ラブライブif 第33話
!注意!
オリジナルキャラ有り
オリジナルの設定有り
設定の一部変更有り
非公式の情報の抜粋
基本アニメ版設定を軸に展開
ネタバレ有り
"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り
以上、よろしければお付き合い下さい。
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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール
年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80
好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも
備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染
冷静沈着な性格の持ち主
外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生
相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある
制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用
男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している
人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」
彼女の目は常に物事の核心を見抜いている
A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である
幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた
西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘
小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている
中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた
しかし所属していた部活にて、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた
その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる
だがその自身が監督を務めていた部活の練習試合で起こった事故を、全て自分の責任と背負いこんでしまい、監督を辞任し、少しでも同じことを繰り返さないために極力他人と関わろうとしなくなったが、その起こった事故も、元顧問だった教師の陰謀で、彼女の責任ではなかった
μ'sの物語を最後まで見届けた彼女は、"これで自分の夢を取り戻すことができたのか"と疑問を抱いていた
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ーー穂むらーー
雪穂「・・・そうなの!あのライブ中継の評判がやっぱりすごかったらしくてーー」
雪穂「あちこちで取り上げられてるよ、ほら!」つPC
μ's「・・・!!」
穂乃果「ああっ!ほんとだ!」
花陽「アキバの街どころか、いろんなところで!」
雪穂「大変だったんだよ?戻ってくるまでずっとお姉ちゃんを訪ねてーー」
ほのママ『・・・あら、いらっしゃい!』もぐもぐ
女子学生1『あ・・・あの・・・!』
女子学生2『こ・・・高坂穂乃果さんは・・・? 』
ほのパパ『・・・・・』スタッ
女子学生1・2『・・・えっ?』
ほのママ『・・・ふふっ♪』ゴソゴソ
ほのママ『はっ!!』バッ!
ーーμ'sーー
ほのパパ『・・・・・』ピー! ロー!
ほのママ『ようこそ!高坂穂乃果の住む穂むらへ!いらっしゃーい!』
女子学生1・2『・・・?』
ほのママ『うふふっ♪うふふっ♪』
ほのパパ『・・・・・』ピー! ロー!
女子学生1・2『・・・えぇっ・・・!?』ビクッ
ひかり「・・・まーた店先で商品食ってたのか?絹穂さん・・・」
絵里「・・・そこ?」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
雪穂「・・・まぁ、お母さんもお父さんも売り上げが上がったって喜んでたけどーー」
穂乃果「嘘っ!?」ガタッ!
ひかり「・・・?どうした?」
穂乃果「お小遣いの交渉してくる!」
穂乃果「私のおかげで売り上げが上がったんでしょ!?もう少しアップしてもらわなきゃ!」ブンブン
雪穂「うぇぇぇ・・・!」ガクンガクン
ひかり「おいおい・・・」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
海未「そんなこと言ってる場合ですか?」
にこ「そうよ、人気アイドルなんだから行動に注意しなさい」
穂乃果「そんなぁ・・・」
海未「・・・♪」コンコン
クサフグ「・・・♪」スイスイ
にこ「・・・ズーッ」つお茶
にこ「A-LISEを見ればわかるでしょ?人気アイドルというのは常にプライドを持ちーー」
にこ「優雅に・・・♪」
にこ「慌てることなく・・・♪」
にこ『・・・・・』ペラッ
女子学生3『にこちゃん今日はバカンスですか・・・!?』
女子学生4『うわぁぁ・・・!綺麗・・・!』
にこ『えへっ♪しょうがないわねぇ♪』
にこ『にっこにっこぬぃぃ♡』
にこ「ぬぃぃ・・・♡ぬぃぃ・・・♡ぬぃぃ・・・♡ぬぃぃ・・・♡」ニヤニヤ
ひかり「・・・嬉しそうだな?」
にこ「どぅっ・・・!」ビクッ!
海未「・・・♪」プクーッ
クサフグ「・・・♪」プクーッ
にこ「とにかく!どこに目があるかわからないから外に出るときは恰好も歩き方も注意すること!」ガバッ!
