化け物に魅入られた鎮守府
化け物が居る鎮守府の違う視線からのお話です
化け物が居る鎮守府に喧嘩を売った横須賀の提督
しかし化け物に返り討ちにあったため死んだ横須賀の提督の代わりに
配属した元陸軍所属のちょっと変わった女隊員が頑張る話です
更新は不定期です
???「此処が私の着任場所か」
???「少し前にここの提督が死んだらしいが…」
???「ここの艦娘の精神面は大丈夫だろうか?」
???「メンタルケアは苦手なのだけどわかってるのかな陸軍の上層部は」
大淀「あのー貴方は」
???「ここの子かな私は元陸軍所属夜風よ」
夜風「君は大淀さんだね」
大淀「陸軍所属のお方が何がこの鎮守府に御用でしょうか?」
夜風「?書類が送られているはずですが」
大淀「すみませんこの鎮守府は最近提督が居なくなったので」
夜風「荒れているの?」
大淀「はい」
夜風「しょうがない制圧しますか」
大淀「失礼ですがこの鎮守府には…」
夜風「戦艦やら空母がゴロゴロ居るんでしょう?」
夜風「大丈夫ですよ私こう見えて強いですから」
〜横須賀鎮守府〜
夜風「ん?あの子は?」
大淀「!摩耶さん!」ダッ
摩耶「くっ大淀さん?」
大淀「大丈夫ですか!今すぐドックに!」
夜風「待って下さい大淀さん、この感じ深海棲艦です」
大淀「え!?」
夜風「摩耶さんでしたっけ、その子の艤装が反応している」
摩耶「あ、あんたは?」
夜風「ここの鎮守府の新しい提督ですよ」
摩耶「へっあんたが提督か」バタ
大淀「摩耶さん!?」
夜風「安心して気を失っただけだよ…それより」
夜風「艦娘用の艤装はありますか?」
大淀「倉庫にあると思いますが…」
夜風「わかりました大淀さんは安全な場所に」
大淀「わかりましたご武運を」
夜風「はい」
〜横須賀鎮守府第一倉庫〜
夜風「ここか〜」
夜風「ん〜使えそうな艤装は…」ダン
夜風「!」チャキ
MG42を構える
?「!?」
夜風「誰だ」
?「あなたこそ誰ですか?」
夜風「私はここの新しい提督よ」
?「そうですか…では死んでください!」ダン
夜風「この距離で当たるとでも?」
?「くっ何故この距離で当たらない!」ダンダン
夜風と艦娘の距離およそ10メートル
夜風「元陸軍を舐めないでもらいたいね…はい捕まえた」
?「人間ごときにやられてたまるか…がはっ」
夜風「よし気絶しただけだな」
夜風「今のうちに艤装取りましょうか」
夜風が取った艤装
長10センチ砲✕2
「ヒ」と描かれた甲板と弓と矢筒
夜風「よしこれだけあればなんとかなるでしょう」
夜風「さて行きましょうか」
〜横須賀鎮守府近海〜
ル級「ソロソロ終ワリカココニ撃チコムノハ、ソロソロテッタイシナケレバ」
タ級「!敵反応デス」
ル級「ロ級タチサキニゲイゲキヲ!」
ロ級達「了解」
ル級「敵艦載機確認対空警戒!」
友永隊「敵確認雷撃開始!」
シューーードゴン
友永隊「敵駆逐艦2隻撃沈確実、敵戦艦一隻小破!補給のため帰投します」
夜風「よし突っ込みましょうか」
ザーー
ル級「敵…人間!?接近中ゲイゲキヲ」ドン
夜風「照準…敵駆逐艦、撃て!」ドン
ロ級「!?」撃沈
タ級「くっちょこまかと」ダンダン
夜風「ここ!」ドン
ロ級「!?」撃沈
夜風「後は戦艦だけ…友永隊同時攻撃を」
友永隊「了解各機提督に続け!」
ブーン、ドンドンダンダンシューーー
夜風「戦艦といえどこの距離ならダメージは入る!」ダンダン
ル級「クッココマデカ」撃沈
タ級「ル級!貴様ラガァ!」ドン
夜風「(!?その体勢で撃ってくるとは…でも!)」
夜風「当たらないよ」ダンダン
タ級「ソン…ナ」撃沈
夜風「…残敵無し友永隊、ありがとね」
友永隊「良いってことよ」
夜風「そういや倉庫の子誰だろう?」
〜横須賀鎮守府第一倉庫〜
夜風「ふぅ〜なんとかなった〜」
夜風「装備は倉庫に戻して…」ガチャ
夜風「デジャブを感じる」
?「縛ってない貴方が悪いですよ」
夜風「で、君誰?」
赤城「赤城と申します」
夜風「あの一航戦?」
赤城「はい」
ダッダッダッ
夜風「ん?足音?」
赤城「誰でしょう?」
大淀「提督!ご無事ですか…赤城さん!?」
赤城「あっ大淀さんご無事でしたか」
大淀「はい…って違います!何故提督に銃を!」
赤城「この人が提督だからです」
赤城「貴方も前の様になりたくないでしょう?」
大淀「ですがここで殺したらここの鎮守府が解体され私達は…」
赤城「でも提督なんてクズ共の集まりなんですよ!」
夜風「私、女の子何だけどなー」
大淀説得中…
赤城「…だいたいの事はわかりました殺すのは後にしておきます」
大淀「よかった」ホッ
夜風「…そこに居るのは誰だい?」
?「…」
大淀「どうかしましたか?」
夜風「そこの物陰に一人居るんだよね〜」
赤城「そこと言うとここですか?」ガサ
赤城「…飛龍さん何やってるんですか」
飛龍「えーと」ダラー
夜風「大方、話声が聴こえて来て見れば知らない人が居たから隠れてたって感じかな?」
飛龍「そうです!…で貴方は?」
夜風「本日付けで横須賀鎮守府に着任した元陸軍所属夜風と申します」
飛龍「提督?」
赤城「大丈夫よ飛龍さんこの人はまだ信用できる」
飛龍「赤城さんがそうおっしゃるなら」
飛龍「私は横須賀鎮守府所属飛龍と申します!」
夜風「よろしくね」
飛龍「はい!」
夜風「そういや大淀さん、ここの鎮守府の今の艦娘の人数は何人でしたでしょうか」
大淀「…5人です」
夜風「後一人ですか…じゃあ早く探しに行きましょうか」
大淀「摩耶さんと合流してからですよ提督!」
〜横須賀鎮守府艦娘用風呂〜
大淀「摩耶さーんいますかー?」
摩耶「おう、ここに居るぜ」
大淀「怪我は大丈夫ですか?」
