ラブライブif 第6話
!注意!
オリジナルキャラ有り
オリジナルの設定有り
設定の一部変更有り
非公式の情報の抜粋
基本アニメ版設定を軸に展開
ネタバレ有り
"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り
"おまけ"は著しくイメージを崩す可能性有り
以上、よろしければお付き合い下さい。
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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール
年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80
好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも
備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染
冷静沈着な性格の持ち主
外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生
相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある
制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用
男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している
人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」
彼女の目は常に物事の核心を見抜いている
A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である
幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた
西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘
小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている
中学生時代になんらかのトラブルがあったのか、それ以来他人はおろか、幼馴染の穂乃果とさえ距離を置こうとする節が見られるが、その理由を知る者は少ない
講堂でのファーストライブで、静まりかえっていたステージの中であろうとも精一杯輝こうとしていたμ'sの姿を見て、彼女たちを応援することを決意したが・・・?
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ーー穂むらーー
穂乃果「行ってきま〜す!」
ひかり「行ってきます、絹穂さん」
ほのママ「行ってらっしゃい、気をつけてね」
穂乃果「でねー!そこで海未ちゃんがねーー」テクテク
ひかり「そりゃ災難だったなぁーー」スタスタ
女子生徒「・・・!」
ひかり「む・・・」
穂乃果「・・・?」
女子生徒「あ・・・あの!北河ひかりさん・・・だよね?」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「ん?ひかりちゃんの知り合い?」
女子生徒「あ・・・あのね!あの時のことで話がーー」
ひかり「・・・・・」スタスタスタスタ
女子生徒「あ・・・」
穂乃果「え・・・?ひかりちゃん!どこ行くのさ!?」
ひかり「・・・・・」スタスタ
穂乃果「ちょ・・・待ってよぉ!ひかりちゃ〜ん!」タタタタタタ
女子生徒「・・・・・」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「もうひかりちゃん!どうしちゃったの一体?」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「さっきの子、ひかりちゃんの知り合いなの?音ノ木坂の制服じゃなかったけど・・・」
ひかり「・・・あれは中学時代の部活仲間だ・・・」
穂乃果「そうなの?だったら何であの子から逃げたの?話したいことだってあったみたいだったのに」
ひかり「・・・私に彼女たちと顔を合わせる資格はない」
穂乃果「え・・・どうしてーー」
ひかり「彼女たちの夢を壊してしまったのは私なのだから・・・」
穂乃果「ひかり・・・ちゃん?」
ひかり「・・・私は・・・厄病神だからな・・・」
♯6 report6 小泉 花陽
ーー1年生教室ーー
花陽「・・・・・」
花陽(・・・どうしよう・・・)つチラシ
女子生徒1「ねぇねぇ!早く部活行こ!部活!」
女子生徒2「あ、うん!今行くよ!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
花陽「・・・・・」
女子生徒2「オッケー!お待たせ!」
女子生徒1「もう!遅いよぉ!早く行こ!」
女子生徒1「あ、小泉さん!また明日ね!」
花陽「ぁ・・・うん・・・///」
スタスタスタスタ
花陽「・・・・・」
花陽(・・・無理だよね・・・こんなんじゃ・・・)
ーー翌日 音ノ木坂学院 アルパカ小屋前ーー
白アルパカ「・・・・・」モシャモシャ
ことり「ふあぁぁぁぁぁっ♪」
ことり「ふぇぇぇ・・・♪」
穂乃果「ことりちゃん最近毎日ここにくるよねぇ・・・」
海未「急にハマったみたいです」
ひかり「なんでまたアルパカなんだ?」
穂乃果「さぁ・・・?」
穂乃果「ねぇチラシ配りに行くよー」
ことり「あとちょっとぉ♪」
穂乃果「もう・・・」
海未「5人にして部として認めてもらわなくては、ちゃんとした部活はできないのですよ?」
ことり「んー、そうだよねぇ・・・」
ひかり「・・・聞いちゃいないな・・・」
穂乃果「かわいい・・・かなぁ?」
茶アルパカ「・・・ッ!」キッ!
穂乃果「うっ!?」ビクッ!
海未「わっ!?」ビクッ!
ひかり「・・・・・」
ことり「えぇ!?かわいいと思うけどなぁ、首のあたりとかフサフサしてるし♪」サワサワ
白アルパカ「メェー」
ひかり「・・・そりゃよかったな」
穂乃果「ひかりちゃんはどう思う?」
ひかり「どうも何も、私は昔から子供と動物には好かれないからな、何とも言えん」
ことり「はぁ・・・幸せぇ・・・♪」サワサワ
ひかり「おい南・・・!」
穂乃果「ことりちゃんダメだよぉ!」
海未「あ・・・危ないですよ!」
ことり「大丈夫だよーー」
白アルパカ「・・・」ペロン
ことり「ふぁっ・・・!?」
穂乃果「ことりちゃん!」
ことり「ふあぁぁぁぁぁっ!」ペタン
海未「あぁ・・・どうすればーー」
海未「はっ!ここは一つ弓でーー」
ひかり「ダメに決まってるだろ!」
茶アルパカ「ブルルルルッ!!」グワッ!