穂乃果「えぇっ!?」
花陽「そこまで気を遣うのは・・・」
ことり「私もちょっと・・・」
凛「面倒くさいよぉ・・・」
ひかり「・・・お前ら、それよりも前に考えなければならないことがあることに気づいているか?」
穂乃果「・・・?考えなきゃいけないこと?」
ひかり「・・・やはりわかっていなかったか・・・こんなに人気が出てファンに注目されているのだぞ?」
ひかり「ということはーー」
穂乃果「・・・?」
#33 report11 A-RISE 追記
ーー翌日ーー
穂乃果「次のライブ!?」
穂乃果「ないないない!絶対なぁぁいっ!!」ダッ!
ヒデコ「そこをなんとかぁぁっ!」タタタ
ミカ「お願い!」タタタ
ヒデコ「友達だって言ったらたくさんの人が見たいって!」タタタ
フミカ「ねぇ!なんとかならない!?」タタタ
ヒデコ「穂乃果!」タタタ
フミカ「穂乃果!」タタタ
ミカ「穂乃果ー!」タタタ
穂乃果「ひいぃぃぃぃぃっ!!」タタタタタ
タタタタタ
ひかり「・・・こっちだ!」グイッ!
穂乃果「わっ・・・!?」
ドサッ
ヒデコ「あ・・・あれ・・・?」
フミコ「穂乃果は・・・?」
ミカ「穂乃果ぁぁっ!」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・・・」ドキドキ
ーーアイドル研究部部室ーー
にこ「・・・・・」
穂乃果「みんな次のライブがあるって思ってるんだなぁ・・・」
絵里「これだけ人気があれば当然ね・・・」
海未「μ'sは活動を持って終わりにすると・・・メンバー以外には言ってませんでしたね・・・」
穂乃果「でも絵里ちゃんたちが3年生だっていうのはみんな知ってるんだよ!?」
穂乃果「卒業したらスクールアイドルは無理だって言わなくてもわかるでしょ!?」
ひかり「それはお前たちの理屈だ、あいつらにとってはお前たちがスクールアイドルであるかどうかというのはどうでもいいのさ」
花陽「・・・実際スクールアイドルを卒業してもアイドル活動をしてる人はいる・・・」
花陽「ラブライブ!には出場できないけれど、ライブをやったり、歌を発表してる人はたくさんいるから・・・」
穂乃果「・・・そっか」
海未「ではどうすればいいのですか・・・?」
ひかり「・・・・・」
μ's「・・・・・」
希「ライブ・・・やるしかないんやない?」
穂乃果「・・・ライブ?」
希「そう、みんなの前でもう一度ライブをやって、ちゃんと終わることを伝える・・・」
希「ライブに成功して注目されてる今、それが一番なんやないかな?」
穂乃果「・・・・・」
希「・・・それにーー」チラッ
真姫「・・・?」
希「ちょうどふさわしい曲もあるし♪」ニコッ
真姫「・・・!ちょっとーー」
ひかり「む・・・?そうか、あの曲か」
真姫「希!」
希「いいやろ? 実は真姫ちゃんが新しい曲を作ってたんよ、μ'sの新曲を」
穂乃果「本当?」
ことり「でも、終わるのにどうして?」
真姫「・・・大会で歌ったのが最後の曲かと思っていたけど、そのあといろいろあったでしょ?」
真姫「・・・だから、自分の区切りとして一応・・・」
真姫「・・・ただ、別にライブで歌うとかそんなつもりはなかったのよ・・・」つipod
コトッ
穂乃果「・・・・・」スッ
ひかり「・・・・・」スッ
穂乃果「・・・!」
ひかり「・・・ほぅ・・・」
穂乃果「・・・いい曲だね!」
凛「いいなぁ!凛も聴きたい!」
にこ「私のソロはちゃんとある!?」ガバッ!
