2016-01-27 02:14:27 更新

概要

スピッツのたまごという曲の歌い出しを思い出して勢いだけで書きました。

いろはす視点→ヒッキー視点→いろはす視点に戻ります


前書き

大型アップデートニヨリヒッキーシテンヲクミコミマシタ

正直自信がございません

また修正とかしてないのでなんとも言えませんが地の文下手すぎぇ…


二年生になりクラスが変わって3階から2階へ教室が変わった私の新しいクラスは2-Fだあの人がいた教室だ


ただそれだけでうれしい。


その日の授業が終わり適当に生徒会に行く前に今日の会議のについての書類に目を通してから行こう片肘をついて頭を支えながらもう片手でプリントを捲っていると良い風が吹いた少し潮の香りがする

ふと、窓の外を見ると下校する生徒達の中に猫背でアホ毛がツンと伸びたいかにもやる気の無い後ろ姿が見える。


自然に頬がにやける。

自然に声をかけてしまう


「せーーんぱーーい!」


窓からブンブンと手を振るとこっちを少し向く二階の窓にいるあたしと目が合うそれだけで嬉しいそしてそのまま嫌そうな顔をして踵を返してそのままその場から去ろうとする。


それだけで嬉しいなんて嘘だ。


「ほぅ…」

誰にも聞こえないような小さな声で自然に声が出る


プリントも鞄も放ったらかしで廊下に出て近くの階段から下に降りて自転車置き場までの最短ルートを模索する。


キョドるだろうなーとか考えるだけでニヤニヤしてしまう


早くしないとあの人は早々と自転車に乗り走り去ってしまうだろう


自転車置き場に行くと自転車の方へ向かって歩くあの人の後ろ姿を見つけた


すこし走ったので息が上がる


でもそれだけじゃない心臓がドキドキを感じながら


10m 5m 3m 1mと背中に近づく


私らしく「ドーン♪」言いながらと背中を押すと2,3歩前のめりになり後ろをギロリの見て


「なんだよ…」と不貞腐れた顔でコチラを見る。


「せんぱーい…無視は無いんじゃないですか…?目が腐ってるのに生意気じゃないですかぁ…?」ガシッと腕に巻きつき耳元で低い声で言ってやる自分でも予想以上に低い声が出て少し内心びっくりした


「近いし、いちいち仕草があざとい、後声が恐い。生徒会はどうした?」


「せんぱいこそ奉仕部はどうしたんですか?」


腕から離れて前に立ちきゃるんとポーズをとり人差し指を先輩に突き刺す。


「うっわあざといし…キモいえーとな由比ヶ浜が何やかんやで雪ノ下もなんやかんやらしくて奉仕部は休みだ、じゃあな」


スタスタと横を通りすぎて行くなんて答えれば良いか分からないけど今の私はどうしても先輩と少しでもお話がしたい


「嫌だ!」


なんでこんな言葉のチョイスなんだろう…

これじゃあただのかまってちゃんじゃない…周りの人があたしを見る


「…どうした、一色?なんかあったのか?」


先輩は足を止めて私に近づく

多分凄く寂しくて変な顔をしてたんだろう心配そうにこちらを見てくる。


私の我儘なのに


「いや…あのなんて言いますか…今日会議なんですけど…早く終われそうとかなんとか…で、あはは…すみません!では!また明日でーす♪」精一杯あざといポーズを取り校舎にもどる


上手く出来ただろうか?彼は心配して無いだろうか…でも本当は私を心配してくれると少し嬉しいなとか思いながら階段に足を掛ける


「一色」


後ろから聞き慣れたあの声が聞こえる


嬉しい…嬉しい…!顔が綻ぶのが分かる


「なんだ…まぁあれだ…図書館に用事を思い出したから寄ってから帰るわ…またな」


彼なりの捻くれた優しさ

顔が熱くなる…落ち着け!落ち着け私


「も…もしかして口説いてるんですか?図書館で待ってて行ったらあんなこんなことするつもりですね!そういうのは段階を踏んでもらわないと無理です!ご、ごめんなさい!あと目が腐ってます!」


