2019-04-19 23:41:08 更新

概要

例の如く設定引き継ぎ作品です。
ちょぴっと再構成してます


前書き

基本的に前ssの設定を引き継いではいますが前ssの艦娘たちはほぼ出てきません。



ー大本営ー



提督「ど、どういうことなのでしょうか」


元師「キミの鎮守府の1番近くにある○○鎮守府を知っているかね」


提督「はい、うちの鎮守府の数倍の規模を誇る鎮守府なので有名ですね」


元師「そこの提督が最近失踪したこともわかっていると思う」


提督「はい、あの事件はかなり提督の間でも話題になりましたから」


元師「…実はその事件は失踪したことになっているが…真実はそうではない」


元師「○○鎮守府には金剛型1番艦金剛がいるのだが、その金剛が提督を手にかけてしまったのだ」


提督「え、そ、それ本当ですか!?」


元師「あぁ、当初我々は金剛がただ単に殺したとしか思っていなかったのだが事実確認をしている時にわかったことがあった」


元師「それは数値上では分からなかった彼の粗暴な艦隊運営だった」


元師「艦種を問わず弾薬燃料の補給放棄 小破中破大破に関わらず入渠を禁止 挙句の果てに特攻紛いの自滅作戦」


元師「…あげていけばキリがない 彼は表面上はとても優しく艦娘と共にこの海の平和を守ろうとしていた だがそれも我々を欺くための仮面を被っていたに過ぎなかったのだ」


提督「元師、聞きたいことがあるのですが」


元師「なにかね」


提督「その鎮守府は今どういう状況下なのでしょうか」


元師「いくら彼がいなくなった所で艦娘達の我々人間に対する不信感と恐怖はぬぐえるものでは無い 戦艦長門に一時艦隊運営を任せなにかあれば通達するようにしている」


提督「…なるほど それで僕をその鎮守府に異動させ鎮守府としての機能を復活させようということですか」


元師「理解が早くて助かるよ 君の鎮守府に関しては君の優秀な部下…いや、ケッコン艦である五十鈴に一時任せてもらう」


提督「一時とは?」


元師「○○鎮守府の艦娘と我々人間の蟠りを排除の後君の鎮守府に全て統合し1つの鎮守府へと変るつもりだ」


元師「元々君の働きではもっと大きな艦隊を指揮してもおかしくないからね、この際だからまとめてしまおうと思ってね」


提督「わかりました、それならうちの艦娘たちも納得すると思います」


元師「…それでは○○提督 健闘を祈る」ケイレイ


提督「ハッ!!」ケイレイ



提督着任ス



提督「球磨のやつがあそこまで泣くとは思わなかったがしょうがない、これもこの国の未来のためだ」


提督「……相変わらずここはデカイな…」


提督「確か艦娘を1人迎えにこさせてるはずだが…」




金剛「…貴方がこの鎮守府の新たな提督ですか」


提督「(ビクッ…もう来ていたのか全く気が付かなかった)…あぁ、○○提督だよろしく頼む」


金剛「…こちらへどうぞ」


提督(金剛型1番艦金剛 前任を殺すほどのことをしたがあまりにも前任の所業が悪いと判断されたために解体されることもなく再びこの鎮守府に戻ったと聞いたが…)


提督(やはり追い詰められているのだろうか、俺が知っている金剛はもっと明るかったはずだが……)




