能代「阿賀野姉起きて！」

阿賀野「……ふわぁ、まだ大丈夫〜だよ〜」

能代「今日からここに提督がくるのよ！？」

阿賀野「あれ？明日じゃなかったっけ？」

能代「嘘っ！？ちょっとまって」

阿賀野「おやすみ〜」

能代「やっぱり今日よ！早く準備して！」

阿賀野「起こしてー」

能代「ほら捕まって」

阿賀野「ふぅ、おはよ」

能代「さぁ着替えてここに制服置いておくから」

阿賀野「はーい」

#

酒匂「矢矧ちゃん」

矢矧「どうしたの？」

酒匂「阿賀野ちゃん達遅いね？もうすぐ提督来ちゃうよ？」

矢矧「きっと阿賀野姉さん起こすのに時間かかってるのよ」

酒匂「いつも能代ちゃんは大変だね」

矢矧「それより今日来る提督は元帥さんのお孫さんらしいわよ」

酒匂「ぴゃーー！何でそんなすごい人がこんな小さいとこ来るの！？何でそんなこと教えてくれなかったの！？」

矢矧「さぁ？あと元帥さんのお孫さんってさっき電報が届いたのよ」

能代「おはよ」

矢矧「阿賀野姉さん起きた？」

能代「もうすぐ来ると思うよ」

酒匂「能代ちゃんおはよー！いつも大変だねー」

能代「阿賀野姉もしっかりして欲しいよね」

酒匂「ねぇねぇ知ってた？」

能代「何のこと？」

酒匂「今日来る司令が元帥さんのお孫さんだって！」

能代「え！？」

矢矧「さっき電報で届いたのよ」

能代「何でこんなところに！？」

矢矧「さぁ？」

阿賀野「ふわぁ、おはよー」

矢矧「やっと来たわね」

酒匂「阿賀野ちゃんおはよー」

能代「阿賀野姉！今日来る提督、元帥さんのお孫さんだって！」

酒匂「このやりとり三回目だね？」

阿賀野「？」

能代「だから今日来る提督は元帥さんのお孫さんなの！」

阿賀野「そうだよ？急にどうしたの？」

矢矧「え？」

能代「え？」

酒匂「ぴゃ？」

阿賀野「あっ、言うの忘れてかも」

能代「まさか前から言われてたの？」

阿賀野「うん」

矢矧「なんで阿賀野姉さんが？」

阿賀野「そりゃぁ阿賀野が長女だからじゃないの？」

提督「えー、今日からここの提督だからよろしくね」

阿賀野「よろしくお願いしまーす」

能代「よ、よろしくお願いします」

能代（え、軽くない？）

矢矧「よろしくお願いします」

矢矧（挨拶それだけ！？）

酒匂「司令よろしくね」

提督「じゃぁ自己紹介お願い」

阿賀野「阿賀野型一番艦阿賀野でーす」

能代「同じく二番艦能代です」

矢矧「同じく三番艦矢矧よ」

酒匂「同じく四番艦酒匂だよ」

提督「じゃぁ秘書艦は阿賀野お願い」

阿賀野「え？阿賀野？」

提督「一番艦だから」

阿賀野「はーい」

能代矢矧（大丈夫かなぁ）

酒匂「司令若いね？結構かっこいい？」

能代「まだ20くらいじゃない？」

矢矧「顔は整ってはいるけど覇気が無さすぎるわね」

酒匂「阿賀野ちゃん大丈夫なのかな」

能代「心配だわ」

矢矧「阿賀野姉さんもやるときはやるわよ…………多分」

能代「ちょっと見てくる」

#

コンコン

提督「入っていーよー」

能代「失礼します……って何やってるんですか！？」

阿賀野「ゲームだよ？面白いよ？」

提督「何か用があった？」

能代「いえ、阿賀野姉の様子見で」

提督「なら、えーと」

能代「能代です」

提督「あーごめんごめん。能代も一緒にどう？」

能代「あの、お仕事はいいのですか？」

提督「いいのいいの。さぁやろ？」

能代「はぁでは」

#

浴場

矢矧「秘書艦どうだったの？」

阿賀野「楽しかったよ（ゲーム）」

能代「まぁ今日は仕事無かったみたいだしね」

酒匂「早く入ろーよー」

阿賀野「待ってー。まだ服抜いでなーい」

能代「ほら、阿賀野姉ばんざーい」

阿賀野「それくらい自分ででくるからー！」

能代「ほら先入ってくるからね。酒匂？行きましょ」

酒匂「はーい」

ガラガラ

提督「ん？どした？」

能代「え？キャァァァァ！！」

酒匂「あっ！司令！」

矢矧「ちょっとどうしたの？」

酒匂「司令が先に入ってたよ」

矢矧「え！？」

酒匂「じゃぁ私入ってくるねー」

矢矧「ちょっ待ちなさい！」

酒匂「司令ー、私も入るよー」

提督「んー、いい湯だなー」

酒匂「うん！」

矢矧「ちょっと何で提督も何も言わないのよ！！」

能代「見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた見られた」

阿賀野「よしよし能代ちゃん」

提督「酒匂は今日何してたんだ？」

酒匂「んーとね」

矢矧「話聞きなさいよ！！」

阿賀野「よしよし」

能代「阿賀野姉ーー！！」

矢矧（誰か助けて）

酒匂「どうして司令はこんな小さいとこ来たの？」

提督「あっ忘れてた！」

酒匂「ぴゃ！どうしたの？」

提督「ここで何するか」

酒匂「それはさすがに酷い気がするよ」

提督「水雷戦隊の育成のためだった」

酒匂「つまり？」

提督「酒匂達が駆逐艦を育てて各地へ送るってこと」

酒匂「司令は？」

提督「さぁ」

酒匂「まぁ私も頑張るよ！」

矢矧「何かさらっと重大なこと言ってるし」

阿賀野「でもここに駆逐艦いないよ？」

酒匂「阿賀野ちゃん達も入ったらー？」

阿賀野「どうしよっかなー？」

矢矧「入らないわよ！！」

コンコン

提督「入っていーよー」

矢矧「提督少し聞きたいことが」

矢矧（あっちゃんと仕事してる）

提督「聞きたいこと？あとここ俺の私室じゃないからめんどくさいしノック無しで」

矢矧（めんどくさいからって）

阿賀野「それでどうしたの？」

矢矧「あっそうそう。それで駆逐艦の子達っていつ来るの？」

提督「んー、まだ向こうが準備してないみたいだからまだかな」

阿賀野「これ」つ資料

提督「あぁ。これもお願い」つ書類

阿賀野「はーい」

矢矧「忙しそうね。何かあったの？」

提督「出撃もないしやることもないからくそくらいに有り余ってる資源使おっかなって」

矢矧「何作るの？」

提督「とりあえず鎮守府前に防壁たくさん作ってそっから大砲とか魚雷打てるようにね」

矢矧「……………」

矢矧（馬鹿なの！？）

阿賀野「楽しみだね〜？」

提督「あぁ妖精さん達も張り切ってたな？」

矢矧「大砲とかもたくさん作れるくらい資源あるの？」

提督「おじいちゃんが余ってた41センチ砲たくさんくれた」

阿賀野「魚雷もたくさんくれたよね？」

能代「あっ提督」

提督「能代か」

能代「…………」

提督「どうした？胸を隠して」

能代「……昨日」

提督「昨日？」

能代「お風呂」

提督「あぁ全然気にしてないから気にすんな」

能代「私が気にするんです！！」

提督（何怒ってんだろ。こえーな）

朝

能代「ふぅ寒いなぁ」

能代「阿賀野姉ちゃんと執務室来てるかな」

能代「入りますよー」

能代「提督おはようございまってあれ？」

能代「提督？」

能代「嘘でしょ。提督も来てないの！？」

能代「いやでも7時だしさすがに起きてるでしゅ」

矢矧「あっ能代姉、朝の鍛錬に演習付き合ってよ」

能代「それより提督見た？」

矢矧「まだ見てないなぁ」

能代「多分まだ寝てるのかも」

矢矧「……………」

能代「悪いけど演習は酒匂とやって」

矢矧「………そうね」

能代「阿賀野姉と提督起こしてくる」

阿賀野の部屋

能代「阿賀野姉！！起きなさい！！」

阿賀野「うわぁ！！」ビクッ

能代「遅刻よ！！」

阿賀野「え！？嘘！？起床ラッパは？」

能代「早く着替えて執務室に行って」

阿賀野「は、はい」

能代「能代は提督起こしてくるから」

阿賀野「あ、提督さんもお寝坊さんなんだ」

#

提督の部屋

能代「入りますよ」

能代「提督起きてください」

能代「もう7時を回ってますよ」

提督「………あと1時間」

能代「あとが長いですよ！！」

提督「……じゃぁおやすみ」

能代「………はぁ」

能代「カーテン開けますよー」

提督「うぉっ眩し！やめろ」

能代「掛け布団も剥がします」

提督「………おはよ」

矢矧「演習付き合ってくれない？」

酒匂「やだよ。矢矧ちゃん痛いし」

矢矧「じゃぁ能代姉の変わりに阿賀野姉と提督起こしてくる」

酒匂「提督も寝てるの！？」

矢矧「えぇ、でどうするの？」

酒匂「演習場行こっか？」

矢矧「ありがと」

提督「いやぁな、起床ラッパの時は起きたんだよ」

提督「そっから記憶がないんだ」

提督「しょうがないじゃないか？」

能代「ただの二度寝じゃないですか？」

阿賀野「あ！阿賀野も起床ラッパから記憶ないかも」

能代「さっき起床ラッパは？って言ってたでしょ」

矢矧「酒匂シャワー浴びてきましょ？」

酒匂「そうだねー」

提督「よし！これからは起床時刻を変更しよう！」

阿賀野「それ賛成！！」

能代「矢矧ー、能代もシャワー行く！」

能代「わっ！このシャンプーすごい良い香り」

能代「これ誰の？矢矧の？」

矢矧「私じゃないわよ」

能代「酒匂？」

酒匂「あっそれ司令のだよ」

能代「え」

酒匂「それいいよね。昨日使ったら良かったよ」

提督「暇だな」

阿賀野「お仕事ないの？」

提督「駆逐艦達がこないからな」

阿賀野「なにする？」

提督「なにしよっかな」

阿賀野「むー」

提督「むー」

矢矧「何か考えごと？私も力になるわよ？」

阿賀野「暇だから何しようかなって」

提督「あぁ」

矢矧「……そ。頑張ってね」

能代「阿賀野姉、お茶入れたけどどう？」

阿賀野「あ！いる！」

矢矧「私も」

酒匂「今日のおやつなぁに？」

能代「今日は用意してなかった。ごめんね？」

矢矧「なら私の羊羹あるから持ってくるわ」

阿賀野「やった！」

酒匂「羊羹って言えばもうそろそろ栗の時期だね」

能代「また栗金団作らなきゃね？」

阿賀野「能代の栗金団大好き！」

酒匂「栗のアイスクリンとかも作って欲しいな」

能代「それは間宮さんにでも言ってよ」

矢矧「戻ったわ」

酒匂「羊羹来た！」

矢矧「私より羊羹なのね」

能代「じゃぁ切るわね」

矢矧「お皿だすわ」

阿賀野「阿賀野湯のみだす」

酒匂「私待つ！」

阿賀野「痒い。蚊に刺された〜」

能代「今の時期でも出るの？」

阿賀野「最後の猛攻撃かな〜？」

能代「あっ！掻いたら駄目だって」

阿賀野「すっごい痒いんだよ？」

能代「ムヒあるから」

阿賀野「じゃぁバッテンつけて…」

能代「そんなことしたら肌に傷残るじゃない」

阿賀野「えー」

酒匂「花より団子ってあるけどもうそろそろ月より団子だよね」

阿賀野「団子か〜。今年もあるかな？」

酒匂「え！？無いの？」

阿賀野「かなって言っただけ」

酒匂「よかった」

阿賀野「団子より月って人なんているの？」

酒匂「矢矧ちゃんとか？」

阿賀野「そんなことないよ〜」

酒匂「能代ちゃん？」

阿賀野「能代は作る側じゃない」

酒匂「そっか」

阿賀野「もう酒匂やめてよ。こんな話してたらお腹空いてきたじゃない

」

酒匂「私も。甘味屋行こうよ？」

提督「えー、今日は新しくできた甘味屋へ行くので仕事は休みます」

提督「君達は昨日甘味屋へ行ったと聞きました。別に誘って欲しかったわけではないんですけど」

提督「なので新しい甘味屋へ行ってきます」

提督「君達は今日も訓練に励むように」

提督「以上。朝礼を終わります」

提督「あ！あと明日から駆逐艦の子達が来るそうです」

能代「話す内容が逆です！」

酒匂「司令！甘味屋私も行きたい！」

提督「よし、じゃぁ2人で行こうか？」

阿賀野「阿賀野も〜」

提督「じゃぁ3人か？」

矢矧「明日の準備は出来てるの？」

提督「昨日のうちに終わったよ」

矢矧「なら私もいいかしら？」

提督「あぁ」

能代「あ、あの」

提督「ん？」

能代「えと、その」

能代「の、能代も御一緒いいですか？」

曙「ここね」

曙「…ここだよね。あれ？」

曙「こんなちっちゃいの？」

曙「まぁいいわ」

曙「提督に会うのは初めてだけど駆逐艦だからってなめられないようにしないとね」

曙「びしっとするのよ曙」

曙「さぁ執務室はどこかしら？」

曙「あった」

曙「ここね」

コンコン

曙「失礼します」

曙「綾波型8番艦曙。これより提督の指揮に入ります！」

曙「ってあれ！？」

曙「誰もいないじゃない！！」

曙「きっと工廠となドックよね」

ーーーーーーーー

曙「工廠にもドックにもいないじゃない！！」

曙「しかも提督はおろか他の艦娘も誰もいないじゃない！！」

提督「ふぅただいまー」

能代「美味しかったですね」

阿賀野「あれー？この子だーれ？」

提督「ん？」

酒匂「わっ！ソファで寝てる！まさか司令の隠し子とか？」

能代「えっ！？提督子供いるんですか！？」

提督「いねーよ」

能代「じゃぁこの子は誰なんですか！？」

提督「いやちょっと落ち着けって」

能代「誰なんですか！？」

提督「分かったから。ん、この子って。阿賀野、昨日の資料持ってきてくれ」

阿賀野「もうあるよー」

提督「おっ気がきくな」

阿賀野「阿賀野も多分提督と同じこと考えたからね」

阿賀野「ほら、この子でしょ？」

提督「あぁやっぱか」

提督「おーい」

提督「おーい」

提督「起きないね？」

阿賀野「そうだねー。阿賀野も寝ちゃおっかな？」

矢矧「私に任せて」

提督「どぞ」

矢矧「起きなさい！」バチン

曙「いった！」

酒匂「うわぁいきなりビンタとか怖ーい」

提督「やぁ提督だよ。おはよう？いやよろしくかな？」

曙「は？え？何？」

提督「…………」

曙「あっ！何で誰もいなかったのよ！！」

矢矧「矢矧よ。よろしくね？」

曙「普通誰もいないなんておかしいわよね！？」

酒匂「酒匂だよ。よろしくー」

曙「ちょっと！聞いてるの！？」

能代「阿賀野姉！本当に寝ないでよ！！起きてよ！！」

阿賀野「能代うるさい。寝れないじゃない」

曙「ねぇ！」

提督「以上自己紹介は終わりだ。君の自己紹介もお願いね？」

曙「聞いてよ！！」

矢矧「こっちに来るのって明日の予定じゃなかったっけ？」

曙「え？」

提督「確かに。ほら書類にも日付けは明日だぞ？」

曙「……しまった」

酒匂「司令！司令！」

提督「ん？」

酒匂「きっと曙ちゃんは楽しみで早く来ちゃったんだ」

曙「んなわけないでしょ！！」

提督「そっか。曙はいい子なんだな」

曙「だから違うって言ってんでしょ！！」

阿賀野「もー！！うるさいよ！！」

能代「あーー！！もーー！！能代知りません！！」

酒匂「あっ司令。能代ちゃんどっか行っちゃったよ」

提督「今日とくに仕事ないから別にいいよ」

酒匂「じゃぁどっか行ってきていいかな？」

曙「おい！！聞きなさいよ！！」

提督「んー、曙がここの案内して欲しいらしいよ？」

酒匂「じゃぁ曙ちゃん行こっか？」

曙「………もうそれでいいわよ」

酒匂「ここが工廠です！！」

曙「え！？あ…うん」

酒匂「こっちがドッグとなっています！！」

曙「う、うん」

酒匂「あっちへ行きますよ！」

酒匂「食堂が右奥で左奥が大浴場です！！」

曙「ど、どうしたのよ？さっきまでとは様子が違うわよ？」

酒匂「グダグダしてるって言われたからキビキビしようかなって」

曙「酷すぎるわよ」

阿賀野「あれー？提督さん今日お仕事無いんじゃないの？」

提督「まぁな。曙が来たからいろいろ書類があるんだよ」

阿賀野「頑張ってね？」

提督「お前秘書艦だろ。手伝えよ」

阿賀野「あー！！能代ちゃんが阿賀野を呼んでる気がするー。行ってくるねー」

提督「あっ！お前ふざけんな！」

提督「はぁ。えら」

廊下

酒匂「だって？」

曙「私にどうしろって言うのよ」

酒匂「早く来すぎちゃったね」

曙「うっ。悪いとは思ってるわよ」

酒匂「あー！！矢矧ちゃんが呼んでる気がするー。行ってくるねー」

曙「あっちょ、ふざけんな！」

曙「はぁ。私に何しろって言うのよ」

曙「……入るわよー」

提督「ん？」

曙「……秘書艦逃げちゃったみたいだし手伝う？」

提督「あー、終わった終わったー」

曙「ふぅ」

提督「風呂入ろっと」

曙「私もそうしようかな」

提督「あっ、そだご褒美に買っておいたアイスやるよ」

曙「本当！？」

提督「阿賀野のやつサボりやがったからあいつの」

曙「……いいの？」

