絹旗「超!!」 黒夜「暇!!」 一方「ウゼェ……」
一方さんと愉快な仲間たちのお話
短いです
お久しぶりです!
前回書いたssではたくさんのコメントをいただいて嬉しい限りです!!
中には厳しい意見もありましたが、自分で読み返してみて確かに後半酷いな…と痛感して猛反省しておりますm(__)m
当時はいい感じにかけたつもりだったんですが……
でも前半は中々に高評価ですごく嬉しいですありがとうございます!!
絹旗「というわけで超構ってください第一位」カマチョカマチョ
一方「というわけでじゃねェよ帰れよ」
黒夜「素直になれよ、本当は美少女に構ってもらえて嬉しいンだろ?」ニヤニヤ
一方「何で俺が構ってもらってる風になってンのか全くもって理解できねェがとりあえず嬉しくはねェな」
絹旗「美少女ってとこは否定しないんですねツンデレ超乙です」
黒夜「はいはいツンデレツンデレ」
一方「あァもう死なねェかなコイツら……」ハァ
黒夜「……なァ、今」
絹旗「超死ねって言いましたか……?」
一方「あン? 超とまでは言ってねェが、まァ言ったな」ウン
黒夜「……」
絹旗「……」
一方「?」
黒絹「「……ふぇ」」ジワッ
一方「!?」ビクッ
黒夜「びええええええん!! 第一位に死ねって言われたびええええええん!!」ビェ-ン
一方「お、オイ」
絹旗「ちょ、ちょうそうなんですね……私たちなんて第一位にとっちゃあ超その程度の存在なんですね……っ!!」
一方「ちょ、オマエらマジで」
黒夜「ぐすっ、行こうぜ、絹旗ちゃン……」メソメソ
絹旗「ええ……超死に場所を、探しに……」メソメソ
一方「あああわかった悪かった謝りますゥ!! お詫びにコーヒーいれてやっからから今すぐ黙りやがれチクショウ!!」
絹旗「超わかればいいんです」ケロッ
黒夜「ったくめんどくせェよな、毎回このくだりやンねェとコーヒーの一杯も出してくれねェンだもン」ヤレヤレ
一方「こっちのセリフだっつゥの……!!」ヒクヒク
一方「あーめんどくせェ」
絹旗「まぁそう言わず、今日はお豆超買ってきてあげましたから」
一方「ほォ、珍しく協力的じゃねェか」
絹旗「たまには超貢献してあげようと思いまして」エッヘン
黒夜「で、どンなの買ってきたンだ?」
絹旗「よくぞ聞いてくれました、これですよこれこれ」ゴソゴソ
絹旗「じゃーん!! 超☆クリスマスブレンドでーすっ!!」バ-ン
一方「いやクリスマス過ぎてるけど」
絹旗「超こまけぇこたぁいいんですよ」
絹旗「ところでこの商品名、超イカしてると思いません?」つ豆
一方「イカしてるってきょうび聞かねェな……」
一方「つーか『クリスマスブレンド』なンざむしろありきたりすぎる名前だろォが。そンなモンの一体どこ、が……」
黒夜「どォした第一位、微妙なツラして。その『クリスマスブレンド』ってのがどォかした……って、あァー……」
絹旗「?」
黒夜「ホントに『超☆クリスマスブレンド』なのかよォ……」
絹旗「超イカしてますよね!! これを買わずして絹旗最愛は超名乗れませんよ!!」キラキラ
黒夜「不思議だな、美味しそうなコーヒー豆が一気に怪しい種に変化しやがった」
一方「あァ、オマエに期待した俺がバカだった……」ハァ
絹旗「はいじゃあこれでコーヒーお願いします」
一方「……ったく、どォなっても知らねェかンな」
黒夜「オイ実はどんな味か若干気になってンだろ第一位」
一方「うるせェオマエもだろォが」
黒夜「てへ」
一方「ンじゃ、始めっか」カチッ
絹旗「お、始まりますよ」
黒夜「みてェだな」
一方「三人分っと……こンなもンか」ザ-ッ
絹旗「豆を手のひらに三人分超とりましたね」
黒夜「だなァ」
一方「ン」グシャ
絹旗「おぉ……」
豆「」サラサラ…
黒夜「豆がひとりでに粉状に……」
一方「……ま、見た目は普通にコーヒーだなァ」キュッ
絹旗「超水を出しましたね」
一方「三人分の水を九十度まで加熱ゥ」
黒夜「今度は水が三つのボールになってしかもホカホカしてきやがった……」
一方「これをこォして」
粉「」フワッ
水「」フワァ
絹旗「三つのカップの上にそれぞれ粉を超セットしましたね」
黒夜「その上にさらにお湯の塊もセットされてンな」
一方「抽出抽出ゥ!! コーヒーを抽出ゥ!!」
