2021-09-08 00:38:04 更新

概要

マナカとカレシくんの話


前書き

放課後僕は立ち寄る、窓辺から鳴り響く旋律
しかし一瞬音が変わるのを見逃さなかった


章タイトル


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その日の夕方、マナカは窓辺で立っていた

カレシが声をかけると「っ!」マナカはびっくりしてトランペットを持ちながら振り返った

「カレシくん」そう呼びかけて彼女はびくびくしながら答えた

もう一度吹いてよと、カレシくんの頼みは断れない マナカはトランペットに口を当てるとスッと楽器をあげて吹き始めた 確かエリーゼのために て曲 美しいながらも途中で音が止まったり、マナカ の表情が落ち込んだりと変わっていった

「ごめん」彼女は謝ったがカレシくんの要求に

心が変わった ちょっと頬膨らまして、困惑しながらもマナカは精一杯吸い込んで頬を膨らました

カレシの顔を見て顔を赤くさせながら

鏡で自分を見てマナカはさらに恥ずかしくなっていった ぶふっぶっふーぷぅぷぷぷぷっぷうぷぅぶぅぅぅぅっううっぶえっぺっぺっぺぅっうぶぺーっ

マナカは頬を膨らませ、必死で感情を誤魔化そうと肺の空気が空になるまで吹き切った

そうしてはぁはぁと息を肩で切らせながら顔を上げるとカレシくんの口が当たっていた

マナカの反応より先に肺にまた空気が送られていく その空気を出さないようにマナカは口を押さえて留めた 間髪入れずカレシのソレが口に入った

喉の奥で止められて鼻が効かず、次に入った匂いが彼女の思考を変えていた

マナカはそれを口に溜めてトイレに吐き出した

マナカがトランペットを片付けるその時

カレシに頼まれて「もう少し」だけ頬を膨らませながら楽器を吹いた


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