2022-01-11 23:40:27 更新

概要

艦これ世界の陸軍に勤める少尉。彼は地味な陸軍とは真逆の海軍、その中でも特に士官学校で同学年だった友人提督に嫉妬していた。そして彼は自身の地位を濫用し彼の部下(?)であるあきつ丸とともに友人提督の鎮守府に乗り込もうとする。少尉とあきつ丸、そして友人提督鎮守府の艦娘が送るドタバタコメディ(になる予定)の作品です。


前書き

どうも、投稿者です。初投稿です。ここに投稿されているSSに影響されてこの作品を書こうと思い至りました。文才・国語力・軍関連知識のいずれも欠如しているため落ち度および誤字は許してください(傲慢)。一回の更新や話?はクソ短いし、更新頻度もナメクジレベルだと思うのでご容赦ください(見ている人がいればですが...)。ちなみに警告タグにネタバレを一応つけてますが多分ネタバレはないです。キャラクターのタグは出て来たらどんなに短時間でも追加します。

一応主要人物紹介です。

陸軍少尉(少尉)〜同期がみんなすでに中尉か大尉になっているのにいまだに少尉のままの無能。民衆に人気で艦娘に囲まれながら仕事してる海軍に嫉妬してる。元空軍志望。

あきつ丸〜少尉の元で働く艦娘。もともと海軍の鎮守府にいたが問題児すぎたため僻地の少尉のところに追いやられてる。

友人提督(F提督)〜少尉と士官学校で同級生で友人だった人物。少尉と同じでおちゃらけた性格だがやるときはやる人だったのでだいぶん昇進してる。少尉と同じく元空軍志望。主要人物だけど多分出番はほとんどない。

キャラ崩壊注意です。


始まり


あきつ丸「急に何を言いだしたかと思えば、何を阿呆な事を言うでありますか。」


少尉「アホなこととは何だ、私は十二分に本気だぞあきつ丸。私はいまとてつもないぐらいにやる気に満ち溢れているんだ。」


あきつ丸「そうでありますか、それではこの書類に目を通してくれであります。」


少尉「イ゛ィ゛ヤ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ダァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」


あきつ丸「何でありますかうるさいでありますね、何がそんなに不服でありますか。」


少尉「グスッ、だって、だってだよ、海軍はさぁ、世間からさぁ、急に現れた謎の深海棲艦から市民を守ったってさチヤホヤされてんのにさ、陸軍は何やってんだって、何もしてないだろって言われてね。」


あきつ丸「実際に我々はほとんど深海棲艦との戦闘を行っていないであります。」


少尉「そうだけどさ、毎日陸路で大量に物資輸送してるのは俺たちだぞ?上からの意味不明な根性論で徒歩で運ばされることもあるんだぞ?しかも山間部をクソ重たい荷物を背負ってだよ?」


あきつ丸「意味不明でないであります、臨海部で輸送用トラックが深海棲艦に襲われて人が死んだであります。」


少尉「そうだね、意味不明ではないね、でもさ、俺たちのお陰で戦えてんのよ?縁の下の力持ちよ?それなのに民間人からは『お前らに回る予算はないだろ!減らせ!』とか言われてさ、反艦娘団体からはさ『海軍の行動を収めるのはお前ら陸軍の仕事だろ!』言われてさ。」


あきつ丸「仕方ないであります、今亡き吉田茂元首相も軍部が歓迎されない時は平和である時だと言っていたであります。」


少尉「どう考えても平和じゃないだろ。しかもそれだけじゃないぞ、いっちばーん重要なことがある。」


あきつ丸「何でありますか。」


少尉「奴 ら は 女 の 子 に 囲 ま れ て 羨 ま「そうでありますか、ではこの書類に」」


少尉「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」


あきつ丸「うるさいでありますね、それに女なら自分がいるじゃないでありますか。」


少尉「経費をちょろまかして私物を買ったりする腹黒は俺の好みじゃない。」


あきつ丸「ひどいでありますね、毎日三食栄養バランスのとれた食事を作ってあげて洗濯もしてあげて、具合が悪い時は看病してあげて、しまいにはケツまで拭いてあげたじゃないでありますか。」


少尉「記憶の捏造をするなケツを拭かれた記憶はない。」


あきつ丸「少尉殿の失敗の後拭いのことであります。」


少尉「おう、それなら経費の件で大将に謝りに行くのは今度からお前でいいな。」


あきつ丸「丁重にお断りするであります。」


少尉「全く、3ヶ月に1回ぐらいの頻度で余計なもん買いやがって。」


あきつ丸(実際は1ヶ月に1回以上であります。)


少尉「それは置いといて、なにより一番気に入らないのは友人提督(以下F提督)の野郎だ、あいつ俺と同じ年なのにもう少佐なんだぞ?!」


あきつ丸「おんなじ『少』であります」


少尉「あいつは佐官、俺は尉官だ!俺より給料いいし、何よりあんな美女どもに囲まれやがって…。」


あきつ丸「少尉殿はさっきから女、女ってうるさいであります。そもそもケッコンカッコカリしてない艦娘・・・ましてやカッコカリしてたとしても同意なき性的行為は憲兵にしょっ引かれるであります、美女だらけの職場で手を出せないのは半殺しであります。」


少尉「野郎どもしかいないむさ苦しい職場よかマシだと思うんだが?え?」


あきつ丸「それに、少尉殿は如何にしていたずらをするでありますか、少尉殿程度の階級では何もできないであります。」


少尉「ふっふっふ…、聞いて驚け、俺は海軍監視部の長だぞ?奴らの鎮守府に乗り込むなど容易いことじゃーい!」


あきつ丸「仕事は全部憲兵に取られて仕事が回ってこない、しかも在籍してるののは少尉殿一人だけの事実上の社内ニート、いや軍内ニートの部署でありますな。」


少尉「だまらっしゃい!俺が仕事ができないからってこの部署に送られたという事実があろうともこの俺が鎮守府に乗り込めない理由にはならぬ。こうなったら今すぐ書類を用意して奴のハーレムに神風突撃してやる!」


