2018-05-13 11:45:07 更新

前書き

!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。



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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール


年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80

好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも




備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染

冷静沈着な性格の持ち主

外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生

相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある

制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用

男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している

人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」

彼女の目は常に物事の核心を見抜いている

A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である

幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた

西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘

小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている

周りの人間と距離を置こうとしているのには、昔何らかの理由で他人を傷つけてしまったことが原因のようだが、本人は多くは語っていない

中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた

しかし所属していた部の活動中に、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた

その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる

μ'sというグループが形になったら自らは彼女たちのもとを離れようとしていたが、自分が彼女たちに必要とされていることを教えられ、μ'sの監視役として残ることを決意した

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ーー音ノ木坂学院 屋上ーー





絵里「じゃあ練習はじめるわよ!」パン!



8人「はい!」











ひかり「・・・・・」




ーー音ノ木坂学院 スクールアイドルグループ "μ's"ーー




海未「ワン!ツー!スリー!フォー!ファイブ!シックス!セブン!エイト!」パンパン




ーー音ノ木坂学院の存続のために活動しているグループーー




ことり「はっ!はっ!」バッ!バッ!




ーー最初は学院を廃校から救いたいと言う穂乃果の思いつきでしかなかったはずのものーー





穂乃果「よおぉーっし!」グッ!





