2017-11-01 20:44:46 更新

概要

女っ気のないガングートがその日だけ・・・


前書き

のんびり更新していきます。


「10時・・・もうすぐ来るな。」


戦艦ガングート・・・彼女は公園の時計の下で誰かと待ち合わせをしていた。


「遅い・・・5分前に来るのが礼儀と言うものだろ、ふん!」


相手が来ないのか不機嫌になる。


「・・・! 遅いぞ!」


待ち人来たり・・・その相手は・・・提督。


「さっさと行くぞ! 提督よ。」


2人は一緒に目的の場所まで歩いて行った。


・・・・・・


昨日の事である、


「何だ貴様、私をこんなところに呼び出して?」


執務室に呼び出されたガングートはやや不機嫌である。


「報告があって呼んだのだが・・・」


「ふん! 貴様の報告はいつもつまらん! さっさと用件を言え! 私はこれでも忙しいのだ!」


「そうか、それは悪かった・・・では、手短に言おう。」


「ふん・・・」


「戦艦ガングート! 今日を持って練度最大になった、おめでとう!」


「練度最大・・・なるほど、それで私を呼んだわけか・・・ふん!」


「これからもこの鎮守府とオレを支えて欲しい!」


そう言って彼女に指輪を進呈する。


「・・・何だこれは? ・・・指輪? おい、貴様! どこか打ったか?」


急に指輪を渡されて困惑する彼女。


「更なる活躍を期待する。」


「いや・・・まぁいいが・・・その・・・本当に私で良いのか?」


急に照れ始めるガングート。


「練度最大の艦娘には全員指輪を渡しているのだが?」


「知ってる・・・霧島もサラトガも嵌めているのは知っている・・・だが・・・」


言葉が詰まってそれ以上話せない。


「・・・・・・」



聞いたことあるぞ・・・確か指輪を貰った艦娘はその日か数日の間に・・・その、何と言うか・・・「初夜」と言うものがあることを・・・



「・・・・・・」



それはつまり・・・提督と艦娘との夜の契約(夜戦)・・・いいのか提督よ・・・この私に指輪を渡して・・・(照)