水「」トポポ
粉「」コポコポ
絹旗「超ドリップしてますね」
黒夜「あァ、水のベクトルを操作して最適な量を最適な位置に最適な速度で送り込んでやがるぜェ」
絹旗「……いい香りが超してきました」スンスン
黒夜「もォすぐ完成みてェだな」
一方「オラ、ベクトルコーヒー(超☆クリスマスブレンド)だ」コト
絹旗「超お疲れ様です」
黒夜「いつ見ても能力の無駄遣いだよなァ、万能にもほどあンだろ」
一方「ハッ、俺のベクトル操作に不可能はねェンだよ」
絹旗「それでは、熱いうちに超いただくとしましょう」スッ
黒夜「だな」スッ
一方「おォ、さっさと飲ンでさっさと帰りやがれ」スッ
絹旗「……」
黒夜「……」
一方「……」
絹黒一「「「う、うめェ……ッッ!!」」」
一方「な、ンだこりゃァ……!! たしかにいれてる段階から香りはいいと思ってたが……!!」
黒夜「あァ、わかるぜ……深い味わいながらもしつこくなくさっぱりとしたこの後味……!!」
絹旗「正直な話、超ゲテモノだと確信をもった上で買ってきたんですが……これは思わぬ超掘り出し物でしたね」
一方「……オイ、マセガキ共」
黒夜「誰がマセガキだコラ」
絹旗「なんですか?」
一方「特別だ、ケーキ買ってこい」つ諭吉
黒夜「!!」ガタッ
絹旗「ちょ、超いいんですか!?」
一方「あァ、俺はいつもと同じでいい」
絹旗「やった、超さすがは第一位です!! そうと決まれば超速攻で行きますよ黒夜!!」
黒夜「」コクコク
絹旗「超行ってきます!!!!」バヒュ-ン
一方「……さァて、俺はこの超☆クリスマスブレンドを買い占めてくっとすっかァ」カチッ
〜ケーキ屋さン〜
絹旗「第一位はいつものチーズタルトで……私はこのモンブランにします!」
店員「かしこまったのである」
黒夜「……」ジ-
絹旗「超決まりましたか?」
黒夜「ン、あァ……コレかコレかで迷ってンだけどよォ」
絹旗「このフルーツ超盛りだくさんのショートと超しっとりチョコレートですか、たしかに迷いどころですね……」ウ-ン
黒夜「どっちも捨てがてェよなァ……」ウ-ン
店員「……」
店員「……私に考えがあるのである」
黒夜「えっ?」
絹旗「超どんな考えなんですか?」
店員「この超しっとりチョコレートケーキをベースにするのである」
黒夜「ほうほう」
店員「そしてこの新鮮なフルーツたちを……」シャキン
店員「ふんッ!!」スパパパパ
絹旗「おお!!」
黒夜「す、すげェ!! フルーツたちが凄まじいスピードで切り分けられていくぜ!!」
店員「仕上げである」モリモリ
黒夜「お、おォ……!!」
絹旗「繊細なタッチで大胆に超盛り付けを……!!」
店員「完成である」スッ
黒夜「こ、これっ!! これください っ!!」
店員「まいどである」
絹旗「超よかったですね黒夜」
黒夜「うン!!」
〜一方さン家〜
絹旗「超ただいまです」
黒夜「ケーキ買ってきたぜェ」
一方「ン、ご苦労ォご苦労ォ」
黒夜「あン? 第一位、そのでっけェ袋はなンだ?」
一方「コレか? 別に、オマエらが出掛けてる間にちっと買い物してきただけだ」ガサ
絹旗「第一位が超買い物なんて珍しいじゃないですか、こんなにいっぱい一体何を……、っ!?」
黒夜「ちょ、オマ、これェ!?」
一方「あァ、『超☆クリスマスブレンド〜ロマンチックな夜をお過ごしの貴方へ、贅沢な一杯〜』だ」ニヤリ
絹旗「す、スゴイです!! 超☆クリスマスブレンドの超上位互換のようなものが存在したんですね!!」キラキラ
黒夜「凄まじく地雷感漂うネーミングなのが逆に期待を誘うぜェ!!」ワクワク
一方「オラ、ベクトルコーヒーいれてやっからその間にケーキの準備でもしときやがれ」
絹旗「超了解です!」
黒夜「任せろォ!」
絹旗「ケーキ、セット超完了です!」
黒夜「フォーク、セット完了だぜェ!」
絹旗「どうしましょう黒夜、すっごくいい香りがしてきました」ソワソワ
黒夜「我慢だぜ絹旗ちゃン。第一位が極限の集中力の中でベクトルコーヒーいれてンだ、なるべく静かに……」ソワソワ
一方「――よォ、待たせたな」
絹旗「超キタァーーー!!!!」ガタッ
黒夜「うおお待ってたぜ第一位ィ!!!!」ガタタッ
一方「――最高傑作だ、心して飲んでくれ」
絹旗「どうやら極限の集中力の中で悟りを開いたみたいですね」
