2023-11-26 03:16:12 更新

概要

艦娘強化訓練島の日常・登場キャラクターの設定集になります。
勿論ネタバレ全開ですが、本編で触れられていない部分は伏せてあります。
本編と併せてお楽しみください。


前書き

物語の流れによっては、追加・変更もあり得ます。
その場の思い付きで書いてる弊害ですね。
"飽き"とは本来、満足したからもういいやという意味なのですが・・・。
私が正しい意味で"飽き"を使える日は来るのでしょうか。


黒霧 時雨


・基本情報

呼名:くろぎり しぐれ

特徴:白い髪・紅い瞳・鎖骨下の痣

身長:平均より少し高い程度

体格:痩せ型


性格:マイペース・温和(狂人・サディスト)

表と裏の二面性を持つ多重人格者。

意図的に人格を創り出すこともできるが、その人格は未来永劫残り続ける。

死への恐怖心が希薄で、自身を犠牲にすることに躊躇いがない。

必要とあらば家族さえも斬って捨てる覚悟を持っている・・・と言うよりは、そういう状況に陥ること自体を愉しんでいる節がある。


趣味:裁縫

細かい作業が得意で、身に着けているものは全て自身のお手製。

最近は専ら娘達の装束を作っている。


嗜好:黒いもの

苦手:騒がしい場所


所属:魔王の懐刀

役割:暗殺・諜報

自称:僕


種族:魔族<黒霧の一族>

暗殺を生業とする一族。

結婚の概念を持たず、里長の命により選ばれた同世代の男女が契ることで血脈を紡いでいる。

因みに時雨は始祖に近い精神を持って生まれたが故に同世代の女性全員と子を成すことになった。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

身体の何処かに刻まれた黒い痣が凶化を使用できるか否かの判断基準となる。

痣は始祖の血を継ぐ証であり、たとえ黒霧の縁者であっても、その血が薄い場合には発現しないことがある。


能力:原初の霧

万象の素である原初の霧を操る能力。

世界の始まりに関係する能力のひとつ。

<創造>

原初の霧から万物を生み出す。

物質の創造には相応の魔力が必要となる。

また構造の完全な把握が発動の条件であり、現象の再現には理論の構築が必須。

その制約を逆手に取れば、“そういうもの”を創り出せたりもする。

健常な肉体を創造することで、外傷や骨折、不治の病すらもなかったことにできるが、人体の創造には多大な魔力を必要とする。

また健全だった頃の肉体情報を脳から引き出す必要があるため、治療を行う際には粘膜を通じた接触が必須となる。

故に先天的な病を治すことはできない。

<崩壊>

万象を原初の霧に還す。

魂や時間といった概念もその例外ではなく、その気になれば世界そのものを崩壊させることもできる。

また“崩壊”には原初の霧を通じて対象に触れる必要があること以外にこれといった制約が存在しない。

魔力を消費することなく、直接手を触れることもなく、刹那の内に万象を塵芥へと還してしまう。

強力すぎる能力であるが故に戦闘時は防御目的でしか使用しない。

時雨曰く、だってそれじゃあ苦痛と恐怖に歪んでいく貌が見られないでしょ?

・・・とのこと。

<再構築>

崩壊させたものを再び創造する。

平時は構造の解析目的でしか使うことはないが、自身の肉体をその対象とすることで緊急回避に応用できる。

“崩壊”と同様に魔力の消費がなく、その他制約条件も存在しない。

それは原初の霧に記録された情報を書き換える必要がないからである。

<強化>

擬似筋肉を創造し、身体能力を向上させる。

剛強な肉体を創り上げることは勿論、柔軟性に富んだ肉体に性状を変化させることもできる。

“凶化”と併用すれば肉体を変化させつつ強化することも可能。

<恩恵>

原初の霧を他人に分け与え、能力を授ける。

発現する能力は身体機能の向上か、認知機能の向上のどちらか一方と原初の霧を生成・操作する能力のふたつ。

どちらが発現するかは発現してみなければ判らない。

また原初の霧の譲渡には粘膜接触が必要条件となる。

恩恵を与えられた者は、一時的に激しい痛みに襲われる。


武具:妖刀<烏羽玉>

自ら所有者を選ぶ、黒霧の妖刀。

始祖の魂が封じられており、その魂に認められた者しか触れることができない。

斬りつけた者の魂に刻まれた罪を喰らう能力を持ち、烏羽玉によって召された魂は例外なく天上の国往きとなる。

それ故に殆ど抜かれたことがない。

任務では専ら改造した神刀・神度を使う。


武具:神刀<神度>

古事記にも登場する神剣・神度剣を刀に改造したもの。

神度剣は、兄の葬儀に参列した弟が亡き兄に見紛われた際に身につけていた剣であり、“死者の剣”とも呼ばれる。

その神話を自分の今に重ねた時雨によって改造、愛用されている。


装束:黒外套・仮面

任務中は仮面を着ける。

原初の霧による分身を創る際に構造を簡略化する目的があるらしい。

全身黒尽くめなのは闇夜に紛れるためという実用的な理由の他に、人格の坩堝となった自分と様々な色が混じり合った果ての色である黒が似ているからという感情的な理由がある。



黒霧 茜


・基本情報

呼名:くろぎり あかね

特徴:白い髪(腰程度の長さ)・紅い瞳・鎖骨下の痣

身長:女性としては高め(時雨とほぼ同じ程度)

体格:痩せ型(グラマラス寄り)


性格:武士道・戦闘狂(泣き虫)

何処までも真っ直ぐに我が道を往く阿呆。

周囲からの視線も何のその。

如何な状況に於いても我を通す強さを持っている。

・・・が、精神的に打たれ弱い。


趣味:鍛錬

毎朝、弟を体術の稽古に付き合わせている。

いやらしい戦術を使う相手と仕合う経験を積んだ御蔭で、天才的な勝負勘を開花させた。

力任せに見えるその動きの中には確かな技が織り込まれている。


嗜好:闘い

苦手:言葉責め


所属:黒霧の里

役割:一騎当千

自称:私


種族:魔族<黒霧の一族>

暗殺を生業とする一族。

仕事の役に立たない子供は容赦なく処分する、“神隠し”と呼ばれる風習がある。

暗殺者の才能が無かった茜は神隠しの対象となっていたが、崩壊の能力を持つが故に大人達から恐れられ、また崇められる弟の暗躍により処分を免れた。

後に凶化を完璧に使いこなせることが判明し、神隠しの廃止に一役買うことになる。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

力の解放度合に応じて始祖の残虐性と闘争本能が呼び覚まされ、破壊衝動に支配されていく。

始祖の血に抗いきれず自我を失い処分された黒霧は決して少なくない。


能力:堕落

心の闇を解放し、支配する能力。

或る意味で純粋な心の持ち主には効果が無い。

<闇の鼓動>

奥底に眠る欲望を解き放つ。

発動条件は特に存在せず、本人が欲望を自覚していなくとも、その欲望を解き放つことができる。

而して欲が無い者や元から欲望に忠実な者には効果が無い。

<闇人形>

欲望に呑まれた者を支配する。

その対象には自身も含まれ、この能力によって“凶化”の完全解放を可能としている。

肉体の支配権を奪うことができる一方で、欲望の内容を書き換えることはできない。


武具:徒手空拳

体術の技能は黒霧でも随一で、組み手の稽古は負け知らず。

兄弟姉妹の中では唯一、時雨に勝利することのできる最強の喧嘩屋。

武具の扱いが下手なわけではないが、怪力のあまり直ぐに壊してしまう。


装束:黒外套・ロングパンツ

弟に作ってもらったお揃いの服を愛用している。

胸囲の所為でサイズが異なることが不満。

因みにスカートは絶対に穿かない。

弟とお揃いでなくなることがその理由のひとつだが、一番の理由はスカートで普段の暴れ方をすると確実に中身が見えてしまうから。

見えてもいいものを上に穿けば?と言われたが、何故そうまでしてスカートを穿くのか理解できない。



黒霧 神命


・基本情報

呼名:くろぎり みこと

特徴:白い髪(ボブ)・紅い瞳・首筋の痣

身長:女性としては平均的

体格:細身(スレンダー)


性格:青天白日・楽天家(戦闘狂・マゾヒスト)

黒霧としては珍しく人並みの感情を備えた少女。

本気で喜び、本気で哀しみ、本気でひとを愛することができる。

それ故に悩みを抱えることも屡々だが、それを他人に見せることはない。

普段は笑顔が印象的な少女だが、戦闘になると狂気の表情を魅せる。

また痛みに快感を覚える特殊な・・・うん。


趣味:兄様捜し

いつも時雨を捜し回っている。

迷子になっているのは神命のほう。


嗜好:兄様

苦手:一人旅


所属:黒霧の里

役割:魂の巫女・養育舎の補助

自称:私


種族:魔族<黒霧の一族>

暗殺を生業とする一族。

一族同士で契り産まれた子は“養育舎”という施設で管理、養育される。

拾年を一世代とし、同じ世代の者は兄弟姉妹として扱われる。

また子を成す男女は兄弟姉妹の中から能力の相性を鑑みて選抜される。

神命は本来子を成す予定ではなかったが、時雨の直談判によって選抜されることになった・・・らしい。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

力の解放度合に応じて黒い痣が身体を染め上げていく。

凶化を完全解放したとき、頭の先から足の先まで、紅の瞳を除く全身が文字どおり黒に染まる。

黒霧の歴史の中で、その姿となって理性を保っていたのは茜だけ。


能力:魂の巫女

魂を自在に操る能力。

但し、使役や精神操作は能力の範疇外。

<英霊召喚>

過去に存在した英霊を顕在化させる。

喚び出せる英霊は死後の國に魂を保管されている者のみ。

既に転生してしまった者や現世に留まっている者はその対象から外れる。

また召喚した英霊との間に主従の契約はないため、指示に従ってくれるかどうかは術者の器次第となる。

今のところ神命に協力的なのは、一度本気で殺り合って仲良くなったジャック・ザ・リッパーだけ。

<御霊卸し>

英霊の魂を肉体に卸し、能力を借り受ける。

英霊召喚と同様に英霊の魂を縛る制約が存在しないため、肉体を乗っ取られないように注意が必要。

相性によっては引き出せる能力に制限が掛けられる。

神命と相性が好いのは破壊衝動の強い古の神々で、知謀策謀を得意とする軍師や戦姫とは当然の如く相性が悪かった。

因みに、時雨の肉体に茜の魂を押し込めているのはこの能力。

<融合>

複数の魂をひとつに纏め、魂の強度を向上させる。

正常な融合には魂同士が強い絆で結ばれている必要がある。

また融合した状態が長期間続いた場合、人格が混じり合うため再度分化させることが困難となる。

無理矢理融合させることも可能だが、拒絶反応により元の人格は崩壊する。

<分霊>

魂を分裂させ、命のストックを増やす。

分裂後の魂は対象者に縁のある遺物、“分霊箱”に保管される。

分霊には魂の強度が低下するデメリットが存在するため、強大な魔力を保有する者でなければその恩恵を充分に授かることはできない。

分霊箱に封じられた魂は本体の消滅を感知すると近くに居る胎児の肉体に宿り、記憶と経験を保持したまま新たな生を迎える。

而して、記憶が完全に戻るまで数年を要することもある。

<鑑定>

魂の色から系譜を大まかに判定する。

近縁か遠縁か、また無縁かの判断はできるが、それ以上の精度は期待できない。


武具:徒手空拳

膂力はそれなり。

速さもそこそこ。

突出した能力こそ無いものの、体術の腕は黒霧の中でも指折り。

頭ではなく感覚で身体を動かすことができるため、反応が速く、また動きが読みづらい。

而して、武具を持たせると動きがぎこちなくなる。


装束:黒外套・ショートパンツ

黒外套は時雨からの贈り物。

昔、任務でズタボロにしてしまい一週間寝込んだ。

現在、神命が着ているものは原初の霧で創造した生地で作り直した特別な一品。

貰って直ぐ涙で濡らしてしまい二日寝込んだ。

茜同様、スカートよりパンツ派。

少しでもアピールするため、妥協してショートに・・・。



黒霧 日陰


・基本情報

呼名:くろぎり ひかげ

特徴:白い髪(ショート)・紅い瞳・腰の痣

身長:女性としては平均的

体格:細身(スレンダー)


性格:陰湿・人見知り

どんなに小さなことでも他人への恨みは絶対に忘れない、根深い闇を抱える少女。

遣り口が陰湿で、じわじわと追い詰めていく遣り方を得意とする。

纏っている雰囲気とは裏腹に意外とノリが良い一面も。

元は重度の人見知りだったが、時雨の荒療治の御蔭で自分を偽ることを覚えた。


趣味:呪術

禁書を読み漁っては嫌いな奴を実験台に呪術の練習をしている。

生命を脅かすものでなく、地味な嫌がらせに留めるのが信条らしい。


嗜好:他人の不幸

苦手:初対面なのに馴れ馴れしい人


所属:黒霧の里

役割:社会的抹殺

自称:私


種族:魔族<黒霧の一族>

暗殺を生業とする一族。

その個性に応じた依頼を受け持ち、それぞれの遣り方で目的を果たす。

日陰の得意分野は社会的抹殺。

霊を使って情報を集め、巧みに貶めていく。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

能力の特性上、精神力を鍛えられた日陰は高い解放率まで自我を保つことができる。

而して虚弱体質の所為で身体が凶化の反動に耐えられないため、一割解放が実質の限界。


能力:霊媒師

現世の霊魂を自在に操る能力。

神命の能力とは異なり他人の精神に干渉できる。

<憑依>

魂を分離し他人に取り憑く。

憑依した肉体から更に魂を分離し別の個体に憑依することもできるが、その度に魂の強度が低下し支配力も弱まっていく。

日陰自身そこまで魔力が強いわけではないため、意識がはっきりしている健常者に取り憑くことは難しい。

故に死体や意志なき造形物を依代にすることが殆ど。

<怨嗟>

現世を彷徨う怨霊の念を強制的に聴かせる。

怨念が響く空間は“牢獄”と呼ばれ、特殊な訓練を受けた者でなければその牢獄から抜け出すことは叶わない。

精神が崩壊しても怨嗟の声は止まず、良くて廃人、最悪の場合は死に至ることも。

<地縛>

彷徨う霊魂を縛りつける。

封印術の一種で、その対象は土地、建物、骨董品、肉体、等々・・・多岐に渡る。

<魄落>

地縛を解除し、現世に解き放つ。

地縛霊に対して使用した場合はその土地に縛られていた原因となる記憶が消える。

<浄化>

霊魂を強制的に昇天させる。

記憶を完全に消し去ることで現世への未練を無かったことにする荒業。


武具:なし

精神攻撃を主とするため、特定の武具を持たない。

実は柔術の達人で神命を手玉に取る程度には実力者。


装束:黒のローブ

他人に姿を晒すことを嫌っており、人目を避ける目的でローブを纏っている。

薄暗い物影から覗く紅い瞳と不敵な笑みは最早ホラーの領域。



黒霧 仄


・基本情報

呼名:くろぎり ほのか

特徴:白い髪(ロング)・紅い瞳・腹の痣

身長:小学生並み

体格:歳相応


性格:無為自然

自主的に行動を起こすことはまずない。

養育舎ではいつも隅っこに居て木目の数を数えていた。

他人に興味がなく、話しかけられてもただ瞳を見つめる許りで口は噤んだまま。

黒霧の里に於いて、仄の声を聞いた者はいない。


趣味:彷徨

いつも里の中をふらふら歩き回っていた。

お気に入りの場所は、森。

だって其処には・・・。


嗜好:ひとりの時間

苦手:騒がしい場所


所属:黒霧の里(養育舎)

役割:なし

自称:仄


種族:魔族<黒霧の一族>

暗殺を生業とする一族。

始祖を崇め始祖に近づくことを悲願としている。

黒霧の歴史上、最も始祖に近き者と謳われた時雨は英雄的存在。

ただの一度も任務に失敗せず、神さえも暗殺して魅せたその実力に誰もが憧れを抱く。

そんな中、仄はまた別の感情を抱いていた。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

黒霧の子供達はまず始めに凶化を制御する術を学ぶ。

心を殺し、湧き上がる衝動を受け流す。

感情を操作する能力を持つ仄は凶化を完全解放できる可能性を秘めていた。


能力:創心

感情を新たに創り出す能力。

但し、その感情は飽くまで一時的なもの。

<喜>

喜びの感情を創出する。

あなたが、仄の・・・!