穂乃果「聴いて!すごくいい曲!」スッ
凛「凛も凛もー!」
ひかり「・・・ちょっと待ってろ・・・ほら」スッ
凛「にゃはーん♪」
絵里「私も早く聴きたい!」
希「お、エリチもやる気やね」
絵里「そ・・・そういうわけじゃないわよ・・・///」
希「ふふっ♪」
穂乃果「海未ちゃん、これで作詞できる?」
海未「はい、実は私も少し書きためていましたので」
ことり「私も!海外でずっと衣装ばかり見てた!」
希「うっふふ♪みんな考えることは同じってことやね」
希「どう?やってみない?」
希「"μ'sの最後を伝えるライブ"」
穂乃果「・・・!」
穂乃果「・・・・・」
希「・・・?穂乃果ちゃん?」
穂乃果「・・・何のために歌うーー」
希「・・・穂乃果ちゃん?」
穂乃果「・・・!」ハッ
穂乃果「ぁ・・・ごめん」
穂乃果「こんな素敵な曲があるんだったらやらないともったいないよね!やろう!最後を伝える最後のライブ!」
絵里「・・・練習、キツくなるわよ?」ニッ
希「ウチらが音乃木坂にいられるのは今月の終わりまで」
絵里「それまでにやることは山積みよ!」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・そううまく行くかな・・・?」
希「・・・?」
ガチャッ
穂乃果「・・・?」
理事長「・・・みんな、ちょっといい?」
μ's「・・・?」
ことり「お母さん?」
ひかり「・・・・・」
ーー理事長室ーー
穂乃果「・・・続けてほしい・・・?」
理事長「ええ、スクールアイドルとして圧倒的な人気を誇るA-RISEとμ’sーー」
理事長「ドームでの大会を実現させるにはどうしてもあなたたちの力が必要とみんなが思っているようよ」
穂乃果「・・・みんなが・・・」
海未「でもそう考えるのも分かります」
ことり「ここまで人気が出ちゃうと・・・」
理事長「3年生が卒業しスクールアイドルを続けるのが難しいのであれば、別の形でも構わない」
理事長「とにかく今の熱を冷まさないためにも・・・みんな、μ'sには続けてほしいと思っている」
ことり「そんな・・・」
海未「ですが・・・」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・・・」
ーー中庭ーー
花陽「・・・困ったことになっちゃったね・・・最後のライブの話をしていたところなのに・・・」
真姫「私は反対よ」
ひかり「・・・・・」
真姫「ラブライブ!のおかげでここまで来られたのは確かだけど、μ'sがそこまでする必要があるの?」
穂乃果「うん・・・そうだよね・・・」
絵里「・・・でも大会を成功に導くことができれば、スクールアイドルはもっと大きく羽ばたける」
希「海外に行ったのもその為やしね・・・」
ひかり「・・・・・」
真姫「待ってよ!ちゃんと終わりにしようって!μ'sは3年生の卒業と同時に終わりにしようってーー」スタスタ
真姫「決めたんじゃないの!?」グッ!
にこ「・・・真姫の言う通りよ!ちゃんと終わらせるって決めたんなら終わらせないと!」
にこ「・・・違う!?」
希「にこっち・・・」
希「いいの?続ければドームのステージにーー」
にこ「もちろん出たいわよ!」
ひかり「・・・・・」
にこ「けど私たちは決めたんじゃない!9人みんなで話し合って!」
にこ「あの時の決心を簡単には変えられない!」
にこ「・・・分かるでしょ・・・?」
絵里「にこ・・・」
にこ「・・・!」グッ
ひかり「・・・・・」
花陽「もしμ'sを終わりにしちゃったら・・・ドームはなくなっちゃうかもしれないよね・・・」
凛「凛たちが続けなかったせいでそうなるのは・・・」
にこ「・・・それは・・・そうだけど・・・」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・ねぇ、ひかりちゃん?」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・ひかりちゃんはどう思うの・・・?」
