ラブライブif 第35話
!注意!
オリジナルキャラ有り
オリジナルの設定有り
設定の一部変更有り
非公式の情報の抜粋
基本アニメ版設定を軸に展開
ネタバレ有り
"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り
既存曲の一部歌詞改変有り
以上、よろしければお付き合い下さい。
ーー音ノ木坂学院 アイドル研究部部室ーー
ひかり「・・・・・」カタカタ
ひかり「・・・・・」
ーー音ノ木坂学院スクールアイドルグループ、μ'sーー
ーーそれは、ほのかな予感から始まったひとつの光ーー
ーーそのほのかな予感は、どこまでその光を広げた?ーー
ひかり「・・・・・」スクッ
スタスタ
ひかり「・・・・・」
ーーμ'sという名の光は、確かに大きく広がっていくのを私は見ていたーー
ーーだが・・・私はどうだ・・・?ーー
ひかり「・・・・・」
ーー・・・情けないな、気づけば私は、何度も同じことで悩んでしまっているな・・・ーー
ひかり「・・・私は所詮、μ'sという光から生まれた影ーー」
ひかり「・・・光を放つことはない・・・」
ひかり「・・・・・」
ーーだがーー
ーー・・・私自身は・・・どうしたいんだ・・・?ーー
ーー私も・・・もう一度夢を見ても許してもらえるのだろうか・・・?ーー
#35 report13 北河 ひかり 追記
ーー街道ーー
ことり「みんなーこっちこっちぃ!」タタタ
花陽「待ってぇ!」タタタ
にこ「早いわよぉ!」タタタ
学生たち「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」タン タン
花陽「・・・・・」
学生たち「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」タン タン
花陽「ど・・・どうしよう・・・!一生懸命練習してるよ・・・!」オロオロ
にこ「行ってきなさいよ」
花陽「私!?」ビクッ!
にこ「部長でしょ?」
花陽「ううっ・・・」
ことり「・・・♪」トコトコ
にこぱな「・・・?」
ことり「こんにちは!初めまして!」
ことり「μ'sの南ことりです♪」ニコッ
にこぱな「・・・・・」コソッ
ことり「ちょっとお話良いですか?」
学生1「うわぁ・・・♡///」
学生2「可愛い・・・♡///」
学生3「な・・・なんでしょうか?///」
ーーとある駅前ーー
学生4「ステージに立ってほしかったら勝負よ!」
穂乃果「うぇぇっ!?」
学生5「勝ったら出てあげるわ!」
絵里「ふっふふん!いいわ!面白そうじゃない!」ニッ
穂乃果「ええっ!?」
真姫「μ'sの本気見せてあげる!」ニッ
穂乃果「ええぇぇぇっ!!?」
ーーとある公園ーー
学生6「よろしくお願いしまーす!」つチラシ
学生7「ライブやりまーす!よろしくー!」つチラシ
凛「みんな凛たちと一緒だぁ」
希「頑張ってるんやね」
海未「・・・どうします?突然話しかけるわけは・・・」
希「こういう時は凛ちゃんやね」
凛「えぇっ!?凛!?」
希「はい、これ」つソフトクリーム
凛「・・・?」
凛「へへーん♪」つソフトクリーム
学生6「・・・あの?」
学生7「・・・なんでしょう?」
凛「わた〜しはスクールアイドルの使者!そなたたちと共にライブがしたいのじゃ!」
学生6・7「・・・?」
海未「・・・なんですかあれは?」
希「海外で会得した新技よ」ニッ
海未「そんな馬鹿馬鹿しい・・・」はぁ・・・
凛「参加してくれるにゃぁ!」キャッキャッ
海未「ええぇっ!?」
ーー音ノ木坂学院 アイドル研究部部室ーー
花陽「メールが来ました!東京だけでなく、全国から何校も!」
絵里「すごいわね!」
キュッ キュッ キュッ
凛「これでもう20組にゃ!」つマジック
ひかり「ほぅ・・・」
ガチャッ
あんじゅ「ハロー♪」
ひかり「・・・あんじゅ?」
あんじゅ「うっふふ♪曲作り手伝いに来たわよ」
英玲奈「これ、お土産だ」つお土産
ツバサ「・・・・・」ニッ
ひかり「ほぅ、わざわざすまんな」
ーー衣装室ーー
シャーッ
あんじゅ「あら、可愛い衣装♪」
ことり「ありがとう!穂乃果ちゃんに言われて急いで作ったんだ!」
あんじゅ「うふっ♪お互い強引な相棒を持つ者同士大変ね」
ひかり「ふむ、確かにそういうところは似ているかもしれんな、穂乃果とツバサ」
あんじゅ「ふふふっ♪やっぱり私の苦労もわかってくれる?ひかりさん」
ひかり「まぁだいたい想像はつく、あのツバサのことだからな」
あんじゅ「さて、これから忙しくなりそうだし、衣装がたくさん必要でしょ?手伝うわ」
穂乃果「ジャーン!」シャーッ!
