【俺ガイルSS】雪が降っても今日だけは【暖かいコーヒーと共に】
数年間頭の中で考えていた妄想の具現化です。
シリーズとしての1作目になります。
シリーズとしてのタイトルが「暖かいコーヒーと共に」で
この作品のタイトルが「雪が降っても今日だけは」になります。
まずはこのSSのページに来てくださってありがとうございます。
地の文がありますのでお気を付けください。
※雪ノ下陽乃視点(今後度々入れ替わっていきます)
寒い冬の日だった。
雪こそ降っていなかったものの頬に刺さる風は冷たく、ヒリヒリとした痛みが襲ってくる。
そんな中私は全てを捨てて逃げていた。
地位、名誉、仕事…そして私が私である意味さえも。
雪ノ下家の長女として生まれて物心ついた頃には、私は雪ノ下家の人間らしさというものを母から求められていた。
そして当時の私はそれがさも当然かのように振る舞っていた。
社会的に見ても地位の高い家に生まれた私に求められたのは重度な母の期待に応えること。
他人より優れた結果を出し、成功し、家柄の優れた人と結婚すること。
決められた人がいなかったとはいえ、このまま逃げださなかったら、私はきっと親の決めた人と結婚をしていただろう。
結婚というシステムに疑念を抱きながら私は今にも雪が降りだしそうなくらい曇天な空を見上げた。
「…!雪ノ下さん…ですよね…?」
私が彼に再会したのは、本当に寒い冬の日だった。
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声を掛けられてすぐには誰だかわからなかった。
このやつれた姿を見て、誰も雪ノ下陽乃だとは思わないはずなのに…。
それなのに私に雪ノ下さんと声を掛けてきたのは…そこにいるのは…。
逡巡しながら振り向く。
そこに立っていたのは数年前から出で立ちの変わった…それでも目だけは変わっていない彼だった。
「…ひゃっはろー!比企谷君!」
いつもの挨拶。
したくもない挨拶をしてしまう。
まあきっとそれでも彼には無意味だ。
透かしたように私の内側まで見抜いてしまいそうな彼にはきっと意味のないことでしかない。
与えられた地位、与えられた名誉、周りに寄る有象無象の人の群れとは違う彼。
私を私として見てくれる彼との再会に、冷え切っていた私の心に小さな火が灯った気がする。
「何してるんですか…こんなところで」
彼は小さく呟く、信じられないといったその様子に私は落胆した。
彼も変わらないのかもしれない、周りの有象無象たちと。
勝手に期待した私が馬鹿だったのだ。
「別にどうもしてないよ。ただ散歩をしているだけ」
「あなたみたいな人でも散歩なんてするんですね」
なるほど、こういう嫌味を言ってくるようになったか…。
どうやら彼は暫く見ない間にまた変な方向に捻くれてしまったらしい。
それでもなんだか私を知っている人と話すというのは心地よくて、つい喋りすぎてしまったのだ。
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「君は今何をしているの?」
「雪乃ちゃんとはどうしてる?」
「君は相変わらずだねぇ」
そんなふうに言葉を捲したてる。
それでも返ってくる言葉は素っ気ないものばかりだった。
「俺は今普通に働いてますよ」
「雪ノ下は…知りません」
「雪ノ下さんも…相変わらずですね」
働いてるんだ…。
素直にそう思ってしまった。
当たり前のことなのだが、彼の会社の人もよく彼を採用したものだ。
こんなに目が腐った人間もそうはいない。
そんなことを思っていると腐った彼の目がジトーっとなる。
「そういう雪ノ下さんこそ、本当に散歩ですか?」
痛いところを突かれた。
やはり彼の目から見ても冬の寒い日にコートのひとつも着ないでいる私が不思議で仕方ないらしい。
「半分は本当だよ」
「半分ってなんですか…半分って」
「本当に半分は散歩のつもりだもの」
「じゃあ残りの半分は…?」
「…家出…かな…?」
「そうですか…」
顔は見えないが彼の顔が少しどんよりと沈んだ気がする。
だからその後に続いた言葉はとても衝撃的だった。
「ウチ…来ますか…?」
「比企谷くんの家って…一人暮らしでもしてるの?」
「ええ、まあ、はい」
「そっかぁ」
中々に抜けた返事をしてしまった。
一人暮らしの男の家にそう簡単には泊まる気も起きなかったが多分彼なりには勇気を出して言ったことなのだろう。
そこは年上のお姉さんとして無下にするわけにはいかなかった。
