農業高校から大洗に転校しました。
俺達、茨城県立ひたちなか農業高校は、普通の農業高校でした。 しかし、生徒会長が、突然戦車道を作り始めてた。 そこから僕の人生は、戦車道になった。 ここから俺の戦いが、戦車のある学園生活を幕を開くのであった!
戦車道・・・それは、戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と並んで大和撫子の嗜みとされている世界だ。古くから『乙女の嗜み』として存在していた武道と言われてる。 この武道は、非力な女性であっても、戦車を用いれば強大な力を以た。て正々堂々と戦えるためで、女性騎兵隊に優先的に支給されたために広がったとされるから女性にはとても人気が栄え
日本に戦車が輸入された当時、武士道精神を重んじる男性には「戦車は非力な者が操るもの」という流れが広まっていたため、戦車道は不人気だったという。しかし、それは今は、過去の話。現在ではその風潮も薄まり、戦車道に興味を持つ男性も多く存在している。その中にはサポーターや実戦などで直接戦車道に関わる者もいるという・・・そして今年から男子戦車道全国大会を開催した。 男子戦車道をいれた学校たちが戦車を使って戦う大会だ。
まず最初に男子戦車道の事を話そう。男子戦車道の公式戦ルールは、女子戦車道と同じルールだ。 しかし、大きく違うのが、試合の全てが殲滅戦だが、この殲滅戦は、制限時間が3時間しかない。もしかして車両が残った場合は、残像車両が多い学校が勝利となる。さらに戦車の出す数が少なく制限されてる。公式戦の1回戦から準々決勝は参加車両数が10両まで認められており、準決勝は15両、決勝は20両まで認められている(最低参加車両数は5両)が女子戦車道公式戦ルールだが、男子戦車道の場合は、一回戦から決勝は、参加車両数は、8両まで認めてる。 最低参加車両数は4両で試合を行う。 少ない理由は、まだ男子戦車道のやっている人口数が少ないからだ。 男子戦車道は、立ち上げたばかり、全国大会を参加する学校も少ない。 参加校が増えればルールも参加車両数も女子戦車道に合わせると聞いてる。
ひたちなか農業高校は、ほとんど男子が多い高校だ。何故?戦車道部を作り始めたのは、会長が、ただの気まぐれで立ち上げただけだった。 いや、後から知ったが、僕達を退学を阻止する為に戦車道部を作った。 本当に、男子が戦車道やっていいのかなと思ってた。
戦車道は、女子がやるものだと僕は、そう思ってた。しかし、突然、日本戦車道連盟が、男子戦車道全国大会を開催すると聞いた時は、とても驚いた。もちろん僕達の戦車道部は、大会に出場した。
戦車は、会長が他の学校タダで貰った。壊れた戦車ばっかだった。会長曰く「俺達は、農業高校だ。こんな壊れた戦車ぐらい朝飯前だよな?」と言ってた。 確かにこの農業高校は、トラクターの修理は生徒がやっているという珍しい学校だ。だからこその選択なのかも知れない。
そして、なんとか戦車は、全国大会ギリギリに治せた。 これで僕達の戦車道が始まる!
一回戦、ヨーグルト学園との試合、いきなり練習試合無しで公式戦とかありえない。 案の定負けそうになったが、会長の応援でなんとかヨーグルト学園の戦車、全て殲滅した。一回戦突破
準決勝、サンダースとの試合、サンダースは、男子戦車道の中でも優勝候補と言われてる強豪校だ。 僕達が勝てるのか不安が高まる試合だったが、なんとか指揮を取ってひたちなか2両、サンダース1両残ってタイムアップで二回戦突破した。
決勝戦、決勝は、西住流を教わった高校との試合、最初に見た時は、殺意を感じる眼差しだった。西住流とは、『戦車道』において有名で強力な流派の1つ。日本で最古、そして最大の流派の事だ。元々女性の方が弟子は多いが、最近は男性の方も増えてる。西住流にはある言葉がある。「撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心 それが西住流…」要するに例え仲間を助けたり一丸となって戦ったりする行為を邪道と呼んでいる。 ちなみに男子西住流は、完全勝利が基本、第一回男子戦車道全国大会の優勝予想でも西住流を教わった高校も候補にあった。
そんな奴らに負けたくないと思い俺達は戦った。
見事、男子西住流を全て殲滅、完全勝利を収めた。俺達は第1回男子戦車道全国大会に優勝した。無名校が男子西住流に完全勝利をするのは、初めてらしい。 マスコミなどに大きく報道された。
それから時期は、春を迎えた。俺の新しい戦車道が今始まる!
