2020-07-30 23:28:04 更新

概要

Part2です
主人公が深海棲艦に家族の仇をとるために復讐するssです。でも復讐するのはまだ先……
キャラ崩壊 オリジナル要素あるので苦手な方はブラウザバックを


前書き

だいぶ時間がたってしまった作品。
Part1同様PV1000超えてありがたいですね、しかもPart1がPV2000超えてて少し驚いてますw
休んでる間コメントも来て感謝ですね!
大学で忙しいですができる限り更新は頑張ります!
Part1は本文に貼るのでそちらからどうぞ


Part1=




成果




決意を抱いてから半年たった


はしょりすぎだって?そのことは僕にはよくわからないから作者にでも話してくれ…


あれから最初は大変だった……




・・・

[執務室]




吹雪「ここが資材の在庫関係を置いてそっちに艦娘達の戦果、あそこにはその他って感じだね、提督印のハンコが押されてないやつは提督さんにそのまんま渡してね」




望「なるほど、それなら僕でも出来そうですけどね、そんなに大変なんですか?」




吹雪「もうすぐしたら嫌になるくらいきっと分かるよ」(遠い目)




望「え…それってどういう意m提督「よーし……やるぞぉ……」



提督が執務室に来た時は恐怖を感じた、だって書類で提督が見えないんだもん、えっなんでそんなあるの?えっ…?




望「その紙ってまさか全部……」




提督「あぁ、これ書類だぞ、覚えるの大変だろうけどやるぞー」




望「マジっすかぁ……」








・・・



初日はほんとに地獄を見た、ミスが沢山目立って、ほんとに2人に迷惑を掛けてしまった…今では十分吹雪さんと同じような感覚で書類作業出来るようになったので今は交代制だ、吹雪さんは秘書官で僕の時はたまに手伝ってもらってる、ほんとに優しい方だ


次に技術面、あれから天龍さんと龍田さん、いろんな艦娘さんに頼んで少しでも強くなろうとした











・・・


[道場]




天龍「あの時は油断したってのがあるから次は負けんぞ、癖が分かりやすかったしな」ビシッ




望「僕だっていつか復讐するために強くならなきゃ行けないんです!本気でお願い致します!」




天龍「手加減なんてしねえよ!行くぞぉ!」













だいぶ天龍さんから剣術について教えてもらったり、敵の簡単な特徴を教えてもらったり、戦闘については色々伝授してくれた、今では天龍さんの本気と互角で戦えれるくらいにはなった、やっぱり初めて模擬戦した時は油断していたらしい




天龍「油断は死を招くからな、あの時の俺は今思うと恥ずかしいな…」




望「あの時はしょうがない気もしますけどね」




天龍「馬鹿言え、初めて戦ったやつでも油断しないのが普通だ、だか俺は小さいてのもあったせいか、油断しちまったんだ」




望「さりげなくひどいこと言いますね天龍さん」




天龍「気にしたら負けだぞ?小さいからって弱い訳では無いんだからよ」




望「小さいことは気にしてるんですからホントやめてください」


僕の身長は吹雪より小さいのだ、まぁ小学生だからってのもあるがそれでも悔しいものは悔しいのだ

天龍さんのほかにも龍田さんとも模擬戦を行ってる、しかし僕が龍田さんに勝った経験は全くない、なにしろあの人は何故か隙が見えないのだ



天龍「あいつに勝てないのは特徴を知り尽くされてるんだよ」




望「それはそれで恐ろしいよ…?」




龍田「あらぁ〜、私の事呼んだかしら?」




望天龍「ファッ!?」




天龍「な…なんでもないぜ…」ガタガタ




龍田「あらあらぁ〜そうなのかい?じゃ私はこれで」




天龍「お…おぅ、じゃあな龍田…」




望「龍田さんどっから来たんですか……?」




天龍「龍田はいつもこんな感じだからな…」




戦闘面はたまに変に感じる時があるけど何とかなってる、あとは………









・・・




望「おじゃましまーす、明石さんいますかー?」




??「ん?望くんじゃない、今明石さん作業してるから待っててね」




望「あっ、夕張さんこんにちわ!」ビシッ




??(以降夕張)「そんなかしこまらなくていいよいいよ、仲間なんだから」




今僕が工廠に来たのはとあるものを作ってもらったから今どこまで進んでるか聞きに来たのだ




望「あれはどこまで進みました?」




夕張「んー、明石さん曰くもう完成したって聞きましたよ?」




望「え!?早くないですか!」




夕張「明石さんをなめてもらっちゃー困りますよ!あの人は作るのは凄いんですから!」




望「へぇー…」



僕が明石さんに頼んでいたのは海を浮くための靴を頼んでいたのだ、深海棲艦に復讐するにはまず海を浮かなければならない、そのために明石さんに靴をお願いしたのだ




明石「あ、望くんいらっしゃい!頼んでいたものできたわよ!」




望「ありがとうございます」




明石「これさえあれば艦娘のように海を歩くことが出来る!!!その名は【マリーシューズ】!」




望(割とダサい名前になると思ったら思ったより普通だった)




