陽炎・不知火「「私たちの日常」」
本作品の元ネタはバカテスです。
なお別に投稿サイトにてラブライブ×艦これの作品を時々投稿しています。
第一話・私と幼馴染と不毛な争い
これは陽炎型のネームシップ陽炎と2番艦の不知火が艦娘学校に入学して1年と少しが経とうとしていたある13歳の6月の事。
艦娘学校訓練生寮、陽炎と不知火の部屋。
そのバスルームに不知火が、陽炎はリビングでゲームをしている。
陽炎「あ、そうそう不知火、言い忘れてたんだけどね。」
不知火「ん?、なんですか?」蛇口回す
シャワアアーーー←冷水
不知火「きゃあああアアアーーー!!」
陽炎「ガス代払うの忘れちゃってて、水しか出ないんだよ。」
不知火「先に言いなさいよ!」
陽炎「ごめん、ごめん、えっとねえ、心臓に近い所からいきなり冷水を当てると身体に悪いから、まずは手や足の先からゆっくりと・・・」
不知火「冷水シャワーの浴び方なんて聞いていません!」クワッ
陽炎「なに熱くなってるの!、そうだ!、そんな時こそシャワーでも浴びて冷静に!」
不知火「たった今浴びたから熱くなってるんでしょう!、全く!」服着る
陽炎はおバカである。
リビング
陽炎「そういえば何買って来たの?」
不知火「食べ物ですよ、今冷蔵庫空っぽですから。」
袋から取り出された物、カップ麺、カップ焼きそば、コーラ、缶コーヒー。
陽炎「買ってきてくれたの!、ありがとう!、それで不知火はどれにするの?」
不知火「私ですか?、私は・・・、カップ麺とカップ焼きそばとコーラと缶コーヒーです。」
陽炎「不知火!、さては私には割りばししか食べさせない気ね!」
不知火「待ちなさい!、割りばしだけでも食べようとするあなたの思考に一瞬引きました!(あなたは秋月ですか!)」ドン引き
陽炎「うぐぐ!」
不知火「というか割りばしが無いと素手で食べる羽目になるからあげません!、まあ割りばしはあげないですがちゃんとあなたの分も買って来ました。」
不知火は陽炎に袋を手渡す。
陽炎「なんだやっぱり私の分もあるんじゃん!」
不知火「一様この1年間ほど世話になりましたし。」
陽炎「そういって貰えるとあたしも苦労した甲斐があったわよ!」
袋の中身、こんにゃくゼリー、ダイエットコーラ、ところてん。
陽炎「え?、カロリーが・・・、成長期に必要なカロリーが・・・」
不知火「気にしないでください、私の感謝の気持ちです。」
陽炎・「・・・」
不知火「何か不知火に落ち度でも?」
陽炎「全然感謝してないじゃない!、実家でヤバい事起きたからって香取教官の目を盗んで遼からの無断脱出、更には艤装の奪取手伝ってあげたの誰だと思ってるの!、あの後バレて酷い目に合ったんだからね!」
不知火「それはお互い様でしょう!、あなたこそ浦風や谷風、浜風、磯風なんかも巻き込んで没収品奪取のために格納庫から道具を盗み出すのを手伝った挙句に私が主犯格扱いされて殺されかけました!」
陽炎・不知火「「・・・」」
陽炎「不知火、あんた殺る気?」コーラ手に取る
不知火「そうね、あなたとはしっかり決着を着けたいですね!」コーラ手に取る
陽炎「上等よ!、ネームシップに選ばれたあたしに早撃ちで挑んだ事、後悔させてあげるわ!」
不知火「口先だけは達者ですね!、覚悟しなさい!」
・・・、・・・、・・・、ピチャン
陽炎・不知火「「攻撃用意!」」バシャバシャバシャバシャ
コーラを思いっきり振る。
陽炎・不知火「「撃てーーー!!」」ぶしゅっ!
ぶしゃーーー!!、ぶしゃーーー!!
陽炎・不知火「「ギャアアアーーー!!、目がーーー!!、目に染みるーーー!!」」
不知火「やってくれるじゃない陽炎!」
陽炎「あんたこそ!、流石はあたしが認めたライバルね!」
陽炎・不知火「「・・・」」
不知火「ですがここからが本番です!。不知火を怒らせたわね!」缶コーヒー構え
陽炎「上等よ!、覚悟しなさい!」ところてん構え
ぶしゃーーー!!、ばしゃーーー!!、どしゃっ!、ばしゃっ!、コンカン!、バキバキドタバタギャースカ!
部屋に色々な物が散乱、更に服がベトベトになった。
陽炎「ねえ・・・不知火、一時停戦しない?」
不知火「ええ・・・そうですね、この戦いはあまりにも不毛ね。」
不知火は立ち上がりどこかに行こうとする。
陽炎「どこ行くの?」
不知火「シャワーを浴びに行きます。」
陽炎「いやこの部屋のシャワーは水しか・・・」
不知火「だから外に出ます。」
陽炎「黒潮たちの部屋のを借りるとか?」
不知火「それでも良いですが、せっかくですからシャワーだけで無くプールのあるところが良いですね。」
陽炎「(この辺にそんなとこ有ったっけ?)」
不知火「シャワーもプールもあって尚且つお金も掛からない最高の場所があります!」
不知火は意外とぶっ飛んでいる。
敷地内の野外プール
香取「それで?、部屋のガスを止められたので無断で学校のプールに侵入、温水シャワーを浴びたついでにあろうことか下着姿で泳いでいたという訳ですか、何か言いたい事はありますか?」
陽炎・不知火「「コイツが悪いんです!」」
陽炎・不知火「「・・・」」互いに見つめ合う
陽炎「明らかに悪いのはあんたでしょ!、まともな差し入れくらいしてよね!」
不知火「それは違うでしょう!、なぜガス代払い忘れているんですか!」
陽炎「水が出るだけましでしょが!」
不知火「水すら出ない事があるってどんな家ですか!」
ボガバカドタバタギャースカ!
香取「・・・もういいですわかりました。」
不知火「それではそろそろ帰りましょうか、いい加減遅いですし。」
陽炎「そうだね!、それじゃ香取先生、失礼しま・・・」
ガシッ!、ガシッ!
陽炎・不知火「「グエッ!」」
香取「あなた達が底抜けのバカだと言うことがよくわかりました!、罰としてプール掃除をするように!」ギリギリ
陽炎「そ、そうですね・・・、是非そうさせていただきます・・・」ガクッ
不知火「わ、私もそうさせてもらいます・・・」
不知火「チッ!、鬼香取なんかに見つかったのが運の尽きでしたね・・・」ボソッ
ひゅん!、バシン!
香取「香取教官、または先生と呼びなさい。」
不知火「」チーン
陽炎「・・・」サー←血の気が引く音
この後、二人はたっぷり補修(と言う名の鬼畜演習)をやらされました。
第二話・命がけの合宿
2日後、教室
余談ではあるが現在この艦娘学校は1学年約100名、1クラス25名程度の4クラス体制だ。
陽炎達が所属するクラスは陽炎型と秋月型から成る。
陽炎「艦娘になるのはホントに大変よね~」
もし彼女達が艦娘にならないと言う選択をしていたら、今頃は世間一般の中学生、色々お年頃な時期である。
不知火「ここに居ては色恋沙汰など(不知火には陽炎が居るから)無縁です。」
ここは一般の学校とは違うため、普段は艦娘に成るための身体能力訓練、それ以外は戦いに必要な知識と英語、数学などの一般科目などを主に授業として行っている。
黒潮「身体能力訓練の方でくたくたなんに勉強もせなあかんとか...」
艦娘とはただ強いだけではいけない。
当然身体能力は必要不可欠だが馬鹿では勝てない、そんな艦娘学校の募集要項は以下の通りだ。
国立日本海軍士官学校附属艦娘学校募集要項
本校が求める生徒像
1.体が丈夫で五体満足な者
2.頭脳明晰である者
3.何事にもめげずに立ち向かえる者
<全科必須試験>
・面接
・小論文
・体力試験
・グループディスカッション
・VR戦闘訓練
<駆逐科、海防科>
・定員:100名
・対象年齢:10~12歳
・学科試験:国語、数学、英語、理科、社会(いずれも中学入試レベル)
<軽巡科>
・定員:15名
・対象年齢:12~15歳
・学科試験:国語、数学、英語、理科、社会(いずれも高校入試レベル)
・指揮力(戦小隊~戦隊規模)
・外国語会話(英語)
<重巡科、軽空母科、水母科>
・定員:10名
・対象年齢:15~18歳
・学科試験:国語(現、古、漢)、数学(ⅠAⅡBⅢ)、英語(R、W)、理科(物理、化学、生物から2つ)、社会(地理、日本史、世界史、公民から2つ)(いずれもセンター試験~中堅国公立大学レベル)
・指揮力(戦隊~艦隊規模)
・外国語会話(英語、第2外国語)
<戦艦科、空母科>
・定員:5名
・対象年齢:15~20歳
・学科試験:国語(現、古、漢)、数学(ⅠAⅡBⅢ)、英語(R、W)、理科(物理、化学、生物から2つ)、社会(地理、日本史、世界史、公民から2つ)(いずれも早慶上理~旧帝大レベル)
・指揮力(艦隊規模)
・外国語会話(英語、第2外国語)
<潜水科>
・定員:10名
・対象年齢:10~12歳
・学科試験:国語、数学、英語、理科、社会(いずれも中学入試レベル)
・専門科目試験:潜水士資格試験(主に1級、希望者のみ特級も可)
・外国語会話(英語)
<工作科>
・定員:5名
・対象年齢:15~18歳
・学科試験:国語、英語、社会(いずれも高校入試レベル)
・専門科目試験:数学(ⅠAⅡBⅢ)、理科(物理、化学)、技術(いずれも早慶上理レベル)
・外国語会話(英語)
<補給科、給糧科>
・定員:5名
・対象年齢:12~18歳
・学科試験:国語、数学、英語、理科、社会(いずれも高校入試レベル)
・専門科目試験:家庭科(給糧艦のみ、筆記および実技)、海運学(補給艦のみ)
・外国語会話(英語)
募集定員に達していなくても、基準点に達していない者は不合格とする。
艦娘学校長 小野寺愛(元鳳翔、日本海軍少将)
艦娘学校副校長 岩屋紅葉(元龍驤、日本海軍大佐)
同校艦娘教育主任 香取
同校艦娘教育副主任 鹿島
同校生活指導主任 大鯨
同校学科教育主任 霧島
同校昼間戦闘訓練主任 神通
同校夜間戦闘訓練主任 川内
同校遠征任務訓練主任 那珂
長々となってしまったが今回は夏のイベントとしてこの艦娘学校で臨海学校が行われる事となった。
浦風「臨海学校か!、ウチらも小学校ん時もやったのう!」
磯風「ああ、海辺は実に気持ちいい。」
浜風「この臨海学校は一般の中学生のと同じ様な内容みたいですね。」
谷風「でも朝から艤装付きで水上演習、昼から夕方まで座学、夜は肝試しか...」
秋雲「肝試し以外はいつも通りじゃん!」
萩風「まあ艦娘学校ですから、一般の中学でも遊べませんけどね。」
黒潮「ん?」
秋月「どうしたんですか黒潮?」
黒潮「お昼ご飯、班ごとに飯盒水産...」
秋月「飯盒水産!、私達も昔、家族でよくやったよね!」
初月「ああ、火の調節がやや難しかったな。」
照月「懐かしい!、お父さん達と公園とか川原で良くやったよね!」
黒潮「何で川原で?」
不知火「察してやってください...」肩に手をポン
陽炎「ねえ黒潮!、あんたさっき班ごとに飯盒水産って言ってたけど!」ガタガタ
黒潮「おう!、言うた!、!!」ガタガタ
初月「おいうそだろ!」ガタガタ
陽炎型(磯風以外)&秋月型「チラッ」ガタガタ
磯風「?」←この人も作ります
不知火「教師連中は正気ですか!」ガタガタ
陽炎「班ごとに飯盒って!、飯盒って!」ガタガタ
陽炎型(磯風以外)&秋月型「「死人がでるぞ!!」」ガタガタ
こうして彼女達の暗雲立ち込める臨海学校が始まった。
臨海学校前日、教室
香取「さて、明日から臨海学校ですが、臨海学校とは何をする場所だと思いますか?」
陽炎「何って・・・、ビーチでバカンス?、海水浴?」
香取「遊びに行くのではありません!」
香取「あなたはどう思いますか?、不知火さん?」
不知火「何って、それは(陽炎で)ナニに決まっています!」
香取「まさかあなたがそういう人だとは思いませんでした・・・、まあいいでしょう、他に質問のある方はいませんか?」
嵐「はい!」
香取「何でしょうか?、嵐さん?」
嵐「場所と時間は理解しました・・・、ですがなぜ現地集合なんですか!」
香取「それほど遠くありませんので大丈夫です。」ニコ
秋月「あのー、香取先生・・・」
香取「どうしましたか秋月さん?」
秋月「実は私達、今お金が無くて・・・」
秋月型「「「・・・」」」コク
香取「電車賃もですか!」
香取「わかりました、私と鹿島の車に2人ずつ乗せます。」
秋月「ありがとうございます!」
臨海学校当日がやって来た。
時刻は午前10時頃、爽やかな海風、広がる穏やかな海(瀬戸内海)に面して佇む臨海学校、そして足元の砂浜に・・・
雪風「ヒイイイイーーー!!」
天津風「どうしたのよ雪風!」
転がる死体が3つ。
時津風「しっかりして!、浦風!、浜風!、谷風!」ユサユサ
谷風「あ・・・、なんか川が・・・」
陽炎「どうせ磯風ごはんでも食べたんでしょ?」
浦風「しっかり見張ったんじゃがのう・・・、あ・・・、船が迎えに来とる・・・」
浜風「ああ、その川を渡ればいいのですね・・・」
不知火「生死の狭間を彷徨っています・・・」
初月「僕達が部屋まで運んでおくよ。」担ぎ
陽炎「おにか・・・、香取先生、部屋割りを教えて下さ。」
香取「どうぞ。」部屋割り表
501号室:陽炎、不知火、秋雲、夕雲
陽炎「え!、夕雲!」ゾワッ
陽炎は夕雲の名前を見た途端、身に危険を感じた。
陽炎「何で夕雲!、クラス違うでしょう!」
香取「陽炎さん、不知火さん、秋雲さん、次の単語から連想される物を答えてください。」
不知火「何ですか?」
香取「温泉、女子、裸。」
陽炎「覗き!」←一度やって見たかった
不知火「覗き!」←主に陽炎のを
秋雲「隠しカメラ!」←同人誌のサンプル
デデーン!
香取「3人とも、アウトです!」
夕雲「日頃の行いね。」ニコ
陽炎「夕雲!」ゾワゾワッ
夕雲「ウフフ、よろしくお願い致します皆さん。」ニコニコ
夕雲、夕雲型駆逐艦の1番艦で陽炎の幼馴染の1人で同級生、同じ14歳であるが非常に大人びており、落ち着いていて気品があるのだが・・・
夕雲「今夜は同じ布団で寝ましょう、そして手取り足取りアレ取り、ウフフ♪」ニコニコ
陽炎「冗談じゃ無いわ!、あんたと一緒に寝たら何されるか分かったもんじゃないわよ!」
変態である。
不知火「大丈夫です陽炎、私が必ず阻止します。」ゴゴゴゴゴ
501号室
秋雲「何この掛け軸・・・」
”パンツじゃないから恥ずかしくない!!”
