2021-05-08 01:06:50 更新

概要

日本中から嫌われた提督がやってきたのは、何もない孤島⁉︎この孤島で、彼は今後、仲間達とどのように生きていくのか…。


前書き

大変お待たせしました。捨てられた提督の生活録の第三期です。一期、二期を読んでいない方は、そちらからお読みください。


注意事項

この作品は二次創作作品です。

1.原作と違う作者独自の設定があったり、オリジナルキャラが出てきます。キャラ崩壊注意です。

2.作者は文才があるわけではないので、表現や文章がおかしなところがあるかもしれません。

3.このssの世界では、艦娘は当たり前のように酷使され続けられています。なので、ブラ鎮がたくさん出てきます。

以上が無理な方はブラウザバックを推奨します。


























それでは、お楽しみください。


孤島鎮守府。そこは、本土から少し離れた名もなき孤島に建っている鎮守府である。その鎮守府には、社会のゴミと言われ、忌み嫌われている男が居る。彼の名は一樹。この名前は世間には忘れ去られている。そんな彼にとって、孤島鎮守府での生活は最高であった。昔のように、誰からも後ろ指を刺されずに暮らせるのだ。それに、今では彼を慕ってくれる者が居る。今では結構増えた。今後彼らは、どう歩んでいくのか…。














??「……」



パリーン!

??「がぁ⁉︎…」



…殺すつもりはなかった…






??「はぁ…はぁ…はぁ…」タッタッタッ


??「ゼェ…ゼェ…」タッタッタッ



……だけど、死んでしまった…



??「はぁ…はぁ…」ザッザッザッザ


??「はぁ…はぁ…」ザッザッザッザ


逃げなきゃ…


憲兵「おい!居たぞ!とっ捕まえろ!」


??「っ!」


??「見つかった!走れ!」



…逃げなきゃ…



??「はぁ…はぁ…」


バン!バン!バン!(銃声)


??「っ!」


嫌だ…死にたくない!


??「はぁ…はぁ…」


走らないと…もっと…早く…


っ!


ザザーン‼︎


??「……」


??「あ⁉︎」


しまった…



憲兵「追い詰めたぞ!万事休すだなw」


??「……」ミオロス


??「ど、どうしよう…」


??「……!」


憲兵「さあ、大人しく来てもらお」


??「っ!」ツキトバシ


??「え…」ツキトバサレ


憲兵「おい⁉︎」



??「生きろ!」


え…




なんで…




バッシャーン!












第一章 捨てられた艦娘












少将との演習から、三ヶ月が経とうとしていた頃…


孤島鎮守府近海




桃華 ゴオオオオオオオオ



(我、鎮守府近海海域ニテ艦隊発見セリ)


飛龍「了解、そのままいつも通りに監視して」


(了解)




提督「…最近多いな…ここら辺の海域に入ってくる艦隊…」


飛龍「そうですね…」


コンコン


提督「ん?どうぞ」


ガチャ

青葉「失礼します」


提督「青葉か。どうした?」


青葉「えっと…つい先程、浜辺で倒れている艦娘を発見しました」


提督「何!今は?」


青葉「今は時雨さんに見てもらっています」


提督「…分かった。飛龍、すまんが、ここを任すぞ」


飛龍「分かりました」




医療室




提督「失礼する」


時雨「あ、提督。倒れてた娘はそっちで寝かせてあるよ」


提督「…意識は?」


時雨「まだ無いね」


提督「…そうか…」


時雨「…けど、誰かはわかったよ」


提督「本当か?」


時雨「うん。この娘の名前は…」


時雨「睦月型駆逐艦、10番艦の三日月だよ」


提督「三日月…睦月型……なあ、時雨」


時雨「なんだい?」


提督「こいつ…あまり目立った外傷がないな…」


時雨「…うん」


提督「これは戦いで轟沈…じゃなくて、逃げてきたって感じだ…」


時雨「…それで間違いないと思うよ…」


提督「…起きたら色々聞くとしよう…」




ある鎮守府…




??「……」


??「なんだ?たったこれだけしか持って帰れなかったのか?この不良品共が!」


??「……」


??「…オイ、なんか言うことあるんじゃねぇか?遠征艦隊旗艦」


??「…ごめんな「ごめんなさいじゃないだろォ!」っ……」


??「申し訳ございませんでしたって!頭床に擦り付けて謝るのが普通だろォ!そこんとこわかってんのか?オイ!」ドン!


??「……」


??「…やってみろ」


??「…申し訳ございませんでした…」土下座


??「もっと頭こすりつけろや!」


??「……」



廊下



<モットダ!ゴラァ!ジメンニソノアタマメリコムクライ‼︎


??「はわわわわわ…」涙目


??「あ…あ…」涙目


??「…嫌だ…」涙目


??「どうしてそんなに怒るの…?」涙目


??「うぅ…ひっく…うぅ…」ポロポロ



執務室



??「…はぁ…はぁ……おい憲兵」


憲兵達「は!」


??「そこで土下座をしているゴミと今廊下で突っ立ってるゴミを捨ててこい」


廊下にいる艦娘達「⁉︎」


??「廊下のやつは解体機、土下座しているやつは…深海共に喰わせておけ」


憲兵「は!」


??「……」


<イヤ!マダヤクニタテルカラコロサナイデ!


<オネガイ!ハナシヲキイテ!シレイカン!


<イヤ…イヤダヨォ…



憲兵「立て!」


??「……」


憲兵「来い」


??「……」


??→P提督「なんだ?気持ち悪い。こっちを見るな弱小艦娘風情が」


??「……」




憎い…あの男…




遠征艦隊艦娘「や…やめて…出して……いや…いや…」


「キャアアアアアアアアアアア!!!!!!!」




…見慣れた光景。


ああやって、何人…いや、何十人も殺して…


私たちはいつ死ぬかも分からない恐怖に耐えながら、必死に尽くしてやったのに…あの男は!


『なんだ?たったこれだけしか持って帰れなかったのか?この不良品共が!』


…憎い…おのれ……あの男……




何処かの海域




P憲兵A「どうだ?吊るされている気分は?」


??「……」←逆さに吊られている


最悪ね。


P憲兵B「やめとけ、頭に血が昇ってもうしゃべれなくなってるんだぞw」


P憲兵A「あーそっかw」


P憲兵B「と言うかパンツ丸見えw」


…今すぐ海に引きずり下ろしたい…


P憲兵A「それな」


P憲兵C「…と…そうしているうちにきたぞ」


イ級「……」


…ああ…死ねるのね…やっと…


イ級「…」オオキククチヲアケル


P憲兵A「そんじゃ、落とすか」


P憲兵C「じゃあなw深海でイ級と仲良くしろよw」


プチッ


パッシャン


??「……」ブクブクブク


イ級「……」アーーー…ガブ!


ああ…深海棲艦になるのか…


…なったら…あの男を…必ず…


…………


……









孤島鎮守府

岩場




伊168「ふんふふんふふーん…」←釣り中


イ級「…」ザバァ


伊168「わ⁉︎」


イ級「コンニチハ」


??「」←イ級に咥えられている


伊168「あ…こんにちは…って」


伊168「何咥えてるの⁉︎」


イ級「モラッタ!」


伊168「もも貰った⁉︎」


イ級「ヒドイヤツラニイジメラレテタ!」


伊168「うーん…ちょっと何言ってるか分からない」


イ級「アゲル!」


伊168「え?あ…ありがとう…。これ、代わりに」っ釣った鯛


イ級「ワァ!アリガトウ!」


伊168「うん。こっちこそありがとう…」


??「」


伊168「…って!急いで医療室に運ばなきゃ!」




数時間後…

医療室




??「う…あ…」


時雨「起きたよ」


提督「ん。そうか」


??「…ここは…」


時雨「医療室だよ」


??「あな…!」


時雨「僕は白露型駆逐艦、時雨だよ。そして…」


提督「ここの鎮守府の提督だ」


??「…そうですか…私は…」



安価を取ります。

この艦娘は誰がいいですか?駆逐艦か軽巡洋艦でお願いします。



→不知火



不知火「陽炎型駆逐艦、二番艦の不知火です」


提督「不知火か。よろしく」


不知火「…よろしく。早速だけど司令官」


提督「?」


不知火「死んでください」サッ!


時雨「⁉︎提督」


提督「…」


不知火「死ね」っナイフを構え


時雨「っ!…」メヲツムル


ドガッ!!ビシッ!……バタン…


時雨「…………?…」メヲアケル


不知火「」←気絶している


提督「……」


時雨「…え…」


時雨は目を瞑っている間、何が起こったのか分からなかった


提督「…こいつ縛っといてくれ」


時雨「…わ、わかった」


時雨は言われた通り、不知火を縄で縛った。


時雨「…で?何をしたの?」


提督「不知火のナイフを避けて、すれ違いざまに喉を潰して、首にチョップした」


時雨「…なるほど…」


提督「ま、簡単な脳震盪を引き起こさせただけだからすぐに目を覚ますだろう」


時雨「…ごめん…」


提督「いい。仕方ないさ」


時雨「…にしても…なんで急に提督を殺そうとしたんだろう…」


提督「…さあ…?」


不知火「うぅ…あ…」


時雨「…起きたね」


不知火「……」


提督「おはようさん。早速質問していいか?」


不知火「……」


提督「どうして俺を殺そうとした?」


不知火「…お前だから…」


提督「俺だから?」


時雨「千代田の一件のせいじゃない?」


提督「……」


時雨「あれは影響大きいよ…」


不知火「…まぁいいわ。解体なり処刑なりするんだったらさっさとして」


提督「…はぁ〜(溜息)…お前、前の所属は?」


不知火「P鎮守府よ」


提督「P鎮守府……どっかで聞いたことあるような………」


ドア<ガチャ


蒼龍「私の前の鎮守府ですよ…」


提督「ああ、そうだったな」


時雨「いつから聞いてたの?」


蒼龍「不知火ちゃんが提督に襲いかかった時から」


時雨「…ふーん」


不知火「…蒼龍…さん…?」


蒼龍「うん。久しぶりだね」


不知火「…生き…てた…?」


蒼龍「この通りピンピンしてる」


不知火「……」


不知火「……」ウル…


不知火「……そう…ですか…」ポロポロ…


蒼龍「……」ギュ…


時雨「…結構前から居たの?」


蒼龍「不知火ちゃんと私は同じ時期に建造されて、ずっとあそこを支えてきたからね…」


提督「…そうか…」


不知火「う…うぅ……グズっ……よがったぁ…いぎでてよがったぁ…」ボロボロ(大泣)


