ラブライブif 第34話
!注意!
オリジナルキャラ有り
オリジナルの設定有り
設定の一部変更有り
非公式の情報の抜粋
基本アニメ版設定を軸に展開
ネタバレ有り
"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り
"おまけ"は著しくイメージを崩す可能性有り
以上、よろしければお付き合い下さい。
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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール
年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80
好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも
備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染
冷静沈着な性格の持ち主
外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生
相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある
制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用
男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している
人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」
彼女の目は常に物事の核心を見抜いている
A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である
幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた
西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘
小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている
中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた
しかし所属していた部活にて、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた
その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる
だがその自身が監督を務めていた部活の練習試合で起こった事故を、全て自分の責任と背負いこんでしまい、監督を辞任し、少しでも同じことを繰り返さないために極力他人と関わろうとしなくなったが、その起こった事故も、元顧問だった教師の陰謀で、彼女の責任ではなかった
μ'sの物語を最後まで見届けた彼女は、"これで自分の夢を取り戻すことができたのか"と疑問を抱いていた
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ほのか『はぁ・・・!はぁ・・・!』タタタタタ
ひかり『・・・・・』
ほのか『はぁっ!はぁっ!はぁっ!』タタタタタ
ダッ!
ほのか『たあぁぁぁーっ!!』バッ!
ひかり『・・・!』
ほのか『うわっ!?』ツルッ
バシャーン!
ほのか『つめたぁぁぁいっ!!』
ひかり『やれやれ・・・』
ほのか『ううぅぅぅっ・・・!』ムーッ
ほのか『なんで!なんでなんでなーんで!!』ジダンダ
ひかり『おい穂乃果、こんなに大きな水たまり、飛び越えるのは無理だと思うぞ』
ひかり『怪我する前にやめとけって』
ほのか『大丈夫!次こそできるっ!!』
ひかり『まったく・・・』
ザッ
ほのか『・・・行くよ・・・!』グッ
ダッ!
ひかり『・・・・・』
ほのか『はぁっ!はぁっ!はぁっ!』タタタタタ
♪ la la la la la la la la ♪
ほのか『・・・?』タタタ
♪ la-la-la la-la-la-la la- ♪
ひかり『・・・?』
♪ la la la la la la la la la la la la la ♪
ほのか『・・・♪』タン タン タン
♪ la la- la- la- la- ♪
タンッ!
ほのか『・・・♪』バッ!
ひかり『・・・!』
♪ la la la la la la la la ♪
♪ la-la-la la-la-la-la la- ♪