摩耶「もう治ったから心配しなくていいって」
大淀「良かった〜」
摩耶「で後の二人は…赤城さんと飛龍さんか!無事だったんだな!」
赤城「えぇなんとかね」
飛龍「そうだ摩耶さんあの子見かけませんでしたか?」
摩耶「襲撃されてから見てないから曙ならまだ宿舎に居ると思う」
夜風「了解しました貴方達は執務室に」
飛龍「単独行動は危険です」
夜風「しかしその宿舎には行かないほうが良いと思います」
大淀「何故でしょうか」
夜風「宿舎があると思わしき場所の窓から血が見えたからです」
飛龍「血ですか!?」
夜風「はい、ですので貴方達は来ないで下さい」
大淀「…はい」
〜横須賀鎮守府駆逐宿舎〜
夜風「…」
血の匂いが立ちこめる
夜風「…」
宿舎、艦娘が多く居る
夜風「…」
初めに狙われたんだろう
夜風「ここか」
第七駆逐隊と描かれたドワの前に立つ
そしてゆっくりとドワを開ける
曙「…敵?」
夜風「…」
曙「私も、ガハッ…もう、終わりなのね」
夜風「残念だけどここで貴方を終わらせる訳にもいけませんので」
曙「え?」
夜風「提督は身勝手なんだよ」
曙「身勝手?」
夜風「そう、他の人間達は深海棲艦を殺すとか上の階級に行きたいとか」
夜風「その為に君達を利用する…身勝手なのよ」
夜風「だから私は自分の為に貴方を救う」
曙「うっ」倒れ込む
夜風「…死ぬなんて兄様の精神が壊れそうになるから許しませんよ」
そっと受け止める
夜風「さて風呂に入れてあの子達と合流しますか」
プルルルル
夜風「ん?電話?」ポチ
夜風「はいこちら横s『姉御』
夜風「…何のようですか?四番」
四番『✕✕国の〇〇って奴の情報ありますか?』
夜風「あいつ?内戦中の国の一少将でしょ?何にかやらかしたの?」
四番『艦長が嫌っているあの兵器を使おうとしているみたいで』
夜風「兄様が嫌うあれを?」
四番『はい』
夜風「わかった出来るだけ多くの情報を教えるから…【地獄の方が良いと感じる様な死に方で殺せ】いいな」
四番『もちろんわかっています、私達もあの兵器を使う人間は許す気になれませんので』
夜風「確実な成功を期待していますよ」
四番『では』ブツ
夜風「私も行きたかったな〜」
〜横須賀鎮守府執務室〜
夜風「入るわよ〜」ガチャ
大淀「!提督ご無事でしたか!」
夜風「大丈夫だよー」
曙「私も大丈夫です」ガタガタ
摩耶「その割には震えているみたいだが?」コソ
飛龍「皆を安心させるために強がっているみたい」コソ
赤城「で、提督この後どうすんですか?」
夜風「鎮守府内の掃除とメンタルケア」
赤城「メンタルケア?」
夜風「はい、今の貴方達は気づいてないだけで凄く精神が消耗している」
夜風「このままだといつか精神が壊れるからね」
赤城「…わかりました」
夜風「さて私は掃除するから執務室の整理しててね」
夜風「あとあまり外を歩かないこと見たくない光景があるかもだから」ガチャ
一同「了解」
数時間後
大淀「ふぅ、だいたいこんなものでしょうか?」
飛龍「うん仕分けは出来ました!」
赤城「こちらの整理も出来ましたよ」
摩耶「こっちも終わったぜ」
曙「…」じー
大淀「どうかしましたか?曙さん」
曙「この資料…なに?」
摩耶「ん〜どれどれ…っ!これは!」
貴官の任務は鎮守府の艦娘での実験である
実験その1艦娘は深海棲艦なるのか
実験その2艦娘の制御を掌握できるのか
実験その3艤装を付けた艦娘を殺すことは可能なのか
夜風「戻ったよ〜皆…どうしたの?」
赤城「提督、これはなんですか?」
夜風「…まさかここまで資料が流失しているなんて」ボソ
赤城「提督?」
夜風「私は元々陸軍所属だったから詳しくはわからないけど」
夜風「この実験は海軍のごく少数の連中の研究よ」
夜風「既に実験は終わっていたはずだけどね」
大淀「では何故元提督がこんな実験書類を…」
夜風「…人為的な深海棲艦を作ろうとしたんだろうね」
飛龍「なんのために…」
夜風「狂った奴の考えはわからないけれど手駒が欲しかったじゃないの?それも反抗しない…ね」
一同「…」
夜風「まっまぁこんな話はやめにして今日はもう寝ようか」
そして数日が経過した
皆少しずつ精神が安定してきた
そしてある日…
大淀「提督!大変です!」
大淀「鶴舞鎮守府が襲撃されました!」
夜風「え?」
〜横須賀鎮守府会議室〜
大淀「…と言うことです」
夜風「所属不明の空母にそれを取り囲むflagshipや姫や鬼級、そしてそれを率いるような化け物」
赤城「救援は出来ませんよ」
大淀「ですが何もしないというわけには」
曙「言い訳は出来るけど」
摩耶「冷たい目で見られるだろうな」
夜風「…私、行ってみたい」
赤城「奇遇ですね提督、私もそう思っていました」
大淀「えっ提督!?」
夜風「私は元陸軍だから行けるけど赤城さんはどうするの?」
赤城「別に正面切っての戦闘はしないので」
夜風「じゃあ飛龍も連れて行きますか」
赤城「そうですね」
飛龍「えっちょっと待って下さい!」
夜風「何か聞こえた?」
赤城「いえ、聞こえませんでした」
飛龍「誰が助けて下さい〜」
〜鶴舞鎮守府付近〜
夜風「…」
赤城「…三度目ね炎に包まれる物を見るのは」
飛龍「私もです赤城さん」
夜風「…」
飛龍「提督?どうかされましたか?」
夜風「いやこの光景の中で一つ違和感がない?」
赤城「倉庫の火の手が回ってないわね」
飛龍「っは、確かに火の手が回ってない」
夜風「と、言うことは?」
飛龍「化け物の目的は倉庫にある?」
夜風「そうみたいね、というわけで私は化け物に挑むから援護よろしくね」
飛龍「はい!」
赤城「化け物は辺境の鎮守府の提督だから物資が欲しいだけかもね」バシュン!
