2016-12-13 10:46:48 更新

概要

絶対笑ってはいけない事情聴取


前書き

宮永照を支える会(通称TSK)のメンバーである松実玄が、上重漫に性的ないたずらを行ったという疑惑が浮上した。
事情聴取の前日、漫は照との通話に成功する。照はそこで初めて疑惑を知り、問題解決の為に事情聴取を行うのであった。


※この作品は、キャラ崩壊が激しいです。また、方言等も滅茶苦茶なので、大丈夫な方のみ閲覧してください。

また、地理的な部分の問題もスルーします。


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宮永照は、ある疑惑を解決しに行くことになった。



照(私は照。まあ、皆知ってる人は知ってるから細かい情報はスルーする。



…まず私は、インターハイ終了後、咲と仲直りした。咲は自分に非があって嫌われたと思い込んでいた。実際は…っと、まあ妹との仲を修復できたことに違いない。



ちなみに知らない間にてるてるを支える会(略称TSK)が結成されていたそうで、幹部は虎姫のメンバーと荒川憩であり、会員は玄や煌など、主に私と同卓した人が多い。TSKメンバーは20人ほどいる。



そして、今回の疑惑。それは、TSKのメンバーである松実玄が、被害者に性的ないたずらをしたという。当人らを呼び、事情聴取を行う事にした。)



照「…というわけで、今日はビッ◯エコー(パーティルーム)に、被害者も来るはず」



憩「えっと、誰が来るんでしたっけ?」



今回ビッ◯エコーに来たのは照、玄、尭深、誠子、憩、もこ、絃、利仙、藍子、豊音、煌だ



照「とりあえず被害者も含めると12人にもなるのか」



憩「まあでも、多いに越したことはないでしょ。何かあった時は数で対応できますし」



照「そうだね。

まだ被害者が来てないな…

ところで玄、単刀直入に聞くけど、あなたはそういう性的なことをしたりだとかは絶対してないのね?」



玄「やってないのです!」



照「そう。うーん…だから真っ向から対立してるね。こっちは絶対やってない、向こうは自信がある、証拠も持っていると言ってたし」



豊音「ジュース持ってきたよー」



照「あ、豊音ありがとう」



憩「烏龍茶もらうでー」



尭深「爽健美茶で…」



誠子「炭酸水あるんですね」



照「私が聞いた話だと、玄はその人と一緒に住んでるって聞いたんだけど」



玄「あれは、住み込みで好待遇で働く代わりに、松実館の新メニューを考えるべく、その人のお好み焼きの作り方を教えてもらうという交換条件なのです!」



照「そう」



絃「あ、来たよ」



?「すんません、照さんがいる部屋はここですか?」



照「あ、私だよ」



漫「ちょい遅れてしもうて、すんまへん」



煌「って、姫松の上重さんではありませんか!」



絃「被害者って、あなただったの!?」



漫「はい」



照「よし、じゃあ早速事情聴取を始めようか。

…あ、ひとついいかな?今から漫ちゃんと玄ちゃんの真剣な話し合いになるので、もし笑ったりしたら、この部屋から即退出してもらいます。TSKのメンバーだろうが幹部だろうが関係なし!

あと、興奮して手を出したりするのはNGです!わかったね?」



メンバー「OKです」



照「…よしじゃあまずは、漫から事情を聴こう。

もし漫ちゃんは嘘を言っていた場合、自分で警察に行くと覚悟も決めてるし」



漫「あの、どこから話せば?」



照「うーん、まあ経緯をざっくり話して貰えば」



漫「わかりました。

…最初にウチがバイト探しに迷っとったところd」



(ガチャッ)



友香「失礼するでー」



照「…あのさあ、今一番空気が読めないところで、入ってきて話を遮断させてるんだけど!」



豊音「とりあえず、一旦出てくれないかなー?」



友香「あいわかったでー」バタン



照「…。漫、話を続けて」



漫「はい、バイト探しで困ってる時に、チョコレさんが『そういえばいいバイト先あるよ』って教えてくれて、そこに行ったら住み込みで働かへん?って誘われまして…その人が玄さんです」