あきつ丸(こんなんだから永遠に少尉のままなんであります。)


ーーーー少尉書類準備中ーーーー


少尉「よし!完璧な書類だ、どれくらい素晴らしいかというと三日三晩磨かれ続けた宝石ぐらい素晴らしい。」


あきつ丸「泥団子の間違いであります。そもそも、上にこのことを報告したでありますか。」


少尉「何をいうか、俺が部長だぞ、俺がTop of the 頂点だぞ?俺が報告する必要はない!大佐でも元帥でもかかってきやがれ!」


あきつ丸(こんなんだから永遠に少尉のままなんであります。)


少尉「よし、あきつ丸、車を用意しろ。目的地はXX県、OO市だ!」


あきつ丸「え?自分も行くでありますか?勝手に行ってくるであります。」


少尉「だ↑ま→れ↓!貴様は私の部下だ、さっさと用意せんか。」


あきつ丸「あんたろくな死に方なないでありますよ。多分部下からの私怨での砲撃で死ぬであります。」


ーーーー陸軍人移動中ーーーー


F提督鎮守府到着・食堂にて


<At the F提督鎮守府>


少尉「・・・何とご立派な建物で、うちの職場とは大違いだな。」


あきつ丸「少尉殿が無能だから僻地に左遷されるであります。」


少尉「左遷はされてない、准士官から昇格してあそこに来たんだ、だから左遷ではない。」


あきつ丸「より惨めであります。」


???「すいません、どなたでしょうか。ここは海軍の管轄地なので関係者以外はお帰りいただけないでしょうか。」


少尉「ん(ダミゴエ)?あぁ(ボイスチェンジ)、すいません、ここの鎮守府の方でしょうか(イケボ)。」


あきつ丸(露骨に声を変えたであります。)


???→榛名「はい、私はこの鎮守府に所属する金剛型戦艦の榛名です。」


少尉「すいません、どこに担当者がいるかわからなかったので。私、陸軍から来た者です。」


榛名「陸軍ですか?すいませんがお客様がくるという報告はもらっていませんが…。」


少尉「当然です、私は海軍監視部の長官からの命令で抜き打ちで監査に来ました。命令書もあります。」


榛名「監視部ですか…?聞いたことはないですが、確かに長官のサインがありますね。」


少尉(まぁ、俺の名前なんだけどな。)


あきつ丸(嘘はついてないでありますからな、一応シロであります。)


榛名「わかりました、それでは中にご案内しますね!」


少尉(実行してる自分が言うのは何だがセキュリティガバガバすぎんか?そのうち深海棲艦も出入りするようになるんじゃないか?)


<In the F提督鎮守府>

榛名「こちらが鎮守府です。提督室にまでご案内いたしましょうか?」


少尉「いや結構です。飽くまで私の仕事はその提督さんが悪いことをしてるかを見るのも私の仕事なんでね。」


あきつ丸(悪いことしてんのは少尉殿であります。)


榛名「そうですか!では、こちらが鎮守府の地図です、あなたは憲兵さんみたいな方ですよね?それではお仕事が終わるまでご自由に巡回しててください!」


少尉(え、何?憲兵ってそこらへんに歩いてんの?怖。)


あきつ丸「さて、少尉殿、来たはいいですがこれからどうするでありますか。」


少尉「どうしようかね☆」


あきつ丸「いっぺん演習のマトになってみるのもいい経験になるかもしれないであります。」


少尉「嫌だなぁ〜アーミアンジョークだよ、陸軍ジョーク。」


あきつ丸「どっちも聞いたことないであります。」


少尉「とりあえず人がいそうなところに行こう。無人から不正は生まれんからな。」


あきつ丸(この人いたずらの為にきたのでは無いでありますか?)


<In the 食堂>

少尉「よぐわがんねからとりあえず食堂に来たぞいって人少ねぇなおい。」


あきつ丸「今はまだ11:00で御飯時にはまだちょっと早いであります。」


少尉「くそう、これでは乱れに乱れた風紀が見られないじゃ無いか!」


あきつ丸「何で乱れてる前提でありますか。」


少尉「当たり前だろ、美女数百人の中に男一人、何も起こらないはずがなく…。」


あきつ丸「だから何か起きてたら憲兵にお縄されているであります。」


少尉「まぁいい、とりあえずここにいる奴らのことを観察しよう。」


少尉「おやおや、あんなところに何かをいじっているお嬢さんがいるじゃ無いですかぁ。あの形は…水上偵察機…瑞雲だなありゃ、食堂で何やってんだ…。」


あきつ丸(・・・いや、あの艦娘との組み合わせなら食堂でも”違和感が無い”であります。)


