Enterprise ~解放への戦火~
どうでもいいけど、東ソロモンで龍驤を最初に爆撃したのは「R・J・バイ」というパイロットだったらしい。
ホントにどうでもいい事だな・・。
忠実再現の艦これssです
注意 ・いつもの艦娘及びオリジナル艦娘が大量に登場します
・轟沈あり
・エースコンバットは関係ありません
・亀更新
開戦時から戦い抜いた日米正規空母12隻でただ一隻「沈めなった」空母の物語です。
かつて多くの艦が沈んだ『あの戦争』において最も重要な戦力として数々の戦場で活躍した艦種『空母』
その戦争が始まる前にある2つの国が持っていた正規空母は計12隻
赤城 加賀 飛龍 蒼龍 翔鶴 瑞鶴
レキシントン サラトガ ヨークタウン エンタープライズ ホーネット ワスプ
これら12隻のうち10隻が沈んだ
そしてさらに戦争を生き残った2隻のうち1隻も沈むことになる
ただ1隻だけが『沈めずに』その生涯を終えた
その艦の名前はーーーーー
1941年12月3日夜明け前 中部太平洋上
---寒風吹き付ける12月の太平洋の上を数隻の駆逐艦、巡洋艦とそれらに守られた1隻の空母が西へ進んでいた
---艦体は中型。「翔鶴型」と呼ばれる空母と「飛龍型」と呼ばれる空母のちょうど中間程度だ
---その空母のアイランドの中で1人の少女がぱたぱたと足音を立てて走る
「提督!提督!・・・ブル!」
提督「なんだ!?やかましいぞ、エンタープライズ!」
エンタープライズと呼ばれたその少女に優に50才を超えた外見の小柄な老人が怒鳴る
エンタープライズ「司令部から3日付で電文が来てるよ。見る?」
提督「見ないという選択肢はないだろう。ほら寄越せ」
エンタープライズ「はいはい」
提督「内容は・・・ふん、ジャップが」
エンタープライズ「どしたの?」
提督「エンタープライズ、全艦に臨戦態勢に移るように伝えろ」
エンタープライズ「??ドイツでも攻めてきたの?大西洋のことはあまり知らないけど」
提督「ドイツ、イタリア、あとフランスか。そしてもう1か国俺たちの敵がいるだろうが」
エンタープライズ「日本・・・ねえ。物騒になってきたもんだねえ。でもまだこの海はパシフィックだと思うけど」
提督「それを平和ボケというんだ。第一俺たち任務はなんだ」
エンタープライズ「ウェーク島への海兵隊パイロットとワイルドキャットの輸送・・・だったっけ。けど・・・」
提督「なんだ?」
エンタープライズ「実際日本が攻めてきたら彼らたった12機で何ができるのさ」
提督「実際に役に立つかは問題じゃない。反撃可能な戦力があると見せることが衝突の回避につながるんだ」
エンタープライズ「役に立たないって言われちゃったよ・・・マリーンのパイロットたち・・・」
提督「飛行時間わずか20時間のパイロットが役に立つか?」
エンタープライズ「あはははは・・・はあ」
提督「それで、我らが愛すべき海兵隊諸君はどこにいるんだ?姿が見えんが」
エンタープライズ「戦闘飛行隊のマクラスキーたちが講座開いてるよ」
提督「熱心なことだ」
エンタープライズ「彼らにとってはそれが生死を分けるってわかってるんだろうね」
提督「まあ我々の任務は奴らをウェークまで送り届けることだ。後は奴らの頑張り次第だろうよ」
エンタープライズ「まあ、ひとまず全艦に警戒態勢の強化は伝えておくよ」
提督「頼んだ。それから海兵隊諸君に伝えろ。出発まであと数時間だ」
エンタープライズ「了解」
数時間後ウェーク島近海
海兵隊員A「それではお世話になりました」