照「それは本当?」



玄「うん。私は、唐突に住み込んで働くから、衣服とか買ってあげたし、食事も出してあげただけだよ」



漫「んで、その条件でしばらく住んでたんですよ。そしたらある日、玄さんが『実は君の事が好きな人がおるよ』って言うてきて、二人の男性の連絡を送ってきたんですよ」



玄「え?私が?」



漫「ホンマです。ちゃんと送ってきた証拠もあります」サッ



漫は自分と玄とのLIN◯を照に見せる。そこには二人の男の写真が貼られていた。一人は黒髪、もう一人は金髪の、両者共若くて背の高い男性であった。



憩「そんで、その二人の男のスカ○プIDを玄ちゃんに教えてもらったんだ?」



漫「そうです」



照「その人とは連絡とってるの?」



漫「はい、とってます」



漫は照にタロウという男とのス◯イプチャットを見せた



照「えーと…

『こんにちは 漫ちゃん』、

『こんにちは タロウさん』、

『漫ちゃんって、あの姫松の先鋒やってたよね?僕麻雀好きなんだ』、

『顔を覚えられて嬉しいです』、

『突然だけど固くなっちゃった』

…は?その、固くなるって…?」



漫「だから…ち○ぽですよ

あ、ちょい待ってください、下にスクロールするとアブナイ画像が貼られてますから!」



照「え?ちょっと待って、もしや、漫ちゃん自身も送った?」



漫「ちょっと、はだけた感じの写真なら送りましたけど…

でも、よく考えたらこういう男性いませんよね?」



照「これはちょっと…幹部に聞いてみようか。

どう思った?」



憩「いや、そういう男性は、探せば見つかるだろうけど…玄ちゃんの友人・知人で、しかも一発目にっていうのはちょっと信じ難いですぅ」



漫「しかも、結構イケてる人ですよ?」サッ



憩「あ、これはないな。こんなイケメンの人が、こういう事をいきなり言うなんて、考えられへん」



尭深「どれ…あー、そうですね」



漫「私の事をとにかく好きで、結婚したいくらい好きって言うんですよ。んで、このタロウという人は、玄さんに、『漫ちゃん可愛いよね』とか言ってたらしく、そうだとしたら連絡を取り合ってるはずなんです」



照「待って。玄、その人とは連絡とってた?」



玄「まあ多少はとってたよ?」



漫「じゃあなんで急にぱったり来なくなったんですか?結婚したいくらい好きって言うてるんですよ?」



玄「いや、知らんし。それに、結婚したいくらい好きと言っても、冷める可能性だってあるのです」



漫「だからタロウって人は本当は玄さんなんでしょ?LIN◯でやりとりしませんか?って送ったら、親にバレるのが嫌だからできないって返ってきましたし。

えーと…こういうやりとりもしてるんですよ」



照「…『ところで漫ちゃん』、

『なんですか?タロウさん』、

『実は玄ちゃんって、すごい金持ちなんだよ!』、

『金持ち?ホンマですか?』、

『うん、実は松実館だけじゃなく、いろんなところに土地を持ってる、億万長者なんだよ。ただ、同性にしかプレゼントされないみたい』

…何これ?」



漫「まあその、玄さんが億万長者で、財閥クラスの富を持ってると。そんで気に入った女の子に、お金をお小遣い感覚であげてる、という内容です。

んで、ちょっと気になったんで、玄さんに確かめたんですよ。そしたら、『そうだよと。特別な関係になれば約束するよ』と。

でも今考えたら、なんでタロウさんが事細かに知ってるんやろ?っていう疑問が浮かんできて…」



憩「ああ、だから漫ちゃんは、タロウっていう人は実在せず、実際は玄ちゃんで、玄ちゃんがネナベをやってるのでは?と思ってるんやな?」



漫「はい。

んで、『ウチがじゃあそういう関係になったら、貰えるんですね?』って言ったら、玄さんが、『そうだよ。10年で100億あげるから』って言ってきて、それ以降、性的ないたずらをされるように…」