ーーそんな彼女たちは今、また新たな夢に向かって走り始めているーー



















ーー懐かしい・・・昔の自分のことを思い出す・・・ーー







ーー私にも彼女たちμ'sのように、仲間たちと同じ夢を追いかけていた時期があったな・・・ーー
















ーー・・・あの時私が、あんな過ちを犯していなければ・・・ーー















穂乃果「よおぉーっし!じゃあ次行くよぉー!!」














ーー私は・・・ーー





















ーーあいつになれたのかもしれない・・・ーー



























♯24 report13 北河 ひかり















ひかり「よし、今日の練習はここまでだ」



穂乃果「ふーっ!今日もいっぱい練習したねー!」



ことり「穂乃果ちゃん、お疲れ様♪」





ひかり「いいか?ラブライブ!最終予選まで残すところ3週間だ」


ひかり「コンディションの調整期間を考慮すると、最終予選前の週に過度な練習はできない」


ひかり「つまり、今が一番の追い込みの期間となる」




穂乃果「・・・ゴクリ」




ひかり「とはいえ今から何か特別なことをする必要はない、練習を重ね、精度を高めるために最善を尽くすことだ」



ひかり「幸い新曲の作詞も作曲も完了している、さっき確認してもらったとおりだ」



海未「・・・・・」グッ


真姫「・・・・・」グッ




ひかり「ことり、衣装の製作状況は?」



ことり「ごめんなさい・・・ほとんど完成しているけど、あと最後の手直しが・・・」



ひかり「なら協力して、できるなら今日中に完成を目指そう」


ひかり「花陽、にこ、頼めるか?」



花陽「はい!」


にこ「しょうがないわねぇ!」



ことり「ありがとう!2人とも!」









穂乃果「私も手伝う!」


凛「凛も凛も!」




ひかり「お前たちはそそっかしいからダメだ、怪我されたら困る」




穂乃果「むーっ!」


凛「ぶーっ!」



ことり「あはは・・・」




ひかり「私もやることが終わったらそっちに顔を出す、その時はいいように使ってやってくれ」



ことり「ありがとうございます、ひかりさん♪」












ひかり「では今日はこれにて解散!」




μ's「ありがとうございました!」





スタスタ











ひかり「・・・・・」


















ーーとある定食屋ーー





ガラガラッ




おやじ「おう!らっしゃい!」



ひかり「よぉ、おやじ」



おやじ「よぅひかりちゃん、1人かい?今日はずいぶん遅かったねぇ?」



ひかり「ライブに使う衣装の製作を手伝ってたんだよ、おかげでなんとか仕上げまで完成した」



おやじ「へぇ、ずいぶん張り切ってるじゃないか」



ひかり「いよいよ大詰めだからな、気合いも入るってものだろう」











おやじ「・・・ひかりちゃん、なんだか初めて会った時に比べていい顔をするようになったな」



ひかり「ん・・・?」



おやじ「すごく充実した目をしてるよ」













ひかり「・・・検討違いだろう・・・」



おやじ「そうかな?」









おやじ「で?いつものでいいのかい?」



ひかり「あぁ、頼む」



おやじ「あいよ!ちょっと待ってな!」スタスタ













ひかり「・・・・・」



おやじ「で?実際どうなのさ?ひかりちゃん」



ひかり「・・・何がだ?」



おやじ「アイドル研究部だっけ?ホントはあの場所に残ってよかったって思ってるんじゃないの?」





















ひかり「・・・私なんかがあの場所に、このままこうして留まっていていいのかとはいつも思っている・・・」



おやじ「え?」



ひかり「・・・・・」





















観客1『お・・・おい!ゴールが落ちたぞ!!』



観客2『誰か下敷きになってないか!?大丈夫なのか!?』





女子生徒『・・・・・』



ひかり『おい!しっかりしてくれ!誰か!救急車を!急いでくれ!!』















???『そ・・・それ見たことか!生徒に監督なんか任せるからこんなことになるんだ!』


???『偉そうなことばかり言って、やっぱり何もできない子供だったじゃないか!!』




ひかり『・・・・・』







???『・・・やっぱりそうだ!僕は悪くない・・・!』



???『お前のせいだ!お前がみんなに無理をさせたから!』



???『僕が監督していればこんなことにはならなかった!』



???『こいつがみんなの夢を潰したんだ!』







???『この疫病神めっ!!』












ひかり「・・・・・」



おやじ「ひかりちゃん・・・?」



















ーー翌日 音ノ木坂学院ーー




海未「ワン!ツー!スリー!フォー!ファイブ!シックス!セブン!エイト!」パン!パン!パン!パン!



穂乃果「ほっ!ほっ!」バッ!バッ!





ひかり「・・・・・」





海未「はい!ここで締めのポーズ!」




穂乃果「はいっ!」ババッ!










絵里「うん!いい感じね!」



凛「うん!」






真姫「でも、何だかサビのところの振り付けがイマイチじゃない?大事なサビなのにあんまり目立ってない気がする」



ことり「そうかなぁ?」



海未「そうですね・・・真姫の意見も一理ありますが、私はそこまで大きく変える必要はないかと・・・」



花陽「それに・・・今から振り付けを変えるのは難しいかなぁ・・・?」



真姫「それもそうだけど・・・」



にこ「いや!私は真姫の意見に賛成よ!中途半端は一番良くないわ!」



希「確かにそうやけど・・・」



穂乃果「う〜ん・・・」














ひかり「・・・・・」





穂乃果「あ、そうだ!ひかりちゃんはどう思う?」













ひかり「・・・・・」




穂乃果「・・・?ひかりちゃん?」



ひかり「・・・!あ・・・あぁ、それでいいんじゃないか?」




μ's「・・・?」





ひかり「・・・・・」








穂乃果「ひかりちゃん?」
























絵里「じゃあ今日はここまで!」



8人「お疲れ様でした!」






ひかり「・・・・・」








穂乃果「ねぇ!今日はみんなで一緒に帰ろうよ!」



希「お、いいやん!」



絵里「そうね、最近みんなそれぞれ色んなことがあったから、みんな一緒に帰ることってあんまりなかったかも」



にこ「いいんじゃないの?今がそれが落ち着いた時なんでしょ?」







凛「ひかりちゃんも一緒に帰ろ!」









ひかり「・・・・・」









ことり「ひかりさん?」



ひかり「・・・!あ・・・あぁ、どうしたことり?」



海未「どうかしたのですか?最近何かとぼーっとしていることが多いみたいですが?」



ひかり「・・・そうだったか?」



花陽「大丈夫ですか・・・?ひかりさん」



ひかり「・・・心配するな、私は何ともない」






ひかり「・・・で、何の要件だったかな?」



穂乃果「もー!だから今日はみんなで一緒に帰ろうって話してたでしょー!?」



ひかり「あ・・・?あぁ・・・」





真姫「・・・ホントにどうしたのよ?ひかりらしくないわね?」



ひかり「・・・大丈夫だ」







ひかり「・・・・・」




















ーー帰路ーー






ガヤガヤ







穂乃果「でね!その時の海未ちゃんったら酷いんだよ〜!」



海未「それは穂乃果が悪いんでしょう!?」



ことり「あははは・・・」









ひかり「・・・・・」













ひかり(こうして同じ時を過ごすたびに思う)


ひかり(彼女たちμ'sは、自分たちの夢に向かって歩み続けている)


ひかり(未熟ながらも、毎日毎日一生懸命にな)



ひかり(だが、そんな中に私が1人・・・)


ひかり(犯した罪の重さに耐えられず、夢を捨てた負け犬の私・・・)



ひかり(本当なら私がすべきことは、同じ過ちを繰り返さないことのはず・・・)





ひかり(それなのにーー)







ひかり「・・・私はなぜ・・・ここにいるのだろうか・・・?」




穂乃果「ん?ひかりちゃん?」



ひかり「・・・!」



穂乃果「どうかしたの?」



ひかり「いや・・・何でもない・・・」














男子高校生「・・・・・」スタスタ





ひかり「む・・・?」



男子高校生「・・・!」ビクッ!




穂乃果「・・・?ひかりちゃん?」






男子高校生「・・・ッ!」ダッ!