先輩に振り返り頭を下げた。


「なんで振られたんだよ…俺…ってか後付け見たいに目が腐ってるって言うのやめてくんない?なんだよ…心配して損した帰るわ…またな」


と言い先輩は歩いて行った。


私は何も言えず先輩が去って行くのを見届けた


私の自分勝手な脳は「心配して損した」だけが嬉しくて心臓のウサギさん達がぴょんぴょん跳ねるような気持ちになる


と教室に戻りプリントを片して生徒会室へ向う。


会議は思いの外遅く終わり2時間程度かかったがようやく終わった。


生徒会室から廊下に出て帰ろうとするも身体が勝手に下駄箱に向かう道を逸れ図書館へ向う。


期待と不安が入り混じり早歩きになったりペースを落としたりを繰り返す



もし、もしいてくれたら今日はいつもより正直に自分の心に正直に話そう。



図書館に続く廊下が終わらなければ良いのに。


図書館の中をドアの窓から覗くと誰もいない図書館の端っこで机に突っ伏して寝てる見覚えのある先輩の後ろ姿が見える。机にはマッ缶とミルクティーがある。


私がミルクティー好きなの覚えててくれたんだ…


人にあざといあざとい言う割に先輩の方がこういう所あざといといつも思う


「今日は自分の心に正直になる」

と呟くようにおまじないを唱えて起こさない様に先輩へ近づく


近づくと「スー…スー…」と規則正しく寝息が聞こえる。


横に起こさないように静かに座り先輩の頭を撫でてみる


「んんっ…いろは…」


「えっ!?」


思わず声が出た。すると静かにまた規則正しく寝息が聞こえ始めた。


顔が熱くなる心臓が苦しくなる好きな人に寝言でも名前で呼んでもらえた。


一色と呼ぶ人の方が少ないから馴れてるハズなのに…


先輩が呼んでくれた事が嬉しい。


先輩がこっちに寝返りを打つ目を瞑ってると本当に綺麗な顔立ちをしてる


でもあの腐った目も私は愛おしい

この人は自分を犠牲にして行くから目が腐っていったんだ。


遺伝かも知れないし妄想だと笑われるかもしれないでも


それでもそう思えるくらいこの人の全てを好きになってると自分で分かる


「好きです…せんぱい」


起きていたら聞こえるであろう声で頭を撫でながら寝てる先輩に本当の気持ちを伝える


「んんっ…俺もだ…いろは…」


人は寝てる時正直になるってほんとなんだろうか…信じたい


あの先輩が素直に寝言とはいえ言った好きと言ってくれた

完全に相思相愛じゃないか…

あれれ?起きてるんじゃないか?起きてたら素直に言えないから寝た振りして言おうとしてるんじゃないかなこれ?えへへー可愛なぁせんぱ…


「スー…スー…」



寝てらっしゃいますよね…


頭を撫でたりほっぺをツンツンしてみるが全然起きない…自然に自分のほっぺたが膨らむ


スマホを机の上に落としてみる


ドンッ!と意外に大きな音がした


先輩が目を開ける。


恥ずかしくて目を合わせられない


「一色…手…どけてくんない?」


私はまだ先輩の頭を撫でてたのを忘れてた。慌てて手をどける何か言おうとしても何も言えない


すこし先輩を見ると先輩も顔を真っ赤にして目を逸らしてボリボリほっぺを掻いてる。可愛い。


「なぁ…突然抱きついたりこういう過度なスキンシップ誰にでもするのやめろ。葉山が見たら悲しむぞ」


その言葉に今まで高揚してた心がズシンと重くなる。でも今日は素直になるって決めたんだ


「せんぱい。あの、あの…」


いつもなら適当に言い流して話を切れるのに素直に正直に話すのってこんなに難しい事なの?私はそこまで性根が腐ってたの?