陽炎「意味不明ね・・・」
不知火「とりあえず正午までは自由時間らしいですよ。」
陽炎「で、どうするの?、不知火に秋雲。」
不知火「何がですか?」
陽炎「何がってそりゃあ覗きでしょう!、合宿の定番中の定番でしょ!」
秋雲「だよねだよね!」
不知火「あなた方は男子中学生ですか・・・、ですが陽炎が行くと言うのなら付き合います!、ただ・・・」
秋雲「ただ?」
不知火「これだけ警戒されていると危険ですね。」
陽炎「うぐー・・・、せっかくの臨海学校なのに!」
ガラッ
夕雲「あなた達、一体何のお話を?」
陽炎「何って?、どうやったらバレない様に覗きできるか・・・」
夕雲「ウフフ♪」ニコ
陽炎「夕雲!!(忘れてた!)」ゾワゾワッ
夕雲「やれやれ、やはり監視が必要の様ね。」ニコ
秋雲「(鬼香取め!、抜け目無いな全く!)」
夕雲「(監視・・・、監禁して視ると書いて監視、監視して視ると書いて監視・・・)」ニヤニヤ
夕雲「そういえば、午後からの水上訓練では部屋割りでの4人で1個戦隊を組んで行うらしいわ。」
秋雲「まじか・・・」
不知火「徹底していますね・・・」
陽炎「でも・・・、ここまでされると逆に燃えるわね!」超悪い事考えている顔
不知火「ですがその前に・・・」
正午
鹿島「飯盒と食材は予め用意してあるので、後は説明書に従ってください!」
陽炎「ついにこの時が来てしまった・・・」
不知火「説明書ごときで磯風のあれを止める事などできません・・・」
秋雲「まだ死にたくないな・・・」
初月「ここは浦風や浜風、谷風に任せよう。」
谷風「磯風、はい、説明書!」説明書渡し
磯風「ああ、すまない!」
谷風「にしても新しいエプロン用意して!、やる気満々だね!」
磯風「ああ、やるぞ!、今の私はやる気満々だ!」包丁キラリん
陽炎型&秋月型「「(殺るぞ!、今の私は殺る気満々だ!、としか聞こえない!)」」
皆さん、死にたくないので作戦を練って来た。
陽炎「(ダメだ・・・、全てが悪い方向にしか聞こえない!)」
不知火「それなんですが磯風、カレー作りは私達に任せて貰えませんか?」
磯風「!!」ガーン
黒潮「大丈夫やで、そん代わりに重要な任務を磯風に頼みたいんや!」
磯風「重要な任務とは?」
初風「カレーにはルー以外にも必要な物があるの、わかるわね?」
磯風「そうか!、カレーとはごはんやパンが無ければただのルー!、腹を満たす事は出来ない!」
天津風「まあそういう事!、そしてこれを任された者こそこの場での最も料理上手な・・・」
磯風「任せろ!、死ぬほど上手い物を作ってやる!」
秋月「そこまで頑張らなくても!」
磯風が任務のため、その場を去る。
陽炎型・秋月型「「(助かった・・・)」」
照月「ごはんを炊く程度なら悪くても焦がすくらいでしょう!」
初月「ああ、これで陽炎型、秋月型クラスの全滅は免れたな!」
陽炎「さて、磯風の分も美味しいカレー作りましょ!」
陽炎型・秋月型「「おおーーー!!」」
一時間後
陽炎型・秋月型「「・・・」」チーン
吹雪「どうしたんですか!」
睦月「何があったにゃし!」
磯風「?、カレーを食べた途端倒れたんだが・・・、何故だ?」
陽炎「い、いや・・・、あまりに美味しくて・・・」
不知火「あの世に行く様な心地が・・・」
秋雲「磯風、このパンみたいなのどうやって作ったの?」
磯風「ナンというパンの一種に挑戦してみたのだが、普通に小麦粉に水を混ぜてこね、飯盒にいれて火を付けたぞ。」
陽炎「(ここまではそれほど問題さそうね・・・)」
磯風「ああそれから、ナンは普通のパンより白い、更にふっくらと焼きあがる様に漂白剤と柔軟剤を隠し味に入れてみた!」
その場に沈黙が走る。
陽炎型・秋月型「「(それって綺麗に洗濯する方法だよね!!)」」
磯風の焼いた洗濯物ナンのお味は如何に!
他型駆逐艦「「「「「(あのクラスじゃなくてよかった・・・)」」」」」
午後20時、501号室
陽炎「はあー、昼は散々な目にあったわ・・・」
秋雲「その後の水上訓練まじ最悪!」
夕雲「あまり勝てませんでしたね。」
不知火「さて、風呂にでも行きましょうか・・・」
陽炎・秋雲「「!!」」ピキーン
陽炎「ちょっと待って、あたし先にジュース買ってくるわ!」
不知火「では私も行きましょう。」
秋雲「(不知火が行った・・・、作戦決行!)」
陽炎・秋雲「「グヘヘヘ!!」」超悪い顔
30分後、501号室
秋雲「さてと、夜も更けて来たね。」
不知火「作戦開始です。」
陽炎「今回は少人数の方が動きやすいから丁度いいね!」
秋雲「そんじゃあ作戦担当の不知火!、どうする?」
不知火「一度敷地から抜け出し露天風呂の裏側に回り込みます!、そしてそれほど高くない壁をよじ登ります!」
秋雲「実際は結構高いし険しいんだけど・・・」
陽炎「艦娘候補生のあたし達には楽勝!、そして!」
不知火「知っていましたか?、今日この宿に泊まっているのが私達だけで無い事を!」
秋雲「そういえば一般の高校生が泊まってるんだっけ?」
陽炎「そう、そこでさっき飲み物を買いに行くと見せかけ不知火にとあるメールを打ってもらったの!」
不知火「丁度その高校に私達の幼馴染的な男子高校生が居ましたから利用させて頂きました。」
陽炎「するとこうなる!」
ドタドタドタ!
男子高校生s「「「突撃ーーー!!」」」
鹿島「な!、何ですかあなた達は!」
香取「変態が編隊を組んでやって来ましたか・・・、いいでしょう!、応戦します!」
ドカッ!、バキッ!、ゴキッ!、ギャアアアーーー!!
男子高校生s「怯むなーーー!!」「バルハラすぐそこだ!!」「突貫!、突貫せよ!」
香取「そちらは宜しくお願い致します!」
ドカバキグシャ!、ギャアアアーーー!!
長門「良い度胸だな貴様ら!!(駆逐艦候補生の合宿と聞いてはな!!)」ゴゴゴゴゴ
武蔵「ここは通さんぞ!!(参加せずにはいられん!!)」ゴゴゴゴゴ
長門・武蔵「「未来の可愛い駆逐艦達の処女は渡さんぞ!」」ゴゴゴゴゴ
不知火「それで、これがメールの内容です。」
To.男子高校生
From.不知火
今、露天風呂に浦風や浜風、照月などが入浴中、しかも警備が薄いので覗き放題です。
秋雲「幼馴染を売りおった・・・」
陽炎「実際、警備は全然薄くないけどね!、まあこれで鬼香取は変態共に掛かりっきりのはずよ!」ニッコリ
不知火「尊い犠牲と言う奴です。」ゲス顔
秋雲「あはは、あ、そうそう、夕雲の方は上手くいったよ!」
陽炎「そう言えばそっちはどうやったの?」
秋雲「二人が部屋を離れている隙にね!、おかげで外の見回りをしてくれてるよ!」ニッコリ
夕雲「(陽炎さんのセクシー水着写真!、陽炎さんのスケスケ下着写真!、陽炎さんの全裸写真!)」ニヤニヤ
不知火「秋雲、後で私にも、言い値で買います。」ヒソヒソ
秋雲「OK!、けど値が張るよ!」ヒソヒソ
陽炎「何か悪寒が・・・」ゾワッ
不知火「まあともあれ役者は揃いました・・・」
陽炎「んじゃ、突撃よ!」
秋雲「おおーーー!!」
ガチャッ、ばん!
香取「こんばんは。」ニッコリ
陽炎・不知火・秋雲「「「・・・」」」カチーン
香取「皆さん、O☆HA☆NA☆SI、があります。」ニッコリ
ギャアアアーーー!!
少しして。
夕雲「これは一体・・・」
陽炎・不知火・秋雲「「「」」」チーン
22:30 501号室
夕雲「ふー、やっとお風呂に入れたわ!」ホカホカ
ガチャッ
陽炎「せやっ!」枕投げ
秋雲「うりゃっ!」枕投げ
不知火「ぬいっ!」枕投げ
夕雲「あはは・・・」苦笑い
陽炎「お帰り夕雲!」
不知火「行きますよ夕雲!」ブン
夕雲「きゃあ!」スカッ
不知火「チッ!、避けられましたか・・・」
香取「あなた達、さっき言い忘れ・・・、ボフッ!」枕直撃
陽炎・不知火「「・・・」」カチーン
秋雲・夕雲「「ああ・・・」」ガタガタブルブル
陽炎「(ヤバい・・・、怒られる?)」
香取「・・・」
陽炎「アウト?、セーフ?」
デデーン!
香取「アウトです!、全員そこに座りなさい!」ゴゴゴゴゴ
こうして臨海学校の夜は更けて行った。
第三話・ロリコン撃滅作戦
翌朝、陽炎と秋雲の新たな企みが生まれたのは座学が行われた後である。
香取「と言うわけで、皆さん合宿中の訓練をよく頑張ってくれたので、昼からは海水浴、本日の夕方から夜にかけて肝試しを行いたいと思います。」
陽炎「(これは!)」
秋雲「(またと無い!)」
陽炎&秋雲「「(チャーンス!!)」」グヘヘヘ
香取「なお!、前日にバカをやらかした不届き者達がおりましたため、助っ人をお呼びしました!」
ワイワイ ザワザワ
陽炎「(ちっ!、余計な事を!)」
秋雲「(誰だろ助っ人って?)」
スタスタ
長門「この度この合宿の肝試しで助っ人をすることになった長門だ!、よろしく頼む!」
武蔵「同じく、肝試しの助っ人をすることになった武蔵だ!、よろしく頼む!」
陽炎&秋雲「「げっ!」」
香取「もし何か危険な事があった場合はこの2人を頼りにしてください。」
陽炎「おのれ...」
秋雲「これじゃあ下手な事できないね...」
不知火「...」
夕雲「不知火さん…」
不知火「ええ...、あの2人は...」
夕雲「とても危険な匂いがします…」
長門&武蔵「「ふむふむ...」」ジロジロ
ながもん&たけぞう「「ふふふ...(どの駆逐艦も可愛いな!)」」グヘヘヘ
不知火&夕雲「!!」
不知火「(陽炎は私が守ります!)」ゴゴゴ
夕雲「(陽炎さんは私が貰うわ!)」ゴゴゴ
秋雲「嫌な予感しかしない...」
くじ引き後
吹雪「最初は私達だね。」
白雪「では、行ってきます。」
真っ暗な森の中を進む二人。
ガサゴソ、ガサゴソ
吹雪.白雪「「!!」」ビクッ←互いに抱き付く
吹雪「な!、なに今の!」ビクビク
白雪「さ、さあ...」ビクビク
藪の中
ながもん「真っ暗な森の中で恐怖に怯えた駆逐艦!、良い!」グヘヘヘ
たけぞう「ああ!、あの涙目がたまらんな!」グヘヘヘ
暁「次は私達の番ね!、一人前のレディはこんなんじゃ驚かないんだから!」
響「さて、いこうか。」
スタスタ
暁「響、離れないでよ...」ビクビク←響の腕を強く握る
響「(歩き難い・・・)」
サワサワサワ
暁「!!」ビクッ
響「どうした?」
暁「い!、今何かが私のお尻を触ってきた!」
響「ま、まさかそんな...」
サワサワサワ
暁「ひっ!、いやあああーーー!!」ダッシュ
響「おい待て暁!」
ながもん&たけぞう「「(グヘヘヘ、駆逐艦のお尻は最高だな!)」」
一方その頃の陽炎達。
不知火・夕雲「「・・・」」ゴゴゴゴゴゴ←無言の圧力
夕雲「不知火さん、そのくじ、私に譲って下さらない?」ゴゴゴゴゴゴ
不知火「正当なくじ引きです、ルールは守ってください。」ゴゴゴゴゴゴ
そして林道へ
陽炎「あいつら放っておいて来て正解ね!、サンキュウー秋雲!」
秋雲「あのままじゃあ一生掛かっても決まんないからね!、てかさ陽炎、あんたもいい加減に答えてやんなよ。」
陽炎「いやあいつらはただの幼馴染だし!、不知火も夕雲も姉妹みたいなもんよ!」
秋雲「ほう・・・(しかし、後でその幼馴染2人に殺されるなこの状況・・・)」
陽炎「しっかし暗いわね・・・」
秋雲「(しかし暇だね、暗闇に女の子が2人、まあせっかくだし女の子が憧れる様なシチュエーション作ってやるかな!、例えば!)」ギュッ←陽炎の手を握る
陽炎「ん?、どうしたの?」
秋雲「いやさ、なんかこんなシチュエーションて憧れない?」
陽炎「そうかな?」
ながもん・たけぞう「「みーつけた!!」」グヘヘヘ
秋雲「そうだよ!(薄い本の次回作こんなんにしよっかな!)」
不知火・夕雲「「・・・」」ゴゴゴゴゴ
秋雲「!!(え!、なに!、殺気!)」ゾワー
ガサゴソ、ガサゴソ
陽炎「なにかしら・・・」
お化けながもん「フフフ・・・」サワサワ←お尻触り
秋雲「ひっ!、今なんかが私の尻触った!」ゾワッ
陽炎「は?」
ガサゴソ、ガサゴソ
お化けたけぞう「バアアアーーー!!」
陽炎・秋雲「「ギャアアアーーー!!」」互いに抱き着き
お化けたけぞう「お前を食ってやる!!」あすなろ抱き着き
陽炎「ごはっ!、なによこいつ!、離れなさいよ暑苦しい!」ジタバタ
お化けたけぞう「グヘヘヘ」サワサワ←胸とお尻触り
陽炎「ひいっ!、どこ触ってんのよ!」ビクッ
お化けたけぞう「ハハハ、食ってやる!」グヘヘヘ
お化けながもん「では私も頂くとしようか!」グヘヘヘ
陽炎「ひいーーー!!、何なのよこいつら!」
不知火「死ね!」ゴンッ!、ガンッ!←釘バット
お化けたけぞう「ごはっ!」ドサッ
夕雲「死になさい!」バキ!、ゲシ!←鉄パイプ
お化けながもん「ぐあ!!」ドサッ
秋雲「不知火、夕雲、なんでいんの?」
夕雲「たまたまですよ、出発時間になったので出発したらたまたまあなた方とこのクズ共に出くわしただけです。」ニッコリ
不知火「そういう事です、大した意味はありません。」
秋雲「絶対うそだ・・・」ボソッ
陽炎「まあでも助かったわ。」座り込む
不知火「さて、そろそろ帰りましょうか。」
夕雲「真っ暗な森って不気味ねー」
秋雲「大丈夫?、ほらっ、うわあっ!!」コケッ
陽炎「きゃっ!!」
ドサドサ
秋雲「痛たた・・・(ん?、なんだこの柔らかい感触は?)」モミモミ
陽炎「きゃあ!、ちょっと秋雲!、あんたどこさ触ってんのよ!」
秋雲「うわごめんごめん!」陽炎に向き合った状態で馬乗り(上)
陽炎「全くもう!、今日はとんだ厄日ね!、さっさと帰るわよ!」
秋雲「あ、うん・・・」
不知火・夕雲「「おいちょっとまて!」」ガシッ
不知火「不可抗力とは言え陽炎を押し倒した様にも見えますね!」戦艦並みの眼光
夕雲「更に胸を揉んでしまうとは・・・、これはお仕置き必要ね!」メキメキ
秋雲「(不知火の目が怖い!、夕雲の爪が肩に食い込んでる!)」ガタガタブルブル
不知火「不知火を怒らせたわね!」ゴゴゴゴゴ
夕雲「陽炎さんを汚した罪、覚悟しなさい!」ゴゴゴゴゴ
秋雲「イヤアアアーーー!!、やめてーーー!!、殺さないでーーー!!」
少し手前の林道
イヤアアアーーー!!、やめてーーー!!、殺さないでーーー!!
時雨・夕立「「!!」」ビクッ
時雨「え?、なに?、今の悲鳴は?」
夕立「良くわかんない、でも本当にお化け的な物が出たっぽい?」
時雨「ま、まさか・・・」
夕立「いやでも!、さっき大声と言い!、泣きながら帰って来た暁ちゃんと言い!、お尻触られたって言う吹雪ちゃんに白雪ちゃんと言い!、何かいるんだよここ!」
時雨「ま、まさか・・・、ん?、あれは綾波に敷波かな?」
綾波「ひい!、何かいます!」
お化けながもん「グヘヘヘ」サワサワ
お化けたけぞう「いいな!、最高だな!」サワサワ
敷波「ギャアアアーーー!!」
夕立「お化け!、お化けが出たっぽい!」
時雨「お化けがお尻を触ってる・・・」
夕立「逃げようよ時雨!」
時雨「さっきの夕立の発言、もし本当に暁や吹雪が言っていた事が本当なら!」
敷波「きゃあ!、お尻触るな!」
お化けながもん・たけぞう「「グヘヘヘ」」
綾波「敷波!」
夕立「あわわわ!」
時雨「そいつらはお化けなんかじゃないよ!、助っ人の長門さんと武蔵さんだ!」
夕立・綾波・敷波「「「な!、なんだってーーー!!」」」
敷波「ああ!、そういえばアタシ、先輩に今の長門さんと武蔵さんはロリコンだから気を付けろって言われた事あるよ!」
綾波「え?、と言う事は?」真顔
夕立「こいつらただの変態っぽい?」不敵な笑み
時雨「どうやらその様だね。」真顔
お化けながもん「な!、なにを言うか!、食ってやる!」ガバッ
お化けたけぞう「そうだ!、食わせろ!」ガバッ!
敷波「そっか、正体が分かれば怖くない!、それにさ、夜戦ならアタシら駆逐艦だって変態戦艦相手なら勝てる!」
時雨「雨はいつか止むさ。」
夕立「さあ、素敵なパーティーしましょ!」
綾波「この海域は譲れません!」
お化けながもん・たけぞう「「うおおおーーー!!」」
臨海学校の最終日は真っ暗な森で幾多の悲鳴と血の雨を降らせた変態戦艦と悪夢や鬼神な駆逐艦による夜戦で幕を閉じた。
第四話・イケメンとはどんな奴?