ひかり「む・・・?」
穂乃果「衣装を考えてみたよ!どう?」
ひかり「フラダンスの衣装・・・今からハワイへバカンスにでも行くつもりか?」
あんじゅ「・・・ほんと、大変ね・・・」
ことり「あはは・・・」
ーー音楽室ーー
真姫「・・・♪」ポロン・・・♪
ツバサ「いい曲ね」
真姫「何かアイデアがあれば言って、取り入れてみるわ」
ツバサ「・・・そうね・・・」スタスタ
真姫「・・・?」
ツバサ「・・・じゃあこういうのはどう・・・?」クイッ
真姫「はっ・・・!///」ピクッ
ーー音楽室前廊下ーー
にこ「だ・・・あ・・・あ・・・あぁぁ・・・!!」ワナワナ
ひかり「・・・?」
希「何してるん?」
にこ「ひぃぃっ!!」ビクッ!
にこ「な・・・!なんでもないわよっ!!」
ひかり「・・・そうは見えんがな」
希「・・・?」スススッ
希「真姫ちゃんかぁ」ニコッ
ひかり「気になるのか?」
にこ「ふんっ!なんでもないってばーー」
ひかり「だったら聞いてきてやる、おーい!ツバサ!真姫!」ガラガラッ
にこ「あ゛っ・・・!!?」ビクッ
ツバサ「あら、ひかりさん」クルッ
真姫「・・・!///」ビクッ!
ひかり「捗ってるのかー?作曲のほうはーー」スタスタ
にこ「・・・・・///」
希「ふふっ♪聞いてもらえてよかったやんにこっち♪」
にこ「うるさいっ!余計なお世話よ!!///」ガーッ
にこ「・・・それより、この前聴いた真姫の曲を歌うんじゃないの?」
にこ「仲良さそうにまた新しい曲作ってるし」
希「ウチも言ったんやけど、あの曲はμ's9人で歌い曲だからって」
にこ「・・・なによそれ・・・?」
ーーアイドル研究部部室ーー
英玲奈「全国から集まった言葉だ」つPC
海未「こんなにあるのですか?」
ひかり「それだけ期待されているということだ」
海未「・・・ここから選ぶ・・・」
ひかり「あぁ、そうだ」
英玲奈「みんなの思いがこもっている、・・・やるぞ!」
ーーUTX前ーー
穂乃果「えーみなさん!こんにちは!」つメガホン
穂乃果「今日は集まっていただき本当にありがとうございます!」
穂乃果「このライブは、大会と違ってみんなで作っていく手作りのライブです!」
穂乃果「自分たちの手でステージを作り!」
穂乃果「自分たちの足でたくさんの人に呼び掛け!」
穂乃果「自分たちの力でこのライブを成功に導いていきましょう!」
雪穂「お姉ちゃーん!」ブンブン
亜里沙「・・・♪」フリフリ
穂乃果「あ!手伝ってくれるの!?」
雪穂「うん!」
亜里沙「もちろんでーす!」
雪穂「でも、私たちまだスクールアイドルじゃないのに参加しちゃっていいのー?」
学生たち「大丈夫!!」
ひかり「・・・さて、これから忙しくなるな・・・かかるぞ!」グッ
穂乃果「うん!」グッ
ーー秋葉原 大通りーー
真姫「・・・・・」シューッ
花陽「フーッフーッフーーッ!!」つふうせん
真姫「・・・これあるわよ」つ空気入れ
花陽「え゛ぇ゛ぇ゛っ!?」プシューッ
穂乃果「明日、ライブやりまーす!今度は全員参加のライブです!」つチラシ
穂乃果「みんなで歌いましょう!」ニコッ
ことり「お願いしまーす♪」つチラシ
ーー出店ーー
にこ「いらっしゃいませー!」
凛「スクールアイドルが考えた、美味しいメニューありますよー!」
学生8「あの・・・」
にこりん「・・・?」
ひかり「・・・ん?」
学生9「ここに書いてあるーー」
ーー はなよの白米スムージー ーー
学生8「白米スムージーって何ですか?」
にこ「ぇぇ・・・それは・・・」
凛「・・・・・」あはは・・・
ひかり「・・・あいつか・・・ちゃんと味するんだろうな・・・?」
ーー秋葉原 大通りーー
真姫「お願いしまーす!」つチラシ
花陽「みんな参加してください!」つチラシ
ミカ「ありがとうございまーす!」つクレープ
フミコ「ライブも是非参加してね!」つソフトクリーム
学生10「これでいい〜?」
学生11「もう少し右〜!」フリフリ
アキバレポーター「やっほー!みんな!はっちゃけてるかぁぁい!?」バッ!