提督「冗談だよ。俺のやつ食っていいぞ」

曙「ありがと！！」ニコッ

風呂

曙「ってなんであんたまでいんのよ！？」

提督「？」

曙「あんた男でしょ！？」

提督「そうだけど？」

曙「なんで一緒に入ろうとしてんのよ！？変態！！」

提督「だって今の時間って提督専用の時間じゃん？」

曙「知らないわよ！！」

提督「ほら、入口に書いてあるし」

曙「あっ本当だ」

提督「じゃおっ先ー！！」

菊月「私が菊月だ。共にゆこう」

時津風「陽炎型十番艦の時津風だよ」

村雨「白露型駆逐艦村雨だよ。みんなよろしくね！」

提督「はいよろしくねー」

阿賀野「………」うつらうつら

提督「おーい阿賀野ー」

阿賀野「……はっ！阿賀野だよー」

提督「君達の指導艦の1人ね」

提督「じゃぁ軽巡1人に駆逐1人のチームでこれから勉強してってもらいます」

曙（阿賀野さんになったら終わりだ）

菊月（あの秘書艦だけは）

時津風（だれかなだれかな〜）

村雨（阿賀野さんはまずいわね）

提督「じゃぁこっちであみだで…」

能代「提督！」

提督「じゃなくて能力うんぬんで決めたから発表します」

曙（あんのクソ提督が）

提督「じゃ酒匂お願い」

酒匂「じゃかじゃかじゃかじゃか」

提督「はい矢矧＆曙！」

曙「よっしゃ！」

矢矧「あら嬉しいわね。ちゃんと強くしてあげるからね」

酒匂「じゃかじゃかじゃかじゃか」

提督「能代＆菊月！」

能代「菊月ちゃんよろしくね？」

菊月「菊月でいい。よろしく」

酒匂「じゃかじゃかじゃかじゃか」

提督「阿賀野＆村雨！」

村雨「う、あ、え、よ、よろしくお願いします」

阿賀野「？はーい」

提督「じゃぁ後は酒匂と時津風」

酒匂「いぇーい！」

時津風「ふぅー！いぇい！」

提督「じゃぁ今日は各自親交を深めるとして解散」

…

…

…

提督「さぁ書類でも片すか」

提督「………あれ？」

提督「雑よ…秘書艦いなくね？」

阿賀野「今日は各ペアで自由みたいだし甘い物でも食べに行く？」

村雨「そんなに自由なの！？」

阿賀野「ここは緩いからね〜。あ！今日は阿賀野が奢ってあげます！」

村雨「わっ！本当に！？ありがとうございます！」

阿賀野「じゃぁ準備ある？」

村雨「スタンバイオーケーよ！」

阿賀野「じゃぁ行こっかー？」

ーーーーーーーーーー

会計時

阿賀野「あ」

村雨「え、まさか」

阿賀野「お財布忘れちゃったみたい」テヘッ

能代「入りまーす」

提督「な、なんだ！？どした！？」

能代「窓全開にして身を乗り出してどうしたのですか？何か中庭にいますか？」

提督「いや、なんでもないんだ」

能代「そうですか。今日は秘書艦いないから大変そうだなあって思って」

提督「手伝ってくれるのか！？」

能代「いえいえー、能代は菊月ちゃんと一緒に提督のお仕事を見学しよっかなって。ね？」

菊月「あ、あぁ」

提督「へ、へぇー」

能代「提督が一生懸命お仕事してる姿を見たいんですって。ね？」

菊月「そ、そうだな」

提督（バックれようとしたことがバレたのか！？）

ーーーーーーーーーー

能代「提督」

提督「ん？」

能代「それ半分貸して下さい。やりますから」

提督「いいの？」

能代「さっきのは冗談ですよ。菊月ちゃんもお願いね？」

菊月「やっとか。任せろ！」

能代「こうゆうこともできた方が良いですもんね？」

提督「そうだなぁ。そしたら楽できるしね」

曙「で、どうするの？」

矢矧「そうね。演習でもする？」

曙「え？いきなり？」

矢矧「まぁどのくらいか知りたいしね」

曙「まぁ別にいいけど」

ーーーーーーーーーー

曙「…………」ボロボロ

矢矧「ふぅ。まぁまぁね」

矢矧「もう5回ほどやろっか？」

曙「……や、やめてください」

酒匂「何して遊ぼっか！？」

時津風「みんなのとこ覗き見！！」

ー

酒匂「あ！阿賀野ちゃんまた甘味屋行こうとしてる！」

時津風「村雨ずるーい！」

酒匂「じゃぁまた行こー！」

時津風「本当！！いぇーーい！！」

ー

酒匂「お手伝いとか能代ちゃん頑張るねー」

時津風「あたしも司令と遊びたい！」

酒匂「あたしも！」

ー

酒匂「出たぁ。矢矧ちゃん地獄の演習5連発！！」

時津風「……あたし酒匂で心底よかったよ」

酒匂「えへへへ」

能代「ゴホッゴホッ」

矢矧「ちょっと大丈夫？風邪？」

能代「たぶん。喉痛いし」

矢矧「ほらマスクして。移るでしょ」

能代「わかってるわよ。そんなに邪見にしないでよ」

矢矧「能代が風邪引いてるのに阿賀野や提督も風邪になったら困るじゃない！」

能代「誰が？」

矢矧「私が！誰があの人達の面倒なんか見るのよ！」

能代「…もっと能代の心配もして欲しいな」

曙「ちょっと！いい加減にしなさいよ！」

菊月「そうだ。早く仕事をしないか！」

能代「ほら、この子達もこう言ってるんですから」

提督「3人がかりかよ」

阿賀野「阿賀野は提督さんの味方だよ〜。寝たいもん」

能代「矢矧！」

矢矧「ん？」

能代「阿賀野姉演習したいって！10連発の方！」

阿賀野「提督さん！仕事しなきゃ！」

提督「お、おう」

酒匂「たっだいまー！」

提督「どこ行ってたんだ？」

酒匂「んー？コンビニだよ」

提督「コンビニか」

酒匂「ジャジャーン！ジャンプ買ってきたのです！！」

提督「おっ！ナルトか！」

酒匂「今週が最終回だからね」

提督「読み終わったら見せて！」

酒匂「仕事終わってからね」

提督「そんな能代みたいに硬いこと言わずにさ？」

能代「酒匂おいでー。読み終わったらかしてね？」

提督「え？」

能代「能代みたいに硬い。……へぇーそうですか。そうですか」

提督「うそうそ！」

提督「ナルト読ませてくれー！！」

提督「誰かー！ポッキー！」

阿賀野「あっ！忘れてた！」

能代「持って無いわよ？」

矢矧「棒状なら何でもいいんじゃない？ほら弾なんてどう？」

提督「…………」

酒匂「矢矧ちゃん流石に酷すぎるよ……」

矢矧「え！？私は真面目に言ってるんだけど！？」

阿賀野「………」

能代「……尚更ね」

酒匂「トッキーは？」

時津風「司令！食べたいなぁ〜？食べたいなぁ〜？」

提督「誰か！ポッキー持ってないか？」

村雨「買おうとしたけど朝起きられなかったの」

曙「たかがお菓子の一つや二つでうるさいわね！」

提督「ふーん、曙はいらないのか？」

曙「べ、別にいらないとは言ってないでしょ！」

能代「菊月ちゃんも持って無いよねー？」

菊月「あ、あぁ。お菓子なぞ持ってわけないだろう」

提督「じゃぁ買ってくるか」

菊月（この流れでワクワクしてポッキー持って来てるなんて言えない！！）

時津風「あっ！私も一緒に行きたーい！」

酒匂「私もー！！」

提督「じゃぁよろしく！」

時津風 酒匂「「え！？」」

提督「最近布団が離してくれないんだ」

阿賀野「あっそれ阿賀野のお布団さんと同じ！」

提督「どうしたもんか」

阿賀野「最近は能代ちゃんが布団を引っぺがすの」

提督「なに！？それは鬼だな」

矢矧「朝はランニングするとあったまるよ」

提督「朝から走れるかっつーの」

時津風「司令！渾作戦参加しないの？」

提督「しないよ」

時津風「なんで？」

提督「だってうちは正規の鎮守府じゃないしね」

時津風「どうゆうこと？」

提督「うちはね、時津風みたいに駆逐艦達を育成するところなんだよ」

時津風「あっ、そういえば」

提督「だから出撃もしたことないでしょ？」

時津風「うん、でも参加したいな」

提督「んー、ここを卒業したらできるかもね」

時津風「どうしたら卒業できるの？」

提督「好き嫌いしずよく食べてよく寝てよく遊んで、しっかり訓練しな」

時津風「うん！」

提督「………それに参加できないならそれに越した事はないしね」

能代「提督？」

提督「あー、いや何でもない」

能代「………」

阿賀野「はぁーーー」

阿賀野「はぁーーー」

阿賀野「あっ！白い蒸気見えた！」

阿賀野「はぁーーー」

提督「ちょっ、阿賀野寒い。窓閉めて」

阿賀野「はーい」

能代「もう冬ですね」

提督「最悪だな」

能代「嫌いなんですか？」

提督「朝起きるのが憂鬱になる」

阿賀野「それわかる！」

菊月「今宵も良い月だ…」

能代「あっこんなとこにいた。こんな夜に屋上で何してるのよ」

菊月「はっ、なんでもない」

能代「ん、今日は月がはっきり見えるね。綺麗」

菊月「さ、戻ろう。これ以上月光を浴びるとどうなっても知らんぞ」

能代「え？」

菊月「あ、いや、なんでもない。テンションが上がってしまったみたいだ」

能代「……そうなんだ」

村雨「魚雷があたらなーーい！！」

村雨「ねぇ阿賀野さーん」

阿賀野「……はっ！え？なになに？」

村雨「だから魚雷が上手く当たらないですけど」

阿賀野「魚雷、魚雷ねぇ」

村雨「お手本見して欲しいな」

阿賀野「えー、そんなのこうやってさ、ほら、打つだけ」

ドカーン

阿賀野「ほらこんな感じ」

村雨「コツとかないの？」

阿賀野「んー考えたことないなぁ」

村雨「そんなぁ、どうすればいいんですか！」

阿賀野「じゃぁ当たるまで練習練習。当たったら呼んでね？」

矢矧「……うわぁ」

提督「ん？」

矢矧「千と千尋の神隠し見てるの？」

提督「面白いじゃん」

矢矧「怖いのよ」

提督「怖いってこれ！？お前が！？」

矢矧「なによ。別にいいじゃない。昔見たときすごい衝撃的でトラウマなのよ」

提督「あー、確かに豚になるとことか顔無しとかは衝撃的だよな」

矢矧「じゃ酒匂と南極物語見てくるね」

提督「こっちは神隠し楽しもうねー？」

時津風「うるさい。静かにしてよ。今いいとこなんだから！」

提督「…………」

提督「今日っていい夫婦の日なんだって」

能代「………」ピクッ

阿賀野「へぇー」

提督「あっそういえばさー」

能代「あ、あの！」

提督「ん？」

能代「あ、いえ……何でもないです」

酒匂「司令は今日奥さんと祝ったりするのー？」

能代「………」ビクッ

提督「は？結婚してないぞ？というかまだそんなに歳とってないし」

能代「………」ほっ

酒匂「そっかー。司令もまだ若いもんねー？」チラ

能代「な、何よ」

酒匂「べっつにー」

阿賀野「そういえばの続きはー？」

提督「あーそうそうーーーーーー

能代「失礼しまーす」

能代「って、いつの間に！」

提督「やっぱこの時期はコタツだよな」

阿賀野「だよね〜。もう動きたくなーい」

能代「もうこんなん出したらろくに仕事しなくなるじゃないですか！」

提督「大丈夫大丈夫」

阿賀野「暖かい方が集中できるもんねぇ？」

提督「ねぇ？」

能代「……ならいいですけど。はい書類来てましたよ」

提督「よっしゃ、集中できるってとこ見せてやる」

阿賀野「能代ちゃん！阿賀野達を舐めないでよ！」

能代「はいはい。では戻りまーす」

能代（……もうやらないフラグ立ってるし）

時津風「やっぱコタツって言ったらミカンだよねー？」

時津風「たまに酸っぱいのもあるけどそれがいいんだよねー？」

時津風「ねー？」

提督「…………」

時津風「ねー？司令」

提督「……あぁうん」

時津風「それで今ミカン無いじゃん？」

提督「……まぁそうなるな」

時津風「食べたいなー？」

提督「…………」

時津風「ねー司令ー」

提督「……なんだよ」

時津風「ミカン食べたいなー」

提督「…………」チラッ

阿賀野「……すぅ…すぅ」zzz

提督「…………」チラッ

菊月「……行かないぞ」

時津風「ねーー！司令ーー！」

提督「なんだよもううっせーな！」

提督「買ってこればいいんだろ！？行ってやるよ！」

時津風「やったー！！一緒に行こー！！」

提督「お前も行くのかよ。なら1人で行けよ」

時津風「司令と一緒に行きたいの！」

提督「あぁわかったわかった。じゃぁ行くか」

提督「あ、菊月。能代来たら出かけたって言っといて」

菊月「あぁ」

菊月（今更行きたいなんて言えない！！）

矢矧「あ、提督ちょっといい？」

提督「ん？」

矢矧「曙が気付いたら改装できる練度だったから改装してやって欲しいんだけど」

提督「お、早いな。別にいいけど、ちなみに今練度どのくらい？」

矢矧「36」

提督「早すぎじゃない？」

矢矧「他はどのくらいなの？」

提督「村雨が16で菊月は確か12だったはず。時津風は聞いてないな」

矢矧「なら順調ね」

提督「……曙大丈夫か？」

矢矧「大丈夫大丈夫。メニューだってまだ本気のメニューやらせてないし」

提督「…そか。ほどほどにな」

ーーーーーーーーーーーー

曙「改装終了よ」

矢矧「なら早速演習場行こっか？どのくらいになったか見たいし」

曙「え！？もう！？」

矢矧「当たり前じゃない。ちまちま弾撃ち練習より実戦形式よ！」

能代「村雨ちゃん。阿賀野ちゃんと訓練出来てる？」

村雨「あんまり」

能代「なら私と菊月と一緒にどう？」

村雨「え、いいの？」

能代「もちろん！」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

能代「じゃぁ今日は弾を避ける訓練ね」

能代「これから能代が撃ちまくるから避けてね」

能代「先に大破した方が今日のお風呂掃除」

村雨「避けるだけなの？」

菊月「ふっ、簡単なようでこれが難しいんだ。……あの人本気で来るから」

能代「私達は装甲が薄いでしょ？戦うには当たらなければ問題無しよ！」

能代「じゃぁいくよ。撃ちまくれ！！」

菊月「くるぞ！」

村雨「やっちゃうわよー」

時津風「ねー司令ーミカンむいてよー。ねー」

提督「あー、ダメだ。届かん」

時津風「そりゃあ寝っ転がってたら届かないよー」

提督「あー、ダメだ。起き上がれない」

時津風「もうー！司令ー！」

提督「あー、ダメだ。聞こえない」

時津風「あーもう、ちょっと怒ったよ」

提督「なぁ喉乾いた」

時津風「知らないよー」

能代「はい時津風。ミカン」

時津風「あ！能代んありがとう！」

能代「それで提督は何ですか？お茶ですか？珈琲？」

提督「あったかいお茶ー」

能代「はーい」

提督「やっぱコタツからは出られないよねー」

時津風「ねー？」

阿賀野「ズビビビ、ズビー」

提督「阿賀野よ」

阿賀野「ん？なにー？」

提督「仮にも女の子なんだからもっと、こう鼻噛む音をだな」

阿賀野「だって気持ちいいじゃん？」

提督「まぁそうだけどな。でも阿賀野は女の子だしもっとな？」

阿賀野「もっと？」

提督「んー、まぁいいや」

阿賀野「そう？」

能代「司令ももっと頑張って下さいよ！」

能代「最近」

提督「ん？」

能代「ミカンの消費が激しいです。この一週間で2箱分です」

提督「そか」←興味無し

阿賀野「へぇ」←どうでもいい

矢矧「二箱！？」←驚きを隠せない

酒匂「そんなに誰が食べたんだろーねー？」←犯人

曙「二箱とか馬鹿じゃない？」←常識人

菊月「そ、そうなのか？」←犯人じゃないがもしかしてと思ってる

村雨「誰よ？」←一個も食べてない

時津風「甘かったよねー？」←戦犯

酒匂「ゆ〜きやコンコン♪あっられっやコンコン♪」

酒匂「降っては降ってはずんずん積もる〜♪」

提督「…………」

酒匂「んー？なにー？」

提督「雪好きなら表雪掻きしてこいよ」

酒匂「でもどっちかって言うとコタツの方が好き」

提督「誰か雪掻きしてこいよー！」

能代「矢矧行こっか？」

矢矧「え！？私も！？」

能代「あなたくらいでしょ」

矢矧「……そっか、そうだよね。仕方無いよね？」

能代「キャラ違くない！？」

提督「おう、お疲れ。雪どう？」

矢矧「気休め程度にはやっといたよ」

能代「でもこの天気だとまた積もりますよね？」

提督「まぁそうだよな。はいこれ」

矢矧「え？何？お小遣い？」

提督「え？いやミカンとトイレットペーパー買ってきて」

矢矧「能代」

能代「なぁに？」

矢矧「撃っていいよね？」

能代「いいんじゃない？」

提督「嘘！冗談だから！な？阿賀野？」

阿賀野「んー？でもトイレットペーパーって切れかけだったよねー？」

提督「あぁもういいよ！俺が行ってくるわ」

阿賀野「いってらっしゃーい」