~ひたちなか農業高校~
清水「誠~!おはよう!」
村上「たかしじゃないか!おはよう」
清水「戦車道部を立ち上げてもう1年か・・・」
この男の名前は、村上 たかし俺と同じ戦車部の部員だ。そして俺の名前は、清水 誠。高校2年生だ。
村上「そうだな・・・まさか優勝しないと俺達は、退学とかマジ焦ったよなぁ・・・」
清水「ホントそれだよな!勉強不足だけで退学とかお偉いさんは、何を考えてるんだと思った。」
村上「しかし、悠樹会長が、必死で退学を止めるために動いたんだよね。唯一退学を取り消しする方法が戦車道だった・・・」
清水「ちょうど男子の戦車道全国大会が開催されるからだったな・・・はぁ・・・優勝したのが嘘みたいだ。」
だけど俺達は優勝した。それは紛れもなく現実だ。この1年間頑張ってようやく進級できた。
山本「よー清水ちゃん!元気にしてたか?」
清水「あっ会長おはようございます!」
村上「悠樹会長、今日は校門で立ってるんですね。」
山本「まぁね君たちのおかげで我が校も有名になった主に戦車道でね」
彼がこのひたちなか農業高校の生徒会長、山本 悠樹だ。この人には感謝の気持ちでいっぱいだ。でも会長は、気まぐれな発言がほとんど多いが、まじめな時はまじめな顔するお方だ。趣味はボコられグマのグッズを買ったりアニメを見るらしい。
山本「そうそう清水ちゃん、お昼休みに生徒会室に来てくれないかな?話があるんだ。」
清水「わかりました。飯食ったらすぐ行きますね。」
山本「頼むぜーあとちなみに来るのは清水ちゃんだけね?たかし君来なくていいからね?」
村上「何でですか!会長俺一応戦車道部の一員なんですよ?」
清水「知ってるよでも今回は、清水ちゃんしか言えない話なの分かってもらえるかな?」
村上「分かりました。他の戦車道部にも伝えてきます。」
山本「ごめんね・・・でも清水ちゃんがきっと話してくれるからさ後でだけど・・・じゃあ会長は、もう教室に戻るから授業遅れちゃあダメだぞ?」
村上「はい・・・」
そう言って会長は学校の方へ行った・・・
村上「会長、何考えてるのでしょうね・・・?」
清水「さぁな・・・いつもの気まぐれな相談だろ?」
たかし「そうだと良いんだけどな・・・」
こうして教室に行き授業を受けた。この高校は、他の農業高校に比べれば面積は少し狭いが、色んなことをしてる。 当たり前にある農業科、園芸科、畜産科、食品科学科、農業土木科と珍しいものがある。それは、機械科だ。機械科なんて農業機械科があるだろと思うが、そうじゃない本当の機械を作っている機械科だ。トラクターを分解したり改造したりして新しい農業機械を作るとか・・・まさにマッドサイエンティストだ。
僕は、園芸科に所属してる。いつもどおり野菜・果物・草花の状態をチェックしたりする。
そしてあっという間にお昼休みがやって来た。
清水「お昼休みか・・・さてと昼飯は、パンでいいかさっさと売店でパン買ってくるか・・・」
生徒A「おーい!清水飯一緒に食おうぜ!」
清水「あー悪いわ会長に呼ばれてるからパスな?」
生徒A「そうか・・・じゃあ先食ってくるか・・・おーい清水飯一緒に食えないって!」
山田「は~またあの会長に呼ばれて説教かな?逃げとけばいいのにさ・・・」
ごめんな・・・山田・・・会長に逆らう事は出来ないんだ・・・
~ひたちなか農業高校 生徒会室~
さっさと飯を食って生徒会室に来た。
清水「久しぶりにここに来るけど・・・会長いるのかな・・・・? 失礼します!」
山本「よー!ここに来るのは久しぶりだねー!清水ちゃん」
清水「会長?前から思ったんですが・・・なんで『清水ちゃん』って言うんですか?」
山本「えぇ別にそんなことどうでもいいからさ! そんな話に呼んだんじゃあないから」
清水「分かってますよ。さっそく聞きますがなんで私を呼んだんですか?」
山本「そうだね・・・清水ちゃん達の戦車道部は、退学がなりそうな子達を集めた部活なのはわかるよね?」
清水「はい、そう伺っています。」
山本「今回、戦車道部はしばらく活動を休止してもらいます!」
清水「結構楽しく戦車道やってましたよ!?しかも無名校が優勝を果たすなんて・・・何か理由でもあるんですか!?」
ええええええええええええええええ!何故活動休止にするんだよ!このボコ好き会長が!!!