「どうした? 顔が赤いぞ、熱があるのか?」


「!? いや、大丈夫だ! 何でもない! 気にするな!」


そう言って早足に出て行った。


「・・・どうしたんだあいつは?」


提督はしばらく茫然と見ていた。


・・・・・・


それから数時間の事、


また彼女がやって来て・・・


「提督よ、明日は空いているか?」


「・・・特に急ぎの仕事もないが・・・どうした?」


「ふむ・・・ならばこのガングート・・・提督、貴様に・・・」


「・・・・・・」


「デ、デートをしてもらう!」


「はい?」


一瞬何を言ったか理解できない提督。


「だから、この私とデートをすることを願う!」


また顔を赤くして話すガングート。


「・・・わかった、それで・・・何時にどこで集合だ?」


「・・・・・・」


言ったは良かったものの、それ以降を一切考えていなかった・・・


「ふん! そうだな・・・近くの公園の時計で10時に集まるのはどうだ?」 


「・・・わかった、10時だな? ・・・いいだろう。」


「・・・では、失礼する!」


その場から去ったガングート。


・・・・・・


「しかし、今更だが・・・提督と2人など初めての経験だ・・・」


いつも鎮守府では必ず秘書艦が傍で従事していてその場で報告を行う・・・


「い、意外と恥ずかしいものだな。」


再び顔を赤くする彼女、


「・・・デートと言うから来ては見たが・・・」


提督はため息をつく。


「よりによって何でお前は軍服なんだよ・・・」


提督が呆れ、


「し、仕方がないだろう! 私はこの服しか所持してないのだから!」


「・・・仕方がない、少しオレに付き合え!」


そう言って提督はガングートの手を引っ張り・・・


「何をする! おい、目的地はそっちではないぞ! 離せ!」


彼女の意見も聞かず提督はある場所へと連れて行った。


・・・・・・


連れてこられた場所は・・・レディー服専門店。


「よし、とりあえずガングート! そこに立て!」


提督は鏡の前に立つように指示、


「・・・こんな場所で私に何をする気だ?」


「見ればわかるだろう、試着だよ、し・ちゃ・く。」


「・・・・・・」


提督はどんどんと彼女に合いそうな服を持ってきて・・・


「これを着て見ろ。」


「!? こんな派手な物を!? ふざけるな!」


「いいから・・・着てみないと似合うかなんてわからないだろう?」


「・・・まぁ、そうだが・・・」


「ほら、早くしろ! でないと今日1日がすぐに終わるぞ?」


「・・・・・・」


ガングートは試着室に入り・・・


・・・・・・


「う~ん・・・いまいち。」


提督が首を傾げる。


「着なくても結果は分かり切っていたがな!」


「・・・なら今度はこれね。」


「・・・まだあるのか!?」


「早くしろ、日が暮れる。」


「・・・・・・」


彼女は再び試着室に入り・・・


・・・・・・


「う~ん・・・似合わん!」


「提督よ・・・本気で銃殺刑にされたいか?」


「されたくない、次はこれ・・・ほら、さっさとしろ。」


「・・・・・・(困)」


・・・・・・


「もう少し・・・これならどうだ?」


「・・・・・・(困)」


・・・・・・


「ああ、そうか分かった! お前帽子を被っているから地味に見えるんだ、ほら帽子を外せ!」


「!? おい! 私の物を勝手に取るな!」


「・・・次いでに髪も少し整えるか・・・」


そう言って店員から櫛を借りてきて彼女の許可もなしに整え始める。


「き、き、き、貴様! やめろ! 勝手に髪に触るな!」


ガングートは抵抗するが・・・


「お、綺麗になった・・・後はこの服を・・・よし、着てみろ。」


「・・・・・・」


「はぁ~・・・」とため息をつきつつも、渡された服を受け取り試着室に入る・・・


・・・・・・


「うん! 似合ってる! やっぱりお前・・・きちんと整えれば綺麗だよ! ほら、自分で鏡で見て見ろ!