『本物が欲しい』


あの時の先輩はこれを超えて言ったのかな


あの2人には勝てないのかな



目頭が熱くなる


グッと堪えるここで泣いたら先輩は困ってしまう。嫌だ困らせたくない



頭に温もりが伝わる


「どうした?いつものあざとさ忘れてんぞ」


ゆっくりと頭を撫でて諭してくれる。

ぶっきらぼうで優しい感触が嬉しい


「わりぃ」


と言って先輩が頭から手を離す。名残惜しい頭に温もりだけが残る



「オートお兄ちゃんスキルが発動して…」とかブツブツキモい事言ってる



「…もっと撫でてください」



「へ?やっぱどうしたんだよ一色…お前らしくいてくれよ…あっそうだ…会議おつかれな」


と頭を撫でてくれる


今なら言える。私は先輩ほど強くない


でもあの2人に負けたくない。私は言い出したら止まらない後輩なんだから


「せんぱい、私…前は色んな人にスキンシップをしてたかもですけど…今はせんぱい以外に触れたく無いです…触れられたくないです…」


私は真剣に先輩の目を睨むように言う


「お前なぁ…そういう事を言うのやめろよ…勘違いしちゃうだろ…俺が」


「勘違いじゃないですよ」


「は?」


「好きなんです…せんぱいっ…毎日せんぱいの事ばっかり考えてせんぱいに会えると心が弾んて嬉しくて会えないとせんぱいの事何してるかなぁ?って…毎日毎日…」


「でもな一色…それは勘違いだお前は葉山が好きなんだろ?」


「違います…違います!私は…何回も考えて苦しくなるくらい自分で悩んだ結果の答えは比企谷せんぱいが好きなんだって事なんです…」



「それでもな…一色…俺はお前を好きじゃない。悪いが答えはNOだ。帰るぞ」


先輩は鞄を掴み去ろうとする



「せんぱい嘘はダメですよ!せんぱいは私が好きです!絶対好きなんです!」


ゴリ押すしかない…普通の人なら狂った妄言だでももうあのさっきの寝言しかいまの私は信用できない。



静寂が私達を包み込む





「はぁ…」


先輩は深くため息をつき立ち上がった


「一色いろは…お前が嫌いだ自意識過剰だ二度と俺に関わるな」


背中越しに震えるような声で辛辣な言葉が聞こえ立ち去る


心が折れる


それはもうぽっきりと


私は誰もいない図書館で


心が勝手に先輩を嫌いになろうとする






あれ…?




あれ…?



なんか腑に落ちない



そうか



そういう事か






あんの捻くれ者やりやがったな





机に置いてあったマッ缶とミルクティーを鞄に押し込み自転車置き場までダッシュする


廊下をスタスタと歩く先輩の背中を見つけた




そこに思いっきり抱きつく言う言葉は素直な私がなんとかしてくれる大丈夫




「一色…目立つから離れろ」




「行かせませんよどんだけ辛辣な言葉を投げかけても私は止まりませんよ、だって今先輩嘘ついてるから先輩が1人で傷つくのもう見たくないんです。逃げないで下さい」



「傷ついてなんかない。良いから離してくれ頼むから…」



先輩の声は鼻声になり声がどんどん震えて小さくなる




「じゃあなんで泣いてるんですか?」



「泣いてなんかない早く失せろ」



「わたしがあの2人じゃ無いからです…か?」



「あの2人は関係ないだろ…」




先輩がふぅとため息をつく



「わるい…さっきの言葉撤回させてくれ…俺は…俺は一色いろはが好きだ、いつしか愛おしいと思いはじめた。いつも葉山先輩、葉山先輩がとか言ってくるのが嫌だった独占したいと思ったでもな…俺は最底辺のぼっちなんだ…上位カーストで可愛い生徒会長とじゃ釣り合わねぇんだ、お前に変な噂もたっちまうだろうそれに今までお前が積み上げたものを俺と付き合うことで無くしちまうかもしんねーんだぞ?そんなの俺は…俺は耐えられないだから…」



「だから何なんですか?そんなの要らないですよ私。欲しいのは先輩だけですから何も知らない人が勝手に言う事なんて興味無いですよ」




「お前…なんでそんな強いんだよ」



やっとこれで…!