穂乃果「・・・私たち、どうすればいいと思う・・・?」
ひかり「・・・それはお前たちが決めることだ」
穂乃果「・・・・・」
ことり「・・・ひかりさん・・・」
ひかり「答えというものは、当人が納得できるものでなければならない」
ひかり「仮に私がお前たちに答えを与えたところで、それに納得できるか?」
海未「・・・・・」
ひかり「答えを決めることができるのは当事者であるμ'sだけ、私にできるのはアドバイスだけだ」
絵里「でもーー」
ひかり「"常に自分の道を決めるのは、周りの人間や状況ではなく、自分自身の意思であるべき"」
ひかり「だから、"辞めると決めたからという意地だけで辞めると決めたり"ーー」
ひかり「逆に"周りに唆されたからという理由だけで続けたり"ーー」
ひかり「いずれも自らの意思でない選択をすれば、どんな形だろうと後悔がつきまとう」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「"μ'sという光から生まれた影である私に、お前たちの道を照らせはしない"」
ひかり「だから"心に聞け"」スタスタ
ことり「穂乃果ちゃん・・・」
絵里「・・・穂乃果はどう思うの?」
真姫「穂乃果!」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・・・」スタスタ
ーーとある定食屋ーー
おやじ「へぇ・・・なるほどな」
ひかり「あぁ、彼女たちは今選択を迫られている」
ひかり「人々の期待に応えるべきか、自らの意志に従うべきか・・・」
ひかり「μ'sに向けられた期待が、彼女たちへのプレッシャーとなって襲ってきているのさ」
おやじ「そりゃあ難しい選択だろうよ、・・・ひかりちゃんはどう思うんだい?」
ひかり「・・・その選択をするには、私はあまりにも枯れ過ぎた・・・」
ひかり「騙されていたからとはいえ、私は自分の夢を捨ててしまったのだから・・・」
おやじ「おいおいひかりちゃん、まだ若いのにそんな老け込まないでくれよ、俺まで年取った気分だぜ・・・」
ひかり「・・・私のことはいい、今は彼女たちμ'sの問題だ」
ひかり「おやじはどう思う?夢を追いかけてきた者としては、彼女たちはどうするべきだと思う?」
おやじ「俺か?そうだな・・・」
おやじ「やっぱり自分たちがどうしたいか、じゃねぇか?これに尽きると俺は思うがね」
おやじ「俺もその考えで今日まで夢を追いかけてきたからな」
ひかり「・・・周りに反対されたりしなかったのか?挫折だとかも・・・」
おやじ「もちろんあったさ、前にもちらっと話したけど、俺の実家って農家でな」
おやじ「跡を継げっていう親父の意見に反対して家を飛び出して、料理人になる夢を追いかけたんだ」
おやじ「挫折だってたくさんあった、もう逃げ出したいって思うことだって何度もあった」
おやじ「でも・・・それでも逃げずに追いかけ続けたのは、"自分がそうしたい"って思い続けたからじゃないかな?」
ひかり「・・・!」
おやじ「だから俺は、結局レストランを経営するって夢までは叶わなかったけど、自分のやってきたことに納得できたんだと思う」
ひかり「・・・・・」
おやじ「それに、ひかりちゃんにも会えたしな♪」ニッ
ひかり「・・・ありがとうおやじ、・・・やはり夢を追いかける人というのはすごいものだな」
ひかり「きっとおやじのお父さんも、今のおやじを見れば誇ってくれるだろうな」
おやじ「それはないと思うぜ?俺はもう親父から勘当されちまってるだろうしな、家を飛び出してからは一度も会ってないよ」
ひかり「・・・それに引き換え、私は随分と枯れてしまったよ」
ひかり「私にとって今は、おやじも眩しく見える・・・」
おやじ「だから・・・そんなに若いのに老け込むなよ・・・せっかくのかわいい顔が台無しだぜ?」
ひかり「茶化さないでくれよ、おやじ」
おやじ「・・・真面目な話さ、君だってまだまだ若いんだ」
おやじ「今からだったら、君もいくらだって夢を見つけることができるよ」
