2023-08-01 04:47:39 更新

前書き

初めまして、シャムロックと申します。
MR2とモータースポーツが大好きでこんなレースがあれば良いなぁと、妄想創作してしまいました。
MR2ファンだけでなく車好きの方 モータースポーツが好きな方も見てくれると嬉しいです。



翔鶴「翔鶴です。このカーストーリーはフィクションです。実際の交通規制では正しく安全に走行してください。」


翔鶴(私は翔鶴…正規空母の1人であり、艦娘でした…)


翔鶴(2年前、深海棲艦との長い戦争が終わり海に平和が訪れ、私は…私達は艦娘から普通の女性になりました…)


翔鶴(鎮守府は兵舎から寮に改造され、妹の瑞鶴と空母の皆さん、他の艦娘達と仲良く暮らしていました。ちなみに提督は明石さんと結婚し、カーショップを開きました。)


翔鶴(私は、妹瑞鶴共にこの平和な世の中を暮らすつもりでした…しかし私は心は満たされなかった…)


翔鶴(艦としての本能か、心の中の闘争心消えない…かと言って平和を望んでいた者が戦いを求めるのおかしな話である…だけど満たされない心はストレスを感じる)


翔鶴(そんなある日、鳳翔さんの勧めで私は車の免許を取る事なった。鳳翔さんは見た目によらず、かなりの車好きで乗っていた車の名前は確か…トヨタのトレ…なんとかでした。)


翔鶴(そして、私は免許を取得した。しかも私だけでなく、赤城さんに加賀さんに飛龍さんに蒼龍さんなんと、瑞鶴まで免許を取ったのだった。私達6人は車を買うため提督と明石さんのカーショップへ向かった。)


カーファクトリー明石


明石「いらっしゃいませ。あっ、翔鶴さんに瑞鶴お久しぶりです!それに赤城さんに加賀さん、飛龍さんに蒼龍さんもお久しぶりです!」


翔鶴「明石さん、こんにちはお久しぶりです!元気そうで何よりです!」


瑞鶴「明石ー!久しぶりー!提督と結婚してから幸せ太りしてるかと思ったけど、」


加賀「相変わらずあなたは油にまみれているわね」クス


明石「いやー常に何か触っていないと落ち着かなくって〜///」


赤城「でも、生き生きして綺麗になった思いますよ。すごく素敵です。」


明石「・・・////」


飛龍「明石。首に掛けているネックレスの指輪ってもしかして…」


明石「・・・・///結婚指輪です…作業中指輪嵌めたままする訳にいかなくて、でも肌身離したくなくって・・・///」


蒼龍「ヒュー!ヒュー!見せつけてくれるじゃないの?羨ましいー!」


明石「・・・///」


翔鶴「明石さん、今日提督はいないんですか?」


明石「提(てい)ちゃん…じゃなかった。提督は近くのカートコースで駆逐艦の子にレッスンしてますよ。」


飛龍「提ちゃんだって、蒼龍…」


蒼龍「いいな〜私もそう呼べる相手欲しいよ〜」


明石「そ、それより///皆さん今日は何の用ですか///。」


瑞鶴「実は私達車の免許取ったのよ。」エッヘン


加賀「それで車の事なら明石さん所で探そうと来ました。」イバルナ


明石「なるほど、そういう事なら今ウチの展示場に案内しますよ。」


赤城「いいのですか?今の作業はそのままにして…お忙しいのでは?」


明石「大丈夫ですよ。ひと段落したので少し休憩しようと思ったので、それに鳳翔さんの依頼でエンジン組んでいるので、しっかり落ち着いて組まないといけないので…」


瑞鶴「鳳翔さんの?壊れたの?」


明石「いえ、新しいレース用のエンジンを一基組んでるです。テンロクじゃ厳しいと言っていたので、本番用のテンハチ仕様をと。」


翔鶴「鳳翔さん…すごいカーマニアですよね….あの古いトヨタ車に幾ら位掛けているのかしら…」


明石「アレはどちらかといいますと、レース狂ですよ…提督と同じ闘走本能丸出しですから。」


翔鶴「こないだなんか、新しいウイング買って安く20万で買えたと喜んでいましたから…部品の相場は詳しくわかりませんが…」


明石「あはは…ヤフ○クで出品してたドライカーボンの奴ですね。さぁ!ここがウチの展示車たちです!」


空母一同「おぉ!!」


展示場には20台位のスポーツカー並んでる主に90年代から2000年代の改造車達


明石「現在、展示してあるのがこれだけですが、展示車以外の車が欲しい場合、取り寄せが可能ですよ」


加賀「いえ、これだけでもかなり…」


赤城「魅力的な車達です。」


蒼龍「明石ーこの派手な車は何ー?売り物?」


飛龍「ひゃーすごいピンク色の車だねーエアロ高そうだし、ウイングでかいの付いているよ。」


二航戦が見たのは、パッションピンクのS14前期のシルビアで、イングスのFバンパーにオリジンブリスターフェンダー、大型のGTウイング、

前後下部にディフューザー装備し、左右のドアパネルにはカーファクトリー明石のでっかく書かれている。


明石「あぁ、その車は提ちゃんと私と一緒に組んだデモカー兼レース車ですよ。売り物のじゃないです。」


瑞鶴「車内の椅子一脚しかないじゃない…なんでジャングルジムがあるのよ…」


明石「それはロールバーですよ。ロールバーを組む事により、ボディ剛性を上げ乗員を保護するんです。」


加賀「って事は、これは提督が乗っているのですか?」


明石「えぇ、サーキット専用の愛機です。」


赤城「見かけによらず、すごいですね。」


明石「エアロは提ちゃんの好みで、色は私の希望です。」


翔鶴「ピンクはなかなかコーディネートとしにくいと聞きますが…」


瑞鶴「すごいかっこいいよこの車!さすが明石やるじゃん!」


???「そりゃ俺と明石の力作だからね。」


明石「あっ、提督!」


提督「翔鶴に瑞鶴、赤城に加賀、それに飛龍に蒼龍まで、本当久しぶりだな。」


翔鶴「ご無沙汰しております。」


瑞鶴「提督さん久しぶりー」


赤城「提督もお元気で何よりです。」


加賀「久しぶりでございます。」


飛龍「久しぶりー提督!」


蒼龍「提督ー久しぶりでーす!」


提督「みんなも元気で何よりだ。このシルビアはあるレースのために製作したんだ。そのレースにはかれこれ5年は参加してるな。」


明石「来年からは2リッターから2.1仕様にエンジン組み直すのですよ。」


瑞鶴「そういえば、司令官時代に年に何回か外出してたよね。」


提督「国際Bライセンス持っているからね。他のチームのスポット参戦の時と、このシルビアのレースに出る時に事前に休暇出していたから。」


加賀「よく休暇なんて取れましたね。鎮守府本部から何も言われなかったのですか?」


明石「提督は鎮守府本部から一目置かれましたから、提督としてもレーサーとしてもね。応援する人多かったも思いますよ。」


飛龍「以外と身近に…」


蒼龍「スーパースターはいたのね…」


瑞鶴「驚きだわ…」


赤城「あらあら、ならあとでサイン頂きましょうかね〜」


提督「よしてくれ恥ずかしい…///でも、おかげで今でも軍とは友好関係は良好でスポンサーになってくれて、俺のレーサーとしての生活は充実しているよ。」


翔鶴「なんか、いいですね…生きがいを感じるなんて…私もそういう生きがいが欲しいです…」


瑞鶴「翔鶴姉ぇ…」


提督「生きがいを見つけるのに、車はいいキカッケになるかもしれないよ。さぁ!みんな選んでくれ!数は少ないが、なかなか程度良い車達だよ。」


空母一同「ハイ!」


そして、皆は自分達を愛車を探しだした。

しかし….なかなか予算に合う車は皆無かったのだった…(泣)


蒼龍「明石ー高いよーこの車達!(泣)」


明石「仕方ないじゃないですかー!この車達は程度良いといっても、10年以上経った車なんですから、傷んだ所はあるんでリフレッシュしないといけないですからー!そのかわりすぐにトラブル起きる心配は無いですよ!」フンス!


飛龍「うっ、でも高いよ〜」グスッ


瑞鶴「明石、なんとかならない?」シク


明石「仕方ないなぁ、どうしてもと言うなら…カーローンを組むという手がありますが…」


蒼龍「鬼ー!」


飛龍「人でなしー!」


瑞鶴「この守銭奴主義者ー!」


明石「なんでカーローンを勧めただけなのに人外扱いされなきゃいけないんですか!?そもそも、あなた達ローン組むのにどんな偏見持っているのですか!?」


瑞鶴「だって…ローンの返済遅れたら…」


飛龍「雪だるま式に返済額増えるんでしょ?そしたら…」


蒼龍「かっ///身体で払え!って言うんでしょ?ケダモノー!///」


明石「どこの闇金ですか!?それ!?」


ギャー!ギャー!ワァー!ワァー!