「じゃあ泊まってあげる」
「…なんで上からなんですか」
上からなのは多分照れ隠し。
「なんでもないよー」
「はぁ…まあいいですけど…」
そう言って彼は歩き始める。
少ない言葉を交わしながら私は彼の後ろに着いていく。
優しいんだね、君は。
気取られないようにポツリと呟く。
言葉は宙に舞い、踊り、そして消える。
途中、私は手持ちの服の替えがないことを思い出した。
なんなら下着の替えもない。
でも言い出さなかった、彼に迷惑を掛けちゃうだろうし。
何より恥ずかしかったのだ。
だから大きな背中を追って歩く。
今度は黙って、静かに追いかける。
そんな風に黙っているとこれから比企谷君の家に泊るんだ…という事実が急に恥ずかしく思えてきた。
そして冷たい風が私の頬を赤くした。
※雪ノ下陽乃視点
目を覚ますと知らない天井だった。
困惑しながらも昨日のことを思い出し納得した。
あぁ、ここは比企谷くんの家なんだ、と。
壁に掛けられた時計は午前10時を刺していた。
疲れからかこんな時間まで寝ていたのだろう。
普段、比企谷くんの使ってるであろうベットからは彼の匂いがふんわりとする。
辺りを見ても彼の姿は見えない。
そりゃそうか、今日は華の金曜日。
彼だって仕事に行くのだから。
部屋中を見渡すと机の上に書き置きがあった。
「仕事に行ってきます。朝食は冷蔵庫の中にあるもの使っていいので適当に食べてください」
急いでいたのか少し乱雑だ。
台所には朝から料理した様子もないので、彼の朝は慌ただしいのかもしれない。
遅めの朝食を済ませると途端暇になってしまった。
どうにも部屋が散らかってるのは落ち着かない。
そうだ片付けをしよう。
家主が居ないのに勝手に色々触るのは常識的に考えればダメなのだが、こんなに部屋が散らかっていては落ち着くことも出来ない。
それに部屋は綺麗な方がいいに決まっている。
きっと比企谷くんもきっと驚くだろう。
それから色んなところを掃除した。
散らかっている床はもちろん、本のたくさん入った棚に食器類。
ただ机の周りだけは流石に片付けなかった。
なんというか彼のプライベートらしきものが多すぎたからだ。
こうして部屋にお邪魔することになっても踏み込めないことや場所はあるのだと思い知る。
それがなんだか堪らなく悔しった。
知らない人と楽しそうに笑う彼の写真。
澱んだ目は閉じておりこれも彼の処世術の一つなのではないかと愚考する。
そんな風にしていると時間は思ったよりも早く過ぎ去って行った。
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ガチャりと扉を開けることが聞こえた。
うたた寝をしていた私はその音にハッと気が付き飛び起きた。
起きるとすぐに彼の姿が目に入る。
「……おはようございます」
「うん、比企谷くんおはよう」
えへへーと顔が歪んでしまう。
こんなの私らしくない。
それでも何故か彼がそこにいることに喜びを感じた。
「部屋、綺麗にしてくれたんですね」
「うん、散らかってたからね」
気がついて貰えてまたちょっと嬉しくなる。
私が普通の女の子で、家に縛られて居なければこんな風に小さな幸せを掴めたのかな。
ううん、きっと無理。
私は多分きっと変わらない。
「ありがとうございます」
彼はそう言いながら自分の机に向かっていき写真立てをパタンと倒した。
それがまた何だか悔しくなる。
この心の中でモヤモヤとする気持ちは一体何なのだろう。
「さて、ご飯にしましょうか?」
そう言いながら彼はコンビニで買ってきたのであろうカップ麺を並べ始めた。
「あ、ご飯。作らせて貰ってもいい?」
カップ麺を取り出した彼の姿を見て思わず言葉が出た。
まさか比企谷君は私にカップ麺を食べさせようというのか。
「いいんですか?じゃあお願いします」
あんまり材料ないですけど、と彼は笑いながら言った。
「うん、任せて」
冷蔵庫の中身はある程度把握しているし2人分の晩御飯くらい容易いものだった。
人参と玉ねぎとじゃがいもを手早く切って下準備をしていく。
後はお肉と一緒に煮込めば肉じゃがの完成だ。
ついでに白米も炊いて、お味噌汁も作る。
「比企谷君、出来たよ」
いつの間にかベランダに移動していた比企谷君に声を掛けに行く。
ベランダへ続く扉を開けた瞬間タバコのヤニ臭さが鼻を刺した。
どうやら比企谷君はタバコを吸うようになったらしい。
慣れているとはいえやっぱりタバコを吸わない人間からすればタバコの臭いというのはどうにも臭く感じてしまう。
