ラブライブif 第25話
!注意!
オリジナルキャラ有り
オリジナルの設定有り
設定の一部変更有り
非公式の情報の抜粋
基本アニメ版設定を軸に展開
ネタバレ有り
"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り
以上、よろしければお付き合い下さい。
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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール
年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80
好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも
備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染
冷静沈着な性格の持ち主
外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生
相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある
制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用
男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している
人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」
彼女の目は常に物事の核心を見抜いている
A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である
幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた
西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘
小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている
中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた
しかし所属していた部活にて、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた
その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる
だがその自身が監督を務めていた部活の練習試合で起こった事故を、全て自分の責任と背負いこんでしまい、監督を辞任し、少しでも同じことを繰り返さないために極力他人と関わろうとしなくなった
μ'sとの活動も、まとまったメンバーが集まったらこの場を抜けるつもりだったと、最初から考えていたようだ
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ーーひかりの家ーー
ひかり「・・・・・・」
???『お前のせいだ!お前がみんなに無理をさせたから!』
???『この疫病神めっ!!』
ツバサ『私の夢は変わらない、みんなに笑顔を与え、みんなの笑顔を見ること』
女子生徒『きゃあっ!?』
ガラガラガラッ!
ひかり『・・・!?大丈夫か!?』
ひかり『・・・私は・・・"ペイルライダー"・・・死を司る厄病神だ・・・』
ひかり『私と関わった者は皆不幸になる・・・』
ことり『穂乃果ちゃんやひかりさん・・・それにμ'sのみんなと一緒にいたから、私はこの選択ができたんです・・・!』ウルッ
海未『私から夢を・・・奪わないで・・・!』ポロポロ
凛『ひかりちゃん・・・その、色々迷惑かけちゃってごめんなさい・・・』
真姫『私・・・アイドルを続けたい・・・!みんなと一緒にいたいの!』ポロポロ
花陽『アイドルへの思いは誰にも負けないつもりです!』
にこ『"宇宙No. 1ユニット、μ's"と一緒に・・・あなたたちに・・・そして私たちを観てくれる全てのお客さんみんなを笑顔にする!』
希『・・・頑張って・・・みる・・・みんなの想いも、ひかりちゃんの想いも・・・無駄にしたくないから・・・』
穂乃果『ひかりちゃん!!・・・また・・・会えるよね!!?』ポロポロ
絵里『何かあったらいつでも相談してね?ひかりも、私たちの仲間なんだから』
ひかり「・・・・・」
クサフグ「・・・?」スイスイ
ひかり「・・・今度は壊させはしない・・・」
ひかり「あいつらの夢は・・・必ず守ってみせる・・・!」
クサフグ「・・・?」プクーッ
♯25 report13 北河 ひかり 追記
ーー翌日 音ノ木坂学院 屋上ーー
ひかり「はい!ラスト締め!!」
μ's「はいっ!」バッ!
ひかり「よし、いいだろう」
ひかり「では次はパートごとの練習を行う」
海未「ひかり、その前に一ついいですか?」
ひかり「どうした?海未?」
海未「いえ、練習とは関係はないのですが、昨日ひかりのことを探している方がいらっしゃったのでーー」
ひかり「・・・・・」
海未「ひかりの中学時代の後輩の方だったそうですが、今日の放課後に時間があれば是非会いたいとーー」
ひかり「いいか?今から練習を行うパートは私が見る限り一番ミスが多かったパートだ、気を引き締めてかかれ」
海未「・・・ひかり?」
ひかり「お前たちに限って今更手を抜くようなことはしないとわかってはいるが、最終予選に出場する以上、その舞台で最善のパフォーマンスを披露するために努める義務がある」
ひかり「練習中に少しでも気を抜くようなことがあれば見逃さん、わかったな?」
凛「う・・・うん」
希「・・・あのねひかりちゃん、それでさっきの海未ちゃんの話やけどーー」
ひかり「前にも言ったが、最終予選3週間前の今が一番の追い込みの期間になる、予選直前に無理をするわけにはいかんからな」
真姫「ひかり!だからあんたの後輩があんたに会いたいってーー」
ひかり「私は今から予選の会場の視察と、運営協力してくれる人材確保のためにこの場を離れる」
ひかり「お前ら、私がいなくても気を抜いたりするなよ?なお、練習の指揮は海未、総指揮は絵里に任せる」スタスタ
ひかり「練習終了前には戻る」ガチャッ バタン
にこ「・・・まったく、取りつく島もないわね・・・」
花陽「うん・・・」
絵里「ふぅ・・・困ったものね、ひかりにも」
ことり「・・・絵里ちゃん?」
絵里「なら強行手段を使うしかないわね」ピッ ピッ ピッ
穂乃果「あ!それって!」
絵里「ふふん♪」ニヤッ
ーー練習終了後ーー
お疲れ様でしたー!
ガチャッ
ひかり「おや?ちょうどだったか?」
穂乃果「あ!ひかりちゃん!」
にこ「遅いわよー!」
ひかり「すまん、だが待たせていないようで良かったよ」
凛「じゃあひかりちゃん!今日はみんなで一緒に帰ろ♪」
ひかり「あ?あぁ・・・」
穂乃果「よっし!じゃあすぐに準備するから待ってて!」タタタ
ひかり「・・・?どうした?みんなやけに上機嫌だな?」
ことり「そうですか?」ニコッ
花陽「えへへ♪」ニコッ
ひかり「???」
ーー校門前ーー
ひかり「・・・・・」
絵里「みんなお待たせ」スタスタ
穂乃果「あ!絵里ちゃ〜ん!」
ひかり「よぉ、ずいぶん遅かったな?」
絵里「えぇ、ごめんなさい、準備に時間がかかってしまってね」
ひかり「準備?」
8人「えへへ♪」
ひかり「・・・?」
後輩「センパ〜イ!」ブンブン
ひかり「・・・!」
女子生徒1「・・・ひかりさん・・・」
女子生徒3「おっすひかり、元気にしてたかい?」
女子生徒2「久しぶりだね、ひかり」
後輩「・・・♪」ニコッ
ひかり「・・・・・」
真姫「ひかり、あんたが強情だからわざわざ向こうから来てもらったのよ?」
希「昨日の放課後に、ひかりちゃんに会いに来た後輩ちゃんから連絡先を教えてもらってね、ひかりちゃんに会いたかったらいつでも連絡してって言っておいたんよ」
ひかり「・・・・・」
海未「さぁ、これで観念して話をしていただきましょうか」
ひかり「・・・ッ!」ダッ
絵里「ひかり!」ガッ
ひかり「・・・手を離せ・・・」
絵里「・・・・・」
穂乃果「ひかりちゃん!どうしちゃったのホントに!中学時代の話になるといつもこうじゃない!」
ことり「ひかりさん・・・どうしてそこまでーー」
ひかり「・・・離せと言っている・・・!!」クワッ!