矢矧「じゃぁはい。お願いね」

能代「あっ提督、能代もついて行っても」

提督「あぁそうだな。折角だし帰りにどっか寄るか」

能代「はい！！」

菊月「ふっふっふ。この雪は私の髪の色と同じ。すなわち私は雪の化身だ！くらえ！スノーブラスト！」

村雨「ふっ残念〜！届いて無いわよ！」

曙「……雪合戦なんてまるでガキね」

時津風「曙すきあり！えい！」

曙「ぶへっ！！」

村雨「曙顔面ヒットね！」

曙「いい加減にしなさいよ！待ちなさい！時津風！それっ！」

時津風「そんなの当たらないよー！！」

菊月「時津風！援護するぞ！」

村雨「私も援護しちゃうよ〜」

曙「ちょっ！3対1なんて卑怯じゃない！」

菊月「じゃぁ誰が仲間になって欲しいんだ？」

曙「誰って……」

村雨「ほらほら言ってみなさいよ」

曙「あーもう！かかって来なさい！まとめて相手してあげるわ！！

さぁ誰から、ぶへっ！」

時津風「やった！」

曙「最後まで言わせなさいよ！」

曙「くしゅん！あー寒い寒い」

酒匂「あ、おかえり。みんなしてどこ行ってたの？」

時津風「雪合戦だよ！！」

酒匂「え！？ずるい！！阿賀野ちゃん！雪合戦やろうよ！」

矢矧「寝てるね」

酒匂「阿賀野ちゃん！！」

村雨「ベタベタになっちゃたよ」

菊月「曙が1番ベタベタだな」

矢矧「あんた達よくみたら濡れてるじゃん！ほら部屋入ってこないで！」

時津風「酷い！！！」

矢矧「能代！この子達どうにか」

酒匂「能代ちゃんは司令と買い物行ったじゃん」

矢矧「阿賀野？」

酒匂「阿賀野ちゃんは寝てるじゃん」

矢矧「酒匂？」

酒匂「妹にやらせるの？」

矢矧「くっ、仕方ないあんた達シャワー浴びてきな。風邪引くよ？その間に何か温かいもの作って、あと床も拭かなきゃ」

酒匂「じゃぁ雪だるま作りに行ってくるねー」

矢矧「自由か！！」

提督「クリスマスだな」

能代「イブですね」

阿賀野「パーティーしようよ。パーティー」

提督「そうだな」

矢矧「やる気ある？」

提督「参加する気なら大いにある」

阿賀野「………」

提督「どうした？」

矢矧「提督が用意しないの？」

提督「え！？」

矢矧「え！？」

能代「はぁ……どのくらい予算使ってもいいんですか？」

提督「特にないな。どうせ俺のポケットマネーだし好きにしていいよ」

能代「いいんですか！？」

提督「はい、カード。適当に買ってくるなり好きにどうぞ」

阿賀野「わぁー！！太っ腹！！」

提督「あとあいつらの欲しそうな物買ってきて」

矢矧「酒匂と駆逐艦達ね？」

提督「酒匂も！？」

能代「まだ信じてますよ？サンタさん」

提督「そっか、なら頼んだ。サンタは俺がやるから！」

矢矧「そこはやるのね」

時津風「司令！」

提督「なんだ！！」

時津風「今日はクリスマスだからクリスマスパーティーとかしちゃうの？するよね？」

提督「え？あっ！クリスマスなんだ」

時津風「え！？」

村雨「じゃぁ……」

菊月「ないのか……」

曙「ふんっ、あたり前じゃない！ここは鎮守府なのよ。私は遊びじゃないんだから！」

時津風「……そうだよね」

村雨「……うん」

菊月「そうだったな。いや恥ずかしい。忘れてくれ」

曙「そうよ！いつも通りよ」

提督（えー、何この空気。サプライズにしようと思ったのに）

曙（勢いで言っちゃったけど無いの！？）

酒匂「ジングルっベール！ジングルっベール！すっずが〜鳴る〜！」

酒匂「今日は楽しいクリスマス〜？」

提督「………」

酒匂「クリスマス〜？」

提督「………」

酒匂「クリスマス〜？」

提督「へい」

酒匂「いぇーい！！」

提督「いぇーい」

酒匂「あれ？みんな元気ないね？今日はクリスマスなんだよ？」

曙「そうね」

時津風「クリスマスパーティーは無いよ」

酒匂「え？」

村雨「クリスマスパーティーは無いんだって」

酒匂「クリスマスパーティーが無い？そんなわけないじゃん〜」

時津風「………」

村雨「………」

酒匂「え？これ本当なの？」

菊月「軍人たるもの浮ついてはならないんだ」

酒匂「……嘘」

提督（心が痛すぎる）

酒匂「……そうだよね。うん。ちょっと走り込みしてくるね？」

提督「ってことがあったんだよ」

能代「大丈夫です。提督は悪くないです！」

矢矧「きっと喜んでくれると思うよ」

阿賀野「今日すごい御馳走だよ！！」

能代「能代と矢矧で料理の支度しておきますね？」

提督「あぁ頼んだ。じゃぁ阿賀野、妖精さん達に頼んで飾りつけとかやってもらおっか？」

阿賀野「そうだね〜。ここの妖精さんは暇すぎて何でもしてくれるからね〜」

村雨「あー、疲れたー」

曙「お腹空いたわ」

時津風「早くご飯ご飯！」

酒匂「……そうだねー」

提督「おう、お疲れ。ご飯の前に風呂入っとけよ」

時津風「もうお腹空いたよー」

提督「あー、なんだ、汗かいてんだろ？」

曙「……臭う？」

提督「まぁ入っとけ」

村雨「はーい」

能代「上手くいきました？」

提督「あぁ時間は稼いだ」

矢矧「じゃぁはい、クラッカー」

提督「入ってきたら鳴らして」

阿賀野「メリークリスマス！！！」

能代「完璧ね」

菊月「訓練の後の風呂は最高だな」

村雨「入っておいてよかったねー？」

曙「ん？何で食堂閉まってんのよ」

時津風「鍵はあいてるよー」

ギィーー

パンパン パン

「「「メリークリスマス！！」」」

曙「なっ、え、」

菊月「わっ！！………ふふ」

時津風「……うわぁーーい！！！やったーー！！」

酒匂「………あははは。そっか！そっか！！」

提督「サプライズだ！！昼間はすまんな」

酒匂「うん！！！嬉しい！！！」

時津風「司令だーーい好きー！！」

村雨「本当に無いと思ったわよ」

菊月「気づかったな……ふふふ」

曙「ふんっ、こんなことだろうと思ったわよ！」

能代「ちゃんとケーキもあるわよ！」

矢矧「七面鳥もね！」

阿賀野「早く食べよーー！」

提督「集まってもらったのは他でも無い」

提督「第二次作戦の開始だ」

能代「ボス！丸星ら眠りにつきました！」

矢矧「彼女らは今日、訓練に加えパーティーでのドンチャン騒ぎで疲れ果てています。起きる心配はないでしょう」

阿賀野「プレゼントも用意済みだよ〜」

提督「よし、侵入経路の確保は？」

矢矧「天井裏からの侵入が可能です。プレゼントを釣り竿でゆっくり降ろせば音は出ません」

提督「よし！お前らは愛する妹へ届けてやれ」

「「「了解！！」」」

提督「では各自、作戦の成功を祈って解散」

能代「さぁ今日は大掃除です！張り切っていきましょう！！」

矢矧「あれ？今日の朝礼提督じゃないの？」

能代「朝会ったとき大掃除ですね？って言ったら出張だって」

阿賀野「あれ〜？阿賀野聞いてないよ〜」

能代「きっと急に呼び出されたのよ」

矢矧「そ、そうね」

酒匂「えー、じゃぁ司令の部屋どうするの？」

能代「能代がやっておくから心配いらないわ」

酒匂「じゃぁいーや」

阿賀野「良くないよ！」

酒匂「あ、阿賀野ちゃん！？」

阿賀野「じゃぁ阿賀野の部屋は誰がやるのよ！？」

能代「自分でやりなさい！！」

村雨「今のうち今のうち」

村雨「こんなことしてる場合じゃないのよね〜」

村雨「……コミケ行かなきゃ」

ーーーーーーーー

村雨「バス停までこればこっちのもんね。一応提督にはメールしとこ」

村雨「……夜には戻りますっと」

提督「そうか、了解だ」

村雨「うぴゃぁ！？」

提督「あいにくだが俺も大掃除から逃げて来た口でな」

村雨「じゃぁ出張ってのは……」

提督「もちろん嘘だ」

村雨「で、どこ行くの？」

提督「村雨は？」

村雨「べ、別にどこでもいいじゃない」

提督「じゃぁついてく」

村雨「なんで！？」

提督「ほー、へー、ふーん。コミックマーケット……ね」

村雨「そ、そうよ。何か言いたい事でも？」

提督「この列並ぶの？」

村雨「当たり前じゃない！」

提督「人混みとか初めて。あと列並ぶのも」

村雨「なにおぼっちゃまみたいな事言ってるんですか。さぁ行くわよ」

提督「あぁうん。いやぁ、一応おぼっちゃまなのかなー」

村雨「おぼっちゃま！？」

提督「あ、村雨達は知らなかったっけ」

村雨「何も聞いてないわよ」

提督「じぃちゃん元帥」

村雨「えぇ！？」

提督「あ、でも温室育ちのおぼっちゃまじゃないから」

提督「じぃちゃんは優しかったけど父さんにはみっちり鍛えられてたからね」

村雨「へ、へぇー」

提督「あ、前進んだ。あとこれって結局何？」

村雨「え、えと、あー、漫画を買うところ……かな」

提督「へぇー、読んだことないけどこんなに人気だったんだ」

村雨「……興味ある？」

提督「まぁな」

村雨「……そう」ニヤッ

能代「はい、出来ましたよ。年越し蕎麦」

提督「おぉ美味しそう。ありがと」

能代「いえ、時津風と菊月はもう寝ちゃった？」

阿賀野「能代ちゃんお蕎麦お蕎麦！」

矢矧「ちょっと前に寝ちゃったから運んどいたわ」

能代「時津風は残念だったわね」

酒匂「そうだよ。『今年こそは年を越す瞬間まで起きてる！！』って言ってたのにね」

曙「まだ子供だからしょうがないわよ」

村雨「さすが大人の曙よね」

曙「な、何よ」

能代「はい、お蕎麦よ」

曙「あ、ありがと」

ゴーンゴーンゴーン

提督「越したな」

阿賀野「みんな！あけましておめでとう！」

酒匂「やった！空中で年を越したよ！」

曙「何馬鹿なことしてるのよ」

村雨「曙もやりたかったんじゃないの？」

曙「んなわけないわよ！」

矢矧「ふふっ」

能代「どうしたの？」

矢矧「いや、今年も楽しそうだなって」

能代「そうね」

能代「では提督、改めまして」

能代「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

時津風「司令ー！！おはよーー！！あけましておめでとーー！！」

提督「あぁあけましておめでとう」

時津風「なんで起こしてくれなかったのさ」

提督「気持ち良く寝てたしね」

時津風「むー、今年こそは起きてるんだからね！」

提督「はいはい、悪いな今日は出掛けるから忙しいんだ」

能代「提督、能代準備できました」

提督「りょーかい」

時津風「どこ行くの？」

提督「新年の挨拶周り。パーティーみたいなとこ」

能代「はい、新しい制服下ろしてきましたよ」

時津風「いいなー！時津風も行きたい！」

提督「ごめんな、能代と行くから」

能代「ほら腕上げて、通しますよ」

提督「あぁ、ありがと」

時津風「何で能代なの！」

提督「本当にしっかりしたとこだから。一番しっかりしてるのは能代だろ？」

時津風「むー」

能代「はい、提督の準備もバッチリです」

提督「おぉ、ありがと」

提督「あぁほら、分かった。お土産とか買ってくるから。な？」

時津風「むー、分かった」

提督「ん、いい子だ」ヨシヨシ

提督「じゃぁめんどくさいけど行くか」

能代「はい」

矢矧「何ぶーたれてるのよ」

時津風「……別に」

菊月「いいじゃないか、私なんで会ってもないんだぞ」

時津風「むー」

矢矧「なら初詣行く？」

菊月「私も行っていいか？」

矢矧「もちろんよ」

時津風「……うん、行く」

矢矧「よっしゃ！じゃぁ行こう！屋台で何か買ってあげるわよ」

時津風「本当！？あたしリンゴ飴食べたーい！」

菊月「私は綿飴派だ」

矢矧「じゃぁ着替えておいで」

「「はーい！」」

矢矧「酒匂ー」

酒匂「なになに？」

矢矧「初詣行ってくるけどどうする？」

酒匂「うー、行きたいけど今テレビいいとこだし、んー、行ってらっしゃい！！」

矢矧「そ、阿賀野姉は？」

阿賀野「阿賀野はコタツと一心同体なのだよ！」

矢矧「はいはい、じゃぁ留守番よろしくね？村雨はまだ寝てるの？」

酒匂「みたいなだねぇ」

矢矧「曙どうする？」

曙「んー、私はほら洗濯とかお昼の用意とか頼まれてるし」

矢矧「あーなんか悪いわね」

曙「別にいいわよ」

曙「お昼出来たわよー！！」

酒匂「はーい。わっ！おせち作ったの！？」

曙「ほとんど能代が作ったのよ。私は手伝っただけ」

阿賀野「あ、お雑煮！」

曙「餅は何個いれる？」

阿賀野「2個！」

酒匂「1個」

曙「村雨まだ起きてない？」

酒匂「起こしてくるー！」

時津風「あった！リンゴ飴！」

矢矧「御参り済ませちゃいましょ」

菊月「わたあめ、焼きそば、からあげ、いやお好み焼きも……」

矢矧「はいはい、後で後で」

時津風「あっ、煙のやつ」

矢矧「ははっ、線香ね。この煙は体の悪いところにかけるといいのよ」

菊月「くっ、私の左腕が疼く」

時津風「煙かけたら？」

菊月「右眼が！！」

時津風「じゃぁ右眼も！！」

菊月「ふっ、私に対して有効か無効か見極めてやろう」

菊月「うわっあぁぁぁ！！眼が、眼が」

時津風「有効だったの！？」

菊月「……煙が眼に染みる」

矢矧「そりゃそうよ」

矢矧「御参り済んだしお昼にしよっか？」

時津風「でも私リンゴ飴がいいもん」

矢矧「あー、好きなだけ買っていいわよ。提督にお金もらってるから」

菊月「本当か！？やった！！」

時津風「じゃぁ私たこ焼きとリンゴ飴！！」

菊月「あ！時津風！！わ、私は広島焼きとわたあめだ！！」

矢矧「はいはい、順番ね」

矢矧「あっ、お寺でうどんなんて出してるんだ。私うどんにしよっと」

村雨「あーぁ、提督達は今頃御馳走でも食べているのかしらねー」

阿賀野「すっっっごい、御馳走だよ〜絶対！！」

曙「そりゃぁそうよ。主要人達の集まりだし」

村雨「いーなー、私も食べたかったな」

阿賀野「でもでも、提督はともかく能代ちゃんは味わかんないよ」

村雨「え？」

阿賀野「だって元帥さんや陸のお偉いさんも大勢いるんだよ？能代ちゃんは緊張して味わかんないよ」

村雨「うわぁ、それならやっぱ行きたくないなー」

曙「ずっとニコニコしてなきゃダメだしね」

村雨「はははっ、そりゃぁ曙には無理だよねー」

曙「は！？」

提督「んじゃぁとりあえず着替え用意してあるから着替えておいで」

能代「え、着替え…ですか？」

提督「んー、お前がその制服で参加したいならそのままでいいよ？」

能代「で、ですよね」

提督「係がいるから着いてって。俺も着替えてくるから。じゃあ中でね」

能代「は、はい」

@@@

能代「お、お待たせしました」

提督「ん、似合ってるね」

能代「能代には勿体無いくらい素敵なドレスです」

提督「いや、能代にぴったりだ」

能代「え！？あ、ありがとうございます！提督も、その似合ってますよ」

提督「あ、能代。俺の腕を掴んどいて」

能代「え？」

提督「ほら、周り見てみ。あんな感じに」

能代「し、失礼します……こんな感じですか？」

提督「あぁ」

能代（いろんな意味で緊張する）

提督「あ、そうだ。今日はここ泊まるからな」

能代「え！？何も用意してませんよ！」

提督「もう用意されてるから大丈夫だ」

能代「そ、そうですか」

提督「あと悪いけど、恋人ってことにしてあるから、お願いね」

能代「こ、恋人！？」

提督「しー！見合いさせられるから。誰々の娘とか毎年毎年会わされるんだよ」

能代「ふ、不束者ですがお願いします！？」

提督「能代、頼むから落ち着け！」

矢矧「うわっ、末吉」

菊月「なんとも言えないな」

矢矧「普通が一番よ！えーと、相手の事をよく考えて……か」

菊月「ふむ、私は……吉か」

矢矧「私よりいいじゃない！恋愛は？恋愛は？」

菊月「む、矢矧もそうゆうの好きなんだな」

矢矧「いいじゃないー」

菊月「……待ち人遅し」

矢矧「私も同じよ」

菊月「時津風、どうなんだ？」

時津風「……凶だった」

矢矧「おぉふ」

時津風「待ち人こない」

菊月「ま、まぁ。なんだ。大丈夫だ」

矢矧「そ、そうよね！」

時津風「待ち人ってなぁに？あとこれ全部読めないよ」

阿賀野「てゆーかさぁ」

曙「何よ」

阿賀野「能代ちゃんおせち作れたんだね」

曙「作れなかったの？」

阿賀野「んー、能代ちゃんは甘味系以外はカレーしか作れなかったよ」

曙「へぇ、だから本と睨めっこしてたんだ」

阿賀野「あ、やっぱりぃ？」

曙「それに見兼ねて手伝ったんだけどね」

