庶務二課番外編 加賀さんの話
番外編。庶務二課に加賀さんがいた頃の話。
~ある日~
最上「そういえば、ここって昔加賀さんがいたんだよね」
龍驤「そうやな。今は普通の鎮守府におるけどな」
司令官「あいつはここに赴任してきた艦娘の中で1、2を争うくらい手がかかったなぁ...」
司令官「対抗馬は龍驤」
龍驤「昔の話やんか。忘れてくれ」
最上「よかったら、その頃の話、聞かせてもらってもいいかな?」
司令官「まぁ、今は暇だし、いいだろう」
司令官「あれは......」
~3年前~
司令官「今日は新しい艦娘が着任するから、みんな歓迎するように」
天津風「楽しみね」
長門「一緒に酒が飲めるような奴だといいな」
川内「歓迎にとっておきのプリンでももってこようかなぁ」
龍驤「骨のあるやつなんやろうな」
司令官「正規空母だということだけは聞いているんだが...」
ガチャ
司令官「噂をすれば来たようだぞ」
「はじめまして」
「え~と、その...」
「...」
「...」
「せ...せ...」
加賀「せいきくうぼのきゃがです!!!」
(((((噛んだ!!!!!!!)))))
加賀「...」
長門「加賀にしてはなんか小さくないか」ジロイロ
川内「龍驤や天津風とたいして変わらない」
川内「もしかしたら二人より小さいかも...」ジロリ
司令官「胸は龍驤より大きそうだけどな」
龍驤「しばくぞワレ」
龍驤「まぁそれは置いといて」
龍驤「ホントにこいつ正規空母かいな」
龍驤「あまりに小さくあらへんか?」ジロッ
加賀「あわ...あわわわ...」
加賀「ご、ごめんな...」
ウェーン ウェーン ウェーン
龍驤「な、なんで泣き始めるん?」
加賀「この小さい人、怖い」ウェーン
龍驤「誰が小さい人やねん!!」
加賀「ヒッ!」
天津風「そんなに大きな声出したら余計怖がるじゃない!」
天津風「ほ~ら、よしよ~し」
天津風「大丈夫だからね~」
加賀「...」ヒック ヒック
長門「しかし、どういうことだ?」
龍驤「ウチも初めてやで。こんな小さいやつ」
司令官「う~ん...本部のほうに確認をとってみよう」
司令官「というわけで、確認をとってきました」
司令官「とある鎮守府で建造したら出来たそうだ」
司令官「そこでは手におえないのでここに送られてきたというわけだ」
天津風「ふ~ん」
司令官「というか、調べている間に天津風にベッタリじゃないか」
加賀「ここはゆずれません」ギュッ
司令官「(ここは同じなんだな)」
天津風「いいじゃない、かわいいし」
司令官「う~ん、俺的には同じ空母の龍驤に教育係...というより世話係を頼もうと思っていたのだが...」
龍驤「うちはいつの間にか怖い小さい人として認識されてもうたわ」
司令官「じゃあ、加賀のことは天津風に任せるか」
司令官「そういえばまだ俺たちが自己紹介してないじゃないか」
司令官「え~と、まあようこそ」
司令官「わたしがここの司令官だ。よろしく」
加賀「あなたがしれーかんですね。よろしくおねがいします」ペコリ
司令官「(礼儀はちゃんとしてるんだな)」
司令官「彼女がここの秘書艦の天津風だ」
天津風「これからよろしくね」
加賀「よろしくおねがいします。おねーちゃん」ペコリ
天津風「うっwww」
天津風「(天使なのかしら、この加賀さんwww)」ウゥ
司令官「で、この人が長門だ」
長門「わたしがながとですよ~よろちく~」ニヤニヤ
川内「なんかキモイよ」
長門「キモイとはなんだ!キモイとは!」
加賀「よろしくおねがいします」
司令官「こいつが川内だ」
川内「よろしくね!せっかくだからプリン食べる?」
加賀「プリン!!いただきます!!」キラキラ
川内「(素直だなぁ)」ホッコリ
司令官「で、龍驤だ」
龍驤「おおきに~」
加賀「このひとはこわいです」ピトッ
龍驤「」ピキッ
司令官「龍驤、おさえろ。相手は子供だ」
司令官「まぁ...こんな感じだが、よろしくたのむよ」
加賀「わたしもおせわになります」ペコリ
「「「「(ホント、かわいいなぁ)」」」」
龍驤「チッ」
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司令官「今日は他の鎮守府と演習だっけか」