〜鶴舞鎮守府倉庫前〜
夜風「化け物さん?」
夜景「ソウダケド、モシカシテ復讐者?」
夜風「復讐者じゃ無いけど…貴方のことを見たことあるから」
夜景「ミタコト?オレヲカ?」
夜風「でも思い出せないから戦う」
夜景「ドウイウコトダ?」
夜景?「私もわからない」
夜風「私は十年間の記憶しかない…」抜刀
夜風「でも貴方のことは何故か記憶にある」安全装置解除
夜景「十年間、一度モアッテナイノニカ?」抜刀 安全装置解除
夜風「全ての記憶は魂に刻まれる…だから!」ダッ
夜風「貴方と戦えば何か思い出すはず!」ダダダダダ
夜景「奇遇ダナ俺モ貴様ノコトハミタコトハアルガオモイダセナイ…」スッ
夜景「相手シテヤルゼ」カチャ
夜景「(物資の回収とあの高台に居る空母二隻の情報を連絡してくれ)」
夜景?「(了解)」
〜鶴舞鎮守府近海〜
ル級「…了解、姫様提督カラノ情報デス」
空母棲姫「照合完了、航空隊発艦開始…ハァ」
ル級「姫様?」
空母棲姫「ヒサジブリニ提督ガ帰ッテキタカラアマエヨウトシタノニ…」
ル級「…ソレハ姫様ヤ鬼級ノ皆サンモオナジダトオモイマスヨ」
空母棲姫「アノ頃ノ提督ハスゴクヤサシカッタ〜」
空母棲姫「デモ、アレガ提督ノスベテヲカエタ」
ル級「私ガウマレタコロノハナシデスカ?」
空母棲姫「ソウ、チョウド十年前アタリカナ」
空母棲姫「アレハ…ン?」
空母棲姫「ッ!三時方向カラ敵機、全艦散開シナガラ対空射撃ヲミツニ!」
深海棲艦達「了解」
〜鶴舞鎮守府倉庫前〜
夜景「ナカナカヤルナ」ダンダン
夜風「くっ」カンカン ダダダダダ
刀ではじきながらMG42で弾幕をはる
夜風「赤城、飛龍支援出来る?」
赤城『さっきから飛ばしてるけど全て落とされてる!』
飛龍『こちらは避けるので精一杯です!』
夜景「ソチラハ対処サセテモラッタゾ」
夜風「此処は一旦引きましょうか…ん?なにこの感じは」
夜景「ナンダコの感じは…」
夜風「あ、頭がガァ」
夜景「くっなんなんだこの頭痛は…」
ネ級『コチラ回収班、物資ノ回収ヲ完了シマシタ』
ネ級『司令官、撤退ヲ』
夜景「…」バタ
ネ級『司令官?応答ヲ!司令官』ザーー
夜風「(なにが起きて……)」バタ
〜???〜
少女「…」テクテク
少女「(このせかいは、おかしい)」テクテク
少女「(なんでなのわたしはなにもしていないのに)」テクテク
少女「(ちゃんとおくにのためにがんばったのに)」テクテク
少女「(なにかしたらおこられて、けられて、なぐられて…)」テクテク
少女「(酔ったぐんじんさんにころされそうになったからじゅうをうばってころした…)」テクテク
少女「(ころされそうになったのに…おこられた)」ピタ
少女「…しんでしまえばいい、にんげんなんか」
少女「(でも、わたしにはそんなちからはないからどうしょうもない…ん?)」
少女「ここは?ぞうせんじょ?」
少女「あっそうだ」
少女「(けんぞうちゅうにとうしんじさつがあったらどうなるんだろう)」テクテク
〜✕✕造船所〜
少女「おっきいふねがある…ふそうよりおおきいのかな」
少女「きめたこのふねでしのう」
少女「ここにのぼって…」ゴソゴソ
少女「このよとのおわかれ…」
少女「にんげんさんはやくみんなしんでね」タッ
グチャ
少女「(しぬのってとくになにもおもわないんだね)」
トコトコトコ
謎の男「第一段階終了しました」
リーダーらしき男「わかった引き続き見ていろ」
謎の男達「はっ」
リーダーらしき男「そういやこれで何度目の実験だったかな」
謎の男「二十人目です」
リーダーらしき男「そうか、この実験で失敗したら予算が減らされるのか」
謎の男「はい」
リーダーらしき男「はやく成功してくれよ」
ビービー
リーダーらしき男「なんだ?」
謎の男「よくわかりません!ただこの被験体が生き返ります!」
リーダーらしき男「やっと成功か!待ちわびたぞこの時を!」
紺色ロングの女性「ここは?どこかのへやのなか?」ムク
リーダーらしき男「ハッハッハこれで日本は負けない!」
女性「…わたし、いきてる?なんで!あのたかさはぜったいにしぬのに!」ガシャガシャ
リーダーらしき男「フッハッハッハこの兵器があれば日本は!」
紺色ロングの女性「ふざけないで!わたしはしにたくてしんだのに!」
リーダーらしき男「あ゙?兵器はだまって人間に使われろよ!」ゲシ
紺色ロングの女性「っ!」
ダンダン
謎の男達「ガハッ」バタバタ
リーダーらしき男「こんどはなんだ!」
謎の男「敵襲です!お逃げ下さい」
リーダーらしき男「わっわかった」ダッ
リーダーらしき男「なぜこんな場所を襲撃されるんだ?」タッタッタッ
リーダーらしき男「まさか情報が外に出たのか?いやそれはありえないここはどの施設よりも警備が厳重だ」タッタッタッ
リーダーらしき男「いったい誰が…」
白銀の髪の色をした青年「…」チャキ
ダン
リーダーらしき男「なんなんだ貴様は…」バタ