おやじ「俺だって今でも夢を追いかけることができてるんだ、間違いないさ」ニッ
ひかり「・・・・・」
ーー穂むらーー
ガラガラッ
雪穂「ただいまー」
ほのママ「あら雪穂」
亜里沙「お邪魔しまーす♪」ニコッ
ほのママ「ふふっ♪」ニコッ
雪穂「お姉ちゃんは?」
ほのママ「上じゃない?」
雪穂「・・・?」
ーー穂乃果の部屋ーー
穂乃果「・・・・・」ゴロン
穂乃果「うぅぅーんっ!」ボフッ
穂乃果「・・・難しいなぁ・・・」ボソッ
穂乃果「・・・・・」
穂乃果(みんな喜んでくれるのかな・・・?μ'sが続いたほうが・・・)
雪穂「お姉ちゃーん?」
穂乃果「・・・?」
ガラガラッ
雪穂「ちょっといい?」
穂乃果「うん」
亜里沙「お邪魔してます!」
穂乃果「亜里沙ちゃん!ロシアには帰らなかったの?」
亜里沙「はい!これからスクールアイドルとしてがんばるんです!今は戻ってなんかいられません!」
穂乃果「うっふふ♪そっか♪」
雪穂「それでね?学校の練習場所を相談したいんだ」
雪穂「どこにしたらいいのか分かんなくって・・・」
穂乃果「んーなるほどぉ・・・」
雪穂「どこかオススメの場所ってある?」
穂乃果「んー・・・」
穂乃果「やっぱり屋上かな?広いし!雨が降ったら練習できないけど」
雪穂「え?でも屋上ってお姉ちゃんたちがーー」
穂乃果「そうだけど、少し離れれば音も気にならないよ?」
穂乃果「そしたら頑張ってる二人を毎日そーっとーー」
雪穂「ダメダメ!まだ始めたばっかりなんだから!///」
穂乃果「・・・!」
雪穂「・・・?お姉ちゃん?」
穂乃果「・・・・・」
亜里沙「・・・楽しく・・・ないの?」
穂乃果「え・・・? 楽しい?」
雪穂「そうだよ!亜里沙と二人で話してたんだ」
雪穂「私たちはμ'sに負けないくらい楽しいスクールアイドルを目指そうって!」
亜里沙「だからーー」
穂乃果「・・・!」
亜里沙「だからμ'sは!いつも楽しくいてほしいです!」ニコッ
穂乃果「・・・!」
スタッ
スタスタ
雪穂「じゃあ!」
亜里沙「ふふっ♪」
ガラガラッ
パタン
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「・・・"楽しい"・・・?」
ーーとある定食屋ーー
ひかり「・・・それじゃあな、おやじ」ガラガラッ
おやじ「あいよ!また来なよぉ!」
ガラガラッ
ピシャッ
ひかり「・・・・・」スタスタ
ひかり「・・・・・」
???「センパ〜イ♪」ガバッ
ひかり「うぉっ?」
後輩「えへへ・・・♪」
ひかり「・・・やれやれ、まるで私の幼なじみみたいだな・・・」
ひかり「どうした?わざわざこんなところに?」
後輩「もちろんセンパイを探してたんですよ!」ニコッ
ひかり「・・・私を・・・?」
女子生徒3「おーっす、ひかりー!」
女子生徒1「・・・・・」ペコッ
女子生徒2「やっと見つけたよー」
ひかり「おいおい、何だ一体揃いも揃って?」
女子生徒1「・・・ひかりさん、あの先生の件は・・・?」
ひかり「奴のことなら全て決着がついた、もう奴が私たちのもとに現れることは二度とないだろう」
女子生徒3「そうかい、やっとあのポンコツ教師ともおさらばできたわけだね」
女子生徒2「これであの男に夢をめちゃくちゃにされた子たちも報われるわね」
ひかり「・・・まさかそんなことをわざわざ私に聞きに来たわけではあるまい?」
女子生徒1「あ、はい」
女子生徒2「実はひかりに話したいことがあってね」
ひかり「私に話したいこと?」
女子生徒3「あぁ、あいつがね」クイッ
ひかり「あいつ・・・?」
後輩「ほら!はやくはやく!」
男子高校生「・・・・・」スタスタ
ひかり「お前か・・・」
ひかり「安心しろ、お前の仇は私と女神たちが討った、お前はもう自由だ」
男子高校生「は・・・はい・・・」
ひかり「そういえば、バスケでの特待生入学ってのは叶ったのか?」
男子高校生「はい、後ろめたいことがあり過ぎてどうなるかと思いましたが、何とか・・・」