ことり「ひっ・・・!」ビクッ
穂乃果「・・・!」ビクッ
絵里「・・・!」
ひかり「・・・!」
絵里「・・・いいえ、離さないわ」
花陽「絵里ちゃん・・・」
絵里「ひかり、あなたには彼女たちと話して、真実を知る義務があるわ」
ひかり「そんなこと、誰が勝手に決めた?」
ひかり「それに私はすでにお前たちの言う真実を知っている、お前たちよりもずっとな」
絵里「いいえ、あなたは知らないわ」
ひかり「何をーー」
絵里「・・・彼女たちと向き合って、しっかり見つめなさい」
絵里「本当の真実を・・・」
トンッ
ひかり「お・・・おいーー」
後輩「センパ〜イ♪」ダキッ
ひかり「うぉっ・・・?」
女子生徒2「いつぶりだろうね?こうして私たち全員で集まったのって?」
女子生徒3「あんたホントにこの音ノ木坂学院に通ってたんだねぇ、教えてくれたっていいじゃないか」
女子生徒1「・・・・・」
ひかり「・・・どうしてここに来た・・・?」
後輩「え・・・?」
女子生徒2「どうしてって、そりゃあひかりに会いに来たに決まってるじゃない!」
ひかり「私に・・・?何故だ?」
ひかり「お前たちにとって憎むべき相手である私に・・・」
女子生徒3「は?憎む?」
女子生徒2「何言ってるのさ?私たちがひかりを憎むって?」
女子生徒2「ひかりには感謝はしていても、憎むことなんか一つもないわよ」
女子生徒1「・・・・・」コクッ
ひかり「・・・あの時の事故、忘れた訳ではあるまいな・・・?」
女子生徒2「・・・・・」
女子生徒3「・・・・・」
後輩「・・・センパイ・・・」
女子生徒1『きゃあっ!?』
ガラガラガラッ!
ひかり『・・・!?大丈夫か!?』
観客『お・・・おい!ゴールが落ちたぞ!!』
女子生徒1「・・・・・」
ひかり「・・・私はそれより前に同じ事故に遭い、お前たちと共に見た夢と、この左腕を失った」
ひかり「それと同じことを、私はお前たちにしたんだ」
ひかり「私は・・・お前たちから夢を奪ったんだ・・・!」
女子生徒1「ひかりさん・・・」
ひかり「・・・・・」スタスタ
女子生徒1「・・・!」
ひかり「・・・お前は当事者だろう、私が怪我をさせた張本人だ」
ひかり「・・・憎いだろう?私のことが」
女子生徒1「・・・・・」
ひかり「・・・私はお前に殺されても仕方のない女だ」
ひかり「恨みを晴らしたければ好きにすればいい、咎めはしない・・・」スッ
女子生徒1「・・・・・」
ひかり「・・・・・」
女子生徒1「・・・・・」ポロポロ
ひかり「・・・?」
女子生徒1「ひかり・・・さん・・・!ごめんなさい・・・!」ポロポロ
ひかり「・・・!?何故謝る・・・?」
女子生徒1「ひかりさんが・・・こんな思いをしてるなら・・・もっと早く・・・話せば良かった・・・!」ポロポロ
ひかり「・・・どういうことだ・・・?」
女子生徒3「ひかり、こいつはあの事故が原因でひかりが私らのもとを離れた後、ずっとあんたを探してたんだよ」
女子生徒2「そう、あの事故の真相を話すためにね」
ひかり「・・・真相だと?」
ひかり「"あれは事故だからお前のせいではない"とでも言いたいのか?」
ひかり「管理者でありながら設備管理を怠ったからあんなことが起きたんだ」
ひかり「私がしたことは、あの男がしたことと同じ・・・その事実が揺らぐことはないーー」
後輩「センパイ!あの時の事故は、事故じゃなかったんですよ!」
ひかり「・・・何だと?」
女子生徒3「いつまでコソコソ隠れてんだい!さっさと出て来な!」
ひかり「・・・?」
男子高校生「・・・・・」コソッ
穂乃果「あれ?」
絵里「彼は確かーー」
男子高校生『・・・!』ビクッ!
穂乃果『・・・?ひかりちゃん?』
男子高校生『・・・ッ!』ダッ!
ひかり『あ・・・!おいーー』
絵里「そう、あの時の・・・」
ひかり「・・・お前たちが連れて来たのか?」
女子生徒2「いや、私たちがひかりに会いに行くって言ったら連れて行って欲しいってついて来たのよ」
女子生徒3「ひかりに話さなきゃならないことがあるんだってさ」
男子高校生「・・・・・」スタスタ
ひかり「・・・・・」
男子高校生「・・・本当にごめんなさいっ!!」
ひかり「・・・?」
男子高校生「あの練習試合で起きた事故ーー」
男子高校生「あの事故を起こしたのは・・・俺なんです!!」
ひかり「・・・何だと・・・!?」
男子高校生「はい・・・!あれはーー」
ーー3年前ーー
男子高校生『・・・・・』スタスタ
???『あー、そこの君?』
男子高校生『はい?なんですか先生?』
???『君に協力してもらいたいことがあるんだ、来てくれないか?』
男子高校生『・・・?』
ーー体育館 バスケコートーー
男子高校生『・・・あの、先生?一体何をーー』
???『僕には1人、気に入らない奴がいてね』
男子高校生『は・・・?』
???『そいつは僕から何もかも奪っていった、バスケ部顧問の地位も、家族も・・・何もかもだ』
男子高校生『はい?ええとーー』
???『君にはそいつを失脚させるネタ作りを手伝ってほしい』
???『例えば・・・試合中にそこのゴールを落としてチームメンバーに怪我をさせるとかね』
男子高校生『・・・ッ!』
男子高校生(言っていることが滅茶苦茶でした、そもそもバスケ部を追われたのはあんたが責任をとらなかったからだろうに・・・!)
男子高校生『ふざけないでください!そんなことのために俺を呼んだんですか!?』
???『・・・・・』
男子高校生『誰かへの恨みを晴らしたいならあんた1人でやればいい!わざわざ俺を巻き込まないでください!』
男子高校生『でも・・・俺はそんなことさせませんけどね!』
男子高校生『あんたがこんなことを企んでいることをみんなに伝えます!』ダッ!