山本「そうだね一番の理由は、清水ちゃんに大洗に転校するのが戦車道部の休止の理由だね~」
清水「は!?言ってる意味がわからないんですが!」
いきなり新学期転校なんて聞いてねぇぞ!このボコ好き会長が!!!!
山本「まぁまぁ落ち着いて・・・この手紙呼んでみてよそれが清水ちゃんの転校理由になるからさ」
清水「手紙・・・?あて先は誰なんですか?」
山本「大洗女子学園の生徒会長だよ。角谷杏会長さ」
清水「へぇ・・・大洗の生徒会長が直々に手紙ですか・・・」
山本「まぁね一応メル友だしね」
清水「メル友!?」
なんだこの会長、いったい何者なんだよ・・・大洗の生徒会長とメル友してるのかコイツ・・・
『山本 悠樹様へ』
『拝啓 桜花の候 すっかり春らしくなりましたが、いかがお過ごしですか? というか山田君にこんな堅い手紙なんておかしいよね?
とりあえず優勝おめでとうかな?山田君の戦車道部優勝しただね!いやぁ・・・めでたいわ!
今回も干し芋を分けてくれないかな・・・?もちろんお金は払うからさ・・・うーと1箱欲しいかなじゃあよヨロシク!・・・・あとこの学校の戦車道部の隊長さんをこっちにくれないかな?もし断るならこれからあなたの店で干し芋を買わないしあとプレゼントで上げたあんこう鍋も払ってもらうからじゃあお返事は電話で頼むよ 大洗女子学園 生徒会長 角谷杏』
山本「全部読んだようだね。だから頼むね?」
清水「会長・・・意味が分からないです。 突然何故俺が大洗に行くか理由になってないです。」
山本「まぁそうだと思ったさ!でもま手紙続きあるからそれも見とけば分かるよ」
清水「ホントだ。2枚目がある。どれどれ・・・?」
『この手紙を読んだ時にわけがわからないと思ってたんでしょ?仕方ない本当の事を話すと・・・私達の大洗女子学園が廃校になるの。学園艦教育局に掛け合ってたんだけど・・・廃校なった原因は、実績が乏しく生徒が減少しているから廃校が決定されたんだ。』
『私が戦車道の全国大会で優勝すれば廃校を撤回してほしいと提案されると、それを受け入れて廃校決定を一旦保留することになったのだが、私は戦車道の事は全然わからないし・・・もちろん私の学校でしている生徒もいない。だからこそ山田君に頼みたい、山田君の学校は、戦車道の全国大会に出たんだったよね?そして優勝をした。その戦車道の隊長さんをこの大洗に来て欲しい! もし隊長さんが断っても当てはあるからいいけど・・・できればその隊長さんも来てくれると助かるかな・・・?』
清水「なるほど・・・廃校って・・・おかしくないですかね?」
山本「まぁいろいろあるって訳だ。大洗の生徒は、以前は戦車道あったが今は無いから戦車道をやるのは初めてという事になる。そこはお前達戦車道部と一緒だ。だからこそ俺からも行って欲しい。」
清水「それは・・・僕達戦車部達が、退学を阻止するために作られたと一緒と言いたいんですか?」
山本「あぁ・・・そういうことだ。清水ちゃんどうだ?大洗に転校するか?」
廃校を撤回するために・・・戦車道を立ち上げた・・・もう、答えは見えた。この杏さんは、俺に助けを求めてる。だからこそ俺は、行かないといけない運命なのかもしれない。
清水「わかりました。僕は、大洗に転校します。」
山本「早くね?普通断るはずなんだけどさぁ・・・どうして行く事にしたんだ?」
清水「はい・・・普通は断るはずですが・・・俺たちも退学を阻止するために作られた戦車道・・・目的が違っても似ている気がする・・・」
山本「そうか・・・それが清水ちゃんの答えだね?」
山本「まぁ実際は、戦車道だけの転校なんだけどさ大洗は、女子高だからね男子は普段は入れないし、勉強は通信教育になるけどいいかな?」
清水「まぁいきなり共学にするわけにもいかないですし・・・それは仕方ないですよね・・・」
山本「とりあえず杏に連絡していくか・・・」
会長は、電話で杏さんと話をするらしい。一体どんな人なんだろうな・・・
[あーもしもし?杏?俺山田だ。久しぶりだな手紙読ませてもらったぞ]
[山田君!今電話をかけようと思ったけど・・・もしかして隊長さん決心ついた?]
