ラブライブif 第28話
!注意!
オリジナルキャラ有り
オリジナルの設定有り
設定の一部変更有り
非公式の情報の抜粋
基本アニメ版設定を軸に展開
ネタバレ有り
"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り
以上、よろしければお付き合い下さい。
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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール
年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80
好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも
備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染
冷静沈着な性格の持ち主
外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生
相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある
制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用
男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している
人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」
彼女の目は常に物事の核心を見抜いている
A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である
幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた
西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘
小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている
中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた
しかし所属していた部活にて、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた
その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる
だがその自身が監督を務めていた部活の練習試合で起こった事故を、全て自分の責任と背負いこんでしまい、監督を辞任し、少しでも同じことを繰り返さないために極力他人と関わろうとしなくなったが、その起こった事故も、元顧問だった教師の陰謀で、彼女の責任ではなかった
自分を後ろめたい過去の呪縛から解放してくれたμ'sを心から信頼しており、彼女たちの物語を最後まで見届けることを決意する
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ーー国立音ノ木坂学院 合格発表ーー
雪穂「・・・・・」ドキドキ
亜里沙「・・・・・」ドキドキ
雪穂「112・・・113・・・!」
雪穂「・・・!」ハッ
雪穂「・・・118・・・!あった!」
亜里沙「私もあった!」
亜里沙「雪穂・・・!」ウルウル
雪穂「亜里沙・・・!」
ありゆき「やったあぁぁぁぁぁっ!!」ガバッ!
亜里沙「やったよ!これで音ノ木坂だよ!私たち、音ノ木坂の生徒だよ!!」
雪穂「うん・・・!」
亜里沙「μ'sだ!私・・・μ'sだあぁぁ!!」
雪穂「・・・!」
亜里沙「お姉ちゃん!μ'sだよ!私、μ'sに入るー!」タタタタタ
絵里「合格したのね!」
亜里沙「うん!」
雪穂「・・・μ's・・・か・・・」
ーー穂むらーー
ガラガラッ
雪穂「・・・ただいまー」
ひかり「む・・・?よぉ」
ほのママ「どうだった!?」
穂乃果「もう!メールしてよ!一緒に行くって言ったのに!」
雪穂「え・・・?あぁ・・・うん、合格したよ」
ほのママ「あぁ・・・!おめでとう!!」
穂乃果「何でそんな冷静なわけ!?合格だよ!バンザイだよバンザーイ!」
雪穂「・・・・・」
ひかり「雪穂・・・?どうした?」
雪穂「・・・ねぇお姉ちゃん」
穂乃果「・・・?」
雪穂「μ'sって・・・3年生が卒業したらーー」
雪穂「・・・どうするつもりなの・・・?」クルッ
穂乃果「・・・!」
ひかり「・・・・・」
♯28 report9 μ's 追記
ーー翌日 音ノ木坂学院 アイドル研究部部室ーー
ひかり「ラブライブ!の本大会まであと一ヶ月、ここからは負荷の多いトレーニングは避け、体調を維持することに努めてもらう」
凛「練習ずいぶん少ないんだねー」
花陽「うん、完全にお休みの日もある」
ひかり「あぁ、ツバサたちからアドバイスをしてもらってな、休養も必要だと言われたので参考にしたんだ」
穂乃果「・・・・・」
海未「・・・?穂乃果?」
穂乃果「え・・・?」
海未「ひかりの話を聞いてましたか?」
穂乃果「う・・・うん!あはは・・・」
海未「・・・?」
真姫「そう言えば、亜里沙ちゃんと雪穂ちゃん合格したんでしょ?」
穂乃果「うん!2人とも春から音ノ木坂の新入生!」
ことり「亜里沙ちゃん、ずっと前からμ'sに入りたいって言ってたもんね!」
花陽「じゃあもしかして新メンバー!?」
凛「ついに10人目誕生!?」
穂乃果「・・・!」ピクッ
ことり「・・・?穂乃果ちゃん?」
にこ「・・・・・」
希「・・・・・」
絵里「・・・・・」
ひかり「あぁ・・・穂乃果、今ちょっとおセンチになってるんだよ」
凛「おせんち?」
ひかり「あぁ、実はなーー」
パンッ!