???『・・・いいのかい?』
???『代価は君の名誉だぞ?』スッ
男子高校生『・・・!!!』
男子高校生(それは・・・当事の先輩たちに脅されて、隠れてタバコを吸わされていた時の俺の写真でした・・・)
男子高校生(まさかあいつに見つかっていたなんて・・・!)
???『僕はね、男子バスケ部エースである君のことをとても高く評価している』
???『高校受験も、バスケで特待生入学も考えられるほどにね』
男子高校生『・・・・・』ガクガク
???『だがこれが公共の目に留まったら・・・はたしてどうなるかな?』
???『それら全てが跡形もなく崩れ去ることだろう、君が犯した自業自得によってね』
???『もちろん、今僕が話したことを誰かにバラしたりしたら結果は同じだ』
???『別に僕はどちらでも構わないんだがね?』
男子高校生『ぁ・・・あぁ・・・!』ガクガク
???『・・・君の好きな方を選ぶといい』
???『僕に協力して、今の英雄のままでいるかーー』
???『全てをありのままに戻すのか・・・!』
男子高校生『・・・!』
ひかり「・・・・・」
絵里「そんな・・・」
穂乃果「ひどい・・・」
男子高校生「あの時の俺は、あいつに弱味を握られて逆らうことができなかった・・・!」
男子高校生「そのせいでこの子には大怪我をさせてしまって・・・ひかりさんの夢も奪ってしまった・・・!!」
女子生徒1「・・・!」
男子高校生「全部・・・!全部俺が悪いんです・・・!!」ポロポロ
男子高校生「本当にごめんなさいっ!!!」ポロポロ
ひかり「・・・・・」スタスタ
ことり「・・・!ひかりさん!」
海未「ひかり!」
希「ひかりちゃん・・・まさか!」
ひかり「・・・・・」
男子高校生「・・・ッ!」ポロポロ
ポン
男子高校生「・・・?」ポロポロ
ひかり「・・・・・」なでなで
男子高校生「ひかり・・・さん・・・?」
ひかり「・・・よく逃げずに伝えに来てくれたな」
ひかり「その強さを持っているお前を、私は心から尊敬する」
ひかり「ありがとう、友よ」
男子高校生「・・・ッ!」ポロポロ
女子生徒2「ひかり・・・!」
後輩「センパイ・・・!」
ひかり「お前も辛かっただろう?後ろめたさと共に生きたこの3年間は」
ひかり「だがこれでお前は潔白だ、もうゆっくり休むといい」
男子高校生「・・・ひかりさん・・・!」ポロポロ
ひかり「安心しろ、お前の敵は私が討つ」
男子高校生「・・・!」ポロポロ
後輩「センパ〜イ♪」ダキッ
ひかり「うぉっ?」
後輩「センパイ♪センパ〜イ♪」スリスリ
ひかり「お・・・おい、一体何だってんだ?」
女子生徒1「ひかりさん・・・その・・・かっこよかったです・・・!」
女子生徒3「安心したよ、あんたは私らがよく知ってるひかりだ」
女子生徒2「うんうん!さすがひかりだね!」
ひかり「・・・・・」フッ
絵里「ふふっ♪」
穂乃果「えへへ♪」
ーー???ーー
???「・・・僕は悪くない・・・僕は悪くない・・・!」
???「全部あいつが悪いんだ・・・!全部あいつのせいなんだ・・・!」
???「あいつが僕から全部奪っていったんだ・・・!」
???「なのにこんなに辛い思いをしているのは僕だけ・・・!あいつはあんなのうのうと・・・!」
???「許さない・・・!絶対許さない・・・!」
???「・・・・・」
???「・・・絶対僕の手であいつを地獄に引きずり込んでやる・・・!」ニヤッ
???「そのために・・・君に協力してもらうよ・・・」つ写真
???「・・・高坂 穂乃果ちゃん・・・!」ニヤァ
ーー翌日 音ノ木坂学院ーー
海未「ワン!ツー!スリー!フォー!」パン! パン! パン! パン!
ひかり「・・・よし、いいだろう」
海未「はい、では5分間休憩にします」
穂乃果「ふぃ〜っ・・・」ストン
ひかり「行儀が悪いな、穂乃果」
穂乃果「えへへ、ごめんなさい」
ひかり「まったく・・・」ニコッ
絵里「ふふっ♪ひかりも昨日以来ずいぶんいい顔をするようになったわね」
ひかり「ん?そうか?」
希「そうやね、なんか胸の痞えが取れたような感じやん」
ひかり「・・・どうだろうな?」ニコッ
ことり「あの、ひかりさん・・・」
ひかり「どうしたことり?」
ことり「えと・・・あの人の敵を討つって言ってましたけど・・・ホントに行くんですか?」
ひかり「・・・・・」
ひかり『安心しろ、お前の敵は私が討つ』
男子高校生『・・・!』ポロポロ
ひかり「・・・いずれはそのつもりだ、だが今ではない」
海未「え・・・?」
ひかり「物事には順序がある、まずはお前たちのラブライブ!出場が先だ」
ひかり「それに片が付いたら考えよう」
ひかり「・・・お前たちと一緒にいる間に迷惑をかけるわけにもいかんからな」
真姫「・・・ひかり・・・」
ひかり「・・・私のことはいい、お前たちは前だけ見ていればいいんだ」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「さぁ!練習再開だ!全員準備に入れ!」パン!
μ's「はいっ!」
ーー放課後 練習終了後ーー
凛「じゃあね〜!」ブンブン
穂乃果「うん!また明日〜!」
ガチャッ
バタン
穂乃果「じゃあひかりちゃん!私たちも帰ろ!」
ひかり「いや、私はこの後1人残って確認しておきたいことがある」
穂乃果「そうなの?」
ひかり「あぁ、だから先に帰っていてくれ」
穂乃果「うん、わかった、じゃあまた明日ね!」
ひかり「あぁ」
ガチャッ
バタン
ーー帰路ーー
穂乃果「♪〜」トコトコ
???「あ〜そこの君?」
穂乃果「はい?」クルッ
???「・・・高坂 穂乃果ちゃんだね?」
穂乃果「あ・・・!あなたは確か・・・!!」
???「覚えていてくれたのかい?嬉しいねぇ」
???「今日は君に頼みたいことがあって来たんだ」
穂乃果「・・・ひかりちゃんのことなら協力はしませんよ!」
???「ほぅ、話が早くて助かる」
???「けど厳密に言うとあの女のことじゃないんだ」
穂乃果「え?」
???「私はあの女が憎い、僕から何もかも奪ったあの女が・・・!」
穂乃果「それはあなたが責任をとらなかったからーー」
???「僕はあの女が少しでも幸せそうにしていると、たまらなく反吐が出る・・・!」
???「僕をこうまで貶めておきながら、のうのうと生きているのが許せない・・・!」
穂乃果「だからそれはーー」
???「だから僕は決めたんだ、僕へ犯した罪から逃げたあの女をどん底に突き落とすため、あいつに関わる全てを壊すとね・・・!」
???「そのために・・・君に協力してもらう」
穂乃果「・・・あなたの目的はなに・・・?」
???「・・・μ'sには解散してもらう」
穂乃果「えっ!?」
???「聞けば、あの女にはスクールアイドルグループμ'sという居場所があるそうじゃないか」
???「僕から居場所を奪っておきながら・・・あいつだけは・・・!!」
???「この僕を蹴落としておきながら自分だけ幸せになろうだなんて許せない、だからあいつの居場所を壊すんだ」
穂乃果「・・・!そんな言うこと聞くわけないでしょう!」
穂乃果「自分勝手な理由に私たちを・・・ひかりちゃんを巻き込まないでください!!」
???「・・・いいのかい?」
???「代価は君の名誉だぞ?」スッ
穂乃果「・・・!!!」
穂乃果(ウソ・・・!?これ・・・中学のときの更衣室の・・・!!)
