トラウマを抱えた電さん その二
山城鎮守府に配属することになった提督だが、何年もの間使われなかった為に色々と問題が発生していた。その問題に頭を抱える提督だが、まだ問題が増える予感が――――
前回と同じように文字がたまに理解不明な時がありますが、生暖かい目で見てくださいお願いいたします。
北上「ぜぇ…ぜぇ…」
大井「はぁ…はぁ…」
北上「まさか…深海棲艦が一斉に襲い掛かってくるとは…」
北上「大丈夫?大井っち」
大井「私は大丈夫です…」
大井「北上さんこそ…大丈夫ですか?」
北上「なんとかね…」
大井「そういえば、提督は?」
北上「…………」
大井「…………」
北上&大井「あっ」
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提督「はぁ…」
提督「北上達とはぐれてしまった…」
提督「まあ、資材は北上達が持ってるし」
提督「いざとなれば、山城鎮守府に帰ってるだろ…」
提督「…………」
提督「……おっ」
提督「あんな所に小島がある」
提督「ちょっとだけ、あの小島で休むか…」
提督「よいしょっと…」
提督「……………」
提督「(空が綺麗だなぁ…)」
提督「(こんな空みたいに戦争も…いつか…)」
提督「……………」
提督「そろそろ、行くかな」
???「ナンダ?モウイクノカ?」
提督「ああ、そろそろ行かないと北上達の事心配だしな―――って」
提督「誰だお前ー!!!!」
???「ダレダッテ…オマエ…」
提督「ていうか、いつからそこに居た!?」
???「オマエガクルマエ」
提督「つまり、始めっから居たって訳だな!?」
???「ソウイウコトニナルナ」
提督「ていうか、あんた本当に誰だよ…」
???「ナヲナノルノナラ、マズハオマエカラナノルモノジャナイノカ?」
提督「たくっ…分かったよ…」
提督「俺の名前は提督だ。お前は?」
???「オレハ、レ級ッテイウンダ」
提督「そうか…レ級か…」
提督「……………」
レ級「……………」
提督「…お前は俺を殺さないのか?」
レ級「?ナゼダ?ナゼコロスヒツヨウガアル?」
提督「…敵の指揮官が目の前に居るっていうのにか?」
レ級「…………」
提督「…………」
レ級「オソッテコナイヤツヲコロスナンテ、スルヒツヨウガナイコトヲナゼ、ヤラナケレバナラナイノダ」
提督「…………」
提督「そうか…お前は…優しいんだな…」ナデナデ
レ級「…ソンナコトナイ」
提督「……………」
レ級「……………」
提督「なあ」
レ級「ナンダ」
提督「お前は…この小島に住んでいるのか?」
レ級「ムカシカラ、ズットココニスンデイルゾ」
提督「……………」
レ級「ソウダナ…」
レ級「……………」
レ級「ムカシハナ…」
レ級「コノコジマモ、モットオオキカッタンタンダ」
レ級「オレノホカニ…」
レ級「ヲ級…ホッポ…港湾…戦艦棲姫達トイッショニクラシテタンダ」
レ級「アノコロハタノシカッタナ…」
提督「……………」
レ級「シバラクタッタトキニ」
レ級「ヒトリノカンムスガナガレテキタンダ」
レ級「ソイツハモウシニカケデ」
レ級「ホットイタラ、スウニチデシンデシマウトオモッタホド、ジュウショウダッタンダ」
レ級「オレタチハヒッシニナヤンデナヤンダケッカ」
レ級「タスケルトキメタンダ」
提督「…………」
レ級「ソモソモ、オレタチハタタカウコトガスキジャナイ」
レ級「ダカラコソ、テキノカンヲタスケタンジャナイカッテ、イマデモオモウヨ」
レ級「…………」
レ級「ソシテナ…イチネンタッテ、ソイツハモウケガガナオッテカエレルト…オモッテタンダ」
レ級「ダケド、ゲンジツハソウカンタンニイカナカッタ」
レ級「…セントウハノヤツラガキタンダ」
レ級「「ソイツヲコチラニヨコセ」ッテナ」
