2018-05-13 11:44:18 更新

前書き

!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。



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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール


年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80

好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも




備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染

冷静沈着な性格の持ち主

外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生

相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある

制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用

男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している

人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」

彼女の目は常に物事の核心を見抜いている

A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である

幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた

西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘

小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている

中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた

しかし所属していた部活にて、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた

その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる

だがその自身が監督を務めていた部活の練習試合で起こった事故を、全て自分の責任と背負いこんでしまい、監督を辞任し、少しでも同じことを繰り返さないために極力他人と関わろうとしなくなったが、その起こった事故も、元顧問だった教師の陰謀で、彼女の責任ではなかった

自分を後ろめたい過去の呪縛から解放してくれたμ'sを心から信頼しており、彼女たちの物語を最後まで見届けることを決意する

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ーー街中ーー




ひかり「・・・くしゅっ!」



ひかり「うぅ・・・風邪でも引いたかな・・・?」ブルブル



ひかり「・・・とにかく早く帰って寝るか・・・くしゅっ!」




















???「・・・ひかりさん」




ひかり「・・・?」クルッ











ツバサ「・・・・・」



ひかり「綺羅・・・?」



ツバサ「2人も一緒よ」





あんじゅ「・・・・・」スタスタ


英玲奈「・・・・・」スタスタ




ひかり「・・・?」






















ーーとある公園ーー








ツバサ「・・・・・」



あんじゅ「・・・・・」



英玲奈「・・・・・」







スタスタ



ひかり「こんなものしかなかったがいいか?」つココア



英玲奈「あぁ、大丈夫だ」



あんじゅ「ありがとー♪ひかりさん♪」



ツバサ「・・・・・」




ひかり「・・・・・」
















ひかり「で?話とは何だ?綺羅」



ツバサ「・・・・・」























♯27 report1 綺羅 ツバサ 追記











ひかり「・・・・・」



ツバサ「まず初めに彼女たちに・・・μ'sにこう伝えて」
























ツバサ「・・・"ラブライブ!、必ず優勝しなさいよ"・・・って」



ひかり「あぁ、約束しよう」



英玲奈「それは私からもと伝えてもらおう」


あんじゅ「私も私もー♪」










ひかり「あぁ、しかし・・・お前たちも残念だったな・・・」




ツバサ「仕方ないことよ」






ツバサ「物事には偶然なんて存在しない、全ては必然によって起こることーー」


ツバサ「今回私たちがμ'sに何故敗れたのか・・・それは私たちの努力が彼女たちより足りなかったという必然が結果をもたらしたからよ」





















ひかり「いや、そうでもない」



ツバサ「え・・・?」






ひかり「今回のラブライブ!最終予選、勝敗を分かつのは観客による投票だった」


ひかり「そしてアイドルというメディアには流行りというものがある」


ひかり「時代が違えばこの結果がひっくり返っていたこともありえる」






ひかり「その証拠に、これを見てみろ」スッ



英玲奈「ん?」


あんじゅ「なになに?」




















East Hart 2.8%


Midnight cats 3.2%


μ's 47.2%


A-RISE 46.8%













ツバサ「ひかりさん・・・これは?」



ひかり「ラブライブ!最終予選での投票の結果だ」


ひかり「見てわかるとおり、μ'sとA-RISEとの差はほとんどない」


ひかり「あと少しでも流行りが違ければ、この最終予選を勝ち抜いていたのはA-RISEだったかもしれない」








ひかり「決して群れることのない、気高き孤高の強さを誇る"A-RISE"」


ひかり「仲間たちと共に歩み、みんなで進んで行く絆の強さを持つ"μ's"」



ひかり「言ってしまえばμ'sとA-RISEはそれぞれ目指す志が異なる」


ひかり「今回は偶然に世間の流行りが少しμ'sに傾いただけだ」








あんじゅ「ふふっ♪ありがとう、ひかりさん♪」


英玲奈「慰めであったとしても嬉しいよ」



ひかり「慰めだと?失礼な」


ひかり「私は心からお前たちA-RISEが最終予選を勝ち進む逸材だと信じていたんだ」



ツバサ「・・・・・」







ひかり「確かに今回、μ'sが最終予選を勝ち抜いたことは心から嬉かった」


ひかり「だが同時に友であるお前たちが敗れたことも心から悔しかったんだぞ」