♪ la- la- la- la la la- la- la- la- la la- la ♪
♪ la- la la la・・・ ♪
穂乃果「・・・・・」
ひかり「どうした穂乃果?」
穂乃果「・・・!」
ひかり「・・・昔のことでも思い出していたのか?」
穂乃果「えっ!?」ビクッ!
ひかり「・・・図星か」
穂乃果「どうしてわかったの・・・?」
ひかり「何年お前の幼馴染をやってると思ってるんだ?目を見ればわかるさ」
穂乃果「えへへ・・・そっか」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・・・」
#34 report5 高坂 穂乃果 追記
ーー穂むらーー
ザーッ
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・よく降るな、雨」
穂乃果「・・・うん」
ひかり「・・・・・」
ーーファーストフード店ーー
ザーッ
にこ「・・・・・」
ーー神田明神ーー
ザーッ
希「・・・・・」
ーー絵里の家ーー
絵里「・・・・・」スッ
絵里「・・・♪」つ写真
コンコン
絵里「・・・?」
亜里沙「・・・♪」
雪穂「・・・・・」ペコッ
ーー音ノ木坂学院 音楽室ーー
真姫「・・・♪」
凛「・・・♪」
花陽「・・・♪」
ーー弓道場ーー
ザーッ
海未「・・・・・」
ーー生徒会室ーー
ことり「・・・♪」カキカキ
ことり「・・・・・」
ーー穂むらーー
ザーッ
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・ねぇ、ひかりちゃん・・・」
ひかり「何だ?」
穂乃果「・・・私たち・・・どうすればいいのかな・・・?」
穂乃果「やっぱり・・・ツバサさんたちみたいに
、お客さんの期待に応えるために・・・続けた方がいいのかな・・・?」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・思えばこの1年、色んなことがあったよな」
穂乃果「・・・?」
ひかり「・・・最初は廃校の知らせがきっかけだった」
ーー廃校のお知らせーー
穂乃果『う・・・ウソ・・・!?』
ひかり『・・・・・』
穂乃果『廃校・・・廃校って・・・学校がなくなるってこと・・・!?』
ひかり『まぁ、そういうことだ・・・』
穂乃果『あぁぁっ・・・』ガクッ
穂乃果『私の輝かしい・・・高校生活が!』
ひかり「穂乃果は音ノ木坂の廃校を阻止したいと言い、そのために一生懸命考えた」
ひかり「・・・そんな時その中に、1つの光を見つけた」
A-RISE『UTX高校にようこそ!みなさ〜ん!お元気ですか〜!』
にこ『A-RISEよ、"A-RISE"』
ひかり『A-RISE?』
にこ『"スクールアイドル"』
ひかり『・・・スクールーー』
穂乃果『アイドル・・・?』
♪〜
穂乃果『これだ・・・見つけた!』
ひかり「そして穂乃果、お前はその光の中に確かな希望を見出していたな」
ひかり「私では到底見つけることのできなかった希望・・・」
穂乃果『はぁっ!』
ひかり『・・・?』
穂乃果『・・・えぃっ・・・!』
ひかり『・・・・・』
穂乃果『よし、もう一回!』
ひかり『・・・・・』すっ・・・
穂乃果『・・・?』
ひかり『・・・お前の意思が、はたしてどこまで通用するのか、どのような結果をもたらすのか、それは私にもわからん』
ひかり『だが、穂乃果のその目を信じて、手伝ってやるよ』
穂乃果『ひかりちゃん・・・!』
穂乃果「・・・・・」
ひかり「最初は小さな小さな光だった」
穂乃果『このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない・・・』
穂乃果『応援なんて全然もらえないかもしれない・・・』
穂乃果『でも、一生懸命がんばってーー』
穂乃果『私たちがとにかくがんばって届けたい!』
穂乃果『今・・・私たちがここにいる、この想いを!!』
ひかり「だがその光は、穂乃果を中心に大きくなっていくのを私は見ていた」
アンコール! アンコール!
アンコール! アンコール!
ヒデコ『アンコール!』
フミコ『アンコール!』
ミカ『アンコール!』
ツバサ『アンコール!』
あんじゅ『アンコール!』
英玲奈『アンコール!』
雪穂『アンコール!』
亜里沙『アンコール!』
理事長『アンコール!』
真姫ママ『アンコール!』
ほのママ『アンコール!』
ほのパパ『・・・・・』ツーッ
アンコール! アンコール!
アンコール! アンコール!
穂乃果『・・・!』ポロポロ
ひかり『・・・・・』
ひかり「その光は穂乃果だけではない、多くの人間に大きな変化を与えた」
ひかり「客だけでなくメンバーである彼女たち、そして私にもな」
にこ『こんな素晴らしいアイドルに・・・!仲間に巡り会えたのよ!?』