???「まったく、無防備だね君は」
穂乃果「ちょ・・・!そんな写真・・・どこで・・・!盗撮ですよ!!」
???「人聞きが悪いなぁ、偶然、偶然写り込んでしまっただけだよ・・・!」ニヤニヤ
穂乃果「そんなの偶然写り込むはずがーー」
???「まぁ何だっていいさ、しかしこれは恥ずかしい姿だよねぇ・・・!」
穂乃果「・・・!」ビクッ!
???「僕の家に行けば、こんな感じの"偶然写り込んでしまった写真"がいくつもあるわけだがーー」
???「・・・ここで話を戻そう、μ'sには解散してもらう」
穂乃果「・・・!」ビクビク
???「・・・さもなくば・・・君のこの恥ずかしい姿が、全国、全世界に出回ることになるよ・・・!」
穂乃果「ひっ・・・!」ビクッ!
???「まぁ、その手の仕事をすることを望むならそれも構わないだろうがね」
???「僕に協力してμ'sを解散してくれるなら、それらの写真は全て処分する」
???「もともと僕の目的は君ではなくあの女、だからそれだけは約束しよう」
???「ただし、このことを警察や他の誰かに伝えたりしたら・・・わかっているよね?」
穂乃果「・・・!」ビクビク
???「・・・期限は3日間だ、吉報を待ってるよ?高坂 穂乃果ちゃん・・・♪」スタスタ
穂乃果「・・・・・」ガクッ
ーー翌日ーー
ひかり「・・・・・」スタスタ
スタスタ
ひかり「・・・?」
???「クックックックッ・・・!また会ったなぁ・・・!」
ひかり「・・・・・」スタスタ
???「おっと、つれないなぁ、普段は自分から難癖をつけてくるくせに」ニヤニヤ
ひかり「・・・もはやお前と話すことは何もない」スタスタ
???「そうかい?まぁお前に無くても僕にはあるんでね・・・!」
ひかり「・・・?」
???「僕はお前のことを絶対に許さない・・・!この僕を地獄に蹴落としたお前を・・・絶対に・・・!」ワナワナ
ひかり「・・・どうとでも吠えていろ」スタスタ
???「いいか?僕は必ずお前も地獄に落としてやる・・・!どんな手を使ってでも・・・!必ず!」
ひかり「・・・・・」
???「・・・お前の大切な人や場所が壊れていく様を見ているがいい・・・!」ダッ!
ひかり「・・・!!?」ダッ!
ひかり「おいっ!!」バッ!
シーン
ひかり「・・・・・」キョロキョロ
ひかり(・・・大切な人や場所・・・?どういうことだ・・・?)
ひかり(・・・何なんだ・・・?この胸騒ぎは・・・?)
ひかり「・・・くっ!」タタタタタ
ーー音ノ木坂学院ーー
ひかり「はぁ・・・!はぁ・・・!」タタタタタ
海未「・・・?ひかり?」
ことり「ひかりさん、おはようございます」
ひかり「海未、ことり・・・」
ひかり「・・・よかった・・・お前たちは無事か・・・」
ことり「え?」キョトン
海未「どうかしたのですか?」
ひかり「いや、なんでもない」
海未「ん?穂乃果は一緒ではないんですか?」
ひかり「なに?」
ことり「今日、穂乃果ちゃんに連絡しても繋がらなくて、もしかしたらひかりさんと一緒にいるんじゃないかって・・・」
ひかり「いや・・・てっきりいつも通りお前たちと一緒に登校してるものだとーー」
ヒデコ「ひかりさん!!」タタタ
フミコ「海未ちゃん!!」タタタ
ミカ「ことりちゃん!!」タタタ
海未「・・・?」
ことり「・・・?」
ひかり「どうしたお前ら?」
ヒデコ「早く来て!μ'sが大変なことになってるよ!!」
海未「!?」
ことり「!?」
ひかり「・・・!!」
ひかり「・・・!」タタタ
ことり「はぁ・・・!はぁ・・・!」タタタ
海未「絵里!」タタタ
絵里「・・・!海未・・・ことり、ひかり」
ひかり「一体何があった!?」
希「・・・これや」つ紙
ひかり「ん・・・?」スッ
海未「・・・?」
ことり「・・・?」
ーースクールアイドルグループμ'sは3日以内に解散せよ、さもなくば取り返しのつかないことになるーー
ひかり「・・・!?」
ことり「え・・・?どうして・・・?」
海未「希・・・これは一体ーー」
希「今朝から学校中に貼られてた・・・脅迫状や・・・」
ひかり「なんだと・・・!?」
絵里「えぇ、しかもそれだけじゃないのよ」
ひかり「・・・・・」
ーーアイドル研究部部室ーー
凛「・・・・・」
花陽「・・・・・」
ひかり「凛、花陽」スタスタ
凛「あ・・・」
花陽「ひかりさん・・・」
ひかり「一体どうした?」
真姫「・・・・・」スッ
ひかり「・・・?真姫?」スッ
にこ「・・・・・」
ひかり「これは・・・!」
海未「部室がーー」
ことり「荒らされて・・・!」
にこ「・・・・・」
真姫「にこちゃん・・・」
希「・・・一体誰がこんなことを・・・」
絵里「とにかく警察に・・・」
ひかり「・・・まさかな・・・」
ブーッ ブーッ ブーッ
ひかり「・・・?」スッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
from 不明
件名 因果応報
思い出したかい?お前が僕に犯した罪の重さを
そうさ、お前のせいでμ'sは終わるんだ
μ'sだけじゃない、これからお前の大切なものが
次々と、お前が犯した罪のせいで壊れていくぞ
やめてほしければお前1人で僕のところに来い
あの場所で待っているぞ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひかり「・・・!」
海未「・・・?ひかり?」
ひかり「くっ・・・!」ダッ!