ひかり「あ・・・!おいーー」





タタタタタ






ひかり「・・・・・」



絵里「今のは・・・誰?」



海未「さぁ・・・?」



真姫「何かひかりを見て逃げて行ったように見えたけど?」









ひかり「あいつは中学時代の私の知り合いだ、バスケ部繋がりでのな」


ひかり「だがそんなに面識はなかったはずだが・・・どうしたんだろうな・・・?」



にこ「あんたあいつに何かしたんじゃないの?」



ひかり「少なくとも覚えはないな」



希「う〜ん・・・」
















ーー街中ーー




にこ「それにしても、最近ずいぶん寒くなってきたわね」



花陽「そうだね、もう冬の陽気みたいだよね」



凛「う〜っ・・・!」ブルブルッ



ひかり「む?大丈夫か凛?」


ひかり「何かあったかい物でも買ってこよう、ここで待ってろ」スタスタ




凛「あ、ありがとうひかりちゃん!」













???「・・・・・」



ひかり「・・・?」クルッ



???「・・・!」タタタタタ





ひかり(・・・気のせいか・・・?)スタスタ
















ピッ


ガタン


ひかり「・・・よし」つココア















ひかり「待たせたな、これだ」つココア



凛「ありがと!ひかりちゃん♪」パシッ



ひかり「お前たちもどうだ?全員分あるぞ」



穂乃果「わ〜い♪」



絵里「ありがとう、いただくわ」









ひかり「ん?おい、ことりと海未はどうした?」



真姫「あら?そういえば・・・」



花陽「さっきことりちゃんが、ちょっと向こうの方を見て来たいって・・・」



ひかり「そうか、わかった、お前たちはここで待ってろ」スタスタ














ひかり「・・・・・」スタスタ








やっ・・・!そういうの結構ですから・・・!







ひかり「む・・・!」タタタ





















男1「いいじゃねぇか、俺たちと遊ぼうぜ?」



ことり「いや・・・あの・・・」ビクビク



男2「おっ?困った顔もかわいいねぇ♪」


男2「・・・もっと見てみたいかも・・・♪」



ことり「ひっ・・・!」ビクッ








海未「やめなさい!」バッ!



ことり「海未ちゃん・・・!」ビクビク



男1「おっ?なんだなんだ?君もこの子のお友達かい?」



男2「へぇ、この子もかわいいじゃん」



海未「くっ・・・!」



ことり「・・・!」ギュッ



男1「へへへ!俺たちは何人いても大歓迎だぜ?」


















ひかり「ふっ!」ドカッ!



男1「がっ!?」ガシャアァァン!


男2「!?」



ひかり「・・・・・」スタッ




海未「ひかり!」



ことり「ひかりさん・・・!」






ひかり「・・・あまり無理はするな」




男2「テメェ・・・!何しやがんだっ!!」グワッ!





ひかり「・・・聞く耳持たんならーー」パシッ



男2「・・・!」






ひかり「力ずくだ!」ドカッ!



男2「ぐわっ!!」ガシャアァァン!






ひかり「ことり!海未!離れてろ!」




海未「でも、ひかり!」



ことり「ひかりさん!」









男2「こ・・・この男女が・・・!」グワッ!



ひかり「何か言ったか!?小僧!」ゲシッ!



男2「がっ・・・!」ドサッ











男1「・・・いっててて・・・!」



男2「おい!いつまで寝てやがんだ!さっさとあいつをボコしてやろうぜ!」












男1「・・・!!?」ビクッ!



ひかり「・・・・・」














男1「あ・・・あいつは・・・!」サーッ



男2「あ?何だよ?」






男1「おい!ズラかるぞ!!」



男2「あぁ!?何言ってんだよ!?こんな女に舐められたまま逃げんのかよ!?」





























男1「バカッ!!こいつはあの"ペイルライダー"だぞ!!」



男2「!!?あの・・・不良グループをたった1人で潰して回ってるとか言う・・・!?」








ことり「え・・・?」


海未「・・・?」











ひかり「おい」




男たち「!!!」ビクッ!








ひかり「・・・友達返す?それとも息還す?」




男たち「ひ・・・ひえぇぇぇぇぇっ!!」ダッ!