加賀「赤城さん、何か見つかりました?」


赤城「これといって、ピーンとクルものがないですね…提督はシルビアとか180がオススメと言われましたが…」


加賀「赤城さんもですか?私もです。シルビアは私の車になる気になれません…もっとこう…定番なモノよりもっと…」


赤城「もっと手に負えないモノを扱いたい…

って顔してますね!加賀さん。」


加賀「流石です赤城さん。翔鶴、あなたは何か見つかりましたか?ん?翔鶴?」


翔鶴(私は、加賀さん呼びかけにも気づかず、ある二台の車に目が入った。私はそのウチの一台の車に心奪われたのだった。お世辞にも綺麗ではないが、埃で汚れた白色だが私には純白に見えたのだった。)


翔鶴「この車はなんて名前なのかしら?」


翔鶴は手が汚れる事を気にせずに触れたのだった。そうしている内に瑞鶴達がやってきた。


瑞鶴「翔鶴姉ぇ!ココにいたんだ。おぉ!?翔鶴姉ぇ!すごい車を見つけたね!」


加賀「他にはない形です。それに何かすごく魅力を感じます。」


翔鶴「加賀さんも何か感じましたか?この子に?」


加賀「えぇ、赤城さんどうですか?」


赤城「翔鶴さんの触れている車もいいですが、私は隣にある車が好みですね。」


蒼龍「あっ私も赤城さんに同意かな。」


赤城と蒼龍は、翔鶴が見つけた車より一回り小さい赤色の車に夢中になった。


飛龍「赤色の車もいいけど、私は白色の車の方が好きかな?いかにもスポーツカーらしさが強いし。」


瑞鶴「私も白色の方かな!この車なら欲しいよ。名前は…」


提督「MR2」


翔鶴「えっ?」


提督「二台ともトヨタMR2そういう名だよ。MR2の名前の由来は、ミッドシップ・ランナバウト・2シーターの名を省略してMR2と呼ばれている。その名のとおりエンジンがほぼ真ん中にあり、後輪で駆動車でシートが二脚しか無い。ちなみに翔鶴の方が二代目のSW20型で赤城の方が初代AW11型なんだ。」


翔鶴「提督の話を聞くとますます特別な車だと思ってきました。」


翔鶴は久しぶりに笑顔が溢れた。この車が欲しい。乗りたいという気持ち。それは翔鶴だけでは無く、皆同じだった。だが


提督「MR2か…コイツを選ぶのは茨の道だぞ…」


提督は険しい顔をした。


翔鶴「何か問題があるんですか?」


明石「翔鶴さん…この車の活躍した当時は色々問題があったんです…初代AW11は乗り手のうまい下手が分かるバロメーターと言われるほどのピーキーな特性を持っています。その後2代目のSW20は出た時は危険な車と言われ、その後のマイナーチェンジで改良はされたものの、上手く速く操れる人は多くありませんでした…そのためシルビアとか180などのFR車に乗り換えるのがほとんどです。」


提督「それに発売されてから20年以上たった今でも変わらないよ。この2台のMR2もそうなんだ。乗りこなせず、前オーナーに手放されたんだ…ほぼ放置状態で…」


明石「私も、この車にしっかりメンテナンスしてから売りに出したいのですが

…他のお客さんの注文の車が何台か入荷する予定なので長く置けないんです。」


翔鶴「ど、どうするんですか?この車達は?」


明石「・・・オークションで転売するか…最悪は解体屋送りしか…」


加賀「そんな!」


瑞鶴「まだ乗れるのに!」


明石「いつ売れるか分からない車は長く置くだけでも赤字になるんです。ここは経営者のとして苦渋の判断がいずれ必要になるんです。」


赤城「明石さん…」


飛龍「あんまりだよ…」


蒼龍「走るため生まれたのに」


翔鶴(走るために生まれてきたのに、走しらせてもらえない…私も平和のために戦うために艦娘になった、しかし必要が無くなれば、戦う事はできない…そのまま廃れていき、存在意義なくなっていく感覚に不安と絶望感を今また感じてしまった。でも、そこから這い上がりたい!気持ちがあるが一歩踏み出せない自分がただ悔しかった。)


翔鶴が泣きそうな時、提督は笑顔で言った。


提督「コイツに乗りたいなら、コイツを乗りこなすドライバーになればいいじゃないか。誰もが認める正規MR2乗りに。」


翔鶴「でも!提督はさっき茨の道だって!」


提督「俺は知っている。正規MR2乗りのドライバーを」


明石「提督の友人ですね、あの人なら納得です。」


翔鶴「提督の友人…ですか?」


提督「あぁ、友人でもあり、最高のライバルだよ。さっき俺のシルビアを見たよね?あの車で奴と戦ったんだ5年間も。俺の参加したレースは、シルビアとMR2限定のレースでな、2リッターターボの後輪駆動車で共通するのはこの二つで、違うのはエンジンの搭載位置だけだった。だけど、参加台数20台前後

の内8割はシルビア系で2割がMR2だったな。」


加賀「かなり少ないですね…」


提督「それでも奴は5年間MR2で戦ってきた。諦めずに俺も奴も年を重ねる事にマシンを進化させ、5年目を得て俺は今年こそ優勝を目標にしていた…でも結果は2位でレースを終えた優勝したのは奴だった…だけど悔しいはずなのに、奴の優勝を喜んだよ…共に苦労した仲だし、いいレースをしたし、それよりも奴の念願だったMR2での初優勝だからね。今でもは忘れもしない。」


翔鶴「….見てみたいです…そのレースを」


提督「良かったら、DVD貸してあげるよ。元々雑誌企画からできたモノだから。初めて見る人も見やすいよ。」


明石「ハイ、こちらです。」


そして明石からDVDを受け取った。


翔鶴「ありがとうございます。」


提督「あっそうだ。5年目のレース前に奴のインタビューしっかり見たほうがいいよ。今の翔鶴達に響くと思うから。」


空母一同「ハイ!」


明石「この二台はまだしばらく置きますので、安心してください。」


空母一同「ありがとう!明石(さん)!」


夜 空母シュアハウス テレビ前


翔鶴「それじゃあ皆さん準備はいいですか?///」ドキドキ


瑞鶴「うん///いいよ///翔鶴姉ぇ///」ドキドキ


加賀「き///気分が高揚します///」ドキドキ


赤城「緊張しますね///」ドキドキ


飛龍「なんか友達とエッチなDVD見る気分だよ///」ドキドキ


蒼龍「ちょ///飛龍たらっ///変なこと言わないでよ///」ドキドキ


翔鶴「そ///それでは再生します///」ドキドキ


DVDプレーヤーを再生した。


テレビのモニターに映ったのは、グリーンの背景と甲高いエンジンが鳴った。

(ホッ○バージョンをイメージすると、想像しやすいと思います、by著者)


タイトル シルビアVSMR2王座決定戦

     五周年記念特集!

ナレーター「201X年、9月 富士スピードウェイにて、ここから新たな歴史が始まったのだった…

90年代…二つメーカーから手頃な価格で

2リッターハイパワーターボ

後輪2輪駆動のスポーツカーが誕生した…

その名は日産シルビア、180SX、そして

トヨタMR2…どれも90年代代表する車達だ…しかし時代は流れ…

1998年12月日産180SX生産終了…

翌年1999年8月トヨタMR2生産終了…

三年後2002年8月日産シルビア生産終了した…

90年代を駆け抜けたスポーツカーが終焉を迎えた車達は今となっては貴重な名車となった…

しかし…彼らは違った…

貴重な名車を保管することなく、

走らす事を望んだのだった!

名車だからこそ!

何より大好きな車だからこそ!

彼らは全開で走らす事によって!

名車の存在意義を示すのだ!」


映像ではレース仕様に改造されたシルビア、180、そして好きなったMR2が、勇ましいを音を立て走行シーンが流れた。


空母一同(すごい音だなぁ…艦載機と同じくらい響くよ…)


ナレーター「その名は

シルビアVSMR2王座決定戦!!

彼らが目指すのは…

王座と言う称号のみのために走る!」


初開催 初代王座

那智智之(なっちー)圧倒の勝利


ナレーター「初開催となった、王座決定戦。

イコールコンディションを保つために事前に決められたテクニカルレギュレーションに則ってマシン製作をしたが、ほとんどの参加者は試行錯誤の状態での参戦となった。」


翔鶴「参加している方々、ほとんどがノーマルボディなんですね。ワイドボディのマシンが少ない…」


瑞鶴「提督さんの言う通り、 ほとんどがシルビア系が多い….MR2の参加台数3台しかいないよ。」


蒼龍「初代王座のタイトルの時、艦娘の那智かと思った…あっ見て!提督だ!」


飛龍「えっ?どれどれ!?」


赤城「本当だ。提督です!明石さんも写っています。」


加賀「本当だ、若いですね提督。ん?隣の白色のMR2の方と親しいそうに話してます。」


翔鶴「この方が、提督が認める…正規MR2乗り…」


ナレーター「この年、注目したのはS15のなっちー、S14前期の提[提督]、MR2の西木野テトが活躍の場を魅せた。」


翔鶴「西木野テト…と言う名前なんですね。」


瑞鶴「提督って、堤[ツツミ]と言う名前なんだ…初めて知った…」


翔鶴 赤城 加賀 飛龍 蒼龍「えっ!?」


加賀「瑞鶴、あなた…」ギロリ


赤城「今まで、覚えてなかったのですか?」ビックリ


瑞鶴「えっ?知らなかったの私だけ?」オロオロ


飛龍「直属の上官の名前を知らないとは…」ハァ〜


蒼龍「提督…お気の毒に…」グスッ


翔鶴「呆れました…」アタマオサエ


瑞鶴「あはは…それにしてもMR2って、レース仕様に改造したら、ここまで変わるのね。」ハナシソラシ


翔鶴「だけど、シルビアに比べて華奢に見えるね…」ニゲタワネ


オリキャラ紹介


西木野テト29歳(レースデビュー時)

F県出身の駆け出しレーサー。20代後半に地元を飛び出し、突如レーサーを志す。

生粋のMR2好きと極度のレースマニアのため王座決定戦には初年度から参戦している。当時レーサーとしての知名度の低かった西木野は、レースのスポット参戦とレーシングアドバイザーとして、生計を立てている。王座決定戦は知名度を上げるチャンスと思っていた。

堤[提督]とは26歳時からの知り合った。

愛車はSW20Ⅱ型(スーパーホワイトⅡ)。

ただし現在はレース仕様に割り切ったためあまり公道では走らせてはおらず、普段の足は別にある。

初年度参戦の西木野MR2は、エンジンは2リッターのフルチューン高回転型仕様で、ボディは、少しでもトレッド広げるため、ノーマルフェンダー叩き出ししてあるが、MR2のタイヤハウスは非常に狭く、レース規定のタイヤ幅最大255が履けず、F 225幅、R 245幅のタイヤしか履けなかった…

