帝国海軍海軍省総務部庶務二課
少し変わった指令室のほのぼのとしたお話です
気が向いたときに書く予定
初めてなので大目にみてください
この部署は実際には存在しないのであしからず。
2015/3/12...初めのほうを少しかえました。(具体的には川内の登場シーンと最上、龍驤の登場シーン)
2015/3/22...途中を大きく変更しました。1.写真撮影の前に酒匂の登場を追加
すみません 2. それに伴い、写真撮影のシーンを少し変更
執務机に司令官が座り、
その前では秘書艦が報告を行う。
一見当たり前ですが、ここの指令室は少し違います
司令官「天津風、今日の予定は」
天津風「長門さんが新設鎮守府の観艦式の運営、指導及び観艦式の補助で今日から一週間席をあけるわ」
天津風「龍驤さんが新人空母の教育を頼まれていて、最上さんがその補助ね」
天津風「川内さんは一日休みのようね」
天津風「あたしとあなたは午後から○○小学校での講演よ」
司令官「以上か?」
天津風「ええ」
司令官「そうか・・・」
天津風「どうかしたの?」
司令官「・・・」
司令官「・・・」
司令官「暇だ」
天津風「・・・そうね」
ここの司令室の名前は
「帝国海軍海軍省総務部庶務二課」
簡単にいうと「海軍の雑用係」です。
それゆえ、他の司令室とは違うところが多くあります。
まず、司令室には基本的に出撃が一切ありません。(他の鎮守府の補助という形で出撃することはありますが)
また、受ける仕事も先ほどのような感じのものがほとんどです。
そして、仕事も驚くほど少ないです。(基本的に普通の鎮守府のほうが規模が大きいから鎮守府内でどうにかなっちゃうのよね)
それゆえ、所属する艦娘も少ないです。
長門「司令官、入るぞ!!」バタン!!
司令官「やかましい」
長門「今から出発する!!ドカーンと立派な砲撃をかましてくるぞ!!」
長門「お土産もたくさん買ってくるからな!!」
長門「では、行ってくる!!」
こちらが戦艦の長門さんです。
実力は確かなのですが頭のネジが2、3本どこかに吹き飛んでます。
司令官「おう、気をつけてな」
長門「大丈夫だ!!部屋の鍵ならここにつけておいたからな!!」
司令官「・・・」
司令官「なぁ、天津風」
司令官「あいつ大丈夫かな」
天津風「えぇ、たぶん・・・」
コンコン
ガチャ
龍驤「なんなん、いまのやかましいのは」
最上「まぁ、いつものことだけどね」
こちらは軽空母の龍驤さんと航空巡洋艦の最上さんです。
龍驤さんは海軍の空母の中でも指折りの練度を誇っており、
最上さんは龍驤さんの相棒といった感じです。
龍驤「じゃあ、うちらもそろそろいってくるわ」
最上「そんなに遅くならないとは思うけど、遅くなりそうならまた連絡するよ」
司令官「おう。しっかりやれよ」
龍驤「死ぬほど厳しくしごいてくるわ」
最上「それじゃ、行ってくるね」ガチャ
司令官「あいつらって、いつもいっしょにいるよな」
天津風「あの二人は新入りと教育係の関係だったし、息がが合うんじゃない?」
司令官「そーゆーもんかね」
バタン!
川内「プ~~~~~リ~~~~~「うるさい」」
川内「司令官、プリン持ってない?」
司令官「都合よく持ってるわけないだろ」
川内「じゃあ、ケーキ」
司令官「余計持ってるわけないだろ!」
川内「ちぇ」
この人が軽巡洋艦の川内さんです。
夜戦、ではなくスイーツに目がないですが実力は確かです。
司令官「そーいえば、今日、近くのカフェでスイーツバイキングが半額だったぞ」
川内「あのスイーツバイキングが半額!!」
司令官「人数限定らしいけどな」
川内「チーズケーキ....プリン....シュークリーム....はぁぁ!!」
川内「さっそく出撃してくるよ!!」
司令官「おう、いってらー」
バタン!
司令官「あいつほんとスイーツに目がないよなぁ」
天津風「.....」
司令官「なに?お前も行きたかった?」
天津風「そ、そそ、そんなわけないでしょ!!!」
司令官「また今度ね」
天津風「.....約束よ」
司令官「さて、俺たちは何しようか?」
天津風「そうねぇ....あ!」
天津風「そういえば、この前ジグソーパズル買わなかったっけ?」
司令官「あぁ、そーいや買ったな。すっかり忘れてたけど」
司令官「でも、あれ3000ピースだぞ」
天津風「完成はしなくても、暇つぶしくらいにはなるんじゃない?」
司令官「じゃあ、やるか」
司令官「どこにしまったっけな....」ガサガサ
司令官「お、あったあった」
司令官「じゃあここに.....」
ドバァーー
天津風「え?3000ピースってこんなに多かったっけ?」
司令官「こんなもんだろ」
天津風「まぁ、とにかく組んでいきましょ」
司令官「」パチ...パチ...
天津風「」パチ...パチ...
司令官「」パチ...パチ...
天津風「」パチ...パチ...
天津風「ふぅ、疲れた」
司令官「そうだなぁ。お茶でも飲むか」
トクトクトク ゴクゴクゴク プハァ~
司令官「まだ時間あるし、もう少しやるか」
天津風「そうね」
司令官「」パチ...パチ...
天津風「」パチ...パチ...
司令官「」パチ...パチ...
天津風「」パチ...パチ...
......................
...............................
..........................................
川内「たっだいま~~~~!!!!」バタン!
天津風「ちょっと!いきなり入ってこないでよ」
天津風「びっくりするじゃない!」
司令官「間に合ったか?」
川内「何とか間に合ったよ」
川内「もぉスイーツでおなかパンパンだよぉ」ニコォ
川内「もぉ、シアワセ♪」^o^
司令官「そりゃよかった」
川内「ところで司令官」
川内「仕事いいの?」
司令官「......」
天津風「......」
司令官「」クルッ
天津風「」クルッ
司令官「やべぇ!!天津風!!遅刻する!!!」バタバタ!
天津風「もぉ!!あなたがむきになるから!!!」バタバタ!
司令官「おめぇがそれ言うな!!!」
司令官「じゃあ、川内、行ってくる!!」
天津風「あと頼んだわよ!!」
川内「ふぁ~い」
川内「いってら~」
バタン!!!