「あ、雪ノ下さん。タバコダメでした?」
「ううん、静ちゃんも吸うし一緒にご飯行くこともあるから大丈夫だよ」
「そうですか」
そう言いながらも比企谷君はタバコの火を消してベランダに置いてあった灰皿に吸殻を捨てた。
そういう小さな気配りが出来るようになったのか、それとも昔から出来ていたのかは定かではないが彼のそう言う人間性は非常に好ましく思えた。
「わざわざご飯作ってくださってありがとうございます」
「別に大丈夫だよ、良かったらこれからも作ろうか?」
「いいんですか?是非お願いしたいですね」
そんなことを言いながら慣れた手つきで料理を食卓へと運んでいく比企谷君。
「なんか気に食わない」
「なんか言いました?」
「ううん、なんでもない。食べよっか」
そうして私たちは食事を食べることになった。
久しぶりに誰かと囲む食卓は楽しかった。
「じゃあ、俺寝るんで」
そう言って床に布団を敷いて横になる比企谷君。
「お風呂には入らないの?」
「俺いつも朝からシャワー浴びるんですよ」
目覚めが悪いんで朝から浴びたいんですよ、と付け加えた。
ふむ、世の中にはそういう人もいることは知っていたがまさかこんなところで出会えるとは思いもしなかった。
「雪ノ下さんはお風呂とか使って貰っていいですからね?」
彼がそういうのでお言葉に甘えさせてもらい私はシャワーを浴びることにした。
持っていたキャリーバッグから少なくなった服を取り出し臭いを確認する。
「うん、なんとかなるかな」
そう独りごちてからそそくさと脱衣所に駆け込む。
脱衣所に備え付けられた鏡に写った自分を見てなんだか笑えてくる。
酷くやつれた顔をしていた筈だったのに口元は緩み幸せそうな顔をしている自分が写っていたからだ。
「どうしちゃったんだろ、私」
その言葉に返答はない。
家を出てから極端に独り言が増えた。
家を出た最初は良かった。
それまで真面目に働いていたし、お金もあった。
ビジネスホテルに泊まりつつ、今までとは違う雪ノ下陽乃を演出していた。
お金が少なくなってからはネットカフェで寝泊まりするようになった。
でも働いていない私が日々を過ごしたらお金はなくなる一方だった。
少しでも使うお金を無くすためにこの頃から洗濯するのを辞めた。
そして比企谷君と会ったあの日、彼と出会わなければ私はきっと野宿していた。
でも彼と出会い、私は今えも言われない幸せを享受している。
それがなんだか不思議で、そして悔しかった。
私だって馬鹿じゃない。
家出してもやっていける自信があったし、両親だって探してくれると思ってた。
でも探してなんか居なかったんだろう。
危うく路頭に迷うところだった。
この体を売れば日銭は稼げたはずだが、私にはそんな勇気が無かった。
結局、その程度だったのかもしれない。
そんな現実が私は悔しかった。
「お風呂入ろっと」
そう呟いて私は服を脱ぎ払った。
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お風呂から出て髪の毛を乾かし終えた私は比企谷君が寝ているであろう部屋に戻った。
「戻ったよ」
と小さく言ってみたが反応はない。
どうやら既に彼は眠っているようだった。
私も寝ないとな、とまた小さく呟いてからベッドに潜り込む。
比企谷君の匂いのするベッドに包まれながら今までのこと、そしてこれからのことを考える。
私は結局何がしたいのだろうか。
今まで親の言うことに従って動いてきた。
これからもそうすると思っていた。
でも、失敗してしまった。
母はそんな私を見て失望し、切り捨てた。
そして、私は家出した。
過ぎてしまったことは仕方がない。
そんな風に楽観的に受け止められるほど私は出来た人間じゃない。
それにこれからのことも考えなければならない。
比企谷君だってずっとこのまま置いてくれるとは限らない。
居候がいつまで出来るか分からないし、明日追い出されてしまってもおかしくない。
ここは打算的に動かなければ。
少しでも私がいることが彼のメリットになるように動けばいい。
そんな風に思考していくうちにどんどん夜は更けていった。
※比企谷八幡視点
「比企谷君、朝だよ」
雪ノ下さんの声が聞こえる。
ユサユサと体を揺らされ、声を掛けられたことで朝の弱い俺でも目が覚めた。
寝ぼけ眼を擦りながら目を見開く。
視界に映ったのは雪ノ下さんのはだけた胸元。
正直ダイナマイトで目に毒だった。
すぐに目を逸らしたし、バレてないよな…?