花陽『アイドルへの思いは誰にも負けないつもりです!』
希『・・・みんなの想いも、ひかりちゃんの想いも・・・無駄にしたくないから・・・』
真姫『私・・・アイドルを続けたい・・・!みんなと一緒にいたいの!』ポロポロ
凛『それでは!1番可愛い私たちを見て行ってください!』
海未『私から夢を・・・奪わないで・・・!』ポロポロ
ことり『穂乃果ちゃんやひかりさん・・・それにμ'sのみんなと一緒にいたから、私はこの選択ができたんです・・・!』ウルッ
絵里『・・・私の・・・やりたいこと・・・』
ひかり『・・・ありがとう、友よ』
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・応援する客、共に戦い続けたメンバー、関わった多くの人たちーー」
ひかり「μ'sと言う名の光は、関わった多くの存在に、確かなものを与えてくれた」
ひかり「だから、もう十分だ」
穂乃果「・・・?」
ひかり「お前たちはもう十分に他人のために与え続けてくれた」
ひかり「だから今度は、自分のために考えてほしい」
ひかり「"自分たちのために"、自分はどうしたいのか」
ひかり「それこそが、お前の探している唯一無二の答えだ」
穂乃果「・・・・・」
ーー墓場ーー
スタスタスタスタ
ひかり「・・・・・」スタスタ
ひかり「・・・ん?」
北河当主「・・・・・」スタスタ
ひかり「・・・お爺様・・・?」
北河当主「・・・ひかり」
ひかり「どうしてここに?」
北河当主「・・・お前が愛していた、親不孝な娘の見舞いにな」
ひかり「ふふっ」
北河当主「お前は?」
ひかり「・・・お爺様を置いて行った、私が尊敬する母の見舞いに」
北河当主「そうか」
ーー北河之墓ーー
北河当主「・・・・・」
ひかり「・・・・・」つほむまん
スッ
ひかり「・・・お久しぶりです、お父様、お母様」
北河当主「今戻ったぞ、羅衣奈、英治くん」
ひかり「・・・・・」サパーッ
北河当主「・・・あれからどうだ?ひかり」
ひかり「・・・何がです?」
北河当主「穂乃果くんと一緒にやっていた、スクールアイドルだよ」
ひかり「・・・あぁ・・・」
北河当主「財閥の跡取りを延期して、穂乃果くんたちと続けた活動ーー」
北河当主「その活動を経たお前の目は、以前よりも活き活きとしている」
ひかり「・・・そうでしょうか?」
北河当主「わからないか?それとも気づかないフリをしているのか?」
ひかり「・・・・・」
北河当主「ひかり」
ひかり「何でしょう?お爺様?」
北河当主「学校を卒業した後、お前はどうするのかーー」
北河当主「財閥の跡を継ぎ、北河の当主となる、それは確かに私も望んでいることだ」
北河当主「だがお前自身はどうなのだ?」
北河当主「お前自身にやりたいことは・・・夢はないのか?」
ひかり「・・・・・」カタン
スッ
ひかり「・・・・・」サパーッ
北河当主「・・・・・」
ひかり「・・・申し訳ありません、お爺様・・・」
北河当主「・・・そうか・・・」
ひかり「・・・・・」
ーー街中ーー
ザーッ
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「μ's・・・スクールアイドル・・・」
理事長『μ'sには、続けてほしいと思っている』
亜里沙『いつも楽しくいてほしいです!』
ツバサ『あなたがどういう結論を出すかは自由よ』
ひかり『"自分たちのために"、自分はどうしたいのか』
ひかり『それこそが、お前の探している唯一無二の答えだ』
穂乃果「・・・ッ!」
穂乃果「あぁー!もうわけわかんないよぉぉ!!」
穂乃果「・・・こんなことになるなんて・・・」
穂乃果「はぁ・・・」
穂乃果「・・・やっぱり・・・続けたほうが・・・」
穂乃果「・・・でも・・・それって・・・」
スタスタ
???「・・・・・」
穂乃果「・・・はぁ・・・」
???「・・・・・」ニッ
穂乃果「・・・・・」
???「・・・・・」すぅ
♪ 挿入歌 As Time Goes By ♪
♪ You must remember this ♪
(これだけは忘れないでほしい)
穂乃果「・・・?」
♪ A kiss is just a kiss, a sigh is jstill a sigh ♪
(キスはキス、ため息はため息だということを)
♪ The fundamental things apply ♪
(そう、基本的なことは何も変わらないんだ)
♪ As time goes by ♪
(いくら時が流れようとも)
穂乃果「・・・!」キョロキョロ
♪ And when two lovers woo ♪
(そして、恋人たちが愛し合う時には)
♪ They still say, "I love you" ♪
(いつだって「愛してる」とささやく)