ひかり「そうか、それはよかった」
女子生徒3「ちなみにあたしらみんな同じ高校に入ったんだよ」
女子生徒1「私たちは普通入試で入学したんですけどね」
ひかり「そうだったのか?」
女子生徒2「そうそう、ひかりだけ音ノ木坂だったから寂しかったのよ?」
後輩「そうですよ!センパイ!」
ひかり「それは悪かったな」
ひかり「ところで、何なんだ?私に話というのは?」
男子高校生「あ・・・えっと・・・」
ひかり「・・・?」
男子高校生「えっと・・・その・・・///」モジモジ
後輩「ホラ!がんばって!」グッ
女子生徒1「勇気が出たら言ってください、私たちは離れますから」
男子高校生「・・・・・///」
ひかり「・・・一体何だ?」
男子高校生「ぅっ・・・!ぁの・・・///」
女子生徒3「ったく!このヘタレ!」
女子生徒2「コラッ」
男子高校生「・・・・・///」
ひかり「・・・長くなりそうか?」
ひかり「なら私が先にお前たちに聞きたいことがある」
男子高校生「・・・?」
後輩「センパイ?」
ひかり「・・・夢を追いかける人間であるお前たちだからこそ聞けることだ」
ひかり「私の友達がな、今悩んでいるんだ」
後輩「センパイの友達がですか?」
ひかり「その私の友達もお前たちと同じように仲間と共にある部活動をしていた」
ひかり「いろいろと苦労もあったが、彼女たちは見事に全国大会の舞台に立ち、優勝を果たした」
女子生徒1「全国大会・・・ですか・・・!?」
女子生徒2「へぇ、すごいじゃないの」
ひかり「あぁ、だが彼女たちは今年の大会が終わったら解散することになっていた」
女子生徒3「解散?どうしてだい?そんな優秀なチームを?」
ひかり「・・・メンバーには3年生もいる、3年生は今年で卒業・・・留まることはできない」
ひかり「しかし彼女たちは全員集まっていることにこだわりたいのだ」
後輩「そっか・・・」
男子高校生「・・・難しい話ですね・・・」
ひかり「・・・そう決めていたのだがーー」
女子生徒1「え・・・?」
ひかり「周りは彼女たちに続けて欲しいと願っているんだ、部活としてが無理なら、別の形でも構わないからと・・・」
女子生徒3「大層な話だねぇ、どうしてそこまで期待されてんだい?」
ひかり「もともと競技自体がマイナーでな、要は優勝者である彼女たちに宣伝してもらいたいのさ」
ひかり「それに彼女たちは有名になり過ぎた、気がつけば街を歩けば周りはファンばかりだ」
ひかり「みんな彼女たちが今年で辞めるだなんて知らないしな」
女子生徒2「・・・・・」
ひかり「・・・周りの声に応えて続けるか、それともやはり辞めるのかーー」
ひかり「彼女たちは今、自分たちがどうするべきなのか悩んでいる・・・」
女子生徒1「・・・難しいですよね・・・」
後輩「ファンの期待に応えるか、自分たちが決めた通りにするのか・・・」
女子生徒2「まぁたしかに全国大会優勝者が出てこようものなら、相当な宣伝にはなるわよね」
女子生徒3「でもさ、わざわざそんなことにまで付き合う義理なんかあるのかい?なんかいいように使われてるみたいだよ?」
女子生徒2「たしかにそうだけど、その子たちだって3年生が抜けなければ続けたかったわけでしょ?ちょっと一概には結論は出せなさそうよね・・・」
男子高校生「・・・・・」
ひかり「・・・お前はどう思う?」
男子高校生「え・・・?俺ですか?」
ひかり「あぁ、特待生入学してまでバスケの夢を今も追いかけ続けているお前に是非とも聞きたい」
男子高校生「う〜ん・・・そうだな・・・」
男子高校生「・・・やっぱり、"自分がそうしたいようにする"のが1番だと思いますよ」
ひかり「・・・・・」
男子高校生「俺がこうして今まで努力し続けてきたのだって、バスケが好きで自分が続けたいと思ったからです」
男子高校生「だから今までも辛いことにも耐えられたし、辞めたいと思うことがあっても乗り越えられた」
男子高校生「そしてなにより・・・自分の選択に納得ができた」