アキバレポーター「明日なんと!全国のスクールアイドルが集まってスペシャルライブを披露してくれるんだって!」
アキバレポーター「楽しみだね!楽しみだねっ!!」ガタッ!
ひかり「やれやれ・・・仕事熱心なことで・・・」
アキバレポーター「ん?」クルッ
ひかり「おっと・・・失礼」スタスタ
アキバレポーター「・・・?」
ーー穂むらーー
ほのママ「穂乃果ぁ!頑張ってー!」
子供「がんばれー!」
穂乃果「ありがとう!」タタタ
穂乃果「みんなもライブに参加してねー!」ブンブン
ーー秋葉原 大通りーー
花陽「ライブやります!」つチラシ
絵里「みなさん参加してくださーい!」つチラシ
海未「たあぁぁぁぁぁぁっ!」バッ!
シャーッ!
バッ!
海未「・・・出来ました」
ーー弗愛ーー
にこ「これ・・・本気で掛けるつもり?」
ひかり「・・・随分な気合いの入れようだな」
学生たち「せーのっ!」グッ!
学生たち「うぉぉっ!」パチパチパチパチ
穂乃果「出来た・・・!」
絵里「所々、ちょっと曲がっていたりするけど・・・」
ツバサ「これも味でしょ?」
ひかり「あぁ、そうかもな」
希「自分たちで作ったステージにみんなでーー」
凛「わくわくするにゃぁ!」
花陽「なんか・・・踊りたくなっちゃうね」
真姫「何言ってんの?本番は明日よ?」
ことり「えへっ♪でも練習しちゃおっか?」
海未「今からですか?」
にこ「もう夕方よ?A-RISEだって急にーー」
英玲奈「別に構わないが?」
にこ「・・・!」
ひかり「ほぅ、太っ腹だな英玲奈」
穂乃果「いいねぇ♪よーし!じゃあ最後にみんなで練習だぁ!」
学生たち「おーっ!!」
学生12「よーし!やるぞー!」
学生13「A-RISE、μ'sについていくぞー!」
穂乃果「・・・!」
学生14「がんばるぞー!」
学生15「私だって!」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・穂乃果」ポン
穂乃果「・・・!」
ひかり「・・・平気か?」
ツバサ「・・・・・」
穂乃果「・・・うん」
穂乃果「ねぇみんな・・・」
学生たち「・・・?」
穂乃果「・・・私たち、みんなに伝えないといけないことがあるの」
あんじゅ「・・・?」
英玲奈「・・・?」
ツバサ「・・・・・」
ーー私たちはやっぱり、スクールアイドルであることにこだわりたい!ーー
穂乃果「あの!私たち・・・私たちμ'sはーー」
穂乃果「このライブを持って活動を終了することにしました」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「私たちはスクールアイドルが好きーー」
穂乃果「学校のために歌い、みんなのために歌い、お互いが競い合いーー」
穂乃果「そして、手を取りあっていくーー」
穂乃果「そんな・・・限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルが大好き!」
穂乃果「μ'sはその気持ちを大切にしたい、みんなと話してそう決めました」
雪穂「・・・お姉ちゃん・・・」
亜里沙「・・・・・」
穂乃果「でも、ラブライブ!は大きく広がっていきます!」
穂乃果「みんなの・・・スクールアイドルの素晴らしさを、これからも続いていく輝きを!多くの人に届けたい!」
穂乃果「私たちの力を合わせれば!きっとこれからも!ラブライブ!は大きく広がっていく!」
亜里沙「うっ・・・うぅっ・・・!」ポロポロ
雪穂「・・・・・」ウルウル
学生16「そんな・・・!」
学生17「うぅっ・・・!」