♪ On that you can rely ♪
(これだけは信じられる)
♪ No matter what the future brings ♪
(どんな未来が訪れようとも)
♪ As time goes by ♪
(いくら時が流れようとも)
穂乃果「・・・この声・・・!」
♪ Moonlight and love songs ♪
(月の輝きもラブソングも)
♪ Never out of date ♪
決して色あせたりはしない
♪ Hearts full of passion ♪
(恋人たちの心を満たすのは、情熱、)
♪ Jealousy and hate ♪
(そして、嫉妬と憎しみ)
♪ Woman needs man ♪
(女には男が必要で)
♪ And man must have his mate ♪
(男にも女が必要で)
♪ That no one can deny ♪
(それは、誰も否定出来ない真実)
穂乃果「・・・!」
♪ Well, It's still the same old story ♪
(過去から変わることのない物語)
♪ A fight for love and glory ♪
(愛と栄光をつかみ取るため)
♪ A case of do or die ♪
(ひたむきに手を伸ばす)
♪ The world will always welcome lovers ♪
(世界はいつも恋人(きみ)たちを歓迎している)
♪ As time goes by ♪
(いくら時が流れようとも)
♪ As time goes by ♪
(いくら時が流れようとも)
穂乃果「・・・・・」
女性シンガー「ふっ♪また会えたわね」
穂乃果「なんで!?なんでここにいるんですか!? あの時も突然いなくなっちゃってーー」タタタ
穂乃果「あぁっ!このマイク!私の家にもあります!ちゃんとお礼言いたかったんですよ!?」つマイク
女性シンガー「ご・・・ごめ〜ん・・・」
穂乃果「そうだ!私の家すぐ近くなんです!」ガッ
女性シンガー「・・・え?」
穂乃果「お茶だけでも飲んでってください!マイクも返したいですし!」グイグイ
女性シンガー「えぇっ!・・・ちょ!荷物そのままだしぃ〜!!」バタバタ
ーー街中ーー
穂乃果「お姉さんはいつ日本に戻って来たんですか?」
女性シンガー「ちょっと前だよ、あなたたちと同じぐらいの時じゃないかな?」
穂乃果「そっかぁ・・・お姉さんはどうしてここに?」
女性シンガー「まぁ、やっぱり懐かしい場所だからね」
穂乃果「懐かしい?」
女性シンガー「私も昔はね、このあたりに住んでたんだ」
穂乃果「そうだったんですか!?」
女性シンガー「うん!そして通ってた高校は音ノ木坂学院」
女性シンガー「あなたたちとおんなじだね♪」
穂乃果「えぇっ!?」
穂乃果「あれ?でもお姉さん、どうして私が音ノ木坂に通ってるって知ってるんですか?前に会った時には話さなかったような・・・?」
女性シンガー「あぁ・・・えっと・・・ホラ!あなたたち今すごい有名じゃない!音ノ木坂学院のスクールアイドル、μ's!」
穂乃果「あ・・・そっか、お姉さんも知ってたんですね!嬉しいなぁ・・・♪」
女性シンガー「ふふっ♪」
女性シンガー「・・・ひかりちゃんは元気にしてる?」
穂乃果「え?ひかりちゃんのこと知ってるんですか?お姉さん」
女性シンガー「えぇ、昔いろいろお世話になったからね」
穂乃果「へぇ・・・はい!いつも私たちのことを助けてくれてます!」
女性シンガー「・・・そっか・・・」ニコッ
穂乃果「・・・?」
ーー穂むら前ーー
穂乃果「ここです、中へどうぞ!」
女性シンガー「・・・いいよ、ここで」
穂乃果「え・・・?」
女性シンガー「やっぱり・・・また今度ね?」スタスタ
穂乃果「あ・・・!あぁ・・・」
穂乃果「なんで!?せっかく再会できたのに!」
女性シンガー「・・・・・」スタスタ
女性シンガー「・・・答えは見つかった?」
穂乃果「え?あ、あの時の?」
女性シンガー「・・・目を閉じて」スッ
穂乃果「・・・?」
穂乃果「こ・・・こうですか・・・?」スッ
女性シンガー「・・・飛べるよ」
穂乃果「・・・飛べる・・・?」
ブワッ!!
穂乃果「・・・!?」フラッ
穂乃果「くっ・・・!うっ・・・!!」ググッ
ゴオォォォォォッ!!
穂乃果「うわぁっ!!」フラッ
穂乃果「・・・?」
穂乃果「・・・!」
女性シンガー「・・・飛べるよ!」
女性シンガー「いつだって飛べる!あの頃のように!」
穂乃果「・・・!」
ほのか『・・・♪』タン タン タン
タンッ!
ほのか『・・・♪』バッ!
ひかり『・・・!』
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「・・・!」グッ!
バッ!