青年「こいつが例の…被検体か」
女性「だっだれ?」
青年「俺は夜景と呼ばれている」
女性「よるのけしき?」
夜景「そうだ」
女性「どうしてここに」
夜景「俺がここに来た理由は俺の完成形の消去」
女性「あなたのかんせいけい?」
夜景「兵器としての完成形だなにか知らないか?」
女性「へいき…」
『兵器はだまって人間に使われろよ」
女性「っ!いっいや」
夜景「そうか、貴様が俺の…」
夜景「すまない」
女性「えっ?」
夜景「俺がもっと早くにここを見つけれていれば君を巻き込めないでいたのに…」
女性「まきこんでってなんのことなの!わたしは…わたしはなにになったのよ!」
夜景「君は…そこの艦と魂が一つになった」
女性「かんとたましいが?」
夜景「そうだ今の君は兵器となった」
夜景「俺も君と同じだ」
女性「あなたも?」
夜景「俺も艦と魂が一つになった…少し前のことだがな」
夜景「ん〜と正式名は…夜の風、夜風か」
夜風「よ、かぜ?」
夜景「そうみたいだぜ」
〜大本営医務室〜
夜風「はっ!ここは…」キョロキョロ
夜風「医務室?うっ」
夜風「何だったの今の記憶は…」
夜風「あのときのか、久しぶりだなーあの時の記憶」
夜風「ふふあの時の兄様、かっこよかったな〜」
タッタッタッ
曙「提督!」バン
夜風「曙ちゃん!?」
曙「提督大丈夫なの!怪我はない?」
夜風「大丈夫だから静かにね」
曙「はっ!し、失礼しました」
タッタッタッ
摩耶「待ってくれよ曙ここは大本営なんだぜ」ハァハァ
曙「ご、ごめんなさい提督が倒れたって聞いたから心配で…」
摩耶「俺もわかるけどなー流石にお偉いさんが一杯居るんだ」
摩耶「少しは抑えてくれよ」
曙「わかってるわよそんな事」
夜風「それだけ私のことを心配してくれたんだよね」ナデナデ
曙「うっうう〜」
プルルルル
摩耶「ん?提督電話がなっているぞ」
夜風「ちょっと待ってね…こちら横須賀鎮守府提督ですが…はい、はい」
夜風「…了解しました、では」
曙「どうかしたの?」
夜風「捕縛した化け物が脱走したって」
摩耶「えっ?マジか?」
夜風「大マジだよ摩耶ちゃん♪」
曙「大丈夫なのそれ」
夜風「大丈夫よ大本営の医務室と言ってもここは化け物が捕まっている所から離れているのよ」
夜風「それに私達は怪我でなにも出来ないから呼び出される心配は無いからね〜」
曙「それなら良いんだけど」
赤城「う〜んここは?」
夜風「大本営の医務室よ赤城さん」
赤城「提督?良かった生きてたんですね」
摩耶「赤城さん大丈夫ですか?」
赤城「ええなんとかね」
飛龍「ふわ~ここは〜どこですか〜」ぽわ~ん
曙「飛龍さん」
飛龍「曙だーじゃあ生きてるね〜」
ガヤガヤ
夜風「…」チラ
四番「…」
夜風「なに」コソ
四番「少しきな臭くなってきました」コソ
夜風「は?」
夜風「…潰せ」
夜風「そいつ等全員潰せ」
四番「了解です」ビクッ
曙「どうしたんですか?提督」
夜風「なんにも無いよ〜」
曙「?」
夜風「さっ皆そろそろ帰りなよ大淀さんが起こるよ」
曙・摩耶「あ…やば」
赤城「…」じー
曙「お大事にー」ダッ
摩耶「ま、そんな感じでー」ダッ
夜風「いや、歩こうよ」
飛龍「…どうしますか?提督」
夜風「私は仕事が有るから先に退院するよ」ガサ
飛龍「え?」
夜風「じゃお大事に〜」ガチャ
飛龍「え?」
赤城「逃げましたねあの人」
飛龍「何します赤城さん」
赤城「はぁ将棋ありますし将棋やりましょうか」
飛龍「はーい」
〜とある繁華街〜
五番「…!姉御」
夜風「久しぶりね五番」
五番「ご無沙汰しています、さっこちらに」トコトコ
夜風「はいはい」トコトコ
〜都会地下〜
四番「…」ケイレイ
六番「久しぶりだな姉御」
七番「お久しぶりです姉御」
八番「久しぶり〜」
九番「…久しぶり」
夜風「久しぶりね皆」
〜鶴舞鎮守府〜
夜風「でなんで親衛隊が居るの?」
二番と三番「「艦長からの命令なので」」
夜風「兄様からの?…なら仕方ないか」
一番「夜風、これを」スッ
夜風「一番!?貴方も居るの!?」
一番「はいはい居ますよさっさとこれ持って」受け渡し
夜風「三八式歩兵銃?」受け取り
一番「好きでしょ?あと銃剣も」
夜風「まぁ好きだけど…」カチャカチャ
一番「ほらお前らも」受け渡し
四番「なんで三八だけなんですか隊長」
一番「余ってたのと…」
四番「と?」
一番「刺殺したいから」キリ
ナンバーズ「…」
五番「作戦時間です隊長」
一番「了解、全員射撃開始」
ダンダンダン
鶴憲兵「銃声!?グハッ」バタ
鶴憲兵「どこからだ!グハッ」バタ
一番「突撃」ダッ
夜風「…!」ダン
鶴憲兵「グハッ」バタ
四番「…」クイッ
五番「…」コク
ダンダンダン
一番「…!」グサッ
九番「うわぁ」ダンダン
八番「呆けていないで行くよ」ダッ
四番『各員に通達地下へのハッチを発見、位置は…っ!』ザーー
ドーン!