レ級「モチロンオレタチハコトワッタサ」
レ級「ワタシテシマッタラ、アイツハモウ…カエッテコナイッテシッテルカラナ」
レ級「コウショウケツレツトモナレバ」
レ級「トウゼン、ジツリョクコウシデテニイレヨウトスル」
レ級「カンムスヲニガスコトニハセイコウシタガ」
レ級「オレタチハ、セントウハノヤツラトタタカウコトニナッテシマッタ」
レ級「…………」
レ級「ヒッシデタタカッテタタカッテ…」
レ級「キガツケバ、コノコジマデキヲウシナッテイタ」
提督「レ級…それって」
レ級「イインダ、アイツガイキテイルダケデオレタチノヤッテタコトハ、ムダジャナイッテオモエルカラ」
レ級「ナカマノミンナモ…ソウオモッテル…」
提督「…………」
レ級「…………」
レ級「ムダバナシガスギタナ…」
提督「いや、こちらこそ勝手に住んでいる場所にお邪魔してすまない」
レ級「イインダ、ドウセコノバショモナガクハモタナイ」
レ級「セントウハノヤツラニヤラレテオダブツサ」
提督「…………」
提督「なあ、レ級」
レ級「ナンダ?オレニドウジョウデモシテンノカ?」
提督「俺の…鎮守府に来ないか?」
レ級「…ハァ?」
レ級「イヤイヤイヤ…」
レ級「ナニイッテンノ!」
提督「…まあ、そうなるよな」
提督「でも、俺は本気だぞ」
提督「俺の鎮守府には、お前を傷つける奴は居ないし」
提督「お前が傷つけるような事にはならない」
提督「鎮守府の皆には説明しとくからさ」
提督「どうだ?俺の鎮守府に―――」
レ級「フザケルナ!!!!」
提督「!」
レ級「ホントウハオマエ、スパイナンジャナイノカ?」
提督「…………」
レ級「オレヲダマシテ、ナニカスルツモリナノダロウ!」
レ級「ホントウノコトヲイエヨ!!!!」
提督「……………」
提督「もし、レ級が住んでいる小島が無くなってしまったときにな」
提督「逃げ道になれたら良いなって思ってる」
提督「別に、無理に鎮守府に来いとは言わない」
提督「お前が来たいときに来ればいい」
提督「それで、鎮守府のことが気に入ったら」
提督「住んでもいいんだ」
提督「だから、いつでも来いよ!」
提督「山城鎮守府はいつでも、貴方を歓迎する」
レ級「テイトク…オマエ…」
提督「…その紙に書いてある通りに、行けば山城鎮守府に着くはずだからな」
提督「じゃあな!」
ヴイィィィィン…
レ級「…………」
レ級「(イカヅチ…オマエガイッテタニンゲンッテ」
レ級「オモシロクテ…ヤサシインダナ…」
_________________
北上「て~とく~?」キョロキョロ
大井「どこでーすかー?」キョロキョロ
提督「おーい!大井北上!」
大井「もう!いったい何処に行ってたんですか!」
北上「心配したんだからね~」
提督「すまんかったな」
提督「さて、お前ら。資材は集まったか?」
北上「提督探してるついでに、集めてたら集まったよ~」
大井「以外と、二人でも集まるって事が分かっただけでも良しとします」
提督「よぉし!それじゃあ」
提督「帰ろうか!」
北上&大井「おー!」
ザザーン
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北上「そういえば、提督」
提督「?」
北上「私たちが探してる間に何してたの?」
提督「そう…だな」
提督「小島で誰かと駄弁ってた」
エーナニソレー
イミワカンナイー
ハッハッハ…
明石「ふんふーん♪」カーンカーン
明石「………………」
明石「はあ…」
明石「遅いなぁ~」
明石「もう、資材が集まるころだっていうのに…」
明石「(電ちゃんは疲れて寝ちゃってるし)」
明石「(まあ、それはしょうがないか…)」
電「すぅ…すぅ…」
明石「どっかで道草でも食ってんのかn」
バァン!
たっだいまー!!!!