ちなみにこの時のエアロは、

ボーダーレーシングフルエアロに

シルバーカーボンの3DGTウイングを使用している。

当時のエントリー名はアビニティブロウMR2。


堤 孝典[提督]29歳(レースデビュー時)

T県出身の元鎮守府の提督。現在はカーショップの代表権日産系レーサー。軍人家系の家で育った堤は厳格な父親に幼少の頃から軍人として生き方を叩き込められていたが、父親は車好きのため、休日になるとカートレース場に連れていかれよく父親と一緒に走った。そのためレースにどっぷりハマった結果、レーサーとしての才能が開花したため父親は息子の才能潰したくなかったので、

権限を使い息子のレースサポートを現在もしている。お陰で堤は現在日産系チームのレーサーになった。愛車はS14前期シルビアで西木野と同様で公道では走らせていない。

エントリー名カーファクトリー明石シルビア


那智智之 通称なっちー26歳(レースデビュー時)

O県出身の自動車専門学校教師。


なっちーは自動車専門学生時代の時から走りだけではなく、チューナーとしてもセンスが高かった。愛車S15のエンジンとボディ全て自分で組んだ。卒業後、母校の教師になったが、学長にハードチューンした愛車S15を乗ってこないで欲しいと言われた。理由は「学生に悪影響あるから、大人しい車に乗り換えて」と言われ、なっちーは溺愛してきた愛車を悪評扱いされ、存在意義と自身の技術を示すために王座決定戦参戦を決意する。ちなみに三年後に元艦娘の子と結婚している。

S15の仕様はエンジン2.2リッター中回転型、

ボディは、エアロはGPスポーツのフルエアロとブリスターフェンダーと大型GTウイング装備している。色ダークブルー

エントリー名はなっちーアドバンスシルビア


ナレーター「レースは6周のスプリント、参加台数15台。スタートはローリングスタートで第一回のレースが始まった。

今レースの注目ドライバーなっちーは予選が振るわず8番グリッド、堤は5番グリッド、西野木はノーマルボディながらも4番グリッドを獲得した。」


ナレーター「スタートから2周目で西木野はTGRコーナーで2番てにポジションアップし、順調なペースで走行。

堤は西木野に続き、3周目にダンロップコーナーにて3番手にアップ。一方、なっちーは本戦前のリセッティングが決まり4周目のアドバンコーナーの時点で4番手になったいた。この時に4台連なりトップ4が揃った。

そのまま5周目ホームストレートでトップ4よる、スリップストリーム合戦!戦局が変わる時が来た!

およそ260キロからTGRコーナーで西木野がインを指す!」


空母一同「おぉぉぉ!?」


ナレーター「しかし!西木野はタイヤの限界を迎え、ハーフスピン状態でアウト側にコースオフ!」


空母一同「あぁぁぁぁぁ!!」


ナレーター「3番手の堤はチャンスを狙うが、立ち上がり加速が伸びず抜くに至らず!

その隙になっちーはトップのマシンに横並びのままコカコーラコーナーに向かい、アウトからオーバーテイクを果たし、トップになった!」


この時、なっちーは1位、堤は3位、西木野は4位


ナレーター「その後、なっちーは圧倒的の速さでフィニッシュし、初代王座になった!」


この年、なっちーのマシンの勝利により

翌年、他のマシン達はブリスターフェンダーとの装着率が多くなった。


瑞鶴「初年度からアグレッシブだなぁ」


加賀「ドライバーの腕だけではなく、マシンの完成度も求められるのね。」


赤城「初年度王座のドライバー…どこかでお会いしたようなぁ…」オモイダセナイ


2年目 女性初の王座

   若手夕張の下克上


ナレーター「開催に2年目に新たなドライバーが、この王座決定戦に注目した。

メロン自動車180 チューナー兼ドライバー夕張。」


蒼龍「メ、メロンちゃん!?」


ナレーター「3SGチューナーで有名なショップ、多聞丸モータースMR2 ドライバー多聞丸。」


飛龍「た、多聞丸!?しかも顔もそっくり!」


夕張の180の詳細

エンジンは2リッター仕様の高回転型、夕張自身手掛けたフルチューン。チューナー明石に負けたくないので、ブロー覚悟の過給圧ハイブーストで挑む。ボディはユーラスのGTエアロキット 大型GTウイングを武装。色はグロスオレンジ。

エントリー名はメロン自動車180SX


オリキャラとマシン紹介

多聞丸55歳(レースデビュー時)

O府出身の多聞丸モータース代表者

多聞丸はかつて、トヨタ系のレーシングチューナーとして活躍し、主に3SG型を中心にチューンをしていた。その後、多聞丸モータース設立をし、一般ユーザー向けにチューニングを行った。3SGチューナーとしては神の分類に入るほどの人物で、西木野もエンジンのメンテ、OHを依頼するほどであった。

今回、王座決定戦に参戦したのは、3SGチューナーとして集大成を試したい事だった。

ドライバーの腕は50歳代の割りにはなかなかのものである。

マシンSW20 Ⅴ型

2.1リッター仕様高回転型

ボディはTRDタイプワイドキットを改良し、さらに片側 20mm拡大した。お陰でタイヤ幅255mmを装着可能になった。もちろんGTウイングも付いている。色はオレンジマイカメタリック。

エントリー名は多聞丸モータースMR2


ナレーター「初年度王座なっちーのS15はエンジン仕様変わらず、前後ディフューザーを変更。

堤のS14前期はエンジン仕様は2リッターのままだが組み直して中回転型になっている。

今季からブリスターフェンダーを装着。

西木野のMR2は今季から大幅のアップデートを施した。

エンジン仕様を2.2リッターの中回転型に変更。

ボディはアスクスポーツのブリスターフェンダーを装着。これによりタイヤ幅F 245、R 255に拡大に成功した。ちなみにFバンパーはボーダー製のままだ。」


翔鶴「テトさんすごい…MR2をここまで仕立てるするなんて…」


加賀「えぇ、勝ちたい気持ちが映像から伝わるわ。」


瑞鶴「私達艦娘で言う改二になるのかな。」


ナレーター「2年目のレースは、初参戦の多聞丸がポールでスタートをし4週目までトップをキープする展開に。

同じく、初参戦の夕張は前日予選のマシントラブルに泣かされ9番手スタートしたが、8番手の堤とランデブー走行をし、4周目のダンロップコーナーの付近には3番手になっていた。一方、西木野はスタート前に電装系トラブル発生し、ピットロードから最後尾スタートとなった。

しかし、怒涛の追い上げでたった3周で11台抜き演じ、アドバンコーナーには6番手に上がるどういう見せ場を作ったが…

同週、GRスープラコーナーで7番手の初代王座なっちーに追突され、西木野はスピンし、再び最後尾のなるというアクシデントが発生した…

このレースでは10番手でレースを終えた…

なっちーはこの追突により、右タイロッドを折り、リタイヤした。」


赤城「テトさん、それでも残り3周で7台抜きしたのね…」ニンゲンジャナイヨ


翔鶴「MR2ならではの芸当でしょうか?テトさんと多聞丸さん以外のMR2勢はほぼ最下位ですよ。」スゴイナー///


蒼龍「結果は残念だけど、テト選手の執念が伝わるよ。」ショウカクウレシソウ


ナレーター「レースも終盤、

2番手争いを4周も続けた堤と夕張。

ライバルチューナー明石とドライバー堤との下克上バトルを長きに渡ってきたバトルの結末は意外な結果を迎えた。

5周目のホームストレートで

堤のS14がボンネットから大量の白煙を上げ、ピットロード出口にマシンを止めた。原因はエンジンブローだった。」


加賀「燃えた!?」


堤はマシンから降り、怒りの余りドアを強く閉める。明石がピットで悔し涙を流していた。


瑞鶴「勝負の世界の厳しさはレースにもあるんだね…」テイトクサンカオコワイ


飛龍「ワンミスでクラッシュか、マシントラブルのどちらかだもんね…」アカシ…カワイソウ


ナレーター「その後、夕張の猛追は止まらない!5周目のトヨペット100Rコーナーで多聞丸を射程圏内に!多聞丸はトップを死守するため、

夕張の走行ラインを巧みに潰したが、夕張は諦めず、多聞丸がGRスープラコーナーでクリップにつけずアウトに膨らみその隙に、

夕張がインをつく!サイドバイサイドのままパナソニックコーナー抜け、

スロットル全開!ホームストレートへ!

加速も伸びも互角!

多聞丸が牽制のため左に寄り、夕張と接触!しかし!夕張譲らない!そしてTGRコーナーブレーキング勝負!!

制したのはアウトサイドの夕張!多聞丸をオーバーテイク!!」


空母一同「夕張(さん)(ちゃん)すごーい!!」


その後、ファイナルラップは夕張がトップを死守したままチェッカーを受けた。

その瞬間、女性初の王座が誕生した。

夕張は嬉しさのあまり、マネージャーとして来てた元艦娘由良と抱き合い、嬉し涙を流した。


飛龍「多聞丸、優勝できなくて残念だけど、いいレースだった。」


加賀「MR2としての最高順位とマシンの戦闘力の高さを証明した年でありましたね。ねぇ翔鶴?翔鶴?」


翔鶴「は、早く!次のレース観ましょう!」ドキドキ///


瑞鶴「しょ、翔鶴ねぇ?」


3年目 二転三転の王座争い!

シルビアVSシルビア!


