A-0214報告書

死者　56名

重軽傷者　53名

[削除済み]処理　１名

概要

2月14日に起きた、この事件である鎮守府が、倒壊しました。

今現在復旧中、規模が他と比べ小さいとはいえ一からの作り直しのため早くても四年かかる模様。

2月20日

α、βteam送り、撤去作業及び調査を決行。

高性能爆薬の破片を発見、生存者の証言と一致、原因は爆発と断定。

他にも艦娘や提督のものと思われる白骨が多数、文章0214-aが発見された。

この文章により■■博士によるものと判明した。

死因は爆発によるやけどによるものがほとんどであったが白骨死体の中に切り傷のような後があるのも見つかった。

(この白骨死体は検査で

MSCa-445と断定)

付属.文章0214-a

文章0214-aは、レポート用紙一枚に■■博士によりかかれた文章です。

以下文章

私は失敗した。

あのとき私が解明をしなければ、あの子は、大潮は、あんなことにならずにすんだのに。

私は友として最低のことをしたのだ、いくら謝っても許してもらえないだろう。

ああ、まただ、また大潮が目の前にいる。

これで何度目だろうか。

何かを呟いているがきこえない、何をいっているんだ？わからないわからないわからない。

私に何を伝えようとしている?

大潮が私の手に触れる。

落ち着いた、心が安らかになった気がする。

ごめんね、責めないで、悪くないよ。[震えた文字]

何で、謝るの？謝らないといけないのは私なのに何で。

大潮待っていかないで、まだ私は

[これ以降支離滅裂な言葉が続く]

聞こえた、彼女の声が、意思が、流れ込んでくる。

私の中に渦巻いているこの心は悲しみ、そしてやつら共に対する怒りだ。

まずは、近くにいる、主犯とも言えるあの提督からだ、どうやって始末しようか。

[以下計算式が続く、内容は恐らく、MSCa-445 の動向、そして爆発の威力、そして、それに伴う損害についてのものと思われる]

よし、これでいい、これで確実に奴を■■■にできる。

大潮、みててくれ、今から君の仇を取るよ。

やつらを■■、絶対に■■、私は絶対に許さない。

やつらを。

MSCの■■■■■共を■■。

奴等に裁きの鉄槌を。

この私が神に代わり鉄槌を下す。

ああ、大潮、見ててくれ、私に笑いかけてくれ、大潮、大潮、大潮大潮大潮大潮大潮の大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮大潮

[以下、大潮×144]

　　　　　どうして、泣いているの？

文章終了。

■■県■■市の近くの林で、逃走中の■■博士を大潮のと思われる帽子を持ったままの状態で二人の負傷者を出しましたが確保。

精神不安定のため、

この■■博士に[削除済み]処理を行うことを申請します。

3月14日 1430時　提出。

MSCe-02より

申請受諾、本日0020にエージェントをそちらに送りますので、引き渡してください。

あと博士の名前および不適切な表現は、編集または削除の処理をし再度提出をしてください。

3月14日 1450時　再提出。

MSCe-05より

仕事早っ！！え？！何で！？こんなに早いの？！そっちに返信したの1449時だよ？！え？！

MSCe-02より

再度確認、不備は無し、無事受けとりました。

先程も言いましたが、そちらにエージェントを送ります。

抵抗するようなら相応の措置をするように。

それと05、この欄はどのように対応するのか、仕事に対しての評価を記入するところであって、感想や感情を記入するところではありません。

仕事に迅速な対応、素晴らしいです、今後もこの調子でお願いします。

MSC-05より

そんな堅いこというなよ〜、別にいいじゃねえか。

MSC-02より

ですから、ここは感想や感情を記入する欄ではありません、このことを03にお伝えします。

MSC-05より

誠に申し訳ございませんでした。

MSC-03より

05、早急に第五会議室へ来てください。

これから各三分ごとに貴方の恥ずかしい過去をバラしていきます。

A-0214の調査続行の申請を受理しました、引き続きお願いします。

A-0214追加報告

ボイスレコーダーが見つかったため追加資料として提出します。

これは、火災があったのにもかかわらず形状を保ったまま見つかりました。

なお、このレコーダーはMSCa-445の私物とおもわれます。

[音声記録 A-0214-1]

a-445「0214-1758、記録開始。」

[扉をノックする音]

a-445「入れ。」

[扉が開く音]

a-445「何か用か？■■、用なら後にしてくれ、今は忙しい。」

■■「すぐに終わります。」

[刃物を抜くような音]

a-445「ん？貴様！？何をする気だ！？」

■■「私、知ってるんですよ。」

a-445「なっ何をだ？」

■■「これ、なんだと思います？」

〔紙束が地面に落ちる音〕

a-445「なっ！貴様どこでこれを！」

■■「出処はどうだっていい、貴様がしたという事実だけで十分だ、消えろ。」

a-445「っ！やっやめろ！私を殺したところで何の意味もないぞ！」

■■「.........。」

〔■■博士のため息〕

a-445「私を殺したところで我々の目的は達成される！そっそうだ、金だ！金をやろう！いくら欲しい？！」

■■「.........っ。」

a-445「ひぃ！！かっ！金じゃないならなんだ！？何が欲しい！？何でもやる！だから、だからこの命だけはぁ！」

■■「今まで散々人を殺しておいて自分だけ助かろうなんて虫のいい話があると思う？」

■■「はぁ…もういいや、■■。」

a-445「やっやめろ！さっきも言ったが、私を殺したところで何のいみもない！私はただ命令されてやっただけだ！だから、頼む！殺さないでぇ！？ね？！ね？！ねぇぇぇええ？！っ。」

〔何か柔らかいものに刃物が刺さる音とブチブチと何かが千切れるような音〕

■■「一人目っと、あと、何人かな？」

■■「ねぇ、大潮、見てて、私、必ず成し遂げてみせる、貴方の望んだ世界を作り上げてみせる、絶対に、だから。」

■■「だから、泣かないでよ、大潮、謝らないでよ、大潮。」

■■「…大潮。」

〔記録終了。〕

この記録をA-0214-1として提出します。

e-02より

ありがとうございます、まだ疑わしい点がある場合調査を続行してください。