2019-05-12 23:32:03 更新

概要

八幡達がバイオテロに立ち向かうストーリーです。
※キャラ崩壊あり


..ま.....はち..まん..


ん、誰か呼んでいるのか?

この声は...戸塚か?


八幡!


八幡「!」


戸塚「あ、八幡起きて!」


戸塚「もうそろそろ到着するよ!」ユサユサ


八幡「そうか..やっと着いたか」


戸塚「飛行時間長かったね」


八幡「あぁ」


くっそ...時差ボケで頭いてぇ..


ポーン


「皆様、ラクーンシティ空港に到着しました。機体が完全に停止し座席ベルト着用サインが消えるまd」


そう、今年から総武高校の修学旅行は、なんとラクーンシティになった。最悪だよ。せめて国内にしてほしかったなぁ。小町のいる家に帰りたいよ あ、今の八幡的にポイント高い!


---空港 ロビー---


由比ヶ浜「おーいヒッキー!」ブンブン


八幡「おう」


由比ヶ浜「元気ない!?」


八幡「時差ボケで頭いてぇんだよ」


由比ヶ浜「そうなんだ、大丈夫?」


八幡「なんとかな」







平塚「はーい、全員集まってるかー?」


平塚「今日から6日間ラクーンシティで過ごすわけだ、基本自由行動だが日本と比べ治安も良くない移動時はグループで行動するように、いいな?では今からホテルに向かうので各クラスに別れてバスに乗るように」


--バス内--


由比ヶ浜「ねぇねぇ ヒッキーどこか行きたいところあるの?」


八幡「あ?ホテルで6日間寝るに決まってるだろ」


由比ヶ浜「来た意味ない!?」


八幡「ばっかお前海外に来て一日中寝るとか最高の贅沢だろ。セレブとかビーチに行って本読んで寝てるだけだろ、な?」


由比ヶ浜「む~、じゃあ彩ちゃんは?」


戸塚「僕は時計塔に行ってみたいかな」


八幡「偶然だな戸塚、俺も実は時計塔見たかったんだよ。二人で行こうぜ」


由比ヶ浜「」イラ


由比ヶ浜「ヒッキーのバカ!」


八幡「んだよ」









--ホテル到着 17:00--


由比ヶ浜「うわー!赤レンガのホテルだ!アメリカって感じだね!」


八幡「えーい、うっさい頭に響く」


由比ヶ浜「」ムー


戸塚「あはは..」



平塚「全員集まったなー、今日からこのホテルで6日間お世話になる。他の利用者もいるから迷惑はかけないようにいいなー?」


ハーイ


平塚「では、各自部屋ごとに別れたまえ、ディナーはホテル最上階にあるレストランで行う。遅れないようにな。では解散!」


由比ヶ浜「じゃあヒッキー、彩ちゃんまた後でね!」








--部屋--


八幡「なんでお前がいんだよ..」


葉山「なんでって、グループ分けの時にこうなったじゃないか..」


戸塚「チェーンメールの件だよね?」


葉山「そうだね、比企谷君が提案したんだけどな」アハハ..


八幡(完全に忘れてた)


八幡「はぁ~...疲れた」


葉山「まだ来たばかりじゃないか」


八幡「時差ボケだよ」


葉山「あぁ、なるほどね」


八幡「国に帰りたいよ、」


葉山「テンション低いね」


八幡「テンションなんか上がるわけがない」


戸塚「ちょっと僕シャワー浴びてくるね」


八幡「!!!」


葉山「今日の君は忙しいね..」


--18:00--


戸塚「八幡、夕食の時間だよ」


葉山「そろそろ移動しようか」


八幡「そうだな..」


戸塚「大丈夫?」


八幡「たぶん」




由比ヶ浜「あ、おーい!ヒッキー!彩ちゃーん!葉山くんも!こっちこっち!」ブンブン


葉山「結衣は元気がいいね」


由比ヶ浜「当たり前じゃん!修学旅行だし」


由比ヶ浜「ヒッキーはまだ頭ダメなの?」


八幡「その言い方やめてくれ」


八幡「何か食べれば少しは良くなるかもな」


戸塚「そうだね」



あら..


雪ノ下「こんばんは、由比ヶ浜さん、戸塚君に葉山君、それは..」


由比ヶ浜「あ、ゆきのん!」


八幡「おい、それとか言うなよ」


雪ノ下「ごめんなさい、いつも以上に目が腐っていたものだから」


八幡「俺と認識できないくらい目が腐ってるのかよ...」


雪ノ下「じゃあ、私はあっちの机だから、」


由比ヶ浜「ゆきのんバイバイー」


八幡「相変わらずだなアイツは」


葉山「俺は仲がいいと思うよ 君たちのやり取りを見てて飽きないな」


八幡「あ?お前の目も腐ってんじゃねーのか?」


葉山「」


戸塚「僕も仲が良いように見えるけどな」


八幡「葉山、お前の目に狂いはなかった。俺たちは最高に仲がいいぜ」


由比ヶ浜「今日のヒッキー荒れてない?」


戸塚「修学旅行だから内心嬉しいのかもね」


由比ヶ浜「かなー」ジー


葉山「さ、俺たちもテーブルに着くか」


八幡「だな」





--19:00--


戸塚「ご馳走さまでした」パチン


八幡「ふぅ」


葉山「結構量があったね...」



戸塚「おいしいかったね」


八幡「あぁハンバーグでかすぎだろ..」


戸塚「さすがアメリカって感じだね」



由比ヶ浜「ヒッキー」クイクイ


八幡「ん?」


由比ヶ浜「夜景きれいだから窓の所で写真撮ろ?」


八幡「いや、皆いるし恥ずかしいんだが..」


由比ヶ浜「えぇ!いいじゃん!折角なんだし」


戸塚「八幡、僕が撮ってあげるからさ、ね?」


八幡「んむ、戸塚が言うなら..」


由比ヶ浜「やった!彩ちゃんありがとう!」


由比ヶ浜「さ、ヒッキー窓際行こう!」グイ


八幡「ちょ!」


戸塚「じゃあ撮るよ!」


由比ヶ浜「ヒッキーもっとこっち寄ってよ」


八幡「ばっか恥ずかしぬわ」



えぇぃ 恥ずかしい、、お前らこっち見るなよ

比企谷菌うつすぞ




戸塚「ハイチーズ!」パシャ




由比ヶ浜「わぁ!ありがとう!」


戸塚「いや、全然いいよ」



三浦「隼人~、あーしと写真撮ろ?」


葉山「あぁいいよ」


三浦「やったし!」




ワイワイ



由比ヶ浜「ここ景色いいね~」


八幡「あー、ラクーンシティほとんど見渡せるな」


由比ヶ浜「空港も見えるね、ちょっと離れてるけど」


八幡「そうだな バスで20分くらい走ったから結構離れてるんじゃないか?」







そんな他愛のない話をしながら皆楽しそうに今の時間を過ごしていた。だが次の瞬間、地鳴りと共に聞いたこともない爆発音が空港から聞こえたのだ、まさかここから あの悪夢が始まるとは誰も想像できなかっただろう


バァァアアン!!



