2015-11-05 01:42:43 更新

概要

6歳になる少年(主人公)は父と不仲であり、我が家の歴史を毛嫌いしている、ある日剣術の稽古に行く途中自宅の階段から落ち気が付くと見知らぬ土地で目が覚め、ここが三河(愛知県)であることがわかり自分の自宅に着くと見知らぬ女と屋敷の主である男と、出会いこの出会いで少年の運命が変わる…


前書き

舞台は戦国時代
マイナーな武将も登場します。(勉強になるかも…)
有名武将多数登場
グロが少しだけあります。


????「かかれ~!!!」

????「良し!戦は終わった!ケガしてるひとに手当てを!死んだ人は手厚く葬ってやってくれ…」

少年「ハッ!なんか凄い長い夢を見てたような…」

少年「まあいいか…」

父「これ!待たんか!」

少年「うるせぇ!誰が待つか!」

父「待てと言ってるだろう!」

少年「ちっ!めんどくせねぇな!」

少年「どうせまた我が家の歴史とやらを語るんだろ?」

父「当たり前だ!お前をこの家をなんだと思っている?」

少年「ただの古ぼけた家にしか思わないね!」

父「なんだと!」

父「貴様は先代の方々に申し訳ないとは思わんのか!」

少年「思わないね!昔の人達なんか!」

父「稽古をつけてやろう…」

少年「ふん!相手になりやしないくせに!何回も俺とやって負けてたくせに!最近俺はあんたなんかより強い相手とやってるし、じゃあなこの刀くれてありがとよ」

父「これ!待たんか!貴様我が家の祖先達をなんだと思うておる!」

少年「知りませーん」

父「貴様!!」

少年「知るか!、ジジィ!稽古行ってくるわ!」

父「これ!」

母「いいのです」

父「じゃが母さんや」

母「あの子にはまだはやいだけですいづれ分かりますよ」

少年「やっほーいやっと古くさいジジィから逃げ切れた、遊びにいーこおっと」

少年「ちっ!めんどくせねぇな!こんな階段、おわ!うわ~!!」ドンガラガッシャン

少年「いってぇ…」

少年「なんだよここ…見たことねぇ道」

少年「しかも一本道って…車も通ってねぇ」

少年「あっ人いた!おおーい!」

農民「うん?誰じゃね?」

少年「ここって何処ですか?」

農民「うん?ここは三河じゃよ」

少年「はっ三河?三河って…」

農民「なんじゃそんな事をしらんのかえ、ほれ尾張の隣じゃよ」

少年「尾張?三河と言えば愛知?」

少年「俺の故郷じゃん!それだったら」ダッダッタ

農民「おかしな子じゃ」

少年「見覚えある。ここを真っ直ぐ行ったら…」

少年「あった、俺のいえ」

少年「おい!誰か居ないのか!」

侍女「何奴!ここを何処だと思っての狼藉か!」

少年「はっ?狼藉じゃない!お前こそ俺の家になにしてるんだよ!」

侍女「何を言うておる!私はここの侍女である!居て当たり前じゃ!」

主「何を騒いでおる」

侍女「こっこれは!申し訳ありません!」

主「何をしておる?この者は?」

侍女「はっ、この者は勝手に上がり混んできた狼藉者に、ございます!」

少年「違うって!」

主「まぁよいそれよりもな…」

侍女「はい?」

主「竹千代様が死去した…」

侍女「そんな…なぜ」

主「病気だそうだ、幼い頃から病弱でな…」

侍女「では今度お家に戻された時にどう説明するのですか?」

主「なっ!そんなこと考えても見なかった!どうするか…」

主「あっ…」

