けものフレンズR「よっぱらい」
けものフレンズRのSSです。
後半ちょっとアム×とも要素あるので注意
〜さばくちほー〜
ロードランナー「暑っつい!!」
ともえ「はぁはぁ………」
アムールトラ「まいったな………いつまで歩いてもオアシスが見つからない、このままじゃ皆まとめて……」
イエイヌ「ロードランナーさん………私、もう限界です…………」
ロードランナー「正直私もキツい………ダメだアムールトラ、空を見てもオアシスらしきものは見えない………」
ともえ「水も………もう残ってない………」
ともえ「アムールちゃん、私はもうやばいと思う」
ともえ「私………幻覚が見え始めた………あの先に、建物らしきものが………」
イエイヌ「と、ともえさん!!しっかりしてください!!」
ロードランナー「……………いやっ!間違いない!あそこに何かある!」
ロードランナー「休めるぞ!!」
………
〜こや〜
ともえ「ら、楽になった………」
イエイヌ「ふぅ、ふぅ、はぁ」
アムールトラ「………ここなら暑くない、夜までここで待機するか?」
ロードランナー「いや、ダメだ………前にプロングホーン様と夜の砂漠を走ったことがあるけど、めちゃくちゃ寒かったんだ」
ともえ「へぇ〜、砂漠って夜は寒いのね」
ロードランナー「おう、だから喉をうるおえるものがあればいいんだが」
イエイヌ「あ、ともえさん、あそこにあるのって………」
ラッキービースト「……」
ともえ「ラッキービーストさん!?なんでこんな所に………」
ともえ「あっ、電験が切れてる………これで付くかな」ポチッ
ラッキービースト「……………あ、ああ」
ロードランナー「動いた!」
ラッキービースト「アレ、遭難者 カナ」
ともえ「遭難者?」
ラッキービースト「ボクハ 救助用ラッキービースト」
ラッキービースト「さばくちほー デ体調ヲ崩ス人ガ多イカラ作ラレタンダ」
アムールトラ「た、助かった…………」
ともえ「お願いラッキーさん、あたし達を助けて!」
ラッキービースト「分カッタ 遠隔操作デジャパリバスヲ現在地マデ発進サセルヨ」
ともえ「ありがとう!」
ロードランナー「あー、これでどうにかここから抜け出せる………」
イエイヌ「そ、それでいつ頃に到着しますか?」
ラッキービースト「到着マデ アト1時間ダヨ」
ともえ「そっか、1時間かぁ…………」
ともえ「い、一時間ンンン!?」
ロードランナー「おい!どうした!もっと早く出来ないのかよ!」
ラッキービースト「さばくちほー ハ進ミニクイカラ 仕方ナインダ」
ともえ「う、うん……助かる可能性があるだけまだ進展したよ、今は一時間耐える方法を考えよう」
アムールトラ「ここに何か暇を潰せるものでも………」ガシャガシャ
チャポン
アムールトラ「ん?」
イエイヌ「どうしました?」
アムールトラ「底辺りから水の音が聞こえた…………これか!!」ズボッ
ロードランナー「こ、こいつは!」
ともえ「た〜るっ♪」
ラッキービースト「ア ソレダメダヨ」
イエイヌ「確かに水の音がしますね………貸してください」
アムールトラ「ああ、まず匂いを確かめないとな」
イエイヌ「すー…………腐った匂いはしませんね、なんというか………果物のような………」
ラッキービースト「ソレハ『ワイン』ダヨ」
ともえ「ワイン?」
ラッキービースト「昔 パークノ人達ガ趣味デ作ッテイタンダ フレンズガ間違ッテ飲マナイヨウニ ソコニ置イタノニ」
ともえ「えっ、これ飲んじゃいけないやつ!?」
ラッキービースト「ワイン ニハアルコールトイウ成分ガ含マレテイテ 飲ミスギルト病気ノ原因ニナルンダ」
