µ’sと2人の少年 〜14〜 軌跡
アイドルとは残酷な格差社会なのです……
遅くなって申し訳ないです。ラストは考えてるんですが、そこにどうやってもっていこうかと…
とある月曜の登校途中
俺たちはいつも通り5人で登校していた。
女子生徒A:あ、あの!!
翔:ん?
呼ばれて振り返るとそこには音ノ木坂の女子生徒がいた。
女子生徒A:ミュ、ミューズの翔さんですよね!よかったら写真を…
翔:写真ぐらい、そんなにこわばらなくてもいいよ♪
パシャ
女子生徒A:あ、ありがとうございました!!
翔:ばいばーい。
ナンダロナー、いやーな視線を感じる…
海未:…女たらし…
穂乃果:まさか、翔がそんな尻軽だとは…
翔:尻軽じゃねーし、第一男に使う言葉じゃねーだろ、それ。
にこ:私なんて写真頼まれたこともないわよ。
勇樹:お、にこちゃんいつの間に…ってかみんなも、
真姫:最近、増えてきてない?そういうの。
ことり:真姫ちゃんもあるの?
真姫:わ、私はほんの数回あっただけで…
穂乃果:私は無いよー!トホホ…この差はどこから…
翔:元女子高で男子がアイドルやってるんだからこーなるのは当たり前だろ?お前らがむさくるしい男子高でやってもこーなるよ。
絵里:な、なんか…
凛:むさくるしいのは嫌だにゃ。
勇樹:でも、確かにグループの中で飛び抜けて人気がある人がいるっていうのもなぁ…
希:そやね、まとまりが悪くなるっていうか…
絵里:どうしても翔と勇樹の人気が高くなっちゃうんだけどね…
にこ:それも含めてのアイドルだと私は思うけど、
海未:かといって人気を全く同じにする、ということも不可能ですし…
花陽:そんなことより、早く学校に行かない?遅れちゃうよ。
翔:そうだな。じゃ、また。
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放課後
穂乃果:良く考えたら2人とも前とは違って本気出してるんじゃん!!
勇樹:今さらかよ…
そう、以前とは違い、俺たちは本気でダンスも歌も歌っている。
翔:キャリアの差だな。でも、お前らも人気ないわけじゃないぜ。
あるサイトが開かれたページを9人に見せる。
ことり:ほんとだー。わたしたちのことを応援してくれてる人ってこんなにいるんだね。
勇樹:中には男子のスクールアイドルはEnd∞Lessだけっていって俺たちを批判するやつもいるらしいけどな。
絵里:そんな…批判なんて!
翔:でも、俺たちが本人だしなぁ…
勇樹:有名になればファンもアンチも増える、そーゆーこと。
希:話変わるけど…
にこ:どーしたの?希。
希:ラブライブ本戦って何するん?しかも本戦に出るには赤点とったらあかんらしいけど…
絶望。メンバー7人を襲う圧倒的絶望。二期の曲引っ張ってくるわけにはいかないという絶望。決してメタ発言ではないぜ絶☆望
翔:おいおいおいおい。真姫や絵里、ことりと花陽はそこそこできるんじゃなかったのか!?
絵里:ごめんなさい…ちょっと忙しくなってきて…
真姫:わ、私は理系がちょっと…
花陽:わ、私も…ついていけなくなってきちゃって…
ことり:衣装とか考えてたらつい…
勇樹:部活のせいにすんなよ〜。
絵里:あ、あなたたちに言われると説得力が違うわね…
安心できるのが4人…
翔:まあ4人は時間さえあればちょっとのヒントでいけると思うけど…
問題はこの三馬鹿だ。
勇樹:にこちゃんは…数Ⅱ?
にこ:…えぇ…(なんで分かるのよ!?)
翔:穂乃果も数学、凛は英語か…
勇樹:勉強会、かな?
翔:それぞれ何かやるべきこと、ある?
ことり:私は衣装を…
真姫:ごめんなさい…まだ作曲終わってないの。
絵里:生徒会の仕事が溜まっちゃって…
希:うちもやばいから生徒会にそんなに行けるわけやないし…
穂乃果:穂乃果は店のお手伝い!!
海未:私は大丈夫ですが…希と同じです…
翔:おっけ、じゃあ放課後俺んち来い。その間、勇樹頼んだぞ。
勇樹:あいあいさー。
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中間テスト後 部室
穂乃果:なんとか無事だったよぉ〜。
翔:そりゃ無事じゃないとなんのために俺と勇樹があんなにやった意味が…
絵里:勇樹…ほんとにお疲れ様…
勇樹:だいじょーぶ!慣れてるから。
勇樹はメンバーの仕事を全てかわり、その間俺が家で勉強を教えた。俺のほうはなんともなかったが勇樹はかなりきつかったらしい。
にこ:で、翔!勇樹!あんたたちはどうだったのよ!
ことり:そうだよ!2人とも全部開始10分で寝ちゃったから…
翔:え?全部100…だけど?
勇樹:よゆーやろ。あんなん。
海未:心配要りませんでしたね…
真姫:それより、凛!!
凛:ニャ!!
真姫:大丈夫だったの?あなたも寝てたけど…
凛:な、なんとか…40点だったよ…
翔:ギリギリすぎんだろ。ばーか。
凛:酷いにゃ!凛だって一生懸命勉強したにゃ!
勇樹:ま、努力は報われるわ。いつか…
穂乃果:でも、これで!
あぁ、出られるんだ!!
絵里:さすがに赤点で棄権は恥ずかしすぎるものね。フフ
勇樹:思えばダンスコーチから始まり、暴露、交通事故、作曲、女神、恥じらいのナインヘッドロック、いろいろあったなぁ…
女神、恥じらいのナインヘッドロック…そう、部室で俺たちが抱きつかれ、気絶し、救急搬送され、一週間ほど生死をさまよったあの事故だ…
翔:…よく生きてたな、俺たち。
にこ:あんたたちは元々いつ死んでもおかしくないような人類でしょ!
花陽:出られるんですよね!?
そうだった、忘れてた。
希:いよいよ本戦!
11人:ラブライブに!
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帰り道
翔:久しぶりだな、2人で帰るなんて。
勇樹:そうだな…
翔:部室では馬鹿とか散々言ってたけどよ…
勇樹:言わんでも分かってる。あの9人やからのミューズや。仕事やったときもみんな色んなことやってておもろかったわ。
翔:こっちも勉強教えてるときに見てたけど、性格って出るんだなって…
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翔:大丈夫、だったな。
勇樹:あぁ、あの個性なら、ちゃんとファンも増える!みんなそれなりにやってきてるしな!
翔:…本戦、か。実は曲の案出来てんだよ。
勇樹:マジで!?おれもやねんけど…
翔:じゃあこれから弾く?
勇樹:いいねぇ~!乗った!!
難しいですね…
これからはペースを上げれるように頑張ります!
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