「まだ寝ていたいんですが…」
「もう、そんなこと言わないでさ。お出かけに付き合ってよ」
「…あー、俺今日はアレがアレでアレなので」
正直、この人と出掛けたら絶対荷物持ちにされるし、これ以上気を遣うのは疲れるから是非ともお断りしたい。
「もうこの家に食材ないのになーどうしようかなー」
わざとらしくそういう雪ノ下さんではあるが、事実冷蔵庫には大して食材が入っていないのである。
これは行かないといけない奴だな…。
「…はぁ、わかりましたよ…んじゃ、行きますか」
そう言って布団からノソノソと這いずり出たら急に寒く感じる。
どうやら今日は一段と冷え込むらしい。
ならば俺のとる行動は1つ。
布団に潜るだけだ。
「ちょっと、なんでまた布団に入るの」
「いや、やっぱりよく考えたらプロのぼっち的には土曜日は英気を養う日に当てたいというかなんというか」
「比企谷君…私がいるからもうぼっちでもなんでもないよ?」
まあ街に出たら沢山注目浴びるとは思うけどね、と彼女はカラカラと笑いながら言った。
「…それが勘弁してほしいんですけど」
「ねーいーじゃん、行こうよー」
そう言いながら雪ノ下さんがユサユサと布団を揺らすたびに双丘が今にも零れだしそうでその度にドキでハラする。
なに?これは見てもいい奴なの?助けてドラ〇もん~。
「…せめてお昼からにしてください」
「むぅ…じゃあ絶対お昼からは行くからね?」
念を押されたがこれでなんとか愛しのお布団から剥がされることはなくなったようだ。
一応念のためにスマホでアラームもセットして、また惰眠を貪り始めた。
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昼になったことをアラームが知らせてくれる。
俺は布団から這い出て雪ノ下さんに声を掛けた。
「雪ノ下さん、起きてください」
「んぅ…おはよう、比企谷君…」
「おはようございます、行きたいところとか決まってるんですか?」
「うん、服の替えとかも欲しいからショッピングモールに行きたいな」
ふむ。となるとららぽーと辺りだろうか。
そう思った俺は雪ノ下さんにその旨を提案する。
「いいね、それじゃあ行こっか」
かくして俺と雪ノ下さんは家を出た。
外は寒くどうにもあの日のことを思い出してしまう。
何故、あの日雪ノ下さんはあそこにいたのだろうか。
そんなことを考えると少し気分がどんよりする。
ただ、高校生の頃は苦手だったこの人のことも少しはマシに感じられる。
高校生の頃は、どうにもこの人が苦手だった。
ただ何故だろうか、この人の弱い部分を見てしまったからだろうか。
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ららぽーとに着いた後、色々見て回る。
途中雪ノ下さんが下着屋に寄りたいと言って、俺にもついてこさせようとしていたのでそこは丁重にお断りしておいた。
今朝のあの人の胸元を思い出して待っている間非常にドキドキした。
ちなみに黒だった。
「比企谷君、お待たせ―」
タタタっと駆けてきた雪ノ下さんの声を聴いて、スマホから目を離した。
「色々見れました?」
「まあそこそこね」
ちなみに今日は黒だゾと教えてくれた。
いやまあ知ってるんですけどね。
「…晩御飯どうします?」
「そうだねぇ…どこかで食べていく?」
「そうですね、このあたりで美味しいお店があるのでそこに行きませんか?」
最近は行けてなかったがあいつと行った時から気に入っている店があるのだ。
忙しくて来ることが出来てなかったので、いい機会だ。
「お?比企谷君のおすすめのお店?気になるし行こ行こ」
そういって俺の案内で2人で近くのおしゃれなレストランへ入った。
雪ノ下さんは美味しい美味しいと言って食べ進め、俺自身も料理を味わった。
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「美味しかったね」
「そうですね、あそこは季節ごとにメニューが違うので、また季節が変わったら行きましょう」
「比企谷君、それって…」
しまった。
あまりにも雪ノ下さんとの空間が心地よくて変なことを口走ってしまった。
この人のことだ、きっと揶揄われるに違いない。
「あ、忘れてください」
「…忘れないよ、また一緒に行こうね」
そういって雪ノ下さんは何かを決心したように言葉を紡ぐ。
「…比企谷君…あのさ」
「ん?なんですか」
「…タバコ1本貰ってもいい?」
「全然いいですよ。というか吸えるんです?」
少し揶揄ってみる。
俺の場合は平塚先生の影響で二十歳になった時からずっと吸っているのでもう慣れっこだが、最初はどうしても苦しく感じるものだ。
「大丈夫」
そう言ってはいたが雪ノ下さんは少し緊張しているのだろう。
手をグッと握りしめ立ち尽くしていた。
「どうせですしコンビニ寄りませんか?コーヒーもあったほうがいいでしょうし」
そうして2人でコンビニに立ち寄り、2つホットの缶コーヒーを買う。
ずっとマッ缶loveではあるのだがタバコを吸うときはどうしてもブラックのほうが美味しく感じる。
「どうぞ」
そう言って缶コーヒーを1つ手渡す。
雪ノ下さんはそれを受け取りカイロのように握りしめながら口を開いた。
「あのね、比企谷君…私…」
-FIN-
最後まで読んでいただきありがとうございました。
全体のストーリーとしてはかなり長くなる予定で、それでは一度に全部読むのは疲れてしまうと判断したため、ストーリーの一部を改変し分割で投稿しようと決めたため今作はあのような終わり方になりました。
これからも不定期にはなりますが投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。
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