なんて言ってたわ｣

コウキ｢カントーみたいにまたシンオウでも回ってみようかな｣

レイナ｢しばらくシンオウには帰りたくないわね…｣

コウキ｢そか、ははは…｣

ーーーー

レイナ｢さてと！買い物も済んだし明日に備えて帰りましょ！｣

コウキ｢ああ！｣

………

レイナ｢で、また一部屋なのね｣

コウキ｢許せよ…今回ばかりは行けると思ったが｣

レイナ｢まあでも慣れたわね｣

コウキ｢ある程度はな、じゃあおやすみ｣

レイナ｢ええ、おやすみ｣

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーー

コウキ｢こんにちはー！｣

エリカ｢あら、こんにちはコウキ様、レイナ様｣

コウキ｢では、早速｣

エリカ｢ちょっと待ってね、今草木の手入れをしているの｣

コウキ｢ん？もしかしてくさタイプのジムなんですか？｣

エリカ｢ええ、私はくさタイプのポケモンが好きなの、香りとか癒されるじゃない？｣

コウキ｢ナタネさんも似たようなこと言ってたな｣

エリカ｢ん!?あなた！ナタネ様を知っているの？｣

コウキ｢え？ああ、はい｣

エリカ｢ナタネ様はどこにいるんです？｣

コウキ｢ああ、シンオウのハクタイシティってとこにいます。そこのジムリーダーをしてます｣

エリカ｢そうだったんですの、あ、私とナタネ様は昔からの親友でして。ナタネ様が引っ越すということで離ればなれになってしまったので｣

コウキ｢そうなんですね、シンオウ地方に行くことがあれば俺が案内しましょう｣

エリカ｢はい、お願いします！｣

｢話が逸れてしまいましたね｡ジム戦の方それでは始めましょう！｣

審判｢これよりジムリーダー エリカとチャレンジャーコウキのジム戦を行います！使用ポケモンはそれぞれ4体、どちらかのポケモンが全て戦闘不能になればバトル終了です。

ｰｰｰそれでは、試合開始！｣

エリカ｢行きなさい！ウツボット！｣ﾎﾟﾝｯ

ウツボット｢ｵｵ!｣

コウキ｢頼むぞ！ゴウカザルっ！｣ﾎﾟﾝｯ

ゴウカザル｢ｳｫｫｫｫｫ!!｣

エリカ｢ほのおタイプですか、不利なタイプでも私は負けませんよ！ウツボット、はっぱカッター！｣

ウツボット｢ﾎﾞｯﾄ!｣ﾋﾟｼｭｼｭｼｭｰﾝ

コウキ｢かわせ！｣

ゴウカザル｢ﾌﾝｯ!!｣ﾋｮｲｯ

コウキ｢今度はこっちの番だ！ゴウカザル、マッハパンチ！｣

ﾊﾞｼｨﾝ!!

エリカ｢まだやれるわね｣

｢ウツボット！かげぶんしんです！｣

ﾋｭﾋｭﾋｭﾋｭﾝ

コウキ｢かげぶんしん!?どれが本物だ！｣

エリカ｢どくのこな！｣

ウツボット｢ｸﾗｴｸﾗｴ｣ｷﾗｷﾗｷﾗ

ゴウカザル｢ｶﾞﾊｯ!!｣

コウキ｢大丈夫か！ゴウカザル｣

ゴウカザル｢ｸﾞｸﾞｯ…｣

エリカ｢ウツボット、ソーラービーム！｣

ウツボット｢ﾋｭｲｲｲ｣

コウキ｢ソーラービーム!?ゴウカザル立て！｣

ゴウカザル｢ｸﾞｱｯ｣

エリカ｢放ちなさい！｣

ｺﾞｼｭｳｳｳ!!

ゴウカザル｢ｶﾞｧｯ!!｣

コウキ｢ゴウカザル！｣

ﾊﾞｺｫｫﾝ!!

コウキ｢……ま、まだ耐えてるか…｣

ゴウカザル｢…っ!!ｸﾞｵｱｱｱｱ!｣

コウキ｢よし、毒が切れた！｣

｢ゴウカザル！マッハパンチ！｣

ﾊﾟｧﾝｯ!!

ウツボット｢っ！｣

エリカ｢ウツボット！｣

コウキ｢今だ！かえんほうしゃ！｣

ゴウカザル｢ﾌｵｯ ｷｲｲｲｲ!!｣ﾎﾞｱｱｱｱｱ

ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!!