[まぁねその隊長さんの決心を言うから代わるね]
[分かった。]
山本「清水ちゃん、杏と話してくれないか?」
清水「あぁ分かりました・・・」
[初めまして、杏会長、清水です。]
[清水君、始めましてだね手紙読んだとは思うけど来てくれるかな?]
[俺は、大洗に行けばいいんですね。分かりました。転校しましょう!]
[ありがとうー!あとは西住ちゃんだけだね!河嶋~清水くんがきたら学園艦を自由に回れる証明書でも作ってくれ]
[西住・・・?一体何の話ですか?]
[ごめん、ごめん、今は、まだ言えない感じなんだ。清水君が大洗に来たら紹介するよじゃあこれからよろしくね! あと干し芋忘れないように!]
清水「はぁ・・・本当に干し芋好きなんですね杏さん」
山本「だろ?俺の親父が作る干し芋は絶賛してるからなぁ・・・杏の奴。」
清水「杏さんとどういう関係なんですか?」
山本「うーんと俺な戦車を集めるために色んな学校行っただろ?」
清水「えぇ壊れた戦車を集めるために色んな学校中回ったと」
山本「その時に大洗に来て杏と出会ったんだ。干し芋を上げたら絶賛してな・・・そこでメル友になったんだ」
清水「なるほど・・・じゃあ俺戻りますね。」
山本「おっと!言い忘れてた!女子戦車道の全国大会・・・もしかしたらお前出るかもしれないからそれだけ覚えといてよ!」
清水「は?俺男子ですよ?女子の戦車道全国大会出れるわけないじゃないですか!」
山本「今年から女子の戦車道全国大会は、男子は一名入れてもいいらしいとなっている。」
清水「それ無茶苦茶だろ?」
山本「あぁそう思うだけど戦車道連盟の突然の通知だからな従うしかないだろうな」
「清水ちゃん明後日、大洗に転校するから準備しとけよ〜(杏の奴電話切ってないな。まぁ話事あるから丁度いいか。)」
清水「了解です。では、失礼しました。」
[おーい杏電話切ってねぇぞ・・・]
[あーごめんごめん切り忘れたみたいだわ・・・もう電話切るね?]
[いや、少し話がしたいけどいいか?]
[珍しいじゃん山田君が、話すなんて明日は、雨でも降りそうだね・・・]
[そんなに珍しい事か?別にいつもメールとかするじゃないか?]
[山田君メールばっかりするからね、電話もしないのかなぁ・・・と思ってたけどねなんの話なのかな?]
[みほの事だ。西住みほの事についてだ。]
[山田君は、西住ちゃんの事何かしってるの?]
[あぁ1年前に会った事があるからな。黒森峰とプラウダの試合でね]
[あー確か西住ちゃんが転校になった原因って奴か]
[なんだ知ってるのか?]
[まぁね戦車道の家系だからねいろいろ西住ちゃんの事は調べたよ]
[そうか、もしかしてみほを戦車道入れるつもりは無いかな?]