海未「ひっ!」
穂乃果「ほら!変なこと言うから!」
花陽「・・・・・」スタスタスタ
ひかり「・・・ん?」
花陽「よ〜しよし、えへへ♪」なでなで
茶アルパカ「・・・・・」
ことり「ふぇぇぇ・・・」
穂乃果「大丈夫?ことりちゃん」
ことり「う、うん・・・嫌われちゃったかなぁ・・・?」
花陽「ぁ・・・平気です、楽しくて遊んでただけだと思うからーー」
花陽「あ・・・お水・・・」カチャカチャ
スタスタスタ
ひかり「手慣れているな」
花陽「・・・!」
花陽「わ、私・・・飼育委員なので・・・」
ひかり「・・・小泉花陽だな?」
花陽「へ・・・!?」
穂乃果「おぉ!ライブに来てくれた花陽ちゃんじゃない!!」
花陽「え・・・?ぁ・・・いえーー」
ことり「駆け付けてくれた1年生の!」
花陽「は・・・はい・・・」
ひかり「そうだ、μ'sのライブ初めての観客、伝説の始まりを見届けた者の一人だ・・・なんてな」
穂乃果「ねぇ!あなた!」ガシッ!
花陽「は、はい?」
穂乃果「アイドルやりませんか?」ニコッ
花陽「・・・!」
ひかり「いきなり過ぎだろ穂乃果」
穂乃果「でも少しくらい強引に頑張らないとーー」
花陽「あ・・・あの・・・」
穂乃果「・・・?」
花陽「私・・・向いてないですから・・・」
ひかり「ん・・・?」
凛「か〜よち〜ん!早くしないと体育遅れちゃうよ〜!」
花陽「あ・・・!失礼しますっ!」ペコッ タタタ
花陽「行こ・・・!」タタタ
凛「・・・?」ペコッ タタタ
海未「私たちも早く戻りましょう」
ことり「そうだね」
穂乃果「うん・・・」
ひかり「・・・・・」
ーー1年生教室ーー
先生「じゃあまた明日」
生徒たち「はーい」
花陽「・・・・・」
凛「かーよちん!」
花陽「ぁ・・・」
凛「決まった?部活」
花陽「あ・・・えと・・・明日・・・決めようかな・・・」
凛「そろそろ決めないとみんな部活始めてるよー?」
花陽「う、うん・・・」
花陽「え、えと・・・凛ちゃんはどこ入るの・・・?」
凛「凛は陸上部かな〜?」
花陽「陸上・・・かぁ・・・」
凛「あ!もしかしてーー」スタスタ
花陽「・・・?」
凛「スクールアイドルに入ろうと思ってたり?」
花陽「うぇっ!?そ、そんなこと・・・ない・・・」モジモジ
凛「ふーん、やっぱりそうだったんだねぇ」
花陽「そんなこーー」
凛「ダメだよかよちん、嘘つくとき必ず指合わせるからすぐわかっちゃうよ〜」
花陽「・・・・・」
凛「それにさ、かよちん昔からアイドルになりたいって言ってたでしょ?」
花陽「う・・・うん、でもーー」
凛「ん?」
花陽「私じゃ・・・アイドルなんて・・・」
凛「かよちんそんなにかわいいんだよ?やったら絶対人気出るよ〜」
花陽「そう・・・かな・・・?」
凛「そうそう!それにやりたいって思うならやってみなきゃきっと後悔するよ」
花陽「・・・・・」
凛「・・・凛にはアイドルなんて似合わないしよくわからないけど、何か手伝えることがあったら言ってね!」
花陽「え・・・?」
凛「もしかよちんがアイドルになったら、凛がずっと応援してあげるから!」
花陽「う・・・うん、ありがとう・・・」
凛「さぁ、帰ろ?」
花陽「あ・・・えと、今日はちょっと用事があるから凛ちゃんは先に帰ってて?」
凛「そうなの?わかった!じゃあまた明日!」
花陽「うん、また明日」
ーー穂むらーー
花陽(・・・お母さんにお土産頼まれてたんだよね)
ガラガラ
穂乃果「あ!いらっしゃいませ〜!」
花陽「あ・・・」
穂乃果「あ・・・」
花陽「先輩・・・?」
ひかり「どうかしたのか穂乃果?」スタスタ
花陽「ぁ・・・」
ひかり「ん?小泉か?」
穂乃果「いらっしゃい!」
花陽「お、お邪魔します・・・」
穂乃果「私店番あるから上でちょっと待ってて」
ひかり「私が案内しよう、上に園田もいる」
花陽「は・・・はい」
ひかり「驚いたか?穂乃果はこの店、穂むらの主人の娘なんだ」スタスタ
花陽「そうだったんですね・・・」トコトコ
ひかり「私は穂乃果の幼なじみでな、店の手伝いも何度か頼まれたものだよ」
花陽「へぇ・・・」
ひかり「さぁこっちだーー」
ラーンララーンララー♪
花陽「え・・・?」
ひかり「ん?」
ガラッ
ララララーン♪
バッ!