ラッキービースト「依存性モアルカラ大人シカ飲ンジャイケナインダヨ」
ともえ「うわぁ………なんだか危なそうだね」
イエイヌ「そうですね………これを飲むのはやめたほうが………」
ロードランナー「お、結構うまいなこれ」ゴクゴク
ともえ「えっ!?」
アムールトラ「お、おいロードランナー!!さっきの話聞いてたのか!?」
ロードランナー「ああ、別に飲みすぎなきゃいいんだろ?喉を潤す程度だ、問題ないって」ゴクゴク
アムールトラ「…………ど、どうする?」チラッ
イエイヌ「わ、私も………」ペロッ
イエイヌ「…………おいしい!」
イエイヌ「前に果物を食べたことはあるけど、それとはまた違う、濃厚な味………!!」ペロペロ
ロードランナー「こんなものがあったなんてな!」
ラッキービースト「ア、アワワワワ」
ともえ「……………飲む?」
アムールトラ「…………あ、ああ、お互い飲み過ぎないように気をつけよう」
ともえ「うん、1杯分ね、1杯分」
〜30分後〜
ともえ「なんか気持ち悪くなってきた………」
ラッキービースト「ヒト ダカラ効果ガ早ク効イテキタンダネ」
ゴクゴクゴクゴク
ともえ「皆はまだ飲んでるし………」
ともえ「ラッキーさん、ワインを飲みすぎるとどうなるの……?」
ラッキービースト「症状ダケ伝エルト 吐き気ヤ頭痛等ヲ引キ起コスヨ、後………酔ウネ」
ともえ「酔う?それってどういう………」
アムールトラ「ウウウ…………」
ともえ「アムールちゃん!?」
アムールトラ「アアア………ウアアア………」
ともえ「ど、どうしたのアムールちゃん!まさか………ビーストに戻っちゃったの!?」
ラッキービースト「危険 危険 危険!」
アムールトラ「ウアーーー!!」
ともえ「う、うわーー!!」
ガシッ
アムールトラ「ともえ………」
ともえ「あ、アムールちゃん?よかった、元に戻っ………」
ぎゅーっ
ともえ「んんんんんんんん!!?」
アムールトラ「ともえ………お前、本当に可愛いなぁ…………」
ともえ「えっ、ちょっと………急に抱きしめるのは………」
ともえ「あ、あの嫌じゃないんだけどね、あたしにも心の準備が」
アムールトラ「なんだい………怯えてるお前の顔も、結構可愛いじゃないか」
ともえ「か、かわっ………!?」ドキッ
ともえ「じゃなくて!アムールちゃん、何か変だよ!?」
ラッキービースト「アムールトラ ハ悪酔イ
シテルンダヨ 酒ヲ飲ミスギルトコウナルンダ」
ともえ「ええええええ〜〜〜!!?」
アムールトラ「んんんん‥‥‥‥‥」スリスリ
ともえ「えっ、そんな顔近づけて‥‥‥‥ぎゃっ!」
アムールトラ「もっと、もっとお前の顔を見ていたい」
ともえ「お、おもい〜〜〜〜!はなれて〜〜〜!!」
イエイヌ「あ、アムールさん!何をしているんですかぁ!」
ともえ「イエイヌちゃん助けて!」
イエイヌ「私だってぇ‥‥‥!!」
がしっ
ともえ「んんんんんんんんんんんんんんんー!!!?」
イエイヌ「ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ」
ともえ「うわああああああ舐めないでええええええ」
ともえ「イエイヌちゃんもおかしくなってるううううつえ」
アムールトラ「あっ、お前、ずるいぞぉ」ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
ともえ「なにこれ天国と地獄?」
イエイヌ「はぁ、はぁ、ともえ、さんっ」
アムールトラ「すき、すきなんだっ!!」