タタタタタ・・・















ひかり「・・・大丈夫か?ことり、海未」



ことり「ふぇ・・・」ヘタァ



海未「あ・・・ありがとうございます・・・ひかり」








穂乃果「お〜い!ひかりちゃ〜ん!」タタタ



絵里「海未!ことり!」タタタ





ひかり「・・・待っていろと言っただろうに」







真姫「ことり!?大丈夫!?何かあったの!?」



ことり「真姫ちゃん・・・!」グスッ






ひかり「2人組の男にナンパされて、怖くて腰が抜けたみたいだ、私と海未で追い払ったから大丈夫だがな」


海未「・・・・・」



希「そっか・・・よかった・・・」ホッ



にこ「まったく〜!気をつけなさいよね〜」















海未「・・・ひかり」



ひかり「・・・何だ?」










海未「さっき呼ばれていた、"ペイルライダー"とは・・・何ですか?」



ひかり「・・・・・」








凛「凛知ってるよ!確か・・・えと、"死を司る第四の騎士"って呼ばれててーー」


凛「えと・・・?ヨシコの四騎士で?黙示録の・・・?」



にこ「はぁ?」



凛「と・・・とにかくひかりちゃんが昔呼ばれてた"フタツナ"にゃ!」



真姫「"二つ名"?ずいぶんとご大層ね?」



ひかり「大したことじゃない、中学時代のバスケ部での功績で、周りが勝手に呼んできただけだ」



花陽「は、はぁ・・・?」





















海未「・・・"不良グループをたった1人で潰して回っている"というのは?」



絵里「・・・!?」



ひかり「その表現は誤解だ、その不良グループってのに絡まれている奴を助けに入った結果グループを全滅させることになっただけ、潰して回ることが目的だった訳じゃない」



穂乃果「ひかりちゃんらしいと言うか・・・」









ことり「ふぇぇっ・・・!」グスッ



ひかり「ほら、ことりが泣きだした、さっさとここから離れよう」スタスタ







絵里「・・・・・」



























穂乃果「ばいば〜い!」




凛「じゃあね〜!」タタタ


花陽「またね〜」フリフリ





真姫「・・・にこちゃん、家こっちじゃなかったわよね・・・?」スタスタ


にこ「え〜?いいでしょ〜?」スタスタ





ひかり「ことりも、気をつけて帰れよ?」



ことり「・・・はい・・・」グスッ



海未「行きましょうことり、私が家まで送ります」


ことり「ありがとう・・・海未ちゃん・・・」グスッ








希「ふふっ・・・♪」スタスタ













ひかり「ふぅっ・・・」


穂乃果「えへへ♪」


















絵里「・・・ひかり」



穂乃果「・・・?絵里ちゃん?」



ひかり「どうした絢瀬?」




















絵里「・・・あなた、一体何者なの?」




穂乃果「・・・?」



ひかり「唐突だな?何者と言うと?」





絵里「私たち、ひかりのことをあまりに知らなさ過ぎると思うの」


絵里「少なくとも私があなたについて知っていることと言えばーー」








絵里「穂乃果の幼なじみであることーー」


絵里「北河財閥当主の孫であることーー」


絵里「その左腕は当時の後輩を庇って怪我してることーー」


絵里「昔A-RISEと関係があったことーー」


絵里「穂乃果と同じ、μ'sの発足者でありーー」


絵里「私たちに協力してくれること・・・」









ひかり「・・・それだけわかっていてまだ不満か?」






絵里「でも今日、また初めて新しいあなたがわかった」














絵里「・・・"ペイルライダー"」



ひかり「・・・・・」


穂乃果「・・・?」









絵里「ひかり、疑っている訳じゃないけど前からずっと言おうと思っていたの」


絵里「なんだかひかりって、自分の過去を話すことを人並み以上に避けている気がするのよ」



穂乃果「それは確かに・・・私もひかりちゃんの幼なじみだけど、知らないことが多いような・・・」












ひかり「私のことなんかどうだっていい、過去がどうだろうと私は私、"北河 ひかり"だ」



穂乃果「でもーー」








ひかり「そんなことより最終予選のことだが、あの時の絢瀬の意見はーー」













絵里「ごまかさないで」



ひかり「・・・・・」



穂乃果「絵里ちゃん・・・?ひかりちゃん・・・?」









絵里「ひかり、お願い・・・話せる範囲でいいの」


絵里「あなたのことをもっと教えて欲しいーー」














ひかり「私を疑っているのか・・・!?」クワッ!



穂乃果「ひっ・・・!」ビクッ!


絵里「・・・!」ビクッ!