侍女「どうしました?」

主「お主竹千代の代わりになってはくれんか?」

少年「はっ?」

侍女「主様いったい何を考えているのですか!?」

主「こうするしかあるまい!こうでもしなければ我等は殺されるぞ!」

侍女「しかし…」

主「大丈夫じゃ!竹千代様のご家族は顔を知らん!ちょうどお主位の年じゃ!引き受けてくれるな!」

少年「でっでも…」

主「お主行き先は当てでもあるのか?」

少年「ない…」

主「では生きたければ行くしかあるまい!」

少年「…わっわかった行くよ!」

主「では早々に支度せよ迎えが来る前に!」

主「よいか?お主は今から竹千代じゃ!わかったな?」

武千代「わかった…」

侍「御免つかまつる!竹千代様のお迎えに来た!」

主「来たぞ!行け!」

少年「おっおう…」

侍「竹千代様にございますか?」

少年「あっああ…」

侍「お会いでき光栄にございます!」

侍「私は松平広忠が家臣鳥居彦右衛門にございます!お見知りおきを、これからは竹千代様よろしくお願いいたします。何か聞きたい事があれば遠慮なさらず何なりと」

竹千代「じゃ、じゃあ鳥居さん?君は今いくつですか?」

鳥居「私は10にござります!」

竹千代「俺の4つ上か…」

鳥居「では竹千代様、城へご案内致します故着いてきて下さい」

竹千代「はっはい…」

主人公、竹千代(幼名)

性格 短気 (今のところは)

趣味 寝る事

竹千代「どうなってんだ?」

竹千代「あーあの?鳥居さん?」

鳥居「竹千代様、謙遜なさらず彦右衛門とお呼びください」

竹千代「うーうん、わかった…じゃあ彦右衛門?」

鳥居「何でしょう?竹千代様?」

竹千代「今からどこに行くの?」

鳥居「何をおっしゃいますか?今から竹千代様の父に会いに行くのではないのですか?」

竹千代「そうなの?俺のお父さん?」

鳥居「そうでございます、竹千代様は松平家の嫡男でございます」

竹千代様「えー俺長男なの?」

鳥居「はい、竹千代様は家を継ぐことになっております。」

竹千代「それでー俺は何をしに?」

鳥居「何をおっしゃいますか?家から出ていかれたのではないですか、それで私が連れ戻しに参りました。」

竹千代「そっそうだったね、あはは、…」(竹千代お前何で家出したんだ!)

鳥居「竹千代様どうなさいました?お体でも悪いのですか?」

竹千代「あーいやいや、違うよ」

鳥居「そうでございますか、城に着きましたぞ」

竹千代「おおースゲー!」

鳥居「この城は岡崎城ございまするぞ、さ、こちらへ…」

門番「何奴じゃ!」

鳥居「松平広忠が家臣鳥居彦右衛門なる!この方は広忠様のご嫡男竹千代様にございますぞ!門をあけてください」

門番「はっ!門を空けよ!」

ガラガラ

鳥居「さぁ、竹千代様中へ」

家臣1「あれが竹千代様か」

家臣2「結構小さいな」

竹千代「なんだよ」

鳥居「竹千代様こちらへ、」

竹千代「あっああ…」

鳥居「広忠様、竹千代様をつれて参りました。」

広忠「うむ、ご苦労下がれ」

鳥居「はっ!では竹千代様、某はこれで…」

竹千代「あっありがとう。彦右衛門…」

鳥居「ありがたきお言葉では」

スタスタ

広忠「おい、竹千代」

竹千代「はっはい」

広忠「なぜ逃げた?」

竹千代「はっ?」

殿「何故逃げたと聞いておるのだ!」バン!

竹千代「…」ビクッ!