ザワ





平塚「何事だ!?」


由比ヶ浜「え...」







目に写ったのは空港から真っ赤な炎が上がっていた光景だった

さっきまで賑わっていたレストラン内は無音に包まれていた。

全員状況が把握できていなかったのだろう


しばらくして由比ヶ浜が不安な表情と共に俺の袖を掴んだ


テロ? 爆発?ヤバくね?空港が..

段々とパニックになっていくレストラン内



平塚「落ち着け!取り敢えず各自部屋で待機だ。ホテルからは出ないように!」




全員、不安なまま各部屋に戻っていく




戸塚「八幡..」



八幡「戸塚、...よくわからんが部屋に戻ろう」



グイ


八幡「あ?」



由比ヶ浜「私たちもヒッキー達の部屋に行っていい?」ブルブル



八幡「」



葉山「状況が状況だし、いいんじゃないか?皆でいた方が不安も和らぐし」



八幡「あぁ そうだな」




俺と戸塚、葉山そして由比ヶ浜の班の三浦と海老名さんで部屋に戻った





八幡「ニュースでも見るか。あれだけの爆発だからな報道されていないわけがない」ッピ





八幡「なんだこれ...」






キャスターが英語で何を言っているのかよく分からないが後ろには燃え広がる空港が写っていた。




葉山「おいおい、あれってまさか」




八幡「あぁ 飛行機だな....」





空港の爆発の原因がようやく分かったのだ、空港に突き刺さるように1機の飛行機が墜落していたのだ。





ニュースを見ていた俺たち6人は言葉が出ない

由比ヶ浜は今にも泣きそうになっていた



ッピ



俺はテレビを切った




八幡「ここは安全だと思うし、大丈夫だろ たぶん」




戸塚「そ、そうだね」




海老名「テロなのかな」




葉山「わからない 事故かもしれないし。取り敢えず今日は休もう」





八幡「俺、ロビーの自販機行ってくるわ。喉乾いたし」




由比ヶ浜「ヒッキー!?」



八幡「ホテルからは出ないから」ガチャ




--ロビー--





外はパトカーや消防車の音が鳴り響いていた



八幡「ん?」



雪ノ下「あら?」


雪ノ下「偶然ね、まさかストーカーかしら」


八幡「なんでだよ 喉が乾いたから買いに来ただけだ」


雪ノ下「そう」


八幡「そっちのクラスはパニックになってないのか?」


雪ノ下「どうかしらね。私の班員達は不安がっていたけれど」


八幡「お前はえらく落ち着いているな」


雪ノ下「そう見えるだけよ。あんな事がさっきまでいた場所で起きるなんて、運がよかったわ」


ホントそうだな..









ガシャン!



八幡「あ?」


雪ノ下「どうしたのかしら」


八幡「入口の方が騒がしいな、ちょっと見てくる」


雪ノ下「私も行くわ」


スタスタ



八幡「何やってるんだコイツら」


雪ノ下「さぁ..入口のドアをソファーで塞いでるように見えるけど」




従業員達が急いでソファーや机で入口を塞いでいた。


何やってンだよ ギャングでも来ちゃったの?




次の瞬間、外から発砲音が聞こえた



パァァァァアアン!!



八幡・雪ノ下「!」





一発、二発、発砲音がどんどん激しくなっていく





雪ノ下「ちょっと..どうなっているの」



ドガ!ドガ!


入口の扉が外から物凄い力で押される

従業員達が必死で開けまいと抵抗していた




八幡「おいおい マジでギャング来ちゃったの?」


雪ノ下「ギャング!?」


八幡「いや、わからんけど」


雪ノ下「とにかく普通の光景ではないわね」



ガァァアン! ガァァアン!ガァァアン!



雪ノ下「ひ、比企谷くん!」ビクビク


雪ノ下は震えながら俺の腕を掴んだ

俺だって怖いよ、てか怖い..






もうドアが持ちそうにないな

一体どんな力で押してるんだよ..






それからドアは30秒もしないうちに破壊された




だが破壊されたドアの向こうから入ってきたのはギャングじゃなかった。

そもそも人なのか...?




八幡「え...なんだこいつら」





全身血だらけの人たちが数えきれないほど流れ込んできた



従業員に一斉に噛みつく





やべぇ!ゾンビっぽい!すげぇリアル!

今日ハロウィンじゃないよね!?





全部で400体ほどのゾンビが俺と雪ノ下に目掛けて襲ってくる



八幡「まずい逃げるぞ!雪ノ下!」パシッ



雪ノ下「どこに行けば!?」



八幡「とりあえず上だ!上に逃げるぞ!」



まずいまずいまずい!


上に行ったところでどうする!?




八幡「くっそ!エレベーターはこんな時に最上階じゃねぇか!」



階段しかないか、だが雪ノ下の体力が持つか..

俺たち修学旅行生のフロアは五階だったな




八幡「」ッス



雪ノ下「比企谷くん、スマホなんて取り出してどうするつもり!?」




八幡「葉山に電話する」


雪ノ下「え!?」




プルルル



ガチャ



八幡「葉山!」



葉山「珍しいね君かr」

八幡「うっせぇ!とにかく第一非常階段以外にある防火シャッターを全部閉めろ!あと下から上がってこれそうな通路があれば封鎖しろ!」



葉山「え?何言ってるんだい?流石にそれは怒られて済むm」

八幡「頼む!葉山だけが頼りなんだ!」


葉山「分かった..後で説明頼むよ」


八幡「助かる!」ッピ



ハァハァ まだ3階か...雪ノ下は..



雪ノ下「ハァハァ..」ユラユラ


まずいな..




八幡「雪ノ下!おんぶしてやる!乗れ!」


雪ノ下「え//こんな時に何を...」


八幡「早く!」


雪ノ下「わ、わかったわ」





くっそぅ 雪ノ下は軽いとはいえ流石に階段登りながらおんぶはキツい...

まだ4階か..後ろは...


ウォァァァァアア!!ダンダンダン!!!



ひぃぃい!!怖い怖い怖い!!

なんでそんな人数で追いかけてくるの!?

階段埋め尽くされてるよ!




無我夢中で五階を目指す




葉山「比企谷!こっちだ!って..後ろ...」



八幡「後ろは気にするな!」ハァハァ



あと少し...



八幡「よっしゃ!葉山!防火シャッター閉めろ!」


葉山「あぁ!」ッピ


ガラガラガラガラガラガラ



間に合うか!?


ゾンビ「ウォァァァァアア!!」ダンダンダン!



葉山「これまずいぞ!」





ウォァァァァアア!!

ガラガラガラピシャッ!




八幡「ハァハァ..」


葉山「ま、間に合った...」



ウォァァァァアア!ドンドン!



八幡「葉山、他に下からこれる通路は」

葉山「大丈夫だ、何とか閉めれたよ」


八幡「...そうか、ありがとな」



八幡「この5階だけは無事だな」


雪ノ下「比企谷くん、その、助かったわ」


八幡「あぁ、気にするな」


雪ノ下「ただ、私の部屋は6階なのだけれど..」


え、...