川内「.....」
川内「.....」
川内「昼寝でもしようかぁ」
~しばらく後~
ガチャ
司令官「ただいまぁ~」
天津風「はぁ~疲れた」
川内「あ、おかえり~」
司令官「なんでお前ここにいるんだ」
川内「さっきまでここで昼寝してたからね」
司令官「勝手に俺のベットで昼寝するんじゃない」
川内「だって司令官のベットふかふかなんだも~ん」
天津風「.........イイナァ、シレイカンノベット...」
司令官「ん?天津風、なんか言ったか?」
天津風「な、なな、なんでもないわよっ!!」
川内「でさ、どうだった?○○小学校」
司令官「みんないい子ばっかでよかったよ。やりやすかった」
天津風「そ、そうね」
天津風「ちょっとあたしの艤装を乱暴に扱われたのが困っちゃったけど...」
司令官「まぁ、小学生だからな。なんにでも興味がわく年頃だ」
司令官「ところで、龍驤と最上はまだか?」
川内「まだ帰ってきてないけど...」
ガチャ
龍驤「艦隊が帰投したでぇ」
最上「ただいまぁ」
司令官「噂をすればなんとやら」
司令官「どうよ?新人空母たちは」
龍驤「まだまだひよっこやね」
龍驤「まだまだ訓練が足りんやつばっかや」
龍驤「みんな骨はありそうやけどな」
司令官「ワォ、リュウジョウサンキビシー」
龍驤「からかっとると、爆撃するで」
司令官「冗談だって」
最上「まぁ、誰ひとりとして龍驤の訓練から脱落しなかったし、それだけですごいと思うよ」
司令官「そりゃぁ、これからに期待だな」ニヤリ
司令官「そろそろ晩飯の時間だな」
司令官「川内、今日確かお前が晩飯当番だったよな」
司令官「出来てるか?」
川内「あ、ごめん、すっかり忘れてた」
司令官「まぁ俺の部屋で昼寝してた時点で薄々感づいてはいたがな」
司令官「しょうがねえ」
司令官「今日はどっかに食いに行くか」
川内「やったね♪」
天津風「長門さんいないけどいいの?」
司令官「あいつはあいつできっとうまいもん食ってるさ」
司令官「さて、希望がある者は挙手」
ハイ ハイ ハイ ハイ
司令官「あ、川内は決定権ないからな」
川内「なんでさ!」
司令官「もとはといえばお前が晩飯作り忘れてたのが原因だろうが」
司令官「それと次俺が晩飯当番の時はお前がつくるんだぞ」
川内「ケチ」
司令官「ん?一週間晩飯作るって?」
川内「スミマセンデシタ」
龍驤「やっぱりこーいうときにはお好み焼やろ」
最上「僕的にはラーメンが食べたいところかな」
天津風「あたしはとんかつが食べたいわ」
司令官「見事にみんなバラバラだな」
司令官「じゃあ、ジャンケンだな」
龍驤「ここは譲れません」キリッ
最上「プッ」
天津風「プッ」
司令官「(意外と似てる)」プッ
ジャンケーン ポ! アーイコーデショ!
最上「やった!僕の勝ち!!」
龍驤「あかん!グー出しときゃよかったのに!」
天津風「まあ、しょうがないわね」
司令官「じゃあ行くかー」
~ラーメン屋~
司令官「みんな、何にする?」
龍驤「豚骨ラーメン大盛り背油にんにくマシマシで」
川内「おっさんみたい」
龍驤「個人の勝手やろ。ぶっとばすで」
川内「冗談冗談」
川内「わたしは塩ラーメンの小盛で」
天津風「あれ?意外と食べないのね」
川内「いつもなら大盛りなんだけどスイーツで胃がね...」
天津風「あぁ~」
天津風「あたしは醤油ラーメンをいただくわ」
司令官「普通だな」
天津風「シンプルイズベストよ。悪い?」
司令官「別に悪いとはいっとらんがね」
司令官「俺は味噌ラーメン大盛りにんにく多めで」
最上「司令官って体型の割によく食べるよね」
司令官「よく言われる」
最上「へぇ~」
最上「僕はチャーシューメンで」
龍驤「お前も意外とガッツリいくなぁ」
最上「え...男っぽいかな...」
龍驤「いや、そんなことあらへんって。気にしすぎや」
司令官「みんなそろったか?」
司令官「それでは...」
「「「「「いっただきまーす!!」」」」」
龍驤「やっぱりラーメンはこれくらいがっつりこってりやね」
川内「ここの塩ラーメン、あっさりしてて胃もたれでもスルスル入るよ」
天津風「やっぱりラーメンは醤油が一番ね」
司令官「これこれ、これこそラーメンよ!」
最上「チャーシューやわらかくておいし~」
ゴチソウサマデシタ!