黒夜「あァ、心なしか後光が差してやがる」
一方「さて、そンじゃァさっそく」スッ
絹旗「超いただきましょう」スッ
黒夜「ン」スッ
黒夜「……」ピタッ
一方「……」コトッ
絹旗「……こ、これは」フルフル
絹黒一「「「まッッッずゥゥゥゥ!!!!」」」ブ-ッ
一方「がァああああ!! な、なンじゃこりゃァァァァ!!!!」ゴロゴロ
絹旗「く、口に入れた瞬間えげつない苦みが舌に超突き刺さってうがァァァァ!!!!」バタバタ
黒夜「えぐ……すっぱいよォ……気持ち悪いよォ……」ポロポロ
一方「オラァ!!!! ミルクだァ!!!!」ドンッ
絹旗「ンンンン!!!!」グビグビグビグビ
黒夜「」ゴキュッゴキュッ
絹旗「ぷはァ!! 超助かりました……!!」
黒夜「も、もうダメかと思ったぜェ……」ゼェゼェ
一方「クソッ!! なンでだ、なンでこんなにもマズイ……!!」
黒夜「ありえねェよなァ!! 匂いはこんなにいいのに……!!」
絹旗「……いや、もしかすると今のは何かの超間違いかもしれません」
一方「あァ? オマエ何言って……、っ!!」ハッ
絹旗「超気がついたようですね……そうです、あまりの美味しさに私たちの味覚が超ついていけなかったんです!!」バ-ン
黒夜「な、なンだってー!?」ガ-ン
一方「チクショウ、そォいうことかよ……!!」
一方「だがそうと決まれば話は早ェ!! 次こそは追いついてやンよォ!!」スッ
絹旗「ええ、同じ轍は超踏みません!!」スッ
黒夜「ッしゃオラァ!!!!」スッ
一方「がァァァァ!!」ゴロゴロ
絹旗「ンンンン!!!!」グビグビグビグビ
黒夜「うえェ……」ポロポロ
絹旗「はあ、はあっ……!!」
黒夜「し、死ぬ……ッ!! マジで死ぬ……ッ!!」
一方「」ビクンビクンッ
絹旗「超間違いありません……これはゲロマズです……」
黒夜「だろォなァ!! 何だよ味覚が超追いつけなかったってよォ!!」
一方「qwigbf」バサァ
絹旗「ぎゃああああ第一位から超何か生えたぁ!!!!」
黒夜「あァもう無理して牛乳飲まずに我慢なンてするからァ!!!!」ガシッ
黒夜「オラ飲めェ!!!!」
一方「ガボガボガボ!!!!」
一方「ハッ!! お、俺は一体……」
絹旗「おお、超戻った……」
黒夜「手ェかけさせやがって……」ハァハァ
一方「悪ィ……今すぐ『超☆クリスマスブレンド〜ロマンチックな夜をお過ごしの貴方へ、贅沢な一杯〜』いれ直すからよォ」
絹旗「だ、だめです!! これ以上は超命に関わります!!」ヒシッ
黒夜「そォだよ、マジで死ンじまうぞ!!」
一方「止めンじゃねェ!! 俺にはコイツを美味しくいれる義務があンだよ、例えこの命に代えてもなァ!!」
黒夜「違う、そォじゃねェ!! オマエのいれ方は完璧だった、コイツが不味かったのはオマエの腕がどォこォとかのせいじゃねェンだよ!!」ガシィ
一方「!!」
一方「そォ、なのか……?」
絹旗「超そうなんです。だから、もう、いいんです。いいんですよ……」ポロポロ
一方「そォか。ハハ、なンだ、そォだったのか……」
黒夜「あァ、全部悪い夢だったンだよ……」
絹旗「……超落ち着きましたか?」
一方「あァ、もう大丈夫だ」
黒夜「ったく、ホントに手のかかる第一位サマだぜ」
一方「うるせェ、『超☆クリスマスブレンド』いれてやっからそれでチャラにしやがれ」
絹旗「そういうことなら超仕方ありませんね」フフ
黒夜「あァ、仕方ねェな」フフ
一方「すぐいれてくるから大人しくしてろォ」
絹旗「お、いい香りが超してきましたね」スンスン
黒夜「あァ、ケーキも一緒となると楽しみが二倍だぜェ」ワクワク
一方「はいよ、ベクトルコーヒーだァ」コト
絹旗「超ありがとうございます」
黒夜「ほら第一位も早く座れよ」ガタ
一方「そンなに急がなくてもコーヒーは逃げねェよ」
一方「そンじゃ」スッ
黒夜「いただくと」スッ
絹旗「しましょうか」スッ
絹旗「……」
黒夜「……」
一方「……あァ」コト
絹旗「ンンンン!!!!」グビグビグビグビ
黒夜「ぶえェ……」ポロポロ
一方「……本当に飲んでしまったのか?」ニヤリ
おわり
以上です!
長編書き溜めてる中でふと書きたくなって投下しました。後悔はしてません。
このSSへのコメント