蒼龍「…よしよし…」ナデナデ


ドア<ガチャ


伊168「失礼しm……」


提督「イムヤか。どうした?」


伊168「…これどういう状況…」


時雨「説明するね」



時雨説明中



不知火「zzz」←泣き疲れて寝ている


蒼龍(…もう…あれから6年くらいになるのかな…)




6年前




蒼龍「二航戦の航空母艦、蒼龍です!」


不知火「駆逐艦、不知火です。ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします」


P提督「…チッ…片方はあたりでもう片方はハズレか…」


蒼龍・不知火「え?」


P提督「…蒼龍…と言ったな」


蒼龍「はい…?」


P提督「お前の働きには…期待しているぞ」


蒼龍「あ、ありがとうございます!」


P提督「よし、お前は下がれ」


蒼龍「あ、失礼しました」


バタン


蒼龍「不知火ちゃん…何を話されるんだろう?」




その後、出てきた後に何を言われたのか聞いてみたけど、答えてはくれなかった…。


それからは、私は主力艦隊、不知火ちゃんは遠征艦隊で頑張ってきた。


私と不知火ちゃんは定期的に会って話をしていたけど…


…不知火ちゃんの話の内容は…暗いものばかりだったな…。


敵艦隊を沈めればどうにも言われない主力艦隊と違い、


遠征艦隊の娘達は、少しでも資源を多く持って帰らないと、処刑されたり、解体されたり…とにかく、タダでは済まなかった…


そのせいで、遠征艦隊の娘達は不知火ちゃん以外はコロコロと変わっていた。


次々に仲間が殺されていくのを見て、不知火ちゃんはどれほど辛かったのか…



…やがて…戦果を挙げて、大佐へと昇進した頃から、P提督はより一層私たちを酷使するようになった…。


そして、P提督が少将に昇進が決定した直後に私は沈んだ。




ー現在ー




提督「蒼龍?」


蒼龍「え?あ、はい!」


提督「どうかしたか?」


蒼龍「いえいえ、なんでもありません」


提督「?」




数時間後…




不知火「うーん……」


蒼龍「おはよう」


不知火「…おはようございます…」オキアガル


蒼龍「もうちょっと寝ないで大丈夫なの?」


不知火「いえ、大丈夫です。それよりも蒼龍さん」


蒼龍「何?」


不知火「今すぐここから逃げましょう!」


蒼龍「…ちょっと何言ってるかわからない…」


不知火「ですから!この鎮守府から脱走しましょう!」


蒼龍「なんで?」


不知火「ここの鎮守府に居たら、いずれ殺されます!ですから、早く!」


蒼龍「…なんでここに居たら殺されるの?」


不知火「あの司令官のことをご存知ないのですか⁉︎」


蒼龍「不知火ちゃんはあの提督について何を知ってるの?」


不知火「…たくさんの艦娘をこの孤島で様々な方法で惨殺しているサイコパス…と、聞いたことはあります」


蒼龍「えぇぇ…なにそれ…そんな噂が立ってるの…?」


不知火「他にも色々…」


蒼龍「…提督可哀想…」


不知火「はぁ⁉︎」


蒼龍「だって結構いい人だよ?」


不知火「…え?」


不知火「…どういうk」<ガチャ


時雨「あ、起きたみたいだね」


不知火「…時雨さん…?」


時雨「うん。合ってるよ」<バタン


不知火「……」


時雨「えーと…話…続けてくれていいよ」


蒼龍「ありがとう」


不知火「…ここの司令官は一体どんな人なんですか…?」


蒼龍「…何から話そうかな…」


時雨「うーん…」




三日後…

執務室




蒼龍「失礼しまーす」<ガチャ


不知火「…失礼します…」


提督「ん?どうした?」


蒼龍「不知火ちゃんの治療が終わったので、連れてきました」


提督「おお、そうか」


不知火「…この前は…本当に申し訳ありませんでした…」ペコリ


提督「ああ、別に気にしてない。顔をあげてくれ」


不知火「…ありがとうございます」


提督「…それで?何があったか、教えてくれないか?」


不知火「分かりました」←イ級に助けてもらったことはイムヤから聞いている



不知火、説明中…



提督「…なるほど…。まとめると、蒼龍がいなくなった後も不知火は延々と遠征に駆り出され、ついこの間に捨てられた…と言うわけだな?」


蒼龍「……」


不知火「それがあったこと全てです…」


提督「…そうか…よく頑張ったな…」


不知火「…ありがとうございます」


提督「…それで、どうしたい?」


不知火「…え…?」


提督「あのP提督を、お前はどうしたい?」


不知火「…私がどうしたい…ですか…」


不知火「…できるなら、縛って海に捨てて、鮫の餌にしてやりたいです」


提督「…そうか。蒼龍は?」


蒼龍「え?私?」


提督「どうしたい?あのP提督を…?」


蒼龍「…それは…」


蒼龍(…正直…考えたことなかったな…)


蒼龍「……不知火ちゃんと同意見です…」


提督「…分かった」


不知火「……」


提督「…正直、今すぐにでも実行したいところなんだが……奴の鎮守府はここからだと遠い…」


提督「うちにある船で行くには、本土で給油しながら行かないといけないんだが…生憎と、俺は本土には入れないからな…お前らだけで行かせるわけにもいかないし」


提督「…すまんが、今恨みを晴らすのは無理だ…」


不知火「…そうですか…」


提督「…だが、いつかはその恨みを晴らさせると約束しよう。それまで、待っていてくれ…」


不知火「…分かりました」


提督「…それじゃ、これからよろしく。不知火」


不知火「こちらこそ、よろしくお願いします」





その頃…

良野鎮守府正面海域では…




ヒュ〜…


イ級「」ドッカーン!


五月雨「駆逐艦イ級、轟沈!」


白雪「えい!」魚雷発射


シャーーー


ホ級「」バッシャーーーン!


白雪「敵艦隊殲滅完了です」


健四郎『よくやった!じゃあ気をつけて帰ってこいよ」


五月雨・白雪「分かりました!」


五月雨「…うん…?」


白雪「?どうかしましたか?」


五月雨「…あそこ…誰かいる?」ユビサシ


白雪「え?」


五月雨の指の先には、今にも沈みそうなボロボロの艦娘がいる


五月雨「行ってみよう」ザザッ



二人はその艦娘に近づいた



白雪「あの…」


??「……」


五月雨「あのー?」


??「……」


白雪「…すみません、あなたは誰ですか?」


??「……」


白雪(…全然反応しない…どう言うこと…?)


二人が問いかけても一切の反応を示さず、ただフラフラとその艦娘は進む。


ふと、ここで五月雨があることに気がついた。


五月雨「…この頭につけてるのなんだろう…?」


白雪「え?」


彼女の頭には、何かの機械らしきものが付けられていた。


五月雨「…とっちゃえ!」ヒョイ


白雪「あ」


??「……」クラ


白雪「え?」


??「」


五月雨「ちょ、ちょっと?」


??「」


白雪「…気を失ってる?」


五月雨「と、とにかく運びましょう!」




良野鎮守府

ドック




??「…う……うーん……」


五月雨「あ、起きた!」


??(…誰…?)


白雪「こんにちは」


??「…こんにちは…?」


白雪「私は吹雪型駆逐艦、二番艦の白雪です。そして…」


五月雨「白露型駆逐艦、6番艦の五月雨です!あなたは?」


??「…私は…」


安価を取ります。

??は駆逐艦です。

朝潮型

夕雲型

秋月型

以上の内、どれで、誰が良いのかお選びください

コメントされ次第更新します。


→秋月型



再安価を取ります。

??は秋月、照月、涼月、初月の内、誰が良いですか?


→涼月



涼月「秋月型駆逐艦、三番艦の涼月です…」


五月雨「へぇ〜。よろしくね!」


涼月「…あの…」


白雪「なんでしょうか?」


涼月「ここはどこですか…?」


白雪「ここは良野鎮守府のドックです」


涼月「…良野鎮守府…?私はJ鎮守府に居たはず…」


白雪「…J鎮守府…ですか…」


五月雨「聞いたことありますか?」


白雪「…いえ…」


涼月「…私…なんでここにいるのですか…?」


五月雨「それはこっちが聴きたいですよ…」


涼月「え?」キョトン


白雪「覚えてないんですか?あなたはここの鎮守府の正面海域を、一人で彷徨っていたんですよ?」


涼月「…え?」


涼月(…覚えてない…私は気がついたら海の上にいて…J鎮守府の艦隊に拾われて……J提督に挨拶をして…あれ…?)


白雪「?」


涼月「……」


五月雨「…どうしたの?」


涼月「…覚えてません…」


涼月「J提督に挨拶をした後からの記憶が…ありません…」


白雪「…そうですか…」


五月雨「…どう言うこと…?」


涼月「…分かりません…。だけど、その後からの記憶が無くなっているんです…」


白雪「……」


五月雨「えぇ…どう言うことなの…それ…?」


涼月「自分でもよくわからないんです…」


白雪(…もしかして、あの頭につけてた機械のせい…?)五月雨「何か断片的なことでも思い出せませんか?」←後ろの声


白雪(だとすると…あの機械は……)涼月「残念ながら…」


白雪「……」




その後も涼月は、必死に思い出そうとしたが、結局何も思い出せなかった。

三人は、一旦健四郎に話をするため、ドックを出た。


廊下




涼月「…静かですね」


白雪「ここは私と五月雨さんとイクさんしかいませんから…」(現在伊19は孤島鎮守府に行っている)


<うぉぉぉぉ!!


三人「⁉︎」


五月雨「て、提督⁉︎」タッタッタッ


白雪「何かあったのでしょうか⁉︎」タッタッタッ



執務室<誰か助けてくれー!



五月雨「提督!」ドア<バーン!