ツバサ「・・・なら何故私たちと一緒に来てくれなかったの・・・?」ボソッ






ひかり「ん?何か言ったか綺羅?」



あんじゅ「・・・・・」


英玲奈「・・・・・」





ツバサ「それじゃあそろそろ行くわね」スクッ



ひかり「ん?もう行くのか?」



ツバサ「えぇ、これありがとね、ごちそうさま」つココア



ひかり「あぁ・・・」



ツバサ「行きましょ?あんじゅ、英玲奈」スタスタ



英玲奈「あ・・・あぁ」スタスタ


あんじゅ「あぁ!待って2人とも〜!」タタタ

















ひかり「・・・?」





















ーー数日後 穂むらーー





穂乃果「うぅ〜寒ぅっ!行って来まーす!」ブルブル



ほのママ「穂乃果〜」ガラガラッ



穂乃果「ん?」








ほのママ「これ、昨日あんた手袋濡らして帰って来たでしょう?」つ手袋



穂乃果「・・・ありがとう!」パシッ

















ひかり「・・・お、ちゃんと起きてたな穂乃果」



穂乃果「あ!ひかりちゃん!」



ほのママ「ひかりちゃん、おはよう」



ひかり「はい、おはようござます絹穂さん」



ほのママ「今日も穂乃果のことよろしくね?」



ひかり「はい、お任せください」






ひかり「さ、行くぞ穂乃果」スタスタ



穂乃果「あぁ!待ってよ〜!」


穂乃果「じゃあ、行ってきまーす!」タタタタタ


















ーー音ノ木坂学院 生徒会室ーー






穂乃果「おはよー!」


ひかり「よぉ」





ヒデコ「おはよう、はいこれまとめた書類」



穂乃果「ごめんねー、まだ冬休み中なのに・・・」



ミカ「どうせヒマしてたからいいわよ」



ひかり「ありがたいことだ、すまないなお前たち」







ミカ「それより、ラブライブ!がんばってね!」



穂乃果「うん!」




ひかり「じゃあ練習に向かうぞ穂乃果、あいつらが待っている」スタスタ



穂乃果「あ!待ってよひかりちゃん!・・・それじゃあまたね!」タタタ




フミコ「がんばって〜!」フリフリ



















ーー屋上ーー








穂乃果「自由?選曲も?」



海未「はい、歌だけじゃありません、衣装も踊りも曲の長さも基本的に自由です」



絵里「とにかく全代表が1曲ずつ歌い切ってーー」



花陽「会場とネット投票で優勝を決める、実にシンプルな方法です」



にこ「いいんじゃないの?わかりやすくて」








花陽「それで出場グループの間ではいかに大会までに印象付けておけるかが重要だと言われてるらしくて・・・」



穂乃果「印象付ける?」



絵里「全部で50近くのグループが1曲ずつ歌うのよ?当然見ている人が全ての曲を覚えているとは限らない・・・」



ひかり「中途半端なことをしているようでは、まんまと埋もれて、全く印象に残らずに終わってしまうということか」



にこ「それどころか、ネットの視聴者はお目当のグループだけを見るって人も多いわ」



ことり「確かに・・・全グループを1度に見るのは辛いかも・・・」





海未「μ'sはA-RISEを敗ったグループとして注目を集めているので現時点では他のグループより目立ってはいますが・・・」



ひかり「どうだかな?それに慢心して臨んでは簡単に足下をすくわれるような気がするが?」



希「確かに、それも本大会がある3月にはどうなっているかってことやね」



海未「はい」












ひかり「う〜む・・・どうしたものか・・・」


ひかり「ならまた綺羅たちに相談に行くか・・・?」



凛「・・・?ひかりちゃん」



ひかり「どうした?」



絵里「ひかり、あなた今でもA-RISEと交流があるの?」



ひかり「まぁな、この間も偶然会って3人と話していたよ」








ひかり「あぁそうだ、あいつらからの伝言、"ラブライブ!、必ず優勝しなさいよ"だそうだ」






穂乃果「う・・・うん」








にこ「ところでひかり、ずっと聞きたかったんだけど・・・」



ひかり「何だ?私の過去なら洗いざらい話したはずだが?」



にこ「そうじゃなくて、あんたA-RISEとどういう関係なの?」



ひかり「・・・?あの3人を引き合わせた張本人だ、というかその話も前にしたはずだが?」







にこ「そうじゃなくて!」



ひかり「うぉっ?」






穂乃果「ひかりちゃん、にこちゃんはA-RISEの3人とどこで知り合ったのかを聞きたいんじゃないかな?」



ひかり「なんだ、そんなことか」










ひかり「優木は同じ中学出身、統堂は財閥繋がりでの幼馴染、綺羅は3年前のバスケ部繋がりでの知り合い・・・ざっくり言うとそんな感じだ」


ひかり「・・・というか穂乃果、優木とはお前も同じ中学だったし、統堂とも実は昔会ったことがあるはずなんだが?」



穂乃果「え?そ・・・そうだったっけ・・・?」



ひかり「・・・やっぱり気づいてなかったか・・・」











花陽「むむむ・・・あのA-RISEの3人とそんな密接な関係だなんて・・・やっぱり只者じゃないです・・・!」



ひかり「大げさだ花陽、そもそもあの3人を引き合わせたのが私であって、そのあとあいつらが有名になったから私も今の立ち位置になっただけでーー」






絵里「でも、今気になっているのはそこじゃないのよ」



ひかり「ん?」








にこ「あの3人・・・特にツバサね、ずっとあんたのことを気にかけてるみたいなのよね」



ひかり「・・・まぁ、あいつら少なからず私のことを恩人だと思い込んでるからな」


ひかり「私は気にするなと再三言ったんだがーー」









真姫「いや・・・というより・・・」



ひかり「・・・?」



ことり「なんかこう・・・もっと特別な・・・ね?」



ひかり「・・・どういう意味だ?」



海未「会うたびに何かとひかりの話をしていたような・・・」



ひかり「そうだったか?」








希「とにかく今度会ったらちゃんと話をしてあげよ?きっと何かひかりちゃんに伝えたいことがあるんと思うんよ」



ひかり「・・・?」


穂乃果「・・・?」

































ーーUTXーー





ツバサ「・・・・・」





























ツバサ『私の夢は変わらない、みんなに笑顔を与え、みんなの笑顔を見ること』










ツバサ『だからいつか私、必ずーー』











ツバサ『みんなを笑顔にしてみせるわ!』バッ!








ひかり『・・・!』



ツバサ『・・・・・』キッ






ひかり『・・・綺羅・・・』
















ツバサ(でも・・・私が本当に笑顔にしたい人はーー)















