ルビィ「頑張ルビィっ!!」 花丸「ずらっ!!」
つい最近沼津にオープンしたスポーツジム、沼津サンシャインジム。
まだ出来て日も浅く会員数も多くはないが、二人の少女は今日も黙々とトレーニングに励んでいた。
そう、堕天使ヨハネから一報が入るまでは・・・。
すみません、初投稿で至らぬところもあると思いますが宜しくお願いいたします。
途中ですが随時更新してまいります。
ルビィ「ぴぎィィィィィィィィィっっ!!」ドガシャーン!
ルビィ「ぴい・・」
花丸「さすがルビィちゃん!自己ベスト更新ずら~」
ルビィ「うゆゆ・・・花丸ちゃんのおかげだよ」
花丸「マルにはまだこの重量は重いずら~。やっぱりベンチプレスだけはルビィちゃんの方が手足が短い分有利ずらね」
花丸「この前は35㎏を2レップしか出来なかったルビィちゃんがもうMAX45㎏まで挙がるようになって」
花丸「マルも負けてられないずら」ガシャ
ルビィ「花丸ちゃん、補助に入るよ」スっ
1,2,3,4,5...
花丸「10っっ」ぷるぷる
ルビィ「1レップ!もう1レップいけるよ、花丸ちゃん!」
花丸「ずらああああああ~~っ!!」ぐぐっ!
花丸「はあっ、はあっ。じ、自己ベスト更新ずら」
ルビィ「すごいよ丸ちゃん!30㎏を11レップも!」
ルビィ「やっぱり内浦の海の幸を毎日頂いてるおかげだね!」
花丸「内浦のおさかなや果実、まさしく体作りにはもってこいのリアルフードたち。たくさん食べたずらね~」
ルビィ「うゆうゆ」コクコク
ダっダっダっダ!!
善子「大変よ、我がリトルデーモンたちっ!」ザっ
善子「これを見なさいっ」
:::JBBF主催。輝け!!第1回沼津ベストボディ選手権:::
ルビィ「これって...」
花丸「もしかして...」ゴクっ
善・ル・花「ボディビル選手権っっっ~~~~!!?」
花丸「る、ルビィちゃん...」ウルウル
ルビィ「ま、マルちゃん...」ウルウル
善子「そう、とうとう来たのよ。最終決戦まさしく筋肉たちのラグナロク、二人のコンテストの時がっ!」
花丸「ずららららららあああああああっ!!」ゴクゴク
ルビィ「ぴいいいいいいいいいいっっ!!」ゴクゴク
善子「ちょ、ちょと二人とも興奮してそんなにプロテイン一気飲みしたら!」
ルビィ「まるちゃん!!」キリっ
花丸「ルビィちゃん!!」キリリっ
ルビ・花「やってやるずら!・頑張るびぃ!」
こうして、二人の減量の日々が始まった。
花丸「なるほどずら、この図書館の本によると一日の摂取カロリーを抑えて且つ消費カロリーがそれを上回れば痩せると」
ルビィ「うゆゆ...いつものAqoursの練習と筋トレの分も合わせるとルビィとまるちゃんの基礎代謝だと大丈夫な気もするけど」
なんとか二人で知識を拾い集めて実践する日々
花丸「のっぽパンは...今は我慢ずら」ぐ~
ルビィ「...今日からはもう大好きなプリンは我慢しなきゃ。明日のお弁当は、鳥さんのささみと茹でたブロッコリーと」
ダイヤ(襖越しに)「(ルビィ...本当に本気で目指してるんですわね。今日のところは買ってきたプリン...一緒に食べようとは言えませんですわね」
授業中
ルビィ「うゆ..なんだかいつもより眠くて集中できないよ」コクリ
花丸「だ、ダメずら~。頭が全然回らない」ガクリ
善子「(二人とも...!こんなに本気で頑張ってるなんて...」
普段の食事はトレーニングと同じくらい重要と言われているボディビルディング
放課後
花丸「る、ルビィちゃん、練習の前にこのBCAAを摂って練習中はこまめにEAAも摂取してカタボリックを防ぐずらよ」サー
ルビィ「ぅゅゅ。いつもより力が出ないよ、花丸ちゃん」しゅん
花丸「それは丸も同じずら。でもあと2週間後にもう迫ってるからここが踏ん張りどころだよ、ルビィちゃん」
ルビィ「まるちゃん...」ぐす
食べ盛りの高校生には、きつかった。
善子「(ヨハネにも、何か二人の力になることが出来るはずよっ)」
善子「でもどうしたらいいのーっ!)」
PC「カンジマスカ、ミナサン。ダテンノチカラガtんとてt」
善子「(そうだ、これよ!)」ピカーン
帰り道
バカチカ「最近ルビィちゃんと花丸ちゃん、前より痩せた気がしない?」
曜「言われてみればそうかも!」ヨーソロー
梨子「なんでもボディビルの大会に出るそうよ」
バカチカ「すごいなー。あ!じゃあさ、その日みんなで応援しに行ってみない?」
曜「了解であります!」ビっ
梨子「ダイヤさんたち来るのかしら」
善子家にて
善子「いい、今日はヨハネきってのサービスよ!」バサっ