司令官「あ~うまかった」
龍驤「満腹、満腹」ゲップ
天津風「堂々とゲップしないでよ!はしたないわね!」
最上「まぁまぁ」
川内「ありがとね、司令官!」
司令官「もう忘れないようにしろよ」
天津風「今度は長門さんもつれてまたきたいわね」
司令官「そうだな」
司令官「ただ替え玉の数は制限しておかないと財布がえらいことになりそうだな」
「「「「あぁ~」」」」
__________________________________________________
司令官「今日は長門もいないので大掃除をします」
最上「なんで長門さんがいない時にするのさ?」
龍驤「あいつがおるとこっちが倍くらい忙しくなるねん」
川内「やる気はすごいんだけどねぇ.....」
天津風「ものは壊すし、バケツはこぼすし.....」
司令官「挙句の果てにはいじけて部屋に引きこもるしな」
最上「ははは...」
司令官「まずはヒトフタマルマルまで各自の部屋の掃除」
司令官「で、昼食後に共有のスペースを掃除します」
司令官「それでは、解散!」
「「「「了解!」」」」
~龍驤の部屋~
龍驤「とはいっても」
龍驤「うちの部屋あんまりちらかっとらんからなぁ~」
龍驤「あんまりこの部屋つかってないし...」
龍驤「...」
龍驤「モガミンの部屋の手伝いでもいくかぁ」
~川内の部屋~
川内「こう見返すと」
川内「結構散らかってるなぁ...」
川内「この中もそろそろ整理しないと...」
川内「よし!気合い入れてやるか!」
~最上の部屋~
最上「最近片づけてなかったから散らかってるなぁ」
最上「リューちゃんも自分が出した漫画くらいしまってくれればいいのに...」
龍驤「手伝いにきたで~」
最上「あ、リューちゃん!」
最上「ありがたいよ」
龍驤「いやぁ、うちが散らかした物も多いし...」
龍驤「さっさと片付けようや」
最上「うん!」
~天津風の部屋~
天津風「司令室にいることが多いからあまり散らかってないわね」
天津風「どうしようかしら...」
天津風「司令官の部屋の手伝いにでもいこうかしら」
~司令室 兼 司令官の部屋~
司令官「う~ん」
司令官「日頃の怠けが積み重なってなかなかひどいなぁ」
司令官「めんどくさいけどやるしかないかぁ」
コンコン ガチャ
天津風「手伝いに来てあげたわよ」
司令官「おいおい、自分の部屋はいいのかよ」
天津風「ほとんど司令室にいるから散らかってないのよ」
天津風「それに、あなたのことだから散らかってるとおもったのよ」
司令官「いや~ありがとな」
天津風「べ、べ、別に退屈だから来ただけだし!」///
天津風「ほ、ほら、さっさと片付けるわよ」
司令官「はいはい」
ヒトフタマルマルデスヨー
~食堂~
龍驤「いやぁ、疲れたぁ~」
最上「午後もあるけどね」
龍驤「まぁそうやけどね」
司令官「お、龍驤と最上が来たか」
天津風「あとは川内さんだけね」
龍驤「あれ?司令官もう居るんか」
最上「早いよね?」
司令官「天津風が手伝ってくれたから早く終わったんだ」
司令官「で、昼飯を作ってたんだ」
天津風「昼食はおにぎりと豚汁よ」
龍驤「お!いいねぇ~」
最上「梅のおにぎりはあるかい?」
司令官「おにぎりの具は梅、鮭、昆布だな」
バタン
川内「あぁ~疲れたぁ~」
司令官「お、川内も来たな」
川内「え?もうみんないるの?」
天津風「そうね」
司令官「じゃ、川内も来たことだし食うか」
司令官「それでは...」
「「「「「いっただきまーす!!」」」」」
最上「この豚汁おいしいね」
龍驤「やっぱ豚汁にはジャガイモやね」
川内「おにぎりも程よい塩加減」
天津風「当然ね」
司令官「食い終わったら振り分け言うからな」
司令官「みんな、午後も頑張るぞ」
天津風「ふぅ~おなかいっぱい、ごちそうさま」
最上「おいしかったね」
龍驤「そうやね」
川内「昼寝した~い」
司令官「あの店のプリンを掃除の後に用意してたんだけどなぁ...」
川内「ガンバリマス!!」
司令官「じゃ、担当の掃除場所を発表します」
司令官「天津風は資料室、龍驤は倉庫、最上は風呂場、川内は食堂を頼む」
司令官「俺はこの建物のすべての廊下と階段を掃除する」
司令官「じゃ、かかれ!」
「「「「了解!!」」」」
~資料室~
天津風「長いこと掃除してなかったから結構ホコリがすごいわね」
天津風「資料も結構散乱してるし...」
天津風「時間がかかりそうね」
ウンショ コラショ
ガチャン!!
天津風「あら?何か落ちたわね」
天津風「あ!昔の写真だわ!」
天津風「懐かしいわね。司令官のとこにも持っていかなきゃ」
~倉庫~
龍驤「最近、出撃がなかったからな~」
龍驤「ホコリがえらいことになっとるわ~」
龍驤「というか、かよわい女の子にこんなとこの掃除一人でまかせるなや」
龍驤「まぁ文句言っとてもしゃあないし、さっさと片付けよか」
オイショ コラショ
ガタン!
龍驤「ん?なんやこれ」
龍驤「艤装?かな?」
龍驤「一応報告したほうがええかぁ」
~風呂場~
最上「う~ん、水仕事かぁ」
最上「大変そうだなぁ」
最上「まあそんなに広くはないし、頑張りますか!」
ヨイショ コラショ
コトン
最上「ん?なんだろう?」
最上「髪飾り?誰のだろう?」
最上「あとで持っていかなきゃ」
~食堂~
川内「日ごろ使ってるからそんなに汚くないよなぁ」
川内「でもキッチンとかはそれなりに汚いだろうから掃除しなきゃなぁ」
川内「よし頑張ろう!」
川内「プリンが私を待っている!!」
ヘイショ コラショ
ゴトゴトゴトゴト!!
川内「うわ!なんだこれ!」
川内「じゃがいも?なんでこんなにあるの?」
川内「報告しといたほうがいいよね、これ」
~廊下~
ダッダッダッダッダ
ダッダッダッダッダ
(司令官無言で雑巾がけ中)
...
......
..........