「でもな俺…昔の事で人を信じるの怖いんだ…まだそれでも一色を信じるのがここまでしてもらっても恐いんだ…よ」




まだダメかぁ…先輩は自分が情けないんだろうな…「恐いんだ」って言った時背中越しに震えるのを感じたってゆーか!そんな過去にトラウマを植えつけたやつを根こそぎ引っ叩いてやりたいよ…もぅだから


だから可愛い



「あーなら大丈夫ですね…そんな情けないところも大好きですから!全部包み込んでせんぱいの一番近くにいて上げます」



「お前恐いわ…愛が重い…でもな俺たぶん独占欲凄いし多分すぐ嫉妬しちゃうかも知んないぞ」



「大丈夫です。私いつも雪ノ下先輩にも結衣先輩にもめっちゃ嫉妬してますから」


「俺上手くやれるかなぁ…」



「何をですか?せんぱいですよ?そんなの求めて無いですよ」



「一色…あのさ」



「いろはです!!!」



「い…いろはあの…すげー目立ってるから取り敢えず離れませんかね…」



「いやです!せんぱいの背中大きいですね、落ち着きます」



「なにそれ嫌味?葉山とかのがでかいだろ?」



「そんなの抱きついたこと無いから分かんないですよ。それにせんぱいの背中じゃないと嫌です!私のって事でいいですか?」



「そだな…いろは好きだ…ずっと一緒にいてくれ…」



「遅いんですよ…バカ…好きです」


私は嗚咽を漏らしダムが決壊したように涙が溢れる


大声で泣いてしまった…


先輩が慌てて誰もいない先輩がいつも昼にご飯を食べてるベストプレイスまで連れて行ってくれた

                  

自然に繋いでくれた手が温かい。


私が落ち着いてくれた頃を見計らって


先輩は私にハンカチを手渡してくれた


顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃなのが分かる。涙をひとしきり拭いて鼻をチーっとかむ



「…鼻かむなよ」



「えへへー」


私は先輩の顔へ顔を近づけるキスをしたいそれをぐいっと離される


「えーなんでですか…んっ…」


先輩の唇が私の唇に優しく当たる


そして抱きしめられる


「バッカ、お前全部主導権握られてたまっかよ」


「嬉しい…かっこいい…もっと惚れ直しました私のファーストキスですよ?奪われちゃいました」



自然と顔が綻ぶ



「遊びなれてそうなのになビッチ臭いし」


先輩がぼそっと言う


「そういうのは思っても言わないで下さいよ…それにいろはは身持ちは固いんです!」



むくーっと先輩に抱きしめられながらほっぺを膨らます


「お前自分の事下の名前で呼ぶのな…」


「は、恥ずかしい!そ、そういうの指摘しないでください!忘れてくだしゃい!さい!!!!」


「ふっ…噛んだなでも可愛いぞ」


抱きしめられながら髪を撫でられる


「せんぱいに撫でられるの好きです…」



向こうでテニス部達がヒソヒソこっちを見ながら話している


それを戸塚先輩が怒った顔(可愛い)で止めさせてこっちを見てニコりと笑って手を振り練習に戻っていった。



「せんぱい…戸塚先輩が今助けてくれました」



「まじかよ…後でお礼言わなきゃな…」



「珍しいですね…戸塚先輩が関わると私なんて放置して飛んで行きそうなのに…気持ち悪いです…ヒッキーキモいです」



「ちょっと?一色さん?さり気なく勝手に妄想してガハマさんっぽく弄るの辞めてくんない?」



「それに戸塚とか別に今はどーでも良いんだ…小町なら別だが…」



「小町ちゃんならそこでニヨニヨしながら見てますよ」



「まじかよ…まぁ良いや別にもう…」



「嘘ですけどね。でもなんかちょっと嬉しいです」



「俺さなんも信じてないんだでも…そんな中からお前は俺を救ってくれた…俺はお前はお前だけは信じるからな…いろは」



「せんぱい…」





-----------






一色いろはは後輩だ。


俺の唯一の後輩

実は負けず嫌いでわがままであざとくて人をこき使うビッチでそれで言い出したら必ずやる根性もある。それが俺の知ってる一色いろはだ




図書館で彼女を待ってたら一色の柔らかくて温かい手が俺の頭を撫でていた



頬を赤く染めいつもの子供っぽい可愛らしい顔でなく、大人の女の色香に包んだ綺麗な顔立ちに見惚れるがあまりの事に目を逸らしてしまう。





「いつものあざとさ忘れてんぞ」


思わず彼女の顔を見てると頭を撫でてしまった


今日のコイツは何時もにもまして調子が狂う。



放課後帰る時あった時からコレだ

突然悲鳴のように「嫌だ!!」と言い出したりそれでコレだ


普段からあざとい仮面を被った感情は上下してやがるが素の感情はあまり表に出さない。


だからと言って頭を撫でるのはマズい…なんなら通報されるまである

いつものコイツならそれを脅迫の一つの手にまでするだろうと必死で一色に対して言い訳をする。



彼女は下を向き顔を赤くしスカートを両手で握りしめて思っても見ない言葉が帰ってきた





「…もっと撫でてください」






どうしたって言うんだよ…彼女をねぎらう言葉を口に発しながらもう一度彼女の頭を撫でる


そんな時俺は…


複雑な気分になる


俺だからこんな対応なのか?