[まぁね、西住ちゃんには、どうしても戦車道を入れないと後先困るんだよねーもちろん清水君だけじゃあ大変だからねぇ・・・]
[そうか・・・廃校を阻止する為ならやむ終えないって感じか・・・杏、みほを入れるなら無理矢理入れるべきじゃあ無いと思うよ。 それはぎゃ効果だと思う。 みほが、自分から戦車道を選ぶのを待つのも良いかもしれないな。]
[わかった。河嶋や、小山にそう伝えておくよ]
[すまんな、こんな大事な時期に無理言わせて・・・]
[うん、わかってる。西住ちゃんも事情があるのはわかってる。でもそれでも戦車道を選ばなかったら清水君に頑張らせないといけないな〜]
[大丈夫だ。清水ちゃんは、隊長を経験してるからきっと力になるはずだ。 じゃあ俺はもう切るからな。また、干し芋欲しかったら電話しろよ? じゃあな]
[うん了解〜!まぁ当分干し芋には困らないしね〜じゃあバイバイ。]
〜大洗女子学園 生徒会室〜
杏「河嶋〜清水君が、私達の学校に転校するから清水君の学生証と学園艦を自由に回れる証明書を作ってといて〜」
河嶋「会長!もしかしてくるんですね! あのひたちなかの軍神が、我が校に・・・」
杏「そうえば、清水君は、そんなに強いの?」
柚子「確か、男子戦車道全国大会では、決勝で男子西住流を、完全勝利したと記録に残っているみたいですよ。」
河嶋「会長そんな凄い人がうちの学校には来るんですか?」
杏「まぁね、山田君の知り合いだし、廃校の事伝えてたらあっさり引き受けてくれたんだから私達は、私達のやるべきをしよう。」
柚子「そうですね会長、桃ちゃんも頑張ろうね!」
河嶋「柚子、わかってるよ。西住も来たら今年の全国大会は、優勝もできる!あと、桃ちゃんって言うなぁ〜!」
杏「さぁ、これからが大変だ。戦車道を選択科目に加えないといけないし、選択者をできるだけ多く募らないといけないし。やることいっぱいあるねぇ」
杏「戦車道の教官も手配しなきゃな。私たち戦車のことなーんにも知らないし」
河嶋「会長……。やはり無謀では……」
杏「無謀でもやるしかない。学園を守るためにはな」
河嶋「……はい」
杏「とりあえず戦車で知ってるのはティーガーぐらいだけど、ティーガー買えるだけの予算は?」
柚子「戦車がどれだけするかは分かりませんけど、きっと買えませんよ。予算の分配はもう終わってますから」
杏「んじゃ、学園艦の中で探すっきゃないか。昔は盛んだったんだし、なんか残ってるはずだ」
河嶋「大丈夫でしょうか……」
杏「きっとなんとかなるよ!戦車道経験者が、西住ちゃんと清水君が来るんだから!」
柚子「そうですね〜とりあえずいろいろ準備しときますね!」
杏「頼むよ〜小山! 河嶋、さっき頼んだ事よろしく〜!」
柚子「はい、わかりました会長。」
河嶋「了解です、会長。」
〜ひたちなか農業高校 運動場〜
生徒会室から出た俺はすぐに戦車道部のメンバーを運動場に集合させた。
村上「隊長、話ってなんっすか?もしかしてまた悠樹会長に脅迫されたんか?」
石田「またアイツか・・・俺達は退学を阻止したのに今度は、一体何をさせるつもりなんだあの会長は・・・」
清水「まぁみんな落ち着けって今から全部話すから・・・」
俺は、会長が話した事の内容を全部戦車道部のみんなに話した。
村上「そんなぁ・・・じゃあ隊長がいないと・・・大洗女子は、廃校・・・?」
石田「てゆうか・・・その役人さんぶっ潰せばよくねぇか?そうすれば大洗女子の廃校も白紙撤回されるはずでは・・・?」
井上「コラ石田、そんなサイコパスな事やったら俺達の学校も廃校だぞ! やはり廃校を阻止するのは戦車道しかないそう思ったんだろうな。」
石田「だったら副隊長!別に隊長が行かなくてもいいのでは?西住みほだって大洗女子に来るわけだし・・・西住みほに任せておけば・・・」
山本「それはできない相談だねぇ・・・石田ちゃん・・・」
戦車道部全員「か・・・・会長!?」