ひかり「・・・もしそうだというなら、今日限りで私はアイドル研究部を脱退しよう」



穂乃果「えっ!?」


絵里「・・・!」




ひかり「お前たちも、そんな信用できない怪しいやつと一緒に活動しているようでは不安だろう?」


ひかり「・・・他の連中にも言っておいてくれ」スタスタ




穂乃果「えぇっ!?待ってよひかりちゃん!」タタタ







絵里「ひかり!」




ひかり「・・・・・」クルッ


穂乃果「絵里ちゃん・・・」














絵里「さっき行ったわよね?"疑っている訳じゃないけど"って」


絵里「私は・・・いえ、私たちは、あなたを疑ってなんかいない」


絵里「あなたを疑っている人なんか1人もいないわ」




ひかり「・・・口で言うのは簡単だ、確かに私は、お前たちに疑われるような接し方ばかりしていた」


ひかり「自分の過去を語らない、自分が何者かも答えない、そんなやつなら疑われても当然だ」








絵里「・・・確かに私たちは、あなたのことをほとんど知らない・・・」


絵里「でも、あなたが悪い人間じゃない、あなたを疑う必要がない決定的な証拠がある」



ひかり「・・・・・」









絵里「ひかり、あなたは今まで私たちのことを何度も助けてくれた」






絵里「ことりも、ひかりと穂乃果のおかげで今こうしてみんなと一緒にいられるって言ってたし」


絵里「凛もあなたのおかげで自信を持って、あんなに変わることができた」


絵里「花陽もひかりに後押しされたから自分が今こうして自分のやりたいことができているって、毎日のように言ってるわ」


絵里「事故に遭って大変だった真姫も、あなたが助けてくれたじゃない、そして真姫のお父さんの説得までしてくれたし」




絵里「にこだってそう、今まで妹さんたちに吐いてきたウソから解放してくれたって・・・本人は照れくさがって言わないけどね」


絵里「希だって、あなたのおかげで、ようやく本当に幸せになれたって」


絵里「海未も、父親の呪縛から解放して、みんなのもとに連れ戻してくれたって、本当に感謝してた」




ひかり「・・・・・」






穂乃果「・・・私だってそうだよ、ひかりちゃん」



ひかり「・・・穂乃果・・・」



穂乃果「学園祭の後、私がみんなに酷いことを言っちゃって、嫌われちゃったと思ってた時、私に"そうじゃないよ"って教えに来てくれたよね」


穂乃果「あの時ひかりちゃんが来てくれなかったら・・・私・・・」



ひかり「・・・穂乃果」







絵里「私だってそう、思い返してみれば今私がここにいるのは、あなたが私を説得してくれたから」


絵里「当時は敵だったはずの私に、あなたは手を差し伸べ続けていてくれたのね・・・」













ひかり「・・・ほぼそうだが絢瀬、お前の見解には一つだけ誤りがある」



絵里「え・・・?」






ひかり「私はお前と初めて会ってから今日に至るまで、お前のことを一度も敵だと思ったことはない」







絵里「そう・・・だったの・・・?」



穂乃果「えへへ♪ひかりちゃんらしいよね♪」



ひかり「・・・・・」







絵里「・・・コホン!とにかく、私たちにそうまでしてくれたひかりを疑っている訳じゃないの」



ひかり「ほぅ」




絵里「・・・あなたは私たちがどんなことを言っても、どんな姿を見せても、それを全て受け入れてくれた」


絵里「でもそれは私たちも同じ」


絵里「あなたがどんなことを言っても、どんな姿を見せても、それを全て受け入れる」




ひかり「それだけ信用してくれるのはありがたいがーー」






ひかり「私がお前たちを騙すためにあえて親切にしていた、という線もまだ否定し切れていないぞ?」



絵里「もしそうだとしたら、あなたは大した役者ね、ひかり」


絵里「それに本当に騙すつもりなら自分から種明かしなんかしないはずでしょ?」



ひかり「・・・・・」










絵里「ただね・・・ひかり、私が心配してるのはーー」










絵里「あなたが大事なことを言えずに隠しているんじゃないかってこと」



ひかり「・・・・・」







絵里「何かあったらいつでも相談してね?ひかりも、私たちの仲間なんだから」