穂乃果「・・・っ!」グッ
ひかり「・・・・・」ポン
ツバサ「・・・・・」ポン
穂乃果「だから!明日は終わりの歌は歌いません!」
穂乃果「私たちと一緒にスクールアイドルとスクールアイドルを応援してくれるみんなのために歌いましょう!」
穂乃果「思いを共にした!みんなと一緒に!!」
ひかり「・・・・・」ニッ
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・?」
ツバサ「・・・?」
ひかり「・・・・・」
穂乃果「・・・ひかりちゃん?」
ひかり「む・・・?穂乃果?」
ツバサ「どうかしたのかしら?ひかりさん?」
ひかり「ツバサか・・・いや、何でもないさ」
ツバサ「そうは見えないけど?」
ひかり「本当に何でもないんだ、・・・ただーー」
穂乃果「ただ?」
ひかり「・・・・・」スッ
ひかり「見てみろ、これほどまでに大きく広がったこのイベントを」
ガヤガヤ
ひかり「そして聞いてみろ、お前たちに向けられたこの歓声を」
ガヤガヤ
ひかり「お前たちの掲げた夢は、こうまで大きくその光を広げた」
ひかり「それはお前たちが自分たちの夢を信じて進み続けたから、結果を伴わせることができたのだろう」
ツバサ「ふふっ」
穂乃果「えへへ♪」
ひかり「・・・私にも、お前たちのように自分の夢を信じて追いかけていた時があったな・・・」
ひかり「それをずっと信じ続けることができていたらーー」
ひかり「私は、お前たちのようになれたのかもしれない・・・」
穂乃果「・・・・・」
ツバサ「・・・・・」
ひかり「なんて、そんなことを少し考えていただけだ」
ひかり「もはや枯れてしまった私には、叶うはずもない願いだがな・・・」
ツバサ「・・・ひかりさん・・・」
穂乃果「・・・叶わないなんてことないよ」
ひかり「・・・?」
ツバサ「穂乃果さん?」
穂乃果「私がここまで夢を追いかけることができたんだもん、ひかりちゃんにできないはずないよ」
穂乃果「まぁ・・・確かにバスケ部の夢はもう叶わないかもしれないけどさ・・・」
ひかり「・・・・・」
ツバサ「・・・そもそも、今のひかりさんの夢ってなんなの?」
ひかり「・・・叶いもしない夢のことなんか話しても意味なんかないーー」
ツバサ「いいから聞かせてよ」
ひかり「・・・・・」
ひかり「・・・私は今まで、色んな人間の夢を見守ってきた」
ひかり「中学時代のバスケ部の仲間、そしてA-RISE、μ'sとーー」
ひかり「私なりに手助けもしてきたつもりだ」
ひかり「結果が伴ったのはお前たちだけだがな」
ひかり「私はそんな、夢を追いかける者たちを助けて夢を叶えてやりたい」
ひかり「穂乃果、お前たちと関わって私はそう思った」
ツバサ「・・・・・」
穂乃果「ならそうすればいいじゃん!」
ひかり「・・・穂乃果?」
ツバサ「私たちが夢を追いかけてきたのは、資格があったからじゃないわ」
ツバサ「"自分がそうしたいと思った"からよ」
穂乃果「私もそうだよ」
穂乃果「何度も言ってきたけど、"やりたいと思った"から今日まで続けてこれた」
穂乃果「それはひかりちゃんだって同じ」
ひかり「・・・簡単に言ってくれるな、どんな理由があろうとも私は多くの人間の夢を裏切った」
ひかり「そんな私に、人の夢に干渉する資格はーー」
穂乃果「もー!だから資格の問題じゃないってツバサさんも言ってたじゃん!」
穂乃果「ひかりちゃんがやりたいかどうかだけなんだって!」
ひかり「・・・・・」
ツバサ「・・・ひかりさん、その夢を裏切った相手っていうのはそのバスケ部の夢たちのこと?それとも私たちA-RISEのこと?」