香取「待ちなさい!、あなた達!、今日という今日は許しませんよ!」
不知火「ちっ!、流石鬼香取ですね!」
陽炎「捕まったらどうなる!」
不知火「その場でボコボコにされるか地獄の特訓です!」
陽炎「不知火!、あの窓!」
不知火「丁度いいですね!」
陽炎・不知火「「せやあーーー!!」」飛び降り
鹿島「どこに行くのですかあなた達!」
陽炎「げ!、鬼畜鹿島!」
不知火「強行突破です!」
鹿島「逃がしません!」
ドガバキ、ボガバキ
陽炎・不知火「ぎゃあああアアアアアアアアアアーーーー!!」
職員室
香取「全くあなた達は!」
陽炎・不知火「「・・・」」大破
教室
陽炎「はあー、水底を見たよ・・・」
不知火「ええ、暗くて冷たかったですね・・・」
マックス「陽炎!、大丈夫だった!」
陽炎「マックス!」
この͡娘はマックス・シュルツ、在日ドイツ人の娘であり、この国で艦娘に成ろうと決めたためドイツでは無く日本の訓練学校に入学した。
なお、夕雲型クラスに所属しているためクラスは違う。
陽炎「なに?、あたしの事、心配してくれるわけ?」
マックス「うん!、鬼香取に捕まったって聞いたから!、でもよっかたよ!」
陽炎「マックス・・・」
マックス「まだ殴れる場所が残ってて!」
陽炎「どんな心配よ!」
そして、マックスもドSの変態である。
秋雲「(あーあ、あの天然ジゴロめ、不知火と夕雲の相手だけでも大変だって言うのにマックスまで落として・・・、もうどーなってもしーらない!、まあ、こっちは薄い本のネタになるから大歓迎だけど!)」
春雨「だっ、ダメですよ!、陽炎ちゃんをいじめちゃ!」
陽炎「天使だ!、この娘、天使だ!」
不知火・マックス「「ちっ!」」
秋雲「(春雨まで落としてたんだ・・・)」
春雨、白露型・神風型クラスに所属している彼女は訓練学校入学時に陽炎と知り合い、そして落とされた娘、この娘はマックスと違いとてもおとなしく優しい娘である。
陽炎「春雨!」
春雨「もう二人とも座学抜け出してどこ行ってたんですか?」
マックス「あ、それ私も気になる!」
不知火「なに、陽炎がプールを覗きに行きたいといったので私はそれに付き合っただけです。」
陽炎「はあ!、ちょ!、なに無茶苦茶言って!」
春雨「へぇ~、その話、詳しく聞きたいですね。」ゴゴゴゴゴ
だがしかし、ガチレズでヤンデレである。
マックス「そうね!、私も!」ゴゴゴゴゴ
夕雲「では私も!」ゴゴゴゴゴ
陽炎「ちょっとあんた達?、顔が怖いわ、あと夕雲はいつの間に?、てか不知火あんた!、私に何か恨みでもあるわけ!」
不知火「落ち着きなさい陽炎、今は自分の身の心配をすべきでは?」
陽炎「!!」ゾクゾク
マックス「話は終わってないわよ陽炎?」ゴゴゴゴゴ
夕雲「ウフフフフフ」ゴゴゴゴゴ
春雨「私も終わってませんよ陽炎ちゃん。」ゴゴゴゴゴ
陽炎「うぎゃあああーーー!!」
少し後。
香取「皆さん、HRを始め・・・」
陽炎「・・・」大破炎上
香取「陽炎さん!、一体何が!、さっきよりボロボロじゃないですか!」
放課後
陽炎「痛たたた・・・、なんでこんな目に・・・」
初月「やあ陽炎、今日は災難だったね。」
陽炎「初月!、てか何よその格好!」
初月「ん?、これか?、ちょっとした付き合いだ。」Tシャツ、ジャンパー、ジーンズなど男物の服装
ちょっと紹介が遅れたが、同じ陽炎型・秋月型クラスに所属する初月、陽炎達と同じ14歳とは思えぬ凛としたボーイッシュな顔立ちに170㎝近い長身、抜群のスタイルを持ち合わせたイケメン女子。
しかも特技は武道と来たもんだ。
初月「ではな。」
陽炎「・・・、気になる・・・」
秋雲「だよね!」カメラ
陽炎「もうこの際あんたには突っ込まないけど、尾行よ!」
秋雲「OK!」
街中の物陰
陽炎「うっわー、傍から見たら男子高校生ね・・・」
不知火「なぜあそこまでめかし込んでいるのでしょうか・・・」
秋雲「さあね、でもやっぱイケメンだね初月はさ。」
陽炎「全くだわ・・・」
秋雲「どの口が言うか・・・」ボソッ
陽炎「てか不知火も来たんだ・・・」
不知火「ええ、丁度暇でしたから・・・」
秋雲「お!、動きあり!、誰か来たよ!」
不知火「コバルトブルーの髪、ツインテール・・・」
陽炎「なんかどこかで見たような・・・」
駅前
初月「やあ、待たせたね、五十鈴。」
五十鈴「いいえ、私も今来たところよ。」
初月「さて、立ち話も何だし、近くのカフェにでも行こうか。」
五十鈴「ええ♪」腕組
初月「甘えん坊だな五十鈴は。」
五十鈴「しっかりエスコートしてよね♪」
なお初月は道中、数名の一般の女子高生、女子大生に告白された。
看板の裏
秋雲「おやおや、あれは軽巡科の五十鈴さんですね!、確かあの人は今年で16歳だから年上彼女かあー。」
不知火「あれって、どこからどう見ても・・・」
陽炎「そうね、そうよね・・・」
秋雲「いいネタになりそう!」ウシシシ
陽炎・不知火「「どこからどう見てもデートよあれ!、しかも全然違和感無い!」」
秋雲「よし!、追跡だー!」
クレープ屋台
店員「はいどうぞ。」
五十鈴「ありがとう。」
初月「ど、どうも・・・」
五十鈴「どうしたの?」
初月「いや、良いのかな、僕がこんな贅沢をして・・・」
五十鈴「何言ってんのよ!、今日はそんなの気にしないの!」
初月「う、うん・・・」
物陰
陽炎・不知火・秋雲「「「・・・」」」
ベンチ
初月「おや、五十鈴、頬にクリームが付いてるぞ。」
五十鈴「あらやだ、ティッシュはっと・・・」
初月「どれ・・・」ペロッ
五十鈴「ひゃあっ!」ビクッ
茂み
陽炎・不知火・秋雲「「「(舐めた!)」」」
ベンチ
初月「よし、とれたよ。」ニコッ
五十鈴「あ、う、うん・・・」ボフン
映画館
後ろの席
秋雲「まさか恋愛映画とは・・・」
不知火「まあ良いのでは?」
陽炎「・・・」
秋雲「どったの陽炎?」
陽炎「以前、夕雲に半強制的に映画につき合わされたのよ・・・、しかもちょっと心に傷が・・・」
不知火「ほほう・・・(抜け駆けとは良い度胸ですね夕雲!)」ジャキ
真後ろの席
春雨「あらあらそれはそれは♪」ニッコリ
マックス「体の方は私が傷付けてあげようか?」ニッコリ
夕雲「また陽炎さんと映画を見られるなんて嬉しいです!」ニッコリ
陽炎「!!」ゾワゾワゾワ
夕雲「どこぞのお邪魔虫さえいなければ・・・」ボソッ
不知火「あ”?」
中間の席
初月「何か後ろの方で聞いた事のある声が・・・」
五十鈴「気のせいじゃないの?」
その後、映画が始まり暗くなると、初月から手を握り、五十鈴は初月に寄りかかりました。
ラブラブでした。
春雨「なるほど!、初月さんと五十鈴さんがお付き合いを!」
マックス「結構進んでるみたいじゃん。」
夕雲「不知火さん、その席、私に譲って下さらない?」ゴゴゴゴゴ
不知火「あなたに譲る席などありません。」戦艦並みの眼光
陽炎「(こいつらのせいで全然集中できない!)」ビクビク
秋雲「(いいぞ2人とも!、そこだ!、行け!、ヤッちゃえ!)」
映画が上映されている最中、春雨とマックスからの下心が混じった視線および不知火と夕雲の下心丸出しの喧嘩によって陽炎のメンタルがものすごく削られました。
そして秋雲は映画および初月と五十鈴をいやらしい妄想をしながら見ていた。
映画館外
陽炎「死ぬ・・・」ゲッソリ
秋雲「ほら行くよ陽炎!、二人を見失っちゃうよ!」
陽炎「ほんとあんたは元気よね・・・」
近くの喫茶店
五十鈴「ねえ、初月、ここにするの?、やめない?」
初月「ん?、何故だい?、ここのコーヒーは最高だぞ。」
五十鈴「い、いや、そうじゃなくて・・・」
喫茶店の横道
陽炎「ねえ秋雲?」
秋雲「なに?」
陽炎「何でこんなゴミ溜めに隠れなきゃいけないのよ!、臭いわよ!」ハナツマミ
秋雲「他に無かったんだから仕方ないじゃん!」
春雨「二人とも静かに!、あの店に入るみたいですね・・・(臭いです・・・)」
夕雲「何やら五十鈴さんが嫌がっている様な・・・(臭いが付いちゃう・・・)」
マックス「あの店の名前・・・、カフェ五十鈴川・・・(服が汚れる・・・)」
不知火「なるほど・・・(全く秋雲は・・・)」
陽炎「そりゃあ嫌がるわね・・・、てか秋雲、まさか臭いまんま店に入る気?」
秋雲「まさか、ちゃんと消臭スプレー持って来てるよ!」テッテレー
陽炎・不知火・夕雲・春雨・マックス「「「「「何で持ってるのよ(んだよ)・・・」」」」」
喫茶店内 カランコロン
五十鈴父「いらっしゃいませ!、て、なんだ五十鈴か!」
五十鈴「だから嫌だって言ったのに・・・」
ここは五十鈴の両親が経営する喫茶店。
五十鈴父「いつもは裏口から入って来るのに今日はどうしたんだ?」
初月「あのー、えーっと。」
五十鈴父「!!(五十鈴がイケメンの彼氏を連れて来た!、だと!)」ゴゴゴゴゴ
初月「?」
五十鈴父「お帰りなさいませご主人様、出口は後ろでございまーす!(意訳:さっさと帰れ!、お前などに娘はやらん!)」
初月「入店拒否!」
五十鈴「せい!」ブン
ゴン!、ガン!
五十鈴父「がはっ!」ドサッ
五十鈴「仮にもお客様になんて事言うのよ!、さ、あの辺にでも座りましょ!」
五十鈴と初月、着席
五十鈴「ごめんねー、あんなお父さんで・・・」
初月「いや、僕は気にしてないから大丈夫だよ、それより、前にも来た事あったけど素敵なお店だよね、ここ。」ニコッ
五十鈴「あ、ありがとう・・・」キュン
近くの席
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・春雨・マックス「「「「「「イケメンだ!」」」」」」
陽炎「てかあの五十鈴のお父さん、初月のこと男だと思ってる・・・」
不知火「まああの容姿であの服装なら仕方ないのでは?」
陽炎「そうね、あ、そういえば、前にたまたま初月が使った後のトイレに入った事があったんだけど、トイレットペーパーがちゃんと三角織されてたの!」
不知火・秋雲・夕雲・春雨・マックス「「「「「イケメンだ!」」」」」
不知火「私も以前、初月が近くの川で釣って料理したザリガニを食べさせて貰ったのですが、これが絶品で!」
陽炎・秋雲・夕雲・春雨・マックス「「「「「イケメンだ!」」」」」
夕雲「確かに、今のあの服装も総額2000円程度の安物なのですが、しっかりと着こなしていますからね!」
陽炎「ほんとイケメン要素の塊よねあいつ、しかも顔までイケメンと来た!」
秋雲「(あんたも前者の方は良く当てはまるよ!、この天然ジゴロ!)」
秋雲「てか二人に動きあり!」
陽炎・不知火・夕雲・春雨・マックス「「「「「!!」」」」」ソソクサ
・・・
五十鈴「言ってくれれば、ここでのウェイトレス姿、見せてあげたのに・・・」シュン
初月「そうだね、また今度、五十鈴がいる時にお邪魔するとしようか!」
五十鈴父「邪魔するなら帰れー!!」ドカーン←コップを叩きつける
初月「!!」ビクッ
五十鈴父「それで?、ご注文は?」ギロリ
初月「・・・、じゃ、じゃあ、カレーライスを・・・」
・・・
五十鈴父「はい、こちらご注文の品になります。」
初月「あ、ありが・・・」
カレーライス「犬は犬小屋に帰れ!」
初月「犬...」ゴゴゴゴゴ
五十鈴父「本日のサービス、お絵かきカレーライスです!」
五十鈴「ちょっとお父さん!」
五十鈴父「ささ、冷めないうちにどうぞ!」
五十鈴「いいよ無理しないで!」
初月「大丈夫・・・、普通のケチャップのかかったカレーライスだよこれは・・・」
・・・
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・春雨・マックス「「「「「「(堪えた!)」」」」」」
陽炎「あたしだったら絶対殴ってたわ・・・」
不知火「同感です・・・」
・・・
初月「そういえばスプーンが無いんですが?」
五十鈴父「当店ではカレーライスは素手で食べて頂くシステムとなっております!」
初月「本場仕込みのつもりか!」
五十鈴父「熱々のうちに召し上がれ♪」
初月「火傷しますよ!」
五十鈴父「大丈夫!、人間努力すれば何でもできます!」
初月「今使う言葉では無いですよねそれ!」
五十鈴父「はあ・・・、仕方ないですね、まずは跪いて地面をお舐めなさい!」
初月「僕は客だ!」
五十鈴「お父さん?」ゴゴゴゴゴ
スプーンは五十鈴に持ってきて貰いました。
五十鈴「ごめんねうちのお父さんが・・・、我慢できなくなったら言って?、殺してあげるから。」
初月「いや、大丈夫だよ、うん、大丈夫・・・」
五十鈴「全くもう・・・」プクー
初月「まあせっかくだ、気を取り直して、頂きます。」パク
五十鈴「どう?」
初月「うむ...、ブハッ!、ゴホッゴホッ!、ナンダコレ!、辛い!、水!、水!」
五十鈴「ちょ!、どうしたのよ!」
五十鈴父「はいどうぞ・・・」
初月「あ、ありがと・・・」コップ受け取り
ドライアイス「どう?、冷たいでしょう?」
初月「・・・」
五十鈴父「冷たい方がよろしいかと思いまして、ドライアイス入りです!」
初月「(もう完全に殺す気だ!、僕、何だかこいつを殺したくなって来た!、長10㎝を連れてくればよかった!)」
五十鈴「せやあーーー!!」ブン
ゴン!、ガン!
五十鈴父「ごはっ!」ドサッ
五十鈴「はあー、はあー、しっかり頭蓋骨砕け散ったかしらね!」ゴゴゴゴゴ
五十鈴父「い、五十鈴・・・、何故だ・・・」
五十鈴「そうだ初月、迷惑かけちゃったし、今日のお礼も兼ねて今から五十鈴特性イチゴパフェ作って来てあげる!」
初月「それは本当かい!、ありがとう!」キラキラ
五十鈴父「(な!、なんだとーーー!!)」ゴゴゴゴゴ
厨房
五十鈴「全くお父さんは!、タバスコとケチャップ入れ替えたでしょ!」
五十鈴父「悪いのはあいつだ・・・、あいつのせいなんだ・・・」
五十鈴「それじゃあパフェ作るから邪魔しないでね♪」
五十鈴父「餌付けか!、あんな犬に手作り餌付け大作戦なのか!、五十鈴!、お父さんと二人でパフェの生クリームを!」
五十鈴「主砲斉射!!」
ドカドカドカドカーン!、ドカドカドカドカーン!、ドカーーーーン!
五十鈴父「うう・・・、五十鈴・・・」チーン
五十鈴「とにかく今日はチャンスなの!、おいしいパフェ作って初月のハートを鷲掴みにするの!」パフェ持ってく
五十鈴父「あの瞳は完全に恋する乙女の瞳・・・、いけない!、止めるんだ五十鈴!、お父さんが、お父さんが何とかしなくては!」
ドタバタ!、ギャースカ!
陽炎「何か厨房の方が騒がしいわね・・・」
不知火「あのお父さん、相当絞られているのでしょうね。」
夕雲「ええ、恋の邪魔は誰にもさせません。」チラッ
不知火「ほほう・・・」ゴゴゴゴゴ
マックス「浮気なんかされたら、そうね、右手一本、以外全部へし折る!」ゴゴゴゴゴ
春雨「そうですね、私は・・・、ウフフフフフ♪」満面の笑み
陽炎「ちょっと怖いわよあんた達!」ガクガク
秋雲「お!、進展あり!」
パフェをドーン!