ことり「わっ・・・!ひかりさん!?」
ひかり「・・・!」バッ
ひかり「・・・・・」つ封筒
タタタタタ
花陽「あ・・・!ひかりさん!」
ひかり「いいか?とにかくこの事態をすぐに警察に伝えろ」
ひかり「学校もこの様子じゃあ授業もままならないだろう」
ひかり「それと下校時には気をつけろ、絶対に1人になるな」
絵里「ひかり・・・?」
ひかり「その前に警察の事情聴取が来るかもしれんがーー」
ひかり「"北河 ひかり"のことを聞かれても、"そんな奴は知りません"と言え」
凛「え!?」
真姫「待ちなさいよひかり!それってどういうーー」
ひかり「にこ、これを」つ封筒
にこ「な・・・何よこれ・・・?」つ封筒
ひかり「・・・いいかお前ら、これが最後の命令だ」ダッ!
絵里「あ!ひかり!!」
タタタタタ・・・
希「ひかりちゃん・・・一体どうして・・・?」
にこ「・・・何よこれ・・・!」ワナワナ
ことり「・・・?にこちゃん?」スッ
ことり「・・・!」
海未「これは・・・!」
絵里「・・・・・」
ーー退部届ーー
ーー穂むらーー
ほのママ「穂乃果!何があったの!?お願いだから出てきて!」ドンドン!
雪穂「お姉ちゃん!」ドンドン!
穂乃果「・・・・・」ガクガク
ーー???ーー
???「・・・・・」ウロウロ
タタタタタ
???「おや?」ニヤッ
ひかり「・・・・・」ギロッ
???「おやおや、約束通り1人で来てくれたようだねぇ?」ニヤニヤ
ひかり「貴様・・・!一体どういうつもりだ・・・!?」
???「ん〜?何のことだい?」
ひかり「とぼけるな!学校中に貼られていた脅迫状、それにμ'sの部室を荒らしたのも、貴様の仕業だろう!?」
???「何のことだい?変な当てつけはやめてくれないかなぁ?」
ひかり「・・・貴様・・・!」
???「そもそも・・・まぁ学校の場所は百歩譲ったとしても、僕が彼女たちの部室がどこにあるか知るわけないじゃないか」
ひかり「お前の目的は私だろう!?彼女たちは関係ない!」
???「いいやあるね!僕はお前が関わる全てを壊すと決めたんだ!」
???「お前は僕から何もかも奪った!仕事も!家族も!名誉も!居場所さえも!!」
???「お前さえいなければ!僕はこんな惨めな思いをする必要なんかなかったんだ!!」
ひかり「・・・!」ギロッ
???「そんなお前が少しでも幸せそうな顔をしているのを見るとーー」
???「たまらなく反吐が出るんだよぉぉぉぉぉっ!!!」クワッ!
ーー音ノ木坂学院ーー
絵里「・・・・・」
にこ「・・・・・」つ封筒
真姫「一体何だって言うのよ・・・」
海未「あの脅迫状は一体誰が・・・?」
花陽「部室を荒らしていったのは・・・?」
希「ひかりちゃんは何でこんなものを置いて出て行ったん・・・?」
ことり「穂乃果ちゃんは・・・?」
凛「・・・・・」
ーー???ーー
ひかり「・・・私がμ'sに関わっている・・・?何のことだ?」
???「とぼけるな!僕は知っているぞ!お前が彼女たちと下校している現場も見てるんだからな!」
ひかり「検討違いだ!彼女たちは関係ない!すぐに解放しろ!!」
???「・・・おまえさぁ・・・」ツカツカ
ひかり「・・・!」
???「今の自分の立場がわかってる?」ニヤニヤ
ひかり「くっ・・・!」
ーー街中ーー
にこ「・・・状況を整理しようにも、わからないことが多すぎるわ・・・」
花陽「うん、わかっていることといえばーー」
真姫「私たちμ'sの活動を妨害しようとする奴がいること・・・」
凛「あの張り紙も、荒らされた部室もきっとそいつの仕業にゃ」
希「・・・でもさ・・・」
海未「希?」
ことり「どうしたの?」
希「学校中の張り紙だけならともかく、部室まで荒らされてたってことは、ウチらの部室の場所を知ってる人の犯行なんやない?」
花陽「ってことは・・・」
絵里「犯人は身近な存在かもしれないってこと・・・?」
希「・・・あくまで可能性やけど・・・」
海未「・・・ひかり、何か知っていそうでしたね」
ことり「でも何も言ってくれなかったよ・・・きっとまた何か大切なことを隠してる・・・」
真姫「まったく困ったものよね、ひかりには」
絵里「なら、あの子に聞くしかないわね」
希「えりち・・・?」
ーー穂むらーー
絵里「・・・行きましょう」ザッ
ーー???ーー
ドカッ!
バキッ!
ひかり「がっ・・・!」ドサッ
???「・・・ッ!」ガシッ
ひかり「グッ・・・うぅ・・・!」ボロッ
???「ククク・・・!惨めだねぇ・・・!これで少しは僕に犯した罪の重さがわかったかい?」ググッ
ひかり「・・・!」キッ
???「・・・!な・・・何だその顔は・・・!」
ひかり「・・・これで満足か・・・?お前は・・・」ギロッ
???「ふ・・・ふん!そんな訳ないだろ!」ドカッ!
ひかり「・・・!」ドサッ
???「ふん!」ゲシッ!
ひかり「・・・ッ!!」
???「僕はなぁ・・・!お前のせいでこうやって土を舐めるような生活を送らなきゃいけなくなったんだよぉ・・・!!」ゲシッ!
???「だから・・・!お前にも同じ目にあってもらう・・・!こんなもんじゃ終わらないからな!!」ゲシッ! ゲシッ!
ひかり「ぐっ・・・!!」
???「どうだ・・・!?悔しいだろう!?惨めだろう!?僕はお前のせいでそんな思いをしながら生きてきたんだ!」ゲシッ!
???「どうした!?なんとか言ってみろ!!!」ゲシッ!
ひかり「・・・・・」
???「・・・・・」ギロッ
ひかり「・・・私のことなら・・・どうでもいい・・・」
???「・・・!」
ひかり「・・・これでお前の気が晴れるというなら・・・どうとでも・・・好きにすればいい・・・」
ひかり「だが・・・!あいつらには絶対に手を出すな・・・!!」キッ
???「・・・!!」ビクッ!