5階だけじゃなかったのか...



雪ノ下「でも、あれじゃ....無理ね...」



八幡「....」


葉山「比企谷、あれは一体なんなんだ?まるで」


八幡「あぁ..まんまゾンビだよ。映画とかで見る」


葉山「そんな..現実であり得るのか..」



俺と雪ノ下はロビーで起こったことを葉山に説明した。



葉山「そんな事になっていたのか..」


八幡「あぁ..」


由比ヶ浜「ヒッキー?どうしたの?」



八幡「あぁ、その..」


ゾンビに襲われたなんて言って信じて貰えるだろうか...



葉山「結衣、信じてm」

ダンダンダン!!


!!


由比ヶ浜「シャッターなんで閉じてるの?誰れか叩いてr」


助けてぇぇぇ!!お願い開けてぇぇ!!

ダンダンダン!


八幡「おいおい..」


葉山「どうする?」


八幡「俺は..」



助けてぇぇ!!


由比ヶ浜「ヒッキー!?開けてあげないの!?」


八幡「ダメだ...開けたらここにいる皆が死ぬ」


葉山「俺も...比企谷に賛成だ...」ッグ



由比ヶ浜「え..」




あぁぁぁああ!!グシャブシャ!痛い!痛い!グシャグシャ!

.......








由比ヶ浜「っひ!」ビク



八幡「最悪だ..」



シャッターの下から血が流れてくる




ホントに...最悪だ










それから5階の生徒と先生に葉山から説明してもらった


最初は全員半信半疑だったが、テレビをつけるとどの局もゾンビ関連の報道ばかりだった


--部屋--



八幡「はぁ..死ぬかと思った...」


雪ノ下「ホントね..今でも信じられないわ」


戸塚「無事で良かったよ」



八幡「ただ..」チラ



窓から見える街は最悪の状態だった

黒煙が上がっている建物、発砲音や悲鳴、中には屋上に避難している人達もいた



由比ヶ浜「外、あまり見たくないかも..」


葉山「まあここは安全だ、比企谷のお陰だよ」


八幡「いや、安全とは限らない、」


八幡「防火シャッターの向こう側はあいつらがうじゃうじゃいるんだぞ」


八幡「それに食料だって無いじゃないか」


八幡「他の建物見たいに火災になったら逃げ場もない..」


三浦「そんな..」


由比ヶ浜「...」


葉山「けど、ここのフロアの皆は生き残ったんだ、皆で協力すれば何とかなるさ」


八幡「こんな状況下だとゾンビより人間の方が怖いがな。何するか分からん」


コンコン!


戸塚「はい?」ガチャ


平塚「比企谷はいるかね?」


八幡「どうしたんですか?」


平塚「いや、君に礼を言おうと思ってな」


八幡「俺は自分か生き残るために当然の事をしただけですよ」


平塚「そんな事はない。実際ここのフロアの生徒は助かったんだ。上の階の生徒は残念だが..」ッグ


八幡「.....」


由比ヶ浜「上の階の生徒も助かってるかもしれないし、ヒッキーがそんな顔する必要ないよ」


葉山「とにかく脱出方法を考えた方が良さそうだな」


戸塚「うん」


平塚「今日は休め、皆疲れただろう。シャッターは私が見張っておくよ」


葉山「そんな..悪いですよ」


平塚「気にすることはない」


平塚「私は君らの担任だ。守る義務があるからな」



葉山「...」


八幡「先生、助かるよ」


平塚「フフ、..そういえば防火シャッターは北と南で2つだけか?」


葉山「そのはずです」


平塚「了解。じゃあゆっくりしたまえ」


平塚「お休み」ガチャ バタン


葉山「明日の為にも そろそろ寝ようか」


八幡「由比ヶ浜達もここで寝るの?」


三浦「あーしらは部屋に戻るよ」


葉山「いいのか?」


三浦「比企谷疲れてるし、あーしらいると気を使いそうだし、結衣、海老名戻ろうか」


由比ヶ浜「う、うん。またねヒッキー」


雪ノ下「私も由比ヶ浜さん達の部屋に行くわね」


八幡(流石、三浦おかん)


戸塚「じゃあ僕らも寝ようか」


八幡「あぁ」


寝れるかわからんけど




こうして最悪な修学旅行一日目が終わった








--二日目--









比企谷!


八幡「!」ガバ!


葉山「すまない。朝早くに」


八幡「いや、大丈夫だ」


八幡「それよりどうした?」


葉山「一つ忘れていたことがあってね」


葉山「着いてきてくれ」


八幡「あぁ」










葉山「ここなんだが...」


八幡「これは」



そう、通路はシャッターによって封鎖してあるが


八幡「エレベーターの存在忘れてた..」



葉山「あぁ、俺も忘れてたよ」


八幡「フロアの真ん中だったのか」


葉山「やつらがエレベーターを使うことはないと思うが」


八幡「もしもの事があるからな..」



エレベーターの扉なんて何でふさげばいいんだよ...