ー執務室ー


金剛「着きました、ここで現段階で艦隊運営をしている長門と引き継ぎの後指揮をお願いします」


金剛「それでは私はこれにて失礼します」


提督「あぁ、すまないな」


金剛「……」スタスタ





提督「さて、本腰をいれて頑張るぞ。」









長門との引き継ぎも無事終了した

いくら人間が変わろうとも前任から受けた暴力や辱めが消えることは無い


だから長門も俺に対してなんらかの反応を示すと思ったのだが……さすが長門と言わざるおえなかった

彼女はその昔『艦』として連合艦隊旗艦を務めただけあってどんな物事に対しても冷静沈着だった

長門自身の観察眼のお陰なのか俺がどんな男でどんな指揮をしてきたのか見定めたのか作業が終わる頃には提督として認めると断言してくれた。


俺は素直にそれを喜んだ いくら艦娘たちが人間不信に陥っていたとしてもこのように分かってくれる艦娘もいるということに


まずは1人、ゆっくりと着実に彼女達の心を取り戻していこう。






爪痕



提督「とりあえず書類だけでは分からないことばかりだな…自分の足で確認しにいくとするか」



ー食堂ー



提督「…なんだこれは」


自分の鎮守府とのあまりの違いに驚きを隠せない


これだけ大きな鎮守府なのだからさぞ食堂も広く充実しているものだと思っていたが机や椅子はもちろん明かりまでもがボロボロで廃墟のようになっていた


提督「こんなところで飯を食っていい働きができるわけがない…まずはここから変えていかねば」


提督「そういえばここには間宮と伊良湖は居ないのか…?」



提督「おーい、誰かいないのか!」


間宮「は、はい!呼ばれましたでしょうか提督様」


提督「(様…?)あぁ、挨拶が遅れて済まない 前任に変わり本日付でこの鎮守府に着任した○○提督だ よろしく頼む」


間宮「よ、よろしくお願いします…」ビクビク


提督「ちょっと聞きたいことがあるんだが この鎮守府における食事というものはどのようなになっている?」


間宮「え、えっと…うちでは朝昼の2回でお味噌汁とご飯1杯ということになっています」ビクビク


提督「はぁ!?」


間宮「す、すみません!!すみませんすみませんゆるしてください殴らないでください蹴らないでください」ガタガタ


提督「(しまった…)す、すまん!君に怒った訳では無いんだ!こちらこそ済まなかった!」フカブカ


間宮「ぇ…?」


提督「前任がいかに屑だったのかがわかって怒りが顕になっただけだ、すまん」


間宮「そ、そうでしたか…」ビクビク


提督「と、とにかく!俺が着任したからには今の食事状況と食堂はなんとかする!協力してくれるか 間宮」


間宮「…はい」


提督「とりあえず食料の配給に関してはあとで大本営に問い合わせて持ってきてもらうとして 問題はこの食堂の廃墟ぶりをなんとかしなければな」


間宮「基本的にこの鎮守府の補修維持は妖精さんが担当されているのですが前任の行いがあまりに非道なために妖精さんも1人残らずいなくなってしまって……」


提督「そうなのか…それじゃあ直しようがない……ん?」クイクイ




妖精「あなたがあたらしいていとくさんです?」

妖精「はわわ、なかなかかっこいいていとくさんなのです」

妖精「なにかおこまりですか?」


提督「あれ、妖精さんいるじゃないですか」


間宮(…え!?な、なんで妖精さんが…!?この鎮守府からはいなくなったはず…いや、確か心の綺麗さ尚且つ悪の感情などがない人間に対しては友好的と明石さんに聞いたことがあります…この提督は妖精さんにも好かれるほどの人格者ということ…?)


提督「妖精さん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど いいかな?」


妖精「なんでしょうか!」

妖精「われわれようせいはなんでもなおせるのです!」

妖精「ようせいさんにおまかせあれ!」


提督「じゃあこの廃墟みたいになってる食堂をリフォームしてくれるかな?もちろん終わったあとは甘いものでも用意しておくよ」


妖精「それくらいかんたんですよ!」

妖精「あまいもの…さすがていとくさんなのです」

妖精「ていとくさんのことすきになりました!」


提督「ははっ、ありがとね じゃあよろしく頼むよ」


妖精s「はーい!」




提督「よし、これで何とかなりそうかな」


間宮「あ、あの…」


提督「?どうしたんですか?」


間宮「本当にありがとうございます…なんとなくあなたが悪い人ではないことがわかってはいましたが心のどこかであなたを前任と同じ人間と思っていました でももう大丈夫です、間宮はあなたについて行きます!」


提督「…そうですか、それは光栄です 食堂が直って再開できるようになったら美味しいご飯楽しみにしてます」


間宮「っ…はい!」ポロ





提督「…これで一つ問題解決か…」


提督「いや、まだ山ほど改善するところはある 気は抜けないぞ」





提督「食堂があんなんじゃ入渠ドックや工廠は……考えるのをやめよう…」


提督「ひとまず入渠ドックの方へいってみるか」




ー鎮守府廊下ー


提督「長門から説明を受けた感じだとこの辺りだと思うのだが…」


…ウウ…


提督「な、なんだ…?」バッ


…イタイ…


提督「呻き声…?こっちから聞こえたな」




『医務室』


提督「ここか…?」ガチャ


提督「うっ…!?」


地獄絵図 一言で表すには十分すぎる光景だった

元師が言っていた、入渠させていないと じゃあ損傷した艦娘はどうなる?どんなに沈みそうになっても帰ってきさえすれば直せる、でも入渠しなければ治らない 覚悟していたことではあるがさすがに堪える…