穂乃果「・・・!」
ひかり「・・・?」
絵里「・・・・・」
ひかり「絵里・・・?」
絵里「ひかりの言うとおり、本大会まで時間がないわ」
絵里「さ!練習しましょ!」
ひかり「・・・?」
穂乃果「・・・・・」
ーーグラウンドーー
穂乃果「・・・・・」
海未「・・・何かあったんですか?」
穂乃果「え?」
ことり「顔見たらわかるよ?」
穂乃果「・・・うん・・・ちょっとね・・・」
凛「ん?どうしたの?」
花陽「穂乃果ちゃん、何かあったの?」
ひかり「なに、気にするほどのことじゃないさ」
真姫「ひかり?」
ひかり「ちょっとした悩みだよ、なぁ穂乃果?」
穂乃果「うん・・・雪穂にね、"3年生卒業したらどうするの"って聞かれちゃって・・・」
ことり「あ・・・」
海未「・・・・・」
穂乃果「今日までみんなでやってきて・・・それまでにいろんなことがあったからーー」
穂乃果「みんなで一緒にいるっていうのが当たり前になってたから・・・3年生が今年で卒業するっこと・・・すっかり忘れてて・・・」
ひかり「まぁな、だが部活ってのはそんなもんだ 」
ひかり「部活だけじゃない、物事には必ず"終わり"と"別れ"がある、それは仕方のないことだ」
凛「・・・そっか・・・」シュン
花陽「卒業・・・しちゃうんだよね・・・」シュン
真姫「・・・・・」
ひかり「ん?」
海未「・・・・・」
ことり「・・・・・」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「あ・・・あれ・・・?」
絵里「・・・話しちゃったのね・・・ひかり、穂乃果・・・」スタスタ
ひかり「絵里?」
にこ「まったく・・・そうなるってわかってたから黙ってたのに」スタスタ
希「あはは・・・」
ひかり「にこ・・・希・・・」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「あ・・・」
絵里「・・・さ、今日も遅くなってきたわよ、その話はやめて練習に戻りましょ」パンッ!
ひかり「・・・・・」
タタタタタ
穂乃果「・・・・・」タタタ
ひかり「・・・よぉ」タタタ
穂乃果「・・・ひかりちゃん・・・」
ひかり「・・・まさかあの一言でみんながあんなに思い詰めるとは思わなかったよ」
ひかり「まぁ、それだけお前たちの中で"μ's"という存在が大きく、掛け替えのないものになっているのだろう」
穂乃果「・・・うん・・・」
ひかり「穂乃果はどうしたいんだ?」
穂乃果「スクールアイドルは続けていくよ、歌は好きだし、ライブも続けたい」
穂乃果「・・・でも・・・」
ひかり「・・・?何だ?」
ことり「"μ'sのままでいいか"ってことだよね?」タタタ
ひかり「ことり・・・?」
穂乃果「・・・・・」
海未「私も同じです」タタタ
ひかり「海未・・・」
海未「3人が抜けたμ'sを、"μ's"と言っていいものなのか・・・」
ことり「そうだよね・・・」
穂乃果「・・・何で卒業なんてあるんだろう・・・」ボソッ
ひかり「・・・・・」
にこ「続けなさいよ!」
ことほのうみ「えっ・・・?」
ひかり「にこ?」
にこ「メンバーの卒業や脱退があっても名前は変えずに続けていく、それがアイドルよ!」
ことり「アイドル・・・」
にこ「そ、そうやって名前を残していってもらう方が卒業していく私たちだって嬉しいの」