照「その、答えられたらでいいけど、具体的には?」



漫「まあ、胸を揉まれたりとか、チューされたりとか…1ヶ月の間にメチャクチャされましたよ」



照「されたの?玄、それは本当?」



玄「いや、やってないよ。それに1ヶ月と言っても、漫ちゃん、あんまり私のところにいない日が多かったよ?バイトも休んでた時期があったし、清水谷さんと園城寺さんがたまたま旅館に来た時いなかったじゃん」



漫「いや、ほぼ毎日家にいました」



誠子「ほぼフルでいたのはどのくらいなの?」



漫「えーと…1ヶ月のうちの、3週間はほぼフルでいました。

でも、バイトを少しだけ休んでたのは事実です。清水谷さんと園城寺さんが旅館に来てた時は、4回目をやられた時で、これちょっと持つのかな?って思って、一旦家に戻って整理とかしてたんですよ。だから二人には会ってないです。

んで、家族や姫松のメンバー、知人にこの事を相談したんですよ。そしたら、その話、限りなく嘘だろって返ってきたんですよ。あと、チョコレって言う人にもその事を話そうとしたら、電話がつながらなかったんですけど…」



照「ちょっと待って。4回目ってことは、もう既に…」



もこ「…ブッww」



照「ん?ちょっともこちゃん、顔上げて!今笑ったでしょ?吹いたでしょ?」



もこ「違います。鼻が詰まっただけ」



漫「あの、やられたのは5回です。5回乳房を吸われました」



照「5回!?」



玄「いや、そんなことはやってないのです」



照「うーん…今の論点は、吸われたか吸ってないか、なんだよね」



漫「その、ウチは確かに、衣食住に関してはタダ同然やったんで、すごく感謝はしてるんです。でも、私が玄さんに吸わせたのは、お金をくれるて言うから吸わせたんですよ。それとこれとじゃ、話が違いません?」



照「うーん…そういえばさ、漫は証拠を持っているって言ってたじゃん。それは持ってきてる?」



漫「もちろん持ってますよ。多分これを聴けば、ほぼ確定するかなぁと思ってたんで、出したくなかったんですけど」



漫は音声を録音したレコーダーを持ってきていた



照「その、昨日の電話でさ、『上着脱いで』という玄の台詞が入ってるって言ってたでしょ?もしその音声の中に、『漫ちゃん、ちょっと体吸わせてよぉ』とか言ってたら完全にアウトだよ。でもどうして上着を脱いだのか、例えば、背中を痛めて湿布を貼って欲しいから上着脱いでっていうシチュエーションあり得るじゃん」



漫「そうですね。でもこの音声音が小さいんで…PCとかに取り込めないですかね?」



照「PC?うーん、一応憩が持ってるんだっけ?」



憩「持ってますぅ」



漫「イヤホンして漸く聞こえる程度なんですけど…」



憩「イヤホンしてやっと聞こえるくらい?それなら、照さんがイヤホンで直接聞いた方がええんとちゃう?」



照「まあ 妥当か」



漫「よっと」バサバサ



照「ん?そのノートは何?」



漫「音声を書き起こしたやつです」



照「書き起こしたの自分で!?それは大変だったんじゃ…」



漫「まあ、少し時間を食いまして、遅刻した理由がそれです」



照「なるほど…ちょっと見せてもらってもいい?」



漫「ええですけど、一部しか書き起こしてないですよ」



照「…『おもち氷に漬けて、ちょっと冷たい?ピンピンになって、冷蔵庫に入れてさ、紐で縛っとくといいね!ダメか。』」



もこ「www」



憩「おい!」



照「何笑ってんだ!今そういう笑い事じゃないぞ!小人族!」



もこ「すいませんw」



憩「TSK始まって以来の事件になりかけてるんやで!?」



照「まったく…ん?このページは…

『じゃあこっち側だけ脱いで。冷たいじゃん、おもちはあったかいんだけどね。だからここに置いていかなくちゃダメだって言ったじゃん。今度から外しておきますって事でいいね?』…」