???「・・・えぇい!クソッ!!」ゲシッ!
ひかり「・・・ッ!!」ドサッ
???「お前はそうやって・・・いつも・・・いつもいつもいつもいつも!!気に入らない目をしやがる・・・!!」ゲシッ!
???「気に入らない・・・!気に入らない気に入らない気に入らないっ!!!」ゲシッ! ゲシッ! ゲシッ!
ひかり「・・・ッ!!!」
???「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
ひかり「・・・・・」ボロッ
???「・・・・・」ツカツカ
ひかり「・・・?」ボロッ
???「・・・ッ!」ガシッ
ひかり「うっ・・・!」
???「・・・そういえば・・・お前も一応、女だったよな・・・?」
ひかり「・・・・・」ボロッ
???「なら・・・"そっちのほう"でも満足させてもらおうかなぁ・・・!!」ニヤニヤ
ひかり「・・・ッ!」キッ
その汚い手を離しなさいっ!!
???「・・・!?」ビクッ!
ひかり「・・・?」ボロッ
絵里「・・・・・」キッ
???「な・・・!何だお前は!?」
ひかり「!?」
真姫「何をそんなやつにボロボロにされてるのよ?ひかりらしくもないわね」ハァ・・・
希「ひかりちゃん、もう大丈夫や、ウチらに任しとき!」
にこ「まったく、あんたもしょうがないやつね〜」
海未「・・・・・」ニコッ
???「な・・・何なんだお前たちは!?どうしてこの場所がわかった!?」
真姫「今そんなことはどうでもいいわ!」
にこ「真姫の言う通りよ、・・・動くんじゃないわよ?あんたにはいろいろ聞かなきゃいけないことがあるんだから・・・!」
???「く・・・来るな!お前たちには関係ない!さっさとここから立ち去れ!!」
希「・・・君?」
???「・・・!」
希「ふざけててーー」
希「ええんかな・・・?」スッ
???「・・・!?」ビクッ!
海未「申し訳ありません、すぐに済みますのでよろしいでしょうか?」ニコッ
海未「・・・・・」ギロッ
???「・・・!!!」ビクッ!
絵里「ひかり、待ってて!今助けるから!」タタタ
ひかり「貴様・・・!誰だ!?」ギロッ
希「・・・?」
絵里「ひかり・・・?」
ひかり「帰れ!私はお前たちなど知らん!」
ひかり「関係ないやつは引っ込んでいろ!!」
海未「ひかり・・・」
真姫「ちょっと!あんた何言ってーー」
にこ「・・・・・」スッ
ひかり「お前たちのことなど私は知らん!さっさとここから失せろ!!」
絵里「・・・ひかり」
ひかり「知らん!帰れ!!・・・帰れえぇぇぇぇぇ!!!」
絵里「ひかりっ!!」
ひかり「・・・・・」ボロッ
???「・・・?」
絵里「・・・私は、絢瀬 絵里」
絵里「音ノ木坂学院スクールアイドルグループμ'sのメンバーでありーー」
絵里「あなたの友達よ、ひかり」ニコッ
ひかり「・・・・・」ポロポロ
ひかり「・・・なぜだ・・・?なぜ私の言うことを聞いてくれない・・・!?」ポロポロ
ひかり「今私と関わったら・・・お前たちの夢が・・・!」ポロポロ
希「ひかりちゃん、君は卑怯や」
希「いきなり退部届を渡してきて、そのまま何も言わずに出て行ってーー」
希「何一つこの状況を口にしようとしないでーー」
希「それでいて私たちにこの状況を納得しろと強要する・・・」
希「できるわけがないやん?ウチらは君のことを何一つ知らないんやから」
ひかり「・・・希・・・」
にこ「おおかた私たちとの関係を絶って、自分を犠牲にすれば全部解決するとでも思ったんでしょう?」
にこ「呆れた、私たちはこんな情けないやつに説得されてたのね」
にこ「でも安心した、ひかりも私たちと同じだったってことよね」
にこ「それと、あんたが私に押し付けていったこれだけどーー」つ退部届
にこ「却下させてもらうわ」ビリッ!
ポイッ
ひかり「・・・にこ・・・」
真姫「ひかり、私たちはあんたのためなら、何度でも、どんな手を使っても助ける、助けようとすることを諦めないわ」
真姫「ひかりが私たちにしてくれたように・・・」
真姫「・・・そうでしょ・・・?"パパ"・・・!///」
ひかり「・・・真姫・・・」
海未「私は・・・大切な友達が困っている時には、何も聞かずに全力で助けになるのが人の道だと思うのです」
海未「ひかりにはいつも助けられてばかりでしたがーー」
海未「今度こそ、私たちがひかりを助ける番ですね」ニコッ
ひかり「・・・海未・・・」
???「そうか・・・そうかそうか、お前たちがμ'sだな・・・?」
ひかり「・・・!」キッ!
???「わかっているのか?お前たちに残された選択はただ一つだ」
???「今ここで起こったことを一切他言にせず、お前たちの意思でμ'sを解散すること」
???「そうしなければ、お前たちの仲間・・・高坂 穂乃果が取り返しのつかないことになるぞ?」ニコッ
絵里「・・・えぇ、それも穂乃果から聞いているわ」
???「・・・!」
ひかり「絵里・・・一体どういうことだ・・・?」
絵里「穂乃果は、その男に脅されていたのよ」
ひかり「何だと・・・!?」
絵里「そう、学校中に貼られた脅迫状、そして荒らされた部室ーー」
絵里「あれをやったのは・・・いえ、やらされたのは穂乃果よ」
ひかり「・・・!」
絵里「その男に弱味を握られて、逆らうことができなかった」
絵里「穂乃果・・・さぞ辛かったでしょうね・・・」
???「・・・・・」
ひかり「貴様・・・!」
にこ「でも確かにあれをやったのが穂乃果だって言うなら、あの部室の荒らされ方も納得できるわ」
真姫「にこちゃん?」
にこ「部室にあった机やら椅子やら、物は全部ひっくり返されてたけどーー」
にこ「壊された物は一つもなかったのよ」
海未「あ・・・!」
希「そういえば・・・」
にこ「部室を荒らせって言われはしたけど、あの子はそこまでのことはできなかったのね」
???「ちっ!」
絵里「穂乃果はその男に口止めされながらも、勇気を出して私たちに話してくれたわ」
???「・・・そうか」
ひかり「・・・?」
???「そうかそうかそうか・・・他言にしてしまったか・・・」ニヤニヤ
絵里「・・・・・」
???「彼女は約束を破ったんだねぇ・・・!」ゴソゴソ
???「彼女はその報いを受けるんだ・・・!!」スッ
ひかり「ふっ!!」ガッ!!