広忠「お主はこの松平家の嫡男じゃぞ!お主が跡継ぎなのだ!お主に何かあればこの松平家はどうなる!心配させるな!」

竹千代「ごっごめんなさい」

広忠「…」

広忠「わかれば良いもうこのような真似はするなよ疲れたであろう休むが良い」

竹千代「あっはいありがとう…」

広忠「うむ」スタスタ

竹千代「…?」キョトン

鳥居「竹千代様、殿に無礼を働いてはおりませんか!?」

竹千代「いやしてないよ」

鳥居「そうですか、それはよかった」

竹千代「むしろ嬉しくてずっと聞いてた」

鳥居「うれしかった?」

竹千代「なんか俺のこと本当に心配してくれてるような気がしてね」

鳥居「誠でございますか…竹千代様が無事で良かったです」

竹千代「そんなに心配するなよ彦右衛門」

鳥居「申し訳ございません」

竹千代「別に謝らなくてもいいじゃん」

鳥居「そうですね」

ハッハッハッ

????「竹千代様~!」

竹千代「うん?」

????「はぁはぁこんなところにいらっしゃったのですか!」

竹千代「彦右衛門この美人さん誰?」

????「たっ!!竹千代様!!いきなり何を//」

鳥居「竹千代様、この方は酒井忠次殿でごさいます。広忠様にお仕えしております」

竹千代「へぇ~で忠次さん?俺に何か用?」

酒井「あっ、コホン、竹千代様が今川家の人質に行くことに!」

鳥居「なんですと!酒井殿誠にございますか!」

酒井「ええ誠です」

鳥居「何故です!」

酒井「広忠様の松平家が織田家に対抗するために今川家に従属することになり、従属の証に竹千代様を人質に差し出せと今川家から…」

鳥居「なんと!!」

竹千代「何?そんな慌てた顔してそんなにまずいことなの?」

鳥居「ええ!とてもまずいですぞ!竹千代様」

竹千代「ちょっと、落ち着いてよ分かりやすいように話して」

酒井「よいですか竹千代様、我が殿松平広忠様は三河一国の主にございます」

竹千代「うんうん、それはわかった。で、なんで俺が人質に?」

酒井「従属する大名は忠誠を誓うため、自分の息子や娘を従属している大名に預けるのです、」

竹千代「ええ~!俺忠誠の証として人質に?」

酒井「そうです」

竹千代「けどさもし、裏切ったらどうなるの?」

酒井「そのときは…」

竹千代「うん、」

酒井「竹千代様は殺されます…」

竹千代「…」

竹千代「よし、逃げよう…」

酒井「なりません!もし逃げればこの松平家は滅ぼされます!」

竹千代「嫌だ~!死にたくない!」

酒井「広忠様は裏切るようなお方ではありません!ご安心ください!」

竹千代「安心できるか!殺されるかもしれない処に行けるわけないだろ!なぁ彦右衛門?」

鳥居「竹千代様行きましょう!」

竹千代「裏切ったな!お前!」

鳥居「この乱世に人質を差し出すのは当たり前ですぞ!」

竹千代「でも嫌だ!」

広忠「そこまで嫌なのか?」

竹千代「あっ…」

広忠「今川に行くのはいやか?…」

竹千代「はい嫌です、死にたくないです」

広忠「臆病者!それでもワシの息子か!」

竹千代「息子でも怖いのは嫌です!」

広忠「たわけ!行かんか!」

竹千代「嫌です!」

広忠「おのれ~!忠次!国境まで連れていけ!」

忠次「いやっ、しかし…」

広忠「連れていけ!」

忠次「分かりました…」

竹千代「嫌だ!はなしてくれ!忠次さん!」

忠次「そう言われましても殿の命令ですし…」

広忠「わがままを申すな!行け!」

竹千代「嫌だ!」

鳥居「行きましょう!竹千代様!私も共に行きますので」

竹千代「あっそうだ…」

竹千代「広忠さん一つお願いがあります」

広忠「なんじゃ?」

竹千代「忠次さんも一緒に来てくれると言うのは?」

忠次「竹千代様?」

広忠「なにゆえ忠次を?」

竹千代「だって彦右衛門だけだったら不安だし」

鳥居「ふっ不安…」

竹千代「大人の忠次さんが着いてきてくれたら安心していけると思うし、美人な人を連れて行きたいし…」

忠次「えっ、//また、//そのような言葉を…//」

広忠「忠次、お主は良いのか?」

忠次「いっいや、私は…」

竹千代「お願い忠次さん!一生のお願い!彦右衛門だけだと心配で」

彦右衛門「なんですと!」

竹千代「美人な忠次さんが着いてきてくれたら安心できるから!」

忠次「分かりました。ご同行します…//」

広忠「うむ、それで行ってくれるのなら良い忠次ご同行しろ」

忠次「はっ、では参りましょう竹千代様」

竹千代「思ったけど今川って何処?」

忠次「何処?と言われましても」

鳥居「領地は駿府でございます」

竹千代「駿府?」

忠次「ひとまずここから東へと向かいます」

竹千代「東?遠い?」

忠次「ここから駿府までは10日位かかりまする」

竹千代「そんなに~何処かで休もうよ~」

忠次「でしたら…田原城で一休み致しましょう」

鳥居「よろしいのですか?まだそんなに歩いてはおりませんが?」

忠次「竹千代様が休みたいのならば休む敷かないでしょう」

竹千代「そうそう休も休も」

鳥居「ではそうしましょう」

門番「うん?何奴じゃ!」

忠次「無礼者!この方は松平広忠様の嫡男竹千代様だぞ!一休みにこの城によったまですぐに門を開けなさい!」

門番「これは失礼致しました!門を空けよ!」

ギギギ~

竹千代「よっしゃ~一休み~」

鳥居「あっ竹千代様待ってください!」

忠次「まったくお待ちください置いていかないでください」

竹千代「はぁ~疲れた~」

鳥居「少し歩いただけではありませんか」

忠次「まぁよいではありませんか彦右衛門これが竹千代様なのですから」

竹千代「ありがとう~忠次さん~」

竹千代「枕ないかな~ない…」

竹千代「あっ」

忠次「どう致しました?」

侍「御免…」

忠次「誰ですか?無礼ではありませんか?呼び掛けもなしに」

侍「これは失礼、ワシはこの城の代の戸田康光と申すもの」

戸田「今から今川に行かれると?」

忠次「そうでございますが」

戸田「悪いが今川に行かせる訳には行かぬ」

戸田「出会えー!!!」

バタバタバタ!!