ナレーター「この年ウェットでの初レース開催され、悪条件の中王座を争ったのは初代王座なっちーと堤だ。前日予選もウェットで行われており、他の選手が予選に苦しむ中なっちーは2番グリット、堤は今季初ポールを獲得した。ちなみに西木野は3番グリッド、多聞丸は4番グリッドに、二代目王座夕張はウェット路面に苦しみ6番グリッドとなった。」


赤城「決定戦初の雨でのレースですね。」オソロシイ


加賀「私達でも雨の戦闘は怖いですから、当然…ドライバーも…」ゾクッ


翔鶴「シルビアVSシルビアだけでなく、MR2VSMR2…テトさんと多聞丸さんの戦い…どっちが勝ったのかしら?」テトサン///


飛龍「私は多聞丸に勝って欲しい気持ちがあるかなぁ…」タモンマルー


瑞鶴「テトさんのMR2、また外見変わっているよ!」インタークーラーマルミエ


蒼龍「本当だ。多聞丸さんも変わっている。」ワイパーイッポンダー


この年、西木野MR2はダウンフォースの見直しとインタークーラーの大型化を計った。

高速コーナーに対応するため、

Fバンパーアスクスポーツのビックバンパー変更。GTウイングはステーを短くしロードラッグ化して前後ダウンフォースを最適化。

あとシングルワイパー化にし、垂直に固定してある。ワイパーブレードは少しでも風の抵抗を無くすためフラットタイプに。

さらに、整流効果を上げるためリアエンジンフードはルーフエンドからトランクまで塞ぐものに変更。

エンジンルームに大型インタークーラー設置に伴い、エンジンフードに多数の放熱口が設けてある。そのため後方から見たらインタークーラーが丸見えである。

そして、エンジンルームの熱の放熱とインタークーラーに冷気を当てるため、電動ファンで強制冷却している。

後方確認のバックミラーが使えなくなったので、吊り下げ式のバックカメラモニターを設置した。

この年、エントリー名はトムキャットMR2で登録。理由は昨年メンテを依頼した会社が、このレースから撤退したため、西木野は独自のチーム体制を設立した。ちなみにエントリー名のトムキャットの由来は雄猫と言う意味である。


多聞丸MR2は、西木野MR2に比べて大幅アップデートはしていないものの、所々変更はされている。

Fバンパーカナードがシングルから小ぶりのツインに変更。コーナーリング中フロントに荷重を掛かりやすくするためになっている


ルーフエンドにフラップを装着。ルーフエンドに落ちた風を無くし、エンジン熱の放熱と空力整流向上させている。

西木野MR2と同様、シングルワイパー化とGTウイングをロードラック化。


翔鶴「もはや///レーシングカーと変わりないじゃないですか!///」カッコヨスギーデス///


加賀「///さすがに気分が高揚します///」コノクルマホシイ///


ナレーター「雨が降り続く中レースを行う選手達。躊躇すること無くワイパーをフル稼働させたままアクセル全開で走る!

絶妙なスタートを切った2番手なっちーはTGRコーナーでトップの堤をパス!トップへ!

3番手の西木野、4番手の多聞丸にTGRコーナーでインを取るが、西木野がラインを防ぐ。

両者ボディを擦りながらコーナーを立ち上がる!

1周目スタートから早々に、シルビア同士とMR2同士の仁義なき戦いが始まった。」


空母一同「・・・このレースの選手達…やっぱり狂っているよ…」ハラハラ


ナレーター「レース2周目。雨が強くなり、視界悪化を判断したオフシャルは全車ライトオンの指示が掲示された。

ホームストレートを駆け抜ける選手達は掲示に従い、ヘッドライトを点灯をする。」


ホームストレート走る3番手の西木野MR2のヘッドライト点灯シーンを見た翔鶴達は…


空母一同「・・・カ///カワイイ///〜」


リトラクダブルヘッドライトに感激していた…(気持ちは分からなくない by著者)


ナレーター「この雨の強さにトップを走ってたなっちーはコカ・コーラコーナーでスピン!なんとか360度スピンしポジションを4番手に抑えた。その間堤はトップに復帰!2番手西木野!3番手多聞丸!

しかし、同週第13コーナーにて重大アクシデントが発生した。

6番手の夕張がインから5番手のマシンに接触し、ハーフスピンでコース上に停車エンスト。その後、エンジンを再始動しレース復帰しようとしたところ、7番手の重巡モータークラブシルエイティーの摩耶が、夕張の180の右側面後部に激突した!!」


瑞鶴「夕張!!」


飛龍「摩耶!!」


激突され、右回りにスピンしながら破損した外装部品を巻き散らし、リアのFRPハッチバックパネルが千切れ飛ぶ夕張の180SX。ボンネットが激しくへの字に曲がりエンジンルームから白煙を上げ、右Fタイヤがこれ以上切れない位折れ曲がった、摩耶のシルエイティーが写っていた…

そして、コース上に大破した2台の車が止まった。


赤城「大丈夫なのかしら…」


蒼龍「ドライバーの安否が気になるよ…」


レースは3周目で赤旗中断。

その後、夕張と摩耶は自力でマシンから降りた。夕張は少しふらつきながら、摩耶は両手で両肩を抑えながら、夕張と共にコースの外へ向かった。そしてオフシャル達が2人を支えながらコースの外へ出た。


翔鶴「よ、良かった〜」


加賀「無事で良かったわ。」


ナレーター「このアクシデントにより、

約30分のレース中断が余儀なくされた。」


摩耶のマシン詳細

シルエイティ→S14後期。エンジンは2.2リッター仕様中回転型。ボディはオリジンレーシングラインフルエアロとGTウイング。色はブリリアントブルー(S14はターコマイズグリーン)

元々はドリフト仕様をベースの改良型。

足回りと外装をサーキット仕様にリメイクされた。

摩耶は元はストリートドリフターで、周りからドラテクは一目置かれていたが、最近の大馬力のドリフトスタイルについていけず、

当時の摩耶はスランプに入っていた。

心配した姉妹達の計らいで、王座決定戦の観戦に連れて行かれた。気乗りしなかったが摩耶だったが、全開で走る選手達のレーシングテクニックに触発され、

レース観戦後、姉妹達に王座決定戦の参戦を泣きながら懇願した。

摩耶は姉妹と他の重巡洋艦の子にサポートされ、第2回大会から参戦した。

最高順位は11位。レースの結果は納得いく内容じゃなかったが、ピーキーなマシンを滑らしながらも速く走るテクは今後のレースに期待できる。第3回大会でマシンは大破したが、次戦からはS14後期にスイッチした。

エントリー名は重巡モータークラブシルビア。


ナレーター「事故処理後、セーフティーカー先導の元レース5周目に再スタート。

堤は再スタートに成功し、2番手の西木野に大きなアドバンテージ得た。西木野は多聞丸と2番手争いをしていたが、ダンロップコーナー入口で多聞丸がブレーキングでマシンの挙動を乱し、インにいた西木野のマシンに何度か接触し、西木野MR2左側面に乗り上げてしまい、多聞丸MR2は車体前部を何回かバウンドさせ、ダンロップシケイン外のタイヤバリアに激突!

西木野は左リアフェンダーパネル大破と左リアタイヤバーストした!

このクラッシュで西木野と多聞丸は王座争いから戦線離脱!!」


翔鶴「テトさぁぁぁぁぁん!!」

飛龍「多聞丸ぅぅぅぅぅぅ!!」


空母4人「!?」ビクゥ!!


瑞鶴「しょ翔鶴ねぇ、落ちついて!?」


蒼龍「飛龍!ビックリさせないでよ!」


翔鶴「だって、テトさんのMR2が…」グスッ


飛龍「多聞丸優勝のチャンスだったのに…」エーン


瑞鶴・蒼龍(・・・やばい…泣き顔カワイイ)///


赤城と加賀は2人の頭を撫でた。


ナレーター「王座の争いは堤となっちーだけとなったがギャップ5秒の差があり、堤の王座の可能性は高かった。

しかし!5周目のパナソニックコーナーで堤は痛恨のスピンをしてしまう!」


空母一同「あぁぁぁぁぁ!?」


ナレーター「堤はすぐさまレースに復帰するが、速度差が違いすぎて無情にもなっちーにパスされ、2番手に後退。

諦めず、攻め続けたなっちーがそのままトップでフィニッシュ!第3回大会で王座を奪還した!!」


レース終了後。

S15から降りたなっちーは走ってきた新妻の元艦娘那智に抱きつかれ、2人で嬉し涙をながした。その後に妙高姉妹に祝福を受けた。


赤城「やっぱり那智さんの旦那様だ!」


加賀「道理で見た事あると思いました。」


翔鶴「那智さん…ものすごい嬉しそう。」


瑞鶴「どんなレース結果にしろ、毎回いいドラマがあっていいね。」ホロリ


飛龍「何回も感動が続いたら、私泣きそう。」


蒼龍「まだ2大会もあるよ。頑張って最後まで観ようよ。」


4年目 初月VS春雨歴史に残る名勝負!