健四郎「さ、さみだぐお⁉︎」


長10cm砲ちゃん×2(><)←健四郎の背中の上でぴょんぴょん


健四郎「ぐえ⁉︎グハ⁉︎いて⁉︎誰⁉︎か⁉︎止め!て!く!れ!」


白雪「ええ⁉︎ど、どうやって…」


涼月「ふ、二人とも、ストーップ!」


長10cm砲ちゃん×2(・ω・)ピタ


健四郎「た…助かった…」


涼月「えっと…どうしてその人の背中の上で……」


長10cm砲ちゃん×2(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


涼月「…え…?どうして泣いて…」


長10cm砲ちゃん×2。゚(゚´Д`゚)゚。ピョン!


涼月「わ⁉︎わ、わ⁉︎」ストン←押し倒される


長10cm砲ちゃん×2。゚(゚´Д`゚)゚。


涼月「…どうしたの…?一体何があったの…?」


長10cm砲ちゃんニゲヨウ!ニゲヨウ!。・°°・(>_<)・°°・。


涼月「…逃げよう…?一体何を言って…」


五月雨「…提督、この子達に何かしたのですか?」


健四郎「いやいや!何もしてない!」


五月雨「ですよね…?」


白雪「……」





長10cm砲ちゃん×2(( _ _ ))..zzzZZ←ソファーでぐっすり中


健四郎「…覚えてない…?」


涼月「はい…」


健四郎「…どういうことだ…?」


白雪「…私なりに考えたのですが、」


白雪「発見した時、涼月さんの頭の上に、何か機械のようなものが取り付けられていました」


健四郎「……機械…?」


涼月「え…?」


五月雨「ああ!あの機械」


白雪「五月雨さん、持っていますか?」


五月雨「…ごめんなさい…。あの時涼月さんを連れて帰るのに必死で、落としてしまいました…」


白雪「…そうですか…」


健四郎「…で、その機械が怪しいと…」


白雪「はい」


健四郎「…そうか。なら、J提督と並行して調べてみることにする。…さて、問題は涼月の今後だが…」


涼月「……」


健四郎「…こんな怪しさ満点の鎮守府には返すわけいかない…」


健四郎「ここにそのまま着任でも良いが、どうしたい?」


涼月「…では、お言葉に甘えて…」


五月雨「!じゃあ!」


涼月「これからよろしくお願いします。提督」


健四郎「うん。こっちこそよろしく」


五月雨「やったー!」


良野鎮守府に、涼月が着任しました。




その後、健四郎は一旦皆を部屋に戻し、一樹に連絡をとった。



孤島鎮守府



プルルルル プルルルル プルルガチャ!

提督「はいもしもし」


健四郎『一樹さん、私です』


提督「ああ、健四郎くんか。どうした?」


健四郎『実は…』


かくかくしかじか…


提督「ふむふむ…J提督ね…」


健四郎『何か知っていればと…』


提督「ちょっと前に一回ここに来たな」


健四郎『ほ、本当ですか⁉︎』


提督「ああ。その時は…」


説明中…


健四郎『へぇ〜…そんなことが…』


提督「まあそんなわけで、白雪の予想は当たってはいるな」


健四郎『…そうですか…にしても、本当にひどいですね…洗脳とか…』


提督「ああ。全くだ…」


提督(…ってうん…?待てよ…?)


提督「……もしかして…」


提督「健四郎くん、涼月は本当に何も覚えてないのか?」


健四郎『はい』


提督「…そうか…」


健四郎『?どうかされましたか?』


提督「…今から話すことは、あくまで俺の仮説なんだが…」


提督「涼月はもしかすると、記憶を封印してしまっているのかもしれない…」


健四郎『…記憶を…封印…?』


提督「ああ。涼月自身の防衛本能で」


健四郎『…どう言うことですか?』


提督「…実は、うちにいる鳳翔なんだが…」


説明中…


提督「と言うわけで、あの機械をつけるのは鳳翔がいた頃は出撃時だけだったようだ」


提督「だから、非番の時の記憶は残っているはずなんだ。実際、鳳翔は非番の時の記憶はある」


健四郎『…なるほど…それは確かにあり得ますね…ですが』


提督「分かってる。他の可能性もある。例えば、休む間も無くずっと働かされていたとか、保護した時が、たまたま初めて出撃した時だったってのも…。だけど、これらは君からの話を聞く限りじゃ、無理がある」


提督「まず、ずっと働かされていただが、これは無理だ。洗脳装置の充電はどうしても鎮守府でやらなきゃいけないし、プログラムとか整備とかも考えると…少なからず休みはあったはずだ」


提督「そして、保護した時がたまたま初めて出撃した時だったってのも、もしそうならその…長10cm砲?って言う生きている砲塔が初対面である健四郎さんを攻撃するほど人間不信になるとは思えない」


健四郎『…確かに…』


提督「だから、非番の時に何か強い衝撃があった…と言うことだ」


健四郎『……』


提督「それか、J提督に捨てられる時に記憶を消されたかと、俺は思う。あくまで仮説だがな」


健四郎『…なるほど…そうですか。分かりました、そのことについても調べてみます』


提督「くれぐれも慎重にな。思い出した衝撃でパニックにならないように」


健四郎『分かりました、ありがとうございました!』


提督「じゃあ、また」


健四郎『失礼しました』


ガチャン(電話を切る音)


提督「……はぁ…」


飛龍「……」




岩場




伊168「……」


伊19「……」ウトウト…


伊19の釣り糸<グイッ!


伊19「!かかったのね!」


ザザッザザッザザーン‼︎


タケノコメバル「」ピチピチ


伊168「あ!タケノコメバル!」


伊19「食べられるの?」


伊168「煮詰めると美味しいよ」


伊168の釣り糸<グイッ!


伊168「お?こっちも来た!」ザパーン


小さなハオコゼ<ヤァ


伊168「……」


伊19「…それはどうなの…?」


伊168「海に返す」


伊19「え?」


伊168「食べられるところが少ない上に鰭の部分に毒があるからね…」


伊19「ど、毒⁉︎」


伊168「だから、釣り糸から取るときも気をつけないと…」


ポチャン…(逃す)


伊168「ふう…」


伊19「…本当にイムヤは色々なこと知ってるのね…」


伊168「ずっとやっていたら慣れるわ。それでも、わからないことがあったら調べるけど…」


伊19「…釣りは簡単そうに見えて奥が深いのね…」


伊168「使う餌や手法によって獲れるものも違うからね。それに、危険な魚も居るわけだし」


伊19「うん」



物陰



伊168<だけど、こう言うのがあるからこそ釣りは楽しいのよ


伊19<それは言えるのね


青葉「……」


青葉(イクさん、無事にやりたいこと見つけられたみたいですね)






涼月が良野鎮守府に着任してから一週間後…。


岸栗鎮守府




岸栗提督「…はぁ…クソ!」ドガッ!(??を蹴る)


??「いっ⁉︎」ドサッ(蹴り倒される)


??「ひっ⁉︎」ビクッ!


??「……」ガタガタガタ


岸栗提督「…弱ぇな…こんくらいでそのザマとは…」


??達「……」ガクガクブルブル


岸栗提督「…ま、所詮は遠征艦隊だ。弱くて当然かw」


岸栗提督「今回の遠征の失敗…本来なら吊るし首だが……ちょうど今俺はやりたいことがあるんだ。それを手伝ってもらう」


岸栗提督「…内容は、孤島鎮守府にこの首輪型の起爆装置をつけて突撃しろ」


岸栗提督「決行は三日後だ。やるよな?」


??達「……」


岸栗提督「返事は?」


??達「…はい…」


孤島鎮守府に、新たな魔の手が伸びていた…。






第二章 孤島鎮守府攻撃









二日後

孤島鎮守府近海海域




涼月「…そこです!」


長10cm砲ちゃん(><)ドン!


彗星改二<ドカーーン!!ブゥゥゥゥゥン………(墜ちていく)


赤城「上乗ね」


涼月「ありがとうございます」


赤城「少し休憩しましょう。あまり詰めすぎるのも良くはありません」



提督『どうだ?涼月の訓練は』


青葉「順調みたいです」


提督『そうか。青葉的に見てどんな戦い方が良いと思うか?』


青葉「そうですね…対空戦闘となると頼もしい限りですが、砲雷撃戦となると…いささか火力が足りませんね…」


提督『防空駆逐艦だからな…』


青葉「はい。できれば対艦戦闘は避けた方が無難かと…」


提督『…そうか…』


青葉「また帰ったらビデオ見せます」


提督『ありがとう』



涼月「…ん?」


赤城「?どうかしましたか?」


涼月「あそこ…」ユビサシ


深海艦載機×10


赤城「…ちょうどいい的ですね」


涼月「墜としましょうか…?」


赤城「やってみなさい」



少女撃墜中…



衣笠「…実戦でも文句なしね」


青葉「そうですね!」




執務室




健四郎「今日はありがとうございました」


提督「気にするな。これくらい」


提督「…どうだ?最近は」


健四郎「まあぼちぼちですね。ただ…」


提督「ただ?」


健四郎「…二ヶ月後くらいにまた大規模作戦があるそうです」


提督「またか…」


健四郎「…そのせいなのか…最近、建造命令書がよく来るんですよ…」


提督「ふーん…で?どうしてるんだ?それ」


健四郎「他の命令書と一緒にシュレッダー行きです」


提督「そこに慈悲は?」


健四郎「ありませんよ」


提督「流石w」bグッ


健四郎「w」bグッ


健四郎(まあ最近では五月雨達が紙飛行機にして涼月の対空訓練に使っているんだけどな…)