司令官「ふぅ、やっと終わった」
司令官「そういえば、終わったらどこに集合するか伝えてなかったな」
司令官「放送かけるか」
ピンポンパンポーン
司令官「みんな、自分の担当場所が終わり次第、司令室に集合すること!以上!」
ガチャ
司令官「じゃあみんなを待つか」
~司令室~
天津風「終わったわ」
龍驤「終わったで~」
最上「終わったよ~」
川内「終わりましたぜ~い」
司令官「お、みんな同時に来るとは」
司令官「それでは、報告があるものは挙手」
ハイッ ハイッ ハイッ ハイッ
司令官「まさか全員報告があるとは思もっとらんだわ」
司令官「じゃ、天津風から」
天津風「資料室から昔の写真がでてきたわ」コトッ
司令官「お!俺がまだ提督だったころの写真か。懐かしいな」
龍驤「そーいえば司令官、昔は△△泊地の提督やったんだっけ」
司令官「そうだな。天津風とはそのころからの付き合いだな」
龍驤「ちょっちさ、その頃の話聞かせてよ」
司令官「また時間のある時にな」
司令官「じゃ、次、龍驤」
龍驤「倉庫掃除してたら、よく分からん艤装があったんやけど」
司令官「まぁ、ここも昔の軍施設の流用だからな。それくらいあるだろう」
司令官「いざというときに使えるかもしれないから、そのまま保管しておけ」
龍驤「う、うん、了解」
龍驤「(昔の物にしてはきれいやったけどなぁ...)」
司令官「じゃ、次、最上」
最上「この髪留め、誰のかな?」コトッ
天津風「これ、加賀さんの髪留めじゃない?」
司令官「またすごいとこから出たきたな、おい」
龍驤「懐かしいもんが出てきたなぁ」
川内「がんばってるかなぁ...」
最上「ごめん、話についていけないんだけど...」
司令官「わりぃわりぃ」
司令官「お前が来るちょっと前までここに加賀がいたんだよ」
龍驤「なかなかおもろいから、今度司令官から話聞くとええわ」
司令官「俺に丸投げか、おい」
司令官「じゃ、次、川内」
川内「冷蔵庫の奥から大量のジャガイモが出てきました」
司令官「あ、△△泊地のあいつから届いたやつだわ」
司令官「すっかり忘れとったわ」
司令官「今日の晩飯にしよう」
川内「あともう一つ」
司令官「なに?」
川内「プリン」
司令官「ぬ、覚えておったか」
川内「プリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリン
プリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリン」
司令官「わかったわかった、はい」コトッ
川内「わーい!いっただっきまーす!!」
司令官「あとにせい」
司令官「とりあえず晩飯にしよう」
司令官「今日の当番は俺...」
司令官「と、思ったが前の貸しがあるので川内だな」
川内「ちっ、覚えていたか」
司令官「じゃ、頼んだ。ジャガイモちゃんと使えよ」
川内「へーい」
トントントントン ゴトゴトゴト グツグツグツグツ
~30分後、食堂~
川内「できたよ~」
天津風「あら、思ったより早いじゃない」
司令官「何作ったんだ?」
川内「肉じゃがに、ポテトサラダ、フライドポテトにじゃがいも団子だよ」
最上「これだけのメニューを30分で作っちゃうなんてすごいね!」
川内「いや~それほどでも」テレテレ
龍驤「まぁ早く食べようや。もうおなかペコペコや」
司令官「そうだな。それでは...」
「「「「「いっただっきまーす!!」」」」」
天津風「このポテトサラダおいしいわね」
龍驤「この肉じゃがも、よく煮えとってうまいわ」
最上「フライドポテトもサクサクでおいし~!」
司令官「じゃがいも団子ももちもちでうまいな」
司令官「前々から思ってはいたが、お前ほんと料理うまいな」
川内「女子としてこれくらいは出来ないとね!」
天津風「...ワタシモ モウスコシ レンシュウ シナイト イケナイカシラ」
川内「え?なんだって?」ニヤニヤ
天津風「な!なんでもないわよ!!」
__________________________________________________
司令官「今日は長門が帰ってくるな」
天津風「そうね」
バタン!!
長門「司令官、今帰ったぞっ!!」
天津風「噂をすればなんとやら」
司令官「お前はもう少し静かにドアを開けることは出来んのか」
司令官「どうだった?」
長門「ああ、大成功だったぞ!」
長門「観客から万客千来だったぞ!」
天津風「(何言ってるの?この人)」
司令官「(たぶん「拍手喝采」と言いたかったんだろうな)」
長門「ほら!お土産もたくさんだぞ!」
司令官「そーいえばどこいってたんだっけ?」
長門「北海道だ!」
長門「今日はみんないるんだろう?呼んでくれ!」
長門「早く見せびらかしたい!!」
司令官「じゃあ呼ぶか」
ピンポンパンポーン
司令官「みんな、長門からお土産があるそうなので司令室に集合!以上」
ガチャ
コンコン
龍驤「失礼するで~」
最上「失礼するよ」
川内「しっつれーしまーす!」
司令官「お、きたきた」
龍驤「観艦式どうやったって?」
司令官「大成功だったそうだぞ」
長門「千客万来だったぞ!!」
龍驤・最上・川内「「「(何言ってんだ?このひと)」」」
長門「というわけで、お土産発表会を行います!」
長門「まずはこれだっ!」バサッ
(真ん中に大きくリアルな熊の顔がプリントされたTシャツとトレーナー)
司令官「だせぇな」
天津風「そうね」
龍驤「そうやね」
川内「ちょっとこれは...」
最上「ははは...(苦」
長門「なんでそんな微妙な反応なんだ!」
長門「かっこいいじゃないか!」
長門「朝のランニングの時に着るのだ!」
司令官「ま、まぁいいんじゃないか」
長門「次はこれだっ!」ドンッ
(ジンギスカンセット)
司令官「お、なかなかいいセレクトじゃないか」
天津風「でも、すごい量ね」
長門「これくらいないと足りないだろうからな!」
長門「みんなで食べよう!」
司令官「そうだな」
長門「次からは一人ひとりへのおみやげとなります」
長門「まずは司令官に!これだっ!」
(お酒とおつまみのセット)
司令官「お!これはいいな!ありがとう!」
司令官「さっそく今日の夜に飲むかな♪」
長門「わたしにも分けてくれよ」
司令官「わかってるわかってる」
長門「次は川内へのお土産です。これだ!!」ドン!!
(大量の北海道スイーツ)
川内「うっは~~!!」キラキラキラ
司令官「いくらなんでも買ってきすぎじゃないか」
長門「これくらいないと川内には物足りないんじゃないかとおもってな」
天津風「プリンに生キャラメル、ロールケーキにバターサンドetc...」
天津風「こんなにあったら冷蔵庫に入りきらないじゃない!」
長門「ん?川内は自分の部屋に専用の冷蔵庫があるし大丈夫じゃないか?」
司令官「おい。聞いた覚えがないぞ」
川内「ごめ~ん」
川内「司令官どうせ「勝手にしろ」って言うでしょ」
司令官「たしかにそうだが報告はしろよ」
川内「今度からは気をつけま~す」
司令官「なんで長門は知ってたんだ?」
長門「川内とは部屋でちょくちょく飲んでいるからな」
司令官「お前ら意外と仲いいんだな」
長門「次は天津風へのお土産です。これだ!!」ドン!!