明石「うわぁ!ビックリした!―――って」
明石「あんた達大丈夫!?」
提督「はっはっは…」
北上「あははは…」
大井「うへぇ…」
提督「いやぁ~まさか、帰り道で大嵐に襲われて」
提督「そんでもって、深海棲艦達に追いかけ回されるとはね…」
提督「お陰で、北上と大井が…」
北上「いやぁ…もう…くったくただぁ~」
大井「足が…」プルプル
提督「だが、資材は無事だ」ゴトッ
明石「…そりゃまぁお疲れ様」
明石「とりあえず、入渠場をこの資材で修理しとくからさ」
明石「あんた達は執務室で待ってなさいな」
提督「おう!頼んだぞ!」
提督「おーい北上大井行くぞ~」
北上&大井「はぁーい…」フラフラ
提督「…………」
提督「明石」
明石「なによ、あたし今修理してて忙しいんだけど」
提督「いや…その…な」
提督「なんか…色々ありがとな」
明石「今更何を言ってるのよ」
明石「これから、あたしにお世話になるんだから、何事もどーんと任せていいんだからね!」
提督「…分かった、頼りにしてるぞ」
明石「あ、後電ちゃん忘れてるわよ」
提督「あっ…」
提督「忘れてた…電すまん」
提督「じゃあ、修理頼んだぞ」
バタン
明石「……………」
明石「さぁて…これは大変そうだ…」
明石「あたしの腕がなるってもんよ!」
明石「見てなさい!即効で直してやります!」
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提督「…………」
北上「すやすや…」
大井「むふふ…北上さん待ってぇ~…Zzz」
電「う…ううん…Zzz」
提督「……………」
提督「皆気持ちよく寝てるな…」
提督「まあ、無理もないか」
提督「とにかく、今日一日お疲れ様。皆」
提督「さあて…俺も一息つくとしよう…」
提督「…………」トポトポ
提督「ああ…」ズッ
提督「ココアがうまい」
バァン!
明石「提督!修理出来ましたよー!」大声
提督「ビクッ」
提督「うわっ!ちょっ!熱っ!」
提督「…ココアこぼした」
提督「……あのなぁ」
提督「ノック位しろよ…」
提督「お陰で、ココアこぼしちゃったじゃないか…」
明石「あはは…すいません」
提督「で、修理出来たのか?」
明石「うん、それはもうばっちりと!」
明石「後は、提督が確認するだけよ」
提督「よし。じゃあ確認しに行こう」
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提督「…………」
明石「…………」
明石「…大丈夫そう?」
提督「…ああ!ちゃんと動いてるぞ!」
提督「流石明石だ!」
明石「もう、お世辞はいいからちゃっちゃと皆呼んで来なさいな」
提督「おう!」タッタッタ
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提督「…………」
明石「あれ?提督、皆はどうしたの?」
提督「皆、ぐっすり寝てしまって起きる様子が全くない」
明石「ああ、なるほど…」
明石「まあ、無理に遠征に行ったようなものだし、しょうがないですね」
提督「それもそうだな…」
提督「…もうこんな時間か」
提督「俺はそろそろ寝るけど、明石はどうする?」
明石「もうちょっと、入渠場の機械の様子を見てみます」
提督「おう、分かった。早めに寝とけよ」
バタン
明石「…………」
明石「さてと…」
明石「もうちょい頑張りますか」ゴォォォ
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提督「……ふごっ」
提督「んぁ…朝か…」
提督「…………」
提督「今日も良い一日になるといいな…」
提督「……………」
提督「…皆起こすか」
北上「ふぁあ~…まだ眠い~」
提督「お前は相変わらず、朝に弱いな」
大井「提督こそ、髪型が爆発してますよ」
提督「はあ?そんなわけ…」手鏡を見る
提督「……………」
提督「…なってたわ」
北上「ぷっ」
提督「あ!お前今笑ったな!?」
北上「え~?笑ってないよ~」
電「………」トコトコ
提督「……電」
電「………」トコトコ
提督「電?」
電「………」トコトコ
提督「おーい、電~?」
電「ハッ」
電「は、はいなのです!」
提督「どうしたんだ?ぼけっとしてたぞ」
電「ち、ちょっと考え事をしてたのです!」