ひかり「・・・さぁな・・・」
ツバサ「もしそうだっていうなら、私たちA-RISEはあなたの夢を応援するわ」
ツバサ「きっとそのバスケ部の仲間たちもそう思っているはずよ」
ツバサ「だって、大切な仲間だったひかりさんにも笑顔で生きていて欲しいもの」
ひかり「・・・・・」
ツバサ「私たちを気にしてひかりさんが夢を諦めてしまうのは、それは私たちのせいでひかりさんの夢を邪魔してしまっていることと同じ」
ツバサ「あなたの夢を裏切りたくないのは私たちも同じよ、ひかりさん」
ひかり「・・・みんな、私が夢を見ても認めてくれるだろうか・・・?」
穂乃果「・・・夢を見ることを認めるのは他人じゃないーー」
穂乃果「自分自身だよ、ひかりちゃん」ニコッ
ひかり「・・・そうか・・・」ニッ
ーー翌日 ひかりの家ーー
ひかり「・・・・・」
クサフグ「・・・・・」スイスイ
ひかり「・・・・・」コンコン
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ひかり「・・・さて、行くか」スッ
ひかり「それじゃあ、留守を頼むぞ?」スタスタ
ガチャッ
バタン
クサフグ「・・・・・」プクーッ
ーー穂むらーー
ほのママ「・・・よいしょっ・・・」カタン
ほのママ「ふぅ・・・」
ほのママ「あ、おはようございます」
女性「どうもー」スタスタ
ーー穂乃果の部屋ーー
シャーッ
穂乃果「わぁ・・・」
チュンチュン
ピチチチ
穂乃果「ううっ・・・!」ググッ
穂乃果「・・・よし!」グッ
ガラガラッ
ことり「おはよう穂乃果ちゃん」
穂乃果「おはよー」ピシャッ
穂乃果「いこっ!」
ことうみ「うん!」
海未「しっかり眠れましたか?」
穂乃果「うん!バッチリ!」
ことり「天気も晴れてよかったね」
穂乃果「本当だよぉ、良いライブになりそう!」
穂乃果「・・・でも不思議だね」
穂乃果「ラブライブ!が終わった時は、もうやりきったって・・・やり残したことなんて一つもないって思ってたけど・・・」
ことり「私も!」
海未「まさか飛行機に乗ることになるとは思いませんでした」
穂乃果「でも楽しかったね!」
海未「ええ!」
花陽「あ!」
凛「おーい!」ブンブン
真姫「・・・・・」クルクル
穂乃果「おはよう!」
ことり「みんな早いねぇ」
凛「昨日かよちんの家に泊まったんだぁ」
凛「誰かさんが緊張して眠れないからって」ニヤッ
真姫「ち・・・違うわよぉ!」
真姫「マ・・・ママが行っていいって言うから!」
花陽「ママ?」
真姫ママ「真姫ちゃーん!頑張ってねー!」フリフリ
真姫ママ「みんなのお母さんたちも集めて、ライブ参加するわねー!」フリフリ
穂乃果「お母さんたちも!?」
花陽「それってママライブ!?」
真姫「もう・・・来ないでって言ったのに・・・」
穂乃果「賑やかになっていいじゃない!」
海未「ふふっ」
穂乃果「さぁ!いこ!」
絵里「おはよう!張り切っていきましょう!」
希「ふふっ♪」
穂乃果「おはよー!」タタタ
ひかり「・・・よぉ」スタスタ
絵里「あらひかり、おはよう」
ひかり「あぁ、・・・どうやら私が最後のようだな」
希「誰も遅刻しなかったみたいやね」
真姫「・・・まだ一人分からないわよ?」
ひかり「・・・言ったろう?"私が最後"だと」
絵里「えぇ、きっと誰よりも早く待っているんじゃないかしら?」
にこ「・・・・・」トントン
穂乃果「あ、にこちゃんいた!」
にこ「・・・!」
にこ「むぅぅー・・・!」プクーッ
にこ「遅いっ!!」ガーッ!