(動物のかわいいアルバム)
天津風「あら、いいじゃない」
司令官「でも、どうしてアルバムなんだ?」
司令官「天津風が写真を撮っている印象はないんだが...」
長門「天津風の部屋にカメラがあったからな」
天津風「なんであなたがあたしの部屋の中のことしってるのよ!!」
長門「朝のランニングに誘おうと思ったときに見つけたのだ」
司令官「別に写真なんて隠さなくていいのに」
天津風「だ、だって、なんか気取ってるみたいに見られるの嫌だし...」モジモジ
司令官「別にそんなこと言うやつここにはおらんだろ」
司令官「今度アルバム見せてくれよ」
天津風「ど、どうしても見たいのなら見せてあげてもいいわよ」
司令官「じゃ、頼むわ」
長門「最後に最上と龍驤へのお土産です」
龍驤「なんでうちらだけ一気に出されるねん」
長門「まぁまぁ、見ればわかる」
長門「気を取りなおして...これだ!!」ドン!!
(ペアの大きなクマのぬいぐるみ)
最上「うわぁ~かわいい~♪」
龍驤「確かにかわいいぁ」
司令官「でも、なんでペアのぬいぐるみなんだ?」
長門「いつも一緒のふとんで寝ているからな。どちらかがいない時にさみしくないようにだ!」
龍驤・最上「なっ!!www」
天津風「そうなの?!」
最上「い、いいいいいやいや!僕がリューちゃんと一緒に寝てるなんてっ」アセアセ
司令官「リューちゃん?!」
龍驤「もも、モガミン墓穴掘っとるで!」
川内「モガミン?!」
最上「あわわわわwwwwww」ズイウンオネガイ!!
龍驤「あわわわわwwwwww」コウゲキタイハッカン!!
司令官「落ち着け!お前ら!」
.....
.......
.........
司令官「落ち着いたか?」
最上「ごめんなさい」
龍驤「ごめん。取り乱した」
龍驤「ほら、モガミンがこっちに来た時に怖くて寝れないっていうもんやから...」
最上「一緒に寝てもらってたんだけど...」
龍驤「そっから、こう、なんとなく、流れで…」
最上「今も一緒に寝てるんだ」
川内「へぇ~」ニヤニヤ
天津風「ていうか、二人ともあだ名で呼び合ってたのね」
司令官「別に隠すことなかっただろ」
龍驤「だって...」
最上「恥ずかしいよ...」
長門「最上ひとりだと泣いてる時もあるしな」
最上「何で知ってるのさ!」
長門「隣からすすり泣く声が聞こえるからな」
最上「うぅww」
龍驤「そうなん?」
龍驤「ていうか、何で長門が一緒に寝てること知っとんたん?」
長門「ランニングに誘おうと思ったら仲良く寝ているのを見たのだ」
司令官「お前のランニングすごいな」
長門「最近は、龍驤ずっと最上の部屋にいるみたいだしな」
司令官「仲がいいわけだ」
天津風「アタシモ シレイカント ネタイナー」
司令官「なんか言ったか」
天津風「な、なんでもないわよ!」
司令官「さて、いろいろなことが発覚したが...」
司令官「そんなことより俺はそろそろ腹が減ってきた」
最上「そんなことじゃないよぉ...」
司令官「ということで、晩飯にしよう」
天津風「今日の当番は誰だったかしら」
司令官「いや、今日の当番は明日に繰り越そう」
司令官「今日は長門のお土産のジンギスカンセットがあるし、外に出て、みんなでバーベキューにしようか」
「「「「「さんせーい!!」」」」」
司令官「よし!みんなで準備だ」
長門「私はバーベキューコンロの準備をしよう」
天津風「あたしは野菜とかの下ごしらえをしようかしら」
龍驤「ウチとモガミンで机といすの準備をするわ」
最上「そうだね」
司令官「俺はその他もろもろの準備をしようかね」
川内「じゃあわたしは寝てるよ」
龍驤「仕事せい」
川内「冗談、冗談」
川内「皿を出してくるよ」
司令官「腹も空いたし、さっさと済ませるぞ!」
「「「「「了解!!」」」」」
~1時間後~
司令官「これくらいで大丈夫かな」
天津風「こっちも終わったわよ」
最上「こっちも大丈夫だよ~」
長門「コンロも準備万端だ!」
川内「こっちもOKだよ~」
司令官「よし!じゃあ食うか」
司令官「それでは...」
「「「「「「いっただっきまーす!!!」」」」」」
司令官「さすがに北海道のジンギスカンは一味違うな」
天津風「本当においしいわ!これ!」
龍驤「天津風がこんなにテンション上がるなんて珍しいな」
天津風「なによ、別にいいじゃない」
最上「でも、テンション上がるのもうなずける味だよ」
長門「私が選んできたものだからな!うまいに決まっている!」
龍驤「ここでえばらんかったら完璧なんやけどなぁ~」
川内「あぁ~お酒もおいしいよ~」
「「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」」
司令官「あぁ~こんなにガッツリ肉食ったのもひさしぶりだったなぁ」
川内「あぁ~なんだか眠くなってきた...」
天津風「食べてすぐ寝ると牛になるわよ」
川内「そんなの迷信だよ~Zzz...」
龍驤「だから寝るなや!!」
川内「Zzz...」
川内「Zzz...」
最上「これは起きそうもないかな」
長門「しょうがない、私が部屋まで運んでおこう」
司令官「あぁ、たのむわ」
司令官「さぁて、明日からもがんばるぞぉ~!!」
_____________________________________________________________________________
ガチャ
龍驤「司令官、ちょっちいい?」
司令官「どうした、珍しいな」
龍驤「いや、少し気になることがあるんやけど...」
龍驤「なんか最近、冷蔵庫の食材の減りが心なしか多い気がするんやけど...」
司令官「長門か川内あたりがつまみ食いしてるんじゃないか」
龍驤「最初はそうおもて、みんなにに聞いてみたんやけど、最近はつまみ食いしとらんみたいやねん」
司令官「妙だな」
司令官「少し調べてみる必要がありそうだな」
~その日の深夜~
???「そ~っと、そ~っと...」
???「」パカ
???「えっ~と、これとこれと...」
川内「捕まえた!!」
龍驤「堪忍せい!!」
最上「え~い!!」
天津風「逃がさないわ!!」
長門「そりゃ~!!」
???「ぴゃあ?!」
司令官「さてと、いろいろと聞きたいことがあるが...」
司令官「みたところ艦娘のようだな」
司令官「まず、名前は?」
???「え~っと」
???「阿賀野型軽巡洋艦4番艦の酒匂です!」
龍驤「なんでこいつテンション高いねん」
司令官「じゃあ次、何でここにいた?」
酒匂「実は迷っちゃったんです。新しい赴任先がどこだかわからなくて...」
酒匂「なんかふらふらしてたら、ちょうどいい倉庫があって...」
酒匂「おなかが空いてて、ふらふらしてたら、冷蔵庫を見つけて...」
天津風「そこに食べ物が入ってたから食べたということね」
酒匂「ぴゃあ!」
司令官「泥棒やんけ!!」
酒匂「しょうがないよ~おなかすいてたんだもん」プクー
最上「いや、おなか空いてても泥棒していい理由にはならないんじゃ...」
長門「腹が空いては戦ができんからな!!」
龍驤「だまれ。バカ」
司令官「まぁ、そのことは大目に見て、水に流そう」
川内「結構大問題だと思うんだけど...」
司令官「前、龍驤が倉庫で見つけた艤装っていうのは酒匂のやつだったんだな」
龍驤「(現役の艦娘の艤装ならピカピカにきまっとるわ)」
司令官「じゃあ、新しい赴任先は?」
酒匂「う~ん、なんだかよくわからない名前だったんだぁ」
天津風「初対面の割になれなれしいわね」
酒匂「たしか、かいぐんしょうそうむぶしょむにかとかいう名前だったよ」
酒匂「なんだか長い名前だよね?」
長門「かいぐんしょうそうむぶしょむにか?」
司令官「ここじゃねぇか」
酒匂「ぴゃあ!そうなの?」
司令官「聞いてないんだけど」
天津風「ポスト見てくるわね」
...