山本「やぁやぁ・・・まだ話しちゃあダメって言ったのに・・・清水ちゃーん!」
清水「すみません・・・会長・・・やはり全員に嘘は無理がありますよ!」
山本「まぁ無理をさせたのも無理も無いか・・・この際西住さんの事を話しておくかなそうしたら清水ちゃんが大洗に来る理由が分かるはずだしね。」
清水「会長・・・本当にいいんですか?あの事を・・・」
山本「どっちみち全ての事を話さないと清水ちゃんが大洗にいけないからねぇ・・・清水ちゃんはもう行かないという選択はないよね?」
清水「はい、僕は、大洗女子学園の為に大洗町に行く。そう決めたんだ。分かってほしいみんな・・・」
石田「わかった・・・西住みほが何があったのか訳を聞こうじゃあないか・・・」
山本「うん・・・それは1年前の事だった・・・」
会長が語り始めた。去年のプラウダ戦と黒森峰の試合の事を・・・俺達はその試合の内容は知らない。 まぁその時は戦車道やってなかったしな。
井上「なるほど・・・川に転落した味方車両を助けるために戦車を飛び出して救出に行ったが・・・その隙に敵のプラウダ校の戦車がフラッグ車を撃破されたという事ですね・・・」
山本「そういうことなんだ・・・西住ちゃんは大洗に来る事が分かった。でも西住ちゃんは、1年前のトラウマをまだ抱えてるかもしれない。だから清水ちゃんが必要なの。わかったか?」
石田「はぁ・・・俺は、反対だけど隊長が行くなら俺は、止めねぇよ・・・」
井上「はぁ・・・なんでめんどい事を引き受けたんだお前は・・・まぁ好きだけ暴れて来いよ俺達を導いたお前だ。きっと大洗にも優勝がすることができるはずだ。」
村上「清水隊長・・・どうかお気をつけて・・・」
生徒B「隊長!お怪我無いように!!!」
生徒C「隊長!時々はここに帰ってくださいよ!」
隊長・・・隊長!隊長!!!
山本「みんな清水ちゃんの事信じてるようだね・・・清水ちゃんなんか一言言って頂戴。」
清水「お前ら!もしいつかお前達にも協力する事があるかもしれない・・・その時は、力を貸してくれないか・・・?」
戦車道部全員「はい!分かりました!」
石田「ふっ・・・隊長らしくなってるじゃねーか・・・」
井上「そうですね・・・これなら大洗に行っても安心ですね。」
村上「任せてください!隊長がピンチになったら俺たちが必ず来てやりますよ!」
清水「みんなありがとう!」
戦車道部を集めた俺は、みんなに転校の事を伝えた。 みんなは、最初は納得がいかなかったが・・・大洗女子学園が廃校になると話したらみんな俺の転校を納得がついた。
そして2日後・・・
清水の母「誠・・・?着替えとか色々持った?新しい家は、家具付きだから引越しは必要無いからね・・・」
清水の父「悠樹会長が直々に探したらしいな。感謝しなきゃな・・・仕送りは月一で送るから心配しなくてもいいぞ」
清水「父さん、母さんありがとう・・・転校を許可してくれて・・・」
清水の母「あらら・・・別にいいのよあなたは、人を助けるのがもう趣味みたいなもんだからねぇ・・・」
清水「別に趣味で人を助けるとか無いよ・・・気まぐれだよ」
清水の母「ふふふそういう事にしてあげるわ。さぁ行きなさい!自分の道は自分で進むんだからね!」
清水の父「おっ母さん良い事言うねぇ!清水、お前が戦車道を選んだのは、退学を阻止したんじゃあない・・・自分の道で選んだ事を忘れるなよ?」
清水「俺の道が・・・戦車道・・・?まぁ言われてみたらそうなるのかな・・・結構楽しくできたしなじゃあ行ってきます!」
2人「行ってらっしゃい! 時々帰ってくるのよ!」
こうして俺は、大洗町に向かう事になりました。 新しい生活だけど少し心配だ。友達とかいないから新しい友達作りたいなぁ・・・そう思っていたのであった・・・
~大洗町~
清水「ここが大洗町かぁ・・・確かあんこうで有名な所だっけ・・・?さてと俺の家は・・・あーここか・・・」