花陽「にこちゃん、ずっと一人で・・・」
凛「張り切りすぎにゃぁ・・・」
にこ「いいじゃない!ライブ当日なんだから!ふんっ!」
絵里「さ!これでμ'sは全員揃ったわね!」
真姫「昨日言えてよかったわね、私たちのこと」
花陽「うん」
ことり「そうだね」
海未「私もそう思います」
希「もう、穂乃果ちゃんが突然話すから・・・」
穂乃果「ごめんなさい」
ひかり「後ろ倒しにしたところで、いずれは明かさねばならなかった事実だ、覚悟しておくべきことだったろう」
絵里「そうね・・・それに、何も迷うこともためらうこともない・・・でしょ?」
絵里「私たちは最後までスクールアイドルーー」
絵里「未来のラブライブの為に全力を尽くしましょう!」
穂乃果「絵里ちゃん・・・」
穂乃果「うん!」ニコッ
ひかり「・・・ふっ」
絵里「よーし!UTXまで競争!」グッ
タタタタタ
8人「えっ?」
絵里「負けた人ジュース奢りー!!」タタタタタ
8人「えええっ!?」
凛「先にずるいにゃぁ!」タタタ
ひかり「ったく絵里のやつ・・・」
希「負けへんよー!」タタタ
タタタタタ・・・
穂乃果「・・・・・」
ひかり「・・・・・」クルッ
穂乃果「・・・・・」スッ
ひかり「・・・行くか?」
穂乃果「・・・うん!」ニコッ
ひかり「・・・・・」タタタ
穂乃果「・・・・・」タタタ
穂乃果「・・・!」タタタ
ーー・・・飛べるよ!ーー
ーーいつだって飛べる!ーー
ーーあの頃のように!ーー
ひかり「穂乃果!」
穂乃果「・・・!?」
ーー秋葉原 大通りーー
穂乃果「あーー」
穂乃果「あぁ・・・!」
ひかり「・・・見てみろ・・・!大通りの向こうまで・・・!」
穂乃果「これはーー」
ツバサ「ふふっ、見てのとおりよ!」
ヒデコ「・・・・・」ニコッ
フミコ「・・・・・」ニコッ
ミカ「・・・・・」ニコッ
雪穂「・・・・・」ニコッ
亜里沙「・・・・・」ニコッ
あんじゅ「あなたたちの言葉を聞いてーー」
英玲奈「これだけの人数が集まった」
凛「ほぇー・・・」
にこ「こんなに・・・!」
ザッ!
ザッ!
ツバサ「・・・・・」スッ
穂乃果「・・・!」
ひかり「・・・・・」
ツバサ「さぁ!時は来たわ!」
あんじゅ「大会と違って今はライバル同士でもない!」
英玲奈「我々はひとつ!」
学生たち「私たちは!スクールアイドル!!」
穂乃果「・・・!」ウルッ
ひかり「・・・・・」ニッ
穂乃果「・・・うん!」
タタタ!
バッ!
スタッ
穂乃果「みんな!今日は集まってくれてありがとう!いよいよ本番です!」
穂乃果「今の私たちならきっとどこまでだって行ける!」
穂乃果「どんな夢だって叶えられる!」バッ!
グッ!
穂乃果「・・・伝えよう!」
穂乃果「スクールアイドルの素晴らしさを!!」
♪ 挿入歌 SUNNY DAY SONG ♪
♪ 楽しいねこんな夢 ♪
♪ えがおで喜び歌おうよ ♪
♪ それが始まりの合図 ♪
♪ 一歩ずつ君から 一歩ずつ僕から ♪
♪ どこかへ行きたい心のステップ ♪
♪ 受けとめてあげるここで ♪
♪ 最初は少しためらっても ♪
♪ 受けとめる場所があるって ♪
♪ もっともっと知ってほしくなるよ・・・なるよ! ♪
♪ SUNNY DAY SONG ♪
♪ SUNNY DAY SONG 高く跳びあがれ ♪
♪ どんなことも乗り越えられる気がするよ ♪
♪ SUNNY DAY SONG ♪
♪ SUNNY DAY SONG 口ずさむ時は ♪
♪ 明日への期待がふくらんでいい気持ち ♪
♪ SUNNY DAY Wow! Sun power! ♪
♪ SUNNY DAY Wow! Song power! ♪