エリカ｢っ！｣

ウツボット｢ーー｣

審判｢ウツボット戦闘不能！ゴウカザルの勝ち！｣

エリカ 3/4 vs コウキ 4/4

エリカ｢行きなさい！ワタッコ！｣ﾎﾟﾝｯ

コウキ｢ワタッコ…｣ｺﾞｿｺﾞｿ ﾋﾟｯ

｢なるほど…｣

｢ゴウカザルやれるか？｣

ゴウカザル｢ｳｫｫ!!｣

コウキ｢よし、ビルドアップ！｣

ゴウカザル｢ﾌｯ!｣

ゴウカザルの こうげき と ぼうぎょ が あがった！

エリカ｢ワタッコ、やどりぎのタネ！｣

ワタッコ｢ﾊｧｧｧ!!｣

ゴウカザル｢ｯ!!｣

コウキ｢狼狽えるな！ゴウカザル、インファイト！｣

ﾊﾞｼﾊﾞｼﾊﾞﾊﾞﾊﾞｼ

ワタッコ｢っっ!!｣

エリカ｢ワタッコ、そのままやどりぎで掴みなさい｣

ｶﾞｼｯ

ゴウカザル｢!?｣

コウキ｢落ち着け！かえんほうしゃ！｣

エリカ｢やらせません！ねむりごな！｣

ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ

ゴウカザル｢ｶﾞｯ…zzzzz｣

エリカ｢ワタッコ、相手は眠ってるわ！全力でソーラービーム！｣

ﾋｭｨｨｨｨｨｨｨｨﾝ!!

レイナ｢なにあれ!?あんなソーラービームみたことないわ!!｣

ﾊﾞｼｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!! ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!!

コウキ｢ゴウカザル！｣

ゴウカザル｢ーー｣

審判｢ゴウカザル戦闘不能！ワタッコの勝ち！｣

エリカ 3/4 vs コウキ3/4

コウキ｢次はお前だ！ミミロップ!!｣ﾎﾟﾝｯ

ミミロップ｢ﾐﾐﾛｰ!!｣

コウキ｢とびはねる！｣

ﾊﾞｼｭﾝ!!

エリカ｢なっ!!｣

コウキ｢ミミロップ!!急降下だ！｣ ﾋｭｨｨｨｨｨ!!

ﾊﾞｧｧｧｧﾝ

ワタッコ｢ﾊｧﾊｧ｣

エリカ｢近接攻撃はワタッコにしてはいけませんよ？ねむりごな！｣

コウキ｢またか！……っ!?ミミロップ、スピードスターで追い払え！｣ﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭ

フッ…

エリカ｢ねむりごなを消した!?｣

｢しかし、とびはねるだけでは｣

コウキ｢れいとうパンチ！｣ｶﾞｼｬｧｧﾝ

エリカ｢ワタッコ!!｣

ワタッコ｢ﾊｧｧｧ!!｣

コウキ｢なに!?｣

レイナ｢うそ…とびはねるとれいとうパンチをくらってまだ耐える!?｣

エリカ｢ソーラービーム！｣

ﾋｭｨｨｨｨｨｨｨｨﾝ

コウキ｢来た！ミミロップ!!全力でとびはねる！｣

ﾋﾟｮﾝｯ ｸﾞｱｯ

ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!!

ワタッコ｢ーー｣

ミミロップ｢ーー｣

審判｢ワタッコ、ミミロップ。共に戦闘不能！｣

エリカ２/４ コウキ２/４

コウキ｢ありがとう、ミミロップ｣

エリカ｢次はこの子です！ロズレイド!!｣ﾎﾟﾝｯ

コウキ｢ロズレイド!?ナタネさんと一緒｣

エリカ｢ナタネ様と同じポケモンを使ってましたのよ！｣

コウキ｢すげえや、友情って！そうか、俺もヒカリやレイナ達ともっと作ればいいんだ！｣

レイナ｢っ!!(…ん？ヒカリ？)｣

コウキ｢出てこい！カバルドン!!｣ﾎﾟﾝｯ

レイナ｢ええっ！カバルドン!?｣

エリカ｢こちらのどくタイプですか｣

コウキ｢そうだ！｣

エリカ｢そう甘く行かないのが私たちの友情の証です！ロズレイド！マジカルリーフ！｣ﾋｭｯ ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

コウキ｢うぐっ…カバルドン!!行くぞ！｣

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

レイナ｢う、うわぁ!!｣

エリカ｢なに!?急にすなあらしが!?｣

レイナ｢カバルドンの特性、すなおこしね！｣

エリカ｢ああっ!!着物が汚れました！もう、許しません！ロズレイド、マジカルリー…前が見えない…｣

ﾋﾞｼｯ ﾊﾞｼｯ ﾋﾞｼｯ ﾊﾞｼｯ

エリカ｢ロズレイドが…｣

コウキ｢まったく……すなおこしは便利だが周りにも被害が…カバルドン、じしん！｣

カバルドン｢ﾌﾝｯ!!｣ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ロズレイド｢!?｣ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!!

