2019-12-21 16:39:37 更新

概要

けものフレンズRのSSですが、モンスターハンターの要素もほんのちょっとだけあります
オリジナルフレンズ?もあります


前書き

けものフレンズってサーベルタイガーは居たけど恐竜っていなかったなと思って書いた作品です


〜ろっじ〜


ともえ「あっちこっちに色んなフレンズがいるのねぇ」パラパラ



アムールトラ「そうだな、私たちの知らない奴が沢山いる」



イエイヌ「ジャパリパークは広いですからね………」



ロードランナー「しかしその図鑑も結構色々載ってるよな」



ともえ「うん、今のところ出会ってきたフレンズ全部が図鑑に載って…………」パラパラパラ



ともえ「…………ん?」パラパラパラパラパラパラ



ともえ「あれ、このけもの見たことないかも」



ともえ「ねぇねぇイエイヌ見たことある?」



イエイヌ「え?………どれどれ」



イエイヌ「…………………………」



イエイヌ「すみません、私もこれに似たフレンズは見たことありません」



ともえ「えっ、うそイエイヌも!?」



ロードランナー「お、なんだなんだ珍しいフレンズが居るのか?」



アムールトラ「私たちにも見せてくれないか?」



ともえ「いいよ、【ティラノサウルス】っていうんだけど…………」



ロードランナー「………ほえー、でっかいな、トカゲが二本足で歩いてやがる」



アムールトラ「牙が生えているということは肉食か………」



ともえ「よく見てみると爪も大きいよね」



イエイヌ「何科でしょうか………これに似たフレンズさんも見たことありませんし」



アムールトラ「よし、明日このフレンズについて調べてみよう」



〜翌朝〜



イエイヌ「博士ー!いますかー?」



博士「突然なんですか、我々に何か用でも?」



ロードランナー「博士達はどんなフレンズも知ってるんだよな?」



博士「当然です、我々は賢いので」



助手「ジャパリパークにどういったフレンズがいるのか、熟知しております」



ともえ「じゃあ、えっと……ティラノサウルスってフレンズいるかな?」パサッ



博士「ティラノサウルス……?ああ、恐竜の事ですか」



アムールトラ「恐竜?」



助手「ティラノサウルスの分類の事です」



博士「恐竜はこの辺りには住んでいないのです」



ともえ「え、なんで!?」



助手「ともえ、まず前提として恐竜は全て絶滅動物なのです 」



イエイヌ「オーロックスさんやリョコウバトさんみたいな?」



博士「ええ、それらとの大きな違いは………」



博士「ありとあらゆるけものより先に生まれ、あらゆるけものより先に絶滅したとされております」



助手「いわばけもの達の先祖と言える存在」



ともえ「あたし達のご先祖さま………」



博士「そういったけものは特別なエリアで暮らしている………と、いうことで」



助手「いくらともえ達でも会うことは無理です」



博士「我々もその姿を見たことは滅多にありませんもの」



ロードランナー「なんだよそれー!ズルいぞ!」



アムールトラ「しかし、我々フレンズの先祖か………とても興味深いな」



ロードランナー「きっとめちゃくちゃ強いんだろうな」



ともえ「ねぇ、恐竜ってティラノサウルス以外にいるの?」



博士「勿論です、ただ恐竜といっても肉食、草食、翼竜等が存在し 」



助手「それらに分類される物にも沢山の種類が存在します」



ともえ「…………あ、見て!恐竜図鑑!!」



ロードランナー「何!?専用の図鑑があるのか!?」


………


ともえ

「あ、ほら見て!プテラノドンだって、これロードランナーちゃんの御先祖じゃないの?」



ロードランナー「私の先祖が空飛んでるわけないだろ」



イエイヌ「トリケラトプスはサイに似てませんか?」



アムールトラ「凄いな、角が3本も生えているぞ」



ロードランナー「あーーー、あいつらどんな所でどんな生活してるんだろうな」



イエイヌ「でも、特別なエリアじゃ……」



ロードランナー「ん、なんかいいこと思いついたぞ?」



ロードランナー「たった1人、どんなフレンズにも会える奴が居るじゃん」



ともえ「え?…………あっ!!」




…………



ラッキービースト「…………♪〜」



アムールトラ「なるほどな」



アムールトラ「確かにボスはジャパリパークの全域を動いてジャパリまんを運んでいる」



ともえ「なら、ティラノサウルス達がいるエリアにも………!!」



イエイヌ「ですが、もしバレたら…………」



ロードランナー「あの図体からして間違いなく喰われるな」



イエイヌ「食べないでください!」



ともえ「だ、大丈夫だと思う………多分」



アムールトラ「というか、いつになったら着くのやら………」



ロードランナー「…………いや、この先には行ったことがないぞ!」



ガサガサゴゾソ


…………



ともえ「でっかい扉………」



アムールトラ「間違いない、この先に特別なエリアがあるんだな」