♪ 元気でるこんな夢 ♪
♪ あれこれみんなで語ろうよ ♪
♪ それは繋がりのサイン ♪
♪ 二歩目はしっかりと 三歩目は大胆に ♪
♪ おそれず行けそうな予感でダンス ♪
♪ 自分から手を伸ばしたら ♪
♪ もっともっと面白くなるよ・・・なるよ! ♪
♪ SUNNY DAY LIFE ♪
♪ SUNNY DAY LIFE 輝きになろう ♪
♪ なんて言える今の気分を分け合えば ♪
♪ SUNNY DAY LIFE ♪
♪ SUNNY DAY LIFE 君も踊り出す ♪
♪ 幸せの予感に包まれ なんでもできそうさ ♪
♪ SUNNY DAY LIFE ♪
♪ SUNNY DAY LIFE 輝きになろう ♪
♪ なんて言える今の気分を分け合えば ♪
♪ SUNNY DAY LIFE ♪
♪ SUNNY DAY LIFE 君も踊り出す・・・Ah! ♪
♪ SUNNY DAY SONG ♪
♪ SUNNY DAY SONG 高く跳びあがれ ♪
♪ どんなことも乗り越えられる気がするよ ♪
♪ SUNNY DAY SONG ♪
♪ SUNNY DAY SONG 口ずさむ時は ♪
♪ 明日への期待がふくらんでいい気持ち ♪
♪ SUNNY DAY Wow! Sun power! ♪
♪ SUNNY DAY Wow! Song power!(歌うよ) ♪
♪ SUNNY DAY Wow! Sun power!(こんな夢) ♪
♪ SUNNY DAY Wow! Song power! ♪
ーー夕方 UTX前ーー
ひかり「・・・では撮るぞ」
学生たち「はーい!!」
凛「にゃー!」
希「いひひひ♪」
花陽「二人とも重いよぉ」
絵里「ちょっとにこ押さないでー」
真姫「そうよぉ」
にこ「気にしない気にしなーい♪」
ことり「みんなふざけないの!」
ことほのうみ「えへへっ♪」
ツバサ「じゃあみんな!練習したあれ!行くわよ!」
ツバサ「せーのっ!」
学生たち「ラブライブ!!!」
ひかり「・・・・・」ニッ
パシャッ!
ーー・・・こうして私は、伝説の目撃者となったのだーー
ーー音ノ木坂学院ーー
雪穂「・・・・・」スタスタ
亜里沙「おーい!」タタタ
雪穂「・・・?」
亜里沙「おはよう!」タタタ
雪穂「遅いよぉ」
亜里沙「えっへへ・・・ごめん」ニコッ
雪穂「いい?まずは一年生に私たちの活動の内容を伝える」
雪穂「もし興味を持ってくれたら今度はライブに来てもらう!」
亜里沙「大丈夫!任せて!」グッ
雪穂「本当かなぁ・・・?」
ーー講堂ーー
理事長「新入生の皆さん、入学おめでとうございます」
理事長「今日から皆さんはこの音ノ木坂学院の一員です」
理事長「これから始まる学園生活をぜひとも楽しく、充実したものにしてほしいと願っております」
ーーアイドル研究部 部室ーー
雪穂「スクールアイドル、μ's」
雪穂「それは、この音ノ木坂学院で生まれました」
亜里沙「学校を廃校から救い、大会で優勝するまでにーー」
雪穂「私たちは、その想いを受け継いで今まで活動してきました」
亜里沙「μ'sを中心としたスクールアイドルの力によって、ラブライブ!はドーム大会が開かれるまでになりーー」
雪穂「今年もまた、ドーム目指して予選が開始されることになったのです」
雪穂・亜里沙「そして!μ'sの最後のライブはーー」
穂乃果「よーし!行くよー!!」
穂乃果「1!」
ことり「2!」
海未「3!」
真姫「4!」
凛「5!」
花陽「6!」
にこ「7!」
希「8!」
絵里「9!」
ひかり「10!」
バッ!
μ's!
μ'sic!!スタート!!!