平塚「どうかしたかね?」


八幡「エレベーター塞ぐの忘れてて」


平塚「停電にさせれば動かないかもな」


八幡「ホテル全体を停電にさせると言うことですか?」


平塚「ちょっと思っただけだ、停電にしたらテレビや冷蔵庫、照明も使えなくなってしまうぞ」


八幡「...」


葉山「脱出方法を考えた方がよさそうだな」


八幡「あぁ、ただ方法が思い付かない」


平塚「地下には送迎用のバスがあるぞ」


八幡「マジですか。脱出に使えるかもな」


平塚「ただ鍵がどこにあるか分からん。おそらく事務室にあると思うが」


八幡「事務室は何階ですか?」




平塚「.....一階だ」


八幡「はぁ..」ガク



















葉山「バスを使いましょう」






平塚・八幡「え」




葉山「最終的に脱出しなければ餓死するか奴らが襲ってくるか...」


八幡「このままじゃハッピーエンドは無いってか」


葉山「おそらくな」


平塚「だが一階にどうやって行く?防火シャッターを開けるのか?」


葉山「それだと危険ですよね」


平塚「ずっと見張っていたがだいぶ静かになったよ 最初の方はシャッターを叩くやつもいたが今は居ないからな」


八幡「シャッターはダメだ。リスクが大きすぎる」



葉山「じゃあどうやって下まで行くんだ?」



八幡「え?そんなの」









八幡「エレベーター使えばいいじゃん」




「.....」





八幡「あの..」




平塚「いいんじゃないか?」


葉山「え?先生まで..」



平塚「少なくとも、階段を降りていくよりはましだろうな」




葉山「確かにそうですが、、」



八幡「エレベーターだってリスクは大きいが、奴らが入り込んできてもエレベーター内にいる人たちだけで済むんだよ...」



葉山「...」



八幡「だが今日は実行しない」



八幡「まずはあいつらの行動観察からだな」


葉山「行動観察か」


八幡「あぁ、一番数が少ない時間帯を調べる」


八幡「あと映画で得た知識だが、奴らは視力が機能せず聴覚だけで行動するパターンと視力だけで行動しているパターン、一番厄介なのがどっちも備えてるパターンだな...」



葉山「君は、凄いな」


八幡「ぼっちなめるな」


平塚「ぼっちは関係ないだろ..」










という事で




八幡「由比ヶ浜」


由比ヶ浜「ほぇ?」


八幡「奴らの行動をバルコニーから観察頼む」


由比ヶ浜「ラジャー」フンス


雪ノ下「私も協力するわ」


由比ヶ浜「ありがとうゆきのん!」


三浦「あーしも手伝おうか」


葉山「優美子は奴らの事を出来る限り調べてほしいな」


三浦「任された」


八幡「俺と葉山は仲間を集めよう。あと三人は欲しい」


葉山「わかった」


戸塚「僕も行くよ!」


八幡「戸塚?」


戸塚「力になりたいんだ」


八幡「そうか、でも噛まれたら終わりだぞ」


戸塚「わかってるよ。僕だけ見てるなんて耐えられないからさ」


三浦「案外男らしいとこあんじゃん」


戸塚「あはははは」アセアセ






私も参加するよ





八幡「え」



川崎「なに?」


川崎「こう見えて喧嘩は強い方だからさ」



「こう見えて」




八幡「そ、そうか。だが素手で戦わない方がいい 危険すぎる」




材木座「我も参戦しようではないか!」バァアン!



八幡「だれだお前」


材木座「我、泣いていい?」


八幡「気持ち悪いから泣かないでくれるかしら」


由比ヶ浜「ヒッキーうま!?」


雪ノ下「比企谷くん、それは誰の真似かしら」


戸塚「確かに似てたね」


八幡「雪ノ下の真似なら誰にも負けないぞ」


雪ノ下「気持ち悪いのだけれど」ヒク


由比ヶ浜「ヒッキー..」


八幡「すいません。もうしませんからその目やめて」





材木座「あの...」



八幡「なんだ材木座いたのか」


材木座「我の扱いが酷すぎる..」


八幡「まあ、手伝ってもらえるならありがたい」


八幡「材木座、力を貸してくれるか?」




材木座「もちろんだ!」


材木座「フフ、ついに我の力を解き放す時がきたか!」



八幡「もうやだコイツ」





葉山「そうだ、武器になるものを集めよう」


八幡「だな手ぶらで行っても敵わないからな」







--19:00--




由比ヶ浜「ヒッキー!」


八幡「どうした!何か分かったか?」


由比ヶ浜「うん」


由比ヶ浜「あいつらね。お昼になると外に出てうろついてるけど、夕方になると建物に入っていくよ」


雪ノ下「12時から15時の間なら建物の中はほとんど居ないと思うわ」


八幡「そうか。サンキューな」


由比ヶ浜「えへへ」


三浦「ヒキオ」


八幡「三浦も何か分かったのか?」


三浦「うん、ちょっとベランダ来て」カラカラ


八幡「おう」


三浦「下見て、」


八幡「あぁ なんか車に群がってるが..」


三浦「んしょ」


八幡「え、」


八幡「なんで枕もったの?」


三浦「いいから、群がってる車以外の車に落としてみ」ヒョイ


八幡「お、おう」












八幡「当たるかな」


三浦「早くしろ」ギロ


八幡「っひ、しゅいません!」



八幡「っよ」ッス









バァアン!


プー!プー!プー!


八幡「車の警報が鳴ったな」


八幡「お、」



ゾンビ「ウォァァァァアア!!」


バァアン!バァアン!


八幡「群がってたゾンビがこっちの車に移動したな」


八幡「てことは聴覚は働いているのか..」


三浦「でも、たぶん視力はないと思う」


八幡「そうなのか?」


三浦「さっき群がってた車、あれ二時間ずっと群がってたし」


三浦「誰も乗ってないのに二時間も群がらないっしょ」


八幡「確かにな」


八幡「助かるよ三浦」


三浦「別にいいし」


葉山「作戦は明日の12時に結構だね」


八幡「あぁ」


八幡「ただ聴覚があるとな..」


葉山「何かまずいのか?」


八幡「エレベーターって目的のフロアに到着すると音を出すだろ」


葉山「確かに」


川崎「一階に着いたらエレベーターから直ぐに離れればいいんじゃない?」


八幡「離れたあとは 俺がわざとエレベーターと逆の方向から音をたてる」


川崎「なんで?」


八幡「エレベーターに奴らが群がって乗られるのはまずいからな」


川崎「なるほど」


八幡「ただ思ったより 武器がないな...」


戸塚「トイレのロッカーにあったホウキが3本とデッキブラシが2本だね」


材木座「これは武器なのか...」


八幡「何も無いよりは...」




くっそ、映画だったら銃とかハンマーとかあるのに!





葉山「明日に備えて、今日は寝ようか」


八幡「おう」


由比ヶ浜「私たちも部屋に戻るね」


八幡「色々とありがとな」


由比ヶ浜「皆で日本に帰ろうね」


八幡「あぁ」







家に電話してみるか...

俺としたことが、家のこと忘れてた




八幡「」プルルル



プルルル






プルルル






なんで、誰も出ない









八幡「」プルルル




八幡「..」ッピ


葉山「どうしたんだい?」


八幡「家に電話掛けても誰も出ない...」



葉山「比企谷、さっき俺も家に電話したが繋がらなかった....」


戸塚「僕もだったよ」



八幡「嘘だろ...」



八幡「まさか日本まで」


葉山「最悪な...」










小町は..無事なんだろうか....




八幡「ちょっと外の空気吸ってくる」カラカラ





バルコニーから見える景色は非現実的だった

空港は炎に包まれ 時折、銃声も聞こえてくる




八幡「つら...」

















--3日目--





由比ヶ浜「かなりの数が外にいるね」


雪ノ下「行くなら今ね」


八幡「お、おう」


川崎「あんた震えてるけど..」


八幡「ばっかお前、怖いに決まってんだろ」


葉山「俺も少し怖いかな」


八幡「サキサキは余裕だな」


川崎「サキサキ言うな。私も若干ビビってるよ」


戸塚「失敗は許されないからね..」


材木座「何を弱気になっておるのか!相手は所詮死体だ!!」


雪ノ下「材木座くん、足が震えてるのだけれど..」


材木座「」


平塚「私も協力しよう」


八幡「いや、先生はここに残ってください」


八幡「生徒を仕切る人が必要ですから」


平塚「そうか、すまないな。いつも任せて」


八幡「いえ、因みにバスの鍵を手にいれたら先生に連絡しますので」


八幡「2時間経っても連絡が来なかったときは..」


平塚「...わかった。」


八幡「フゥ...じゃあ行くか」





--エレベーター前--





ヤバい、緊張してきた...