六番「っ!四番!?」
夜風「…大丈夫、生きてる」
四番『おっ直った…聞こえるか?』
一番「良好だ、何があった」
四番『遠隔型爆弾…おそらくC4」
一番「どれくらい解除出来る?」
四番『3分で半分』
一番「…三番」
三番「了解行ってくる」タッタッタッ
七番『こちら七番地上施設の制圧を確認しました』
一番「よし各員、地下施設の制圧に行く」
夜風「…一番」
一番「わかっている…夜風、頼む」
夜風「じゃあ頑張ってね」
一番「…」ダッ
夜風「…」ガサッ
夜風「…」カチ
夜風「よし行きましょうか」
〜鶴舞鎮守府海岸〜
タッタッタッ
二番「ん?どうしたんだ姉御」
夜風「増援が来た」
二番「はぁ、俺一人じゃ対応出来ないと?」
夜風「それは思ってないけど時間を掛ける訳にはいかないから」
二番「了解しましたっと」ダッ
〜鶴舞鎮守府地下〜
一番「…」
三番「…!」クイッ
五番「…」タンッ
鶴憲兵「〜」バタ
三番「クリア」
四番「クリア」
六番「クリア」
八番「クリア」
九番「…クリア」
一番「オールクリア…九番?」
九番「面倒な物を見つけた…」
一番「わかった三番」
三番「了解(また俺かよ)」サッ
一番「…行くぞ」
〜鶴舞鎮守府地下研究所〜
謎の男「何だと取り逃がしただと…ふざけているのか!」
鶴憲兵「出張なんてそんな予定無かったのに急に行かれました」
謎の男「何処で情報が漏れた…」
ギー
一番「ムーブ」
四番「…」チャキ
六番「…」チャキ
八番「…」チャキ
鶴憲兵「なんだ貴様ら!」
一番「…」ダン
鶴憲兵「ぐっ」
謎の男「貴様ら…✕✕国で邪魔しやがった…!」
一番「やはり繋がっていましたか」
謎の男「貴様ら何が望みだ」
一番「俺達の望み?そんな決まっている」
一番「艦長に恩を返すだけだ」ダン
〜鶴舞鎮守府海岸〜
夜風「ふぅ疲れた」
二番「お疲れ様です姉御」
夜風「貴方もね二番」
ピピピッ
二番「ん?…了解」
夜風「どうしたの?」
二番「終わったてよ」
夜風「じゃあ帰りましょうか」
タッタッタッ
夜風「足音?」サッ
???「…」タッタッタッ
二番「…誰だあれ」
???「ハァハァハァ」タッタッタッ
夜風「私提督だし聴きに行こー」
二番「あっちょ」
夜風「そこのお嬢さんこんな所で何をしているのかな?」
???「っ!」ダッ
夜風「はぁ野良か」ダッ
スッ
???「カハァ」
二番「艦娘を気絶させる手刀とかどうなってんの」
夜風「さてと帰るよ二番」ダッ
二番「了解」ダッ
〜鶴舞鎮守府近隣〜
夜風「じゃあいっくよ~」
一番「了解」
カチ………ドーン!
八番「たーまやー」
七番「それでその艦娘は」
六番「誘拐?」
一番「違うよ拾っただけだよ」
二番「手刀で気絶させて持ってきてたよ」
五番「誘拐だー」
九番「(この鎮守府に艦娘は居ないはず…まさか!)」
九番「姉御!その娘は!」
夜風「ん?」
???「ガッガァ」
夜風「この感じ深海棲艦?」
夜風「まさかこの鎮守府の地下でやってた事って」
???「ガァーー!!」
一番「くっ夜風以外は全員離れろ!」
トコットコッ
一番「誰だ………っ!貴方は」
春「何やってるの?一番、夜風ねーさん」
夜風「春!何で貴方が!」
春「いや変な感じがしたから」
春「でこの子は?」
夜風「恐らく艦娘を深海棲艦にする実験の被験体」
春「はぁそれは苛つくわね」
春「で、止めれば良いのね」
一番「すみません春さん」
春「春ね、さんいらない」
一番「はい」
春「さーてと…頭、弄らせてもらうね」グラァー
春「ふんふふーん」
???「ガァ、ガァア」
春「良し!」
二番「な、何したんですか?」
春「えーと二番、深海棲艦ってどういう存在かわかる?」
二番「確か怨念やらが強い感じ?」
春「そう、だから頭弄って怨念を抱くと言うのを消しただけ」
二番「は?」
三番「なるほどね」
夜風「じゃあ私この子連れて帰るから兄様に報告よろしくね~」ダッ
春「じゃあ私も帰るね〜」サッ
二番「お気をつけて」
五番「報告書、書けましたよ〜」
七番「証拠映像の編集も終わった」
四番「機械類の起動準備完了です」
一番「では送信した後撤収する」
ナンバーズ「了解」
〜横須賀鎮守府〜
夜風「さてとこの子はどう説明しよう…」
???「んっん~~はっ!」
夜風「ん?起きた?」
???「…!はっ離せ!」
夜風「離したら逃げるので駄目です」
???「離してください!」
夜風「だから離しませんよ…あーもう暴れないで下さいよ!」
曙「……提督!お帰りなさい?……貴方は…」
???「曙!」
曙「貴方生きてたのね良かった〜」
夜風「知り合い?」
曙「うん、元々この鎮守府居た時雨ちゃんでも」
時雨「はーなーせー」ジタバタ
曙「こんな幼児な感じじゃなかったと思う」
〜横須賀鎮守府会議室〜
赤城「…化け物凄かったわね」
飛龍「まさかあんなすぐに見つかるとは…」
赤城「やぶれかぶれで放った艦載機も見ずに落とされたし」
赤城「しかも綺麗に爆弾だけを撃ち抜いてたし」
飛龍「私なんか回避に精一杯だったし」
飛龍「深海棲艦の練度も高かった」
飛龍「放った全て落とされた」
赤城「(どれだけの戦場を渡り歩いてきたの?)」
飛龍「少し憧れちゃうなー」
赤城「敵に?」
飛龍「うっそうだけど…」
赤城「確かにあの力…いや腕かしら」
赤城「少しだけ見惚れちゃったかな」
飛龍「私もですあそこまで一方的にやられたらね」