???「」ズイウンカンセイ


???「・・・」ズイウンギョウシ


少尉「?」


???「〜♫」ズイウンムシャ


少尉「?!な、何をやっとんじゃぁ?!」


あきつ丸「うっせえであります。」


少尉「いや、だってあれ、偵察機だぞ?何?かんむすって奴らは食って艦載機を補充すんの?」


あきつ丸「んなことあるわけないであります。そもそも空母にゃ瑞雲はつめねぇであります。」


少尉「空母・・・?そうか、わかったぞ!我々はこの女を知っている!いや!あのまなざしとあの大食艦っぷりを知っている!」


少尉「正規空母赤城だ!艦娘を運用し始めた時の資料に空母枠で載っていたぞ。」


あきつ丸「瑞雲は食ったでありますが別に大食艦とは決まったわけでねぇであります。」


ダッダッダッダッダ


少尉「?なんだ廊下がうるさいn「どけぇ!」」ドカッ


少尉「イワーーーーーーーーク!」


あきつ丸「少尉殿が吹っ飛ばされたであります。」


少尉「お前はなぜ上官が攻撃を受けてるのにそんな平然としてるんだ!」


あきつ丸「さっき程度で音をあげるやわは陸軍にいらねぇであります。」


少尉「しかし、あんな鬼気迫って食堂に突っ込んでくるってどういうことだ…。」


???「赤城!貴様また瑞雲を食ったようだな!」


赤城「あら日向さん。そんなに急いでどうしたんですか。」


???→日向「どうしたもこうしたもない!なぜ数ある航空機の中から瑞雲を食うんだ!食うなら零式水上偵察機でも食ってろ!」


赤城「零式水上偵察機ですか?それならさっきまでつまんでたんですがもう全部食べ終わっちゃったんですよ。」


少尉「は?(困惑)」


日向「ならもう我慢しろ!瑞雲は貴様らのおやつになる為に生まれたわけじゃあるまいぞ!」


少尉「別に零式水上偵察機もおやつになる為に生まれたわけじゃないだろ。」


日向「おいそこの憲兵!こいつをひっ捕らえろ!罪状は瑞雲侮辱罪だ!」


少尉「んぁ?何だ急に、しかもそんな罪はない。」


赤城「そうですよ日向さん、憲兵さんに迷惑がかかっていますよ。」ズイウンバリッ


日向「貴様ーーー!また瑞雲を食ったな!もう許さん軍法会議も辞さない!」


少尉「・・・面倒だ、他をあたろう。」


あきつ丸「結局なんのために来たでありますか。」


少尉「ん?そんなのあいつの不正の証拠を見つけて憎きF提督を豚箱にぶち込むことだよ。」


あきつ丸(やっぱり元の目的を忘れてるであります。)


演習場にて

<At the 演習場>


少尉「やっぱり演習場となると人は多くなるな。目眩がしてしまう。」


あきつ丸「普段から仕事場に引きこもるか少人数で輸送任務してるかしかないからであります。」


少尉「そんなこと言うなら他の仕事見つけてくれよ。」


???「こんにちは!見ないお顔ですね!」


少尉「うん?あぁこんにちはお嬢ちゃん、僕は陸軍から来たんだ。お嬢ちゃんのお名前は?」シャガミ


???→睦月「睦月です!はりきってまいりましょー!」


少尉「あら可愛い」


あきつ丸「あんたこそ憲兵に捕まるべきであります。」


少尉「待て、俺はロリータ趣味はない。」


睦月「?憲兵さんなんですか?」


少尉「ん?いや、まぁ、憲兵さんみたいな感じかな?」


睦月「え!そうなんですか!じゃぁ睦月悪いことしたら連れてかれちゃうの。」フルフル


あきつ丸(話が飛びすぎであります。)


少尉「そうだねぇ〜悪いことしてたら連れてっちゃうねぇ〜、でも悪いことは隠すことがいけないんだ。もし睦月ちゃんが悪いことしてとしても正直に話してくれたら許してあげるかもしれないなぁ」ニタァ


あきつ丸「こいつ悪代官でもしないような顔をしてるであります。」


睦月「えっえっ、うぅ…正直に話したら許してくれるんですか…。」ウルウル


少尉「うん、睦月ちゃんは許してあげるよぉ〜ほら正直に話してごらん。例えばここの提督の悪行とか不正とかエッチな視線とか。」ニヤニヤ


あきつ丸(こいつこんな年端もいかぬ少女を自分の利益のために泣かすとは早く抹殺した方がいいかもしれないでありますな。)


睦月「じゃ、じゃぁ睦月、悪いことを話す…。」


少尉「おぉ、そうか、偉いなぁ睦月ちゃんは偉いねぇ。」


睦月「あのね…睦月ねこの前ね…。」


少尉 ニヤニヤ


睦月「睦月、この前睦月型のみんなに夜はおやつ食べちゃダメって言ったのに、睦月、みんなに隠れてチロルチョコ一個を夜にを食べちゃったの!」


少尉丸「・・・・・・。」


睦月 ウルウル


少尉「・・・なぁ、あきつ丸。悪いことってなんだろうな。」トオイメ


あきつ丸「知らんであります。今ある仕事を投げ出して上にも報告せずに出かけたり、少女をしょうもない理由で泣かすことじゃないでありますか。」


少尉「あぁ・・・。」シロメ


睦月「ねぇねぇ、憲兵さん、睦月連れてかれない?」ウルウル


少尉「へっ?あぁ、もちろん大丈夫だよ睦月ちゃん、ちゃんと言えて偉かったね。今度からはちゃんとみんな一緒に食べるんだよ。」


睦月「うん!わかったにゃしぃ!」


あきつ丸(そういうことじゃねぇと思うであります。)


ーーー数十秒後ーーー


少尉「うん、駆逐艦はだめだね。純粋すぎる。あとアイツはどちらかと言うをボインの方が好みだったはずだ、駆逐艦に変態行為、ましてやhitachiなんかを駆逐艦にするはずがあろうか?いやない。」


あきつ丸「つまりは戦艦級の奴らに話しかけるでありますか。少尉殿は大丈夫でありあますか?」


少尉「それはこの私が戦艦ごときに恐れを抱いてるのかと言うことかねあきつ丸くん?愚問だね、この私は虎の子陸軍の少尉様だぞ、戦艦がなんだ?空母がなんだ?全て大和魂がどうにかしてくれるわい!さっきの空母の赤城となんかハチマキ巻いた戦艦らしき日向?を見てもなんとも思わんかったわい!」


あきつ丸「少尉殿は怖いもの知らずと言うよりかはバカだから相手が強いか見分けられないだけであります。そもそもそう言うことを言いたいわけではないであります。」


少尉「おい貴様、この俺のことを馬鹿と言ったな?貴様調子にのるなよ、私はこれでも空手の有段者なんだぞ、そこらへんのチンピラなんか赤子をひねるかの如く倒せるんだぞ!」