それにしても腑に落ちないことがある 入渠を禁止していたのだから損傷したままなのは分かるが前任がいなくなり長門が艦隊運営をしているのだからすぐにでも入渠させるはず…一体どうなっているんだ…


「うぅ…痛い……」


提督「お、おい!大丈夫か」


「…?…あ、あなたは…」


提督「本日付で着任した提督だ!それよりどうして入渠で傷を癒さないんだ」


「…ドックは…壊れてて…妖精さんがいないから直せなくて…」


ドックが壊れている…?なんでドックが壊れているんだ…?まさか前任の目を盗んで入渠しようとするやつがいては困るから破壊した…なんてことじゃないだろうな……どっちにせよ妖精さんに直してもらわなければ


提督「お前ら、ちょっとまってろ 直ぐに直してもらってお前達の傷を癒してやるからな!」ダッ




提督「とりあえず入渠ドックを探さないと…っ…くそッ…バカでかいからどこに何があるかわかんねぇ!!!」カベドン


「あ、あの…」


提督「…なんだ!!」


「ヒッ…にゅ、入渠ドックなら…そこの角を曲がった先に…すみません……」


提督「(またやってしまった…)そ、そうか!すまん 助かる!え、ぇーと…」


潮「駆逐艦…潮…です…」


提督「潮か!助かった!またあとでな!」ダッ




潮「…」





ー入渠ドックー


提督「おいおい…なんだこれ…」


電球が割れたのか破片が散らばり ドック内にはカビや酷いところでは崩れたりしていた

ここまでくると壊れてない方がおかしいってくらいにはボロボロで 考えただけで頭痛が痛い…


提督「酷いってレベルでもないぞ…」


提督「とりあえず妖精さんを呼ばなければ…」


妖精「ていとくさんよびました?」


提督「うおっ!?」ビクッ


妖精「おんなのこをみておどろくなんてしつれいです」シクシク


妖精「まったくていとくさんてば おとめごころがわかってないのです」ジトメ


妖精「でもそんなていとくさんもすきです」ホワワ


提督「(なんか色々言ってるけど気にしてる場合じゃないな…)と、とにかく!君たちちょうどいい!艦娘たちがドックの損傷のせいで入渠出来なくて苦しんでいるんだ!なんとか直せないか!?」


妖精「おやすいごようです」ムフー


妖精「きゅうぴっちですすめるので5ふんもらいたいですね」ムフー


妖精「ていとくさんはそのあいだにかんむすたちをつれてきてください」ドヤ


提督「(なぜドヤ顔…)わかった 頼んだぞ!」




妖精s『ワァー』ドンドンガンガンドンドンガンガン






提督「あの場に少なくとも10人はいたな…1人で10人…いや、考えるな 苦しんでるのは彼女達だ」





工廠




妖精さんに手伝ってもらい全ての艦娘を入渠させた 意識がないものがほとんどであったが妖精さんによるとみな直ぐに回復するとの事で安心した


妖精さんにあとのことを任せて工廠に向かうことにした




ー工廠ー




提督「ここが工廠か」ガチャ



いままでの流れで行くとここもボロボロなのではないかとヒヤヒヤしたがいい意味で裏切られた


工廠内はとてもよく管理され油汚れなどはあるものの特別壊れていたりはしなかった


提督「(うちには居ないが確か工作艦の明石がいるはず…あの桃色の頭髪は…)おーい!」


明石ビクッ


明石「ど、どなたです?」


提督「本日付で着任した○○提督だ、よろしくな 今は鎮守府内の現状確認に色々回っているんだ」


明石「なるほど…失礼しました そうとは知らず…こんな格好で…」ションボリ


提督「…前居た鎮守府では君は居なかったが大本営での噂は聞いた 入渠ドックに頼らずに艦娘を治せる泊地修理や装備の改修など 他の艦娘にはできない芸当 その油汚れなどは君にとって勲章のようなものだ 恥じることは無い」ニコ