提督「そうか…所で電」
電「なんなのです?」
提督「ちょっと、足がフラついてるみたいだから、おんぶでも…」
大井「憲兵さーん」
提督「すまん。俺が悪かったから許して」
提督「…えーゴホン」
提督「電」
電「はいなのです」
提督「手を繋いで歩かないか?」
電「え…でも…」
提督「君は良くなったと言っているが、まだ大破してる状態なんだ」
提督「そんな状態で、無理でもしてコケたらどうするんだ!(迫真)」
電「わ、分かったのです!」
ギュッ
提督「~♪」
北上「(素直に、手を繋ごうって言えば良いのに)」
北上「提督も変わってないなぁ」ボソッ
提督「ん?何か言ったか?」
北上「いーや?なんでもない~」
大井「北上さーん!早く行きましょ~!」
北上「あっ、大井っち待ってぇ~」タッタッタ
提督「あんまり、廊下は走るなよ~!」
北上「分かってるって~」タッタッタッタ
提督「……………」
電「…司令官さん?」
提督「ん…ああ、どうした?」
電「司令官さんぼーっとしていたのです」
提督「ああ、すまん」
提督「さて、そろそろ入渠しに行くぞ」
電「なのです」
_________________
提督「(なんか…)」
かぽーん
提督「(さらに、銭湯感が増えたような…)」
提督「まあ、いいか」
提督「お前ら~ゆっくり浸かっとけよ~」
提督「(さて…執務室の家具でも買ってこようかな)」
北上「あれ~?提督も入んないの~?」
提督「お前らが出た時にはいる」
北上「え~?前までは一緒に入ってたじゃん」
大井「ブーッ!」
大井「提督…その話を詳しく教えてくれませんか?」ゴゴゴ
提督「い、いや…それはだな…」
提督「と、とりあえず俺は執務室を綺麗にしてくるから!」ダッ
北上「あ、逃げた」
大井「待てや!コラァー!」ダッ
ソノハナシkwskキカセロー!
ソノマエニオマエハフクヲキロー!
ギャーギャー
北上「あはは…騒がしくてごめんね」
電「いえ…別に大丈夫なのです」
北上「にしてもなぁ~」
北上「久々に大井っちと提督がじゃれているの見た気がするなぁ~」
電「そうなのですか?」
北上「まあ、三年前の話だけどね~」
北上「あの頃は、色々とはっちゃけまくってて」
北上「毎日出撃して被弾して帰るの繰り返しだったから~」
北上「それはもう、大変だったよ(笑)」
電「そう…なのですか」
北上「まあ、ただの昔話だよっと」バシャ
北上「入渠時間終わったから出るよ電」
電「は、はいなのです!」バシャ
提督「えー…ゴホン」
提督「君達を集めた理由は他でもない」
提督「鎮守府のことだ」
提督「君達は知ってると思うが」
提督「この鎮守府は長年使われておらず、大変ボロい」
提督「その証拠に、執務室には割れた窓ガラスの破片が大量にあり家具も壊れている」
提督「(まあ、執務室のドアは俺が大井に追いかけられた時に壊しちゃったんだけどね…)」
提督「幸い、入渠場と工廠は明石が直してくれたので、一応鎮守府自体は機能してる」
提督「それ以外の部屋はボッロボロで使い物にならない」
大井「要約すると?」
提督「一段落したから、今度は大掃除をしようってことだ」
提督「とりあえず、俺は必要な家具買ってくるから、お前らは各自掃除にとりかかってくれ」
北上「はーいよ」
大井「了解しました」
電「出来る限り頑張るのです!」
バタン
明石「あのさ」
提督「なんだよ」
明石「あたしも掃除手伝った方が良い?」
提督「出来ればだが、手伝ってくれると助かる」
提督「まあ、用事が他にあるなら別に構わん」
明石「はいよ、こっちも仕事が終わり次第手伝うわ」
提督「分かった」
バタン
提督「…………」
提督「大掃除なんて何年ぶりなんだろなぁ…」
提督「…………」
提督「おっと、思い出に浸ってるときではなかったな」
提督「とりあえず、俺が今買える必要な家具を買いに行こうか…」
_________________
北上「ねぇ、大井っち」
大井「どうしたんですか?北上さん」
北上「いやね、こうやって大掃除したのっていつ以来だったかなぁ…ってね」
大井「確かに…久しぶりな気がしますね」
北上「あの頃の私達はまだまだ未熟者だったからね~」
北上「色々と苦労したよね~」
大井「そうですね~」
北上「あ、箒折れた」
大井「ええっ!?」
ナニヤッテルンデスカ!キタカミサン!