バッ!
海未「じゃあぁぁーん♪ありがとー♪」フリフリ
ガラガラ
海未「・・・あ・・・///」
花陽「えと・・・お邪魔してます・・・」
ひかり「・・・何やってんだよ?」
海未「あ・・・ああぁぁぁ・・・!///」
海未「・・・・・///」
花陽「ご・・・ごめんなさい・・・」
ひかり「大丈夫だ、小泉が気にすることじゃない」
穂乃果「こっちこそごめん、でも海未ちゃんがポーズの練習してるなんてー」クスクス
海未「・・・!」
ひかり「熱心なのはいいことだがな」
海未「ほ、穂乃果たちが店番でいなくなるからですっ!」
花陽「あ・・・あのーー」
ガラガラ
ことり「お邪魔しまーす」
ことり「ん?」
花陽「お、お邪魔してますっ・・・!」
ことり「え!?もしかして本当にアイドルに!?」
ひかり「たまたま店に来たから案内しただけだ」
穂乃果「うん、せっかくだからご馳走しようと思って」
穂乃果「"穂むら名物ーー穂むらまんじゅうーー"略して"ほむまん"!美味しいよ」
ひかり「あぁ、私も保証しよう」
ことり「穂乃果ちゃん、パソコン持ってきたよ」
穂乃果「ありがとう!肝心な時に限って壊れちゃうんだー」
海未「それでありましたか?動画は?」
ことり「まだ確かめてないけど、多分ここにーー」カタカタ
穂乃果「あったぁ!」
ひかり「本当か?」
♪ 挿入歌 START:DASH!! 穂乃果 ことり 海未 ver ♪
穂乃果「わあぁぁぁ♪」
花陽「・・・・」
ことり「誰が撮ってくれたのかしら?」
ひかり「あの3人じゃないな、取り急ぎだったからカメラの使い方までは教えていない」
海未「すごい再生数ですね」
穂乃果「こんなに見てもらったんだぁ・・・」
花陽「・・・・・」ジーッ
ひかり「ん?小泉、そこだと見づらくないか?」
花陽「・・・・・」ジーッ
ことほのうみ「・・・・・」
ひかり「・・・ふっ」
花陽「・・・・・」ジーッ
海未「小泉さん!」
花陽「・・・!は、はいっ!?」
穂乃果「スクールアイドル、本気でやってみない?」
花陽「えっ!?でも・・・私ーー」
ひかり「"向いていない"とでも言いたいのか?」
花陽「・・・!」
海未「私だって人前に出るのは苦手です、向いているとは思えません」
ことり「私も歌を忘れちゃったりするし、運動も苦手なんだ」
穂乃果「私はすごいおっちょこちょいだよ!」
ひかり「自慢気に言うことか?」
花陽「・・・・・」
ひかり「どうだ?意外だったか?」
花陽「・・・でもーー」
ことり「プロのアイドルなら私たちはすぐに失格・・・」
ことり「でもスクールアイドルなら、やりたいって気持ちを持って、自分たちの目標を持ってーー」
ことり「やってみることができる!」
花陽「・・・・・」
ひかり「私たちの活動はあくまで部活だ、かしこまる必要はない」
海未「それがスクールアイドルだと思います」
穂乃果「だからやりたいって思ったらやってみようよ!」
海未「もっとも練習は厳しいですが」
穂乃果「海未ちゃんっ」
海未「あ・・・失礼・・・」
花陽「・・・・・」
穂乃果「ゆっくり考えてみて答え聞かせて」
ことり「私たちはいつでも待ってるから」
花陽「・・・・・」ニコッ
花陽「今日はありがとうございました・・・」
ひかり「礼を言われるようなことじゃない、私たちとしても少しでも小泉のためになったなら良かったと思っている」
ひかり「夜道は危険だ、気をつけて帰るといい」
花陽「はい」
ひかり「あぁそうだ!」
花陽「・・・はい?」
ひかり「これ、土産を買いに来たんだろう?持っていけ」ガサッ
花陽「えっ?」
ひかり「これだけしか用意できなかったが許してほしい」
花陽「あの・・・でもお金ーー」
ひかり「それなら私が払っておいたから心配ない、持っていってくれ」
花陽「いや・・・そんなの悪いです・・・!」
ひかり「遠慮しないでくれ、小泉と少しでも仲良くなれた記念だ」ガサッ
花陽「ご・・・ごめんなさい」
ひかり「・・・そこは謝るんじゃなくて"ありがとう"って言って欲しかったなぁ」
花陽「あ・・・」
ひかり「まぁいいさ、返事を待っているぞ」
ひかり「・・・また会おう」
花陽「・・・はい」
花陽「・・・ありがとう・・・」
ーー翌日 1年生教室ーー
花陽「・・・・・」
花陽(やりたいって思ったらやってみる・・・そうだよね・・・!)
