ストレンジリアル第ニ次大陸戦争秘録その1
初めて書きました
エスコン7と5のキャラクターを合わせ、エスコンZERO風にしてみました。
まだまだ書くつもりです。
ある日、ストレンジリアルの戦争の状況を理解するため、エルジアにインタビューをしにいった記者が、無人機に関する情報ばかり手に入り、現在の状況に飽き、ため息をついていた。
すると…
[chapter1 悪魔は再び空を飛ぶ ]
2019年 6月6日 18:30
「はぁ…」
私は日々の仕事に疲れ、大きなため息をついた
まぁ無理もない…ここ最近手に入る情報の殆どが今起きてる戦争に使われているの無人機についての情報ばかりで進展がなく、仕事に飽きが来てしまったからだ。
エルジアがアーセナルバードを2機起動させ、大暴れをしている…その内の1機が私の家の上を飛んでいる…まるでここから見える軌道エレベーターを守っているかの様に…いつ見ても威圧感が凄い…1日に一回は奴の飛んでる姿を見る…その上アイツの中にパイロットがいないというのも不気味だ…飛行機は人が飛ばすものだ…それに…ハッキングや電子攻撃でもされたらどうするってんだ…
そうして今の軍事に文句をつけながら軌道エレベーターをボーッと見ていると1機のF-16が飛んでいるのが見えた…
妙だ…偵察機だろうか、いや…オーシアの戦闘機だ…ここにはエルジアの戦闘機しか来れない筈…それに飛び方もおかしいかなりの低空飛行だ…というより…それ以前に何故この空域を飛んでいる…?
そう思いながら少しばかりそのF-16を双眼鏡で見ていた
すると見えた模様があった…
「あれは…狼の顔…?」
私がその言葉を発した瞬間、そのF-16は軌道エレベーターの周りにミサイルを放った
あぁそうだったな…今現在は戦争中だ…この風景が見えても不思議じゃない
しかしなぜそこを攻撃する…?そこには何もないと思ったが…
そしてそのF-16は約5分程で攻撃を終えた
すると軌道エレベーターの根元に何かが離陸したのが見えた
なるほど…救出作戦だったのか、昔のハーリング救出作戦を思い出すな…ん…?ということはそろそろここにある無人機が起動し、奴らを墜としに行くだろう…
するとウィーーンという音がなり、シュボッという何かを射出した音が聞こえた
無人機だ
「さて…あのパイロットはどこまでもつかな…?」
私はそんな事を口にしながら外を眺めていた
すると驚いたことにあのF-16がこちらに向かってきた。
そして約8秒程で無人機の後ろにつき、撃墜した…
「驚いたな…こんなパイロットがまだ生きていたとは…」
恐らく奴は隊長機かエースだろう…だが何かおかしい…あんな飛び方では…ブラックアウトが起きてもおかしくはないだろう…いや…ブラックアウトギリギリのGで飛んでいるのか…人間業とは思えんな…かといって無人機でもない…無人機にしては飛行は荒い…奴は一体何者だ…?
そう考えてるうちに次々と無人機が軌道エレベーターの方角からやってきた。
アーセナルバードだ…アーセナルバードが無人機を射出したんだろう…
無人機の数は見たところ約20機…
「終わったな…」
私がそうつぶやくと、特殊兵装だろうか、F-16から4つ程ミサイルが射出され、一瞬で無人機が墜ちた…
「これは…この戦争の最後が分からなくなるぞ…」
そうして傍観している間に、オスプレイの後ろに無人機がついた。
するとF-16がオスプレイについている無人機の後ろに付きミサイルを2発打ち撃墜した。
すると信じられない光景が見えた。
F-16が墜としたのは無人機だ、だが、それと同時にオスプレイも墜ちた。
だが私はすぐに理解した、そのF-16の右後ろ、丁度パイロットの後ろにいた無人機がミサイルを打った、そしてそのミサイルがオスプレイに当たった。そしてそのオスプレイは軌道エレベーターにギリギリぶつからないところで爆発した
「護れなかったか…だがパイロットの動きは素晴らしかったな…いいセンスを持っている…今後が楽しみなやつだな…」
そうして暫くすると、アーセナルバードが近づいてきた。するとオーシアの機体達はオーシア方面に逃げていった
「面白かったな…飽きない戦いだったな」
そうして私はコーヒーをいれ、テレビをつけ、ソファに腰を下ろした。
するといつもはいっているニュースが始まった。
「ニュースです。本日夕方頃、軌道エレベーター付近にて、ハーリング元大統領が殺害されました。」
「なんだって…!?」
私は耳を疑った。