葉山や他の男どもにもこうやって媚びてるのだろうか…心に黒い感情が芽生えて冷静になる


『どうせそうしてる所で俺には関係ない』


必死で自分のあふれる「その感情」から逃げる

欺瞞に満ちていたとしてもコイツへの「その感情」だけは隠し続ける


何度逃げ続けても慣れない。


俺は自分が好きだ、傷つくのは怖い


ならこいつと…一色いろはとだけはこの先輩と後輩の欺瞞に満ち溢れた関係を続けよう



普段の愚痴を聞き生徒会を手伝い


もし一色いろはが誰かと付き合い始めて誰かと手を繋ぎ、誰かとキスをして、誰かに抱かれたら


それを優しく聞いてやろう。


「その感情」は捨てよう


さっき言った過度なスキンシップをやめろと言ったのはの確実に嫉妬や束縛に似た黒くて情けない感情だった。



それは…そんな感情で言ってしまった



そんな



そんな俺は…




そんな俺が大嫌いだ。







「せんぱい、私…前は色んな人にスキンシップをしてたかもですけど…今はせんぱい以外に触れたく無いです…触れられたくないです…」


いつかこの目を見たことがある。


この全てを肯定するしかない。

瞬きすら許さない様な目。

人を殺してもそれすら肯定せざるを得ないこの目。


それでも…打ち勝つ必死で自分を殺す。



「お前なぁ…そういう事を言うのやめろよ…勘違いしちゃうだろ…俺が」


「勘違いじゃないですよ」


やめてくれ…


やめて欲しい…必死で「その感情」を抑えてるんだ





「好きなんです…せんぱいっ…毎日せんぱいの事ばっかり考えてせんぱいに会えると心が弾んて嬉しくて会えないとせんぱいの事何してるかなぁ?って…毎日毎日…」


やめてくれ…



「でもな一色…それは勘違いだお前は葉山が好きなんだろ?」


やめてくれ…俺もやめろ勝手に喋るな


「違います…違います!私は…何回も考えて苦しくなるくらい自分で悩んだ結果の答えは比企谷せんぱいが好きなんだって事なんです…」



どこかで聞いた言葉だった


あの先生が俺に教えてくれたあの言葉に似たあの言葉


ダメだ。


一瞬でもコイツと付き合うイメージをして喜んだ自分を許せない


それはコイツの為じゃない


まだ逃げるのか?


ちがう。


これは逃げじゃない、当たり前なんだよ




「それでもな…一色…俺はお前を好きじゃない。悪いが答えはNOだ。帰るぞ」



この場なら離れたい。

この場に二度と踏み入れたくない。

コイツと俺は先輩と後輩だ


早くしないと自分が壊れる

コイツとの関係を潰してしまう


それは…それは嫌だ。


いつものようにあざとく可愛い後輩がいて欲しい



さっき決めだじゃないか…これは必然だ





「せんぱい嘘はダメですよ!せんぱいは私が好きです!絶対好きなんです!」



素直になって良いのか?

正直になって良いのか?


目線がどこを向けば良いのか分からない



対角線上にいた図書委員であろう二年生はキョドってチラチラこっちを見ながらケータイを持ってる


コイツが何か言えば…


一色いろはの積み上げた物は脆くも崩れ去るだろう…


壊すしかないのか…


一色いろはと付き合う嫌われ者か

一色いろはを嫌われ者に振られた悲劇のヒロインに仕立てあげるのか…どっちがコイツは傷つかない?