漫「外すっていうのは、胸を外してってことです」



照「うーん…」



玄「調子悪いから帰っていいですか?」



照「え!?まだ待って!別に玄を責めようというわけじゃないから!」



玄「取り調べじゃん」



照「いや、事情聴取だって!まずは互いの主張を言うんだから!だってこのまま退席したら良くないよ?」



玄「今、熱があって…」



照「むうう…もう少し我慢して?早く終わらせたいのはこっちもあるから!」



玄「はい…」



漫「とりあえず、聴いてみてください」



照「わかった、じゃあまずは私が聴いてみる」



照は漫が録音した内容を聴くことにした



漫「じゃあ、スタートします」ピッ



照「……!」サー



照は、漫が書き起こしたノートに指をなぞりながら、音声を聴いていた



照「…」



漫「どうでした?」



照「ちょっと俄かに信じられないんだけど…言ってるんだよ」



憩「それは玄ちゃんの声がですか?」



照「」コクリ



漫「じゃあ、もっとヤバイやつを聴かせますよ。こことかどうです?」



照「わかった、聴かせて」



再び照は音声を聴く



照「…






…ごめん、もういいもういい」



漫「ど、どうでした?」



照「…マジかよ…」



漫「声とか、はっきりわかりました?」



照「うん、あのー…このノートに書いてある上の部分がガチだった。状況まではわからないけど…」



憩「すいません、ちょっと見せてください。どこですか?」



照「憩も聴いたほうがいい」



憩「このページの上部ですか?」



照「上部のやつは聴こえた」



憩「えーっと…?」



誠子「皆に聞こえるように言ってもらえますか?」



憩「はい、『いきそう?いきそうです。あと何回やったらいきそう?30秒くらい、かなり近づいてるね。10秒にして』

…そう言っているのか、聴いてみますね」



憩もまた、音声を聴く



憩「…









…。なるほど」



漫「どうでしたか?」



憩「聴いた感じ、ノートに書き起こしたのと同じ台詞が聞こえてきて、ウチには、玄ちゃんの声に聞こえますぅ」



照「私にも、この声は玄の声に聞こえる」



玄「いやだから、氷で固めたら、カチカチになるよねっていう、普通の会話だと思う」



憩「いや、そうやなくて、さっきの10秒にしてっていう台詞のやつを、言った覚えはある?」



玄「それはある」



憩「どういうシチュエーションで?」



玄「漫ちゃんが、072してるから、

『あと何回やったらいきそう?30秒くらい?』って言っただけ」



照「どういうこと?」



憩「ああ、つまり、漫ちゃんと玄ちゃんが一緒にいて、漫ちゃんが072してる時に玄ちゃんが話しかけてきて、いきそう?って言ってるんだというのが玄ちゃんの主張ですぅ」



照「漫、そうなの?あなたが072してる時に玄がいきそう?って聞いてきたって玄は言ってるよ?」



漫「いや、おかしいでしょ!」



憩「まあ、確かに。例えば、ウチと豊音さんがそういう状況になってたとしたら、ちょっと耐えられないですね」



漫「それに、30秒くらいでいきそうですなんて言うわけないです!」



憩「確かに、ちょっとこれは…いや、

違和感ちょっとのレベルじゃないな。

かなりの違和感があるなあ」



漫「じゃあ、『これ吸うにはどうしたらいいの?』っていう音声も聴いてもらえますか?」



照「あー、じゃあ憩が聴いて。

私、宮永∠があるからイヤホンし辛いんだよ」



憩「わかりました じゃあ聴いてみます」



(ガチャ)