忠次「何をなさる!」

竹千代「ちょっとなにこれ休んでる最中に」

鳥居「何事ですか忠次殿!!」

忠次「わからぬ!いきなり刀を抜いてきおった!」

戸田「すまぬなこれから我等と一緒に尾張へと来てもらう」

忠次「尾張!!織田領ではないか!」

戸田「そうじゃ」

忠次「何故じゃ!戸田殿あなたは竹千代様の母の義父ではないですか!」

戸田「金が欲しいのでな」

鳥居「この強欲ジジイが!!」

戸田「ふっなんでも申すが良い来てもらうことには代わりはないがな」

鳥居「竹千代様、!!」

竹千代「…忠次さん怖いよ…」ガグガクガク

忠次「クッ!竹千代様お守り致しますぞ」

鳥居「どう致します!?忠次殿!」

忠次「無念だが従うしかあるまい…」

鳥居「忠次殿!!」

忠次「私とて嫌じゃ!主命も守れずこのような強欲ジジイに従うしかないことが!!」

鳥居「せめて私だけでも」

ギュッ

鳥居「!?」

竹千代「彦右衛門、死なないでくれ…」グスッ

忠次「彦右衛門!このような所で死んで何になる!竹千代様を悲しませるつもりか!」

鳥居「おのれ!このジジイ!」

戸田「もう良いか?ほれ支度をせえ尾張へと向かうぞ」

スタスタ

竹千代「ハァハァあっ…」バタリ

鳥居「竹千代様!」

戸田「ほれ!さっさと立たんか!」

竹千代「無理だよ!さっきちょっとしか休んでないもん!」

戸田「何をほれ!あるけ!」

竹千代「嫌だ!」

戸田「この!」

忠次「やめぬか!竹千代様私が担ぎますのでこれで良いですか?」

竹千代「でも忠次さんが…」

忠次「良いのです竹千代様は子供故軽いのでご安心を」

竹千代「じゃあお言葉に甘えて…」

戸田「歩け!馬鹿者どもが!!」

スタスタ

尾張

戸田「戸田康光じゃ!織田信秀殿にお目通り願いたい!」

織田家臣「申し上げます!戸田康光様ご到着しました!」

信秀「おお!通せ!」

戸田「信秀殿!ご命令通り竹千代を連れてきましたぞ」

竹千代「はぁはぁ」

信秀「…」

信秀「戸田殿…」

戸田「ハッ」

信秀「何故竹千代が、ここまで疲れておる?」

戸田「そっそれは…」

信秀「それに傷だらけじゃ、衣服もボロボロじゃこんな、子供に無茶なことをさせたのか?」

戸田「そのようなことは…」

信秀「それに予定より3日ほど早いまさか夜通し歩かせたのではないのか?」

戸田「いや、それは…」

信秀「この馬鹿者が!!あれほど丁重に扱えと書状に書いたであろうが!」

戸田「申し訳ございません!」

信秀「おい、」

織田家臣「ハッ!」

信秀「竹千代殿に飯と服を用意してやれ。それと部屋と布団を休ませてやれ」

織田家臣「ハハッ!」

織田家臣「竹千代殿こちらへ…」

竹千代「はい…」

信秀「見よ!あれほど疲労しておるではないか!少しは扱い方を覚えよ!ほれ!金じゃ!これを持って!ワシの前から消え失せよ!」

戸田「ハッ!」

忠次「我等は敵国に来てしまった」

鳥居「竹千代様を連れて早く今川に」

竹千代「うまーい!」

忠次「うん?」

鳥居「今の声は竹千代様?」

スタスタ

バン

竹千代「あっ忠次さん彦右衛門飯、だよ飯!」