提督「…それで、次はどこだ?」


健四郎「南シナ海だそうです」


提督「南シナ海…遠いな…」


健四郎「また長い旅をさせそうです…」


提督「……」



南シナ海…東京から南西に約3000kmに位置する海域





吹雪の部屋



吹雪「最近楽しい?」


白雪「うん」


吹雪「それは良かった」


白雪「吹雪お姉ちゃんはどう…?」


吹雪「私も好きなようにやってるから、楽しいよ」


白雪「そう…」


初霜「…あの…吹雪さん…」


吹雪「何?」


初霜「…そろそろ、本題に…」


吹雪「…そうだね…」


白雪「?本題?」


吹雪「…深雪ちゃんのことでね…」







白雪「……」


初霜「……」


吹雪「……」


白雪「…そう…ですか…」ポロポロ


吹雪「……」ギュ…ナデナデ


初霜「……」




少し経って

医療室




三日月「……」


皐月「はい、あーん」←白米を食べさせている


三日月「あーん…」パク


三日月「……」モグモグ


時雨「…うん。順調に回復していってるね」


提督「それは良かった」


時雨「…ただ、まだ僕たちを警戒しているのか、何があったかは全く話してくれないんだ…」


提督「…そうか…」


時雨「…今はそんな感じだね」


提督「分かった。引き続きよろしく頼む」


時雨「うん」


三日月「……」




その頃…孤島鎮守府近海海域から少し遠く離れた海上…

岸栗提督の船の艦橋で…




岸栗提督「雪宮、隠岐、久しいな」


雪宮提督「岸栗!変わってないな!」


岸栗提督「おいそれどういう意味だコラ」


雪宮提督「そのまんまの意味だよw」ケラケラ


岸栗提督「はぁ⁉︎おい、ちょ、隠岐もなんとか言ってくれよ!」


隠岐提督「…変わってないと思う…」


岸栗提督「隠岐ィー⁉︎」


隠岐提督「…それより、準備はできているんだよな?」


岸栗・雪宮提督「あったりまえだ!」


隠岐提督「岸栗、突撃する駆逐艦は?」


岸栗提督「あそこに待機させてある。あいつらだ」


隠岐提督「ふーん…」


岸栗提督「爆薬も結構積んでいる。このボタンを押せば、あいつらもろともドッカーンだ!」


隠岐提督「雪宮、航空戦力は?」


雪宮提督「航空母艦6、軽空母12揃えた。これくらい居れば、孤島を焼け野原にするには十分だろう」


隠岐提督「そうか…準備万端だな。予定通り…」


雪宮提督「おいおい隠岐、お前の対潜駆逐艦隊は準備できてるんだよな?」


隠岐提督「準備できてなかったら準備万端とは言わない。もちろん、魚一匹でも通したらその場で海底に沈めると言ってある」


岸栗提督「おうおう…えげつないな…」


雪宮提督「流石この中で一番階級が高い分だけあるわ」


隠岐提督「お前らまだ少佐なのか?」


岸栗提督「ああ。そうだ」


雪宮提督「大佐なのはあなただけでっせ」


隠岐提督「…そうか…」


岸栗提督「…それはそうと、楽しみだな…孤島鎮守府が焼けるのは…」


雪宮提督「燃えている鎮守府をバックに飲む酒は格別だろうなw」


岸栗提督「クックック…明日が待ち遠しいぜ…」




安価を取ります。

岸栗提督に無理な命令をされている駆逐艦娘達は

夕雲型(夕雲、風雲、長波)

朝潮型(朝潮、大潮、霰)

吹雪型(初雪、薄雲、磯波)

綾波型(朧、漣、潮)

以上の内どれが良いですか?


<<吹雪型(初雪、薄雲、磯波)



岸栗提督の船のデッキ




初雪「……怖…い…」ガクガクガク


磯波「う…うぅ…ひっく…まだやくにたてますからぁ…」ポロポロ


薄雲「……」




翌日

早朝




岸栗提督「…5時30分…時間だ。雪宮」


雪宮「おう、」ガチャ(マイクを取り出す)


雪宮提督『全員、艦載機を速やかに発艦させろ!6時までに孤島近海海域に全機入らなかったら解体機行きと思え!』


キリキリキリ…ピシュ!


九九式艦爆隊<ブーーン


雪宮加賀「…ごめんなさい…貴方達にまた無理をさせてしまうわ…」キリキリ


雪宮赤城「……」ピシュ!


雪宮の空母達から一斉に艦載機が飛び立った。




a.m.6:00




零戦五二型<ワレ、孤島鎮守府近海海域二到着セリ


岸栗提督「時間ピッタリだな」


雪宮提督「ああ」


隠岐提督「…そろそろ、岸栗の自爆兵器を行かせるとしよう」


岸栗提督「おう、任せておけ」



岸栗は船の側に待機させている薄雲達に発光信号を送った



薄雲「…合図です…」


初雪「……分かった…」フラ…


磯波「……」


薄雲「……」


岸栗提督『とっとと行け』


薄雲「…行きますよ…」


初雪「…うん…」


磯波「……」




艦載機隊<ブーーーーーーー


進む艦載機隊。その下方に…



夜天改妖精1「なんだあれ⁉︎報告しなくては…」


夜天改<我、鎮守府ニ向カウ艦載機大編隊ヲ発見セリ。数多シ


夜天改妖精1「これで良し」


夜天改妖精2「!後方より敵機!」


夜天改妖精「何!」


零戦五二型<ブーーーーン…


零戦五二型<ズダダダダダダダ





孤島鎮守府

提督の部屋




ドア<コンコン


飛龍「提督、よろしいですか?」


提督「…ん?入れ」


ガチャ


飛龍「失礼します」


提督「どうした?」オキアガル


飛龍「哨戒中の夜天改からの通信です。ここに、艦載機の大編隊が向かっているようです」


提督「深海棲艦のか?」


飛龍「いえ…分かりません…。ですが、この通信を聞いた後すぐに通信が切れたので、敵の可能性は大でしょう」


提督「…そうか…」


提督「…方角は?」


飛龍「南西の方角です」


提督「分かった」


<ウーーーーー


提督「ん?」


飛龍「妖精がサイレンを鳴らしたようです」


提督「サイレンなんてあったのか…」






リヴァイアサン「う…ん…」


クラーケン「…あーもう!うるさい!」


リヴァイアサン「…何かあったのかしら…」





川内「何事⁉︎何事⁉︎」


神通「…緊急事態…でしょうか…?」川内「え⁉︎何か私した⁉︎え⁉︎どういうこと⁉︎」


神通「あと落ち着いてください姉さん」←怖い顔(ご想像にお任せします)


川内「はい」シュン




暁「びっくりしたぁ…」


ヴェールヌイ「やれやれ…今回もまた厄介ごとかい?」


電「今度はなんなのです…」メヲコスリコスリ


雷「たくさんの艦載機が襲撃してきたりして…」←当たってる


暁「それはないと願いたいわ…」




吹雪「ふわぁ〜…」アクビ


初霜「何事ですかぁ…?」アクビ


衣笠「眠そうね…」


青葉「無理もありませんよ…」




飛行場




桃華改妖精隊長「全員、機体に乗り込め!さっさとしろ!」


桃華改妖精達「はい!」




a.m.6:20

岸栗提督の船




隠岐提督「…この調子でいけば…7時半には攻撃が開始できそうだ」


岸栗提督「7時半か…できればもっと早く…そうだな、7時に攻撃ができれば良いんだが…」茶を飲む


隠岐提督「それは流石に無理だ。艦載機は陽の光がないと飛んでいられないからな」


雪宮提督「仕方ねぇさ」


岸栗提督「…残念だな…」




その頃…薄雲達は…




薄雲「……」


初雪「…ねぇ」


薄雲「は、はい?」


初雪「…この首輪、どう言う仕組みになってるのかな…?」


薄雲「…恐らく、起爆装置の役割かと…」


初雪「…ふーん…」


磯波「…どうしてそう思うのですか?」


薄雲「今、私たちの艤装の中には大量の爆弾が積まれています…恐らく、首輪はその爆弾を起爆させるための装置かと…」


磯波「…なるほど…です…」


初雪「…薄雲」


薄雲「なんですか?」


初雪「…どうにかして外すことはできないの?」


薄雲「……」


初雪「…どうなの…?」


薄雲「……無理です…」


3人のすぐ近く


海から出る潜望鏡<ジー


小型潜水艇妖精「…へぇ〜…」



一方…サイレンを聞きつけ、発進した桃華隊は…



桃華妖精隊長「いたぞ!敵だ!」



執務室



飛龍「提督、先程発進した桃華隊が編隊を発見したそうです。いつでも攻撃可能とのこと」


提督「いや。待て」


飛龍「え?」


提督「もっと近づけてからにしよう」


飛龍「…?」


提督「さっき、長良から連絡があった。爆弾を積んだ駆逐艦娘3人がここに向かってきていると」


飛龍「え⁉︎ど、どういう…」


提督「…恐らく、敵の作戦はこうだ」


提督「まず、ここを艦載機で攻撃する。そして焼け野原にし、次に、俺を殺すために爆弾を積んだ駆逐艦を混乱の隙を突いて島に侵入させ、最後に俺ごと自爆させる…」


飛龍「……」


提督「…胸糞ひでぇ作戦だ…他の可能性もあり得るが、俺の推測じゃこうなった」


飛龍「…分かりました。しかし、もしその作戦が本当だとしても、それだと尚更早く迎撃したほうが…」


提督「今迎撃してしまうと、奴らは撤退するかもしれん。そうなると、あの駆逐艦達を救えなくなる」


飛龍「…ではどうすれば!」


提督「落ち着け…俺の作戦はこうだ」




提督「…分かったか?」


飛龍「…はい」


提督「よし、皆を会議室に集めてくれ」


飛龍「分かりました!」


ガチャン(飛龍、退室)


提督「…全く…どうして海軍の連中はこぞって俺を狙ってくるかな…」


少し明るくなった空を見ながら、提督はそう呟いた。




a.m.7:10




提督「…もうそろそろだな…青葉、衣笠、準備はいいか?」


青葉『はい!いつでもどうぞ!』


提督「皐月」


皐月『いつでもOKだよっ!』


提督「飛龍、そっちは?」


飛龍『全員準備は整っています』


提督「よし…じゃあ始めるぞ…」


「作戦開始!」







敵艦載機隊<ブーーーー


九九式艦爆A隊1番機隊妖精「…見えてきた…」


遠くに孤島鎮守府が見える。


九九式艦爆A隊長妖精「…我、作戦空域に到達せり…風向き60、風速40ノット…雲量8…と…」


シィーー


九九式艦爆A隊長機銃座妖精「うん…?何か聞こえて…」


零戦五二型妖精『!上から敵機!』


九九式艦爆A隊長妖精「何⁉︎」


桃華改隊長機<シィーー(エンジン音)

桃華改隊長機<ズダダダダダダダダダ


九七式艦攻C隊長機<ヒュンヒュンヒュンヒュン…ドカーン!(発火)