阿賀野「ぼのちゃんは料理できるんだねぇ。まぁ家事？」

曙「これくらい普通よ普通。それより何なのその呼び方」

阿賀野「なんとなくだよ〜」

曙「じゃぁあんたは、が、がのちゃんね！」

阿賀野「ぼのちゃんが恥ずかしくないならそれでいいよぉ〜？」

曙「っ！晩御飯抜きよ！」

阿賀野「阿賀野が悪かった！御勘弁を！」

時津風「たっだいまー！！」

時津風「ねぇねぇ！！聞いて聞いて！！」

酒匂「え！？なになに！？」

時津風「おみくじ凶だった！！」

酒匂「え！？本当！？すごーい！！」

時津風「でしょでしょ！！」

阿賀野「あーもーうるさい！！だいたい何で凶がすごいの！？」

村雨「うわっ、初めて突っ込んだとこ見たよ」

曙「晩御飯できたわよー！」

阿賀野「みんなーできたよー！！」

酒匂「……阿賀野ちゃんが作ったみたいに言わないでよ」

矢矧「いい香り。今日は鍋ね」

曙「寄せ鍋よ！今日は寒いから温まるがいいかなって」

時津風「じゃぁいっただっきまーす！！」

村雨「あ、人参がお花の形！」

菊月「洒落ているな」

酒匂「本当！すごい！」

曙「べ、別に普通よ」

矢矧「あ、花の外側をきった欠片はこの肉団子に入れたのね」

曙「ま、まぁね。捨てちゃうのはもったいないからね」

阿賀野「はふっはふっ、美味しい！最高！」

曙「そ、そう？」

時津風「曙ちゃん良いお嫁さんになれるね？」

曙「そんな褒めても何もでないわよ！？」

菊月「いや、これはすごいぞ？」

村雨「うん！こりゃぁモテるわよ〜」

曙「もう、やめなさいよ！……食べ終わったらプリンでも作ろうかしら！？」

提督「…………」

能代「…………」

提督「…………」

能代「…………」

提督「……なぁ」

能代「はい」

提督「部屋が一緒なのは分かるよ！！何でベットがダブルなんだよ！！」

能代「能代の変わりにいってくれてありがとうございます！！」

提督「あぁあれかな？」

能代「でしょうね」

提督「恋人って設定だからだよな」

能代「でしょうね」

提督「じゃぁ俺ベット使うから能代はソファ使って」

能代「提督、それ絶対！おかしいと思います」

提督「つーか、別に一緒でも気になんないんだけどね」

能代「はい！？」

提督「だって能代じゃん。何の問題もないよ」

能代「………べ、別に能代も嫌ってわけではないですし！？」

提督「ならベットで寝れるな」

能代「で、でも、ま、間違いが……」

提督「間違い？誰が？」

能代「の、能代と提督が」

提督「俺が？能代と？」

提督「あっはっはっは。ないない。能代も冗談とか言うんだな」

能代「…………」

提督「ただいまー」

時津風「あ！帰ってきたー！おかえりー！」

提督「うぃー」

時津風「どうだったの！？ねぇ！時津風にも教えてよ！」

提督「料理はなぁ美味しかったな」

時津風「あ！お土産は？お土産！」

提督「ふぅー、疲れたなー」

時津風「お土産！！お土産は！？」

提督「おーい曙ー！お茶入れてくれー！」

曙「何よその言い方」

時津風「ねぇ！ってば！お土産！！」

提督「ありがとな」

曙「ふんっ」

村雨（入れてあげるんだ）

時津風「うぉぉぉい！司令ぇぇぇってばぁぁぁ！！」

提督「うん、忘れた。ごめんよ」

村雨（そして放置した挙句軽いな）

時津風「もぉ！叩くよ！」

提督「痛いのは嫌いだ！」

ワーワーギャーギャー

矢矧「あーもう、うるさいなー」

能代「て、提督！」

提督「ん？って……」

能代「提督にお客さんみたいです」

提督「お前……」

叢雲「………」

提督「叢雲」

叢雲「何？あんた随分と気抜けたわね」

提督「そうか？」

叢雲「仕事もやらずにギャーギャーと」

提督「あぁ、ここはあまり執務とかは廻ってこないんだ」

叢雲「知ってる」

提督「知ってるってお前」

叢雲「からかっただけよ。全く、あんたも相変わらずね」

提督「で、どうしたんだ？」

叢雲「いやぁね、あんたの親父が勝手に3日もあたしの休暇取りやがったのよ。行くとこないし、休みまであんなおっさんと居たくないしね」

提督「おい一応俺、息子だぞ？」

叢雲「あらそうね。失言だったわ」

提督「で俺のとこに来たと？」

叢雲「まぁね。3日間世話になるわね？」

能代「え、えぇ」

提督「まだ許可してないぞ」

叢雲「でもいいんでしょ？」

提督「……そうだけど」

叢雲「知ってる。あんたはそういうやつだから」

阿賀野（……ふーん、なるほどね）

酒匂（な、何なのこの雰囲気！？）

矢矧「あのさ、どういう関係なの？」

叢雲「あーそうね、私はこいつの初めての艦娘ってわけ」

提督「こいつって言うな」

矢矧「へぇー」

叢雲「ま、もともとはこの人の親父さんの下の艦娘だったの。今はまた戻って親父さんのとこにいるけどね」

矢矧「じゃぁ昔の提督とかって…」

叢雲「そうね、この人がちんちくりんの頃から知ってるわよ」

提督「や、やめろ」

叢雲「ま、言わないでおいてあげる」

阿賀野「提督さん、いつもと様子が違うね〜」

提督「い、いつも通りだよ」

阿賀野「やめろっとかそんな言葉使い阿賀野初めて聞いたよ〜？」

叢雲「あらそうなの？」

阿賀野「いつもはもっとふわわんってしてるもん」

叢雲「ふわわーん？ぷっ」

提督「く、くそ。もう引きこもる！」

叢雲「あーあ、少しやり過ぎちゃたわね」

能代「でも仲良いんですね」

叢雲「仲良いっていうかなんていうかねぇ」

阿賀野「あ、そうだ〜。ちょっと駆逐艦達の演習見てあげてよ〜」

叢雲「ま、お世話になる身だしいいわよ」

阿賀野「て、い、と、く、さん！！」

提督「なんだ阿賀野か」

阿賀野「お部屋に入れて！」

提督「……鍵掛かってないぞ」

阿賀野「じゃぁ失礼しまーす」

提督「どうした？」

阿賀野「あれ？あんまり拗ねて無いんだ〜」

提督「元から拗ねてない。部屋に戻りたかっただけだよ」

阿賀野「そっか〜。そういえば叢雲さんは大将さんのところの艦娘なの？」

提督「まぁそうだな。しかも旗艦だぞ」

阿賀野「うっそ！」

提督「一応次の元帥になるからあいつは艦隊総司令部旗艦になる予定だな」

阿賀野「すごいね！で提督の初めての艦娘っていうのは？」

提督「あぁ初めてついたのは親父の艦隊の第二艦隊だからな。秘書には叢雲が廻ってきた」

阿賀野「なるほどなるほど〜。あ！今ね駆逐艦達が演習見てもらってるよ」

提督「そんなことしても意味無いだろうけどなー」

阿賀野「なんで？」

提督「あいつもそうとうサボり癖が酷いからな。見てもらってるなら本当に見るだけだと思う」

阿賀野「……うわぁ。阿賀野、人の事言えないけど、うわぁ」

提督「俺も人の事言えないけど、どうかと思うな〜」

矢矧「見てくれてありがとね」

叢雲「お構いなく、ふぁぁ」欠伸

矢矧「どうだった？あの子達に何か言ってくれると嬉しいよ」

叢雲「うーん、いいんじゃない？」

時津風「はいはーい！」

矢矧「ん？」

時津風「叢雲さんってすごい人なの！？」

矢矧「そりゃぁなんたって大将の秘書艦だからね！」

叢雲「そんな大層なものじゃないわよ」

時津風「ねーねー、戦ってるとこ見たーい」

叢雲「んー、んー、面倒くさいわね」

矢矧「そうね！私もお手合わせ願いたいわ！」

叢雲「えー」

時津風「お願い！！」

叢雲「……一回だけよ」

@ー@ー@

叢雲「はい、おーわり」

矢矧「い、一撃も当てれなかった」

時津風「すごいすごい！！」

叢雲「心配無いわよ。あんたは十分強いわよ。ただ年期が違うのよ」

矢矧「あと、場数もよね」

叢雲「ふぅもう眠いから戻るわ」

矢矧「ありがとうございました」

時津風「ありがとうございました」

叢雲「はーい」

叢雲「あ、そうだ。あいつの部屋どこ？あいつの部屋で寝ようかしら」

能代「」ブツブツ

菊月「ど、どうした！？」

能代「あぁ菊月ちゃん、大丈夫よ問題ないから」

菊月「そうは見えんが……黒いオーラを感じるぞ」

能代「大丈夫大丈夫。能代元気ですー」

菊月「……もしやサバトか！！先程のは詠唱か何か！？」

能代「サバトって何よー。放っておいてー！」

菊月「私にも教えてくれ！！」

能代「あーもう！」

能代（あの2人はどこまで……もしや、……でもあの人に限って…）

酒匂「ぴゃぁぁぁあああ！！ぴゃぁぁぁあああ！！ぴゃぁぁぁあああ！！」

村雨「な、何！？」

酒匂「あ、あれ！！」

村雨「キャァァァああ！！！」

菊月「ふむ、黒き者だな」

時津風「あ、ゴキブリだ！！」

村雨「と、時津風！取って！取って！」

時津風「私ね、虫無理なの」

酒匂「じゃぁ菊月！！早く！」

菊月「何を隠そう私も無理なんだ」

村雨「カッコつけなくていいからーー！！」

曙「ったくうるさいわね」

曙「ふんっ！」べちゃっ

曙「こんなの、新聞紙で叩けばいいのよ」

「「「「あ、曙様！！」」」」

叢雲「暇ね」

提督「ふーん」

叢雲「暇ね」

提督「へぇ〜」

叢雲「釣りにでも行きましょ」

提督「やだよ、忙しいんだよ！」

叢雲「どうせ、うだうだするのに忙しい、とか？あ、ゴロゴロ？」

提督「あー、わかったわかった。行きゃぁいいんだろ？」

叢雲「そうよ。最近ご無沙汰でね」

提督「あー、俺もだな。こっちに来てからやってないな」

叢雲「ふふっ、今夜は御馳走ね」

提督「頑張れ叢雲さん」

叢雲「はぁ？あんたが御馳走釣るのよ」

提督「え！？」

矢矧「うー、寒寒」

酒匂「残念矢矧ちゃん！コタツは満員なのです！」

矢矧「酒匂そこさっきまでの私の場所よ！」

酒匂「それはさっきまでさ！」

矢矧「トイレ行ってたのよ！」

酒匂「甘い、甘いよ矢矧ちゃん！！もうここは私の場所なのさ！！」

矢矧「時津風ー、私の膝に座って一緒に入りましょー」

時津風「じゃぁミカン剥いてー」

矢矧「いいわよ」

酒匂「む、むむむ？」←仲間外れにされた

阿賀野「阿賀野もミカン食べたーい！」

矢矧「しょうがないわね」

阿賀野「矢矧ちゃんはミカン剥くの下手だからいい」

矢矧「やってもらう立場じゃないわね」

村雨「下手とかあるの？」

阿賀野「矢矧が剥いたやつは白いのがいっぱい付いてるの」

村雨「でもそこって栄養あるんじゃ……」

阿賀野「美味しいほうがいいの！」

矢矧「自分でやりなさい！」

阿賀野「酒匂ーー」

酒匂「矢矧ちゃんにいじめられて絶賛拗ねてますから無理でーす」

酒匂「誰かぁ喉乾いたぁ」

矢矧「私も」

阿賀野「阿賀野もー！！」

村雨「じゃんけんでしょ」

時津風「じゃーんけーん！」

「「「「「ぽいっ！」」」」」

酒匂「ぴゃっ！」

阿賀野「よっろしくー！！」

酒匂「うぅ、矢矧ちゃん場所取らないでね？」

矢矧「それはわからないわね」

酒匂「阿賀野ちゃーーん」

阿賀野「大丈夫大丈夫〜。きっとね？」

酒匂「もー！行ってくるよ〜！」

阿賀野「あと！」

酒匂「あと？」

阿賀野「変わりにトイレ行って〜」

酒匂「無理だよ！！」

菊月「ふぅ、海風が気持ちいな」

菊月「不穏の前兆か！？」

提督「不穏？晴れてるからだよ」

菊月「なっ！？司令官！こんなところで何をしている！？」

提督「見ての通り釣りだよ」

菊月「そうか」

提督「叢雲に無理やり連れてこられてな。ほらあそこにいる」

菊月「で、釣れたのか？」

提督「まだ坊主だよ」

菊月「ふっ、まだ…か。夕食は楽しみにしておこう」

提督「任せとけ！……叢雲に」

叢雲「帰ったわ。こんなにも釣れたわよ」

時津風「わぁ〜！！今日の夜ごはんは豪華になるね、なるね！！」

提督「誰が捌くんだ？」

曙「間宮さんじゃないの？」

提督「間宮はだって……」

曙「あ！正月休みじゃない！！」

叢雲「何？あんたんとこの艦娘は魚も捌くこともできないの？」

曙「は？なに？誰も捌けないなんて言ってないけど？」イラっ

叢雲「じゃぁ誰が捌くのよ」

曙「別に私がやってやるわよ！見てなさい！！」

叢雲「そ、なら頼むわ」

時津風「あぁ、行っちゃたよ〜」

提督（曙さん嵌められてますよ）

叢雲「ま、私もできるわけ無いんだけどね」

提督「アホ、うちの子をいじめるなよ」

叢雲「過保護なことね。まぁいいじゃない。これで美味しいご飯が食べれるのよ」

時津風「曙はいつもあんな感じだしね〜。気にしない気にしない」

能代「あ、提督。年賀状結構来てますけど出しました？」

提督「！」ハッ

能代「……汗すごいですよ」

提督「やばい！でもめんどくさい！」

能代「めんどくさいじゃないですよ！！今日中には出しちゃいますよ！！」

提督「おぉ、ありがとう」

能代「提督がですよ！！能代じゃないです」

提督「お願い能代〜。手伝ってよ〜」

能代「もぅしょうがないですねー！少しですよ少し！」ニヤニヤ

叢雲「さしみ、煮付け、つみれ汁、そしてこれは、なめろうね」

曙「ふんっ、どうよ？」

叢雲「いただきます」

提督「お、おい。マジかよこれ。曙ちゃんすごすぎんだろ」

曙「このくらい余裕よ余裕」

提督「よし、今日は飲んじゃおう。うん、飲んじゃう」

能代「日本酒にします？ビールにします？」

提督「日本酒！熱燗ね」

矢矧「おじさんくさいわね」

提督「全国のおじさんに謝れ」

叢雲「……美味しいわよ。あなた、ただ者じゃないわね」

曙「え！？そ、そう？」

菊月「ただ者じゃないだと？曙、貴様まさか……」

時津風「お刺身ゲット！」

菊月「あ！時津風それは私のだぞ！！」

矢矧「こらこら喧嘩しない」

能代「はい、提督」

提督「ん、さんきゅ」

叢雲「正直見くびっていたわ。悪かったわね」

曙「べ、別に！？気にしてなんかないし」

阿賀野「ぼのちゃんのツンデレ出ましたよぉ〜」

曙「うっさい！！」

提督「ふぅ、風呂は落ち着くな」

叢雲「なに？あんたまさかいつも風呂で一人呟いてんの？寂しいわね」

提督「なんだ入ってきたのか」

叢雲「久しぶりだしね」

提督「叢雲は変わらないな」

叢雲「そりゃぁそうよ。私達は艦娘なんだから。10年経っても20年経っても変わらないわよ」

提督「………」

叢雲「何黙ってんのよ」

提督「いや、寂しいなぁと思って」

叢雲「何勘違いしてんの。私はあんたの姉でもなんでもないから仕事でいただけなの」

叢雲「そう思えばいいのよ」

提督「相変わらず優しいなぁ」

叢雲「ほら、入ってきなさいよ」

提督「え？」

酒匂「ぴゃっ、ばれてた？」

叢雲「あたり前よ」

酒匂「ってことがあったんだよ！！」

矢矧「あんたまた入りに行ったの？」

酒匂「だって髪の毛洗ってくれるもん」

能代「…姉弟みたいなものってことかしら。なら……」ブツブツ

酒匂「ぴゃっ！能代ちゃんなんか怖いよ」

阿賀野「能代ー、阿賀野の髪の毛も洗ってよぉ」

矢矧「聞いてないわよ」

阿賀野「じゃぁ矢矧ちゃんでいいや」

矢矧「自分でやりなさいよ！」

阿賀野「やだぁ、矢矧ちゃん怖ーい！」

酒匂「矢矧ちゃん怖ーい！」

菊月「うぅ〜、寒い寒い」

酒匂「あれ？どこ行ってたの？」

菊月「いや、ちょっとな。……コタツは満席か」

酒匂「あたしはストーブだけどね」

菊月「半分分けてくれ」

酒匂「やだぁ、あたしも寒いもん」

菊月「半分くらいいいじゃないか！！」

阿賀野「菊月ちゃんおいでー。阿賀野と一緒にコタツ入ろー？」

菊月「む、そうだな。ではコタツへ行ってくる。酒匂」

酒匂「ぴゃっ！？ずるい！！じゃぁ矢矧ちゃん、入れてよ！」

矢矧「じゃぁって何よ」

菊月「きゃっ！！変なとこ触るな！！」

阿賀野「あ！今きゃって言った！！かーわーいいー！！」

菊月「な、か、可愛いとか言うな！」

叢雲「じゃぁお世話になったわね」

提督「ん、またな」

叢雲「生きてたらね」

提督「お前もう、そういうこと言うなって」

叢雲「ふふっ、悪いわね」

提督「あぁもう、行った行った」

叢雲「またくるわ。じゃぁね」

提督「あーい」

時津風「あれ？帰っちゃったの？」

提督「うん。もう起きたのか？朝早くからうるさくてごめんな？」

時津風「ん」

提督「ふぅ、二度寝するか」

時津風「あたしも〜。しれーのベッドに入っちゃお」

提督「まぁいっか」

時津風「ねむねむ〜。時津風は眠いんだよ〜」

提督「はいはい」

[chapter: この世の理……それは…！！

by菊月 ]