望「とりあえずこれで海を歩くことが出来るようになりましたね」




明石「でも慣れるのにきっと大変だから訓練用プールでちゃんと練習してから海に出てくださいね?溺れてしまったらこっそり作った吹雪さんとか提督さんにバレちゃいますからね!」




望「ほんとにありがとうございます、乗れるようになったら明石さん達の資材取っておきますので」




明石「そこら辺は期待しておくわよ!」




そう、このマリーシューズは吹雪さんと提督さんに黙って作ってもらった品物なのだ、まだ僕は12だから海に出ていくものじゃない、だから提督さんに話すときっと却下するだろう、そう思ったので明石さんに海に出れるようになったら資材を取りに行ってそれを報酬として頼んだのだ




望「ではありがとうございました!失礼しました!」




明石「練習頑張ってねー」








・・・








[望の部屋]




とりあえず自分の部屋で今後どうするかかんがえた、ちなみに今日の仕事は休みの日だ、マリーシューズを作ってもらったのであとは訓練所で練習をするのみだ、しかし問題は誰に手伝ってもらうかだ

吹雪さんは論外、バレたら何言われるかわからない

天龍さん達は剣術について練習付き合ってもらったのでこの練習まで付き合ってもらう訳には行かない

叢雲さんも駆逐艦の指導で忙しい

時雨達は快く受けてくれそうだが夕立が提督さんにうっかりばらさないか心配だ、


そうだ、あの人ならなんとかなる気がする








・・・






[白露型の部屋]






コンコン




??1「ん?空いてるわよー」




望「失礼します、白露さんいますか?」




??1(以降白露)「はいはい〜、いるわよ〜」




??2(以降村雨)「村雨さんもいるわよ〜」




望「村雨さんもいるんでしたらちょうど良かった」




白露「何か用かい?」




望「はい、実は……」




少年説明中…………





白露「なるほどね、マリーシューズってやつで海を浮くことが出来るからその練習に手伝って欲しいと、でもなんでそんなもの作ってもらったの?」





望「それはちょっと……言いにくいですね……」





村雨「まぁ誰もが1人隠し事があるものだわ、きっとこの件も他言無用ってことでしょ?」




望「さすが村雨さん、お見通しですね」




白露「それならいっちばーん!の私に任せなさい!」




村雨「私も手伝ってあげる、お姉さんに任せなさい!」




望「二人ともありがとうございます!」




白露「望くんは確か明日仕事だから明後日からやりますか」




望「そーですね、では明後日からお願いします!」




これで望は村雨と白露にマリーシューズの練習に付き合ってもらうことになったのだ。









・2日後




[訓練所]




望「ではお願いします!まず艦娘の靴ってどのように浮いてるんですかね」




白露「んー、さっきマリーシューズ見た感じ私たちの靴の原理とほぼ一緒だと思うよ」




村雨「そうだね〜、だから教えるのはそこまで大変にはならないわ〜」




望「なら早く終われそうですね」




白露「たしかに望は覚えが早いからね、ちゃっちゃと終わらせようか!」




試しにマリーシューズを履いて浮いてみることにした、履いてプールに乗ってみるよすごいツルツルしたような感じがしてすぐ転んでしまった、でもこの靴はすごかった、転んでもプールに沈まず座ったような状態になった




望「………この靴どんな原理なんや…」




白露「望くんビックリしすぎてエセ関西弁みたいになってるよ?」




とりま練習を続けよう、さっきはスベスベした感じだったから多分ここはスケート場のような感じかな、スケートしたことないけど




望「バランス取るので精一杯ですねこれ」プルプル




白露(やばいちょっと押してみたい)




村雨(ダメだよ白露姉さん、望くん頑張ってるんだから)




白露(!?直接脳内に!)