提督「短い期間だったがこの艦にともに乗れたことを光栄に思う」
海兵隊員B「乗り心地最悪で最高の艦だったがな」
エンタープライズ「ははは。今度私に乗るときは夜間着艦訓練も加えてあげるよ」
海兵隊員B「はは、楽しみにしてるぜ」
海兵隊員A「それでは出発します」
提督「諸君の活躍を願う」
エンタープライズ「ウェークまでは航空群司令のヤング中佐が送るよ。それでは・・・」
エンタープライズ「発艦始め!」
---夜明けの空に12機のワイルドキャットと案内役の数機のドーントレスが飛び立ってゆく
エンタープライズ「行っちゃいました」
提督「行ったな」
エンタープライズ「もし戦争なんかになったら・・・彼らは無事で済むと思う?」
提督「・・・祈るべきは奴らの無事ではなく活躍だ。第一・・・」
エンタープライズ「第一?」
提督「その時は俺たちが来ればいい」
エンタープライズ「・・・ふふ。そうだね」
提督「さあ帰るぞ。7日にはパールハーバーに帰れるだろう」
エンタープライズ「あ・・・また日付変更線またぐのか」
1941年12月7日 パールハーバー西方数十キロ
エンタープライズ「ほらケンカしないでって。あと8時間もすればパールハーバーなんだから」
艦爆パイロット「いやー偵察飛行隊所属の数少ない特権ですなー」
艦戦パイロット「こいつらは2時間で帰れるんだぞ!ビッグE!」
エンタープライズ「たった6時間の差じゃない・・・」
提督「一応哨戒任務が主目的だぞ・・・」
航空群隊長「それじゃあ先にパールハーバーで待ってるぞ」
エンタープライズ「気を付けて、ヤング」
・・・その北方数百キロ
---エンタープライズとは目的を全く異にした艦隊、いや大艦隊が航行していた
赤城「ニイタカヤマノボレ1208・・・すでに数日前に受信した通り・・・」
赤城「我々はこれよりパールハーバーに攻撃を仕掛けます」
赤城「知っての通りーーー」
瑞鶴「そういえば翔鶴ねえ、今日って12月7日だよね。なんで日付変わったの?」
翔鶴「瑞鶴ったら・・・もう発艦始めるわよ」
加賀「少しは気を引き締めなさい5航戦」
蒼龍「まあまあ、変に緊張しているよりいいじゃないですか」
飛龍「それで、赤城さん?」
赤城「・・・・・」
赤城「はあ、いつも通りですね、皆さん・・・」
瑞鶴「えへへ」
加賀「褒められて無いわ、察しなさい」
赤城「・・・知っての通りこの攻撃は非常に重要なものです」
赤城「我々が可能な限り敵戦力を削がなければ南方に進撃する味方は苦戦することになります」
赤城「この戦争に私たちが勝てるかどうかは分かりません。ですが私たちは戦い抜かなければなりません」
赤城「ましてや私たちは空母。逃げることも臆することも許されません」
赤城「でも・・・私たちが望むことを許されるなら・・・」
赤城「ともにこの戦争を戦い抜きましょう!」
空母一同「「「応!!」」」
赤城「第一次攻撃隊、発艦はじめ!」
空母一同「「「了解!!!」」」
---暁の空に無数の航空機が飛び立ってゆく。死と破壊を巻き起こすために
数時間後パールハーバー上空
第6偵察爆撃飛行隊
---快晴といえる空を2機のドーントレスがフォード島の飛行場へと飛行する
隊長「見えてきたな。我らが愛しのパールハーバー」
銃手「家族は本土に避難しちまってますがね、中佐」
隊長「全く、ジャップどもが・・・」
列機<<隊長、パールハーバー上空での発砲を確認しました>>
---見るとパールハーバー上空にポンポンと黒煙が咲いている
列機<<日曜日の朝っぱらから射撃演習ですか。陸軍も熱心なことだ>>