あきつ丸「戦艦はチンピラじゃないであります!あと自分の話を聞くであります。自分が心配してるのは力とか恐れとかそう言う問題ではなく...」


???「なんだ騒がしいな、貴様ら何者だ。騒ぐだけなら早く出て行ってもらおうか。」


???「まぁそう言うな、あの黒軍服は陸軍の人間だろう、それに隣にはあきつ丸がいるじゃないか。きっとなんか仕事があってきたんだろう。」


少尉「この覇気のある声はまさか、戦艦級か?フハハ...待ちわびたぞ。さぁこの鎮守府のクロいところや有る事無い事を吐いてもらou...」


???→武蔵「なにこの鎮守府のクロいところだと?そんなものはない、やはり貴様は早く帰った方が良いらしいな。」ボイン


???→長門「まぁだから待て、この人も上官に言われて嫌々きてるだけかもしれない、話だけは聞いてやろう。」ボイン


少尉「・・・。」


少尉(な、ナナナ奈名菜那珂菜無七な、なんだこのおもしろい格好のアブナイ女どもは?!どう考えても一般(?)軍人(?)が着る制服じゃない!しかも片方あれ包帯じゃん、隠す気ないじゃん!そうだ、きっとF提督がこんな格好をさせてるに違いない、そうじゃなきゃこんなことはありえないしあってはならない!)


長門「おい、貴様、何を固まっている、何か調査の類で来たのであろう。さぁ、軍事機密以外のことならなんでも答えるぞ。」


少尉「ヘッ?エッ?アッハイ、ソ、ソノコセイテキナカッコウハジブンノイシデゴチャクヨウニナッテラッシャルノデショウカ?」


武蔵「個性的な格好とはなんだ失礼な。もちろん私は自分の意思でこの格好だぞ。無論、長門もだ。」


少尉「ヘーソウナンデスカ。デモ、ダカラトイッテセイフクモキズニソノカッコウハマズインジャ。」


長門「何を言っているか、これが私たちに制服で正装だ。まぁ陸軍出身であれば驚くのも無理もないだろう。」


少尉「???????????????」


あきつ丸「・・・。」


あきつ丸(やっぱり予想通りであったでありますな。)


あきつ丸(少尉殿が先ほど自分で言っていたように陸軍には男しかいないであります。そんな人がこんな大人のお姉さん、ましてやあんな格好した女の人に会おうものなら挙動不審になるのは無理もないであります。)


武蔵「おい、またフリーズしているぞ。」


あきつ丸「申し訳ないであります。こいつは陸軍出身なので自分以外の女に会うことが全然ないであります。だから女性との話し方がわからないのであります。こいつはとりあえず自分がなんとかしておくでありますから、また会うことがあればその時にお話しするであります。とりあえずお戻りになってくださいであります。」


武蔵「了解した。じゃぁ、行こうか長門。」


長門「あ、あぁそうだな。」


ーーー数十秒後ーーー


あきつ丸「少尉殿、起きるであります。おい、アホ、初心、童貞。」


少尉「・・・。」フリーズ


あきつ丸「・・・。」ドガッ(無言の腹パン)


少尉「ウボァ。っは、私は何を。」


あきつ丸「少尉殿が急に興奮しだしたところを自分が腹パンしてあの2人を逃したであります。」


少尉「なるほど、お前はスパイには向いてそうだな。絶対まともな事を話さないという意味でな。」


あきつ丸「光栄であります。」


少尉「褒めてねぇよ...って、こんなことをしてる場合じゃない。戦艦級は頭おかしい奴しかいないからな、戦艦級以外を当たろう(偏見)。」


あきつ丸(酷い言いようではありますがそれが全部間違っていると大声では言えない程度には正しいであります。)


あきつ丸「少尉殿のメンタルレベル程度じゃ軽巡、いやそれでも怪しいありますな、なら駆逐艦...も例外がいるでありますな。もう海防艦しか安心して話せないんじゃありませんかな。」


少尉「なんだその海防艦とやらは、聞いたことがないぞ。」


あきつ丸「まぁ、艦娘が現れるまでは海防艦なんて現代で聞くことなんてあんまりありませんでしたしな。」


少尉「つまりどういうことだってばよ。」


あきつ丸「少なくとも海防艦娘は潜水艦に特化した艦種であります。ほら、あそこに歩いてるであります。」


オレンジ髪の海防艦「早くしないとお昼休憩に間に合わないですよ!」


水色髪の海防艦「なんだって?そいつは急がないといけないな!」


青紫髪の海防艦「ふえぇ、そんなに急がないでくださーい!」


少尉「なんだぁありゃぁ?!ありゃもう少女通り越して幼女じゃないか!あんなのが戦えるのか?」


あきつ丸「敵潜水艦の強さによるでありますが、この海域付近の潜水棲艦なら一発で粉砕するであります。」


少尉「嘘だろ?見た目に比べて性能が凶悪すぎるだろ。」


あきつ丸「流石に通常の砲雷撃戦になればあんまり強くないでありますし、耐久力も低いであります。」


少尉「まぁ、そうでもないと戦艦の出る幕がなくなるしな、ってだからあんな純粋そうな奴らと話してもなんも出てこないやろがいえ?」


あきつ丸「いや、そうとは限らないかもしれないでありますよ?」


少尉「んな馬鹿なことがあってたまるかってんだい。あんな幼女で純粋じゃないなんてあり得てならない。」


あきつ丸(全世界のアダルトチルドレンに謝るであります。)


???「ふふふ・・・何やら楽しそうな話をしていますね...。」


少尉「何やつ!うん?姿が見えんぞ。」


???→対馬「対馬は・・・ここに。」


少尉「ヘァァ?!まっまさか、その服装...海防艦かい?」


対馬「そうよぉ、私は択捉型海防艦、つ・し・まよぉ〜。」


少尉(な、なんだこの修羅場(意味深)をいくつもくぐり抜けてきたが如くの雰囲気は...只者ではない...?)


対馬「どうしたのぉ...?」


少尉(確かに、この見た目ならこの私とて戸惑うことはあるまいし、しかも何か有益なことが聞けそうだ。これは千載一遇のチャンスに違いない!)