戸塚「エレベーターのボタン押すよ」ポチ


八幡「奴らが乗っているかもしれない」


八幡「エレベーターから離れよう」



エレベーター ゴゴゴゴ



八幡「」ゴクリ


葉山「」


ゴゴゴゴ



戸塚「そろそろ着くよ」




チーン



エレベーター ガァー



エレベーター「♪~」



八幡「はぁ..」ヘナ


川崎「ビビりすぎ」



葉山「乗ろう」





由比ヶ浜「ヒッキー」


八幡「ん?」


由比ヶ浜「ちゃんと皆で帰ってきてね」


八幡「おう」


葉山「じゃあ行ってくる」ポチ



エレベーター ガァー




ゴゴゴゴ




エレベーター「♪~」





八幡「」


戸塚「」


葉山「」


川崎「」


材木座「」







エレベーターのjazzBGMが不気味に感じるな





葉山「そろそろ一階だ」





ゴゴゴゴ





チーン




葉山「開くぞ」



ガァーーー















あれ?












ヒュー









ロビーには一体も居なかった



由比ヶ浜と雪ノ下に感謝だな







川崎「ラッキーだね」




八幡「あぁ、極力音を立てずにいこう」





スタスタ









--事務室--






八幡「おい」





八幡「鍵掛かってんじゃん...」ガチャガチャ


葉山「これじゃ無理そうだな」


八幡「外から窓割って入るか?」


戸塚「外はダメだよ」


八幡「他に方法が..」


八幡「おい材木座、ピッキングしろ」


材木座「我そんな能力ないんだが...」










川崎「ねぇ」



八幡「はい?」



川崎「こっちのドアから入れるよ...」ガチャ



八幡「」


葉山「比企谷...」


八幡「おい、俺のせいにすんな」


戸塚「八幡...」


八幡「ガーン」


材木座「っぷ」


八幡「お前はバスに乗せない」


材木座 「」土下座





川崎「何やってんの、早くしな」




--事務室内--



八幡「探しますか」


川崎「あったよ」チャリ


材木座「早!」


八幡「ばっか声でけぇよ」


材木座「す、すまん」


葉山「本当に早いな...」


戸塚「凄いね」


川崎「壁に掛けてあったから直ぐに見つけれたよ」


八幡「サンキューな」


川崎「お、おう//」


葉山「時間もあるし、何か必要なものを探そう」


八幡「だな、ただし事務室からは出るなよ」








--30分後--





八幡「非常食がこんなにもあるとは...」


葉山「結構な量だね」





川崎「あのさ」



八幡「あ?」



川崎「これ見つけたんだけど」


八幡「おい、それって」





川崎が手に持っていたのは黒光りした銃だった


川崎「これはあんたに渡すよ」


八幡「え...」


八幡「いや、使い方分からなくもないが何かやだ」


川崎「いいから!」


八幡「おぅ!?」ズン



重い...こんなに重いのか...


何だろう...こんなにも物に恐怖心を抱くのは初めてかもしれないな



八幡「」ゴクリ


葉山「凄いな、初めて見たよ」


戸塚「僕も」


材木座「これが銃か...」




川崎「さ、上に戻ろう」







ガチャガチャ!



!!?



八幡「おい、今扉が..」



葉山「廊下側から開けようとしてたな..」



ガチャガチャ!ガチャガチャ!




八幡「」


川崎「私が開けるよ」


川崎「皆は構えてて..」





八幡「OKだ」


葉山「あぁ」



川崎「行くよ」ガチャ!






ま、待って待って!


八幡「え?」


葉山「その服」


戸塚「うちの制服だね...」



?「お願い!友達を助けて!」



八幡「わ、わかったから静かに!」


?「あ、ごめんなさい..」


葉山「君は総武高校の生徒かい?」


?「は、はい」


八幡「俺は、2年F組の比企谷八幡だ」


八幡「んで、こっちが葉山、戸塚、サキサキ」


材木座「あれ?我は?」


川崎「サキサキ言うなっての。川崎紗希だ宜しくね」


?「私は、鹿島 綾瀬って言います」


鹿島「それより里美を助けて!」


八幡「わ、わかった。取り敢えず5階に戻ろう」



--5階--




由比ヶ浜「ヒッキー!」ダキ


八幡「おい!何やってんだ!?」


由比ヶ浜「生きてて良かったよ!」


八幡「えぇい、離せ」


平塚「食料まで持ってきてくれたのか..」


平塚「後ろにいるのは鹿島か?」


鹿島「平塚先生..無事だったんですね..」


平塚「あぁ..ここのフロアの生徒は全員無事だ」


由比ヶ浜「ヒッキーのお陰だね」


八幡「おいやめろ、照れる..」


八幡「そんな事より、鹿島さんの友達を助けなきゃな」


鹿島「そうなの!犬飼里美っていう子なんだけど、昨日から体調がおかしくて」


八幡「体調がおかしい....」


雪ノ下「あら?鹿島さん?」ヒョコ


鹿島「え、雪ノ下さん、なんでここに?」


雪ノ下「私は比企谷くんに助けられてここにいるの」


鹿島「そうなんだ...」


雪ノ下「鹿島さん、上の階はどうなっているのかしら」


鹿島「全員やつらになっちゃったよ...」


鹿島「私と里美はずっと2日間隠れてた...」


鹿島「なんで...こんな事に..」ポロポロ



雪ノ下「...」



八幡「今は上の階に奴らはいるのか?」


鹿島「グス..いや、今は居ないよ、だから助けを求めてロビーまで行ったの」


八幡「そうか、鹿島さんはよくやった」


八幡「後は俺たちに任せろ」


鹿島「ありがとう」ポロポロ


八幡「ちなみに犬飼さんは、どう体調が悪いんだ?」


鹿島「うん、一昨日までは普通だったのに昨日から意識が朦朧としてるの..」


八幡「犬飼さんは奴らに噛まれたとかは?」


鹿島「それはないと思う、だってずっと一緒にいたから」


八幡「そうか..」


葉山「取り敢えず行ってみようか」


八幡「そうだな」


八幡「鹿島さんはここに居てくれ 因みにどこに隠れてるんだ?」


鹿島「605号室のクローゼットの中にいると思う」



八幡「分かった」







--エレベーター前--




八幡「じゃあ行くか」


葉山「うん」


戸塚「毎回、緊張するね」


材木座「うむ..」


川崎「....」





チーン


ガァーーー







--エレベーター内--



八幡「なあ」


葉山「どうした?」


八幡「犬飼さんどう思う?」


葉山「わからない、本当に体調が悪いのか、あるいは...」


八幡「鹿島さんが知らない間に噛まれたか...」




川崎「着くよ」




チーン


ガァーーー







なんだ...これ....


戸塚「ッヒ...」ビク


川崎「うわ...」







廊下が血で染まっていた

凄い生臭い....そうとう酷かったんだろうな




葉山「605号室に向かおう」



ヌチャヌチャ





ヤバい...吐きそうだ...

歩く度に血が音を鳴らすのが精神的にも来る..