あのハーリングが殺されたらしい…そして死んだ場所はすぐに分かった。あのオスプレイ…あれにハーリングが乗っていたのだとわかった。
これはまずい…これはいけないな…私はすぐにグリムに電話をした。すると彼はニュースを知らないように少し眠そうに声を出した
「なんですかぁ…?こんな時間に…?こっちは貴方とすこし時差があるんですよ…?それに…記者の仕事は捗ってるんですか…?」
私はそんな彼の話をほぼ聞かずに声を上げた
「それどころじゃない!ハーリングが殺されたんだよ!」
すると彼は驚いた声をあげた
「それは…嘘じゃないんですよね…?だったらあのユークとの環太平洋戦争の情報はどうなるってるんですか!」と彼が怒り気味に声を上げた
「分からない…だが、この戦争はとんでもない戦争になる…全てが崩れる…人間の敵味方すらも分からなくなるくらい滅茶苦茶な…」と私が言うとグリムは「そんな…でも…この状況は最早…今のエースパイロットに任せるしか…もう…我々は、俺達はもう戦うことは出来ません…隊長、俺はどうすれば…」と、悲しげに言った
私はそれに「あぁ…そうだな…だか…あの狼のパイロットになら、人を導くことはできるのかもしれない…」と答えるしかできなかった…
この世代には…ラーズグリーズはもう…必要とされてはない…取り敢えず今私のできることは…真実の情報の共有と市民の避難だけだ…
8年後
私はあの日を未だに覚えている…生きた心地がしなかった…だが、あの地獄…第二次大陸戦争はもう終わった…
この世界は本当に不思議だ、戦争は定期的に起きる上に、戦争に必ず一騎当千するパイロットがいる…
今回は3本線とよばれるエースが生まれた。
という話をよく聞くが、今回の戦争はその3本線だけがエースというわけではなかったらしい
3本線を含む渡り鳥部隊全員がエース並みの実力だったようだ。
昔の私達を思い出す…そして、前回の環太平洋戦争と同様に、謎も数多くある…
そして今、その戦争の一部がここで明らかになる…
[Chapter2 爪痕を辿る ]
フォートグレイス基地…
コードネーム ノッカー
ゴーレム隊隊長
彼は3本線になる前の彼を知っている。恐らく私が見たF-16も、彼が指揮した者だろう…
今もその基地で部下の訓練教官として、日々働いている。
「3本線…トリガーのことか…?」
彼は少しばかり嬉しそうに聞いた
「あぁ…やつのことはほんの少しだけではあるが知っている…よく訓練するときに一緒だった…
最初にあったときは…そうだな…あれは…」
2019年 5月15日 16:14
「レーダーサイトは依然沈黙!」
「スクランブルだ!早く空に上がれ!狙い撃ちされるぞ!」
「何が起きている…?」
「爆撃機が飛来…!機数は不明…!」
「出るぞ!早く滑走路をあけろ!」
「メイジ隊、滑走路に上がれ」
「ゴーレム隊、テイクオフ、スカイキーパーとのリンクは完了…メイジ隊の離陸を急げ」
皆混乱している…俺の初陣はここか…
大丈夫…訓練はある程度やったんだ…
生き残る…ここは戦場だ…
まずは調整…右翼、感度よし…
左翼、感度よし…尾翼、感度よし…
「よし…トリガー…離陸準備完了しました…!」
緊張してる中…HQから通信が来た
「よし、聞こえてるな、作戦内容を伝える、
敵爆撃機を発見し、撃墜せよ。君の先にゴーレム隊4機とメイジ1が待っている。君のコールサインはメイジ2だ、復唱し、確認せよ。」
作戦の連絡が終わると、すぐにゴーレム1からの通信が来た
「管制塔、悪いが、さっさとそいつを上げてくれ」と聞こえた
HQは
「聞こえたな…?よし、行ってこい…!」
と、私の背中を推した
「分かりました。トリガー、メイジ2、離陸します!」
と言い、緊張を胸に私は離陸した。
「メイジ2、高度制限を解除…!グッドラック!」
空だ…辺り一面には鮮やかな青色が世界に広がっている…ここから先は、人の尊厳なんてない、生き残りの戦いだ…どんな事があっても不思議じゃない…そしてしばらくすると私の機体の前に私と同じF-16が前で減速しながら待っているのが見えた。
そして通信が入った
「お前がトリガーだな?俺はメイジ1、僚機の
クラウンだ、よろしくな。」
「よろしく…お願いします…」
「ハハッそう堅くなるなって」
そう言うと、ゴーレム隊隊長が皆に声をかける。
「挨拶は終わったな…?よし…各機、ビジネススタートだ…」
「そうだったな…あの頃はアイツはだいぶ動きが甘かったな…そうだな…あいつに会ったらこう言ってくれ…」