揺杏「失礼しまーs」



豊音「だめだよー!」ガシ



揺杏「ちょっ!?何すんの!」バタバタ



豊音「部外者は出て行ってよー!」



照「…あの、なんかあっちで小競り合いが始まってるんだけど」



憩「ちょちょちょ!亦野さん、あの人を止めて!」



誠子「何やってるの?」



揺杏「ん?事情聴取って聞いたからさ、傍聴人になろうと」



誠子「スマホなんだけど、ツイ◯ャスとかは起動してないよね?」



揺杏「今はやってないですよ」



煌「あの、人数多く入られると、何人ですか?って店員の人に言われてしまいますので…」



利仙「そう、あまり人数の出入りが激しいと…」



憩「あのーちょっといい?岩館さんは…

揺杏ちゃんは、ここの料金を払うつもりがある?」



揺杏「ありますよ」



憩「払うつもりがある?あ、じゃあ別にええのかな?」



照「配信とかはしてないよね?」



憩「配信はしてないですね」



照「まあ注意するのはそこだけ。とりあえず傍聴するならそれは絶対に守ってね」



揺杏「頑張ってください」



照「…頑張ってください?」



憩「ああ、だから…実力で追い出さない限り、出ていかないみたいやね。

だからそれを悟ってた豊音さんが、実力行使で追い出そうとしてたんですぅ」



揺杏「好きにやっていいですよ」



憩「ただ、ここで実力行使をしちゃうと、下手したら豊音さんが罪に問われる可能性があるので…」



照「むう…今ちょうどいいところだったのにさ…」



揺杏「気にせずに」



照「いやだってツ◯キャスやろうとしてる奴の前で続けられるわけないじゃん!

私の中では、完全なオフラインでやろうと思ってたんだから!」



揺杏「目的があるので…」タッタッ



豊音「…じゃあ私ちょっと見張ってるねー」



(バタン‼︎)



照「…豊音が珍しく怒ってたね」



藍子「こっち側が入る許可をしてなければ大丈夫ですよ。向こうがそれでも勝手に入ろうとしたら向こうに非がありますから」



照「そーなのかー。じゃあ本題に戻ろう」



憩「あの、小競り合いの中音声を聴いてたんですけど、『いっちゃいそう?』ってはっきり聞こえまして、その声は玄ちゃんで間違いないですね。

玄ちゃん、どういう状況でこのセリフを言うたの?」



玄「それは、どういう状況だったのか全く覚えてなくて」



憩「覚えてない?」



照「要するに、音声のシーンは、玄本人は記憶が曖昧になってて覚えてないと」



玄「うん。絶対にそういうプレイはしてないのです」



憩「えーと、ちょい待って。さっきの072の件なんやけど、何がきっかけで072を見てたの?」



玄「いや、それすらもちょっと…わからないのです。住んでいた時間の中で、全てを記憶してるわけじゃないし…」



憩「ああ、なるほど…

うーんでも、もしウチが、漫ちゃんとそういう会話をしていたら、覚えてると思うで」



照「…ああ、衝撃が強すぎて?」



憩「ただ、玄ちゃんは玄ちゃんなんで、他人と感覚が違うから、覚えてないのも無理はないんかなあと」



照「うーん…じゃあとりあえず玄の意見も聴こう。まず玄は、今回の件についてどう思ってる?」



玄「えと、なんでこんな事になったのか、全然わからない。漫ちゃんは、いったい何の目的でこんな事をしたの?」



漫「へ?いやだから、私を騙した事を暴露しにきただけですよ」



玄「だから、私を陥れて楽しいの?」



漫「何を言ってるんですか、そんな訳ないですよ!」



照「うーん…やっぱり真相が気になるよね、やられたのかやってないのか」



漫「ちなみに、最中の音声もありますよ」



煌「え!?」



誠子「ちょっといいですか?