<怒>

怒りの感情を創出する。

どうして、傍に居てくれなかったの・・・。

<哀>

哀しみの感情を創出する。

お別れなんていやだよぉ!

<愛>

他人を想う心を創出する。

ぱぱ様、まま様・・・大好き。

<怨>

他人を恨む心を創出する。

おまえさえ、居なければ・・・!

<無>

無心の状態を創り出す。

凶化を完全解放しても、我を忘れることはない。


武具:なし

修行中の身であるため、特定の武具は持たない。

黒霧の子供達は体術と個性に合った武具の修練を積むことになる。

体術は父と同じく柔の型を、武具は短剣を選択した。

憧れた父の“舞い”を真似るために・・・。



黒霧 幻


・基本情報

呼名:くろぎり まほろ

特徴:白い髪(ショート)・紅い瞳・内股の痣

身長:小学生並み

体格:歳相応


性格:人間不信

他人に対して恐怖心を抱いており、精神的にも肉体的にも距離を詰められることに拒絶反応を示す。

同年代の相手に対してその傾向が強く、パーソナルスペースを侵略されると顔から血の気が失せる。

彼女にとっての安全地帯は父と母の腕の中だけ。

因みに、一番の天敵は五月雨。


趣味:呪術

母が遺した呪術書を基に独自の呪術を開発している。

呪術書の内容は小さな不幸を呼ぶものから精神を落ち着かせるものまで多岐に渡るが、意外にも幸運を呼ぶ類いのものが多い。

それは多分、娘の幸せを願う母の思いであり、反動で降り掛かる不幸を受けて歪む表情を愉しむためではない・・・はず。


嗜好:母の笑顔

苦手:人付き合い


所属:黒霧の里(養育舎)

役割:なし

自称:幻


種族:魔族<黒霧の一族>

暗殺を生業とする一族。

特殊な攻撃手段を持つ能力に目覚める者が多く生まれる。

故に能力の制御方法について人に教わることが難しく、独力で研鑽を積むことになる。

自身の能力を制御しきれず暴走し、果てには処分される者も少なくない。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

枷を解き放ち肉体の限界を超えた力を引き出すことになるため、能力の使用には反動が付きまとう。

筋組織の破壊に骨格の損傷、己の限界を見誤れば肉体の欠損も起こりうる。

凶化を使いこなすには反動に耐える肉体づくりが欠かせない。


能力:降霊師

現世に彷徨う魂をその身に降ろす能力。

使い方を誤れば霊に取り殺される危険性を孕んでいる。

<降霊>

彷徨う魂をその身に降ろす。

降ろすことのできる魂は現世を彷徨うものに限られ、また遠く離れたものを喚び出すことはできない。

一度に降ろす魂の数に制限は無いものの、複数の魂を宿して自我を保つには相当の精神力を必要とする。

<同化>

降ろした魂と自我を同一化させる。

自分と他人の境界が無くなり、肉体を操る際の反発が起こらなくなる。

但し、一度同化してしまうと再度分化することはできない。

<消失>

魂に刻まれた記憶を消去する。

同化を実質解除する唯一の方法。

消去の対象には自分自身の記憶も含まれているため、記憶喪失の状態に陥る。

消えた記憶が元に戻ることは決してない。


武具:なし

修行中の身であるため、特定の武具は持たない。

母に似て身体が弱く激しい動きや長時間の運動は苦手。

只今、柔術を練習中。



黒霧 氷雨


・基本情報

呼名:くろぎり ひさめ

特徴:白い髪・紅い瞳・手甲の痣

身長:小学生並み

体格:歳相応


性格:冷静・姉想い

感情の起伏が少なく、どんな状況に於いても思考を巡らせることができる。

而して情に薄いというわけでもなく、家族への情は非常に厚い。

特に姉・幻に対する献身は常軌を逸しており、父そっくりだと皆が口を揃えて言う。

先の短いに母に代わり姉の支えとなるために自分が生まれたと信じており、常に姉の傍に控えている。

・・・が、姉の自立のために肝心な所で手を貸さなかったりする。


趣味:雨乞い

悲しみが溢れそうになったとき、冷たい雨に打たれて悲哀を洗い流している。

名前の繋がりで眠とは仲が好く一緒になって雨に打たれている様子が屡々目撃される。

而して父のことは少し苦手。

だって、自分よりも確かに姉を護ってあげられる実力を持っているのだもの。


嗜好:雨音

苦手:父上


所属:なし

役割:なし

自称:僕


種族:魔族<黒霧の一族>

暗殺を生業とする一族。

日陰と時雨の間に産まれ、パオラの魔力を糧に成長した特殊な出自を持つ。

妖精族の魔力を取り込んだ所為か天候を操る能力に目覚めている。

冷静という点では父にそっくりだが、いまいち冷淡になりきれないため暗殺者としては未熟。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

感情の起伏が少ない者ほど適正が高いといわれており、氷雨は高いポテンシャルを秘めている。

・・・と思われていたが、その実は感情が表に出ないだけであり心の内は熱いため凶化には向かなかった。


能力:雨乞師

雨雲を喚び、雨を降らせる能力。

魔力を込めることで様々な効果をもたらすことができる。

<悲哀の雨>

悲哀の感情を消費して冷たい雨を降らせる。

謂わば涙の代わりであり、悲哀の感情が強いほど冷たく激しい雨が降る。

その雨に触れたとて特に影響は無い。

<冷徹の雨>

敵意を消費して氷の雨を降らせる。

敵意が強いほどに氷は堅く鋭くなり、その威力を増す。

雨を降らせる度に敵意は薄れていくが、消費する以上の敵意が湧き上がる場合はその限りでない。

<慈愛の雨>

慈しみの感情を消費して癒やしの雨を降らせる。

その雨に触れると忽ち傷は癒え、心も晴れやかになるという。

噂では死滅した毛根も復活するとかしないとか・・・。

但し、この能力の発動には相当の愛情が必要となる。


武具:魔結晶<氷牙>

原初の霧に氷雨の魔力を込めて結晶化させた魔結晶。

魔力に反応して氷の刃を形作る。

その刃は荒削りな割に鋭く、一太刀で複数の傷を負わせる。

刀身から放たれる冷気により切創は忽ち凍傷となり治癒能力を奪う。



久遠 真宵


・基本情報

呼名:くおん まよい

特徴:黒い髪・黒い瞳・低身長

身長:小学生並み

体格:超筋肉質


性格:悪戯好き・気遣い上手

頭の回転が早く言葉の裏に隠された意図を汲み取るのが上手い。

予想どおりに事が進むことを嫌い、予想外の事態が起きることを期待して相手を追い込んでいく性格魔王。

鋭い観察眼の持ち主で、他人の嫌がること好むことを直ぐに看破する。

細かい変化によく気付くため、女性からの評価は高い。


趣味:読書

哲学書や学術書を好む。

独学で帝王学を修めている。


嗜好:甘いもの

苦手:恋愛・書類仕事


所属:魔王の懐刀

役割:長・魔王

自称:俺


種族:魔族<久遠の一族>

孤高を重んじる一族。

転生により魂を受け継ぐため、血脈を紡ぐことはない。

それは血の繋がりすらも絶ち自らを孤高たらしめるため。

彼らは久遠を自覚したとき、血族を皆殺しにする衝動に駆られるよう“設定”されている。

真宵もその衝動により血族を皆殺しにし、母を手に掛けた。


家系能力:転生

魂の情報を転写する能力。

久遠の生命活動停止と共に自動で発動し、その時代で最も魔力量の多い胎児の肉体を依代に転生する。

而して魂の転写は完全でなく、転生を繰り返す度に記憶は欠落し人格が変化していく。

因みに、真宵の人格は真宵だけのオリジナル。


能力:惑星

重力を操る能力。

物理法則を無視したり、また則ったりと半端な部分が多い。

<惑星の抱擁>

局所的に重力を強める。

或る一点を中心として同心円上に力場が発生する。

中心点から離れるほどに引力は弱まるが、真宵の魔力を以てすれば惑星ひとつを呑み込むことも可能。

嘗て巨大なブラックホールを出現させ、惑星ごと賊を撃滅したことがある。

<惑星の別離>

局所的に斥力を発生させる。

“惑星の抱擁”と同様に或る一点を中心として同心円上に力場が発生。

中心点から離れるほどに斥力は減衰する。

斥力が或る値を超えると、空間が裂け亜空間への穴が開く。

その穴が何処に繋がっているかは誰にも判らないが、過去に一度飛び込んでみたときには時間を超越してしまったらしい。

<小宇宙>

無重力空間を形成する。

魔力を上手く操作することで無重力となる空間の形を自在に変化させることができる。

重い荷物の輸送や移動に便利だが、扱い方を間違えると大惨事になる。

破裂の恐れがあるため空気が密閉されているものを対象としてはならない。

骨格が脆弱となるため長期間無重力下に居てはならないなど・・・。

使いこなすには相応の知識が必要。


武具:なし

鍛え上げられた肉体を持っているが、体術が得意というわけではない。

而して膂力は相当のもので、握力だけで頭蓋を粉砕することもできるとか。

類い稀な魔力量を誇っており神の領域に達していると噂されるほど。

未だ嘗て魔力切れを起こしたことがないらしい。


装束:黒外套・紅玉の首飾り

服を身に纏うこと自体があまり好きでないらしく、外套だけを羽織って上裸で過ごしていることが多い。

勿論、下はきちんと穿いている。

首飾りは母の形見であり、己に課した十字架でもある。



近衛 東


・基本情報

呼名:このえ あずま

特徴:淡い金髪・蒼い瞳

身長:高い

体格:細身


性格:真面目・誠実(女性不信)

始祖の裏の性質を受け継いでいるため、近衛らしからぬ性格をしている。

規律に厳しく仕事はきっちりとこなす。

女性関係に潔癖で不誠実な付き合いを嫌う。

奔放な姉の所為で女性不信に陥っている嫌いがあるが、その優しさと行動で示す態度から女性人気は高い。


趣味:盤上遊戯

智を競い合う遊戯が好きで、ありとあらゆる策を使いわけ相手を罠に嵌めていく。

中でも将棋が気に入っているらしく真宵を相手に無双している姿が屡々目撃されている。


嗜好:地形図

苦手:女性(特に行動の読めない人物)


所属:魔王の懐刀・海底神殿

役割:参謀・大海の支配者

自称:俺


種族:魔族<近衛の一族>

要人の警護を生業とする一族。

七つの大罪が一柱、怠惰の罪・ベルフェゴールを始祖に持ち、その性質を色濃く受継いでいる。

数多くの女性と関係を持ったとする伝承、心の醜い部分を露呈させる能力が故に女性不信に陥ったとする伝承。

多くの場合は前者の性質を受け継ぎ性に開放的で怠け癖のある者に成長するが、稀に後者の性質を受継ぐ者が生まれることがある。

そのひとりが東であり、それ故に大変な苦労をしてきた。


家系能力:性愛

異性を魅了し、情欲をかきたてる能力。

相手の好みにより、その効果の程は大きく左右される。

自身の風貌を変えることで多少は調整することもできるのだが、東はその事実を知らない。


能力:海神

海を召喚し、自在に操る能力。

古の創造神が大海を生み出す際に使用した・・・らしい。

<大海>

魔力を海に変換し、召喚する。

召喚した海は重力の制約を受けず、自在に形を変化させることができる。

元から存在する海を操ることもできるが、その場合は自然から魔力を借り受け操作することになる。

海を守護する者として、大海の魔力を消費して能力を使うことはできないと自身に制約を課す東である。

<渦潮>

海流を利用した防壁。

発動までに多少の時間を要するものの、高速回転する海の障壁は物理・魔力共に高い防御性能を誇る。

防壁には二種類の型、鳴門型と竜巻型がある。

鳴門型は平面で回転し、円盤状の盾を形成する。

正面からの攻撃に対して高い防御性能を誇り、比較的能力の発動に要する時間が短い。

竜巻型は高さの次元を持って回転し、或る一点を中心とした渦を形成する。

直上を除く全ての方位からの攻撃に対応することができ、鳴門型と併用することで完全防御の陣を敷くことができる。

而して面積が広くなる分、防御性能が低下し、発動までに若干の溜めが生じる。

<海鞠>

海水の玉を形成する。

圧縮率に応じて玉の硬度、弾速、威力が変化する。

高圧縮の弾丸は鋼鉄の盾を穿ち、低圧縮の水玉は呼吸の術を奪う。

状況に応じて戦術を使い分けられる、幅の広い能力。

<海刃>

次第に速度を増していく、海流の刃。

速度の遅い間は誘導性が高く、的を絞ると同時に加速が始まる。

加速後は誘導が効かなくなるため、命中させることは難しい。

・・・が、東の策略に掛かれば必中の一撃となる。

<海鳴>

海生生物と心を通わせる、海鳴の一族から教わった能力。

言語は介さず、思念を飛ばして交流する。

意志疎通が可能となるだけであり、親睦を深められるかどうかは本人の会話力次第。


武具:海神の霊弓

魔力の矢を放つ弓。

所有者の魔力に反応して弦が出現し、弓としての形を成す。

魔力の込め方次第で様々な矢を放つことができ、また放たれた矢は自在に軌道を操ることができる。


装束:黒外套・銀縁の眼鏡

海鳴の一族から隠れ、暗い場所で魔術書を読み漁った結果、視力が低下した。

魔王の懐刀に所属する以前は海底神殿の神官服を身に纏っていた。

落ち着いた装束が好みらしく、時雨お手製の黒外套をかなり気に入っている。



近衛 麗


・基本情報

呼名:このえ うるは

特徴:淡い金髪(肩に掛かる程度)・蒼い瞳

身長:かなり高い(東と同じ程度)

体格:ふふ、脱がなくても凄いでしょ?