先生「じゃあ次を・・・小泉さん」
花陽「え?は、はい?」
先生「読んで?」
花陽「は、はい」ガタッ
花陽「"遠い山から"この一文が示す吉郎の気持ちはーー」
花陽「い・・・一体なんd・・・!」
花陽「・・・!///」バッ!
クスクス クスクス
先生「はーいそこまで」
花陽「は・・・はい・・・」ガタッ
凛「・・・・・」
真姫「・・・・・」
ーー放課後 中庭ーー
花陽「・・・・・」
ひかり「よぉ」スタスタ
花陽「ぁ・・・」
ひかり「また会えたな、小泉」
花陽「あ・・・あの、今日は部活ないんですか・・・?」
ひかり「いや、あいつらなら屋上で練習してるはずだ」
花陽「そう・・・ですか・・・」
ひかり「どうした?元気ないな?」
花陽「うぇっ!?そ、そんなこと・・・ない・・・です・・・」モジモジ
ひかり「隠すことはない、目を見ればわかるさ」
花陽「・・・・・」
ひかり「自分がついた嘘にも自信がないらしいな、指を合わせる仕草が物語っている」
ひかり「何があったか聞かせてくれないか?」
花陽「・・・私、やっぱり無理なんです・・・」
ひかり「・・・何がだ?」
花陽「私には・・・何もないんです、背もちいさくて、声もちいさくてーー」
花陽「弱虫で・・・泣き虫で・・・」
花陽「得意なことなんて何もなくて・・・」
ひかり「・・・・・」
花陽「でもそんな私でも、アイドルになりたいって夢はずっと忘れられなくて・・・」
ひかり「ん?そうだったのか?なら話は早いじゃないか」
花陽「・・・・・」
ひかり「私たちがお前の目指すアイドル像にあっているかはわからんが、もし共に活動してくれるなら歓迎ーー」
花陽「無理なんですよ・・・!」
ひかり「・・・なぜだ?」
花陽「・・・みんなと違って何の取り柄もない私なんかがアイドルになったって、みんなに笑われるだけですよ・・・」
花陽「みなさんと同じ場所に立てる訳ありません・・・」
花陽「私なんか・・・誰も見向きもしてくれるはずなんて・・・ない・・・」
ひかり「・・・・・」
花陽「・・・・・」
ひかり「はぁ・・・小泉」
花陽「・・・?」
ひかり「なんでお前がアイドルになれないのかよくわかったよ」ガタッ
花陽「そう・・・ですよね・・・だってーー」
ひかり「それは、お前がお前自身をしっかり見てやろうとしないからだ」
花陽「・・・え・・・?」
ひかり「さっきから聞いていればお前はずっとそうだ」
ひかり「自分なんかなんの取り柄もない、自分なんかアイドルになれる訳がない、自分なんか誰にも見向きもされない・・・」
ひかり「自分なんか、なんかなんかなんかと・・・」
花陽「え・・・えと・・・」
ひかり「お前は自分の良さを見ようとしない、だから前に進むことができない」
ひかり「お前の邪魔をしている敵は他でもない、お前自身だ」
花陽「・・・・・」
ひかり「それとお前、自分はみんなと違って何も取り柄がないと言ったな?」
花陽「・・・はい」
ひかり「ならお前は誰がほかの誰かに成り代わりたいとでも思っているのか?」
花陽「え・・・?えと・・・」
ひかり「例えばそうだな・・・お前の目に穂乃果はどう映った?」
花陽「そう・・・ですね・・・とても元気があって、一生懸命で・・・見ていると私も元気な気分になりますね・・・」
ひかり「確かにそのとおりかもしれない」
ひかり「だがあれはあれで普段は気が抜けていてやる気がないところもある、今朝も練習があるってのに寝坊して園田にこっぴどく叱られていたよ」
ひかり「それに穂乃果自身も言っていたな、"私はすごいおっちょこちょいだよ!"ってな」
花陽「は・・・はぁ・・・?」
ひかり「なら小泉、私はどう映った?」
花陽「えと・・・凛としてて、厳しそうだけどどこか優しくて・・・なんだか・・・かっこいい・・・です・・・///」
ひかり「っ・・・!そ、そうはっきり言われると少し気恥ずかしいな・・・///」
花陽「・・・・・///」
ひかり「コホン・・・だが私もいちいち物事を悪く考えてしまうところがあってな、いつもあと一歩を踏み切ることができない」
ひかり「そこを行くと、私はなかなか似た者同士なのかもしれんな」
花陽「・・・・・」
ひかり「人間自分が完璧だと思ってるやつなんて少ない、何かしらの欠点、短所を持っているもんだ」
ひかり「誰かに憧れるのは結構だが、誰かに成り代わりたいなんてのは考えるだけ無駄だ」
花陽「は・・・はい・・・」
ひかり「なら改めて聞くが、自分はどう映ってるんだ?小泉」
花陽「・・・私なんて・・・ダメですよ・・・なんの取り柄もないしーー」
ひかり「・・・私から見れば容姿は間違いなく良い、平均より遥かに高いだろうな、小泉はかわいいと思うぞ」
花陽「へっ・・・!?///」