初月「こ、これは!!」涎
五十鈴父「先ほどは大変ご無礼を致しました・・・、これはそのお詫びとしてお受け取り下さい・・・」
初月「(すごい!、姉さん達にも食べさせてあげたい!、しかし、五十鈴本人が持って来ないと言うのは何か怪しい・・・、いやしかし・・・)」
初月「パフェがタダなんだ!、ごめん姉さん達!、頂きます!」パク
五十鈴父「(掛かった!、そのパフェには大量のタバスコが!、その辛さに打ち震え五十鈴の事も嫌いに成ってしまえ!)」悪い顔
初月「・・・、んっ!、うんまーい!!」キラキラ
五十鈴父「なに!、何故だ!、俺は確かにタバスコを!」
五十鈴「お・と・お・さ・ん」ゴゴゴゴゴ
五十鈴父「!!」ビクッ
五十鈴「あ~ん」ヒョイ
五十鈴父「はい!」パクッ
五十鈴「どうかしら?」
五十鈴父「!!、辛い!、辛いーーー!!」汗ダラダラ
五十鈴「はあ、本当に子どもねお父さん・・・」
初月「五十鈴!、これって!」
五十鈴「もちろん!、この五十鈴の手作りパフェよ!、安心してね♪、悪さされない様にラベルを張り替えて置いたの!、タバスコとイチゴソースをね♪」ウィンク
初月「なるほどね。」
五十鈴「で?、肝心のお味はどうかしら?」
初月「そうだね・・・、これだったら毎日でも食べられそうだよ!」
五十鈴「本当!!、良かった!!」パアアー
こうして初月と五十鈴は二人で仲良くパフェを食べましたとさ。
店員「お待たせしました、イチゴパフェになります。」
陽炎「どうも!」
春雨「美味しそうです!」
マックス「たまには良いねえこういうのも!」
秋雲「ささ、食べよ食べよ!」
不知火・夕雲「「陽炎(さん)、あーん♪」」ニッコリ
陽炎「ちょっ!」ビクビク
初月・五十鈴「「・・・、あっ!」」
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・マックス・春雨「「「「「「かっらーーーい!!」」」」」」汗ダラダラ
こっちのパフェに大量のタバスコが混入しておりました。
帰り道
陽炎「全く、酷い目にあったわ・・・」
不知火「お代を無料にしてもらえてよかったです・・・」
秋雲「てかさ、もう20:30だけど、あの二人まだデート続けるみたい、こっちもまだ尾行する?」
夕雲「当然です!(陽炎さんとのデートの参考にします!)」ニヤニヤ
マックス「面白そうだし、私も行くわよ!」ワクワク
春雨「わ、私も興味あります!」ワクワク
尾行続行、町はずれの公園。
陽炎「ここで休憩するみたいね。」
秋雲「初月がベンチを立った、飲み物でも買いに行くのかな?」
公園のベンチ
五十鈴「あーあ、お父さんのせいで折角のデートが台無しだわ・・・」溜息
不良1「ヘーイ彼女!、今一人?」ケラケラ
不良2「良かったら俺らと遊ばない?」ニヤニヤ
五十鈴「ちょっと!、何よあんた達!」
不良3「おお!、よく見たら結構かわいい顔してんじゃん!」ニヤニヤ
不良4「胸も結構あるね~」
五十鈴「ちょっ!、近寄らないで気持ち悪い!」ビクビク
五十鈴は不良の男子高校生4人に囲まれた。
不良1「まあそう言うなって!、退屈させないからさ!」ニヤニヤ
五十鈴「い!、嫌よ!」ビクビク
不良4「ほら行こうぜ!」ガシッ←腕掴み
五十鈴「きゃっ!、嫌!、離して!」涙目
不良3「騒ぐんじゃねえ!」
不良2「おとなしく従っといた方が良いよお嬢ちゃん!」ニヤニヤ
五十鈴「う、うう・・・」ガタガタ
物陰
陽炎「やばっ!、助けに行った方が良くない?」ギリッ
不知火「同感です!、でもこのメンバーだとやれるのは私と陽炎、マックスの3人です!」ギリッ
マックス「初月を入れても4人だし、男子高校生相手だと足り無いわ!」グググ
秋雲「どうしよう!、今から夕立に時雨、綾波や長波とか呼ぶ?」アタフタ
陽炎「間に合わないわよ!」
春雨「どうしたらいいんでしょう!」アタフタ
夕雲「・・・自分が情けないわ!」ギリッ
不良1「おら来い!」グイッ
五十鈴「きゃあ!」
初月「ねえ君たち!、僕の連れに何か用かな?」ゴゴゴゴゴ
不良2「ああ?、んだてめえ!」ギロッ
初月「もう一度聞こう、僕の連れに何か用かい?」ゴゴゴゴゴ
この時の初月はマジギレであった。
不良3「てめえ、1人で俺ら相手にやろってか?、上等だこの野郎!」ブン
五十鈴「初月!」
不良3が拳を振り上げ初月に襲い掛かる。
初月「せやあーーー!!」
ドカッ!、ドスッ!
不良3「ぐあああーーー!!」ドサッ
しかし吹き飛んだのは不良3の方で、不良3は初月の強烈な後ろ回し蹴りを食ら大の字に倒れ込んだ。
不良1・2・4「「「・・・」」」汗ダラダラ
初月「3度目だ、僕の連れに何か用かい?」ゴゴゴゴゴ
不良1「て、てめえよくも不良3を!、やっちまえーーー!!」
不良2・4「「おらああああーーー!!」」
今度は3人が一斉に襲い掛かって来た。
マックス「ちょっと待ったーーー!!」
陽炎「マックス、それあたしの台詞!、まあいっか・・・」
不知火「無茶にも程がありますよ初月!」
初月「皆、なんで・・・」
すると物陰にいた陽炎、不知火、マックスが間に割って入った。
相手が1人気絶した事と、後は友情の様な物だ。
不良1「今度は何だ!、何なんだてめえらは!」
陽炎「通りすがりのこいつの友人よ!」
マックス「で、その友達がDQN共に絡まれてると来た。」
不知火「不知火を怒らせたわね!」戦艦並の眼光
初月「ふっ、なるほど、こっちは新たに3人加わるが、どうする?」
不良2「うるせえ!、女子が3人加わったところで大した事ねえだろうが!」
不良達は喧嘩を止める気は無いと判断した。
陽炎「どうする初月、あんたが決めて良いわよ。」
初月「当然、殲滅だ!」
ドカバキドスッ!、バキグキパリーンッ!、ギャアアーーー!!
不良1・2・4「「「」」」チーン
五十鈴「初月!」抱き着き
初月「!!、五十鈴、どうしたんだい?」
五十鈴「怖かった、怖かったよーーー!!」涙目&上目遣い
初月「///、悪い事をしたな、済まない・・・」
五十鈴「んん、ありがとう・・・」ギュー
陽炎「あらあら、あたし達はお邪魔みたいね。」ニヤニヤ
不知火「お邪魔虫は退却と行きましょうか。」ウンウン
秋雲「ウヘヘヘ、最高にいい絵が描けました!」
夕雲「相変わらずぶれませんね秋雲さん。」
春雨「?、今だれかいたような?」
マックス「まさか・・・」
翌日、学内新聞にこれらの一連の出来事が載せられ五十鈴と初月が相当お悩みになったのはまた別のお話。
?「?、見ちゃいました!」ソソクサ
第四話・艦娘と教師と教官と
突然だがこの艦娘学校の教師を少し紹介しよう。
この学校は軍学校ではあるが、駆逐科の平均年齢が14歳程度なので教官ではなく先生と呼ばせている節がある。
そしてこの学校の教師は練習巡洋艦以外は現役を引退したした元艦娘がほとんどである。
キーンコーンカーンコーン
香取「HRをはじめます。」
艦娘候補生(生徒)「「「クカーーー」」」ZZZ
秋月「ちょっ、みんな・・・」アセアセ
雪風「(香取先生怖い・・・)」ガクガク
香取「ほほう・・・」ゴゴゴゴゴ
ギャアアアアーーーー!!
キーンコーンカーンコーン
一時間目・社会
先代足柄「794年、平城京から遷都して来た都は何かしら?、はい!、嵐!」
嵐「えー、えーっと・・・、うぐいす?」
先代足柄「ざ~んね~ん!、いつも私の授業を飢えた狼の様に食いついていればわかるはずよ~、今日の宿題は二倍ね!」ニコニコ
嵐「嘘だろ!」
時津風「あー、足柄先生また合コンで轟沈したんだねー、もうすぐ30歳だーてなんか騒いでたし!、男って深海棲艦よりも厄介なのかもね!」ボソボソ
天津風「ちょっと止めなさいよそんな話!」
先代足柄「ふっ」チョーク投げ
ベシッ!
時津風「みぎゃあーーー!!」
キーンコーンカーンコーン
二時間目・英語
先代Warspite「次の英文を和訳してください、はい、秋雲。」
秋雲「うげっ・・・」
先代Warspite「She became centimental feeling .」
秋雲「えーっと、彼女はセンチメートルな気分になりました、でいいのかな・・・」
プークスクス!
秋雲「な、何よ!」
先代Warspite「秋雲さん、その気持ちは定規で測れるのですか?」
キーンコーンカーンコーン
三時間目・数学
先代霧島「半径3の円の中心から半径1の円を抜き取った場合、残った部分の面積はいくつになりますか?、陽炎さん!」
陽炎「クカーーー」ZZZ
艦娘候補生「「「・・・」」」ガタガタ
先代霧島「陽炎さん?、どうかしましたか?」
陽炎「うーん、むにゃむにゃ・・・」ZZZ
先代霧島「・・・、チェックー、ワンツー、マイクチェックの時間だグゥオラアアアーーー!!」ビキビキ
陽炎「ふえ?、うぎゃあああーーー!!」
キーンコーンカーンコーン
四時間目・弾道物理学(特殊科目)
先代摩耶「んでもって、この角度で撃てば10000m先の相手に命中する訳だが、背後から新手の敵が来たら、どこに陣取りどうやってその敵を撃つか、不知火!、答えてみろ!」
不知火「・・・、ここでしょうか、ここから撃ちたいと思います。」
先代摩耶「お前正気か?」
不知火「何か不知火に落ち度でも?」ドヤッ
先代摩耶「こっから撃ったら味方に当たるぞ!」
不知火「!!」
プークスクス!
キーンコーンカーンコーン
昼休み
香取「待ちなさいあなた達!」
陽炎「待てと言われて!」
不知火「待つ奴が!」
秋雲「この世いる訳ないでしょ!」
香取「今日と言う今日は許しません!」
ギャアアアアーーーー!!
キーンコーンカーンコーン
五、六時間目・艤装運用(特徴科目)
先代夕張「電探はうんぬんかんぬん~!、レーダー照準はうんぬんかんぬん~!」超イキイキ
艦娘訓練生「「「(さっぱり分からん・・・)」」」頭プシュー
先代明石「主砲の構造はうんぬんかんぬん~!、魚雷の構造はうんぬんかんぬん~!」目がキラキラ
艦娘訓練生「「「(全く分からん・・・)」」」頭プシュー
先代明石・夕張「「と言う訳で!、装備開発および発展のため!、皆さん実験台になって下さい!」」ニコニコ
艦娘訓練生「「「ふざけんな!、このマットサイエンティスト共!」」」
この学校の生徒は超個性的な娘ばかりである。
しかし、その生徒たちを指導する教師と教官はそれ以上の個性派揃いなのである。
翌日、教室にて・・・
キーンコーンカーンコーン
長門・武蔵「おはよう諸君!」
陽炎型・秋月型「「!!」」
初風「あのー・・・」
長門「何だ?」
初風「なぜ長門さんと武蔵さんが?」
長門「うむ、実は香取教官が急遽として教官主任になったのだ。」
武蔵「鹿島教官も補佐に入る様になるため、このクラスの担任、副担任が居なくなってしまうのでな。」
長門・武蔵「「我々が担任、副担任となる事となった!」」
陽炎型・秋月型「「何ーーー!!」」
陽炎「(これじゃあ毎日が鬼の特訓の様なもんじゃん!)」
秋雲「(脱走できる隙がねえ!)」
不知火「(よりによってこいつらですか!、こんなロリコン共に陽炎は渡しません!)」ゴゴゴゴゴ
長門「我々が担任、副担任になったからにはこれまで以上にビシバシ行くから覚悟しろ!」ゴゴゴゴゴ
この2人、ロリコンの変態ではあるが、かなりの実績を持つ鬼教官である。
武蔵「因みに私が副担任、担当は水上格闘戦術(特殊科目)だ!、徹底的にしごくから覚悟していろ!」ゴゴゴゴゴ
黒潮「(先の大戦時に武蔵体操学校なんて呼ばれてただけあるんやな・・・)」
長門「担任はこの私だ、科目は通常の体育を担当する!」
陽炎「地獄の始まりだ・・・」
第五話・問題児なりの正義
段ボールの山「やあ、しっかり運んでね。」
香取「物凄い量ですね・・・」
鹿島「ええ、とりあえず金庫まで運びましょうか。」
長門「しかし、今ここにいるのは4人だ、1日では無理だろう。」
武蔵「こればかりはな。」
香取「あ!、それでしたら私にいい考えがあります!」
・・・
陽炎「それのどこがいい考えなのよ!」
香取「いいではありませんか、減る物では無いですし。」
陽炎「減るわよ!、主にあたしの自由時間が!」
不知火「大体何故私達が荷物運びなど、陽炎は良いとして。」
陽炎「そうだそう・・・、って!、ちょっと不知火!」
ギャーギャー!、ワーワー!
香取「静かにしなさい!、これを見ても同じ事が言えますか?」
不知火「これとは?」
香取「これです!」ピラッ
請求書「ガラスの修理代:108000円」
陽炎・不知火「「・・・」」ガタガタ
香取「先月あなた達が壊した窓ガラスの修理代です!、ですが事と次第によっては無かった事にしてあげます、さて、ここまで言えば後はわかりますね?」
陽炎・不知火「「よろしくお願い致します!」」
香取「はい、素直でよろしい。」
玄関口
不知火「威勢よく言ってはみたものの・・・」
段ボールの山「やあ、早く運んで。」
不知火「すごい数ですね・・・」
陽炎「腰を痛めそう・・・」
運搬開始
陽炎「たく、何であたしがこんな事を・・・」
不知火「10万も取られるよりはマシです。」
ツルッ
陽炎「みぎゃあーーー!!」コケッ
バサバサバサ
不知火「ちょっ!、大丈夫ですか!」
陽炎「痛たたた・・・、あーあ、盛大にぶちまけちゃった・・・」
不知火「まったく、さっさと片付けますよ!」
陽炎「ヘーイ。」
不知火「・・・、これ、次に学科試験の問題ではないですか!」
陽炎「マジで!」
不知火「と言うと、これらの段ボールの中身は!」
陽炎「テストの問題!、てことはこれを覚えれば!、・・・、なーんてね、流石にそれはダメね。」
不知火「ええ、と言うかあなたには必要ないでしょう。」
陽炎「まあね!、てかあんたも。」←座学トップ3
不知火「ええ、次は負けません!」←座学トップ5
この2人、やる事はそれこそバカの所業であるが勉強はできるため教師陣を悩ませる程の高レベルなバカができる。
陽炎「問題は秋雲とマックスね・・・」
不知火「毎度の事とは言え、もう慣れました。」
陽炎「夕雲と春雨にも手伝ってもらおうかしらね。」
不知火「ええ・・・(その2人にも注意を払わなくてはいけませんね!)」
金庫、扉閉める。
陽炎「あーーー!、疲れたーーー!」
不知火「思いの他キツイです・・・」
長門「まあよくやってくれたが、あれとは2週間後の試験日に対面だ!、しっかり勉強しておく様に!」
陽炎「ヘーイ。」
物陰
?「なるほどね・・・」ニヤニヤ
??「あれを使えば助かるわね!」ニヤニヤ
???「どうやって手に入れようかしら。」ニヤニヤ
教室
春雨「無い!、無いです!」
マックス「一体どこに行ったのよ!」
夕雲「大金を叩いて折角手に入れたのに!」
夕雲・春雨・マックス「「「陽炎さん(ちゃん)の秘蔵写真!」」」
初月「どこだ!、どこへ行ったんだ!、五十鈴とのデートでの写真!」
秋雲「無い無い無い!、どこ!、薄い本の次回作の原稿!」
陽炎「あんた達、一体何を騒いでるわけ?」
夕雲「無いのよ!」
陽炎「なにがよ?」
マックス「教室の後ろにあった段ボールに隠しておいたのに!」
陽炎・不知火「「!!、まさか!」」ガサゴソ
不知火「無い!、私の(陽炎の)秘蔵コレクションが!」
陽炎「うそ!、あたしの(神通さんの秘蔵コレクション)も無い!」
不知火「まさかさっきの段ボール!」
陽炎「・・・」
陽炎・不知火「「「ああーーー!!」」」
春雨「まさか・・・」
秋雲「持って行っちゃったの!」
陽炎・不知火「「・・・」」コクコク
夕雲・春雨・秋雲・マックス「「「「・・・」」」」ゴゴゴ
初月「まあ落ち着け、要は取り返せいい話だろ?」
陽炎「まあそうだけど・・・、どうする?」
夕雲「初月さんに賛成です。」
マックス「私達も勿論協力するけど、失敗したら?」ジロッ
陽炎「!!」ビクッ
春雨「そうですね、お仕置きです!、はい!」ニッコリ
陽炎「ちょっ、ちょっとあんた達・・・」ガタガタ
不知火「やれるだけやってみますか?」
陽炎「そ、そうね!、あたしの人生、いや命のためにも!」
不知火「やりましょう!、思いは皆同じはずですから(あなたの人生は私がもらいます)。」
夕雲「まあ、そうですね。」ニッコリ
マックス「こうなったらとことんやるわよ!」
秋雲「あれが無くなったら今月の売り上げ無くなるし!、やるぞ!」
春雨「なんだか、ちょっと楽しくなって来ました!、はい!」
不知火「それでは皆さん、一蓮托生です!」
陽炎「あたしらの大切な物を取り返しに行くわよ!」
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・春雨・マックス・初月「「「「「「「おおおおおーーーーーー!!」」」」」」」
物陰
?・??・???「「「良い事聞いちゃった!」」」ニヤリ
翌朝、寮の談話室
秋雲「そんで、どうすんの?」
不知火「あの金庫の中にあるとすれば、暗証番号と鍵が必要ですね。」
陽炎「鍵だけでも、暗証番号だけでも空かない設計よ。」
マックス「うわ、面倒くさ!」
夕雲「中々難儀ね。」
初月「陽炎と不知火は暗証番号は知っているんじゃないか?」
陽炎「いいえ、あれは毎日変わるのよ。」
不知火「このままでは八方塞がりですね。」
霞「ねえあんた達。」
陽炎「霞?」
不知火「曙、満潮も。」
曙「実はさ、あたしらもあの中に落とし物したの。」
夕雲「まあ・・・」
満潮「そこで、私達が暗証番号を提供するから、鍵をどうにかしてくれないかしら。」
秋雲「マジで!」
霞「ほらこれよ、今日の暗証番号。」カメラ
春雨「どうやってこんなの取ったの?」
曙「まあとにかく、鍵を手に入れてくれたら暗証番号は教えてあげるわ、取って来れればの話だけど。」
満潮「どうかしら?」
不知火「・・・、良いでしょう、乗りましょう。」
陽炎「そんじゃまあ、鍵を取りに行きますか!」
職員室
鍵「しっかり守って欲しいのです!」
長門「うむ。」
陽炎「うえ!、金庫の鍵あったけど長門先生の真後ろだ!」
夕雲「迂闊に近づけませんね・・・」
秋雲「だったらここは怪盗風にやってみたらどう?」
春雨「怪盗風ですか?」
秋雲「よくあるじゃん、あらかじめ本物そっくりの偽物を用意して主人に盗んだと見せかけて、確認しに戻り鍵を開けたところで襲撃するやつよ!」
夕雲「なるほど!」
初月「そうか、では陽炎、今回の責任を取って怪盗役を頼む。」
陽炎「は!、なんであたしなのよ!」
マックス「誰のおかげでこうなったのかしら?」ゴゴゴゴゴ
陽炎「・・・、わかったわよ!」シブシブ
ガラッ
陽炎「長門先生!、これを見ろ!」←テスト用紙(偽物)
長門「なんだそれは?」
陽炎「次のテストの問題用紙よ!、さっき拾ったわ!」
長門「そうか、ならそれを寄越せ。」
陽炎「え?、ちょっと、盗まれたかどうか金庫に確認に行かないんですか?」
長門「今貴様が持っているので十分だ。」
陽炎「うっ・・・」
長門「さあ、早く寄越せ!」ゴゴゴゴゴ
ギャアアアアアアーーー!