忠次「竹千代様!こんなときに呑気に飯など」

鳥居「毒が入っておるかもしれぬぞ!」

忠次「なんだと!」

竹千代「あー待った待ったちゃんと生きてるでしょほらみんなも食べよ!」

忠次「されど」

竹千代「腹が減っては戦は出来ぬ!そう言うでしょ?ここの時代の人は」

鳥居「確かに」

忠次「しかしここは敵国ですぞ」

竹千代「まぁいいんじゃない信秀さん優しいし」

信秀「これはこれは竹千代殿」

竹千代「信秀さん」

信秀「どうじゃ尾張織田の地は」

竹千代「緑が豊かで良いと思います」

信秀「そうか」

忠次「信秀殿」

信秀「なんじゃ、」

忠次「何故竹千代様を今川に行かせないのです」

信秀「松平と織田の仲は険悪じゃ」

忠次「それはわかっております」

信秀「竹千代殿を織田の人質にすれば松平が織田に屈すると思ってな」

忠次「なんと卑劣な」

鳥居「忠次殿!」

信秀「良い。しかし今は乱世じゃキレイも汚いもない」

忠次「仮にそうだとしても、今川に行かなくてはなりません。そこをおどきください」

信秀「ならぬ、通さぬ」

鳥居「ではいじでも…」

信秀「出会え…」

ザザザッ!

忠次「くっ!」

鳥居「囲まれてしまいました…」

信秀「逃がさぬぞ」

竹千代「くが~」

信秀「?」

忠次「?」

鳥居「?」

竹千代「むにゃむにゃ」

忠次「竹千代様何を寝ておるのです!」

鳥居「行かなくてはならぬのですぞ!」

信秀「はっはっはっ!呑気に寝ておるわ、ワシのバカ娘みたいじゃ、アッハッハッ寝かせておいてやれそなたらと寝よ」

忠次「信秀殿勝手に決めないでいただきたい」

信秀「ワシが言わぬでもそうするであろう」

忠次「くっ…」

鳥居「ここは諦めゆうとおりにいたしましょう」

忠次「わかりました…」

信秀「ではな…」ガタン

竹千代「むにゃむにゃ」

忠次「この状況で良く眠れますねこのお方は」

鳥居「申し訳ない、自由人なので…」

忠次「構いませんよ。それでこそ竹千代様なのですから」

鳥居「忠次殿我らも寝るといたしましょう」

忠次「はい」

竹千代「あ〜よく寝た〜」

鳥居「竹千代様!何を呑気にここは敵国ですぞ」

忠次「まぁまぁ鳥居殿、少し落ち着かれませ」

鳥居「しかし…」

竹千代「そうそうイライラせずに」

鳥居「忠次殿竹千代様ここからどのように抜け出しましょうか?」

忠次「諦めなさい鳥居殿。ここの警備は厳重です抜け出せれるわけなんぞありません。」

鳥居「やって見なければわかりません!」

忠次「やって見なくとも捕まります!」

竹千代「まぁまぁ二人ともここは敵国だけど皆優しいからここに居ようよ」

鳥居「そんなわけには行きません!今川の怒りを買いますぞ!」

忠次「今川もいつになれば竹千代様を差し出すかと松平家に云っているところでしょう」

義元「己!広忠お主はいつになれば竹千代を差し出す!」

広忠「もうしわけありません!今川様のところに向かっている最中戸田康光なる者の裏切りにあい今竹千代は尾張の織田におります」

義元「なんだと!康光め!!皆のもの!これより我らは戸田康光を攻める!支度をせよ!」

オオー!!