 いかにも女性らしいって感じだろう!」


「・・・・・・」


鏡に映る自分を見て・・・


「これが私? 全くの別人ではないか・・・本当に・・・私なのか?」


急に恥ずかしくなって顔を赤くするガングート。


「さて、そろそろ目的地でも行くか・・・時間も大分過ぎたしな。」


「・・・・・・」


そう言って2人は今度こそ目的に向けて歩いて行った。


・・・・・・


「・・・で、どこへ行くんだ?」


目的地を聞いていなくて提督が聞くと、


「いや・・・実を言うと何も考えていない。」


「何だそれ、目的地も決まっていないのにデートに誘ったのか?」


「・・・(恥)」


「つまり・・・行く先は決まっていないんだな?」


「・・・・・・」


彼女は首をコクっと振り・・・


「仕方がない、オレについてこい! お気に入りの場所に連れて行ってやる!」


そう言って提督は彼女の手を掴む。


「おい! 貴様! 離せ!」


ガングートの意見を無視して提督は進んでいった。


・・・・・・


「よし、ここに入るか。」


着いた場所は、喫茶店。 艦娘たちにも人気で休日には霧島たちもこの喫茶店に入る。


「・・・・・・」


もちろん彼女はこんな場所に入ったことがない。


「本当に入るのか・・・ここに?」


「ああ、ほら行くぞ!」


彼女の意見を無視して、提督は一緒に入って行く。


「いらっしゃいませ! あら、今日は美人の方とお2人なんですね!」


「なっ!? 私が美人だと!? ・・・いや、私は断じてそんな・・・(恥)」


「はいはい、席は適当に選んでと・・・よし、窓際に行くか!」


彼女の意見も聞かずに窓際に座る。


「・・・・・・」


ガングートは落ち着かない、


「どうする? コーヒーでいいか? 昼食は違う場所で食うか?」


「・・・・・・」


辺りを気にしながら恥ずかしがるガングート。


「そんな恥ずかしがるな、堂々といつものように威張っていればいいだろう。」


「ううっ・・・正直私がこんな場所にいること自体が問題ではないのか?」


落ち着かないのか、そわそわするガングート。


「軍人の私がこんな賑やかな場所など・・・」


「う~ん、何かもったいないな。」


提督が残念そうに言う。


「? もったいないだと?」


「ああ、もったいない。 せっかく身だしなみも女性っぽくなり、人気の喫茶店に入って会話でも弾むかと思ったら・・・


 ただ無言で周囲を気にした挙句に「ここにいたくない」と愚痴をこぼすんだからな。」


「・・・・・・」


「せっかく目の前に美人がいて、人気の喫茶店に来ていいムードだと言うのに・・・何かもったいない。」


「・・・・・・」


しばらく沈黙の2人・・・そこに、


「あら、提督! 今日はお休みですか?」


蒼龍だった。


「あら・・・提督ったら、こんな美人を連れてデートですか? 提督も隅に置けないですねww」


「ほっとけ・・・ちなみに誰かわかるか?」


提督はにやけながら蒼龍に尋ねた。


「・・・私たちの鎮守府にこんな子いませんでしたよね・・・う~ん・・・別の鎮守府の別嬪さんかな?」


「それ以上言うな! 恥ずかしい!」


ガングートは蒼龍を睨む。


「!? その声は・・・もしかしてガングートさん!? あら、ごめんなさい。 あまりにも綺麗で気づかなかった。」


「・・・貴様! 恥ずかしいと言っているのに・・・」


「まぁ、その・・・2人で楽しんでください! では、失礼します!」


蒼龍はそそくさと2人を後にした。


「私が綺麗だと? ・・・そんな・・・私は・・・そんな・・・綺麗など・・・」


「蒼龍が見ても美人と言うのだから、お前は美人なんだよ。」


「・・・・・・」


「これからは軍人気質を控えて、女性らしくしてみたら? 鎮守府の皆の考えも変わるかもよ?」


「・・・私は女ではない、軍人であり戦士だ!」


「・・・・・・」


「それで? コーヒーは飲み終わったぞ! 他に注文が無ければ、さっさと出るぞ!」


そう言って会計を済ませると2人は喫茶店から出て行った。


・・・・・・


「何でそんなに不機嫌なんだ?」


提督が聞くと、


「貴様やあの艦娘が私に余計な事を言うからだ!」


「余計な事? ・・・何か言ったか?」


「美人とか綺麗とかだ! 何度も言っているが私は軍人であり戦士だ! 女と言う身分はもう捨てたのだ!」


「・・・・・・」


「それを貴様らは軽々しく「綺麗だ」とか「美人だ」とか言って、はっきり言って不愉快だ!」


「・・・そうか。」


提督は彼女の前に立って、


「・・・何だ?」


ガングートは問うと、


何を思ったのか提督がいきなり彼女の服を脱がせた。


「な、な、な、き、貴様! 気が狂ったか!?」


予想外の行動に思わず叫ぶ彼女、


結果服を脱がされ、ほぼ上半身が露出した状態になってしまい・・・


「貴様・・・こんなことをしてただで済むと思うな! 帰ったら絶対に銃殺刑にしてやる!」


「・・・・・・」


「な、何だ・・・その目は・・・私を殴るのか? いいだろう、殴りたければ殴れ!」


「お前は女だ。」


「まだ言うか! 私は・・・」


「女だから・・・胸を隠しているんだろう?」


「!?」


無意識に彼女は胸を手で隠していて・・・


「強がるな、軍人気質で意地を張っているようだが、それ以上にお前は艦娘であり、「女」なんだ。」


「・・・・・・」


「もったいない・・・もし、その軍人らしい性格がなければ・・・惚れていたのに。」