隊長「まーたこっちに連絡来てないぞ・・・どう迂回するか・・・ん?」
---その黒煙の中に数機単葉機が飛行している
隊長「なんだ?陸軍機か?」
列機<<接近して・・・んな!?>>
---その単葉機の主翼が一瞬、光る。
---そして、突如として2機ドーントレスの主翼に穴が開く
銃手「被弾!被弾した!!!」
列機<<なんだ!?味方だぞ!!>>
隊長「いや!違う!あれは・・・!」
その単葉機に描かれていたのは---
隊長「猿のケツ・・・!ジャップだ!!!」
列機<<な!?なぜ奴らがここに!?>>
隊長「知るか!ダイブ!ダイブだ!逃げるぞ!!!」
列機<<了解!>>
だが、爆撃機が戦闘機から逃げ切れるわけもなく---
列機<<ダメです!機体を捨てます!!>>
隊長「こちらもだめだ!不時着する!」
隊長「耐ショック姿勢!」
銃手「とっくに!」
ズガッ!・・ザザーーーーーーーーー・・・
隊長「・・・助かった・・・か?」
銃手「早く機を離れましょう、いつ炎上するか・・・」
ガチャ・・・スタッ・・・
隊長「・・・うわ・・・なんだこれは・・・!?」
銃手「・・ジャップめ・・・・!!」
---パールハーバーは、燃えていた。
「アリゾナ!・・・dammit!!」
「フェニックスを・・・なめるな!!!」
「オクラホマが転覆するぞ!!」
「火が・・・火が!!うわあああ!!」
「落ち着けウェストバージニア!!」
「駆逐艦パターソン、緊急出航します!」
「駆逐艦ライド、セルフリッジャー、同じく機関緊急始動」
隊長「・・・・」
隊長「エンタープライズは・・・エンタープライズは無事か!?」
銃手「ダメです。無線もやられてますし、この距離で届くとは・・・」
隊長「くッ・・・無事でいろよ、エンタープライズ」
ハワイ南方数十キロ
エンタープライズ無線室
<<被弾!・・・クソ、脱出する!>>
<<操縦不能・・・いやだ、助け---->>
---悲鳴が部屋の中に響く
提督「・・・」
エンタープライズ「・・・ブル、大丈夫?」
提督「ああ大丈夫だとも。今すぐにジャップの首をへし折ってやれる程度には大丈夫だ」
エンタープライズ「状況確認を急いだほうがいいよね・・・」
提督「ひとまず直掩機の発艦。次いでパールハーバーにもワイルドキャットを派遣しろ」
エンタープライズ「・・・了解」
提督「エンタープライズ、動揺がまるわかりだぞ」
エンタープライズ「ッ・・・。まさか、ホントに戦争になるなんて・・・」
エンタープライズ「・・でも大丈夫だよね、ブル。攻撃を仕掛けたのは航空機だけ」
エンタープライズ「航空機で戦艦は撃沈できないんだから」
提督「・・・どうだかな」
エンタープライズ「?」
提督「それから艦隊の残存燃料は分かるか?」
エンタープライズ「私は50%、巡洋艦は30%、駆逐艦に至っては20%」
提督「つまり・・・」
エンタープライズ「パールハーバーの燃料タンクが破壊されていたら・・・」
提督「米本土までたどり着けず太平洋で漂流、あるいはパールハーバーで浮き飛行場・・・か」
提督「ひとまずパールハーバーからの通達を待つ。それから・・・」
エンタープライズ「?」
提督「戦闘旗を掲げろ」
12月8日 日暮れ パールハーバー
エンタープライズ「エンタープライズ、パールハーバーに帰投。入港する」
提督「気をつけろよ。そこらじゅう残骸だらけだ。空母の舷側に装甲なんぞないようなものだ」
エンタープライズ「りょうか・・・?」
---「真珠湾奇襲」をデマと断じた多くの人々同様、彼女もまた平和ボケした集団の一員だった
