女提督「逃げたい………艦娘に会いたくない」
艦娘が苦手な提督が艦娘と仲良くなって行く話(かな?)
主な人物は女提督、瑞鳳、時雨
「そういえば提督は何で逃げるっぽい?」
「僕もあまりわからないけど、噂によるとトラウマやら力を付けたいだけやら聞くね。
今の提督はちょっと探るのが難しいからわからないんだ」
「ちゃんとした情報を1番に集めるのは、白露だよ!」
「でも、1番は瑞鳳さんが知ってるんじゃないかしら?とりあえず、寝ましょう明日は朝から遠征よ」
ここは、白露型の部屋だ。
今みたいに毎日話し合っている他の部屋もだいたいこんな感じ、じゃないかな?
提督について1番知ってるであろう瑞鳳さんは唯一、提督と関わっている艦娘。
秘書艦はずーっと瑞鳳さんらしく、他の鎮守府では「づほ」とか呼ばれているらしいが提督と関わっているからさん付けになってる。
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「提督さん、ずっと仕事してるけどに私に任せてよ!」
「瑞鳳さん……………ありがとう。でも頑張るよ」
私は、この鎮守府の提督だ。
それでも艦娘が嫌いだ、艦娘に会いたくないのだ。
だが大本営がうるさい為、瑞鳳さんを着任した頃からずっと秘書艦にしている。
一応、瑞鳳さんだけなら会話みたいなのが出来る。
「わかったよ、こんな時間になっちゃった。提督さんはランニング行かない?」
「私は遠慮しておくよ……………そんなに艦娘に会いたくないから」ボソッ
「じゃあ、行ってくるよ?あと少し買い物に行ってくるね」
そうして瑞鳳さんは執務室を出て行った
さて、大本営が手に負えない書類を回してもらっているのだから書類を片付けよう。
元々階級は高かったが、ある事件で一気に階級は下がりおまけに艦娘が嫌いになった。
階級は元帥の一歩手前ぐらいで、あと少しの所を着任した頃からずっと注目されていた提督に走り抜けられた。
さて、明日は白露型の遠征が朝からある。
当然、艦娘が嫌い、会いたくないと言っても、轟沈と言う言葉を聞いただけでも胸が苦しくなる。
そして、あの事件の事を思い出し轟沈と言う言葉の意味でクラクラしてくる
意識が途切れた
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「また、提督に断られちゃった………何かトラウマでもあるのかなぁ?」
私は、この鎮守府に着任している軽空母の瑞鳳だ。
前提督の引き継ぎとしての着任した現提督。
そして私はその前提督のお荷物として置いていかれた。
「あっ、瑞鳳。提督は……元気?」
「瑞鶴さん!こんばんは、提督は元気そうですよ?」
「それなら良かった。これ良かったら渡しておいてくれない?じゃあね!」
「はい!」
瑞鶴さんはプレゼントボックスの様な物を渡してきた
さて、ランニングと切れた茶葉を買いに行こう。
そして、買い物も終わり執務室へ戻った
執務室に入って正面に提督用の机があるのだがそこには提督の姿が見えない
近くと提督が椅子から倒れ落ちていた
「提督!?今、明石さんを…………呼んでいいよね?」
そしてさっき開けたドアをまた開けて廊下を走る
早く、早く、明石さんを……………………。
死に物狂いで明石さんの部屋………医務室へ走る
走って、走って、走って。早く、早く、早く。
「明石さん!提督が、提督が!」
医務室の前に着いたその瞬間に、ドアを思いっきり開けると明石さんが飛び起きる。
「どうしましたかぁ?って、瑞鳳さん!?どうしました?」
「提督が倒れて………」
「これは執務室に行くしかないですね!」
明石さんが大きめの鞄を持ったのを確認して、さっきと同じ道を走る。
執務室に戻っても提督は倒れたままだった。
とりあえず、聴診器を当てたりしていたが病名の様なものは分からず執務室と繋がっている提督の部屋へ運んだ
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「じゃあ、電話するね?」
今日は白露型の遠征がある日だ。
ここの鎮守府は提督とは、話せない様に電話機での出撃確認などとなっている。
「もしもし、瑞鳳です」
「もしもし、時雨だよ。白露型の遠征出ていいかな?」
「あぁ!時雨さん。白露型の遠征は中止です、当日になってごめんなさい……少し書類で手が外せないのが沢山ありまして……」
最後辺りに受話器から少し顔が離れた様だった。
少し、瑞鳳さんは疲れている様だが何かあったのだろう。
「分かったよ、少し疲れてるみたいだね……失礼するよ」
「時雨どうしたっぽい?」
「中止だってさ、ちょっと書類で手が外せないのが沢山あるんだって」
「手伝いに行きたいものだけど、無理そうよね……」
みんな少し、残念そうにしている
「少し、手伝いに行ってくるよ」
「白露が!」
「夕立も行くっぽい!」
「1人の方が良いだろうし初期艦の様な僕だからさ」
と言い、部屋から出て執務室へ向かう。
「瑞鳳さん……いいかな?」
ドアをノックしてから言うと少ししてから瑞鳳さんが出てくる
「どうかしましたか?」
「手伝いをね?」
「あ、ありがたいのですが……………ひとまず、執務室へお入りください」
いつもなら入れてもらえないはずだが今回は違った。
本当に忙しいのだろうか?。
「提督の姿が見えない様な………」
「ここだけの話なのですが、昨夜提督が倒れまして……」
「青葉聞いちゃいまs……………………………………」
青葉さんは瑞鳳さんを見てすぐに執務室を出て行った
「さて!しばらくの間、遠征と出撃を全て中止にしたいのでこのリストの艦娘に声をかけてもらえないでしょうか?」
「わかったよ。行ってくるね」
執務室を出て部屋が近い順に声を掛けて行く
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目が覚める。
いつもの天井が目に入った後に、瑞鳳さんの姿が目に入る
「あ、瑞鳳さんありがとうございます……………」
「あっ!提督さん目が覚めたんですね。良かった……」
瑞鳳さんが安心している間に、一瞬部屋のドアノブが動いた気がするがきっと『時雨』だろう
「大本営からの書類をやらないと…………」
「失礼するよ、提督。その事だけど僕がやっておいたよ?」
「ありがとう。時雨」
やっぱり執務室に居たのは『時雨』だった。
「あら?時雨さんと提督さんって仲が良いんですか?」
「僕から言おうか!」
『時雨』が言ったのは
昔からの幼馴染。そして、艦娘・提督とそれぞれの道を選んだ事。前の鎮守府で再開した事。
前の鎮守府で提督へのいじめがあった事。そして、階級が下がった事。一緒にこの鎮守府へ来たこと。
そして、前の鎮守府で唯一庇ってくれた瑞鳳を考えて秘書艦にした事。
「時雨、それはバラしすぎ………」
「え?良いじゃないか。村雨」
「え?なんで提督さんを村雨と呼ぶんですか?」
そして、『時雨』がまた言ったのは
提督が元々、生まれた頃からずっと艦娘の適合者だった事。
前の鎮守府でのいじめはその事が原因だった事。
「あら!そうなんですか。じゃあこれから頑張ってトラウマを克服してみたら良いと思います!
提督、卵焼きたべりゅ?」
「うん、たべりゅ!」
と返事をすると、瑞鳳は嬉しそうに部屋を出て行った。
それからは、毎日ほとんどの艦娘と会うようにしてトラウマを克服していきました!
ー艦ー
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