九九式艦爆A隊2番機妖精「ああ!…」


九七式艦攻C隊3番機妖精「クソ!隊長機がやられた!」


零戦五二型A隊長妖精「各自散開し、迎撃に当たうわああああああああああ!!!!!!」


零戦五二型B隊長妖精「つ、つけられう、うわああああああ!!!」


九九式艦爆A隊長妖精「なんだあの戦闘機はぶっ⁉︎」ヒュンヒュン


九九式艦爆A隊長機<ドカーン!(発火)ブゥゥゥゥン…(墜ちていく)


桃華改<ゴオオオオオ!(エンジン音)


九九式艦爆B隊2番機妖精「ああ…隊長機が…」


通信<全攻撃機に告ぐ!敵の戦闘機を振り切り、なんとしてでも鎮守府を攻撃すザーーー


九九式艦爆B隊2番機妖精「…通信が切れた…」



作戦フェーズその1

敵艦載機隊の撃滅


内容

敵艦載機隊よりもさらに上空に待機させていた桃華改150機が満を辞しての攻撃を始める。

まず、敵艦載機の隊長機全機を撃墜する。これには、二つの意味がある。

一つ目は、隊長機を撃墜することで、被害を最小限に抑えること。

隊長機に選ばれている妖精は、他の妖精と比べ練度が高いので、少しでも被害を抑えることができる。しかし、重要なのは二つ目である。

二つ目は、艦隊との通信を出来なくすることである。

遠く離れた艦隊と通信を取るには、高性能な通信機が必要である。しかし、それは基本的に隊長機にしか積まれていない。

何故なら、他の通信機と比べて重い上、コストも結構掛かるからである。

そのため、提督は艦隊と通信できるほどの通信機を搭載しているのは隊長機だけと踏んだ。



九七式艦攻C隊2番機妖精「…隊長機が…全機墜とされた…」


提督の作戦開始の合図と共に上空から攻撃した桃華隊は、5分もたたずとして隊長機を全機撃墜せしめた。


九七式艦攻C隊2番機銃座妖精「…それって…」


九七式艦攻C隊2番機妖精「……」


九七式艦攻C隊2番機妖精「っ⁉︎」ドンドン!


機体が揺れる。


九七式艦攻C隊2番機銃座妖精「対空砲だ!」




海上




霧島「一番二番砲塔、仰角40度、てぇー!」


36.5cm砲<ドーーン!


三式弾改<ヒューーーーー


ドーン!ドーン!(炸裂音)


電・雷「対空ミサイル、全弾発射!(なのです!)」


プシュー(発射音)



上空



九九式艦爆D隊4番機妖精「な、何か飛んでくる!」


零戦五二型C隊5番機妖精『振り切れ!』


九九式艦爆D隊4番機<ブゥゥゥン(回避行動)


九九式艦爆D隊4番機妖精「だ、だめです!うわああああ!!」ドカーーン!(ミサイル命中)


零戦五二型C隊5番機妖精「お、おい!応答しろ!おうt『C隊5番機、後ろつかれてる!』なに⁉︎」


桃華改58番機妖精「逃しはしないぞ!」カチ!(引き金を引く)


桃華改58番機<ズダダダダダダダ


零戦五二型C隊5番機妖精「うぐ!ガハ!……」


零戦五二型C隊5番機妖精「」気絶


桃華改58番機妖精「やったか?」


零戦五二型C隊5番機<ブゥゥゥゥン…(高度を下げていく)


桃華改58番機妖精「…どうやら操縦手が気絶したみたいだな…」



こうして、敵の艦載機は次々と墜ちて行き、8時になる頃には千機は居たであろう敵機は残り30機程度となっていた。



執務室




提督「…もうそろそろいいだろう…」双眼鏡


縁羅「…では」


提督「縁羅、時雨達と準備をしてきてくれ」


縁羅「分かりました」


カチ!(通信を繋ぐ音)


提督「青葉、俺だ」


青葉『はいはい!作戦通り送ればいいんですよね!』


通信室


提督『ああ。頼む』


青葉「任せてください!」


ピ!(通信を切る音)


青葉「衣笠、指示が来ましたよ!」


衣笠「待ってたわ!」





同時刻、岸栗提督の船

艦橋




岸栗提督「…まだか?」


隠岐提督「まだみたいだ」


雪宮提督「はぁああ…退屈だな…」屈伸


岸栗提督「俺は…普通に眠い…」


隠岐提督「今日は結構早起きしたからな。日頃から生活リズム整えてるお前に5時起きはキツかったか…」岸栗提督「フワァ…」アクビ


岸栗提督「6時なら、まだいけるんだけどな…」


ドア<コンコン


隠岐提督「ん?入れ」


岸栗憲兵「失礼します!」<ガチャ


岸栗提督「どうした?」


岸栗憲兵「攻撃隊からの入電です!」


岸栗提督「!聞かせろ!」


岸栗憲兵「は!我、孤島鎮守府攻撃完了せり。鎮守府は被害甚大。大きく黒煙を上げて燃えている…とのことです」


岸栗提督「そうか!」


雪宮提督「よし!」


隠岐提督「フ、作戦通り…」



もちろん、この情報は青葉と衣笠によって送られた偽の情報である。





孤島鎮守府

執務室




青葉『無事偽造文は送れました!』


提督「よくやった。ひとまず、お疲れさん」


青葉『いえいえ』


霧島『提督、聞こえますか?』


提督「ん?霧島か。どうした?」


霧島『襲撃に来た敵機を全機殲滅しました』


提督「そうか!よくやってくれた!」


霧島『これより、生存者の救助にあたります』


提督「分かった。よろしく頼む」


ピ!(通信の切れる音)


提督「…さて…」カチ!(通信を繋ぐ音)


提督「皐月、準備はいいか?」


皐月『うん!』


提督「よし、じゃあ…」


提督「第二フェーズ開始だ!」




第二フェーズ開始後…

鎮守府の外




ユンボ<キュルキュルキュルキュル←何か大きめの機械を運んでいる


妖精C「オーライ、オーライ…ストップ!」


妖精D「ふぅ…ユンボを動かすの大変…」


妖精F「5人係で動かしてるからね…」


提督「どうだ?順調か?」


妖精E「あ、提督!」


提督「おお、お疲れさん」


妖精C「確かこれが最後だったと思います」


提督「ん。お疲れさん」


提督「…にしても…これが長良と明石と夕張が作った発煙装置か…」


発煙装置<デーン!←高さは三メートル弱


提督「…結構でかいな…」


明石「そりゃあまあ白い煙や黒い煙、さらには赤、青、黄色、緑など、カラフルな煙を空高くまで好きな量上げることができますので!」


提督「一種の狼煙をあげる装置だな…」


明石「最初はそう言うのに使おうと思って作ったんですけど…まさかこんな形で使うことになるとは…」


提督「はは…」苦笑い


明石「…と、設定をしなきゃ…」


明石「提督、色は何がいいですか?」


提督「黒に…少し灰色を混ぜた感じがいいな」


明石「量はどれくらいですか?」


提督「最大」


明石「分かりました!」


十分後…


明石「十二機すべて設定し終わりました」


提督「早いな」


明石「長良さんと夕張にも手伝ってもらいましたから」


提督「…ちなみに聞くが、これ大気汚染とか大丈夫なのか…?」


明石「そこは害のないように作られているのでご心配なく」


提督「そ、そうか」


明石「ではいきますよ!発煙装置…全機稼働!」ポチッ!


そう言いながら、明石は手に持っているボタンを押した。


発煙装置<カ!ガガガガガガガガガガガガ(機械音)


提督「…大丈夫なのか…これ…?」


明石「まあまあ見ていてください」


待つこと2分。発煙装置は機械音を立てながら煙を出し始めた。


提督「おお。結構リアルな煙だな」


明石「でしょ?」



因みに配置場所は鎮守府の周りを囲むように九機、屋上に二機、飛行場に一機である。





比叡「うん?」


霧島「どうかしましたか?比叡姉様」救助作業中


比叡「鎮守府から煙が…」救助作業中


霧島「…本当ですね…」


比叡「あれが発煙装置か…」





明石「うまくいきました!あとは…」


提督「…皐月と青葉と衣笠頼みだ…」





その頃…薄雲達はと言うと…




初雪「…あとどのくらい?」


薄雲「あと…距離にして3分の1くらいかと…」


初雪「…もう孤島鎮守府まで半分はとっくに過ぎてたのね…」


磯波「…いや…です…(小声)」ブルブル


初雪「…?何か言った?」


磯波「…まだ…死にたくないです…」ブルブル


初雪「……」


薄雲「……」


初雪「…気持ちはわかるよ…私も怖いもん…」


薄雲「……?」


薄雲「前方から誰かがこちらに向かってきます!」


初雪「え…」


皐月「た、たすけてー!」


初雪「…本当だ…」


磯波「誰ですか!」ジャキ(砲塔を向ける)


皐月「まっ待って!敵じゃないから!」テヲアゲル


3人「……」


皐月「…その…さっきの空襲の騒ぎに紛れて逃げてきたんだ…」


薄雲「…本当ですか?」


皐月「ほ、本当だよ!」


薄雲「……」


薄雲は少し悩んだあと、


薄雲「…分かりました。提督に連絡します…」


皐月(ホ…)



通信室



青葉「!よし!皐月ちゃんは成功したみたい!これで首輪を外せます!」


衣笠「早速取り掛かりましょ!」




実を言うと、この第二フェーズ、最初は無かったのだ。

しかし、ある事実が判明したのだ…。




時は遡り、第一フェーズが始まる三十分程前…



提督「…ハッキング出来ない?」


青葉『はい。早速、あの首輪のハッキングを試みたのですが…』


青葉『…何かに妨害されて、出来なかったんです…』


提督「…電波妨害か?」


青葉『恐らく…』


提督「…何か他に手は?」


青葉『あるにはありますが…』


提督「言ってくれ」


青葉『…ハッキング対象である首輪まで、今私の手元にある通信機械を持って行ってくれれば、出来るかと…』


提督「…そうか…」


青葉『……』


皐月「その機械、ボクでも持てるかな?」


提督「うお⁉︎いつからいたんだ?」


皐月「電波妨害か?のところから」


提督「そ、そうか…(気づかなかった…)」


皐月「ドアも開きっぱなしだったから静かに入れたしね」


提督「あ…本当だ…」


皐月「…で?どうなの?」


青葉『まあ…さほど重くはないので大丈夫かと…』


皐月「じゃあ決まり!」


提督「…大丈夫…なのか…?」


皐月「平気平気!任せてよ!」


提督「……分かった。頼んだぞ」


皐月「うん!」




そして現在に至る。




青葉「…よし……」カタカタカタカタ←ハッキング中


青葉「……な⁉︎」


衣笠「どうしたの?」


青葉「…パスワード式ですか…」苦い顔


衣笠「え?」


青葉「どうやらあの首輪を外すにはパスワードがいるそうです…」


衣笠「……」


青葉「…そう世の中簡単にいきませんよね…。急がないと!」


衣笠「私も手伝うわ!」




再び海上…




岸栗提督『…皐月と言ったな?』


皐月「う、うん…」


隠岐提督『…ちょうどいい。お前、孤島鎮守府の内部には詳しいか?』


皐月「…まあまあ…」


隠岐提督『よし。じゃあ薄雲達を孤島鎮守府の提督の元まで送れ』


皐月「え…」


隠岐提督『これは命令だ。やるよな?』


皐月「……」


皐月は少し悩んだ後、


皐月「…分かったよ…」




通信室




青葉「……」カタカタカタカタ


[2837364732]


ブー!