ナレーター「この年注目したのは…

オータムムーンシルビア 初月 と

レインエンジェルズ180 春雨

元駆逐艦同士のプライドのバトルが展開された。」


瑞鶴「初月と春雨ちゃんも参戦してたんだ。」イガイー


赤城「人は見かけに寄らないにと、言うのはこのことでしょうか。」


初月のマシン詳細

S13 エンジンはCA18改2.1リッター仕様超高回転型。

ボディは純正オプションタイプのフルエアロにビス留めの同色N2フェンダーを装着。GTウイングは他車のマシンに比べて低い位置に設置している。色はブルーイッシュシルバー

初月は第2回大会からデビュー。

プライベートでサンデーレースに参加していた初月だったが、より過激なレースがしたいため、提督に相談したら王座決定戦の参戦を推薦された。

急遽、レース規定の最低限の装備で第2回大会に参戦したが、結果は17位。

その後、初月の勤めているショップ、オータムムーンの秋月姉妹によるマシンの大幅アップデートが施されることになる。

オータムムーンの体制は長女秋月は総監督、次女照月はチューナー、三女涼月はマネージャー、そして四女初月はドライバーと言う体制で構成されてチームとしての総合力は高い。

第3回大会の結果は15位。

原因は超ピーキー特性のエンジンが雨のレースに合わず結果は振るわなかったが、初月がこの暴れ馬を乗りこなせれば、ダークホース的な存在になるであろう。

エントリー名オータムムーンシルビア


春雨のマシン詳細

180SX エンジンは2.1リッター仕様中回転型

ボディはオリジンレーシングラインフルエアロとブリスターフェンダー装着。

GTウイングはリアバンパーから飛び出したバーチカルステー使用している。色は桜ピンクメタリック。

春雨は普段大人しい性格の持ち主だが、ステアリング握ると交戦的なレース狂になり、どの白露型姉妹より1番の負けず嫌いの性格だ。

王座決定戦には第3回大会にデビュー。

本当は第2回大会に参戦したがっていたが、

マシンとサポートが整わず見送りに…

1年間の準備期間得て、3年目で参戦でき、

結果は8位と言うまずまずの戦績を納めた。

春雨がレース経験が増えれば、王座の可能性は決して遠くはないであろう。

エントリー名はレインズ180SX


蒼龍「初月のレーシングスーツ姿カッコイイなぁ///春雨ちゃんは逆にカワイイなぁ///」


飛龍「初月は駆逐艦1のイケメンだもんね。春雨ちゃんは駆逐艦の中でもキュートな女の子の部類に入るしね。」


翔鶴「初月さんはいかにもって感じですが…春雨ちゃんはレーサーと言うイメージが無いですね。」


加賀「どちらかと言うと、レースクイーンの方ですかね?」


空母一同(春雨ちゃんにレースクイーン姿で応援されたら頑張れるよ///)


ナレーター「この年、若手ドライバーと新興チューナーの著しい成長を見せる年であった。

今回のベテランドライバーの多くが、予選に失敗すると言う自体になった。

二度の王座なっちーは12番手、堤は10番手、多聞丸15番手と言う過去最低予選結果となった。

多くベテランが予選を苦しむ中、西木野だけが5番手グリッドを獲得した。

そして若手ドライバーは、初月4番手、春雨3番手、摩耶2番手、そして第2回王座の夕張が初のポールとなった。」


翔鶴「新たな息吹を感じますね。」


ナレーター「ちなみに今年からエキシビションレースであるが80sクラス設けられAW11.S12などの80年代のマシンが前座レースとして走る事となった。」


赤城・蒼龍「いいな〜AW11カワイイ///」


ナレーター「前座レースが終わり、本戦の王座決定戦がスタートされた。トップ5順位は変わらず、ベテランドライバーのなっちー、堤、多聞丸は順位を上げる事が困難だった…

それだけ他の選手、マシンが熟成されてきたのだった。

レースに変化が現れたのは、2周目のTGRコーナー2番手の摩耶がトップの夕張に仕掛けたが、TGRコーナーの入口でインを獲る事できたが挙動乱しアウト側の夕張と絡み、二台共コースオフしてしまう。

その間、春雨、初月、西木野が順位を上げる。」


瑞鶴「うっわ〜これレース終わった後、絶対なんかあるよ〜」


加賀「昨年に続き、お互い因縁がありますからね。」


ナレーター「西木野は王座の可能性が高まった。しかし、勝利の女神はまたしても西木野に微笑んでくれなかった…

3周目のトヨペットコーナーでトラブル車のオイルに乗りスピン。ロス無くレースを復帰したが、2番手とのギャップが開き、このレースは3位で終えた。ちなみに初の表彰台だった。」


翔鶴「・・・テトさん…」ウルウル


赤城「よしよし。」なでなで


飛龍「今回の多聞丸辛そう…」シクシク


ナレーター「その3周目で熾烈なトップ争いが始まったのだった!

春雨と初月、若手ドライバーのエネルギッシュなバトルが開始された。

しかもその当時、双方のマシンにトラブルを抱えていたのだった!

春雨180SXはブレーキトラブル、

初月シルビアはミッショントラブルで2速を失ってしまった。」


蒼龍「どうやって戦うの!?」


ナレーター「春雨は各コーナーのブレーキストッピングパワーが欠けているため、コーナーの進入スピードが遅くなった。

初月は2速が使えないため低速コーナーの立ち上がりの脱出速度が鈍い…

それでも両者はペースを落とさず果敢に攻める!そして4周目ホームストレート2番手の初月が春雨にテールトゥノーズで食らいつく。

TGRコーナーで初月が春雨のインから抜く!

しかし!オーバースピードで初月は車体半分コースアウト!春雨はクロスラインを描き、初月と接触しながらトップを死守する!」


映像では、ピットのモニターで初月を見守る秋月、照月、涼月が写っていた。


空母一同「・・・」ドキドキハラハラ


ナレーター「そして、ファイナルラップ!

ホームストレート初月はまた春雨のスリップにつく!

TGRコーナーでまたしても、春雨のインを獲る!春雨の前へ!今度上手く春雨立ち上がりラインを塞いだ!初月遂にトップ!!」


ピットモニターで見守っていた秋月姉妹は両手をガッツポーズし歓喜した。


翔鶴「すごい!これは名勝負だわ!!」


加賀「お見事です!」


この名勝負を勝利したのは

オータムムーンシルビア 初月が第4回王座となった。

初月はゴール後、嬉しさのあまり右手を上げ、人差し指を立てた。そして秋月、照月、涼月は歓喜し喜んだ。


瑞鶴「・・・」グスッヒック


加賀「瑞鶴?あなた泣いている?」


瑞鶴「だっだって、トラブルを抱えても諦めず走る初月と春雨ちゃんがカッコ良すぎて…

もう涙止められないよう…それだけじゃないよ。このレースに挑むドライバーさん達もカッコ良すぎるよ…なんで涙が出る名勝負ばかりなのよ….」グスッヒック


赤城「瑞鶴さん…」ハンカチワタシ


瑞鶴「・・・赤城さんありがとう…」ゴシッ


翔鶴(瑞鶴の言う通り、王座決定戦のドライバー達は素晴らしい…その中でもテトさんは MR2がいつか来たる勝利のためにレースを続けているテトさんの事が羨ましくあり、少し嫉妬している。)


第4回レース後、ピットロードで別のバトルが勃発していた。

夕張が摩耶のマシンのところに行き、そして


飛龍「まっまさか…」オロオロ


夕張「アンタふざけんじゃないわよ!降りてきなさいよぉぉぉぉ!!」

 

蒼龍「うわっ!?始まった!?」メロンチャンキレタ


摩耶は夕張に接触の事を謝ろうしたが

夕張は聞き耳持たず食って掛かってきたので

摩耶は…


摩耶「うるせえぇぇぇぇ!テメェばかり文句言ってんじゃねぇよぉぉぉぉ!!」


瑞鶴「摩耶もキレた!!」マジコワッ


夕張「それが謝る態度なの!?」アァ!?


摩耶「謝ってんのに聞かんからだろうがぁ!!」アァン!?


と、エキサイトとする場面になった…

その後、他のドライバー、オフシャルに制止された…

そして夕張と摩耶はコントロールタワーに呼び出され、厳重注意を受けたのだった…


赤城「それだけ皆さん本気でレースしてるのね。」アァコワカッター


加賀「それでも手を出さないあたり理性がありますね。」ボウリョクヨクナイワ


翔鶴「レースで起きた問題はレースで決着をつけるって事ですね。」ケンカハダメネ


翔鶴「さて、次は…5年目ね。」


翔鶴(提督が言ってた…テトさんが正規MR2乗りと言われる実力が発揮される年のレース…じっくり見させていただきます!)


5年目 MR2悲願の初王座

  西木野テト奇跡の逆転劇


ナレーター「シルビアVSMR2王座決定戦は今年で5年目を迎えた。

年々参加台数が増え、今回は24台マシンが集まった。しかし、昨年までMR2の参加台数は4台だったが、今回は2台しかいない…

SW20MR2で参戦しているドライバーは

西木野と多聞丸だけとなり、しかも多聞丸はこのレースを最後に引退する事を発表した。

この事実を知った西木野テトはMR2での悲願達成への思いが強まった年でもあった。

そのためにマシンアップデートを施した。」


五年目のトムキャットMR2のアップデートは

エンジン仕様は大幅の変更は無いが、エキゾーストの形状が変わっている。

以前は左右シングル出しマフラーだったが、今年は左出しのテール触媒マフラーに変更。それに合わせECUをリセッティングを行い、中高回転域のトルクを向上した。

ボディは従来通りアスクスポーツのエアロキット。ただし、前後フェンダーを20mm拡大し遂にFタイヤ255幅を装着。あと、ミラーは純正からGTタイプに交換。

前後ディフューザーも拡大され、外見は若干バンパーからハミ出している。

エンジンフードは以前、インタークーラー丸出しでエンジンルームから放熱してたが、今回は導風ダクトが装着され、ルーフエンドに落ちた外気の風を取り込み、インタークーラーを冷やしている。エンジン放熱口は従来通り残っている。


瑞鶴「私達で言う改二甲かな?翔鶴ねぇ?」


翔鶴「それか艦載機の近代化改修と言うべきか…」


加賀「これ本当に20年前以上の車ですか?」


赤城「ここまでくると車と言うより戦闘機ですよ。」


蒼龍「毎年よく考えるよ…」


飛龍「周りのドライバーとマシンも進化するからそれ以上の事するんだよ、きっと。」


万全の体制で挑む西木野。

しかし、西木野は前日予選で不幸な目に合う…それは予選中の出来事。

他のマシン3台がクラッシュし赤旗中断。

予選時間短縮され、西木野は予選アタックのタイミングを失い、予選結果は8番手。

さらに8番手から上の予選結果が…

7番手オータムムーンシルビア 初月

6番手カーファクトリー明石シルビア 堤

5番手レインエンジェルス180 春雨

4番手多聞丸モータースMR2 多聞丸

3番手夕張自動車180SX 夕張

2番手なっちーアドバイスシルビア なっちー

ポール重巡モータークラブシルビア 摩耶

ここ5年間でトップドライバーになったメンバーが西木野の前に立ち図るのだった。


翔鶴(こういう時に限ってどうしてテトさんに難題が立ち図るのよ!)