ひかり「それに小泉みたいに一見臆病なやつは、見方を変えれば控えめ、慢心しないという印象になる」
ひかり「周りから見ればその態度は悪い印象を与えにくい」
ひかり「小泉に他の人間の意見を聞くことができる素直さがあれば、それらを受け止めて前に進むことができるだろう」
ひかり「もっとも私が見る限り、小泉はその素直さは持ち合わせているようだしな」
花陽「え・・・えとーー」
ひかり「どうだ?控えめ、慢心がない、素直・・・私はこれだけお前の良いところを出すことができたが?」
花陽「で・・・でも・・・やっぱり私なんてーー」
ひかり「はぁ・・・」
ひかり「・・・・・」なでなで
花陽「ぴゃあっ!?///」
ひかり「あぁすまない、驚かせてしまったな」
花陽「どど・・・どうしたんですか?いきなり・・・///」
ひかり「いや・・・おかしな話だが、お前の仕草や態度を見ていたら不思議と頭をなでて慰めてしまいたくなってしまってな」
花陽「???」
ひかり「あ・・・すまない、不快にさせてしまったなら謝る」
花陽「い・・・いえ、嫌では・・・なかったです・・・」
ひかり「そうか・・・よかった」
花陽「えへ・・・♪」
ひかり「だが本当におかしな話、相手にそう思わせる、そんな感情を抱かせるというのも小泉の才能だと私は思うぞ」
花陽「才・・・能・・・?」
ひかり「そう、相手に愛おしいと思わせてしまう仕草や態度・・・私にはとても真似できる代物じゃない、小泉にしかできないことだろう」
ひかり「だからお前は誰かに成り代わる必要など一切ない」
ひかり「お前自身の魅力を認め、それを磨き、自分自身を作り上げる・・・」
ひかり「それができれば充分、100点満点だ」
花陽「・・・・・」
ひかり「だから小泉、あとはそれができるように、お前自身があと一歩を踏み出すことができるかどうかだ」
花陽「わ・・・私ーー」
真姫「何してるの?」スタスタ
ひかり「ん・・・?」
花陽「え・・・?」
ひかり「西木野か」
真姫「・・・あなた声は綺麗なんだから、あとはちゃんと大きな声を出す練習するだけじゃないの?」
花陽「え・・・?」
ひかり「ほぅ・・・西木野、よくそこまで見ていたな」
真姫「べ・・・別に私はそんなーー」
真姫「と・・・とにかくやりたいって思ったならやればいいじゃない、ただそれだけのことでしょ?」
花陽「でも・・・」
真姫「はぁ・・・」
すぅ・・・
真姫「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜」
ひかり「ん・・・?」
真姫「はい」
花陽「え・・・?」
真姫「やって」
花陽「え・・・えとーー」
ひかり「なるほどな・・・ほら、やってみろ」
花陽「・・・・・」
花陽「♪〜・・・♪〜・・・♪〜ーー」
真姫「もっと大きく!ほら立って!」
花陽「は・・・はい!」ガタッ
真姫「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜」
花陽「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜」
ひかり「・・・・・」
真姫「一緒に!」
まきぱな「♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜・・・!」
花陽「・・・!」
真姫「ね?気持ちいいでしょ?」
花陽「・・・うん・・・!」
花陽「楽しい・・・!」ニコッ
真姫「・・・!///」ドキッ
ひかり「・・・ふっ」
ひかり「さて小泉、ここまで来たらあと足りないものは一つだけだ」
花陽「え・・・?」
ひかり「お前に足りないのは"あと一歩踏み出す勇気"だ」
花陽「・・・・・」
ひかり「大事な選択を前にして思い悩むのは結構、だが一つだけ言わせてもらおう」
ひかり「"常に自分の道を決めるのは、周りの人間や状況ではなく、自分自身の意思であるべき"だ」
ひかり「もし自分自身の意思に反した答えに向かって進めば、どんな形だろうが自分に悪い意味で返ってくることになる」
真姫「・・・・・」
ひかり「・・・西木野、お前もな」
真姫「わ・・・私は別に関係ないでしょ!?」
ひかり「・・・そうは思わんがな」
花陽「自分の・・・意思・・・」
凛「か〜よち〜ん!」タタタタタ
花陽「あ、凛ちゃん・・・」
真姫「・・・?」
ひかり「・・・・・」
凛「西木野さん?どうしてここに?」
花陽「励ましてもらってたの」
ひかり「あぁ・・・西木野、お前小泉のことをよく見ていたんだな」
真姫「わ・・・私は別にーー」
凛「それより今日こそ先輩のところに行って、アイドルになりますって言わなきゃ!」
花陽「え・・・?え!?な・・・何の・・・話?」
凛「今更とぼけなくていいから!これ忘れ物!」つチラシ