青葉「くぅ…」


[2937364539]


ブー!


青葉「う…」


[1355445434]


ブー!


青葉「……不味い…」


[後一回間違えると1時間操作できなくなります。]


青葉「…どうすれば…」


衣笠「…ねぇ…青葉…」


青葉「…何ですか?」


衣笠「パソコンの中にあるメモ帳にパスワードを忘れた時にって言うのを見つけたんだけど…」


青葉「!見せてください!」


衣笠「…これよ…」


メモの内容[9,542,655,632+6,321,165,599+3,589,654,721+5,625,457,552+8,541,230,258×5から稲を刈る]


青葉「…何これ…」


衣笠「稲を刈るって…」


青葉「…とりあえず、稲を刈るは置いといて、計算してみましょう…」




海上




皐月「こっち…」


薄雲「……」


初雪「……」


磯波「…分かりました…」


皐月(…まだかな…)


薄雲「…皐月さん…」


皐月「何?」


薄雲「…孤島鎮守府の提督は…どんな方ですか…?」


皐月「……」


皐月(どう答えるべきだろう…)


皐月「…他の鎮守府と同じような感じ…かな…?」


薄雲「…そうですか…」


皐月(ふう…こう言うのって意外と大変なんだね…)




通信室




ドア<ガチャ


提督「どうだ?」


青葉「あ、提督」


提督「結構梃子摺っている様だな…」


青葉「首輪を外すためのパスワードがまだなんです…」


提督「…何かヒントとかは掴んでないのか?」


青葉「ヒントらしきものは見つけました。これなんですが…」例のメモを見せる


提督「…どれどれ…」


提督「…稲を刈る…?」


青葉「何か分かりませんか…?」


提督「…分からんな…一回この計算の結果を聞かせてくれ」


青葉「結果は67,785,084,794でした」


提督「6億……」


提督「…衣笠、紙とペンを取ってくれ」


衣笠「分かったわ」



提督「…67,785,084,794から稲を刈る…か…」←計算結果をメモに書き出した


青葉「…こう見てみると、数字の数は11個ですね…」


提督「…パスワードは何文字だ?」


青葉「10文字です」


提督「…じゃあこの中からどれか1文字消えるってことだな?」


青葉「…はい…」


提督「じゃあ一つずつ試してくれ」


青葉「…それが…」


提督「?」


青葉「次失敗すると一時間操作できなくなるんですよ…」


提督「…何…」


青葉「…ですから、一発勝負です」


提督「…そうか…」


衣笠「…ちなみに、その駆逐艦達は今ここからどれくらいのところにいるの?」


提督「後15分もしないうちに到着するところまでだな…」


衣笠「もう時間がないわね…」


提督「ああ。急がなければ…」


提督(…この数字の中から稲に関係する数字か…)


三人「うーん…」頭を捻らせる


提督「……いや…違うな…」


青葉「……稲…」


衣笠「…稲に関係する数字って…」


提督「…待てよ…」


提督「………あ!」


青葉「何か分かりましたか⁉︎」


提督「分かったぞ!5だ!」


衣笠・青葉「5?」


提督「二人とも、五円玉見たことあるか?」


青葉「五円玉…?」


衣笠「…お金?」


提督「そうだ。見たことないのか?」


青葉「はい…そもそも私たち、お金なんて持ったことありませんよ…」


提督「…そうか…。まあ五円玉硬貨には稲が彫られているんだ。こんなふうに」


そう言うと、提督はポケットから五円玉を取り出し、二人に見せた


青葉「…これが…五円玉…」


衣笠「…確かに…稲が彫られてるわね…」


提督「と言うわけだ。さ、これでパスワードを」


青葉「分かりました!」


[6778084794]


青葉「お願いします!合っていてください!」


カチッ!(スペースキーを押した)


提督(…頼む…)


画面<送信中…



画面<変更が完了しました


三人「!」




皐月side




首輪<ピ!


薄雲「え?」


首輪<ピピピピピピピピピピピピピピ


初雪「あ…」


磯波「な…何ですか…?」


首輪<ピピピピピピピ!……カチャ!(首輪が外れる音)


初雪「…え…」


ポチャンポチャンポチャン…


薄雲「…え…?」


初雪「首輪が…」


磯波「外れ…た…?」


皐月(…やっと…か…)信号拳銃を取り出す


薄雲「…皐月さん…?」


皐月「うまく行ったみたいだね…」プシュー!(彩光弾発射)


信号弾は空高く登って行き…


ヒュ〜  バン!


赤い色素をばら撒いた。


飛龍「!合図です!」


提督『よし!じゃあ第三フェーズ開始だ!』




それから10分後…岸栗提督の船の艦橋では…




岸栗提督「おーい、雪宮、こいつを見ろ」っ大きめの箱


雪宮提督「あ?」


雪宮提督「……こいつは…天恵の美酒、大信州 香月じゃねぇか!どこで手に入れたんだ⁉︎」


岸栗提督「俺が見つけた特殊なルートでさ」


雪宮提督「お、教えろ!」


岸栗提督「えー…どうしよっかな…」


雪宮提督「勿体ぶるなよ!」


隠岐提督「うるさいぞ。酒のことでいちいち騒ぐな」


岸栗提督「…はぁ…隠岐は本当に酒には無知だよな…」


隠岐提督「…必要性がない…」


岸栗提督「相変わらずお堅いことで…」


ドア<ガチャ

岸栗憲兵「失礼します!」


岸栗提督「うぉ⁉︎……何だ君か…何用だ?」


岸栗憲兵「は!薄雲からの通信です!我、孤島鎮守府提督ヲ拘束セリ!です!」


雪宮提督「やっとか!」


隠岐提督「よし。岸栗、あとは頼む」


岸栗提督「おう、任せとけ」


岸栗提督「地獄で死んだママと一緒に業火で焼かれな!」ポチ(起爆スイッチオン)



海中



首輪<ピーーーーーー


ボーーーーン!!!(水中で爆発した音)



海上



バシャーーーーン!!!


海に大きな水柱が上がった。


皐月「…ふう…」


暁「何とか成功したわね…」


ヴェールヌイ「…爆薬どれくらいだったんだろう…?」


薄雲「…皐月さん」←皐月におぶられている


皐月「何?」


薄雲「…そろそろ説明してくれませんか…?どう言うことなのかを…」


ヴェールヌイ「説明してって…もう大体わかってるんじゃない?」


薄雲「…はい…しかし、確証は得てないので…」


初雪「…私は…何も分からない…」←暁におぶられている


磯波「同じく…」←ヴェールヌイにおぶれれている


皐月「うーん…それは全部終わった後で説明するよ」




再び岸栗提督の船の艦橋




雪宮提督「…どうだ?」


岸栗提督「…あいつらの信号が消えた。成功だ!」


雪宮提督「よっしゃ!」


隠岐提督「ふ…孤島の悪魔…あっけなかったな…」


雪宮提督「よし!じゃあ燃える鎮守府を見ながら呑むとしよう!」


岸栗提督「機関始動!孤島鎮守府に向かうぞー!」


岸栗の部下達「「了解!」」


隠岐提督「おい、聞こえるか?朝潮」


隠岐朝潮『は、はい、何でしょうか…?』


隠岐提督「これから孤島に向かう。しっかり護衛しろよ」


隠岐朝潮『もも、もちろんです!護衛させていただきます!』


隠岐提督「…もし、俺たちの身に何かあったら…分かってるよな…?」


隠岐朝潮『そ、そのようなことが無いようにします!』


隠岐提督「それでいい」




同時刻、船団の上空10,000mでは…




桃華改妖精「およ?動き出した…」


桃華改妖精「…ま、いっか…作戦には支障ないし…」


桃華改妖精「…一応報告はしておこう…」




孤島鎮守府近海海域




飛龍「…分かったわ。引き続きよろしく…」


蒼龍「何かあったの?」キリキリキリ


飛龍「敵の船団がこっちに向かってきているみたい」


蒼龍「ふーん…」ピシュ!


赤城「まあ作戦には支障はないでしょうから気にすることはありませんね」ピシュ!


加賀「…おっと、艦載機がなくなっちゃいました…」


蒼龍「あ、私も」


千代田「私はとっくに無くなってます」


赤城「私もこれが最後ね」ピシュ!


飛龍「私も」ピシュ!