「・・・・・・」


「わかった・・・そこまで言うなら、帰るよ。 お前には興ざめした。」


そう言って提督は1人で帰っていった。


「・・・くそっ!」


悔しいのか、悲しいのか・・・彼女はそんな複雑な気持ちを持っていた。


・・・・・・


「・・・・・・」


彼女は1人で鎮守府に帰る、


提督は本当に彼女を置いて帰ってしまったため、1人しみじみと帰還するガングート。


「綺麗だと? 私にそんな言葉は似合わん!」


相変わらずの不機嫌で、


「だが・・・今日誘ったのは紛れもない私・・・その私が何の準備をしていなかったの事も問題・・・」


彼女は何か考えながら鎮守府に戻る。


・・・・・・


鎮守府に着いて・・・


「こら! ここはこの鎮守府の人間以外は立ち入り禁止です! 何か用があるならここで伝えてください!」


「・・・私はここの艦娘だ!」


「!? えっ!? ガングートさん!? すいません・・・全くの別人に見えたので・・・」


「ふん! で、通っていいのだな? 全くどいつもこいつも・・・ふん!」


かなり不機嫌で部屋へと戻った。


・・・・・・


「はぁ~・・・今日は散々な日だった。」


そう言って着ていた服を脱ぎ始める。


「全く・・・どう考えたら私にこんな服が似合うと言うんだ・・・ふん!」


軍服に着替えていると、側で・・・


「? 何だちっこいの。 私に顔に何かついているか?」


響だった。


「綺麗・・・」


「・・・お前も言うか! ふん!」


彼女はそっぽを向く。


「いや、冗談でも嘘でもないよ・・・本当に、綺麗だよ。」


「・・・・・・」


いつもなら駆逐艦に言われてもなんとも思わない彼女だが、響に言われると何故か再び考える。


「そうか・・・私は本当に・・・綺麗に見えるか?」


「うん・・・とっても綺麗。 最初見た時は誰だかわからなかった位・・・」


「・・・・・・」


散々綺麗と言われるのを否定し続けていた彼女がまた考え込む。


「綺麗・・・そうか、私は綺麗なんだな・・・そうか。」


「それで、どうしたそんな姿になってるんだい?」


「・・・・・・」


「もしかして、司令官とデートだった? なるほど。」


「おい、ちっこいの・・・余計な詮索はしなくていい!」


「・・・すまない。」


そう言って響は出て行った。


「・・・?」


響のいた場所に何かの本が置いてあり、それを手に取るガングート。


「・・・・・・」


内容は・・・「女性雑誌」。 言葉遣いやら服装やらキメ細かく描かれている雑誌だった。


「あのちっこいのが置いて行ったのか・・・遂に駆逐艦に気を遣われるようになったか、私は・・・」


そう言いつつその雑誌を読む彼女・・・


「どれどれ・・・ふ~む・・・こうすれば男が釘付けになる・・・か・・・」


しばらく雑誌を読み続けていた彼女だった。


・・・・・・


「司令・・・今日の書類ですが・・・」


「ああ・・・今日は徹夜だな・・・さっさとやるかな。」


提督は書類を受け取ると、仕事を始める。



コン、 コン、



「? 誰だ? 入っていいぞ。」


扉を開け、入ってきたのは、


「・・・・・・」


「え~っと・・・どちら様ですか?」


身に覚えがなく思わず尋ねる霧島、


「何だ・・・気づかないか? そうか、私も中々うまく化けられたか。」


「・・・も、もしかしてガングートさん!? ・・・全然気づかなかった。」


「・・・まぁそれはいいとして・・・提督よ。」


彼女は提督に近づき、


「その・・・今日だけは・・・私を・・・軍人としてではなく・・・お、女として見て欲しい。」


「・・・・・・」


「こ、今夜12時に・・・部屋で待っているから・・・か、必ず来て欲しい・・・頼むぞ。」


そう言ってガングートは立ち去った。


「へぇ~・・・意外に彼女も変わるもんですね~、全く気が付きませんでした。」


「・・・・・・」


提督はその後せっせと仕事をし始めた。


・・・・・・


21時、


「・・・・・・」


ガングートは響たちと一緒に入浴をしていた。


「・・・ふぅ~・・・」


雑誌に{深夜に異性と会うときは体を綺麗にした方が密着度がアップ! 汗や汚れがあるとその場で引かれる}


「・・・・・・」


軍人気質な彼女は毎日特訓を欠かさない、その後1人で入浴するが、時々時間外になりそのまま寝てしまうことも・・・


「体は清潔にした・・・よし! これでドン引きされることはないな。」


「ガングートさん、今日は一段と綺麗ですね!」


隣で電がじ~っと見つめていて、


「そうか? ・・・この私が綺麗か? そうか・・・ふふふ。」


「・・・・・・」


普段女性口調で笑わない彼女が、笑っている姿を見て少し怖がる電。


「よし! 準備は整った! 後は24時まで待機だ!」


そう言って、暁たちよりも先に入浴場から出て行った。


・・・・・・


「・・・とは言っても・・・」


布団の上で座りながら待つ彼女・・・


「何と言うか・・・私はまだ・・・男とは・・・経験が無いのだが・・・」


自分で誘っておきながら、肝心の事がわかっていない彼女、


「・・・まだ時間があるな・・・仕方がない。 さっきの雑誌をもう一度参考にして・・・」


棚に片づけていた雑誌を取ってもう一度読み始めた。


「なになに・・・行為の時は自分からではなく・・・相手の方から脱がせてもらった方が、興奮度アップ!? ・・・いやいや、それは無理!