とりあえずだいぶ苦労したが一週間かけて、普通に滑れるようになった、もちろん提督さん吹雪さんにもバレてない




望「あぁ……苦労したぁ……白露さん、村雨さんありがとうございます!」




白露「望くんやっぱ覚え早いね、今となってはもうすぃーって感じに動くし」




村雨「そうだね〜お疲れ様〜」




これで準備は整った、今日はもう遅いから明後日にでも海を目指してみよう




・次の日




明石さんが僕がマリーシューズに乗れるようになったと知ったのか工廠に呼ばれた




[執務室]




提督「なんだ望、なにか明石さんに変な事頼んだのか?」シゴトチュウ




望「迷惑かけるようなことはしませんよ(頼んだ事は合ってますが…)」




提督「まぁお前がそんなことするやつじゃないから大丈夫だろうな」ハッハッハ




望(なんか心が痛いですな…)















[工廠]




望「失礼します、明石さんいますか?」ガチャ




明石「あっ、やっと来たわね望くん!」




望「それで用ってなんですか?」




明石「それのことなんですが、望くん明日海に出る気でしょ?」




望「どっからその情報手に入れたかわからないですが確かにそうですね」




明石「さすがに手ぶらで海に行かせる訳には行きませんのでとあるものを作りました」


さすが明石さん、色々考えてくれて助かる、実際模擬戦でいつも使う木刀を持っていこうとしてたので、流石に深海棲艦に出会ったとしても木刀で闘っても耐えれる策はない


明石「確かここに入れてたはずなんですが」ゴソゴソ




明石「ありました!はい、これです!」


明石さんは銃のようなものと短剣ふたつ渡してきた


望「明石さんこんなもの作れるんですか…?しかもこれハンドガンじゃないですか……」


銃というのは提督が趣味で集めてるのであってよく見ていた、提督さん曰く「使うことは無いけど、ハンドガンが好きだから集めて飾ってる」らしい


明石「さすがに提督さんのところから奪ってませんよ、提督さんが飾ってる中にはモデルガンもありますし」


さすがに本物は少ないだろう、いやでも一応軍人だから本物持ってないと不味いのでは?


明石「あとその短剣は対深海棲艦に作ったものです、私たち艦娘を建造する時に使う鋼鉄を使ったら深海棲艦に効くと分かったので作ってみました」


ほんとにこの人はすごいな…


望「何やら色々ありがとうございます」




明石「実験に使う資材は欲しいけど、望くんに危険な目にあんまり会わせたくないからね」


マリーシューズ作ってる時点でそれはアウトな気がするがこっちからしたら嬉しいことなのでスルーする


明石「じゃ明日頑張ってね〜」




望「はい!では失礼しました!」














[望の部屋]




望「さて、揃ったな……」


海に出るためのマリーシューズ

深海棲艦を倒すための明石さんに作ってもらった短剣とハンドガン

これでもう復讐する道具は揃った、でも急に倒しに行くのはあれだから最初は予定通り資材を探しに行くだけでいいだろう、ここの近くだったら深海棲艦と出会うことは早々ないだろう