性格:強気・淫猥(一途)

自分優位の関係を好む、妖艶な美女。

気に入った者は性別を問わず籠絡し、貪り尽くす。

常に自分のペースで物事を進め、相手に主導権を譲ることは決してない。

而してそんな彼女も恋をすると・・・。


趣味:男(女)漁り

生命力に溢れる者を求めて夜の街を彷徨っている。

自分から誘うのはいいが、誘われるのは嫌い。

身の程を弁えない連中は容赦なく血祭りにあげる。


嗜好:誠実な心

苦手:身体目当ての輩


所属:近衛兵団

役割:王都の警備

自称:私


種族:魔族<近衛の一族>

要人の警護を生業とする一族。

七つの大罪が一柱、怠惰の罪・ベルフェゴールを始祖に持ち、その性質を色濃く受け継いでいる。

武具の扱いに長けており、恵まれた肉体を持つため、白兵戦が得意。

生まれ持つ魔力量は決して少なくないが、鍛錬を嫌う性質上、魔力を用いた戦闘は苦手。


家系能力:性愛

異性を魅了し、情欲をかきたてる能力。

仕草や格好で、ある程度の調整が可能。

麗はそれを研究し、使いこなしている。

全てを曝け出すよりも絶妙に見えない状態のほうが効果が高い・・・とは麗調べ。


能力:淫魔

他人の精気を吸い取り、自身の魔力に還元する。

色香を自在に操り、魅惑の罠に嵌める。

<淫紋>

欲望を増幅させる痕を刻む。

淫紋を刻まれた者は常に精気を吸われる状態となり、心の奥底に隠した欲望を意図せず発露してしまう。

欲望の内容は誇張されることも屡々だが、その根幹が変化することはない。

因みに、淫紋を刻むには対象者に自身の血を飲ませる必要がある。

<魔性>

自身の魔力をフェロモンに変換する。

どんなに鈍い相手でも自分を魅力的に見せることが可能。

而して、それを結果に繋げられるかどうかは本人の振舞い次第。

魅力的なだけでは恋など叶わないのだよ。

<魅了>

思考を鈍化させ、判断力を低下させる。

視覚を通じて脳に働きかけるため、瞳を合わせることが必要条件となる。

故に、視覚を失った者には効果が無い。

また脳に作用する能力のため、魅了すればするほど対象者は阿呆になっていく。

<甘美>

精気を吸い尽くす魔の口吻。

勿論、深いほう。

精気を吸われている間は身体の自由が利かなくなるため、一度吸い付かれてしまうと、もう逃げられない。

命の危険が伴うような能力ではないが、違う口の場合はその限りでない。


武具:特になし

決まった武具は持たず、あり合わせの物で器用に戦う。

時雨に色々と仕込まれたこともあり、何でも武器として成立させてしまう。

得物を選ばない天才肌。


装束:近衛兵団服

白を基調とした近衛兵団の制服。

自ら改造を施しているため、色々と危うい。



鳳 紅蓮


・基本情報

呼名:おおとり ぐれん

特徴:紅い髪・金の瞳

身長:平均より少し高い程度

体格:標準・筋肉質


性格:単純・激情家

誰に対しても莫迦正直にぶつかる熱血漢。

小難しいことを考えるのは苦手で、物事を端的に捉えたがる。

それ故に行動が早く、物事の本質を見抜いていることも屡々。

而して、肝心なところで雑になりがち。

幾重にも策略を張り巡らせる東とは馬が合わない。


趣味:筋トレ

四六時中、身体を鍛えている。

何たって暇だから。

最近は瞑想し、魔力の流れを感じることを覚えた。


嗜好:血湧き肉躍る闘い

苦手:細かい作業


所属:魔王の懐刀

役割:なし(命令違反の常習犯であるため)

自称:俺


種族:魔神族<鳳の一族>

焔の魔神・スルトの肉片から生まれた一族。

スルトの記憶と勇者への怨みを受継いでおり、復讐のために世界を旅して回っていた。

強靱な肉体と異常な再生能力を誇り、対多数の戦闘を得意とする。

魔力を吸収し成長するため、目覚めた能力で生誕の地が推察できる。


家系能力:超再生

一片の肉片からでも完全に復活できる再生能力。

鳳の一族の生殖機能を兼ねており、本体から分裂した後、魔力を養分に細胞を増殖させる。

養分となる魔力は内部・外部を問わず供給可能で、外から魔力を取り入れた場合、肉体の性状や能力が変化することがある。


能力:大地

地脈エネルギーを操り、地殻運動を意図的に引き起こす能力。

最近になってやっと使いこなせるようになってきた。

<蠢く大地>

プレートや断層を操作し、地震を引き起こす。

但し、震源や震度まで細かく調整することは困難であり、それに関しては完全に運任せ。

東と本気の喧嘩をしたときには地形を変える程の大地震を引き起こした前科がある。

而して地震の発生要因となるものが無い地域では無能。

<大地の怒り>

マグマを地表面に噴出させる。

遠方のマグマ溜りからマグマを引いてくることもできるが、相当の魔力を要する。

能力で操作できるのは飽くまで“マグマ”であり、地表に噴出し“溶岩”となった瞬間に能力の範疇から外れる。

魔力をマグマに変換することもできるが、出現させるだけで操作することはできない。

<大地の遺産>

地中の鉱物を寄せ集め、形あるものを創造する。

不純物が混じっている状態では非常に脆く、強度を持たせるには精錬が必須。

最近では溶け出した鉱物の成分から物質を生成できるようになった。

<大地の息吹>

数千度にも達する熱エネルギーを放出する。

惑星から力を借り受けているため、多用が過ぎると氷河期に突入する。

また細かい調整は困難であり、共闘するには相応の覚悟が必要。


武具:鉱物の大剣

自身の能力で創造した大剣を使う。

不純物が混じっているため、非常に脆い。

その戦い方は大剣というより最早棍棒。


武具:精錬の長剣

魔力操作の技能が向上したことにより、切れ味に磨きが掛かった長剣。

刀身は鏡のように美しく、荒く振り回しても刃毀れひとつしない。

・・・が、基本的に使い捨てのため、その日の出来次第で紅蓮のテンションが著しく異なる。


装束:黒外套・月夜の耳飾り

耳飾りは深い関係にあった女性の形見。

時雨に暗殺された月の女神・ルミナのもの。



鳳 紅華


・基本情報

呼名:おおとり こうか

特徴:紅い髪(腰程度の長さ)・金の瞳

身長:女性としては高め(紅蓮より小さい程度)

体格:細身・筋肉質


性格:真面目・勉強熱心

周りをよく見ており、細やかな気配りができる常識人。

何事にも意欲的に挑戦する探究心の持主で、親の知らぬところで勝手に成長し続けている。

紅蓮の記憶を受継いでおり、心身共に大人のそれになっているが、まだまだ甘えたい盛り。

夜は独りで眠れない。


趣味:読書

自分の知らないことを知るということが楽しい。

父の記憶には書物に関するものが殆ど無いため、読むもの全てが新鮮。


嗜好:家族の温もり

苦手:孤独


所属:魔王の懐刀

役割:見習い

自称:私


種族:魔神族<鳳の一族>

焔の魔神・スルトの肉片から生まれた一族。

始まりの世代はスルトの記憶や勇者への怨みを受け継いでいるが、紅華には殆どそれが無い。

強靱な肉体と異常な再生能力を誇り、単純な膂力でなら魔界随一。


家系能力:超再生

一片の肉片からでも完全に復活できる再生能力。

鳳の一族の生殖機能を兼ねており、紅華はこの能力によって生まれた。

母の生命力と父の魔力を糧に成長しているため、特殊な能力に目覚めている。


能力:生命の焔

意志を宿した焔を操る能力。

清らかな者には温かく、邪な者には熱い断罪の焔。

<守護の焔>

動物を模した意志ある焔を創出する。

謂わば守護霊のようなものであり、明確な攻撃意志を持たない限りは何かを燃やすことはない。

森を燃やさず、海でも消えず、主を守護するため、傍に控え続ける。

紅華の慈愛を由来とする温かな紅い焔。

<罪過の焔>

竜の頭を模した意志ある焔を創出する。

罪ある者を喰らい、灼き尽くすための焔であり、罪の意識のある者に反応する。

故に自意識過剰な善人までもを罰し、罪の意識の無い極悪人は断ずることができない欠点を持つ。

紅華の残虐性を由来とする冷たい紫の焔。

<清浄の焔>

世界の穢れを灼き尽くす蒼い焔。

清らかな者だけが扱える焔であり、後ろめたい感情があると少し肌がヒリつく。

不浄な者を灼き、邪な心を持つ者に耐えがたい熱さを与える。

蒼い焔を纏った拳の一撃は何故か爆裂する。

<生命の息吹>

自身の生命力を分け与え、活力を湧かせる。

自然治癒力や病への抵抗力が向上するが、この能力自体に治癒力は無い。

一時的に痛みを取り去ることができるため、安らかな眠りを与える際に用いることもある。


武具:炎舞の棍

大地の魔力を吸い燃え盛る炎の樹を伐りだして創られた棍。

魔力を流すと燃え上がるため、演舞の道具として用いられることも屡々だが、戦闘時にも申し分ない威力を発揮する。

棒術と演舞を習い始めた紅華には丁度良い一品。



パルテ・ハオ・ライト


・基本情報

愛称:パオラ(パルちゃん)

特徴:緑の髪(ポニーテール)・緑の瞳

身長:女性の中では高め(時雨より少し低い程度)

体格:細身(グラマラス寄り)


性格:好奇心旺盛・姐御肌

興味が向いたものにはとことん付きまとうが、興味の無いものには一切関わろうとしない自由人。

嘗ては時雨に付きまとい、風呂にまで乱入したことがある。

意外にも面倒見が良く、困っている者には何だかんだで手を差し伸べる。

但し、年下限定。


趣味:観葉植物

珍しい植物の育成に凝っており、時には新種を創り出したりもする。

最近のブームは食肉植物。


嗜好:心地好い風

苦手:時雨の仕置


所属:魔王の懐刀

役割:諜報・偵察

自称:あたし


種族:魔族<魔界樹の精霊>(妖精族<世界樹の精霊>)

世界樹と命を共有する聖域の守護者。

勇者の聖剣に力を与える役割を担い、何世代もの勇者を送り出してきた。

神々と黒霧の戦争に巻き込まれ滅んだ最初の種族で、妖精族だったパオラも時雨の手に掛かり死亡している。

世界樹が魔界樹に改変されたことで魔族として復活した。


家系能力:生命の樹

植物の声を聞き、魔力を分け与え、自在に操る能力。

植物にも意志はあるが主体性が皆無のため、魔力を分け与えれば大抵の言う事は聞いてくれる。

純粋な妖精族だった頃は植物達の穏やかな声を聞くことができていたが、魔族堕ちしてからは魔力の質が変化した所為か植物達の言葉遣いが荒くなった。


能力:風の舞姫

大気を操る能力。

世界の始まりに関係する“起源の能力”のひとつ。

<辻風>

風の刃を放つ。

大小様々な刃を放つことができ、その軌道は直線を描く。

不可視の刃はほぼ無音で忍び寄るため、回避は困難を極める。

<舞風>

風の揚力を利用して空を舞う。

能力の特性上、急な方向転換には向かない。

<嵐>

暴風による防壁。

体重の軽い者であれば、吹き飛ばすこともできる。

<凩>

凍てつく風。

大気中の水分が凝固し、氷の礫となる。

<凪>

風の流れを静め、特定の波形を強調する。

遠くの音声を盗み聴くのに便利。


武具:宿り木の魔弓

何処までも真っ直ぐに飛ぶ魔力の矢を放つ弓。

普段は手の甲に刻まれた紋章に収納されている。


装束:黒外套・ショートパンツ

空を飛ぶのにスカートなんて有り得ない。

パオラにそんな趣味は無い。



紫苑 茜


・基本情報

呼名:しおん あかね

特徴:紫の髪(腰程度の長さ)・紫の瞳

身長:女性としては平均的

体格:肉付きが良い(グラマラス)


性格:お淑やか・一途

妖艶なのは外見だけで、中身は至って真面目。

恋愛のいろはを知らない所為か、愛情表現が過激。


趣味:研究

勉強熱心で数多の薬・毒を開発した実績を持つ。

最近は黒霧姉弟の生態調査に御執心。


嗜好:黒霧姉弟

苦手:怪談話・カナヅチ


所属:魔王の懐刀

役割:御意見番

自称:わたし


種族:魔族<紫苑の一族>

薬の調合を生業とする一族。

茜の功績により、その名は魔界中に広まった。


能力:錬成

物質を構成する成分を原子単位で組み換える能力。

合成獣の研究にも応用されていた。


能力:英知の瞳

知識を蓄えることに特化した能力。

但し、情報の処理は能力の範疇外。

<解読>

あらゆる言語を一瞬で読み解く。

聴覚を介しての言語習得は不可。

<分析>

物質を構成する元素の種類と体系を見抜く。

化学・生物学の知識があって初めて意味を成す能力。

<封書>

得た知識を物体に転写する。

魔力文字によって刻字が為される。


武具:暗剣

飽くまで護身用。

戦闘能力は皆無。


装束:黒外套・ロングスカート

ロングパンツを穿いて、時雨に卑猥だと注意された。

ミニスカートを穿いて、時雨に蔑んだ瞳で見られた。

泣いた。



クラウ・リッパー


・基本情報

愛称:クゥ

特徴:銀の長髪(ふたつに括って垂らしている)・蒼い瞳

身長:小学生並み(歳相応)

体格:華奢


性格:意地っ張り・嫉妬深い

男女を問わず、時雨が誰かと一緒に居ると拗ねる。

必死に背伸びをしているが、努力の方向性がおかしい。


趣味:ゲーム

暇すぎてハマった。

育成・RPGがお気に入り。


嗜好:時雨の膝枕

苦手:人付き合い


所属:時の番人

役割:歴史の正導

自称:私(素が出ると、クゥ)


種族:タイタン族<古の神>

時の支配者・クロノスと人間の間に産まれた半神半人。

先の聖戦で滅んだ一族の末裔。


能力:神の系譜

不滅の魂と永劫の肉体を持つ。

寿命の概念は無いが、死の概念はある。


能力:時の羅針盤

時を操り、在るべき未来を示す能力。

定められた歴史を正しく導くことがクラウの役目。

<時の崩落>

時間という概念を崩壊させる。

朽ちることのない魂と肉体を与えることができる。

<不動の秒針>

世界の時が止まる。

指定された人物のみが能力から逃れることを許される。

<約束の未来>

世界の在るべき未来を予見する。

歴史を正しく導く為、魔王の懐刀は異世界を渡り歩く。

<時渡り>

過去、現在、未来を自由に行き来する。

歴史の改変は禁則事項ですって。

<世界の扉>

異世界への扉を開く。

見送りの抱擁は御約束。


武具:時の大鎌

クロノスから受け継いだ神器。

突き立てたものの時を自在に操ることができるが、重すぎて持てない。


装束:黒の修道服

時雨に作ってもらった服。

汚れないように能力で時の概念を奪っている。



・非情の温もり


小さな風車小屋と一面に広がる麦畑。

絵画にすれば多くの人の心を掴むであろう風景の中に私は暮らしていた。

閉ざされた世界の中、母とふたりで・・・。


私の暮らしは貧しかったのだろうか。

較べるものが無いのだから、結論は出ない。

だけど、少なくとも私は幸せだった。

母の作る焦げ付きのパンに、不揃いなサラダ。

偶に肉が出る時、決まって母の顔は青ざめていた。

料理も肉の解体も苦手な母が、私の為に頑張っている。

自分が愛されていると知って、幸せを感じない事があるだろうか。

私は無いと信じたい。


ところで、私の父はいったい誰なのだろうか。

銀の髪に蒼い瞳。

これは母から受け継いだものだ。

私の外見に父の面影は無い。

母が言うには、目許がそっくりらしいのだが・・・。

その証拠は何処にも無い。

だって、私は一度たりとて父に会った事がないのだから。


なんて考えていたら、父の正体を知る羽目になった。

知らぬが仏とは言うが、無知は免罪符になり得ない。

それが変えようのない事実であれば尚更だ。

私の父は、時の支配者・クロノス。

ガイアとウラノスの子にして、オリュンポスの神々が父。

嘗て神々と対立し滅んだタイタン族の長だ。

今では実の子にして天空の支配者・ゼウスに切り刻まれ、タルタロスの奥底に封印されているのだとか。

天上の遣いから、そう聞かされた。

私はこれから天上の牢獄に幽閉されるらしい。

母とはもう、二度と会う事は叶わないだろう・・・。


冷たい石に囲まれた部屋。

黒い格子の先に見えるのは、また別の牢獄。

小さな窓から入り込む明かりは月光のように弱く、心を蝕んでいく。

何故、私がこんな目に・・・?

それは言うまでもなく、父の所為だ。

私が、タイタン族の血を引いているから・・・。

しかし、それだけならばゼウスを始めとする力ある神々も同じ事だ。

私だけが疎まれ、幽閉された理由は他にある。


ひとつは、私が人と神の血を継ぐ"半神半人"である事。

神話に名を残すような英雄も皆、半神半人だ。

ゼウスが妻・ヘラに試練を与えられたヘラクレス。

誰だったかは忘れたが、とある女神の放った蠍によって星となったオリオン。

彼らは確か、ゼウスが人間の女性と不倫した結果生まれた英雄だ。

そう、半神半人が疎まれる理由は単純明快。

不倫の果てに産まれた子供達だからだ。


私が疎まれる理由は今し方話したとおりだが、幽閉された理由はまた別にある。

それが"神器"だ。

なんでも父・クロノスが神器・時の大鎌が私の身体に封印されているらしい。

まったく、傍迷惑な話だ。

いつか娘の役に立つだろう。

そんな安易な考えで私に神器を授けてくれたのだろうが、その所為で私は幽閉される羽目になった。

しかも取り出し方がわからない。

どう責任を取るつもりだ、莫迦親父。


天上の牢獄に入れられて幾星霜。

何度陽が昇り沈んだのか、最早数える気力も尽きた。

きっと母はもう、物言わぬ骸と化しているだろう。

此処に鏡が無くてよかった。

今、私自身の姿を見てしまったら・・・。

生きる気力さえも無くしてしまいそうだ。


そしてまた陽は巡った。

最近、食事の頻度が減っている。

外で騒ぎが起きているのか、ただの虐めなのかは知らないが・・・。

いい加減、力尽きるぞ?