 絶対無理! う~ん・・・難易度が高いな。」


更に読み続けて・・・


「自分から甘えた方が相手に好印象・・・うむむ・・・何て甘えればいいのだろう? ・・・むむ、「今日は優しくしてね♡」 


 「本当はあなたの事が・・・」 いやいや絶対無理! この雑誌・・・難易度が高すぎるぞ!」


それ以上に、なぜ響がその雑誌を持っていたかが謎である。


・・・・・・


24時・・・


「相変わらず遅いな・・・提督よ、5分前に来るのが礼儀というものだろう。」


彼女は若干の苛立ちを覚えた。


「はっ! いかんいかん! 今日は女らしくだ・・・うん・・・提督は・・・まだ来ないかな(恥)」


口調を変えて恥ずかしくなる彼女・・・そして、



コン、 コン、



「・・・入っていいぞ。」


提督が扉を開けて入ってきた。


「提督よ・・・約束の時間より数分遅いぞ・・・そんな事では女に嫌われるぞ?」


「悪い悪い・・・書類整理に時間が掛かった。」


「ふむ・・・まぁいい。 それじゃあ・・・」


彼女は布団に横になり、


「今日は・・・優しく・・・頼むぞ(照)」


「・・・・・・」


提督は困惑する。


「何をしている? 今日限りは私を「女」として見て欲しいと言っただろう? だから・・・」


「そうか・・・」


そう言って、ガングートに近づき、


「まずは何からして欲しい?」


「・・・はぁ?」


「だから、キスからとか服を脱がせて欲しいとかを聞いているんだ。」


「・・・・・・」


「それって私が要求することなのか?」と思った彼女。


「・・・で、ではまずは・・・キスの方からで(恥)」


「・・・わかった。」


改めてガングートの表情を見つめ・・・


「・・・綺麗だ。」


その言葉とともにそっと唇を合わせる。


「・・・・・・」


初めて経験するガングート、最初からか困惑しているのか身動きが出来ないでいた。


「・・・・・・」



何だろう・・・この感覚は? 体が熱くなってきて・・・力が入らない・・・



「・・・じゃあ次は?」


「・・・え~っと」


雑誌に書いてあった通りに要求をしてみる。


「ふ、服を脱がせてほしい。」


「・・・わかった。」


提督は彼女の服を丁寧に脱がせて・・・


「普段から軍服着てほとんど肌が見えないが・・・やっぱりお前・・・綺麗だよ。」


「・・・(恥)」


途端に恥ずかしくなり、顔を赤くする。


「下着も・・・いいのか?」


「・・・(恥)」


自分以外の人間に脱がせてもらうのは流石に抵抗があったが、ここは素直にコクっと無言で縦に振った。


「・・・わかった。」


そう言って、丁寧に下着を脱がせる提督。


「ううっ・・・提督が・・・私のを見ている。」


想像しただけで顔が燃えそうな勢いの彼女、


「・・・!? おおっ!?」


何故か急に驚く提督。


「? ど、どうした?」


提督の反応に躊躇いつつも尋ねるガングート、


「お前・・・」


提督が思いがけない一言、


「下の毛・・・生えていたんだな。」


「!?・・・ああ?」


「いや、オレから見れば響やガングートたちは「女の子」としか見ていないからさ・・・何だかんだ体は大人なんだなぁ~って。」


「・・・(ビキィ!!)」


「さてと・・・じゃあ続きをやろうか。」


「こ・・・こ・・・」


「? こ?」



殺す!!!!