明石「そこまでいっていただいて…光栄です」


提督「それはそうと聞きたいことがあるのだが」


明石「なんでしょう?」


提督「その先にあるやたらと綺麗な部屋はなんなんだ?」


明石ビクッ


明石「あ、あの部屋ですか…」


提督「(震え…?)あぁ、言いたくないなら別に無理強いはしない 」


明石「いえ…どの道知ってもらわなければなりませんし、こちらへどうぞ」




ー工廠内特別区画ー




明石「気分を害されるかもしれませんが… 」


提督「かまわん開けてくれ」


明石「はい」ガチャ




思わず自分の目を疑った


目の前には拷問器具のようなものご所狭しとと並んでいた よく見ると皮膚を焼く薬品などもあり悪趣味としかいいようのないものだった


ふと明石の方を見るとやたらと怯えていた

ここでなにがあったのか



明石「ここでは…前任がいたころに使われていた前任の趣味の部屋です」


明石「前任のお気に入りの艦娘 自分に刃向かう艦娘などを凌辱したり拷問にかけて楽しんで…いました…」


提督「…そうか」


提督「もしや 提督私室がやたらと綺麗だったのは」


明石「はい お察しの通りで…」


提督「もういい 出るぞ」






ー工廠ー




提督「 どうせ居るんだろう 出てきてくれないか妖精さん」


ヒョコッ


妖精「ばれました」

妖精「ていとくさんもなれましたね」

妖精「さすがていとくさんですね」


提督「ちょっと手伝って欲しいことがあるんだ いいかな」


妖精「いいですよー」


提督「よし 明石」


明石「はい…?」




提督「この趣味の悪い部屋と提督私室をぶっ壊せ」


明石「…へっ…?」ポカーン


明石「ちょ、ちょっと待ってください それだと提督の寝泊まりするところが…」


提督「俺の事は気にするな 前任がいなくなったというのにこんな部屋がいつまであったら忘れたいものまで思い出してしまう 命令だ 壊せ!!!」


明石「は、はい!」


提督「それじゃあ 妖精さん明石のサポートよろしくね これ金平糖ね」ヒョイ


妖精s「「わ〜!!!」」キラキラ


提督「俺は艦娘寮の方を見てくる 解体が終わり次第通常勤務に戻ってくれ」ガチャ


明石「…っ…はい、了解です!」




明石「(提督…)」








提督「(時間はヒトヒトマルマル…間宮さんもそろそろ昼飯の準備始めたところか)さて、寮はどうなっているのか」



ー鎮守府廊下ー



長門「提督 どうしたのだ」


提督「長門か いやなに今のところ行ったところが全てろくなことになっていないからな艦娘寮の方の確認だ」


提督「(…だがちょうどいい さすがに今日着任したばかりのやつ 尚且つ前任の影響で人間に対する恐怖心がある艦娘たちがいるところにズカズカ入っていっては逆効果だな )」