エリカ｢ロズレイド！……どくどくよ…｣

ロズレイド｢!!…ｽﾞﾚｲ!!｣

カバルドン｢ｳｵｯ｣ﾋﾞｼｯ

コウキ｢しまった！またどく！｣

すなあらしが おさまった！

エリカ｢とてもいいタイミング…うっ…砂が口に…ロズレイド！リーフストームっ！｣ｼｬﾘｼｬﾘ

ﾊﾞｼｭｼｭｼｭｼｭ!!

カバルドン｢ｸﾞｵｵｵｵｯ!!｣

コウキ｢リーフストームのダメージとどくどくのダメージでどんどん体力が…｣

レイナ｢あっ…｣

カバルドン｢ｸﾞｸﾞｸﾞ…｣ﾊﾞﾀｯ

審判｢カバルドン、戦闘不能！ロズレイドの勝ち！｣

エリカ２/４ vs コウキ１/４

コウキ｢くそっ、最後の1匹、ムクホーク！｣ﾎﾟﾝｯ

エリカ｢ロズレイド、ギガドレイン！｣ﾋｭﾝ

ムクホーク｢ﾌｨｨｨｨｨﾝ｣ﾊﾞｻｻｯ

エリカ｢速いですね！｣

コウキ｢ゴウカザルとムクホークは最初からいる仲間だ！｣

｢ムクホーク、つばめがえし！｣

ｻﾞｼｭ ｻﾞｼｭｯ

エリカ｢くっ…ロズレイド！どくどくです！｣

コウキ｢かわせ！｣

エリカ｢これも？速すぎます！｣

コウキ｢つばめがえし！｣ｻﾞｼｭｯ

ロズレイド｢…｣ﾄﾞｻｯ

審判｢ロズレイド戦闘不能！ムクホークの勝ち！｣

エリカ｢最後の1匹…ここまで楽しめるポケモンバトル久しぶりだわ、あのレッド様の時と同じ…頼みます…｣

｢フシギバナっ！｣

フシギバナ｢ﾋｰﾊｰ!｣

コウキ｢ムクホーク、かげぶんしん！｣ﾋﾟｼｭﾝﾋﾟｼｭｼｭﾝ

エリカ｢フシギバナ、落ち着いて…つるのムチ！｣

フシギバナ｢ﾋｰ!!｣ﾊﾟｼｯ!!

ムクホーク｢っ!?｣

コウキ｢なに!!｣

エリカ｢フシギバナ、しびれごな！｣

ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ

コウキ｢今度はしびれごな!?(状態異常ばかり、これがくさポケモンの強さ!!ナタネさんと同じくらい強い、だけど)｣

コウキ｢ムクホーク、からげんき！｣ﾊﾞｼｨｨｯ!!

フシギバナ｢ﾊｰ!!｣ｽﾞｽﾞｰﾝ

エリカ｢フシギバナっ!!｣

レイナ｢からげんきって状態異常中なら威力が上がるのね｣

エリカ｢ならここで…フシギバナ！ハードプラント！｣

レイナ｢ハードプラント…｣

ムクホーク｢っっ!?｣ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ

エリカ｢効果はいまひとつと言えど、これはかなりのダメージです。にほんばれ！｣

ｷﾗﾝｷﾗﾝｷﾗﾝ

レイナ｢あ、いい天気ー…気持ちよく眠れそうね…って違うでしょ!!バトルバトル！｣

コウキ｢ムクホーク大丈夫か！｣

ムクホーク｢ﾎｫｫｸ!!｣

エリカ｢ちっ…まだかよ｡耐えんなよ…｣ﾎﾞｿｯ

コウキ｢え？｣

エリカ｢はい？｣

コウキ｢いえ、なにも(今すげえ態度悪かった気が)｣

コウキ｢(ま、まあいいや)｣

コウキ｢ムクホーク！地面に向かってつばさでうつ！｣ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!!