こんにゃろう・・・。


そこで気付いた。

格子の向こう側に、私を見詰める存在が居る事に・・・。

声を掛けるでなく、ただ私を見詰める・・・。

黒く澱んだその瞳に映る私は、殊の外美人だった。


白髪に紅い瞳の青年に救われた私は、彼に連れられて茅葺きの屋敷で優雅に御茶を嗜んでいた。

もとい、嗜まされていた。

幽閉生活が永過ぎた弊害か、筋力の衰えた私は自力で湯飲みを持ち上げる事すらできなくなっていた。

だから、御茶を飲ませてもらっている。

御飯も食べさせてもらっている。

歩く時には支えになってもらっているし、風呂では身体を洗わせてやっている。

存分に尽くすがよいぞ。


此処は良いな。

暖かな陽光、薫る微風に、清らかな潺。

飯は美味いし、量も申し分ない。

母が如何に料理下手だったかがよく判った。

嘗ての暮らしが貧しいものであったという事も・・・。

だが、此処には絶対的に足りないものがある。

・・・"温もり"だ。


どんなに気候が穏やかでも、その暖かさは心まで届かない。

心を解すのは人の温かみだ。

愛、とまではいかずとも人の情が温もりになるのだろう。

その肝心な情がこの青年には欠落している。

惜しい・・・実に惜しい。

情とは則ち心。

心を開かぬ者に、情を届ける事などできはしないのだ。

これは矯正が必要だろうか。

母よ、見ていてくれ。

私はこれから、非情なる者に愛を教えてやるぞ。

母が私に愛をくれたように。


まずは淡々と世話だけをするこの悪習をどうにかせねばな。

ほれ、口を開けろ。

私からもお返しをしてやろう。

どうだ?美味いか?

美味いだろう。

何せ、絶世の美少女である私が食べさせてやったのだから。


次はそうだな。

偶には私が背中を流してやろう。

おお・・・これは中々・・・。

と、いかん。

煩悩退散!

しかし肌理の細かい肌をしおってからに。

女子か?こやつは。


ふぅ。

御茶は良いな。

心が落ち着く。

こやつの膝も中々座り心地が好い。

もう少し体温が高ければ申し分無しだな。

私の体温は心地好かろ?

何たって、絶世の美少女だか・・・。

おい?何処へ行く?

私はまだ満足していないぞ?

こりゃ!待たんかっ!


と、まぁ。

愛を教えよう大作戦を推し進めて来たわけなのだが・・・。

こやつは本に手強いのぉ。

未だに濁った瞳をしておるわ。

折角、美しい紅色をしているというのに・・・。

勿体ない。

心にも無い微笑みを貼り付けおってからに。

愈々、本腰を上げて取り組まねばならんかの。

ほれ、そこに直れ。

私が直々に"なでなで"というものを実演してやろう。

嬉しかろ?

何たって私は絶世の・・・。

これ。

何故にお前が私を撫でるのだ?

・・・中々気持ちが良いな。

て、そうではない!

私が貴様を撫でるのであろうが!

そこに直れぇ!

・・・そこに跪けぇ!!


こやつと過ごした日々は本に穏やかなものであった。

一言も喋らぬからな。

風に木の葉が揺れる音がよう聞こえた。

それがどうじゃ?

今や、何の音も聞こえはせん。

戦火の燻る臭いだけが漂っておるわ。

のう・・・。

お前は終ぞ、私に声を聞かせる事無く逝ってしまうのだな。

まったく。

本に勝手な男だのう。

勝手に私を救っておいて、勝手に生きる目的を与えて、それで勝手に逝くのか?

私はまだ、お前に何も返していないぞ?

私はまだ、お前に愛を教えきれていないぞ?

私は!クゥはまだ、お前と一緒に居たいのだぞ!


生命の拍動を失った里に美少女の嘆きが木霊した。

この瞬間だけは、その愛らしい顔をぐしゃぐしゃにして・・・。


結局、青年と一緒に居たいという私の願いは叶った。

感情の豊かな者と肉体を共有している影響か。

以前に比べれば、かなり表情が豊かになった。

非情なる者に人並みの情が宿った。

だが、私は知っている。

非情なる者が、非情だからこその方法で温もりをくれた事を。


非情の温もりを・・・。

私は、クゥは知っている。



・・・非情の温もり ~完~



スフィア


・基本情報

異名:秀麗の狩人

特徴:金髪(腰程度の長さ)・碧の瞳

身長:女性としては高め(時雨と同じ程度)

体格:細身


性格:マイペース・無邪気

他人に合わせることが苦手で気付けば独りになっている残念な娘。

日常では置いてきぼりにされ、狩りに出れば置いてきぼりにし、終には彼女と関わりを持とうとする者は居なくなってしまった。

思ったことをそのまま口に出す嫌いがあるため、余計に人が離れていった。


趣味:笑顔の練習

表情が無くて怖いと言われたことが契機で笑顔の練習をするようになった。

誰も居ない湖畔の水縁にしゃがみ込み、水面を鏡にして口角を上げる姿が屡々目撃されていた。


嗜好:綺麗なもの

苦手:茸


所属:狩人協会

役割:魔獣狩り

自称:私


種族:天上族<天使の血統>

神々に仕えた天使の血を継ぐ子。

人間とのハーフであり、その事実を知らされることなく地上で両親と共に暮らしていた。

狩人として自立して直ぐ、人間離れした実力と端麗な容姿から話題になり"秀麗の狩人"と称された。

一方で仲間作りには失敗。

誰の実力も認めない孤高の女傑と、在らぬ評判が広まる結果となった。


家系能力:聖浄

不浄に対して絶対の耐性を持つ天使の特性。

心が穢れない限り、呪いや精神支配といった呪縛を一切受付けない。

大罪と呼ばれる七つの感情が湧いたとき、天使の心に穢れが生まれる。


能力:絶穢

あらゆる穢れを拒絶する能力。

生涯、自身が能力者と知ることはなかった。

<呪怨之絶>

自身に向けられた呪いを拒絶する。

拒める呪いの強度には限界があるが、"聖浄"の御蔭で一度として呪いを受けることはなかった。

<瘴気之絶>

肉体や精神に悪影響を及ぼす毒素を拒絶する。

魔獣の吐く毒の吐息が効かず、腐敗の森の瘴気が効かず、細菌や寄生虫の毒素も効果が無い。

狩人の一団が皆倒れゆくなか、ただひとり平然と佇んでいたその姿は希望の象徴であると同時に恐怖の対象でもあった。

但し、麻痺薬や睡眠薬は拒絶の対象にならないらしい。

<悪意之絶>

悪意を以て放たれた攻撃を拒絶する。

魔獣の吐息や切裂き、噛付きによって傷を負うことがなく、武具による攻撃も受付けない。

但し間接的な影響を防ぐことはできず、吹き飛ばされて壁に身体を打付けた場合は痛みを感じる。

また悪意無き攻撃も防ぐことができず、流れ弾が中たると痛い。

<大罪之絶>

大罪と呼ばれる感情を拒絶する。

憤怒・高慢・色欲・怠惰・強欲・嫉妬・暴食。

これらの感情が湧き上がることを防止し、また持たれることを抑止する。

彼女の傍に居ると邪な感情が失せていく。


武具:片手剣<天翼>

光を透過させる特殊な鉱石を鍛えて創られた不可視の剣。

非常に軽く視認することが困難なため、使いこなすには相当の技量が求められる。


武具:小盾<聖円>

無駄な装飾を一切省かれた簡素な円盾。

聖印が刻まれているため見た目以上に高い強度を誇るが、殆どの攻撃を受付けない彼女にはあまり意味がなかった。


装束:剣士の鎧・天使の十字架

狩った魔獣を素材にした装備を身に着けている。

特にお気に入りがあるわけでもないらしく、状況に応じて装束は変える。

常に持ち歩いている十字架は、親許を離れる際に母に持たされたもの。

所持者に無事の加護を与え、あらゆる災厄から逃れることができる。

これの御蔭で彼女は回避の天才と謳われ、薬を盛られて閨に連れ込まれそうになったときも幸運が重なり難を逃れた。



レイラ


・基本情報

異名:対の光星

特徴:金髪(ツインテール)・蒼い瞳

身長:女性として平均的

体格:スレンダー


性格:負けん気・捻くれ者

内面も外面も大人びている妹に強い劣等感を抱いている、絶賛思春期の少女。

細かい作業が苦手で同じことを繰り返していると目に見えて雑になっていく。

但し明確な目標がある場合はその限りでなく、何処までも真っ直ぐ努力することができる。

胸の内を素直に打明けるのが恥ずかしいらしく、思うままに甘える妹を少し離れた場所から見詰めて許りいる。


趣味:石集め

綺麗な石を見付けると思わず手が伸びて拾ってしまうらしい。

商店に並んでいる形の整ったものには興味が無いことが何よりの救い。


嗜好:キラキラしたもの

苦手:裁縫


所属:流浪の傭兵団

役割:団長

自称:あたし


種族:人族(半人半魔)

魔族の血を引く人間。

而して魔族の血は限りなく薄いため、能力に目覚めていること以外は普通の人間と何ら変わりない。

生まれた直後に大戦が勃発し、両親と離れて世話係の許で生活。

母とはそのまま死別し、父と妹との三人で流浪の旅に出た。

好奇心旺盛で何にでも興味を示し、虫を捕まえてきては妹を泣かせてしまうことも屡々。

身体を動かすことが好きでちょこまかと動き回ってはよく迷子になっていた。

父の剣舞に憧れ、双剣の道を歩み、実力主義の傭兵団団長を務めるまでに登り詰めた。


家系能力:極双星

黒霧の家系能力である"凶化"が、人間の血が混じったことで変化し発現した能力。

双子に対極の性質を授け、二位一体を可能とする。

極双星が覚醒したのはレイラが㭭の齢に達したときで、それにより能力にも目覚めることとなった。

また性格にも変化があり、快活で笑顔を咲乱れさせていた幼女が一転、仏頂面が印象深い少女に。


能力:光の御子

光の精霊に愛された証。

自身の肉体を光子に変換し高速に移動することができる。

<踊光>

精霊を召喚し、柔らかな光を灯す。

暗所での光源として利用することが殆どだが、レイラはよく精霊達に話し相手になってもらっていた。

<瞬光>

肉体を光子に変換し、光速で移動する。

光子の特性上、曲線運動は苦手で常に直線上を動くことになる。

方向転換の際は停止と再加速の段階を踏まなければならない。

但し反射材となる物が在る場合はその限りでなく、停止の行程を省略することができる。

<灼光>

熱気を帯びた光の矢。

アスファルトを融解させる程度に高温。


武具:円剣<円>

太極を模した一対の双剣。

組み合わせることで円が出来るように創られているため、剣自体は勾玉に似た形をしている。

ローザと融合し二位一体となったときには盾として機能する。



ローザ


・基本情報

異名:対の闇星

特徴:黒い髪(腰程度の長さ)・紅い瞳

身長:女性として平均的

体格:細身(グラマラス寄り)


性格:大人・一途

落ち着いた雰囲気を纏っており、レイラの姉と間違われがち。

オンとオフの切換えが上手く、外では深窓の令嬢、内では甘え上手な娘で通っている。

父に向ける愛情が過剰で些か依存している嫌いがあった。

最終的には好い人を見付け、幸せな家庭を築いた。


趣味:裁縫

自分が着る服は自分で作る主義の父親の影響で裁縫を始め、その魅力に取り憑かれた。

姉にも服を作ってあげようとしたが断固として拒否された。


嗜好:読書

苦手:虫


所属:流浪の傭兵団

役割:副団長

自称:わたし


種族:人族(半人半魔)

魔族の血を引く人間。

而して魔族の血は限りなく薄いため、能力に目覚めていること以外は普通の人間と何ら変わりない。

生まれた直後に大戦が勃発し、両親と離れて世話係の許で生活。

母とはそのまま死別し、父と姉との三人で流浪の旅に出た。

臆病な性格で父の傍から決して離れようとせず、ちょっとしたことで瞳を潤ませていた。

本を読むことが好きで、長編小説の読聞かせをせがんでは父を困らせていた。

姉とは違い魔術の道に進み、実力主義の傭兵団を束ねるレイラを陰で支え続けた。


家系能力:極双星

黒霧の家系能力である"凶化"が、人間の血が混じったことで変化し発現した能力。

双子に対極の性質を授け、二位一体を可能とする。

極双星が覚醒したのはローザが㭭の齢に達したときで、それにより能力にも目覚めることとなった。

また性格にも変化があり、臆病で瞳を潤ませていた幼女が一転、大人の色香を纏う麗人に成長した。


能力:闇楔

契約によって相手を縛る能力。

悪魔との契約を仲介し、人間を堕落せしめる。

<制約の楔>

相手の同意を得た上で、能力に制限を掛ける。

制限を掛けられる側に戦略的利点は無い、修練用の能力。

<契約の楔>

両者の合意を成した上で、或る契約を結ばせる。

契約の内容は自由。

破った際の罰則も特に存在しないが、契約によってそれを定めた場合はその限りでない。

<誓約の楔>

相手の同意を得ることで誓いを立てさせることができる。

此れを破った際は、死よりも恐ろしいことが起きるという。


武具:魔書<黒の楔>

黒の悪魔を召喚する禁書。

召喚を行うと必ず契約を結ばなければならず、契約が果たされた後には代償を支払わなければならない。

黒の悪魔は大きな願いを叶えることができる一方で要求される代償もまた大きい。

命を差出して済むのであれば、まだ良いほう。



五月雨


・基本情報

異名:蒼の貴公子

艦種:魔改造駆逐艦

身長:駆逐級

体格:駆逐級


性格:明朗・妹ラブ(戦闘狂)

底無しの明るさでみんなを引っ張るお姉ちゃん。

ノリが良く、お巫山戯にも寛容。

寧ろ率先して巫山戯ている嫌いがある。

父に似て飄々としており、母に似て表現がド直球。

場をザワつかせることも屡々だが、本人は至って涼しい顔をしている。

戦闘では人が変わり、嬉々として命を貪る死神と化す。


趣味:トランプ

就寝前の御遊戯が日課。

手先が器用で頭も回るため、イカサマだってなんのその。

姉妹でゲームをするといつも蓮華と熾烈な争いを繰り広げることになる。

而して最後にはヲ級に一番を持っていかれる。


嗜好:姉妹との戯れ

苦手:砲撃


所属:訓練基地

役割:回避機能訓練の教官

自称:私・お姉ちゃん


系譜:建造組

時雨と集積によって建造された改造艦娘。

原初の霧と天使の十字架を素材としており、十字架に封じられた魂がその身に宿っている。

父からは戦闘の勘と冷徹さを、母からは飾らない言葉と天使の加護を受継いだ。

特殊な遺伝子を受継いでいるため、普通の五月雨よりも速力が高く、回避能力に優れる。


恩恵:感知能力と思考速度の向上

周囲の環境変化に敏感で奇襲に対して異様な反応速度を誇る。

また脳の処理速度が速く、状況を把握、判断してから行動に移すまでに要する時間が短い。

親譲りの戦闘勘もあって戦闘継続能力は異常。


加護:無事

天使の十字架によって授けられた加護。

あらゆる危機から所有者を護ると伝えられている。

傷を負う程度の攻撃や生命に拘わる病、社会的地位に関する悪評。

それら全てを何らかの形で回避するように導き、平穏無事な未来をもたらす。

而して、剰りに大きな災厄には効果が無い。


加護:破邪

天使の十字架によって授けられた加護。

悪意を以て放たれた攻撃の影響を全て無効化する。

砲撃を受けても傷を負わず、意図的に仕組まれた毒素が効かず、悪口に心を動かさず。

ただ悪意の無いものには効力を発揮せず、事故や殺意の無い凶刃には意味を成さない。

また破邪が発動する際には髪が白く輝く。


艤装:大鎌

時雨・蓮華合作の大鎌。

容易に持運ぶことのできる折りたたみ式で、幾度の改良を経て軽量化が図られている。

刃の付根に宝玉が埋込まれており、反重力の弾を撃ち出せる。

上手く使えば、棒高跳びの棒代わりにも。


装束:黒外套・ショートパンツ

動きやすさを重視した格好で、所々にスリットを入れて風の動きを感じられるようにしている。

黒外套は父とお揃い。



日向


・基本情報

本名:蓮華(れんか)