にこ「だからーー」
ボフッ
にこ「うわっ!?」ドサッ
にこ「いったあぁぁっ!」
希「その話はやめよってえりちが言ってたはずやん?」
にこ「・・・聞いてたわよ・・・!」
花陽「・・・ホントに・・・それでいいのかな・・・?」
絵里「花陽・・・」
花陽「だって、亜里沙ちゃんも雪穂ちゃんもμ'sに入るつもりでいるんでしょ?」
花陽「・・・ちゃんと答えてあげなくていいのかな・・・?」
絵里「・・・・・」
花陽「もし私が同じ立場なら辛いと思う・・・」
凛「・・・かよちんはどう思ってるの?」
花陽「え・・・?」
凛「μ's続けていきたいの?」
花陽「それはーー」
にこ「なに遠慮してるのよ?続けなさいよ!」
にこ「メンバー全員入れ替わるならともかく、あなたたち6人は残るんだから」
花陽「遠慮してる訳じゃないよ?ただ・・・私にとってのμ'sってこの9人で、1人欠けても違うんじゃないかって・・・」
真姫「・・・私も花陽と同じ、でもにこちゃんの言うこともわかる」
真姫「μ'sという名前を消すのは辛い・・・だったら続けていったほうがいいんじゃないかって・・・」
にこ「でしょ?それでいいのよ」
希「えりちは?」
絵里「・・・私は決められない」
絵里「それを決めるのは、穂乃果たちなんじゃないかって」スッ
穂乃果「・・・!」
絵里「私たちは必ず卒業するの、スクールアイドルを続けることはできない」
絵里「だから、その後のことを言ってはいけない、私はそう思ってる」
絵里「決めるのは穂乃果たち、それが私の考え」
にこ「絵里・・・」
希「そうやね」
穂乃果「・・・・・」
ーー放課後 街中ーー
ことり「・・・なんか結局話すことになっちゃったね・・・」
海未「でも仕方がなかった気がします、曖昧な気持ちなまま大会に挑むのは良くなかったですから」
真姫「・・・どうするつもり?」
花陽「私たちで決めなきゃいけないんだよね・・・」
凛「難し過ぎるよ・・・」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・遅かれ早かれ、いずれはぶつかることになっていた問題だ、こればかりは逃れることもできん」
穂乃果「ひかりちゃん・・・」
ひかり「確かに絵里の言う通りだ、来年学校に残るのはお前たちだ、お前たちが決めねばならん」
穂乃果「・・・ひかりちゃんは・・・どうすればいいと思う・・・?」
ひかり「・・・・・」
ひかり「・・・"心に聞け"」
穂乃果「え・・・?」
ひかり「・・・μ'sという光から生まれた影である私に・・・お前たちの道を照らせはしない・・・」スタスタ
穂乃果「・・・ひかりちゃん・・・」
ーー穂むらーー
穂乃果「じゃあーー」
ひかり「穂乃果」
穂乃果「・・・?」クルッ
ひかり「・・・"常に自分の道を決めるのは、周りの人間や状況ではなく、自分自身の意思であるべき"」
ひかり「自分の心に聞き、本心からどうしたいのかを考えて話せ、わかったな?」
穂乃果「・・・うん・・・!」
穂乃果「ただいま〜」スタスタ
雪穂「おかえり〜」
亜里沙「あ・・・!穂乃果さん!」
穂乃果「いらっしゃい」
亜里沙「あの!」スクッ
穂乃果「ん?」
亜里沙「穂乃果さん!ちょっといいですか?」
穂乃果「なになに?」
亜里沙「えっと・・・」モジモジ
バッ!
亜里沙「μ's!ミュージック・・・スタート!!」バッ!