「一体どんな人が住んでいるのかなぁ・・・とりあえず隣の人には挨拶しないとな・・・」
清水「さぁーてと荷物とか降ろさないとなぁ・・・」
みほ「あわわわ!ぶつかるぅぅぅぅ!!!」
清水「えっ!うああああああああああああああああ」
みほ「ごめんなさい・・・大丈夫ですか・・・?」
清水「はい・・・なんとか・・・お嬢さんこそ怪我とかなかったですか・・・?」
みほ「はい・・・大丈夫ですよ怪我はしていなかったですから・・・えーとどちら様でしょうか・・??」
清水「えーとこのマンションに引っ越す事になる。清水 誠です。よろしくお願いします。」
みほ「清水君ね・・・私は、西住みほよろしくね!えーと清水君の家は・・・どこなのかな?」
清水「あのーどうして転びそうになったんですか?」
みほ「学校終えて急いで見たいテレビがあるから・・・急いで家に帰ったんだけど・・・清水君とぶつかっちゃて・・・本当にごめんなさい!」
清水「いやいや!別に気にする事じゃあ無いですよ!見たいテレビがあってそれで急いで帰るのは僕にもありますし・・・」
みほ「清水君も見たいテレビとかあるの?どんなテレビを見てるのかな・・・?もしかしてボコとか?」
清水「ボコ・・・?あぁ夕方にやるアニメですか・・・確か俺の知っている人が大好きでしたね・・・まぁそのおかげで僕もボコの存在を知ったんですけどね・・・」
みほ「じゃあ家に上がってよ!ちょうど清水君の家とお隣さん同士だからボコ見せてあげるね!」
は・・・?もういきなり女子高生の家に潜入・・・!?これは、フラグ立ちまくりじゃあ無いのか・・・!?西住みほ・・・何処かで聞いた事がある名前だなぁ・・・果たして何処で・・・
~みほの家~
やってやる!やってやる!やっーてやるぜ!・・・
清水「着メロ・・・?誰のだ・・・?」
みほ「これは!「おいらボコだぜ!」だね!うーん私のではないなぁ・・・」
清水「もしかして俺か!?出ないとな、もしもし・・・清水です。」
[清水ちゃん無事着いたみたいだね!元気にしてた?]
貴様か!このボコ会長が・・・!どうやって俺の着メロ変えたんだ・・・!?不思議でしかたない・・・
[あのー会長・・・?着メロ変えましたよね?]
[まぁね清水ちゃんの携帯をこっそり変えたんだよ、あとストラップもつけたよ!]
みほ「清水さんの携帯電話に付けてあるストラップ限定のボコだ・・・可愛いなぁ・・・」
清水「あっ・・・ありがとう西住さん・・・」
[へぇーみほさんをもう会ったんだ。しかも俺のおかげで友達になりそうだね!]
[会長・・・!一体何が目的ですか!?」
[ただの引っ越し祝いだよ・・・明日から大洗女子学園に行くんだから気を引き締めてねあと杏にあげる干し芋もプレゼントしなよたしか清水ちゃんの鞄に入れてあるからチェックしてねそれじゃあね!]
[おい・・・会長・・・!切られたか・・・]
みほ「あのー大丈夫でしょうか・・・?」
清水「西住さん・・・大丈夫だよ(あの会長をいつかボコ見たいにボコボコにしないといけない気がする・・・)」
みほ「それならよかった・・・アニメ一緒に見ますか?ボコって面白いんですよ!」
清水「じゃあお言葉に甘えてボコられグマのボコを見てみますか・・・」
こうしてみほとの意外な出会いだった。ボコによる出会い・・・会長は狙っていたかどうかはしらないが・・・結構みほは楽しく過ごしてた。
明日大洗に行くんだな・・・頑張らないとな!
はいどうも・・・私が考えたガルパンssでございますが・・・いかがでしたか? まだ1話ですが、これから徐々に上げていけたらいいなぁと思っています。
まだまだ未熟者ですが・・・お付き合いよろしくお願いします!
見てて気になるところ満載だけど面白いわ
……ちなみにレストアした戦車の詳細はあります?現代戦車とか………まさか…ね?精々フランスのAMXかルノー或いはホロとかチヘとかオニかなぁ?(流石にオニ車は無いか…)個人的に自走砲とか欲しかったり……