はぁ…分かってる


分かってるよ…



静かな図書館に嫌気が刺す






「はぁ…」




自分でも嫌になる。

心が痛い。

昔なら余裕だっただろう


由比ヶ浜結衣と雪ノ下雪乃が見つけてくれた俺の『本物の感情』が俺は今だけは憎い




今から言う自分が言うであろう一色を傷つける言葉が辛い…必死で感情を抑えろ


こんな顔を一色だけには見せるな



立ち上がり席を立つ





「一色いろは…お前が嫌いだ自意識過剰だ二度と俺に関わるな」





そう言い放ち鞄を持ち図書館を発つ


ガラス越しに映る彼女の目は先程まで見せてくれたあの目惹きこまれる目では無かった






辛い。


誰かが言った誰かといるということは誰かを傷つける。だったか?


分からない誰が教えてくれたのかも分からない。

混乱するっていうのはこういう状態なんだろうな今は


ただ情けない自分への怒り


激しい怒りしか感じない


バン!!!!


廊下の柱をぶん殴る。


ズキズキと右手が痛い


それよりも彼女を傷つけた事、彼女の心に答えられない自分の心が痛い


なにも殴った所で心の痛みを紛らわすことは出来なかった


「クソっ!!!」


自分でもこんな大きな声が出るとは思わなかった


とんだ悲劇のヒーロー気取りだ

そんな事を思ってしまう自分にまた苛つく



何の音も聞こえない靴箱に向けてひた歩く




背中に温かい衝撃が走り、温かい息が背中に当たる





終わったんだ全部お前と俺の関係は全部。




「行かせませんよどんだけ辛辣な言葉を投げかけても私は止まりませんよ、だって今先輩嘘ついてるから先輩が1人で傷つくのもう見たくないんです。逃げないで下さい」




不覚にも感動した、黒く煤けたこの心が何色か分からない綺麗な色に染まる


ここまでまっすぐ向かってくれる一色いろはの存在が嬉しくて鼻がツンツンとなる涙腺が緩む。


彼女は強い。あそこまでボロカスに言ってもコイツは泣くこともせずまっすぐと俺に向かってくる





それを必死で振り払おうとする。






「わたしがあの2人じゃ無いからです…か?」



背中に嗚咽を感じる。

ここまで言っても泣かなったコイツが遂に…


その言葉を言った時俺は「そうだお前はあの2人じゃないからだ」と言えば…言える間違えた強さがあればここで話は終わる


こんな馬鹿正直に向かってきた一色にそんな事が出来るわけがない。


この世界は欺瞞まみれでクソッタレだ

そうやって決めつけて、何もかもから逃げようとしてそれでも本当は綺麗なんだと思いたかった。

享受するにはその世界は眩しすぎた。



比企谷八幡は比企谷八幡を認めて欲しかった




その人に勝手に優しさとかそんなのだとだから勝手に気にかけるなと言った


その人ならと勝手に理想を押しつけその人に勝手に嘘を吐かれたと思い勝手に裏切られた気になった 


そうやって逃げる事しかしなかった


あの2人にそうした事だった。




もう…逃げない。


かっこ悪すぎだろ…俺。


俺の「その感情」は「一色いろはを好き」だと言う気持ち



俺と付き合うことで一色いろはと言うブランドイメージは潰れるんだと俺は彼女に言う


「本当に好きだ」自分の心に嘘をつかずに正直に伝える



彼女はあっけらかんとして



「だから何なんですか?そんなの要らないですよ私。欲しいのは先輩だけですから何も知らない人が勝手に言う事なんて興味無いですよ」と言う



一色いろはは強い。


幾ら捻くれた俺でも彼女の言葉に嘘偽りが無いことがはっきりととれる。


雪ノ下陽乃のような仮面で塗り固められた恐怖を感じる強さじゃない


雪ノ下雪乃のような孤高で往々にして正しく憧れた強さじゃない


平塚静のように道を正してくれたまに物理的な強さでもない


葉山隼人のように周りの人をに平等に接する残酷な強さじゃない


由比ヶ浜結衣のように優しくて可愛らしくも馬鹿正直な強さでもない似てるけど全く違う感覚多分図書館で言った言葉で優しい彼女ならあの時引いていくのだろう。



一色いろはは向かってくる。

どれだけしてもそれをバットで跳ね返して「だからなに?」とあっけらかんと言って俺を包み込む



ここまでされてもまだ心から信じられない。情けない自分がホントに憎い。




「あーなら大丈夫ですね…そんな情けないところも大好きですから!全部包み込んでせんぱいの一番近くにいて上げます」