......
..........
天津風「え~っと、こんな手紙があるんだけど...」
司令官「あ、たぶんそれだわ、消印いつになってる?」
天津風「一週間前...」
司令官「たぶん変なとこに挟まってたんだろ」
司令官「まぁ、なにはともあれ」
司令官「ようこそ、酒匂。これからよろしくたのむよ」
酒匂「ぴゃあ!みんな、よろしくね!」
「「「「「「(馴れ馴れしいなぁ)」」」」」」
___________________________________________________________________________________________
天津風「あなた、もう起床時間よ」
司令官「Zzz...」
天津風「起きなさいって」
司令官「Zzz.........」
天津風「もう!」
天津風「起きなさいってば!!」
司令官「はっ!」
司令官「なんだ、夢か...Zzz...」
天津風「夢じゃないわよっ!!」
~30分後~
司令官「おはよ~あまつかぜ~」
天津風「もう、ちゃんと一回で起きなさいよ」
司令官「しょうがないだろ」
司令官「俺は朝が弱いんだからって、ん?」
司令官「お前、首からなにかけてんだ?」
天津風「カメラよ。悪い?」
司令官「いや、そうは言ってないが...」
天津風「まぁ、みんなにばれちゃったし、これからはいつでもとれるようにしようかなぁって思っただけよ」
司令官「そうか」
天津風「そんなことより、ほら、朝ご飯出来てるわよ」
司令官「おぉ、わりぃな」
司令官「お!天津風の味噌汁いままでよりうまい気がするぞ!」
天津風「そ、そんなことないわよ(やった!練習しといてよかったわ)」
天津風「ほら、さっさと食べちゃって」
天津風「今日の任務、遅れちゃうわよ」
司令官「今日はみんな任務も仕事もないだろ」
天津風「そういえばそうだったわね」
司令官「ほら、休日ぐらいゆっくりしようや」
天津風「ここの部署、休日ばかりだけどね」
司令官「そういえば、お前らってどこで髪きってんだ?」
天津風「なによ、唐突に」
司令官「いや、お前らだって髪伸びるだろ」
司令官「でもさ、お前らさすがに普通の美容室行くわけにはいかないじゃん」
天津風「まぁ、そうね」
司令官「どうしてるのか気になるじゃん」
天津風「う~ん、人によって違うけど...」
天津風「おおきな鎮守府だと艦娘用の美容室があるところもあるみたいだけど...」
司令官「お前はどうしてるんだ?」
天津風「あたし?あたしは自分で切ってるわ」
司令官「そうなのか」
司令官「うまいもんだな。全然そうは見えないわ」
天津風「あたしは髪が長いからそれでも大丈夫なのよ」
天津風「川内さんも自分で切っているみたいよ」
司令官「あいつそこまで髪長くないだろ。器用だな」
天津風「龍驤さんと最上さんはお互いに切りあっているみたいだけど」
司令官「あいつら本当に仲いいな」
天津風「長門さんは他の鎮守府の補助に行くことが多いから、そこで切ってくることが多いみたいね」
司令官「あいつにしては頭のいい選択だな」
司令官「今度、お前の髪切ってやろうか?切りそろえるくらいなら大丈夫だろ」
天津風「え!そ、そんな、大丈夫よ!あなたも忙しいでしょ?(どうしよう、どうしよう!)」
司令官「現時点こうやって暇こいてるけどな」
司令官「別に遠慮することはないぞ」
司令官「セクハラするでもないし」
天津風「じゃ、じゃあ、お願いしようかしら」///
司令官「任せなさい!」
司令官「さて、今日はどうしようか」
司令官「前のジグソーパズルも完成させちまったしな...」
司令官「そうだ!久しぶりに集合写真でも撮ろうか」
天津風「これまた唐突ね」
司令官「お前がいいカメラ持ってるし」
司令官「酒匂が新しく着任したし」
司令官「なかなかみんな揃って休みなのも珍しいしな」
天津風「そういえば、もう最上さんが来た時以来撮ってないわね」
司令官「じゃあ、決定!みんなに集合かけようか」
天津風「そうね」
司令官「というわけで、集合写真を撮ります」
龍驤「ホントに唐突やな」
最上「いいじゃないか、今日はいい天気だし」
長門「久しぶりだな」
酒匂「ぴゃあ!」
天津風「あなたはぴゃあとしか言えないの?」
川内「まぁまぁ」
川内「さっさと撮っちゃおう!」
天津風「じゃあ、ここに整列して」
天津風「セルフタイマーをセットしてっと」
天津風「いくわよー」
ハイ チーズ!
パシャ!