エリカ｢ｺﾎｯ ｺﾎｯ けむりが…｣

｢ん？!!かげぶんしんされた!!だが構わない！(短時間収束型)ソーラービームで薙ぎ払いなさい！｣

フシギバナ｢ﾋｰﾊｰ!｣ﾋｭｨｨｨﾝ

ﾊﾞｼｭﾙﾙ!!

エリカ｢いない？｣

ムクホーク｢ｵﾏｴ ﾉ ｳｼﾛﾀﾞｰ!!｣

コウキ｢これで決めろ！ムクホーク！ブレイブバード出力全開！｣

ﾋｭｳｳｳｳﾝ ﾊﾞｼｬｧﾝ!!

エリカ｢フシギバナ！｣

フシギバナ｢ﾋ…-…ﾊｰ…｣ﾄﾞｻｯ

審判｢フシギバナ戦闘不能！ムクホークの勝ち！よって、勝者チャレンジャーコウキ！｣

レイナ｢やったぁ！｣

エリカ｢はぁ、負けてしまいましたわ｣

コウキ｢楽しいバトルでしたよ｣

エリカ｢私もです。あ、レインボーバッジをお受け取りください｣

コウキ｢ありがとうございます！｣

コウキは レインボーバッジ を てにいれた！

エリカ｢ところでコウキ様｣

コウキ｢はい？｣

エリカ｢レイナ様とはどんな関係で？｣ﾎﾞｿｯ

コウキ｢いえ、別にただ冒険する仲間ですけど。まあ親友というところですかね。親ってつくほど親しくないかもですけど｣ﾎﾞｿｯ

エリカ｢そう…ですか…｣

コウキ｢…？｣

エリカ｢では、私もお供します｣

コウキ｢はい、わかりましt…はぁ!?｣

レイナ｢んっ？｣

エリカ｢あ、今了承してくれましたよね？｣

コウキ｢いや、あのえとその｣

エリカ｢レイナ様はいいのに私はダメなんですの？｣ｳﾙｳﾙ

コウキ｢えっと…わっ!!｣ｸﾞｲｯ

エリカ｢貴方達2人の関係が進展してるなら遠慮したけどそうじゃないなら人探しのために行くのよ、だから連れて行きなさいよ｣ﾎﾞｿｯ

コウキ｢ひえっ…わ、わかりました…｣

エリカ｢ふふっ、ありがとうございます！｣

コウキ｢はぁ…｣

エリカ｢--と、言うことで私もこの旅にお供します｣

レイナ｢え…｣

エリカ｢ダメですか？｣

レイナ｢いえ、コウキが決めたことに私は断れないもの。いいわよ｣

エリカ｢ありがとうございます｣

コウキ｢はぁ…(つらい)｣

エリカ｢コウキ様、次はどちらへ？｣

コウキ｢ほんとだ、決めてなかった。えーーと…ここかな、シオンタウン、ちょっと興味あったし｣

エリカ｢えっ…シオンタウンですか？｣

コウキ｢え、なにかダメ？｣

エリカ｢ダメではありませんがその…あそこはちょっと…その… ｣

コウキ｢ん？まあいいや、行こう(さっきやたらと脅しといてそれですか…)｣

エリカ｢あ、ちょっと(こんな私でも苦手なものはあるんですけど)｣

コウキ｢行こうぜ、レイナ(なんで聞こえてんだよ…まあでも怯えてる姿見て楽しむとするか)｣

レイナ｢ええ(2人とも何があったのかな？)｣

エリカ｢うう、待ってくださーい!!(コウキ様、後で別室の方へ)｣

コウキ｢……(しまった…)｣ｱｾｱｾ

こうして、3人目の新しい仲間のエリカと共にコウキ達はシオンタウンへと向かった。

[8ばんどうろ]