♪ エンディングテーマ 僕たちはひとつの光 ♪
♪ Ah!"穂乃果"な予感から始まり ♪
♪ Ah!"希"が ♪
♪ "星空"駈けて ♪
♪ "花"を咲かせる ♪
♪"にっこ"り笑顔は ♪
♪ ずっと同じさ ♪
♪ 友情の笑顔 ♪
♪ 忘れない いつまでも忘れない ♪
♪ こんなにも心がひとつになる ♪
♪ 世界を見つけた喜び(ともに)歌おう ♪
♪ 最後まで(僕たちはひとつ) ♪
♪ "ことり"の翼がついに大きくなって ♪
♪ 旅立ちの日だよ ♪
♪ 遠くへと広がる"海未"の色暖かく ♪
♪ 夢の中で描いた"絵"のようなんだ ♪
♪ 切なくて時を"真姫"もどしてみるかい? ♪
♪ No no no いまが最高!♪
ひかり「・・・・・」ニッ
スタスタ
ひかり「・・・?」
スッ
北河当主「・・・・・」
ひかり「・・・!?お爺様!?どうしてここに!?」
北河当主「いけないか?愛する孫の晴れ舞台を見に来ることが?」
ひかり「・・・これは彼女たちμ'sの舞台です」
ひかり「私は所詮、μ'sという光から生まれた影」
ひかり「光を放つことはーー」
♪ みんなと出会えたこと嬉しくて ♪
北河当主「その光をここまで導いたのは確かにお前だった」
♪ 離れたくないよ本当だよ ♪
北河当主「そうならば、これはお前にとっての晴れ舞台ということにもなるのではないか?」
♪ 涙はいらない このまま踊ろう ♪
ひかり「・・・・・」
ひかり「・・・そう・・・かもしれませんね」
♪ 手を振ってもっと振って ♪
ひかり(・・・そうか・・・影にもできるのだな・・・)
ひかり(・・・光を放つことが)
♪ 光を追いかけてきた僕たちだから ♪
北河当主「ひかりよ」
ひかり「何です?お爺様?」
北河当主「あれからお前の考えは変わらないか?」
♪ さよならは言わない ♪
北河当主「北河の名を継ぐ道を選ぶか?」
ひかり「・・・・・」
♪ また会おう 呼んでくれるかい? ♪
ひかり「・・・申し訳ありません、お爺様」
♪ 僕たちのこと ♪
北河当主「・・・そうか・・・」
♪ 素敵だった未来に繋がった夢 ♪
ひかり「その話、一旦預けておいていただけませんか?」
北河当主「・・・ひかり・・・?」
♪ 夢の未来 君と僕のLIVE&LIFE ♪
ひかり「私にも、やりたいことが見つかりました・・・!」
北河当主「・・・!」
北河当主「・・・そうか・・・!」ニッ
ひかり「・・・・・」ニコッ
ーーお爺様、こうして彼女たちの物語は終わりを迎えましたーー
ーーそして彼女たちは、それぞれの未来へ向かって駆け出し始めることでしょうーー
♪ 小鳥の翼がついに大きくなって ♪
ーー・・・お父様、お母様・・・ーー
ーー私も・・・もう一度夢を見ても許していただけるでしょうか?ーー
♪ 旅立ちの日だよ ♪
♪ 遠くへと広がる海の色暖かく ♪
ーーひとつの光を、自分たちの夢を信じて追いかけて行くーー
ーーそんな彼女たちμ'sの姿を見ていたらーー
♪ 夢の中で描いた絵のようなんだ ♪
ーー私も、もう一度夢を見たくなったんですーー
♪ 切なくて時をまきもどしてみるかい? ♪
♪ No no no いまが最高! ♪
♪ だってだって、いまが最高! ♪
♪ Ah! ほのかな予感から始まり ♪
♪ Ah! "ひかり"を追いかけてきたんだよ・・・ ♪
♯35 report13 北河 ひかり 追記「僕たちはひとつの光」 fin
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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール
年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80
好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも
備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染
冷静沈着な性格の持ち主
外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生
相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある
制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用
男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している
人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」
彼女の目は常に物事の核心を見抜いている
A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である
幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた
西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘
小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている
中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた
しかし所属していた部活にて、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた
その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる
だがその自身が監督を務めていた部活の練習試合で起こった事故を、全て自分の責任と背負いこんでしまい、監督を辞任し、少しでも同じことを繰り返さないために極力他人と関わろうとしなくなったが、その起こった事故も、元顧問だった教師の陰謀で、彼女の責任ではなかった
μ'sの物語を最後まで見届けた彼女はその後、ラブライブ!運営事務局に就職している
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ーー・・・女神たちよ、この声が届いているだろうかーー
ーー私は願っているーー
ーーいつかまたお前たちと、同じ夢が見られる日をーー
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