急に怒り出すガングート。


「おい、何を怒っているんだ! 落ち着け!!」


「貴様にはもう我慢出来ん!! いっそのこと・・・ここで銃殺刑にしてやる!!」


そう言ってガングートは傍に置いていた銃を持って提督に構えた。


「・・・と言うか、何で銃なんか持っているんだよ!!?」


「うるさい!! こうなったら・・・こうなったら!!!」


「・・・・・・」



貴様を殺して私も死ぬ!!!!



「いや、ちょっと待て! 落ち着け、落ち着けっての!!」


「貴様に私の恥ずかしい場所を見られた上にムードまで粉砕されて・・・もう生きてられるかぁ!!!!」


「いや、だってお前・・・今日は「女」として見て欲しいって・・・」



うるさい!! くたばれ!! このクソ提督!!!!



「うわああああ!! や、やめろガングート!!」


「死ねぇえええええ!!!!」



・・・・・・

・・・



この後、滅茶苦茶www


・・・・・・


翌日、


「司令・・・その顔の傷はどうしたのですか?」


昨日までなかった額にある傷を見て霧島が尋ねる。


「ああ、これか? 雌猫に引っ掛かれた。」


「はぁ・・・猫ですか? ・・・鎮守府に猫なんて住み着いていましたっけ?」


霧島は考えていると、


「失礼する!!」


ガングートが勢いよく扉を開けた。


「ちょっと、ガングートさん! 扉を開ける時はノックをして欲しいと・・・」


「・・・・・・」


「な、何だ?」


「ふん! 相変わらず空気の読めない男だな貴様は! 私が思っていることがわからんのか?」


「うん、わからん。」


「貴様・・・何も考えもせず結論だけ言うとは・・・いい度胸だな。」


「何か考えればいいのか・・・そうか、わかった。」


提督は気づき、ガングートに言った。


「夜戦して欲しいのか、今日も。」


「き、き、き、貴様・・・本当に殺されたいのか、お前はぁ~!」


「? 今日も?」


霧島が首を傾げて、


「ち、違うぞ! 私は断じてこのアホと夜戦など・・・」


「ふ~ん・・・へ~・・・ほほぅ~・・・」


霧島がにやけながらガングートを遠目で見つめる。


「・・・・・・」


途端に恥ずかしくなり、彼女は執務室から出て行った。


「・・・で、何しに来たんだあいつは・・・」


「さぁ・・・」


2人はお互いに首を傾げた。


・・・・・・


「お~い、ガングート!」


提督が彼女に近づき、


「何だ貴様、馴れ馴れしいぞ。」


「そんな堅いこと言うなよ、オレとお前の仲だろ、ん?」


「・・・それで、何の用だ?」


「もし良ければ、またデートでもしたいかなぁって。」


「ああ? デートだと?」


「ああ、デート・・・嫌なら他の子に頼むがな?」


「・・・・・・」



それは何だ・・・私では不満と言うわけか? ふん、いい度胸だ! 私よりも魅力的な女がいると言うのか? 気に入らん!



「いいだろう・・・提督がどうしてもと言うなら・・・やってやらんこともない。」


「そうか、じゃあその時はまたこの前の服装で頼むな。」


「なっ!? いやいや・・・あれは・・・その・・・正直言って・・・恥ずかしいのだが・・・」


「そうか・・・じゃあ別の子にしよう・・・霧島かサラトガにするかなぁ・・・」


「・・・・・・」


他の女の名前を言われて焦り、


「ううっ・・・わかった・・・その・・・この前の服装で・・・いいんだな?」


「ああ、オレとしてはもっと派手でもいいんだがな?」


「いや、それは勘弁してくれ・・・あれで精いっぱいだ。」


「そうか・・・わかった。 じゃあ来週の日曜日に朝10時でいいな?」


「貴様! もうスケジュールを決めていたのか!?」


「予定は早く決めた方がいいだろう? それじゃあ! 来週を楽しみにしてるよ!」


そう言って提督は執務室へと戻った。


「・・・・・・」


ガングートは「はぁ~」っとため息をついた。


結局、提督のペースに付き合わされてしまったガングート・・・でも、さほど嫌ではないようだ・・・


・・・・・・


デートの前日の土曜日の夕方・・・


レディース専門店にガングートらしき女性が、何着かの服を物色している光景を駆逐艦の誰かが見たそうな・・・








「ガングートの初夜」 終








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