もう勝てない。分かったもうコイツしかいないくだらない押し問答を繰り広げる


もう少しの勇気が出るまで情けない俺を待ってくれ


奥の廊下のT字路から平塚先生が横切る

一度驚いた顔を見せた後大人のニコリとした微笑みを見せ親指を上げてくれる


「大丈夫だ。比企谷」と言ってくれたように感じる


俺達の横を色んな人が横切り見てくる


うぜぇ俺達は見せ物じゃねぇぞ


必死なんだ。一言言う為にコイツに

たった一言言う為に喉はカラカラだし

手汗は酷いし色んな所から汗が出る

でももう俺の最後に伝えたい気持ちを伝えなければもう二度と手に入らないんだ





背中はわたしのだ!とか分け分からない事言うこのバカ後輩に





本当に一色いろはに求める事を伝えなきゃならないんだ








「そだな…いろは好きだ…ずっと一緒にいてくれ…」



「遅いんですよ…バカ…好きです」




そこからは酷かった…


バカ後輩はさっきまでの強さが無くなったかのようにホントに漫画でたまに見る

「びえーーーん」と泣く恐ろしい荒技を繰り出した。


おれは慌ててうわんうわん泣く一色を上履きのままベストプレイスに連れだした。


握った手の感触を確かめながら…


手を握りながらうわんうわん泣く生徒会長を引き連れて必死で歩く


途中「ヒキタニクントイロハス!?マジヤベーッショ」とか大声で聞こえたその先に部活終わり臭い葉山と戸部がいた…


葉山は何かを察したかの様に微笑みこちらに来ようとする戸部を止めてくれた


うぜぇ…こっちだってなんか嬉しくてこんな青春ゲームのハードモードやってるわけじゃねぇんだよ


まぁ…サンキューなと心で呟く



ベストプレイスにつくとテニス部がまだ練習をしていて戸塚(かわいい)がこっちを見て手を振って小さくガッツポーズをして来た(天使)



ようやく落ち着いた一色にハンカチを渡すとこのバカは自然に鼻を咬みやがった…もぅ良いやほんともう…でもそれ女子力皆無どころか借りたハンカチで鼻かむって人間としてどーなのん…?


それですら愛おしく感じちまった俺は


完全に惚れたら負けってやつなんだろうなと思う



鼻かむなよと言うと「えへへー」と

俺が本当に見たかった一色いろはの『本物の笑顔』が見れた。


嬉しかった。


今まで感じたことが無い気持ち。


人を好きになるってこういう事なんだろうな。




彼女は笑顔を少し引き締めてコチラに顔を近づけてくる


俺は一色の顔を引き離す




「えーなんでですか…んっ…」




全部主導権取られてたまるか…ちょっとくらいの男の意地があるんだよ


俺から彼女の唇を奪う


驚いてくるりとした目をパチクリさせて自然にお互い目を閉じた


長いまつげが顔に当たる何秒となく口づけしあい彼女を抱きしめる





「嬉しい…かっこいい…もっと惚れ直しました私のファーストキスですよ?奪われちゃいました」



下らない事を話しつつ彼女を抱きしめ

髪を撫でる




「せんぱいに撫でられるの好きです…」





今抱きしめて顎が肩に乗ってるから彼女の顔は見えない


でも俺が見たい笑顔をしてるんだろうなと思うと自然に顔が綻ぶ




戸塚がどうとか小町がどうとかこのバカはごちゃごちゃ言ってるがそんなことはもうどうでもいい。


今コイツとこの空間を共有し彼女の細い体を抱きしめあえている事で胸いっぱいで後から何度でも冷やかしなら聞いてやろう。


いろはといれるなら他人の風評なんて気にもならない


今は一色いろは以外考えたくない





「俺さなんも信じてないんだでも…そんな中からお前は俺を救ってくれた…俺はお前はお前だけは信じるからな…いろは」




「せんぱい…」





―――――――――






私は少し先輩から離れると小指を出す



「指切りしましょう」



「ええ?あぁ…うん」



先輩と小指を絡める




「私は絶対せんぱいを手放しませんよ。それに私はせんぱいを絶対裏切りません幸せにします約束します。はい!指切った!」



「なんだよ…それ…やっぱあざといな…でも可愛いな」


んふふ!と笑いかけると先輩はアホ毛をクエスチョンマークにして


「ってかなんで俺がお前を好きって確信してたの?もし俺がお前好きじゃなかったらそんなの恥ずかしくて死ぬレベルまであるじゃん」



やっぱ気になりますよねー…あ!そうだ!