ひかり「・・・お見それしたよ絵里、まさかそこまで考えていてくれたとはな」



絵里「私だってあなたに頼りっぱなしじゃないわ、あなたの力にもなりたいの」


絵里「仲間なんだから、困った時には助け合うのが当然でしょ?」






ひかり「・・・ありがとう、友よ」



穂乃果「えへへ♪」






絵里「あら?そういえば私、ひかりに名前で呼ばれたのって初めてだったかもしれないわね?」



ひかり「・・・私なりに敬意を払ったつもりだ、深い意味などない」



絵里「うふふ♪」













ひかり「絵里、そこまで言うなら一つだけ言っておく」


ひかり「私は別に、お前が心配しているように悩みを抱えている訳ではない」



絵里「・・・そうなの?」



ひかり「それと穂乃果」



穂乃果「え?なになに?」



ひかり「2人でスクールアイドル活動を始めたあの日、私はお前に一つ黙っていたことが・・・」



穂乃果「・・・?」




ひかり「私はあの時、つまり最初から、μ'sにまとまったメンバーが集まったらこの場を抜けるつもりだった」



穂乃果「え・・・?」



ひかり「学園祭後に退学して財閥を継ごうとしたのもその一環だ、アイドル研究部を離れるための口実としてもちょうどいいと思ってな」



絵里「どうしてそんなことを・・・?」





















ひかり「・・・壊したくないんだよ、お前たちの夢を」



穂乃果「・・・どういうこと?」



ひかり「お前たちは仲間たちと共に、一つの同じ夢に向かって活動している」


ひかり「互いに助け合い、切磋琢磨しながらな」




ひかり「そんなお前たちの夢を、私一人のために潰えさせるようなことはしたくない」


ひかり「だから、お前たちが私がいなくても活動できるようになったらすぐにでも離れたかったんだ」




穂乃果「どうしてそんなこと・・・?」



ひかり「・・・・・」









絵里「ひかり、私たちはあなたがそんなーー」



ひかり「それ以上は言わなくていい」



絵里「・・・!」





ひかり「・・・"あなたがそんな、私たちの夢を壊すような人なんかと思っていない"とでも言いたいんだろう?」



絵里「・・・・・」









ひかり「いいんだ絵里、わかっている」


ひかり「・・・"私自身が怯えているだけ"なんだと・・・」









絵里「・・・ひかり・・・」

















ひかり「・・・私のことはいい、もし私のせいでお前たちの夢を壊すようなことがあれば私が全力で揉み消す」


ひかり「だからお前たちは、迷わず前を向いていればいい」




穂乃果「・・・・・」









ひかり「さて・・・私はこのあたりで失礼するよ、穂乃果も絵里も暗くならない内に帰るんだぞ?」



ひかり「・・・また会おう」スタスタ




















穂乃果「・・・ひかりちゃん・・・」







絵里「・・・穂乃果、今のひかりを見てた・・・?」



穂乃果「うん・・・絵里ちゃん」


穂乃果「私・・・今のひかりちゃんの目を見て思ったことがあるの・・・」



絵里「うん・・・多分私も同じことを考えていると思う・・・」












穂乃果「ひかりちゃんーー」


絵里「ひかりーー」


























穂乃果・絵里「・・・悲しい目をしてた・・・」

























ーー翌日 音ノ木坂学院 屋上ーー






海未「ワン!ツー!スリー!フォー!ファイブ!シックス!セブン!エイト!」パン パン パン パン






ひかり「花陽!少し遅いぞ!」


花陽「は、はい・・・!」



ひかり「凛は少し早い!」


凛「はい!」



にこ「ちゃんとやりなさいよ〜」




ひかり「にこ!昨日変更したステップが間違えているぞ!」


にこ「・・・わかってるわよ・・・!」




ひかり「真姫!もっと大きく動け!」


真姫「はいっ!」



ひかり「穂乃果!まだやれるな!?」


穂乃果「もちろん!」



ひかり「ことり!今の動きを忘れるな!」


ことり「はい!」









海未「ラストー!」パン パン パン パン













8人「・・・!」バッ!








