Bridge between the living and the dead
Os45vm についての記録
Os45vm についての記録
この記録はOs45vmについての記録です
概要
収容No. Os45vm
これは三面鏡付きドレッサーとイスです。
この三面鏡をイスに座り見ると、急激な眠気に襲われます。
目をさますと周りが白い空間にいることを知覚します。
その空間では幾つか質問され、質問の最後に「この人のために貴方の人生をお貸しいただけますか?」か「貴方はやり残したこと、または絶対に成し遂げたいことがありますか?」か、「貴方は見知らぬ誰かのために自分の人生を貸すことはできますか?」の3つのうち一つ問われます。
質問の内容は被験者により異なりますが、だいたい下記の3パターンに分けることができます。
パターン1、被験者の身内または、友に関わる質問。
パターン2、被験者について。
パターン3、被験者とは一切関係ない質疑応答。
一番最後に「ありがとうございました。」の一言で強烈な眠気に再び襲われ、元いた場所に戻されます。
(質疑応答の結果については実験記録を参照してください。)
これは、■■県■■村のある家の中で発見されました。
この村ではいなくなった者が突然戻ってきたり、死んだはずの人が家族と一緒に生活をしていました。
この村ではこの現象を〝現世帰り〟と呼ばれており、平然としています。
この噂を耳にし、我々はMSCa-5745と5745-Pをこの村に送ましたが、今だに帰還していません。
その三日後にMSCa-8445と8445-Pを調査に向かわせたところ、行方不明であった元MSCa-4312と元4312-Pと共に帰還してきました。
MSCa-4312の事情聴取を行いましたが今まで何処にいたのかはわかっていません(MSCa-4312インタビューログを参照してください。)
実験記録
第十五回目
被験者 MSCa-1225-P 艦娘名 秋月(以後秋月と表記)
知り合いに死亡者有り。
実験内容
鏡の前に座らせ、何が起きたのか聴取。
質問内容
死亡した友について。
最後の質問
この人のためにあなたの人生をお貸しいただけますか?
回答
はい。
経過観察
数日後、秋月の部屋に秋月ではなく五月雨があらわれました。
尋問を行ったところ秋月の親友と判明しました。
現状に戸惑っているようでしたが現状を説明すると落ち着きを取り戻しました。
五月雨自身は死んだということを自覚しており、先に旅たったことを悔やんでいるようでいるようでした。
尋問終了後、何かしたいことはあるかを聞いたところ、紙とペンを要求。
要求をMSCe-09が許可。
紙とペンを渡したところ五月雨は手紙を認め始めました。
数分後、手紙を手渡し秋月に渡すよう要求、その際中身は見ないでほしい、と懇願してきましたが危険性があるためその要求は確約できないことを伝えると、秋月が中身を見るまでは見なでほしいと要求しました。
MSCe-09が快諾。
この尋問の数日後、秋月の部屋に五月雨ではなく秋月が出現しました。
激しく謝罪をしてきたため何をしていたのかを聞いたところ、白い空間を全裸で浮いていて、気がついたら自分の部屋にいたとのこと。
咎めていないということを伝え、五月雨から受け取った手紙を渡すと涙を流しながら繰り返し謝罪をし始めました。
精神不安定のためパートナーであるa-1225を呼び部屋にて精神が安定するまで共にいるよう指示。
後日、事情を説明し手紙を受け取る。
この手紙より〔削除済み〕であることが判明。
後日、復帰した秋月は仕事により意欲的に励むようになりました。
a-1225曰く。
彼女は今まではどこか暗かったがあの日以来とても明るくなり、仕事もスムーズに進むようになりました。
少々ギャップで動揺しましたが、恐らくこれが彼女本来の性格なのでしょう。
これからも彼女と共に海洋管理委員会に貢献していきます。
とのこと。
結果
今までの実験と比較し、被験者の状態によって3パターンに分けている気がします。
今までの実験ででてこなかった白い空間、これは鏡を見たときの白い空間と同じかどうかは不明。
さらなる実験の必要性があると考えます。
6月2日 1205時 提出
6月2日 1230時 再提出
MSCe-09より
報告書受け取りました。
今までの実験ででてこなかった白い空間、これはどんなものかが知る必要性が出てきましたね。
危険性が無い限り実験を続行しましょう。
手紙の内容はプライバシーに関わるので削除処理をして再提出をお願いします。
第20回目
被験者 MSCa-4563-P 駆逐艦 潮 (以下潮と表記)
余命一年。
実験内容
鏡の前に座らせ、何が起きたのか聴取。
質問内容
自身の現状について
最後の質問
貴方はやり残したこと、または絶対に成し遂げたいことがありますか?