ツバサ「・・・・・」ツーッ









ツバサ「・・・本当に・・・笑顔にしたい人は・・・」ツーッ









ツバサ「・・・・・」ゴシゴシ









ツバサ「・・・・・」スクッ


























ーー音ノ木坂学院 放課後ーー







ひかり「それではな」



穂乃果「あれ?ひかりちゃんもう帰るの?」



ひかり「あぁ、ちょっと今日は用事があってな」



穂乃果「そっか・・・じゃあまた明日!」



ひかり「あぁ、お前たちも気をつけて帰れよ?」スタスタ





















ーー校門前ーー






穂乃果「うぅ〜っ・・・寒い・・・!」ブルブル



海未「年も開けてすっかり冬の陽気ですからね」








スタスタ






ことり「・・・あれ・・・?」クルッ



ほのうみ「・・・?」クルッ





ツバサ「・・・・・」スタスタ




穂乃果「ツバサさん?」






















ツバサ「・・・話があるの」



穂乃果「・・・!」



















ーーとある公園ーー









穂乃果「・・・・・」チラッ



ツバサ「・・・・・」








ツバサ「ごめんなさいね?でもどうしてもリーダー同士、2人きりで話したくて」



穂乃果「いえ、海未ちゃんもことりちゃんもわかっていると思いますから」








ツバサ「・・・練習はがんばってる?」



穂乃果「はい!本戦ではA-RISEに恥ずかしくないライブをしなきゃって、みんな気合い入ってます!」



ツバサ「・・・そう」






ツバサ「・・・・・」






穂乃果「あの・・・A-RISEはーー」



ツバサ「心配しないで、ちゃんと練習してるわ」


ツバサ「ラブライブ!って目標が無くなって、どうなるかって思ったけどーー」


ツバサ「やっぱり私たち、歌うのが好きなのよ」





穂乃果「よかった・・・それを聞いたら、きっとひかりちゃんも喜ぶと思います」





ツバサ「・・・・・」ピクッ



穂乃果「・・・?」










ツバサ「・・・ただ、やっぱりどうしてもちゃんと聞いておきたくて」



穂乃果「・・・?」






ツバサ「私たちは最終予選で、全てをぶつけて歌った」


ツバサ「そして潔く負けた」


ツバサ「そのことに、何のわだかまりも無いーー」

















ツバサ「・・・と思っていたけどね」



穂乃果「え・・・?」



ツバサ「ちょっとだけ引っかかってるの、"何で負けたんだろう"って」



穂乃果「・・・・・」


穂乃果「そう・・・なんですか・・・」






ツバサ「ひかりさんにも聞いてね、"偶然だ"とか、"流行りの違いだ"とか言われたんだけどーー」


ツバサ「いまいち納得できなくて・・・」







ツバサ「確かにあの時、μ'sは私たちよりもファンの心を掴んでいたし、パフォーマンスも素晴らしいライブだった」


ツバサ「結果が出る前に私たちは確信したわ」















ツバサ「・・・でも何故それが出来たの?」



穂乃果「え・・・?」




ツバサ「確かに努力はしたんだろうし、練習も積んで来たのはわかる、チームワークだっていい」







ツバサ「でもそれは私たちも一緒、むしろ私たちはあなたたちよりも強くあろうとしてきた」


ツバサ「それがA-RISEの誇り、スタイル」


ツバサ「だから負けるはずがない・・・そう思ってた」