提督「寮の方だが 長門から見て何を改善すべきだとおもう」


長門「部屋自体は問題ではない まずうちの艦娘たちは出撃が多すぎてろくに自分の部屋に戻ることも出来なかったからな」


長門「だが、その分部屋に何も無いのだ あるのは布団とはお世辞にも言えない布切れだけで雑魚寝だ これから出撃なども復帰することになれば必ず不調を来すと私は思う」


提督「わかった 妖精さんに頼ってばかりだが全部屋にベットなど家具1式を揃えてもらうよ」


長門「すまない そういえば入渠していた艦娘達が全員回復したぞ 」


提督「わかった そろそろ昼の時間だしちょうどいいな」


ピンポンパンポーン


〜ヒトフタマルマルお昼の時間になりました 艦娘達は食堂に集合してください〜



提督「言ったそばからだな 長門お前もいってくるといい」


長門「あぁ そうさせてもらう」



艦娘目線〜食事〜





長らく損傷のために食事も風呂もできなかったけどお風呂が治っていてしかもお昼ご飯が食べれるらしい

どうやら新しい提督の計らいのようだけど 何を考えているのかわからない


前任は私たちのことを人間として扱ってはいなかった 都合のいい兵器 逆らうことの出来ない女として自らの欲を吐き出すだけ…


人間は信用できない 今度信用して裏切られたら私はもう二度と信じるということが出来なくなりそうで…




ー食堂前ー


…やけに食堂の様子が騒がしい


いつもなら誰一人話すことなく箸と食器の音しか聞こえないものだったようなきがしたんだけど…


ガチャ


ザワザワ


オイシイネー イキテテヨカッタ… ナカナイノ…



「なにこれ…」



間宮「あ、潮ちゃん!こっちこっち!配給しますよ!」


潮「…はい」





間宮「はい!どうぞ!今日はカレーライスですよ」


潮「これは…」






曙「潮 こっち座りなさい」


潮「あ、うん ありがとう」


曙「あんたも動揺してるわね まあ無理もないわ昨日と違いすぎるもの」


潮「うん…でもみんな嬉しそう 」


曙「…さ、食べましょう冷めるわ」


潮「うん」パクッ




……おいしい

…おいしいよ…なんでこんなに…おいしいの…

甘くて辛くて不思議な味 でもどこか懐かしいような味


突然しょっぱく感じた 気がつけば涙が出ていた

いままでの待遇からのあまりの落差かそれとも新任の提督の優しさなのか 涙を流さずにはいられなくなった


ずるい ずるいなぁ…そして自分自身がちょろ過ぎて…こんなことされたら信用所か一生ついて行きたくなる…


私たちを地獄から助けてくれた…提督に…







ー執務室ー


提督「いくらなんでもカレーライスは安直すぎたかな…喜んでくれてるだろうか…」ズズッ


提督「…まずいな」







演習




新任の提督が来てから1週間が経った


初日の夕方に着任挨拶がありその時に1週間の休養の命令があったので皆自由に休養を取っていた


そして今日 この鎮守府の全ての艦娘が演習場に呼び出された


全てとはいってもこの鎮守府は戦艦の金剛さんと長門さん以外は駆逐艦しかいないんだけど…




潮「今日のこの呼び出しはなんなんだろうね」


曙「さぁ あの提督何考えてるかわからないし 変なことではないと思うけど」




提督「みな、おはよう 全員いるな」


提督「これから皆には演習を行ってもらう」


…ザワザワ…ザワザワ


長門「提督に変り 長門が説明する」


長門「我々の今までの戦いは到底戦いと言えるものではなかった なんせ特攻作戦ばかりだったからな」


長門「だが、今後は海域奪還や姫 鬼クラスを相手にしなければならない」


長門「そのために提督の前に指揮していた艦隊と演習を行い戦闘の感覚を思い出してもらう」


長門「演習にきてもらう艦隊には戦艦1名軽巡2名駆逐艦1名だ 戦艦には戦艦同士での演習を主に 軽巡の2人には対潜に特化した艦娘と火力装甲共にトップレベルに近い艦娘 そして駆逐艦は夜戦火力トップクラスの艦娘だ 彼女たちから学ぶことは多いと思う 勉強だと思い全力で取り組むように!」


長門「本日は駆逐艦対駆逐艦で行う…のだが…」


長門「提督 その…まだ来ないのか?」


提督「あいつら…」





しれぇ〜〜〜!!!



提督「ん?」フリムキ


「しれぇ!!」ガバッ


提督「グフッ」ドサッ



ザワザワザワザワ



長門「提督!?大丈夫か!」


「会いたかったですよ!!」


提督「…いてて…その声は…比叡か?」


比叡「はい!あなたの比叡です!」


提督「いつからお前はオレの嫁になった…」


比叡「なってませんが指輪は欲しいです!!」


提督「…とりあえず降りろ 重い」


比叡「なっ…!?女の子に向かってそんなこといっちゃだめなんですよ!?」


提督「てめーのその格好を見ろこのバカッ!!!艤装つけてるやつが重くねぇわけねぇだろ!!」


比叡「ハッ…すみません…」シュン


提督「つーか他の奴らはどうした」


比叡「…司令に早く会いたくて先に来ちゃいました…」


提督「はぁ…」




こらぁぁぁ!!!!比叡!!!!!