瑞鶴(こんなの普通に考えて無理だよ…どうやって勝ったのよ…)


加賀(絶対絶命な時だからこそ人の真価が問われる時…)


赤城(このレースは運がよかった?それか…)


飛龍(勝つためを秘策は用意されてたのかなぁ…)


蒼龍(それとも本当にテト選手に奇跡が起きた…)


空母一同(本当にこのレースの内容が気になる…)


ナレーター「ピットレポートが予選後の西木野にインタービューをした。」


翔鶴「テトさんの声!?」


ピットレポート「予選8番手となりましたが、本戦では何か秘策はありますか?」


テト「6周のスプリントレースですと秘策は特に無いです。ただ自分腕とあとマシンを信用するしかないですかね。」


と、苦笑いで言った…

そして何度か西木野とピットレポートやりとりのあと、ピットレポートは最後にこう質問した。


ピットレポート「この5年間、どうしてMR2で戦い…走り続けたのですか?」


翔鶴達は生唾を呑んだ。


空母一同「・・・」ドキドキ


テト「そんなの決まってじゃないですか。」


テト「やって良かった…走り続けて良かった。俺の好きな車で勝って良かった。

それを言うためだけですよ。それ以外何もないですよ。」


空母一同「!!」ドクン!


ナレーター「そして、五回目を記念する

シルビアVSMR2王座決定戦がスタートした。

参加台数23台、各車順当にスタートし順位に変化なく1周目が終わり2周目に突入。

そこから西木野の逆転劇の第一幕が開いた。

2周目ホームストレート、前年王座初月はベテラン堤にスリップストリームに入る!西木野も初月のスリップに入る!

初月はストレートで中腹で堤の右に入り並びかける!しかし!初月の右に西木野が並ぶ!

時速約260キロ!超高速スリーワイドでTGRコーナーに向かう!」


瑞鶴「ヒィィィィ!?」


翔鶴「いって!いってぇぇぇぇ!!」


ナレーター「3台横並びのブレーキ勝負!

制したの西木野!!6番手にジャンプアップに成功!堤7番手、初月8番手に後退!

初月はベテラン二人に囲まれてたせいでラインを失い、ポジションダウンを余儀なくされた。」


空母一同「やったぁぁぁぁぁ!」パチパチ!


ナレーター「西木野はトップとのギャップが少ない無い内に攻めの走りに徹した。

予選での走行が少ない時間だったおかげでタイヤはファイナルラップまで持つと判断したからだ。

そして、西木野は多聞丸と春雨をロックオン!

しかし堤も西木野をロックオン!大混雑4巴バトル勃発!

西木野は2周目トヨペット100Rコーナーで春雨のリアバンパーを擦り付けるように迫る!

アドバンコーナーに対して春雨はアウト側へ西木野は春雨の左に滑り込む!

アドバンコーナー両者立ち上がり互角。春雨はアウト側のゼブラゾーンを超えながらもアクセルを緩めず加速する。

2台サイドバイサイドのままダンロップシケインへ、アウト側西木野!イン側春雨!またしてもブレーキ勝負!両者引けない!」


飛龍「止まれるの!?」


蒼龍「いや!止まれる!!」


ナレーター「シケイン1つ目鼻先の差で西木野が前!2つ目で春雨立ち上がり加速できず、その隙に堤が抜いていく!春雨7番手に後退!」


赤城「やったぁ!」


加賀「いえ、まだよ!」


ナレーター「西木野は続けて同族MR2乗り多聞丸をGRスープラコーナーでロックオン!パナソニックコーナー入口ではもうすでにテールトゥノーズ!続けて堤も西木野に食らいつく!」


翔鶴「まさかぁ!?」


瑞鶴「またぁ!?」


ナレーター「3周目ホームストレート。またしても、多聞丸左!西木野真ん中!堤右!の

超高速スリーワイドバトル!本日2度目!ブレーキ勝負は3度目だ!」


空母一同「キャァァァァァ!!」悲鳴


ナレーター「TGRコーナー多聞丸オーバースピードでコースオフ!その間西木野と堤が抜いていく、しかしまだバトルは続いている。

西木野と堤サイドバイサイドのままコカコーラコーナーへ。ここはイン側の西木野が有利で西木野4番手にポジションアップ!」


空母一同「キャァァァァァ//////」歓喜!


瑞鶴「テトさん!4番手だよ!翔鶴ねぇ!」


翔鶴「私…いっぱい(汗)濡れてきちゃった///」


空母5人「えっ!?///」


翔鶴「ち、違うの!///汗がいっぱいって意味で!///」カオマッカ


飛龍「翔鶴〜そんなに興奮したんだ〜///」ニヤニヤ


蒼龍「レースで感じるなんてエッチな子〜///」ニヤニヤ


加賀「ふ///不謹慎よ///」カオマッカ


赤城「まぁまぁ性癖は人それぞれですし///」アラアラ


瑞鶴「翔鶴ねぇ///変態だったの!?///」ガーン


翔鶴「ち///違いますってば!!//////」カオマッカッカ


ナレーター「3周目アドバンコーナーにて摩耶となっちーと夕張のトップ争い続いており、そのせいか3者ともペースが上がらない。後続の西木野と堤とのギャップは2秒を切っていた。そして、パナソニックコーナーで5台のトップグループが完成していた。

レース4周目、西木野は3周目でファステストラップを叩き出した。今回のレースは5周年を記念してこの年からファステストラップ賞が設けられ、このまま西木野のが王座になれば初の二冠達成になる。

そこでシルビア勢陣営は驚きの行動に出る。

オータムムーンシルビア 初月に無線でピットインを命じ、ニュータイヤに交換。

初月にファステストラップを叩き出すことを命じた。シルビア乗りのメンツをかけてMR2からファステストラップを奪うつもりだ。」


映像では初月がピットインし、他のチームからニュータイヤを拝借し、照月、涼月がタイヤ交換。秋月は初月に西木野のファステストラップタイムを伝えている。

タイヤ交換後、初月はマシンを激しくホイールスピンしピットロードをあとにする。


ナレーター「それを知った西木野はレースペースを緩める事をせず、攻めの走りを続ける。4周目アドバンコーナーで西木野と堤に転機が訪れる。

2番手争いをしてたなっちーと夕張。西木野の猛追に焦ったのか夕張はアドバンコーナーコーナーでなっちーのインを獲るが、タイヤをロックさせなっちーと接触し、2台はコースオフする。

これにより、西木野2番手!堤3番手浮上に!

残るはトップ摩耶だけになった!」


空母一同「〜〜〜!!!」


トップの摩耶は無線で高雄に言った。


摩耶「姉貴!後ろどうなってる!?」


高雄「ぴったり2台いるわ。ただし、なっちーさんと夕張じゃないわ。」


摩耶「誰!?」


高雄「西木野さんと提督よ。」


摩耶「マジかよ!?」


高雄「マジって…摩耶後ろ見てないの?」


摩耶は悲痛な声を上げた。


摩耶「タイヤから振動が激しい…集中しないとどっか行きそうだ!」


翔鶴「もしかして!」


ナレーター「摩耶のタイヤに異常が出ていた。原因はタイヤカスの付着だ。

トップを守るため、ブロックライン取ったおかげでタイヤカスの多いところ走ってしまったのだ。

そして、GRスープラコーナーで摩耶はクリップにつけずアウトに膨らみ、西木野と堤は尽かさずインから抜き去った。

パナソニックコーナーで遂に西木野トップ!

堤は2番手に!」


空母一同「キタァァァァァ!!///」


翔鶴「テトさん!」ウルッ


翔鶴の目に感激の涙が溢れた…しかし


ナレーター「レース5周目、西木野は初の王座の可能性が高まった。

しかし、西木野に二度目の不幸に見舞われる。」


空母一同「!?」


ナレーター「TGRコーナー手前でアウト側トラブル車が低速走行。西木野は真ん中のライン取ろうとするが、堤がオーバースピード気味でインを取ろうとする。

西木野は回避するため真ん中のラインキープするが思ったより堤が近かったため、少し左に回避するが、トラブル車に接触!」


空母一同「あぁぁぁぁぁ!?」


トラブル車は右周りにスピンしながらコースオフ。堤はブレーキングをミスしてしまい、タイヤをロックさせアウト側に膨らみ西木野の右後ろ斜めに追突!


空母一同「うわっ!当たった!?」


堤は接触後立て直し、その間に西木野の抜いてトップになった。堤はFバンパー左側と左Fフェンダー歪ませながら走行。

西木野はRバンパーの右側潰し、右リアフェンダーパネルと右テールライトをバタつかせながら走行した。西木野は2番手に後退した。


加賀「ここまで来て…」


赤城「抜かれるなんて…」


飛龍「あと一周しかないのに…」


蒼龍「提督から離れていく…」


瑞鶴「奇跡が起きない無理だよ…」


翔鶴「大丈夫!まだテトさん諦めていない!!」


堤は西木野を引き離しに掛かるが、各コーナーでアンダーステアが発生している。

原因は追突の時に左カナードを失ったからである。そのためコーナリングスピードが上がらないのである。

一方、西木野はMR2の右Rフェンダーパネルはバタついているが、ダウンフォースに影響は出ていない。

各コーナーで堤との差を縮め、ホームストレートには堤のマシンにテールトゥノーズの状態に。西木野の逆転劇の二幕が始まった!


ナレーター「遂にファイナルラップ!このまま抑えれば堤は初王座に!西木野が堤を抜けばMR2としての…西木野の初王座になる!