______________________________________________
天津風「ふぁ~」
天津風「少し寝坊してしまったわ」
コンコン
天津風「あなた、起床時間よ」
シーン
天津風「もう、入るわよ」
カラーン
天津風「あれ?いないじゃない」
天津風「早く目が覚めてどこかに行ったのかしら...」
テクテク
天津風「どこにいったのかしら...」
天津風「あ!ちょうどいいところに長門さんが」
天津風「長門さん!」
長門「ん?なんだ?」
天津風「司令官見てない?」
長門「司令官?何を言ってるんだ?」
長門「この部署には司令官なんていないだろ?」
天津風「?」
天津風「なにふざけたこと言ってるの」
長門「ふざけているのはそっちじゃないのか」
天津風「もう!いいわよ!」プンプン
テクテク
天津風「長門さんは何ばかなこといってたのかしら」
天津風「あ!川内さん!」
川内「あ、天津風!」
川内「どうかした?」
天津風「司令官どこにいるか知らない?」
川内「なんだ?からかってる?」
川内「司令官なんていないじゃん」
天津風「もう!川内さんまでなんなの!」
川内「は?ふざけてるのはそっちじゃん!」
天津風「もう!いいわよ!」プンプン!
テクテク
天津風「もう!なんなの?」
天津風「みんなして!もう!」
天津風「あ!酒匂さん!」
酒匂「ぴゃあ?」
天津風「ちょっと!みんなで何かたくらんでるの?」
酒匂「ぴゃあ?」
天津風「答えなさいよ!」
酒匂「ぴゃあ!ぴゃぴゃあ!」
天津風「ぴゃあぴゃあ言わないで!」
酒匂「ぴゃあ!ぴゃぴゃぴゃあ!!」
天津風「もう!いいわよ!」プンプン
テクテク
天津風「もう!なんなのよ...」
天津風「ちょっと!龍驤さんに最上さん!」
龍驤「おぉ!天津風!」
最上「そんなに怒ってどうかしたのかい?」
天津風「どうかしたの?じゃないわよ!」
天津風「いったい何なの?みんなしてあたしをからかってるの?」
最上「なにを言っているのかよくわからないなぁ」
天津風「もお!あなたまで!」
龍驤「天津風、現実から目を背けたらあかんよ」
天津風「は?」
龍驤「司令官は今日付けで泊地勤務に戻ったんやで」
天津風「え...」
最上「あれ?天津風は聞いてなかったのかい?」
龍驤「うちら一人ひとりの部屋まで説明して回っとったんやけど...」
天津風「そんな...なんでよ...」
天津風「なんで...あたしには...」
龍驤「なんか事情があったんやろ」
最上「まぁ、とりあえず甘いものでも食べに食堂にいったら?」
龍驤「おごるで?」
天津風「...遠慮するわ...」
龍驤「あ...そう...」
天津風「失礼するわ...」
龍驤「ちょっちやりすぎたなぁ」
最上「ホントだよ、もう」
龍驤「あとで謝らんとなぁ」
最上「そうだね」
~天津風の部屋~
天津風「なんで司令官はあたしに伝えてくれなかったのよ...」
天津風「司令官はあたしのこと嫌いだったのかしら...」
天津風「.......司令官」
天津風「.......寂しいよ」ウルウル
コンコン
天津風「はい?」ガチャ
司令官「ねぇ、びっくりした?」
司令官「今日はエイプリルフールだろ?」
司令官「だからドッキリを仕掛けてみたんだけど...」
ポロポロ ポロポロ
司令官「!!」
天津風「もう!!」ポロポロ
司令官「はい!」
天津風「バカ!バカ!バカ!バカ!バカ!!!!」ポロポロポロ
司令官「どうした!?」
天津風「もう!!」
天津風「どこか勝手にいかないでよ!!」ギュッ
天津風「...寂しかったんだから」
司令官「え~っと」
司令官「その...」
司令官「なんか、ごめん」
天津風「もう!次やったら許さないんだから!!」ギュー
司令官「(なんでこんな大事になってるんだ?)」
________________________________________________
________________________________________________
天津風「ちょっと!あなた!仕事しなさいよ!」
天津風「机に山になってるじゃない!」ドサー
司令官「しょうがないだろ~こんなに仕事あるの久しぶりだし」
司令官「最近雨ばっかでなんかやる気でないし」
司令官「那珂ちゃんのファンやめちゃったし」
天津風「那珂さんは関係ないでしょ!」
川内「那珂のファンやめたってどういうこと!!」
司令官「いつからそこにいた!!」
川内「理由によっては酸素魚雷ぶちかますよ!」
司令官「冗談だって!」
司令官「というわけで憂さ晴らしに人生ゲームをします」ゲームキ ドン!
天津風「仕事しなさいよ」
川内「そんなこと言いながら準備万端じゃん」
酒匂「ぴゃあ!」
最上「酒匂さん、ぴゃあとしか言ってないよね」
長門「早く始めよう!」ワクワク
龍驤「テレビゲーム版なんやね」
司令官「じゃ、俺からいくぞ!」
カラカラカラ
司令官「おっ!大学教授か!悪くない職業じゃないか!」
天津風「似合わないわね」
川内「似合わない」
酒匂「似合ってないね」
最上「似合わないね」
長門「似合わん」
龍驤「似合わんな」
司令官「おい、お前ら」
天津風「次はあたしね」
カラカラカラ
天津風「サラリーマンね」
司令官「こう、なんつーか…」
龍驤「天津風らしいな」
天津風「なによ、悪い?」
長門「いや、そういうわけではないが…」
川内「つぎはわたしだね」
カラカラカラ
川内「あ、あ、あ、アイドル!!!」
司令官「さすが、那珂の姉」
最上「空気読んでるね、このゲーム」
川内(ゲームとはいえ恥ずかしい…)
酒匂「ぴゃあ!次はあたしだね!」
カラカラカラ
酒匂「ぴゃあ!せきゆおうだって!」
「「「「「「!!!!!!!」」」」」」
司令官「運良すぎだろ…」
龍驤「あかん…」
最上「つ、次は僕だね」
カラカラカラ
最上「看護師だね」
司令官「うむ、なんか安心したぞ」
最上「なんで!!」
天津風「あたしもそう思うわ」
最上「僕のイメージってどうなってるの!?」
龍驤「まぁ、悪いイメージやないやろ」
長門「やっと私の番だな!」
カラカラカラ
長門「うむ、スポーツ選手か」
司令官「ぴったりだな」
長門「本当はアイドルがよかったのだが…」
酒匂「え~絶対似合わないよ~」
長門「」シクシクシク
天津風「そんなに落ち込まなくてもいいじゃない」
龍驤「次はうちやね」
カラカラカラ
龍驤「ふ、フリーター?!」
司令官「残念だな」
龍驤「ちっ」
最上「まぁ、あとできっと挽回できるさ!」
司令官「ん?なんかフラグたった気がするけど大丈夫か?」
ここからはダイジェスト!