ひかり「ふむ・・・指摘する点はまだいくつかあるが、良しとしよう」



穂乃果「ふぅ〜、疲れた〜」



ひかり「そういう割には余裕そうだな?穂乃果」



穂乃果「えへへ♪わかる?」







にこ「それにしてもどうしたのよひかり?なんだかいつもより気合入ってたみたいだけど?」







ひかり「・・・そうだったか?」




希「まぁ最終予選の前やし、気合いが入ってるのはウチらもやん?」



ひかり「あぁ、そうでなくては困る」












ひかり「さて、今日の練習はここまでとしよう」




穂乃果「それじゃあ今日もみんな一緒に帰ろ!」



ひかり「悪い、私は今日用事があってな」



絵里「用事?」



ひかり「あぁ、先に失礼する」


ひかり「お前たちも寄り道せずに帰れよ?」スタスタ



穂乃果「うん・・・」





ガチャッ


バタン





















ーー音ノ木坂学院 校門前ーー









???「・・・・・」キョロキョロ




海未「ん?あれは・・・?」



ことり「誰かいるよ?」




???「・・・あっ!」タタタタタ




穂乃果「え?」









???「あの!高坂 穂乃果さんですよね!?」



穂乃果「え・・・?う、うん・・・そうだけど・・・?」



???「やっぱり!」





真姫「何?穂乃果の知り合い?」



穂乃果「いや・・・多分違うと思うけど・・・」







凛「あ!もしかして出待ち!?」



穂乃果「えぇっ!?」



花陽「穂乃果ちゃんのことを知ってるみたいだし・・・もしかしたら・・・!」



穂乃果「ウソ・・・!?ついに私のところにも・・・!?」



にこ「ぐぬぬぬぬ・・・!」




























???「あの・・・!センパイ・・・じゃなくて、北河 ひかりさんはどこにいるか知っていますか!?」




穂乃果「・・・へ?」
















ーー街中ーー












ひかり「・・・・・」スタスタ

















???「・・・!」ザッ











ひかり「・・・よぉ、またお前か」



???「・・・!」キッ







ひかり「・・・ここ最近よく会うな?同じ負け犬同士、引かれ合うものでもあるのかな?」



???「"同じ負け犬同士"だと・・・?ふざけるな!!誰のせいで僕がこんな・・・泥水をすするような生活を送っていると思っているんだ!?」




ひかり「・・・変わらないなお前は、昔から何も・・・」



















ーー音ノ木坂学院 校門前ーー





絵里「つまりあなたは、ひかりの中学時代の後輩で、音ノ木坂にはひかりに会うために来たってことね?」



後輩「はい・・・センパイ、卒業してからずっと、何も自分のことを教えてくれなくてーー」


後輩「それで、音ノ木坂学院にセンパイの知り合いの穂乃果さんがいると聞いて、何か知っているかと思ってここに・・・」



凛「なーんだ、出待ちじゃなかったにゃ」



穂乃果「うぅ・・・」ガックリ









希「ひかりちゃんなら、この音ノ木坂学院に通っとるよ」



後輩「ホントですか!?」



絵里「えぇ、でも今日は用事があるからって先に帰ってるけど」



後輩「そう・・・ですか・・・」



海未「そういうことなら、あなたがひかりを探していたとひかりに伝えておきますよ」








後輩「・・・いえ、きっとセンパイは・・・そう伝えても私に会ってくれないと思うんです・・・」



ことり「・・・?どうして?」



後輩「センパイ・・・中学卒業した時、誰にも何も・・・卒業後の進路も伝えてくれなくてーー」


後輩「私たちのこと・・・避けてるみたいで・・・」



にこ「何よ、あいつも冷たいやつね」


真姫「まぁいつものことよね」





























後輩「・・・センパイやっぱり・・・まだあのことを気にしてるんだろうな・・・」



穂乃果「・・・?"あのこと"?」



後輩「あ・・・えっとーー」













絵里「・・・ねぇ、よければ教えてくれないかしら?」



後輩「え・・・?」



絵里「私たち、確かにひかりとは一緒にいるんだけど、彼女のことをよく知らないのよ」


絵里「あなたの言う"あのこと"が、もしひかりを苦しめている原因だとしたら、それを知っておきたいの」



後輩「で・・・でもーー」






絵里「私たちは少しでもひかりの力になりたいの、でもそうしようにも、あの子は何も語ってくれない・・・」



絵里「・・・教えてはくれないかしら・・・?お願い・・・!」




穂乃果「絵里ちゃん・・・」



後輩「・・・・・」




























???「・・・それは私にも教えてくれないかしら?」



後輩「へ・・・?」


穂乃果「・・・!」


絵里「・・・あなたは・・・!」


















ツバサ「・・・・・」




にこ「・・・!綺羅 ツバサ・・・!!?」


花陽「どうして・・・!?」




ツバサ「・・・ひかりさんの話でしょ?」



穂乃果「は・・・はい!」



ツバサ「私は昔、酷く落ち込んでいたひかりさんを見たわ」


ツバサ「けど彼女は、その理由を私に伝えてくれることはなかった・・・」




絵里「・・・・・」



ツバサ「私も知りたいの、あの時のひかりさんに一体何があったのかを・・・!」














後輩「・・・わかりました・・・」






















ーー街中ーー



ひかり「・・・3年前、お前が何をしたのか・・・まさか忘れたとは言わないだろうな?」


ひかり「別に私はお前のことを恨んでいる訳ではないがーー」





???「"恨んでいる訳ではない"・・・!?ふざけるな!!恨んでいるのは僕の方だ!!」


???「お前のせいで僕は家族も、地位も、名誉も失った!」


???「お前のせいで僕の人生滅茶苦茶なんだよっ!!」









ひかり「見苦しい・・・滑稽とはお前のことを示す言葉だな」



???「何だとぉ・・・!?」ワナワナ









ひかり「わかっていないのなら何度でも言ってやる」


ひかり「・・・お前と私は同類だ」


ひかり「だからお前に私を恨む資格はない」

















ーー音ノ木坂学院 校門前ーー






後輩「センパイは、私たちの部活の監督をしてくれていました」