飛龍「悔しいより憧れるな」
〜横須賀鎮守府工廠〜
夜風「んー問題は無いかな」
時雨「曙、こいつ嫌い」
曙「あははは…」
夜風「(うーむ原因はあれだと思うんだけど…春が失敗することはほぼ無いし)」
夜風「んーどうしたものかね〜」
摩耶「おーい提督居るかー?」
夜風「ん?摩耶ちゃん?」
摩耶「上からの命令が来てるみたいだぜ」
夜風「わかった直ぐ行くね」
夜風「そう言う事だから子守よろしくね曙ちゃん」
曙「はーい」
〜横須賀鎮守府会議室〜
夜風「来たよ〜って皆居るの?」
赤城「大事な話らしいので」
大淀「提督こちらに」
夜風「はいはい…で何かあったの?」
大淀「先程大本営から連絡が来たのですが…」
夜風「…」
大淀「内容が我々を殺そうとしようとする任務でした」
赤城「チッ」
夜風「…詳しい説明は?」
大淀「作戦内容はこの鎮守府の周りの深海棲艦の調査と殲滅なのですが…」
大淀「この鎮守府はあの化け物が提督をしている鎮守府らしく」
夜風「作戦範囲内に鎮守府が入っているわね」
赤城「そいつらも一緒に殺しに行くと?」
大淀「はい」
赤城「言っとくけどあれには絶対に勝てないわよ」
大淀「それはわかっています!あの作戦レポートを見れば…」
夜風「海軍の上層部は化け物をよっぽど嫌っているみたいだね」
シーン
飛龍「あ、あの〜大淀さん?」
大淀「はい何でしょう飛龍さん」
飛龍「その作戦は元帥閣下からの命令なんですか?」
大淀「いっいえ大将からの命令ですが…」
夜風「あーなるほどね」
赤城「飛龍さんいいこと思い付いたわね」
飛龍「えへへへ」
大淀「?どう言う事ですか?」
夜風「それは行きながら話すからその資料持って来て出かけるよ」
〜横須賀鎮守府入口〜
夜風「久しぶりに乗るわねこれ」
大淀「これってー」
夜風「軍用の兵員輸送車よ…乗って」ガチャ
ブルルルル
大淀「はっはい」
バタン
夜風「じゃあ皆またお留守番お願いね」
曙「…はーい」
摩耶「へいへい」
夜風「元気が無いのと返事が適当な奴が居るね…後」
夜風「そもそも返事しない人と来てない人が居るわね」
赤城「誰の事でしょうか?」
夜風「まぁいいや留守番よろしくね」
一同「了解しました」
移動中…
大淀「それで飛龍さんが言いたい事ってなんですか?」
夜風「簡単な話よ大淀ちゃん」
大淀「簡単な話?」
夜風「そう簡単な話、まずは軍と言うのを思い出して」
大淀「軍の事?内部の事ですか?」
夜風「そう、その中の階級に注目してみて」
夜風「軍の内部、その在り方」
大淀「階級、軍の在り方…あっ!」
夜風「わかった?」
大淀「確かに簡単な話でしたね」
夜風「(大淀さん、初めは賢そうな感じだったけど…頭こってるのかな〜」
夜風「(…軍って言うのは階級制、上の命令は絶対)」
夜風「(そのトップである元帥の命令は大将の命令でも打ち消せる)」
夜風「この作戦は完璧ね」
大淀「元陸軍の提督をまともに扱ってくれるかはわかりませんけどね」
夜風「…脅せば良いと思うよ」
大淀「やっぱりこうなるのかー」
〜大本営玄関前〜
門番「…横須賀の新提督ですね?どうぞ」
夜風「…コスプレしたら通れるんじゃない?」
門番「安心して下さいそんなのでは私達門番の目は誤魔化せません」
夜風「門番っ凄いわね」
門番「それ程でも」
〜大本営執務室〜
コンコン
夜風「横須賀の提督です」
元帥『どうぞ』
夜風「失礼します」ガチャン
大淀「失礼します」
元帥「横須賀の提督がなんのようじゃ?」
夜風「この命令文を見ていただきたいのですが…」サッ
元帥「……ふーむこの命令文は誰から受け取ったのかね?」
夜風「✕✕大将からです」
元帥「はぁ鳳翔」
鳳翔「何でしょう?」
元帥「✕✕大将に連絡してくれ」
鳳翔「わかりました」
元帥「というわけでこの引き続き皆のメンタルケアをしておくれ」
夜風「了解しましたでは失礼します」ガチャン
大淀「失礼しました」パタン
元帥「はぁ使えん奴が大将にいるもんじゃな〜」
プルルルル
元帥「ん?」
〜横須賀鎮守府〜
夜風「…よし降りていいよ〜」
大淀「よいしょっと」
タッタッタッ
飛龍「提督!お客さんです」
夜風「お客さん?何処からの?」
飛龍「陸軍からと言っています」
夜風「陸軍から?なんだろ」
飛龍「食堂でお待ちです」
夜風「わかった直ぐ行くよ」
〜横須賀鎮守府食堂〜
???「ふぅ…やはりかっぷ麺は美味しいであります」
赤城「…」ズズー
夜風「何やってんのあきつ丸」
???→あきつ丸「お腹が空いたので持参したかっぷ麺を食べていたのであります」
夜風「さいですか」
あきつ丸「そんなことより早く帰って下さい【陸軍元帥閣下】」
夜風「私は大元帥閣下から命令されたの覆せないよこれは」
あきつ丸「むー」
夜風「むーじゃない」
〜横須賀鎮守府執務室〜
夜風「で、なにしに来たの?」
あきつ丸「作戦内容の説明をしに来たのであります」
夜風「作戦?なんの?」
あきつ丸「聞いてませんでしたか?」
夜風「なーんにも知らないわよ」
あきつ丸「大元帥殿〜しっかりして下さい〜」
夜風「で、どんな作戦なの」
あきつ丸「とある部隊の粛清」
夜風「…なにやらかしたの」
あきつ丸「情報漏洩であります」
夜風「はぁー天下の陸軍様も落ちたもんだね〜」
あきつ丸「はっはっはっ、であります」
〜陸軍✕✕基地〜
夜風「ここ?」
あきつ丸「そうであります今は隊列の移動訓練をしています」