イエイヌ「こんな大きな扉で防いでいるってことは………この先はとても危険ってことでは………」



ロードランナー「お、扉は大きいがわりとすんなり開くな」ゴゴゴゴゴゴゴ



ともえ「ちょっと!?」


…………


ロードランナー「あれ?ボスが見えなくなった」



ともえ「どこに行ったんだろう」



ロードランナー「…………げっ、いた!!壁の上だ!!」



ともえ「うわっ、あんなところに!」



アムールトラ「あれは流石に無理があるだろ………帰ろうぜ」



ロードランナー「いや、そうしたいのは山々なんだけどさ」








ロードランナー「どこよここ?」



ともえ「ラッキーさんしか見てなかったから完全に迷子になったぁ〜!!」



イエイヌ「だ、大丈夫です!こっち終わったらボスが帰ってくるはずなのでそれまで待っていれば…………」



アムールトラ「なら、今日はボスが来るまで動かない方が良さそうだな…………」



ともえ「ひええ………ティラノサウルスに会うつもりがこんなことになるなんて………」



………数時間後



ともえ「来ない」



アムールトラ「どういうことだ………もう少しすれば来るはずなのに」



ロードランナー「もしかしたらさ、ここから一方通行で出口用の道があるのかもしれない」



ロードランナー「止まらず突っ走れ!ー!ー!!!」



ともえ「あっ、ちょっとロードランナーにゃん!!」



アムールトラ「あいつ…………追いかけるぞ!!」



イエイヌ「はいっ!!」



………



ロードランナー「やっぱり!ここにも階段があったぞっ!!」



ロードランナー「ここなら先に行ける」ドドドド



ともえ「ま、待ってよ!置いてかないで!」



イエイヌ「迷子になっちゃいますから!」



アムールトラ「おい、もう少し慎重に行動しろ!」



ロードランナー「分かってる分かって…………」




ガサッ



イエイヌ「!?」



ともえ「何、今の音…………」



アムールトラ「……………こんな所に恐竜がいるはずない、こいつは」





セルリアン「!!!」



ともえ「セルリアン!」



ロードランナー「お、おい………なんか他のやつよりもデカいぞ!!」



アムールトラ「大きかろうが小さかろうがへしに当ててしまえば同じことだ!」



セルリアン「…………!!」ビュンッ!!



アムールトラ「………速いっ!?」



ロードランナー「おぅと!」バッ!



ズドーン!!


アムールトラ「………危なかった、破壊力も今まで以上だ」



ロードランナー「どりゃーーー!!」



ガキーンッ


ロードランナー「か、かったぁ〜〜〜〜〜!!?」



イエイヌ「私たちの知っているセルリアンよりずっと強い………!?」



ともえ「逃げよう皆!!」



ロードランナー「おう!!」



セルリアン「…………!!」ギュルルルル!!

…………



ロードランナー「はぁ、はぁ、はぁ…………どうだ!?」



イエイヌ「ま、まだ追いかけてきます!!」



ロードランナー「ふざけんなよ!!これでも全速力で走ってるんだぞ!?」



ともえ「ま、まるでバスみたいな速さよ…………」



アムールトラ「まずい、このままじゃ追いつかれる!!」



「うばああああっしゃあああああ!!!」



ともえ「!?」



セルリアン「!!」



「うばああああっしゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!」




ロードランナー「おい、よく分かんない生き物がセルリアンにタックルしていったぞ!?」



アムールトラ「なにがなんだかさっぱり分からないが、今のうちに逃げるぞ!!」




「こっちだよ、こっちに来るんだ」



ともえ「えっ、ちょっと!?」ガサッ



…………



「…………けものフレンズがこんなところで何をしているの」



ともえ「え、あ、貴方………ヒト!!?あたしと同じ!?」



ロードランナー「おい大丈夫かとも………はあ!?」



「…………全く、面倒なことになったな、出口に案内するから一緒に説明しておこう」



………


「わたしは………ヒトのフレンズ、名前は……【ぜろばん】でいい」



ともえ「ぜろばんちゃん?」



ぜろばん「まぁそんなところだろう、何しに来たの?」



イエイヌ「ティラノサウルスのフレンズを見ようと思って………」



ぜろばん「ティラノサウルス?ダイナフレンズを見ようとしたのか………なんて無茶な………」



アムールトラ「そのダイナフレンズとはなんだ?」



ぜろばん「私が勝手に名付けたリスト分けだよ」



ぜろばん「実はフレンズとそれに属するエリアは3種類ある」



ぜろばん「1つは【けものフレンズ】………君達動物がフレンズ化したもの、ジャパリパークの大部分を占めている存在ね」



ぜろばん「2つ目は【ダイナフレンズ】恐竜がフレンズ化したものだ、とはいってもサンドスターが化石に反応して生まれたものだから、君たちけものフレンズとは全く別の存在だけど」