少尉「やぁ、こんにちはお嬢ちゃん。僕は陸軍から来た者でね、ここの提督さんが何か悪いことしていないかを調べるために来たんだ。」


対馬「へぇ...そんなんですか...。」


少尉「お嬢ちゃんは何か提督さんが何か悪いことをしていないかなんて知らないかな?」


対馬「司令...ですか?」


少尉「そう、司令さんのことさ。」


対馬「ふふふ...ひ・み・つなんて言ったらどうします...?」


少尉「そいつは困っちまうねぇ、こっちも仕事だからそうは問屋が卸さないのよ。」


対馬「そうですか...ふふふ...仕方ない人ですね...わかりました教えてあげましょう。」


少尉(よしきた!これでやつをブタ箱に送れるぞ!)


対馬「司令がね...この前司令室でこんなこと言ってたの...。」


少尉 ワクワク


対馬「『カッコカリの指輪が届いたが...自分で言ったら自意識過剰みたいだけど少なくとも3人以上はカッコガチの勢いで来てるからなぁ...指輪もう2つぐらい買おっかな...。』...なんて言ってたのよ。」


少尉 ゼック


あきつ丸 ボーゼン


対馬「ひどいと思わない...?少なくとも私は一人だけを愛した方がそのカッコガチの娘たちも納得すると思うのだけどね...ふふふ。」


少尉 マダゼック


対馬「じゃぁ私はこれ...失礼するわ...。」


スタスタスタ


少尉「・・・。」


あきつ丸「・・・何か言いたそげでありますね、...今なら何言ってもいいでありますよ...。」


少尉「なぁあきつ丸、指輪を買うって制度どう思う。あれって売春と同じじゃないか...?同意は必要だが指輪を買えば買うほどキャッキャウフフし放題なんだぞ...?なんで海軍だけがそんないい思いできるんだ?なぁ、教えてくれよあきつ丸...。」


あきつ丸「売春は言い過ぎであると思うでありますが、まぁ、なんていうか...アレでありますね...不平等でありますな。」


少尉「・・・俺も生まれるならFの野郎みたいにイケメンで妖精が見える体がよかったよ...。」


あきつ丸「なんと...言いますか...少尉殿も全体で見たらイケメンな部類であると思うでありますよ...?」


少尉「慰めはいらんぞ、それにあいつの顔を見たことないだろ?男の俺でもびっくりのイケメンだからなあいつは...。」


あきつ丸「・・・。」


少尉「・・・それに妖精が見えなきゃ海軍にゃ入れんからな、元々あいつも俺も空軍志望だったが深海棲艦が現れてからは航空機はただの動くマトになっちまって、それで空軍はなくなって妖精の見えるあいつは海軍、見えない俺は陸軍になったってわけだからな...。」


あきつ丸「選ばれた者のみの楽園...より不平等でありますな...。」


少尉「・・・。」


あきつ丸「・・・。」


あきつ丸「なんというか...合法的にあんなこと言えるこの状況が一番"悪い事"なのかもでありますな。」


少尉「・・・不可抗力ってやだなぁ。」


少尉「・・・確かにお前のいう通り海防艦からもドデカイ情報が聞けたよ。そう、ドデカイだけで合法のな...。」


あきつ丸「・・・まぁ、他を当たろうであります。黙ってずっとここにいたら陰鬱な雰囲気が永遠に漂い続けるでありますよ...。」


少尉「あぁ、そうだな...さっきあのオレンジ髪の海防艦言ってたがもうそろそろお昼時だ、もう一回食堂に行こっか...。」


あきつ丸「了解であります...。」


食堂にて(2)

ワイワイガヤガヤ

少尉「おー、流石にこの時間になると人で溢れかえっているなぁ。」


あきつ丸「まぁ、当然であります。人にもよるでありますが、戦争の最前線での楽しみと言えば飯ぐらいしかないでありますからな。」


あきつ丸「自分も海軍にいた時は食堂で飯を食っていたでありますが、まぁもうこれが絶品であったであります。」


少尉「そりゃ飯は人間の三大欲求の一つだしな、まずいもん出した暁にゃ士気はダダ下がり、前線崩壊まっしぐらだろうな。」


???「そこのあなた、この私のことを呼んだかしら?」


少尉「んぁ?俺は誰も呼んだ覚えはないがって、君が反応したのかい?お嬢ちゃん。お名前は?」


???→暁「暁よ、一人前のレディーとして扱ってよね!」


少尉「レディー?そりゃお嬢ちゃんは女の子なんだから自動的にレディーだろう。それともあれか、男の娘ってやつか!」


あきつ丸「少尉殿の英語力は幼稚園児レベルでありますか、レディーは淑女という意味であります。そもそも重要なのは一人前ってところでありまして、どうやら国語力もなかったようでありますな。」フッ


少尉「だまらっしゃい。」


茶髪で自信がなさそうな艦娘「はわわわわ...暁ちゃん、知らない人に名前を教えたらダメってこの前の座学の時に教わったのです!」


少尉「いやいや、私は一応陸軍のものだ、怪しいものではないよ。」


茶髪で自信がなさそうな艦娘「そ、そうなんですか?」


茶髪で自信がありそうな艦娘「ダメよ、怪しい人は自分は怪しい人じゃないって言うって香取さんが言ってたじゃない!」


あきつ丸「駆逐艦の子から不審者扱いされるとは...少尉殿。」ニヤニヤ


少尉「待て、本当に怪しいものじゃないんだ、そもそも怪しいものが軍の管轄地に入れてたまるか。」


白髪のクールな艦娘「そうだよ2人とも、ここに不審者なんて入ってこれないよ。さらに、胸の紀章を見てごらん、陸軍のバッチじゃないか。」


少尉「そーだそーだ!俺は怪しくなんかないぞ!天下の陸軍様だぞ!」


あきつ丸(多分この白髪の娘の方が少尉殿より数倍賢いであります。)