比叡ビクッ



球磨「なに抜け駆けしてるクマ!!!!!」


比叡「い、いや、その…」


球磨「まったく……あとで扱いてやるクマ」


比叡「そ、それだけは…」


球磨ギロッ


比叡「…はい」シュン




球磨「提督 第1艦隊到着しました クマ」


提督「うむ、では皆に紹介する 」


提督「旗艦 軽巡球磨だ 軽巡としては火力雷装対空装甲がトップクラスなやつだ 学べることも沢山あるだろう、仲良くな」


球磨「よろしくだクマー」Lv123


提督「2番艦五十鈴だ 彼女も軽巡トップクラスの対潜対空能力を誇る イベント海域などは対潜戦が必ずと言っていいほどある1隻の敵潜水艦だけでも油断はできない 君たちの爆雷で守れる道もあるだろう 五十鈴に扱いてもらうように」


五十鈴「よろしくね 」Lv127



潮「(あの二人指輪してる…)」


提督「三番艦比叡、高速戦艦として今まで数々の戦いで活躍し御召艦としての艦歴さえある 同型の金剛や低速にはなるが長門にも学ぶところはあると思う 」


比叡「気合い!入れて!頑張ります!」Lv99


提督「四番艦綾波だ 駆逐艦の中では第2位の火力を誇り 夜戦での戦いともなると独壇場だ 夜戦での戦いも彼女から教えてもらうといい」


綾波「ごきげんよう。特型駆逐艦、綾波と申します。」Lv99




提督「それでは演習を開始とする!」


長門「まずは駆逐艦対駆逐艦 こちらからは朝潮 満潮 霞!準備しろ!」


提督「綾波 頼んだぞ」


綾波「はい!」




ー演習海上ー


朝潮「こちらは私たち3隻 あちらは駆逐艦1隻定石で考えれば圧倒的有利 でもなにがあるか分かりません 満潮 霞油断は禁物よ」


満潮「言われなくてもわかっているわ 」


霞「ふん!どうせあの屑提督の艦娘なんて大したことないわよ」


綾波ピクッ


朝潮「ちょっと!霞 そんなこといったらだめよ」


満潮「朝潮姉 別にいいじゃない 人間なんて皆同じよ どうせ今までやってきたことも全てご機嫌取りよ最後には裏切られるんだから 前もそうだったじゃない」


朝潮「でも…」


ドンッッ!!!