花陽「・・・!」
凛「ほら、かよちん早く!」
花陽「え・・・えとーー」
真姫「そんな急かさないほうがいいわ、もう少し自信をつけさせてからでもーー」
凛「何で西木野さんが凛とかよちんの話に入ってくるの!?」
ひかり「・・・・・」
真姫「ッ・・・!別に!歌うならそっちのほうがいいって言っただけ!」
凛「かよちんはいつも迷ってばっかりだから、パッと決めてあげたほうがいいの!」
真姫「そう?そんなふうには見えなかったけど?」
花陽「あの・・・ケンカはーー」
凛「・・・!」
真姫「・・・!」
花陽「ぁ・・・ぁぁ・・・!」ブルブル
花陽「だ・・・誰かーー」
ひかり「まぁ待て2人とも」
凛「・・・?あなたは?」
真姫「あんた・・・」
花陽「・・・!」
ひかり「・・・星空 凛だな?」
凛「は・・・はい!」
ひかり「彼女も・・・西木野も小泉のことを思って、自分なりに小泉のためになるであろう意見を出してくれているんだ」
ひかり「それを"お前には関係ないから引っ込んでいろ"というのはあんまりじゃないのか?」
凛「え・・・!?り・・・凛、そんなつもりじゃーー」
ひかり「・・・言葉には気をつけろ、あと他人の意見もちゃんと聞いてやれ」
ひかり「それと西木野」
真姫「・・・何よ?」
ひかり「お前の意見も正しいと思うが、私は星空の意見に賛成だ」
ひかり「小泉の場合自信も何も、すでに持つべき物を持っている」
ひかり「それでもなお踏み出すことができないのであれば、どれだけ自信をつけさせてもその一歩を踏み出すのは難しいかもしれん」
ひかり「この際無理にでも踏み出す状況を作るというのは間違っていないかもしれないな」
凛「・・・・・」
真姫「・・・・・」
花陽「・・・・・」
ひかり「・・・何にせよ、あいつらと話をつける必要がありそうだな」
凛「・・・かよちん行こ!先輩たち帰っちゃうよ!」ガシッ
花陽「え・・・!?で、でも・・・」
真姫「あ!ちょっとーー」
ひかり「まぁ落ち着け、それには及ばん」
凛「え?」
ひかり「ちょっと待ってろ」ピッピッピッ
ひかり「・・・あぁ園田か?」
ひかり「あぁ、さっき練習が終わり次第解散していいと言ったが、私がそっちに戻るまで待っていろ、話がある、わかったな?」ピッ
ひかり「これで大丈夫だ」
凛「あなたは・・・一体?」
ひかり「・・・何てことはない、スクールアイドルグループ μ's のプロデューサー、北河 ひかりだ」
凛「ほぇ〜・・・?」
ひかり「さて・・・舞台は整った、さぁ行こう小泉」パシッ
花陽「あ・・・///」
ひかり「・・・あとはお前次第だぞ?」
花陽「・・・・・」
ひかり「行くぞ、お前たちも一緒に来てくれ」スタスタ
凛「あ・・・は、はい!」タタタタタ
真姫「あ・・・あんたに言われなくても・・・!」タタタタタ
花陽(・・・私次第・・・だよね・・・)
ーー屋上ーー
ガチャッ
ひかり「よぉ」
穂乃果「あ!ひかりちゃん!遅いよぉ!」
ひかり「すまない、客人の説得に時間がかかってな」
海未「客人?」
凛「かよちんいつまで隠れてるの〜!?」
花陽「・・・・・」コソッ
ことり「あ!花陽ちゃん!」
穂乃果「どういうこと?ひかりちゃん?」
ひかり「まぁ一応説明するとだなーー」
ことり「つまり・・・メンバーになるってこと?」
凛「はい!かよちんはずっとずっと前からアイドルやってみたいと思ってたんです!」
真姫「そんなことはどうでもよくて、この子は結構歌唱力あるんです」
凛「どうでもいいってどういうこと!?」
真姫「言葉どおりの意味よ」
花陽「あ・・・あの・・・」
ひかり「お前ら・・・小泉の背中を押すのは結構だが、お前らが喧嘩することじゃないだろうに・・・」
花陽「・・・・・///」モジモジ
ひかり「どうした?まだ迷っているのか?」
花陽「・・・ッ!」
凛「もう!いつまで迷ってるの!?絶対やったほうがいいのっ!!」
真姫「それには賛成」
花陽「・・・・・」
真姫「やってみたいって気持ちがあるならやってみたほうがいいわ」
花陽「で・・・でもーー」
真姫「さっきも言ったでしょ?声出すなんて簡単、あなただったらできるわ」
凛「凛は知ってるよ?かよちんがずっとずっとアイドルになりたいって思ってたこと!」
花陽「凛ちゃん・・・」
花陽「西木野さん・・・」
真姫「・・・・・」ニコッ
ひかり「・・・いい友達を持ったな、小泉」
ひかり「さぁ、あとはお前次第」
花陽「北河・・・先輩・・・」
花陽「ぇ・・・えっと・・・私・・・小泉ーー」
トンッ
花陽「ぁ・・・!」
花陽「・・・・・!」クルッ
凛「・・・・・」ニコッ
真姫「・・・・・」ニコッ
ひかり「・・・・・」ニコッ
花陽「ッ・・・!」ツーッ
花陽「・・・!」クルッ!