???「あっ!!?」ググッ
ひかり「・・・!」ギリギリギリ
???「クソッ!離せ!離せぇ!!」ギリギリ
ひかり「力ずくで私に勝てると思ってるのか・・・!」ギリギリギリ
???「いたたたたた!やめろ!!」ギリギリ
ひかり「ふん!」グイッ!
???「わっ・・・!?」ヨロッ
バサバサバサッ
???「あっ・・・!!」
ひかり「!!!」
ひかり「・・・これは・・・!!」つ写真
絵里「そう、その写真で穂乃果を脅していたの」
絵里「そして今ひかりが奪い盗ったそのボタンを押すと、自動的にネットに流出するようになってるって、穂乃果が言ってた」
絵里「ホント・・・最低ね」
???「ちぃぃっ!!」
ひかり「・・・!」ブチッ!
グシャッ!!
???「ひっ!?」ビクッ!
ひかり「貴様あぁぁぁっ!!」グワッ!
???「うわっ!?」ドサッ
絵里「ひかり!」
ひかり「よくも穂乃果を・・・!私の友達を誑かしてくれたな!!」
ひかり「私の夢を奪ったのも・・・!私から仲間を奪ったのも・・・!!」
ひかり「全部・・・!全部お前のせいだ!!」
???「ぼ・・・僕のせいだと!?」
???「違う!僕は悪くーー」
ひかり「許さない・・・!」グッ!
ひかり「お前だけは・・・絶対に!!」グワッ!
???「そ・・・その振り上げた拳をどうするつもりだ!?」
ひかり「・・・!」
???「僕を殴ったりでもしてみろ!そのときは警察沙汰になるぞ!」
???「そうなればお前もただでは済まない!」
ひかり「・・・!!」
???「そうだ・・・!そんなことをしたら結局・・・お前のせいで全て失うことになるんだぞ!!」
ひかり「・・・・・」
男子高校生『全部・・・!全部俺が悪いんです・・・!!』ポロポロ
男子高校生『本当にごめんなさいっ!!!』ポロポロ
女子生徒1『ひかり・・・さん・・・!ごめんなさい・・・!』ポロポロ
ひかり「・・・私は・・・μ'sという光から生まれた影・・・」
ひかり「光を放つことはない・・・」
絵里「・・・・・」
穂乃果『・・・・・』ポロポロ
ひかり「・・・所詮私はーー」グッ!
???「ひっ!?」
ひかり「疫病神(ペイルライダー)だっ!!!」グワッ!
絵里「やめなさい!!ひかり!!!」
ひかり「・・・!」ハッ
???「ぅ・・・う・・・?」
ひかり「絵・・・里・・・?」
絵里「・・・そんな男なんか殴っても、あなたの腕が汚れるだけよ、やめなさい」
ひかり「・・・・・」
???「何だと!?このーー」
絵里「・・・だからあとはプロに任せなさい」
ひかり「・・・?」
???「は・・・?」
警察1「・・・・・」ツカツカ
警察2「・・・・・」ツカツカ
???「ひっ!?」
警察1「ほら立て」グイッ
???「ちょ・・・ちょっと待てーー」
警察2「事情は後でゆっくり聞かせてもらう」ガチャッ
???「!!?ち・・・違うんだ!!僕じゃない!!僕は悪くない!!」
警察1「こら!大人しくしろ!」
???「あいつだ!!全部あいつが悪いんだ!!僕は・・・!僕は悪くないぃぃぃぃぃっ!!!」
ひかり「・・・・・」
真姫「はぁ・・・」
にこ「まったく、呆れて何も言えないわ」
警察2「君」
ひかり「・・・はい」
警察2「君にも事情を聞きたい、来てくれるかい?」
ひかり「・・・わかりました」
海未「ひかり・・・」
希「ひかりちゃん・・・」
ひかり「・・・私なら大丈夫だ」
ひかり「・・・ありがとう、みんな・・・」スタスタ
絵里「・・・ひかり・・・」
ーー翌日 音ノ木坂学院 理事長室前ーー
ガチャッ
バタン
ひかり「・・・・・」スタスタ
ひかり「む・・・?」
穂乃果「・・・・・」
ひかり「穂乃果ーー」
穂乃果「・・・・・」ポロポロ
穂乃果「うぇぇぇん!ひかりちゃぁぁぁん!!」ダキッ
ひかり「・・・ふふっ、本当にその癖は治らんな」なでなで
ひかり「怖かっただろう?すまなかった」
ひかり「色々迷惑をかけたが、もう大丈夫だ」
穂乃果「うぇぇぇん!」ポロポロ
ことり「ひかりさん・・・」
花陽「ひかり・・・さん・・・」
凛「ひかりちゃん」
ひかり「おぉ、お前たちか」
ひかり「あの時は穂乃果の側にいてくれてありがとう、感謝している」
花陽「い、いえ」
凛「それくらいならお安い御用にゃ!」
海未「ひかり・・・それで、理事長は何と・・・?」
ひかり「安心しろ、お前たちはお咎め無しだ」
希「うん・・・それはいいんやけど・・・」
にこ「ひかり、あんたは?」
ひかり「・・・今日から2週間の停学処分だそうだ」
真姫「えっ!?何でよ!?」
ひかり「仕方あるまい、あれだけの騒ぎを起こし、警察沙汰にしてしまった原因は私にもある」
ひかり「学校側としても、それくらいの処置を私にしなければ他の生徒に示しがつかんのだろう」
ひかり「正直私は退学まで視野に入れていたんだぞ」
ことり「そんな・・・今からでもお母さんを説得してーー」
ひかり「よせ、ことり」
ことり「・・・!」
ひかり「私のためにお前までこんな重荷を背負うことはない」
ひかり「それにたかが2週間だ、もうここにいられなくなったわけじゃない」
穂乃果「ひかりちゃん・・・」グスッ
ひかり「次に会うのは最終予選の日になるな、それまで私がいなくてもしっかり練習するんだぞ?わかっているな?」
8人「・・・・・」
ひかり「では・・・また会おう・・・」スタスタ
絵里「ひかり!」
ひかり「ん?どうした絵里?」
絵里「次の日曜日、全員朝9時までに講堂に集合!ひかり、もちろんあなたもよ!」
ひかり「絵里、その様子だとさっきの私の話は聞こえていなかったようだな?」
ひかり「私は今日から停学の身、残念だがその約束はーー」
絵里「もうすでに理事長には許可を取ってあるわ」
ひかり「・・・!」
絵里「約束!いいわね?」ニコッ
ひかり「あ・・・あぁ、それは構わんが・・・何をする気だ?」
絵里「ふふっ♪μ'sの復活記念と言えば、"あれ"をするしかないでしょう?」
ひかり「・・・?」
ーー日曜日 音ノ木坂学院 講堂ーー
少女「・・・・・」トコトコ
姉1「お〜い!!」タタタ
少女「・・・・・」
姉2「あらあら、こんなところにいたのね?」
少女「・・・・・」コクッ
姉1「おい!あっちの学校でなんかイベントやるみたいだぞ!見に行ってみないか!?」
姉2「え?でもそれって・・・私たちが入っていいものなの?」
姉1「大丈夫だよ!なんか一般公開してるみたいだし!」
姉2「そうなの?それなら・・・」
姉1「よっしゃ!お前も行くよな!?」
少女「・・・いい、興味ない・・・」
姉2「えぇ・・・?そんなぁ・・・」
姉1「遠路はるばるこんなとこまで来といてそりゃないだろ?いいから行くぞ!ホラ!」グイッ
少女「ちょ・・・ちょっと・・・!」
ワー! ワー!