エリカ｢うう…このへんは薄気味悪いから…｣ﾀﾞｷｯ

レイナ｢確かに、嫌な感じ…｣ﾀﾞｷｯ

コウキ｢レイナ、またか？お前。この間もトキワのもr｣

レイナ｢うわああああ！それはダメ！言っちゃダメ！｣

コウキ｢ははははっ!!｣

エリカ｢ううう…｣ﾋﾞｸﾋﾞｸ

コウキ｢ていうか、エリカさんビビりすぎでしょ…重いんですけど左腕｣

エリカ｢は、はい？こ、これはただあなたの左腕の力加減をで、ですね…｣

コウキ｢ダメだこりゃ｣

レイナ｢むむむ…｣ｷﾞﾛｯ

コウキ｢レイナ、何で睨んでんの？｣

レイナ｢っ!!べ、別に何も！｣ﾌﾟｲｯ

コウキ｢？……ぎぃぃぃ!!エリカさん！折れる！左腕折れる！怖がりすぎ！｣

エリカ｢え？い、嫌ですねーそんなことないです…よ！｣ｸﾞｯ

コウキ｢ぎゃああああああ!!｣

男トレーナー達｢…(ちっ…あの男まじ許さん)｣

つりびと｢釣れねえ…(あのガキ今度会ったらあいつ1人のセクスタプルバトル申し込んでやろう…)｣

[シオンタウン近郊の第2ポケモンタワー]

[♪ポケモンタワー]

エリカ｢やっぱりここは嫌いです…｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

レイナ｢エリカさん、私達大丈夫かなぁ？｣ﾋﾞｸﾋﾞｸ

エリカ｢で、ですね…｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

コウキ｢昔、俺の持ってたズガイドスが死んじゃったことがあったな。まあその為にするか｣ｽﾀｽﾀ

エリカ｢あ…｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

コウキ｢へーここまで来ると結構暗くなるな｣

レイナ｢なんで…｣ｶﾞﾀｶﾞﾀ

コウキ｢途中何もなかったけど頂上でするのかな？｣

ﾀﾁｻﾚ…ｺｺｶﾗﾀﾁｻﾚ!!

コウキ｢っ!?｣

レイナ｢ひっ!?もう嫌だよおおお！｣

エリカ｢か、帰りましょうよ…コウキ様…｣

コウキ｢いや｣

エリカ｢も、もう！コウキ様は後で処罰します！｣ｶﾞﾀｶﾞﾀ

レイナ｢わ、私もそれする！｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

コウキ｢はは…お好きに…それよりさっきの声…｣

フジ｢ほう、また出ておったのか｣

コウキ｢んっ?また？いつも出てるんですか？｣

フジ｢いや、3年前にシオンタウンの真ん中に後に呼ばれる第1ポケモンタワーってのがあっての、今はラジオ塔だが、そこに訪れた赤い帽子の少年が、これを成仏させてやったんじゃが、それ以来この少し離れたところに出来た第2ポケモンタワーに似たようなものが多くてな｣

エリカ｢!!レッド様｣

｢おお、あんたはレッド君のこと知ってたか。まあ自分ではどうにもすることも出来んかったがついこの前その赤い帽子の少年からこの[シルフスコープ]を預かっての｣

コウキ｢シルフスコープ…｣

フジ｢ああ、『自分には必要ないです｡ガラガラのようなポケモンの魂が出たらこのシルフスコープでお願いします』と言ってきた｡これを使えばどんなものでも正体を見破れる代物だ、早速使ってみるといい｣

コウキ｢はい｣ｶﾁｬｯ

ｼﾞﾜｼﾞﾜ ｼﾞﾜｧﾝ

コウキ｢こいつ…ゲンガー!?｣

フジ｢なに!?…(ｶﾁｬｯ)これは…｣

コウキ｢知ってるんですか？｣

フジ｢こいつはこの辺によくいた奴での。とても人懐っこかったんだ。だが、さっきのレッド君の1件で暴れたゲンガーはどこかにいなくなって…知らぬ間に死んでたか…｣

コウキ｢……｣

フジ｢少年、こうなればあのゲンガーを倒すしかない｣

コウキ｢はい！レントラー！｣

レントラー｢ｸﾞｱｧｧｱ!!｣

コウキ｢レントラー、スパーク！｣ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ ﾊﾞｧｧｧｧﾝ!!

ゲンガー｢!!…｣ｷﾞｭﾙｷｭﾙ

フジ｢ゲンガーのシャドーボールだ!!｣

コウキ｢かわせ！｣ﾋｭﾝｯ

レイナ｢えっ!?コウキのレントラーってあんな速いの!?｣

コウキ｢10まんボルト!!｣

ﾊﾞﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯｼｭ!!