能代「てーとくー！起きて下さーい！！もう休みは今日までなんですからねー」

能代「起きてますー？入りますからねー」

能代「はい、提督おはようございます」

提督「あ、あと五分……」

能代「はい！分かりました。カーテン開けますね？」

提督「うっ、や、やめろ……日光が……溶ける」

能代「はいはい、ドラキュラじゃないんですから。布団も取っちゃいますね」

提督「……鬼」

能代「ほぉら！」

提督「うわぁぁぁ、寒い寒い」

時津風「ん〜？」

能代「え！？と、時津風！？」

時津風「ありゃ？能代ちゃん？おはよう」

能代「お、おはよう？」

提督「ふわぁぁ、ねむ、さむ」

能代「て、提督！？こ、これは！？」

能代「あれ？菊月ちゃん怪我したの？」

菊月「怪我……だと？」

能代「左手に包帯してるから」

菊月「ふっ、そんなものではない」

能代「早目にドッグ行ってきなさいよー」

菊月「だから違うと言っているだろう！！」

能代「え！？」

菊月「これは封印だ」

能代「え、ん？え！？封印？」

菊月「強過ぎる力を抑えているんだ」

能代「へぇ〜、今ってそんな装備もあるんだ」

菊月「ま、そんなとこだ」

能代「でも強過ぎるって言っても封印するほどなの？」

菊月「え！？あ、あぁ」

能代「どれくらいの強さなの！？」興味津々

菊月「え！？まぁその、なんだ」

村雨「能代さん、菊月が可哀想だよ！！」

能代「何で！？！？」

阿賀野「あれ？」

提督「んー？」

阿賀野「雪降ってきたよー？」

提督「うわっ、本当だ」

阿賀野「はぁ〜、コタツ入ってこよ」

提督「あー、それ分かる。雪降ってると無性にコタツ入りたくなるよな？」

阿賀野「気分的に寒くなるんだよね〜」

提督「俺もコタツ行こ〜」

曙「ちょっ、あんたら仕事は！？」

能代「提督、珈琲淹れましょうか？」

提督「んー？いや、珈琲飲めないんだよな〜」

能代「え！？阿賀野姉と一緒！？」

提督「なんだお前も飲めんのか」

阿賀野「阿賀野にはカフェインは受け付けませんー」

提督「……何だそれ」

能代「じゃぁ紅茶にします？それとも日本茶？」

提督「紅茶。紅茶は好きなんだよなぁ」

阿賀野「どっかの戦艦が喜びそうだね〜？」

提督「あぁ金剛か」

阿賀野「知り合いー？」

提督「まぁな」

能代「あ、でも能代、金剛さんみたいに美味しく淹れれませんよ？」

提督「問題無い問題無い」

能代「はい、提督！みんなで作ったチョコレートケーキです！」

提督「ん？ありがと」

能代「……ちなみに聞きますが今日、何の日か知ってます？」

提督「バレンタインデーだろ？それがどうしたんだ？」

酒匂「そのケーキ、バレンタインだよ？」

提督「うん。ありがとね」

酒匂「ひゃ〜、反応薄すぎ〜」

提督「いやぁ、毎年毎年大量に貰ってるからなぁ。あぁほらそこの段ボール全部そう」

矢矧「そんなに！？」

提督「正直食べ切れん」

阿賀野「じゃぁ阿賀野が食べるの手伝ってあげるー！！」

能代「こんなに……誰からなんですか！？」

提督「んー、昔、指揮取ってたとこの艦娘とかおじいちゃんとこの艦娘とかあとは財閥系のお嬢さんとかかな」

矢矧「凄すぎるわね……」

能代「それってこの間の人達ですか？」

提督「あ、そうそう。能代は新年の行ったもんな」

酒匂「司令、あたし頑張って作ったから食べてよ！！」

提督「そうだな、ワンホールはさすがに1人じゃ無理だからみんなで食べるか？」

酒匂「うん！！」

能代「あ、じゃぁ私お茶入れて来ますね」

矢矧「お皿持ってくるわ」

提督「あと切るやつも頼む」

阿賀野「実は味見してないから楽しみだなぁ」

能代「てーとくー」

能代「あ、また昼寝してるんですか？」

能代「起きて下さいー、お仕事溜まってますよー」

提督「んぁ？……あと1時間くらい」

能代「もう！コタツの電源切りますよ」

提督「……それは……だめだ」

能代「じゃぁ起きて下さいよー」

提督「……ほら能代おいで」

能代「へ？何ですか？」

提督「能代も一緒に昼寝ー」

能代「ふぇっ！？」

提督「ほらぁ」

能代「あ、引っ張らないで下さっ！」

提督「ほら、昼寝は気持ちいいだろー？」

能代「しょ、しょうがないですね。少しだけですよ。少しだけ！」

叢雲「おはよう、今日もやることいっぱいよ」

提督「おう、お前もな」

叢雲「私は出撃して大破してゆっくりお風呂に入るわ」

提督「バケツぶっかけに行くからな」

叢雲「やだ、入ってくるの？変態」

提督「うるせぇ」

叢雲「まぁ海の上は任せなさい」

提督「書類も任せた」

叢雲「他の子に頼みなさい」

提督「んー、誰かやってくれるかなー？」

叢雲「金剛なら喜んでやると思うわ」

提督「あいつはうるさいからな〜」

叢雲「そ、なら諦めて自分でやりなさい」

提督「んー」

金剛「提督ゥ！！叢雲から聞いたヨー。helpデスネー？」

提督「No Thankyouだ」

金剛「まったく提督はつれないネ」

提督「金剛はそうだな、be sound

」

金剛「なんか提督のEnglishはイラっとするネ」

提督「邪魔しに来たなら帰れ。しっしっ」

金剛「だからhelpしに来たって言ってるデース！！」

金剛「紅茶入れたヨー」

提督「んー」

金剛「どう？美味しい？」

提督「んー」

金剛「美味しくない？」

提督「んー」

金剛「どっちデスカー？」

提督「んー」

金剛「提督ゥ！！」

提督「ほぁい！！！びっくりしたー、何だよ叫ぶなよ」

金剛「美味しいデスカー？」

提督「あぁ、美味しい」

金剛「んっふっふ〜♪」

叢雲「帰ったわ」

提督「おう、大破してねーじゃねーか」

叢雲「鎮守府のお財布を気にしてるのよ」

提督「何だ、バケツぶっかけてやろうと思ったのに」

叢雲「で、仕事進んだの？」

提督「まぁな」

叢雲「金剛でしょ？」

提督「俺もやったよ」

叢雲「当たり前よ」

提督「あ、報告書だしてよ」

叢雲「今日のは涼風に書かせてるから後でね」

金剛「Hey！coffee淹れて来たヨ」

叢雲「ん、ありがと」

金剛「提督も……っとsorry。提督は飲めませんでしたネー」

叢雲「ふっ」

提督「鼻で笑ったな！？」

金剛「まぁまぁ。紅茶淹れてくるから待っててネ」

提督「んー」

叢雲「……まだまだガキね」

提督「……珈琲飲めるだけで大人とかガキだな」

叢雲「何よ？」

提督「何だと？」

叢雲「………」

提督「………」

叢雲「………」

提督「………」

金剛「……shit、空気悪いネ」

叢雲「こいつが悪いのよ」

提督「な！？お前が笑ったからだろ」

金剛「はいはい。分かったから冷める前に飲もうヨ」

叢雲「……そうね」

提督「そうだな」

金剛（……やれやれデース）

提督「ふぅ、やっと！終わったーー！！」

叢雲「お疲れ様」

提督「いやぁ疲れた疲れた」

叢雲「じゃぁご飯どうする？鳳翔さんとこ行く？」

提督「んー、今日はいいや」

叢雲「そ、ならお風呂はもう沸いてるから入ってきなさい。その間に食べられるようにしとくから」

提督「んー」

金剛（マザーみたいネ……）

蒼龍「あっ、提督！おっはよー」

提督「……あぁ、おはよ」

蒼龍「あれ？元気無いですね？そういえば朝弱いんでしたっけ」

提督「……叢雲のやつ、ひでーんだよ。文字通り叩き起こされたよ」

蒼龍「そりゃあ起きないからですよ。それで今から朝ごはん？一緒に行きましょうよ！」

提督「……そうだな」

蒼龍「でさ、提督。この前できたパンケーキ屋さん！結構美味しいらしいですよ！！」

提督「……そうか」

蒼龍「なんでも生地がふわっふわなんだとか！！」

提督「……そうか」

蒼龍「結構種類があるみたいなんですよ。甘い系はもちろん、ベーコンとかあるみたい」

提督「……そうか」

蒼龍「行きたくないですか！？」

提督「……そうだな」

蒼龍「じゃぁ今度行きましょうよ！」

提督「……そうだな」

蒼龍「うーん、私はやっぱシンプルにイチゴとかにしよいかなー」

提督「……ふわぁ……」あくび

蒼龍「提督は何食べたい？」

提督「ん？……それでいいよ」

蒼龍「じゃぁ私は別のにしよっと。一口交換ねー？」

提督「あー、そうだな」

提督（……なんの話だろ？）

金剛「うぇぁ……」

蒼龍「……どうしたの？」

金剛「ん？あ、蒼龍と提督！グッドモーニングデース！！」

提督「おはようさん」

金剛「実はデスね、これなんですよ」

蒼龍「納豆？……あ、食べられないんだっけ？」

金剛「イエス。ウチ、納豆ば食べられんばい、デース」

提督「なんで博多弁なんだよ」

金剛「浦風に教えてもらったんデスよ」

金剛「これは蒼龍にプレゼントするネ」

蒼龍「えー、まぁ食べるけど」

提督「今日の味噌汁はアオサか」

金剛「磯香りがいいヨ」

蒼龍「じゃぁ取ってくるんで提督待ってていいですよー」

提督「ほーい」

能代「てーとくー」

能代「あ、また昼寝してるんですか？」

能代「起きて下さいー、お仕事溜まってますよー」

提督「んぁ？……あと1時間くらい」

能代「もう！コタツの電源切りますよ」

提督「……それは……だめだ」

能代「じゃぁ起きて下さいよー」

提督「……ほら能代おいで」

能代「へ？何ですか？」

提督「能代も一緒に昼寝ー」

能代「ふぇっ！？」

提督「ほらぁ」

能代「あ、引っ張らないで下さっ！」

提督「ほら、昼寝は気持ちいいだろー？」

能代「しょ、しょうがないですね。少しだけですよ。少しだけ！」

能代「提督、起きて下さい。もう夕御飯ですよ」

提督「……ん、もうそんな時間か」

能代「能代もつい寝過ぎちゃいました」

提督「あー、喉痛いな」

能代「風邪ですか？」

提督「あれだな、寝てる間に口の中の水分持ってかれたな」

能代「飲み物持ってきましょうか？」

提督「もう夕御飯ならそん時でいいや」

能代「そうですか。あ、提督寝癖ついてますよ？能代が直してあげますから座って下さい」

提督「ん」

能代「……髪、伸びてきましたね」

提督「そうだな」

能代「……はい。もう大丈夫ですよ」

提督「ん、ありがと」

能代「いえいえ」

提督「あと能代、よだれの後付いてる」

能代「え！？嘘！？」

提督「いや、冗談」

能代「もう！！やめて下さいよ！！」

提督「さて、そろそろ遠征やってみようか？」

提督「手始めに長距離遠征ぐらいがいいかなー？」

提督「どう？」

矢矧「そうねぇ、私旗艦で酒匂を最後尾でいいと思うわ」

提督「だな。じゃぁそれで頼む」

阿賀野「あの子達もそろそろ卒業かなー？」

提督「せめてもう少しはいさせてあげたいな」

阿賀野「上は何か言ってこないの？」

提督「即戦力は欲しいところだろうな」

矢矧「じゃぁ行ってくるわね」

提督「……あいつらを頼んだ」

矢矧「了解」

提督「気を付けて」

阿賀野「提督さん」

提督「どうした？」

阿賀野「大丈夫だよ」

提督「制圧済みの海域だから敵はいないはずだが、やっぱり初めてだと心配にはなるもんだよ」

阿賀野「そうだねぇ」

提督「ん、お茶淹れてくるよ。阿賀野何飲む？」

阿賀野「じゃぁ珈琲」

提督「飲めないんじゃないのか？」

阿賀野「いいの」

提督「じゃぁ俺も珈琲にするか」

阿賀野「飲めないんじゃないの？」

提督「いいんだよ」

能代「あれ？昼寝の時間じゃないんですか？」

提督「ばっか、お前こんな時に寝られるわけあるか？」

能代「こんな時？」

提督「初めての遠征行ってんだぞ！」

能代「知ってますけど？」

提督「心配で心配で寝られるか！！」

能代「遠征ですよ！？」

