【艦これ】朧と曙の爽やかぐちゃぐちゃ早朝ランニング
概要
努力家の二人の日課は、早朝のランニングです。
今日も爽やかに風になろう!
おっと曙さん、今日はなんだか様子が違うぞ…!?
前書き
初投稿です。
優しくしてください。
「お、来たね曙。おはよう。」
淡い朝露に声が響いた。しんとした冷気が、ふわりと、暖かく震える。
「ん、おはよ。」
朧。第七駆逐隊の仲間で、姉妹艦。
「じゃ、いこっか。」
「ん。」
どちらともなく走り出した。
400メートルのトラックが回り出す。
微風に頬を撫でられる。
前髪が額をなぞり、退いて行く。
気分がいい。
「あれ。曙、準備運動した?」
「起き抜けにした。」
「あ、そう。」
「今のはいい気遣いね。褒めてつかわす。」
「なにそれ。」
小さく吹き出す朧。
「朝は機嫌いいよね。」
「そうかもね。」
朝、朧と一緒に走るのは習慣だ。
最初は私だけの習慣だったのだけど、そのうち、朧も朝から走るようになった。
朧曰く、夕方から始めていたトレーニングを朝に変えたんだとか。
ランニングはトレーニングの一部で、その前には一人で腹筋やら腕立てやらやっているらしい。
毎回、ランニングの前には既に息が上がっている。なんでか朧はそれを隠そうとするけど、今日のような冷える朝は、息が白くなって丸わかりだ。
朝は不思議だ。
頭の中がいつもと違う。
いつもより少し気怠いけど、いつもよりずっと清々しい。
朧の言う通り、機嫌がいいのだろうか。
右を向く。
朧。
ボブヘアーが羽ばたいている。
どこで覚えたのか、無駄に美しいフォーム。
引き締まった四肢。
透明な朝日に揺られて、どうにも絵になる。
…こいつ、美人だよな。やっぱり。
「ねえ、朧。」
「どうしたの?」
「あのさ、私達。」
「うん。」
「付き合わない?」
「うん。喜んで。」
「え?」
「あ、冗談のつもりだった?」
「え、あ、うん、ごめん。」
「ふふ、いいよ。」
「えあ…その…」
「私はさ。」
「へ、ひゃい。」
「いいよ。全然、冗談でも。」
「…」
「こうして、私の気持ちを伝えるチャンスになったわけだから。」
「う、うん。」
「曙。」
「は、い。」
「私さ、ずっと。ずっとだよ?曙のこと…」
少し困ったような表情から、その胸が、切なさに満ちているんだって分かった。
そして、そんな時でも、朧は足を止めることはしない。
それが、なんだか、本当の本当に朧に迫られているんだって、実感させられているみたいで、胸が…鼓動が…
「めちゃくちゃにしたいって、思ってた。」
「なんだ。」
「あれ?ばれた?」
「うん。アンタ、ここ一番で絶対そんなこと言わないでしょ。」
「あれー?うーん。」
顔から熱が引いていく。…こんなに熱くなってたのか。
鼓動は…走っているからか、収まらない。変な感じ…
「でもさ、私が言わなさそうだからって、酷くない?
もし土壇場でかっこつけただけだったらどうする気だったの?傷ついちゃうよ。」
「アンタがそんな器用な奴には見えないの。」
「そっか。」
嬉しそうにすんな。
むかつく。
悪戯失敗。
「珍しいね。曙が悪戯なんて。」
「…別に。普段やらない分、派手に決まると思っただけよ。」
「ふーん。」
「あんたこそ、見抜いたなら見抜いたで意地悪してんじゃないわよ。」
「あはは。可愛かったよ、焦った曙。」
「やめなさいって。」
「今度夜中に引っ付いてきたら、耳元で今日のこと囁いてあげる。」
「…ふん、それは無理ね。引っ付くのは昨日で最後って言ったでしょ。」
「あはは。」
「ぐっ…」
後ろめたさに敗北した…
「ん、私はおしまい。」
「あれ…」
レーンを三週。いつのまに…
朧は、朝はあまり走らないのだった。
「じゃ、また食堂で。」
「ええ。また後で。」
私はあと7周。
…朧と走る三週は一瞬だけど、一人で走る7周は、少し、長く感じるのだ。
私は知っている。
朧はこの後、秋月達とトレーニングをする。終わったら今度は、翔鶴が瑞鶴を起こすのを手伝って、そしたら一人部屋の秋雲を起こしに行って、身仕度を手伝って、それから食堂にやってくる。
可愛くないやつ。
一人だけ、七駆から遠くにいるみたいで…可愛くない。
さっきの悪戯だって、漣や潮に仕掛けた時は、二人とも大慌てで…
ちょっとだけ怒らせちゃったけど、前より仲良くなれた。
潮はことにつけて私の髪を触るようになった。
漣はべたべた引っ付いてくるようになった。
朧ともそうなれると思ったけど…
意趣返しなんてしちゃって。
可愛くない。
着任当初は協調性皆無なやつだったのに。
負けず嫌いばっかりで、浮いてたくせに。
いつのまにか友達たくさん作っちゃって。
もう、可愛くないな!
「あ、曙先輩!おはようございます!」
明るい声。
秋月。
私に追いついて、並走してきた。
「おはよう。筋トレもう終わったの?」
「はい、おかげさまで!」
なにがおかげさまなのか。
…なんで私は、こいつにイライラしてるんだろう。
八つ当たりなんて。
我ながらくだらない。
「…秋月。」
「なんでしょう?」
「アンタ、ランニングも朧と時間合わせないの?朝弱いわけじゃあるまいし。一緒に走ればいいじゃない。」
ただの自傷だった。
悪癖。分かっている。
だからこそ、クスクス笑う秋月に、一瞬、怯んでしまった。
「ふふ、あのですね、それは。」
「朧先輩が、朝は曙先輩と二人っきりがいいって、許してくれないんです。」
「……ふうん。そ。」
なんだ。
可愛いとこあるじゃん。
朝露は、いつのまにか陽光を通していた。
後書き
くぅーw恐怖と緊張でズタボロです!
🍎平成30年『防衛白書』86頁🍏
💀韓.国.🇰🇷💀
🍎19年連続で『軍拡』実施🍏
🍎特に『ミサイル・海軍・空軍』の『軍拡』が『顕著』である。🍏
💀極めて危険な『兆候』💀
かが『🍎流石に気分が高揚します。🍏』