夜風「了解…はぁ」
あきつ丸「どうかされましたか?」
夜風「提督になったのに結局汚れ仕事してるなー」
あきつ丸「すみませんこんな仕事を押し付けてしまって」
夜風「いいのよどこ行ってもこういう仕事はあるしね」
〜横須賀鎮守府食堂〜
摩耶「んー提督いねーしどうすっかな〜」
曙「勝手に出撃は怒られそうだし」
赤城「…」ガツガツムシャムシャ
飛龍「…」ムシャムシャ
時雨「…」パクパク
摩耶・曙「…はぁ」
大淀「あのー皆さん?ちょっといいですか?」
摩耶「どうしたんだ?大淀」
大淀「お客様がまた来てるみたいで」
曙「提督はいないよ」
大淀「そうなんですがあちらは演習をしたいと言ってまして…」
摩耶「この人達が飯食い終わってからな」
大淀「はぁ」
〜横須賀鎮守府門〜
???「遅いな」
???「仕方ないですよ、ここの鎮守府には赤城さんが居ますから」
???「なるほどな」
大淀「すみません!遅れました!」
???「大丈夫ですよ」
時雨「ご飯食べた後なので眠たくなってきたな」フワァ
曙「ちょっと時雨ちゃん!お客さんの前よ!」
摩耶「で、なんの用事だっけ」
???「演習しませんか?」ニコ
飛龍「すみませんが自己紹介を…」
長門「失礼、私は長門だ」
雷「私は雷(いかずち)と言います…あっかみなりじゃないからね」
電「私は電(いなずま)と言います」
赤城「(長門に雷と電?あの作戦の生き残りなの?)」
赤城「あのー3人の練度と改装状況は…」
長門「私は90で第二改装を終えている」
雷「私は85で第一改装はしっかり終わらしているわ!」
電「私も85で第一改装を終了しています」
飛龍「勝てなくない?私達の練度、平均50だよ」
摩耶「負けるとわかっている演習をやるか?」
曙「私はやらない」
赤城「そうね性能差ですり潰されて終わりね」
長門「ふむ、どうしようか…」
ガチャ
雷・電「?」
春「やぁアホ共」
大淀「あの人は…!まさか!」
長門「提督!?」
春「そうだよ、君達の提督さんだよ」
電「はわわ」
春「いつもいつも勝手に出かけて他所の鎮守府に喧嘩吹っ掛けて…」
春「私達の鎮守府の評判酷いからね」イライラ
長門「しかし…」
春「反論?」
長門「いっいえ」ガタガタ
春「あのねぇ長門、私は貴方の体を心配して言ってるの」
春「いつも無茶ばっかり…いつか体壊すよ」
長門「…」
春「はぁ帰るよ皆…それとお騒がせして申し訳ありませんでした」ペコリ
タッタッタ
横須賀鎮守府一同「…」
時雨「嵐のような人だねー」
飛龍「少し違う気がするよ時雨ちゃん」
〜横須賀鎮守府執務室〜
夜風「ただいま〜」血まみれ
曙「…!」バタ
夜風「ん?」
大淀「〜!」バタ
夜風「んん?」
赤城「提督…自分の体を見てからもう一度考えてからこの現状分析してみなさい」
夜風「…お風呂入ってきます」
赤城「はぁ」
〜横須賀鎮守府風呂〜
夜風「(これほどまでに返り血を浴びるなんて思ってもいなかったよ…後で謝っておこう)」
チャポン
夜風「ん?」
飛龍「お帰りなさい、提督」
夜風「ただいま~」
飛龍「聞きましたよ」
夜風「何を?」
飛龍「その暁ちゃんみたいな紺色の髪の毛が血に染まってたらしいじゃないですか」
夜風「…まぁね」
飛龍「そんな姿で執務室に行くなんて…私もびっくりしてしまいますよ!」
夜風「あははは…」
飛龍「提督は大丈夫なんですか?」
夜風「何が?」
飛龍「精神ですよ」
夜風「精神?」
飛龍「はい、私達の精神は落ちついてきましたけど提督の精神は大丈夫なのかーって」
夜風「…大丈夫じゃないのかもしれない」
飛龍「やっぱり出張先で何かあったんですか?」
夜風「実はね…」
ビー!ビー!ビー!
夜風「…!警報!?」
飛龍「皆に出撃準備急ぎます!」ザバッ
夜風「お願い!」ザバッ
〜横須賀鎮守府執務室〜
夜風「状況は!」
赤城「こちらを」サッ
夜風「レーダーに反応…この反応は!」
赤城「はい…霧とC国からの爆撃隊です」
大淀「提督!ロシアと中国から宣戦布告されたと情報が!」
夜風「…この爆撃隊の仮想標的は?」
赤城「工業地帯一帯と海軍基地と思われます」
夜風「こんな時に人間どうしで戦争…」
夜風「(私の分身は兄様の所に移動させるしか使い所はないか…)」
ピーーー
夜風「大淀さん」
大淀「はい…大本営からの電報、『迎撃ニ対シテ艦娘ヲ禁ズ』です」
夜風「そりゃそうよね…」
夜風「全艦出撃準備!海上に避難します!」
赤城・大淀「了解」
〜横須賀鎮守府近海〜
飛龍「…!赤城さん!」
赤城「皆さんもこちらに居ましたか」
夜風「…」カチャカチャ
摩耶「なにやってんだ?提督」
夜風「銃の点検」
摩耶「なぜ今やってんだ?」
夜風「んー念のため?」
ガサッ
夜風「こっちも点検しないと…」
曙「えっ」
飛龍「それってー」
夜風「91式携帯地対空誘導弾よ」
大淀「…なぜそのような物を…」
夜風「撃墜出来たら良いなーって」
夜風「まっ自衛隊は優秀だからそんな心配いらないかもだけどね」
大淀「使わない事を祈ります」
夜風「だね〜」
数分後
赤城「あれは…!提督!敵機を視認しました!」
夜風「了解…皆、集まって」カチャ
一同「了解」ザー
大淀「…爆弾投下されました!」
夜風「レーザー式か…好都合ね、破片には気をつけてね」
飛龍「何を!?」
夜風「フッ…ヒトラーの電ノコ、舐めないで頂きたい」
ダダダダダダダダ ドーン!