--605号室前--




葉山「開けるよ」


八幡「おう」



ギィィィイ~




ヒューヒュー




部屋の奥から苦しそうな呼吸が聞こえる





八幡「行くぞ」






川崎「クローゼット開けるよ?」



八幡「あぁ」


ガチャ


八幡「....」





そこには涎を垂らしながら今にも白目を剥きそうな女の子がいた

かなり苦しそうだ





八幡「あ?」



カサカサ


戸塚「うわぁ!」


葉山「ネズミか..」


川崎「行っちゃった..」


川崎「なんでクローゼットの中にネズミが..」


八幡「隙間から入ったんだろう」


八幡「それより彼女を5階まで運ぼう」


葉山「あぁ..」


--エレベーター--


コヒューコヒュー


犬飼「ハァハァ」


ウング!


犬飼「」ゴパァ!


八幡「うぉあ!」


八幡「吐血しちまったぞ...」


葉山「かなりの血の量だ..」




--5階--




鹿島「里美!」


犬飼「」ハァハァ


平塚「これは...」


犬飼「ゴパァ」ベシャ!


鹿島「里美!しっかりして!」ポロポロ


八幡「」



八幡「鹿島さん、取り敢えず犬飼さんの体を調べるから」


八幡「由比ヶ浜、雪ノ下」


八幡「犬飼さんを部屋に運ぶから噛まれてないか調べてくれ」


由比ヶ浜「わかった..」


雪ノ下「えぇ」














八幡「じゃあ頼んだぞ」


雪ノ下「任せて」




鹿島「...」ポロポロ


八幡「..」


葉山「」








--15分後--



由比ヶ浜「ヒッキー....」


八幡「何か分かったか?」


雪ノ下「人の噛み跡は無かったわ」


八幡「人の噛み跡は?」


雪ノ下「えぇ..」



由比ヶ浜「手にハムスターに噛まれた跡に似てる傷があったよ」


由比ヶ浜「私、ハムスター飼ってるから分かるんだ」


八幡「てことはさっきのネズミが怪しいな」


雪ノ下「ネズミ?」


八幡「あぁ、犬飼さんが入っていたクローゼットにネズミがいたんだ」


雪ノ下「まさか、ネズミが感染していたと言うの?」


八幡「確証は持てないが、可能性はある..」


由比ヶ浜「そんな...」


葉山「最悪の事態だね..」




八幡「鹿島さんに何て説明しよう...」


葉山「俺から説明するよ...」






----









鹿島「そんな!?」


鹿島「嘘ですよね?」


葉山「いや、手に噛まれた跡があった..」



鹿島「そんな...なんで里美だけ...」ポロポロ


八幡「確実に感染したとは言い切れない」


八幡「だが、体調が悪いだけであんな状態になるとも考えられない...」


鹿島「里美は、里美はどうなるんですか?」


八幡「」


鹿島「里美もあいつらみたいに..なっちゃうんですか」ポロポロ


八幡「...」


鹿島「いやだよ...私の唯一の親友なのに..」ポロポロ







鹿島「最後まで、里美の近くに居ます..」


八幡「あぁ...」


八幡「犬飼さんに異変があったら直ぐに教えてくれ..」



鹿島「はい...」


スタスタ






八幡「はぁ」


葉山「あまりいい状況とは言えないね」


八幡「最悪の状況だ...」















--17:00--




由比ヶ浜「ヒッキー!!」ガチャ


八幡「どうした?」


由比ヶ浜「犬飼さんが!」


八幡「え..」









犬飼さんのいる部屋の前には人が集まっていた




八幡「ちょっと開けてくれ!」








鹿島「里美!里美!しっかりして!?」



犬飼「アァ...ゥゥウ...」ガタガタガタ



八幡「おいおい、」





犬飼さんの顔は真っ青に変色し全身が痙攣していた









鹿島「里美!」ポロポロ


ガシッ


鹿島「え?里美?」




八幡「離れろ!」グイ


鹿島「キャ!」





アァ...ウゥウ




鹿島「里美!よかった、意識が戻っ...」


鹿島「里美?....」






葉山「廊下にいる皆は自室に戻れ!鍵をし忘れるな」



キャー 感染者がでたぞー!








八幡「鹿島さん、犬飼さんはもう、犬飼さんじゃ無くなってる..」




鹿島「そんな...」




葉山「鹿島さん、部屋から出よう」


鹿島「え?」


葉山「比企谷、やってくれるか?」


八幡「あぁ、やりたくないがな..」


葉山「じゃあ俺がやってm」

八幡「いや、俺がやるから..大丈夫だ」



鹿島「え?やるって、里美を殺すんですか!?」



葉山「鹿島さん、もう犬飼さんは...」


葉山「いないんだ..」



鹿島「!?」


鹿島「嫌だ!やめて!離しなさい!」


葉山「じゃあ比企谷頼んだぞ!」


八幡「あぁ...」


鹿島「離してぇぇぇえ!!!」


バタン




部屋の扉が閉められた

この空間には俺と犬飼さんしかいない

今は犬飼さんじゃないけど...











八幡「」カチャ



俺は隠していた銃を手に取った



銃口をベットに寝ている彼女の頭部に向ける





八幡「」ッグ















くっそ、引き金が引けない...

ゾンビとは言え無理だろこんなの...



ガシッ


八幡「え?」







犬飼「ォ...ォネガイ...シマス...ウッテ」ポロポロ


八幡「え..意識あったのか..」









犬飼「オネガイ...ツライヨ...カラダジュウガイタイヨ」ポロポロ










八幡「くっそ、」



引き金の人差し指に段々と力を入れる





グググ




八幡「」ハァハァ






ハァハァ



犬飼「カシマ....アリガトウ..」
























------





ガチャ


葉山「!?」


葉山「比企谷!?」


比企谷「あぁ、本人も楽になったかな..」


葉山「そうか、辛いことをさせてすまない」


由比ヶ浜「ヒッキー...」


雪ノ下「比企谷くん..」




比企谷「すまん、疲れたから寝るわ...」


葉山「あぁ..」





鹿島「 」









--4日目--

















アイツヒトゴロシダッテヨ マジデ?

オナジガッコウノセイトコロシタッテ ヒソヒソ


八幡「違う!俺は!....」


葉山「比企谷..」


八幡「葉山!俺は」

葉山「まだ彼女は意識があったのに、、殺すなんてあんまりだ...」

八幡「え..」


戸塚「八幡...」


八幡「戸塚なら分かってくr」


戸塚「近寄らないでくれ」


戸塚「犬飼さんは本当に感染していのかい?」


八幡「ぇ...だって」

戸塚「治療可能な病気だったかもしれない」

八幡「まてよ..」

戸塚「言い訳なんか聞きたくないよ」


戸塚「鹿島さんが君を恨むだろうね」


戸塚「君は人殺しだよ」


八幡「そんな....」

























八幡「!!」ガバッ



八幡「」ハァハァ



八幡「」チラ



--6:00--




八幡「くっそ....」ッグ



最悪な目覚めだ。

手が震えている..彼女を撃ったシーンが何回もフラッシュバックする...


吐き気が止まらない



俺は正しい判断をしたのだろうか..

