新任提督とブラック鎮守府 2話目
新任提督がブラック鎮守府に着任するようです
続きです
出して欲しい艦娘がいればコメントください
目が覚めると真っ先に白い天井が見えた
あれなんかこの前も見たような気が…
そんな事を思ってると…
鈴谷「あ、提督!大丈夫?」
「…ここは?」
鈴谷「ここ?ここは、医務室だよー」
「…俺はどんぐらい寝てたんだ?」
鈴谷「んー大体1日中かな。お寝坊さんだね♪」
そういわれ窓を見ると太陽が出ていた
…お天道様も笑ってらぁ
「……!そういや、午後から頼んでいたものはどーした?」
鈴谷「あれ?あれは提督の自室に置いておいたよー」
「そうか、ありがとな」
…腐ってなきゃいいが…
鈴谷「あれなんなのー?」
「あれか?あれは食材だよ」
鈴谷「………ッ!」
それを聞いた瞬間、鈴谷は俺をすげぇ睨んできた…
俺なんかまずいこと言ったかなぁ…
なんて思ってると
鈴谷「え?何言っての?食材じゃなくて資材でしょ?もー提督、ボケちゃった?
私たち兵器が人間が食べるものを食べるわけないじゃん!そんな優しい嘘は嫌いだなぁ鈴谷
…資材だよね?資材って言え!」
兵器?君は何を言ってんだ?
こんな喜怒哀楽の表情を見せて兵器?
「…ふざけんなよ!」
鈴谷「………ッ!」
あれ?俺声に出ちゃった?それならもう勢いに任せて言うか
「さっきから聞いていれば兵器って!お前らのどこが兵器だ!お前らが兵器だったら俺たちも兵器だ!こんな喜怒哀楽の表情見せておいて兵器だぁ?ふざけんな!お前らは立派な人間だ!
人間以外の何者でもない!」
…とまぁつい3日前まではただの学生がいえることじゃないなぁと思った
…めっちゃ恥ずい
鈴谷「ふざけてんのはそっちでしょ!
じゃあ、提督は海の上を走れる?」
…今こいつはなんて言ったのだろうか。
海の上を走る?え?何それめっちゃカッコいいじゃん!
「カッコいいじゃねぇか!特殊能力みたいでさ!俺はそういうの憧れるぞ!」
鈴谷「え?ちょ、は?私たちが…カッコ…いい?」
「あぁそうとも!…俺もそんな感じの特殊能力欲しいなぁ…」
…言ってて恥ずかしいな
鈴谷「ぷっ…あははははははは!」
「むっ、なんか変なこと言ったか?」
いやめっちゃ言ったな…
鈴谷「いや、カッコいいなんていう人はじめてでさ。提督っておかしいね」
「お、おかしくなんかない!…はず」
おかしくないと思うんだけどなぁ…
…って食材、冷蔵庫にぶち込まねぇと!
「すまん鈴谷、俺ちょっと自室に行くね!」
鈴谷「鈴谷もついていくよー」
「わかったぞ、走るからな」
鈴谷「はーい」
この人が最初だったらどれだけ良かっただろうか…
この人なら…なんてね♪
そう思う鈴谷であった…
提督の自室前
「はぁ…はぁ…お前…早すぎ」
鈴谷「これでも5割なんだけどなぁ…」
「…冗談は寝てからいうもんだぞ?」
最初は俺が前を走っていたんだが、途中から鈴谷に抜かされ挙げ句の果てには、俺が遅くて鈴谷に引っ張られる始末
…情けないにもほどがあるだろ
「そしたら入るか」
俺は自分の扉を開けて運ばれた食材を確認し、今日の夜ごはんを考えていた
ニンジンにジャガイモに肉…これはカレーだな
なんて思ってると腹の虫が鳴った
…あれから食べてないもんなぁ…
鈴谷「食堂行く?」
「そうするか!」
俺は元気よく返した
廊下を出て歩くといろんな女の子がいたが、今度は白い目ではなく、なにかを言いたそうな目でこちらを見てくるようになった
…え?俺の顔になんかついてんの?
なんて思いながら食堂に足を運んだ
食堂内
ちょうど混んでいたが静かに弾薬を食べていた…
夜ごはんは盛大にしようと思い食堂内を歩いた
鈴谷「…間宮さん、いつものお願いします」
間宮「…わかりました、そちらの方は?」
なにを頼んでいいかわからずに
「じゃあ、いつもので」
と頼んでしまった
…てか目が怖すぎるって!