ツバサ「・・・でも負けた」













ツバサ「その理由を知りたいの」


ツバサ「μ'sを突き動かしているものってなに?」


ツバサ「あなたたちを支えているもの、原動力となる思いーー」






ツバサ「・・・それは何なの?」



穂乃果「・・・!」



ツバサ「それを聞いておきたくて・・・!」







穂乃果「え・・・えっと・・・」オロオロ



ツバサ「・・・・・」





穂乃果「えっと・・・!」


























穂乃果「ごめんなさい!私・・・よくわからなくて・・・!」



ツバサ「・・・!」




ツバサ「・・・ふっ・・・」ニコッ






















ツバサ「今日はありがとう」スッ



穂乃果「・・・ごめんなさい・・・なんかちゃんと答えられなくて・・・」パシッ



ツバサ「気にしないで」



穂乃果「でも!A-RISEがいてくれたからこそ、ここまで来られた気がします!」



ツバサ「・・・・・」ニコッ



穂乃果「・・・・・」





















ツバサ「・・・ところで、ついでで申し訳ないのだけれど・・・」



穂乃果「え?」



ツバサ「もう一つあなたに聞きたいことがあるのよ」



穂乃果「聞きたいこと・・・?」



















ツバサ「・・・ひかりさんのこと・・・」





























ーー翌日 穂むらーー









ほのママ「はーいお待たせー!」ガタッ



バサッ




花陽「わあぁぁぁ・・・♡」











ひかり「・・・いきなりこんな朝早くに呼びつけて・・・」


ひかり「しかも絹穂さんにこんな餅米まで用意させて、一体なんだって言うんだ?」



穂乃果「えへへ〜♪」バサッ




ほのママ「ちゃんとできるの穂乃果?」



穂乃果「お父さんに教わったもん!」ペタペタ






穂乃果「いっくよ〜!」バッ



海未「はい!」スッ






海未「よっ!」コネコネ



穂乃果「ほいっ!」ペタン




海未「よっ!」コネコネ



穂乃果「ほっ!」ペタン




海未「よっ!」コネコネ



穂乃果「うぃっ!」ペタン









ひかり「・・・一体なんだっていうんだ?」




花陽「うわぁぁぁ・・・♡ごはんキラキラしてたねぇ・・・♡おもちだねぇ・・・♡」



にこ「・・・食べる気満々じゃない・・・」






穂乃果「凛ちゃんやってみる?」スッ



凛「やるにゃあ!」グッ



穂乃果「真姫ちゃんも!」



真姫「いいわよ・・・それよりなんで急にもちつきなの?」



希「在庫処分?」





穂乃果「違うよー!なんか考えてみたら学校のみんなになんのお礼もしてないなぁって」



絵里「お礼?」



穂乃果「うん!最終予選突破できたのってみんなのおかげでしょう?」


穂乃果「でも、あのまま冬休み入っちゃって、お正月になってーー」



ひかり「それでなんで餅なんだ?」



穂乃果「だって他に浮かばなかったんだもん!」



ひかり「ったく、本当に穂乃果らしいというか・・・」















凛「・・・よっーー」










亜里沙「わあぁぁぁ!あぶなぁぁぁい!!」タタタタタ



ガバッ



海未「わぁっ!」ドサッ




ひかり「亜里沙!?」







亜里沙「μ'sが怪我したら大変!!」



絵里「・・・亜里沙・・・」


絵里「・・・ふふっ!」





あははははは!