穂乃果「はっ・・・!はっ・・・!」タタタタタ
ーーひかりの家ーー
ひかり「・・・・・」
クサフグ「・・・・・」スイスイ
ピロリン♪
ひかり「む・・・?」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ひかり「・・・・・」つスマホ
ーー穂乃果?ひかり?絵里ですーー
ーーあのあと、3人だけで話し合いましたーー
ーー人気が出たこと、私たちの歌が、多くの人に聴かれていることーー
ーーラブライブ!のために力を貸してほしいと言われていることーー
ーー嬉しく思いましたーー
ーーでも、私たちの答えは変わりませんでしたーー
ーーμ's続けることはありませんーー
ひかり「・・・・・」つスマホ
ーー私たちはやっぱりーー
穂乃果「・・・!」タタタタタ
女性シンガー「・・・・・」ニコッ
ダンッ!
穂乃果「はぁっ!!」バッ!
ーースクールアイドルであることにこだわりたい!ーー
穂乃果「たぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ーー私たちは、"スクールアイドルが好き"ーー
ーー学校のために みんなのために 同じ学生が この9人が集まり、競い合ってーー
ーーそして手を取り合っていく、スクールアイドルが好き!ーー
ひかり「・・・限られた時間の中で、精一杯輝こうとするスクールアイドルが好きーー」
ーー理事長室ーー
ひかり「・・・それが彼女たちμ'sの答えです」
理事長「・・・・・」
ひかり「確かにμ'sが力を貸せば、ラブライブ!の今後に大きな影響を与えることでしょう」
ひかり「しかし、その選択は周りの身勝手でしかなく、彼女たちの意思ではなかった」
ひかり「"常に自分の道を決めるのは、周りの人間や状況ではなく、自分自身の意思であるべき"」
ひかり「自らの意思で決めた選択でない限り、その結果に納得などできはしません」
ひかり「彼女たちが他人の選択によって活動を続けても、今のように輝くことはないでしょう」
理事長「・・・そうね・・・」
ひかり「・・・理事長、あなたはμ'sに活動を続けてほしいとお考えでしたな?」
ひかり「"今の熱を冷まさないためにも、μ'sには続けてほしい"と」
理事長「・・・・・」
ひかり「・・・あなたはμ'sの活動を、彼女たちの意思を無視してでも続けさせるべきだと思いますか?」
ひかり「もしそうだとするなら、そんなものは・・・」
理事長「"クソったれ"」
ひかり「・・・!」
クルン
理事長「・・・でしょう?ひかりちゃん」ニコッ
ひかり「・・・・・」
理事長「あのとき私は、あくまでμ'sを応援しているみんなの意見を伝えに来ただけよ」
理事長「ひかりちゃんの言ってたとおり、彼女たちにとってラブライブ!は"思い出作り"、お仕事ではないわ」
理事長「もしうちの生徒たちの思い出作りを邪魔しようとする意見があるならーー」
理事長「・・・そうね、ひかりちゃんの言葉を借りれば、"クソったれ"ね」ニコッ
ひかり「・・・理事長・・・!」
理事長「私は決してあの子たちの意思を蔑ろにはしたいとは思わない」
理事長「それがμ'sの答えなら、それ以上の答えは存在しないわ」
ーー翌日 穂むら 穂乃果の部屋ーー
穂乃果「・・・ん・・・うぅ・・・」
ガバッ
穂乃果「・・・・・」
穂乃果「・・・見つかったよ・・・!答え・・・!」グッ
ーー私は学校のために歌を始めたーー
ーーアイドルを始めたーー
ーーそしてみんなと出会い、一緒にラブライブを目指し全力で走り続けてーー
ーー絶対に届かないと思っていたものに手が届いたーー
ーーそれは、偶然そうなったんじゃないーー
ーー思いきり夢中になれたからーー
ーーそしてーー
ーー最高に楽しかったから!ーー
ーー音ノ木坂学院 屋上ーー
ガチャッ
8人「・・・・・」ニコッ
ひかり「・・・・・」ニッ
穂乃果「みんな!」
ひかり「ずいぶんと遅かったな」
ことり「えへへ♪」
海未「ふふっ♪」
りんぱな「えへへ♪」
にこ「えへへっ」
真姫「ふふっ」
穂乃果「えへへ♪ちょっと久しぶりだね」
ことり「そろそろ練習したいなって」
絵里「私たちもまだスクールアイドルだし!」
にこ「ま、私は別にどっちでもよかったんだけど!」
真姫「・・・面倒くさいわよね、ずっと一緒にいると、何も言わなくても伝わるようになっちゃって」