しかし、堤は上手くブロックライン使い走行。西木野は無理に仕掛けず堤との距離を一定に取り、チャンス伺う!」


空母一同「・・・」ドキドキ


ナレーター「残りコーナー2つ。GRスープラコーナーとパナソニックコーナーとなり、このまま堤の王座確定かと思われた時、西木野GRスープラコーナーの出口で堤の右側面にノーズが入る!そのままパナソニックコーナー!アウト側の堤インを締めようとするが、西木野アウト側に膨らみ堤に接触!車体を擦り付けながら2台共アウトに膨らむ!堤堪らず車体半分コースオフ!西木野前へ!!」


空母一同「おぉぉぉぉ!!」


翔鶴「イっけぇぇぇ!イっけぇぇぇぇ!!」


ナレーター「堤は西木野のスリップに!しかし!西木野ブロック!堤は西木野のRバンパー接触しながら右側に入る!西木野と堤どっちが前に!いまゴールチェッカー!

勝ったのは西木野!!

ファイナルラップゴール直前でまさかの大逆転!!」


空母一同「やったぁ…」


ゴール直後、西木野MR2の右Rフェンダーパネルが…


ナレーター「右Rフェンダーパネルが弾け飛んだぁぁぁ!!」


空母一同「!?」ビクゥ


ナレーター「第5回王座を獲得したのは西木野!そして!悲願のMR2初王座!!」


空母一同「やったぁぁぁぁぁ!!」


西木野はゴール直後、車内で歓喜の声を上げながらステアリングを激しく左右に揺さぶった。その後オフシャルの誘導の元、ホームストレートに斜めにMR2を止め、その左横に堤のS14シルビアが止まった。

西木野は左手で涙を拭いながら右手で堤と堅い握手をする。

堤は激励しながら左手で西木野の肩を強く何回か叩きながら優勝を祝福した。

西木野はファステストラップ賞も獲得した。初月は残念ながらファステストタイムを更新する事はできなかった。

西木野は誰もが認める

MR2での初の王座になったのだった。


翔鶴「テトさんおめでとう。」ポロポロ


西木野は他のドライバーから祝福を受けている中、5番手でチェッカーを受けた多聞丸MR2が停車。西木野と堤となっちーは多聞丸に会いに行き、3人は多聞丸と握手した。

そしたら、他のドライバー、このレースの関係者が多聞丸を囲みみんなで胴上げした。多聞丸は嬉し涙流し今日…引退した。

参戦年数4年の幕を閉じたのである。


飛龍「多聞丸ぅ…今までありがとう…」エグゥヒック


ナレーター「表彰式の後、西木野のをインタビューをした…」


テト「今回のレースでやっと僕はMR2で初の王座を獲得しました!5年ですよ!長かった〜」


笑いながら語る西木野。


テト「僕が初めて参戦した時、ライバルシルビアと僕が見たこと無いMR2のドライバーとレースできると喜んでいたら、MR2の参加台数たった3台ですよー3台!少な過ぎて心細かったですよー」


空母一同「あはははは!!」オモシローイ


テト「それに比べて3/4以上シルビアと180ばっかりじゃないですかー

もう当時のS14の提ちゃんとS15のなっちーに当たり散らしたらもん!お前ら絶対抜いてやる!って、そしたら逆に負けましたよ!」


飛龍・蒼龍「あはは!やめて…お腹痛い///」バンバン!


赤城「笑い過ぎ…ですよ///」ププゥ


加賀「・・・///」ワライコラエ


瑞鶴「加賀さん…我慢は…身体に悪いよ…あははは!///」モウダメェ


翔鶴「テトさん///いきなりなんて話を…フフゥ!///」コキュウデキナイ


テト「それからね、この王座決定戦に少しずつ新しいドライバーとチームが参入して来てくれてね、それだけ注目してくれてだなぁと思って僕は嬉しかったですよ。

特に若い女の子レーサーが 20年前のマシンを使って走るメロンちゃんにマーヤ、お初さん、春ちゃん一緒に走るだけで元気になりました!」


夕張「メロンちゃんって呼ぶなぁー!」プンプン!


テト「かわいいからいいじゃん!」


摩耶「なんで呼び捨てなんだよぉ?マーヤって何!?」ゲキオコ


テト「ちゃん付けしたら怒ったでしょ!それにカワイく呼びたいし!」


初月「なんで僕だけ呼び名は敬語なんだ?」ガーン


テト「いやぁお初さんは僕よりイケメンなんで恐れ多いかなぁと」


春雨「は、春ちゃんって///」カァー


テト「春ちゃんは癒し系だからそう呼びたい///」


なっちー「この人普段は大人しいんですけど…」ニガワライ


提督「タガ外れるといつもこうだもん。特に若い女の子には。」アキレ


テト「既婚者二人に独身者の気持ちなんて分かってくれないもん!」プンス!


提督・なっちー「じゃあ早く結婚しろ!!(笑)」


テト「多聞丸さん!二人が僕をイジメます!!(泣)」


多聞丸「俺も既婚者なんだけど、それに自業自得だろ?(笑)」


テト「ひどい!誰1人味方がいない!!(泣)」


空母一同(もうヤメて…笑い過ぎてお腹が痛い…)アハハハ!ヒィヒィ!


翔鶴「テトさん…未婚者なんだ…」フフゥ!


加賀「・・・いい事聞きました…」クスクス


翔鶴・加賀「えっ!?」


テト「でも、一番嬉しいかったのは多聞丸さんがMR2で参戦してくれた事かなぁ。

MR2の参加者が少なくない中で上位に入ってくれたり、一緒にバトルもしてくれて、時には助けてくれたりしてくれて、僕にとっては最高戦友であったり、最高のMR2オヤジでしたね。その多聞丸さんが引退すると聞いて、絶対このレースで王座獲って恩返ししてやろうと思いました!」


多聞丸「・・・泣かすな、バカ…」


テト「来年MR2乗りは僕1人になるかも知れないですけど、それでも僕はMR2で走ります!走り続ければまた王座も獲れますし、いつかまたMR2乗りが現れる事を信じてます!

そしてまた、走り続けて良かった!と言いたいです!」


ナレーター「かくして、第5回目の

シルビアVSMR2王座決定戦が終わった…

そして来年またこの地で新たな伝説が始まる…彼らが走るをやめない限り、名車達は輝き続けるのである…」


そして、翔鶴達はDVDを観終わった。


飛龍「いやぁ凄かったなぁ。」


蒼龍「涙枯れそうなくらい泣いたよ。」


赤城「いいドラマばかりでしたね。」


加賀「えぇ、本当に彼らが羨ましいです。」


瑞鶴「私達も輝けるかな…翔鶴ねぇ?」


翔鶴「・・・」ポロポロ


瑞鶴「翔鶴ねぇ!?」


翔鶴「なんでもっと早くにMR2に出会えなかったのかなぁ!なんでもっと早くに彼らに会えなかったのかなぁ!私もあの中に入りたかった!テトさんに提督になっちーさんそして皆と一緒に!私も一緒に闘い、輝きたかった!!私の存在を皆に観て貰いたかったよぉぉぉ!!」


翔鶴(私は子供のように泣いた、泣き続けた…

瑞鶴達は私のなだめようしたが、止まらなかった…あまりの泣き声に鳳翔さんが来て慰めてくれた…そこで私はようやく泣くのやめたのだった…)


鳳翔「落ち着いた?翔鶴ちゃん?」


翔鶴「・・・はい…」


鳳翔「瑞鶴ちゃんに聞いたわ、翔鶴ちゃんMR2を乗りたいのね、なかなか面白い選択よ。だけど乗りこなすのは大変よ。あの車は…」


翔鶴「鳳翔さん、MR2に乗った事あるのですか?」


鳳翔「えぇ、以前AW11に乗ってたわ。難しかったわ。」


翔鶴「どんな車でしたか?」


鳳翔「そうね…ブレーキしながらステア切っても曲げにくいし、Fタイヤロックしやすいし、コーナーリング中トラクションが強い性か、アンダーステアが強かったり、アクセル踏み過ぎるとスピードレンジ高いままスピンするし、それでも乗りこなそうしたけど…事故で全損してしまいました。」


翔鶴「そんなに危険だったのですか?」


鳳翔「でもね、乗れている時は速く走れる車だったわ。見方を変えればブレーキを思い切り踏んでも車体は安定するし、コーナーの立ち上がり時にアクセルコントロール出来れば他の車より立ち上がり加速はどの車より速かったわ。MR2はそういう魅力を持った車だって、あの人もおっしゃっていました。」


翔鶴「どんな人でしたか?その人?」


鳳翔「西木野さんよ。」


翔鶴「!!」


鳳翔「以前、富士でお会いしました。私のレース用の車をテスト走行の時に…その時ピットがお隣だったです。スゴイ車があると噂を聞いて見に行ったら向こうから声を掛けてくれまして、そしたら西木野さん!私の車を見て物凄く褒めてくださいまして!もう私///嬉しくて嬉しくて!ヤダ私たらっ///」イヤン♡


翔鶴(鳳翔さん…いったいどんな車に乗っているんだろう…って言うか、鳳翔さん!羨ましいです!テトさんにお会いできるなんて!)