鳥居「忠次殿…あれはなんですか、」

忠次「良いではありませんか。賑やかで」

竹千代「あーそっち行った!こっちこっち」

鳥居「竹千代!何故蹴鞠なぞしておるのです」

竹千代「いいじゃん面白いよ蹴鞠」

忠次「すっかり織田の家臣達と仲良くなって」

鳥居「その者達は敵ですぞ」

竹千代「失礼だな!いい人じゃんみんな」

竹千代「おし次オレからね」

女中「竹千代様朝餉の支度ができました」

竹千代「飯?おお!食べる食べる!それじゃまた後で」

竹千代「忠次さん!彦右衛門!飯だぞ!行くぞ」

忠次「はいはい今行きますよ」

鳥居「呑気に…」

ガツガツ!

竹千代「うん!上手い!」

竹千代「織田の人たちの飯は上手い!三河の飯はそんなにうまくなかったからな〜」

鳥居「何を言うのです!三河の朝餉は美味しいではありませんか忠次殿そうでしょう?」

忠次「竹千代様が言うのではあれは織田の方たちの朝餉の方がうまいのでしょう」

竹千代「上手い!」

????「勢い良く食べるの〜まるでタヌキみたいじゃの」

竹千代「え?誰?」

????「無礼じゃな。口に物を入れながら喋るとは」

鳥居「貴様こそ無礼ではないか何者じゃ!」

????「タヌキのような主君と無礼な家臣を持つとは礼儀を知らぬやつじゃ」

鳥居「なんだと!!」

忠次「まぁまぁあなた様は誰ですか?」

????「私の名は吉法師じゃ。」

竹千代「うんうん。」パクパク

吉法師「まだ食べるかよし。今日から貴様をタヌキと呼ぶ良いな?タヌキ」

竹千代「え?あーはいはい」

忠次「竹千代様無礼ですぞ」

吉法師「良い良い気に入った!そう振る舞うがよい」

信秀「このバカタレが!!」ガキン!