3人「!?」


球磨「綾波 ちょっと変わってくれクマ」


綾波「…わかりました でも手加減してあげてくださいね」


球磨「保証は出来んクマ」






球磨「おい」


霞「な。なによ」


球磨「提督のことを侮辱することは許さないクマ訂正するクマ」


霞「ふん!なによ!人間なんかとイチャイチャしちゃって気持ち悪い あんたたち頭がどうかしてるんじゃないの!?」


朝潮「霞!言い過ぎ…」


球磨「そうか わかったクマ」


球磨「本来なら綾波だったが球磨がお前達の相手をしてやるクマ 」


霞「上等じゃない…朝潮型を舐めないでよね」


朝潮「こうなったらやるしかないようね 満潮!」


満潮「しょうがないわね 行くわ!」


球磨「お前達は弱いクマ ハンデをやるクマ

球磨は14cm単装砲のみで戦うクマ」


球磨「その代わり 球磨が勝ったら二度と提督を侮辱するな わかったな」


霞「その言葉 後悔して知らないわよ」ギリッ












霞「そんな…」大破


朝潮「強すぎる…」大破


満潮「…っ…」大破



球磨「…球磨を舐めるなクマ」無傷



ザワザワザワザワ


長門「なんなんだあの軽巡は…おい!提督説明してくれ!」


提督「あれがうちのトップ軽巡だよ」


長門「…私が戦っても勝てる気がしないな」


提督「ははっ…褒め言葉だな」






球磨「さて、球磨の完全勝利ってところクマ 約束通り二度と提督を侮辱するな 分かったな」


霞「…っ…わかったわよ…」


球磨「…お前らは一直線に向かってきすぎだ

随伴艦との連携もバラバラ こんなんで勝てるわけがないクマ」


3人「…」


球磨「…明日からビシバシ鍛えてやるクマ 覚悟するクマ」


3人「…!」



長門「とりあえず午前はこの辺できりあげる!午後からは曙 潮対球磨だ!そのことを頭に入れて午後からも演習に励むように!」


長門「解散!!!」



執務室 22:00



扉 ガチャ


球磨「提督入るクマ」


提督「…どした」カキカキ


球磨「可愛い嫁が愛する旦那様を心配して来てやったクマ」


提督「そりゃどーも」カキカキ


球磨「…提督 ちゃんとご飯食べてるクマ?睡眠は取れてるクマ?休みは取らないといけないクマ」


提督「だいじょぶだいじょぶ」カキカキ


球磨ガタッ


提督「うぉっ!?」


球磨「提督 人の話をちゃんと聞くクマ」


提督「ちゃんと聞いてるって飯と睡眠と休暇だろ?大丈夫だってば」


球磨「…その割には目の下に隈はあるし心做しか痩せた気がするクマ」


提督「気のせい気のせい」カキカキ


球磨「…どーせ即席食品ばかり食べてるクマ」


提督ビクッ


提督「そ、そんなことはないぞ…?」ピクピク


球磨「…はぁ…提督は本当に世話が焼けるやつクマ」


提督「…すまん」


球磨「球磨がなにか作ってきてやるクマ そこで待ってるクマ」


提督「ありがとな」








球磨「提督おいしいクマ?」


提督「あぁ ありがとな」


球磨「どーいたしましてクマ」


提督「それより あいつらはどうだ?」


球磨「駆逐艦としての練度がまだまだクマ でも素質はある感じだからもっと慎重に育てていきたいとは思うクマ」


提督「そうか やはり実力があるものとの戦いともなると艦娘としてのなにかが刺激されていくのかもな」


球磨「そうクマ 特に潮は性格に似合わない大胆な行動で仕掛けてきて さすがの球磨ちゃんも無傷じゃいられなかったクマ このまま頑張って欲しいクマ」


提督「…やっぱ球磨達を連れてきてよかったな 俺の事を信用してくれるかどうかはさておき自分たちの実力を再確認して向上意識をもてたのはいいことだ」


球磨「五十鈴も久々に駆逐艦達を教育できて楽しいみたいクマ 明日にでも労ってやるクマ」


提督「了解した」


球磨テトテト


球磨ストン


提督「どした?いきなり膝の上にきて」


球磨「球磨も疲れたクマ 甘えさせろクマ」


提督「はいはい」ナデナデ


球磨「んっ…♡…提督大好きクマ」ギュッ


提督「俺もだぞ」ギュー


球磨「へへ…提督1本釣りクマ〜」ギュー


提督ナデナデ







演習二日目




ー演習海上ー


五十鈴「演習の教官を務める五十鈴よ 本日は対潜演習をみっちりやるわ」


五十鈴「球磨のようなガチガチの砲雷撃戦ではないけれど潜水艦も無視できない敵であることには変わりはないわ 特にこの鎮守府の場合戦艦2名を護衛しながらの進撃となるため貴方達の対潜能力向上はなくてはならないわ」