亜里沙「・・・?」



凛「叩こうとしてたわけじゃないにゃ」






















ひかり「ほら、手を出してみろ」つおもち




亜里沙「・・・おもち・・・?すらいむ・・・?」つおもち



花陽「食べてみて!ほっぺた落ちるから!」






亜里沙「・・・はむっ」パクッ


亜里沙「もぐもぐ・・・」




亜里沙「おいしい・・・!」パアァッ



穂乃果「えへへ♪」


















ミカ「おぉ!本格的ね!」スタスタ



ザワザワ



穂乃果「へいらっしゃい!」バッ!












穂乃果「はい!どうぞ!」つおもち



絵里「みんなの分ありますからねー!」






ことり「お醤油ときなこ、どっちがいい?」



花陽「並んで並んで〜!おもちは逃げないから〜!」







生徒1「わぁ・・・!すごい・・・!」



海未「・・・♪」つ最終予選突破記念メダル







にこ「せ〜の!」





にっこにっこに〜♪




カシャッ









亜里沙「これがきなこ・・・!きなくさい・・・!?」つきなこ餅





凛「かよちん太っちゃうからダメ!」ガシッ


花陽「お〜も〜ち〜!!」ジタバタ






ひかり「・・・・・」パクッ







穂乃果「・・・・・」ニコッ






















海未「みんな来てくれて良かったですね」



絵里「冬休み中なのにずいぶん集まったわね」



凛「みんなそんなにおもち好きだったのかなぁ?」



花陽「好きだよ〜おいしいもん♪」















穂乃果「きっと・・・みんな一緒だからだよ」



絵里「え?」


ひかり「というと?」



穂乃果「みんながいて、私たちがいて・・・だからだと思う!」











ひかり「まったく、穂乃果の言うことはいつも要領を得ないな・・・」
















ひかり「だが・・・不思議とわかる気がするよ」



穂乃果「えへへ♪」


























穂乃果「・・・ところでひかりちゃん」



ひかり「ん?どうした穂乃果?」










穂乃果「ツバサさんのことだけどさ・・・」



ひかり「綺羅がどうかしたのか?」




穂乃果「・・・今からでも会ってあげられないかな・・・?」


穂乃果「ツバサさん・・・今でもずっとひかりさんのことを待ってるよ?」



ひかり「綺羅が?一体どうしてーー」















にこ「はあぁ!?あんたあれからまだツバサと会ってないの!?」



ひかり「うぉっ?いきなりどうした?にこ?」



真姫「冗談でしょ?まさか本当に気づいてないの?」



ひかり「真姫まで・・・一体何がーー」






花陽「ひかりさん!早くツバサさんに会ってあげてください!」



ひかり「は?だからどうしてーー」



ことり「そうですよ!このままじゃツバサさんがかわいそう・・・!」



ひかり「えと・・・私が何か綺羅に悪いことーー」


ひかり「・・・まぁあいつの夢に協力できなかったのは悪いとは思っているがーー」














絵里「それがわかってるなら早く会いに行く!!」



ひかり「うぉっ・・・!?」



希「そうやね、それにひかりちゃんが悪いことをしてるのはそれだけやない、現在進行系で悪いことをし続けてるんよ?」



ひかり「だからそれは一体ーー」




















海未「うだうだ言わずに早く行くっ!!!」



ひかり「・・・!?あ・・・あぁ!」タタタタタ



凛「走るにゃー!」







タタタタタ・・・
















にこ「まったくー、何が"手のかかるやつが多い"よ?」



真姫「同感、ひかりのほうがよっぽど"手のかかるやつ"じゃない」





穂乃果「ごめんねー?手のかかる幼なじみで」







絵里「ひかりも、穂乃果には言われたくないでしょうけどね?」



穂乃果「あはは・・・」
































ーーとある公園ーー










キィ・・・キィ・・・







ツバサ「・・・・・」












ひかり「探したぞ?こんなところにいたのか」



ツバサ「・・・!」バッ!