最中の音声もあるって言ってましたけど、画像とかはないんですか?」



漫「あ、それは無理でした。撮ってみたんですけど、真っ黒でわからなかったです」



憩「あのー、例えば玄ちゃんとのLI◯Eのやり取りで、この会話はそういう関係だなって示せる内容はある?」



漫「えーと…

ちょっと、待ってくださいね…」



憩「…うーん。玄ちゃんは、漫ちゃんとそういう関係になったことは、一切ない?」



玄「うん」



照「じゃあ意見がはっきり分かれてんだよ。漫ちゃんはやられた、玄はしてないって」



(ガチャ)



豊音「部外者は完全に出て行ったよー」



照「あ、豊音ありがとう」



憩「あの、音声とかをインターネットにアップロードして、大衆の意見を聞いた方がええんちゃう?」



漫「やりたいですけど、方法がわからないです」



照「私にアテがあるからさ、こーこちゃんとか」



漫「じゃあ、お願いします」



照「うん」



尭深「ノートの内容、書いてあるだけ公表した方がいいんじゃ?」



憩「ああ、玄ちゃんは大丈夫?」



玄「大丈夫なのです」



憩「じゃあ読み上げますよ…

『じゃあ上着脱いで、冷たいじゃん、おもちはあったかいんだけどね。だから、ここに置いておかなくちゃダメだって言ったじゃん。今度から外しておいてって。おもち氷に漬けて、ちょっと冷たい?ピンピンにして、冷蔵庫に入れてさ、紐で縛っとくといいね、ダメか。ここ凍っちゃうね。凍る前に出せれば、カチカチになっちゃわない?水かけて、マグロと一緒に転がせとけば、生きてないよね?』

…これは何を言ってるの?」



照「意味不明すぎてどういう状況か全くつかめない」



憩「何を、冷蔵庫と一緒にマグロと転がすの?」



漫「その、玄さんの性癖というか、おもちを…胸だけを家に置いていくっていう感じで」



照「どういうこと?」



漫「ウチもよくわからないです」



憩「え?その胸だけを家に置いてくっていうのは、そのブツそのものなの?」



漫「そのものというか…言葉プレイっていう感じですかね?玄さんはウチの胸を縛って切り取って、そのぐらい好きというか、イメージプレイというか…」



照「そういう言葉を、耳元で囁かれたんだ?」



漫「はい」



照「うーん…状況を考えると、すごく不思議な状況だね」



憩「ちょっといいですか?

玄ちゃん、『30秒くらい?10秒にして』って、漫ちゃんに何か要求してるんですよ。何に対して要求してるの?」



玄「うーん…何に対して要求していたのかは、全然覚えてなくて…でもそれが、性的なことではないと思う。普通の会話だと思う」



憩「その…072してる漫のもとには…」



玄「いやだから、同時進行かどうかはわからない」



憩「つまりこれは、普通の会話だと主張したいん?」



玄「072してる時と、違う場面のを足してる」



憩「…あ、なるほどね。要は、『いっちゃいそう』のところと、『30秒くらい、10秒にして』のところは、全く違うシーンなのに、漫ちゃんが都合のいいように繋げてるって言いたいんやね?」



照「ああ、そうか。パズルみたいにくっつけてるのでは?と言いたいんだね?」



漫「え?いや、ウチそんな計算高いことできるほど頭切れてないですよ!」



照「うーむ…ちょっと、現段階でTSKにも意見を聞いてみようか。

豊音は、どう思った?」



豊音「私は、さっきまで見張りをやってて、あまり事情を聞いてないから、コメントは差し控えたいよー」



照「わかった。じゃあもこちゃんは?」



もこ「…ちょっと微妙ですね」



照「微妙?ということはどっちつかずか。じゃあ憩は?」



憩「うーん…音声を裁判所とかに提出して、編集跡があるかどうかは調べられるけど、ウチらじゃ調べようがありません。ないですけど…ウチは、玄ちゃんがやったのかなと」



照「なるほど。じゃあ次は藍子ちゃんは?」



藍子「ちょっとバッサリいきたいんですけど、これは玄ちゃんは悪くないのかなと。やっぱり玄ちゃんはそういう悪いことをするようには見えないです。優しそうな顔立ちですし。漫ちゃんには申し訳ないけど、ネタでやってるのかな?と」