ぜろばん「3つ目は………【ギルドフレンズ】図鑑にも載っていない幻の生物が住む地帯だ、ここにはフレンズどころかラッキービーストすら入ることが出来ない」



ぜろばん「ダイナとギルドは隔離されたエリアに住んでいて、他フレンズの介入を防ぐ」



ぜろばん「その理由はもう分かるよね?」



イエイヌ「あのセルリアンですか?」



ぜろばん「ダイナ、ギルドと近づいていく事に分泌されるサンドスターとセルリウムの濃度が高くなっていく………もし内部に漏れたら君達はまとめて全滅だ」



ぜろばん「濃度が高いとは言うけどこっちは求められるサンドスターの容量も多いからビーストだって少なくない」



ぜろばん「生き物にはそれぞれ適応した【環境】がある、君たちには君たちの場所があるんだよ、闇雲に抜け出してはきせない」



ぜろばん「そっちのフレンズにも迷惑を掛けたくないからね」



ともえ「………貴方はそっち側なの?」



ぜろばん「まあね、一応ギルドフレンズのエリアで生まれたから」



ぜろばん「ジャパリパークを守るヒトはいなくなってしまったと思っていたから、3人目に会えてよかった」



ともえ「ヒトってまだもう一人いるの!?」



ぜろばん「風の噂だけど、昔巨大なセルリアンに立ち向かった人のフレンズが居たんだ、知恵と勇気を振り絞り沢山のフレンズを助けてきたと…………」



イエイヌ「今その方はどちらに?」



ぜろばん「サーバルキャットのフレンズと一緒に海に出たそうだから…………この辺りにはいないんじゃないかな」



ともえ「そっか、それは残念だな」



アムールトラ「そんなに有名なら他のフレンズに聞けば何かわかるんじゃないか?」



ロードランナー「そうだな、私らが知らんってことは結構昔のことだしボスに聞いてみるとするかな」



ぜろばん「ほら、到着したよ…………次からは勝手にこの扉を開けないこと、いいね?」



ともえ「わかった………」



ロードランナー「あー、ティラノサウルスのフレンズ見たかったなぁ………」



ぜろばん「ああ、ティラノサウルスだったらしっかり見ているじゃないか」



ともえ「え?」



ぜろばん「気まぐれか偶然か、助けようと思ったのか私には分かんないけど、セルリアンから守ってくれたんだから感謝しないとね」



ともえ「…………え、じゃあ」





【うばあああああっしゃああああああああぁぁぁ!!!!】




ともえ「あ………あれがティラノサウルス!!!?」



ぜろばん「野生解放していたから君たちの知る姿じゃないけど、一応ね」



イエイヌ「……………」ゾクッ



ともえ「し、失礼しました!!」



ギイイーーーッ バタン




ぜろばん「……………怖がらせちゃったかな?」



「あ、いたいた…………おーい、ゼロ!」



ぜろばん「あ、リオレウス」



リオレウス「お前、ギルドフレンズのエリアから抜け出して何してるんだ?」



リオレウス「この辺りにセルリアンだっていたんだぞ」



ぜろばん「ごめん、さっきけものフレンズエリアのフレンズがここに迷い込んできた、ティラノサウルスを見に来たそうで」



リオレウス「へー、あの場所か…………ん?ティラノサウルス?」



リオレウス「そういえばお前も昔、ダイナフレンズをみたいだとか言ってレイアの監視から抜け出してたよなぁ?」



ぜろばん「いつの話してるの………分かった、私も帰るよ」



リオレウス「レイアのやつが心配してたぞ、こりゃ説教じゃ済まないかもな」



ぜろばん「じゃぱりパンいっぱい焼くから勘弁してよ」



リオレイア「レイアの機嫌しだいだなー、んじゃ掴まれ」



ぜろばん「うん」





リオレイア「……………ところで、あいつが例の【キュルリアン】なのか?」



ぜろばん「…………見た目は似ているが全く別の存在だ、観察していこう」



リオレウス「本物が居た時はどうするんだ?」



ぜろばん「敵意を見せた時に牙を向けばいい、私もリオレウスも争いごとは嫌いでしょ?」



リオレウス「………ああ、あいつも平穏に過ごしてもらいたい所だが」



ぜろばん「うん、えーと………」



ぜろばん「あ、そういえばあの子の名前聞くの忘れてた」



…………



ともえ「不思議なヒトだったよね」



ロードランナー「ああ」



イエイヌ「でも、いい方でした」



アムールトラ「で、どうする?これから」



ともえ「明日また博士のところに行って、サーバルキャットのフレンズ達の事を聞いてみようよ!」



……………


【END】


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