白髪のクールな艦娘→響「私の妹たちが失礼したね、私は響。ほら、2人も挨拶しな。」ニコッ


少尉(なにこのちっちゃなイケメン。)


茶髪で自信がなさそうな艦娘→電「はわ、ど、どうも、電です。よろしくお願いなのです。」


茶髪で自信がありそうな艦娘→雷「私は雷よ、かみなりじゃないからね!」


少尉「うん、こちらこそよろしく。一応言っておくが私は陸軍少尉、名前は...。」グイッ


あきつ丸「あんたまで名前を言わんでいいであります。F提督にバレるかもでありますよ。」ヒソヒソ


少尉「あ、あぁそうか。」ヒソヒソ


少尉(まぁ既に長官の名前っつて自分の名前見せてるからもう手遅れな気がするがな...。)


電「?どうしたのです?名前を教えてくれないんですか?」


少尉「いや、ごめんね、今さっき名前を言ったらハゲになる呪いにかかってしまったから言えなくなってしまったんだ。」


あきつ丸(幼稚園児でももっとまともなことを言うであります。もしかして論理的思考力もないのでは...。)


雷「なら仕方ないわね。名前を聞くのは勘弁してあげるわ!」


暁「でもこっちは名前を言ったのよ、ヒントぐらい教えてよ!」


少尉「ヒ、ヒントぉ?うーん...そうだな、なんか...こう...カニみたいな...。」


暁「かに?...わかった蟹田蟹男さんね!」


少尉「んな名前あってたまるかい!」


雷「じゃぁ、蟹沢蟹秀だわ!」


少尉「違うわ!そもそもヒントで名前に入ってる言葉まで言うか!」


電「多分田中波佐見さんなのです!」


少尉「ハサミちゃうわ!そんな名前を付ける親がいていいはずがない!」


響 ニコニコ


あきつ丸(少尉殿...六駆の娘共々、まるで我が子を見るかのような視線で見られるであります。)


\チョットハヤクススンデヨー/


暁「ほら、蟹田さん。早く前に進みなさい。みんなの迷惑になっちゃうんだから!」


少尉「誰が蟹田だよって、押すな押すな!俺は別に飯を食いに来たわけじゃんねぇ!」


電「そんなこと言わずに食べていくのです、波佐見さんもお仕事で疲れてるはずですから。」


雷「そうよ!鳳翔さんのご飯を食べたらそんなことどうでもよくなるわ!」


少尉「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」


響「・・・あの人は優しいね、あの子達と同じ目線で話してくれるなんて。」


あきつ丸「いや、少尉殿は子供目線になっているんじゃなくて子供なのであります。」


ーーー六駆+陸軍人食事受取中ーーー


少尉「ほう...これが鎮守府の食事...ザ・和食って感じの食事だな。訓練生時代のレーションに比べたら幾千倍ましだな。どうしてこうも陸海でこんなに差があるんだ...。」


あきつ丸(・・・やはりいつ見ても美味そうな料理でありますなぁ。)


暁「それじゃみんな頂きますするわよ!せーの。」


六駆+陸軍人「頂きます!(なのです!/であります)」


少尉「(モグモグ)...うまい!この唐揚げ超うまい!ジューシー!今まで食った飯で一番うまい!」


あきつ丸「そうでありますか、それは良かったであります。では、今度からは毎食ここで食うであります。」


少尉「ごめんなさい、違うんです、あきつ丸さんのご飯が不味いって言っているんじゃないんです、あきつ丸さんも一番です、そう、同率です、だから辞めるのをやめてださい。」ハヤクチ


あきつ丸「・・・しょうがないでありますな、ただし今度外出できる機会があれば飯を奢るであります。」


少尉「もちろんです!寿司でも焼肉でも何でもおごります!あきつ丸大好き!あきつ丸万歳!」


あきつ丸「思ってもないことまで言わんでいいであります。」


あきつ丸(とはいえ自分の作る飯よりも美味いのは事実であります。...自分も頑張らないといけないでありますな。)


少尉「(モグモグ)...しっかし、唐揚げ以外も美味いな...(ズズズ)味噌汁とかどうやったらここまで美味くなるんだ...。」


暁 ジー


少尉「?」


暁 プイッ


暁(暁は一人前のレディーなんだから、絶対に、ぜぇーーったいにおねだりなんかしないんだから!)


少尉「なんだ?唐揚げが欲しいんか?俺はもうお腹いっぱいだから欲しいんならやるぞ?」


暁「!べ、別に欲しいわけじゃないけど、どうしてもあげたいって言うなら貰ってあげてもいいわよ!」キラキラ


あきつ丸(即落ち2コマであります。)


電「暁ちゃんだけはずるいのです!電も食べたいのです!」


雷「そうよ!ふこーへーよ!」


少尉「なんだなんだ、おめぇらも食いたいんか?ほら食いたいだけ食え、俺は腹一杯だからな。」


雷電「やったー!(なのです!)」


響「こらこら皆、あんまり迷惑かけちゃダメだよ。」


少尉「おいおい、子供は食いたいだけ食った方がいいぞ?大人になったら食いすぎるとすぐ体にくるからな。お前も食いたいなら持ってっていいんだぞ?」


響「...ハラショー。」


少尉 「そう、それでいいんだぞ。」ニコニコ


あきつ丸(・・・少尉殿...。)


少尉 ニコニコ


あきつ丸(・・・笑ってはいるでありますが、唐揚げの残り全部食べられたせいで笑顔の奥に悲しみが見えるであります...。)


あきつ丸「・・・少尉殿、自分はこれ以上食えないであります。だからこの唐揚げをあげるであります。」


少尉「ん?それは本当か?本当に食っちまっていいのか、唐揚げいらないのか!」キラキラ


あきつ丸「鬱陶しいであります。早く食べないと自分が食べるであります。」


少尉「それは困る!いただくぜ、悪く思うなあきつ丸!」


あきつ丸(・・・親戚のおじさんみたいに振る舞ったかと思えば急に子供っぽくなる...本当に面白い人でありますなぁ。)


\ゴチソーサマデシタ!/ \ナノデス!/


少尉(・・・そういや赤城ってやつさっき見たときと同じ席にいたがずっと座ってたのか?)