花陽「私!小泉 花陽と言います!」
花陽「1年生で、背も小さくて、声も小さくて・・・人見知りでーー」
花陽「得意なものも何もないです・・・!」
花陽「でも・・・でも・・・!アイドルへの思いは誰にも負けないつもりです!」
花陽「だからーー」
花陽「μ'sのメンバーにしてくださいっ!!」
穂乃果「こちらこそ!」
花陽「・・・!」
サッ
穂乃果「よろしく!」
花陽「・・・・・!」ポロポロ
パシッ
穂乃果「・・・・・!」
花陽「・・・・・!」
ひかり「ふっ・・・」スタスタ
凛「ん・・・?」
真姫「あんた・・・」
ひかり「"やってみたいって気持ちがあるならやってみたほうがいい"か・・・」
真姫「・・・!」
ひかり「次は、お前たち2人の口からも聞きたいものだな」
凛「え?」
ひかり「・・・また会おう」スタスタ
ガチャッ バタン
真姫「・・・・・」
ことり「それで?2人は?」
ことり「2人はどうするの?」
まきりん「え?どうするってーー」
まきりん「え!?」
海未「まだまだメンバーは、募集中ですよっ!」サッ
ことり「うんっ♪」サッ
まきりん「・・・!」
ーー翌日 神田明神ーー
スタスタ
ひかり「お?・・・また会えたな」
凛「あ!プロデューサー先輩!おはようございま〜す!」
ひかり「あ?あぁ・・・名前は教えたはずなんだがな・・・」
真姫「・・・・・」
ひかり「まさかあの場で2人とも加入したとは思わなかった、私よりあいつらのほうがスカウトに向いているのかもな」スタスタ
真姫「な・・・何よ?」
ひかり「・・・できればお前の口から聞きたかったが・・・残念だったよ」
真姫「・・・!ふんっ!///」プイッ
ひかり「ふっ・・・」
凛「・・・?」
凛「あ・・・か〜よち〜ん!」フリフリ
クルッ
花陽「おはよう!」
凛「あ・・・あれ!?メガネは!?」
花陽「・・・コンタクトにしてみたの・・・」
花陽「変・・・かな?」
凛「ううん!ぜんっぜんかわいいよ!すっごく!」
真姫「へぇ、いいじゃない」
ひかり「そうだな」
花陽「あ、西木野さん、北河先輩もーー」
真姫「・・・ねぇ」
真姫「メ・・・メガネとったついでに・・・名前で呼んでよ」
りんぱな「え?」
真姫「私も名前で呼ぶから・・・」
真姫「花陽・・・凛・・・///」
りんぱな「・・・!」
ひかり「ふっ・・・おもしろい絡め方だな西木野」
真姫「ッ・・・!」
ひかり「・・・私も名前で呼んだほうがいいか?」
真姫「・・・!」キッ!
ひかり「ふふっ、冗談だ」
りんぱな「・・・・・」コクッ
花陽「真姫ちゃん!」
凛「真姫ちゃ〜ん!真姫ちゃん!真姫ちゃん!真姫ちゃ〜ん!」ピョンピョン
真姫「な・・・何よぉ!?」
凛「真姫ちゃん!真姫ちゃ〜ん!」
真姫「う・・・うるさいっ!///」
花陽「・・・・・」
ひかり「・・・雨ふらずとも地が固まったな」
花陽「そうですね・・・」
ひかり「・・・よろしく頼むぞ、小泉」
花陽「・・・はい!」ニコッ
にこ「・・・・・」
にこ「ふん・・・!」クルッ
スタスタスタスタ
♪ エンディング曲 なわとび ♪
♯6 report6 小泉 花陽 「あと一歩の勇気」 fin
おまけ
ーーひかりの家ーー
サラサラ
ひかり「ほら、餌の時間だぞ?」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ひかり「どうした?食べないのか?」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ひかり「困ったやつだなぁ・・・」
俺「そういうお嬢ちゃんもあんまりご飯食べてないよね?」
ひかり「何だ居たのか?こいつのふくれっ面はお前のせいか」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
俺「あぁごめんごめん、ってかお嬢ちゃんもお腹空いてないのかい?」
ひかり「あぁ、昨日の夕方おやじの定食屋に行ってきたからな、腹は空いていない」
俺「昨日のって・・・お嬢ちゃんもうお昼だよ?大丈夫かい?」
ひかり「確かに燃費はいいほうだと自負はしている、一日一食あれば充分動ける」
ひかり「体調が悪い時なんか1週間何も食べないことだってある」
俺「・・・ずいぶん華奢に見えたのはそのせいだったのか・・・」
ひかり「そうかもな、だがこいつは私と違って大飯食らいだ、食事の邪魔はしないでもらおう」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
俺「わかったわかった、ならやることだけやってすぐ帰るからさ」
ひかり(すでに定番行事になっているのか・・・?)