穂乃果「えへ♪」
ことり「みんな、答えはきっと同じだよね!」
海未「μ'sはスクールアイドルであればこそ」
絵里「全員異議なし、ね?」
ひかり「私はお前たちの行く末を見届けるだけだ、異存はない」
花陽「・・・でも・・・ドーム大会は・・・」
凛「・・・・・」
穂乃果「それも絶対実現させる!」
8人「えっ?」
ひかり「どういうことだ?」
穂乃果「ライブをするんだよ!」
穂乃果「スクールアイドルがいかに素敵かをみんなに伝えるライブ!」
穂乃果「すごいのは、A-RISEやμ'sだけじゃない!」
8人「・・・!」
ひかり「・・・ふっ・・・」
穂乃果「スクールアイドルみんなが歌ってそれを知ってもらうライブをするんだよ!」
花陽「でもそれってーー」
真姫「具体的には?」
穂乃果「実はね?すっごい良い考えがあるんだよ!」
穂乃果「ねぇねぇ!ねぇっ!」クイクイッ
ひかり「・・・?」
穂乃果「あのねーー」
8人「えええっ!?」
海未「本気ですか?」
絵里「今から間に合うの?」
真姫「そうよ!どれだけ大変だと思ってるのよ!?」
穂乃果「時間はないけど、もしできたら面白いと思わない?」
希「いいやん!ウチは賛成!」
凛「面白そうにゃぁ!」
花陽「じ・・・実現したらこれはすごいイベントになりますよ!?」
にこ「えへっ♪スクールアイドルにこにーにとって不足なし!」
ことり「そうだね!世界でいちばん素敵なライブ!」
海未「たしかに、それは今までで一番楽しいライブかもしれませんね!」
穂乃果「みんな・・・!」
ひかり「・・・そうだな、思い出作りには最高の出来栄えになるだろう」
ひかり「ただし、お前たちが想像している以上に大変な作業になるぞ?覚悟しておけ」
穂乃果「うん!えへへ♪」
ーーUTXーー
ツバサ「・・・一緒にライブを?」
穂乃果「私たちμ'sはやっぱりここでおしまいにしようと思います」
穂乃果「まだ、そのことをメンバー以外の人に伝えられてはいないのですがーー」
穂乃果「でも!最後にみんなが集まってスクールアイドルの素晴らしさを伝えたいんです!」
ツバサ「なるほど、私たちスクールアイドルが心から楽しめると思えるライブをやればーー」
ツバサ「たとえ私たちがいなくなってもドーム大会に必ず繋がっていく、というわけね」
ひかり「そうだ、ラブライブ!という舞台は、A-RISEとμ'sの力を借りるのではなく、自らの力で未来への道を切り開いてもらう」
ひかり「そのため、お前たちA-RISEと彼女たちμ'sには、その水先案内人になってもらいたい」
ツバサ「ふふっ、穂乃果さんらしいアイディアね、面白いわ」
ツバサ「みんながハッピーになれというのも悪くない、私たちもまだスクールアイドル」
ツバサ「協力するわ」
穂乃果「ありがとうございます!」
ひかり「ふっ・・・ふふふ♪」
ツバサ「・・・?ひかりさん?」
穂乃果「ひかりちゃん、どうかしたの?」
ひかり「いや?別に何でもない」
ひかり「ただ私の尊敬した幼なじみと、尊敬した親友が、こうして私の前で話していることが感慨深くてな」
ツバサ「あぁ・・・」
穂乃果「そういえばひかりちゃんにとっては・・・」
ひかり「スクールアイドルというものに関わっていなければ、こうなることを想像すらしなかっただろうな」
ひかり「まったく面白いもんだよ」
穂乃果「えへへ♪」
ツバサ「ところでさっきの話について、1つだけお願いがあるの」
穂乃果「・・・?」
ひかり「どうしたツバサ?」
ツバサ「・・・みんなで一つの歌を歌いたい」
穂乃果「・・・みんなで一つの歌?」
ツバサ「そう、誰の歌でもないスクールアイドルみんなの歌」
ツバサ「せっかくみんなでライブをするならそれにふさわしい曲というものがあるはず」
ツバサ「そんな曲を大会優勝者であるあなたたちに作ってほしい」
ツバサ「どうかしら?それが私たちが参加する唯一の条件」
穂乃果「・・・!」
穂乃果「やりたいです!それすごくいいです!私もそうしたいです!」
ひかり「なるほど、お前こそいいアイディアじゃないか、ツバサ」
ツバサ「うふふ♪でも時間はないわよ?」
穂乃果「大丈夫です!」
穂乃果「・・・!」つコーヒー
穂乃果「・・・くっ・・・くっ・・・」クピクピ
穂乃果「ごちそうさまでした!」ガタン
穂乃果「みんなにも伝えてきます!」ダッ!