艦種:工作艦

身長:小学生並み(歳相応)

体格:細身


性格:自由人・父上ラブ

達観したような口振りの時もあれば、子供らしさ全開の時もある。

謎多きファザコン幼女。


趣味:艤装弄り

熱が入ると倒れるまで工廠に籠もる。

倉庫にはよく判らない発明が山積みになっている。


嗜好:風呂

苦手:身長に関する発言


所属:訓練基地

役割:工廠担当

自称:私


系譜:オリジナル

時雨と南方の娘。

南方にとってはひとり娘だが、時雨にとっては次女。


恩恵:空間認知能力と演算能力の向上

独自の艤装製造を支える能力。

実は、戦闘も得意。


艤装:なし

戦闘には参加しない。

だって、工作艦だもの。


装束:黒外套・ロングパンツ

当然、父上とお揃い。

工廠での作業時に肌の露出は有り得ない。



間宮


・基本情報

本名:長瀬 狭霧(ながせ さぎり)

艦種:給糧艦

身長:女性としては平均的

体格:細身・筋肉質


性格:温和・明朗(無慈悲)

優しく明るい間宮は偽りの顔。

人類滅亡を目論んだ咎人。


趣味:武術

始めは護身術として習わされていたもの。

いつの間にか、自ら進んで稽古に励んでいた。


嗜好:最新家電

苦手:男性との直接的接触


所属:大本営(訓練基地)

役割:物資輸送(衛生管理)

自称:私


系譜:改造組<クローン>

海軍元帥の孫娘として育てられた、海軍元帥の娘・長瀬狭霧のクローン。

自ら志願し、艦娘となった。


装束:例の前掛け



・間宮の手紙


愛する貴方へ。


私は今、真白い世界を漂っています。

これが天国というものなのでしょうか。

極楽とはよく言いますけれど、つらい事の無い世界では娯楽も無いのですね。

だって、心も体も疲れることがないのですから。


ところで、私が書いているこの手紙は貴方の許に届くのでしょうか。

まぁ、それはひとまず置いておきましょう。

私は今、天国に居ます。

もう知ってる?

ええ、そうでしょうね。

だって、私をこの場所に送ったのは貴方なのですから。

私は地獄に落とされたっておかしくない事をしました。

それなのに、私が送られた先は天の国でした。

きっと貴方が私の罪を消し去ってくれたのですね。

ありがとう、なんて言いませんよ?

こんな退屈な世界に送られて、私は少し怒っているくらいです。

うふふ、冗談です。

手紙に「うふふ」だなんて、変な感じですね。

でも、いいじゃないですか。

間宮として私が遺せる物は、もうこれくらいしか無いのですから。


思い返せば、色々な事がありました。

海軍元帥の孫娘として産まれた私は、幼い頃から権力を欲する者達の視線に晒されながら生きてきました。

私と結婚すれば、海軍を手中に収めることだって夢ではないですからね。

ですが、孫が可愛いお爺さまは私を嫁に出す気なんてありませんでした。

貴方とのお見合いをした時だって、もの凄い剣幕だったんですよ?

悪い虫が付かないように護身術を習わされもしましたね。

空手に、柔道、合気道、剣道、薙刀に弓道も、後は・・・何でしたっけ?

貴方に訊いても詮無いことですね。

懐かしいものです。

御蔭で筋肉が付いてしまって、危うく女性らしさを失ってしまうところでした。

貴方はよく御存知ですよね?

だって、あんなに激しい夜を過ごした仲なのですもの。

なんて、貴方と肌を重ねたことはありませんでしたね。

もう、貴方が奥手な所為で私は経験をしないままに生涯を終えてしまったじゃないですか。

若し来世があるのなら、きっと奪いに来てくださいね。

これは冗談ではありませんよ?


そういえば、貴方はとっても力持ちでしたね。

私が運んでいる荷物を代わりに持って、平気な顔をしていたのは貴方と日向ちゃんくらいなものです。

他の方々は持てないか、顔を真っ赤にして踏ん張るのが精々でした。

私が他の方に比べて少し、本当にちょっぴり力持ちだってこと。

実は気付いていました。

みんなは必死に取り繕っていましたけれど、気付かないはずがないじゃないですか。

私はそこまで莫迦ではないですからね。


ねぇ、あなた。

憶えていますか?

私達が初めて会った時のことを。

勿論、憶えていますよね。

知っています。

だって、貴方から言い出したことですもの。

貴方が私の最期を看取ってくれたあの時に。

あの言葉に私は負けてしまいました。

貴方のことを本当に愛してしまったのだと、自覚させられたのです。


貴方と初めて会ったあの日。

それは私の身を守る為に仕組まれたお見合いの場でした。

海軍の高官であるお父様が仲人を務めたあのお見合いは、陸軍の憲兵だった貴方にとっても息苦しいものだったでしょう。

そういえば、貴方は私の瞳に感情が宿っていなかったと言いましたね。

まったく、貴方に隠し事はできませんね。

本当は気付いていたのではないですか?

私が以前から企てていた、あの計画のことを。


幸か不幸か、海軍元帥の孫娘として産まれた私は、大人の世界に触れる機会が他人よりも早く、多かったのです。

自分の欲望を満たす為に他人の幸せを踏みにじり、のうのうと生きているあの連中が幼いながらに赦せませんでした。

その中には私のお爺さまも、お父様も含まれています。

血の繋がった家族でさえも信じられなかった私は、仮面を被って生きることを覚えました。

皆の瞳に映る私は、誰にでも優しい和やかな少女だったことでしょう。

私はそんな間宮を演じていましたから。

貴方だけでした。

本当の私を見てくれていたのは。

だからなのでしょうね。

私自身も気付かないうちに、私は貴方に惹かれてしまったみたいです。


お見合いを終えてからの私は本当に頑張りました。

貴方をメロメロにする為にです。

これが冗談でないことは、貴方が一番知っているでしょう?

舞鶴に勤める貴方と大本営に勤める私の間には、どうしようもない距離の隔たりがありました。

それなのに、それなのにです。

私は甲斐甲斐しく舞鶴に通ってはお弁当を届け、夕飯を一緒に食べましたよね。

今思えば、それをつらいと感じたことはありませんでした。

不思議ですね。

私には恋愛感情なんて無かったはずなのに。

うふふ。

これは思い出し笑いです。

あの頃の私は初心でしたね。

男性を口車に乗せることは得意でしたけれど、直接触れられることは苦手でした。

箱入り娘の弊害でしょうね。

貴方との距離が一向に縮まらないことに痺れを切らした私は、お風呂に乱入したことがありました。

水着があればよかったのですが、急に思い付いたものですから、バスタオル一枚の無防備な姿にならざるを得ませんでした。

本当に恥ずかしかったです。

できることならば、時を戻して自分を諫めてあげたいくらい。

結局、背中を流してあげることさえできなかったのですよね。

緊張しすぎて倒れてしまった私を、貴方はずっと看ていてくれました。

普通なら、こんな絶好の機会、逃す手はありませんよ?

夜中に目が覚めて、座ったまま眠っている貴方を見た時は何だか少し悔しかったのを憶えています。

嗚呼、私に女としての魅力は無いのかな、なんて。

貴方は本当に罪な人です。

そんな調子では、地獄に落ちてしまいますよ?


おっと、話が逸れてしまいました。

私が躍起になって貴方を堕とそうとしていたのは、身の安全を確保する為でした。

あの頃の私は命を狙われる立場でしたから。

誰からって、海軍の将校達に決まってますよね。


彼らの悪行は法で裁けるものではありませんでした。

当然です。

裁きを下す立場にある者までもが、腐りきっていたのですから。

孫娘からの進言であれば、或いは・・・なんて、甘い考えでした。

反省します。

だから私は、自ら裁きを下すことにしたのです。

金銭的に破滅させたり、口車に乗せて同士討ちさせたり、深海に情報を流したりして。

幸いにも、口は達者な私です。

暴力に頼らずとも、人を貶めるのは簡単でした。

あまりに事が上手く運んだものですから、私は調子に乗ってしまったのでしょう。

暗殺計画が持ち上がるまでに、男達を弄んでしまいました。


実を言えば、私の身を守ることこそが貴方とのお見合いに於ける最大の目的でした。

若し貴方と結婚することができたなら、私は舞鶴の真宵烏と謳われる貴方の妻になるわけです。

憲兵隊隊長の妻ともなれば、海軍の将校だってそう易々と手は出せません。

それに私は海軍元帥の孫娘でもありますからね。

貴方とのお見合いを断る理由はありません。

まぁ、持ちかけたのはこちらですけれど。

しかし、貴方を堕とすのには本当に苦労しました。

よく頑張ったね、と私を褒めてください。

婚約まではお父様が強引に持っていきましたが、貴方から「結婚」の二文字を引き出すのに何年掛かったことか。

貴方が海軍に転属してきてからですから、えっと、何年でしょう?

忘れてしまいました。

でも、貴方が子供をつくって帰ってきたこと。

これだけは忘れませんからね!


私というものがありながら、他の女と夜を共にして。

しかもそれが深海棲艦だなんて!

まぁ、そういう計画だったということは理解していますから、大目に見ますけど。

聞いた話によると、婚約を破棄させる為にお爺さまが貴方を指名して計画に巻き込んだらしいですね。

お爺さまの思惑どおりになんてさせてなるものですか!

そんな事もあって、貴方が連れてきた日向ちゃんとも仲良くなろうと必死だったのです。


日向ちゃんは難しい娘でしたね。

貴方のことが大好きだから、私をライバルのように見ていました。

ある程度、婚約者として振る舞うことは許してくれていましたけれど、内心穏やかではなかったでしょうね。

貴方が結婚を決意してくれた時も、最後まで反対していたのは日向ちゃんでした。

涙を流しながら貴方に抱き付いていた日向ちゃんの姿は、今でもはっきり憶えています。

それからは早いものでした。

幸せが壊れる時はいつだって、あっという間の出来事なのですね。


時々、違和感は感じていました。

まるで自分が自分でないような、そんな感覚です。

ですが、まさか私が操られていただなんて思いもしませんでした。

集積さんを利用するはずが、私が彼女に利用されてしまったのですね。

彼女が思い描く、楽園を創り上げる為に。

そうして私は貴方の手によって、生涯を終えることになりました。

恨んでなどいません。

これは絶対です。

寧ろ、これで良かったのだと思っています。

だって、私の計画では貴方も始末することになっていましたから。

貴方が居なくなってしまったら、日向ちゃんが哀しんでしまいます。

貴方のことが大好きな日向ちゃんですから、きっと貴方の後を追って自ら命を絶ってしまっていたでしょう。

ええ、絶対にそうなっていました。


居なくなるのは私ひとりで充分です。

これは悪いことではありません。

特に、私にとっては。

だって、貴方のことを本当に愛してしまったのだと気付くことができたのですから。

だから貴方が気に病むことは何もありません。

貴方は幸せを掴んでください。

そして来世では、きっと私を幸せにしてくださいね。

約束ですよ?


私はこれから「転生」というものをするみたいです。

魂に刻まれた記憶も全てリセットされるのだとか。

でも私はきっと忘れません。

いえ、絶対に忘れません。

私が本当に愛するひとは、貴方だけだということを。


この願いが叶うなら、どうか私を見つけてくださいね。

若しかすると、私のほうから会いに行くかも知れませんが。


では最後に。

愛しています。

これまでも、これからも、ずっと。


愛するあなたへ。



・・・間宮の手紙 ~完~



最上


・基本情報

愛称:もがみん

艦種:重装巡洋艦

身長:重巡級

体格:戦艦級


性格:温厚・厚顔無恥

普段はのんびりしているが、実は色々と考えて行動している。

恋愛に興味が無い所為か、恥ずかしいことを平気でやらかしてくれる。


趣味:武器マニア

どちらかと言うと、原始的な武器のほうが好み。

収集癖は無いが、知識がかなり豊富。


嗜好:原始的な武器

苦手:朝


所属:訓練基地

役割:砲撃指導

自称:ボク


系譜:改造組

三隈とは幼馴染み。

両親は流れ弾が家に直撃して他界した。


恩恵:筋力強化・骨格強化・装甲強化

筋力が強化され、骨が丈夫になっている。

戦艦並みの装甲を手に入れた結果、鼻を塞がれて起こされるようになった。


艤装:重艤装

火力重視の重量級艤装を採用。

重すぎる為、反重力の力で浮いて移動する。

<大和砲>

大和型の火力を再現した長距離砲。

全身で支えないと腕がもげる。

<反重力の大盾>

重力の力場を発生させ、砲弾を受け止める大盾。

出力を調整すると、停止、誘導、反射の三種類の機能を使い分けることができる。

<迫撃砲>

殲滅戦用の装備。

榴弾、炸裂弾、焼夷弾、信号弾等の弾を装備しているが、蓮華が独自に開発した殲滅弾はエグいと評判。

<自律型迎撃衛星>

AIを搭載した自律型の迎撃衛星。

機銃しか装備していない為、威嚇射撃程度の用途に留まる。


装束:黒外套・ロングパンツ

銃火器中心の装備である為、火傷対策に長袖を採用している。

ロングパンツにした理由が、なんか似合いそうだからだったら多分怒っていた。



三隈


・基本情報

愛称:みっちゃん

艦種:航空機動巡洋艦

身長:重巡級

体格:重巡級


性格:高飛車・臆病

御高くとまりたい根っからの御嬢様。

過保護に育てられた為、怒られることに慣れていない。


趣味:クラシックバレエ

始めた理由は、なんか御嬢様っぽかったから。

バレエで得た柔軟性は意外と戦闘でも役立った。


嗜好:御嬢様ぽいこと

苦手:家事全般・下世話な話


所属:訓練基地

役割:座学・小隊指揮教官

自称:私(本当は、三隈)


系譜:改造組

最上とは幼馴染み。

仲は良いが、喧嘩が絶えない。


恩恵:動体視力強化・情報処理速度向上

音速を超えた速度で移動するものも正確に視認できる。

頭の回転が早くなった結果、自力で艤装を制御できるようになった。


艤装:飛行艤装

反重力の力場を発生させ、空中を浮遊する。

機動力は駆逐艦のそれを上回る。

<鋼の翼>

刃を仕込んだ折りたたみ式の翼。

飛行自体にはあまり関係無い。

<光熱砲>

太陽光を収束させた光熱兵器。

反射衛星を用いて射角を調整する。

<反射衛星>

プリズムを埋め込んだ衛星。

角度調整は恩恵により三隈自身が行えるようになった。

<電磁小銃>

小型のレールガン。

弾丸の径が小さい為、殺傷能力は低い。


装束:黒外套・ホットパンツ

機動性重視の格好。

制服のまま空を飛んで下着を見られたことがある。



南方棲戦鬼


・基本情報

愛称:南・南方ちゃん

身長:高め(時雨と同じ程度)

体格:ダイナマイトばでい


性格:勝ち気・淡泊

他人に譲られて何かを得ることが嫌い。

執着はしないが、自分が一番でないと気が済まない。


趣味:自分磨き

時雨の気を惹く為の努力が習慣化した。

昔は何もできなかったが、現在の家事スキルは中々のもの。


嗜好:家族の時間

苦手:自分の内に秘める乙女な部分を自覚すること


所属:訓練基地

役割:実戦演習

自称:ワタシ


系譜:クローン<擬似深海棲艦計画>

長瀬狭霧のクローンを基に生み出された深海棲艦。

偽の記憶を埋め込まれており、自分は鹵獲されたと勘違いしている。

時雨の妻となり、蓮華を授かった。


恩恵:自己再生

驚異的な自己再生能力を誇る。

即死でさえなければ、数時間で復活する。


艤装:???