提督「違う！！」

能代「へ？」

提督「初めての遠征だ！！」

能代「…………」

能代「あ、提督。帰ってきたみたいですよ？」

提督「そ、そうか！迎えに行ってくる！！」

能代「遠征で……ねぇ？」

阿賀野「心配なんだよー」

能代「でしょうね」

阿賀野「能代ちゃんは心配じゃないの？」

能代「だって矢矧と酒勾もいるんでしょ？だったら大丈夫じゃない」

阿賀野「……あ、阿賀野のよりもお姉ちゃんだ！！」

能代「否定はしないけど」

阿賀野「じゃぁお姉ちゃん阿賀野のお世話してー」

能代「いつもしてるでしょ」

矢矧「戻ったわ」

提督「どうだった？」

矢矧「まぁ普通ね」

提督「もっと詳細に！」

矢矧「そうねぇ」

矢矧「あー、そういえば、村雨がアニメ？だっけ？録画するの忘れたとこかで帰りたがってたわね」

提督「結局どうしたんだ？」

矢矧「諦めさせたわ」

提督「そ、そうか。他は？」

矢矧「えー、確か菊月が太陽の下ではどうのこうのって騒いでたわ」

提督「ほぅ」

矢矧「んー、時津風と曙は特に無かったわね」

提督「酒勾は？」

矢矧「え？あの子？」

提督「あ、そういえばあいつはこちら側だったわ」ははっ

提督「……俺ってMなのかな」

能代「……急にどうしたんですか？」

提督「いっつも、さぁ、書類やらなきゃって思うんだけど結局溜めるんだよな」

提督「本当にもう後がないぞってなってやっとひーひー言いながらやるはめになるんだよ」

能代「そうですね」

提督「だから……追い詰められるのが好きなのかなって」

能代「そうですか。そんな事はいいので手を動かしください」

提督「そうだよなぁ。だからこうなるんだよなぁ」

時津風「へい！！雛祭りだよ！！」

酒勾「お雛様飾ったよ！！」

曙「飾ったの私だけどね」

村雨「雛あられはー？あれ好きなんだよねー」

菊月「む、菱餅ならあるが」

時津風「買うの忘れてた！！」

酒勾「もしかしたら準備のいい能代ちゃんが買ってるかも？」

能代「え？知らないわよ」

酒勾「能代ちゃんしっかりしてよ！！」

能代「え、えぇー」

村雨「え、いやそんなに食べたいわけじゃないからいいよ？」

時津風「でも聞いたら食べたくなっちゃったよ」

菊月「……買いにいくか」

酒勾「……よし、行こう」

時津風「そうだね、そうだよね。私達が行くしか……ないよね？」

村雨「え、えぇー。何この雰囲気！？」

曙「なんなら作るわよ？」

能代「作るものなの！？」

時津風「うん！！」

酒勾「さすが！！曙ちゃん！！」

菊月「して、どうやって作るんだ？」

曙「そんなん餅を揚げるだけよ。たしか正月の餅が余ってたしね」

能代「の、能代も付いて行きます！！」

曙「え？まぁいいけど」

提督「あ、お雛様片付けてないぞ」

阿賀野「あー、本当だー」

酒匂「ぴゃっ！？嘘っ！？」

提督「あーぁ、もうお前ら結婚できませーん」

酒匂「そ、そんな……」

矢矧「セクハラね」

提督「あぁ、セクハラ？そんなん……まぁいーやー」

矢矧「言い返す気力も無いとかダラけすぎよ」

酒匂「なんで片付けてくれなかったの！？能代ちゃん！？」

能代「ふぇっ！？能代なの！？」

阿賀野「そうだよー？他にいないじゃーん」

提督「うん、確かに」

矢矧「そうね」

能代「え、えぇー」

提督「あ"ぁぁぁぁ腰痛ぇ〜」

矢矧「まだ若いのに……」

提督「これ絶対慢性腰痛だよ」

矢矧「戦場の治療ならできるわよ？」

提督「どんなんだ？」

矢矧「腰のどこらへんが痛いの？」

提督「左側」

矢矧「じゃぁ右側を蹴ればいいのよ」

提督「嘘つけ！！壊れたテレビじゃねーんだぞ！！」

矢矧「だから戦場の治療だってば」

提督「あーもう横になろ」

矢矧「マッサージとかはどう？」

提督「なに、やってくれんの？」

矢矧「結構得意なのよ？」

提督「お、じゃぁお願いしまーす」

矢矧「じゃぁやるわね…ふんっ」

バキッ

提督「あ"ぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

酒匂「ねぇねぇ司令」

提督「んぁ？」

酒匂「ほらこの服可愛くない？今流行りなんだって！」

提督「あぁ」

酒匂「あっ、そういえば聞いた？」

提督「あぁ」

酒匂「甘味屋の新作！！」

提督「あぁ」

酒匂「あれ美味しそうだよねぇ？」

提督「あぁ」

酒匂「今度連れてってよ！！」

提督「あぁ」

酒匂「本当！？いやったぁ！！」

提督「あぁ」

幽霊特集番組視聴中

提督「へぇ、ゴーストバスターか。面白そうだな」

時津風「ね、ねぇあれって作り物だよね？ね？あ、あんたのいるはずないよね？ね？」

曙「ね、ね、ね、うるさいわね。中には一つくらいは本物もあるわよ」

村雨「そうねぇ、でも幽霊はいるからねぇ」

菊月「そ、そんなわけないだろ！！私は見たことないからな。な？時津風？」

時津風「そ、そうだよ！！」

提督「んでも俺見えるぞ」

時津風菊月「「え！？」」

提督「ほら、今もお前達の後ろに……」

時津風菊月「「嘘っ！？」」後ろ振り返る

提督「うわっっ！！！」

時津風菊月「「ぴゃっ！！！」」

提督「あっははは」

村雨「もう！！いじめないの」

時津風「もーー！！！！」

菊月「い、今のは驚いたふりだ。ふっ騙されたな」

曙「でも幽霊はいるよね」

村雨「もー曙までー」

曙「いや、だってさ、あたし達がいる時点で幽霊ぐらいいるでしょ」

提督「…………」

村雨「あぁー確かに」

時津風「曙ちゃーん」

曙「何よ？」

時津風「トイレ付いて来てー」

菊月「あ、待て、私も行く！！」

提督「おいおい、３月なのにまた吹雪かよ」

阿賀野「あーぁ、まだコタツは片付けられないねぇ」

能代「じゃぁいつ片付けるの？」

阿賀野「また今度ー」

提督「風も強いなー、こんな天気だとやる気無くなるなー」

阿賀野「それ分かるかもー」

能代「いつも無いじゃないですか」

提督「いや、いつもならこの山積みの書類だって楽しくやるのになぁー」

阿賀野「こんな天気だからしょうがないよねぇ」

能代「あれ、晴れてきてません？」

提督「あ、俺ちょっと出掛けてくる」

阿賀野「あ、ずるい！！阿賀野も」

能代「提督、お客さんが見えてますが」

提督「珍しいな」

能代「えと、戦艦の方でして」

提督「……嫌な予感がするんだが」

能代「もう、すぐそこまで来てますよ？」

提督「えー」

「ヘーイ！！提督ゥ！！私ネー！！」

提督「鍵閉めてくる」

ドンドンドン ドンドンドン

「ヘーイ！！聞こえてるヨ！！」

能代「え、いいんですか？」

提督「大丈夫大丈夫」

「ヘーイ！！いい加減にしないと壊すヨ！？」

提督「分かった、分かったから壊すのはやめろ」

「開けるネーー！！」

能代「では開けて来ますね？」

提督「気を付けろよ？」

能代「はい？」

提督「下手したら飛びつかれるから」

ガチャ

「提督ゥーーー！！！会いたかったヨーー！！」

能代「きゃっ！？」

「あれーー？ずいぶん髪伸びたネ。背も縮んだ？」

能代「んー！！んー！！」

提督「金剛、離してやれ」

金剛「what's！？……oh、sorry」

能代「ぷはぁっ！！……はぁはぁ」

提督「有給か？」

金剛「yes！！」

金剛「というわけで少しの間お世話になるデース」

提督「部屋は空いてるとこがあるからそこな。能代、案内お願い」

金剛「部屋はあなたの部屋でいいデース」

提督「良くない」

金剛「久しぶりにお姉ちゃんに会えたからって照れなくていいんデスヨ？」

提督「矢矧、こいつを追い出してくれ」

矢矧「無理よ」

金剛「今夜は一緒に寝まース！！」

提督「こいつ久しぶりに会ったら面倒くさいんだけど」

金剛「もー、照れなくてもいいんデスヨ？」

提督「よし、叢雲に連絡するか」

金剛「stop！！それだけは！！少しテンションが上がってたネ！」

提督「あ、そうだ。久しぶりに金剛の紅茶が飲みたいな」

金剛「ok、淹れてくるヨ！」

能代「こ、金剛さん！！能代に淹れ方教えて下さい！！」

金剛「いいデスヨー、じゃぁ、キッチン案内お願いするヨ」

金剛「はい、どうゾ」

提督「おぉ、ありがと」

金剛「どう？久しぶりの私の紅茶」

提督「美味しい。……ふぅ落ち着くな」

金剛「それは良かったヨ」

矢矧「忙しいときなんて無いでしょ」

提督「まぁそうだけどな」

金剛「ちゃんとお仕事してますか？」

矢矧「いつも能代に尻叩かれながらやってますよ」

金剛「oh、うちにいたときは叢雲に尻を叩かれながらやってたヨー」

矢矧「あっははは」

提督「……うん、しょうがない」

金剛「ふふっ、まぁしっかりするんだヨ？」

提督「はーい」

矢矧「金剛さん、提督のお姉さんみたいですね」

金剛「そう言っても過言はないヨ！」

提督「……まぁそうだなー」

矢矧「叢雲さんはお母さん？」

金剛「それ分かるネ」

提督「それは違う！」

提督「あーーー！！」

提督「もう疲れたーー！！」

能代「はいはい、あと少しですよ？ほら、この書類を3つ片付けたら休憩にしましょ？」

提督「何で秘書艦のあいつは寝てるんだよ！！」

阿賀野「ZZZzzz」

金剛「秘書艦は能代じゃないノ！？」

提督「俺も寝たいーー！！」

能代「阿賀野姉！！阿賀野姉！！起きて！！」

提督「あーもーいーや、おやすみ」

能代「阿賀野姉ってば！！って提督！

！まだ終わってませんよ！！」

金剛「oh……」

能代「阿賀野姉！！提督！！」

能代「…………」

能代「あーーもーー！！」

能代「もう1人でやります！！！」

金剛「……何というかその、大変だネ？」

能代「……なれてますから」

金剛「私もhelpするヨ」

能代「こ、金剛さん！！いえ、金剛お姉様！！」

金剛「what！？」

能代「能代ここに来て初めてです！！」

金剛「helpのこと？」

能代「はい！！」

金剛「oh………。あとで怒っておくネ…」

金剛「夕御飯はどうするの？」

提督「んー、今日は間宮来てないからなぁ」

金剛「じゃぁ、私が作るヨ！久々に私の手料理味わってネ」

提督「…………」

阿賀野『て、提督さん？どうしたの？』小声

能代「お姉様！能代、見学いいですか！？」

提督「能代！やめておけ！」

金剛「why？」

能代「て、提督？」

提督「いや、その、………何でもない」

金剛「Follow me！能代、ついて来てネー！」

能代「はい！」

提督「……………」

阿賀野「提督さん？」

提督「……不味いんだよ」

阿賀野「…え？」

提督「金剛の料理は不味いんだよ！」

阿賀野「て事は……」

提督「料理練習中の能代の未来が……」

阿賀野「と、止めなきゃ」

提督「……無理だ」

阿賀野「どうして！？」

提督「言えるのか？阿賀野は『お前の飯は不味い』って」

阿賀野「…………」

提督「俺達があと出来ることは一つだ。腹を括ることだ」

阿賀野「……頑張るよ提督さん」

提督「…………あぁ」

矢矧「あんたら酷いな！？」

提督「あ、おい、村雨」

村雨「おいって何よ？」

提督「ちょっと厨房に偵察に行ってきてくれないか？」

村雨「え、どういうこと？」

提督「説明してる暇は無いんだ！」

村雨「え、まぁいいけれど」

提督「ほら無線だ。持っていけ」

村雨「えらい本格的ね」

提督「当たり前だ！これは俺達の命に関わるんだ」

村雨「えぇー？まー後でご褒美は頂戴ね」

提督「あぁ、何でも買ってやる」

村雨「やった！Blu-rayBOXが買える

！！」

[chapter: まずはぶつ切りにするデース

by金剛]