男子高校生「その人たちも、辞めるって意地だけで辞めるって決めたり、周りが続けて欲しいって言われたから続けるって決めたりしたらーー」
男子高校生「きっと自分の選択に納得できないと思うんです」
男子高校生「・・・って、ひかりさんやみなさんに迷惑をかけた俺が偉そうに言うことでもないですけど・・・」あはは
女子生徒3「な〜んか無難過ぎる回答をもらって、イマイチ釈然としないねぇ・・・」
ひかり「・・・いや、そんなことはない」スタスタ
男子高校生「・・・!///」ドキッ
ひかり「・・・ありがとう、友よ」
ひかり「お前のおかげで私も納得できた」
男子高校生「へへ・・・そうですか・・・」
ひかり「・・・やはりお前は強いな」
男子高校生「そ・・・そんな、ひかりさんと比べたら俺なんてーー」
ひかり「いや、お前は強い、私なんかよりもずっとな」
後輩「・・・?」
男子高校生「・・・ひかりさん・・・?」
ひかり「夢を見る者の目は力強く、それでいて尊い」
ひかり「夢から逃げ出した私とはまるで違う」
女子生徒1「・・・ひかりさん・・・」
ひかり「・・・あの時の私がお前だったらーー」
ひかり「私は・・・あいつになれたのかもしれない・・・」ボソッ
男子高校生「・・・?」
ひかり「私は私より強い者が好き・・・」
ひかり「私が持っていない、力強く尊い目を持っている者ーー」
ひかり「私は・・・お前のような男が好きだ」
男子高校生「・・・!!?///」カーッ///
女子生徒1「・・・!///」
女子生徒3「おやおや♪」ニヤッ
ひかり「私にはない、夢を追いかけ続ける目を持つ、お前のような男がな」ニコッ
男子高校生「・・・・・///」ポカーン
後輩「キャー♪」
女子生徒2「あらら、どうやら言いたいことは先にひかりに言われてしまったわね」
男子高校生「・・・・・///」ポカーン
ひかり「む?そうだったのか?」
女子生徒3「あはは、ひかりらしいっちゃらしいよねぇ♪」ニッ
女子生徒1「あははは・・・///」
ひかり「・・・それは悪かったな・・・?」
ひかり「ところで・・・私に言いたいことって、一体何だったんだ?」
後輩「えへへ・・・♪」ニコッ
男子高校生「・・・・・///」
ひかり「・・・?」
後輩「センパ〜イ!それじゃあまた〜!」フリフリ
女子生徒3「たまにはこっちに顔出しなよ〜!」
ひかり「あぁ、また会おう!」
女子生徒2「じゃあね〜!」
女子生徒1「・・・♪」フリフリ
男子高校生「・・・・・///」ペコッ
タタタタタ
ひかり「・・・・・」ニッ
ピリリ・・・ピリリ・・・
ひかり「・・・ん?」スッ
ひかり「・・・ツバサ・・・?」つスマホ
ーーUTX前ーー
スタスタ
ひかり「・・・・・」スタスタ
穂乃果「あ・・・!」
ツバサ「ひかりさん!」
ひかり「なんだツバサ?こんな時間に呼び出しおって」
ツバサ「ふふっ、ごめんなさいわざわざ」
ひかり「む?穂乃果も呼び出されてたのかーー」
ひかり「って、何だその格好?寝間着のままじゃないか」
穂乃果「あはは・・・さっきツバサさんにも言われちゃった」
ひかり「ったく・・・」
ツバサ「・・・ねぇ、2人とも少し時間ある?」
ひかり「なければここまで来ちゃいない」
ツバサ「ふふっ、それもそうね♪」
ツバサ「あっちで車を待たせてあるの」スッ
ツバサ「ドライブしましょ」スタスタ
穂乃果「ど・・・ドライブ!?」
ひかり「大層なもんだな」
♪ 挿入歌 shocking party ♪
ツバサ「どうだった?向こうは?」
穂乃果「はい、とても楽しく、勉強にもなりました」
英玲奈「そうか」
あんじゅ「ライブも大成功だったみたいね」
ツバサ「周りはその話題で持ち切りよ」
ひかり「まったくだ、帰ってきてから2言目にはみなμ's、μ'sと・・・」
ひかり「街を歩けば、μ'sの宣伝広告ばかりだしな」
穂乃果「い・・・いやぁそんな・・・」
ツバサ「それで、次のライブはどこでやるの?」
穂乃果「・・・!」
ひかり「・・・またその話か・・・」
あんじゅ「・・・?」
穂乃果「・・・それは・・・」