吉法師「いってぇなークソ親父!いきなり殴るなよ!」

信秀「無礼じゃ!竹千代殿は織田にとって重要な者じゃ!」

吉法師「タヌキにひれ伏せと?」

信秀「バカもん!タヌキとはなんだ!?」

吉法師「タヌキみたいに慌てて朝餉をしょくすからの」

信秀「貴様〜!歯をくしばれ!」

吉法師「やなこった!あんたのゲンコツなんか喰らいたくもない」

信秀「おのれ!逃げ足だけは早い」

信秀「竹千代殿すまぬなあれはワシの娘なのだが抜けているところが多く…」

竹千代「うんうん。」パク(*゚~゚*)モグ モグ

信秀「人の話を聞けー!!ほんとにタヌキかお主は!」

竹千代「うんタヌキタヌキ。タヌキで結構〜」パク(*゚~゚*)モグ モグ

信秀「誠にお主は…」

家臣「信秀様!!!」

信秀「何のようじゃ?」

家臣「戸田康光殿が討死なされました!」

信秀「なんじゃと!どこの軍勢にやられた?」

家臣「今川義元…」

信秀「おのれ義元!!」

家臣2「殿!今川より書状が」

信秀「なに?よこせ!」

信秀「なんじゃと!」

家臣「どうなされました?」

信秀「信広の命が欲しければ竹千代殿と交換しろと」

家臣「なんと」

家臣「今川め!こしゃくなまねをしおって!」

家臣「どうなされます?殿」

信秀「致し方あるまい。信広を見捨てるわけにはいかぬ」

吉法師「父上!聞きましたぞ!タヌキを敵に明け渡すと、」

信秀「そうじゃ、」

吉法師「父上!なりませぬ!それでは今川の思うつぼ!なりませぬ!」

信秀「では信広を見捨てろと」

吉法師「仕方ありませぬ」

信秀「たわけ!せがれを見捨てて一体何を考えておる!このバカ娘が!ひかえよ」

吉法師「くっ!」ダッダッダッダッ

信秀「あやつはまだ若い。当主の器ではない」

家臣「では某が、竹千代殿に」

信秀「いや、私から言う」

忠次「竹千代様だらしないですよ」

竹千代「いいじゃんこれくらい気にする方が負けだよ」

鳥居「忠次殿のおっしゃる通りですぞ竹千代様」

竹千代「なんか彦右衛門に言われると腹が立つ」

鳥居「何故です!?」

竹千代「うそうそ冗談だよ」

信秀「失礼するぞ」

忠次「信秀殿何用で?」

信秀「お主らは今からワシらと駿河へ来て貰う」

鳥居「何故?」

信秀「いいから支度をいたせ」

忠次「いえ我等は話さねば動きません」

信秀「…わしの倅信広がさらわれた。」

鳥居「誰の手のものですか?」

信秀「今川じゃ!姑息な!!竹千代を引き渡さねば信広を殺すと脅しをかけてきおった!」

忠次「交換ということですか」

信秀「そうじゃ」

鳥居「なんと!?連れてきたのはそちらではないか!」

信秀「もう決まったことじゃ!さっさとゆけ!」

忠次「竹千代様はまだ幼い!疲労しております!この体で駿河は無茶でございまするぞ!」

信秀「そうするしかないのだ!」

鳥居「そのような事聞いたことござらん!」

忠次「その通りです!何様と思っておるのです!」

竹千代「うるっさいなー」

信秀「お主の問題じゃぞ。今から駿河へ行け」

竹千代「うんわかった。ちょっと待って寝てから行く」

信秀「ならん。今から行け」

竹千代「嫌。遠いでしょ????行きたくないし」

信秀「お主!」

吉法師「それくらい良いではありませんか?父上、何もそこまで急がなくとも必ず駿河へたどり着けましょう」

忠次「我らがおりまする問題ありません」

鳥居「どうですか?これでも今から行けなどと言うおつもりでしょうか?」

信秀「よかろう好きにするがいい」

竹千代「皆ありがとー寝るわ…」

吉法師「呑気な奴じゃ」

忠次「本当に申し訳ございません」

吉法師「良いわ。タヌキの良いところじゃな。無事駿河へ着け良いな?」

鳥居「は」

竹千代「あーよく寝た」

忠次「それでは皆さん我等は駿河へと向かいます」

鳥居「信広殿は?」

信秀「お主らが駿河へ入ったら解放すると」

竹千代「じゃあ早く行こうか」

忠次「はは」

信秀「気おつけるのだぞ」

吉法師「タヌキ、また来るが良い」

竹千代「はい!」

竹千代「にして分かれたのはいいけど。駿河ってどれくらいかかるの?」

忠次「はやくて5日ほとで…」

竹千代「はい信秀さんの城にかえりましょー」

鳥居「なりませぬ!竹千代様」

竹千代「いやだ!もう歩くのは嫌だ!」

忠次「仕方ありませぬ!歩かなくていけません」

竹千代「いやだ。もう疲れたよ…」

鳥居「どういたしましょう?忠次殿」

忠次「…竹千代様そんなに歩くのが嫌ですか?」

竹千代様「いやだ」

忠次「父上様がどうなってもよろしいと?」

竹千代様「そんなことは言ってない」

忠次「いいえ言っているのも同じですもし1日でも早く着かなければ謀反を起こすと思われ三河にいる父上様が殺されてしまいますよ」

竹千代様「そんな事起こるわけ…」

忠次「起こります。この乱世何があってもおかしくありません」

忠次「竹千代様甘えてはいけません。竹千代様の年でも生きれるわけではないのですよ。生きるために足を動かすのです」

竹千代様「わかった。事がそんな重大だと思わなくて」

忠次「わかれば良いのですよ行きましょう」

鳥居「にしても忠次殿はすごいですな」

忠次「なにがですか?」

鳥居「竹千代様を叱るなど私にはできません」

忠次「仕方なかったのです竹千代様はまだ幼いこの乱世何があっても生き抜いて欲しいのです。鳥居殿私は必ずあなたよりも早く死ぬでしょうその時には竹千代様を頼みましたよ」

鳥居「何をそんな恐れ多い事を」

竹千代様「おーい遅いよ二人とも」

忠次「ただ今」

鳥居「お待ちを」

閲覧中の方は本当に申し訳ございません機種変更をするのでユーザー名が変わる可能性があります続きは違う機種で続きを書くので途中から本当に申し訳ございません








後書き

変更して申し訳ありません


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SS好きの名無しさんから
2015-07-31 02:40:52

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2015-07-31 02:40:53

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1: SS好きの名無しさん 2015-07-30 01:35:45 ID: 2lNEcAZU

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