---だが
---すぐに気づく
---まずは匂い
---ガソリン、ゴム、そして肉
---様々なモノを焼いた火は煙とともに異臭を運んできた
エンタープライズ「ウエッ・・・!?く、臭い・・・!!」
提督「・・・・」
---そして
---「それ」を目の当たりにする
エンタープライズ「・・・これ・・・ネヴァダ!?」
---あの惨劇の中で唯一自力で航走し
---そして集中攻撃を喰らい、座礁した
---その変わり果てた姿だった
エンタープライズ「ネヴァダ!!ネヴァダ!!どうしたの!?」
エンタープライズ「戦艦が・・・戦艦が簡単に沈むわけないって・・・・」
---だが見渡せば同じモノがそこら中に横たわっていた
---アリゾナ、オクラホマ、カリフォルニア、ウェストバージニア
---それ以外に多くの軽巡、駆逐艦が艦体の一部あるいは大半を欠損して無言で横たわっていた
エンタープライズ「ネヴァダ・・・みんな!!!」
ネヴァダ「・・・・」
提督「エンタープライズ、無駄だ。艦としては・・・もう死んでいる」
エンタープライズ「くっ・・・!」
提督「本格的な修理をすればーーーー」
エンタープライズ「提督はッ!!提督は・・・なんでそんなに・・・平気な顔してられるの!?」
提督「・・・じゃあ聞くが騒いだところでどうにかなるか!?」
エンタープライズ「ッ!?」
提督「・・・冷静に・・・冷徹に・・・正確に任務をこなすんだ」
提督「そして・・・」
「いつか日本語が地獄でしか使えないようにしてやる」
提督「お前は何をする」
エンタープライズ「・・・・」
---一枚のビラが落ちてくる。書いてあったのは
---「呪われろ、地獄に落ちろ」
---「加賀」の艦載機があの攻撃の最中に落としていったものだ
---彼女はそれを握りつぶす
---そして提督の目を見返し、言う
エンタープライズ「私はこの屈辱を忘れない。そして・・・」
「太平洋の半分を奴らにくれてやる。海の底半分を」
---その目はすでに戦士のそれだった
エンタープライズ・・・ビッグEと呼ばれる空母(開戦前からそう呼ばれていたらしい)。ヨークタウン級の2番艦。
搭載機数は80機超。速力約34ノット。
日米英異能生存艦の「米」。後に世界最強の空母と称されることになるがまだ誰も知る由もない。
提督・・・愛称はブル。モデルはまんま「あの嫌日家」である。面倒なので大戦期、米軍の大半を率いるのはこの架空の人物になる。
1942年12月9日 ハワイ北東モロカイ島沖合
伊70(伊168型潜水艦3番艦)「嫌な空ですね」
伊70艦長「ああ、ここらは米軍機の紹介網の中だ。他に30隻近く友軍の潜水艦がいるが対空警戒を怠るなよ」
伊70「了解してます。・・・それにしても、もう2日経ったんですね」
艦長「幸いにしてまだわが方の損失艦艇はない。対して敵はすでに大量の戦力を喪失している」
伊70「米軍恐るるに足らず、ということでしょうか?」
艦長「単純な戦力比はわが方の優勢ではある。が・・・」
伊70「長期戦に持ち込まれれば我々の不利ですね」
艦長「目先の勝利でいたずらに戦線を拡大しすぎなければいいが・・・」
伊70「山本長官もそう仰ってましたし、大丈夫でしょう」
伊70「ハワイでも「エンタープライズ」って空母も撃沈できたみたい--------!?」
艦長「どうした?」
伊70「あれは・・・敵機!!」
艦長「クソッ!・・・見張り員退避!急速潜航!潜るぞ!」
伊70「ダメです間に合わな----------」
ズガッ------------!!