夜風「これが人力CIWSの異名をもつ私の実力よ」リロード
摩耶「CIWS?」
大淀「近接防空システムのことです」
夜風「さてと、こっちもやっときましょうか」ガサッ
夜風「…ファイヤ!」カチ
シューーーー
夜風「…!曙ちゃん!対潜警戒!」ポイ
曙「…!了解!」キョロキョロ
カ級「…」スー
曙「いた!五時方向!」
時雨「爆雷投下します」ポイッポイッ
ドーン!
カ級「…!」大破
夜風「…」ぴょん
バシャーン
夜風「…」ガシッ
カ級「…?」
夜風「よいしょ」
ザバー
飛龍「何やってるんですか?提督」
夜風「んー鹵獲しようかなーって」
赤城「世話は自分でやって下さいね」
夜風「はーい」
〜横須賀鎮守府ドック〜
カ級「〜♪」プカー
夜風「…かわいいなー」ナデナデ
大淀「…!」タッタッタ
夜風「ん?この足音は…」
大淀「提督!陸軍からの電報です」
夜風「なんと?」
大淀「霧の爆撃隊が孤島鎮守府方面に行ったため迎撃をせよと」
夜風「ちなみに誰から?」
大淀「大元帥閣下からです…」
夜風「…了解したと伝えといて」
大淀「わかりました」タッタッタ
夜風「…兄様、私を思い出していただけたでしょうか?」
〜横須賀鎮守府ドック〜
夜風「…というわけで、行ってきます」
横須賀鎮守府艦娘一同「私達も行きます!」準備万端
夜風「…………許可します」
横須賀鎮守府艦娘一同「わーい」
〜孤島鎮守府近海〜
曙「そろそろ孤島鎮守府です提督」
夜風「了解、物資の運び込みの準備していてね皆」
一同「了解」
摩耶「…」ジー
夜風「どうしたの?摩耶ちゃん」
摩耶「いや、提督はその刀をいつも差しているなと思ってな」
夜風「この刀が気になるの?」
大淀「陸軍の物ではないですよねその刀」
夜風「実はこの刀は兄さんが打ったものなんだ」スッ
飛龍「なにか嫌な感じがします…」
夜風「まぁ、この刀は一様妖刀だからね」
飛龍「えっ!」
夜風「銘は山風…あっ山風ちゃんとは関係無いからね」
時雨「怨念がこもってる…」ボソ
飛龍「どんな妖刀なんですか?」
夜風「私が使えば切れ味が良いんだけど普通の人が使うと切れ味が悪くなるって兄さんが言ってた」
曙「呪われてませんか?」
夜風「…そうかもね」
赤城「提督、パラシュートが見えます」
夜風「パラシュート…回収しましょうか」
赤城「了解」
〜孤島鎮守府近海〜
不知火「…輸送船?しかもあれは陸軍の物…しかし撃ってきませんね」ウーン
夜風「大丈夫?」
不知火「はい」
夜風「とりあえず乗って…怪我はー」ジー
夜風「大丈夫そうね」
不知火「鍛えてますから」
不知火「それで陸軍…いや、海軍の提督がなんの御用でこの海域に?」
夜風「ここの防衛にね」
不知火「ふむ…ならあれを落としてくれませんか?」
所属不明ジェット機「…」ダダダダダダダダ
彗星「…」ブーーン
赤城「…!彗星でジェット機と戦ってる…!」
夜風「…!あれは…!」ダッ
ヒューーー
夜風「ふっ!」ガシッ
曙「提督!」
夜風「…兄様の刀?」カチャ
夜風「わかりました兄様、あいつを落とせと言うのですね…」スチャ
夜風「任せて下さい兄様」ダッ
曙「提督!?」
摩耶「何だ!あのジャンプ力は!」
赤城「…空を蹴って上がっている?」
夜風「…」ニチャア
ダッダッダッダッ
大淀「ホント何者なんでしょうか提督は」
不知火「お取り込み中すみませんが早く鎮守府へお願いします」
赤城「はっすみません」ザー
不知火「(皆さん、大丈夫でしょうか…)」
〜孤島鎮守府上空〜
夜風「(兄様は…あそこね)」ダッ
夜景「…」ガコ
夜風「!」
夜景「人を恨み人を切れ、夜風」
夜風「はい!兄様!」ニコ
所属不明ジェット機「…」ゴーーーー
夜風「(妖刀…海風、山風私に自身を…!)」
夜風「…ここ」ダッ
所属不明ジェット機「…」ガン
ジェット機パイロット『…!何だ!』
夜風『こんにちはそしてさようなら』ガコ
ジェット機パイロット『化け物め…』
グチャ
夜風「ふう、清々しい気分ですね」
夜景「流石だな夜風」
夜風「思い出してくれたんですね!兄様!」
夜景「ぼんやりだがな」
夜風「早く私の全てを思い出してくださいね兄様」
夜景「おう」
夜景?「気にったんだけどそのジェット機どうするの?」
夜風「んーとりあえずどっかに止めないと」
夜景「お前が居るじゃねか」
夜風「…それもそうですね」
夜風「では地上で」
夜景「しくじるなよ〜」
夜風「はーい♪」
登場人物
夜景
主人公 紺色ロングの女性
元陸軍所属で実力はかなり高いらしい
携行武器はMG42の二丁持ち
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