望「父さん……母さん……もうすぐで約束果たせそうだよ、僕頑張るよ…!」



僕は決意を抱いて明日のためにすぐ寝た










・次の日




僕は今普段みんないない海辺にいる

訓練所にある非常口から入ればほかの海辺につく、もちろん艦娘と提督は緊急時以外使わない


望「海歩くってどんな感じなんだろうな」


ビビると思ったが割と好奇心が勝った


望「じゃあ…」


僕は行ってみたかったセリフを言った


















望「望!抜錨します!」

















その声を共に僕は出発した






















悲劇





望「周りが海しか見えないってなんか違和感感じるな…」


正直初めての海、1人だったのもあったので心配しかなかった


望「資材探すだけだし、ちょっと見つけたらすぐ帰ろう、うんそうしよう」


父さんの言うことをやはり聞くべきだったかもしれなかったな……













望「やばい……」


資材が全然見当たらない、意外とわかりやすいと思っていたがその予想は綺麗に外れた、全然わかんない、どこ進んでもやはり海、鋼鉄も燃料も見当たらない


望「報酬無しで戻るのは嫌だからもう少し奥行かないと無いのかな……」


時間は全然あった、だが奥へ行くと深海棲艦に見つかるかもしれない、一応武器はある、だが勝てるという勝算が少ない、このまま無理に進むのは危険だ、だが


望「見つからないし奥へ進むか…」


何かあったらそん時だ、その時に対処すればいい、何かあれば逃げればいい、今はまだ復讐する時ではない、しかし危険は急に来た


望「………あれはなんだ…?」


少し進んだ先を見ると近くの町がありそうな島が見えて、人影が見えた、そして


望「とりあえずいってみるk……!!!」


人影ともう1つ別のものが見えた、それは深海棲艦だった……見たところ駆逐艦ぽいが……とりあえず


望「早く助けないと…!」


僕は全力疾走した、ハンドガンで駆逐艦を一旦ひるませよう


望「……当たれぇ!」バンッ


駆逐イ級「…!?」ダン


被弾した、とりあえず怯んでる隙に…


望「君!早く奥へ逃げなさい!」




少年「!?お兄さん!ありがとう!」ダッダッタ


少年は街の方に走っていった、とりあえず一安心だ、あとは


駆逐イ級「……」


こいつをどうにかしないとな……ハンドガンは一応聞いたっぽいが、短剣の方は聞くか心配だな……


望「兎に角やるしかないか…行くぞぉ!」


僕は駆逐艦に突撃した




















初めての戦闘はギリギリ僕が勝利した、最初は駆逐艦の砲撃を回避するのに精一杯だった、なかなか近づくことが出来もしなかった、しかし、よく観察した、この駆逐艦の癖を見つけ隙を見て近づくことに成功した


イ級「…!?」




望「オラァ!これで沈めえ!」ジャギ


イ級の心臓がありそうなところを狙い短剣で一気に刺した


イ級「!?」(大破)




望「よし!効いてるぞ!さすが明石さんの作ったものだ、これでトドメや!」ザン



思いっきり振りかぶり同じ場所を斬った、そしてイ級は轟沈した。


望「はぁ…はぁ…危なかった…駆逐艦だったから一気に仕留めることが出来た…あの少年は無事逃げたかな…」


街の方を見てみると人影は見当たらない、ちゃんと逃げてくれたようだ


望「さて…資材は見つからなかったけどこれ以上うろちょろしてると危ないな…帰るか…」


予定より遅くなってしまったが、無事なのは変わりないので戻ることにした、バレてなきゃいいが……


だが、この後バレる以前の問題がまたできてしまった

















望「もうすぐで着くかな、あと10分くらいかな?」


呑気に滑って鎮守府に向かっていたがまだ何かしら人影が見えた


望「ありゃ、バレたか…?嫌でも体型が艦娘っぽくないな…」


だいぶ遠かったからよく分からなかった


望「少し近づいてみるか」


この時僕はすぐ逃げようとすれば良かったのかもしれない、いや、だとしても間に合わない確率は変わらないだろう


望「………嘘だろ……勘弁してくれよ」フッ…


冷や汗が出た、また深海棲艦に出くわしてしまった、見たところ戦艦、重巡もいた


望「この距離だと逃げても間に合わない……えぇ……やるしかないのか…」


生憎提督さんとの連絡手段はなかった、なんせ外出することはそうそうなかったので必要ないと思ってたのだ


望「あぁ!もう!クソッタレ!やってやんよ!」ジャギ



短剣を構え深海棲艦の相手をするのであった、だが結果は呆気なかった……




望「くそ!砲撃が多すぎる!逃げるので精一杯だ!ハンドガン使おうとしても構えることすら出来ねえ!畜生!」


ただ一方的に砲撃を食らうしか無かった


望「この砲撃で誰か気づかないか………、あ、やb」


砲撃にばっかり気を取られてたため魚雷に気づかなかった、僕はあっさり直撃して重症になった


望「くそぅ……足が痛え……泣きそうやな…」


待つことを許されず次々と砲撃がくる、回避が試みるも足を怪我したため回避が思うように行かない、そしてひとつの砲撃が



























望の肺を貫通した




























望「嘘……だろ………」ガタッ


もう動くことが出来ない、視界も危うい状態だった、くそっ…ここで死ぬのか……


望「父さん……母さん……」


俺は海の真ん中で横になり必死に耐えることしか出来なかった……


しかしギリギリ見える状態だったが、先程の深海棲艦が急に逃げるように去っていった、良かった、援軍が来てくれたのか…俺は安心したが、もう意識を保つことは出来なかった



ゆっくり目を閉じ






1度望は眠るのであった















??「………」




??「君は………マダ…その時ではない」




















変化



[???]