ツバサ「・・・その顔は、どうしようって顔ね」
ひかり「わかるか?」
穂乃果「・・・μ'sは3年生が卒業したら終わりーー」
穂乃果「それが1番いいと、私たちは思っていました・・・」
穂乃果「でも・・・今はすごいたくさんの人たちが私たちを待っていてーー」
穂乃果「ラブライブ!に力を貸せるくらいになってーー」
ツバサ「・・・"期待を裏切りたくない"」
穂乃果「応援してくれる人がいて、歌を聴きたいといってくれる人がいて、期待に応えたい・・・」
穂乃果「ずっとそうしてきたから、やっぱり・・・」
あんじゅ「だったら続けたらーー」
穂乃果「思います、でも・・・」
ひかり「・・・・・」
ツバサ「・・・・・」スッ
穂乃果「・・・?」
ひかり「・・・これは何だ?」スッ
あんじゅ「私たちをこれからマネージメントしてくれるチームよ」
穂乃果「マネージメント・・・?」
ツバサ「私たちは続けることにしたの」
ツバサ「学校を卒業してスクールアイドルじゃなくなっても3人としてA-RISEとして歌っていきたい、そう思ったから」
ひかり「・・・そうか」
穂乃果「・・・ツバサさん・・・」
ツバサ「あなたの気持ちはわかっているつもりよ・・・私も迷った」
英玲奈「ラブライブ!を目指し、スクールアイドルを続けーー」
あんじゅ「そして、成し遂げたときに終わりを迎えるのはとても美しいことだと思う」
ツバサ「でもねーー」
ツバサ「・・・やっぱりなくなるのは寂しいの」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・お前たち・・・」
ツバサ「この時間を、この一瞬をずっと続けていたい」
ツバサ「そしてお客さんを楽しませ、もっともっと大きな世界へ羽ばたいていきたい」
ツバサ「そう思ったから私たちは・・・」
ひかり「・・・それがA-RISEの答えなんだな」
ツバサ「・・・あなたがどういう結論を出すかは自由よ」
ツバサ「でも、私たちは続ける」
ツバサ「あなたたちも続けてほしい」
あんじゅ「共に、ラブライブを戦ってきた仲間として、これからも・・・」
英玲奈「・・・・・」コクッ
ひかり「・・・・・」
ーー穂むら前ーー
穂乃果「・・・・・」スタスタ
ツバサ「・・・・・」
ひかり「しかし安心したよ、お前たちはお前たちの答えを見つけたんだな」
ツバサ「今になっても私の考えは変わらない」
ツバサ「1人でも多くのお客様を笑顔にすること、それが揺らぐことはないわ」
ひかり「やっぱりお前ならそう言うよな、ツバサ」
ひかり「・・・お前たちも、μ'sは活動を続けた方がいいと思うか?」
ツバサ「"私たちは"ね」
ひかり「・・・?」
ツバサ「ライバルとして、そして1人のファンとして、彼女たちには続けて欲しいと、"私たち"は思っているわ」
ツバサ「でも、"彼女たちがどうしたいのか"、答えはこれに尽きるわ」
あんじゅ「自分たちが決めた答えでなければ、決して納得することはできない」
英玲奈「私たちの"続けるという答え"も誰が決めたわけではない、自分たちが決めた答えだ、だから3人とも納得している」
ツバサ「私たちは、彼女たちμ'sが見つけ出した答えが例えどんな形であっても、その答えを応援するわ」
ひかり「・・・・・」
ツバサ「"常に自分の道を決めるのは、周りの人間や状況ではなく、自分自身の意思であるべき"」
ひかり「・・・!」
ツバサ「・・・そうでしょ?ひかりさん」ニコッ
ひかり「・・・・・」
英玲奈「フッ・・・」ニッ
あんじゅ「ふふっ♪」ニコッ
ひかり「・・・ありがとよ、親友」ニッ
ひかり(・・・女神たちよ、お前たちはどんな答えを見出すんだ・・・?)
ひかり(私も・・・お前たちの答えが示す未来を、最後まで見届けることを誓おう)
穂乃果「・・・・・」スタスタ
♯33 report11 A-RISE 追記「夢を追う者たち」 fin
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