ともえ「や、やめてええええ!ここシャワーないからぁ!べたべたになっちゃうう!!」
ともえ「あっ、そうだロードランナーちゃん助け」
ロードランナー「おええ‥‥‥‥‥」
ともえ「ダメっぽーい!」
ともえ「あ、あの中に!あの箱の中に‥‥‥何か、ない!?」
ともえ「あった!」つ五円玉 糸
ともえ「イエイヌちゃん!これを見て!!」チッチッチッチッチッ
イエイヌ「ええ‥‥‥‥‥‥‥‥‥?」ドサッ
イエイヌ「Zzz‥‥‥‥」
ともえ「よし、あとはアムールちゃん!それ!!」チッチッチッチッチッ
アムールトラ「おお‥‥‥ふふ、ふふふ」チョイチョイッ
ともえ「ちがーう!これ猫じゃらしじゃなーい!」
ともえ「こうなったらこの毛糸玉で!!」バッ
アムールトラ「っ!!」ナデナデナデナデナデナデ
ともえ「めっちゃ撫で回してるよ‥‥‥‥完全に猫だ、これ」
ともえ「野性味ゼロだ‥‥‥‥ともかく、これで時間を潰せば‥‥‥」
ラッキービースト「バス ガ到着シタヨ」
ともえ「やったぁ!これで安心‥‥‥‥」
イエイヌ「Zzz‥‥‥‥」
アムールトラ「ふにゃあ、ごろごろごろ」
ロードランナー「うぷっ、まだ気持ち悪い」
ともえ「こっちはこっちで大変だぁ」
‥‥‥‥
〜ジャパリバス〜
ロードランナー「ゆ、揺らさないで」
アムールトラ「ともえ〜」スリスリ
イエイヌ「ともえさ〜ん」スリスリ
ともえ「正直鼻血出そうだけどなんかコレジャナイ」
ともえ「ラッキーさん、どうやったら元に戻るかな?」
ラッキービースト「水ヲ飲マセタラ酔イガ覚メルヨ」
ともえ「分かった、水のあるところに向かってほしいの!」
ラッキービースト「了解」
‥‥‥
〜さばんなちほー〜
ともえ「ほら、ちゃんと飲んで!」
アムールトラ「んっ、ごくっ、ごくっ」
ロードランナー「あー、助かった」
イエイヌ「んっ、んっ‥‥‥」
ともえ「あたしも顔洗っとこ‥‥‥‥唾液でべとべとだよ、もう」
ともえ「あとはキャンプまで皆を運ぶか‥‥‥ロードランナーちゃん、飛べる?」
ロードランナー「ふらふらする‥‥‥ごめん、歩かせてほしいんだが」
ともえ「これは重症だ」
‥‥‥‥
〜キャンプ〜
ロードランナー「ふいー‥‥‥少し横になったら楽になった」
ともえ「アムールちゃん、イエイヌちゃん、大丈夫?」
イエイヌ「‥‥‥‥あれ、私は何を?」
ロードランナー「覚えてないのか?お前めっちゃともえを舐めてたんだぞ」
イエイヌ「えっ、な、舐めっ‥‥‥‥!!?」
ともえ「気にしないで、むっちゃ興奮したから」
ロードランナー「こいつもこの調子だしな」
イエイヌ「お酒を飲むと‥‥‥そんなことをした上に、やったことを綺麗さっぱり忘れてしまうんですね‥‥‥」
ともえ「ラッキーさんが言ってたんだよ、お酒は精神のリミッターを外してありのままの姿を見せるって」
ともえ「それが、イエイヌちゃんの本当の姿‥‥‥‥」
イエイヌ「‥‥‥‥‥‥っ」
ともえ「かわいかった」
イエイヌ「〜〜〜っ!!」ガバッ
ロードランナー「おいおい、布団に顔埋めちまったぞ」
ともえ「ごめんごめん!どんな姿でもイエイヌちゃんはかわ‥‥‥‥」
ともえ「‥‥‥‥‥ちょっと待って」
‥‥‥‥
アムールトラ「ともえ………お前、本当に可愛いなぁ…………」
‥‥‥‥
ともえ(あ、アムールちゃんがそんなことを!?な、なにかの冗談だよね‥‥‥うん、あのアムールちゃんに限って‥‥‥)カアッ
ロードランナー「どうした?」
ともえ「いや、アムールちゃんのこと‥‥‥といっても熟睡中だし後で聞いてみるよ」モジモジ
ロードランナー「まじでどうしたお前」