照「なるほど、じゃあ煌は?」



煌「私は、どっちつかずですね。音声を聴いても、その部分だけでは、判断のしようがありません」



照「はっきりとはいえないと。じゃあ利仙は?」



利仙「証拠は、編集されてないと思う」



照「…ということは漫を支持か。絃はどう思った?」



絃「うーん…私は玄ちゃんと一緒に打った事があるんですけど…話を聞いている限りでは、漫ちゃんがちょっと有利かなぁと」



照「漫有利?わかった。誠子はどう思う?」



誠子「私も今の話を聞いてみて、漫ちゃんの方が信用できるかなと。漫ちゃんが持ってきた音声に関して、玄ちゃんは編集したのでは?と言ったんですけど、さっきの話で、漫ちゃんが音声を動画サイトにアップロードする知識がないと言ってました。もしそうなら、音声を編集する知識もきっとないと思うので、私は玄ちゃんが嘘を言ってるのかなと思ってます」



照「そうか。尭深は?」



尭深「私は、エースを信じたいです」



照「は?エースって誰?」



尭深「…玄ちゃん」



照「今はそういう厨二みたいな事言わなくていいから!」



憩「あ、漫ちゃん、このノートに擬音で書かれてあるチュパチュパとかの部分は聴ける?」



漫「聴けますよ」



憩「あ、じゃあ聴かせて」



もこ「…欲しがり」



憩「ちゃうわ!

…えーと、この部分が聴きたい」



漫「『こっちじゃ難しいから、あっちでやりたい』ですね?」



憩「うん、その後にチュパチュパって書いてあるから。やっぱ実際にやっていると思われる音を聴いて、判断したい」



漫「ちょい待ってくださいね、最後の方なんで…」



照「ただ、私と憩が聴いた限りでは、その声は玄の声に間違いないと思う。漫の声も聞こえた。それ以外の声はちょっと考えられない。宥さんだともうちょいか細い声のはずだし」



憩「そうですね」



漫「準備できたんで、どうぞ」



憩「じゃあ聴きます。












…ちょい待って。あの、この寝室からチュパチュパするまでのつながりを聴きたい」



照「ん?チュパチュパ音がするの?」



憩「はっきり聞こえました。『んぅ〜、んむぅ〜』っていう感じで」



もこ「っぶははははwwwww」



憩「チュパチュパと、鼻息が入り混じってる感じの音声でしたね」



照「そうなんだ…」



憩「つながり聴ける?」



漫「じゃあ、これですね」ピッ



憩「…












…んー?ん〜〜…」



照「どう?吟味した感じは?」



憩「この音声、長いですけど…これは明らかに、性的な行為をしている感じの音声ですね」



豊音「でも一つ、解せないところがあるんだけどー、漫ちゃんは、本当に玄ちゃんが10年で100億あげるっていう話を信じたの?」



漫「信じましたよ」



豊音「1億までだったらまだしも、100億は額が大きすぎると思うよー?」



照「ああ、豊音は額が大きすぎるから逆に怪しいと?」



豊音「まあ、気がかりなのはそこだけかなー?」



もこ「…あのさ、ここにいる人たちに、音声を聴かせたら?」



照「いや、その必要はないよ。私と憩が聴いて、これは玄と漫の声だってはっきりわかった。二人で組んで、嘘なんかつかないから」



憩「玄ちゃんは、その音声は捏造されたもので、漫ちゃんが陥れようとしてるって言いたいんやね?」



玄「そうなのです!もし仮に訴えられても受けて立ちますのだ!」



照「そうか…」



漫「あの、反論してもいいですか?

玄さんの、『あと何回くらいでいきそう?』とか、『30秒くらい、10秒にして』って、ウチが言わせたってことになりますよね?そんなの、四六時中録音してなきゃ無理やし、言わせる技術なんて持ってないです!」



照「そうか…」



玄「でも、DVDとか見てたらあり得るんじゃない?」



憩「うーん…まあでも、今の時点なら漫ちゃんのほうが有利といえば有利やね」



照「うん。玄はさ、もっと明確に否定できる証拠とかはないの?」



玄「やってないって、明確に否定できるのは難しいのです」



照「うーむ…私の意見を言うと、こんな状況をどうやって作ったんだ?っていう疑問があるんだよ。それで、あんな怪しすぎる言葉。その部分が解決しないのは、一番いけないことだと思う。贔屓目なしで判断すると、玄には悪いけど、理が通ってるのは漫の方だよ。理由言おうか?あの音声がなかったら、無視してたよ。でも、この音声聴いてさ、『この音声どうやって録音したんだ?玄の声も入ってる』っていう謎が出てくるんだよ」