「さっき寝てる時に私が好きですって言ったら寝言で「俺も心から愛してるいろは俺のものになれ」って言ってましたから!ってゆーか!そういうのは聞くのは野暮ってもんですよ!先輩!」



「えぇ…何それ聞くんじゃなかった…寝てる俺なんてこと言ってんの…」



んふふ!少し意地悪しちゃいました☆



すると完全下校時刻10分前のチャイムが鳴り始めた


「これから八幡って呼んでいいですか?ってか呼びます!後今からららぽ行きますから!ってか行きます!記念にプリクラ撮るので!ってか撮ります!」



「はぁ…」



「こんな可愛い彼女が出来て今からプリクラ撮って放課後デートできるのにため息とは許せませんね…は、八幡!あっ!そうだ」


鞄をゴソゴソと漁りマッ缶とミルクティーを出して


「お ご り ですっ☆」と可愛く小首をかしげながらマッ缶を渡すと


「俺が買ったやつだろ…それ」


と、即答されました。バレちゃうよねー



「あ!勉強もおしえてくださいね!せんぱ…あぁ!八幡!せんぱいあっ!八幡とおんなじ大学行かなきなゃダメなんで!後お昼ごはんは私と必ず食べるんですからね!せ…八幡の分も私が作るんで!寝る前に毎日電話して愛してるって言ってくださいね!メールとかで済まそうとしたら許しませんからね!約束です!」



と私は小指を先輩の前に出す



「グダグダじゃねぇか…はぁ…わかったよ…」




ともう一度小指を絡めた。






そこには私が一番見たかった

そこには俺が一番見たかった


「本当の比企谷八幡の笑顔があった」

「本当の一色いろはの笑顔があった」









後書き

地の文下手すぎぇ…

自分が♀と言うこともあるのか比企谷八幡の感情の揺れとか書くの下手なんですよね修行します

でもまぁアフターとか書けたら良いんですけど
まぁ需要あればですけどね

後は昔から書きまくってたオリキャラの小説が有るのですが

それもいつか手を加えて上手く書ければ良いなーと思ってますお目汚し失礼しました♪


このSSへの評価

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10件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-01-22 20:53:21 ID: rZXDpvwn

面白いべ
応援してるべ

2: SS好きの名無しさん 2016-01-23 00:24:20 ID: -bHas7ha

いろはすさいこうやな

3: たまご 2016-01-23 01:34:27 ID: DP_W4zCA

>>1さんコメントありがとうございます!また書きますのでよろしくお願いします

>>2さんいろはす最高ですよね!コメントありがとうです!

4: SS好きの名無しさん 2016-01-23 22:47:22 ID: jYgdfYnS

怒った顔(可愛い)はワロタ

5: たまご 2016-01-25 22:56:48 ID: SoEg8olO

>>4さん
米ありがとうです。
私的に戸塚といろはすが一番好きなんですけどねぇ

残念ながら「腐属性」はついてないので凸ハチは書けないですわ…

6: SS好きの名無しさん 2016-01-27 04:36:14 ID: jREIuRW7

おもしろかった!!

7: たまご 2016-01-27 17:21:17 ID: gmDxIZK7

>>6さん

ありがとうございます!
やっぱりおもしろいって言われると心からうれしく思います!また書きますのでよろしくお願いします!

8: SS好きの名無しさん 2016-02-15 18:33:13 ID: yAgnVDMi

っベーす

9: SS好きの名無しさん 2016-06-06 11:18:48 ID: qjLm9a5Z

内容は面白いのに、句読点がなぁ……。
ちゃんと句読点を打ってくれたらと思うと実に勿体無い。

10: SS好きの名無しさん 2017-10-31 00:44:36 ID: UVa7D36L

ハチサキ派ですが……ハチイロもいいなと思いました


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