ひかり「・・・また会えたな、綺羅」



ツバサ「・・・ひかりさん・・・」
















ツバサ「・・・どうしたの?今日も何かアドバイスを?」



ひかり「いや、そうではない、μ'sの連中に言われてな、"綺羅に会ってこい"と」



ツバサ「・・・そう・・・」


















ひかり「・・・綺羅、私はお前に謝らなければならない」



ツバサ「謝る・・・?」






ひかり「あいつらにあぁまで言われてまでお前に会ってこいと言われた理由をずっと考えていた」


ひかり「それで私は思ったんだ」
























ひかり「・・・綺羅、お前は私を恨んでいるんじゃないかってな」



ツバサ「・・・・・」











ひかり「お前も聞いたらしいな?私の3年前のこと」


ひかり「そう、私は仲間たちから選択の自由を奪ってしまった」


ひかり「私の不注意で、仲間たちから夢を奪ってしまった・・・」





ひかり「そうして私は仲間たちのもとから逃げ・・・自ら夢から逃げることを選んだ」




ツバサ「・・・・・」













ひかり「それからずっと私は怯えていた」


ひかり「私が関わることでその人の夢を壊してしまうことに・・・この3年間ずっと怯えて生きてきた」






ひかり「綺羅、一つだけ言わせてくれ」


ひかり「私はお前と一緒に夢を見るのが嫌なのではなくーー」


ひかり「お前の夢を壊してしまうのが嫌だったんだ」



ツバサ「・・・!」






ひかり「私の目の前で夢見る者の夢が壊れ、それに嘆くお前の姿を見たくなかった」


ひかり「私のせいでお前の夢を壊すようなことをしたくなかった」


ひかり「・・・もう二度と・・・あの3年前のようなことを繰り返したくなかった・・・!」



ツバサ「・・・・・」


















ひかり「だが・・・それも綺羅にとっては言い訳でしかないよな」


ひかり「どんな理由があろうとも、私が綺羅の差し出した手を払い、期待を裏切った事実に変わりはない」


ひかり「許してくれとは言わない、だがあえて言わせてほしい・・・」








ひかり「・・・すまなかった、綺羅・・・」



ツバサ「・・・・・」




























ツバサ「・・・ふっ・・・ふふふ・・・♪」



ひかり「・・・?何がおかしい?」







ツバサ「ホント、初めて会った時から全然変わらないわね、ひかりさん」


ツバサ「周りの人のことはまるでなんでも見透かしたかのように物を言うわりに、自分のことについてはどこまでも鈍いんだから」



ひかり「・・・何のことだ?」









ツバサ「ひかりさん、私が何でアイドルになりたかったかの理由、覚えてる?」



ひかり「"一人でも多くの人を笑顔にするため"だろう?忘れるものか」



ツバサ「そう、そしてA-RISEとして活動して、本当に多くの人を笑顔にすることができたわ」


ツバサ「ひかりさん、あなたのおかげでね」



ひかり「・・・私は何もーー」








ツバサ「でもね、ただ1人・・・たった1人だけ笑顔にできていない人がいるの・・・」



ひかり「・・・?」









ツバサ「ならひかりさん、どうして私があなたを誘ったか、その理由はわかる?」



ひかり「・・・?プロデューサーとして活動させれば役に立つと考えたからじゃないのか?」



ツバサ「・・・確かにそれもあるわ、あなたなら私の夢の助けになってくれると思っていたから」


ツバサ「けどそれだけじゃないの、むしろそんなことは口実でしかなかったわ」



ひかり「なんだと?」










ツバサ「3年前、事情は知らなかったけどねひかりさん、あなたが悩み苦しんでいることくらいなら私にもわかったわ」


ツバサ「私だって思っていたわ、目の前で苦しんでいる友達に何かしてあげられないかって」


ツバサ「でも何かしようにも、あなたは事情を話してくれなかったからね・・・」



ひかり「・・・・・」







ツバサ「・・・だから誘ったの、A-RISEに」



ひかり「・・・どうして?」






ツバサ「・・・私がアイドルになった理由は、みんなを笑顔にするため・・・」




ツバサ「見てくれたファンを笑顔にするためーー」


ツバサ「一緒にライブを成功させるため戦う仲間たちと笑顔でやり遂げるためーー」






ツバサ「そして・・・大切な友達の笑顔を取り戻すため・・・」











ツバサ「一緒に夢を追いかけて・・・一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に悩んで、一緒に成長してーー」