加賀「…ふう…」


赤城「ちょっと疲れましたね…」ノビー


飛龍「あとは航空隊の皆さんに任せて、一休みしましょう」


蒼龍「賛成!」




それから1時間程経ち、岸栗提督達の船団では…


異変を感じている者がいた。




雪宮瑞鳳「…おかしい…」


雪宮祥鳳「…ええ…」



雪宮翔鶴「…瑞鶴、そっちはどう?」


雪宮瑞鶴「……ダメ…応答がない…」


雪宮翔鶴「こっちもよ…」



雪宮加賀「…こうも通信が悪いと嫌な予感がするわ…」


雪宮赤城「…本当に通信が悪いのでしょうか…?」


雪宮加賀「…それ以外、想像したくもありません…」


雪宮飛龍「…!帰還機です!」


雪宮加賀「え?」


雪宮赤城「何機ですか?」


雪宮飛龍「っ⁉︎……一機のみ…」


九七式艦攻F隊2番機<ブーーーーーン…←穴だらけ傷だらけでフラフラと飛んでいる


雪宮加賀「…飛行しているのがやっとみたいね…」スッ…(飛行甲板を伸ばす)


九七式艦攻はフラフラと飛びながらも雪宮加賀に着艦しようと体制を立て直す


雪宮加賀「その調子…」


九七式艦攻F隊2番機<ヒューヒューヒューヒュゥゥ…(エンジンが止まる)


雪宮加賀「っ!」


だが、ここでエンジンが止まり、着艦コースを外れ、墜ちていく…


パシャン!(海に落ちる音)


最後は雪宮加賀の足元に墜ち、そのまま沈んでいった…


雪宮加賀「……」


雪宮赤城「…そんな…」


雪宮飛龍「…どう言う…こと…?」


雪宮蒼龍「何があったの…」


雪宮加賀「……」シャガム


雪宮加賀はそっとその九七式艦攻に乗っていた妖精を掬い上げた。


雪宮加賀「大丈夫?」


妖精「な、なんとか…」


雪宮加賀「一体何があったの?あなた以外の艦載機達は…?」


妖精「…みんな…やられた…」


雪宮飛龍「え…」


妖精「みんな、みんな墜とされた…」


雪宮加賀「…何に…?」


妖精「みたこともないくらいものすごい速さで飛ぶ戦闘機に…」


雪宮蒼龍「…零戦よりも早いの…?」


妖精「うん…。零戦よりも早かった…なすすべもなく墜とされたよ…」


雪宮赤城「零戦よりも早く飛ぶ戦闘機……」


妖精「…あと、対空砲火…」


雪宮加賀「…敵の艦隊を見たの…?」


妖精「…いや…もうその時にはボロボロだったから逃げるのに必死で…」


雪宮加賀「…そう…」


妖精「…もう疲れた…休んでもいい?」


雪宮加賀「ええ。ゆっくりやすみなさい…」


妖精「ありがとう…」


妖精はそう言い終わると、静かに寝てしまった。


雪宮加賀「……」


雪宮赤城「…どうしましょう…」


雪宮飛龍「提督に報告する…?」


雪宮蒼龍「いやいや!こんなこと報告したら何されるか分からないよ!」


雪宮加賀「…それでも、黙っていてもどうせバレます。報告しましょう」


雪宮蒼龍「えぇ⁉︎加賀さん本気ですか⁉︎」


雪宮加賀「なってしまったものは仕方ありません。ここは腹を括ってください」


雪宮蒼龍「むむむむむ………分かったよ…」


雪宮赤城「では、私が報告します」




同時刻、前方を先導中の駆逐艦隊にて…




隠岐朝潮「……」


隠岐大潮「…大丈夫…?」


隠岐朝潮「…うん…大丈夫…。それより見張りをしないと…」双眼鏡を覗く


隠岐大潮「…無理はしないでね…」


隠岐朝潮「……」


隠岐大潮「……?」


隠岐朝潮「…あ…あ…」ガタガタガタガタガタガタガタ


隠岐大潮「え?どうしたの?」


隠岐朝潮「て…」


隠岐大潮「て?」


隠岐朝潮「敵機…」


隠岐大潮「え⁉︎」双眼鏡を覗く


隠岐大潮「……あ…」


大潮の双眼鏡に、数え切れないほどの艦載機が写った。




岸栗提督の船の艦橋




雪宮提督「あ?帰還機が一機だけだと?」


雪宮赤城『帰ってきた妖精曰く、敵の戦闘機と対空砲で墜とされたそうで…』


雪宮提督「…はぁ?」


隠岐提督「おいおい雪宮、お前のところの艦載機の実力はその程度か?」


岸栗提督「孤島鎮守府の対空砲と戦闘機に墜とされるって…相当だぞ?」


雪宮提督「お、お前ら…」


ピ!(通信が入る音)


隠岐大潮『隠岐提督!敵襲です!』


三人「は?」


隠岐提督「…深海棲艦か…」


隠岐大潮『いえ!深海艦載機ではありません!あr『大潮、危ない!』』ドカーーン!(爆発音)


ブツッ! ザーーーーーー


隠岐提督「……は?」


岸栗提督「…深海の奴らじゃない…?」


雪宮提督「…どう言うことだ?」


外<ブーーン ブーーン


岸栗提督「⁉︎おい!外を見ろ!」






飛龍「提督、艦載機隊が攻撃を開始しました!」


提督「よし、作戦通り頼む」



ここで、第三フェーズについて説明しよう。

まず、薄雲達を助けるため、彼女らの艤装を外し、海に捨てる。

そしてある程度離れた後、偽の文章を送って爆破させる。

ここまではうまく行った。

次に、航空隊による反撃作戦が始まる。



天山改二<ブーーーン パシャン(魚雷投下)


魚雷<シィーーーーー


隠岐提督の船<バッシャーーーン!(命中)


隠岐水兵A「左舷に避雷!機関室浸水!」


隠岐水兵B「続いて左舷!雷跡二つ!」


隠岐水兵C「面舵いっぱーい!」


隠岐提督の船は魚雷を避けようと右に船首を向ける。


だが、遅かった


バッシャーーーーン!!(命中)


二つのうち一つが船首に命中。さらに…


天山改二<ブーーーン! パシャン(魚雷投下)


投下された魚雷は船尾に向かい…


バッシャーーーーン!!(命中)


隠岐水兵D「クソ!今の避雷で舵が壊れた!」



一方、雪宮提督の船は…



雪宮提督『おい!聞こえるか⁉︎』


雪宮水兵A「はっはい!聴こえております!」


雪宮提督『いいか!奴らを叩き落とせ!全力で船を守るんだ!』


雪宮水兵A「りょ、了解しました!」


プツッ!


雪宮水兵A「……はぁ…」


雪宮水兵B「!おい、A、避けろ!」


雪宮水兵A「え?」


彗星改二<ブーーーン ヒュ~(爆弾投下)


雪宮水兵A「うおおおおお⁉︎」


ドカーーーン!!




攻撃隊はその後も雪宮提督と隠岐提督の船を狙った。攻撃隊にも多少被害は出たものの、攻撃は成功し、海上に残ったのは岸栗提督の船と、隠岐艦娘達、雪宮艦娘達になった。


戦闘が始まって数分経過した頃…


岸栗提督の船の艦橋




隠岐提督「…なんてことだ…」


隠岐水兵C『現在、駆逐艦に対空戦闘をやらせていますが……この船の沈没は免れません…』


隠岐提督「…分かった…全員に通達、総員退艦せよと…」


雪宮水兵B『雪宮提督、船はこれ以上持ち堪えそうにありません…』


雪宮水兵B『総員退艦の決断を…』


雪宮提督「…ああ。分かった。総員退艦せよ…」


ピ!(通信の切れる音)


雪宮提督「……」


隠岐提督「…やられたな…」


雪宮提督「奴らはどうやら一通り攻撃し終わったみたいだ。帰っていってる…」


隠岐提督「だが、すぐに第2波がくるだろう…」


岸栗提督「次はこの船だ…。どうする?」


隠岐提督「……」


雪宮提督「…俺は今回は退くべきだと思う。流石にこれ以上の被害はごめんだ」


岸栗提督「俺も賛成だ…」


隠岐提督「…そうか…」


雪宮提督「ま、目的は果たせたし、これで満足じゃねぇか?岸栗」


岸栗提督「…まぁ、そうだな。退くとしよう。隠岐、お前もそれでいいな?」


隠岐提督「二人がそれでいいなら」


岸栗提督「よし、じゃあ撤収するか」




孤島鎮守府




飛龍『提督、敵が撤退し始めました』


提督「…そうか」


飛龍『攻撃を続行しますか?』


提督「…いや、もう十分だろう。第二次攻撃を取りやめてくれ」


提督「全員に告ぐ、作戦終了、ご苦労様だった。あとはゆっくり休め」


皆『『はい!』』


ピッ!(通信を切る音)


提督「…ふう…」


縁羅「お疲れ様です。はいどうぞ」っ水


提督「ああ、ありがとう縁羅」


縁羅「いえいえ」




少し休憩して…




提督「そういえば縁羅」


縁羅「なんですか?」


提督「皐月が連れて帰ってきた艦娘達はどうしてる?」


縁羅「医療室で時雨ちゃんから検査を受けていますよ」


提督「そうか」




医療室




時雨「うーん…みんな疲労が目立つね。それ以外は特に無いよ」


時雨「だからしばらく休むことだね」


薄雲「ありがとうございます」


初雪「…でも…休ませてくれるかな…」


時雨「そこは大丈夫だよ」


三人「…え…」


時雨「ここの提督は優しいからね」


初雪「…ここの司令官が…」


磯波「優しい?」


時雨「うん」


薄雲「…どういうことですか…?」


時雨「…何から話そう…」


ドア<ガチャ


吹雪「失礼し…」


初雪「……」( ゚д゚)


磯波「え…」( ゚д゚)


薄雲「……」( ゚д゚)


吹雪「……」( ゚д゚)