回答
いいえ
経過観察
初め、暗い表情をしていたが、実験終了後、達観した表情であり、死というそのものを受け入れたかのようでした。
性格は前向きになり、実験からちょうど一年後に死亡しました。
その顔はとても安らがな笑顔でした。
結果
最後の質問に拒否すると、何も変化は起こら無いようです。
彼女の魂に安らぎのあらんことを。
8月26日 1054時 提出
11月26日 1146時 再提出
MSCe-09より
そのようですね。
彼女の魂に安らぎのあらんことを。
あと最近働きすぎなので休暇を取ってください、
申請は私がだしておrきまs
MSCe-04より
何か液体のようなもので文字がにじんでいたり、誤字があったりしましたが理由が分かりました。
後日、落ち着いてから誤字の修正を行い提出をおおねがいします。
MSCe-09より
再提出をしました、引き続き実験を続行をお願いします。
〔MSCa-4312インタビューログ〕
「おはようございます、a-4312、調子はどうですか?」
4312「あ、おはよう、465...失礼しました今はe-09でしたね。」
「別に言い直さなくても大丈夫ですよ、あと敬語は止めてもらませんか?なんか気持ち悪いです。」
4312「いえ、上下関係はしっかりしたほうが良いのでお構いなく。」
「いや、ですから敬語は...いえ、もう良いです、本当にあなたはあのときから真面目ですね、テーブルマナーを一から叩き込まれたときはもうどうしようかと。」
4312「そんなことより早く本題に入るべきでは?」
「生真面目なところは相変わらずですね、では単刀直入に、貴方が発見されるまでの経緯をお願いします。」
4312「私は確か■■月■■日の工場爆発に巻き込まれて死んだはずですよね?」
「いえ、行方不明扱いです。」
4312「そうなんですか?多分私は死んだと思います、えっと…、紙を一枚お願いできますか?」
「今ないので持って来させます、ペンもいります?」
4312「あ、お願いします。」
【監視カメラに目を向けるe-09。】
〔扉が開く音。〕
【研究員がペンと紙を渡す。】
〔扉が閉まる音。〕
a-4312に紙とペンを渡すe-09。
4312「ありがとうございます。」
ペンを持ち紙にエリア番号と地図のようなものとその地図のあるところにバツ証を書いてe-09に渡すa-4312。
「これは?」
4312「おそらくそのバツ証のところに私の体があるはずです。」
「わかりました、早急に捜索させます。」
4312「お願いします。」
メモを研究に渡し、調査を早急に行うように研究員に伝える。
「では本題に戻りましょう。」
4312「はい、爆発が起きて、気がついたら周りが白い空間にいて、そのまま立っているのもあれでしたのでとりあえず適当に歩いてたら、周りが段々暗くなって。」
「気がついたら、洞窟の中だった。」
4312「はい、そうです、今でも死んだはずなのにこうして話しているということが信じられません。」
「そこまで驚いている感じがしないんですが。」
4312「なれ、でしょうかね。」
「慣れでしょうね。」
4312「本当にここは何が起きてもおかしくないですからね。」
「ええ、いきなり異次元のゲートが開いたり、突然の死!ってのもあり得ますからね。」
4312「現状、それは可能なんでしょうけど。」
以降4分ほどの談笑が続いたため割愛。
「話が逸れましたがよくわからないと言うことですね?」
4312「ええ、そのとうりです。」
〔MSCa-4312インタビューログ 終了〕
彼女の言った白い空間と三面鏡を見たあとの白い空間との関係性の有無は現在調査中。
彼女は幾つかの記憶の欠落が見られるため観察対象として保護をしています、何か思い出した時にはすぐに報告するよう伝えてありますが何か在るようならそれ相応の措置を推奨します。
誤字、脱字、不明な点などございましたらコメントの方へお願いします。
SCPみたいだな。