ツバサ「そうやってあなたの笑顔を取り戻せればと思ったの」




ツバサ「けどダメだった、あなたは最後まで私の手を取ってくれなかったからね・・・」


ツバサ「私は友達として、あなたに何もしてあげることができなかった・・・」


ツバサ「私では、あなたの笑顔を取り戻すことができなかった・・・!」



ひかり「・・・!」










ツバサ『・・・大切な友達と一緒にいたいと思うのは、そんなにおかしいことなの?』




ひかり「・・・綺羅・・・」







ツバサ「そしてあなたはμ'sの監督となり、私たちA-RISEの前に現れた」


ツバサ「あの時は本当に悔しかったわ、私たちA-RISEの誘いは何を言っても受け入れてくれなかったのに、どうしてμ'sにって・・・」



ひかり「・・・・・」








ツバサ「そしてμ'sはラブライブ!決勝の舞台まで勝ち進み、あなたの笑顔を取り戻した・・・」


ツバサ「私がどれだけ頑張ってもできなかったことを成し遂げた・・・」











ひかり「・・・!」








ツバサ「・・・・・」ポロポロ


ツバサ「・・・もう叶わないのね・・・大切な友達の笑顔を自分の力で取り戻すという夢は・・・」ポロポロ



ひかり「・・・綺羅・・・」






ツバサ「私には・・・目の前で苦しんでいる友達を笑顔にすることもできなかった・・・!」ポロポロ


ツバサ「私にはできなかったけど・・・μ'sにはあなたの笑顔を取り戻すことができた・・・!」ポロポロ


ツバサ「悔しいけど・・・あなたに必要だったのは私たちじゃなくて・・・μ'sだったってことなのね・・・!」ポロポロ



ひかり「・・・・・」







ツバサ「・・・・・」ポロポロ























ガバッ




ツバサ「・・・!」



ひかり「・・・・・」ポンポン



ツバサ「ひかり・・・さん・・・?」ポロポロ








ひかり「・・・すまなかった、ツバサ」


ひかり「あの時私の身勝手のせいでお前にそんな思いをさせてしまっていたとはな・・・」なでなで


ひかり「それを知っていたのなら・・・あの時意地など張らずにお前の手を取っておけば良かった」




ツバサ「・・・・・」ポロポロ







ひかり「ツバサ、だが勘違いしないでほしい」


ひかり「確かにμ'sは私にとって大切な仲間だ」


ひかり「だがお前たちA-RISEも私にとっては大切な親友だ」




ひかり「私にもう一度夢を見てみろと、手を差し伸べ続けてくれた大切な親友だ・・・!」




ツバサ「・・・!」ポロポロ








ひかり「・・・私はうれしいよ、私のことをこうまで想ってくれる友がいることが」








ツバサ「ひかりさん・・・!」ポロポロ












ひかり「ツバサ、私はお前の友であることを誇りに思う」





ひかり「・・・ありがとう、友よ」



ツバサ「・・・ッ!」ぎゅっ



ひかり「・・・・・」





























ひかり「・・・いつまでそこに隠れているつもりだ?」



ツバサ「・・・?」グスッ







あんじゅ「あ・・・あはは・・・」スッ


英玲奈「・・・やはり気づいていたか、ひかりさん」スッ



ツバサ「あんじゅ!?英玲奈!?」ビクッ!



