穂乃果「・・・!」
亜里沙「どうですか?練習したんです・・・!」
穂乃果「・・・うん・・・バッチリだったよ」
亜里沙「本当ですか!?嬉しいです・・・♪」
穂乃果「・・・・・」
亜里沙「私・・・」
穂乃果「・・・?」
亜里沙「μ'sに入っても・・・問題ないですか?」
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「あはは・・・」
亜里沙「・・・?」
雪穂「亜里沙、お姉ちゃんは本番直前なんだから、あんまり邪魔しないの」
亜里沙「あぁ・・・!」
穂乃果「ごめんね!ゆっくりしてって!」スタスタ
亜里沙「あ・・・!」
雪穂「・・・・・」
亜里沙「oh!ハラショー!雪穂!明日このところ練習しよう!」
雪穂「・・・うん」
亜里沙「わぁ・・・♪」キラキラ
雪穂「・・・あのね、亜里沙」
亜里沙「うん?」
雪穂「・・・亜里沙はμ'sのどこが好きなの?」
亜里沙「え?」
雪穂「どこが一番好きなところ・・・?」
亜里沙「・・・?」
雪穂「・・・・・」
亜里沙「・・・雪穂・・・?」
ーー園田家ーー
海未「・・・・・」
にこ『続けなさいよ!』
ーー西木野宅ーー
真姫「・・・・・」
海未『3人が抜けたμ'sを、"μ's"と言っていいものなのか・・・』
ーー小泉家ーー
花陽「・・・・・」
絵里『決めるのは穂乃果たち、それが私の考え』
ーー星空家ーー
凛「・・・・・」
希『そうやね』
ーー南家ーー
ことり「・・・・・」
ひかり『・・・"心に聞け"』
ーー穂むらーー
穂乃果「・・・・・」
亜里沙『μ'sに入っても・・・問題ないですか?』
穂乃果「・・・わからないよ・・・」
ーー神田明神ーー
雪穂「・・・私は"そう"したらいいんじゃないかって思うんだけどーー」
雪穂「どうかな?」クルッ
亜里沙「・・・・・」
亜里沙「・・・うん!」ニコッ
雪穂「・・・・・」ニコッ
ひかり「よぉ」スタスタ
亜里沙「あ・・・!」
雪穂「ひかりさん!」
ひかり「どうしたんだ雪穂?こんな時間に呼び出して」
亜里沙「あの!ひかりさん!」
ひかり「亜里沙?どうした?」
亜里沙「・・・実はーー」
ひかり「・・・なるほどな」
雪穂「・・・・・」
亜里沙「・・・・・」
ひかり「・・・それは、お前たちの"心に聞いた"のか?」
雪穂「・・・・・」コクッ
亜里沙「・・・・・」コクッ
ひかり「・・・そうか・・・」ニコッ
ーー翌日 穂むらーー
穂乃果「・・・・・」とぼとぼ
穂乃果「いってきまーす」
穂乃果「何だか結局まとまらなかったなぁ・・・」とぼとぼ
雪穂「おねーちゃん♪」
穂乃果「・・・!」
雪穂「・・・・・」ニコッ
亜里沙「・・・・・」ニコッ
ひかり「・・・よぉ」
穂乃果「・・・雪穂・・・?」
ひかり「・・・2人から話があるそうだ」
雪穂「・・・いいかな?」
穂乃果「え?」
亜里沙「あの、私・・・」
穂乃果「・・・・・」
亜里沙「・・・私ーー」
亜里沙「μ'sに入らないことにしました!」
穂乃果「え・・・?」
亜里沙「昨日雪穂に言われてわかったの」
亜里沙「私、μ'sが好き!」
亜里沙「9人が好き・・・」
亜里沙「みんなと一緒に一歩ずつ進む姿が大好きなんだって・・・!」
穂乃果「亜里沙ちゃん・・・」
亜里沙「私が大好きなスクールアイドル、μ'sにーー」
亜里沙「私はいない・・・!」
穂乃果「・・・!」
亜里沙「だから!私は私のいるハラショーなスクールアイドルを目指します!」
亜里沙「雪穂と一緒に!」
雪穂「だから色々教えてね?先輩・・・!」
雪穂「へへ・・・なんてね///」
亜里沙「えへへ♪」
穂乃果「・・・・・」
雪穂「ダメ・・・かな?」