‥‥‥‥その夜
アムールトラ「‥‥‥‥眠れん」
ともえ「あっいた、アムールちゃん」
アムールトラ「ともえ、ダメじゃないか早く寝ないと」
ともえ「ごめんね、どうしてもアムールちゃんに聞きたいことがあって」
アムールトラ「何だ?」
ともえ「私の事、可愛いって‥‥‥‥す、好きって‥‥‥‥」
アムールトラ「ぶっ!?」
ともえ「ワインを飲んだあとのアムールちゃんが言ってたんだよ、覚えてない?」
アムールトラ「‥‥‥‥私が、本当にそんなことを?」
ともえ「うん、信じられないと思うけど‥‥‥」
アムールトラ「‥‥‥‥そっか、もう隠せないな」
ぎゅーっ
ともえ「あっ、また‥‥‥‥」
アムールトラ「ともえ」
アムールトラ「分からないんだ、私」
アムールトラ「お前はイエイヌの事もロードランナーの事も好きだし‥‥‥‥多分、私のことも好きなんだろう」
アムールトラ「イエイヌもロードランナーもお前が好きだろう、ただ、私‥‥‥‥」
アムールトラ「私もビーストだった私をフレンズにしてくれた皆が好きだ」
アムールトラ「イエイヌもロードランナーもともえもみんな好きなんだ、でも‥‥‥」
アムールトラ「ともえ‥‥‥お前を見ていると、変な気分になるんだ、よく分からないんだ‥‥‥」
アムールトラ「お前に対する好意だけが、イエイヌ達への好意と全く違うような気がするんだ」
アムールトラ「私はおかしいんだろうな‥‥‥」
ともえ「アムールちゃん‥‥‥」
アムールトラ「ごめんな、あの時‥‥‥お前に変なことした‥‥‥よな、絶対」
アムールトラ「次は気をつける、もう少し頑張って考えて、皆と同じように接す‥‥‥」
ともえ「アムールちゃん」
チュッ
アムールトラ「‥‥‥‥!!?」
ともえ「あたしが気付いてないと思ってた?」
ともえ「あたしが寝ている間に、色々してたんでしょ?足を舐めたり、ほっぺにキスしたり‥‥‥ちょうど、今みたいに」
アムールトラ「‥‥‥‥な、な、何を言っているんだか、さっぱりだな」
ともえ「あたしはいいよ、たとえアムールちゃんの好きが、なんというかこうアブノーマルな好きだったとしても」
ともえ「アムールちゃんがあたしの事を好きなら、それでいい」
アムールトラ「と、ともえ‥‥‥‥」
ともえ「だから、さ‥‥‥‥」
どんっ
アムールトラ「えっ、ちょっと‥‥‥」
ともえ「あたしもアムールちゃんが想ってるくらいあなたを好きになりたい‥‥‥もちろん、いずれはイエイヌやロードランナーともね」
‥‥‥‥
イエイヌ「ともえさん」
ともえ「なに?イエイヌちゃん」
イエイヌ「アムールさんと何を話していたんですか?」
ともえ「ちょっと気になる事を話しただけだよ」
アムールトラ「ああそうだ、それが何か?」
イエイヌ「い、いえ別に‥‥‥‥」
イエイヌ(アムールさんが常にともえさんにくっ付いているとは‥‥‥一体どんな話を‥‥‥)
ロードランナー
(普段お前がやってることと同じだってイエイヌはいつ気づくんだろうな)
アムールトラ「お前ら皆大好きだ」
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アムールちゃんの好意を受け止めてからというもの、イエイヌちゃんみたいにべったり。
酔ってる時に知ったけど、本当は甘えん坊なんだなぁ
イエイヌちゃんも可愛いけど、これはこれで‥‥‥‥
ともえ
このSSの動画化、それに伴う多少の改変は自由です
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