後輩「もともとは私たちと一緒に、選手として参加していたんですけどーー」


後輩「ある日起きた事故から私を庇って、左腕を怪我して・・・!」グスッ



にこ「・・・あいつの怪我って、そういうことだったのね・・・」







凛「それ知ってるにゃ!体育館のコートにあるバスケットゴールの下敷きになったって・・・!」



花陽「学校の不備で選手生命を絶たれたのに・・・監督をしてた先生は責任を取ろうともせずに逃げたって、ひかりさんは言ってた・・・」



真姫「まったく・・・救いようがないわよねその教師は、ひかりもそこまでされて何であんなに平然としていられるのかしら?」




ツバサ「・・・そんなことがあったなんて・・・」





















ーー街中ーー





ひかり「そうだ、学校の設備不備での事故ならば、その責任は学校側、そして当時監督であったお前にあるはずだった」


ひかり「学校側もあのあと私に菓子折を持って謝罪しに来たぞ、来なかったのはお前だけだ」



???「・・・・・」



ひかり「・・・それがお前の人生の転落の理由だ、あの時素直に頭のひとつ下げていれば、ああまではならなかったものをーー」





???「違う!!僕は悪くない!!悪いのはお前じゃないか!!」


???「あんな事故を起こさなければ、こんなことにはならなかった!」


???「みんなお前に同情してるが、僕にはわかる・・・!」





???「あれはお前が僕を陥れるためにわざと起こしたんだろう!!」


???「そうだ!そうに違いない!僕は騙されないぞ!!」











ひかり「・・・誰がお前みたいな男一人のためにこの腕と夢を犠牲にしたいと思うものかよ」グイッ







ひかり「・・・まぁ、私にお前を責める資格はないがな・・・」
















ーー音ノ木坂学院 校門前ーー







穂乃果「・・・それって・・・どういう意味なの・・・?」




後輩「・・・部活で起きた事故はそれだけじゃないんです」


後輩「センパイが監督を始めてから、何ヶ月か先の練習試合で、同じことが起きたんです・・・」



絵里「同じこと・・・?」



後輩「はい、練習試合中に・・・突然バスケットゴールが落ちてきてーー」



















ひかり『よし!そのまま行けっ!』



女子生徒『きゃあっ!?』



ガラガラガラッ!




ひかり『・・・!?大丈夫か!?』










観客1『お・・・おい!ゴールが落ちたぞ!!』



観客2『誰か下敷きになってないか!?大丈夫なのか!?』





女子生徒『・・・・・』



ひかり『おい!しっかりしてくれ!誰か!救急車を!急いでくれ!!』

















後輩「その事故の後、センパイは"あの男と同じことをしてしまった"、"私は仲間たちから夢を奪ってしまった"って、全部自分の責任として背負ってしまったんです」


後輩「・・・誰もセンパイのせいだなんて思ってないのに・・・」




穂乃果「そんな・・・」



絵里「・・・ひかりが私たちのもとから去ろうとしているのはその為なのね・・・」



ツバサ「じゃあやっぱり・・・私の誘いに乗ってくれなかったのも・・・」



後輩「・・・恐らくですが・・・あの時と同じことをしたくないから、極力他人と関わろうとしないようにしていたのかもしれません・・・」







絵里「・・・・・」







ひかり『いいんだ絵里、わかっている』


ひかり『・・・"私自身が怯えているだけ"なんだと・・・』






絵里「・・・!」



















ーー街中ーー





ひかり「・・・そう、私とお前は同じ罪を犯した」






ひかり「お前は私から夢を奪った」


ひかり「私は仲間たちから夢を奪った」



ひかり「その罪は決して消えることはない」









???「・・・黙って聞いていれば勝手なことをベラベラと・・・!」


???「だからと言って、お前が僕の人生を滅茶苦茶にしていい理由にはならないぞ!!」


???「自分ばかり被害者面しやがって・・・!ふざけるんじゃないっ!!」






ひかり「被害者面か・・・その言葉はお前にこそ相応しいな」








ひかり「お前の頭では理解できないだろうが言っておいてやる」











ひかり「私もお前も被害者じゃない、罪を犯した加害者だ」








ひかり「そして罪は、決して償うことはできないーー」クルッ













ひかり「背負いながら生きるしかない、お前も・・・私もな・・・」スタスタ

















???「・・・ちっ!」















ーー音ノ木坂学院 校門前ーー





ツバサ「・・・こうまでひかりさんのことを聞いたのは初めてだったかもしれないわね・・・」



真姫「ひかり、自分のことは全然話そうとしないからね・・・」



穂乃果「ひかりちゃん・・・その事故のことをずっと気にして・・・」






























後輩「ただ・・・あれは事故なんかじゃなかったんです」



穂乃果「え・・・!?」



絵里「事故じゃなかったって・・・どういうこと・・・?」







後輩「そう・・・あれはーー」
































ーー街中ーー






???「・・・僕は悪くない・・・僕は悪くない・・・!」ブツブツ


???「全部・・・全部あいつが悪いんだ・・・!」ブツブツ


???「あんな事故が起きたのも・・・僕の人生が滅茶苦茶になったのも・・・!」ブツブツ


???「全部・・・あいつのせいなんだ・・・!」


???「それなのにあいつは・・・!僕がこんな惨めな思いをしているのにあいつだけが・・・!!」













???「・・・・・」






























???「・・・なら、僕が全部壊してやるよ・・・!」














???「あいつが関わる全てのものを・・・!」
























???「・・・これはーー」















???「復讐だ・・・!!」ニヤッ































ひかり「・・・・・」スタスタ






























♯24 report13 北河 ひかり「ペイルライダー」fin


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