穂乃果「・・・ううん」フルフル
穂乃果「・・・!」ガバッ
亜里沙「わっ・・・?」
雪穂「お姉ちゃん?」
穂乃果「・・・そうだよね・・・当たり前のことなのに・・・わかってたはずなのに・・・!」ウルウル
スッ
穂乃果「・・・頑張ってね!」ニコッ
雪穂「うん!」
亜里沙「はい!」
穂乃果「・・・・・」ニコッ
ひかり「・・・・・」スタスタ
ーー街中ーー
穂乃果「よーっし!」
穂乃果「遊ぶぞぉぉ!」
にこ「遊ぶ?」
絵里「いきなり日曜に呼び出してきたから何かと思えば・・・」
希「休養するんじゃなかったん?」
穂乃果「それはそうだけど、気分転換も必要でしょ?」
穂乃果「楽しいって気持ちをたくさん持ってステージに立った方がいいし!」
海未「そ、そうですよ!」
ことり「今日あったかいし!」
花陽「遊ぶのは精神的な休養だって本で読んだことあるし!」
真姫「そうそう!家にこもっててもしょうがないでしょ!?」
凛「にゃー!」
にこ「・・・何よ?今日はやけに強引ねぇ・・・」
ひかり「なに、深く考える必要はない」
ひかり「そうそう、今日はいつぞやの"特別練習"ではないぞ、本当に休養の意味での集合だ」
ひかり「提案者は穂乃果だしな」
穂乃果「うん!ほらそれにμ's結成してからみんな揃って遊んだことってないでしょ?今日くらいいいかなって!」
ひかり「そうか・・・まぁあの時は"特別練習"だったからな」
にこ「でも遊ぶって何するつもり?」
凛「遊園地行くにゃ!」
真姫「子供ねぇ・・・私は美術館」
花陽「えっと・・・私はまずアイドルショップに!」
ひかり「私は水族館がいいな」
にこ「バラバラじゃない!」
希「どうするつもりなん?」
穂乃果「じゃあ全部!」
にこ「はぁ!?」
のぞえり「えぇ!?」
穂乃果「行きたいところ全部行こう!」
にこ「本気!?」
穂乃果「うん!みんな行きたいところを一個ずつあげて、全部遊びに行こう!いいでしょ!?」
にこ「何よそれ?」
希「でもちょっとおもしろそうやね!」
絵里「・・・しょうがないわねぇ」
穂乃果「・・・!」
穂乃果「しゅっぱぁぁぁつ!!」バッ!
♪ 挿入歌 友情ノーチェンジ ♪
ーーアイドルショップーー
穂乃果「すごい・・・!これ全部μ'sだ!μ'sだよ!」
ひかり「最終予選突破し、飛躍的に勢力を伸ばしたからな」
海未「わぁ・・・!恥ずかしいです・・・!」
花陽「伝伝伝Blu-ray完全版の予約特典は・・・!」キョロキョロ
ーー ゲームセンター ーー
にこ WIN
穂乃果 LOSE
穂乃果「あぁー!負けた・・・」げんなり
にこ「ふっふふーん♪これで宇宙No.1ダンサーは私よ!!」グッ
ひかり「これって、この前穂乃果とにこが対戦してたリズムゲームか?」
花陽「前に負けたのが悔しかったんだね・・・」
真姫「それよりも・・・」
ひかり「・・・?」
ーー エアホッケー ーー
絵里「どりゃあぁぁ!」カッ!
希「たあぁぁぁ!」カッ!
ことり「あははは・・・」
絵里「そこぉぉぉっ!!」カカカカカッ!
希「まだまだぁぁぁっ!!」カカカカカッ!
凛「すごいことになってるにゃ!」
ーー動物園ーー
ペンギン「キューキュー」
ことり「わぁ・・・♪」
フラミンゴ「・・・・・」
μ's「おぉー!」
海未「さすが片足立ちのプロですね・・・!」
ーー水族館ーー
クサフグ「・・・・・」スイスイ
ひかり「・・・・・」コンコン
クサフグ「・・・!」プクーッ
ひかり「うぉっ?」
絵里「ひかり、だから水槽を叩いちゃダメでしょ?」
ひかり「・・・こいつ、腕を上げたな」
絵里「・・・?」
クサフグ「・・・♪」プクーッ
ーーボーリング場ーー
絵里「ふっ!」バッ!
カコーン!!