望「うーん……ここは……」


どっかで見たことある風景だった、そして目覚めて、目の前には父さんがいた


父「……だから15になってから行けと言ったろ……」ハァ


父さんに呆れられてしまった、それも仕方が無い、1人で突っ走って勝手に死んでしまったのだ


父「む?お前はまだ生きてるぞ?」




望「え!?でも僕肺貫通されて……それで……」




父「理由は俺から言えねえが、お前はまだ生きてる、まだここに来るには早い、今は気を失ってるだけだ」


なんで生還しているのかが分からない…僕の記憶にある限りしっかりやられてた


父「とりま、起きたら色々大変になるだろうが、自我は失うなよ…?」


父さんの言葉が重かった、なにやら起きた後に大変なことがあるかのような、まぁ提督さんの説教があると思えば大変だろうけど


父「とりまもうすぐ目覚めるだろう、お前なら何とかなるだろう、しっかり頑張れよ望!」




望「はい!父さん!行ってきます!」




僕がそう言うと目の前がスッと真っ白になった



















変化






[医務室]




目を覚ますと以前に何回か見たことある場所で横になっていた




吹雪「あ!望くん!意識は大丈夫かい!」




声のする方向に顔を向けるとそこには目が赤くなっている吹雪姉ちゃんがいた、その後ろには提督さんもいた




提督「望目覚めたか、落ち着いてからでいいからあとで執務室にこい、わかったか」




望「……はい」


これはしょうがない事だ、無断で1人で出撃したのだ、しかも人間である僕がだ、普通は生きていることが奇跡だろう、きっと明石にも迷惑かけてしまっただろう


提督「生きててよかったな……では失礼する…」


そういい提督さんは医務室を後にした


今思えばなんで僕は生きているのだろう…記憶にある限り肺が貫通されていたはずだ、だが今は落ち着くのが先だ


吹雪「望くん、具合悪いところないかい?大丈夫かい?」




望「大丈夫だよ吹雪ねえちゃん、でもどうやって僕を助けたの?」




吹雪「夕立と時雨が非常口のさきにある海辺で望くんが倒れてたんだよ、ただ気を失っていただけだから良かったもの…何をしていたの?」




望「……え?」


思わず声が出てしまった。気を失っていただけ…?ということはここに流れ着いた頃には治っていた?だが流れている間にどう治ったのかがわからない

とりあえず誤魔化しても意味は無いので事情を話すことにした。だが心配させる訳には行かないので肺が1度貫通された件は話すのを辞めることにした




【少年説明中】




吹雪「なるほど…明石さんに頼んで海に行けるようにしたと」




望「で、でも頼んだのは俺だから明石さんは悪くないんだよ!無理して頼んだから」




吹雪「んー…望くんがそう言うなら罰は少し軽くしますか」




望「ホッ」


これで少しでも明石さんに迷惑かけずに済む


吹雪「でも!そういうこと勝手に決めないで次から私たちに話すこと!わかったかい?」




望「ごめんなさい…」




吹雪「もう……心配したんだから」ダキ


吹雪姉ちゃんの体は暖かく心が落ち着いた










吹雪「落ち着いたかい?」




望「……はい、ありがとう……ございます…」


今思えば恥ずかしい……だけど落ち着いたのは事実なのでお礼を言った


望「では執務室に行ってきます」スッ




吹雪「私も行きますよ」




望「分かりました、では行きましょう」







[執務室]




コンコン




提督「…入れ」




望「失礼します…」




提督「望か……もう体調は問題ないのか?」




望「はい、ご迷惑をおかけしました」




提督「なんで勝手に出撃したかは無理に聞かん、聞いたところ別の島にある街で、救ったらしいそうだな」


そう言えば駆逐艦に襲われてた子いたな


望「はい、今まで天龍さんや龍田さんの訓練が役に立って良かったです」




提督「それは良かったな、だがもうしばらく出撃は許可しないからな?理由は…言わなくてもわかるだろう」




望「……はい」




提督「君が行いたい気持ちはわかる、親が深海棲艦によって亡くなってしまったんだからな、正直私だって悔しい。いい仕事仲間だったしな…

だが、君はまだ幼い、12では早すぎる

たとえ出撃できるような状態になったとしても仮にも体はまだ子供だ。無理に体に害が起きると死ぬのが早くなってしまう、仮にも艦娘は大破になってしまっても入渠すれば基本治ってしまう、不思議だよなー、だが人間は違う、重症になったら取り返しのつかない可能性だってある。」