花丸「どうしたの、喜子ちゃん」
ルビィ「見てほしいもの??」
善子「てかヨハネっ!あなた達、最近大会が近いからって極端に食べる量を減らしてるでしょう?そこで数多のリトルデーモン達に聞いたの!もっと効率のいい減量飯はないかって!」
善子「そしたら」
花・ルビ「そしたら?」ゴク
善子「これをごらんなさい」ピっ
PC「YouTubeダヨーン」
???「こんにちわ、マッス〇グリルです」
??「あ〇みさん、今日はなにをするんですか?」
???「今日はですね、自分がいつも食べている減量飯の”沼””をご紹介したいと思います」
~ごにょごにょごにょごにょ~
???「ってことで、”沼”やってみ!」ぐっ
PC「オワリダヨーン」
花丸「す、すごいずらまさか炭水化物の量はそこまで減らさずにいけるなんて...」
ルビィ「うゆ、ルビィ達炭水化物の量を極端に減らしてたんぱく質の摂取量にしか目がいってなかった」ピィ
善子「どう、分かった?!なんで二人の体が仕上がりきらないのか!逆に今からでもまだやり直せる!」
そうして二人の主食は”沼”にシフトした
毎日タッパーを持参し3時間ごとに摂取する姿はAqoursのメンバーに衝撃を与えたのだった
花丸「おいしいずら~」もぐもぐ
梨子「...」
梨子「は、花丸ちゃん?そのおどろおどろしい見た目のものいつも食べてるけど...」
梨子「(あんまり美味しそうじゃないなんて言えない!)」
ルビィ「これはね、”沼”っていうんだよ!」むしゃむしゃ
花丸「おいしいずら~」パクパク
梨子「そ、そう...」
果南「それにしても、二人とも大分絞れて筋肉のカットが出てきたねぇ」
鞠莉「ワーオ!二人とも果南に引けを取らないくらいなパーフェクトボディね!」さわさわ
ルビィ「ピギィっ!あ、あんまり触られると..」ムキムキっ
ダイヤ「そうですわ!!ルビィのこの腹直筋を触っていいのはこのわたくしだけなのですから!」
バカチカ「花丸ちゃんは背中の盛り上がりがすごいよね!制服の上からでもわかるくらいに!」さわさわさ
曜「ヨーソロー!背筋群に突撃であります!」もみもみ
花丸「くすぐったいずら~」モリモリ
善子「フッ。それでこそ我がしもべ、我がリトルデーモンに相応しい最上級契約」
バカチカ「みんな応援してるからね、明日は頑張ってね!」
花丸「うれしいずら~。明日の為に今日は練習終わったら早めに帰って寝るずら」
ルビィ「ルビィも、おねえちゃにルビィの全力を見せたいの!」うゆっす
ダイヤ「ルビィ...」
:::そして迎えた大会当日:::
ざわざわ
ルビィ「うゆゆ...きんちょうする」
花丸「ずらっ...なんだかみんなすっごくでかく見えるずらね」
タッタッタ
善子「二人とも、今日が本番よ!この日の為に溜まりに溜まったセパレーションを開放しまくるの!!」
善子「さ、その身をもって堕天しステージの上に降臨なさい、リトルデーモンたち!!」ババっ
ルビィ「そうだよね、ルビィ達この日の為にせっかく頑張ってきたんだもんね」ぐっ
花丸「そうずら、まるは...まるは...。全力を出したいずら!!」ぐぐっ
ルビィ・花丸「行くずら・頑張ルビィ!!」
:::::::
司会「沼津のみなさん、お待たせいたしました!」
司会「沼津で一番輝いている筋肉は誰だ!っということでお伝えして参ります」
司会「それでは先ず、選手の入場です!皆様盛大な拍手と共にお出迎え下さい!!」
ワアーワアー
司会「...85番..86番」
花丸「いよいよ丸の番...」
:::回想:::
花丸「(い、一本だけのっぽパンを...)」スッ
花丸「ダメずらダメずら!ルビィちゃんと約束したずらよ、一緒に頑張ろうって!」
花丸「(...でもお腹空いたずら)」
花丸「(この減量のメニューとスケジュールだって喜子ちゃんがネットで調べて組んでくれたずら..)」
花丸「(曜ちゃんと果南さんには筋トレのフォームと有酸素のメニューを、鞠莉さんだってアメリカからプロテイン取り寄せてくれたずら。千歌ちゃんにはミカンを、梨子ちゃんは空腹で眠れない夜用のBGMまで作って貰って。ダイヤさんにはポージングまで教えて貰って)」
花丸「おらには無理ずら...なんて言ってられない!みんなが協力してくれてるずら」
花丸「だからこののっぽパンは食べれない...。大会が終わるまでお預けずらね」
回想終
司会「そして87番、初出場の国木田花丸選手!!」
花丸「(だから!)」ムキ
花丸「(全身全霊で挑むずら!!!!!)」ムキムキムキィっ!!