ーーPERFECT!!!ーー
ひかり「・・・マジか・・・」
絵里「あはは♪ボーリングって楽しい♪」
8人「ハラショー・・・」
ーー美術館ーー
凛「にゃはーん・・・♪」ポーズ
花陽「ぷふっ・・・!」クスクス
真姫「お静かに!」
りんぱな「しーっ・・・!」
真姫「うぇっ・・・?」
ーースワンボートーー
りんぱな「やったぁ!」パシッ
海未「穂乃果が右って言うから負けたんです!」
穂乃果「海未ちゃんが左に行ったからだよ!」
ひかり「うーむ、惜しかったなことり」
ことり「あははは、残念でしたね」
ーー神田明神ーー
希「・・・ふふっ」
ひかり「・・・今日くらいは拝ませてもらうか」スタスタ
希「スピリチュアルやね♪」
ーー遊園地ーー
ーー絶叫マシンーー
グオォォォ!
μ's「きゃー!」
ーー観覧車ーー
μ's「わぁ・・・♪」
穂乃果「・・・・・」ニコッ
絵里「それであとは・・・穂乃果が遊びに行きたいところだけど・・・?」
穂乃果「私はーー」
穂乃果「・・・海に行きたい」
絵里「海?」
穂乃果「うん、誰もいない海に行って・・・10人しかいない場所で・・・10人だけの景色が見たい」
穂乃果「ダメかな?」
ひかり「・・・穂乃果・・・」
凛「賛成にゃあ!」
花陽「なんか冒険みたいでワクワクするね!」
絵里「今から行くの?」
穂乃果「行くだけ行ってみようよ!」ニコッ
ーー駅のホームーー
プルルルルルルルルル
ひかり「この電車だ!」タタタタタ
穂乃果「みんな乗ってー!」タタタタタ
プシューッ
ガタンゴトン ガタンゴトン
花陽「はぁ・・・間に合った・・・!」はぁ はぁ
穂乃果「ふぅ・・・」
真姫「穂乃果」
穂乃果「・・・?」
真姫「心の準備できてる?」
穂乃果「・・・うん」
ひかり「・・・・・」
ーー海ーー
ザバーン
μ's「わあぁぁぁーっ!」
凛「ちょうど日が沈むところにゃ!」タタタ
希「スピリチュアルパワーのおかげやね!」タタタ
にこ「日頃の行いがものを言うのよね、こういう時は!」タタタ
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・穂乃果」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・平気か?」
穂乃果「・・・うん」
穂乃果「・・・・・」スタスタ
穂乃果「・・・あのね」
絵里「・・・?」
希「・・・?」
にこ「・・・?」
穂乃果「あのね・・・私たち話したの・・・」
穂乃果「あれから6人で集まって・・・ひかりちゃんにも聞いてもらって・・・これからどうして行くか・・・」
穂乃果「希ちゃんと・・・にこちゃんと絵里ちゃんが卒業したらμ'sをどうするか・・・」
絵里「穂乃果・・・」
穂乃果「ひとりひとりで答えを出した・・・」
穂乃果「そしたらね、全員一緒だった・・・!」
穂乃果「みんなおんなじ答えだった・・・!」
穂乃果「だから・・・だから決めたの・・・!そうしようって・・・!!」
穂乃果「言うよ!せーー」
穂乃果「・・・ッ!」ウルッ
ことり「・・・!」ウルッ
海未「・・・!」ウルッ
穂乃果「・・・ごめん・・・!言うよ・・・」
穂乃果「せーのっ!」
ーー大会が終わったら!ーー
ーーμ'sはーー
ーーおしまいにしますっ!!!ーー
にこ「・・・!」
絵里「・・・・・」
希「・・・・・」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・やっぱりこの9人・・・いや、この10人なんだよ・・・!この"10人がμ's"なんだよ・・・!」
ひかり「・・・穂乃果・・・」
海未「・・・誰かが抜けて、誰かが入って・・・それが普通なのはわかっています・・・」
真姫「・・・でも、私たちはそうじゃない・・・」
花陽「・・・μ'sはこのみんなで一つ・・・」
凛「・・・誰かが欠けるなんて考えられない・・・」
ことり「・・・一人でも欠けたら・・・μ'sじゃないの!」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・これが彼女たちが、"心に聞いて"導き出した答え、物語の結末だ」