ゲンガー｢ｸﾞｱ…｣ｼｭｩﾝ…

フジ｢ゲンガーも無事成仏出来たか……｣

｢そう言えば君は？私はフジ。皆からはフジ老人と呼ばれておるよ｣

コウキ｢コウキです｣

フジ｢ではコウキ君、少し来てくれ｣

ーーーー

コウキ｢ここがフジ老人の家ですか｣

エリカ｢……｣ﾌﾗﾌﾗ

レイナ｢エリカ…大丈夫？｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ

エリカ｢あ、ええはい。ありがとうございます…そう言うレイナ様も…｣

レイナ｢なんとか生きてるわ…｣

コウキ｢へー｡あっ、もしかしてこの写真の人がレッドって人ですか？｣

フジ｢ん？ああそうだ。レッド君だ｣

エリカ｢っ！レッド様！｣ｼﾞｰｰｰｰｰｰｯ

コウキ｢エリカー、おーいエリカー｣

エリカ｢レッド様…｣ｼﾞｰｰｰｯ

｢はっ!?す、すいません急に取り乱したりして｣

コウキ｢もしかしてそのレッドって人好きなの？｣

エリカ｢えっ///｣ﾎﾞﾝｯ

｢いえ、別に好きってわけじゃ…な、ないですけど…///｣

コウキ｢あ、まさか探してる人っt…ﾑｸﾞｯ!?｣ｶﾞﾊﾞｯ

エリカ｢それ以上言わないでください｣

｢あ、思い出した｡先程の処罰を…レイナ様も｣

レイナ｢うん、そうだわ｣

コウキ｢はぁ…(レイナもいるんだ、そんな酷いことなんてしないはず…待てよ、でもエリカさんだぞ…)｣

エリカ｢では、私たちの手持ちポケモンの攻撃を全て受けていただきましょう｣

コウキ｢なーんだ…全部か…えっ全部っ!?｣

エリカ｢はい、では｣ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ

ウツボット ワタッコ ロズレイド フシギバナ ラフレシア

コウキ｢あ、あれ？そんなのいたっけ？｣

エリカ｢たまたま治療中でして…｣

｢そんなこといいんです、さぁレイナ様も｣

レイナ｢うん(これだけで)｣ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ

ブニャット フシギダネ

エリカ｢それと、コウキ様の…｣ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾝ

エリカ｢まずワタッコ、やどりぎでコウキ様の動きを止めなさい｣ｶﾞｼｯ

｢コウキ様のポケモンさん達、コウキ様は一度皆様の全力の力を教えてほしい、とのことです｣

コウキ｢ちょ、何言って…お、おい！(レイナの奴ゴルバットがない…ああそうか、俺へのダメージを減らすため…お前だけは神だな！真横のドS悪魔に感染しませんように)｣

エリカ｢では順番に…

かえんほうしゃ！ハイドロポンプ！すなじごく！10まんボルト！ギガインパクト！ブレイブバード！｣

コウキ｢なんで俺のポケモンの技…｣

エリカ｢敵を知るにはまず情報収集です。ウツボット、ワタッコ、フシギバナ、ロズレイド、ラフレシア、ソーラービーム！｣

レイナ｢ごめんね、コウキ｡でもあなたのせいだから…フシギダネ、はっぱカッター！ブニャット、だましうち！｣

コウキ｢う…うわ…｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｰｰｰﾝ

｢ぎゃああああああぁぁぁ!!｣

フジ｢騒がしい人たちじゃの、ははは｣

コウキ｢ぐへぇ…｣ﾊﾞﾀｯ

ーーーーー

コウキ｢で、では…フジ老人…ありがとうございました…｣

フジ｢ああ、また来てくれ！｣

コウキ｢はい……｣

こうしてシオンタウンを後にしたコウキ達は次なるジムへ向かうのだった。

コウキ｢次はこんなことしませんから…許してください｣

エリカ｢はぁ、私もやりすぎました｣

コウキ｢やりすぎってもんじゃねえよ…｣

エリカ｢はい、すみません｣ｸﾞﾘｸﾞﾘｸﾞﾘｸﾞﾘ

コウキ｢ちょっ！やめて！肩えぐるのやめて！｣

エリカ｢ふふふふふ｣

レイナ｢…むっ｣ｷｮﾛｯ

コウキ｢いだだだだ！｣

レイナ｢…むむっ｣ｷｮﾛｯ

エリカ｢こことかですか？｣ｸﾞｷﾞｷﾞｯ

コウキ｢ぎゃああ!!｣

レイナ｢う…(二人共仲いい…)｣

コウキ｢くっそ、このドS！いつかお前に復讐してやる！｣

エリカ｢できるものなら！｣ｸﾞｲｯ

コウキ｢いやぁぁだぁぁ！｣

つ、続く……のか？