ひかり「あ!おい穂乃果!」
ひかり「すまんなツバサ、また会おう!」ダッ!
タタタタタ・・・
ツバサ「・・・・・」ニッ
ツバサ「・・・・・」クピッ
ツバサ「・・・!」つコーヒー
ツバサ「熱い・・・」つコーヒー
ーー音ノ木坂学院 アイドル研究部部室ーー
カチカチッ
花陽「あぁーっ!すごいです!メールを送ったらすでに何件か返信が!」
穂乃果「本当!?」
花陽「でも、中には話を聞いてからにしたいっていうグループもいて・・・」
絵里「確かに、いきなり出てほしいって言われても戸惑うかもしれないわね」
海未「電話できちんと説明したほうがいいかもしれません」
にこ「のんびり構えていていいの?時間はもうそんなに残されていないのよ?」
絵里「ぁ・・・それは・・・」
真姫「じゃあどうするの?」
ひかり「う〜む・・・」
穂乃果「会いに行こうよ!」
真姫「そう、会いに行くのが一番ーー」
真姫「え?ええっ!?」ガタッ!
8人「会いに!?」
希「本気なの!?」
穂乃果「うん!行ける範囲は限られるだろうけど、直接会って直接話したほうが気持ちもきっと通じるよ!」
ことり「でも、どうやって?」
穂乃果「簡単だよ!」
穂乃果「真姫ちゃん!」ガタッ!
真姫「ヴェェッ!?」
穂乃果「電車賃、貸して!」
7人「なるほど!!!!!」
ひかり「・・・おい・・・」
真姫「なんでこっち見るのよぉぉ!!」
穂乃果「さぁ行こう!みんなが待ってる!」
♪ エンディングテーマ Future style ♪
♪ 聴いてもらいたいんだ ずっと思い続けて ♪
♪ とにかく動きだしてみたら ♪
♪ 新しい日々のなかで 少しずつ生まれた未来 ♪
♪ まだ挑戦したいね やれるね ♪
♪ みんなで追いかけようときめきを ♪
♪ Future style ♪
♪ 会いたいよ その瞬間待っててね ♪
♪ いつか描いた希望のステージ ♪
♪ 世界中ここにしかない ♪
♪ Future style ♪
♪ 会いたいよ その瞬間待っててね ♪
♪ 今こそぜんぶ叶えたい I wish stating ♪
♪ 最高の夢をカタチにする時だと ♪
♪ 声が・・・聞こえる! ♪
♯34 report5 高坂 穂乃果 追記「それぞれの未来へ」 fin
おまけ
ーーひかりの家ーー
ガチャッ
ひかり「よぉ、大人しくしてたか?」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ひかり「何だ?また一段と機嫌が悪いな?」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
俺「おい」
ひかり「ん?」キョロキョロ
俺「おい、お嬢ちゃん、俺だよ」
ひかり「・・・お前か、ずいぶんと久しぶりだな」
俺「あぁ、ちょっとね」
俺「たしかにこうしてお嬢ちゃんと話すのもずいぶんと久しぶりって感じだよな」
ひかり「あまり期待されてなかったみたいだからな、このコーナー」
ひかり「正直失敗だったんじゃないのか?」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
俺「そうだねー、俺は好きだったんだけどな、○條一間」
ひかり「それとこれとは話が別ってことだろう」
俺「だろうね、俺も今回の件でいい勉強になったよ」
俺「またこの"ラブライブif"が別の所に掲載することがあったら、このコーナーは省いて掲載するかもしれないな」
ひかり「そもそも覚えてくれている人がどれだけいるかって話だがな」
俺「ひっどいなぁひかりちゃん・・・」
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ひかり「で?それが何で今になって戻ってきたんだ?何か私に用か?」
俺「あぁ、って言うかそれが本来の目的でね」
ひかり「・・・?」
Q1