提督さんの言っている通りだ、まだ復讐する時間はたっぷりあるのに俺は早まってしまった


提督「今回は幸い無傷で鎮守府に流れ着いたものの、何かあったらどうしていたんだ」




望「……えっ?」




提督「む?どうした?まさか無計画だったのか?望のことだから色々考えてると思っていたが予想が外れてしまったな」


違う、策は色々考えていた、だが今疑問に思っているのは【肺が貫通されていたはずだのに無傷でここに流れ着いた】という事だ


望「僕流れ着いていたんですね…」




提督「あぁ、そうだな、時雨と夕立が海辺にいた所、遠くから人影が見えたらしくそこに向かったら望だったそうだ」




望「そうだったんですね…」


未だ状況がよくわからず混乱している


吹雪「望くんは気を失う前に何かあったんですか」




望「い!いえ!何も無いですよ!」


思わず反射的に嘘をついてしまった、仮に事実を話しても吹雪姉ちゃんと提督さんが混乱するだけだ


吹雪「ならいいのですが…」




提督「とりあえず話はこれだけだ、落ち着いてからでいいから明石のところに言って謝ってきなさい」




望「分かりました、失礼しました」




吹雪「ゆっくり休むんだよ?」




望「わかったよ吹雪お姉ちゃん」ガチャ


そういえばなんで一人称が「僕」じゃなくて「俺」「になったんだ?でも違和感は感じない、もう子供じゃないからかな?







吹雪「………いやぁ!提督さん!やっぱお姉ちゃんって響きいいですよねえ!私の姉妹艦まだここに着任されてないからこーゆーの嬉しいですね!」




提督「……さっきの緊張感どこいったんだ…」



















[廊下]



望「……」


あの後明石さんのところに向かい謝りにあった、だがその時明石さんは


明石『大丈夫大丈夫!怒られるのはいつも慣れてることだし、怒られるってわかっててやった行為だから望くんが気にすることないからね』




望『明石さん…ほんとすいません…』


という感じに全然怒っていなかった、とりあえず安静にした方がいいと思ったんで自室に戻ることにした、基本この鎮守府は自室は提督さん以外二階と三階にある、ちなみに僕は二階にある


望「今後どうするか……」




天龍「おっ、望じゃねーか、よぉ」




望「天龍さんこんにちわ、龍田さんいないのは珍しいですね」




天龍「あいつは今日遠征だからな。俺は非番、訓練したいが龍田がいないから1人だからやること筋トレしか出来ないんだよな、早くお前も完治しとけよ?練習相手おまえと龍田しかいねんだから」




望「ハハッ…部屋でゆっくり休みますね」




天龍「おう!どんどん休め!無理はすんなよ!どうせ暇だから部屋まで介護してやるよ」ヘヘッ




望「そこまで重症じゃないですって」


楽しく会話していると階段で唐突に起きた


望「…!?痛っ…!」


突然ひどい頭痛と目眩がした、廊下だったらマシだったがここは階段だ、上手く立つことも出来ず倒れ、ゴロゴロ転がり階段の一番下まで転げ落ちた


天龍「ちょ!望!!!」


天龍も唐突な出来事だったので反応することが出来ず望を支えることは出来なかった


天龍「おい望!怪我ないか!」




望「頭打って血が出てますがまだ大丈夫です」


出血したせいもあるのか未だめまいが消えない

そして俺は最悪な事実を知ることになった


天龍「取り敢えず早く医務……し…つ……!!!」


天龍さんが驚いたような顔でこちらを見ていた、頭から血が出てるのにびびっているのかと思ったがその予想が外れた









天龍「おまえ……その姿………どうした…!!!」


俺はその言葉が理解できなかった、だが自分の手を見てすぐ理解出来た








望「……!!!なんだよ………これ!」











俺の手は白黒になり、見たことのような歪な手になっていた、まるで深海棲艦のような手に変わっていた。

そして状況が色々変になり俺はまた気を失うのであった













[医務室]




望「ん……」




吹雪「!!望くん!大丈夫かい?」




望「吹雪…ねえちゃん……」


そうか、また気絶してしまったのか、だが


望「……夢…だったのか…?」


改めて右手を見るといつも通りの普通の手であった


吹雪「右手のことですか…?」




望「なっ……なんで知って…」




吹雪「天龍さんが血相変えてここに望くんを運んできてたからその時には望くんは豹変していたんだよ、しばらくだったらなんでか分からないけど元に戻ったけど」




望「不思議だな……」


笑うしか無かった、自分がどうしたらいいか分からない


吹雪「とりあえず明石さんに見てもらった方がいいと思います」




望「わかった、今行くよ、寝てばっかりだから動けることは出来る」




吹雪「心配ですから私もついて行きますね」




望「わかった」
















[廊下]


