2019-11-01 22:04:43 更新

概要

スマホゲームアプリArkResonaのifストーリー 二次創作

一行はフォルエンの街へ向かう...


第1章 4話 裏切り者


ノーラグベル 溶岩橋


アリア「暑い...ですね」


ジーク「溶岩だからな」


アリア「ジークさんのその格好も見てるだけで暑そうです…」


ジーク「……」


ジーク「鍛え方が違う」


アリア「そういうものですか…」


ジーク「……」


アリア「……」


ゴォォォォォ......


ジーク「!!」


アリア「今、なにか...」


ジーク「…先を急ぐぞ」


アリア「え、はい…!」


ジーク「(今の音は明らかに自然のものではなかった...溶岩になにか潜んでいたか?)」


ジーク「(まぁいい、襲ってこないのなら放っておこう…)」



ーーーーーー

ーーーーーー



フォルエン南の森


アリア「はぁー、外は溶岩橋に比べると涼しく感じますねー」


ジーク「…少し休憩するか?」


アリア「いえ、大丈夫です!」


ジーク「そうか、なら...」


??「おいおいちょっと待ちなぁ?」


??「良さげな嬢ちゃんいるじゃねぇか」


??「へへ...」


ジーク「……なんだお前たち」


チンピラ「俺たちは所謂...チンピラってやつよ」


チンピラ2「いやいや盗賊だろ」


チンピラ3「へへ…」


ジーク「……」


アリア「えっと…」


チンピラ1「おいにいちゃん、金目のもん置いてきな。そしたら見逃してやるよ」チャキ


チンピラ2「でなきゃ痛い目みるぜぇ?」チャキ


チンピラ3「へへ…」チャキ


ジーク「……」


ジーク「(浅はかな奴らだ…)」


チンピラ1「お、おい聞いてんのかぁ!?」ズイッ


ジーク「…俺に剣を向けたな?」


チンピラ1「はぁぁ?だ、だからなんだよ??」


ジーク「…どうなっても知らんぞ」


チンピラ1「はっ、やれるもんならやってみぐへぇ!?」バタッ


ジーク「……」


チンピラ2「ひっ!?てめぇふざけやがっぐはっ!?」バタッ


アリア「あの、ジークさんやりすぎ…」


ジーク「剣を向けてきたんだ、それなりの覚悟はあるんだろ?」


チンピラ3「へ...へへ」ガクッ


ジーク「1人は戦意喪失か、口程にもない…」


アリア「……」


ジーク「行くぞアリア…どうした?」


アリア「...傷を癒して」パァァァァ...


ジーク「!!」


ジーク「これは、治癒魔法...!?」


ジーク「(この光は...)」


チンピラ1「うぐぐ...はっ!」


チンピラ2「うげげ…はっ!」


チンピラ3「へへ…」


アリア「大丈夫ですか?」


チンピラ1「い、痛くねぇ...すげぇな嬢ちゃん」


チンピラ2「あ、あぁ助かったぜ」


チンピラ3「へへ...」


アリア「よかったぁ…」


ジーク「…何故助けた」


アリア「何故って…この人たちは悪い人たちじゃないからです!」


ジーク「……?」


ジーク「なにを言っているかわからんな。現に俺たちを襲おうとしてただろう」


ジーク「…いや」


ジーク「(たしかに思ってみれば剣先が震え、殺気も感じなかった...アリアの言ってることは本当か…)」


ジーク「おいお前たち」


チンピラ1「ひぃっ...ほんの出来心だったんだ!」


チンピラ2「そ、そうだ!この島でなにが起きてるか知ってるだろ!!?」


ジーク「……」


チンピラ1「この島の食糧難は酷ぇ、だからこの島を出るために金が必要だったんだ!」


ジーク「だからってカツアゲをするのか?」


チンピラ2「それは...俺たちだってできればこんなこと...」


ジーク「(…嘘ではない、か)」


ジーク「これに懲りたら2度とするな…」


チンピラ1「わ、わかりました!!」


チンピラ2「すみませんでしたぁ!」


チンピラ3「へへ...」


ーーーーーー

ーーーー

ーーー


ジーク「とんだ足止めを食ったな」


アリア「……」


ジーク「(しかしアリアのあの洞察力...マナの声を聞くだけではなく、人の心をも多少は聞くことができるのか…)」


アリア「どうしたんですか?」


ジーク「なんでもない、いくぞ」


ジーク「……」


ジーク「(考えすぎか…)」


ーーーー

ーーーー

ーーーー



ノーラグベル北 フォルエンの街


ジーク「到着だ、そろそろ日が暮れそうだな」


アリア「もうくたくたです...」


ジーク「…だから休憩を挟むか言っただろう?」


アリア「もう...たしかに疲れましたけど、そう気を遣うことないです!」グゥゥゥ...


アリア「あっ...」


ジーク「...今夜は宿に泊まるか」


アリア「で、でも」


ジーク「まだ時間はある、今日はもう休め」


アリア「...はい♪」







フォルエンの街 宿屋


アリア「……」ハムハムハムハム


ジーク「……」


ジーク「(よく食べるな...)」


ジーク「そんなに食べるのが好きか?」


アリア「えっと、あれもこれもはじめての味なので新鮮で...」


ジーク「なるほど...」


ジーク「(記憶を失っているのならどれも見るのが初めてというわけか)」


ジーク「(世の中の常識も教えておかないと後々困るかもしれないな...)」




おばさん「あら、それほんと?」


おじさん「ほんとみたいよ?」



ジーク「……」


アリア「……」ハムハム


おじさん「ウィルゲン大佐の遠征軍が火山の調査に失敗したらしい、ウィルゲン大佐も大怪我を負ったようだ」


おばさん「あらあら大変ねー...早く火山の噴火の原因を突き詰めてほしいんだけど...」


ジーク「(ウィルゲンのやつがここにきているのか?...おそらく奴の差し金で間違いないだろう)」


ジーク「(火山...アグニボロスの遺跡を目指していたんだろう。目的は大体わかる)」


ジーク「(兵器『アグニボロス』の起動...ここの島を消滅させるつもりか)」


ジーク「(ウィルゲン...こいつは今のうちに)」





ジーク「(ーーー殺しておくか)」





アリア「……?」ハムハム


ジーク「……」


ジーク「(…いや、目立った行動をするのは避けたい、今は身を隠さなければ...)」


ジーク「(それにもしかするとARIAの力で遺跡を...)」


アリア「どうしたんですか兄さん、難しい顔をして」


ジーク「元々こんな顔だ」


ジーク「食べ終わり次第今日はもう寝ておけ。明日朝早くに出発する、いいな?」


アリア「はい、わかりましたっ」



ジーク「(ウィルゲンが怪我で碌な行動ができない今、手早く済ませる必要がある)」


ジーク「(まずは明日遺跡に行かねばな…)」


ジーク「ふっ…」


ジーク「(奴らにとってまさしく俺は...)」



ジーク「(…裏切り者だな)」






























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