時雨「…いいタイミングだね…」


四人「「「「えええーーー⁉︎⁉︎⁉︎」」」」




翌日

執務室




コンコン


提督「いいぞ」


吹雪「失礼します」ガチャ


薄雲「失礼します…」


初雪「し、失礼します…」


磯波「失礼します…」


提督「…もしかして君たちは…」


薄雲「はい。昨日は助けていただきありがとうございました」


提督「もう大丈夫なのか?」


薄雲「はい。おかげさまで」


提督「それは良かった。早速だが、名前を教えてくれ」


薄雲「はい。私は特型駆逐艦、7番艦の薄雲です」


初雪「初雪…です…」


磯波「磯波と申します。よろしくお願いします…」


提督「…特型駆逐艦…?てことは…」


吹雪「はい!三人とも私の妹達です!」


提督「三人ともか!」


吹雪「はい!」


提督「…そうか。それは良かったな」


提督「…さて、三人ともここに着任した…ということでいいんだよね?」


薄雲「はい…」


提督「よし、じゃあ早速だが、三人に任務を与える」


提督「自分のやりたいことを見つけろ」


提督「なんでもいい。どれほど時間をかけてもいいから、必ず見つけてくれ」


提督「分かったか?」


薄雲達「はい!」




こうして、また孤島鎮守府に新たな仲間が加わったのであった。




それから三日後…

良野鎮守府




健四郎「……」カリカリカリ


五月雨「…ん?」ペラ…


健四郎「どうした?」


五月雨「これ…」っ封筒


健四郎「ん?」


健四郎は早速封筒の中身を取り出し、入っていた書類に目を通す。


健四郎「……」


健四郎「…マジか…」


五月雨「司令官?」


健四郎「どうやら明日、雛吹中佐が視察に来るみたいだ」


五月雨「え…」







第三章 良野鎮守府視察






翌日

良野鎮守府近くの町中の広場



??「…何もない場所だな」


??「そうですね」


??「…と、来たか…」


??達の側に一台の車が止まる


その中から、白い軍服を身に纏った人が出てきた。


白い軍服「…少し早すぎたか…」


部下A「まだ約束の時間まで1時間はありますよ…」


白い軍服「軍部の出ならこれくらいに来ている奴もいるんだが…彼は確か民間の出だったか…?」


部下B「はい。そうですね」


白い軍服「ならしょうがない…待とう…」


??「……」ザッ…


白い軍服「ん…?」


??「雛波中佐か?」


白い軍服→雛波「ああ。俺だ」


??「そうか…なら…」


??「死んでもらう!」チャキ(銃口を向ける)


部下A「中佐!」


バキューン!バキューン…




約1時間後…




健四郎「確かこの辺りだったはず…」


白い軍服「ちょっといいか?」


健四郎「はい?」クルッ


白い軍服「貴様が良野鎮守府の提督か?」


健四郎「はい。そうです」


雛波「そうか。私が雛波中佐だ」


健四郎「あ、貴方が…。はじめまして」


雛波「うん。早速だが、貴官の鎮守府に案内してくれ」


健四郎「はい。こちらです」


部下A「……」チラ


??達「」(死亡)←健四郎からは見えないよう茂みに隠してある


部下A(奴らは銃をもってなおかつ五人も居たというのに、あんなにいとも簡単に鎮圧するとは…)


部下A(雛波中佐、絶対に敵にしたくないお方だ…)




良野鎮守府




雛波「ここが良野か」


健四郎「はい」


ガラガラガラガラガラガラガラガラガチャン!(門が開く音)


健四郎「どうぞ」


雛波「ん…」


雛波「…随分と小さい鎮守府だな。戦力はどのくらいだ?」


健四郎「駆逐艦五月雨、白雪、涼月、潜水艦伊19。以上です」


部下達<ザワッ


部下C「小規模だな…」ヒソヒソ


部下A「資材が回ってきてないってわけでもないだろ?孤島鎮守府じゃあるまいし…」ヒソヒソ


部下B「もしかして、建造ドックが壊れてるのか?」ヒソヒソ


雛波「少ないな。建造ドックは…壊れてはないようだな?」


健四郎「はい。壊れてはいませんよ」


雛波「そうか。今まで何回建造してきたんだ?」


健四郎「いえ。建造したことはありません」


部下達<エ!?


雛波「…やったことがない…?」


健四郎「はい」


雛波「どういうことだ?貴官はこの鎮守府に着任してから数ヶ月は経っているはず…。にもかかわらず、その数ヶ月間、貴官は建造を一度も行わなかったのか⁉︎」


健四郎「はい」


雛波「…その数ヶ月間、貴様は何をしていた?」


健四郎「最低限度の出撃任務しかしていませんでしたよ」


雛波「最低限度って…どれくらいだ?」


健四郎「一週間に出撃は3、4回程度、遠征は…やったことがありませんね」


雛波「っ!何故だ!何故貴様はここにいる!国を守りたいという意思がないのか⁉︎」


健四郎「…私自身、軍役に自ら就いたわけでもなく、それどころか軍隊というのを嫌ってさえいました」


健四郎「そんな私は幸か不幸か、妖精が見える体質に生まれてしまいました。それが原因で、私はあの日、強制徴兵されました」


健四郎「私は強制的にここに連れてこられたのであって自分の意思でここにいるわけではありません。それだけは、勘違いしないでいただきたいです!」


雛波「っ!…」


雛波「……そうか…」




執務室




健四郎「どうぞ、そちらにお座りください」


雛波「分かった」


そう言うと、雛波は健四郎から見て、向かい側のソファーに座った


ドア<ガチャ


五月雨「失礼します。お茶を持ってきました」


健四郎「おお、ご苦労様」


五月雨「いえいえ」ニコ


雛波「⁉︎」


雛波(艦娘が…笑った…?)


雛波(今まで見たことがない…艦娘が笑った所など…)


雛波(一体彼は、ここの艦娘達に何をしているのか…?)


健四郎「?雛波中佐、どうかしましたか?」


雛波「!い、いや…なんでもない…」


健四郎「…?」



それから少し雑談した後…(五月雨は退出)



雛波「…一つ質問いいか?」


健四郎「はい?なんでしょうか?」


雛波「君は普段、艦娘達にどのように接しているのだ?」


健四郎「…どのように接している…ですか……」


健四郎「うーん…」


健四郎は少し考えた後


健四郎「…仲間として…ですかね…」


雛波「仲間として?」


健四郎「私にとって彼女らは大切な部下であり、また、大切な仲間でもあります」


雛波「…なるほど…つまり、貴官は艦娘を“兵器”としてで無く、“人”として接しているのだな?」


健四郎「はい」


雛波「ほう…」


雛波は少し間を置いた後…


雛波「…はっはっはっはっは!面白い、実に面白い!」


そう高らかに笑った


健四郎「…?」


雛波「正直、貴官のような異端な人間に会うのは何年ぶりだろうか」


健四郎「…異端…」


雛波「ああそうだ。だから、面白い」


健四郎「…はぁ……そうですか…」


雛波「…まあ、貴官のやり方がどうであれ、妖精が見えない俺が口を出す権限は無い」


雛波「これからも頑張ってくれ」


健四郎「はい!」


雛波「…さて、そろそろ俺はお暇させてもらうとしよう」


健四郎「もう行かれるのですか?」


雛波「ああ。生憎と、今日は予定が一日中ぎっしり詰まっているのでね」


健四郎「大変ですね…頑張ってください」


雛波「ん。ありがとう」


その後、雛波中佐は、部下達を引き連れて良野鎮守府を去っていった。




同日

孤島鎮守府

通信室




衣笠「……」


ドア<ガチャ


青葉「ただいま…ってあれ?」


衣笠「……」


青葉「どうしたんですか?衣笠、そんな顔して…」


衣笠「…青葉…」


青葉「?」


衣笠「…ちょっとこれ…聞いてくれる?」


青葉「?いいですけど…」


ラジオ『比良海鎮守府の提督が殺害されてから13日目の今日、とうとう、容疑者の処刑が行われることになりました』


青葉「へぇ…」


ラジオ『容疑者は、球磨型軽巡洋艦、五番艦の木曽』


青葉「⁉︎」




処刑場




木曽「……」←目隠しをされている


執行長「構えろ」


執行官「……」チャキチャキ(銃を構える)


執行長「よーい…」


木曽「……」


執行長「撃てぇー!」


バキュン!バキュン!バキュン!……






第四章 死闘の先に…






執務室




提督「…そうか…」


青葉「…はい…」


提督「…動機は?分からなかったか?」


青葉「はい…。放送では伝えられていませんでした…」


提督「…そう…」




医療室




時雨「……」


三日月「……」


時雨「…うん、もう大丈夫だと思うよ」


皐月「本当!良かったぁ…」


三日月「…あの…」


時雨「ん?なんだい?」


三日月「…私は…これからどうなるのでしょうか…?」


時雨「それは君次第だよ。先ずは、ここの提督に挨拶しないとだね」


三日月「…そうですか…」


皐月「大丈夫、ボクも一緒に行ってあげるから!」


三日月「…あ、ありがとう…」




執務室





提督「……」


ドア<コンコン


提督「ん?いいぞ」


ガチャ

皐月「失礼しまーす!」


三日月「…失礼します…」


提督「お?もう大丈夫なのか?」


三日月「はい…おかげさまで…」


提督「そうか、それは良かった。だが、まだ病み上がりだから無理はするなよ」


三日月「はい…お気遣いありがとうございます…」


提督「…さて、早速だが三日月」


三日月「は、はい」


提督「ここに来る前、何があったか…教えてくれるか?」


三日月「…分かりました…」


三日月「私の前の鎮守府は、舞鶴鎮守府でした…」


提督「舞鶴か…有名な所だな…」


三日月「…はい…」


三日月「そこでは、捨て艦戦法と言う戦法がありました」


提督「……」


三日月「…もう…お分かりでしょう…?」


提督「…ああ…」


皐月「うん…」


三日月「……」


提督「……」


三日月「…司令官」


提督「ん?」


三日月「司令官はこれから、三日月をどうするおつもりですか?」


提督「いや、どうするもこうするも…どうにもしねぇよ…」


三日月「え…」


提督「逆に聞くけど、お前は俺にどうされると思ってるんだ?」


三日月「そ…それは……解体…」


提督「いやなんでだよ、なんでお前を解体するの?俺」


三日月「じゃ、じゃあ…処刑…?」


提督「しねぇよ…」


三日月「…じゃあ…沈むまで…遠征ですか…?」


提督「…はぁ〜(溜息)…そんなことしねぇよ…」


三日月「じゃあ何をするんですか!」


提督「いやだから、何もしないって言ってるだろ…」


三日月「……」


提督「…じゃあ、命令を下そうか…」


三日月「…何ですか…?」


提督「…自分のやりたいこと、好きなことを見つけて自由に生きろ。分かったか?」


三日月「え…」


提督「別にお前の人生なんだからお前の好きなように生きるのが良い。俺はお前も含め、この島にいる艦娘達が自由に生きるために、出来る限りフォローするだけだ」


三日月「…自由に…生きる…?」


提督「ああそうだ。自分の好きなことを思う存分やれば