今思えば少しおかしな点がある、そのことを吹雪に聞いてみた


望「そういえば吹雪」




吹雪「なんですか?」




望「俺豹変した他になんか変な部分ありました?」




吹雪「私がその時見たところ豹変したところしか分かりませんね…」




望「そうですか、ありがとうございます」


やはり……俺は頭を出血していたはずだった、天龍さんが止血してくれたのか分からないが、出血したはずの部分に触れてみるとなんと完治していたのだ、正直信じられない

確かにそこまでひどい状態ではなかったが普通にこんな早く完治出来るはずがない、きっと豹変と同じ原因だと思った


吹雪「…望くん?どうしたのボーッとして」




望「あっ、なんでもないよ吹雪姉ちゃん、ほら着いたよ」




吹雪「そうだね」コンコン




ハーイ ハイッテドウゾー




吹雪&望「失礼します」




提督「おっ、望くんもう大丈夫なんかい?」




望「はい、もう十分動けますよ!」




明石「それでどうしたんですか望くんと吹雪さん」




望「それが……」




少年説明中




提督「豹変……だと…?」




明石「豹変!!!なんだが凄そうですね!」




望「明石さん…楽しまないでくださいよ…それもあるんですが他にも豹変する前は僕頭出血していたはずなんですよ!」




吹雪「え!そうなんですか!私が見た時は怪我なんて見当たらなかったよ…」




望「そうなんです、僕も目覚めた時にはもう完治していたんです」




明石「ムムゥ…初めて見る症状ですね、これは1回検査した方が良さそうですね、望くんこっち来てください」




望「はい」スッ




提督「何も無ければいいのだがな…」



コンコン



天龍「おい!!望は大丈夫なのか!」



望「あ、天龍さん。僕は平気ですよ。」



天龍「そうか…それは良かったが、しかし元の姿に戻ってるし、頭のケガも治ってるな…いったいどうなっていやがる…」デハケツエキトリマスヨー



望「僕にもよくわからなくて明石さんに今見てもらおうとしてるところです。」イテテ…



天龍「…望、おまえやっぱり海に出たときなにかあったろ?」デハコレヲシラベテミマスネ



望「ウェ!?そそそ!そんなことないっすよ!!」



天龍「嘘が下手にもほどがあるぞ…とりあえずまずは明石にみてもらってから色々聞かせてもらうぞ」



提督「その件についても私にも聞かせてもらうぞ」



望「…わかりました。」

あとでというより今説明しようとしたが、明石の叫びで説明すつ必要がなくなったかもしれない



提督「おい明石!どうした!!」



明石「て…提督…大変です…!望くんは…」



吹雪「望くんがどうしたというのですか!」



明石「血液検査をしてみると、実際人間の血であるはずが…」


嘘だろ…嘘だといってくれ…まさか…










明石「望くんの血は、艦娘の血と酷似しています!!!」




全員「…!」


なんで…俺の血が


天龍「おい望!これはどーゆーことだ!早く説明しろ!」



提督「落ち着け天龍!望君はまだ子供だ!それにちゃんと見ろ、望君だって混乱しているんだ!」



天龍「…!すまねえ…取り乱してしまった。」



提督「…落ち着いたかい?望君。」



望「…はい」


ほんとは叫びたいくらい気持ちは抑えれない状態だ。だかこの状態は説明しないといけないのはわかっていた。



提督「では、君が海に出たときに何が起きたか説明してくれるかい?」



・・・少年説明中・・・



吹雪「え!?重巡やら戦艦に出くわして。」



天龍「肺を貫通されただと?」



提督「近くに重巡達がいたという真実も見過ごせない内容ではあるが、問題はそこではなく…」



明石「その貫通された肺が完治されているところですね…時雨さんや夕立さんが発見した時には望君は無傷でしたし、私が診察した時も特に異常はなかったですよ…血液までは診察してませんでしたけど。」



望「俺も正直混乱してたんですよ。目が覚めた時からよくわからない頭痛やめまいがたまにありましたし、そのせいで階段から落ちてしまったし」



提督「…何より一番不思議な部分ではあるが、さらに気になる部分があるな。深海棲艦を戦っていたなら、その深海棲艦の血液が混じっていたならまだ理解できる。だがしかし聞いたところ望君の血液が残っていないし、深海棲艦の血液ではなく艦娘の血液に似た血液が混じっていることだ。」


提督の言ってることは納得する、俺が見たところ艦娘らしき人はいなかった。


明石「私は一度深海棲艦の血液を調べたことがありますが。」


え?それ怖すぎません?