もし本当に体調が悪いだけだったら..






はぁ..





外の空気でも吸おう



カラカラ







サイレンの音も悲鳴も聞こえなくなったな..





八幡「ん?」





道の真ん中を誰かが歩いてる




八幡「え?」






鹿島「」スタスタ






ばっか何やってんだあいつは!





しかも右手に持ってる物って





ガラガラピシャッ!




葉山「!」


葉山「どうしたんだい?」


戸塚「八幡慌ててどうしたの?」



八幡「ないない!枕の下にもベットの下にも!」



葉山「何がないんだ?...」




八幡「鹿島さんに銃を取られた..」



戸塚・葉山「!?」



八幡「それも彼女は今外にいる...」



葉山「何だって!?」ガバッ


カラカラ



鹿島「」スタスタ


葉山「おいおい、まずいぞ」


戸塚「彼女はどこに向かっているんだろう」




八幡「まだ日は昇ってないか」


葉山「日が昇ると奴らが出てくるからな」





八幡「どうやって外に出たんだ...」



八幡「鹿島さんを呼び戻してくる」


葉山「俺も行くよ」


八幡「いや、俺一人で充分だ」


葉山「でも」


八幡「人数が多い方が危険だから..」


葉山「わかった..」


戸塚「八幡気をつけて..」


八幡「あぁ」ガチャ











雪ノ下「あら、どこに行くつもりかしら」



八幡「うぉ!ビックリした...」


雪ノ下「..」


八幡「ちょっとな」


雪ノ下「鹿島さんのとこへ?」


八幡「知ってるのかよ」


雪ノ下「行く必要はないわ」


八幡「なんで..」


雪ノ下「彼女が戻ってきても状況が悪化するだけよ!」


八幡「お、おい落ち着け」


雪ノ下「...」


八幡「すぐ戻ってくるから」









--エレベーター--






エレベーターが地下から来たってことは地下駐車場から地上に出たのか






チーン ガァーーー



--地下駐車場--






八幡「奴らはいないみたいだな..」ッホ

















鹿島「」スタスタ




ぉ-ぃ



おーい!




鹿島「」ピタッ




八幡「ハァハァ」




鹿島「なに?」


八幡「あんまり、」



八幡「大きい声出させるなよ」ゼェゼェ


鹿島「...」



八幡「なんで」

鹿島「私は戻らないから」





八幡「理由を聞いちゃダメか?」


鹿島「ん?いいよ...」


鹿島「..」ッス


八幡「ちょ!?なんでスカートめくるんだよ///」ッバ


鹿島「ここ見てよ」


八幡「いや、まだ捕まりたくないし..」


鹿島「いいから」


八幡「...」チラ








八幡「え....」



鹿島「あはは、......」




彼女の太ももは青白く腐りかけていた



鹿島「」ガクガク



八幡「お前...それ」



鹿島「実は私も噛まれてたんだよね...」



鹿島「ごめんね黙ってて」



鹿島「だから私はあそこには戻れない...」


鹿島「里美みたいな姿、見られたくないし」


鹿島「一人になりたくてさ」





八幡「死ぬつもりだったのか?」


鹿島「」


八幡「その手に持っている銃何に使うんだよ」


鹿島「」


鹿島「死ぬつもりだよ」




八幡「まだ助かる方法g」

鹿島「何いってるの!?」


鹿島「昨日の里美見たでしょ!?」




鹿島「噛まれてないからって...」ポロポロ


鹿島「勝手なこと言わないでよ」ポロポロ






鹿島「怖いよ」ポロポロ


八幡「すまん...」



鹿島「謝んないでよ」


鹿島「さ、戻ったら?そろそろ日が昇るよ?」


八幡「鹿島さんの意思は変わらないんだな?」


鹿島「うん」


鹿島「私たちを助けてくれてありがとう」ニコ



八幡「あぁ..」スタスタ




鹿島「...」



八幡「クッソ...」スタスタ















--5階--




葉山「そうか..そんな事が」


雪ノ下「鹿島さん...」


由比ヶ浜「そんな...」







八幡「結局、二人とも救えなかった...」



















キャーーーー





八幡・葉山「!?」



由比ヶ浜「な、なに?今の悲鳴..」ビク



葉山「見てくるよ」


八幡「俺も行く」



スタスタ







葉山「どうかしたのかい?」



海老名「あ、相模さんが...」


葉山「え?」チラ



相模「ぅ...う!」ゴパァア!

ビシャァア!




相模「グ...」ヨロヨロ



八幡「なん、で...」


葉山「嘘だろ...」



八幡「まさか..」



葉山「何か心当たりがあるのか?」



八幡「」スタスタ



ガラガラ



葉山「相模さんの部屋のクローゼットなんか見ても...あ!?」



八幡「やっぱりか...」


葉山「ネズミが出入りする穴がこんな所にも...」




八幡「これはマズイな」



八幡「他にも噛まれてない奴が居なければいいが」


葉山「そうだな、、早めにこのホテルを出ないと」


葉山「被害が拡大する前に」


八幡「あぁ...」



八幡「平塚先生に説明してくる」


葉山「あぁ、頼んだ」









--------------------











平塚「と言うわけで、今からここを脱出する」


平塚「無理に来いとは言わない。」


平塚「残りたい奴は残れ、もしかしたら救助が来てくれるかもしれない」


平塚「逆にヤツらが襲ってくるかもしれない」


平塚「脱出するものは20分後、エレベーター前に集合だ」


平塚「最後に、脱出するものは犬飼と相模に挨拶してから出るように.....」




八幡「...」


葉山「比企谷、毎回すまない...」


葉山「辛い事をさせてしまって」




八幡「流石に...二人は結構つらいな...犬飼さんだけでもかなり辛かった...」ッグ...


葉山「すまない、俺がやるべきだった..」


八幡「いいんだ、こんな思いをするのは一人で充分だ...」



八幡「さ、出発の準備するか」


葉山「あ、あぁ..」



戸塚「八幡、大丈夫?顔色悪いよ?」


八幡「心配ありがとな。でも、大丈夫だから」


戸塚「無理しちゃダメだよ?」


八幡「天使かよ」


戸塚「もう、何いってるのさ」




なんて冗談をムリして言っている自分がいる


あぁダメだ、また吐き気が..