キャー! キャー!
姉1「お!ちょうど始まるみたいだね!」
姉2「わぁ・・・♪なんだか綺麗・・・♪」
少女「・・・?」
ザッ
μ's「・・・・・」
ひかり「・・・・・」
ザワ ザワ
ヒデコ「ねぇ、あのμ'sと一緒にステージに立ってるのってーー」
フミコ「もしかしてーー」
ミカ「ひかりさん・・・?」
ひかり「・・・・・」
ひかり『μ'sの復活ライブ?』
絵里『そう!穂乃果もひかりも無事に戻ってきた』
絵里『だったらここで一つ、復活したμ'sを記念してライブをしておきたいの!』
絵里『このライブは特に宣伝とかには使わないけどね』
ひかり『今回は厳密には解散に追いやられそうになっただけで、実際にしたわけではないんだが・・・』
絵里『細かいことは気にしない♪』
ひかり『しかしプライベートライブか、最終予選前にずいぶん悠長なことだな?』
ひかり『ま、やるからには全力で挑んでもらうがな、がんばれよ』
絵里『何言ってるのよひかり?あなたも参加するのよ?』
ひかり『は?』
絵里『しかもセンターで』
ひかり『お・・・おいちょっと待て、何故そんなーー』
絵里『ひかりも、私たちの大切な仲間だからよ』
ひかり『・・・!』
絵里『それをみんなにも知ってもらいたいから、ね?』
ひかり『仲間・・・か・・・』
絵里『ふふっ♪いかがかしら?』
ひかり『・・・ありがとう、友よ』
ひかり「・・・・・」ニッ
少女「・・・・・」
穂乃果『よ〜し!じゃあいつもの行くよ〜!』
バッ!
ひかり『・・・ん?』
絵里『どうしたの?ひかり?』
ひかり『いや・・・いつものあれだろう?なんだか一人分くらいスペースが空いてないか?』
にこ『あんたねぇ、バカなこと言ってないで早く入って来なさいよ!』
ひかり『む・・・?』
希『ほら早く!ひかりちゃん!』
ひかり『・・・ふっ、そうか・・・』スタスタ
スッ
ことり『えへへ♪』
穂乃果『よ〜し!行くよ!』
穂乃果『1!』
ことり『2!』
海未『3!』
真姫『4!』
凛『5!』
花陽『6!』
にこ『7!』
希『8!』
絵里『9!』
ひかり『10!』
μ's『・・・・・』ニコッ
μ's!ミュージック!!スタート!!!
♪ エンディングテーマ RE START:DASH!! ♪
♪ I say… ♪
♪ Hey,hey,hey,START:DASH!! ♪
♪ Hey,hey,hey,START:DASH!! ♪
♪ うぶ毛の小鳥たちも ♪
♪ いつか空に羽ばたく ♪
♪ 大きな強い翼で飛ぶ ♪
♪ 諦めちゃダメなんだ ♪
♪ その日が絶対来る ♪
♪ 君も感じてるよね ♪
♪ 始まりの鼓動 ♪
少女「・・・・・」
♪ 明日よ変われ! ♪
♪ 希望に変われ! ♪
♪ 眩しい光に照らされて変われ ♪
♪ START!! ♪
♪ 悲しみに閉ざされて ♪
♪ 泣くだけの君じゃない ♪
♪ 熱い胸 ♪
♪ きっと未来を切り開く筈さ ♪
♪ 悲しみに閉ざされて ♪
♪ 泣くだけじゃつまらない ♪
♪ きっと (きっと) 君の (夢の) ♪
♪ チカラ (いまを) 動かすチカラ ♪
♪ 信じてるよ…だから START!! ♪
ひかり「♪ またひとつ 夢が生まれ… ♪」
少女「・・・!」
♪ 悲しみに閉ざされて ♪
♪ 泣くだけの君じゃない ♪
♪ 熱い胸 きっと未来を切り開く筈さ ♪
♪ 喜びを受けとめて ♪
♪ 君と僕つながろう ♪
♪ 迷い道 やっと外へ抜けだした筈さ ♪
♪ 喜びを受けとめて ♪
♪ 君と僕 進むだろう ♪
♪ それは (それは) 遠い (夢の) ♪
♪ カケラ (だけど) 愛しいカケラ ♪
♪ 彼方へと…僕は DASH!! ♪
♪ Hey,hey,hey,START:DASH!! ♪
♪ Hey,hey,hey,START:DASH!! ♪
ワー! キャー! キャー! ワー! ワー!
少女「わぁ・・・!」キラキラ
ひかり「・・・・・」ニコッ
♯25 report13 北河 ひかり 追記「RE START:DASH!!」fin
ーーとある定食屋ーー
ガラガラッ
おやじ「らっしゃい!」
ひかり「よぉ、おやじ」
おやじ「おっすひかりちゃん!最近よく来るねぇ」
ひかり「謹慎中はここくらいしか来るところがなくてな」
おやじ「謹慎?一体何があったんだい?」
ひかり「・・・中学教師だった男に殴りかかって警察沙汰になった・・・」
おやじ「おやおや、そりゃ大変だったなぁひかりちゃん」
ひかり「・・・驚かないんだな?」
ひかり「私は普段からそんなことをするような人間に見られていたってことか?」
おやじ「いや、その逆だよ」
おやじ「ひかりちゃんは、何の理由もなくそんなことをするような子じゃないって知ってるからさ」
ひかり「・・・おやじ・・・」
おやじ「んで?今日のご注文は?」
ひかり「・・・いつものを頼む」
おやじ「あいよっ!」
ひかり「・・・・・」ニコッ
このSSへのコメント