職員室前
陽炎「全然だめじゃないの!」大破
初月「流石は長門教官と言ったところか・・・」
不知火「なるほど、では秋雲・・・」ボソッ
秋雲「ちょっと気が引けるな・・・」ポチットナ
ボイスレコーダー(陽炎ボイス)「マックスってホント壁だよね!、堅い!」
陽炎「へ?、ちょっと何よ今の?」
マックス「陽炎?」ゴゴゴゴゴ
陽炎「いやちが、あたしじゃなくって!」
マックス「あたしのどこが堅いですって!」ガシッ
ベキベキベキ!
陽炎「いやあああーーー!、痛い痛い痛い!」
長門「貴様ら何を騒いでおるか!」ガシッ
ベキベキベキベキベキベキ!!
陽炎「あああアアアーーー!」
秋雲「おお、見事なアイアンクロウ・・・」
初月「不知火、君は本当に陽炎のことが好きなのかい?」
不知火「ええ、まずはこれでマックスの事を嫌いになって貰います。」ニヤリ
夕雲「不知火さんあなたねえ・・・」
屋上
陽炎「ううう・・・」大破炎上
マックス「まったくもう!」プンスカ
春雨「大丈夫ですか陽炎ちゃん!」アセアセ
陽炎「誰よ・・・、あんなふざけた音声流したの・・・」
秋雲「まあこれも作戦の内って事で!、鍵は奪取できたよ!」←鍵
不知火「やりました!」
春雨「これでこの後の事は捗りますね!」
初月「それじゃあ行くか!」
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・春雨・マックス「「「「「「おおーーー!!」」」」」」
金庫の前
がちゃ!
陽炎「よし!、鍵が開いたわ!」
秋雲「さあ、速く暗証を!」
曙「落ち着きなさい!、これよ!」←デジカメ
霞「いい、一回でも間違えると警報が鳴るわよ!」
陽炎「了解!」ポチポチ
金庫「くっ!、開けられてしまった!」
満潮「さ、行くわよ!」
不知火「ほほう、中は結構広いのね。」
ガサゴソ、ガサゴソ
秋雲「あった!、今回の同人誌の原稿!、これで諭吉さんいらっしゃーい!」
初月「五十鈴との思い出、よかったよ。」ホッ
マックス「いやー良かった見つかった!」バンサイ
春雨「沢山課金しましたからね!、はい!」ニッコリ
夕雲「全く、一時はどうなるかと思ったわ。」ウフフフ
不知火「まさか、こんなことになるとは、不知火の落ち度ですね。」
陽炎「いやっほーい!、神通さんの生写真!、青葉の奴中々値下げしてくんないんだもん!、ゲットするの大変だったんだから!、でも良かった!」スリスリチュッチュッ
ガサゴソガサゴソ
満潮「ねえ、これかしら?」ボソ
曙「そうね、多分これよ。」ボソ
霞「ホント、バカのお陰で助かったわ!」ボソ
秋雲「あんた達、何やってんの?」
霞「何ってそりゃあねぇ...」ニヤニヤ
曙「これ以外に何があるかしら?」←テスト用紙
春雨「それはダメです!」
霞「なーに、ほんの予習よ予習。」ニヤニヤ
満潮「あんた達だって私用で入ったでしょ?、やってることは同じじゃないかしら?」ニヤニヤ
陽炎「は!、あたしらはそんな卑怯をするために入ったんじゃ無いわよ!」
曙「だとしても、第三者がこの様子を見たらどう思うかしら?」
不知火「くっ!」ギリ
霞「にしても、陽炎に不知火、秋雲はともかく、何で真面目な夕雲や春雨なんかがいるのかしら?、陽炎みたいなバカに付き合ってたらいつか身を亡ぼすわよ。」ニヤニヤ
春雨「やめてください・・・」ボソッ
満潮「そうそう、普段問題ばっか起こしてるバカでアホでどうしょうもないバ陽炎ら何かと付き合ってたら、ねえ?」ニヤニヤ
マックス「ちょっとあんた達いい加減に!」ワナワナ
初月「目の前で友人を馬鹿にされて黙っているわけにはいかないな!」ゴゴゴゴゴ
曙「ちょっと、あんた達なに熱くなってんのよ、バ陽炎なんかのためにwwww」ニヤニヤ
夕雲「!」ブチッ
不知火「あなた達、不知火を怒らせ・・・」ゴゴゴゴゴ
夕雲「いい加減にしなさい!!」クワッ
全員「「「!!」」」
秋雲「(夕雲がキレた!)」
夕雲「さっきから自分たちの言いたい放題!、確かに陽炎さんがバカなのは確かね!」
陽炎「いや、そこは否定してよ・・・」
夕雲「普段から座学を途中で抜け出すし、夜な夜なプールに不法侵入もするし、演習の時は調子に乗って物を壊した事もあるわ!」
曙「どっからどう見てもバカじゃないの!」
夕雲「でもそれは陽炎さんの1表面に過ぎないわ!、私と陽炎さんは!、ついでに不知火さんとも!、もう生まれながらの幼馴染で幼い頃から長い時間を過ごして来たからよくわかるの!、陽炎さんが普段バカをやるのは表裏が無くてとても明るい証拠!、勉強だって演習だってあなた達なんかより全然上じゃない!、陽炎さんはとても優しくて頼りになって私達をいつも支えてくれて情に厚くて!、誰にでも優しくし過ぎるのはどうかと思いますがでも!、陽炎さんの事を知っている人たちで陽炎さんの事を悪く思っている人なんて誰もいないわ!、陽炎さんの事を何も知らない癖に好き勝手言わないで!」涙目
陽炎「夕雲、あんた・・・」ジーン
不知火「台詞を取られてしまいましたか・・・」ボソッ
霞「ちょっと夕雲、あんた何、どうしてそんなに熱くなってんのよ・・・」
満潮「あんた、このバカに毒されたの?」
夕雲「・・・」キッ
曙・満潮・霞「「「!」」」ビクッ
曙「まあとにかく、あんた達にとっても悪い状況に変わりは無いわ、こうなったら一蓮托生よ!、あんたらはあたしらがここで何をやったかは知らない、あんたらもあたしらがここで何をやってたかは知らない。」ニヤニヤ
満潮「まあ熱くならず、もっと人生賢く生きましょう。」ニヤニヤ
霞「急がないと先生達が気が付いちゃうわよ。」ニヤニヤ
曙、満潮、霞、離脱
屋上
初月「あいつらちっても反省していないな。」
春雨「・・・」フルフル
マックス「春雨、あんた・・・」
春雨「あんなに陽炎ちゃんをバカにされて悔しいです!」フルフル
夕雲「どうしたものかしら・・・」半ギレ
秋雲「なんかこのままは嫌だね・・・」ゴゴゴゴゴ
陽炎・不知火「「・・・」」
少し経って秋雲、夕雲、マックス、春雨、初月は寮に帰った。
陽炎「ねえ不知火・・・」
不知火「ん?」
陽炎「あたしらってさ、やっぱバカなのかな?」
不知火「何を今更、あなたは正真正銘のバカです。」
陽炎「あんたも似たようなもんでしょ!」
不知火「・・・、まあ、今はそういう事にしておきます。」
陽炎「今回の事はあたしらがやった事だし、別にあたしはさ、あたしの事どれだけ言われようが構わないけどさ・・・」
不知火「・・・」
陽炎「でも!、どうして関係ない夕雲や春雨たちまであんな言われよう!、あれは流石に許せないわ!」
不知火「・・・、あなたはどうしたいですか?」
陽炎「そりゃあ今すぐにでもボコボコにしてやりたいけど私情での喧嘩は退学処分もあり得るわ!、だから不知火!」
不知火「?」
陽炎「今度の無差別チーム対抗の総合演習で堂々とボコボコにしてやらない?」
不知火「!!、それは良いアイディアですね!、やりましょう!」
陽炎「流石は幼馴染!、そう来なくっちゃね!」
不知火「でもその前に、やられっぱなしは流石に悔しいので。」ニヤニヤ
陽炎「ああ、なるほどね。」ニヤニヤ
バーン
陽炎・不知火「「!!」」
秋雲「ヤッホー、話は聞かせて貰ったよ!」
陽炎「秋雲!」
秋雲「2人切りで屋上にって何も起きないはず無いよね!、だからこんなの用意したよ!、”アレ”は今の訓練用の艤装じゃ壊せないからね!」ニヤニヤ
不知火「なるほど、それで?、何を用意して来たんですか?」ニヤニヤ
秋雲「ジャジャーン!、ブルーマーメイド(海保)御用達!、300MPaハイパーウオーターカッター!、倉庫から盗んで来ちゃった!」フスン
陽炎「秋雲あんた!」キラキラ
不知火「最高です!、秋雲!、あなたは最高です!」キラキラ
秋雲「そんじゃあいっくよー!」
陽炎・不知火・秋雲「「「おおおーーー!!」」」
陽炎「っと、その前に!」
不知火・秋雲「「?」」
陽炎「磯風のお弁当貰ってくるよ!」
秋雲「おお!」
不知火「それは良いですね!」
職員室
鹿島「なんかお弁当だそうですよ。」
香取「丁度お腹が空きましたし食べましょうか?」
長門「そうだな。」
武蔵「駆逐艦からの差し入れだ、頂こう。」
パクッ
香取・鹿島・長門・武蔵「「「「ぐふっ!、なんか、意識が・・・」」」」バタン
金庫前
陽炎「作戦開始よ!」
秋雲「1000ポンドの火の玉を!、じゃなかった!、300MPaの水圧を!、食らいやがれーーー!!」
ブシューーーー!!
金庫「ぎゃああああ!!、やられたーーー!!」
屋上
不知火「次回のテスト問題ですよ!」
秋雲「やったね!、これで君も満点だ!」
陽炎「ほらほら受け取りなさい!、満点取れるわよ!」
バラバラバラ
夕立「次のテストの問題!、これさえあれば夕立も満点ぽい!」
島風「私も!、早く早く!」
深雪「満点満点やっほーい!」
暁「レ、レディにはこんなの、必要ないんだから!」ヒョイ
ワイワイガヤガヤ
夕雲「テストの問題、これってまさか!」
春雨「陽炎ちゃん・・・」
マックス「なにカッコ着けてんのよあのバカ!」
ワイワイガヤガヤ
時雨「君たちには失望したよ・・・」
電「一度公開された問題はテストに出ないのです。」
バカの集団「「「「「!!」」」」」ガーン
屋上
陽炎「いっちょ上がり!」
香取「あなた達!、一体何んてことをしてくれたんですか!」
秋雲「復活はや!(磯風ごはん食った筈なのに!)」
不知火「・・・」
陽炎・不知火・秋雲「「「すみませんでした!」」」土下座
香取「・・・」
陽炎「ほんとすみませんでした!」
香取「何か訳でもあるんですか?」
不知火「いいえ!、ほんの悪戯でやりました!」
秋雲「本当にすみませんでした!」
香取「あなた達がそうやって素直に頭を下げた事がありましたか?、それ相応の訳があるようですね。」
陽炎「そ、それじゃあ!」
香取「3人とも!、先代の川内さん、神通さん、那珂さんを交えての地獄の特訓です!」
陽炎・不知火・秋雲「「「---!!」」」ムンクの叫び顔
香取「全く・・・」
陽炎・不知火・秋雲「「「・・・、にー!」」」見つめ合う
香取「行きますよ!」
陽炎・不知火・秋雲「「「うい---す!!」」」
この後、鬼教官たる先代の川内、神通、那珂を交えての地獄の特訓で地獄を見る羽目になったのはまた別の話。
曙・満潮・霞「「「くっ!(あいつらよくも!)」」」ギリギリ
第六話・バカと変人達と遊園地
艦娘学校にも通常の学校と同様の夏休みがある。
あるはずなんだが・・・
先代摩耶「いま話した通り、こいつを東京にいるアタシの同期のところへ持って行ってくれ。」
陽炎「なんでまたあたしらなのよ!」
秋雲「そうだそうだ!、納得がいかないよ!」
先代摩耶「てめぇーらは地下の金庫を破壊したよな?、理由はそれで十分だろ?」
不知火「陽炎、秋雲、今回は大人しく従って置いた方が良いと思います。」ヒソヒソ
陽炎「まあ確かに、金庫を弁償させられるよりはマシね。」
先代摩耶「なに、ただとは言わん!、それなりの礼はするつもりだ!」
秋雲「本当!、だとしたら東京への旅行とでも考えればそんなに苦ではないね!、秋葉とか行けるし!」
陽炎「わかったわ、行くわ。」
先代摩耶「そう来なくっちゃな!」
こうして陽炎、不知火、秋雲の3人は呉から東京へと陸路を行く。
東京駅
陽炎「うわ、凄い人だかり・・・」
不知火「乗り換えはあっちですね。」
秋雲「しっかし摩耶先生の同期って誰だろうね?」
陽炎「相当親しいと言うのは聞いたわね。」
不知火「どうやら元艦娘で、今は研究者らしいですね。」
一行の乗る電車は目的地に到着、そこからは指定場所まで徒歩で移動した。
陽炎「大岡山、東京の割りには地味ね。」
不知火「陽炎、それは言ってはいけません。」
秋雲「えっと、こっちだね。」
先代摩耶「そいつはアタシの同期で元艦娘なんだが、着任して2年足らずで大ケガしちまってな、艦娘として戦えなくなっちまっんだよ。」
秋雲「それは、なんか、辛いね・・・」
不知火「それで、その人は今はどこで何を?」
先代摩耶「一度は艦娘を辞めたんだがな、本部からの達しで技術開発部に移籍して、しかも軍じゃなくて大学に席を置くことになったんだよ。」
陽炎「なんか、凄そうな人だね。」
先代摩耶「頭はずば抜けて良い、だがな、典型的な理系で計算が大好きなかなりの変人だ!」
陽炎「お、ここじゃない?」
不知火「"鳥海研究室"、ここですね。」
コンコン
秋雲「失礼します!」
陽炎「あら?、真っ暗じゃない!」
不知火「しかし、鍵は空いて...」
バチバチどかーん!!