---その南方数十キロ
エンタープライズ「・・・偵察飛行隊ドーントレスより入電。敵潜水艦1隻捕捉撃沈。・・・よし」
提督「まずは鈍亀狩りといったところか。おそらく敵艦撃沈戦果としては初だな。よくやった」
エンタープライズ「ドーントレスには必ず500ポンド(約250キロ)を携帯させるのは正解みたいだね」
提督「索敵距離は短くなるが利点のほうが大きいな」
エンタープライズ「それにしても永遠とこの哨戒任務するの?」
提督「レックス(レキシントン)とサラ(サラトガ)とお前しかまともな空母戦力はいないんだから仕方なかろう」
エンタープライズ「妹(ホーネット)は新造間もないしヨーキィ(ヨークタウン)はまだ本土。ワスプは大西洋か・・・」
提督「まだあと半月は動けんな」
エンタープライズ「つまり・・・半月後には・・・」
提督「まだまともな反攻作戦はまだできんが楽しみにしてろ」
提督「あと数日紹介任務をしたらパールハーバーに帰るぞ」
数日後 パールハーバー
エンタープライズ(まだ復旧は全然進んでないな。動ける戦艦は本土にいるコロラドだけか・・・はあ」
レキシントン「ヘイ、ビッグE!」 パタパタ・・・
エンタープライズ「?どうしたの、レックス」
レキシントン「聞いたか?お前がウェーク島に送り届けた海兵隊のパイロットが大戦果を挙げたらしいぜ」
エンタープライズ「!?たった12機だけだったはずじゃあ」
レキシントン「上陸作戦を支援していた敵駆逐艦2隻を轟沈させたらしい。敵を追い返したんだ!」
エンタープライズ「マリーンのパイロットもやるじゃない。援軍は?」
レキシントン「サラトガが本土を出て急行している。大丈夫だ」
エンタープライズ「そう・・・よかった」
レキシントン「まあいいニュースばかりではないんだがな・・・」
レキシントン「12月10日だけでいろんなニュースが入ってきたぜ」
レキシントン「フィリピンとグアムに日本軍が侵攻して、マニラの海軍工廠が消滅して、イギリスのZ部隊が壊滅したらしい」
エンタープライズ「・・・戦艦が航空攻撃でも撃沈されるのは実演した通りなんだけどねえ」
レキシントン「全くだ。それにしてもアメリカ海軍の栄光はどこに行ったんだか。最強の太平洋艦隊なんか数時間で壊滅しちまった」
エンタープライズ「だからこそ、これからは私たちが太平洋艦隊にならなきゃ」
レキシントン「ふん・・・そうだな。その通りだ」
レキシントン「しかしその太平洋艦隊が哨戒任務しかできてないんだよな・・・」
エンタープライズ「近いうちに反攻作戦やるらしいよ」
レキシントン「マジか!腕が鳴るな!」
レキシントン・・・レックスと呼ばれる空母。レキシントン級空母の1番艦。エンタープライズの先輩でもある。
巡洋戦艦改造空母。速力35ノット。搭載機数79機。巨大な煙突と8インチ連装砲塔が大きな特徴。
赤城、加賀のライバル艦ともいえる性能を持つ。
開戦初期の日米稼働戦力比・・・あまり知られていないようなので。
日本 アメリカ
空母 10 3
戦艦 11 1
重巡 18 12
軽巡 18 9
駆逐 93 54
潜水 57 25 艦艇の戦力比はこうなってました。これだけ見ると日本
勝てそう。ホントに勝てそう。
1942年1月10日 パールハーバー
ザワザワ・・・
エンタープライズ「もうみんな集まってるみたいね。気が早い」
レキシントン「当然だ。何しろ初めての反攻作戦のブリーフィングだからな」
エンタープライズ「でもやっぱり数はこれしかいないのよねえ」
レキシントン「仕方のないことだろう。どうしようもないことだ。ん・・・来たみたいだぞ」
カツカツ・・・シーーン
提督「集まっているか」
提督「すでに多くの者たちで噂されているとおり、これから我々は最初の反抗作戦を実施する」