提督「こちら、提督。様子はどうだ？どうぞ」

村雨『こちら村雨。今夜はうなぎのようだ。どうぞ』

提督「う、うなぎだと！？どうぞ」

村雨『正直私は喜びを隠せない。どうぞ』

提督「期待するな。蒲焼きではない。絶望へと変わるんだ。他の様子はどうだ？どうぞ」

村雨『ちょっと待って。絶望ってどういことだ？どうぞ』

提督「夜までのお楽しみだ。どうぞ」

村雨『そうか。今は………うなぎをぶつ切りにしだした。どうぞ』

提督「予想通りだ。能代の様子はどうだ？どうぞ」

村雨『目を輝かせている。どうぞ』

提督「……最悪の事態だ。どうぞ」

曙「どうぞどうぞ、うっさいわね！！」

村雨『曙の叫び声がしたが大丈夫か？どうぞ』

提督「いやー、しょうがない。無線があったらこうだよ。ロマンだよ」

矢矧「はぁ……」

阿賀野「提督さん！提督さん！阿賀野もやりたーい！！」

提督「OK！」

金剛「出来たヨーー！！」

能代「みなさんご飯ですよー」

提督「…………」ダラダラ

阿賀野「え、そんなに？」

提督「……トラウマなんだよ」

時津風「わぁーー！！今日はイギリス料理って聞いたけどー」

金剛「そうデース！！本場のイギリス料理を作ったヨー」

酒匂「やったー！！どんなのかな？」

村雨「え！？……イギリス料理？」

提督「知ってるのか？」コソコソ

村雨「……あのゲロ不味のイギリス料理でしょ？」コソコソ

提督「あぁ」

村雨「あ、というかじゃぁさっきのウナギのぶつ切りって……」

提督「………あぁ」

村雨「あ！私お腹痛いなー！！残念だけど食べれないかも！」

提督「あ！！てめっ！」

金剛「oh……それは残念ネー」

提督「お、俺もお腹痛いかも！！」

能代「はいはい、提督なら大丈夫ですよ」

提督「何でだよ！？」

金剛「まずはこれデース」

提督「……確か星を見つめるパイ……だっけ？」

時津風「わぁーー！！お魚さんが飛び出してる！！」

金剛「Yes！！stargazy pieデス」

提督「……よし、これは見た目はアレだけど食えるやつだ」

曙「な、何よこの料理……ありえない」

矢矧「……提督これは…まだ」

提督「あぁ、大丈夫なやつだ」

矢矧「そう………さっきは悪かったわ」

提督「あぁ、知らない人はしょうがない」

矢矧「ところで阿賀野姉さんは？」

提督「金剛がこのパイ持ってくる間、村雨と酒匂連れて出て行った」

矢矧「そう………こんど美味しいところ連れて行って」

提督「あぁ、そうだな」

金剛「次はこれデース！」

提督「よっしゃ！！フィッシュアンドチップスだ！！」

菊月「これは美味しそうじゃないか」

提督「そりゃぁこれは冷凍のやつだもんな」

能代「ちゃんと揚げましたよ！！」

提督「多分これが一番マシだからなぁ」

矢矧「これが終わったら………」

金剛「マシってどういうことデースか？」

提督「い、いや、美味しいってことだよ。いやー、金剛の料理は美味しいよー！！」

金剛「oh！？really！？それは嬉しいデース！！また作るヨ！」

提督「は、ははっ」

矢矧「…………」

曙「………あとで殺す」

菊月「私も手伝おう」

能代「提督はイギリス料理好きなんですね！能代も作れるようになります！」

提督「……………」

金剛「メインの料理デース」

提督「……ついに……来たか」

時津風「今までのは全部美味しかったから楽しみー！！」

提督「！？」

矢矧「！？」

曙「！？」

菊月「！？」

能代「はい、これ、鰻のゼリー寄せです」

金剛「能代もたくさんhelpしてくれたんだヨ？」

提督「そ、そうか、嬉しいな」

矢矧「っ！」足蹴り

提督「痛っ！しょうがないじゃないか」

曙「ねぇ、これ……食べれるの？」こそっ

提督「食材はな」

菊月「なかなか恐怖を感じさせるものだな。さしづめ、悪魔のディナーだな」

提督「言ってる場合か」

菊月「ふっ、私はもうお腹いっぱいだ。ごちそうさま。部屋へ戻るよ」

曙「っ！」腕掴む

菊月「や、やめろ！離せ！」

曙「みんなで……分けるのよ！！！」

菊月「うっ、……ふぁい」

提督（怖っえー）

阿賀野「たっだいまー」

提督「来たか」

矢矧「ふふふっ」

阿賀野「あ、大丈夫だったの？」

提督「菊月はドック、曙は寝込んでる。矢矧は吐いた。俺はまぁ大丈夫だった」

矢矧「死刑ね」

阿賀野「や、やだなぁ。矢矧ちゃん怖ーい」

矢矧「ふふっ」

阿賀野「え……矢矧ちゃん本気なの？」

提督「まぁ当たり前だな。ちなみに時津風の舌にはあったみたいだ」

阿賀野「嘘っ！？」

矢矧「さぁ阿賀野姉さん。演習に付き合ってくれない？」

阿賀野「嘘っ！？」

ザーーザーーザーー

阿賀野「はぁ……」

提督「……はぁ」

阿賀野「……なんかね」

提督「……あぁ分かる」

阿賀野「……だよね」

提督「……やる気がなー」

阿賀野「無くなるよねー」

能代「雨が続いてるからってだらけないでください！」

阿賀野「……だってー」

提督「なぁ？」

能代「仕事溜まってますよ！！報告書くらいやって下さいよ！！」

阿賀野「……はぁ」

提督「はぁ……」

ーーーー以下ループーーーー

能代「金剛お姉様、提督が仕事をやらないときってどうしてました？」

金剛「んー、あんまりサボったりしなかったからネー」

能代「そうなんですか！？」

金剛「あー、全くってわけではないけどネ」

能代「ここに来てから……ですか」

金剛「あ、そういえば紅茶にスプーン一杯だけブランデー入れてあげると喜ぶヨ」

能代「ブランデー……ですか。提督ってあまりお酒飲まないですよね」

金剛「え！？提督お酒大好きだヨ！？」

能代「え！？」

金剛「…………」

能代「…………」

金剛「……どういうこと？」

能代「……本人に聞くしか…」

阿賀野「そういえばさぁ」

提督「んー？なんだよ？」

阿賀野「提督さんってお酒とか飲んだりしないの？」

提督「急にどうした？」

阿賀野「えー、だって飲んでるとこ見たことないし」

ーーーーーーーー

壁越し

能代「さっすが阿賀野姉ね。頼んでよかったわ」

金剛「さーて提督は何て言うのかナ？」

ーーーーーーーー

提督「んー、酒は好きだぞ」

阿賀野「じゃぁいつ飲んでるの？」

提督「あー、でもここに来てから飲んでないからな」

阿賀野「好きなのに？」

提督「ほら、ここって人数少ないじゃん？しかもお酒飲めない子ばっかだし」

阿賀野「あ、そうかも！」

提督「だから飲むのはやめとこうかなって」

阿賀野「……そうだったんだ」

ーーーーーーーー

能代「て、提督……私達のために…」

金剛「…………提督……何を隠してるノ」

金剛「さっきの話嘘でしょ」

提督「うぉっ！びっくりした。何が！？」

金剛「お、さ、け！！」

提督「……聞いてたのか」

金剛「本当は？」

提督「言わない」

金剛「言いなさい！！」

提督「ぅ、叢雲に言うないなら」

金剛「言わない」

提督「…………」

金剛「…………」

提督「…………痛風になった」

金剛「really！？」

提督「……あぁ」

金剛「まだ若いのに！？」

提督「……まぁ軽いやつだから」

金剛「……oh。だから言ったじゃなあいですか！飲み過ぎ食べ過ぎだって！！」

提督「ほら、だから言いたくなかったんだよ！！」

金剛「でも叢雲の代わりに怒るヨ！」

提督「いゃ、若いし、運動してるし……ほら、太ってないから大丈夫かなって」

金剛「痛風の人はみんなそう言うの！！」

提督「お前は痛風患者の何を知っいる！？」

時津風「第十一号作戦です！」

提督「他所様はね」

時津風「なのでわたしは応援するよ！！」

提督「おう、いいんじゃないか？」

時津風「頑張れー！頑張れー！へい！頑張れー！」

提督「へい！」

時津風「頑張れー！柄提督ー！！乙かれー！！」

提督「あ！おい、それは……」

時津風「村雨がそう言えってさ！」

村雨「あ、かーわいいー！！」

曙「何が？」

村雨「ほら、これ見てよ」スマホ

曙「猫？」

村雨「ねこあ◯めってアプリよ」

曙「ふーん」

村雨「可愛いいでしょ？」

曙「ま、まぁまぁね」

村雨「どう曙も入れてみる？ね◯あつめ」

曙「その必要はないわ。じゃ、私は忙しいから」

村雨「あー、行っちゃった」

提督「髪切ってきたー」

阿賀野「伸びてたもんねー。提督さんかっこよくなったよー」

提督「そ、そう？」

酒匂「うんうん！！かっこいい！！」

提督「本当？」

矢矧「そうね。なかなかかっこいいんじゃない？似合ってるわよ」

提督「や、やっぱ？」

能代「…………」

提督「…………」

阿賀野「…………」

酒匂「…………」

矢矧「…………」

能代「……え？何？」

提督「いや、順番的に能代かなって」

阿賀野「うんうん」

能代「え！？……じゃ、じゃぁ、か、か……かっこ」

酒匂「かっこ？」

能代「やっぱ何でもないですーーー！！！！！」

矢矧「出て行っちゃった」

金剛「まったく能代はシャイデース」

提督「お前いつまでいるんだよ！？」

金剛「明日帰りマース」

提督「おいおい、誰だよさっきからトイレ入りっぱなしのやつ。あとつっかえてるだろ」

提督「阿賀野か？食い過ぎで腹壊したか？ははっ、まさか便秘か？」

阿賀野「ん、何ー？呼んだ？」

提督「お、阿賀野。じゃぁ誰だよ。矢矧さんっすか？」

矢矧「どうしたの？」

提督「さ、酒匂？」

酒匂「なになに？」

提督「……ぼーのさん？」ダラダラ

曙「何よ？」

提督「菊月ちゃん？」ダラダラ

菊月「呼んだか？」

提督「村雨さん！！」ダラダラ

村雨「はいはーい！」

提督「とっきー！！」ダラダラ

時津風「ほいさ！」

提督「……………」ダラダラ

提督「………出かけてくる」

能代「あ、またジュース飲んでる」

村雨「新発売だと買っちゃうの」

能代「何のジュース？……いろ◯すトマト味？」

村雨「そ、トマトね」

能代「トマト味の水なの！？……うぇ想像するだけで気持ちわるい」

提督「あ、それなかなか美味しいよな？」

村雨「え、嘘、あり得ないんだけど」

提督「何だよその反応！」

能代「こんなのが美味しいわけないじゃないですか！！」

村雨「うん、私もこれ不味いと思うわよ」

提督「まぁ人それぞれなんじゃないか？」

朝

能代「提督、起きて下さーい。入りますよー」ガチャ

提督「あ、おはよう」

能代「起きてたんですか。なら早く来て下さいよ」

提督「いや、それなんだけどさ」

能代「はい」

提督「腰が痛くて立てないんですよ」

能代「はい？」

提督「ぎっくり腰っぽい」

能代「何やってるんですかー！！」

提督「いやいや、起きたらだよ」

能代「え、いや、そのどうすればいいんですか！？」

提督「とりあえず湿布貼って欲しいな」

能代「湿布持ってきましたよ。どこの辺りに貼ったらいいですか？」

提督「腰」

能代「全体ですか？」

提督「少し上の方と尾骶骨の辺り」

能代「ズボンで貼れないんですけど」

提督「下げればいいじゃないか」

能代「ですよね。下げますね」

提督「ん」

阿賀野「提督さーんまだー？」ガチャ

パンツを下げる能代の図

阿賀野「あ、ごめーん。お楽しみ中でしたかー。あははー。じゃ」ガチャ

能代「………」

提督「………」

能代「阿賀野姉ーーー！！！違う！これは！！」

提督「あ""ぁ！！！痛い痛い痛い痛い！！！！能代腰踏んでる！！！」

能代「ああ！！すいません！！って阿賀野姉ーー！！」

能代「阿賀野姉、さっきの書類終わった？」

阿賀野「まだ〜」

能代「早く」

阿賀野「あ、はい」

矢矧「なに？今日は能代が提督なの？」

能代「提督はぎっくり腰で療養中なの」

矢矧「へぇ、あの人まだ歳じゃないのにね。てか秘書艦の阿賀野が提督なんじゃないの？」

阿賀野「あ、矢矧ちゃん、しっ！」

能代「……だめかな？」プルプル

阿賀野「能代ちゃんのこの目みたからね〜」

矢矧「い、いいと思うわよ？」

阿賀野「なんか提督さんの代わりってはしゃいでたし」ボソッ

矢矧「あ〜」

曙「じゃぁ赤の3」

村雨「ふっはっは、我輩はドロ4じゃ」

曙「なんで閣下風！？」

菊月「私もこの永劫たる4つの罪だ」

曙「なんだよそれ、ドロ4って言えよ」

時津風「えーと、えーと、ドロ4」

曙「いやボケなくていいから」

提督「なんでここでやってんの！？ここ私室だよ！？」

時津風「えー、提督が暇そうかなって」

提督「俺療養中なの。こんなとこでUNOなんかやってたら……やりたくなるだろ！！」

酒匂「遊びに来たよー！！」

提督「暇なの？」

酒匂「司令も暇でしょ？」

提督「いや、久々の暇を満喫していたが」

酒匂「ダウト。だっていっつもサボってるじゃん。久々の暇ではないよ！！」

提督「暇なら喉かわいたから飲み物持って来て」

酒匂「え〜、酒匂も久しぶりに司令と2人を満喫してるのに〜」

提督「なんだそれ。そこに良い茶葉あるから一緒にな？」

酒匂「ヒュゥ！！良い茶葉！？それなら酒匂に任せて！！」

コンコン

矢矧「入るわよー」

提督「お、矢矧も来てくれたのか」

矢矧「暇になったからね」

提督「あいつらはどうだ？」

矢矧「駆逐艦達？」

提督「あぁ。訓練とかどうだ？」

矢矧「そうねぇ。もう実戦積ませる段階よね」

提督「そっか。遠征にはもう行ってもらってるけど実戦となるとな」

矢矧「遠洋には行かせないけど近場なら敵も強くないからねぇ」ジー

提督「でも何があるか分からんからな」

矢矧「心配性ね」ジー

提督「そうだな。……あ、そのカステラ食べたいなら食べていいぞ」

矢矧「え？あ、や、別にそんなつもり見てたわけじゃ……いただきます」

提督「ははっ、さっき酒匂が出しっぱなしにしたんだよ」

矢矧「まぁ。あとで叱っとくわ」

提督「……そのおかげで食べてるんだけどな」

いつも見てくれている方々ありがとうございます。

この度劇団の脚本を書くことになりましたので、申し訳ないのですが3週間ほど更新できなくなります。

失踪はしませんのでまたよろしくお願いします。

それと、もうすぐこのssは一部として終わります。二部として駆逐艦を入れ変えて始めます。その新駆逐艦なのですが「この駆逐艦は入れて！！」みたいなのがあれば参考にします。