五十鈴「気を引き締めて 抜錨!!!」





____________________



球磨「今日は五十鈴に演習を任せたクマ その間に球磨は近海の索敵をしてくるクマ」


提督「あぁ、よろしくな くれぐれも事故などないようにな 」


球磨「りょーかいクマ」










球磨「とはいえ さすがに近海にそこまでの敵はいないクマ」


球磨「さっきからポツポツ イ級とかはいるけど これくらいなら問題ないクマ」


球磨「まあこの距離ならうちの鎮守府からでも制圧可能だしそこまで気にする必要も無いクマ」


球磨「さて、提督も心配するしそろそろ帰るクマ」




球磨「ん?あれは…」



補給艦ゾロゾロ


球磨「なんでこんな近海に補給艦が…?」


球磨「…ちょっと追ってみるクマ」






ー鎮守府近海無人島ー


球磨「あいつらここの島の裏にきているクマ…」


球磨「…っ…?!」


球磨「(な、なんでこんなに資材があるクマ…!?…この付近には資材があるなんておかしいクマ…まさか…いや…なんにせよ帰って提督に報告するクマ)」





ー執務室ー


球磨「…ということがあったクマ」


提督「なるほど…」


球磨「これは球磨の推測だけどヤツらは補給艦を使って資材を貯めて一気に鎮守府を制圧しようとしているんじゃないクマ?」


提督「その説もありうるな だがもしそうなるとしたら日中いきなりってことは無いだろう 恐らく夜に攻めてくるはずだ 夜間の警戒を強める必要があるな」


球磨「陸奥にもそう伝えとくクマ」


提督「頼む」


扉〈コンコン


五十鈴「演習終わったわよ」ガチャ


提督「お疲れ様 報告よろしく」


五十鈴「駆逐艦達の対潜能力はまちまちってところね でも潮がなんか躍起になっててね 昨日もだけど今日もMVPよ あなた何かしたの?やけに頑張ってるけど」


提督「…うーん なんもしてないぞ?」


五十鈴「そう?まあ別に空回りしてるわけじゃないしいい事ね」


球磨「とりあえず球磨は陸奥に伝達してくるクマ おじゃま虫は退散クマ〜」


提督「…?よろしくー」


球磨「…人払いしておくクマ 存分に甘えるといいクマ」ボソッ


五十鈴「なっ……!?」//////


提督「?どした五十鈴」


五十鈴「な、なんでもないわよ!!!」///


球磨「ふふーん 」ニヤニヤ ガチャバタン



提督「球磨のやつなんでニヤニヤしながら出てったんだ?」


五十鈴「し、知らないわよ」フイッ


提督「…なんで顔そむけてんの?」


五十鈴「こっちみないで こっち見たら撃つわよ」ミミマッカ


提督「(いつものやつか)はいはい」








提督「」カキカキ


五十鈴「ねぇ」


提督「んぁー?」カキカキ


五十鈴「あなた、球磨となにしたの?」


提督「なにって具体的になによ」カキカキ


五十鈴「…えっちなこととか」


提督「…何言ってんだお前は」


五十鈴「な、なによ 気になっただけでしょ!?」カオマッカ


提督「顔真っ赤だぞ 落ち着け」


五十鈴「落ち着いてるわよ! …私にはしないの…?」ボソッ


提督「?なんか言ったか?」


五十鈴「…うるっさいわね!!こっちみんな!!//」ブンッ


提督「うおっ!?クッション投げんなよ 危ねぇ」


五十鈴「ふんっ!//」


提督「…どうしたんだ五十鈴 顔赤いままで熱でもあるのか?」ヒタイアワセ


五十鈴「…///」ポッ


提督「熱は無さそうだな まあ疲れからくるものかも知れないし今日の所は早めに寝るといい」


五十鈴「えっ」


提督「?どした帰んないのか?」


五十鈴「…んで」


提督「?」


五十鈴「…なんで私にはそんな言葉だけなの なんで私には球磨みたいに撫でてくれたり甘えさせてくれないの」


提督「い、五十鈴?」


五十鈴「…なんで…なんでよ!!!…私だって貴方と触れ合いたいのに!!…なんで…」


五十鈴「…そうよね 貴方には球磨が居るものね 所詮私は対潜だけが取り柄の艦娘よね」


提督「ちがっ「じゃあなんで!!!」…」


五十鈴「…馬鹿みたい…私だけが貴方と話したりするの楽しみにしてて…」ポロッ


五十鈴「…」ポロポロ


提督ギュッ


五十鈴「なによ…」ポロポロ


提督「すまん 別に五十鈴のことを蔑ろにしてたわけじゃないさ でもそんなふうに思わせてしまって すまなかったな」ギュー


五十鈴「…許さないから」ギュー


提督「あぁ」ナデナデ


五十鈴「このバカ…」ギュー


提督「」ナデナデ










五十鈴スゥスゥ


提督「…いつも迷惑ばかりかけてごめんな…愛しているぞ」ナデナデ


五十鈴「…てい…とく…」ギュッ


提督ナデナデ







後書き

作者のリアル鎮守府でも球磨ばかり実戦投入しているので不貞腐れているであろう五十鈴のお話追加

突然でてきた陸奥は五十鈴に変わる艦隊運営を担う艦娘です。

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1: SS好きの名無しさん 2019-04-13 05:12:30 ID: S:3ZRIB5

いいゾ^〜

2: SS好きの名無しさん 2019-04-15 00:19:23 ID: S:X67IXi

わくわく

3: SS好きの名無しさん 2019-04-16 23:29:49 ID: S:JbzVhX

何で僕の嫁艦は球磨みたいにイチャイチャしてくれないんですか(血涙)

4: だるまんじ 2019-04-21 23:13:35 ID: S:OY0ctH

ベネ。


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