Q1
ひかり「今回のメインは小泉だったな?」
俺「あぁ!2人に背中を押されて、大事な一歩を踏み出すことができたかよちゃんの姿を変わりなく描けたのも良かったけど、かよちゃんの魅力を気づかせてあげたいってのが一番だったかな」
ひかり「魅力・・・だから私が説得を?」
俺「そう、人の魅力をしっかり捉えて恥ずかしげもなく語ることができるなんてお嬢ちゃんくらいしかできないでしょ?」
ひかり「・・・褒めてるのか馬鹿にしてるのか?」
俺「もちろん褒めてるんだよ!でなきゃ頼んでないさ!」
ひかり「・・・まぁいいさ、とにかく小泉が大事な一歩を踏み出すことができて良かった」
俺「あぁ、そこはあの2人(原作)に感謝だね!」
Q2
ひかり「そういえばお前、前回はここに来なかったな?」
俺「おやおやお嬢ちゃん、俺に会えなくて
寂しかったのかい?」
ひかり「・・・成仏させてやろうか?」
俺「冗談だよ冗談」
俺「それにねお嬢ちゃん、俺だって空気くらい読むさぁ」
ひかり「何のことだ?」
俺「前回みたいなシリアスな話の後に俺が来たら雰囲気的にどうなのよ?って話」
俺「そこはやっぱり節度を持って対応しないと」
ひかり「お前に節度があるなら二度と私の家に勝手に踏み込まないで欲しいものだな」
俺「ひっど〜い!」
Q3
ひかり「そういえばまた一つメッセージが届いていたぞ?」
俺「あ、ホントだ、前回とは別の窓口・・・"pixiv"のほうからだな」
ひかり「別の窓口?"pixiv"?何の話だ?」
俺「まあいいから、読んでくれたまえ」
ひかり「なんだその上から目線・・・」
ひかり「"内容は結構面白いと思う"ーー」
俺「お!嬉しいじゃないの!でもまだまだ課題を残す意見でもあるねぇ・・・これからもっと精進をーー」
ひかり「"がしかし"」
俺「ん?」
ひかり「"毎回、最初にオリ主のプロフィールを入れる必要はない"」
俺「オリ主?・・・ああ、ひかりちゃんのプロフのことかい?」
ひかり「だろうな」
俺「ところであれ、ひかりちゃんが自分で書いたのかい?そんなこと進んでやるような娘じゃないよね君?」
ひかり「・・・穂乃果たちに無理矢理書かされたんだよ、私はμ'sのメンバーでもないってのに・・・」
ひかり「そもそもあれ、何で毎回話の頭に入れていたんだ?」
俺「あぁ、新しく読みに来てくれた人が世界観に置いていかれないように、説明として入れていたんだよ」
俺「ひかりちゃんの目線でだけど、前回までのあらすじ的なものも入れてたんだ、備考の欄が少しずつ変わってたんだけど気づいたかな?」
ひかり「そうか・・・だがこういう意見が出た以上、真摯に受け止める必要があるだろう」
俺「まぁそんな大げさなことじゃないけど・・・わかった、少し考えてみよう」
ひかり「それともう一つ」
俺「え?まだあるの?」
ひかり「これは面白い話が来たな・・・」クククッ!
俺「何さ?勿体ぶらずに言いなさいな!」
ひかり「"最後に作者が登場する必要もないと思う"だと」
俺「」
ひかり「こういう意見が出た以上、真摯に受け止める必要があるだろう?」
俺「」
ひかり「・・・?おい?生きてるか?」
俺「」
ひかり「・・・死んだか・・・」
俺「いや生きてるよ!!」
ひかり「お前は必要とされていないんだ、だからさっさと私の家からーー」
俺「よし!アンケ取ろう!」
ひかり「は?」
俺「これはまだ一個人の意見でしかない!もっと多くの意見を集めれば答えも変わるはずだ!」
ひかり「往生際が悪いな・・・いい加減自分の必要性を認めたらどうだ?」
俺「やだ!絶対やる!!」
ひかり「はぁ・・・」
ひかり「それとあいつの肩を持つつもりじゃないが、このおまけが読者からの質問やメッセージに答える企画だということは忘れないでくれよ?」
俺「さて、やるべきこともできちゃったし今日はもう帰ることにするよ」
ひかり「そうか、もう会うこともないかもしれんがな」
俺「それじゃあお嬢ちゃんーー」
俺「・・・また会おう」
ひかり「それ私の台詞だろーー」
ひかり「・・・逃げたか・・・」
クサフグ「・・・・・」スイスイ
ひかり「待たせたな、餌の時間だ」サラサラ
クサフグ「・・・♪」パクパク
ぐぅーっ
ひかり「・・・!///」
ひかり「・・・さすがに腹が空いたな・・・おやじのところに行くか・・・///」ガタッ
ひかり「じゃあ行ってくるぞ、おとなしくしてろよ?」ガチャッ バタン
クサフグ「・・・♪」パクパク
おわり
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1 毎回欲しい
2 空気を読む範囲で←イマココ
3 質問が来た時だけ
4 どうしてもって時だけ
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