陽炎・不知火・秋雲「「「!!」」」
秋雲「何々何事!」
ばっばっばっばっ
陽炎「うっ!、眩し!」
?「あら?、あなた達は?」
不知火「あ、はい、艦娘学校から来た者ですが、あなたが鳥海さんですか?」
先代鳥海「はい、摩耶の言っていた3人ですね、私が鳥海です。」
陽炎「鳥海さんは艦娘を辞めたと聞いていましたけど、今はなにを?」
先代鳥海「私は軍から除隊した訳ではないので、まだ艦娘としての名前を使わせて頂います、今の正式な職業はここ、帝都工業大学・工学部・総合物理学科の教授として勤務しています。」
陽炎「教授!、摩耶先生と同い年ですよね!」
先代鳥海「教授なんて名ばかりですよ。」
不知火「ところで、さっきのは何かの実験ですか?」
先代鳥海「ええ、私は今、この研究室を使って次世代の艦娘用兵器の研究をしています、先ほどのはその一つで超電磁砲(レールガン)という物です。」
秋雲「レールガン!、マジで!」
陽炎「10000t級の護衛艦でやっとのあれを艦娘にって!、本当に出来るんですか?」
先代鳥海「それが出来る様に研究しています。」
不知火「こちらの実験装置を見る限り、艦娘への装備はとても無理に思えますが・・・」
陽炎「あたしも、これを艦娘にってのは有り得ないかと・・・」
先代鳥海「無理?、あり得ない?、誰が証明したんですか?、誰が実証したんですか?」
陽炎「え?、それはその・・・」
先代鳥海「現象には必ず理由があります!、それは実証して視て初めてそうだと証明されます!、私の計算によれば・・・」
そう言うと鳥海はホワイトボードに水性ペンで素人にはチンプンカンプンな数式を書きなぐり初めた。
先代鳥海「~~~♪」ブツブツ
そして10分もしないうちに4枚あった大型のホワイトボードが数式で埋め尽くされた。
秋雲「うわ・・・、頭痛い・・・」
先代鳥海「この様に、私の計算では可能です!、そして!、これを実証するためにあなた達を呼びました!」メガネキラリーン
陽炎・不知火・秋雲「「「え”!」」」ゾワッ
こうして7日間、3人は鳥海の手伝い、もとい、実験台にされた挙句散々な目にあわされた。
先代鳥海「ふー、これで私の計画していた実験は全て終了です。」
陽炎「や、やっと終わった・・・」
秋雲「死ぬかと思った・・・」
不知火「この人、とんでもなくマットです・・・」
助手「やり過ぎですよ鳥海先生!」
先代鳥海「一般人ならともかく、彼女たちは艦娘を志す者達、このくらいなんともないはずです!」ニヤニヤ
陽炎・不知火・秋雲「「「(こいつアタシら(私達)を都合の良いおもちゃだと思ってやがる!)」」」
先代鳥海「それに、もう実験は終了しました!」
陽炎「でも、やっと解放されるー!」
先代鳥海「私の実験は。」ニッコリ
秋雲「私の?」ゾワッ
コンコン
先代鳥海「どうぞー。」
?「お邪魔しま~す、あれ~、なんか実験台の子達もうへばってない?」
助手「鳥海先生がまた無茶な実験を沢山やらせたんです!」
?「うっへ~、それはまた・・・」
不知火「鳥海さん、その人はどなたですか?」
先代鳥海「この人は・・・」
?「自分でするよ、私はここ、帝都工業大学・工学部・生命工学科で准教授やってる北上様だよ~、よろしくね~」
陽炎「北上さん?、元艦娘の?」
先代北上「そうだよ~、私も鳥海先生と似た経緯でここに席を置せてもらってるんだよね~、あとそれから・・・初雪はどこ行った?」
先代初雪「ここ、北上先生の助手、初雪、です。」
秋雲「あのー、さっそく質問なのですが・・・」
先代北上「私の実験は人体解剖だよ~」コッコリ
陽炎・不知火・秋雲「「「!!(こいつも相当やばそう!)」」」ビクッ
先代北上「な~てね、冗談だよ。」
秋雲「本当かな・・・」
先代北上「というわけで、今から私の研究室にレッツゴー!」
2日後、ホテルの一室。
陽炎「ああ・・・、北上さんめー!」
不知火「よくもあんな末恐ろしい実験を平気な顔でこなせますね・・・」
秋雲「あたしらを何だと思ってんのよあのマットサイエンティスト共は!」
陽炎「まあ、今日は疲れてるしさっさと寝ましょうか。」
不知火「そうですね。」
秋雲「賛成!」
3人それぞれの個室に戻りは眠りに就いた。
そして翌朝。
陽炎「う・・・、朝・・・」
夕雲「陽炎さん、おはようございます、今日もいい天気ね。」
陽炎「ん・・・、ええ、そうみたいね。」
陽炎「改めて、おはよう夕雲。」
夕雲「ええ、おはようございます、陽炎さん。」
陽炎「よいしょっと。」身を起こす
夕雲「どうしたの?」
陽炎「悪いけど夕雲、あたしのスマホ取ってくんない?」
夕雲「どうぞ、電話でもするの?」
陽炎「ええ、そうよ。」
ピッポッパ、プルルルルル、ガチャ
陽炎「あ、もしもし警察ですか?、不法侵入です。」
夕雲「えい♪」目潰し
グサッ
陽炎「ギャアアアーーー!!、目が!、目がアアアーーー!」ジタバタ
夕雲「さあ、お着換えしましょ、脱がせてあげるわね♪」ガシッ
陽炎「引っ張るなこの変態!、着替えくらい自分でできるわ!」
夕雲「まあまあ遠慮なさらずに♪」
陽炎「ふざけんじゃないわよ!」
ガチャッ、ドタドタドタ!、バン!
陽炎「秋雲おおおーーー!」
秋雲「ん?、ああおはよう陽炎。」
陽炎「おはようじゃないわよ!、あんたでしょうが!、あたしの部屋に夕雲が忍び込むの手伝ったのは!」
秋雲「うへーー、バレんの早・・・」
陽炎「おかげで警察のオッサンに二次元と三次元の区別が出来ない電波少女扱いされたじゃないのよ!」アイアンクロウ
ベキベキベキ!
秋雲「ギャアアアーーー!!、痛い痛い!」
不知火「うるさいですよ秋雲!」
夕雲「あら、おはよう不知火さん。」ニンマリ
不知火「おはようございます、何故あなたがここに?」イライラ
夕雲「うふふ、私だけでは無いのよ。」
不知火「?」
ホテルの一階、エントランス
マックス・春雨「「おはよう(ございます)。」」
陽炎「何であんた達まで?」
マックス「これよ。」←チケット
秋雲「ん?、これって、超有名なテーマパークのプレミアムチケットじゃん!」
春雨「摩耶先生と鳥海教授に貰いました。」
不知火「一応、報酬の代わりと言いたいようですね。」
陽炎「そうね、でもこれって中々手に入んないらしいじゃん!、丁度6枚あるし行きますか!」
不知火「ええ、行きましょう。」
秋雲「イヤッター!」
マックス「遊園地なんて小学校の遠足以来ね!」
春雨「そうですね!、はい!」
夕雲「楽しみましょうね。(うふふ、本当のお楽しみはこれからですよ陽炎さん♪)」ニヤニヤ
陽炎「!!」ゾワワワッ!
6人は朝食を済ませ遊園地へと向かった。
陽炎「さて、ついたわね!」
秋雲「うわー、結構並んだねー・・・」
不知火「長期休なのだから仕方ありません。」
春雨「あでも、そろそろ入り口が見えてきましたよ!」
マックス「このクソ暑いのによくもまあ・・・」
春雨「入ったらまず水辺のエリア行きましょうよ!、涼しげなアトラクションがあります!」
夕雲「ええ、そうですね。」ニッコリ
入り口、ゲート前
係員「いらっしゃいませ!、チケットをご拝見いたします!」
6人「「「「「「はい」」」」」」
係員「!!」
秋雲「あれ?、もしかしてそれ、期限切れでした?」
係員「いえいえ、そんなことは無いですよ。」電話
夕雲「ウフフフ♪」
係員「私だ、例の連中が来た、ウェディングシフトの用意を始めろ!、確実に仕留めるぞ!」ボソッ
陽炎「ちょっと!、なによ今の不穏な会話は!」
夕雲「ウェディングシフト、それは何ですか?」ニンマリ
係員「気にしないで下さい、こっちの話です。」
陽炎「ウェディングシフトって、こっちは6人も居んのよ!、まさか6人でやれとでも?」
係員「まさか、”陽炎の本名”さんと”夕雲の本名”さんですよ。」
夕雲以外「「「「「!!」」」」」
陽炎「はあ!、どういう事よ!、てかなんであたしの本名知ってんのよ!」
係員「こちら、お2人がお持ちのチケットはスペシャルプレミアムチケットという物でして、こちらをお持ちのお2人にはウェディングシフトが組み込まれているのです!」
夕雲「ねーるほど♪」ニヤニヤ
陽炎「質問に答えなさい!」
不知火・マックス・春雨「「「おいこら夕雲!」」」ゴゴゴゴゴ
夕雲「あらあら?、なんですか?」ニヤリ
不知火「あなた何か仕込みましたね?」ゴゴゴゴゴ
マックス「そういえば、貰ったチケットは確か4枚だったわよね?」ゴゴゴゴゴ
春雨「残りの2枚は夕雲ちゃんが調達すると言っていましたね?」ゴゴゴゴゴ
不知火「その時にわざと例のチケットを用意し、そして今朝にそれを仕込んだのですね?」ゴゴゴゴゴ
秋雲「ほほうー、やるね夕雲!」
夕雲「あらあら何のこと?」ニンヤリ
マックス「白々しい!」ゴゴゴゴゴ
陽炎「・・・、帰る・・・」スタスタ
ガシッ!、ベキベキッ!
陽炎「ギャアアアーーー!!、腕がーーー!!」
夕雲「ダメですよ、絶対入るわよ!」ニンマリ
陽炎「はっはっは、夕雲?、あたしの肘関節はそっちのは曲がらないわよ?」
夕雲「恋人同士は皆さんこうしているでしょ?」
陽炎「何言ってんのよ!、てかあたしら女の子同士でしょ!、恋人とか何言ってんのよ!」
夕雲「確かに私達は女の子同士、ですがそれが何か問題でも?」超ニヤケ顔
陽炎「!!」ゾワゾワ
ゴキッ!、ズルズル
陽炎「ギャアアアーーー!!、わかった!、わかったからせめて関節技は解いてから歩いて!」
不知火・マックス・春雨「「「なに勝手に話を進めてるのかな?」」」ゴゴゴゴゴ
陽炎「お願いあんた達!、助けて!」オネガーイ
不知火「陽炎は私とウェディングシフトをするのです!」
マックス「まあ、陽炎がどうしてもっていうなら・・・」
春雨「恋とは闘争!、そのチケット私に下さい!」
秋雲「うわー、余計ややこしくなりそう・・・」
この3人が不毛な争いを開始したと同時に夕雲と係員は陽炎を引きずってゲートを潜った。
陽炎「はーなーせー!」ジタバタ
係員「ではまず最初に記念写真を撮りましょう、お似合いのお2人の愛のメモリーを残したいと思います。」
夕雲「まあーーー」キラキラ
陽炎「何言ってんのよ!」
係員2「お待たせいたしましたカメラです。」
陽炎「(?、なんだか見覚えがある係員がいるわね、誰だっけ、無駄に身長高いし逆ポニテ・・・)」
係員「あなたが持って来てくれたんですか?、わざわざありがとうございます!」
陽炎「(スタッフが客前で同僚に丁寧な礼を言うかしら?)」
陽炎「すみません、ちょっと電話させて下さい。」スマホいじり
係員「わかりました。」
プルルルルル、プルルルルル
係員2「あ、すみません、僕の携帯です。」ガラケー
陽炎「おはよう初月、あんた随分面白い事してくれてるじゃないの!」
初月「人違いです!」ダッシュ
陽炎「こら待ちなさい!」ダッシュ
夕雲「まってよー♪」
噴水の前まで追い詰めた。
陽炎「一体どういうつもりかしら?、それと隣の茂みに隠れてカメラ構えてるやつ!」ゴゴゴゴゴ
?「あちゃー!、バレたか!」
陽炎「ばれたかー、じゃないわよ秋雲!、なに楽しんでんのよ!」
秋雲「秋雲?、私は本パークのスタッフでございます!」
陽炎「誤魔化したって無駄よ!、携帯鳴らせば一発でしょうが!」ピポパ
プルルルルル、プルルルルル
秋雲「おっと手が滑った!」スマホポイ
噴水の中にボチャン
陽炎「あくまでも誤魔化す気ね!」
陽炎「そうだ!、初月、さっきから丸見えよパンツ!」
初月「なに!」
?「!!」カメラ構え
陽炎「初月に対する咄嗟の反応、なにやってんですか五十鈴さん!」
五十鈴「五十鈴?、それは誰ですか?」
陽炎「そんで?、誰に買収されたの?、何が目的なのかしら?」
係員「おやおやこんなところにおりましたか。」
陽炎「一体どういう事なのよこれ!」
係員「さあ、記念撮影をしましょう。」
陽炎「人の話を聞け!」
夕雲「ウフフフ♪」ガシッ
後ろから抱き着き右手で股、左手で胸を触る。
陽炎「ちょっ!、なにしてんのよあんた!」
カシャッカシャッ
係員「直ぐに印刷してきますね!」
夕雲「わかりました、待ってます。」ニッコリ
陽炎「いい加減離しなさいよこの変態!」
係員「はいどうぞ!」
夕雲「ありがとうございます!、陽炎さん見てください!、私達の思い出よ♪」ニッコリ
陽炎「何よこの写真・・・」
♡型の枠に写真、上に”私達、結婚します”と書いてある。
陽炎「(どう見てもこの2人に、正確には片方に幸せは訪れないでしょ・・・)」
係員「サービスで加工も入れておきました!、コレをパークの写真館に飾っても良いですか?」
陽炎「はあ!、あんた正気なの!、こんな百合物エロ漫画の表紙みたいな写真でここにどんなメリットがあんのよ!、見に来る客はドン引きよ!、こんなの見て喜ぶのは桜〇莉子とか池〇千歳みたいなやつらだけでしょうが!」
夕雲「照れなくても良いんですよ陽炎さん。」ニッコリ
陽炎「この写真のどこに照れる要素が有んのよ・・・」アキレ
ギャル女「ああっ!、写真撮影してる!、あたしらも撮って貰おうよ!」
不良男「俺たちの結婚の記念にか?、おい係員!、俺たちも写真撮れよ!」
係員「すみません、こちらはプレミアムチケットを持ちの方のみのサービスとなっておりまして・・・」
不良男「ああっ!、良いじゃねーかよ俺たちお客様だぞゴルァ!」
ギャル女「きゃーっ忠一君カッコイイ!」
不良男「だいたいようぉ、あんな気色悪いレズガキ共より俺たちを写した方がここの評判的にも良くねえか?」
ギャル女「そうよ!、あんな頭の悪そうなレズガキよりあたし達の方が健全なカップルだと思わないの?」
陽炎「(さて、係員が気を取られてる今のうちに逃げようかしらね。)」
夕雲「・・・」スタスタ
陽炎「待ちなさい夕雲!、どこ行く気?」
夕雲「あの2人、あなたの悪口ばかり!」ギリ
陽炎「あのねぇ、いちいちキレてたら切りが無いでしょうが、あの手の連中は無視するのが一番よ。」
夕雲「まあ、あなたが良いのなら・・・」
陽炎「さて、適当に回って帰ろうかしら。」
夕雲「ウフフフ♪、楽しみよ!」ウデクミ
陽炎「あのー夕雲さん、腕痛いんだけど。」
夕雲「恋人同士は腕組するものよ♪」ギリギリ
陽炎「だったら関節決めないでくれないかしら!」
物陰
不知火・マックス・春雨「「「おのれ夕雲!!!」」」ギリギリ
秋雲「んじゃ五十鈴さん、お願しまーす!」トランシーバー
五十鈴「了解!」トランシーバー
道中
陽炎「映画館とかあればいいんだけどねー。」
夕雲「せっかく一緒にいるのにそれじゃつまらないわ!」
着ぐるみ1「そこのお姉さん達!、フィーがお薦めのアトラクションを紹介するよ!」
陽炎「・・・」
夕雲「まあ!、どこですか?」
着ぐるみ1「それはね・・・」
陽炎「まったく!」スマホ
プルルルルル、プルルルルル
着ぐるみ1「あ!、ごめんね電話が・・・」
陽炎「五十鈴さん・・・、またですか?」
五十鈴「フィーがお薦めのアトラクションを紹介するよ!」
陽炎「あくまでも誤魔化す気ね!、だったら!」
陽炎「さっき向こうで初月が女子高生にナンパされてたわねよ五十鈴さん。」ニンマリ
五十鈴「ええ!、初月が!、それどこで見たの!、あ!」アセアセ
陽炎「ほんと何で買収されたんですか?」
五十鈴「あー!、違います!、私!、じゃなくてフィーは見ての通りキツネの女の子だよ♪」キーラリーン
陽炎「そう、じゃあフィーとやら、あなたのお薦めのアトラクションとやらを教えて貰えるかしら?」
五十鈴「あ、うん、フィーのお薦めはね、向こうに見えるお化け屋敷だよ!」
陽炎「そう、ありがとう。」
五十鈴「いえいえ、楽しんで来てね。」
陽炎「さて夕雲、お化け屋敷以外に行くわよ!」
五十鈴「ままま待ってき下さい!、どうしてお薦め以外に行くんですか!」
陽炎「どうもこうも無いわよ!、あなたの口ぶりから察するにお化け屋敷に余計な仕掛けが施されているのは明白でしょうが!、わざわざこっちから出向いてやる気にはならないわ!」
五十鈴「そんなの困ります!、お願いですからお化け屋敷に行って下さい!、おねがあぁーーーい!!」
陽炎「オコトワリシマス!、そのお願いとやらのために残りの人生をささげる気は無いわ!」
五十鈴「お願いですー!、お化け屋敷に行ってください!」ウデヒッパリ
陽炎「離して!、引っ張るな!、ぜーったいにお断りよ!」
着ぐるみ2「そこまでだ陽炎!、じゃなくてそこの天然ジゴロ女!」
陽炎「初月!、あんたいつからそんなにバカになったのよ!」
初月「失礼な!、僕!、じゃなくてノインのどこが頭悪いって言うんだ!」
陽炎「頭を前後逆に被る様なのをバカと呼ばずなんと呼べば良いのかしら?」
夕雲「陽炎さん、ノインさんはうっかり者よ。」
陽炎「夕雲、そんなうっかりを起こすような生物は自然界で即座に淘汰されると思うわよ…」アキレ
五十鈴「あ!、初月!、頭が逆よ!」
初月「しまった!、あまりに急いで準備していたものだから!」
五十鈴「早く直して!、陽炎ちゃん達にバレちゃうわよ!」
陽炎「(未だに誤魔化せると思ってるんだこいつら・・・)」シロイメ
初月「ああ!、済まない!」
陽炎「ところで初月、女子高生との楽しいデートはどうしたの?」
初月「は?、君は何を言っている!」
五十鈴「初月?、まさか大事な作戦中に他の女の子と・・・」
初月「いいや何の事だ?」
五十鈴「覚悟はいいかしら?」ゴゴゴゴゴ
初月「ちょっと待て誤解だ!、ダメだよイベント中に殺傷沙汰なんてここの評判が!」
五十鈴「さあこっちに来なさい!」ガシッ
初月「痛たたた!、やめろどこへ連れて行く!、よく分からないけど土下座でも何でもするから許してくれ!」
カクゴーーーー!、アアアアアアアーーーー!、ヤメローーーー!、ダレカタスケテーーー!