ひかり「・・・わかってもらえるか?」
絵里「・・・そう」
にこ「絵里!?」
希「・・・ウチも賛成だよ」
にこ「・・・希・・・!」
希「当たり前やんそんなの・・・」
希「ウチがどんな想いで見てきたか、名前をつけたか・・・このみんなしかいないんよ・・・!ウチにとってμ'sはここにいるみんなだけ・・・!」ウルッ
にこ「そんなのーー」
にこ「そんなのわかってるわよ!」
にこ「・・・私だってそう思ってるわよ・・・!」
にこ「でも・・・でも、だって・・・!」
真姫「にこちゃん・・・!」
にこ「私がどんな思いでスクールアイドルをやってきたかわかるでしょ・・・!」ウルッ
にこ「3年生になって諦めかけてた・・・」
にこ「それがこんな奇跡に巡り会えたのよ!?」
にこ「こんな素晴らしいアイドルに・・・!仲間に巡り会えたのよ!?」
にこ「終わっちゃったらもう・・・2度とーー」グスッ
真姫「だからアイドルは続けるわよ!」バッ!
にこ「・・・!」
真姫「絶対約束する!何があっても続けるわよ!」グスッ
にこ「真姫・・・!」
真姫「でも・・・μ’sは私たちだけのものにしたい!にこちゃんたちのいないμ’sなんて嫌なの!」ポロポロ
真姫「私が嫌なのっ!!」ポロポロ
にこ「・・・!」ウルウル
花陽「・・・・・」グスッ
凛「うっ・・・!グスッ・・・かよちん・・・泣かない約束なのに・・・!」ポロポロ
凛「凛がんばってるんだよ・・・!なのに・・・!もう・・・!」ポロポロ
ひかり「・・・お前たち・・・」
穂乃果「あぁぁぁぁぁっ!!」
8人「えっ?」
穂乃果「時間!早くしないと帰りの電車なくなっちゃう!!」タタタタタ
海未「え・・・!?」
ことり「穂乃果ちゃん!?」
ひかり「・・・はぁ・・・見栄っ張り・・・」
穂乃果「・・・!」タタタタタ
ーー駅ーー
μ’s「はぁ・・・はぁ・・・!」
海未「電車は・・・!?」
絵里「・・・!まだまだあるわよ?」
海未「えっ?」
ひかり「当たり前だ、まだ夕方だぞ」
穂乃果「えへへ・・・ごめん」
ことり「穂乃果ちゃん・・・?」
穂乃果「・・・だってみんな・・・泣いちゃいそうだったから・・・」クルッ
穂乃果「あのままあそこにいたら・・・涙止まらなくなりそうだったから・・・えへへ・・・」
花陽「えへへ・・・」
海未「穂乃果に一杯食わされましたね」
真姫「もう・・・本気で走っちゃったじゃない」
にこ「そうよ、体力温存って言ってたのに・・・使っちゃったじゃないの」
凛「もうちょっと海見てたかったなぁ」
海未「でもよかったです、みんなしかいない場所に来られました」
絵里「そうね・・・!」
絵里「今日あの場所で海を見たのは私たちだけ・・・この駅で今こうしているのも私たちだけ」
花陽「なんか素敵だったねぇ・・・」
穂乃果「ねぇ!記念に写真撮らない?」
花陽「あ!じゃあケータイあるよ!」
穂乃果「・・・そうじゃなくてーー」
花陽「・・・?」
凛「・・・?」
穂乃果「ここでみんなで撮ろうよ」クルッ
穂乃果「記念に!」
ーー証明写真ーー
穂乃果「あ・・・あはは・・・」ギュウギュウ
にこ「ちょっと押さないでよ・・・!」ギュウギュウ
凛「いったたたた!痛いにゃ!」ギュウギュウ
ひかり「あっ・・・!ちょ・・・!どこ触って・・・!誰だ今の!?」
穂乃果「・・・始まるよ!」
ガーッ
穂乃果「・・・ぷっ!にこちゃん頭切れてる・・・!」
凛「ぷっ!あははは!真姫ちゃん変な顔にゃあ!」
真姫「凛だってこっちの手しか写ってないでしょう?」
穂乃果「あはは!」
希「にこっちこれはないやん!」
にこ「あえてよ!あえて!」
ことり「これ・・・私の髪!?」
海未「ぷっ・・・!なんですかこれ・・・!?」
絵里「見てこの希、にこの髪がヒゲみたいになってる!あはは!」
ひかり「ちょっと待て・・・私が写ってるのは・・・!?この1枚くらいじゃないかぁ・・・!」
花陽「ひかりさん必死過ぎですよ・・・!」
あははははは!