観客1「うおーっっ!!87番ハムのラインキレてるよーっ!」
観客2「背中に沼津を背負ってる!!」
観客3「肩に内浦みかん乗せてんのかーいっ!!」
花丸「(...っ!昨日から水分と塩分を抜いてるから)」
花丸「(今にも筋肉が攣りそうずら!)」ぷるぷる
花丸「(だけどっ!!)」
バカチカ「花丸ちゃん、輝いてるよー!!」
曜「いっけえー、花丸ちゃん!!」
鞠莉「シャイニー☆!ナイスVシェイプよ!」
果南「最後まで気抜かずに!」
ダイヤ「そのまま全力で!少しでも油断したらぶっぶーですわ!」
善子「いきなさい!我がリトルデーモンっ、今こそ力を開放するときよ!!」
梨子「...あっ///...あ///。花丸ちゃん、なんてすばらしいの...。」キュンキュン
花丸「(このみんなの声援が丸に闘う力をくれる!!)」
花丸「ずらああああああああっっ!!」ムキベキドゴオ
司会「はい、ありがとうございました!」
花丸「(やったずら...)」
花丸「(これで丸の物語はお終い...あとはルビィちゃんを見届けるずら)」
ステージ裏
ルビィ「花丸ちゃん...」
:::回想:::
ルビィが物心ついた時からおねえちゃはルビィのそばにいて
幼ダイヤ「ほらルビィ、行きますわよ」
幼ルビィ「あ、おねえちゃ!待ってえ」テクテク
幼ダイヤ「こっちですわ~」タッタ
いつでもルビィの手を引っ張ってくれた
いつしかスクールアイドルに出会って、いつも二人で真似したり話したりして
中学ダイヤ「いつかARISEのようにキラキラ輝いて観客の心を鷲掴みにしてみせますわ!」
中学ルビィ「すごいよおねえちゃ!ルビィもいつかスクールアイドルになって歌って踊ってみたい!」キラキラ
二人ともスクールアイドルに魅了されて、雑誌や動画も二人で沢山見て...。
スクールアイドルの事を語っているおねえちゃは凄い嬉しそうで、楽しそうで。いつもキラキラしてた。だけど...。
ダイヤ「スクールアイドルの話題は辞めてくれる?ルビィ。」キリッ
ルビィ「どうして、お姉ちゃん!あんなに練習だって。果南さんと鞠莉さんと頑張ってt」
ダイヤ「もうその話はしないでルビィっ!!!」ダンッ!
ルビィ「ピギッ!」
ダイヤ「...ごめんなさい」
ルビィ「ごめんね...お姉ちゃん」ガクリ
ある時を境に二人の間から”スクールアイドル”は、輝きは去って行ってしまった。
ほどなくして、ルビィもお姉ちゃんと一緒の学校に通うことになって
そこには生徒会長としてのお姉ちゃん、黒澤ダイヤがみんなの瞳の中には居て
ルビィ「違う...違うよお姉ちゃん。本当はお姉ちゃんが一番やりたいのはスクールアイドルなのに..。」
ルビィ「ルビィ知ってるんだよ。誰よりもお姉ちゃんがスクールアイドル大好きなこと...。」ぐすん
ルビィ「おねえちゃ...」
ルビィ「ルビィの中では、お姉ちゃんが一番のスクールアイドルなんだよ!」
回想終
だから!!!