川内「え~っと、新曲が大ヒット、$1万もらう」
司令官「恋の2-4-11かな?」
川内「それは那珂の曲」
龍驤「じゃあ、初恋!水雷戦隊」
川内「それも那珂」
酒匂「華の二水戦!!」
川内「それ…はわたしも歌ってるか」
天津風「えっと、部長に昇進、つぎから給料があがる」
司令官「おまえの人生波がないな」
天津風「なによ!」
最上「まぁまぁ、悪いことじゃないよ」
長門「安定は大事だぞ」
司令官「おまえ、そんなこと言えるんだな」
長門「うむ、オリンピックで金メダル$5万ゲットか」
司令官「さすがだな」
長門「ゲームだがな」
龍驤「このゲームなんか怖いわ」
最上「微妙にいいところついてくるよね」
最上「け、け、け、ケッコン!」
司令官「なんか最上はいい旦那さん拾いそうだよな」
天津風「同感ね」
最上「うぅ///」
龍驤(よほどの奴やないとうちは許さんで…)
司令官「論文が世界的に認められる、$3万もらう、か」
天津風「こんなに仕事ためてる人が人がいい論文書けるわけないじゃない」
司令官「うるさいなぁ、ゲームだって」
川内「絶対無理だよね」
司令官「お前ら俺が意外と頭いいの知らんだろ」
長門「今の勤務態度からは想像できんな」
司令官「お前には言われたくないわ」
酒匂「まいぞうきんを掘り当てて$10万もらう、だって」
龍驤「こいつ運良すぎやろ!」
川内「無茶苦茶だね」
天津風「なんなのよ…」
司令官「なんか既に一位確定しそうだな」
酒匂「ぴゃあ♪」
龍驤「バカッターのせいでバイト先が潰れる、しばらく給料なしぃ?!」
司令官「災難すぎるだろ」
川内「酒匂とは正反対だね」
龍驤「やかましっ!!」
最上「まぁまあ、ゲームゲーム」
司令官「論文の剽窃がばれて、職を失うぅ?!」
天津風「なんか安心したわ」
長門「妥当だな」
龍驤「ざまぁみろ」
司令官「お前らひどくない?」
最上「だからゲームだよ、これ」
天津風「え~っと、企画が商品化されて特別ボーナス$3万もらう、だって」
司令官「・・・・」
天津風「なによ!!言いたいことるなら言えばいいじゃない!!」
司令官「つまらん」
天津風「うるさいわね!!」
司令官「言えっていったのお前じゃん!!」
天津風「言い訳しない!!」
「「「「「(この二人もはや夫婦だよなぁ)」」」」」
長門「功績を認められて国民栄誉賞をもらう、$7万もらう、か」
司令官「伝説のアスリートじゃねぇか」
酒匂「ぴゃあ!すごいね!でんせつ!」
天津風「でも長門さんなら…」
最上「本気になれば…」
龍驤「マジでとれそうやな」
川内「身体能力無茶苦茶だもんね…」
酒匂「ぴゃあ!ふどーさんの価値が上がって所持金が二倍になる、だって!」
龍驤「誰かこいつ止めろや」
司令官「さっきからいろいろやってるけどとことんスルーしてるよ」
天津風「十分の一の確率とか普通に当ててるものね…」
最上「もはや、何も言えないよね…」
最上「しゅ、出産!!」
司令官「幸せな家庭そうでなにより」
天津風「末永くお幸せにね」
長門「よし、ご祝儀をやろう」
酒匂「ぴゃあ!おめでとう!」
最上「げ、げ、げ、ゲームだから!ゲームだから!」
川内「(龍驤さんさっきから静かだな…)」
龍驤「」ウッ ウウー
川内「(感涙!!)」
川内「スキャンダルからグループ卒業、そして結婚、職業が主婦になる」
司令官「テンプレだな」
龍驤「ある意味、順調なアイドル人生やね」
最上「那珂さんとかも将来こんな感じになるのかな?」
司令官「いや、あいつはバラエティー枠で残るタイプだな」
長門「だな」
川内「司令官、考えてることによってははったおすよ」
龍驤「いつのまにか友人の連帯保証人にされる、$7万はらうぅ?!」
天津風「踏んだり蹴ったりね」
司令官「約束手形がえらいことになってるな」
酒匂「ぴゃあ!少し分けてあげようか?」
龍驤「やかましっ!!!」
長門「酒匂、この状況でそれは一番行ってはいけない言葉だ」
司令官「というわけで、結果発表です」
天津風「一位と最下位以外は意外といい勝負してたわね」
龍驤「はったおすで、われ」
川内「(気が立ってるなぁ…)」
司令官「さぁ、順位はこうだ!」ドン!
1位 酒匂 $2000000
2位 長門 $1150000
3位 川内 $1050000
4位 天津風 $950000
5位 最上 $900000
6位 司令官 $850000
7位 龍驤 $1000
司令官「長門と天津風は順風満帆な人生だったな」
天津風「川内さんは後半失速したけど前半の好調が大きかったわね」
川内「最上は幸せそうな人生だったね」
最上「まぁ、ゲームではあるけど悪くないね」
長門「酒匂は…言うまでもないな」
酒匂「ぴゃあ♪」
司令官「龍驤は…まぁ…ドンマイ」
龍驤「やがますっ!」
司令官「なかなか盛り上がったな」
天津風「えぇ、またやりたいわね」
司令官「おっ、意外と気に入った?」
天津風「そ、そんなことないわよ!バカ!」
天津風「そんなことより仕事しなさいよ!」
司令官「は~いは~い」
司令官「(素直じゃないなぁ)」
___________________________________
まだまだつづく
そのうち泊地からここに来るころの話と加賀さんがいたころの話も書く予定
このSSへのコメント