装束:革のジャケット・ロングパンツ

パンク系の格好を好む。

色は勿論、黒。



・南の奮闘記


しくじったわ。

仲間を逃がす為とはいえ、人間に捕まってしまうだなんて。

このワタシが、人間の捕虜。

笑えないわ。

こんなこと、集積に知られでもしたら・・・。

これ以上は止めておきましょう。

ワタシの精神に毒だわ。


数日後。

集積が捕まった。

格子を挟んで顔を合わせたワタシ達は盛大に笑い合ったわ。

文字どおり、"莫迦笑い"というやつね。


実験のモルモットにされることは覚悟していた。

それこそ、死んだほうがマシと思うような実験の。

でも、実際は違った。

研究者達がワタシにしたのは身体検査くらいのものだった。

まぁ、多少血を抜かれたりもしたけれど。

あまりに拍子抜けだった。

集積なんて部屋の出入りを制限されていなかったのよ?

それどころか、彼らの研究に参加しちゃってるし。

何なら、集積の立案した実験が一番酷かったくらいだわ。

というか、何でワタシは外に出ちゃ駄目なのよ!?


彼ら人間のワタシ達に対する扱いが丁寧だったのは、和解交渉を前提にした実験だったからみたい。

人類と深海の不毛な争いに終止符を打ち、お互いに手を取り合っていける未来を模索する。

その為の研究をしているのだとか。

ワタシ達、深海棲艦が陸上で不自由なく生活が送れるかどうか。

そして、人間との間に愛を育むことができるのかどうか。


ワタシにとって、一番辛かった実験がこれよ。

研究施設の中に作られた1LDKの家。

そこで彼と暮らすことになった。

プライバシーの保護だとか言って監視もつけないで。

ワタシを舐めているのかしら。

たとえ丸腰の状態でだって、人間如き、簡単に捻り潰せるんだから。


驚いたわ。

素手でワタシを組み伏せる人間が居るだなんて。

というか、彼、人間じゃないんですってね。

料理は上手だし、必要以上に干渉してこないし、ベッドは譲ってくれるし、最高じゃない。

深海で暮らしていた時より、よっぽど快適だわ。

でも、何か腑に落ちないのよね。

研究者達からの事前説明によれば、これは愛を育む実験。

確かに彼は、生活を共にする相手としては文句無しの好青年よ。

それはワタシが保障するわ。

だけど、今の彼は恋人というより家政夫なのよね。

ワタシが言うのもアレだけど、このままで良いのかしら?


集積がのんびり外で昼寝をしている姿を、ワタシは部屋の中から見ていた。

その時、ワタシがどんな感情を抱いていたか。

言葉にするまでもないでしょう。

この状況に苛立ちを覚えない者なんて居るのかしら?

ああ、居るかも知れないわね。

鼻歌混じりに昼食の用意をしている、この人なら・・・。


現状を整理すると、ワタシは今、愛を育む実験の為に軟禁されている。

ワタシと愛を育む相手は、絶賛家政夫の彼。

彼からのアプローチは一切無いし、手を出す気配も無い。

それ以前に、女として見られているのかさえ怪しい。

何それ、腹立つ。


ワタシ達の格好は、人間からすれば、かなり際どい格好のはず。

研究者達の視線を見ればわかる。

胸元を凝視しながら話すんだもの、あれでバレてないとでも思ってるのかしら。

でも、彼にはそういった行動が見られない。

話す時はちゃんと瞳を見て話すし、事故を装って身体に触れようともしてこない。

かといって、身体的な接触を拒むような様子もない。

女として見られていないのか、単にそういう欲求が薄いのか。

どうして彼が選ばれたのかしら?

どう考えても、この実験に向いてないわ・・・彼。


まぁ、それはいいとして、ワタシに無関心を貫くその態度はいただけないわね。

ふふ、今に見てなさい。

ワタシが本気になれば、どんな朴念仁だってイチコロなんだから!


さて、何はともあれ、心の距離を縮めるにはまず身体の距離からよね。

さり気ないボディータッチで視線を誘導。

そして、上目遣いのコンボ!

どうよ、流石の彼もこれでって。

え?

微笑み返して、終わり?

嘘でしょ。

この男、予想以上だわ!


だったら、これはどうかしら?

料理中、無防備な後ろから突然のハグ。

ワタシはそれなりに大きいほうだから、この密着感はかなり効くはず。

さぁ、どうよ!

え?

もうすぐできるから、待っててね?

いや、別に催促してるわけじゃ・・・ないんだけど。

何だろう、この敗北感。

ワタシって、そんなに魅力が無いのかしら?

確かに、ガサツだし、家事とか全然できないし、集積には身体だけの女とか言われたことあるし・・・。

身体だけって何よ!失礼ね!

って、待ちなさい。

そうよ。

ワタシにはまだあるじゃない。

あの集積が認めた、女の武器が!


その夜、ワタシはソファで眠る彼に迫った。

透過率マシマシのネグリジェを着て。

さぁ、本性を見せなさい。

ワタシにこんなことまでさせておいて、ただ済むと思ったら大間違いよ!

今夜は寝かせてあげないわ。

そして、ワタシ無しでは生きていけないようにしてあげる。

初めてだけど・・・。

ワタシならできる!きっと!


目を覚ました彼は、ワタシを抱えて言った。

そんな格好してると、風邪引くよ?


ベッドにワタシを寝かせて布団を掛け、言った。

おやすみ。


そしてそのままソファに戻り、寝息を立て始めた。


何よ。

そんなにワタシは魅力が無いっていうの?

こんな恥ずかしい格好までして、莫迦みたいじゃない。

初めてだったのよ?

それでも勇気を振り絞って!覚悟を決めて!

何よ、何なのよ、この気持ち。

何でワタシが・・・アンタに振り向いてほしいって思ってるのよ!


ワタシは泣いた。

それはもう無様に泣いた。

その泣き声は当然、彼の耳にも届いたようで、彼はワタシを抱き締めて優しく頭を撫でてくれた。

何も言わず、ワタシが眠りに落ちるまで、ずっと。

ワタシは彼にしがみつき、放さなかった。

眠っているのだから、意識は無かったわ。

だけど、やっと彼のほうから近づいてきてくれたことが嬉しかったのでしょうね。

放してなるものか、と身体が勝手にワタシの心を汲み取り、動いてしまった。

結局のところ、これがワタシ達の始まりだったのかも知れない。


翌朝、泣き腫らした瞳をこすりながらワタシは彼に宣言した。

ワタシはアンタが好き。

だけど、きっとアンタはそうじゃない。

だからワタシは、アンタを惚れさせる。

アンタの心を奪ってみせる。

だから、覚悟して待ってなさい!


ワタシと彼が結ばれたのは、それから暫く経ってからのことだった。

本当に、彼の心を奪うのには苦労したわ。

今では可愛い娘と、愛する彼と三人、幸せに暮らしている。

この幸せはきっと、ワタシが死ぬまで続くわ。

彼も娘も、ワタシの瞳が黒いうちは絶対に死なせたりしないんだから!



・・・南の奮闘記 ~完~



集積地棲姫


・基本情報

愛称:集積・姫ちゃん

身長:女性としては平均的

体格:グラマラス


性格:利他主義・ロマンチスト

自分の幸せよりも他人の幸せを優先する。

意外と夢見がちなところがある乙女。


趣味:研究・実験

気になることがあると確かめずにいられない。

南方棲戦鬼の反応が面白くて、色々とやらかした前科がある。


嗜好:南方弄り

苦手:ストレートな愛情表現・戦闘


所属:訓練基地

役割:衛生管理

自称:私


系譜:深海化した人間

海軍の研究者・小暮菫が深海化した成れの果て。

紫苑茜の魂を宿している。

レ級、ヲ級の母。


恩恵:電脳

生体電流を操り、他人の脳を支配する。

思念を電波に変換し、発信・受信が可能。


艤装:電極艤装

射出式の電極装置を備えた艤装。

電極によってパスを繋ぎ、恩恵の効果範囲を広げる。

<電極>

自身の生体電流を流し込むためのパスを繋ぐ。

接触面に依って、幾つかの先端形状を使い分ける。

皮膚など比較的柔らかい部分には、針状に尖らせたものを。

金属面には真空吸着式のものを。

液体には棒状の電極を。

因みに、射出装置の射程は3m程度。


装束:黒外套・ヘッドホン

懐刀と同じ黒外套を纏っている。

ヘッドホンは能力による盗聴用の装備。



戦艦レ級


・基本情報

愛称:レーちゃん

艦種:戦艦

身長:小学生並み(歳相応)

体格:普通


性格:単細胞・天邪鬼

考えることが苦手で、感じるがままに行動する阿呆。

父ちゃんのことが大好きだが、素直に甘えられないでいる。


趣味:訓練

少しでも憧れの父ちゃんに近づく為に努力している。

将来の夢は暗殺者だが、時雨に姉さんそっくりだと宣告を受けた。


嗜好:かっこいいもの

苦手:頭を使うこと


所属:訓練基地

役割:訓練生

自称:俺


系譜:オリジナル

時雨と集積地棲姫の次女。

蓮華とは同い年。


恩恵:身代わり

自身の生命力を他人に分け与える。

他の生命体と感覚を共有することもできる。


艤装:生物艤装

思考力を持たない独立した艤装生命体を操る。

感覚共有による連携は、正しく阿吽の呼吸。

<自律型迎撃衛星>

最上の艤装と同じ型の艦載機。

立体機動を得意とする。

<生物砲台:タイラント>

四つ首の艤装生命体。

普段はレ級の腕輪に収納されている。

<炎竜:ヘルズ>

火焔を司る紅の竜。

名前の由来は、ヘルへイム。

<氷竜:ニブル>

冷気を司る蒼の竜。

名前の由来は、ニブルヘイム。

<毒竜:ヒドラ>

猛毒を司り、驚異的な再生能力を誇る竜。

名前の由来は、ヒュドラ。

<雷竜:シュガル>

雷を司り、雷雲を操る竜。

名前の由来は、シュガール。


装束:黒外套・腕輪

黒外套を着た蓮華が羨ましかった為、時雨にせがんで作ってもらった。

腕輪は艤装収納用の飾り。



空母ヲ級


・基本情報

愛称:ヲーちゃん

艦種:空母

身長:ちみっ娘

体格:華奢


性格:無邪気・純粋(負けず嫌い)

悪気無くキツいことを言い放つ純粋な幼女。

ヲ級の笑顔はどんな疲労も吹き飛ばす。


趣味:訓練

レ級に誘われたことが契機となり、毎日欠かさず訓練に励むようになった。

音速を超える艦載機の運用は努力の賜物。


嗜好:お父さんの温もり

苦手:手加減


所属:訓練基地

役割:訓練生

自称:ヲーちゃん


系譜:オリジナル

時雨と集積地棲姫の末娘。

レ級とはひとつ違いの年子。


恩恵:超軟体

骨格を崩壊させ、軟体動物と同じ構造を得る。

隙間さえあれば、どんな場所でもすり抜けることができる。


艤装:魔改造艦載機

音速超えでの飛行ができるように改造された艦載機を複数操る。

銃火器を積んでおらず、突進攻撃が基本。

<制御型特攻艦載機>

特攻用に剣の形状をした艦載機。

音速超えで駆動する艦載機が交差することで、衝撃波が干渉し互いに強め合う。


装束:黒外套

ヲ級用にミニサイズで作られている。

例の被り物は持っていない。



大鳳


・基本情報

特徴:まな板

艦種:装甲空母

身長:低め

体格:華奢


性格:純粋・真面目

任された仕事はきっちりとこなす有能な少女。

恋愛には奥手で、瞳が合うだけで気絶しかけるほど。


趣味:書き物

妄想癖の果てに自作小説に手を出した。

密かに自分が主人公の恋愛小説を執筆している。


嗜好:細やかな妄想

苦手:裸の付き合い


所属:パラオ泊地

役割:秘書艦(初期艦)

自称:私


系譜:改造組

内陸の農村で育った純朴少女。

両親に楽をさせる為、艦娘になった。



赤城


・基本情報

特徴:大食らい

艦種:正規空母

身長:空母級

体格:何故、太らない?


性格:お淑やか

普段は控えめで一歩引いて周囲に気を配る出来た秘書。

そういう人ほど、怒らせると以下略。


趣味:バードウォッチング

小さな軀で大空を舞う鳥の姿に感動を覚えるらしい。

海で鳥に出会えなくなったことが寂しい。


嗜好:自然

苦手:パソコン


所属:パラオ泊地

役割:第一部隊・提督代理

自称:私


系譜:改造組

元キャリアウーマン。

機械音痴の所為でクビになった。



蒼龍


・基本情報

特徴:ドタプ~ン

艦種:正規空母

身長:低め

体格:ふくよか


性格:天真爛漫

元気が取り柄の阿呆の娘。

悩み事は三歩歩けば忘れてしまう。


趣味:料理

花嫁修業の一環で始めた。

決して上手ではない。


嗜好:皆と過ごす毎日

苦手:虫


所属:パラオ泊地

役割:第一部隊

自称:私


系譜:建造組

飛龍と同時に建造された。

龍驤に次ぐ、古参メンバーのひとり。



飛龍


・基本情報

特徴:冷めた瞳

艦種:正規空母

身長:空母級

体格:空母級


性格:淡泊

他人との距離感が一定で、特別誰かに懐いたりしない。

羞恥心が希薄なのか、混浴でも堂々としている。


趣味:なし

これと言った趣味が無い。

艦娘として生を受けたことに悲観的な部分がある様子。


嗜好:静かな時間

苦手:悩みの無さそうな人


所属:パラオ泊地

役割:第一部隊

自称:私


系譜:建造組

蒼龍と同時に建造された。

龍驤に次ぐ、古参メンバーのひとり。



龍驤


・基本情報

特徴:自慢の膨らみ

艦種:軽空母

身長:かなり低い

体格:細身


性格:姐御肌

砕けた口調で人との距離を詰めるのが上手い。

よく新人の相談に乗っている。


趣味:スポーツ観戦

比較的マイナーなスポーツを好む。

場所を問わず全力で応援する彼女の周りには、大概人集りが出来る。


嗜好:日本酒

苦手:お化け屋敷


所属:パラオ泊地(大本営)

役割:御意見番(物資輸送)

自称:うち


系譜:建造組

パラオ泊地に於いて、最初に建造された艦娘。

初期艦の大鳳に次ぐ、最古参のメンバー。


恩恵:探知機能向上・豊胸

水平線の向こう側まで探知できる。

主な目的だった豊胸にも成功し、Cカップの胸を得た。



加賀


・基本情報

特徴:雄弁な瞳

艦種:正規空母

身長:空母級

体格:空母級


性格:冷静沈着・不器用

如何なる時も冷静に物事を判断する胆力の持ち主。

感情表現は苦手だが、彼女の瞳は大変に雄弁。


趣味:弓道

赤城への憧れから始めた。

今や、赤城をも超える腕前と賞されている。


嗜好:渋めのお茶

苦手:高いところ


所属:大本営

役割:筆頭秘書艦

自称:私


系譜:改造組

赤城に憧れて艦娘を志した。

現海軍元帥・真宵の妻。



扶桑


・基本情報

特徴:真宵ラブ

艦種:航空戦艦

身長:戦艦級

体格:戦艦級


性格:お淑やか・臆病

基本的に受け身であり、押しに弱い。

信頼できる者が側に居ないと挙動不審になる。


趣味:刺繍

嫌なことがあった時は、刺繍に没頭して現実逃避する。

その時の作品は、超大作になりがち。


嗜好:子供

苦手:大人の卑しさ


所属:大本営

役割:秘書艦

自称:私


系譜:建造組

大本営では比較的古参の艦娘。

山城の存在が心の支えだった。



山城


・基本情報

特徴:姉様ラブ

艦種:航空戦艦

身長:戦艦級

体格:戦艦級


性格:怠惰・捻くれ者

作戦には嫌々参加するが、基本仕事をしない。

素直に感謝を伝えるのは、なんか負けた気がして嫌。


趣味:写真

四六時中、姉様の写真を撮ってアルバムを作っている。

最近は真宵が映り込んだ写真が増えてきた。


嗜好:サボり

苦手:真面目に働くこと


所属:大本営

役割:秘書艦

自称:私


系譜:建造組

着任は扶桑よりも遅かった。

姉様の受けた仕打ちを知り暴れたため、長い間牢に入っていた。



伊58


・基本情報

愛称:ゴーヤ

艦種:潜水艦

身長:潜水級

体格:潜水級


性格:一途・怖いもの知らず

女性不信の嫌いがある東を堕とす程に一途で誠実。

権力には屈しない胆力の持ち主。


趣味:爆弾作り

火薬類取扱保安責任者等々、火薬類の製造と取扱いに関する資格を持っている。

魚雷や水雷といった自身の装備は大体お手製。


嗜好:花火

苦手:人の顔を覚えること


所属:大本営

役割:潜水艦の纏め役

自称:ゴーヤ


系譜:改造組

海で泳ぎたかったから艦娘になった。

元帥の補佐を務める東の妻。


装束:黒外套・ハンカチ

東から貰ったハンカチをいつも持ち歩いている。

昔はマイクロビキニを制服に指定されていた。



金剛


・基本情報

特徴:金剛喋り

艦種:高速戦艦

身長:戦艦級

体格:戦艦級


性格:純真無垢・天真爛漫

皆に希望と元気を与える阿呆の娘。

大人の世界を彼女はまだ知らない。


趣味:ティータイム

午後の茶会は欠かすことのできない日課。

改造組の妹は、最近ちょっと体重が・・・。


嗜好:妹達の笑顔

苦手:料理


所属:大本営

役割:第一部隊

自称:私


系譜:建造組

大本営では割と新参者。

妹達の御蔭で大本営の闇に触れることはなかった。



榛名


・基本情報

称号:苦労人

艦種:妖精さん(高速戦艦)