ルビィだって...ルビィだってお姉ちゃんを励ましたい!!ルビィに出来るお姉ちゃんへの恩返し!
司会「そして次に登場するのは96番、黒澤ルビィ選手です!」ババッ!
ルビィ「(頑張ルビィッッッ!!!)」モリモリモリッ!
観客4「96番大腿筋が沼津駅ィィッ!!」
観客5「大胸筋にシャトルバス走らせてんのかーいッ!」
観客6「二頭にミカンが入ってる!!」
理亜「腹筋内浦リアス式海岸ーッ!」
果南「ナイスプロポーション!」
曜「背筋ヨーソローっ!」
鞠莉「シャイニー☆」
バカチカ「ルビィちゃん、ナイスバルクだよー!」
善子「その双竜のツインテールが勝利へと導く!」
ダイヤ「ルビィ...こんなに頑張って...」ウルウルっ
梨子「ハアハア///き、気絶するっ」じゅんじゅわー
ルビィ「(ピギィっ!?)」ビキ!
ルビィ「(背筋が攣った?!)」
ルビィ「(でも...でも!)」
ルビィ「(みんなが応援してくれている...踏ん張ルビィっ!!)」ぐぐぐ
司会「はい、ありがとうございました!」
ルビィ「(やりきった...)」
ルビィ「(ルビィ頑張ったよ、おねえちゃ...)」
そして全ての審査が終わり
遂に結果発表の時、来る!!
司会「お待たせいたしました、ついに第1回沼津ベストボディ選手権成績発表です!」
花丸・ルビィ「(ゴクリ)」
順調に結果は発表されていき、ついにベスト3まで発表!
そして...
司会「第3位、エントリーナンバー15番高海志満選手!」
司会「そして栄えある第1回沼津ベストボディ選手権優勝はっ!?」
じゃららららららら
司会「エントリーナンバー...。エイティーンセブン!!87番、国木田花丸選手!!」
花丸「っっ!」
ルビィ「っっ!」
わーわー
こうして丸とルビィちゃんの初めてのボディビル選手権は終わった
::場外にて::
ルビィ「花丸ちゃん、優勝おめでとう。」
ルビィ「もうちょっとだったのは残念だけど、優勝したのが花丸ちゃんでうれしい」
花丸「ルビィちゃん...」
バカチカ「あー、いたいた!二人ともお疲れ~」
曜「到着であります!」
果南「二人とも、本当に頑張ったね」
鞠莉「すっごい輝いてたわよ、ステージの上の二人」
梨子「思わず涙が出ちゃったよ」ぐす
善子「うぐ..ひっぐ...本当に二人とも...」ぐすん
花丸「喜子ちゃん、泣いてて何喋ってるか分からないずら」ウルウル
善子「なによ、あんただって泣いてる癖に!」ポロポロ
花丸「おらは本当に嬉しかったずら。今でも信じられなくて、夢じゃないかって思うくらいに。」
花丸「絶対に一人じゃここまで来れなかった、丸だけの力じゃないみんなでAqoursのみんなで勝ち取った勝利ずらよ...」ボロボロ
「ルビィ...」
その声が聞こえる方へ振り向く
その声を聴いた瞬間に視界が滲んでいくのを私は感じた
ダイヤ「本当に...よく頑張りましたわね」
胸の内から声が出た
ルビィ「うっ...ううっ..、おねえちゃああああっっん!!!」ボロボロ
ルビィ「ルビィっ、ルビィ頑張ったんだよっ!!」
ルビィ「お姉ちゃんにいつも支えて貰ってるから、今度はルビィがお姉ちゃんにルビィ一人でも大丈夫だよって所見せたくて」
ダイヤ「まさかルビィがボディビルを始めるとは思ってもいませんでしたが...。ステージでのあなたはとっても輝いていましたわ」
ダイヤ「それに凄く綺麗になりましたわ...彫刻のような体に」
花丸「よかったずらね、ルビィちゃん。」
これで丸の物語は終わり。
次の日からルビィちゃんと松月で沢山デザート食べて体重が増えたのは秘密ずら♪
拙い文章でしたが見て下さりありがとうございます。
このSSへのコメント