提督室へと続く廊下にて


少尉「いやー、ちゃんとした食堂でいろんなやつと飯食うのは久しぶりだったなぁ〜。やっぱ大人数で食う飯の方がうまいな!」


あきつ丸「そうでありますな、やはり飯はガヤガヤしながらの方がうまいであります。」


少尉「でもあれだからな?素の味だったらもちろんあきつ丸が作ったやつのがうまいからな?うん、あきつ丸のがうまい。」


あきつ丸「露骨に媚びを売るなであります気持ち悪いであります。」


少尉「媚びじゃないですよ、本当ですよ。」モノトーン


あきつ丸「ったく、自分だからまだいいでありますが人にもの頼んでいる身分だったらもう少し考えて行動するであります。」


少尉「以後気をつけます。あきつ丸大好き。」


あきつ丸(多分コイツ何もわかってねぇであります。)


少尉「さりとて、そんなことは最早どうでもいい、次の我々の使命は何かわかるかねあきつ丸くん」


あきつ丸「分かる訳がないのと勝手に主語を複数形にしないでほしいのとそもそも使命でないのであります。少尉殿の勝手なわがままであります。」


少尉「陸軍では正論を言う人物は求めていない、上官のいうことにへこへこする奴だけが求められているのだよ。」


あきつ丸「上官に言われた仕事を投げ出してきて僻地に飛ばされた人間がなんか言ってるであります。」


少尉「黙れ、そして、我々の使命の聞け、それは奴の本丸の本丸、それすなわち提督執務室へ行くことだ!」


あきつ丸「はぁ...何でわざわざ自分の身を危険に晒すようなことをするでありますか。医者への推薦状書いてやるでありますよ。」


少尉「あきつ丸や、君は"虎穴に入らずんば虎子を得ず"という言葉を知らないのかい?その身を削って初めて歴史に残る輝かしい栄光を手に入れられるんだぞ?」


あきつ丸「少尉殿が手に入れられるのは歴史に残る輝かしい栄光ではなくただの日常的に消費されるしょうもないゴシップであります。」


少尉「何をいうか、海軍監査部の初検挙が輝かしい栄光と言わんのか?」


あきつ丸「えぇ。激しくどうでもいいことであります。」


少尉「コイツ直属の上司の仕事をどうでもいいとか言いおって...、いいから本題!話逸れすぎなんじゃ!」


あきつ丸「......それで、要は『提督執務室に行って何か情報を得られないか』って言いたい訳でありますか?それはいいでありますけど、どうやって情報を手に入れる気でありますか?」


少尉「え?そりゃ秘密を聞くって言ったらドアに耳当てる以外ないだろ。」


あきつ丸「バカでありますか?」チョッキュウ


少尉「これまじ?上官に対して態度がデカすぎるだろ。」


あきつ丸「誰が自分の所属している鎮守府のトップがいる部屋の扉に耳くっつけてる見知らぬ人がいて怪しまないというのでありますか。」


少尉「うぅん、俺の読んでた本ではそれくらいしかなかったけどなぁ...諜報の方法」


あきつ丸「漫画しか読んでねぇからであります。少しは諜報課の発行している本とかに目を通すであります。」


少尉「そんなこと言ったってどう諜報するって言うだよ。」


あきつ丸「普通はこういう盗聴器とかを使うんでありますよ」スチャ


少尉(何でこいつ当たり前のように盗聴器持ってんの?)


あきつ丸「自分が昔海軍に所属していた頃の話でありますから完全にそうとは言えないかも知れないでありますが、今の時代の敵は深海棲艦でありますから、基本的に人間が自分達に何らかの行動を起こすと考えてないであります。そのお陰で盗聴器や隠しカメラの類を警戒してないでありますからそう簡単にはバレないであります。」


少尉「何でそんなことを知っt「それ以上の深入りは賢い行いではないであります。」


少尉「...あい。」


あきつ丸「と言うわけで、もし秘密を聞きたいならこれを使うであります、仕掛けんのは自分でやれであります。」


少尉「仕掛け方なんて知らねぇんだが?」


あきつ丸「少尉殿は士官学校で何を学んだんでありますか?」


少尉「空に盗聴器が必要か?」


あきつ丸(そういやコイツ空軍志望であったであります。)


少尉「適当にそこらへんに貼っつければいいのか?後ろに粘着質があるが。」ヒョイ


あきつ丸「あぁ!勝手に人の手から盗聴器を取るなであります、下手に触るなであります!」


少尉「任せとけって、これでも物覚えはいい方なんだよ。」


あきつ丸「LINEの削除と送信取消の区別がついてねぇ奴の言うことは信用できねぇであります!」


少尉「どう考えてもLINEよりもこいつの取り扱いのが簡単だろ、貼っつけて、ヘッドホンつければいいんだろ。」


あきつ丸「盗聴器に対する理解がフワフワでやがるであります。なおさら信用ならねぇであります!」


少尉「いいだろ盗聴器なんて無線機の親戚みたいなもんだろ、無線機の使い方は流石にわかる。」


あきつ丸「盗聴器はバレないことが大事であります!警戒が薄いって言ってもそれはわざわざ探知機とかを使ったりしないってだけであって見られれば普通にバレるであります!」


少尉「何だよじゃぁその盗聴器の隠しかt「あらあら、面白そうな話をしているのね〜。」


少尉・あきつ丸 (????!!!!!!!)


茶髪で長髪な大人びた艦娘「うふふふふふ〜」ビショウ


あきつ丸(おい、クソマヌケ畜生野郎!あんたが大声で盗聴器とか言ってたらから聞かれていたであります!)