身長:妖精サイズ(戦艦級)

体格:体重計が怖い


性格:腹黒

表向きは和やかな少女を装っているが、内面はかなりドス黒い。

陰謀の渦巻く社交界で身に付けた生存戦略のひとつ。


趣味:絵画

現実逃避の為、筆を走らせることが多い。

自分の世界に没頭する時、一番の敵は比叡。


嗜好:物分かりの良い人との雑談

苦手:実力で敵わない相手


所属:紅蓮の孤島

役割:纏め役

自称:私


系譜:改造組

元は高貴な御嬢様。

太りやすい体質で、毎日の茶会が苦痛。


恩恵:変声

一度聞いたことのある音を真似ることができる。

動物の声は勿論、機械音も再現可能。



比叡


・基本情報

称号:飯テロ

艦種:妖精さん

身長:妖精サイズ

体格:スレンダー


性格:青天白日・厚顔無恥

下心を一切持たない純粋な少女。

恋とはなんぞや。


趣味:ひなたぼっこ

陽光を浴びることが好き。

温和しく浴びるとは言っていない。


嗜好:陽当たりの良い場所

苦手:寒さ


所属:紅蓮の孤島

役割:なし

自称:私


系譜:建造組

金剛姉妹の中では一番の古参。

普通の比叡よりも自由が過ぎる。


恩恵:鉱石体質

肉体を鉱石と同じ性質に変換する。

鉱石の知識が無いとほぼ無意味。

<オスミウム>

最も比重の大きい鉱石。

青白色で耐食性に優れる。



霧島


・基本情報

称号:伊達眼鏡

艦種:妖精さん(羅針盤)

身長:妖精サイズ

体格:細身


性格:淡泊

人にも物にもあまり執着しない。

目的が達せられたなら、その過程は特に気にしない。


趣味:ボクシング

高校時代にボクシング部に所属していた。

最高成績は一回戦突破。


嗜好:日本茶

苦手:紅茶・方向音痴


所属:紅蓮の孤島

役割:定期連絡

自称:私


系譜:改造組

これと言って特徴の無い女学生だった。

見た目は才女だが、勉強はあまり得意ではない。


恩恵:耐熱装甲

文字どおり、熱に耐性を持つ装甲。

溶岩の中でもギリギリ耐えられるくらいには高性能。





・基本情報

本名:澪

艦種:駆逐艦

身長:駆逐級

体格:駆逐級


性格:負けん気・努力家

小学校低学年まで母とふたりの母子家庭で育った戦争孤児。

父と母の間に書類上の夫婦関係は無く、澪の認知も行われていない。

また父は他の女性と政略結婚しており、毎月口封じの為の金が贈られてくる。

生活に困ることはなかったが、本気で父を愛していた母は時折暗い表情を見せていた。

そんな母を見るのが嫌で、母を笑顔にしようと日々奮闘しているうちに現在の性格になった。

暗い雰囲気は皆の笑顔で吹き飛ばし、世界の不条理に立ち向かう実力は密かに身につける。

全ては、大好きな母の幸せを奪った"あいつ"に復讐する為に・・・。


趣味:投擲練習

力で及ばない相手に打勝つにはどうすべきか考えて出した結論がこれ。

負担の少ない投擲姿勢、動きを悟らせない初期動作、物の形状に合わせた握り方等々・・・。

研究に研究を重ね、ひっそりと鍛錬を積んでいる。

今や百発百中の命中精度を誇るが、それ故に躱しやすいと眠から指摘を受けた。

現在、その対策を思案中。


嗜好:おふざけ

苦手:暗い雰囲気


所属:訓練基地

役割:訓練生

自称:コロコロ変わる


系譜:改造組

軍の息が掛かった孤児院に所属していたため、半強制的に艦娘となった。

而して元よりその心算だったらしく、孤児院時代から共に戦う仲間たり得る人物の選別を行っていた。

そうして集った面々が、現在の第七駆逐隊。


艤装:隠密艤装

脚部艤装に消音効果を持たせており、音も無く標的に接近することができる仕様になっている。

而しておふざけ好きが災いし、その機能が意味を成すことはなかった。

<仕込刀>

身体の至る所に極小の暗刀を仕込んでいる。

腰に小刀を提げてはいるものの、扱いはまだまだ。

<投擲用砲弾>

投擲できるように小型化した砲弾。

砲撃用の弾に較べて衝撃に鋭敏なため、扱いには細心の注意が必要。





・基本情報

本名:紫苑 灯(しおん あかり)

艦種:駆逐艦

身長:駆逐級

体格:駆逐級(ただし胸元が寂しい)


性格:仲間想い(泣き虫)

七駆の面々が考えることは大体わかる。

漣へのツッコミも目配せだけで通じ合った。

ただし、手加減はしない。


趣味:街ぶら

街に出掛けて、女の娘らしいものを見て回ることが好き。

いずれは自分の給与で買い占めてやろうと思っている。


嗜好:オシャレ

苦手:G・力仕事


所属:訓練基地

役割:訓練生

自称:私


系譜:改造組<紫苑の一族>

何故か孤児院で目覚めた紫苑茜と黒霧時雨の娘。

漣の目付役であり、良き友人である。


能力:凶化錬成

紫苑の家系能力・錬成と黒霧の家系能力・凶化が合わさることで生まれた新しい能力。

黒霧の痣に錬成の構築式を記憶させ、自身の肉体に刻むことで錬成の発動を自動化している。

これにより、知識の乏しい灯でも錬成を使いこなすことが可能となった。

その一方で凶化による身体能力向上効果は殆ど失われてしまっている。

因みに、灯の痣は腔内にある。


能力:時鏡の瞳

時を越えて相手の情報を盗み見る能力。

黒歴史が優先して表示される。

<去りし時>

対象の過去に於いて、知られたくない出来事を優先して覗く。

ある程度の熟練度があれば、情報の選択ができる。

<来たる時>

対象の近い未来に於いて、経験するであろう出来事を予見する。

運命を見るわけではないため、行動如何により容易く変えられるものが殆ど。

<映し鏡>

対象が経験した出来事を追体験する。

その出来事を鮮明に覚えているかどうかは問題でない。





・基本情報

本名:七草 撫子(さえぐさ なでしこ)

艦種:駆逐艦

身長:駆逐級

体格:軽巡級


性格:マイペース

独特な口調で周囲を自分の世界に巻き込むインフルエンサー。

而して本人はやりたいことを好きにやっているだけ。

漣のことを面白いひとと思っており、後を付け回していたら二人1セットの扱いを受けるようになった。

おふざけには率先して加わるが、自分に不利益が生じる場合は遠慮なく逃げる。


趣味:釣り

竹で作った簡易的な竿を使う。

何故か、蟹ばかりが釣れる。


嗜好:昼寝

苦手:暗い場所


所属:訓練基地

役割:訓練生

自称:私(その他いろいろ。)


系譜:改造組<黒霧の一族>

黒霧時雨とスフィアの息子・アトスと薄弱の亡霊・鬼百合こと七草 秋の間に産まれた娘。

生後間もない頃に拐かされたため、両親の顔を知らない。

陰陽の術によって未来に飛ばされており、その後は孤児院で戦争孤児のひとりとして育てられた。


家系能力:凶化

始祖の血を覚醒させ、肉体に秘められた力を解放する能力。

撫子の痣は腰の自分では見えない位置にあり、改造手術を受けたことで一時的に潜在化していた。

因子の恩恵を授かったことで顕在化したが、そんなことよりも大切なことが其処にはある、とは本人談。


能力:弾性波

衝突によるエネルギーを蓄積し、放出する能力。

龍玉ごっこにもってこい。

<吸収>

肉体に加わった衝撃によるエネルギーを吸収する。

吸収できるエネルギーは衝突によるエネルギーのみであり、衝突に派生する光や熱のエネルギーは吸収できない。

また、一度に吸収できるエネルギーには限度があり、黒霧茜の放つ一撃はちょっと痛いらしい。

打撃には滅法強いが、斬撃や熱には弱い。

<蓄積>

エネルギーを持った物体、若しくはエネルギーそのものが衝突することにより、そのエネルギーを肉体に蓄積することができる。

エネルギーが増える程に仮想上の体重が増加するため、撫子にぶつかるとトラックに撥ねられたとき並の衝撃に襲われることも。

<放出>

肉体に蓄積したエネルギーを一気に放出する。

段階的に放出することはできないため、一度放出してしまうと再度蓄積させるまで充填期間が必要となる。

撫子の夢は、惑星に巨大なクレーターを創ること。


艤装:超軽量艤装

脚部艤装に動力を無理矢理詰込み、その他の装備を廃している。

武装と呼べるものは籠手だけの超軽量艤装である。

<軽量籠手>

マグネシウム合金を加工した軽量型の籠手。

斬撃を受流す形状をしており、撫子の弱点をカバーできるようになっている。





・基本情報

本名:姫百合

艦種:駆逐艦

身長:高め

体格:え?重巡ですか?


性格:控えめ

自己主張は苦手。

でも、言う時は言う。


趣味:勉強

暇を見つけては科目を問わず勉強している。

試しに受けてみた模擬テストの点数はぶっちぎりで最下位だった。

因みに、一番点数が高かったのは漣。


嗜好:食べること

苦手:自己主張・押しの強い人


所属:訓練基地

役割:訓練生

自称:私


系譜:改造組

戦争孤児。

実は他の三人より少しお姉さん。


恩恵:霊感

幽霊を認識し、会話することができる。

ただそれだけの能力。


艤装:固定砲台

駆逐艦四隻分の艤装をひとつに繋いだ重量級艤装。

攻撃を躱すことを想定しておらず、全てを受止め、全てを薙払う。

<エネルギーシールド>

原初の霧を動力にして作動する大盾。

拾弐機の腕の先に大盾が取付けられており、直上・海中を含めた全方位からの攻撃に対応できる。

稼働中は常時原初の霧を消費することになるため、非常に燃費が悪い。

故に、回避行動に回すだけの余裕が無い。

<中型長距離砲>

駆逐艦一隻分の艤装を改造した長距離砲。

並の重巡洋艦以上の火力を有し、尚且つ砲撃時の反動が小さい。

弾の装填から照準の設定まで、砲撃に関する動作を電子制御しており精密な射撃が可能。

その分、調整に時間を要するが回避を想定していないため、問題はない。

<砲撃支援システム>

砲撃支援の為の情報を表示する眼鏡型の装置。

自身の弾道予測線や大盾のエネルギー残量、艤装の出力指数を表示する。

相手方の弾道予測線等も表示できるが、姫百合の頭では到底処理が追いつかない。





・基本情報

称号:小さなママ

艦種:駆逐艦

身長:駆逐級

体格:駆逐級


性格:おおらか

包容力に溢れ、大抵の事は受け止められる。

彼女のこの性格は多くの提督を駄目にする。


趣味:麻雀

昔、元帥に付き合わされた事が契機で覚えた。

今ではイカサマだってお手のもの。


嗜好:酒

苦手:家事


所属:大本営

役割:戦術支援・遠征

自称:私


系譜:建造組

大本営の中でも割と古株。

闇の時代を知るひとり。



夕立


・基本情報

称号:ぽいぬ

艦種:駆逐艦

身長:高め

体格:軽巡かしら


性格:天真爛漫・野生児

身体全体で感情を表現する。

野生的な勘に優れ、危険な臭いを嗅ぎ分けることができる。


趣味:音楽

聴くことは勿論、演奏することも好き。

楽譜は読めない。


嗜好:心地好い音・香り

苦手:雷(いかづちではない)


所属:大本営

役割:戦術支援・遠征

自称:私


系譜:建造組

大本営の古参メンバー。

雷と一緒に居ることが多い。



時雨


・基本情報

本名:長瀬 眠(ながせ ねむ)

艦種:駆逐艦

身長:駆逐級

体格:普通


性格:冷静・温和(非情)

比較的温和しい少女。

彼女の照れ笑いは正に天使の微笑み。


趣味:日記

毎晩、寝る前にその日の出来事と一言を記録している。

たとえ記憶を無くしても、また思い出せるように。


嗜好:和菓子

苦手:嵐


所属:大本営

役割:戦術支援・遠征

自称:ボク(本当は、私。)


系譜:改造組<クローン>

長瀬狭霧のクローン。

亡き姉・間宮の仇に会うため、艦娘となった。


能力:始祖の糸

黒霧の始祖が開花させた能力。

暗殺に特化しており、正々堂々の勝負は苦手。

<鋼糸>

鋼を撚り合わせた糸。

高い強度が特徴。

<念糸>

念を撚り合わせた糸。

伸縮性に富み、粘着性も有する。

<念鋼糸>

念を籠めた鋼糸。

自在に操ることができ、罠として機能する。

<斬糸>

魔力によって斬属性を付与された糸。

籠める魔力に応じて鋭さが変化する。

<傀儡糸>

神経に接続し、肉体を操作する糸。

その支配は精神力の制約を受けない。

<呪糸>

呪禁を籠めた糸。

縛られた者に様々な災厄をもたらす。



神州丸


・基本情報

本名:吉良 止々木(きら ととき)

幼名:七草 桔梗(さえぐさ ききょう)

艦種:揚陸艦

身長:軽巡級

体格:重巡級


性格:一途・頑固

思い込みが激しく、一度心が決まってしまうと途端に視野が狭くなる。

他人の話は基本聞かない。

普段は温和しいが、感情が昂ぶると暴走しがち。

パオラへの懐き様は異常。

本人は褒められたい一心で努力しているつもりだが、端から見れば迷惑でしかない。


趣味:花占い

悩み事があると、花びらで部屋を埋め尽くしてしまうことも屡々。

生命は大切にしましょう。


嗜好:パオラ

苦手:共闘・暑さ


所属:パラオ泊地

役割:遊撃部隊

自称:私


系譜:改造組<吉良の一族>

陰陽師の家系(吉良の一族)に生まれた少女。

役目を捨てて家を出た母に連れられて一族とは離縁したものの、強引に連れ戻された過去がある。

その後は洗脳を受け、母に対して強い憎しみを抱くようになった。

撫子とは父親違いの姉妹。


能力:陰陽術

呪符を媒介として精霊の力を借り受け、術を使う。

雷の術と封印術を得意としており、対多数の状況でその真価を発揮する。

星読みのやり方は判らない。



鬼百合


・基本情報

本名:七草 秋(さえぐさ あき)