明石「艦娘の血液をは全く別でした。私の仮説が深海棲艦は艦娘が轟沈した怨霊的な存在だと予想していたが全く違いましたね。さらに言うと、望くんの血液は深海棲艦の血液とは別物でしたね…」



提督「ならなおさら不思議な状態だな…誰の血液が混じったのかが不明すぎる」


色々考察はしてみたものの、明確なことは判明できなかった。



提督「とりあえずこの情報はできるだけこの鎮守部だけの秘密にしておきたいところだな」



天龍「なんでだ?本部に聞けばわかるかもしれないだろ?」



明石「しかし仮に本部で調べてもわからなかった場合、そのにいる研究者はきっと…」



提督「…人体実験や検査がされるだろうな…」


それを聞いた俺はゾッとした。変な汗がかいてきた。



天龍「おい!そんなことされるのか!望は小学生だろ!普通に考えて人体実験なんて犯罪者なんだろう!?」



提督「確かにそうだ、だがしかしこの場合望君はさきほど右手が豹変したのであろう?」



望「は、はい。確かに右手は人間の手とは思えない状態になりました。」



天龍「俺が見たときはいかにも殺傷能力がありそうな右手だったな。」



明石「尚更本部に望くんの情報を伝えるわけにはいきませんね」



提督「そうだな、望君はどうしたい?君が問題なければこのあとこの鎮守部全体に公表するが…」


…!?それだけはやめてほしい、かりに俺が人間じゃなくなったらみんなはどう接してくれるか考えると…



望「…できたら公表は避けてほしいです…」



提督「…了解した。ではここにいる人たちだけの秘密だ。決してほかの者には口外するなよ?」



全員「はい!」


こうして緊急会議(場所は明石の研究室であるが)が終了した。しかし



明石「あっ、望くん、もしかしたら今の状態でも身体の変化があるかもしれないから医務室で身体検査してもらってもいいかな?」



望「わかりました!」


動いてる感じ少なくとも筋力が増えているのは間違いない、実際ほかの身体も気になるから断り理由がなかった。











[医務室]


色々身体検査をした結果だったが


明石「やっぱり体形は小学生のままだけど筋力や運動能力などは大人を超えているわね…提督をタイマンして勝ってもおかしくないわね…」



望「そうですか…」


握力は約50キロになったり、外で100m走を行ったが、14秒を切ってしまった。俺が求めていた力なのかもしれないけど、正直喜べなかった。



望「明石さん、色々ありがとうございました。」



明石「気にしないで!じゃあお大事にね~。」



望「では失礼しました。」ガチャ











[望の部屋]


俺は今後のことについて考えてみた。正直怖かったのでみんなの前では話さなかったが、自分の血液が艦娘の血液と酷似していた原因はおそらく[深海棲艦]だと思った。明石は一致していないって言ってるけど、俺はそう思う。しかし根拠はない。ただそんな気がするのだ。俺が深海棲艦と交戦して、気を失いそうになった時。曖昧ではあるが[人影]が身に入ったのだ。少なくとも艦娘である可能性は少ない気がする。なぜなら交戦中周囲を確認しながら戦ったが全然人影が見えなかった。深海棲艦なら海の中から出現できる。その深海棲艦が脅威だったら戦っていたやつらが撤退するのは納得いくが、その場合なぜ俺を殺さなかったのが気になる。だから確定とはいいずらい。無理に考えると俺の頭がパンクするので今は現実逃避することにしてモヤモヤするがいったん寝ることにした。


後書き

出来ました!Part2です!ここからできる範囲でどんどん更新していきます!次は失踪しないように気をつけます!
できるだけ数日に1回は更新するつもりですがもしかしたらだいぶ間が開く可能性があります、生存確認はTwitterからどうぞ
@miyonmiyon01
さて、ここで1つお願いがあります、じつは番外編に使う【望くんの苗字】と【望くんの父と母の名前】について困っています、望くんは授業中に思いついたものの他は無計画でした……
ということで2つの【】を出来たら考えて欲しいのです!Twitterでもお願いしていますが、出来たら考えてくれませんか?よろしくお願いします!採用次第当作品の番外編を描こうと思います、では失礼しました。


キャラ紹介


夕張
・明石の助手
・明石よりすごく研究家
・望の父とは顔合わせした程度(夕張がずっと部屋に引きこもってたため)

白露
・何でもかんでも1番になりたい子
・強さは白露型の中で1番だったが、夕立と時雨が改装されたため、いっちばーんが、さんばーんになった
・1番になりたいため負けず嫌いで努力家

村雨
・白露型お姉さん担当
・思考回路が早い
・提督を誘惑してるが振り向かない模様


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2020-02-14 03:53:54

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2019-07-21 14:40:15

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2019-07-21 14:40:17

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1: SS好きの名無しさん 2019-07-21 14:40:35 ID: S:2rMS0g

もっと伸びていいはずなんだけどなぁ〜


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