憩「漫ちゃんは、訴えるつもりでいる?」



漫「できたら訴えたいです」



照「許すチャンスはあったの?」



漫「昨日までだったら許してました。でも、どうせ嫉妬でしょ?とか言っとったから、もう許さへんよって気持ちです」



照「そう。

…庇う訳じゃないけど、玄がもしそういう性癖でも、私は差別したりしないよ。人それぞれだし。ましてやTSKから除名なんてのは絶対しない」



玄「…」



憩「あの、こう訊くのは悪いけど、漫ちゃんは、玄ちゃん以外と同性間で性的な行為をしたことは一度もない?」



漫「ないです」



照「…。だから意見が違ってるんだよね。これ以上やっても水掛け論になるかな。まだ100パーセントという訳ではないけど、漫ちゃんのほうが有利かなとは思う。漫ちゃん、この音声を借りてもいい?こーこちゃんに編集跡がないか調べてもらって、そんで動画サイトにアップロードしてもらい、大衆の意見を聞こう?」



漫「そうですね。あ、音声は削除しないでくださいよ?」



照「大丈夫、そこは安心して」



憩「…じゃあ、今日のところはここら辺で解散する?」



照「そうだね。じゃあ最初に漫が出て」



漫「わかりました。あ、料金ちゃんと払いますよ」



照「あ、ありがとう」



豊音「私がボディーガードするよー」



照「あ、じゃあお願い。野次馬が絡んでくる可能性あるから」







そして…






豊音「漫ちゃんが帰ったよー」



照「ありがとう。じゃあ次は玄が出て。長い間悪かったね」



玄「いえいえ」















照「…。出て行ったかな?」



利仙「…人影は消えましたね」



照「よし。じゃあさ、改めて皆の意見を聞きたい。当人がいたから喋りづらかったっていう要素があったと思うから」



憩「そうしたほうがいいですね。意見が変わってるかもしれませんし」



照「じゃあ、藍子はどう思う?」



藍子「うーん、さっき私は玄ちゃんは悪くないと言ったけど、今は50:50かな。

どっちもガチでぶつかってるから、裁判になりかねないかと」



照「五分五分か。煌は?」



煌「私もどっちつかずですね。音声云々の前に、どちらも自信があると仰ってましたので、どちらの肩を持つことはできません」



照「わかった。絃はどう思う?」



絃「私は、玄ちゃんを信じられないですね。証拠がデカすぎます」



照「証拠がカギだと?わかった。誠子は?」



誠子「玄ちゃんやってるね」



照「え?やってる!?」



誠子「そういう顔してましたよ。自信あります」



照「オッズどのくらい?」



誠子「うーん…100万円くらいは」



照「自信あるのか。じゃあ尭深は?」



尭深「私も、玄ちゃん不利だと思う」



照「オッケー。豊音は?」



豊音「さっき100万円のクダリがあったけどー、私は1000万賭けられるかなー」



照「玄がやってると?」



豊音「そうだねー」



照「じゃあ、もこちゃんは?」



もこ「…玄ちゃん嘘を言ってると思う」



照「玄が嘘を言ってる?わかった。憩は?」



憩「…玄さん、玄だけに真っ黒でしょうね」



照「私も、玄の方が怪しいなとは思う。ただ、決定的なのがない。もしお借りした音声に編集跡がなかったら、確定するだろうけど」




これにて、事情聴取が終わった。



照はこの後、こーこちゃんこと福与恒子に音声を渡し、解析してもらうことになる。



次回 愛宕姉妹の介入と玄の炎上

そしてチョコレの乱入…



続く


後書き

反省はしても後悔はしない。


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