鳳翔「・・・ゴホン///その後西木野さんのMR2を見せながら言ってたの。この車短所はあるけど使い方次第では長所にもなるんだって、それが僕は好きなんだと言ってました。どんなに良い車があろうとも…好きな車には勝らないと笑顔をで語りました。」


翔鶴「・・・テトさん…」


鳳翔「翔鶴ちゃん。ここは素直な気持ちに委ねてもいいんじゃないかしら?翔鶴ちゃんの気持ちはもう決まっているはずよ?あとは行動に起こすだけよ。」


翔鶴「・・・鳳翔さん…」ポロポロ


翌日 早朝 カーファクトリー明石


翔鶴「・・・大丈夫。私は覚悟は決めています。だからあとは行動を起こすだけ…」


加賀「翔鶴?」


翔鶴「え?加賀さん?」


加賀「あなた、こんな朝早くにどうしたの?」


翔鶴「私はどうしても欲しい車がありまして…加賀さんこそ、どうされたのです?」


加賀「私も明石さん店でどうしても欲しい車があるのよ。」


翔鶴「もしかして加賀さんも?」


加賀「翔鶴、あなたも?」


翔鶴・加賀「フフ…」クスクス


翔鶴「加賀さんも同じ気持ちだったんですね。」


加賀「私達意外と似た物同士かも知れないわね。」


翔鶴「でも、最初にあのMR2を見つけたのは私ですからね。」


加賀「五航戦の子には譲れないわ。」


翔鶴「あぁ!その台詞ズルイです!」フフ


加賀「私も絶対欲しいですもの。」フフ


そして2人は、展示場に向かった…が、


翔鶴「な、ない!?」オロオロ


加賀「翔鶴?ここで間違いないはずよね?」オロオロ


昨日まであった2台のMR2が無かったのだった。


翔鶴「ま、まさか…もう解体に…」


加賀「そ、そんな!」


???「何してるんだ?2人とも?」


翔鶴・加賀「提督!?」


提督「ふぁ〜まだ店開いてないのに早すぎだよ。」アクビ


翔鶴・加賀「提督!ここにあったMR2はどうしたのです!!」


提督「うぉ!?あの車をどうしても欲しいと言う客がいてな、今客と一緒にピットの方にあるよ。」ビックリ


翔鶴「なんですって…」ハイライトオフ


加賀「頭にきました。」ゴゴゴゴ


提督「こえぇ!!そ、その客って言うのはなぁ、って2人ともどこに行くんだー?」ハナシキケー


翔鶴「せっかく出会えたのに…やっと生きがいを見つけたのに…!」グスッ


加賀「どこの誰か知りませんが、横どりは許せません!翔鶴!あなた幾ら出せます!?」


翔鶴「今前金として現金で50万あります!」


加賀「私は現金60万あるわ!この際手段は選ばないわ!」


翔鶴「2人で払えばなんとか!どうしても足りなければローンを!」


加賀「何としても手に入れるのよ!」


2人はピットの方へ


明石「翔鶴さんに加賀さん!?どうしたのです?こんな朝早くに…それにちょっと顔コワイですよ!?」


翔鶴「明石さん!ここに前金で110万あります!」


加賀「これで私達にあの車…MR2を譲ってください!」


明石「ちょっ!?いきなり大金を渡されても!?それにあの車達を買いたいというお客さんがいますので困ります!」


翔鶴「ならばそのお客さんどこにいます?」


加賀「直接その客と話すわ!」


明石「リフトの所にいますよ。」ユビサシ


リフトアップされた白のSW20あった…2人の女性の姿見えた。そこには…


瑞鶴「キャ///エンジンオイル顔にかかるかと思った!」


飛龍「ひゃーブレーキローター赤サビ酷いよ。これ外れるかなぁ?」


翔鶴「ず、瑞鶴?あなた何してるいるの?」


瑞鶴「翔鶴ねぇ!おはよう!MR2のオイル交換しているの!」


加賀「飛龍さん…一体何を…?」


飛龍「加賀さんおはようございます!今ブレーキローターを…明石ーブレーキローターハンマーで外せばいい?」


明石「ダメですよーたっぷりCRC掛けてからしないと!それに外すならハンマーじゃなく、ローターに二箇所のネジ穴にボルト入れて外すんですよ!」


翔鶴「これは一体…?」


瑞鶴「翔鶴ねぇと同じでどうしても///」


飛龍「私達もこの車が好きになっちゃって///」


明石「朝6時に叩き起こされたんですよ。どうして乗りたいって、今は動かないと言ったらこの有様ですよ。」ネムイ


加賀「そうだったのですか…」


提督「あーやっぱりここかー全く、正規空母達は皆同じの欲しがるのかねぇ。」


翔鶴「達?」


赤城「明石さん洗車終わりましたよ!」


蒼龍「凄っく綺麗になったよ!」


加賀「赤城さんに蒼龍さんも。」


明石「じゃあこちらのリフトに入れてください。」


提督「どれ、押すのを手伝おう。」


赤城・蒼龍「お願いします。」


3人が押してきたのは赤のAW11だった。


提督「よし、これでOKっと。」


翔鶴「赤城さん、蒼龍さんお2人とももしかして…」


赤城「買っちゃいました///この子がどうしても可愛くて///」


蒼龍「私は買えなかったけど、明石に注文お願いしたよ。それまで赤城さんの手伝い。やっぱりいいなぁ///」


加賀「もう買ったのですか!?」


赤城・蒼龍「もう前金払いました。」


明石「あとでいいと言ったのですが、けじめとして支払うと言うものだから。あちらの2人は購入の意思はあるから、お金用意できるまで修理を手伝うと言うので…」


瑞鶴「前金幾らぐらい用意すればいい分からなくて…」


飛龍「今月の給料出たら前金を払おうと思ってて、それまで修理しようと…」


翔鶴「そうだったのですか。」


加賀「皆を思いは同じだったのですね。」


瑞鶴・赤城・飛龍・蒼龍「はい、MR2が好きになりました。」クスクス


提督「あーいいハナシのところ悪いんだが、赤城と蒼龍はともかく、このSWは誰が乗るんだ?」


翔鶴・瑞鶴・加賀・飛龍「あっ。」ワスレテタ


明石「最初に見つけた翔鶴さんが乗るのがいいと思いますよ。あとの3人はあとから来ましたし、それに…」


翔鶴「それに?明石さん?」


明石「なんとなくですが、この子は翔鶴さんを待っていた気がします…」


翔鶴「明石さん…」


瑞鶴「仕方ないなぁー」


加賀「翔鶴、あなたに譲ります。」


飛龍「次は私が手に入れるよー」


瑞鶴「あぁ!ズルイ!」


明石「ハイハイ!何台かあてはありますから待ってくださいね。翔鶴さんコレを…」チャラ


翔鶴「これは…」


明石「このSWの鍵です。走るのはまだ先ですが、エンジンは掛かるようにしました。新しいオーナーである翔鶴さん自身の手でエンジンを掛けてください。」


翔鶴「・・・」グッ


愛車となったSW20MR2のドアを開ける翔鶴。


翔鶴(小さいので車内は狭いかと思ったけど、意外と広い…)


シートに座り、キーを挿す。


明石「翔鶴さんエンジンかかった後、排気音に気をつけてください。一回り点検したらマフラーに大穴空いてましたので、相当うるさいかと…」


翔鶴「分かりました。」


キーをひねった。力強くセルモーターが回りエンジンに火が入った。排気音がガレージ全体に響きわたる。


加賀「これがMR2の…」


飛龍「エンジンの音…」


瑞鶴「凄い重低音…」


明石「アクセルを踏んでください!」


翔鶴はアクセルを入れた。3SGターボエンジンが唸り上げる。ガレージの中がビリビリと音が鳴る。


赤城「この音…もの凄く体に…」


蒼龍「頭の中に響くよ…コレ…」


翔鶴「・・・」ゾクゾク!


提督「SRの軽快なレスポンスとは違うよなぁ。」


翔鶴「・・・」ポロポロ


明石「翔鶴さん?」


翔鶴「ごめんなさい、この子のエンジン音を聞いただけでしあわせいっぱいでつい…」グスッ


提督「何言ってるんだ、コイツも翔鶴もこれからなんだぞ。」


明石「いっぱい愛してください。」


翔鶴「はい!」


その後、翔鶴達はこの1か月間カーファクトリー明石に通い、MR2を走行とビルドを繰り返した。そして、


提督「それじゃ、2台ともガレージから出すぞ。」


ガレージから2台のMR2が出てきた。


翔鶴のSW20はエンジンまだフルノーマルだが、マフラーはテトが当時装着してた左右シングルテールを再現。足回りはサーキット向けのサスセッティングとブレーキローター大径化に変更。外見はテトにリスペクトするかのようにレースデビュー仕様のボーダーレーシングのエアロキットにGTウイング、明石自身の手で加工された純正叩き出しフェンダーだ。車内も全開走行に必要なステアリング、フルバケットシート、3インチ4点シートベルト、サイドバー付き6点ロールバー付いている。ボディ色はもちろん白だ。


赤城のAW11はエンジンはNAノーマルで、マフラー明石のワンオフ右出しシングルテールを装着。足回りはサーキットセッティングにブレーキはスリットローターを使用。

外見はノーマルまま。

車内はステアリング、フルバケットシート、3インチシートベルトが付いているが、ロールバーは付いていない。理由はしばらくノーマルの雰囲気を楽しみたいらしい。ボディ色は赤


瑞鶴「いいなぁ!翔鶴ねぇ!」


加賀「綺麗なMR2ね。」


飛龍「アーン!私も早く欲しいよ!」


蒼龍「赤城さんのマフラーいい音してる!」


翔鶴・赤城「・・・///」


明石「とりあえずは一通り出来上がりました。ところで翔鶴さん本当に良かったのですか?エアロキットボーダー製で…」


翔鶴「えぇ、最初はコレでいいです。いきなり全てやってしまっては楽しみが無くなりますし、それにテトさんも最初はここから始まりましたから…」


提督「あいつが聞いたら喜ぶよ。」


翔鶴「・・・///」カオマッカ


翔鶴(私は…私達は始まったのです。正規MR2乗りとしての最高の人生が)


1カ月後、カーファクトリー明石 ピット前


一台積載車がやって来た。純白のマシンともに


提督「オーライ、オーライ、はいストップ。」


明石「提ちゃん、あのリフトに車を入れましょう。」


純白のマシンは手押しでガレージに入った。


明石「フーまさか、あの人が来季のメンテをウチを選んでくれるとは思いませんでした。」


提督「これから賑やかなになるなぁ。」


1人の男性が来店した。


???「こんにちは、無事届いたかな?」


続く


後書き

最後まで見て頂きありがとうございます。
車のデザイン、コースレイアウトがわかりにくいところあり大変申し訳ございません。
登場車イメージとサーキットレイアウトが気になるかたは是非検索してみてください。
とてもカッコイイ車と素晴らしいサーキット場です。
それではまた会いましょう。


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