陽炎「(ざまあ見ろ!)」
係員「”陽炎の苗字 夕雲の本名”さん、お化け屋敷は彼女に抱き着き放題ですよ!」ボソッ
夕雲「陽炎さん、お化け屋敷に物凄く行きたい気分だわ♪」ニッコリ
陽炎「ちょっと何吹き込んだのよあんた!、それにそいつの苗字は”夕雲の苗字”でしょうが!、勝手に入籍させてんじゃないわよ!」
夕雲「大丈夫よ、直ぐ変わるから。」ニッコリ
ガシッ!、ギリギリ!
陽炎「痛たたた!、だから関節決めるなっての!」
お化け屋敷の入口
五十鈴「はい、これにサインしてね♪」
陽炎「誓約書?」
誓約書
1. 私、”陽炎の本名”は”夕雲の本名”と生涯愛し合い苦楽を共にすることを誓います。
2. 結婚式場には本パークを利用する事を誓います。
以上について承諾し、誓約、署名致します。
五十鈴「はい、ボールペンと実印だよ!」
係員「朱肉はこちらです!」
陽炎「あたしだけ!、この状況をおかしいと思うのはあたしだけなの!」
五十鈴「あと、署名蘭にサインするとカーボン紙で裏にある婚姻届けに写るよ!」
夕雲「あら気が利きますね♪」
陽炎「ふざけんじゃないわよこんなもん!」全力投げ
夕雲「サインは後でいいから行きましょ♪」ニッコリ
陽炎「だからいちいち関節決めるな!」
係員「私だ!、ターゲットが入って行った!、秋雲さん考案の作戦で確実に仕留めろ!」
陽炎「!!(秋雲め!、どんな作戦を用意してんのかしら!、まああいつバカだし、そんな作戦になんて引っかからないわよ!)」
お化け屋敷に突入!
陽炎「さすが廃病院を改装して作っただけの事はあるわね!、雰囲気満点だわ!」
夕雲「ちょっと怖い・・・」
陽炎「本当の夜戦になったらこんなもんじゃ無いわよきっと。」
スピーカー「ーーータイプ?、ーーーでしょ!、ーーー」
陽炎「何かしら?、北方棲姫っぽい声の演出かしら?」
夕雲「不気味な声・・・」
陽炎「(どうせ秋雲がボイスレコーダーに録音した音声流してるんでしょうけど、随分普通の演出ね・・・)」
スピーカー(陽炎ボイス)「あたしのタイプ?、そりゃ神通さんでしょ!、ああーーあの胸に飛び込みたい!、なでなでして貰いたい!」
陽炎「!!」ゾワッ
夕雲「陽炎さん?、覚悟はできてるかしら?」鬼の形相
陽炎「ちょっと待ちなさい!、スピーカーよスピーカー!」
スピーカー(秋雲)「他は?、夕雲とかどうなん?」
スピーカー(陽炎)「は?、無いわよあんなガキ、やっぱ年上の綺麗なお姉さんでしょ!、私はあの人の前でだけ自分をさらけ出せるというか!、そしていつかあのおっぱいを!、グヘヘヘヘ!」
陽炎「秋雲おおおーーー!、なんて恐ろしいことを!」
バコッ←天井が開く音
陽炎「夕雲!、なんか出て来たわよ!(ナイス演出!)」
12.7㎝連装砲B型改二
夕雲「あら、気が利いてるじゃない♪」装備装着
陽炎「畜生!、処刑道具まで!」全力逃走
夕雲「目標視認!、砲撃戦!、撃ち方始め!」
ドンドンドン!、ドカーンドカーンドカーン!
陽炎「みぎゃあああ!、全く趣旨は違うけど最恐のお化け屋敷ね!(秋雲はこんなんであたしと夕雲がくっつくと思ってるのかしら?)」
1時間後、外
あれは秋雲の操作するボイスレコーダーだと追い掛けられながらも説明、何とか誤解が解けた
陽炎「い、生きて出てこられた・・・」ゲッソリ
係員「いかがでしたか?、結婚したくなりましたか?」
陽炎「溝が深まっただけよ!」
係員「おかしいですね、危機的状況に陥ったカップルは結ばれるという話ですが・・・」
陽炎「それは異性の場合でしょうが!、襲い来る危機が結ばれるべき相手でなければそうなるわよ!」
夕雲「そろそろお昼ね。」
係員「おっとそうですね。豪華なランチをご用意してありますのでこちらへお越しください。」
ホテル内レストラン
陽炎「・・・、クイズ会場?」
不知火・マックス・春雨「「「いらっしゃいませ陽炎様、夕雲様」」」ゴゴゴゴゴ
陽炎「あんた達・・・」
夕雲「ウフフ♪、良い役柄だこと、さあ、私達をオ・モ・テ・ナ・シして頂戴。」ニンマリ
不知火・マックス・春雨「「「(こいつ近いうちに水底へ葬ってやる!)」」」ギリギリ
着席、ランチタイム
陽炎「(ここには何の仕掛けも無かったわね・・・)」
秋雲「皆さま、本日は当遊園地オープンイベントにご参加いただき誠にありがとうございます!」
陽炎「?、秋雲?、なんで司会席なんかに?」
秋雲「なんと本日、この場に結婚を前提に交際を始めようとしているカップルがいらっしゃるそうです!」
秋雲「そして当遊園地としてはそんなお2人を応援するための催しを企画させて頂きました!、題して『ウェディング体験プレゼントクイズ!』」
陽炎「そのためのクイズ会場か・・・」
秋雲「本企画の内容は至ってシンプル!、こちらの出題するクイズに見事全問正解すればOKです!、もちろんご希望があればそのまま入籍する事も可能です!」
夕雲「なるほど。」ニッコリ
秋雲「それでは!、国立艦娘学校よりお越しの”陽炎の本名”さん!、”夕雲の本名”さん!、前方ステージへどうぞ!」
陽炎「へ?」
夕雲「ウェディング体験、がんばりましょ!」興奮
陽炎「落ち着きなさい夕雲、こういう事はきちんと双方の合意の下に、痛たたたた!、耳が千切れる!、行く!、行くから離しなさい!」
秋雲「それでは早速始めさせて頂きたいと思いますが、問題はありませんか?」
陽炎「大ありだバカ!」
陽炎「(でも、正解したらプレゼントなら、アタシが間違え続けて無効にすればいいじゃない!)」
秋雲「では第一問!、お2人の結婚記念日はいつでしょうか?」
陽炎「(は?、何言ってんのあいつ、問題の意味が解らないんだけど・・・)」
夕雲「毎日が記念日です!」ピンポーン!
陽炎「やめなさーーーい!、恥ずかしさのあまり死んでしまうーーー!!」
初月「お見事!、正解です!」
陽炎「(初月!、しかも正解!)」ギロリ
初月「テヘペロ」
陽炎「(出来レースってことね!、そこまでしてウェディング体験をさせたいわけね!、だったら!)」
秋雲「第二問!、お2人の結婚式はどちらで挙げられるでしょうか?」
陽炎「せいっ!」ピンポーン!
秋雲「はい!、答えをどうぞ!」
陽炎「カレーライス!」
初月「正解です!」
陽炎「何ですって!(バカな!、場所を聞かれたのにカレーライスが正解!)」
初月「お2人の挙式は当遊園地ホテル大鳳の間、別名カレーライスで行われる予定です!」
陽炎「何よそれ!、絶対今そこでかんがえたでしょう!」
秋雲「第三問!、お2人の出会った時期と場所はどこでしょうか?」
陽炎「(だめだ、全く聞いて無い・・・、けど向こうのやり口はわかったわ!、今度こそ確実に間違えてやるわ!、そのためにも夕雲より早くボタンを押さないと!)」
ブスッ!
夕雲「させないわ!」
陽炎「ギャアアアーーー!!、目がアアアーーー!!」
秋雲「はい!、答えをどうぞ!」
夕雲「小学校に入学する前なので、幼稚園よ。」ピンポーン!
初月「正解です!、お2人はその頃からのお付き合いで今日の結婚に至る。なんとも仲睦まじい幼馴染なのでしょうか!」
陽炎「これのどこが仲睦まじいのよ!」
初月「では第四問!」
陽炎「せいっ!」ピンポーン!
陽炎「(こうなったら問題が出題されるよりも前にボタンを押して妨害が入る前に回答してやるわ!、そして!)」
初月「答えをどうぞ!」
陽炎「わかりません!」
初月「・・・、正解です!」
陽炎「ちょっとなによ今の間は!、しかもあたしの解答無視すんな!」
ギャル女「ちょっとおかしくなーい?」
不良男「俺らも結婚予定なんだが、なんでそんな中坊のレズガキが特別待遇なんだあ!」
初月「あの、お客様、イベント中ですので」半ギレ
不良男「ああっ!、ガタガタうるせー!、俺たちゃお客様だぞごらあ!」マイク奪う
不良男「俺たちもクイズに参加させろや!」
ギャル女「でもって、あたしらの二人が出す問題に答えられたらあの二人の勝ち、答えられなかったらあたし達 の勝ちってことで!」
初月「そ、そんなー(こいつら、今すぐ殺したい!)」3/4ギレ
陽炎「(これはチャンスね!、この連中相手なら間違えられる、あとは夕雲を封じれば!)」手つなぎ
夕雲「・・・、か、陽炎さん?」カアアアア
不良男「んじゃ、問題だ、アジアの首都はどこだ!、答えろ!」
陽炎・夕雲「「・・・」」
不知火・春雨・初月・五十鈴「「「ぶっふーーー!!」」」笑い堪え
マックス・秋雲「「バカだ!、こいつらマジバカじゃん」」大笑い
不良男「オラ答えろ!、わかんねえか?」
陽炎「(わからないと言えばわからない、アジアは国というカテゴリーじゃないから答えるなんて無理でしょ!)」
五十鈴「おめでとうございます!、”陽炎の本名”さん、”夕雲の本名”さん、ウェディング体験獲得です!」呆レギミ
不良男「ふざけんな!、俺たちの勝ちだろがあ!」
ギャル女「まじ有り得ないんですけど!、この司会者バカなんじゃない!?」
五十鈴「おお、お客様!」
初月「僕の連れに触るな!」
ワーワー、ギャーギャー
陽炎「(驚いたわ、世の中って広いわね、まさかこんなバカがいるなんて・・・)」
舞台裏
陽炎「で?、あたしはどうすんの?」
初月「なんで僕がここにいるか、わかるかい?」
陽炎「隠す必要なんてないでしょ、どうせ秋雲あたりからなんか言われてんでしょうが。」
初月「ああ」スタンガン取り出し
陽炎「え?、あっ!、ちょっと!」
初月「陽炎は逃亡を考えるだろうから、気絶させてから着替えさせろとね。」
陽炎「あ、ああ、秋雲おぉぉぉーーー!!」
バチバチバチバチ
陽炎「ぎゃあああーーー!!」
数分後
五十鈴「皆さまお待たせ致しました!、本日のメインイベント!、ウェディング体験です!、まずは新郎の入場を拍手でお迎え下さい!」
陽炎「(ま、ただの体験だし、適当におわらせましょうか)」
パチパチパチパチ、パチパチパチパチ
不知火・マックス・春雨「「「陽炎(ちゃん)、カッコイイ・・・」」」ボー
秋雲「(なかかな絵になるじゃない。)」
陽炎「!!」海軍二種軍装
五十鈴「それでは新郎のプロフィール紹介を・・・」
陽炎「(何よこの本格的なセットは!、まるで本物の結婚式じゃない!、きっと秋雲にでも聞いて細かく下調べしたのね。)」
五十鈴「省略します!」
陽炎「(手を抜き過ぎよ・・・)」
不良男「ま、紹介なんていらねぇな」
ギャル女「興味なーし」
陽炎「(まーたあいつらか・・・)」
五十鈴「他のお客様の迷惑になるので私語はご遠慮願います。」
ギャル女「ねえ、これってあたしらのこと?」
不良男「違ぇだろ、おれらはお客様だぜ?、ま、俺たちの事だとしても気にすんなよ、要は俺たちの気分が良いか悪いかって問題だろ?、これ重要じゃね?」
ギャル女「だよねー、忠一良い事言うね!」
陽炎「(あれだけ騒がれると主催者も手が出せないか、悪評流されたら溜ったもんじゃないからね。)」
五十鈴「そ、それでは、いよいよ新婦の入場です!」
陽炎「(これだけのことやってんだから、もしこれで夕雲の花嫁姿が似合わなかったら興ざめするわ、でもまあ、脱出は夕雲のドレス姿を見てからでも遅くはないわね。)」
五十鈴「本日の主役、”夕雲の本名”さんのご入場です!」
陽炎「!!」
秋雲「さっすが夕雲!、あたしの見立てに間違いはなかったね!」
不知火・春雨・マックス「「「(悔しい!、けど、似合ってる!)」」」
初月「綺麗だ・・・」
夕雲「陽炎さん」
陽炎「ちょっとあんた、本当に夕雲?」
夕雲「ええ、どうかしら?」
陽炎「中々、似合ってるじゃない。」
夕雲「陽炎さん・・・」ギュッ
陽炎「?、夕雲?」
夕雲「嬉しいわ・・・、ずっと、あなたに憧れて、小さい頃から、あなたを追い掛けて、やっと私はあなたと二人で並んで歩くことができる、私一人だと絶対に叶わない、私の小さい頃からの夢・・・」
陽炎「(そっか、あんたずっと・・・)」
夕雲「だから本当に嬉しい!」ポロポロ
五十鈴「どうやら嬉し泣きの様です、花嫁さんは相当一途な方の様ですね、さて花婿さんはこの告白にどう応えるのでしょうか?」
陽炎「(どう応えるも何も、さっきの発言ではっきりわかったわ!、そんなの決まってる!、私のやるべきことは一つ!)」
陽炎「夕雲、あたしは・・・(それなのに、どうして言葉が出てこないの・・・)」
ギャル女「あーあ、つまんなーい!、まじでつまんないこのイベントー、人のノロケじゃなくて早く演出とかみせてちょうだいなーーー」
陽炎「はあー(またか・・・)」
不良男「だよなー、てかよう、お嫁さんが夢って、おまえいくつだよ?、なに?、キャラ作り?、台本でもあんの?、キモイんだよ!」
夕雲「グウッ」ギリッ
ギャル女「純愛ごっことか時間の無駄ー」
不良男「緑髪の女、まじで頭おかしいんじゃないのか?、ギャグにしか見えねんだけどぉ!、これってコントじゃね?、あんなキモイ夢ずっと持ってる奴なんていねぇもんな!」
ギャル女「えー!、コントなのー!、超ウケるんですけどーーー!」
夕雲「・・・」ギュッ
初月「んだとてめぇら!、もういっぺん言っていやがれ!」
五十鈴「は、初月落ち着いて!、ステージがあ台無しになっちゃうわよ!」
陽炎「・・・、?、夕雲?」
五十鈴「は、花嫁さん?、花嫁さんはどちらに行かれたのですか!」
舞台裏
陽炎「はあー、やれやれね・・・」
初月「おい陽炎!、一緒に夕雲を探してくれ!」
陽炎「悪いわね、あたしはパス、帰るわ。」
初月「おい待て!、陽炎!」
陽炎「まったく、あたしなんかに頼るより、最初から自分で探した方が速いわよ。」ボソッ
帰り道
陽炎「(お、いたいた、わざわざ人通りの少ない道を通ってくれてありがとう・・・)」
不良男「さっきのまじでウケたな!」
ギャル女「うんうん!、私・・・結婚が夢なんです・・・、どう?、似てる?、可愛い?」
不良男「ああ、似てる!、けどキモイに決まってんだろ!」
ギャル女「だよねー」
ゲラゲラゲラゲラ
陽炎「ねえあんた達」
不良男「ああ?、あんだよ?」
陽炎「いいえ、大した用じゃないんだけどね・・・」
ギャル女「こいつさっきの新郎モドキじゃない?」
不良男「みてぇだな、んで?、新郎かどうかすら怪しいテメェがなんの用だ?、ああ!!」
陽炎「あんた達!、ちょっとツラぁ貸しなさい!!」ゴゴゴゴゴ
滞在ホテルの玄関
夕雲「・・・」
陽炎「人を散々振り回しておいて、随分待たせてくれたわね。」
夕雲「陽炎さん・・・」
陽炎「?、なに?」
夕雲「私の夢、変かしら?」
陽炎「・・・、まあ、あまり一般的じゃあ無いわね。」
夕雲「そう、よね・・・」
陽炎「この際だからはっきり言っておくけど、あんた勘違いしてる、恋と憧れを混同させちゃいけないわ。」
夕雲「・・・」
陽炎「けど、あたしはあんたの夢を笑ったりしないわよ、あんたの夢は大きく胸を張れる、誰にも負けない立派な物だと思うわ!」ベール被せ
夕雲「きゃあ!、これさっきのベール・・・」
陽炎「ただし!、相手を間違えなければの話だけどね!」ウィンク
夕雲「陽炎さん!」クワッ
陽炎「ちょっ!、いきなり迫ってくんな!」
夕雲「私は、何も間違ってなんていないわ!」ニッコリ
陽炎「・・・、勝手にしなさい・・・」
翌週、艦娘学校の教室
陽炎「あ~き~ぐ~も~!」ゴゴゴゴゴ
秋雲「ん?、やあ陽炎!、おはよう!」
陽炎「先週はどうもありがとう!」ゴゴゴゴゴ
秋雲「あはは、なに言ってんのさ、あたしは一日中ホテルに籠って原稿仕上げていたよ?、遊園地なんて行けるはずないじゃん!」
陽炎「あたし、いつ遊園地なんて言ったかしら?」ニッコリ
秋雲「え?、いやー休みだから遊園地とかに遊びにきってるのかなーと・・・」カ
陽炎「そう、あくまでもシラを切るならもういいわ、不知火、春雨、マックス、よろしく。」
不知火・春雨・マックス「「「了解!」」」
不知火「さあ皆さん、こちらです。」
秋雲「ちょ、三人とも?、よろしくって?」
天龍・加古・摩耶「「「よう秋雲!」」」ゴゴゴゴゴ
秋雲「!!」ビクビクッ
龍田・古鷹・鳥海「「「私達、絵のモデルは許しましたが・・・」」」ゴゴゴゴゴ
天龍・龍田・加古・古鷹・摩耶・鳥海「「「「「「エロ同人に使っていいなんて一言もいってないよね(ねえよなぁ!)?」」」」」」ゴゴゴゴゴ
秋雲「え、あ、そのーーー」ダッ
ぎやあアアアアアアアアアアーーーー!!!、ダレカタスケテーーー!!!