アハハッメンゴメンゴ~
電「…………」
電「(一人じゃないってどういうことなんだろう…)」
電「…………」
電「わっ」バスッ
電「?北上さん?」
北上「そんな辛気くさい顔してないでさ」
北上「今を笑ってゆる~く楽しくいこうさ~」
電「…そう…ですね」
大井「無理に一人で考え込まないで、いざとなったなら私達にそうだんするのよ?」
電「…分かったのです」
北上「私みたいにゆる~くやってたら良いんだよ~」
大井「北上さんはゆる~くなりすぎです」
大井「もうちょっと、危機感を感じてほしいですね。一応、まだ戦争中ですから…」
北上「あははっ、大井っちの言う通りだね~」
北上「でもね」
北上「こういう戦争中のことだからこそ、息抜きは必要だと思うよ」
北上「戦う事ばかり考えても疲れるだけだから…」
大井「北上さん…」
北上「……………」
北上「さて、そろそろ掃除に戻ろうか」
北上「話してるばっかじゃあ、綺麗にならないからね~」
大井「そうですね」
電「ところで…」
北上「ん?」
電「この折れた箒はどうするのです…?」
北上「…………」
北上「考えてなかったわ」
大井「…とりあえず、明石さんの所で直して貰いましょ」
電「なのです」
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提督「まあ、こんなもんかな」
提督「必要な家具は買ったし、後は掃除するだけだな」
提督「流石に、3人じゃ鎮守府全体を直ぐに掃除出来てないと思うし…」
提督「そうと決まれば、さっさと帰るか」
_________________
提督「…やっぱり、あんまり掃除出来てないみたいだな」
提督「まあ、しょうがないか…」
提督「ていうか、アイツらどこに行ったし…」
提督「う~む…」
提督「とりあえず、工廠に行くか」
提督「明石もそろそろ仕事終わってるだろうし、ちょっとばかし手伝ってもらおう」
_________________
提督「…なにしてんだ?」
明石「いやぁ~…箒が壊れたって言うから、いっそのこと掃除機に改良しようってことになっちゃって…」
明石「色々と試行錯誤してたらこうなっちゃいました☆」
提督「……………」
提督「(まあ、箒が壊れたから直すまでは分かる)」
提督「(だけどなんで掃除機にする!?)」
提督「(普通に箒に直すだけじゃ駄目だったんか!?)」
提督「(つーか、どうやって箒を掃除機に改造したんだよ!ある意味すげぇよ!)」
提督「一応聞くけど」
明石「はい」
提督「これ、使えるのか?」
明石「その点は問題ありません!」
明石「ダイ○ンの吸引力でなんでも吸いとっちゃいます!」
提督「…なんでも?」
明石「はい、なんでもです」
提督「……………」
提督「北上」
北上「はーいよ」
スッ
明石「ん?なんであたしの方に向けt」
ギュオオオオオオ!!!!
明石「(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ!」
すぽっ
提督「……………」
提督「ただのオ○キ○ームじゃねーか!」
北上「撃退に使えそう(小並感)」
明石「早く出して~…(泣)」
提督「はぁ…」
大井「…大掃除はどうするんです?」
提督「…今日一日かけてやるぞ」
提督「ガラクタはこの○バ○ュームで吸いとって、他は買ってきた家具で補う」
提督「それじゃあ、各自大掃除に出撃!」
艦娘s「おー!(なのです!)」
提督「ふ~む…」
提督「なんとか、鎮守府みたいに見えるように掃除出来たからそこは大丈夫だか…」
提督「問題はな…」
提督「現状、この鎮守府に戦える艦娘が三人しか居ないってことだな…」
提督「どうしようか…」
提督「……………」
提督「…ふむ」
提督「戦艦を建造出来たら、四人でも何とかなるかも…」
提督「工廠に行って出来るか聞いてみるか…」
_________________
明石「え?戦艦を建造出来るかって?」
提督「おう、出来たら今すぐ建造したいんだが」
明石「無理です」
提督「なんで!?」
明石「だって貴方、開発資材持ってないじゃない」
提督「……………」
提督「そうだった…」