でも叢雲、曙、菊月、村雨、時津風以外です。

ではまた3週間後で。

前回までのあらすじ

提督、腰を往く。

阿賀野「もぉーいーの？」

提督「だいぶ楽になったよ」

阿賀野「ぐーたらしてるから若いうちから腰なんか痛めるんだよ？」

提督「一番お前には言われたくないや」

阿賀野「ふふっ、そーねぇ」

提督「あ、そうそう。能代どう？」

阿賀野「どうって？まぁいつも通りだよー？」

提督「そうか」

阿賀野「えーなにー？能代ちゃんのことが気になるのー？」

提督「いや、あいつに執務任せたから大丈夫だったかなって」

阿賀野「まずはお姉ちゃんの阿賀野を通してもらわないと能代ちゃんは上げられませんからね！」

提督「いや、話聞けよ」

能代「あ、もう腰はよろしいんですか？」

提督「おかげさまで。まだ若いから治りも早いのかな？」

能代「そうですよ！若いんですから今後無いように運動して下さいね？」

提督「すまんな。で、どう？進んだ？」

能代「秘書艦ができる権限範囲の書類なら終わりましたよ。後は明日提督頑張って下さいね？」

提督「明日から本気出す」

能代「言いましたね？楽しみにしてます」

提督「……ま、任せろ」

矢矧「そろそろ出撃してといいんじゃない？」

提督「あぁ、遠征はそつなくこなせるようになったしな」

矢矧「そうしたらここを卒業ってことになるのよね？」

提督「まぁそうなるな」

矢矧「旗艦は菊月を推すわ」

提督「お気に入りの曙はいいのか？」

矢矧「曙は旗艦じゃない方がやりやすそうよ」

提督「よく見てるな」

矢矧「それが役目だからね」

提督「おっ、かっこいい！」

矢矧「ふふっ、当たり前ね」

ーーーーーーーーーーーー

能代「提督、あの子達の割り振りはこんな感じでいいですかね？」

提督「そうだな」

能代「曙が比較的駆逐艦が弱い鎮守府、菊月が秘書艦に困ってる鎮守府、時津風は新人提督の鎮守府へ、そして村雨は水雷戦隊を扱う鎮守府で」

提督「そこへの視察は？」

能代「本部からはあきつ丸さんが調査のために送られましたがどこも大丈夫でした」

提督「問題は無いな」

能代「はい」

提督「で、阿賀野は？」

能代「あ！！起こすの忘れてました！！」

お待たせしてすいませんでした。

これからは毎週日曜日0時に更新します。

入れ替えの駆逐艦はまだ言いませんがコメントなどを見て決まりました。

ありがとうございました。

入れ替えはもう少ししたらになります。

村雨「どう？この水着。似合ってる？」

曙「…………」

提督「………ふむ」

村雨「なんか大本営から届いたの。この間は梅雨の衣装で今回は水着だって」

提督「…………ふむ」

村雨「ずっとこの衣装とかちょっと寒いんですけど。そう思いません？」

提督「……村雨って胸でかかったんだな」

村雨「はいっ！？」

能代「ほぇっ！？」

阿賀野「提督さん提督さん」

提督「ん？」

阿賀野「阿賀野はねぇ、そうゆうセクハラ紛いな事言ったらダメだと思うなぁ」

村雨「いや、あの、まぁありがとうございます？」

提督「なんかすまなかったな。その……なんだ、似合ってるぞ？」

村雨「本当ですか！良かった！」

能代「わ、私の方が大きいと思います！！」

阿賀野「あぁー、能代ちゃんが壊れたー」

提督「あぁそうだな」

阿賀野「提督さんも反応しない！！」

曙「私は無視かぁぁぁ！！！！」

提督「おぉっ、びっくりした。……あーそのまぁ、曙も似合ってるな」

曙「これか！胸か！胸が原因か！？」

阿賀野「あぁー、ぼのちゃんまで壊れた」

矢矧「ただいま帰りました」

提督「おかえり。よく戻ってきた。ありがとう」

曙「礼なんていいわよ。出撃することなんて私達にとったらあたり前なんだから」

提督「そうだったな。よくやったな？」頭撫で

提督「これでよかったかな？」

曙「なっ！？さ、触んな！！クソ提督っ！！」

提督「久々のクソ提督いただきました」

曙「うっ……その、ありがと」

時津風「てーとく提督！時津風も褒めてよ！」

提督「おぉ、よくやったなぁ」

菊月「ん、ん、ゴホン。……その、いいんだぞ？」

提督「菊月も旗艦ご苦労様。よくやったよ」

村雨「さ、私で最後よ？」

提督「あぁ、よくやったよ」

矢矧「じゃぁ、旗艦の菊月は戦果報告だな。後はドッグ行ってなさい」

菊月「ふっ、司令官か」

提督「ん？お、菊月……ってどうした！？眼帯なんて怪我でもしたのか！？」

菊月「ふっ、気にするな。些細なことだよ」

提督「ドッグ行ってくるか？それとも軍医に見てもらうか？」

菊月「ふむ、大丈夫だ。問題無い」

提督「え、じゃあそれは？」

菊月「司令官のような表のやつらには計り知れないことさ。気にしないでくれ」

提督「お、おう、そうか」

菊月「…………」

提督「…………？」

菊月「…………」チラチラ

提督「……どうした？」

菊月「そのあれだな。これは封印なんだ」

矢矧「あ、菊月。あんたそれ目薬さした？」

提督「目薬？」

菊月「いや、なんでもない。下界の人間の戯言だ」

矢矧「この子、物貰いになったのよ」

提督「あぁだからか」

菊月「おい、違うからな」

矢矧「じゃあ目薬やってあげるから来なさい」

菊月「断る！」

矢矧「一人で目薬もさせないでしょ」

菊月「私に出来ぬことなどない！」

時津風「提督、提督ー！」

提督「なに？なに？」

時津風「おやつ、おやつー！」

提督「無いよ、無いよー！」

時津風「え……？」

提督「どうした、どうしたー？」

時津風「無いの！？」

提督「無いよ、無いよー！」

時津風「何ふざけてるの？」

提督「え？」

時津風「……叩くよ？」

提督「うわぁぁぁん！！能代えもん！！時津風に叩かれるー！！」

能代「もうー！何やってるんですか。時津風、おやつならいつもの棚に入ってるわよ」

時津風「さっすが！のしろん！」

村雨「………あぁ」

提督「…………」

村雨「………はぁ」

提督「…………」ちらっ

矢矧（聞いてあげなさいよ）

提督（絶対めんどくさいって）

矢矧（いいから）

提督「んん、ごほんっ。して、村雨や、どうかしたのか？」

村雨「……世の中希望はないのかと思って」

提督「村雨や、何かあったのか？」

村雨「……来季のアニメ」

提督「アニメ？」

村雨「きゃっきゃうふふ系だと思ってたら、まさかのゾンビ物だったとわ」

提督「は？」

村雨「……はぁ」

曙「ねぇ、そこの裏に西瓜なってるんだけど」

提督「西瓜？」

能代「裏ってそこ？」

曙「うん。小さいの一個だけ」

能代「提督植えたんですか？」

提督「まさか」

能代「ですよね」

曙「食べていい？」

提督「コラ！落ちてるもの食べちゃダメでしょ！お腹壊しても知らないからね！」

曙「能代さん、時津風が食べたいって」

能代「んー、一回割って中が大丈夫そうなら食べてみようかしら？」

提督「駄目だったら諦めろんって言っとけ」

曙「諦めろん？」

提督「ウォーターメロンだけに」

曙「能代さん、時津風が勝手に食べる前に行こ」

能代「そうね」

提督「……ょっと」

提督「ふぅ」

能代「わっ！提督それ竹ですか！？」

提督「あぁ、今日は七夕だろ？もらってきたんだ」

矢矧「だから午前中いなかったのね」

阿賀野「能代ちゃん、またサボった！！って怒ってたのにね」

提督「ははっ、すまんな」

能代「ちゃんと言ってから行って下さいよ。探すじゃないですか」

酒匂「ぴゃっ！？何これ！！竹じゃん！！どうしたの！？」

提督「もらってきたんだよ」

酒匂「これってあれだよね？七夕でしょ！？私知ってる？願い事書いて付けるんでしょ！？」

提督「ほら、紙も買ってきたからみんな願い事でも書いて付けとけ」

能代「願い事どーしようかしら」

阿賀野「阿賀野は美味しいものがたーくさん食べれますようにっと」

提督「どこの正規空母だよ」

矢矧「もっと強くなれますようにっと」

提督「どこの戦艦だよ」

酒匂「え、えーと」

提督「ボケなくていいからな」

酒匂「……楽しく過ごせますよーに」

提督「ん、酒匂はいい子だな」

能代「…………」

提督「能代はどうだ？」

能代「え！？や、べ、別に提督に見せなくてもいいですよね！？」

提督「えーいーじゃん」

矢矧「えーなになにー？」

阿賀野「能代ちゃん、見ーせーて」

能代「秘密です！！」

時津風「んっふふ〜ふふっ〜」

菊月「何を書いているんだ？」

時津風「た〜なば〜だ〜」

菊月「む、今日は、ダブルセブンデイだったか」

時津風「提督がね〜、竹もらってきたから願い事飾るの」

菊月「た、竹があるのか！？竹と言えば古来より根元に魔力が集まるとかなんとか……」

菊月「危険が及ぶ前に調べてくる！！」

村雨「えー、なになに？」

時津風「これ！」

村雨「七夕の願い事！」

時津風「この紙に書いて竹に付けるの」

村雨「んー、いざ願い事と言われても

なー」

曙「なんか菊月が走って行ったけど」

時津風「魔力がどうとか」

曙「……そう。それって……あぁなるほど。あっちにあった竹はそういうことね」

村雨「ぼーのも書く？」

曙「誰がぼーのよ！！……書くけど」

村雨「はい、代わりに書いておいてあげたわ」

曙「素直になりたい……って誰がよ！！」

村雨「んー、私は決まらないわねー」

曙「ちょ、聞きなさいよ！！」

菊月「……まだ集まってなかったか」

時津風「あ、おかえり。願い事書く？」

菊月「ふむ、では一枚」

時津風「はい！」

曙「てか時津風何枚書いてんのよ！」

時津風「えーいいじゃん」

曙「そんなにあったらお星様も叶えてくれないわよ」

村雨「……お星様……ねぇ」

曙「なっ！？べ、別にいいでしょ！？」

村雨「ダメなんて言ってないよ？……以外とメルヘンなのねって思っただけ」

曙「うっさいわね！！」

菊月「よし、出来たぞ」

村雨「どれどれ？」

曙「ちょっ！話逸らすな！」

村雨「世界平和……か。あんたまともだったのね」

菊月「ふっ、退屈であっても平和なのが一番いいんだ」

叢雲「悪いわね。急に呼び出して」

提督「……何かあったのか？」

叢雲「悪いんだけど今日一日ここの提督をやってちょうだい」

提督「は！？」

叢雲「いやぁね、あんたの爺さんが倒れちゃって」

提督「え！？大丈夫なのか！？」

叢雲「あぁ大丈夫、大丈夫。喉に蒟蒻ゼリー詰まらせただけだから」

提督「それ大丈夫なのか！？」

叢雲「私がとっさに叩いて吐き出させたから問題無いわ」

提督「おいおい、そんなことしたら」

叢雲「それでちょっと、寝込んでるのよ」

提督「やっぱりか、もう歳だからちゃんと見ておいてくれよ」

叢雲「しょうがないじゃない。頑固なんだから」

提督「しかし、なんでこうなった？」

叢雲「私が蒟蒻ゼリー食べてたら、食べたいって。でね、お年寄りは食べたらダメだって言ったのに、年寄り扱いするなって言って」

提督「で、案の定詰まらせたのか」

叢雲「そ、全く困ったものよ」

提督「で、父さんはどうしたんだ？」

叢雲「あぁ、あの人はラバウルの方に視察行ってるからこれないって」

提督「それで俺に回ってきたのか」

叢雲「じゃ、お願いね」

酒匂「提督ーー！！」

能代「あら、おはよう」

酒匂「あ、能代ちゃん！おはよ！」

能代「提督ならいないわよ」

酒匂「いないの？」

能代「急に総司令部から連絡があって」

酒匂「何かあったのかなぁ？」

能代「んー、まぁあそこには叢雲さんもいるし大丈夫よ？」

酒匂「あ、そうだねぇ」

能代「ちょうどよかった、矢矧と駆逐艦達連れて出撃して来て」

酒匂「りょーかーい！」

能代「場所はいつも通りね」

酒匂「そういえば阿賀野ちゃんは？」

能代「行く前に起こしてきてちょうだい」

酒匂「……りょ、りょーかーぃ」

島風「あれ？知らない人？」

叢雲「代理で来てもらってるの。失礼のないように」

島風「はーい」

提督「一日だがよろしくな？」

叢雲「あぁ、この娘もここの艦娘じゃないわよ？」

島風「配属待ちってやつ！！」

提督「あぁなるほどな」

島風「もう、本当に配属決まるの遅い！！」

叢雲「しょうがないでしょ。うちの提督は寝込んでるんだから」

提督「もう少し待っててくれな？」

島風「むぅーー」

若葉「島風！探したぞ」

島風「どうしたのー？」

若葉「なんだ忘れたのか艤装の調整する予定だっただろう」

島風「あ！」

若葉「全く、もっとしっかり……っと、提督！？」

提督「ん？」

若葉「失礼した挨拶も無く、視野が狭くなっていた。初めましてだな」

提督「あぁ、初めまして」

叢雲「若葉、こいつは代理よ。本当の提督は寝込んでる」

若葉「む、そうなのか」

提督「あ、待機組でここの提督にあってなかったのか」

若葉「あぁそうなるな。大本営の提督なのに随分と若いと思ったんだ」

提督「ははっそうだな」

若葉「だが、代理を任されるほどの人だなんて」

叢雲「ここの提督の孫よ。あと前にここの第二艦隊も指揮してたし」

若葉「なるほど」

島風「ねー！調整行くんじゃないのー！？」

若葉「む、そうだな。では失礼する」

コンコン

提督「入っーーーーー

叢雲「入っていいわよ！！」

金剛「失礼しマース！！」

提督「なんだ、金剛か」

金剛「あれー？ではこの紅茶はいらないのデースカ？」

提督「……いる」

金剛「全くかわいいネー！」

提督「うるさい」

叢雲「あれ持ってきた？」

金剛「ばっちりデース！どうぞー！」

提督「これは？」

叢雲「提督からよ。代理のお礼ってさ」

提督「……指輪？」

金剛「ケッコンカッコカリの指輪ヨ？」

提督「あぁなるほど」

叢雲「誰かにあげれば？」

提督「そうだな、考えておく」

金剛「私の予想は阿賀野デス！！だって秘書艦だしネ！」

叢雲「そうねぇ、能代じゃないかしら？実質秘書艦してるの能代よ」

金剛「賭けマス？」

叢雲「間宮券5枚ね」

金剛「望むところデース！」

提督「おいおい、俺で賭けるなよ」

阿賀野「明日は能代ちゃんの誕生日ね」

矢矧「そういえば提督帰ってきてないけどしってるかしら？」

酒匂「多分知らないんじゃない？」

阿賀野「とりあえずパーティーの準備は阿賀野達でやっちゃおっか？」

矢矧「そうね。何から準備するの？」

酒匂「そういわれたらこういう準備って能代ちゃんがやってことない？」

矢矧「あ」

阿賀野「どうしよぉ！！」

曙「話は聞かせてもらったわ」

矢矧「あ、あなたは」

酒匂「もしかして」

阿賀野「ぼのちゃんだ！！」

曙「うっさい！！そんなことより大丈夫なの？」

酒匂「やば目？」

曙「ったくしょうがないわね。とりあえず買い出し行くわよ」

阿賀野「わーい！！さすが困った時のぼのちゃん！！」

曙「酒匂と阿賀野さんは飾り付けね。能代さんには時津風達を連れて哨戒に行かせたらいいわ」

矢矧「わかったわ」

曙「クソ提督には何も言わなくていいわよ」

酒匂「なんで？」

曙「忘れてたら自分の責任よ」

阿賀野「ぼのちゃん厳しい！！」

7月19日は能代の誕生日！

提督「ただいまー」

矢矧「あら早かったわね」

提督「途中で爺ちゃん復活したからな」

阿賀野「元帥さん倒れたの？」

提督「まぁ……しょうもないことだよ」

酒匂「提督知ってる？」

提督「何が？」

矢矧「能代の誕生日よ。今日」

提督「……も、もちろん！」

阿賀野「本当に〜？誕生日プレゼント買った？」

酒匂「あれ？提督のポケット何か入ってるの？」

提督「ん？なんーーー

阿賀野「あ！！それが誕生日プレゼントね！！」

提督「え？……あ、あぁ。そうだぞ？」

提督（あれ？これなんだっけ？）

矢矧「さっすが提督ね。ね？曙？」

曙「ふんっ、もちろん分かってたわ」

提督（ま、いいっか）

矢矧「みんな！帰ってきたわよ！」

提督「よっしゃあ！総員クラッカー用意！！」

阿賀野「第一砲塔用意！！」

酒匂「準備完了！！」

曙「できたわ！」

矢矧「来た！！」

ガチャ

提督「撃てっ！！」

パン！パン！パパン！

能代「へ？」

阿賀野「せーのっ！」

「能代ちゃん（さん）誕生日おめでとう！！！」

能代「あ、え、えと……そっか今日誕生日だったっけ。あ、ありがとうございます！！」

矢矧「やっぱり忘れてたわね」

能代「あれ？じゃぁさっきの哨戒任務は……」

時津風「時間稼ぎなんです！！」

菊月「ふっ、まぁそうなるな」

村雨「はい、能代さん誕生日プレゼントです！」

能代「村雨ちゃん……ありがとう」

曙「それ、私達駆逐艦からよ」

能代「みんな！！ありがとう！！……開けていい？」

時津風「うん！！」

菊月「もちろんだ」

能代「あ、ヘアゴム！」

曙「能代さんいつも同じやつだから別のものもどうかなって」

能代「うん！色んな種類があるね。明日からつけるね？」

酒匂「はい、能代ちゃん！私達阿賀野型から！」

能代「酒匂、矢矧、阿賀野姉。開けるね？」

矢矧「新しい手袋よ。今のはもう古いからね」

阿賀野「特注品だよ？イニシャルも入れてあるしね！」

能代「これは……任務以外で使います！！破れたら困るもの」

曙「ほら、クソ提督！あんたもさっきの渡しなさいよ！」

能代「提督も覚えていてくれたのですね……能代はそれだけでも嬉しいです！！」

提督「お、おう」

提督（忘れてたって言えねぇぇぇ！）

提督「っと、ほら」

提督（んー、本当これ何だっけな）

能代「あ、ありがとうございます！開けていいですか？」

提督「あぁ」

提督（……確かあっちで貰ったやつだっけ？……んー、あ！御礼のやつだ！って中身なんだっけ？）

能代「っと綺麗な包装ですね」

提督「そうだな」

提督（……あ、ケッコンカッコカリの指輪だ）

提督「……しまった」

能代「こ、これは……！！」

提督（しまったぁぉぁぁぁ！！！！パワーアップ品なんて貰って嬉しいわけないじゃないかぁ！！！）

能代「指輪……ケッコンカッコカリ指輪ですか！？！？」

矢矧「え！？それ本当！？」

阿賀野「うそ！？」

酒匂「て、提督！？」

提督「ま、まずかった……よな？」

能代「いいんですか！？能代なんかがこのような物をもらってしまって！？能代にはもったいないくらいの物です！！」

提督「え？」

時津風「はいはーい！！じゃぁ提督と能代ちゃんはケッコンカッコカリするってこと！？」

菊月「婚姻の儀……ふふっ」

村雨「へぇ、提督さんもなかなかやるんだねぇ？」

提督「そ、それでよかったのか？」

能代「提督こそ能代でいいんですか！？」

提督「あぁ問題ない」

提督（ふぅ、よかったよかった）

阿賀野「能代ちゃん、よかったね？」

能代「はい！！」

先週の能代の誕生日についに能代とケッコンカッコカリをしました。

PS.

次の話が最終話です。

提督「あ！」

能代「ど、どうしました？」

提督「大事なこと思い出した」

阿賀野「大事なこと？」

提督「チビ共、並べ」

曙「は？」

時津風「どうしたの？」

菊月「ほら、取り敢えず並ぶぞ」

村雨「そうね」

提督「では……ゴホンッ」

提督「えー、お前らの配属先が決まった」

能代「え！？」

時津風「卒業ってこと！？」

提督「いえす」

菊月「そ、そうか……急だな」

提督「まぁでも今すぐにって訳ではないぞ？」

曙「その話はいつからでてたのよ？」

提督「結構前から話はしてたぞ？なぁ？能代、矢矧？」

矢矧「えぇ」

能代「……確かにそうですね」

村雨「で、どこなの？」

提督「村雨、お前は呉の鎮守府の一つだ。どうも練度の高い駆逐艦がいないらしい。そこの駆逐艦の教育兼、駆逐隊の旗艦だな」

村雨「す、すごいわね。やれるかしら？」

提督「大丈夫だ。練度も実戦も問題無い。きっと村雨ならできる」

村雨「……頑張るわ！」

提督「曙、お前はヒトカップの新設の鎮守府だ」

曙「新設？」

提督「そこの提督も新任なんだ。曙がいろいろ教えてあげてくれ。世話もいろいろしてやってくれ。お前以上に鎮守運営を知っている駆逐艦はここにはいないからな」

曙「ふんっ、任せなさい」

提督「菊月、お前は横須賀の最前線の鎮守府だ」

菊月「ふっ、やっと私の力を理解したのか」

提督「あぁ知ってたよ。そこの駆逐艦も並じゃないが負けないように活躍してくれ」

菊月「まかせろ。司令官に最高の栄誉を持ち帰ろう」

提督「時津風、お前はトラックだ。そこの鎮守府は駆逐艦の人数が少ないらしい。人数が少ない分、忙しいかもしれないが頑張ってくれ」

時津風「うん。……私頑張るね！」

能代「……今日大本営で決まったんですか？」

提督「あぁ」

能代「そうですか。寂しくなりますね？」

提督「いいか？休みの日とか嫌じゃなかったら遊びにきてもいいからな？」

矢矧「そうよ。来なさい」

時津風「うん！！」

酒匂「みんな、おめでとうだよ！！もっと元気出して！」

曙「……しょうがないじゃない。……寂しいんだもん」ボソッ

村雨「あ！ぼーの泣いてる！？」

曙「う、うっさい！！泣いてないわよ！！」

菊月「今から武者震いがする」

村雨「本当は最前線でびびってるんじゃないの？」

菊月「そんなわけあるか！」

あっはははっは

阿賀野「ふふっ、嬉しいなぁ」

提督「そうだな」

阿賀野「みんなたくましいもん」

提督「うん、そうだな」

阿賀野「みんな、この調子よ？」

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『阿賀野型と！！』終わり。

今までお付き合いありがとうございました。

これにて「阿賀野型と！！」は終わりになります。

私はいろいろssを書いてますが完結したのはこの作品が最初になりました。

このssを見られた方が阿賀野型をすこしでも好きになったのなら嬉しい限りです。

それでは次回作と言いますか

2クール目「阿賀野型と！！改」近日公開です。

最後にコメントをくれた方やこのssをを見てくれた方々に感謝申し上げます。

次ss

阿賀野型と！！改