陽炎「まったく、バカなこと企むからよ、ざまあ見なさいバーカ。」ニンマリ
第七話・プールと浴衣と夏休みの思い出
8月半ば、陽炎の実家
陽炎「この!、せい!」ザシュッ!ザシュッ!
ネルギガンテ「いってーなこらあ!」前足ドッシーン!
陽炎「やば!、秋雲!、粉塵粉塵!」
秋雲「はいよ!」
ネルギガンテ「おい!、ずりーぞこら!」
陽炎「せりゃあ!!」
ネルギガンテ「死ねえええーーー!!」トビカカリ
テオ テスカトル「おいこらてめぇら!、なに俺の縄張りで遊んでやがる!」炎纏
ネルギガンテ「ああん?、やんのかこらあ!」
テオ テスカトル「上等だこらあ!」
ドッシーン!、ドカドカドカ!
ネルギガンテ「食らえや!」ブンナゲ
テオ テスカトル「ぐあああ!、やられたーーー!、撤退!」ニゲル
陽炎「秋雲、ネルギ倒したらテオも殺ろよ!」
秋雲「オッケー」
*ゲーム中
陽炎母「”陽炎の本名”、あんたに手紙が届いているわよ。」
陽炎「手紙?、春雨からだ、なんだろう?」
秋雲「ほう?」
プルルルルル、プルルルルル ← 秋雲のスマホ
秋雲「?、こっちは夕雲からメール?、不知火からも、何だろう?、って、マックスから電話だ!」
マックス「ヤッホー秋雲、なんか陽炎から幸せなオーラを感じたんだけど、うふふ♪、何をすればいいかわかってるわね?」ゴゴゴゴゴ
秋雲「わ!、わかっておりますとも!」ビクビク
翌日、とある駅前
陽炎「春雨の実家が二駅隣だったとはびっくりだわ!」
春雨「お待たせしました!」
陽炎「いいえ、今来たところよ!」
春雨「では、参りましょう!、はい!」
物陰
不知火「秋雲、調査結果は?」
夕雲「もちろん万全よね?」
秋雲「そりゃあもちろん!、あたしを誰だと思ってんの?」
マックス「で?、結果は?」
秋雲「昨日、陽炎の家に届いた手紙の中身はプールのチケット、すなわち?」
不知火・夕雲・マックス「「「二人っきりでプール!」」」
マックス「あいつ殺す!」ゴゴゴゴゴ
秋雲「(昨日夜遅くまで陽炎の実家でMHWやっててよかった!、こりゃあ面白くなりそうだね!)」ニシシシ
初月「全くお前たちは・・・」
プールサイド
陽炎「(結構早く着替え終わったわね、さてさて春雨はどんな水着かしら?、きっと可愛いピンク色ね!、ああ見えて着やせするタイプだから胸おっきいのよね!)」
カゲロウチャーン!、オマタセシマシター!
陽炎「(きたー!)、!!、びっくりするほどペッタンコ!」ガーン
マックス「誰のどこがペッタンコですって!」サソリ固め からの ハイキック
ベキベキベキーーー!!!、バッシーーーン!
陽炎「ぎゃあああアアアアアアアアアアーーーー!!!」
陽炎「痛いたたた!、なんでここにマックスが!」ポタポタ←流血
秋雲「なーに、ちょっとした暇つぶしにあんたの幸せを邪魔しに来ただけだよ。」ニヤニヤ
不知火・夕雲「「私に黙って他の娘とプールに行くなんていい度胸ね!(あと春雨は撃沈決定!)」」ゴゴゴゴゴ
陽炎「ホント、あんた達いい性格してるわね。」#
初月「そういえば春雨は?」
陽炎「もうすぐ来るんじゃない?」
春雨「お、お待たせしました・・・(なんで皆さんが!)」ガーン
陽炎「(うはっ!、やっぱりめちゃくちゃスタイルいいや!)」
秋雲「うわ!、これまじで可愛い・・・」
春雨「ど、どうでしょうか陽炎ちゃん!」
陽炎「え!、いやまあ、普通に可愛いわよ。」ニコッ
春雨「はわわわ、ありがとうございます!、はい!」テレテレ
不知火・夕雲・マックス「「「は・る・さ・めーーー!!」」」ゴゴゴゴゴ
春雨「チッ!、バレてしましましたか・・・」ボソッ
不知火「春雨、あなた、いい度胸していますね?」ニコッ
マックス「沈む覚悟はできてるかしら?」ニコッ
夕雲「抜け駆けは許さないわよ?」ニコッ
春雨「何を言っているんですか皆さん?、たまたま手元にあるチッケトが2枚だった、だから陽炎ちゃんを誘った、それだけですよ!、はい!」ニッコリ
初月「夕雲、君は人のことを言えないのではないか?」ボソッ
陽炎「ちょっとあんた達、やめなさいって!」
不知火・夕雲・マックス・春雨「「「「はい?、もとをただせばあなた(あんた)のせいでしょう!」」」」ゴゴゴゴゴ
陽炎「え!、あ、ちょっ!」
マックス「あんたがさっさと決めないのが悪いんでしょうが!」アイアンクロー
ガシッ!、メキメキメキメキ!!
陽炎「みぎゃあアアアアアアアーーーー!!!、頭蓋骨がきしむ音がアアアアアアアーーーー!!!」
夕雲「ねえ陽炎さん?、指って20本いらないと思わない?」ゴゴゴゴゴ
不知火「陽炎?、水中鬼(鬼がターゲットを水中に引きずり込み溺れさせ、気を失ったところで人工呼吸をしたら鬼の勝ち)って遊びを知っていますか?」ゴゴゴゴゴ
陽炎「ぎゃあああ!、ストップストップ!」ジタバタ
ピッピーーーーー!!
全員「「「「「「!!」」」」」」
係員「ちょっとあなたたち!、さっきから何の騒ぎですか!、大声を上げたりタイルを血で濡らしたり!、もし次何か仕出かしたら即退場ですからね!」
・・・
秋雲「まあせっかく来たんだしさ、とりあえず遊びましょ!」
初月「そうだな!、時間がもったいない!」
ワーワー!、キャッキャウフフ!
不知火「さあ陽炎、水中鬼をやりましょう!(人工呼吸人工呼吸人工呼吸)」グイッ
陽炎「ちょっ!、やめっ!、あばばばば!」バシャバシャ
不知火「さあさあ!、深海へいざなってあげましょう!、そして私のキスで目覚めさせてあげましょう!(キスキスキス)」
陽炎「ぶはっ!、離せって言ってんでしょうが!、あたしは白雪姫じゃないんだから!」ハアーハアー
不知火「チッ!、失敗ですか・・・、というか、こんな白雪姫は見たことがありません。」真顔
陽炎「なんですって!」
ポーン!
秋雲「あ!、陽炎!、危ない!」
陽炎「へ?」
バッシーーー!!
陽炎「いったーーー!!」ボールゲキトツ
初月「すまない陽炎!、僕の本気サーブを!、大丈夫かい?」アセアセ
陽炎「痛たた、まあ問題ないわ、取ってきてあげる(水場から離れよう、また溺れさせよなんて輩が出てこないうちに!)」
プールサイドのベンチ
春雨「・・・」ポツーン
陽炎「えい♪」プニッ
春雨「!、陽炎ちゃん!」
陽炎「まあちょっとあったけど、今日は誘ってくれて嬉しかったわよ。」ニコッ
春雨「陽炎ちゃん・・・」
陽炎「(まあ本当は二人っきりのが気楽でよかったんだけどね・・・)」ゲッソリ
春雨「私もよかったです!、頑張って誘ってみて!」ニッコリ
陽炎「さ!、せっかく来たんだから楽しまないとね!」グイッ←ウデヲヒク
春雨「はい!、あっ!」クイッ←ビキニガヒッカカル
バサッ!
春雨「ひゃあっ!」シュルル
陽炎「・・・」シコウテイシチュウ
春雨「きゃあああアアアアアアアーーーー!!!」
他5人「「「「「な!」」」」」
係員「あ~な~た~た~ち!」ゴゴゴゴゴ
陽炎「あ、あはは・・・」
係員「今すぐ退場おおおオオオーーー!!」ゴゴゴゴゴ
全員「「「「「「「ごめんなさーーーい!!」」」」」」」
艦娘学校駆逐艦寮、陽炎と不知火の部屋
陽炎「秋雲、マックス、夏休みはどれくらいあったかしら?」
秋雲「40日くらい!、いっそ400日あったら良かったのにな!」
マックス「本当よね!」
陽炎「まあ確かに、じゃなくて!、何で40日もあったのに宿題手付かずなのよ!」
不知火「提出は明後日、明日までに終わらせなければ鬼香取らによる地獄の特訓が待っています。」
秋雲「だ、大丈夫だよ!、今夜には終るって!、たぶん...」目そらし
マックス「そうそう!、だからお願い手伝って!」
夕雲「秋雲さん、小学生の時から変わらないわね...」呆れ
春雨「陽炎ちゃんが心配だからって呼び出して見たら案の定でしたか...」
初月「まあいい、さっさと始めようか。」
陽炎、不知火、夕雲、初月の協力のもと、秋雲、マックスは宿題という敵との交戦を開始した。
不知火「比較的早く終わりそうなのは社会ですかね。」
夕雲「そうね、社会から始めましょう。」
開始30分
マックス「くかー、くかー」zzz
初月「起きろ!」教科書で殴る
バシーン!
マックス「いったーーー!」
秋雲「えっと、1582年に本能寺で織田信長を自害に追い込んだ武将?、誰だっけ?」
陽炎「基本中の基本でしょうが!、あ、から始まる人よ!」
秋雲「ええ?、いいじゃん答え教えてよ!」
陽炎「だめよ!、ほら、あ、から始まる人よ!」
秋雲「あ、あ、...、あいださん?」
陽炎「はあ...、ちょっとでも期待したアタシがバカだったわ、明智光秀よ!」
秋雲「あ!、そっか明智さんか!」
陽炎「先が思いやられるわ...」アタマカカエ
マックス「イデオロギーについて説明しなさい?、イデオロギー?、コオロギの親戚かしら!」
初月「どうやったらそんな発想ができるんだ...」
2時間後、社会撃沈!、勝利判定B!
国語開始!
マックス「ん?、なにこれ?、枕の掃除?」
初月「枕草子だ!」
陽炎「ちょっと不知火!、あんたのこの解答どういう意味よ!」
不知火「どれですか?」
陽炎「これよ!」
問)月夜に提灯という言葉を使って分を作りなさい。
不知火の解答
陽炎に年上美人の彼女など月夜に提灯だ。
陽炎「上等よ!、あんた表へ出なさい!」ゴゴゴゴゴ
不知火「陽炎、ではあなたのこれは何ですか?」
陽炎の解答
不知火に保険体育の参考書など月夜に提灯だ。
不ね知火「あなた、喧嘩を売っているのですか?、買いますよその喧嘩!」ゴゴゴゴゴ
ドカバキベキバリーーーン!!
陽炎・不知火「「や、やるではないかお主!」」バタン ← 相打ち
一時間後、国語撃沈!、勝利判定C!(陽炎、不知火が気絶中に答え丸写し)
理科開始
陽炎「気絶中に丸写しされるとは・・・」
夕雲「ごめんなさい、私達が席を外しているうちに・・・」
陽炎「まあいいわ、次は理科よ!」
秋雲「えーっと、原子の構成?」
不知火「陽子と電子と、あと何ですか?」
秋雲「核?」
陽炎「その核の中にある物よ」
秋雲「あ!、中性子だ!」
陽炎「正解よ!」
秋雲「中性子ってさ!、初月みたいで覚えやすいよね!」
初月「どういう意味だ!」
マックス「ねえ、秋雲・・・」ヒソヒソ
秋雲「なに?」ヒソヒソ
マックス「私、めっちゃ良いこと思いついたんだけどさ!」ヒソヒソ
秋雲「お!、何々!」ヒソヒソ
理科、数学、英語と、次々難敵を打ち破った陽炎達であった、が・・・
2日後、職員室
長門「貴様ら!」ゴゴゴゴゴ
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・初月・春雨・マックス「「「「「「「は!、はい!」」」」」」」← 正座
長門「秋雲にマックスの各宿題の回答、陽炎や不知火らの物と随分と筆跡が似ているのだが・・・、いったいこれはどういうことだ?」ニッコリ
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・初月・春雨・マックス「「「「「「「ひい!」」」」」」」ビクビク
長門「宿題一つやれない様な連中に!、ましてや手伝うのでは無くやってあげるという行為!、そんなことでは深海棲艦は倒せんぞ!、貴様ら全員歯を食いしばれえーーー!!」ゴゴゴゴゴ
陽炎・不知火・秋雲・夕雲・初月・春雨・マックス「「「「「「「ぎやあアアアアアアアアアアーーーー!!!」」」」」」」
このコメントは削除されました
バカテスやん。
明久と雄二がこのコンビなのはまだしも、鉄人が香取ってのがなんだかなぁ……イメージ的には長門が一番しっくりきそうな気が……
誤字:遼→寮
バカテス超懐いwwwwww
見た感じ陽炎、不知火が明久or雄二で夕雲は翔子?、秋雲はさながらムッツリーニ、磯風が瑞希でしょうか?
香取が鉄人ポジとかマジ受けるwww
今キャラ全部女子だから秀吉ポジは初月あたりでしゃーーーす!!
もしかしたら夕雲は久保か美春の類かな?
香取さんの鉄人ポジも悪くわ無いと思いますが、でも自分的には武蔵がしっくりきます。
不知火
太平洋戦争
飢餓地獄と化したニューギニア戦線への輸送支援を担当していた。
不知火は映画『南の島に雪が降る。』(加東大介版)を視聴すると必ず泣く。人目を憚らず号泣する。
💀韓.国.🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵💀
対日本🇯🇵🎌🗾非難で歩調を合わせている。
💀韓.国.🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵💀は『日本🇯🇵🎌🗾』を『共通の敵』として『秘密協定(軍事協定含む。)』を結んでいる可能性が高い。💀
💀韓.国.🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵💀が『日本🇯🇵🎌🗾』の『敵』である場合、日本🇯🇵🎌🗾は『安全保障・防衛』を根本的に見直す必要が生じてくる。💀
かが『流石に気分が高揚します。』
ほぼパクりは駄目だろ