提督「うーん…」
明石「貴方、いっつも悩んでますね」
提督「悩む内容が腐るほどあるからな…」
明石「ふーん…」
ガチャ
北上「あ、提督こんな所に居たんだ~」
提督「なんだ北上、俺は今非常に悩んでいるのだが」
北上「総司令から電話来てるよ」
提督「聞きたくない。切れ」
北上「切ったら、戦艦の大砲を撃ち込むだってさ」
提督「…はぁ」
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総司令「もしもし」
提督「なんか用ですか」
総司令「提督君…君何故かワシに対して急に冷たくなってないか?」
提督「…気のせいですよ」
提督「ていうか、それだけの為にわざわざ電話したんですか?」
総司令「いやいや…そんなわけなかろう」
提督「じゃあ、さっさと要件伝えてください」
総司令「やっぱり、冷たくなってn「気のせいです」
総司令「あー…ゴホン」
総司令「本題に入ろう」
総司令「今日から、君の鎮守府に四人の艦娘が来る」
総司令「そやつらの面倒を見てやって欲しい」
提督「はぁ、そうですか…」
提督「ちなみに、誰が来るんですか?」
総司令「ざんねんだが、誰が来るかはワシも知らん」
総司令「仕事が大変多くてな…確認したいんだが、あいにく時間が無くってな」
提督「そーですか…」
総司令「あ、言い忘れてたが」
提督「まだ、なんかあるんですか」
総司令「四人中、三人がちと問題があるみたいだ」
提督「なるほど…」
提督「…ていうか、なんで私の鎮守府にそんな子達を送るんですか」
提督「もっと、他に良い鎮守府に行かせてあげた方が良いと思いますが…」
総司令「君なら何故か出来る気がするからな」
提督「さいですか」
総司令「それに、君の鎮守府にはまだ三人しか艦娘が居ないそうじゃないか」
提督「うぐっ…まあ、そうですけど…」
総司令「受け取ってやってくれ」
総司令「頼んだぞ!」
提督「ちょ…ちょっとm「プツッ」
提督「…また、いつものペースで押しきられてしまった…」
提督「俺まだ、「はい」って言ってないのになぁ~…」
北上「大丈夫そう~?」
提督「ああ…多分」
提督「……………」
提督「北上」
北上「ん?」
提督「新しい艦娘がこちらに来ると情報を受けた」
提督「出迎える用に皆に伝えてくれ」
北上「はいよ~」タッタッタッ
提督「(出来れば、皆揃った方が良いんだが)」
提督「明石、お前は来られるか?」
明石「仕事は全部終わらせたから行けますよ」
提督「よし、じゃあ執務室に行って待ってようか」
_________________
コンコン
提督「(おっ…来たか)」
提督「入れ」
ガチャ
木曽「今日からこの鎮守府に着任した、球磨型の木曽だ。よろしくな」
木曽「そんでこっちが」
暁「特三型駆逐艦暁型一番艦の暁よ」
響「同じく二番艦の響だよ」
雷「三番艦の雷よ!」
提督「おう、四人ともよろしく頼む」
提督「一応こちらも自己紹介しようか」
提督「俺は3日前に山城鎮守府に配属された提督だ」
北上「北上だよ~よろしくね~」
大井「大井です。今後ともよろしくお願いいたします」
電「電なのです!出来るだけ、皆の為に頑張るのです!」
明石「明石です。艤装の点検や修理などはあたしにお任せください!」
アイカワラズオオイッチハマジメダネェ~
キタカミサンハチョットバカシユルスギマス!
提督「と…これで全員の自己紹介が終わったな」
木曽「…本当にこれで全員なのか?」
提督「そうだ」
提督「まだ、俺が着任して浅いからな」
提督「そこんとこは妥協してくれ」
提督「とりあえず、よく来てくれた。君達の部屋は既に決まってある」
提督「北上、大井、電、案内してやってくれ」
三人「了解(なのです!)」
バタン
提督「……………」
提督「本格的に忙しくなりそうだな…」
スマブラやっていて遅くなりました。すいません…これからも遅くなるかもです…更新は不定期ですが、気長に待っていてくださいm(_ _)m
大変面白いシリーズだと思います!続編期待してます!
スマブラの魔力
オバ〇ューム知ってるということは・・・さてはクリア済みだな(`•ω•′)✧︎(ガチ勢)