八幡「すまん、トイレ行ってくる」


葉山「大丈夫かい?」


八幡「ばっか長旅の前にトイレ行くのは当たり前だろ」


葉山「そうか、ならいいんだが..」
















八幡「ぅ..」ビチャビチャ


ハァハァ


気持ち悪い



何度も何度も犬飼さんと相模を殺す瞬間がフラッシュバックする




八幡「手の震えが止まらん..」ブルブル





ガチャ




戸塚「あ、八幡出てきた」


戸塚「はい、八幡の荷物だよ」ヒョイ


八幡「おう、サンキューな」


戸塚「僕が持っててもいいけど?」


八幡「いや、大丈夫だ」


戸塚「そっか」


葉山「じゃあエレベーター前に行こうか」













エレベーター前に行って驚いた


八幡「何で?...」


葉山「全然、人が集まってないじゃないか」


戸塚「皆、ここに残るってこと?」



そこには15人ほどしか集まっていなかった

俺、葉山、戸塚、雪ノ下、由比ヶ浜、三浦、海老名さん、平塚先生、材木座、川崎、戸部、その他数名だ


葉山「なんでだよ..」


戸部「は、葉山くん?」


葉山「大岡と大和は?」


戸部「それがさぁ、どうしても行きたくないって...」


葉山「」スタスタ


戸部「ちょ、葉山くーんどこ行くの?」








バァァアン



葉山「大岡、大和!」


大岡「どうした葉山?」


葉山「どうしたって、どうして来ないんだ!?」


大和「いや、逆にここにいた方が安全だろ?」


大岡「そうそう、外に行ったらアイツらうじゃうじゃ居るじゃん」


葉山「そうだけど!ここに居ても何も進展がないぞ!?」


大岡「進展なんかしなくても現状維持が一番安全だろ?」


葉山「だが、相模さんみたいにネズミにやられるかもしれないんだぞ!?」


大岡「んなん穴塞げば良いことだろ?」


大和「葉山は俺たちを危険な場所に連れてきたいわけ?」


葉山「何だと!?」ッガ



パシッ


八幡「やめとけ、葉山」


葉山「な!?比企谷?」


葉山「俺は大岡と大和の事を思って!」


八幡「気持ちは分かるが大岡達の言ってることも正しい」


八幡「今の状況じゃ誰の行動が正しいのか分からん」


葉山「ック...」スタスタ


大岡「ヒキタニ達は脱出してどこを目指すんだ?」


八幡「取り敢えず一番近い軍事基地を目指すちもりだ」


大和「そうか、どうか無事でな」


八幡「あぁ、もし軍事基地が無事ならここに応援を呼ぶから、食料も結構残ってるし」


大岡「助かるよ」


八幡「あぁ、じゃあな」


大和「お互い頑張ろうな」


八幡「おう」バタン
















平塚「これだけか?...」


葉山「やはり外に出るのは皆、抵抗があるようで」


平塚「そうか、、確かに危険だし強制は出来ない」


平塚「では、行くか、後戻り出来ないぞ?」


八幡「わかってますよ」


葉山「あぁ」














--地下駐車--




平塚「このバスか」


八幡「おそらくこれです」


葉山「結構大きいな..」


由比ヶ浜「先生、運転出来るの?」


平塚「私に運転できない乗り物はないぞ」


雪ノ下「凄いわね...」


平塚「では乗り込むか」ガチャ


その瞬間バスの中で一瞬影が動くのが見えた

八幡「!?先生まて!」

ウガッァァァアアアアア!!!!

平塚「え..」


八幡「!?!」


由比ヶ浜「いやぁぁあ!」


平塚「フン!」バキッィィイ!


ゾンビ「ブガァ」グシャ


ゾンビ「..」シーン





おいおい、この先生素手でやったよ...

全員もれなくドン引き中じゃん



平塚「どうした?乗らんのか?」


葉山「いや...まさかバスの中に居たとは..」


戸塚「先生スゴいね...」


八幡「あぁ..これからは逆らわないようにしよう」

















平塚「では行くぞ」カシャ


キュルルルルルブロロロロロロロロロ


葉山「行きましょうか」


平塚「あぁ」


ブォオオオオオ






平塚「マズいな..」


八幡「どうかしたんすか?」


八幡「!?」



地上の出口が見えた瞬間、最悪の光景が目に入ってきた


葉山「おいおい出口がヤツラに埋め尽くされてるじゃないか!?」


八幡「ざっと700体はいるか..」


葉山「突っ込みますか?」


平塚「あぁ捕まっていてくれ」グイ


ブォォオオォオ!!



由比ヶ浜「きゃ」


平塚「ぶつかるぞ!」






バンバンバン!


八幡「うぉあ!?」


戸塚「うわぁぁあ!」


車体にヤツラの体が勢いよく打ち付ける


バンバン!



平塚「だめだ失速してる..」


バン...バン......




八幡「止まっちまったぞ」


八幡「先生!エンジン切って!」


平塚「わかった」ガチャ




ブロロロロロロ..........




由比ヶ浜「ひ、ヒッキー」ビクビク


ガンガン!ウガッァァァアアアアア!ガンガンガン


雪ノ下「ッヒ!」


八幡「マズイマズイ!」


葉山「これはキツいな」


戸塚「まさか群れの真ん中で止まっちゃうなんて...」


川崎「困ったね、これは」


八幡「車体は頑丈だからいいが時間の問題だぞ」





ウガッァァァアアアアア!ガンガンガン!


八幡「うぉ!?」グラ


葉山「っく」グラ


戸塚「うう!」


八幡「アイツら、バスを倒そうとしてないか!?うわ!」グラ


葉山「緊急事態だね...」



100体ほどが一斉に車体を横転させようとしてくる



くっそ、こんな終わりは無いだろうが...













パァァァアアン!


八幡「え」


葉山「銃声?」


戸塚「あれって..」




































鹿島「ぅ...ほら...こっちよ」

パァァァアアン!


八幡「アイツ..」



バスの周りにいたヤツらは一斉に鹿島さんに襲いかかる


ウガッァァァアアアアア!!


ガブ!

鹿島「痛っ」


鹿島「オラァ!」バキッ


ゾンビ「グバァ」


鹿島「もっと来なさいよ..」

パァァァアアン!





ウガッァァァアアアアア

ガブ!ガブ!ブチ!


鹿島「うわぁぁあ!っく!痛っ!...」ポロポロ


鹿島「早く行ってぇぇええ!」


ガブ!ブシャ!




由比ヶ浜「そんな」ポロポロ


葉山「鹿島..さん」


八幡「先生!今のうちに!」


平塚「だ、だが!」


八幡「鹿島さんは命を掛けて俺達を助けてくれたんです!早く!」


平塚「あぁわかった」カシャ


キュルルルルルブロロロロロロロロロ!


戸塚「鹿島さん...」ポロポロ


ブオオオォォォォォ....

































ガブガブ!


鹿島「ッグ..」ハァハァ


鹿島「」カシャ


鹿島「ハァハァこれ知ってる?」


鹿島「軍人さんの死体から拾ったの」


ガブ!

鹿島「痛っ」



鹿島「ハァハァ手榴弾って言うんだ」ハァハァ


鹿島「このピンを抜くとね..」ハァハァ


ガブガブ!


鹿島「..抜くと...ね..」ポロポロ


ッピン!


鹿島「抜く..と...」ポロポロ


鹿島「ぅぅ...」ポロポロ


鹿島「死にたく...ない..よ」ポロポロ


鹿島「パパぁ...ママぁ」ポロポロ


鹿島「里美...ぅう..」ポロポロ


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バァァアアン!!










































それから3時間ほど走っただろうか

車内は静かだった

聞こえるのはバスのエンジン音と奴らがバスに当たる音くらいだ



そんな中