天津風「そうね」
司令官「それはそうとして、何で加賀さ...ちゃんがそこまでべったりなんだ」
天津風「書記艦の仕事があるからお留守番しててって言ったんだけど離れてくれないから...」
天津風「別にいいでしょ?」
加賀「ここはゆずれません」ペトッ
司令官「しょうがないな」
司令官「さて、じゃあ演習の編成を決めようか」
司令官「今回は加賀ちゃんの練度も見たいし、さっそくだけど加賀ちゃんに入ってもらおうか」
加賀「いっこうせん、しゅつげきします」キリッ
天津風「(本当にあの加賀さんなのかしら?かわいすぎるんだけど///)」
司令官「じゃあ、今回はいつもと変えて、輪形陣でやってみようか」
天津風「久しぶりだけど、大丈夫かしら」
司令官「心配いらんだろ」
司令官「こんな感じでどうだろうか」
川内
龍驤 加賀 長門 →
天津風
司令官「やっぱり輪形陣にすると、かなり変則的になるな」
天津風「長門さんはいつも先頭切りたがって一番前にいるから、大丈夫だと思うけど...」
天津風「龍驤さんの裏に誰もいないの大丈夫かしら」
天津風「いつもはあたしか川内さんが後ろにいるけど...」
司令官「あいつはかなりの手練れだし、裏を取られることはないだろ」
天津風「それもそうね」
司令官「というわけで、みんな、よろしく」
長門「久しぶりの演習だし、腕が鳴るな!!」
川内「輪形陣ってことはあたしと天津風は護衛がメインだね」
天津風「(うちの川内さんって意外と冷静ね)」
龍驤「あの加賀、大丈夫かいな」
司令官「まあ、様子見も兼ねてるし頼むよ」
龍驤「ちっ、しゃーないな」
~演習場~
司令官「じゃあ、よろしくお願いします」
鎮守府提督「いえいえ、こちらこそ」
司令官「え~と、相手は二航戦をメインとした航空戦隊か」
司令官「制空権は取れそうもないか...」
司令官「長門の砲撃でひるませて、そこから攻撃を展開していこうか」
「「「「了解!!」」」」
加賀「りょうかい!!」
エンシュウー ハジメッ!
長門「全砲門、開けっ!!」
ドッカーン!! ドカドカドカーン!!
加賀「うぴゃん!!」
「「「「?」」」」
加賀「ひっ、ひっ」
川内「なんか加賀ちゃん涙目なんだけど」
天津風「ちょっと!こんなところで泣かないでよ!」
ウェーン ウェーン ウェーン
長門「あぁ!私が泣かしてしまったのか?」
龍驤「こんなとこで泣くなや!!」
加賀「ひっ」
天津風「龍驤さん!それ逆効果!」
ビエーン ビエーン ビエーン
川内「どたばたしてる間に敵の艦載機が来てるんだけど!!」
龍驤「しゃーない、天津風は加賀を頼むで!」
龍驤「うちと川内、長門でどうにかするで!」
「「りょ、了解!」」
チュドーン! ババババ! ドカーン! ピューン!
C 戦術的敗北
.....
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司令官「う~ん、泣き虫とは思っていたが、ここまでとはな...」
龍驤「実質3隻じゃ、さすがに厳しかったなぁ」
天津風「このままじゃ、戦闘も、艦載機発艦もままならないわよ」
司令官「あっちに帰ったら少しづつ練習だな...」
加賀「Zzz...」
長門「寝ている加賀ちゃんもかわいいな」///
川内「泣き疲れちゃったみたいね」
司令官「わりぃな、天津風、おんぶさせちまって」
天津風「しょうがないわよ、あたしから離れる気配がないんだもの」
司令官「頼むわ」
加賀「Zzz...ごこうせんとはいっしょにしないで...Zzz....」
「「「「(なにこれ、かわいい)」」」」
龍驤「チッ」
龍驤「(どうすれば、怖がられんですむやろか...)」
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まだつづく。そんなに長くならない予定
続きがめっちゃ気になります!!
ちっちゃくても龍驤よりもでかいとは、さすが加賀さんですね
加賀がめっちゃかわいい、続きが気になりますね
コメントありがとうございます。
がんばります