花陽「あはは!あは・・・!」
花陽「ふっ・・・!ぅ・・・!」グスッ
花陽「うっ・・・!っ・・・!」ポロポロ
凛「かよちん泣いてるにゃ・・・!」グスッ
花陽「だって・・・!可笑しすぎて涙が・・・!っ・・・!」ポロポロ
凛「泣かないでよ!泣いちゃやだよぉ・・・!」ポロポロ
凛「せっかく笑ってたのに・・・!う・・・うぅ・・・!」ポロポロ
真姫「もう・・・やめてよ!」
真姫「やめてって・・・言ってるのに・・・!」ポロポロ
穂乃果「・・・・・」ポロポロ
穂乃果「・・・何で・・・泣いてるの・・・?もう・・・」ポロポロ
穂乃果「変だよ・・・!そんなの・・・!」
ことり「穂乃果ちゃん・・・!」ポロポロ
海未「うぅっ・・・!グスッ・・・!うぅぅっ・・・!」ポロポロ
絵里「・・・・・」ポロポロ
にこ「もう!メソメソしないでよ!なんで泣いてるのよ!?」
希「にこっち・・・」グスッ
にこ「・・・!泣かない!私は泣かないわよ!」
希「・・・!」ガバッ!
にこ「・・・!泣かないんだから!!」ウルッ
希「・・・・・」ポロポロ
にこ「やめてよ・・・!そういうのやめてよ・・・!!」ウルッ
にこ「うわあぁぁぁぁぁん!!あぁぁぁぁぁ!!」ポロポロ
ひかり「・・・・・」
ひかり『私はメンバーではない』
ひかり『・・・私は・・・μ'sという光から生まれた影・・・』
ひかり『光を放つことはない・・・』
ひかり『・・・μ'sという光から生まれた影である私に・・・お前たちの道を照らせはしない・・・』
ーー彼女たちがこうまで嘆くのはわかるーー
ーー彼女たちにとって"μ's"という存在が、それだけかけがえのないものなのだからーー
ーーそれに比べて私は、できる限りμ'sに深く関わらないようにしてきたーー
ーー自らは"監督"としての役割を貫き、直接干渉はしないーー
ーーμ'sの側にいるようでいない、そんな立ち位置ーー
ーーだから彼女たちよりもμ'sへの思い入れは薄いはずーー
ーー・・・なら・・・ーー
ひかり「・・・・・」ポロポロ
ーー・・・なら、私の目から流れているものは何なのだろう・・・ーー
ーーこの涙が流れ出したその時には、自分にもその意味が理解できなかったーー
ひかり「・・・・・」ポロポロ
ーーだが・・・すぐにわかったーー
ーー私も、彼女たちとの別れを惜しんでいるのだーー
ーーそして今・・・この瞬間、ようやく理解したーー
穂乃果『・・・やっぱりこの9人・・・いや、この10人なんだよ・・・!この"10人がμ's"なんだよ・・・!』
絵里『これが9人の・・・いえ、10人が揃う最後のライブになるんだから!』
ひかり『・・・ありがとう、友よ』
ーー私も彼女たちと共に・・・こうしてμ's(ここ)にいるのだな・・・ーー
♪ エンディングテーマ 永遠フレンズ ♪
♯28 report9 μ's 追記「私も共にある光」fin
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