提督「だが敵との彼我兵力は絶望的だ。且つ・・・質も圧倒的だ」
提督「よって我々は敵との正面対決を避け、ゲリラ的攻撃を連続的に行うことにした」
提督「基幹となるのは、エンタープライズ、レキシントン、貴様ら空母だ」
レキシントン「おう、任せとけ!」
提督「気張りすぎるなよ」
提督「編成はエンタープライズ、レキシントン、それに本土を出発したヨークタウンにより3つの任務部隊を形成する」
提督「攻撃目標は南太平洋の日本軍基地だ。目的は日本軍のオーストラリア方面への侵攻を遅らせることにある」
提督「エンタープライズを旗艦とした第8任務部隊、レキシントンを旗艦とする第11任務部隊という名称が用いられることになった」
提督「第8任務部隊はヨークタウン旗艦の第17任務部隊と合流、海兵隊を護衛する。その後、ギルバート・マーシャルを攻撃」
提督「第11任務部隊はウェーク島を攻撃する」
エンタープライズ「!?ウェーク島って・・・?」
提督「サラトガが救援に向かっていたが、12月23日には陥落したらしい」
エンタープライズ「そんな・・・」
提督「海兵隊の航空隊は全滅するまで抵抗をつづけたらしい。・・・いつかまた、あの島へ行くぞ」
エンタープライズ「・・・」
提督「これから各艦の編成を発表する。それに従い、各艦顔合わせをしておけ」
チェスター「大丈夫?エンタープライズ」
エンタープライズ「ええ、大丈夫、大丈夫よ」
エンタープライズ「それより、また一緒になったみたいね、あなたたち」
チェスター「ええ、艦体防空なら任せてね」
ノーザンプトン「凌波性能は・・・高くありませんが・・・」
ソルトレークシティ「あたしらペンサコーラ級に比べればましだって」
チェスター「私たちのほかに駆逐艦の子たちが6隻つくことになります」
エンタープライズ「頼りにしてるよ、よろしく」
エンタープライズ「出撃は明日、かなり長期にわたる作戦になるから休養はしっかりね」
ノーザンプトン「むしろ・・・もうずっと殻に包まれた真珠でいたい」
チェスター「姉さん、シャレにならないからやめよう」
提督「各艦、集合。作戦の詳細を伝える」
重巡ソルトレイクシティ・・・重巡ペンサコーラ級2番艦。
開戦前のウェーク島へのワイルドキャット輸送任務でエンタープライズに同行していた。
非公式ではあるが太平洋戦争で最も多くの作戦に参加した古強者。
戦後、クロスロードに参加するが生還。そののち兵装実験で沈没。
重巡ノーザンプトン・・・重巡ノーザンプトン級ネームシップ。
開戦前のウェーク島へのワイルドキャット輸送任務でエンタープライズに同行していた。
後にルンガ沖海戦で戦没。が、戦死者は少数にとどめた。
重巡チェスター・・・重巡ノーザンプトン級2番艦。
開戦前のウェーク島へのワイルドキャット輸送任務でエンタープライズに同行していた。
以後の戦闘でも多くの作戦に参加。が、あまり戦果は高くない。優等生ポジ?
戦後、スクラップとして解体。
1月11日 正午
提督「貴様らに伝えるべきことはすでに伝えたとおりだ」
提督「だがもう一度だけ繰り返す」
提督「この作戦は奇襲であって初めて成り立つ作戦だ。見つからず敵に近づき、見つからないうちに帰ってこい」
提督「決して沈むな。貴様らと貴様らの乗組員を入れる墓地の余裕はいまのアメリカにはない」
提督「必ず、帰ってこい。以上、各艦抜錨、出撃」
艦娘&乗組員「「「了解!!」」」
あ、ケッコンしますた。
これ...........史実物?バッドエンドは勘弁だな.......
面白いです。続き期待です^_^
ニコ動で似たようなタイトルの動画を見たような… 気のせいか(自己解決)
ブルズランのせいでやられ役が多いけど、実物はこんな感じの勇猛かつ沈着な名将なんだよな。>ハルゼー