ひかり「・・・お前たちもだ、さっさと出て来い」


ツバサ「・・・!?」













穂乃果「えへへ・・・」



絵里「もう・・・だからやめた方がいいって言ったじゃない」



ツバサ「・・・ッ!」カーッ///




ことり「あはは・・・こんにちは・・・」



海未「申し訳ありません、ひかりの様子を見に来ただけだったはずなのに、盗み聞きする形になってしまって・・・」





ひかり「・・・趣味が悪いなお前たち」





凛「えへへ♪ごめんごめん♪」



真姫「わ・・・私はただみんなについて行っただけで・・・」



希「またまた〜♪真姫ちゃんもノリノリだったくせに〜♪」





ツバサ「・・・///」






花陽「2人とも誤解が解けてよかったです♪」



にこ「まったくー、世話が焼けるんだから」






ひかり「余計なお世話だ」









ツバサ「・・・コホン」


ツバサ「ごめんなさいねμ'sのみなさん、こんな見苦しところを見せてしまって」





英玲奈「意地を張り合っていた時の2人の方がよっぽど見苦しかったがな」


あんじゅ「ホント素直じゃないわよね〜♪」




ひかり「お前たちまで・・・」













ツバサ「・・・・・」



穂乃果「よかったですね、ツバサさん♪」



ツバサ「・・・えぇ、ありがとう穂乃果さん、あなたに相談してよかったわ」



穂乃果「えへへ♪お役に立ててよかったです♪」





















ツバサ「・・・ねぇ」



ひかり「ん・・・?」


μ's「・・・?」


























ツバサ「優勝しなさいよ!ラブライブ!!」



μ's「・・・!」



ひかり「・・・ふっ」









μ's「はいっ!!」
























ーー翌日 音ノ木坂学院 アイドル研究部部室ーー








穂乃果「・・・"キャッチフレーズ"?」



花陽「はい、出場チームはこのチーム紹介ページにキャッチフレーズをつけられるんです」



ひかり「売り出し文句ってとこか?」



花陽「そうですね、例えばーー」カタカタ








"恋の小悪魔"





"はんなりアイドル"





"With 優♡"








絵里「・・・なるほど、みんな考えてるわね」



希「当然ウチらもつけておいた方がええってわけやね」



花陽「はい、私たちμ'sを一言で言い表すような・・・」





ひかり「μ'sを一言で・・・か」



ことり「なかなか難しいよね、9人性格は違うし・・・一度に集まった訳でもないし・・・」



凛「でも、優勝したいって気持ちはみんな一緒にゃ!」



ひかり「とは言ってもな・・・」



















穂乃果「・・・・・」



海未「・・・?穂乃果?」
























ほのママ『穂乃果〜』ガラガラッ



穂乃果『ん?』








ほのママ『これ、昨日あんた手袋濡らして帰って来たでしょう?』つ手袋



穂乃果『・・・ありがとう!』パシッ




















ヒデコ『おはよう、はいこれまとめた書類』



穂乃果『ごめんねー、まだ冬休み中なのに・・・』



ミカ『どうせヒマしてたからいいわよ』



ひかり『ありがたいことだ、すまないなお前たち』







ミカ『それより、ラブライブ!がんばってね!』



穂乃果『うん!』




















ツバサ『・・・ねぇ』



ひかり『ん・・・?』


μ's『・・・?』


























ツバサ『優勝しなさいよ!ラブライブ!!』




















穂乃果「・・・・・」ニコッ



ひかり「穂乃果?どうした?」










穂乃果「ううん、もう決まってるよ」



にこ「はぁ?何がよ?」



穂乃果「μ'sを一言で言い表す・・・最高のキャッチフレーズ!」



真姫「何なのよ?その最高のキャッチフレーズって?」










穂乃果「まぁ見ててよ♪」カタカタ



ひかり「・・・?」






























ーー数日後 UTX前ーー





ツバサ「・・・・・」スタスタ














ひかり「よぉ」



ツバサ「・・・?ひかりさん?」








ひかり「また会えたな、親友」



ツバサ「・・・ふふっ♪確かに最近よく会うわね♪」




ひかり「お前も見に来たのか?ラブライブ!決勝戦へ出場するスクールアイドルたちを」



ツバサ「・・・まぁね」
















ひかり「・・・ツバサ、お前はμ'sの原動力となる思いが知りたくて穂乃果に訊ねたそうだな?」



ツバサ「・・・えぇ、ハッキリさせたかったのよ、私たちA-RISEが"どんな想い"の前に敗れたのか・・・」









ひかり「実のところ今まで私もはっきりした答えまではわからなかった」



ツバサ「ひかりさんでもわからなかったの?」











ひかり「あぁ、だが私の幼なじみが答えを出してくれたよ」


ひかり「ツバサ、今日ここでその答えがわかるだろう」



ツバサ「・・・?」









ひかり「お、始まったぞ」スッ



ツバサ「・・・・・」クルッ














No.8 いばねばっ娘


"Song and Dance Dream"





No.9 れもんみるく


"甘さとすっぱさの化学反応"





No.10 9RANE


"色の架け橋"










ツバサ「これは・・・」



ひかり「決勝戦出場スクールアイドルとそのキャッチフレーズの紹介だ」








ひかり「・・・そしてツバサ、あれを見てみろ」



ツバサ「・・・!」





ひかり「・・・あれが答えだ」





























No.11 μ's


"みんなで叶える物語"





ツバサ「・・・・・」



ひかり「・・・・・」クルッ



スタスタ





















ツバサ「・・・・・」








ツバサ「・・・・・」ニコッ
















ひかり「・・・ふっ」スタスタ





































♯27 report1 綺羅 ツバサ 追記「親友」fin


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