異名:薄弱の亡霊

特徴:白い髪(腰程度の長さ)・紅い瞳

身長:小柄

体格:痩せ型


性格:しっかり者(感情的)

自身の役割を理解し、何よりも一族の繁栄を優先して行動することのできる完璧な女性。

一族の鑑と讃えられたこともあったが、自分だけの幸福を見つけてからは一転、自分に正直に生きるようになった。


趣味:貝合

絵を描くことが好きで、暇さえあれば貝合の絵を描いている。

彼女の描く絵はこの世のものではない何処かを題材にしたものらしく、幻想的なその様に心を奪われる者が続出していた。


嗜好:美しいもの

苦手:孤独


所属:七草の一族

役割:子孫繁栄

自称:わたし


種族:人族<七草の一族>

陰陽師の家系・吉良の分家にあたり、子孫を残す役割を押しつけられた一族。

七草に産まれた女性は生来、子を産み、育てる能力が高いらしく十人の子を持つ者も少なくなかった。

陰陽師の家系の分家ということもあり、陰陽の術に関する知識もある程度有している。

秋はとりわけ陰陽師の適性が高かったようで、分家の女性でありながら吉良の一族に養子として迎えられていた。


家系能力:健康母体

子を宿してから産み育てるに至るまでの過程で必要な能力を最高の状態で有している。

着床に掛る行為は一度。出産時は母子ともに健康。母乳の栄養価も人間平均を遥かに上回る等々・・・。

吉良の一族が行う祈祷による効果で、子を産み育てるものとして最良の状態に操作されている。


能力:陰陽術

呪符を通じて自然の気を読み、操る術式。

星読みや霊視が得意で、人や物に宿る感情を読み解くことに長ける。



天龍


・基本情報

本名:白咲 里(しらさき さと)

艦種:軽巡洋艦

身長:軽巡級

体格:戦艦級


性格:男気・妹想い(乙女)

家族愛に溢れた、男よりも男らしい純情乙女。

誰に対しても壁を作らず、距離感が近い。

而して異性を意識してしまうともう駄目なようで、途端何もできなくなる。

先だった夫とも手を繋ぐのが限界だった。


趣味:刀の手入れ

日本刀の魅力に魅入られ、自腹で購入した。

実戦で使用するには重いらしく、完全に観賞用となっている。


嗜好:日本刀

苦手:甘い雰囲気


所属:主力基地

役割:秘書艦

自称:俺


系譜:改造組

龍田は血の繋がった姉妹。

貧乏生活から抜け出すために艦娘となった。



龍田


・基本情報

本名:白咲 花(しらさき はな)

艦種:軽巡洋艦

身長:軽巡級

体格:重巡級


性格:姉想い(喪女)

何だかんだ言いながら、姉の為に頑張る健気な少女。

自分のことにはいい加減で、一人部屋にすると大惨事になるタイプ。

事実、天龍が結婚して部屋を出ていった時は本当に酷かった。

中学時代のジャージを今でも愛用しているが、決して物持ちが良いからではなく、単に買物に行くのが面倒なだけ。

人並みに恋をしたことはあるものの、恋愛や結婚に興味は無いらしい。


趣味:ホラー映画

スプラッタ系だと猶良し。

恋人が引き裂かれる様を観るのが好き。


嗜好:ゆるだらな日常

苦手:堅苦しい空気


所属:主力基地

役割:秘書艦補佐

自称:私(素が出ると、あたし)


系譜:改造組

貧乏一家に生まれた、天龍の実妹。

お金を稼ぐ為に家を出た姉の後を追って艦娘になった。

中学時代は学園の裏ボスと恐れられていたらしく、昼食は貢物で済ませていたとか。

而してその実は寝惚けて当時の番長に頭突きをかましてしまっただけ。

特に不都合もなかったので、流れに身を任せていた。



鈴谷


・基本情報

本名:

艦種:航空巡洋艦

身長:重巡級

体格:重巡級


性格:快活

女子高生的ノリの良さを持つ元気っ娘。

人前では絶対に暗い表情を見せない。


趣味:オシャレ

規定の制服も色々とアレンジしている。

自作できる程ではないが、裁縫は得意。


嗜好:可愛いもの

苦手:虫


所属:主力基地

役割:第一部隊

自称:鈴谷・私


系譜:改造組

熊野とは幼馴染みで、最上や三隈とも一応面識がある。

実は良いとこの御嬢様。

何故、艦娘になったかは謎。



熊野


・基本情報

愛称:くまのん

艦種:航空巡洋艦

身長:重巡級

体格:重巡級


性格:現実主義

何がしたいかではなく、何ができるかを常に考えている超リアリスト。

そんな彼女にとって、鈴谷の存在は人生のスパイス。


趣味:美容と健康

有意義な人生を送るため、健康管理には余念が無い。

美容関係は、そっちに無頓着な鈴谷の肌が綺麗なのが悔しくて始めた。


嗜好:有意義な時間

苦手:夢想家


所属:主力基地

役割:第一部隊

自称:私


系譜:改造組

自衛の手段を得るために艦娘となった。

本人にその気はなかったが、有意義な時間の使い方を考え行動した結果、最優秀艦娘として表彰された。



妙高


・基本情報

本名:

艦種:重巡洋艦

身長:重巡級

体格:重巡級


性格:傲慢・末っ子ラブ

自分優位の関係性を好み、思い通りにならない状況を嫌う。

姉妹に対しても冷たい態度を取るが、羽黒にだけは甘い。


趣味:日記

一日の出来事を詳細に記している。

ただ、その内容は・・・。


嗜好:羽黒

苦手:自分に命令する人間


所属:主力基地

役割:第一部隊旗艦

自称:私


系譜:改造組

両親を殺傷した罪で強制収容され、改造手術を受けた。

血の繋がった兄弟姉妹はいない。



那智


・基本情報

本名:海波 綾(みなみ あや)

艦種:重巡洋艦

身長:重巡級

体格:重巡級


性格:冷静・実力至上主義(淫猥)

感情に波がなく、常に平静を保っているクール美人。

実力主義者であり、能力の無い者には興味がない。

酒が入るとムラつく、と本人談。


趣味:夜遊び

その界隈では名の知れた遊び人。

お試し感覚で付き合っては、一日でヤり捨てている。

本人的には、連れ添うに値する男がいないだけらしい。


嗜好:酒

苦手:発言と行動が噛み合わない輩


所属:主力基地

役割:第一部隊

自称:私


系譜:改造組

強い男を求めて軍に入った、軍人上がりの艦娘。

人間だった頃は、憲兵を務めていたこともある。



足柄


・基本情報

本名:海波 琴(みなみ こと)

艦種:重巡洋艦

身長:重巡級

体格:重巡級


性格:勝ち気・戦闘狂

何よりも勝利を好み、勝つための努力には余念が無い。

姉妹の中で自分だけ交際経験がないことを気にしている。

が、恋愛自体には興味がない。


趣味:特訓

己を高めるための訓練が日課。

その内容は肉体づくりから所謂花嫁修業まで多岐に渡る。


嗜好:勝利

苦手:敗北・向上心のない輩


所属:主力基地

役割:第一部隊

自称:私


系譜:改造組

性格を除けば完璧な姉の後を追って軍人となり、改造手術を受けた。

妙高型では、那智とだけ血の繋がりがある。



羽黒


・基本情報

本名:

艦種:重巡洋艦

身長:重巡級

体格:重巡級


性格:内向的・腹黒

他人に興味がなく、殆どの会話を単語で済ませる。

利用できるものは何でも利用する主義で、妙高を盾に足柄をイジって遊んでいる。

学生時代は高嶺の花的存在で、男子から呼び出されることも屡々だった。

それが面倒で告白を受けたこともあったが、恋愛は告白を断る以上に面倒だと知った。


趣味:焚き火

夜、独りで物思いに耽っている。

着火剤は嘗て貰った恋文。


嗜好:星空

苦手:人付き合い


所属:主力基地

役割:第一部隊

自称:私


系譜:改造組

元戦争孤児で、半強制的に艦娘となった。

艦娘になりたくない一心で学費免除を勝ち取り、大学進学を果たしたが、未来は変わらなかった。



長門


・基本情報

愛称:ながもん

艦種:戦艦

身長:戦艦級

体格:超戦艦級


性格:おおらか・少女趣味

細かいことは気にしない、悪く言えば雑な性格。

小さくて可愛いものが好き。

しかし、幼女趣味というわけではない。


趣味:筋トレ

器具こそ用いていないが、尋常ならざる回数をこなすため、今や男性顔負けの肉体に。

而して、その目的は湧き上がる情欲の解消。

要するにドすけ・・・以下略。


嗜好:動物のぬいぐるみ

苦手:男性との会話(妄想が爆発するから)


所属:主力基地

役割:第一部隊・他基地への応援

自称:私


系譜:建造組

大本営にて建造され、大和型と入れ替わりで現在の鎮守府所属となった。

標準の長門と較べ、体格が良く柔らかい性格をしている。



陸奥


・基本情報

愛称:むっちゃん

艦種:戦艦

身長:戦艦級

体格:戦艦級


性格:小悪魔・幼女趣味

自分の魅力を理解しており、どうすれば男をどぎまぎさせられるか熟知している。

嬉しさ半分の困り顔を見るのが愉しいらしく、ちょっかいを掛けて遊んでいる姿が屡々目撃される。

・・・が、その実、男性恐怖症の嫌いがある。

幼い女の子に性的興奮を覚える変態で、深海棲艦が相手だと完全に箍が外れる。

因みに、自分が変態という自覚は無い。


趣味:ぼや遊び

女性に免疫の無さそうな男を見定めては、ちょっかいを掛けている。

さり気ないボディータッチ、胸元の強調等々・・・。

視線を誘導した後の決め科白は、今、見てたでしょ?

からの、いいのよ?もっと見ても。何なら、触ってみる?

そうして慌てふためく様子を見ては昂ぶっている。

而して反対に距離を詰められるのは苦手。

女性経験の多い男や積極的な男には絶対に近づかない。


嗜好:幼女

苦手:女性の扱いに慣れた男性


所属:主力基地

役割:第一部隊・他基地への応援

自称:わたし


系譜:建造組

姉と共に大本営で建造され、大和型と入れ替わりで現在の鎮守府に着任した。

一般的な陸奥に較べ、趣味が変態的で男性への免疫が低い。



鳳翔


・基本情報

本名:日野 庵(ひの いおり)

艦種:軽空母

身長:低め

体格:慎ましやか


性格:お淑やか・世話焼き

包容力に溢れる大人な女性。

実年齢より年上に間違われることが悩み。

而して、相手の調子に合わせるノリの良い一面もある。

他人に尽くすことに喜びを感じるらしく、自分のことは二の次になりがち。

彼女曰く、皆の幸せが私の幸せですから・・・とのこと。


趣味:料理研究

味付けや食べ合わせの研究を日々行っている。

利き手の腱を負傷しているため、料理自体は苦手。

最近は調味料の開発に凝っている。


嗜好:和を感じるもの

苦手:電子機器


所属:主力基地

役割:食堂運営

自称:私


系譜:改造組

間宮こと長瀬狭霧の学生時代の同級生。

狭霧の艦娘養成学校編入に連添う形で養成学校に入学し、そのまま艦娘となった。

誠実な人柄から周囲に慕われており、人嫌いの狭霧も彼女にだけは心を開いていた。


武芸:弓闘術

弓術と近接格闘術を組合わせた武術。

無理な姿勢で射撃を行うことになるため、艦娘の強靱な肉体を以てしても習得は難しい。

特殊な訓練と特注の弓を用いることで戦闘スタイルのひとつとして確立させた。

格闘は大半が足技。


武具:黒鋼の闘弓

接近戦用に改造された特注の弓。

剣撃を受け止められるように本体は鋼製で、弦にも特殊な耐斬素材が用いられている。

小回りが利くように小型化が図られている一方で、ある程度の射程を確保するため弦の強さを強弓に設定。

刺突用の矢は鉄製、射撃用は一般的な木製と使い分けを想定している。



明石


・基本情報

本名:七宮 奏(しちみや かなで)

渾名:苺ミルク

艦種:工作艦

身長:重巡級

体格:軽巡級


性格:盲目

熱が入ると途端周りが見えなくなるタイプ。

開発然り、夕張との口論然り、他人の話を聞いておらず怒られることが屡々。


趣味:開発

夕張とコンビを組んで、様々なものを開発している。

明石の創るそれは用途が限定されすぎており、いまいち周囲の反応が良くない。


嗜好:百均の便利グッズ

苦手:血


所属:大本営>訓練基地

役割:工廠担当

自称:私


系譜:改造組

工学系の学校出身。

鋼鉄の守りで貞操を守り抜いた。



夕張


・基本情報

本名:凪 泉(なぎ いずみ)

渾名:メロン

艦種:兵装実験軽巡洋艦

身長:軽巡級

体格:重巡級


性格:大雑把・狂乱

細かい作業が苦手で、仕事が雑になりがち。

それ故に悪い意味で予想外の結果をもたらすことが多い。


趣味:開発

明石とコンビを組んで、日々開発を行っている。

便利道具担当の明石に対して夕張は兵装の開発を主に担当している。

その性格故か、エグいもの許りが出来上がる。


嗜好:破壊力の高い兵器

苦手:細かい仕事


所属:大本営>訓練基地

役割:兵装開発

自称:私


系譜:改造組

兵装好きが功を奏して軍学校に編入することになった変人。

開発仲間の明石とは方向性の違いで衝突して許り。



大和


・基本情報

渾名:

艦種:戦艦

身長:戦艦級

体格:戦艦級


性格:繊細・心配性

傷付き易く、自分の存在意義を他人に依存してしまう嫌いがある。

他人に必要とされることが自分の価値を証明する唯一の手段であり、求められる内容は二の次。

燃費の悪さ故に出撃ができず海軍の秘密兵器と化していた時代は、身体を求められることが存在価値の証明だった。

その拠所を失った今、非常に不安定な状態に在る。


趣味:なし

これといって趣味と呼べるようなものはない。

独りの時間はいつも、拭うことのできない不安感に精神を蝕まれている。


嗜好:他人に必要とされること

苦手:中身の無い優しさ


所属:主力基地>大本営

役割:海軍の秘密兵器

自称:私


系譜:建造組

主力基地にて建造され、長門型と入れ替わりで大本営に迎えられた。

当初は歓迎され厚くもてなされていたが、その燃費の悪さが露呈してからは一転、穀潰しと罵られるようになった。

艦娘達からは同情され、励ましの言葉も掛けられていたが逆効果だったらしく、大和の精神は不安定に。

自身の存在意義を他人に求めるようになり、海軍の闇へと自ら足を踏み入れることとなった。



武蔵


・基本情報

渾名:

艦種:戦艦

身長:戦艦級

体格:戦艦級


性格:孤高・義人

他人の手を借りることを極端に嫌い、己の手で未来を切開くことを至上とする。

仕事上の付合いは人並みに行うが、私的に交流を持つことは殆どない。

それでいて人助けに余念が無く、武蔵宛てに御礼の品が届くことも屡々。

姉・大和との折合いは悪い。


趣味:人助け

困っている者を見掛けると放っておけない。

時に自分の手に負えないことを頼まれたりもするらしく、本当にどうしようもないときは涙を呑んで他人を頼っている。


嗜好:自立

苦手:他人を頼ること・情けない者


所属:主力基地>大本営

役割:海軍の秘密兵器

自称:私


系譜:建造組

主力基地にて建造され、長門型と入れ替わりで大本営に迎えられた。

出撃の機会を奪われてからは工廠に入浸り、夕張や明石の力を借りつつ独力で燃費の向上を図ろうとしていた。

元帥の代替わりがあって後は許可を得て鎮守府から独立。

何時でも大本営に戻れるように正社員にはならず、アルバイターとして自立した生活を送っている。





後書き

全く内容がないうちから公開しております。
設定集が完成するのは、いったい何ヶ月後になることやら・・・。
気長にお待ちくださいませ。


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S.L.KⅡさんから
2020-12-29 16:14:25

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2023-11-26 12:15:16

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2020-12-29 16:14:25

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