2018-02-05 01:54:08 更新

PM:17:00 集英組本部 一条家前


楽 「おせーな、鶫の奴。」


千棘 「珍しいわねぇ、あの子律儀だから遅刻なんて滅多にしないのに。」


鶫 「一条楽!待たせたな。」


楽 「おっ、来た。」



スタスタ



鶫が集合時間を少し過ぎてやって来た


楽 「待ってたぜ〜。珍しいな、お前が遅刻なんて。」


鶫 「ああ、すまない。思わぬ客人と街で会ってしまってな。」


千棘 「思わぬ客人?」


鶫 「お嬢もいらしてたんですね。ちょうどいいです。

説明しておくには本人に会わせるのが1番ですから。」


楽 「は?誰と会ったんだよ?」


鶫 「おい、もう出て来ていいぞ。」


? 「はい。」


タンッ


楽 「え?」


千棘 「え?」


? 「お久しぶりです。天駆高原以来の10ヶ月ぶりですね。

楽様、桐崎さん。」



その少女が出てきた瞬間、楽と千棘は固まってしまった。

ここに帰って来るのは早過ぎたからである。


楽 「た…橘………!」


千棘 「万里花、あんたまでこっちに戻って来てたの?」


橘 「やっと会えましたわ」


昔のサイドロングとは違いショートに切られた栗色の髪に、それを留める花型の髪飾り、お嬢様口調


ニコッ


紛れもなく、一昨年のバレンタインにアメリカの病院に2年間の闘病生活をしに行った筈の楽の許嫁、橘 万里花


第30話 完




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