俺「会って初めの時に言ってたでしょ?ひかりちゃんの名前の由来」
ひかり「あぁ」
俺「"だが私のような日陰者の名前を"ひかり"にしたのは皮肉のつもりか?"なんて、ひかりちゃんは言ってたよね」
ひかり「・・・まぁな」
俺「今回は君のその、"ひかり"の名前の由来を伝えて終わりにしようと思ってね」
ひかり「・・・・・」
俺「・・・その答えは、この中にある」つ紙
ひかり「ん?何だこれ?」つ紙
ひかり「これは・・・歌詞か?これのどこにーー」
ひかり「・・・!」
俺「・・・・・」
ひかり「・・・ふっ・・・そういうことか・・・」
俺「・・・これで俺の役目も終わり」
俺「もう会うこともないだろうから、最後に1つだけ言わせてほしい」
俺「彼女たちμ'sの・・・このifの物語も、もうすぐ終わりを迎える」
俺「ひかりちゃん、君にはどうか・・・そんな彼女たちの物語を、最後まで見届けてくれ」
ひかり「・・・お前に言われるまでもない」
俺「・・・そっか」
俺「・・・それじゃ、頼んだよ!ひかりちゃん!」
ひかり「・・・・・」
クサフグ「・・・・・」スイスイ
ひかり「・・・・・」つ紙
ひかり「・・・さて、何か買ってくるかな・・・」スッ
クサフグ「・・・・・」スイスイ
ひかり「じゃあちょっと行ってくる、大人しくしてろよ?」コンコン
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ガチャッ
バタン
ーー街中ーー
ひかり「・・・・・」スタスタ
???「・・・あ、ひかりちゃん!」
ひかり「ん・・・?」
女性シンガー「やっほー!久しぶり!」
ひかり「・・・?」
女性シンガー「・・・わかるかな?私のこと?」
ひかり「・・・・・」
ひかり「・・・!!?お前は・・・!!」
女性シンガー「あはは、やっぱりわかるんだ、さすがひかりちゃんだなぁ」
ひかり「あぁ・・・だがにわかには信じられん、こんな所でお前に会うことになるとは・・・」
ひかり「しかし、その目を見せられたら信じざるを得ない」
女性シンガー「うふふ♪」
女性シンガー「ひかりちゃんの幼なじみとその仲間たちも、無事に答えが見つかってよかったよ、ずっと悩んでたみたいだからね」
ひかり「まさかお前、あいつに会ったのか?」
女性シンガー「うん、でも元気そうで安心したよ」
女性シンガー「ひかりちゃんは知らないみたいだけど、アメリカでも会って話してたんだよ?」ニコッ
ひかり「・・・なるほどな、あいつの言ってた"あの人"とやらはお前のことだったのか」
ひかり「ったく、お前があいつと関わったらややこしいことになるだろうに・・・」
女性シンガー「あはは、まぁあの子は気づいてないみたいだからいいじゃない♪」
ひかり「その楽天的な性格も相変わらずだな」
ひかり「穂むらには寄って行ったのか?」
女性シンガー「あぁ・・・うん、あの子に案内されて目の前までは来たんだけど・・・なんか恥ずかしくなっちゃってさ・・・」
ひかり「たまには顔を出せ、絹穂さんもきっと待ってるぞ?」
女性シンガー「・・・そうだね」
女性シンガー「それじゃあ、私もう行くね?」クルッ
ひかり「む、そうか」
女性シンガー「大丈夫、名残惜しく思わなくたって、また必ず会えるから」ニコッ
ひかり「あぁ、そうだろうな」
女性シンガー「それじゃあ、またね!」スタスタ
ひかり「・・・・・」
女性シンガー「・・・・・」ピタッ
女性シンガー「・・・ひかりちゃん」
ひかり「何だ?」
女性シンガー「・・・どうかあの子たちを、最後まで見守ってあげてね?」
ひかり「・・・・・」
ひかり「・・・任せておけ」
女性シンガー「・・・・・」ニコッ
スタスタスタ
ひかり「・・・・・」
ひかり「・・・また会おう・・・"穂乃果"」
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