ちょっとちびった…
そして食事を待っていると、誰かがこちらに近づいてきた
???「ちょっと言いたいことがあるんだけどさー」
中学生くらい女の子が話しかけてきた
…てか眠そうだな
「なんだい?えぇ〜と…」
鈴谷「北上だよ提督」
「ありがとな、鈴谷。んで、北上、俺になんか用か?」
北上「まぁ用ってわけじゃないんだけどねー
ドックの件ありがとねーお陰で大井っちの怪我も治ったよ」
「そうか、それは良かったな」
北上「こんな口調でも怒らないの?提督は?」
「怒る?なぜ口調だけで怒るんだ?別に個性があっていいじゃん」
北上「あははー提督って変わってるねぇ」
「…まじで?」
やっぱ変わってたんかなぁ…
北上「でもこの会話でわかったよ、私は提督を信じるよ」
「ありがとうな、北上」
なんとかやっていけそうだなと思ってると
間宮「…お待たせしました」
俺の目の前に置かれたのは…
「なんだこれ?豪華すぎるだろ…」
そうよくわからんがとにかく豪華すぎるのだ
てか皿光ってるぞどうなったんだ…
「…間宮さん、俺も彼女たちと同じのを食べます!」
言って後悔した
弾薬ってどーやって食べるんだ?
まぁなるようになるだろ
間宮「………は?冗談も大概にしてください!」
「冗談なんかじゃないです俺は本気です!」
そう言いながら俺は渾身の土下座を決めた
周りの女の子たちが驚いたようにこちらを見ていた
間宮「ッ!顔を上げてください!」
「俺の皿に弾薬を乗せて運んできてくれたら上げてやるよ!」
間宮「………はぁ、わかりました…」
そういって間宮さんは厨房に戻っていった
俺はその間ずっと土下座をしていた
鈴谷は泣いていた
北上はオロオロしてた
周りの子たちは絶句していた
間宮「…お待たせしました」
そういって俺の目の前に弾薬を乗せた皿が来た
…どーやって食おう…
まぁ言ってしまったから食べないといけないんだが…
「ありがとう!」
間宮さんはなにも答えずに行ってしまった
…少し泣いていたように見えた
泣かせちゃった?もしかして…
そんなこと思ってると
鈴谷「提督…どうやってそれ食べるの?」
泣きそうな声で鈴谷が聞いてきた
「んー頑張って食べる…かなぁはは」
そう言って俺は弾薬を口に流し込んだ
幸い小さかったためか喉には詰まらずになんとかいけた
…めっちゃむせたけど
艦娘たち「……………」
みんなが驚いていた
そんなことを俺は気にせず、間宮さんのところに向かう
「ちょっといいですか?間宮さん」
間宮「…なんでしょう?」
「今日の夜、俺にここを使わせてくれませんか?」
間宮「ここを…ですか?」
「はい、お願いします!」
俺は再び頭を下げた
間宮「いいですけど…私はどこにいたら?」
「間宮さんは、みんなと同じところでまっててください!」
間宮「…わかりました」
「では、これで…」
よかったぁ〜これで使用できなかったらあの作戦が潰れるところだったからなぁ…
そうと決まれば早速準備だ!
提督は自室に急ぎ足で戻っていった
こんなに私たちのことを思ってくれた人はいるだろうか…
多分どこを探しても彼しかいないのだろう
彼はお腹が減っていたのに美味しそうな料理を無下にして私たちと同じものを頼んだ。
あろうことはそれを飲み込んだ…
その時私は感動した…それと同時に怒りを覚えた
この人が最初に着任していれば、熊野を失わずに済んだのだ…
鈴谷「熊野ぉ…ごめんね」
そうひとりでに呟いた
「おーい、鈴谷〜」
鈴谷「!?どしたの?提督」
「いやちょっとな出かけてくるよ、すぐに戻ってくるからその間ここは任せたぞ」
鈴谷「え?あ、うん、わかった」
「それじゃあ行ってくるぜ」
鈴谷「いってらっしゃい〜」
聞かれて…ないよね?
「…うちの鎮守府って何人いるんだ?」
まぁいっか…
そんなことを思いながらバスに揺られて街へと向かった
そこで俺はカレーのルーをたくさん買った
「財布が…はぁまぁいいや」
俺は大量のカレールーの箱を手にぶら下げてバスに乗った
帰ってきた頃にはもう日が傾いていた
急がねぇと!
俺は自室に行く、食材を運び、厨房に必要ものを置いた
「さて、やりますか!」
俺はひとりでにカレーを余るくらいのカレーを作っていった
最初は途轍もなく終わらないと思っていたが
これも彼女たちのためと思うと自然に力が湧いてきた
てか俺みんなに自己紹介してねぇなぁ…
本名晒すか…
そう決意したところでみんなが食堂に入ってきた
そろそろだな…!
「作戦開始だ!」
期待しています。続き期待しています!