そういわれると、私はボイスレコーダーを手にとり
「分かりました。では、彼に伝えたい言葉を言ってください。」
すると彼は嬉しそうにありがとう。と言い
「よう、トリガー。お前はもしかしたら隊長になってるかもな…だがな…俺はお前にいつでもこう言うぞ…
スコアよりも生還することを考えろ。
部下の命は大事だ。だが…自分自身の命は1番大事だ。だから…生き残れ…これが俺の最後のアドバイスだ。」
そして、暫く静寂が訪れ…ノッカーが
「ありがとう…言いたいことは言ったよ。
そうだ…そういえばクラウンがこの基地の滑走路にいるぞ。まぁ…いつも通り部下達をこき使ってるだろうな…あいつはこの基地の中で1番トリガーと
一緒にいたやつだ。インタビューすれば
快く引き受けるだろうよ。行ってみたらどうだ?と彼は嬉しそうにそう言った。
「はい、ではそうさせていただきます。本日はありがとうございました。」
そう感謝を述べると彼は背中を私に向けて手を振って部下のもとへ去っていった。
[Chapter3 魔術師は狼を待つ]
コードネーム クラウン
メイジ隊隊長
彼はあの彼が懲罰部隊に入る前までの一部始終を見てきた男だ。
今現在も彼はパイロットとして、基地にいるが、何時も彼は人を待っているらしい。
待っている人…トリガーのメイジ隊の最後を知れる機会だ…
「トリガーか…あいつはホンットにマニュアルを読まないやつだったな…いや…正確には読んでるんだろうが、そのマニュアルの飛び方を無視している。まぁ…そっちのほうが生き残るためには正しいのかもな…俺が見たあいつの最後は
「ハーリングを墜とした瞬間だな…いや…正確には墜としてはないな…なぁ、あいつは死んだのか…?」
と彼が悲しそうに私に聞いた。どうやら事実を聞かされていないらしい
「いえ、彼はその後、冤罪となり、別の部隊に配属され、隊長になっていますよ。」
それを聞いた彼は安心してこう言った
「そうか…良かった…あいつは…」
2019年 6月6日 18:30
「おい!トリガー!マザーグースワンの後ろに無人機が来たぞ!墜とせ!」
「わ、わかりました!行きます!」
「無理をするなよ…!」
「分かってます…!後ろ…ついた!射撃…今…!」
突然、目の前にとてつもない爆発の衝撃と爆音が響いた…
頭が固まった…私は今…何を撃った…?
そして、何が起きている…?
「メイジ2!メイジ2!」
HQに声をかけられて私は正気を取り戻した
すると私の目には爆発四散するマザーグースワンの姿が映っていた…
そして、気がついたら基地に帰還していた。
尋問室に入れられ、お前がハーリングを殺したと何度も言われ、私自身も本当は私がハーリングを殺したのではないのかと自分自身を疑うようになった…ここから私はどうやら、ザップランドという収容所に運ばれるらしい…
機体を選ぶ自由は…無いだろうな…さて、ここらで俺の一生が終わる…か…
学生の時から自殺願望があったから…なのかな…?もう…死ぬことに躊躇は感じられなかった…
「あいつは…強くなったんだな…良かった…
疑いも晴れて…なら、今度会えるのかもな…
なぁ…あいつに伝えておきたいことがあるんだ…」
「…なんです…?」
そう言って私はまたボイスレコーダーを起動し、準備をした。
すると彼は少し嬉しそうに言った。
「トリガー…俺はいつでもこのフォートグレイス基地いる…これそうならこの基地に来てくれ…今度また酒、一緒に飲もうぜ」
彼はそう言うと少し涙を見せ私にこういった
「頼む…あいつがまだ生きているのなら絶対伝えておいてくれ…俺は…あいつにまた会いたくてね…あぁ…そうだな…あいつは…ザップランドに収容されたと聞いたからな…トリガーを追うのならそこに行ってもいいと思うぞ」
それを聞いて私は跳ね上がる勢いで喜んだ。
私が礼を言ったあと彼は少し寂しそうに私に手を振った。
彼が言ったことが正しいのなら…ザップランドにトリガーの知り合いがいると考えられる…
早速私はザップランドに連絡をかけた。
すると電話に出たのはバンドックと名乗った者からだった…嬉しいことにどうやらトリガーについて教えてくれるらしい
ザップランドか…
続く…
さぁ、これからが私の中で楽しみなシーン入りますが、今はここまでとなります。
もう少し構成を考えてから再開したいと思ってます…w
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