少尉(最初に盗聴器って単語出したのお前の方だろ!?)


あきつ丸(それを何回も大声で何回も行っていたのは誰でありますか?自分は元々声が小さいでありますが?!)


少尉(そもそもまだバレたって決まったわけじゃないだろ!後なんだ上官に向かってクソマヌk「荒潮〜今"盗聴器"って聞こえたのだけれどぉ〜?」


少尉・あきつ丸(!!!!!!!!!!!!!ま、まずい、絶対にバレている(であります)!!!!!!)


茶髪で長髪な大人びた艦娘→荒潮「うふふふふふ〜お兄さんたち、だ・ぁ・れ?」


あきつ丸(あがががががが、やばいであります、陸軍がこんなことやってるってバレたらただでさえ仲の悪い陸海軍が分裂するでありますし、このバカポンタンがクビになるでありますし、自分が私物を買えなくなるであります!)


少尉(要はお前の私情じゃねぇかよ!し、しかし、安心したまえあきつ丸君、そのお前のクソみたいな私情で呼び出してくる大将を何回もいなしてきた俺だぞ、弁舌は得意なんだよ。)


荒潮「うふふふふふふ〜そんなに2人で見つめあっちゃってどうしたのかしら〜?」


少尉「ン゛ッン゛ン゛、えぇ(イケボ)、いや、すいません。まさかそんな誤解をされるなんて思いもしなかったので少し呆然としてただけですよ。私たちは盗聴器を"仕掛ける"側ではなく"見つける"側の人間ですからね。」


荒潮「うふふふふふ〜それはどう言うことかしら〜?掲示板にはそんな予定なかったのだけれど〜?」


少尉「何をおっしゃるのですか、そんな堂々と"盗聴器を調べます"って言ってるのにそれを見て対策をしない人がいる訳がないでしょう。我々は抜き打ちで派遣されてきた者です。」


荒潮「うふふふふふふ〜確かにそれだと話の筋が通るわねぇ〜。だけれど、『警戒が薄いから探知機は使われない』だとか『無線機の使い方はわかる』とかどう考えても仕掛ける側がいいそうな言葉が聞こえたのだけれどぉ〜?」


少尉「それは前者が半人前の私の『普通は探知するための危機が常に作動しているのではないか』と言う質問に対するこちらの方の返答で、後者はこちらの方が『探知機の使い方はわかるのか』と言う質問に対しての私の回答です。盗聴器の発する周波数に合わせればこっちの機器に接続されてその音が聞こえてそれを元に場所を割り出せますからね。」


荒潮「確かにそれでも話の筋があるわねぇ〜、じゃ〜あぁ、その探知機、見せてくれないか・し・ら?」


少尉「いいでしょう、先輩、探知機を見せてやってください。」


あきつ丸「・・・・・・これであります。」


荒潮「・・・・・・それ、ただの無線機じゃないかしら?」


少尉「確かにそう見えるかもしれません、しかし、さっき私たちが見つけたこの盗聴器の周波数に合わせてみると...あっ!」


無線機「アッ!」


少尉「...ほらね?」


荒潮「そりゃ周波数を合わせれば繋がりますよね〜」


少尉「...確かにこれは"ただの無線機"です。しかし、盗聴器を探すのには十分すぎます。あんなピーピーなる機械何て物はいらない...と言うよりはそんな贅沢行ってる余裕がないのです。」


荒潮「?」


少尉「正直に言うと私は陸軍から派遣されてきた者でしてね、海軍の皆様が海から来る外敵から国を守っている間に我々は内側の敵から国を守る仕事をしているのですが、やはりメインとなる敵は外から来る深海棲艦であって、予算はやはり海軍の方が多くなって陸軍に割かれる予算は最低限のものになるんですよ。ですからあんなピーピーなる探知機は手に入らないのですよ、全ては国の為なのです。」


荒潮「ふーん、そうなのねぇ〜」


少尉「ご理解いただけましたでしょうか?」


荒潮「......そぉ〜ねぇ〜、わかったわぁ〜」


スタスタスタ


あきつ丸「少尉殿、あの目は疑っている人の目であります。どう考えても誤魔化しきれてないであります。」


少尉「何言ってんだお前、疑われているっていう状態がいかに尊いものなのかわからんのか?確信を持たれてないだけでこっちの勝ちなんだよこういうのは。」


あきつ丸「...大将からの追求を躱している人が言う言葉は重みが違うでありますなぁ。」


少尉「それよりお前は何で無線機を常備してんだ?いや、持っていることを予想していたからあんな振りをしたんだが。」


あきつ丸「...秘密がある女の方が魅力があるんでありますよ?少尉殿。」


少尉「俺はその言葉を最初に発した人はお前が言っている意味で言ったとは思わないけどな。」




To be the continue… <Next...「提督室にて(仮題)」>










後書き

更新が遅いんじゃぁ。

2022/01/11更新
どうにか一年以内に更新ができました(9ヶ月後更新)。正直言ってもうノリとか忘れてしまったので劣化してる可能性が高い、といよりキャラの性格変わってそう。本当は去年の夏に更新する予定だったけどマジで何も降りてこなくて断念しました。厳密にいうと夕立と時雨でやろうと思ったんですが、なんか、他のところで使い古されたようなネタしか出なかったのでやめました。前回の更新の時から所持した艦娘も増えて前よりも艦娘の知識も増えましたのでもう少し物語が広がりそうです。ちなみに前回のイベから21夏イベと21秋イベがありましたが昭南だけ逃してしまいました。逃したのは初イベの竹以来です。悔しい。


このSSへの評価

2件評価されています


NRHRさんから
2021-05-31 04:30:24

安部鬼さんから
2021-04-07 20:22:56

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SS好きの名無しさんから
2022-07-07 21:18:34

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2021-05-31 04:30:25

安部鬼さんから
2021-04-07 20:22:58

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2024-01-24 01:36:20 ID: S:_U1CTO

この話おもろいからワイは更新を待つとしよう......


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